JPH1037677A - トンネル掘進機のカッタヘッド - Google Patents
トンネル掘進機のカッタヘッドInfo
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- JPH1037677A JPH1037677A JP21058396A JP21058396A JPH1037677A JP H1037677 A JPH1037677 A JP H1037677A JP 21058396 A JP21058396 A JP 21058396A JP 21058396 A JP21058396 A JP 21058396A JP H1037677 A JPH1037677 A JP H1037677A
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- Japan
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- cutter head
- water
- face plate
- cutter
- tunnel excavator
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 切羽３の掘削土砂に遮られ難くして水の噴射
範囲が拡大でき、また切羽３の掘削土砂により破損した
り、詰まることのない水噴出装置１０を備えたトンネル
掘進機のカッタヘッド１を提供することを目的とする。 【解決手段】 カッタヘッド１のカッタヘッド面板２か
ら切羽３内に水を噴射するための水噴出装置１０を備え
たトンネル掘進機のカッタヘッド１において、前記水噴
出装置１０はカッタヘッド面板２の表面２ａから所定の
深さを有する凹部１２に設置されると共に、掘進方向と
ほぼ直角方向に噴出する水噴出口１１ａを備えることを
特徴とするトンネル掘進機のカッタヘッド１。
範囲が拡大でき、また切羽３の掘削土砂により破損した
り、詰まることのない水噴出装置１０を備えたトンネル
掘進機のカッタヘッド１を提供することを目的とする。 【解決手段】 カッタヘッド１のカッタヘッド面板２か
ら切羽３内に水を噴射するための水噴出装置１０を備え
たトンネル掘進機のカッタヘッド１において、前記水噴
出装置１０はカッタヘッド面板２の表面２ａから所定の
深さを有する凹部１２に設置されると共に、掘進方向と
ほぼ直角方向に噴出する水噴出口１１ａを備えることを
特徴とするトンネル掘進機のカッタヘッド１。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はトンネル掘進機のカ
ッタヘッドに関し、特にカッタヘッドのカッタヘッド面
板から切羽内に水を噴射するための水噴出装置を備えた
トンネル掘進機のカッタヘッドに関する。
ッタヘッドに関し、特にカッタヘッドのカッタヘッド面
板から切羽内に水を噴射するための水噴出装置を備えた
トンネル掘進機のカッタヘッドに関する。
【０００２】
（１）第１の従来技術として、図３に示す「特開昭６１
−２７４０９６」について説明する。（Ａ）は一部断面
を示すトンネル掘進機の全体側面図で、（Ｂ）はカッタ
ヘッドの拡大前面図、（Ｃ）は（Ａ）のＰ部拡大断面図
である。
−２７４０９６」について説明する。（Ａ）は一部断面
を示すトンネル掘進機の全体側面図で、（Ｂ）はカッタ
ヘッドの拡大前面図、（Ｃ）は（Ａ）のＰ部拡大断面図
である。
【０００３】「カッタヘッド５１に複数のカッタビツト
５２およびジェットノズル５３を設け、中空の駆動軸内
５４にジェット管５５を配置して、ジェット管５５の先
端をジェットノズル５３に接続すると共に、ジェット管
５５の基端をジェット供給ホース５６を接続してなるカ
ッタヘッド５１を有するトンネル掘進機」が記載されて
いる。
５２およびジェットノズル５３を設け、中空の駆動軸内
