JPH103729A - 情報記録ディスクの記録再生装置 - Google Patents

情報記録ディスクの記録再生装置

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JPH103729A
JPH103729A JP15141996A JP15141996A JPH103729A JP H103729 A JPH103729 A JP H103729A JP 15141996 A JP15141996 A JP 15141996A JP 15141996 A JP15141996 A JP 15141996A JP H103729 A JPH103729 A JP H103729A
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Hisashi Ogawa
恒 小川
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Shinwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーム43の先端側の振れを防止し、情報記録
ディスクの記録再生を安定させる。 【解決手段】 トレイ7は、情報記録ディスクを着脱可
能に支持するホルダ8B,8Cを有する。ホルダ8B,8Cに
は、情報記録ディスクをホルダ8B,8Cに対して保持する
押え板30b ,30c を開閉可能に設ける。アーム43をトレ
イ7の側方に位置されるアーム軸41を支点に揺動可能に
設ける。アーム43には、ターンテーブル、ターンテーブ
ルを回転させる駆動部47、情報記録ディスクに対して記
録再生を行なうヘッド部を設ける。アーム43がトレイ7
に進入した記録再生時、押え板開放手段により押え板30
b ,30c を開放させ、押え板30b ,30c の一部をアーム
43の先端側に当接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録ディスク
の位置に対して情報記録再生用のアームが揺動移動する
情報記録ディスクの記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、情報記録ディスクとして
はコンパクトディスク(以下CDと呼ぶ)があり、この
CDの再生を行なうCDプレーヤとしては複数枚のCD
の中から選択的にCDの再生を行なうようにしたCDチ
ェンジャがある。
【0003】このCDチェンジャでは、特開平7−16
9168号公報に記載されているように、CDをそれぞ
れ着脱可能に支持する複数枚のホルダをディスク面にほ
ぼ垂直なディスク積層方向に移動可能とするトレイを用
いたチェンジャ装置がある。このチェンジャ装置では、
トレイの側方位置に立設されるアーム軸を支点として揺
動移動可能すなわちトレイ方向に対して進退可能に基端
部が支持されたアームを有し、このアームの先端部にC
Dをチャックするターンテーブルおよびこのターンテー
ブルを回転させる駆動部を設けるとともに、CDに対し
て再生を行なうヘッド部をアームに沿って移動可能に設
けている。
【0004】そして、CDの再生時において、トレイを
開放するとともに任意のホルダを昇降させて再生を行な
うCDの下側にアーム進入空間を形成し、再生用アーム
をトレイ方向に揺動移動させて再生を行なうCDの下側
のアーム進入空間に進入させることにより、トレイ内で
CDの再生を行なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では、アームは片持ち状態で揺動移動可能に支持さ
れるため、再生時にアームの先端側が上下方向に振れや
すく、CDの再生が不安定になる不具合がある。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、アームの先端側の振れを防止し、情報記録ディス
クの記録再生を安定させることができる情報記録ディス
クの記録再生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の情報記録
ディスクの記録再生装置は、情報記録ディスクを着脱可
能に支持するホルダ、およびこのホルダに開閉可能に設
けられ情報記録ディスクをホルダに対して保持する押え
板を有するトレイと、先端側に前記情報記録ディスクを
係合するターンテーブルおよびこのターンテーブルを回
転させる駆動部を有するとともに、情報記録ディスクに
対して記録再生を行なうヘッド部を有し、前記トレイの
側方に位置されるアーム軸を支点に揺動して先端側がト
レイに対して進退されるアームと、このアームの先端側
がトレイに対して進入移動した記録再生時に、前記押え
板を開放移動させるとともにこの押え板の一部をアーム
の先端側に当接させる押え板開放手段とを具備している
ものである。
【0008】そして、アームの先端側がトレイに対して
進入移動した記録再生時に、情報記録ディスクをホルダ
に対して保持している押え板を開放移動させることによ
り、その押え板の一部をアームの先端側に当接させて押
さえ付けることにより、アームの先端側の振れが防止さ
れ、情報記録ディスクの記録再生が安定する。
【0009】なお、情報記録ディスクには、再生専用、
記録専用、記録と再生との両方が含まれ、例えば、コン
パクトディスク(音楽用CDやCDROMを含む)、ビ
デオディスク、記録再生が可能な光磁気ディスク、フレ
キシブル磁気ディスクなどが含まれる。
【0010】また、記録再生装置には、再生専用、記録
専用、記録と再生との両方が含まれ、同様に、ヘッド部
には、再生専用、記録専用、記録と再生との両方が含ま
れる。
【0011】請求項2記載の情報記録ディスクの記録再
生装置は、請求項1記載の情報記録ディスクの記録再生
装置において、トレイ、アームおよび押え板開放手段を
設ける機体を具備し、アームの先端側に押え板の一部が
当接した際、アームの先端側が押動されてその押動方向
に位置する機体の一部に当接されるものである。
【0012】そして、押え板の一部をアームの先端側に
当接させて押さえ付けた際に、アームの先端側が押動さ
れてその押動方向に位置する機体の一部に当接するた
め、アームの先端側が押え板と機体との間で保持され、
アームの先端側の振れ防止、および情報記録ディスクの
記録再生の安定化がより確実になる。
【0013】請求項3記載の情報記録ディスクの記録再
生装置は、情報記録ディスクをそれぞれ着脱可能に支持
する複数枚のホルダ、および各ホルダに開閉可能に設け
られ情報記録ディスクをホルダに対して保持する押え板
を有し、ホルダが情報記録ディスク面にほぼ垂直なディ
スク積層方向に移動して記録再生を行なう情報記録ディ
スク面に臨んでアーム進入空間が形成されるトレイと、
先端側に前記情報記録ディスクを係合するターンテーブ
ルおよびこのターンテーブルを回転させる駆動部を有す
るとともに、情報記録ディスクに対して記録再生を行な
うヘッド部を有し、記録再生を行なう情報記録ディスク
面の位置に対応してディスク積層方向に移動されるとと
もに前記トレイの側方に位置されるアーム軸を支点に揺
動して先端側がアーム進入空間に対して進退されるアー
ムと、このアームの先端側が前記トレイのアーム進入空
間に対して進入移動した記録再生時に、記録再生を行な
う情報記録ディスクを保持する前記押え板を開放移動さ
せるとともにこの押え板の一部をアームの先端側に当接
させる押え板開放手段とを具備しているものである。
【0014】そして、トレイのホルダがディスク積層方
向に移動して記録再生を行なう情報記録ディスク面に臨
んでアーム進入空間を形成するとともに、このトレイの
アーム進入空間に対してアームの先端側が進入移動した
記録再生時に、記録再生を行なう情報記録ディスクをホ
ルダに対して保持している押え板を開放移動させること
により、その押え板の一部をアームの先端側に当接させ
て押さえ付けるため、アームの先端側の振れが防止さ
れ、情報記録ディスクの記録再生が安定する。
【0015】請求項4記載の情報記録ディスクの記録再
生装置は、請求項3記載の情報記録ディスクの記録再生
装置において、トレイ、アームおよび押え板開放手段が
設けられる機体を具備し、アームの先端側に押え板の一
