JPH1038581A - 音叉型振動ジャイロ - Google Patents

音叉型振動ジャイロ

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JPH1038581A
JPH1038581A JP8198034A JP19803496A JPH1038581A JP H1038581 A JPH1038581 A JP H1038581A JP 8198034 A JP8198034 A JP 8198034A JP 19803496 A JP19803496 A JP 19803496A JP H1038581 A JPH1038581 A JP H1038581A
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JP
Japan
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electrode
tuning fork
detection
arm
vibration
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JP8198034A
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English (en)
Inventor
Sumio Yamada
澄夫 山田
Masaaki Ono
正明 小野
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電体物質を利用し、安価で高性能かつ実用
的な圧電振動形ジャイロを提供することを目的とする。 【解決手段】 少なくとも第1及び第2のアーム(1
2、14)とこれらのアームを支持するベース(16)
とを有し、前記第1及び第2のアームとベースは圧電体
材料を含む音叉型振動ジャイロにおいて、検出側検出電
極(26)を駆動時の振動による電荷発生量が所定値以
下の部分に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音叉型振動ジャイロ
に関し、特に圧電体単結晶を利用した音叉型振動ジャイ
ロに関する。ジャイロスコープは航空機や大型船舶、宇
宙衛星などに位置の確認用として使用されてきた。最近
では、民生用の分野としてカーナビゲーションやVTR
やスチルカメラの手振れの検出などに使用されている。
【0002】従来のコマ・ジャイロは、いったんコマ
(円板)を回転させると、装置を傾けてもその中心軸の
方向は保ったまま姿勢を変えずに回転を続けるという原
理により、回転角速度を検出している。最近、光形ジャ
イロや圧電形ジャイロが開発され実用されはじめてい
る。圧電形ジャイロの原理は1950年頃の研究に遡
る。音叉や円筒や半球を利用したものなどが開発されて
きた。最近になって、圧電体を使った振動ジャイロが実
用化されている。測定感度や精度はコマ・ジャイロや光
ジャイロには劣るものの、小型、軽量で安価な点が他の
ジャイロと大きく異なる。
【0003】
【従来の技術】圧電形振動ジャイロは、振動している物
体に角速度が加わると、その振動と直角の方向にコリオ
リ力が生じることを利用している。このような圧電形振
動ジャイロの原理は力学的モデルで解析される(例え
ば、「弾性波デバイスハンドブック」、オーム社、49
1〜497)を参照)。圧電形振動ジャイロとしては種
々のものが提案されている。例えば、上記文献には、ス
ペリー音叉ジャイロ、ワトソン音叉ジャイロ、音片ジャ
イロ、円筒形振動ジャイロ等が記載されている。
【0004】圧電形振動ジャイロの最近の報告では、圧
電セラミックによる音叉型ジャイロが提案されている
(特開昭61−294311)。また、LiTaO3
単結晶からなる音片(振動体)を用いた圧電形ジャイロ
も提案されている(例えば、近野他、「LiTaO3
用いた角速度センサーの基礎実験」、昭和61年度電子
通信学会総合全国大会、p1−79参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在、実用化されてい