５４にジェット管５５を配置して、ジェット管５５の先
端をジェットノズル５３に接続すると共に、ジェット管
５５の基端をジェット供給ホース５６を接続してなるカ
ッタヘッド５１を有するトンネル掘進機」が記載されて
いる。
【０００４】（２）第２の従来技術として、図４に示す
トンネル掘進機のカッタヘッドについて説明する。
（Ａ）はカッタヘッドの前面図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−
Ｂ断面図、（Ｃ）は（Ａ）のＣ−Ｃ断面図である。「二
つのテーパディスクカッタ６２が回転自在に装着された
各開口部にはカッタビット６３が固定されている。また
二つのテーパディスクカッタ６２の回転軸と直交する方
向には、二つのストレートディスクカッタ６４が回転自
在に装着されており、この二つのストレートディスクカ
ッタ６４の間には水噴出装置６５が設置されている。そ
してスクリュコンベヤ６６内の図示しない水供給管を経
由してきた水は、前方管６７を介して矢印Ａの方向に流
れ、水噴出装置６５の遮蔽板６５ａに衝突して矢印Ｂ方
向に噴射される。同時に側管６８を介して水噴出装置６
９からチャンバ７０内へ水が噴射されるトンネル掘進機
のカッタヘッド６１」が記載されている。
トンネル掘進機のカッタヘッドについて説明する。
（Ａ）はカッタヘッドの前面図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−
Ｂ断面図、（Ｃ）は（Ａ）のＣ−Ｃ断面図である。「二
つのテーパディスクカッタ６２が回転自在に装着された
各開口部にはカッタビット６３が固定されている。また
二つのテーパディスクカッタ６２の回転軸と直交する方
向には、二つのストレートディスクカッタ６４が回転自
在に装着されており、この二つのストレートディスクカ
ッタ６４の間には水噴出装置６５が設置されている。そ
してスクリュコンベヤ６６内の図示しない水供給管を経
由してきた水は、前方管６７を介して矢印Ａの方向に流
れ、水噴出装置６５の遮蔽板６５ａに衝突して矢印Ｂ方
向に噴射される。同時に側管６８を介して水噴出装置６
９からチャンバ７０内へ水が噴射されるトンネル掘進機
のカッタヘッド６１」が記載されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
技術には次のよう問題があった。 （１）第１の従来技術ジェット管５５から供給される水
は、ジェットノズル５３からカッタヘッド５１の前面に
直接噴射されるため、カッタヘッド５１の回転によりカ
ッタヘッド５１の表面を相対移動する掘削土砂により遮
られて、水の噴射範囲が限定されるため多くのジェット
ノズル５３を必要としていた。また切羽内の土砂により
ジェットノズル５３が詰まり所要の水が不足して、カッ
タヘッド５１に掘削土砂が固着してカッタヘッドの駆動
トルクが増加したり、カッタヘッドの土砂取込口５７が
閉塞する問題があった。 （２）第２従来技術の水噴出装置６５には遮蔽板６５ａ
があるため、スクリュコンベヤ６６内を経由してきた水
は、前方管６７を介して矢印Ａの方向に流れ、水噴出装
置６５の遮蔽板６５ａに衝突して矢印Ｂ方向から切羽内
に噴射される。そのため遮蔽板６５ａに衝突することに
より、切羽内に噴射される水の速度エネルギーが低下し
て水の噴射範囲が限定されるため、第１の従来技術同様
の問題があった。また水噴出装置６５の遮蔽板６５ａは
カッタヘッド６１の表面から前方に突出しているため、
切羽内の掘削土砂により破損し易くなる。
技術には次のよう問題があった。 （１）第１の従来技術ジェット管５５から供給される水
は、ジェットノズル５３からカッタヘッド５１の前面に
直接噴射されるため、カッタヘッド５１の回転によりカ
ッタヘッド５１の表面を相対移動する掘削土砂により遮