部が当接した際に、アームの先端側が押動されてその押
動方向に位置する機体の一部およびホルダのいずれか一
方に当接されるものである。
【0016】そして、押え板の一部をアームの先端側に
当接させて押さえ付けた際に、アームの先端側が押動さ
れてその押動方向に位置する機体の一部またはホルダに
当接するため、アームの先端側が押え板と機体またはホ
ルダとの間で保持され、アームの先端側の振れ防止、お
よび情報記録ディスクの記録再生の安定化がより確実に
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の情報記録ディスク
の記録再生装置の一実施の形態を図面を参照して説明す
る。
【0018】この実施の形態では、情報記録ディスクと
して再生専用のコンパクトディスク(以下CDと呼ぶ)
を取り扱うCDプレーヤであって、複数枚のCDから選
択的に1枚のCDの再生を行なうCDチェンジャについ
て説明する。
【0019】CDチェンジャは、図11および図12に
示すように、機体1を有し、この機体1の外側をケース
などで覆って持ち運び可能とする携帯形のCDチェンジ
ャが構成されたり、機体1が音響機器に組み込まれて設
置形のCDチェンジャが構成される。
【0020】機体1は、ほぼ正方形の底板2を有し、こ
の底板2の両側から側板3がそれぞれ立設され、この両
側板3の前側上端間に上面板4が架設されている。上面
板4の下側には後述するアーム43などが待機する待機空
間5が形成され、この待機空間5の後側には上方に開口
するトレイ装填部6が形成され、機体1の後部側を支点
としてトレイ7がトレイ装填部6に装填された位置と開
放された位置とに開閉可能に設けられている。
【0021】トレイ7は、図9および図10に示すよう
に、上側の1枚のホルダ8aとその上側の中間および下側
の2枚のホルダ8b,8cを備え、これら各ホルダ8a〜8cに
よりCD面にほぼ垂直なディスク積層方向に3枚のCD
を積層収納可能としている。各ホルダ8a〜8cの両側後端
は一対のホルダ支持部材9に支持されており、各ホルダ
支持部材9の下端側面に突出する支軸9aが機体1の底板
2にねじ止めされる固定部材10(図11に示す)により
回動可能に軸支され、各ホルダ支持部材9の上端がホル
ダ8aの下面に固定されている。
【0022】上側のホルダ8aは、ホルダ板11a を有し、
このホルダ板11a の両側にピン取付板12a が取り付けら
れ、この各ピン取付板12a には軸方向を側方に向けて選
択ピン13a が突設されている。そして、ホルダ板11a の
両側後端がホルダ支持部材9に直接固定されている。
【0023】中間および下側の各ホルダ8b,8cは、ホル
ダ板11b ,11c を有し、このホルダ板11b ,11c の両側
にピン取付板12b ,12c が取り付けられ、この各ピン取
付板12b ,12c には軸方向を側方に向けて選択ピン13b
,13c が突設されている。両側の各選択ピン13b ,13c
にはリンク部材14b ,14c の前端がそれぞれ回動自在
に連結され、このリンク部材14b ,14c の後端がホルダ
支持部材9に係止ピン15b ,15c によって回動自在に軸
支されている。両側のリンク部材14b ,14c は、ホルダ
板11b ,11c の後方に位置される連結板16b ,16c の両
端に取り付けられ、この連結板16b ,16c により両側の
リンク部材14b ,14c が一体化されている。したがっ
て、ホルダ板11b ,11c は選択ピン13b ,13c を支点と
してリンク部材14b ,14c に対して回動可能に支持され
ている。なお、図9および図10において、選択ピン13
b ,13c を支点とするホルダ板11b ,11c の時計回り方
向への回動は、ホルダ板11b ,11c が連結板16b ,16c
と平行になる位置で図示しないストッパにより規制され
る。
【0024】さらに、ピン取付板12b ,12c には上側前
方に突出する突出板部17b ,17c が形成され、この突出
板部17b ,17c に軸方向を側方に向けて案内ピン18b ,
18cが突設されている。
【0025】また、各ホルダ板11a 〜11c の中央部には
ホルダ孔19a 〜19c が形成され、各ホルダ孔19a 〜19c
の内側にCDの中心孔を着脱可能に支持する回転体20が
それぞれ配置され、この各回転体20が支持体21によりホ
ルダ孔19a 〜19c の縁部に対してそれぞれ支持されてい
る。
【0026】回転体20は、合成樹脂製で円板状に形成さ
れ、下面にはCDの中心孔が係合する複数の係合突部22
が形成されているとともに、これら複数の係合突部22間
の溝部23にCDの中心孔が着脱可能に係着する複数の係
止爪24が形成されている。そして、回転体20の中央部が
回転軸25により支持体21に回転自在に軸支されている。
また、回転体20の下面の回転軸25の周囲でかつ係合突部
22の内側には、後述する磁石手段55の一部を構成する環
状の金属板26(図2に示す)が取り付けられている。
【0027】支持体21は、弾性を有する板ばね製で、中
心部に回転軸25が回転自在に取り付けられ、この中心部
から放射方向に3つの支持片27が形成され、これら各支
持片27の先端が係止ピン28によりホルダ孔19a 〜19c の
縁部に取り付けられている。各支持片27の先端には係止
ピン28が挿通する取付孔29(図2に示す)が放射方向に
長孔状に形成されており、したがって、支持体21によ
り、回転体20を回転自在に支持しているとともに、CD
面に垂直な軸方向(ディスク積層方向)に移動可能に支
持している。
【0028】また、各ホルダ板11a 〜11c の下面側に
は、このホルダ板11a 〜11c の後側寄りに位置して、各
ホルダ板11a 〜11c に対してCDを保持する押え板30a
〜30cがそれぞれ開閉可能に取り付けられている。この
各押え板30a 〜30c の上面両側にはCDの縁部に係合す
る合成樹脂製の係合部材31が取り付けられ、この係合部
材31の後端部32が、各ホルダ板11a 〜11c の下面の両側
後部近傍に軸方向を側方に向けて取り付けられた支軸33
に回動自在に軸支されている。各支軸33にはねじりコイ
ルばね34が装着され、このねじりコイルばね34により各
押え板30a 〜30cが支持された各ホルダ板11a 〜11c に
向けて回動付勢されている。したがって、各押え板30a
〜30c は、各ホルダ板11a 〜11c に対して支軸33を支点
に揺動して開閉可能とされている。
【0029】各押え板30a 〜30c の両側前端には作動受
部35が形成され、前縁中央には回転体20に装着されたC
Dの中央部が露出するように切欠部36が形成されている
とともに、この切欠部36の両側近傍から後述するアーム
43上に当接する一対の当接片部37が突出形成されてい
る。
【0030】そして、トレイ7は、図9および図11に
示すように、CDの装着時に、上側のホルダ8aを機体1
に対して上方へ開放するように回動させることにより、
各ホルダ8a〜8cが扇状に開かれる。この状態で、各ホル
ダ8a〜8cの各ホルダ板11a 〜11c から押え板30a 〜30c
を離反させることにより、各ホルダ板11a 〜11c の回転
体20に対してCDを着脱することができる。また、CD
の装着後に、上側のホルダ8aを機体1のトレイ装填部6
に閉じるように回動させることにより、各ホルダ8a〜8c
がディスク積層方向に重ね合わされて機体1のトレイ装
填部6の上部側に装填される。そして、CDの再生時に
は、例えば図7および図10に示すように、再生を行な
うCDより下側のホルダ8cの選択ピン13c が下方へ移動
され、ホルダ8cおよびCDがほぼ水平にトレイ装填部6
の下側に下降され、再生を行なうCDの下側にアーム進
入空間Aが形成される。
【0031】なお、上側のホルダ8aの前縁部には機体1
に対して閉じられた際に上面板4に係合する係止片38が
突出形成され、左側部には開閉用の操作片39が突出形成
されている。
【0032】図5に示すように、機体1の前側の底板2
と上面板4との間には、右端近傍にアーム軸41が、左端
近傍にリンク軸42がそれぞれ垂直に取り付けられてい
る。
