JPH1037573A - スライドヒンジ - Google Patents

スライドヒンジ

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JPH1037573A
JPH1037573A JP8216609A JP21660996A JPH1037573A JP H1037573 A JPH1037573 A JP H1037573A JP 8216609 A JP8216609 A JP 8216609A JP 21660996 A JP21660996 A JP 21660996A JP H1037573 A JPH1037573 A JP H1037573A
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latch
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Yoshito Sasaki
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Ota Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡易で、製造工程の削減により製造上
のコストダウンを図ることができるとともに、強度面で
向上の図られたスライドヒンジを提供する。 【解決手段】 カップ5にリンク6,7を介して回動自
在に連結されたアーム10及びこのアームが被着された
調整座15からなる嵌着体1と、ベースプレート25及
びこのベースプレートに被着されたプレート20からな
る被嵌着体2と、上記嵌着体と被嵌着体の一端同士を係
止する第1の係止機構3と、上記嵌着体と被嵌着体の他
端同士を係止する第2の係止機構4と、を備え、上記第
1の係止機構3が、上記プレート20から延出した突起
31と、上記調整座15に取り付けられ上記突起と係合
可能な係合部材30とからなり、上記第2の係止機構4
が、上記プレート20に形成された係止部と、上記調整
座15に軸支され上記係止部に係止可能な係止片40d
を有したラッチ40とからなるスライドヒンジ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、家具等の扉の回
動開閉用に用いられるスライドヒンジに関し、特に家具
等の扉と本体とを枢軸連結する分解可能なスライドヒン
ジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスライドヒンジとして
は、例えば、図8に示すようなものがある。図8におい
て、符号100で示すものが嵌着体であり、符号200
で示すものが被嵌着体である。嵌着体100は、アーム
101と調整座150とで構成されている。
【0003】アーム101は、その前端に、図示しない
扉に固定されるカップに取り付けられた一対のリンクを
回動自在に装着するための孔102,103を有してい
る。このアーム101は、調整座150に上方から被せ
られ、前後調整ネジ110と左右調整ネジ111とを調
整することで、調整座150の上位所望位置に取り付け
られるようになっている。
【0004】一方、被嵌着体200は、プレート201
とベースプレート250とで構成されている。プレート
201は、ベースプレート250の突出部251に上方
から被せられ、上下調整ネジ210の調整で、ベースプ
レート250の上位所望位置に取り付けられるようにな
っている。ベースプレート250は、図示しない家具等
の本体に固定されるものである。
【0005】このような嵌着体100は、上方から被嵌
着体200に被せる際に、前部係止機構300によって
その前部を被嵌着体200の前部に係止することができ
ると共に、後部係止機構400によって後部を被嵌着体
200の後部に係止することができるようになってい
る。 前部係止機構300は、調整座150の前端両側
の孔151に取り付けられたリベット301と、プレー
ト201の前端両側に形成されたくの字状のスロープ部
302及びこのスロープ部302に連続する凹状の係止
部303とで構成されている。
【0006】一方、後部係止機構400は、調整座15
0の後端両側の孔152に取り付けられたリベット40
1と、調整座150の内側に位置しリベット401に回
動可能に取り付けられたラッチ403と、リベット40
1に巻装されラッチ403を下方に付勢するバネ402
と、プレート201の後端両側に突設されたスロープ状
の係合部405とで構成されている。