られて、水の噴射範囲が限定されるため多くのジェット
ノズル５３を必要としていた。また切羽内の土砂により
ジェットノズル５３が詰まり所要の水が不足して、カッ
タヘッド５１に掘削土砂が固着してカッタヘッドの駆動
トルクが増加したり、カッタヘッドの土砂取込口５７が
閉塞する問題があった。 （２）第２従来技術の水噴出装置６５には遮蔽板６５ａ
があるため、スクリュコンベヤ６６内を経由してきた水
は、前方管６７を介して矢印Ａの方向に流れ、水噴出装
置６５の遮蔽板６５ａに衝突して矢印Ｂ方向から切羽内
に噴射される。そのため遮蔽板６５ａに衝突することに
より、切羽内に噴射される水の速度エネルギーが低下し
て水の噴射範囲が限定されるため、第１の従来技術同様
の問題があった。また水噴出装置６５の遮蔽板６５ａは
カッタヘッド６１の表面から前方に突出しているため、
切羽内の掘削土砂により破損し易くなる。
【０００６】本発明は前記各従来技術における問題を解
決するためになされたもので、切羽の掘削土砂に遮られ
難くしたので水の噴射範囲が拡大でき、また切羽の掘削
土砂により破損したり、詰まることのない水噴出装置を
備えたトンネル掘進機のカッタヘッドを提供することを
目的とする。
決するためになされたもので、切羽の掘削土砂に遮られ
難くしたので水の噴射範囲が拡大でき、また切羽の掘削
土砂により破損したり、詰まることのない水噴出装置を
備えたトンネル掘進機のカッタヘッドを提供することを
目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段、および作用・効果】前記
目的を達成するために、第１の発明に係るトンネル掘進
機のカッタヘッドは、カッタヘッドのカッタヘッド面板
から切羽内に水を噴射するための水噴出装置を備えたト
ンネル掘進機のカッタヘッドにおいて、前記水噴出装置
は、カッタヘッド面板の表面に沿って掘進方向とほぼ直
角方向に噴出する水噴出口を備えることを特徴とする。
目的を達成するために、第１の発明に係るトンネル掘進
機のカッタヘッドは、カッタヘッドのカッタヘッド面板
から切羽内に水を噴射するための水噴出装置を備えたト
ンネル掘進機のカッタヘッドにおいて、前記水噴出装置
は、カッタヘッド面板の表面に沿って掘進方向とほぼ直
角方向に噴出する水噴出口を備えることを特徴とする。
【０００８】第１の発明によれば、前記水噴出装置はカ
ッタヘッド面板の表面に沿って掘進方向とほぼ直角方向
に噴出する水噴出口を備えたため、水噴出口から噴出さ
れた水は従来例のように切羽面に向かうのではなく、カ
ッタヘッド面板に沿って流れようとする。その時カッタ
ヘッドは回転しているので表面に噴出された水は、カッ
タヘッド面板に沿いながら外径方向に流れつつカッタヘ
ッドの回転方向とは逆の方向へ流れて行く。そしてその
ようにして水が流れて行こうとする方向は、カッタヘッ
ド面板上を掘削土砂が相対移動して行く方向と同方向で
ある。従って掘削土砂によって水の流れが遮られること
なく、水はカッタヘッド面板表面を流れていき、噴出方
向だけでなくカッタヘッド面板表面を流れる範囲を拡大
できる。従って水をカッタヘッド全面に供給できるた
め、カッタヘッド面板表面に付着した掘削土砂を洗い流
すことができる。このためカッタヘッドに掘削土砂が固
着してカッタヘッドの駆動トルクが増加したり、カッタ
ヘッドの土砂取込口が閉塞する問題を確実に解決でき
る。
ッタヘッド面板の表面に沿って掘進方向とほぼ直角方向
に噴出する水噴出口を備えたため、水噴出口から噴出さ
れた水は従来例のように切羽面に向かうのではなく、カ
ッタヘッド面板に沿って流れようとする。その時カッタ
ヘッドは回転しているので表面に噴出された水は、カッ
タヘッド面板に沿いながら外径方向に流れつつカッタヘ
ッドの回転方向とは逆の方向へ流れて行く。そしてその
ようにして水が流れて行こうとする方向は、カッタヘッ