【0033】アーム軸41には、アーム43の基端部が回転
自在かつ上下方向(ディスク積層方向)にスライド自在
に軸支されている。このアーム43は、図5に示すトレイ
7の前方の待機位置と図1に示すトレイ7内に進入した
再生位置との範囲で揺動可能としており、先端側近傍の
下面にピン状のリンク係合部44が突設されている。
【0034】リンク軸42には、リンク45の基端部が回転
自在かつ上下方向(ディスク積層方向)にスライド自在
に軸支されている。このリンク45にはアーム43のリンク
係合部44が移動可能に係合する案内溝46が形成されてい
る。
【0035】そして、アーム43の揺動時にこのアーム43
に従動してリンク45が揺動され、図5に示すように、ア
ーム43が待機位置に回動したときには、リンク45はアー
ム43の下側に重合して位置され、また、図1に示すよう
に、アーム43が再生位置に回動したときには、リンク45
の先端側がトレイ7内に進入される。したがって、アー
ム43がトレイ7に対して揺動移動する際、アーム43の先
端側のリンク係合部44がこのアーム43に従動して揺動す
るリンク45の案内溝46で案内されるため、アーム43の先
端側の振れを防止でき、アーム43の揺動移動を安定させ
ることができる。しかも、アーム43の先端側がトレイ7
に対して進入移動した記録再生時に、アーム43の先端側
をリンク45で支持するため、アーム43の先端側の振れを
防止でき、CDの記録再生を安定させることができる。
また、アーム43が再生位置に揺動したとき、アーム43の
リンク係合部44がリンク45の案内溝46の端部に当接規制
されるため、アーム43を再生位置に位置決めできる。
【0036】また、アーム43の先端部には、図1および
図2に示すように、駆動部としてのモータ47が配設され
ている。このモータ47の上面には駆動軸48が突出されて
おり、モータ47の上部側を覆ってモータケース49が取り
付けられ、このモータケース49の周囲には環状のフラン
ジ部50が形成されている。
【0037】モータ47の駆動軸48には、図2に示すよう
に、回転体20と係合してこの回転体20との間でCDをチ
ャックするターンテーブル51が固定されている。このタ
ーンテーブル51は、合成樹脂製で回転体20とほぼ同形状
の円板状に形成され、上面外周にはCDの中心孔の縁を
回転体20との間で挟持する挟持部52が形成され、中心側
には回転体20の溝部23と係合する複数の凸部53が形成さ
れている。
【0038】ターンテーブル51の駆動軸48の周囲でかつ
凸部53の内側には、環状の永久磁石54が取り付けられて
いる。この永久磁石54と回転体20の金属板26とで、吸引
磁力により回転体20とターンテーブル51とを係合状態に
保持する磁石手段55が構成されている。そして、図2に
示すように、アーム43が再生位置に移動し、ターンテー
ブル51が回転体20の下方に進入すると、永久磁石54の吸
引磁力により回転体20の金属板26が吸引され、支持体21
を介して回転体20およびCDが下降され、回転体20とタ
ーンテーブル51とが係合される。このとき、回転体20の
溝部23とターンテーブル51の凸部53との位置が一致する
場合には溝部23と凸部53とが係合されるが、その位置が
一致しない場合でもターンテーブル51が回転された際に
その位置が一致して溝部23と凸部53とが係合される。
【0039】アーム43には、図5に示すように、ヘッド
部としてのレーザピックアップ56がアーム43に沿って移
動可能に配設されている。このレーザピックアップ56
は、例えば一般的な送り機構によって構成される図示し
ないピックアップ移動機構によりアーム43に沿って送ら
れる。
【0040】また、図5ないし図7に示すように、機体
1の両側板3の後部の内側には、ディスク選択用カム61
が側板3に形成されたガイド溝62(図11および図12
に示す)に沿って前後方向にスライド可能にそれぞれ取
り付けられている。このディスク選択用カム61の内面
(側板3に取り付けられる面とは反対面)には、後部側
に上方へ開口する導入溝63が形成され、この導入溝63か
ら3本のカム溝64a 〜64c が前方へ向けて形成されてい
る。各カム溝64a 〜64c は、導入溝63から前方へ向けて
水平に形成された上側水平溝部65、この上側水平溝部65
から前方へ向けて下がり傾斜する傾斜溝部66、この傾斜
溝部66の下端から前方へ向けて水平に形成された下側水
平溝部67を有している。
【0041】そして、導入溝63にはトレイ7が機体1に
閉じられた際に各ホルダ8a〜8cの選択ピン13a 〜13c が
進入する。導入溝63に開口する各カム溝64a 〜64c の上
側水平溝部65は導入溝63に進入した各選択ピン13a 〜13
c の高さ位置とほぼ一致し、ディスク選択用カム61の後
方へのスライド時に各カム溝64a 〜64c の上側水平溝部
65に各選択ピン13a 〜13c が進入可能になっている。そ
して、ディスク選択用カム61の後方へのスライドに伴っ
て、まず、下側のホルダ8cの選択ピン13c がカム溝64c
の上側水平溝部65および傾斜溝部66を経て下側水平溝部
67に下降し、続いて、中間のホルダ8bの選択ピン13b が
カム溝64b の上側水平溝部65および傾斜溝部66を経て下
側水平溝部67に下降し、続いて、上側のホルダ8aの選択
ピン13aがカム溝64a の上側水平溝部65に係合する。
【0042】すなわち、各ホルダ8a〜8cの選択ピン13a
〜13b が導入溝63に進入した位置(図6に示す位置)を
待機位置とし、下側のホルダ8cの選択ピン13c がカム溝
64cの上側水平溝65に進入した位置を下側のホルダ8cの
CDを再生する下側ディスク選択位置とし、下側のホル
ダ8cの選択ピン13c がカム溝64c の下側水平溝部67に下
降するとともに中間のホルダ8bの選択ピン13b がカム溝
64b の上側水平溝65に進入した位置(図7に示す位置)
を中間のホルダ8bのCDを再生する中間ディスク選択位
置とし、中間のホルダ8bの選択ピン13b がカム溝64b の
下側水平溝部67に下降するとともに上側のホルダ8aの選
択ピン13a がカム溝64a の上側水平溝65に進入した位置
を上側のホルダ8aのCDを再生する上側ディスク選択位
置とする。したがって、ディスク選択用カム61は、その
スライド量に応じて、待機位置である下側ディスク選択
位置から中間および上側ディスク選択位置に移動され
る。
【0043】なお、トレイ7が機体1に閉じられた際、
各ホルダ8a〜8cの選択ピン13a 〜13c がディスク選択用
カム61の導入溝63に進入するとともに、ホルダ8b,8cの
案内ピン18b ,18c がディスク選択用カム61に係合す
る。この案内ピン18b ,18c は選択ピン13a 〜13c より
も突出量が少なく、ディスク選択用カム61の上縁の内面
側への突出量が少なくなっているために係合可能とす
る。そして、ディスク選択用カム61が後方の下側ディス
ク選択位置に移動する際、下側のホルダ8cの選択ピン13
c がカム溝64c に進入して下降するとともに案内ピン18
c がカム溝64b に進入して下降し、その選択ピン13c と
案内ピン18c とが平行に下降し、これにより、ホルダ8c
およびCDがほぼ水平状態を保ったまま下降する。同様
に、ディスク選択用カム61が後方の中間ディスク選択位
置に移動する際、中間のホルダ8bの選択ピン13b がカム
溝64b に進入して下降するとともに案内ピン18b がカム
溝64aに進入して下降し、その選択ピン13b と案内ピン1
8b とが平行に下降し、これにより、ホルダ8bおよびC
Dがほぼ水平状態を保ったまま下降する。
【0044】また、機体1の両側板3の前部の内側に
は、アーム位置選択用カム71が側板3に形成されたガイ
ド溝72(図11および図12に示す)に沿って前後方向
にスライド可能にそれぞれ取り付けられている。各アー
ム位置選択用カム71の後端部は各ディスク選択用カム61
の前端側に突設された連結部61a と重合されて連結部材
73により連結され、ディスク選択用カム61とアーム位置
選択用カム71とが一体に前後方向にスライド可能になっ
ている。
【0045】アーム位置選択用カム71には、前後に一対
