JPH1038465A - 熱処理炉 - Google Patents

熱処理炉

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Publication number
JPH1038465A
JPH1038465A JP8192283A JP19228396A JPH1038465A JP H1038465 A JPH1038465 A JP H1038465A JP 8192283 A JP8192283 A JP 8192283A JP 19228396 A JP19228396 A JP 19228396A JP H1038465 A JPH1038465 A JP H1038465A
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JP
Japan
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gas
heat treatment
supply pipe
gas supply
end side
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Application number
JP8192283A
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Inventor
Kenichi Mori
健一 森
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理空間11内における雰囲気ガスの分
布、および温度分布を均一化することができ、被熱処理
物を均一に熱処理することができる熱処理炉を提供す
る。 【解決手段】 第1のガス供給管14に設けられた一端
側ガス噴出口14aから雰囲気ガスを噴出させるときに
は、第2のガス供給管15に設けられた他端側ガス噴出
口15bから雰囲気ガスを噴出させ、第1のガス供給管
14に設けられた他端側ガス噴出口14bから雰囲気ガ
スを噴出させるときには、第2のガス供給管15に設け
られた一端側ガス噴出口15aから雰囲気ガスを噴出さ
せるように、各ガス供給管14(15)に設けられた2
つのガス噴出口14a、14b(15a、15b)か
ら、雰囲気ガスを交互に噴出させるガス制御手段16を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱処理炉に関し、
より詳しくは熱処理空間において雰囲気ガスの旋回流を
発生させることができる熱処理炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミック電子部品などの被熱処
理物を熱処理するには、図4に示すような熱処理炉が用
いられていた。
【0003】この熱処理炉は、メッシュベルト式連続炉
と呼ばれるもので、炉本体1と、炉本体1の内部に熱処
理空間2を形成し、熱処理空間2への外気の侵入を遮断
するマッフル3と、被熱処理物を加熱するヒータ(図示
せず)と、被熱処理物を搬送するメッシュベルト4と、
マッフル3内の熱処理空間2に雰囲気ガスを供給するガ
ス供給管5とからなる。
【0004】この熱処理炉によると、炉本体1の長手方
向の一端側に設けられた搬入口から、メッシュベルト4
により熱処理空間2内に搬入された被熱処理物は、所定
の雰囲気ガス濃度に設定された熱処理空間2内において
ヒータ(図示せず)により加熱され、熱処理の終了した
被熱処理物は、メッシュベルト4により、炉本体1の長
手方向の他端側にある搬出口(図示せず)から熱処理空
間2外へ搬出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4に示すように、従
来の熱処理炉においては、ガス供給管5は、その長手方
向を水平にした状態で、マッフル3内の熱処理空間2の
幅方向における一方の端部に設けられていた。そして、
ガス供給管5の長手方向に沿って、ガス供給管5に設け
られた複数のガス噴出口5aから、雰囲気ガスを熱処理
空間2の幅方向における他方の端部へ向けて噴出してい
た。
【0006】このため、従来の熱処理炉においては、熱
処理空間2内における雰囲気ガスの流れは一方向であっ
た。
【0007】したがって、従来の熱処理炉においては、
熱処理空間2内の雰囲気ガスに偏りが生じ、雰囲気ガス
の濃度分布や温度分布が不均一となった。
【0008】よって、本発明の目的は、熱処理空間内に