る圧電振動ジャイロのほとんどは圧電セラミックを用い
たものである。他方、圧電体単結晶を利用した圧電振動
ジャイロは、上記文献以外に実用化を考慮した注目すべ
き提案がなされていない。
【0006】したがって、本発明は、LiTaO3 等の
圧電体単結晶を利用し、安価で高性能かつ実用的な圧電
振動形ジャイロを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の手段は次の通りである。請求項1は、少なく
とも第1及び第2のアーム(後述する12、14)とこ
れらのアームを支持するベース(16)とを有し、前記
第1及び第2のアームとベースは圧電体材料を含む音叉
型振動ジャイロにおいて、検出側検出電極(検出側側面
電極26に相当する)を駆動時の振動による電荷発生量
が所定値以下の部分に配置することを特徴とする音叉型
振動ジャイロである。
【0008】請求項2は請求項1において、前記検出側
電極(26)は第1のアーム(12)に設けられ、検出
側電極のエッジ(26a)は第1及び第2のアーム間の
溝の深さとほぼ同じかもしくはそれよりも浅い位置(L
a/W≧0)にあることを特徴とする音叉型振動ジャイ
ロである。
【0009】請求項3は請求項1において、前記検出側
電極は第1のアームに設けられ、検出側電極のエッジは
第1及び第2のアーム間の溝の深さよりも深い位置(L
a/W<0)にあることを特徴とする音叉型振動ジャイ
ロである。請求項4は請求項1ないし3のいずれか一項
において、前記検出側電極は、駆動振動方向に対してほ
ぼ直交する方向にある第1のアーム(12)の外側側面
に設けられていることを特徴とする音叉型振動ジャイロ
である。
【0010】請求項5は請求項1において、前記第1及
び第2のアームの幅をWとし、第1及び第2のアーム間
の溝の底部と前記検出側電極のエッジの距離をLaとし
た場合、La/Wの値に応じて変化する不要な振動によ
る電荷発生量が所定値以下である部分に、検出側電極を
配置したことを特徴とする音叉型振動ジャイロである。
【0011】請求項6は請求項5において、前記圧電体
材料は圧電体単結晶であり、そのX軸を回転軸として回
転させた場合、前記第1及び第2のアームが+Y’方向
に延びており、La/Wの値に応じて変化する不要な振
動による圧電体単結晶の+Z’面と−Z’面に発生する
電荷の発生量に応じて、前記検出側電極の引き出し電極
を電荷発生量の少ない方の+Z’面と−Z’面のいずれ
か一方に設けたことを特徴とする音叉型振動ジャイロで
ある。
【0012】請求項7は請求項5において、前記圧電体
材料は圧電体単結晶であり、そのX軸を回転軸として回
転させた場合、前記第1及び第2のアームが−Y’方向
に延びており、La/Wの値に応じて変化する不要な振
動による圧電体単結晶の+Z’面と−Z’面に発生する
電荷の発生量に応じて、前記検出側電極の引き出し電極
を電荷発生量の少ない方の+Z’面と−Z’面のいずれ
か一方に設けたことを特徴とする音叉型振動ジャイロで
ある。
【0013】請求項8は、請求項2ないし4のいずれか
一項の記載において、駆動側電極は前記第2のアームに
設けられていることを特徴とする音叉型振動ジャイロで
ある。請求項9は、請求項1ないし8のいずれか一項の
記載において、前記圧電体材料はLiTaO3 の単結晶
であり、その結晶方位はX軸を回転軸として40°±2
0°回転させたZ板であることを特徴とする音叉型振動
ジャイロである。
【0014】請求項10は、請求項1ないし8のいずれ
か一項の記載において、前記圧電体材料はLiNbO3
の単結晶であり、その結晶方位はX軸を回転軸として5
0°±20°回転させたZ板であることを特徴とする音
叉型振動ジャイロである。
【0015】
【発明の実施の形態】まず音叉型振動体について説明
し、次に本発明の原理及び実施の形態を説明する。図1
は、音叉型振動体の振動を示す図である。音叉型振動体
(以下、単に音叉又は振動体という)10は2つのアー
ム12、14及びこれらを支持するベース16を有す
る。アーム12、14とベース16とは、圧電体材料を
加工した一体のものである。図1(A)及び図1(B)
に示すように、音叉型振動体はfyモード振動(面垂直