のカム溝74が形成されている。この各カム溝74は、上側
溝部75a 、中間溝部75b 、下側溝部75c が形成されると
ともに、これら上側溝部75a と中間溝部75b との間、中
間溝部75b と下側溝部75c との間に傾斜溝部76が形成さ
れている。また、アーム位置選択用カム71の下縁には係
合溝77が切欠形成されている。
【0046】また、機体1の両側板3の前部の各アーム
位置選択用カム71の内側には、アーム支持体81a ,81b
がそれぞれ配設されている。右側のアーム支持体81a
は、アーム軸41に係合するアーム係合部82、および底板
2と上面板4との間に立設された支軸83に係合する支軸
係合部84を有し、アーム軸41および支柱83に沿って上下
方向(ディスク積層方向)にスライド自在に支持されて
いる。左側のアーム支持体81b は、リンク軸42に係合す
るリンク係合部85、および底板2と上面板4との間に立
設された支軸86に係合する支軸係合部87を有し、それら
リンク軸42および支柱86に沿って上下方向(ディスク積
層方向)にスライド自在に支持されている。
【0047】右側のアーム支持体81a のアーム係合部82
にはアーム43の基端部が係合され、このアーム支持体81
a とアーム43とが一体に上下方向(ディスク積層方向)
に移動される。左側のアーム支持体81b のリンク係合部
85にはリンク45の基端部が係合され、このアーム支持体
81b とリンク45とが一体に上下方向(ディスク積層方
向)に移動される。さらに、アーム43とリンク45とが係
合されているため、これらアーム43とリンク45とアーム
支持体81a ,81b とが一体に上下方向(ディスク積層方
向)に移動される。
【0048】各アーム支持体81a ,81b の側面部には、
前後に一対のスライド溝88が前後方向に沿って形成され
ているとともに、アーム位置選択用カム71の一対のカム
溝74にそれぞれ係合するカム係合部としてのローラ89が
回転自在に軸支されている。
【0049】そして、アーム位置選択用カム71のカム溝
74の下側溝部75c にローラ89が係合するアーム支持体81
a ,81b の高さ位置をアーム43がアーム進入空間Aに進
入して下側のホルダ8cのCDを再生する下側アーム高さ
位置とし、カム溝74の中間溝部75b にローラ89が係合す
るアーム支持体81a ,81b の高さ位置をアーム43がアー
ム進入空間Aに進入して中間のホルダ8bのCDを再生す
る中間アーム高さ位置とし、カム溝74の上側溝部75a に
ローラ89が係合するアーム支持体81a ,81b の高さ位置
をアーム43がアーム進入空間Aに進入して上側のホルダ
8aのCDを再生する上側アーム高さ位置とする。
【0050】したがって、機体1の両側に配設されたデ
ィスク選択用カム61とアーム位置選択用カム71とが前後
方向に一体に移動し、ディスク選択用カム61の下側、中
間および上側の各ディスク選択位置に、アーム位置選択
用カム71の下側、中間および上側の各アーム高さ位置
が、それぞれ対応する位置関係にある。
【0051】また、図5に示すように、機体1の底板2
には、ディスク選択用カム61とアーム位置選択用カム7
1、および後述するアーム移動用カム121 を駆動する駆
動機構91が配設されている。この駆動機構91は、底板2
の裏側で前後方向に沿ってスライド可能に配設されたラ
ック板92を有し、このラック板92の中央部には前後方向
に沿ってラックギヤ93が形成され、このラックギヤ93に
ピニオンギヤ94が噛合されている。このピニオンギヤ94
にはパルスモータで構成されるモータ95からの回転駆動
力が複数のギヤ96を介して伝達され、ピニオンギヤ94が
正逆回転されることによりラック板92が前後方向に移動
される。なお、モータ95の正転時にラック板92が後方へ
移動され、逆転時に前方へ移動されるものとする。
【0052】ラック板92の左右縁部には、レバー97がそ
れぞれ軸部材98により回転自在に軸支されている。この
各レバー97とラック板92との間にはスプリング99が張設
され、右側のレバー97は図中時計回り方向に回転付勢さ
れ、左側のレバー97は図中反時計回り方向に回転付勢さ
れる。各レバー97の先端には上下面に突出して駆動ピン
100 が設けられている。
【0053】ラック板92の両側方の位置には、切換板10
1a,101bがそれぞれ前後方向に沿ってスライド自在に配
設されている。この各切換板101a,101bの外縁および内
縁には係合突片102 ,103 が突出形成され、外側の係合
突片102 がアーム位置選択用カム71の係合溝77に係合さ
れ、ディスク選択用カム61とアーム位置選択用カム71と
切換板101a,101bとが一体に前後方向に移動される。内
縁の係合突片103 には、駆動ピン100 の上端側が係合可
能とする前後方向に長溝状の係合溝104 が形成され、こ
の係合溝104 の前後方向中間の内縁側に開口部105 が形
成されている。
【0054】ラック板92と各切換板101a,101bとの間に
は、駆動ピン100 の下端側が係合するガイド部材106 が
それぞれ底板2に固定的に配設されている。このガイド
部材106 の上面には、ディスク選択用溝部107 が前後方
向に沿って形成され、このディスク選択用溝部107 の内
側に平行に隣接してアーム移動用溝部108 が前後方向に
沿って形成され、ディスク選択用カム61の各ディスク選
択位置(アーム位置選択用カム71の各アーム高さ位置)
に対応してディスク選択用溝部107 とアーム移動用溝部
108 とを連通する傾斜溝部109a〜109cが形成されてい
る。各傾斜溝部109a〜109cは、ディスク選択用溝部107
から後方へ向けて傾斜するように形成されている。な
お、右側のガイド部材106 には、各傾斜溝部109a〜109c
の前縁からアーム移動用溝部108 内に突出して傾斜ガイ
ド部110 がそれぞれ形成されている。
【0055】また、図3および図4に示すように、機体
1の両側のアーム支持体81a ,81bの内側には、押え板
開放手段としての押え板開放板111a,111bがそれぞれ配
設されている。この各押え板開放板111a,111bは、各ア
ーム支持体81a ,81b の前後一対のスライド溝88にスラ
イド自在に係合する係合する係合突部112 を有し、各ア
ーム支持体81a ,81b と一体に上下方向(ディスク積層
方向)に移動される。各押え板開放板111a,111bの後端
には、各押え板開放板111a,111bの後方への移動によ
り、再生を行なうCDを保持したいずれかのホルダ8a〜
8cの押え板30a 〜30c の作動受部35に係合して下方へ揺
動させる傾斜状の作動部113 が形成されている。各押え
板開放板111a,111bの前端下部には内側に突出するガイ
ド板114 が形成され、このガイド板114 に係合溝115 が
形成されている。
【0056】各押え板開放板111a,111bの内側には、押
動板116a,116bがそれぞれ底板2に対して前後方向にス
ライド可能に配設されている。この各押動板116a,116b
の外縁には各押え板開放板111a,111bの係合溝115 に係
合する係合突片117 が立設され、各押え板開放板111a,
111bと各押動板116a,116bとが一体に前後方向に移動さ
れる。各押動板116a,116bの前端側でかつ内側寄り位置
には、左右方向に沿って長孔118 がそれぞれ形成されて
いる。
【0057】右側の押動板116aには中間部が折曲して前
後方向に延びる係合溝119 が形成され、この係合溝119
にアーム43側に連結される後述する案内軸135 が挿通さ
れる。この案内軸135 は、底板2にアーム軸41を中心と
して円弧状に形成された案内溝2aにも挿通されている。
そして、押動板116aが前方に移動した待機位置(図3に
示す位置)では、案内軸135 が図中反時計回り方向に移
動されていて、アーム43が待機位置(図5に示す位置)
に位置され、また、後述するアーム移動用カム121 が一
定のスライド量分後方に移動するのに連動して、押動板
116aが後方に移動すると、案内軸135 が図中時計回り方
向に移動されて、アーム43が再生位置(図1に示す位
置)に移動される。