おける雰囲気ガスの分布、および温度分布を均一化する
ことができ、被熱処理物を均一に熱処理することができ
る熱処理炉を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の熱処理炉は、内
部に被熱処理物を収容する熱処理空間を有する炉本体
と、被熱処理物を加熱する加熱手段と、前記熱処理空間
に雰囲気ガスを供給する第1のガス供給管と、前記第1
のガス供給管に対して、前記熱処理空間を隔てて対向す
る位置にあって、前記熱処理空間に雰囲気ガスを供給す
る第2のガス供給管と、第1のガス供給管および第2の
ガス供給管から供給される雰囲気ガスを制御するガス制
御手段とを備え、第1のガス供給管および第2のガス供
給管は、それぞれ、前記熱処理空間にある各ガス供給管
の長手方向における一端側に位置し、前記熱処理空間へ
向けて雰囲気ガスを噴出する一端側ガス噴出口と、前記
熱処理空間にある各ガス供給管の長手方向における他端
側に位置し、前記熱処理空間へ向けて雰囲気ガスを噴出
する他端側ガス噴出口とを有し、前記ガス制御手段は、
第1のガス供給管に設けられた一端側ガス噴出口から雰
囲気ガスを噴出させるときには、第2のガス供給管に設
けられた他端側ガス噴出口から雰囲気ガスを噴出させ、
第1のガス供給管に設けられた他端側ガス噴出口から雰
囲気ガスを噴出させるときには、第2のガス供給管に設
けられた一端側ガス噴出口から雰囲気ガスを噴出させる
ように、各ガス供給管に設けられた2つのガス噴出口か
ら、雰囲気ガスを交互に噴出させることを特徴とするも
のである。
【0010】本発明の熱処理炉によれば、第1のガス供
給管に設けられた一端側ガス噴出口から雰囲気ガスを噴
出させるときには、第2のガス供給管に設けられた他端
側ガス噴出口から雰囲気ガスを噴出させ、第1のガス供
給管に設けられた他端側ガス噴出口から雰囲気ガスを噴
出させるときには、第2のガス供給管に設けられた一端
側ガス噴出口から雰囲気ガスを噴出させるように、各ガ
ス供給管に設けられた2つのガス噴出口から、雰囲気ガ
スを交互に噴出させるガス制御手段を備えることによ
り、熱処理空間において、雰囲気ガスの旋回流を発生さ
せることができるとともに、この雰囲気ガスの旋回流の
旋回方向を反転させることができる。
【0011】また、本発明の熱処理炉は、前記第1のガ
ス供給管および第2のガス供給管は、それぞれ、その長
手方向が略垂直になるように設けられ、前記一端側ガス
噴出口は、前記熱処理空間における各ガス供給管の上端
側に設けられ、前記他端側ガス噴出口は、前記熱処理空
間における各ガス供給管の下端側に設けられていること
を特徴とするものである。
【0012】この場合には、熱処理空間内における雰囲
気ガスの旋回方向は垂直方向となる。
【0013】また、本発明の熱処理炉は、前記熱処理空
間の長手方向に沿って前記被熱処理物を搬送する搬送ベ
ルトを備え、前記第1のガス供給管および前記第2のガ
ス供給管は、前記熱処理空間の幅方向において互いに対
向する位置に設けられ、前記ガス制御手段は、第1のガ
ス供給管および第2のガス供給管の周囲に回転可能に設
けられた回転管と、回転管と前記搬送ベルトとを係合さ
せ、前記回転管を前記搬送ベルトの移動に連動させて回
転させる係合手段とからなり、前記回転管は、回転管の
上下方向における上端側に位置する上端側通気口と、回
転管の上下方向における下端側に位置する下端側通気口
とを有し、上端側通気口および下端側通気口の上下方向
における位置は、それぞれ、各ガス供給管に設けられた
一端側ガス噴出口および他端側ガス噴出口の上下方向に
おける位置に等しく、上端側通気口および下端側通気口
の周方向における位置は、互いに異なることを特徴とす
るものである。
【0014】この場合には、搬送ベルトの移動に連動さ
せて、ガス制御手段を駆動させることができる。
【0015】また、本発明の熱処理炉は、前記第1のガ
ス供給管および前記第2のガス供給管は、それぞれ前記
熱処理空間の長手方向に沿って複数本が設けられている
ことを特徴とするものである。
【0016】この場合には、旋回方向を垂直方向とする
雰囲気ガスの旋回流が熱処理空間の長手方向に沿って発
生する。また、この雰囲気ガスの旋回流の旋回方向を反
転させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱処理炉の一
実施例につき、添付図面を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例である熱処理炉