振動)及びfxモード振動(面内振動)の2種類の振動
がある。通常の水晶振動子音叉などでは、図1(B)に
示すfxモード振動がほとんどである。本発明では、f
xモード振動(駆動振動モード)により音叉型振動体を
駆動し、fyモード振動(検出振動モード)により検出
を行うことで、コリオリ力による出力を検出する構成と
している。
【0016】fxモード振動を駆動する電極とfyモー
ド振動を検出する電極について、図2及び図3を参照し
て説明する。図2は、fxモード振動(同図(A))を
駆動する電極を説明するための図である。fxモード振
動はたわみ振動が基本となる。図2(B)に示すよう
に、アームをfxモード振動方向に直交する方向に縦に
2分割し、一方が伸びる場合には他方が縮むようにアー
ムに電圧をかける。この場合の電極構成を図2(C)に
示す。2組の電極を図示の通り配列する。図中の2つの
矢印は、対応する電極に駆動電圧を印加することで生じ
る電界の方向を示す。
【0017】図3は、fyモード振動(同図(A))を
検出する電極を説明するための図である。fyモード振
動もfxモード振動と同様にたわみ振動が基本となる。
図3(B)に示すように、アームをfyモード振動に直
交する方向に縦に2分割すると、一方が伸びているとき
には他方は縮んでいる。このアームに対し、図3(C)
に示す電極を設けることで、fyモード振動に対応する
電圧を検出できる。
【0018】なお、図2及び図3に示す電極を用いた場
合には、fxモード振動を駆動する電極とfyモード振
動を検出する電極との間の電気的な結合を完全に抑制す
ることはできない場合がある。電気的に結合すると、不
要なモードの振動が発生し、この不要なモードの振動が
fxモード振動又はfyモード振動に弾性的に結合し
て、ジャイロの検出精度を劣化させる可能性がある。
【0019】図4に示す音叉10の電極はこの点を考慮
したものである。アーム14を介してfxモード振動を
駆動し、アーム12を介してfyモード振動を検出す
る。アーム14には電極18と20及び電極22と24
が対向するようにアーム14の側面に取り付けてある。
なお、電極20と24は接続され接地側電極として機能
し、電極18と22は接続されて、これらに駆動電圧が
印加される。
【0020】検出側電極は電極26及び電極28を有す
る。電極28は接地電極として機能し、アーム12の3
つの側面上に設けられている。残りの側面(fxモード
の駆動振動の方向に直交するアーム12の外側側面)
に、電極26(以下、検出側側面電極ともいう)が設け
られている。電極26と28の間に、コリオリ力による
検出電圧が出力される。
【0021】電極28はアーム12の3つの側面を覆っ
ているので、両アーム間のシールド効果が得られる。ま
た、アームの3側面を覆う電極28の作成は容易であ
り、電極の位置ずれによる駆動モードとの結合の割合も
減少する可能性もある。本発明は、図4に示すような電
極構成において、以下に説明する事項を特徴とする。
【0022】まず、図5を参照して、本発明の一実施の
態様で関係するパラメータを説明する。図5は、タンタ
ル酸リチュームLiTaO3 等の圧電体単結晶で形成さ
れた音叉型振動ジャイロの振動体(基板)の斜視図であ
る。図5において、Laはアーム12と14との間に形
成された溝の底面13と駆動側検出電極26の底面(振
動体中央側のエッジ)26aの距離、Wはアーム12及
び14の幅(アーム幅)である。
【0023】図6は、音叉型振動ジャイロの基板をLi
TaO3 で形成した場合の不要な漏れ量の相対値とLa
/W(アーム間に形成された溝の底面13と検出側側面
電極26の振動体中央側エッジ26aとの距離/アーム
幅)との関係を表したグラフである。グラフの横軸はL
a/Wを表し、La/W=0は図5に示す溝の底面13
に相当し、La/W>0はアーム14側(アーム間の溝
の深さよりも浅い位置)にあり、La/W<0はベース
16側(アーム間の溝の深さよりも深い位置)にある。
【0024】図6に示すグラフは、図7に示すように、
X軸を回転軸とするLiTaO3 単結晶の40°回転Z
板(140°回転Y板)であって、音叉アーム12、1