【0058】また、ラック板92の前側には、駆動機構91
のアーム移動用カム121 が前後方向にスライド自在に配
設されている。このアーム移動用カム121 は、底板2と
の間に張設されたスプリング122 により前方へ向けて付
勢されている。
【0059】アーム移動用カム121 の前端は二股状に突
出形成され、その突出部分のそれぞれに押動用リンク12
3 の中間部が軸部材124 で回転自在に軸支されている。
各押動用リンク123 の相対する内端側は軸部材125 で底
板2に回転自在に軸支され、相反する外端側は軸部材12
6 で各押動板116a,116bの長孔118 にスライド自在に軸
支されている。そして、アーム移動用カム121 が前方に
移動した待機位置(図3に示す位置)では、押動用リン
ク123 を介して、押動板116a,116bが前方に位置され、
また、アーム移動用カム121 が後方に移動すると、各押
動用リンク123を介して、押動板116a,116bが後方へ移
動される。
【0060】アーム移動用カム121 には、レバー97の下
側でガイド部材106 上に被さるように配置されるカム板
部127 が形成され、このカム板部127 には、ガイド部材
106のディスク選択用溝部107 に沿って駆動ピン100 が
前後方向へ移動するのを許容するピン移動溝部128 が形
成され、このピン移動用溝部128 の右縁にディスク選択
用カム61の各ディスク選択位置(アーム位置選択用カム
71の各アーム高さ位置)に対応して駆動ピン100 を受け
入れ可能とするピン係合溝部129a〜129cが形成されてい
る。各ピン係合溝部129a〜129cはピン移動用溝部128 か
ら後方へ向けて傾斜するように形成されている。
【0061】そして、駆動ピン100 、切換板101bの係合
溝104 、アーム移動用カム121 のピン移動溝部128 およ
びピン係合溝部129a〜129cなどによって係合手段130 が
構成され、この係合手段130 では、詳細は後述するが、
駆動ピン100 が任意のディスク選択位置に移動するとき
は駆動ピン100 と切換板101bを係合させるとともに駆動
ピン100 とアーム移動用カム121 を非係合とし、かつ、
駆動ピン100 がアーム移動用カム121 の一定のスライド
量分を移動するときは駆動ピン100 と切換板101bを非係
合とするとともに駆動ピン100 とアーム移動用カム121
を係合させるように機能する。
【0062】また、アーム43と押動板116aとの間には、
押動板116aの前後方向のスライドに対応してアーム43を
待機位置と再生位置との間で揺動させるアーム駆動機構
131が配設されている。このアーム駆動機構131 は、図
8に示すように、アーム軸41に回転自在に係合する上下
2枚の連動板132 ,133 を有し、上側の連動板132 の先
端にはアーム43の連結孔43a (図1および図5に示す)
に上下方向(ディスク積層方向)にスライド自在に挿通
される支軸134 が立設され、下側の連動板133には押動
板116aおよび底板2の案内溝2aに挿通される案内軸135
が突設されている。連動板132 ,133 間には所定の範囲
で互いの移動を許容する規制部136 が形成されていると
ともに、下側の連動板133 に対して上側の連動板132 が
図中時計回り方向に回転するように付勢するスプリング
137 が張設されている。そして、押動板116aおよび底板
2の案内溝2aにより、案内軸135 がアーム軸41を支点と
して回動されることにより、下側の連動板133 、上側の
連動板132 を介してアーム43が待機位置と再生位置との
間で揺動される。
【0063】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0064】まず、CDの装填時には、図11に示すよ
うに、トレイ7を機体1に対して上方から後方へ開放回
動させ、各ホルダ8a〜8cを扇状に開く。開かれたホルダ
8a〜8cの押え板30a 〜30c を開き、そのホルダ8a〜8cと
押え板30a 〜30c との開放部分にCDを挿入し、このC
Dの中心孔を回転体20に係合し、押え板30a 〜30c を閉
じ、ホルダ8a〜8cと押え板30a 〜30c と間にCDを収納
する。CDの収納後、トレイ7を機体1に閉じることに
より、各ホルダ8a〜8cをディスク積層方向に重ね合わせ
て機体1のトレイ装填部6の上部側に装填する。
【0065】このCDの着脱時には、CDチェンジャ機
構は待機状態にある。この待機状態では、図3ないし図
6に示すように、駆動機構91のラック板92が最も前進し
た待機位置にあり、これに対応して、各駆動ピン100 が
最も前進した待機位置にある。各駆動ピン100 が待機位
置にあるときは、各駆動ピン100 が各切換板101a,101b
の係合溝104 に係合し、ガイド部材106 のディスク選択
用溝部107 の前端部に位置する。左側の駆動ピン100 は
アーム移動用カム121 のピン移動溝部128 の前端部に位
置する。
【0066】そのため、切換板101a,101bを介してディ
スク選択用カム61が最も前側に移動した待機位置にあ
り、ディスク選択用カム61の導入溝63に対してホルダ8a
〜8cの選択ピン13a 〜13c が上下方向に挿脱可能とす
る。また、ディスク選択用カム61と一体にアーム位置選
択用カム71が最も前側に移動した待機位置にあり、アー
ム位置選択用カム71のカム溝74の下側溝部75c にアーム
支持体81a ,81b のローラ89が位置し、このアーム支持
体81a ,81b と一体にアーム43およびリンク45が最も下
降した待機位置(下側アーム高さ位置)にある。さら
に、アーム移動用カム121 が最も前進した位置にあり、
アーム43がトレイ7から退避した前方の待機位置にあ
る。
【0067】また、トレイ7の装填状態では、図6に示
すように、各ホルダ8a〜8cの選択ピン13a 〜13c が導入
溝63に進入して各カム溝64a 〜64c の上側水平溝部65の
高さに位置し、各ホルダ8a〜8cの案内ピン18b ,18c が
各カム溝64a ,64b の上側水平溝部65の高さ位置にあ
る。さらに、各ホルダ8a〜8cの押え板30a 〜30c の作動
受部35が押え板開放板111a,111bの後方に対向する位置
にある。
【0068】そして、中間のホルダ8bのCDの再生を行
なう場合について具体的に説明する。
【0069】図5において、駆動機構91のモータ95の正
転により、ピンオンギヤ94およびラックギヤ93の噛合を
介してラック板92が後方へ移動するとともに、レバー97
を介して各駆動ピン100 が後方へ移動し、各駆動ピン10
0 が切換板101a,101bの係合溝104 の後側内縁に係合
し、その係合状態を保ったまま(係合溝104 の後側内縁
に係合した各駆動ピン100 は係合溝104 の開口部105 か
ら外れない)、切換板101a,101b、ディスク選択用カム
61およびアーム位置選択用カム71が一体に後方へ移動す
る。このとき、図3において、左側の駆動ピン100 はア
ーム移動用カム121 のピン移動溝部128 内を移動するた
め、アーム移動用カム121 は、移動せず、待機位置のま
まに保たれる。
【0070】図7に示すように、ディスク選択用カム61
の後方への移動により、選択ピン13b ,13c が各カム溝
64b ,64c の上側水平溝部65に進入した後、下側の選択
ピン13c のみがカム溝64c の傾斜溝部66に進入し、この
選択ピン13c が傾斜溝部66に沿って下降する。同様に、
案内ピン18b ,18c が各カム溝64a ,64b の上側水平溝
部65に進入した後、下側の案内ピン18c のみがカム溝64
b の傾斜溝部66に進入し、この案内ピン18a が傾斜溝部
66に沿って下降する。これにより、図2、図7および図
10に示すように、下側のホルダ8aおよびCDがほぼ水
平状態を保ったままリンク部材14c の揺動により下降
し、中間のホルダ8bのCDの下側にアーム進入空間Aを
形成する。
【0071】また、アーム位置選択用カム71の後方への
移動により、各アーム支持体81a ,81b のローラ89がア
ーム位置選択用カム71のカム溝74の傾斜溝部76を通じて