を示す断面図であり、図1(a)は垂直断面図であり、
図1(b)は図1(a)のA−A線における水平断面図
である。
【0019】この熱処理炉は、内部に熱処理空間11を
有する炉本体12と、被熱処理物を加熱する加熱手段で
あるヒータ(図示せず)と、熱処理空間11の長手方向
に沿って被熱処理物を搬送する搬送ベルトであるメッシ
ュベルト13と、熱処理空間11に雰囲気ガスを供給す
る第1のガス供給管14と、第1のガス供給管14に対
して、熱処理空間11を隔てて対向する位置にあって、
熱処理空間11に雰囲気ガスを供給する第2のガス供給
管15と、第1のガス供給管14および第2のガス供給
管15から供給される雰囲気ガスを制御するガス制御手
段16とを備えるメッシュベルト式連続炉である。
【0020】炉本体12は、断熱材等からなり、内部に
は、炉本体12をその長手方向に貫通するようにマッフ
ル17が設けられている。また、マッフル17内部に熱
処理空間11が形成されている。
【0021】図2に示すように、メッシュベルト13
は、耐熱金属製の力骨13aとら線13bとが網目状に
組み合され、全体として無端ベルト状となっている。ま
た、メッシュベルト13の幅方向における両端部には、
それぞれメッシュベルト13の幅方向に向けて突出する
突起部18が設けられている。
【0022】また、メッシュベルト13の長手方向にお
ける両端部には、それぞれメッシュベルト13の内周面
に接するように、メッシュベルト13を回転可能に支持
する支持手段(図示せず)が設けられ、支持手段の少な
くとも一方には、支持手段を駆動させメッシュベルト1
3を回転させる駆動手段(図示せず)が設けられてい
る。
【0023】また、メッシュベルト13は、支持手段の
上側に位置する部分であって、メッシュベルト13の長
手方向における中央部が、熱処理空間11に位置するよ
うに配置されている。
【0024】図1に示すように、第1のガス供給管14
および第2のガス供給管15は、その長手方向を略垂直
として、熱処理空間11の幅方向において互いに対向す
る位置に設けられ、熱処理空間11の長手方向に沿って
複数本が設けられている。
【0025】また、第1のガス供給管14および第2の
ガス供給管15の上端はマッフル17の上面に支持さ
れ、第1のガス供給管14および第2のガス供給管15
の下端はマッフル17の下面に支持され、炉本体12の
外部へ突出している。炉本体12の外部へ突出した第1
のガス供給管14は、熱処理空間11の幅方向において
互いに対向する位置に設けられた第2のガス供給管15
と連結され、雰囲気ガス供給源(図示せず)に連通して
いる。
【0026】また、第1のガス供給管14および第2の
ガス供給管15は、それぞれ、熱処理空間11にある各
ガス供給管14、15の長手方向における上端側に位置
し、熱処理空間11へ向けて雰囲気ガスを噴出する一端
側ガス噴出口14a、15aと、熱処理空間11にある
各ガス供給管14、15の長手方向における下端側に位
置し、熱処理空間11へ向けて雰囲気ガスを噴出する他
端側ガス噴出口14b、15bとを有している。
【0027】ガス制御手段16は、各ガス供給管14、
15の周囲に回転可能に設けられた回転管19と、回転
管19とメッシュベルト13とを係合させ、回転管19
をメッシュベルト13の移動に連動させて回転させる係
合手段とからなる。
【0028】各回転管19は、回転管19の上下方向に
おける上端側に位置する上端側通気口19aと、回転管
19の上下方向における下端側に位置する下端側通気口
19bとを有している。
【0029】上端側通気口19aおよび下端側通気口1
9bの上下方向における位置は、それぞれ、各ガス供給
管14、15に設けられた一端側ガス噴出口14a、1
5aおよび他端側ガス噴出口14b、15bの上下方向
における位置に略等しく、上端側通気口19aおよび下
端側通気口19bの周方向における位置は、互いに異な
っている。
【0030】図1(b)に示すように、係合手段は、上
述のメッシュベルト13の幅方向における両端に設けら
れた突起部18と、各ガス供給管14、15の周囲にお
いて各回転管19とともに回転可能な状態で各回転管1
9の下端に固定されたスプロケット20とからなる。ス
プロケット20の外周面には、メッシュベルト13に設
けられた突起部18に係合する溝部20aが形成されて
いる。
【0031】次に、本発明の一実施例である熱処理炉の
動作について説明する。
【0032】まず、メッシュベルト13の長手方向にお
