JPH1038057A - エンジンの駆動装置 - Google Patents
エンジンの駆動装置Info
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- JPH1038057A JPH1038057A JP8207647A JP20764796A JPH1038057A JP H1038057 A JPH1038057 A JP H1038057A JP 8207647 A JP8207647 A JP 8207647A JP 20764796 A JP20764796 A JP 20764796A JP H1038057 A JPH1038057 A JP H1038057A
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- JP
- Japan
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- reduction gear
- engine
- drive shaft
- dog clutch
- shock absorbing
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/0456—Lubrication by injection; Injection nozzles or tubes therefor
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/042—Guidance of lubricant
- F16H57/0427—Guidance of lubricant on rotary parts, e.g. using baffles for collecting lubricant by centrifugal force
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/042—Guidance of lubricant
- F16H57/043—Guidance of lubricant within rotary parts, e.g. axial channels or radial openings in shafts
- F16H57/0431—Means for guiding lubricant directly onto a tooth surface or to foot areas of a gear, e.g. by holes or grooves in a tooth flank
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0493—Gearings with spur or bevel gears
- F16H57/0495—Gearings with spur or bevel gears with fixed gear ratio
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 衝撃吸収機構の潤滑・冷却を効果的に実現で
きるようにすること。 【解決手段】 駆動軸26に衝撃吸収機構28を介して
リダクションギア27が配置され、このリダクションギ
アが、エンジン10のクランク軸12からの動力を衝撃
吸収機構を経て駆動軸へ伝達するエンジンの駆動装置に
おいて、駆動軸、リダクションギア及び衝撃吸収機構を
収容するギアハウジング17に、衝撃吸収機構へ向い潤
滑油を噴射するオイル噴射ノズル37が設置されたもの
である。
きるようにすること。 【解決手段】 駆動軸26に衝撃吸収機構28を介して
リダクションギア27が配置され、このリダクションギ
アが、エンジン10のクランク軸12からの動力を衝撃
吸収機構を経て駆動軸へ伝達するエンジンの駆動装置に
おいて、駆動軸、リダクションギア及び衝撃吸収機構を
収容するギアハウジング17に、衝撃吸収機構へ向い潤
滑油を噴射するオイル噴射ノズル37が設置されたもの
である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンに設置さ
れてクランク軸の動力を減速して出力するエンジンの駆
動装置に係り、特に、衝撃吸収機構の潤滑冷却を改良し
たエンジンの駆動装置に関する。
れてクランク軸の動力を減速して出力するエンジンの駆
動装置に係り、特に、衝撃吸収機構の潤滑冷却を改良し
たエンジンの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】駆動装置は、搭載されるエンジンのレイ