中間溝部75b に係合し、アーム支持体81a ,81b と一体
にアーム43およびリンク45が上昇し、アーム43がアーム
進入空間Aに進入して中間のホルダ8bのCDを再生する
中間アーム高さ位置に位置する。
【0072】モータ95は中間のホルダ8bのCDのディス
ク選択位置に対応する所定のパルス分を駆動した後に停
止する。この停止時には、各駆動ピン100 がガイド部材
106の傾斜溝部109b(左側の駆動ピン100 はアーム移動
用カム121 のピン係合溝部129bも含む)の位置よりわず
かに後方に位置し、切換板101a,101bの係合溝104 の開
口部105 がガイド部材106 の傾斜溝部109b(左側の切換
板101bの開口部105 はアーム移動用カム121 のピン係合
溝部129bも含む)の位置に一致する。また、図7に示す
ように、下側のホルダ8cの選択ピン13c はカム溝64c の
下側水平溝部67に達するとともに案内ピン18c はカム溝
64b の下側水平溝部67に達し、中間のホルダ8bの選択ピ
ン13b はカム溝64b の上側水平溝部65に位置する。
【0073】その後、モータ95をわずかに逆転し、各駆
動ピン100 がわずかに前方へ移動し、各駆動ピン100 と
切換板101a,101bの係合溝104 の後側内縁との係合が解
除され、レバー97に対する回動付勢によって各駆動ピン
100 が機体1の中心側へ移動し、各駆動ピン100 が切換
板101a,101bの係合溝104 の開口部105 を通じて外部に
外れるとともに、ガイド部材106 の傾斜溝部109bを通じ
てアーム移動用溝部108 に係合する。左側の駆動ピン10
0 は、アーム移動用カム121 のピン係合溝部129bにも係
合する。
【0074】その後、モータ95が再び正転され、各駆動
ピン100 が後方へ移動し、各駆動ピン100 がガイド部材
106 のアーム移動用溝部108 内を後方へ移動するととも
に、左側の駆動ピン100 がアーム移動用カム121 のピン
係合溝部129bの後縁に当接してアーム移動用カム121 を
後方へ移動させる。このとき、各駆動ピン100 は切換板
101a,101bよりも機体1の中心側を移動するため、切換
板101a,101bは、移動せず、中間のホルダ8bのCDのデ
ィスク選択位置に保たれる。
【0075】アーム移動用カム121 の後方への移動によ
り、各押動板116a,116bが後方に移動し、押動板116aの
係合溝119 に係合する案内軸135 および連動板132 ,13
3 を介してアーム43がトレイ7の方向へ向けて揺動し、
図1に示すように、アーム43の先端側が中間のCDの下
側のアーム進入空間Aに進入する。
【0076】このとき、アーム43の先端側のリンク係合
部44がこのアーム43に従動して揺動するリンク45の案内
溝46で案内されるため、アーム43の先端側の振れを防止
でき、アーム43の揺動移動を安定させることができる。
しかも、アーム43の先端側がトレイ7に対して進入移動
した再生時に、アーム43の先端側をリンク45で支持する
ため、アーム43の先端側の振れを防止でき、CDの再生
の安定化を図れる。
【0077】アーム43が再生位置に揺動した時点で、ア
ーム43のリンク係合部44がリンク45の案内溝46の端部に
当接し、アーム43の揺動を規制して再生位置に位置決め
する。
【0078】モータ95は各駆動ピン100 が一定のスライ
ド量分だけ後方へ移動するのに対応するパルス分を駆動
した後に停止する。このモータ95の停止時期はアーム43
の揺動を規制して再生位置に位置決めした後であり、ア
ーム43の揺動が規制された後は、図8において、下側の
連動板133 のみがさらに時計回り方向に回動し、アーム
43と一体に揺動を規制される上側の連動板132 との間の
スプリング137 が伸張する。そのため、スプリング137
の付勢により、上側の連動板132 を介してアーム43が時
計回り方向すなわち再生位置に保持される。
【0079】また、各押動板116a,116bが後方に移動す
ることにより、各押え板開放板111a,111bが一体に後方
へ移動し、各押え板開放板111a,111bの後端の作動部11
3 が中間のホルダ8bの押え板30b の作動受部35にそれぞ
れ係合し、図2に示すように、その押え板30b をホルダ
8bの支軸33を支点として下方へ揺動させる。これによ
り、図1および図2に示すように、押え板30b の一対の
当接片部37が再生位置に達したアーム43のモータケース
49のフランジ部50上に当接し、アーム43を下方へ押圧す
る。さらに、アーム43の先端側が下方へ押動されてその
押動方向に位置する下側のホルダ8c上にアーム43の下部
が当接する。そのため、アーム43の先端側を押え板30b
と下側のホルダ8cとの間で保持し、再生時のアーム43の
先端側の振れを防止して、CDの再生の安定化を図れ
る。
【0080】図2に示すように、アーム43が再生位置に
移動し、ターンテーブル51が回転体20の下方に進入する
と、永久磁石54の吸引磁力により回転体20の金属板26を
吸引し、支持体21を介して回転体20およびCDが下降
し、回転体20とターンテーブル51とが係合する。このと
き、回転体20の溝部23とターンテーブル51の凸部53との
位置が一致する場合には溝部23と凸部53とが係合する
が、その位置が一致しない場合でもターンテーブル51が
回転された際にその位置が一致して溝部23と凸部53とが
係合する。
【0081】そして、モータ47の駆動によりターンテー
ブル51と回転体20との間に挟持されたCDが回転し、レ
ーザピックアップ56がアーム43上を移動してCDに記録
された信号の読取再生を行なう。
【0082】次に、中間のCDの再生終了時、あるいは
再生途中での停止操作時または別のCDの再生操作時に
は、一旦は初期の待機状態に戻される。
【0083】この初期の待機状態への復帰は、駆動機構
91のモータ95の逆転により、カム板92を介して各駆動ピ
ン100 が前方へ移動し、左側の駆動ピン100 がアーム移
動用カム121 のピン係合溝部129bの前縁に当接してアー
ム移動用カム121 を前方へ移動させる。このとき、左側
の駆動ピン100 はピン係合溝部129bの前縁の傾斜によっ
てピン移動溝部128 側へ向かうように作用を受けるが、
駆動ピン100 の下端がガイド部材106 のアーム移動用溝
部108 内を移動するため、駆動ピン100 とピン係合溝部
129bとの係合状態が保たれる。
【0084】アーム移動用カム121 の前方への移動によ
り、各押動板116a,116bおよび各押え板開放板111a,11
1bが一体に前方に移動し、各押え板開放板111a,111bに
よる押え板30b の下方への押動が解除され、押え板30b
がねじりコイルばね34の付勢により上方に揺動する。さ
らに、この押え板30b の上方への揺動により、押え板30
b がターンテーブル51上のCDの下面に当接して押し上
げ、CDをホルダ8bの下面位置まで上昇させてホルダ8b
と押え板30b との間に保持する。これにより、CDとと
もに回転体20を強制的に押し上げ、この回転体20を永久
磁石54の吸引磁力に抗してターンテーブル51から離反さ
せ、回転体20とターンテーブル51との係合を解除する。
【0085】さらに、右側の押動板116aの前方への移動
により、押動板116aの係合溝119 に係合する案内軸135
および連動板132 ,133 を介してアーム43がトレイ7か
ら出る前方へ向けて揺動し、図5に示すように、アーム
43が、トレイ7のアーム進入空間Aから前方に退避し、
機体1の前側の待機位置に揺動する。このときも、アー
ム43はリンク45の案内溝46で案内され、アーム43の先端
側の振れを防止でき、アーム43の揺動移動を安定させる
ことができる。
【0086】駆動ピン100 が一定のスライド量分だけ前
方へ移動すると、アーム移動用カム121 が待機位置に復
帰して前方への移動が停止し、アーム移動用カム121 の
ピン係合溝部129bがガイド部材106 の傾斜溝部109 に臨
む状態となる。同時に、各駆動ピン100 が各ガイド部材
106 の傾斜溝部109bに臨む状態となる。