4がY’方向に延びている素子を用いて得られたもので
ある。なお、LiTaO3 単結晶は40°回転Z板に限
られず、40°±20°回転Z板(140°±20°回
転Y板)の範囲のものを用いることができる。
【0025】図6に示す○を結ぶ曲線は、駆動側アーム
12を駆動して発生した振動により発生した電荷を、図
7に示す振動体の+Z’面で測定することで得られたも
のである(角速度ゼロの状態)。また、図6に示す●を
結ぶ曲線は、同様に駆動側アーム12を駆動したことに
より発生した電荷を、+Z’面と対向する−Z’面で測
定することで得られたものである。図6からわかるよう
に、いずれの場合にもLa/Wの値によって、不要な振
動の漏れ量が変化する。具体的には、+Z’面では概ね
−1.5<La/W<0.5の範囲で漏れ量の相対値は
1を越え、−Z’面では概ね−1<La/W<1の範囲
で漏れ量の相対値は1又は−1を越える。
【0026】アーム12、14を−Y’方向に形成した
場合には、図6のグラフ中の+Z’面の場合の曲線と−
Z’面の場合の曲線とが入れ替わることになる。以上の
ことから、不要な振動の漏れ量は+Z’面と−Z’面と
で異なり、それぞれ検出側側面電極26の振動体中央側
エッジ26aの位置によって不要な振動の漏れ量が変化
する。検出側側面電極26は、漏れ量が少なくなるよう
に(すなわち、不要振動による電荷発生量が少ない部分
に設けられるように)、その側面上の位置、具体的には
振動体中央側エッジ26aの位置を決める。更に、検出
側側面電極26を外部に接続するための引き出し電極
は、不要な振動の漏れ量が少ない面に設けることが好ま
しい。漏れ量が多い側の面に引き出し電極を設けると、
この不要な振動を検出してしまい、誤差が生じる。
【0027】図9は、La/W>0の場合において、検
出側側面電極26の引き出し電極32を設けた場合の構
成を示す。引き出し電極32は、検出側側面電極26の
振動体中央側エッジ26a部分から引き出されている。
引き出し電極32を+Z’面に設ける場合には、図6の
グラフからLa/W>0.5、より好ましくはLa/W
>1.0を満足するように、検出側側面電極26の振動
体中央側エッジ26aの位置が決められていることが必
要である。また、引き出し電極32を−Z’面に設ける
場合には、図6のグラフからLa/W>1.5、より好
ましくはLa/W>2.0を満足するように、検出側側
面電極26の振動体中央側エッジ26aの位置が決めら
れていることが必要である。なお、La/W>2.0の
場合には、不要な振動の漏れ量は少ないので、引き出し
電極32を+Z’面と−Z’面のどちらに設けても良
い。
【0028】図10は、La/W<0の場合において、
検出側側面電極26の引き出し電極32を設けた場合の
構成を示す。引き出し電極32を+Z’面に設ける場合
には、図6のグラフからLa/W<−1.5、より好ま
しくはLa/W<−2.0を満足するように、検出側側
面電極26の振動体中央側エッジ26aの位置が決めら
れていることが必要である。また、引き出し電極32を
−Z’面に設ける場合には、図6のグラフからLa/W
<−1.2、より好ましくはLa/W>−2.0を満足
するように、検出側側面電極26の振動体中央側エッジ
26aの位置が決められていることが必要である。な
お、La/W<−2.0の場合には、不要な振動の漏れ
量は少ないので、引き出し電極32を+Z’面と−Z’
面のどちらに設けても良い。
【0029】図10は、上記構成の音叉型振動ジャイロ
の一実装例を示す図である。検出側側面電極26及びこ
の引き出し電極32は、前述したように構成されてい
る。検出電極28には引き出し電極34が設けられ、駆
動側アーム12に設けられた駆動電極18と24にはそ
れぞれ引き出し電極36と38が図示するように設けら
れている。上記引き出し電極32、34、36及び38
は、ベース16の底面側に設けられている端子T1、T
2、T3及びT4にそれぞれ接続されている。また、図
10では現われないが、駆動電極18と24にそれぞれ
対向するように設けられた駆動電極20と22は駆動素
子の裏面に設けられた引き出し電極を介して、振動体の
底面側に設けられた端子に接続されている。