ド面板上を掘削土砂が相対移動して行く方向と同方向で
ある。従って掘削土砂によって水の流れが遮られること
なく、水はカッタヘッド面板表面を流れていき、噴出方
向だけでなくカッタヘッド面板表面を流れる範囲を拡大
できる。従って水をカッタヘッド全面に供給できるた
め、カッタヘッド面板表面に付着した掘削土砂を洗い流
すことができる。このためカッタヘッドに掘削土砂が固
着してカッタヘッドの駆動トルクが増加したり、カッタ
ヘッドの土砂取込口が閉塞する問題を確実に解決でき
る。
【０００９】第２の発明に係るトンネル掘進機のカッタ
ヘッドは、第１の発明において、前記水噴出口はカッタ
ヘッド面板の表面から所定の深さに設置され、その水噴
出口の部分からカッタヘッド面板の表面まで徐々に浅く
形成される凹部を設置することを特徴とする。
ヘッドは、第１の発明において、前記水噴出口はカッタ
ヘッド面板の表面から所定の深さに設置され、その水噴
出口の部分からカッタヘッド面板の表面まで徐々に浅く
形成される凹部を設置することを特徴とする。
【００１０】第２の発明によれば、カッタヘッド面板の
凹部内に溜まった掘削土砂は水噴出口から噴出する水圧
により、カッタヘッド面板の表面まで徐々に浅く形成さ
れた凹部を経由してカッタヘッド面板上に排出されるの
で、水噴出口から噴出した水は凹部の中を通るので、土
砂等に邪魔されることなく外周方向に進む。そしてその
溝は徐々に浅くなっているため水噴出口から噴出された
水は、どこに当たることもなくスムーズにカッタヘッド
面板表面に達することができる。従って噴出時の流速を
低下させることがなく水を噴出して、カッタヘッド面板
表面を洗浄することができる。さらに水噴出口はカッタ
ヘッド面板表面から所定深さの凹部に設置されているた
め、カッタヘッドの表面を相対移動する掘削土砂により
破壊することがない。
凹部内に溜まった掘削土砂は水噴出口から噴出する水圧
により、カッタヘッド面板の表面まで徐々に浅く形成さ
れた凹部を経由してカッタヘッド面板上に排出されるの
で、水噴出口から噴出した水は凹部の中を通るので、土
砂等に邪魔されることなく外周方向に進む。そしてその
溝は徐々に浅くなっているため水噴出口から噴出された
水は、どこに当たることもなくスムーズにカッタヘッド
面板表面に達することができる。従って噴出時の流速を
低下させることがなく水を噴出して、カッタヘッド面板
表面を洗浄することができる。さらに水噴出口はカッタ
ヘッド面板表面から所定深さの凹部に設置されているた
め、カッタヘッドの表面を相対移動する掘削土砂により
破壊することがない。
【００１１】第３の発明に係るトンネル掘進機のカッタ
ヘッドは、第２の発明において、前記凹部の徐々に浅く
形成される方向は、カッタヘッドの回転方向と逆向きで
あることを特徴とする。
ヘッドは、第２の発明において、前記凹部の徐々に浅く
形成される方向は、カッタヘッドの回転方向と逆向きで
あることを特徴とする。
【００１２】第３の発明によれば、前記凹部の徐々に浅
く形成される方向は、カッタヘッドの回転方向とは逆向
きになっているため、カッタヘッド回転時における凹部
内の土砂にはその凹部からカッタヘッド面板表面に排出
する力のみが作用する。従って凹部には土砂が入り難
い。
く形成される方向は、カッタヘッドの回転方向とは逆向
きになっているため、カッタヘッド回転時における凹部
内の土砂にはその凹部からカッタヘッド面板表面に排出
する力のみが作用する。従って凹部には土砂が入り難
い。
【００１３】第４の発明に係るトンネル掘進機のカッタ
ヘッドは、第２および３の発明において、前記カッタヘ
ッド面板の表面から所定の深さを有する凹部は、テーパ
状に形成されることを特徴とする。
ヘッドは、第２および３の発明において、前記カッタヘ
ッド面板の表面から所定の深さを有する凹部は、テーパ
状に形成されることを特徴とする。