【0087】その後も、各駆動ピン100 の前方への移動
が継続され、右側の駆動ピン100 は傾斜ガイド部110 に
沿って移動して切換板101aの係合溝104 に進入し、左側
の駆動ピン100 はアーム移動用カム121 のピン係合溝部
129bに沿って移動して切換板101bの係合溝104 に進入す
る。さらに、各駆動ピン100 が各係合溝104 の前側内縁
係合し、その係合状態を保ったまま(係合溝104 の前側
内縁に係合した各駆動ピン100 は係合溝104 の開口部10
5 から外れない)、切換板101a,101b、ディスク選択用
カム61およびアーム位置選択用カム71を一体に前方へ移
動させる。このとき、左側の駆動ピン100 はアーム移動
用カム121 のピン移動溝部107 内を移動するため、アー
ム移動用カム121 は、移動せず、待機位置のままに保た
れる。
【0088】ディスク選択用カム61の前方への移動によ
り、下降されている下側のホルダ8bの選択ピン13c がカ
ム溝64c の傾斜溝部66に進入するとともに、案内ピン18
c がカム溝64b の傾斜溝部66に進入し、下側のホルダ8a
およびCDがほぼ水平状態を保ったままリンク部材14c
の揺動により上昇し、図6に示すように、初期の待機状
態に復帰する。
【0089】また、アーム位置選択用カム71の前方への
移動により、各アーム支持体81a ,81b のローラ89がア
ーム位置選択用カム71のカム溝74の傾斜溝部76を通じて
下側溝部75c に係合し、アーム支持体81a ,81b と一体
にアーム43およびリンク45が下降し、アーム43が最も下
降した待機位置(下側アーム高さ位置)に移動する。
【0090】そして、各駆動ピン100 が図3および図5
に示す待機位置に復帰すると、モータ95が停止され、再
生前の待機状態に復帰する。
【0091】また、下側のホルダ8cのCDを再生する場
合には、まず、モータ95を下側のホルダ8cのCDのディ
スク選択位置に対応する所定のパルス分駆動し、各駆動
ピン100 を待機位置から各ガイド部材106 の傾斜溝部10
9cの位置に移動させる。これにより、ディスク選択用カ
ム61およびアーム位置選択用カム71が後方に移動する
が、各ホルダ8a〜8cとも待機位置(下側ディスク選択位
置)に位置するとともにアーム43も待機位置(下側アー
ム高さ位置)に位置する。
【0092】続いて、モータ95を各駆動ピン100 が一定
のスライド量分だけ後方へ移動するのに対応するパルス
分駆動し、アーム移動用カム121 を後方へ移動させ、ア
ーム43を下側のホルダ8cのCDの下面に臨むアーム進入
空間Aに進入させるとともに、下側のホルダ8cの押え板
30c を下降させ、回転体20とターンテーブル51とを係合
させ、下側のCDの再生を行なう。
【0093】また、上側のホルダ8aのCDを再生する場
合には、まず、モータ95を上側のホルダ8aのCDのディ
スク選択位置に対応する所定のパルス分駆動し、各駆動
ピン100 を待機位置からガイド部材106 の傾斜溝部109a
の位置に移動させる。これにより、ディスク選択用カム
61およびアーム位置選択用カム71が後方に移動し、下側
および中間の各ホルダ8c,8bが下降して上側のホルダ8a
の下側にアーム進入空間Aを形成するとともに、アーム
43を上側アーム高さ位置に上昇させる。
【0094】続いて、モータ95を各駆動ピン100 が一定
のスライド量分だけ後方へ移動するのに対応するパルス
分駆動し、アーム移動用カム121 を後方へ移動させ、ア
ーム43を上側のホルダ8aのCDの下面に臨むアーム進入
空間Aに進入させるとともに、上側のホルダ8aの押え板
30a を下降させ、回転体20とターンテーブル51とを係合
させ、上側のCDの再生を行なう。
【0095】下側および上側のCDの再生状態から待機
状態への復帰は、中間のCDの再生状態から待機状態へ
の復帰と同様である。
【0096】なお、押え板30c ,30a の下降によりアー
ム43の先端側が下方へ押動される際、下側のCDの再生
の場合にはアーム43の下部が機体1の底板2上に当接
し、上側のCDの再生の場合にはアーム43の下部が中間
のホルダ8b上に当接する。
【0097】以上のように、CDを着脱自在に装着する
各ホルダ8b,8cをそれぞれディスク積層方向に移動可能
に複数の各リンク部材14b ,14c にて連結したため、リ
ンク部材14b ,14c を介して各ホルダ8a〜8c間を扇状に
開放することにより、CDの着脱を行なえ、かつ、リン
ク部材14b ,14c を介して任意のホルダ8b,8cをディス
ク積層方向に移動させることにより、アーム43が進入さ
れるアーム進入空間Aを形成することができ、トレイ7
の構造を簡単にできる。しかも、このトレイ7を使用す
るCDチェンジャの簡素化に寄与できる。
【0098】また、駆動機構91によりディスク選択用カ
ム61およびアーム位置選択用カム71を一体に任意のディ
スク選択位置に対応するスライド量分移動させるととも
にアーム移動用カム121 を一定のスライド量分移動させ
ることにより、CDの選択とアーム43のディスク積層方
向への移動とアーム43のトレイ7方向への移動とを1つ
の駆動機構91によって行なえるとともに、CDの選択と
アーム43のディスク積層方向への移動の対応関係を確実
に保つことができ、かつ、カム機構の採用によって構造
を簡単にできる。
【0099】すなわち、駆動機構91と係合手段130 との
組み合わせにより、駆動機構91の駆動力を係合手段130
によりディスク選択用カム61およびアーム位置選択用カ
ム71側とアーム移動用カム121 とに対して選択的に伝達
し、CDの選択およびアーム43のディスク積層方向への
移動とアーム43のトレイ7方向への移動とを1つの駆動
機構91によって行なえる。
【0100】また、アーム43の先端側がトレイ7に対し
て進入移動した再生時に、CDをホルダ8a〜8cに対して
保持している押え板30a 〜30c を開放移動させることに
より、その押え板30a 〜30c の一部をアーム43の先端側
に当接させて押さえ付けるため、アーム43の先端側の振
れを防止でき、CDの再生を安定させることができる。
しかも、押え板30a 〜30c の一部をアーム43の先端側に
当接させて押さえ付けた際に、アーム43の先端側が押動
されてその押動方向に位置する機体1の一部または下側
のホルダ8b,8cに当接するため、アーム43の先端側を押
え板30a 〜30cと機体1または下側のホルダ8b,8cとの
間で保持することができ、アーム43の先端側の振れ防
止、およびCDの再生の安定化をより確実にできる。
【0101】また、CDを支持する回転体20を支持体21
によりホルダ8a〜8cに対してCD面に垂直な軸方向に移
動可能に支持するとともに回転自在に支持し、かつ、ホ
ルダ8a〜8cの回転体20とターンテーブル51との係合位置
に少なくとも一方が永久磁石54にて形成された磁石手段
55を設けたため、その磁石手段55の吸引磁力により回転
体20とターンテーブル51とを係合させるとともに係合状
態に保持してCDをチャックでき、チェンジャ機能によ
って複数枚のCDを選択的に再生を行なう場合でも、C
Dを簡単な構成により確実にチャックできる。
【0102】また、アーム43がトレイ7のアーム進入空
間Aに対して揺動移動する際、アーム43の先端側のリン
ク係合部44がこのアーム43に従動して揺動するリンク45
の案内溝46で案内されるため、アーム43の先端側の振れ
を防止でき、アーム43の揺動移動を安定させることがで
きる。しかも、アーム43の先端側がトレイ7のアーム進
入空間Aに対して進入移動した記録再生時に、アーム43
の先端側をリンク45で支持するため、アーム43の先端側
の振れを防止でき、CDの再生を安定させることができ
る。また、アーム43が所定の記録再生位置に揺動したと
き、アーム43のリンク係合部44がリンク45の案内溝46の
端部に当接規制されるため、アーム43を所定の記録再生
位置に位置決めできる。さらに、アーム43がトレイ7の
外に退避した位置で、アーム43とリンク45が重合される
とともにアーム軸41とリンク軸42とが相反して位置され
るため、小形に構成できる。
【0103】なお、情報記録ディスクには、再生専用、