ける一端側に載置された被熱処理物は、メッシュベルト
13の回転により、炉本体11の長手方向における一端
側に設けられたマッフル17の開口部(図示せず)よ
り、熱処理空間11に搬入される。
【0033】熱処理空間11に搬入された被熱処理物
は、ヒータ(図示せず)からの熱により加熱される。こ
のとき、熱処理空間11は、ガス供給管14、15から
供給された雰囲気ガスにより所定の雰囲気ガス濃度に設
定されている。
【0034】ここで、ガス制御手段の動作について説明
する。
【0035】まず、第1のガス供給管14の上端側に設
けられた一端側ガス噴出口14aと、回転管19の上端
側に設けられた上端側通気口19aとが一致し、熱処理
空間11の幅方向において第1のガス供給管14に対し
対向する位置に設けられた第2のガス供給管15の下端
側に設けられた他端側ガス噴出口15bと、回転管19
の下端側に設けられた下端側通気口19bとが一致した
ときには、雰囲気ガスの旋回流の旋回方向は、図3
(a)に示すように、被熱処理物の進行方向に向って右
回転となる。
【0036】このとき、第1のガス供給管14に設けら
れた一端側ガス噴出口14aと、回転管19に設けられ
た上端側通気口19aとが一致するときと、第2のガス
供給管15に設けられた他端側ガス噴出口15bと、回
転管19に設けられた下端側通気口19bとが一致する
ときとが、同時になるように設定しても良いし、多少ず
れせるように設定しても良い。この設定は、ガス供給管
14、15に対する回転管19の位置合わせにより設定
できる。
【0037】被熱処理物を搬送するためメッシュベルト
13は回転しており、メッシュベルト13に設けられた
突起部18とスプロケット20とは係合しているので、
メッシュベルト13の回転に連動して回転管19が回転
する。
【0038】次に、第1のガス供給管14の下端側に設
けられた他端側ガス噴出口14bと、回転管19の下端
側に設けられた下端側通気口19bとが一致し、熱処理
空間11の幅方向において第1のガス供給管14に対し
対向する位置に設けられた第2のガス供給管15の上端
側に設けられた一端側ガス噴出口15aと、回転管19
の上端側に設けられた上端側通気口19aとが一致した
ときには、雰囲気ガスの旋回流の旋回方向は、図3
(b)に示すように、被熱処理物の進行方向に向って左
回転となる。
【0039】このとき、第1のガス供給管14に設けら
れた他端側ガス噴出口14bと、回転管19に設けられ
た下端側通気口19bとが一致するときと、第2のガス
供給管15に設けられた一端側ガス噴出口15aと、回
転管19に設けられた上端側通気口19aとが一致する
ときとが、同時になるように設定しても良いし、多少ず
れせるように設定しても良い。この設定は、ガス供給管
14、15に対する回転管19の位置合わせにより設定
できる。
【0040】このようにして、熱処理空間11の幅方向
において互いに対向する位置に設けられた第1のガス供
給管14および第2のガス供給管15から供給される雰
囲気ガスの旋回流の旋回方向は、ガス制御手段16によ
り、メッシュベルト13の回転に連動して反転を繰り返
すこととなる。
【0041】また、熱処理空間11の幅方向において互
いに対向する位置に設けられた第1のガス供給管14お
よび第2のガス供給管15は、熱処理空間11の長手方
向に沿って複数本が設けられているので、熱処理空間1
1の長手方向に沿って、雰囲気ガスの旋回流が発生し、
この旋回流の旋回方向は反転を繰り返すこととなる。
【0042】このとき、熱処理空間11の長手方向にお
いて互に隣接する位置にある第1のガス供給管14や、
第2のガス供給管15から噴出する雰囲気ガスの噴出時
期を、同時になるように設定しても良いし、多少ずれせ
るように設定しても良い。この設定は、互に隣接する位
置にある第1のガス供給管14や、第2のガス供給管1
5に対する回転管19の位置合わせにより設定できる。
【0043】このようにして、熱処理の完了した被熱処
理物は、メッシュベルト13の回転により、炉本体12
の長手方向における他端側に設けられたマッフル17の
開口部(図示せず)より、熱処理空間11から搬出され
る。
【0044】以上の通り、本発明の熱処理炉について、
一実施例に基づき説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、この発明の要旨の範囲内で種々
の変更が可能である。
【0045】例えば、上記実施例においては、熱処理炉