【００１４】第４の発明によれば、凹部内の掘削土砂は
カッタヘッド面板の表面までテーパ状に形成され凹部上
を円滑に排出される。従って第２および３の発明の効果
は一層向上する。
カッタヘッド面板の表面までテーパ状に形成され凹部上
を円滑に排出される。従って第２および３の発明の効果
は一層向上する。
【００１５】第５の発明に係るトンネル掘進機のカッタ
ヘッドは、第２および３の発明において、前記カッタヘ
ッド面板の表面から所定の深さを有する凹部は、円弧状
に形成されることを特徴とする。
ヘッドは、第２および３の発明において、前記カッタヘ
ッド面板の表面から所定の深さを有する凹部は、円弧状
に形成されることを特徴とする。
【００１６】第５の発明によれば、円弧状凹部の円弧は
ミリングカッタと同一径であり、凹部の加工が容易であ
る。
ミリングカッタと同一径であり、凹部の加工が容易であ
る。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るトンネル掘進
機のカッタヘッドの実施例について図１および図２によ
り詳述する。図１は本発明に係るトンネル掘進機のカッ
タヘッドの第１実施例を示す図、図２は本発明に係るト
ンネル掘進機のカッタヘッドに装着される水出口装置の
詳細図で、（Ａ）は図１のＰ部拡大図、（Ｂ）は図１の
Ｐ部に相当する本発明の第２実施例を示す図ある。
機のカッタヘッドの実施例について図１および図２によ
り詳述する。図１は本発明に係るトンネル掘進機のカッ
タヘッドの第１実施例を示す図、図２は本発明に係るト
ンネル掘進機のカッタヘッドに装着される水出口装置の
詳細図で、（Ａ）は図１のＰ部拡大図、（Ｂ）は図１の
Ｐ部に相当する本発明の第２実施例を示す図ある。
【００１８】トンネル掘進機のカッタヘッド１には、そ
のカッタヘッド面板２から切羽３内に水を噴射するため
の水噴出装置１０を備えている。この水噴出装置１０
は、カッタヘッド面板２の表面２ａから所定深さの位置
に、掘進方向とほぼ直角方向で、カッタヘッドの半径方
向に水を噴出する水噴出口１１ａを有するノズル１１
と、この水噴出口１１ａの位置からカッタヘッド面板２
の表面２ａまで、カッタヘッド面板２からの深さが徐々
に浅くなるテーパ状凹部１２ａが、カッタヘッド１の半
径方向に伸びるスリット状に形成されている。このテー
パ状凹部１２ａは、ノズル中心Ｏに対して角度φの範囲
内の方向に形成される。前記ノズル１１には、トンネル
掘進機のスクリューコンベヤ４内に形成された図示しな
い水供給路からは、管継手５を介してブロック６内に形
成された管路６ａを経由して水が供給される。
のカッタヘッド面板２から切羽３内に水を噴射するため
の水噴出装置１０を備えている。この水噴出装置１０
は、カッタヘッド面板２の表面２ａから所定深さの位置
に、掘進方向とほぼ直角方向で、カッタヘッドの半径方
向に水を噴出する水噴出口１１ａを有するノズル１１
と、この水噴出口１１ａの位置からカッタヘッド面板２
の表面２ａまで、カッタヘッド面板２からの深さが徐々
に浅くなるテーパ状凹部１２ａが、カッタヘッド１の半
径方向に伸びるスリット状に形成されている。このテー
パ状凹部１２ａは、ノズル中心Ｏに対して角度φの範囲
内の方向に形成される。前記ノズル１１には、トンネル
掘進機のスクリューコンベヤ４内に形成された図示しな
い水供給路からは、管継手５を介してブロック６内に形
成された管路６ａを経由して水が供給される。
【００１９】図１および図２の構成による作用について
説明する。トンネル掘進機のスクリューコンベヤ４内に
形成された水供給路から、管継手５および管路６ａを経
由してノズル１１に供給された水は、水噴出口１１ａか
ら掘進方向とほぼ直角方向で、カッタヘッド１の半径方
向に噴出される。この水噴出口１１ａから噴出された水
は、深さが徐々に浅くなるテーパ状で、カッタヘッド１