アウトにより、クランク軸と駆動軸とを直結したもの、
又は、クランク軸と駆動軸とを並列配置し、これらの両
軸をリダクションギアを介して連結したものに大別され
る。このうち、後者における従来技術を図4に示す。
アウトにより、クランク軸と駆動軸とを直結したもの、
又は、クランク軸と駆動軸とを並列配置し、これらの両
軸をリダクションギアを介して連結したものに大別され
る。このうち、後者における従来技術を図4に示す。
【0003】図4における従来技術では、エンジン1の
クランク軸2がクランクケース3に横置き配置され、こ
のクランク軸2の上方に、駆動装置4の駆動軸5が平行
に配置されている。この駆動軸5に衝撃吸収機構6を介
してリダクションギア7が設置され、このリダクション
ギア7がクランク軸2からのエンジン動力を、衝撃吸収
装置6を経て駆動装置4へ伝達する。
クランク軸2がクランクケース3に横置き配置され、こ
のクランク軸2の上方に、駆動装置4の駆動軸5が平行
に配置されている。この駆動軸5に衝撃吸収機構6を介
してリダクションギア7が設置され、このリダクション
ギア7がクランク軸2からのエンジン動力を、衝撃吸収
装置6を経て駆動装置4へ伝達する。
【0004】衝撃吸収装置6は、駆動装置4にスプライ
ン結合されたドグクラッチ8を、複数枚の皿ばね9の付
勢力でリダクションギア7側へ押圧し、ドグクラッチ8
の爪8Aと、リダクションギア7の爪7Aとを噛み合せ
て構成される。そして、衝撃吸収装置6は、エンジン1
にて発生した動力のトルク変動又は回転変動が大きな場
合に、ドグクラッチ8の爪8Aがリダクションギア7の
爪7Aに対し相対的に滑り、ドグクラッチ8が皿ばね9
方向へ移動して、上記大きなトルク変動等に付随して発
生する衝撃を吸収する。
ン結合されたドグクラッチ8を、複数枚の皿ばね9の付
勢力でリダクションギア7側へ押圧し、ドグクラッチ8
の爪8Aと、リダクションギア7の爪7Aとを噛み合せ
て構成される。そして、衝撃吸収装置6は、エンジン1
にて発生した動力のトルク変動又は回転変動が大きな場
合に、ドグクラッチ8の爪8Aがリダクションギア7の
爪7Aに対し相対的に滑り、ドグクラッチ8が皿ばね9
方向へ移動して、上記大きなトルク変動等に付随して発
生する衝撃を吸収する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、単気筒或いは
2気筒エンジンでは、エンジンにおいて発生する動力の
トルク変動、回転変動が極めて大きい。従って、このよ
うなエンジンに、上述の衝撃吸収機構6を備えた駆動装
置4を適用すると、リダクションギア7及びドグクラッ
チ8における負荷が非常に大きくなり、リダクションギ
ア7の爪7Aとドグクラッチ8の爪8Aとの相対滑り量
が大きくなってしまう。
2気筒エンジンでは、エンジンにおいて発生する動力の
トルク変動、回転変動が極めて大きい。従って、このよ
うなエンジンに、上述の衝撃吸収機構6を備えた駆動装
置4を適用すると、リダクションギア7及びドグクラッ
チ8における負荷が非常に大きくなり、リダクションギ
ア7の爪7Aとドグクラッチ8の爪8Aとの相対滑り量
が大きくなってしまう。
【0006】ところが、上述の駆動装置4では、リダク
ションギア7が潤滑油を掻き上げて、リダクションギア
7の爪7Aとドグクラッチ8の爪8A間、ドグクラッチ
8と駆動軸5間等をミスト潤滑し、冷却するものである
ため、衝撃吸収機構6の潤滑・冷却が不十分となる。こ
のため、リダクションギア7の爪7A及びドグクラッチ
8の爪8Aの噛合部にかじり現象が生じたり、ドグクラ
ッチ8と駆動軸5の摺動部に焼き付き現象が生ずる虞れ
がある。
ションギア7が潤滑油を掻き上げて、リダクションギア
7の爪7Aとドグクラッチ8の爪8A間、ドグクラッチ
8と駆動軸5間等をミスト潤滑し、冷却するものである
ため、衝撃吸収機構6の潤滑・冷却が不十分となる。こ
のため、リダクションギア7の爪7A及びドグクラッチ
8の爪8Aの噛合部にかじり現象が生じたり、ドグクラ
ッチ8と駆動軸5の摺動部に焼き付き現象が生ずる虞れ
がある。
【0007】本発明の課題は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、衝撃吸収機構の潤滑・冷却を効果的
に実現できるエンジンの駆動装置を提供することにあ
る。
されたものであり、衝撃吸収機構の潤滑・冷却を効果的
に実現できるエンジンの駆動装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、エンジンのクランク軸と平行して駆動軸が配設さ
れ、この駆動軸に衝撃吸収機構を介してリダクションギ
アが配置され、このリダクションギアが上記クランク軸