として、メッシュベルト式連続炉を用いて説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、バッチ炉やロ
ーラーハース炉やプッシャー炉など種々の熱処理炉に適
用可能である。
【0046】また、上記実施例においては、ガス制御手
段16の係合手段として、メッシュベルト13に設けた
突起部18と、突起部18に係合する溝部20aを有す
るスプロケット20を採用したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えばメッシュベルトの幅方向に
おける両端部に溝部を設け、スプロケットに、この溝部
に係合する突起部を設けても良い。
【0047】その他、炉本体やガス供給管や搬送ベルト
の形状や材質が変更可能であることは勿論である。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明の熱処理炉によれ
ば、第1のガス供給管に設けられた一端側ガス噴出口か
ら雰囲気ガスを噴出させるときには、第2のガス供給管
に設けられた他端側ガス噴出口から雰囲気ガスを噴出さ
せ、第1のガス供給管に設けられた他端側ガス噴出口か
ら雰囲気ガスを噴出させるときには、第2のガス供給管
に設けられた一端側ガス噴出口から雰囲気ガスを噴出さ
せるように、各ガス供給管に設けられた2つのガス噴出
口から、雰囲気ガスを交互に噴出させるガス制御手段を
備えることにより、熱処理空間において、雰囲気ガスの
旋回流を発生させることができるとともに、この雰囲気
ガスの旋回流の旋回方向を反転させることができる。
【0049】したがって、本発明の熱処理炉によれば、
熱処理空間において雰囲気ガスを撹拌させることがで
き、雰囲気ガスの濃度分布および温度分布が均一化す
る。これにより被熱処理物を均一に熱処理することが可
能となる。
【0050】また、本発明の熱処理炉によれば、熱処理
空間へ雰囲気ガスを噴出させる位置やタイミングを任意
に設定できるので、被熱処理物の変更に容易に対応する
ことができる。
【0051】また、本発明の熱処理炉において、前記第
1のガス供給管および第2のガス供給管は、それぞれ、
その長手方向が略垂直になるように設けられ、前記一端
側ガス噴出口は、前記熱処理空間における各ガス供給管
の上端側に設けられ、前記他端側ガス噴出口は、前記熱
処理空間における各ガス供給管の下端側に設けられてい
る場合には、熱処理空間内における雰囲気ガスの旋回方
向は垂直方向となる。したがって、この場合には、熱処
理空間の上下方向における雰囲気ガスの濃度分布および
温度分布の均一化を図る上で有効である。
【0052】また、本発明の熱処理炉は、前記熱処理空
間の長手方向に沿って前記被熱処理物を搬送する搬送ベ
ルトを備え、前記第1のガス供給管および前記第2のガ
ス供給管は、前記熱処理空間の幅方向において互いに対
向する位置に設けられ、前記ガス制御手段は、第1のガ
ス供給管および第2のガス供給管の周囲に回転可能に設
けられた回転管と、回転管と前記搬送ベルトとを係合さ
せ、前記回転管を前記搬送ベルトの移動に連動させて回
転させる係合手段とからなり、前記回転管は、回転管の
上下方向における上端側に位置する上端側通気口と、回
転管の上下方向における下端側に位置する下端側通気口
とを有し、上端側通気口および下端側通気口の上下方向
における位置は、それぞれ、各ガス供給管に設けられた
一端側ガス噴出口および他端側ガス噴出口の上下方向に
おける位置に等しく、上端側通気口および下端側通気口
の周方向における位置は、互いに異なることを特徴とす
るものである。
【0053】この場合には、搬送ベルトの移動に連動さ
せて、ガス制御手段を駆動させることができる。
【0054】したがって、この場合には、ガス制御手段
を駆動させる駆動装置を別に設ける必要がないので、小
型化および低コスト化が可能となる。
【0055】また、この場合には、搬送ベルトが係合手
段に係合し、係合手段により位置決めされるので、搬送
ベルトが蛇行することを防止できる。
【0056】また、本発明の熱処理炉において、前記第
1のガス供給管および前記第2のガス供給管は、それぞ
れ前記熱処理空間の長手方向に沿って複数本が設けられ
ている場合には、旋回方向を垂直方向とする雰囲気ガス
の旋回流が熱処理空間の長手方向に沿って発生する。ま
た、この雰囲気ガスの旋回流の旋回方向を反転させるこ
とができる。
【0057】したがって、この場合には、熱処理空間の