の半径方向に伸びるテーパ状凹部１２ａからカッタヘッ
ド面板２の表面２ａ上に排出される。また水噴出装置１
０はカッタヘッド面板２の表面２ａから所定深さの位置
に設置されているため、カッタヘッド１の表面を相対移
動する掘削土砂により破損することがない。
説明する。トンネル掘進機のスクリューコンベヤ４内に
形成された水供給路から、管継手５および管路６ａを経
由してノズル１１に供給された水は、水噴出口１１ａか
ら掘進方向とほぼ直角方向で、カッタヘッド１の半径方
向に噴出される。この水噴出口１１ａから噴出された水
は、深さが徐々に浅くなるテーパ状で、カッタヘッド１
の半径方向に伸びるテーパ状凹部１２ａからカッタヘッ
ド面板２の表面２ａ上に排出される。また水噴出装置１
０はカッタヘッド面板２の表面２ａから所定深さの位置
に設置されているため、カッタヘッド１の表面を相対移
動する掘削土砂により破損することがない。
【００２０】カッタヘッド１の回転により切羽３内の掘
削土砂がカッタヘッド面板２の表面２ａ上を相対移動し
て、カッタヘッド面板２のテーパ状凹部１２ａ内に溜ま
った掘削土砂７は、噴出口１１ａから噴出する水圧によ
り、カッタヘッド面板２の表面２ａまで徐々に浅く形成
されたテーパ状凹部１２ａを経由してカッタヘッド面板
２の表面２ａ上まで円滑に排出される。そのため水噴出
口１１ａから噴出する水は、カッタヘッド１全面および
切羽３内全域に供給され易くなる。 テーパ状凹部１２
ａを、ノズル中心Ｏに対して角度φの範囲内の方向に形
成すると、カッタヘッド１の表面を相対移動する掘削土
砂に作用する力は、テーパ状凹部１２ａの徐々に浅く形
成される方向の成分のみとなり、逆向きの成分がないた
め、カッタヘッド面板２のテーパ状凹部１２ａ内に溜ま
った掘削土砂は水噴出口１１ａから噴出する水圧によ
り、カッタヘッド面板２上に排出され易くなる。
削土砂がカッタヘッド面板２の表面２ａ上を相対移動し
て、カッタヘッド面板２のテーパ状凹部１２ａ内に溜ま
った掘削土砂７は、噴出口１１ａから噴出する水圧によ
り、カッタヘッド面板２の表面２ａまで徐々に浅く形成
されたテーパ状凹部１２ａを経由してカッタヘッド面板
２の表面２ａ上まで円滑に排出される。そのため水噴出
口１１ａから噴出する水は、カッタヘッド１全面および
切羽３内全域に供給され易くなる。 テーパ状凹部１２
ａを、ノズル中心Ｏに対して角度φの範囲内の方向に形
成すると、カッタヘッド１の表面を相対移動する掘削土
砂に作用する力は、テーパ状凹部１２ａの徐々に浅く形
成される方向の成分のみとなり、逆向きの成分がないた
め、カッタヘッド面板２のテーパ状凹部１２ａ内に溜ま
った掘削土砂は水噴出口１１ａから噴出する水圧によ
り、カッタヘッド面板２上に排出され易くなる。
【００２１】図２において、凹部１２ａに内に溜まった
掘削土砂７の掘進方向の受圧面積をＡ、切羽３内の土圧
をＰ1 とすると、掘削土砂７には掘進方向と逆方向にＡ
Ｐ1の押圧力が作用する。掘削土砂７の重量を無視し、
テーパ面の角度をθとすると、テーパ面に沿って掘削土
砂７を押し下げる力ＡＰ1 ｓｉｎθであり、テーパ面に
沿って掘削土砂７を押し上げる力に対抗する摩擦力は、
ＡＰ1 μ・ｃｏｓθとなり、また掘削土砂７のテーパ面
方向の受圧面積をＡ・ｓｉｎθとすると、水圧Ｐ2 によ
り掘削土砂７を押し上げる力はＡＰ2 ・ｓｉｎθとな
る。これらの釣合式、ＡＰ1 μ・ｃｏｓθ＋ＡＰ1 ｓｉ
ｎθ＝ＡＰ2 ・ｓｉｎθから求まる、（Ｐ2 ／Ｐ1 ）＝
１＋（μ／ｔａｎθ）となる関係の水圧Ｐ2 により、凹
部１１に内に溜まった掘削土砂７をカッタヘッド面板２
の表面２ａまで排出できる。
掘削土砂７の掘進方向の受圧面積をＡ、切羽３内の土圧
をＰ1 とすると、掘削土砂７には掘進方向と逆方向にＡ
Ｐ1の押圧力が作用する。掘削土砂７の重量を無視し、
テーパ面の角度をθとすると、テーパ面に沿って掘削土