記録専用、記録と再生との両方が含まれ、例えば、コン
パクトディスク(音楽用CDやCDROMを含む)、ビ
デオディスク、記録再生が可能な光磁気ディスク、フレ
キシブル磁気ディスクなどが含まれる。
【0104】また、記録再生装置には、再生専用、記録
専用、記録と再生との両方が含まれ、同様に、ヘッド部
には、再生専用、記録専用、記録と再生との両方が含ま
れる。
【0105】
【発明の効果】請求項1記載の情報記録ディスクの記録
再生装置によれば、アームの先端側がトレイに対して進
入移動した記録再生時に、情報記録ディスクをホルダに
対して保持している押え板を開放移動させることによ
り、その押え板の一部をアームの先端側に当接させて押
さえ付けるため、アームの先端側の振れを防止でき、情
報記録ディスクの記録再生を安定させることができる。
【0106】請求項2記載の情報記録ディスクの記録再
生装置によれば、請求項1記載の情報記録ディスクの記
録再生装置の効果に加えて、押え板の一部をアームの先
端側に当接させて押さえ付けた際に、アームの先端側が
押動されてその押動方向に位置する機体の一部に当接す
るため、アームの先端側を押え板と機体との間で保持す
ることができ、アームの先端側の振れ防止、および情報
記録ディスクの記録再生の安定化をより確実にできる。
【0107】請求項3記載の情報記録ディスクの記録再
生装置によれば、トレイのホルダがディスク積層方向に
移動して記録再生を行なう情報記録ディスク面に臨んで
アーム進入空間を形成するとともに、このトレイのアー
ム進入空間に対してアームの先端側が進入移動した記録
再生時に、記録再生を行なう情報記録ディスクをホルダ
に対して保持している押え板を開放移動させることによ
り、その押え板の一部をアームの先端側に当接させて押
さえ付けるため、アームの先端側の振れを防止でき、情
報記録ディスクの記録再生を安定させることができる。
【0108】請求項4記載の情報記録ディスクの記録再
生装置によれば、請求項3記載の情報記録ディスクの記
録再生装置の効果に加えて、押え板の一部をアームの先
端側に当接させて押さえ付けた際に、アームの先端側が
押動されてその押動方向に位置する機体の一部またはホ
ルダに当接するため、アームの先端側を押え板と機体ま
たはホルダとの間で保持することができ、アームの先端
側の振れ防止、および情報記録ディスクの記録再生の安
定化をより確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録ディスクの記録再生装置の一
実施の形態を示すトレイ、アームおよびリンクなどの一
部の機構を示す平面図である。
【図2】同上実施の形態のトレイの一部およびアームの
一部の断面図である。
【図3】同上実施の形態の駆動機構、アーム移動用カム
および押え板開放手段などの一部の機構を示す平面図で
ある。
【図4】同上実施の形態の図3に対応した側面図であ
る。
【図5】同上実施の形態の駆動機構、ディスク選択用カ
ムおよびアーム位置選択用カムなどの一部の機構を示す
平面図である。
【図6】同上実施の形態の図5に対応した図で、(a) は
図5に対応した側面図、(b) はディスク選択用のカム断
面図である。
【図7】同上実施の形態の図6の待機状態から動作状態
に移動した状態を示し、(a) は図6の待機状態から動作
状態に移動した状態の側面図、(b) はディスク選択用の
カム断面図である。
【図8】同上実施の形態のアームのアーム軸部分を示す
平面図である。
【図9】同上実施の形態のトレイを開いたディスク着脱
時の斜視図である。
【図10】同上実施の形態のトレイのディスク選択時の
斜視図である。
【図11】同上実施の形態のトレイを開いたディスク着
脱時の全体の斜視図である。
【図12】同上実施の形態のトレイの装填時の全体の斜
視図である。
【符号の説明】
1 機体 7 トレイ 8a,8b,8c ホルダ 30a ,30b ,30c 押え板 41 アーム軸 43 アーム 47 駆動部としてのモータ 51 ターンテーブル 56 ヘッド部 111a,111b 押え板開放手段としての押え板開放板 A アーム進入空間 CD 情報記録ディスクとしてのコンパクトディスク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録ディスクを着脱可能に支持する
    ホルダ、およびこのホルダに開閉可能に設けられ情報記
    録ディスクをホルダに対して保持する押え板を有するト
    レイと、 先端側に前記情報記録ディスクを係合するターンテーブ
    ルおよびこのターンテーブルを回転させる駆動部を有す
    るとともに、情報記録ディスクに対して記録再生を行な
    うヘッド部を有し、前記トレイの側方に位置されるアー
    ム軸を支点に揺動して先端側がトレイに対して進退され
    るアームと、 このアームの先端側がトレイに対して進入移動した記録
    再生時に、前記押え板を開放移動させるとともにこの押
    え板の一部をアームの先端側に当接させる押え板開放手
    段とを具備していることを特徴とする情報記録ディスク
    の記録再生装置。
  2. 【請求項2】 トレイ、アームおよび押え板開放手段を
    設ける機体を具備し、 アームの先端側に押え板の一部が当接した際、アームの
    先端側が押動されてその押動方向に位置する機体の一部
    に当接されることを特徴とする請求項1記載の情報記録
    ディスクの記録再生装置。
  3. 【請求項3】 情報記録ディスクをそれぞれ着脱可能に
    支持する複数枚のホルダ、および各ホルダに開閉可能に
    設けられ情報記録ディスクをホルダに対して保持する押
    え板を有し、ホルダが情報記録ディスク面にほぼ垂直な
    ディスク積層方向に移動して記録再生を行なう情報記録
    ディスク面に臨んでアーム進入空間が形成されるトレイ
    と、 先端側に前記情報記録ディスクを係合するターンテーブ
    ルおよびこのターンテーブルを回転させる駆動部を有す
    るとともに、情報記録ディスクに対して記録再生を行な
    うヘッド部を有し、記録再生を行なう情報記録ディスク
    面の位置に対応してディスク積層方向に移動されるとと
    もに前記トレイの側方に位置されるアーム軸を支点に揺
    動して先端側がアーム進入空間に対して進退されるアー
    ムと、 このアームの先端側が前記トレイのアーム進入空間に対
    して進入移動した記録再生時に、記録再生を行なう情報
    記録ディスクを保持する前記押え板を開放移動させると
    ともにこの押え板の一部をアームの先端側に当接させる
    押え板開放手段とを具備していることを特徴とする情報
    記録ディスクの記録再生装置。
  4. 【請求項4】 トレイ、アームおよび押え板開放手段が
    設けられる機体を具備し、 アームの先端側に押え板の一部が当接した際に、アーム
    の先端側が押動されてその押動方向に位置する機体の一
    部およびホルダのいずれか一方に当接されることを特徴
    とする請求項3記載の情報記録ディスクの記録再生装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006216186A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Clarion Co Ltd ディスク収納装置及びディスク装置
US7418724B2 (en) 2004-05-10 2008-08-26 Alpine Electronics, Inc. Apparatus for changing multiple media disks

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7418724B2 (en) 2004-05-10 2008-08-26 Alpine Electronics, Inc. Apparatus for changing multiple media disks
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