からの動力を上記衝撃吸収機構を経て上記駆動軸へ伝達
し、これらの駆動軸、リダクションギア及び衝撃吸収機
構がギアハウジング内に収容されたエンジンの駆動装置
において、上記ギアハウジングに、上記衝撃吸収機構へ
向い潤滑油を噴射する潤滑油噴射手段が設置されたもの
である。
は、エンジンのクランク軸と平行して駆動軸が配設さ
れ、この駆動軸に衝撃吸収機構を介してリダクションギ
アが配置され、このリダクションギアが上記クランク軸
からの動力を上記衝撃吸収機構を経て上記駆動軸へ伝達
し、これらの駆動軸、リダクションギア及び衝撃吸収機
構がギアハウジング内に収容されたエンジンの駆動装置
において、上記ギアハウジングに、上記衝撃吸収機構へ
向い潤滑油を噴射する潤滑油噴射手段が設置されたもの
である。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記衝撃吸収機構は、駆動軸に回転一
体に結合されるとともに、リダクションギアの爪に噛合
可能な爪を備えたドグクラッチと、このドグクラッチの
上記爪を上記リダクションギアの上記爪に噛み合せる方
向に上記ドグクラッチへ付勢力を付与する付勢手段と、
を有して構成されたものである。
の発明において、上記衝撃吸収機構は、駆動軸に回転一
体に結合されるとともに、リダクションギアの爪に噛合
可能な爪を備えたドグクラッチと、このドグクラッチの
上記爪を上記リダクションギアの上記爪に噛み合せる方
向に上記ドグクラッチへ付勢力を付与する付勢手段と、
を有して構成されたものである。
【0010】請求項1又は2に記載の発明には、次の作
用がある。潤滑油噴射手段から衝撃吸収機構へ、ミスト
潤滑に比べ大量の潤滑油が供給されることから、クラン
ク軸に発生した動力のトルク変動や回転変動が大きく、
衝撃吸収機構及びリダクションギアへ大きな負荷が作用
する場合にも、衝撃吸収機構とリダクションギアとの噛
合部(ドグクラッチの爪とリダクションギアの爪との噛
合部)や衝撃吸収機構の摺動部(ドグクラッチと駆動軸
との摺動部)を良好に潤滑及び冷却できる。この結果、
衝撃吸収機構における上記噛合部のかじり現象や上記摺
動部の焼き付き現象を好適に抑制できる。
用がある。潤滑油噴射手段から衝撃吸収機構へ、ミスト
潤滑に比べ大量の潤滑油が供給されることから、クラン
ク軸に発生した動力のトルク変動や回転変動が大きく、
衝撃吸収機構及びリダクションギアへ大きな負荷が作用
する場合にも、衝撃吸収機構とリダクションギアとの噛
合部(ドグクラッチの爪とリダクションギアの爪との噛
合部)や衝撃吸収機構の摺動部(ドグクラッチと駆動軸
との摺動部)を良好に潤滑及び冷却できる。この結果、
衝撃吸収機構における上記噛合部のかじり現象や上記摺
動部の焼き付き現象を好適に抑制できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るエンジン
の駆動装置の第1の実施の形態が適用された駆動装置を
エンジンとともに示す部分断面図である。図2は、図1
の一部を拡大して示す断面図である。
面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るエンジン
の駆動装置の第1の実施の形態が適用された駆動装置を
エンジンとともに示す部分断面図である。図2は、図1
の一部を拡大して示す断面図である。
【0012】図1に示すエンジン10は、水平対向2気
筒4サイクルエンジンであり、クランクケース11にク
ランク軸12が横置き配置されるとともに、図示しない
シリンダブロックに水平対向して形成された 2個のシリ
ンダ13のそれぞれに、ピストン14が往復移動可能に
収容されている。これらのピストン14は、コネクティ
ングロッド15を用いてクランク軸12に連結される。
図示しない燃焼室での混合ガスの爆発によりピストン1
4が往復直線運動し、このピストン14の往復直線運動
がコネクティングロッド15を介し、クランク軸12の
回転運動に変換されて、クランク軸12から動力が出力
される。
筒4サイクルエンジンであり、クランクケース11にク
ランク軸12が横置き配置されるとともに、図示しない
シリンダブロックに水平対向して形成された 2個のシリ
ンダ13のそれぞれに、ピストン14が往復移動可能に
収容されている。これらのピストン14は、コネクティ
ングロッド15を用いてクランク軸12に連結される。
図示しない燃焼室での混合ガスの爆発によりピストン1
4が往復直線運動し、このピストン14の往復直線運動
がコネクティングロッド15を介し、クランク軸12の
回転運動に変換されて、クランク軸12から動力が出力
される。