砂７を押し下げる力ＡＰ1 ｓｉｎθであり、テーパ面に
沿って掘削土砂７を押し上げる力に対抗する摩擦力は、
ＡＰ1 μ・ｃｏｓθとなり、また掘削土砂７のテーパ面
方向の受圧面積をＡ・ｓｉｎθとすると、水圧Ｐ2 によ
り掘削土砂７を押し上げる力はＡＰ2 ・ｓｉｎθとな
る。これらの釣合式、ＡＰ1 μ・ｃｏｓθ＋ＡＰ1 ｓｉ
ｎθ＝ＡＰ2 ・ｓｉｎθから求まる、（Ｐ2 ／Ｐ1 ）＝
１＋（μ／ｔａｎθ）となる関係の水圧Ｐ2 により、凹
部１１に内に溜まった掘削土砂７をカッタヘッド面板２
の表面２ａまで排出できる。
【００２２】図２（Ｂ）に示す第２実施例においては、
図２（Ａ）のテーパ状凹部１２ａに代えて円弧状凹部１
２ｂに形成した以外は、図２（Ａ）と同様であるため同
一符号を付してその説明を省略し、異なる部分について
のみ説明する。この円弧状凹部１２ｂの円弧はミリング
カッタと同一径であり、製作が容易になるが、凹部１２
ｂに内に溜まった掘削土砂７をカッタヘッド面板２の表
面２ａまで排出する水圧が円弧である分だけ高くなる。
図２（Ａ）のテーパ状凹部１２ａに代えて円弧状凹部１
２ｂに形成した以外は、図２（Ａ）と同様であるため同
一符号を付してその説明を省略し、異なる部分について
のみ説明する。この円弧状凹部１２ｂの円弧はミリング
カッタと同一径であり、製作が容易になるが、凹部１２
ｂに内に溜まった掘削土砂７をカッタヘッド面板２の表
面２ａまで排出する水圧が円弧である分だけ高くなる。
【００２３】図２（Ｃ）は図１（Ａ）のＣ−Ｃ断面を示
す図である。カッタヘッド１の表面を相対移動する掘削
土砂は、テーパ状凹部１２ａのスリット上面を矢印の方
向に通過してテーパ状凹部１２ａに溜まり難いため、こ
の面からも水噴出口１１ａから噴出する水は、カッタヘ
ッド１全面および切羽３内全域に供給され易くなる。
す図である。カッタヘッド１の表面を相対移動する掘削
土砂は、テーパ状凹部１２ａのスリット上面を矢印の方
向に通過してテーパ状凹部１２ａに溜まり難いため、こ
の面からも水噴出口１１ａから噴出する水は、カッタヘ
ッド１全面および切羽３内全域に供給され易くなる。
【図１】本発明に係るトンネル掘進機のカッタヘッドの
第１実施例を示す図で、（Ａ）はカッタヘッドの前面
図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ断面図である。
第１実施例を示す図で、（Ａ）はカッタヘッドの前面
図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ断面図である。
【図２】本発明に係るトンネル掘進機のカッタヘッドに
装着される水出口装置の詳細図図で、（Ａ）は図１のＰ
部拡大図、（Ｂ）は図１のＰ部に相当する本発明の第２
実施例を示す図、（Ｃ）は図１のＣ−Ｃ断面図である。
装着される水出口装置の詳細図図で、（Ａ）は図１のＰ
部拡大図、（Ｂ）は図１のＰ部に相当する本発明の第２
実施例を示す図、（Ｃ）は図１のＣ−Ｃ断面図である。
【図３】第１の従来技術を示す図で、（Ａ）は一部断面
を示すトンネル掘進機の全体側面図、（Ｂ）はカッタヘ
ッドの拡大前面図、（Ｃ）は（Ａ）のＰ部拡大断面図で
ある。
を示すトンネル掘進機の全体側面図、（Ｂ）はカッタヘ
ッドの拡大前面図、（Ｃ）は（Ａ）のＰ部拡大断面図で
ある。
【図４】第２の従来技術を示す図で、（Ａ）はカッタヘ
ッドの前面図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ断面図、（Ｃ）
は（Ａ）のＣ−Ｃ断面図である。
ッドの前面図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ断面図、（Ｃ）
は（Ａ）のＣ−Ｃ断面図である。