【0007】これにより、嵌着体100の後部を持上げ
た状態で、嵌着体100側のリベット301を、被嵌着
体200側のスロープ部302に滑らせ、係止部303
に係止させることができる。しかる後、嵌着体100の
後部を押し下げて、嵌着体100側のラッチ403を係
合部405に滑らせ係合部405の下端に係合させると
ともに、調整座150の突起154でラッチ403の回
転を止めることで、嵌着体100を被嵌着体200に嵌
着することができるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したスラ
イドヒンジには、次の点で改良の余地がある。第1に、
バネ402の付勢力によるラッチ403の回転を阻止す
るため、調整座150の一部を絞り込んで突起154を
わざわざ形成しなければならない。このため、調整座1
50に絞り加工を施して、突起154を形成する工程が
余計に必要となる。
【0009】第2に、ラッチ403が調整座150の内
側に入っているので、調整座150の後端に持ち上がろ
うとする力が作用すると、ラッチ403は上方に引張ら
れて内側へ撓む方向に力が作用する。このような力が、
ラッチ403に作用すると、ラッチ403が鋼板を折り
曲げて構成したものである場合には変形してしまい、ま
たラッチ403が一体成形品である場合には折れてしま
う。一方、ラッチ403の強度を増やすために、ラッチ
403を肉厚にすると、バネ402を収納するスペース
がなくなり、また材料費が嵩む。
【0010】本発明は、このような従来のスライドヒン
ジの有する問題点を解消すべく研究した結果なされたも
ので、構造が簡易で、製造工程の削減により製造上のコ
ストダウンを図ることができるとともに、強度面で向上
の図られたスライドヒンジを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、家具等の扉に
固定するカップにリンクを介して回動自在に連結された
アーム及びこのアームが被着された調整座からなる嵌着
体と、家具等の本体に固定されるベースプレート及びこ
のベースプレートに高さ方向に調整可能に被着されたプ
レートからなる被嵌着体と、上記嵌着体と被嵌着体との
一方端部同士を係止する第1の係止機構と、上記嵌着体
と被嵌着体との他方端部同士を係止する第2の係止機構
と、を備えるスライドヒンジにおいて、上記第1の係止
機構が、上記プレートの背面の上記一方端から水平に延
出した突起と、上記調整座の一方端部に取り付けられ上
記突起と係合可能な係合部材とからなり、かつ上記第2
の係止機構が、上記プレートの上記他方端部に形成され
た係止部と、上記プレート側に付勢された状態で上記調
整座の上記他方端部に軸支され上記係止部に係止可能な
係止片を有したラッチとからなる構成としてある。
【0012】これにより、係合部材の突起への係合の
際、係合部材が突起の下方に位置すれば、その位置がど
こであっても、セットされるときには係合部材は突起の
下部に確実に係合することになり、製造作業が容易にな
る。また、第1係止機構に、従来例のようなスロープ部
が不要になって金型の形状が簡単になり製造上のコスト
ダウンを図ることができる。さらに、第2係止機構に、
従来例のような独立した係合部を形成する必要がなくな
り製造上のコストダウンを図ることができる。
【0013】また、本発明は、上記調整座の上記他方端
部の両外側を絞り込んで段部を形成し、この段部に上記
ラッチのブラケット部を嵌め込んで係合部材で係合し、
及び/又は、上記段部を形成するために絞り込んだ部分
の下部に、上記ラッチのブラケット部が当接する回転止
め部を設けた構成としてある。これにより、ラッチの内
側方向への撓みによるラッチの破損を防止し、ラッチの
過回転を防止している。
【0014】また、本発明は、上記調整座の側部下辺に
凹部を形成するとともに、上記プレートの上面両側に上
記凹部と係合する突起を形成し、かつ、上記突起を、上
記プレートの幅方向に形成した長孔の両側に位置させた
構成としてある。これにより、調整座の移動防止を簡単
な構成で行なうことができ、さらに、長孔を長くした場
合におけるプレートの薄肉化による強度低下を防止して
いる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明をより詳細に説明するため
に、本発明の実施の形態を添付図面に沿って説明する。
図1に示すように、スライドヒンジは、嵌着体1と、被
嵌着体2と、前部係止機構3(第1の係止機構)と、後