上下方向および水平方向における雰囲気ガスの濃度分布
および温度分布が均一化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である熱処理炉を示す断面図
であり、図1(a)は垂直断面図であり、図1(b)は
図1(a)のA−A線における水平断面図である。
【図2】本発明の一実施例である熱処理炉に用いられる
メッシュベルトを示す一部拡大平面図である。
【図3】本発明の一実施例である熱処理炉の動作を示す
垂直断面図である。
【図4】従来の熱処理炉を示す一部切り欠き斜視図であ
る。
【符号の説明】
11 熱処理空間 12 炉本体 13 メッシュベルト(搬送ベルト) 14 第1のガス供給管 14a 一端側ガス噴出口 14b 他端側ガス噴出口 15 第2のガス供給管 15a 一端側ガス噴出口 15b 他端側ガス噴出口 16 ガス制御手段 18 突起部(係合手段) 19 回転管 19a 上端側通気孔 19b 下端側通気孔 20 スプロケット(係合手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に被熱処理物を収容する熱処理空間
    を有する炉本体と、 被熱処理物を加熱する加熱手段と、 前記熱処理空間に雰囲気ガスを供給する第1のガス供給
    管と、 前記第1のガス供給管に対して、前記熱処理空間を隔て
    て対向する位置にあって、前記熱処理空間に雰囲気ガス
    を供給する第2のガス供給管と、 第1のガス供給管および第2のガス供給管から供給され
    る雰囲気ガスを制御するガス制御手段とを備え、 第1のガス供給管および第2のガス供給管は、それぞ
    れ、前記熱処理空間にある各ガス供給管の長手方向にお
    ける一端側に位置し、前記熱処理空間へ向けて雰囲気ガ
    スを噴出する一端側ガス噴出口と、前記熱処理空間にあ
    る各ガス供給管の長手方向における他端側に位置し、前
    記熱処理空間へ向けて雰囲気ガスを噴出する他端側ガス
    噴出口とを有し、 前記ガス制御手段は、第1のガス供給管に設けられた一
    端側ガス噴出口から雰囲気ガスを噴出させるときには、
    第2のガス供給管に設けられた他端側ガス噴出口から雰
    囲気ガスを噴出させ、第1のガス供給管に設けられた他
    端側ガス噴出口から雰囲気ガスを噴出させるときには、
    第2のガス供給管に設けられた一端側ガス噴出口から雰
    囲気ガスを噴出させるように、各ガス供給管に設けられ
    た2つのガス噴出口から、雰囲気ガスを交互に噴出させ
    ることを特徴とする熱処理炉。
  2. 【請求項2】 前記第1のガス供給管および第2のガス
    供給管は、それぞれ、その長手方向が略垂直になるよう
    に設けられ、前記一端側ガス噴出口は、前記熱処理空間
    における各ガス供給管の上端側に設けられ、前記他端側
    ガス噴出口は、前記熱処理空間における各ガス供給管の
    下端側に設けられていることを特徴とする請求項1に記
    載の熱処理炉。
  3. 【請求項3】 前記熱処理空間の長手方向に沿って前記
    被熱処理物を搬送する搬送ベルトを備え、 前記第1のガス供給管および前記第2のガス供給管は、
    前記熱処理空間の幅方向において互いに対向する位置に
    設けられ、 前記ガス制御手段は、第1のガス供給管および第2のガ
    ス供給管の周囲に回転可能に設けられた回転管と、回転
    管と前記搬送ベルトとを係合させ、前記回転管を前記搬
    送ベルトの移動に連動させて回転させる係合手段とから
    なり、 前記回転管は、回転管の上下方向における上端側に位置
    する上端側通気口と、回転管の上下方向における下端側
    に位置する下端側通気口とを有し、 上端側通気口および下端側通気口の上下方向における位
    置は、それぞれ、各ガス供給管に設けられた一端側ガス
    噴出口および他端側ガス噴出口の上下方向における位置
    に等しく、上端側通気口および下端側通気口の周方向に
    おける位置は、互いに異なることを特徴とする請求項2
    に記載の熱処理炉。
  4. 【請求項4】 前記第1のガス供給管および前記第2の
    ガス供給管は、それぞれ前記熱処理空間の長手方向に沿
    って複数本が設けられていることを特徴とする請求項3
    に記載の熱処理炉。
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