【0030】振動体は、例えば矩形状のLiTaO3
130°回転Z板に、ダイシングソー又はワイヤーソー
で音叉としての切れ目を加工した後、側面を含む全面に
スパッタリング等により薄膜(例えば、NiCr/A
u)を形成し、その後、前後面及び側面の電極及び配線
を光露光法により加工する(3次元的な電極は斜め露光
を用いる)。なお、共振に与える影響をできるだけ少な
くするために、振動体上に形成されるパターン及び配線
はできるだけ対称になるように形成することが好まし
い。
【0031】上記振動体は、例えば支持基板40で図示
するように支持される。支持基板40には端子T1〜T
4に対応して設けられた端子T11〜T14に接続され
ている。これらの端子T11〜T14は外部接続用の端
子T21〜T24に配線42、44、46及び48を介
して接続されている。支持基板40の裏面には、振動体
の裏面に設けられている端子に対して、表面と同様の配
線及び端子が設けられている。また、支持基板40にス
ルーホールを設けて裏面の配線を表面に引き上げ、同一
電位の配線に接続するようにしても良い。なお、支持基
板40の材質として、アルミナ基板、エポキシプリント
板及び液晶ポリマ板等がある。
【0032】振動体と支持基板40とは、接着剤で固定
する。また、振動体の端子と支持基板40の端子とは、
ハンダや導電性接着剤などて架橋することで、容易に電
気的に接続できる。なお、支持基板40を一本のピン等
で支持して、音叉型振動ジャイロを配線基板等に搭載す
ることができる。この状態で、支持基板40の端子T2
1〜T24と配線基板上の端子とを、銅などのソフトワ
イヤでワイヤボンディングすることで、電気的に接続可
能である。
【0033】以上、本発明の一実施の形態を説明した。
振動体はLiNbO3 の他にLiTaO3 の単結晶を用
いることができ、その結晶方位はX軸を回転軸として5
0°±20°回転させたZ板(すなわち130°±20
°回転Y板)である。また、その他の圧電体材料を適宜
選択して用いることもできる。
【0034】また、上記実施の形態は2つのアームを有
する構成であったが、3つ以上のアームを用いた場合に
も、検出電極の構成を上述のようにすることで同様の効
果が得られる。なお、本発明の音叉型振動ジャイロの駆
動回路及び検出回路は公知の回路を用いることが出きる
ので、ここでの説明を省略する。
【0035】本発明は、自動車のナビゲーション装置、
サスペンション制御装置、VTRの手振れ防止装置等、
種々の分野に適用できる。用途により、本発明の音叉型
振動ジャイロを複数用いて、複数方向の回転角速度の検
出を行うことができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項10に記載の発明によれば、検出側検出電極を駆動
時の振動による電荷発生量が所定値以下の部分に配置す
る構成としたため、不要な振動により影響されることが
無くなり、検出精度が向上する。また、電極配置を工夫
した構成なので、製造は容易でかつ実用的な圧電振動形
ジャイロを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】音叉(振動体)の振動を説明するための図であ
る。
【図2】音叉に面内振動(fx振動モード)を起こすた
めの電極構成を説明するための図である。
【図3】音叉に発生した面垂直振動(fy振動モード)
を検出するための電極構成を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施の形態で用いる電極構成を示す
図である。
【図5】本発明の一実施の形態の振動体に関するパラメ
ータを示す図である。
【図6】La/W(アーム12と14の間に形成された
溝の底面13と検出側側面電極26の振動体中央側エッ
ジ26aとの距離/アーム幅)と不要振動の漏れ量(相
対値)との関係を示すグラフである。
【図7】結晶方位を示す図である。
【図8】検出側側面電極及びその引き出し電極の一構成
例を示す図である。
【図9】検出側側面電極及びその引き出し電極の別の構
成例を示す図である。