部係止機構4(第2の係止機構)とを備えている。
【0016】嵌着体1は、アーム10と調整座15とで
構成されている。アーム10は、断面コ字状の長尺体で
ある。このアーム10の前部(図1の左部)には、孔1
0a,10bが穿設されており、リベット11,12が
挿入される。リベット11,12は、図2の二点鎖線で
示す扉90に固定するカップ5に取り付けられたリンク
6,7をアーム10に回動自在に連結するための部材で
ある。
【0017】具体的には、カップ5に孔5a,5bが穿
設されており、リンク6,7の孔6a,7aに挿通され
たU字状ピン60が、孔5a,5bに取り付けられてい
る。そして、リンク6,7の他方の孔6b,7bに挿通
されたリベット11,12がアーム10の孔10a,1
0bに取り付けられている。
【0018】このようなアーム10の背面には、前後調
整ネジ13を通す長孔10cと、左右調整ネジ14を螺
入するネジ孔10dと、覗き孔10eとが穿設されてい
る。また、アーム10の前部内側には、アーム10の前
部に穿設された孔10fに挿入されるリベット18によ
ってトーションバネ16が取り付けてある。このトーシ
ョンバネ16の一側16aは、図3に示すようにアーム
10の上部内壁に当接し、他側16bはバネガイド17
を介してリンク6の爪6cに載せられた状態となってい
る。これにより、トーションバネ16は、リンク6を介
して図示しない扉を閉じる方向に付勢する。バネガイド
17は、リンク6をアーム10に取り付けるリベット1
1を通孔17aに挿通することによってアーム10に取
り付けられている。
【0019】また、調整座15も断面コ字状に形成され
た長尺体であるが、その長さ及び幅がアーム10の長さ
及び幅よりも小さめに設定されている。この調整座15
には、アーム10の長孔10c,ネジ孔10d,覗き孔
10eに対応する背面箇所に、それぞれ前後調整ネジ1
3を螺入させるネジ孔15aと、左右調整ネジ14の下
端部を係合される切り欠き15bと、覗き孔15cとが
穿設されている。さらに、調整座15の後部両外側は絞
り込んで段部15dが形成され幅狭となっており、また
調整座15の側部下辺には切り欠き状の凹部15eが形
成されている。
【0020】なお、覗き孔10e,15cは、後述す
る、プレート20の長孔20cを通ってベースプレート
25のネジ孔25cに螺着された上下調整ネジ21を調
整するためのドライバーを通す孔である。
【0021】このような調整座15の上にはアーム10
が被着される。すなわち、調整座15の上からアーム1
0を被せ、前後調整ネジ13を長孔10cを介してネジ
孔15aに螺入すると共に、左右調整ネジ14をネジ孔
10dに螺入させた状態で、その下端部を切り欠き15
bに係合させる。これにより、嵌着体1が構成される。
【0022】一方、被嵌着体2は、プレート20とベー
スプレート25とで構成されている。プレート20はほ
ぼ箱状体となっており、その背面に調整座15を載置す
ることができるようになっている。
【0023】具体的には、プレート20の中央長手方向
にプレート上面より多少高い突条部20aが形成してあ
り、この突条部20aの前部には覗き孔20bが穿設さ
れ、この覗き孔20bの後方には上下調整ネジ21を通
す長孔20cがプレート20の幅方向に穿設され、かつ
この長孔20cの後方には覗き孔20dが穿設されてい
る。また、突条部20a後部両側には短いスロープ20
eが形成されており、さらにそのスロープ20eの下方
には空間20fが形成してあり、スロープ20e下面が
後記するラッチ40の係止爪として機能するようになっ
ている。またさらに、プレート20の上面の長孔20c
の幅方向両側には、突条部20aと一体的に突起20g
が形成されている。
【0024】また、ベースプレート25は、板状体であ
って、その中央よりやや前部を上方にほぼコ字状に折り
曲げて形成したもので、その前後には、覗き孔20b,
20dに対応したネジ孔25a,25bが設けられてい
る。さらに、折曲部分には、長孔20cに対応したネジ
孔25cが形成されている。
【0025】このようなベースプレート25には、プレ
ート20が被着される。すなわち、ベースプレート25
を収納するように、プレート20を被せ、この状態で、
上下調整ネジ21を長孔20cに通し、ネジ孔25cに
螺入させる。これにより、被嵌着体2が構成される。
【0026】この被嵌着体2は、図示しない2本のネジ
を、プレート20の覗き孔20b,20dに通して、ベ
ースプレート25のネジ孔25a,25bに螺入するこ