【0013】上記クランク軸12は、クランクケース1
1に設置されたギアハウジング17内まで延在され、こ
の延在部にフライホイール18がビス19等を用いて結
合される。フライホイール18は、エンジン10にて発
生する動力のトルク変動や回転変動等を吸収するもので
ある。
1に設置されたギアハウジング17内まで延在され、こ
の延在部にフライホイール18がビス19等を用いて結
合される。フライホイール18は、エンジン10にて発
生する動力のトルク変動や回転変動等を吸収するもので
ある。
【0014】また、クランク軸12は、図1及び図2に
示すように、クランクケース11に設置されたクランク
軸軸受部20及び21、並びにギアハウジング17に設
置されたクランク軸軸受部22により回転自在に軸支さ
れる。これらのクランク軸軸受部20、21及び22
は、フライホイール18の両側に配置される。
示すように、クランクケース11に設置されたクランク
軸軸受部20及び21、並びにギアハウジング17に設
置されたクランク軸軸受部22により回転自在に軸支さ
れる。これらのクランク軸軸受部20、21及び22
は、フライホイール18の両側に配置される。
【0015】上述のようなエンジン10に搭載された駆
動装置25は、駆動軸26、リダクションギア27及び
衝撃吸収機構28を有して構成され、エンジン10のク
ランク軸12にて発生した動力を減速して出力するもの
である。
動装置25は、駆動軸26、リダクションギア27及び
衝撃吸収機構28を有して構成され、エンジン10のク
ランク軸12にて発生した動力を減速して出力するもの
である。
【0016】上記駆動軸26は、クランク軸12の上方
に、このクランク軸12と平行して配置される。この駆
動軸26は、クランクケース11に設けられた駆動軸軸
受部35と、ギアハウジング17に設けられた駆動軸軸
受部36にて軸支される。また、駆動軸26に、軸受部
29を介して、リダクションギア27が回転自在に配設
される。このリダクションギア27は、クランク軸12
の上記延在部に結合されたピニオンギア30と常時噛み
合い、クランク軸12の動力を、回転数を減速して駆動
軸26側へ伝達可能とするものである。
に、このクランク軸12と平行して配置される。この駆
動軸26は、クランクケース11に設けられた駆動軸軸
受部35と、ギアハウジング17に設けられた駆動軸軸
受部36にて軸支される。また、駆動軸26に、軸受部
29を介して、リダクションギア27が回転自在に配設
される。このリダクションギア27は、クランク軸12
の上記延在部に結合されたピニオンギア30と常時噛み
合い、クランク軸12の動力を、回転数を減速して駆動
軸26側へ伝達可能とするものである。
【0017】上記衝撃吸収機構28は、ドグクラッチ3
1及び複数枚の付勢力としての皿ばね32を有してな
る。ドグクラッチ31が駆動軸26の外周にスプライン
16にて結合されるとともに、このドグクラッチ31の
爪33がリダクションギア27の爪34に噛み合い可能
に設けられる。また、皿ばね32は、駆動軸26の外周
に遊嵌され、ドククラッチ31の爪33がリダクション
ギア27の爪34に噛み合うように、ドグクラッチ31
に付勢力としてのばね力を付与する。この状態で、リダ
クションギア27は、ドグクラッチ31を介し駆動軸2
6に回転一体に連結され、エンジン10にて発生した動
力は、エンジン10のクランク軸12から、駆動装置2
5のピニオンギア30及びリダクションギア27を経て
駆動軸26へ伝達される。
1及び複数枚の付勢力としての皿ばね32を有してな
る。ドグクラッチ31が駆動軸26の外周にスプライン
16にて結合されるとともに、このドグクラッチ31の
爪33がリダクションギア27の爪34に噛み合い可能
に設けられる。また、皿ばね32は、駆動軸26の外周
に遊嵌され、ドククラッチ31の爪33がリダクション
ギア27の爪34に噛み合うように、ドグクラッチ31
に付勢力としてのばね力を付与する。この状態で、リダ
クションギア27は、ドグクラッチ31を介し駆動軸2
6に回転一体に連結され、エンジン10にて発生した動
力は、エンジン10のクランク軸12から、駆動装置2
5のピニオンギア30及びリダクションギア27を経て
駆動軸26へ伝達される。
【0018】上述の衝撃吸収機構28は、エンジン10
のクランク軸12にて発生する動力のトルク変動又は回
転変動が大きなときに、ドグクラッチ31の爪33とリ
ダクションギア27の爪34とが相対的に滑り、ドグク
ラッチ31が皿ばね32のばね力に抗して皿ばね32側
へ移動して、上記大きなトルク変動又は回転変動に付随
して発生する衝撃を吸収し、例えばリダクションギア2
7及びピニオンギア30の破損等を防止する。