【図10】圧電振動ジャイロの一実装例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 音叉型振動体(音叉又は振動体) 12 アーム 14 アーム 16 ベース 26 検出側側面電極 32 引き出し電極

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1及び第2のアームとこれ
    らのアームを支持するベースとを有し、前記第1及び第
    2のアームとベースは圧電体材料を含む音叉型振動ジャ
    イロにおいて、 検出側検出電極を駆動時の振動による電荷発生量が所定
    値以下の部分に配置することを特徴とする音叉型振動ジ
    ャイロ。
  2. 【請求項2】 前記検出側電極は第1のアームに設けら
    れ、検出側電極のエッジは第1及び第2のアーム間の溝
    の深さとほぼ同じかもしくはそれよりも浅い位置にある
    ことを特徴とする請求項1記載の音叉型振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】 前記検出側電極は第1のアームに設けら
    れ、検出側電極のエッジは第1及び第2のアーム間の溝
    の深さよりも深い位置にあることを特徴とする請求項1
    記載の音叉型振動ジャイロ。
  4. 【請求項4】 前記検出側電極は、駆動振動方向に対し
    てほぼ直交する方向にある第1のアームの外側側面に設
    けられていることを特徴とする請求項1ないし3いずれ
    か一項記載の音叉型振動ジャイロ。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2のアームの幅をWと
    し、第1及び第2のアーム間の溝の底部と前記検出側電
    極のエッジの距離をLaとした場合、La/Wの値に応
    じて変化する不要な振動による電荷発生量が所定値以下
    である部分に、検出側電極を配置したことを特徴とする
    請求項1記載の音叉型振動ジャイロ。
  6. 【請求項6】 前記圧電体材料は圧電体単結晶であり、
    そのX軸を回転軸として回転させた場合、前記第1及び
    第2のアームが+Y’方向に延びており、La/Wの値
    に応じて変化する不要な振動による圧電体単結晶の+
    Z’面と−Z’面に発生する電荷の発生量に応じて、前
    記検出側電極の引き出し電極を電荷発生量の少ない方の
    +Z’面と−Z’面のいずれか一方に設けたことを特徴
    とする請求項5に記載の音叉型振動ジャイロ。
  7. 【請求項7】 前記圧電体材料は圧電体単結晶であり、
    そのX軸を回転軸として回転させた場合、前記第1及び
    第2のアームが−Y’方向に延びており、La/Wの値
    に応じて変化する不要な振動による圧電体単結晶の+
    Z’面と−Z’面に発生する電荷の発生量に応じて、前
    記検出側電極の引き出し電極を電荷発生量の少ない方の
    +Z’面と−Z’面のいずれか一方に設けたことを特徴
    とする請求項5に記載の音叉型振動ジャイロ。
  8. 【請求項8】 駆動側電極は前記第2のアームに設けら
    れていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか
    一項記載の音叉型振動ジャイロ。
  9. 【請求項9】 前記圧電体材料はLiTaO3 の単結晶
    であり、その結晶方位はX軸を回転軸として40°±2
    0°回転させたZ板であることを特徴とする請求項1な
    いし8のいずれか一項記載の音叉型振動ジャイロ。
  10. 【請求項10】 前記圧電体材料はLiNbO3 の単結
    晶であり、その結晶方位はX軸を回転軸として50°±
    20°回転させたZ板であることを特徴とする請求項1
    ないし8のいずれか一項記載の音叉型振動ジャイロ。
JP8198034A 1996-07-26 1996-07-26 音叉型振動ジャイロ Pending JPH1038581A (ja)

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