とにより、図2の二点鎖線で示す筺体91に固定され
る。
【0027】このような嵌着体1と被嵌着体2とは、前
部係止機構3と後部係止機構4とによって係止されるよ
うになっている。
【0028】前部係止機構3は、嵌着体1と被嵌着体2
との前端部同士を係止するための機構であり、調整座1
5に取り付けられたリベット30(係合部材)と、プレ
ート20に形成された突起31とで構成されている。
【0029】具体的には、調整座15の前部下端に孔3
0aが穿設され、この孔30aにリベット30が取り付
けられている。そして、プレート20の突条部20aの
先端には前方へ水平に延出した突起31が形成されてい
る。
【0030】一方、後部係止機構4は、嵌着体1と被嵌
着体2との後端部同士を係止するための機構であり、調
整座15の後部に取り付けられるラッチ40と、係止部
とからなっている。ここで係止部は、プレート20のス
ロープ20e、その下部空間20f、及びプレート20
の、上記下部空間20fと対向する側面、すなわちスロ
ープ20eの下面に位置する側面20h等で構成されて
いる。
【0031】具体的には、ラッチ40は、調整座15の
後部両外側に位置する一対のブラケット部40aと、バ
ネ受け40bと、係止解除操作用のレバー部40cと、
係止片40dとを有している。
【0032】このラッチ40は、一対のブラケット部4
0aを調整座15の後部両外側に形成された段部15d
に嵌め込み、このブラケット部40aに穿設された孔4
0eを段部15dに穿設された孔41aに一致させた状
態で、調整座15の後部に配置される。そして、バネ4
2がブラケット部40a間に配され、リベット41が、
左側の孔40e,41a,バネ42,右側の孔41a,
40eを挿通する。これによって、ラッチ40は調整座
15に回動自在に軸支され、図7に示すように、バネ4
2の上端部が調整座15の後部に当接し、下端部がラッ
チ40のバネ受け40bに係合する。この結果、ラッチ
40は、バネ42によって下方に付勢されることとな
る。
【0033】また、調整座15の後部両外側の段部15
dを形成するため、絞り込んだ部分の下部には回転止め
部15fが設けてある。これにより、ラッチ40がバネ
42によって下側に付勢されても、ブラケット部40a
が回転止め部15fに当たり、それ以上は回転しない。
【0034】次に、嵌着体1と被嵌着体2との組み付け
動作について説明する。 まず、図3に示すように、嵌
着体1の前部(図3の左部)と被嵌着体2の前部とを対
向させるようにして、嵌着体1を被嵌着体2に平行に位
置させる。
【0035】そして、前部係止機構3におけるリベット
30をプレート20の先端の突起31と係合させるべ
く、図4に示すように、調整座15の前部をプレート2
0の前部まで移動させる。このとき、調整座15はプレ
ート20の上部に載置されるが、プレート20の突起2
0gに凹部15eの後側角部が当って調整座15は前側
へ傾斜した状態となる。これにより、調整座15の後部
に取り付けてあるラッチ40は持ち上がった状態とな
り、調整座15がプレート20上に載置された際、ラッ
チ40がスロープ20eと強く当接して変形したり、あ
るいはスロープ20eの下部にラッチ40の係止片40
dが係止してしまったりすることがない。
【0036】次いで、図5に示すように、調整座15に
取り付けられた前部係止機構3のリベット30を、プレ
ート20の突起31の下部に係合させると共に、調整座
15に組み付けられた後部係止機構4のラッチ40の係
止片40dをプレート20の後部のスロープ20eに当
接させる。これにより、リベット30の上方向への逃げ
が突起31で受けられ、リベット30の後方への動きが
プレート20の前壁によって規制されるので、リベット
30は、プレート20の背面に対して平行になる。
【0037】ここで、突起31は、プレート20の突条
部20aの先端から前方へ水平に突出させており、そし
て、リベット30が嵌まる部分を突起31のすぐ下側に
形成してある。すなわち、突起31の上側には、図8に
示した従来のスライドヒンジにおけるスロープ部302
のような部分が形成されていないので、プレート20の
背丈を高くすることなく、リベット30が嵌まる位置の
みを高くすることができる。この結果、リベット30の
位置がベースプレート25から遠く離れた状態になるの
で、図8に示した切り溝253及び切り欠き254を設
けることなく、リベット30と突起31とを係合させる
ことができる。このため、ベースプレート25に切り溝