のクランク軸12にて発生する動力のトルク変動又は回
転変動が大きなときに、ドグクラッチ31の爪33とリ
ダクションギア27の爪34とが相対的に滑り、ドグク
ラッチ31が皿ばね32のばね力に抗して皿ばね32側
へ移動して、上記大きなトルク変動又は回転変動に付随
して発生する衝撃を吸収し、例えばリダクションギア2
7及びピニオンギア30の破損等を防止する。
【0019】上記ギアハウジング17は、駆動装置25
の構成要素たる駆動軸26、リダクションギア27、衝
撃吸収機構28及びピニオンギア30を内部に収容す
る。また、このギアハウジング17には、潤滑油噴射手
段としてのオイル噴射ノズル37が設置され、このオイ
ル噴射ノズル37は、オイル供給ライン38を介して、
図示しないオイルポンプに接続される。オイルポンプ
は、クランク軸軸受部20、21及び22やピストン1
4等のようなエンジン10の回転部分や摺動部分へ潤滑
油を供給するとともに、上記オイル噴射ノズル37を経
て、衝撃吸収機構28におけるドグクラッチ31の爪3
3とリダクションギア27の爪34との噛合部へ潤滑油
を噴射する。
の構成要素たる駆動軸26、リダクションギア27、衝
撃吸収機構28及びピニオンギア30を内部に収容す
る。また、このギアハウジング17には、潤滑油噴射手
段としてのオイル噴射ノズル37が設置され、このオイ
ル噴射ノズル37は、オイル供給ライン38を介して、
図示しないオイルポンプに接続される。オイルポンプ
は、クランク軸軸受部20、21及び22やピストン1
4等のようなエンジン10の回転部分や摺動部分へ潤滑
油を供給するとともに、上記オイル噴射ノズル37を経
て、衝撃吸収機構28におけるドグクラッチ31の爪3
3とリダクションギア27の爪34との噛合部へ潤滑油
を噴射する。
【0020】このオイル噴射ノズル37から噴射された
潤滑油により、ドグクラッチ31の爪33とリダクショ
ンギア27の爪34との噛合部が直接潤滑され冷却され
るとともに、これらの爪33及び34の間から駆動軸2
6のスプライン16へ潤滑油が導かれ、ドグクラッチ3
1の駆動軸26に対する摺動部が潤滑され冷却される。
更に、上記ドグクラッチ31の爪33等へ噴射された潤
滑油は、これらの爪33及び34にて弾かれて飛散し、
ギアハウジング17内の駆動装置27の構成要素をミス
ト潤滑する。
潤滑油により、ドグクラッチ31の爪33とリダクショ
ンギア27の爪34との噛合部が直接潤滑され冷却され
るとともに、これらの爪33及び34の間から駆動軸2
6のスプライン16へ潤滑油が導かれ、ドグクラッチ3
1の駆動軸26に対する摺動部が潤滑され冷却される。
更に、上記ドグクラッチ31の爪33等へ噴射された潤
滑油は、これらの爪33及び34にて弾かれて飛散し、
ギアハウジング17内の駆動装置27の構成要素をミス
ト潤滑する。
【0021】上記実施の形態によれば、オイル噴射ノズ
ル37から衝撃吸収機構28におけるドグクラッチ31
の爪33とリダクションギア27の爪34との噛合部
へ、ミスト潤滑に比べ大量の潤滑油が供給されることか
ら、クランク軸12に発生した動力のトルク変動や回転
変動が大きく、衝撃吸収機構28のドグクラッチ31及
びリダクションギア27へ大きな負荷が作用する場合に
も、衝撃吸収機構28におけるドグクラッチ31の爪3
3とリダクションギア27の爪34との噛合部や、駆動
軸26のスプライン16に対するドグクラッチ31の摺
動部を良好に潤滑及び冷却できる。この結果、ドグクラ
ッチ31の爪33とリダクションギア27の爪34との
噛合部のかじり現象や、駆動軸26のスプライン16に
対するドグクラッチ31の摺動部の焼き付き現象を好適
に抑制できる。
ル37から衝撃吸収機構28におけるドグクラッチ31
の爪33とリダクションギア27の爪34との噛合部
へ、ミスト潤滑に比べ大量の潤滑油が供給されることか
ら、クランク軸12に発生した動力のトルク変動や回転
変動が大きく、衝撃吸収機構28のドグクラッチ31及
びリダクションギア27へ大きな負荷が作用する場合に
も、衝撃吸収機構28におけるドグクラッチ31の爪3
3とリダクションギア27の爪34との噛合部や、駆動
軸26のスプライン16に対するドグクラッチ31の摺
動部を良好に潤滑及び冷却できる。この結果、ドグクラ
ッチ31の爪33とリダクションギア27の爪34との
噛合部のかじり現象や、駆動軸26のスプライン16に
対するドグクラッチ31の摺動部の焼き付き現象を好適
に抑制できる。
【0022】図3は、本発明に係るエンジンの駆動装置
の第2の実施の形態を示す断面図である。この第2の実
施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分