１ カッタヘッド ２ カッタヘッド面板 ２ａ 表面 ３ 切羽 ４ スクリューコンベヤ ５ 管継手 ６ ブロック ６ａ 管路 ７ 掘削土砂 １０ 水噴出装置 １１ ノズル １１ａ 水噴出口 １２ａ テーパ状凹部 １２ｂ 円弧状凹部
Claims (5)
- 【請求項１】 カッタヘッドのカッタヘッド面板から切
羽内に水を噴射するための水噴出装置を備えたトンネル
掘進機のカッタヘッドにおいて、前記水噴出装置は、カ
ッタヘッド面板の表面に沿って掘進方向とほぼ直角方向
に噴出する水噴出口を備えることを特徴とするトンネル
掘進機のカッタヘッド - 【請求項２】 請求項１記載のトンネル掘進機のカッタ
ヘッドにおいて、前記水噴出口はカッタヘッド面板の表
面から所定の深さに設置され、その水噴出口の部分から
カッタヘッド面板の表面まで徐々に浅く形成される凹部
を設置することを特徴とするトンネル掘進機のカッタヘ
ッド。 - 【請求項３】 請求項２記載のトンネル掘進機のカッタ
ヘッドにおいて、前記凹部の徐々に浅く形成される方向
は、カッタヘッドの回転方向と逆向きであることを特徴
とするトンネル掘進機のカッタヘッド。 - 【請求項４】 請求項２および３記載のトンネル掘進機
のカッタヘッドにおいて、前記カッタヘッド面板の表面
から所定の深さを有する凹部は、テーパ状に形成される
ことを特徴とするトンネル掘進機のカッタヘッド。 - 【請求項５】 請求項２および３記載のトンネル掘進機
のカッタヘッドにおいて、前記カッタヘッド面板の表面
から所定の深さを有する凹部は、円弧状に形成されるこ
とを特徴とするトンネル掘進機のカッタヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21058396A JPH1037677A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | トンネル掘進機のカッタヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21058396A JPH1037677A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | トンネル掘進機のカッタヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1037677A true JPH1037677A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16591727
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21058396A Pending JPH1037677A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | トンネル掘進機のカッタヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1037677A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100757368B1 (ko) * | 2001-09-28 | 2007-09-11 | 주식회사 케이티 | 워터젯 노즐이 설치된 보조면판을 구비한 터널 굴진기 |
-
1996
- 1996-07-22 JP JP21058396A patent/JPH1037677A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100757368B1 (ko) * | 2001-09-28 | 2007-09-11 | 주식회사 케이티 | 워터젯 노즐이 설치된 보조면판을 구비한 터널 굴진기 |
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