及び切り欠きを形成する工程を設けない分、製造上の工
数が少なくなり、製造上のコストダウンを図ることがで
きる。
【0038】また、従来例のようにスロープ部302を
形成してあると、リベット30を突起31へ係合する
際、リベット30がスロープ部302の側面に当たらな
いようリベット30の位置を調整させながら行なう必要
がある。これに対し、本発明では、このスロープ部30
2を取り除き、突起31の下側に位置するプレート20
の前壁を垂直面とすることにより、リベット30の突起
31への係合の際、リベット30が突起31の下方に位
置すればどこにあっても、セットされるときには突起3
1の下部に係合することになり、製造作業が容易にな
る。
【0039】さらに、スロープ部302を不要とするこ
とによって、プレート20を成形する金型の形状が簡単
になり製造上のコストダウンを図ることができる。
【0040】次に、図5に示す状態で、嵌着体1の後部
を被嵌着体2側に押し下げていくと、調整座15の後部
両外側に形成された段部15dに一対のブラケット40
aが嵌め込まれたラッチ40の係止片40dが、バネ4
2によって下側に付勢されつつプレート20の後部のス
ロープ20e上を滑り、スロープ20eの下端に至る。
そして、ラッチ40の係止片40dがスロープ20eの
下端から外れると、スロープ20eの下部の空間20f
に入り込み、スロープ20eの下面の係止部20hに係
止する。これにより、図6及び図7に示すように、嵌着
体1と被嵌着体2との前後端部同士が係止される。
【0041】このとき、ラッチ40はバネ42によって
下側(時計回り方向)に付勢されているので、スロープ
20eの下部に入り込んだ係止片40dは、レバー部4
0cをバネ42の付勢力に抗して上側(反時計回り方
向)に作用させない限りスロープ20eの下部から外さ
れることはない。
【0042】ここで、本実施形態では、上記したよう
に、ラッチ40のブラケット部40aを調整座15の両
外側に位置するように取り付けてある。したがって、調
整座15の後端に持ち上がろうとする力が作用すると、
ラッチ40にも内側方向に撓もうとする力が作用する。
しかし、この場合、本発明ではラッチ40のブラケット
部40aの内側に調整座15が位置しているので、ラッ
チ40が内側に撓むのを阻止する。この結果、従来例の
ように、ラッチ40が変形したり折れたりすることがな
い。また、ラッチ40の強度を高めるためにラッチ40
を肉厚にする必要もなく、材料費の軽減を図ることがで
きる。
【0043】また、図7に示すように、ラッチ40の係
止片40dがスロープ20eの下面に係止した状態にお
いても、ラッチ40はバネ42によって下側に付勢され
ているが、本発明の場合は、図6に示すように調整座1
5の段部15d下部の回転止め部15fにブラケット部
40aが当たるので、ラッチ40がそれ以上回転するこ
とはない。
【0044】ここで、本実施形態は、ブラケット部40
aを嵌め込む段部15dの下部を回転止めとしてラッチ
40の回転を防いでいるので、従来例のように、回転止
めを形成するだけのために調整座の一部を絞り込んで突
起を形成する必要がない。したがって、回転止めを形成
するための工程を省くことができ、製造のコストダウン
を図ることができる。
【0045】嵌着体1と被嵌着体2を組み付けた状態に
おいては、図6に示すように、調整座15の凹部15e
とプレート20の突起20gが係合する。これによっ
て、調整座15及びこの調整座15に固定されたアーム
10の前後方向の移動を阻止し、ラッチ40の係止が外
れたり、リベット30に過負荷がかかったりすることを
防止する。
【0046】また、プレート20の突起20gは、上下
調整ネジ21を通す長孔20cを長尺とした場合の補強
材としても機能している。すなわち、プレート20のベ
ースプレート25に対する上下調整量を大きくとるため
長孔20cを長尺とすると、長孔20cの両端に位置す
るプレート20の肉厚が薄くなってプレート20の強度
が低下する。そこで、本発明では、長孔20cの両端に
突起20gを形成してプレート20の肉厚の薄くなった
部位の補強を図っている。
【0047】図7に示すように、嵌着体1と被嵌着体2
を組み付けた状態で、嵌着体1の取り付け状態を調整す
る場合には、図7において、前後調整ネジ13を緩め、
アーム10を調整座15に対して前後方向に移動させた
後、前後調整ネジ13を締め付ける。さらに、左右調整
ネジ14を右又は左に回して、アーム10を左右方向の
所定位置に移動させる。
【0048】また、被嵌着体2の取り付け状態を調整す