は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
の第2の実施の形態を示す断面図である。この第2の実
施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分
は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0023】このエンジン10の駆動装置40では、リ
ダクションギア27の一側面に仕切板41が周方向に亘
って取り付けられている。この仕切板41により、リダ
クションギア27の内側にオイル溜り部42が形成され
る。更に、リダクションギア27には、ピニオンギア3
0との噛合部43と上記オイル溜り部42とを連通する
油路44が形成される。
ダクションギア27の一側面に仕切板41が周方向に亘
って取り付けられている。この仕切板41により、リダ
クションギア27の内側にオイル溜り部42が形成され
る。更に、リダクションギア27には、ピニオンギア3
0との噛合部43と上記オイル溜り部42とを連通する
油路44が形成される。
【0024】従って、オイル噴射ノズル37から衝撃吸
収機構28におけるドグクラッチ31の爪33とリダク
ションギア27の爪34との噛合部へ噴射されて弾かれ
飛散された潤滑油は、オイル溜り部42内に貯留され、
高速回転するリダクションギア27に作用する遠心力に
より、油路44を通ってピニオンギア30との噛合部4
3へ導かれる。このため、エンジン10にて発生した動
力のトルク変動や回転変動が大きく、この結果、リダク
ションギア27とクランク軸12のピニオンギア30と
の噛合部43に衝撃力が作用しても、これらピニオンギ
ア30とリダクションギア27との噛合部43の潤滑・
冷却を、ミスト潤滑に比べ効果的に実施できる。
収機構28におけるドグクラッチ31の爪33とリダク
ションギア27の爪34との噛合部へ噴射されて弾かれ
飛散された潤滑油は、オイル溜り部42内に貯留され、
高速回転するリダクションギア27に作用する遠心力に
より、油路44を通ってピニオンギア30との噛合部4
3へ導かれる。このため、エンジン10にて発生した動
力のトルク変動や回転変動が大きく、この結果、リダク
ションギア27とクランク軸12のピニオンギア30と
の噛合部43に衝撃力が作用しても、これらピニオンギ
ア30とリダクションギア27との噛合部43の潤滑・
冷却を、ミスト潤滑に比べ効果的に実施できる。
【0025】尚、上記実施の形態では、エンジン10が
水平対向2気筒4サイクルエンジンの場合を述べたが、
エンジンにて発生する動力のトルク変動や回転変動が大
きなエンジン、例えば1気筒2サイクルエンジン等に適
用しても良い。また、上記駆動装置25は、自動車用、
船舶推進用或いは飛行機用に適用できる。
水平対向2気筒4サイクルエンジンの場合を述べたが、
エンジンにて発生する動力のトルク変動や回転変動が大
きなエンジン、例えば1気筒2サイクルエンジン等に適
用しても良い。また、上記駆動装置25は、自動車用、
船舶推進用或いは飛行機用に適用できる。
【0026】更に、特に、第2の実施の形態におけるリ
ダクションギア27には、仕切板41を取り付けてオイ
ル溜り部42を形成するものを述べたが、リダクション
ギア27の内部にオイル溜り部を直接形成してもよい。
ダクションギア27には、仕切板41を取り付けてオイ
ル溜り部42を形成するものを述べたが、リダクション
ギア27の内部にオイル溜り部を直接形成してもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るエンジンの
駆動装置によれば、衝撃吸収機構の潤滑・冷却を効果的
に実現できる。
駆動装置によれば、衝撃吸収機構の潤滑・冷却を効果的
に実現できる。
【図1】図1は、本発明に係るエンジンの駆動装置の第
1の実施の形態が適用された駆動装置をエンジンととも
に示す部分断面図である。
1の実施の形態が適用された駆動装置をエンジンととも
に示す部分断面図である。
【図2】図2は、図1の一部を拡大して示す断面図であ
る。
る。
【図3】図3は、本発明に係るエンジンの駆動装置の第
2の実施の形態を示す断面図である。
2の実施の形態を示す断面図である。
【図4】図4は、従来のエンジンの駆動装置を示す断面
図である。
図である。
10 エンジン 12 クランク軸 16 スプライン 17 ギアハウジング 25 駆動装置 26 駆動軸 27 リダクションギア 28 衝撃吸収機構 31 ドグクラッチ 32 皿ばね(付勢手段) 33 ドグクラッチの爪 34 リダクションギアの爪 37 オイル噴射ノズル(潤滑油噴射手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンのクランク軸と平行して駆動軸
が配設され、この駆動軸に衝撃吸収機構を介してリダク
ションギアが配置され、このリダクションギアが上記ク
ランク軸からの動力を上記衝撃吸収機構を経て上記駆動
軸へ伝達し、 これらの駆動軸、リダクションギア及び衝撃吸収機構が
ギアハウジング内に収容されたエンジンの駆動装置にお
いて、 上記ギアハウジングに、上記衝撃吸収機構へ向い潤滑油
を噴射する潤滑油噴射手段が設置されたことを特徴とす
るエンジンの駆動装置。 - 【請求項2】 上記衝撃吸収機構は、 駆動軸に回転一体に結合されるとともに、リダクション
ギアの爪に噛合可能な爪を備えたドグクラッチと、 このドグクラッチの上記爪を上記リダクションギアの上
記爪に噛み合せる方向に上記ドグクラッチへ付勢力を付
与する付勢手段と、 を有して構成されたものである請求項1に記載のエンジ
ンの駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8207647A JPH1038057A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | エンジンの駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8207647A JPH1038057A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | エンジンの駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1038057A true JPH1038057A (ja) | 1998-02-13 |
Family
ID=16543250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8207647A Pending JPH1038057A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | エンジンの駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1038057A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104295704A (zh) * | 2014-09-11 | 2015-01-21 | 常州市武进金城齿轮有限公司 | 具有降噪和自润滑效果的齿轮 |
JP2015090209A (ja) * | 2013-11-07 | 2015-05-11 | 本田技研工業株式会社 | トランスミッションのオイルリザーバ構造 |
DE102017202289A1 (de) | 2017-02-14 | 2018-08-16 | Zf Friedrichshafen Ag | Welle, insbesondere Getriebewelle |
US20220099176A1 (en) * | 2020-09-29 | 2022-03-31 | Volvo Truck Corporation | Gearwheel arrangement |
-
1996
- 1996-07-19 JP JP8207647A patent/JPH1038057A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015090209A (ja) * | 2013-11-07 | 2015-05-11 | 本田技研工業株式会社 | トランスミッションのオイルリザーバ構造 |
CN104295704A (zh) * | 2014-09-11 | 2015-01-21 | 常州市武进金城齿轮有限公司 | 具有降噪和自润滑效果的齿轮 |
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US11754171B2 (en) * | 2020-09-29 | 2023-09-12 | Volvo Truck Corporation | Gearwheel arrangement |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040630 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040827 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041227 |