る場合には、上下調整ネジ21を緩め、プレート20を
ベースプレート25に対して、上下に移動させた後、上
下調整ネジ21を締め付ける。
【0049】なお、嵌着体1を被嵌着体2から取り外す
場合には、ラッチ40のレバー部40cとアーム10の
後部背面とを摘み、バネ42の付勢力に抗して、レバー
部40cを押上げると、係止片40dがプレート20の
スロープ20eの下部から抜ける。この状態で、嵌着体
1の後部を持ち上げ、嵌着体1全体を前方に押すと、調
整座15のリベット30がプレート20の突起31から
外れるので、そのまま嵌着体1を上方に移動させれば、
嵌着体1を被嵌着体2から取り外すことができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、
構造が簡易で、製造工程の削減により製造上のコストダ
ウンを図ることができるとともに、強度面で向上の図ら
れたスライドヒンジを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスライドヒンジの好ましい形態を
示す分解斜視図である。
【図2】嵌着体と被嵌着体を組み付ける前の図1に示す
スライドヒンジの斜視図である。
【図3】嵌着体と被嵌着体を組み付ける前のスライドヒ
ンジを一部破断して示す側面図である。
【図4】前部係止機構のリベットと突起とを係合させた
状態のスライドヒンジを一部破断して示す側面図であ
る。
【図5】後部係止機構のラッチの係止片がプレートのス
ロープを移動している状態を示すスライドヒンジの側面
断面図である。
【図6】後部係止機構のラッチの係止片がプレートのス
ロープ下部に係合した状態のスライドヒンジを一部破断
して示す側面図である。
【図7】図6の側面断面図である。
【図8】従来例のスライドヒンジの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 嵌着体 2 被嵌着体 3 前部係止機構(第一の係止機構) 4 後部係止機構(第二の係止機構) 5 カップ 6,7 リンク 10 アーム 11,12 リベット 13 前後調整ネジ 14 左右調整ネジ 15 調整座 16 トーションバネ 17 バネガイド 18 リベット 20 プレート 21 上下調整ネジ 25 ベースプレート 30 リベット(係合部材) 31 突起 40 ラッチ 41 リベット 42 バネ 90 家具等の扉

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具等の扉に固定するカップにリンクを
    介して回動自在に連結されたアーム及びこのアームが被
    着された調整座からなる嵌着体と、家具等の本体に固定
    されるベースプレート及びこのベースプレートの高さ方
    向に調整可能に被着されたプレートからなる被嵌着体
    と、上記嵌着体と被嵌着体との一方端部同士を係止する
    第1の係止機構と、上記嵌着体と被嵌着体との他方端部
    同士を係止する第2の係止機構と、を備えるスライドヒ
    ンジにおいて、 上記第1の係止機構が、 上記プレートの背面の上記一方端から水平に延出した突
    起と、上記調整座の一方端部に取り付けられ上記突起と
    係合可能な係合部材とからなり、かつ上記第2の係止機
    構が、 上記プレートの上記他方端部に形成された係止部と、上
    記プレート側に付勢された状態で上記調整座の上記他方
    端部に軸支され上記係止部に係止可能な係止片を有した
    ラッチとからなる、ことを特徴とするスライドヒンジ。
  2. 【請求項2】 上記調整座の上記他方端部の両外側を絞
    り込んで段部を形成し、この段部に上記ラッチのブラケ
    ット部を嵌め込んで係合部材で係合した請求項1記載の
    スライドヒンジ。
  3. 【請求項3】 上記段部を形成するために絞り込んだ部
    分の下部に、上記ラッチのブラケット部が当接する回転
    止め部を設けた請求項2記載のスライドヒンジ。
  4. 【請求項4】 上記調整座の側部下辺に凹部を形成する
    とともに、上記プレートの上面両側に上記凹部と係合す
    る突起を形成した請求項1記載のスライドヒンジ。
  5. 【請求項5】 上記突起を、上記プレートの幅方向に形
    成した長孔の両側に位置させた請求項1記載のスライド
    ヒンジ。
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