JPH1037071A - 制電性車両内装布帛 - Google Patents
制電性車両内装布帛Info
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- JPH1037071A JPH1037071A JP20925496A JP20925496A JPH1037071A JP H1037071 A JPH1037071 A JP H1037071A JP 20925496 A JP20925496 A JP 20925496A JP 20925496 A JP20925496 A JP 20925496A JP H1037071 A JPH1037071 A JP H1037071A
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- JP
- Japan
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- fabric
- antistatic
- polyester fiber
- vehicle interior
- antistatic agent
- Prior art date
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- Pending
Links
Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
剤が剥離脱落し難く、色鮮やかな制電性車両内装布帛を
得る。 【解決手段】 車両内装布帛表面を構成するポリエステ
ル繊維の表面を親水性にし、その繊維表面に帯電防止剤
を付与する。
Description
に関するものである。
に導電性繊維を混用し、裏面に帯電防止剤を配合したバ
ッキング剤を塗布して仕上げられた制電性パイル布帛が
知られており、その導電性繊維としては、カーボンブラ
ックが紡糸時に練り込まれて繊維断面上に海島状や放射
状に介在するポリエステルやナイロン等の導電性複合繊
維や炭素繊維が使用されている。
炭素(カーボン)特有の黒ずんだ色彩を帯びており、そ
れが時として部分的に片寄って筋状に現われ、布帛表面
が汚染したかの如き観を呈し、色彩が鮮やかな車両内装
布帛は得られない。勿論、炭素を使用しない布帛に、第
4級アンモニウム塩を主剤とする帯電防止剤を付与して
制電性を付与する方法もあるが、車両内装布帛の如く常
に肌身(衣服)に擦られて使用される布帛では、その付
与した帯電防止剤が剥離脱落して耐久性のある制電性車
両内装布帛は得られない。
等の付与した帯電防止剤が剥離脱落し難く、色鮮やかな
制電性車両内装布帛を得ることを目的とする。
内装布帛は、布帛表面を構成するポリエステル繊維の表
面が親水性を有し、その親水性の繊維表面に帯電防止剤
が付着していることを第1の特徴とするものである。
特徴は、上記第1の特徴に加えて、帯電防止剤が付着し
ているポリエステル繊維が、カチオン可染型ポリエステ
ル繊維であることにある。
特徴は、上記第1又は第2の特徴に加えて、帯電防止剤
が付着しているポリエステル繊維が布帛表面を構成する
繊維の20重量%以上を占めていることにある。
特徴は、上記第1乃至第3の何れかの特徴に加えて、帯
電防止剤がカチオン性帯電防止剤であることにある。
特徴は、上記第1乃至第4の何れかの特徴に加えて、帯
電防止剤が第4級アンモニウム塩であることにある。
イル編物、起毛織物、起毛編物等のパイル布帛の他、パ
イル立毛を有しない平織物や平編物であってもよい。親
水性が付与されたポリエステル繊維は、これらの布帛の
表面を構成する繊維の少なくとも20重量%を占めてお
ればよい。従って、車両内装布帛には、親水性を有しな
い通常のポリエステル繊維を混用することも出来、特
に、パイル布帛は、ポリエステル繊維以外の繊維によっ
て地組織や基布(ベース地)が構成されたものであって
もよい。
は、ポリエチレン繊維表面をラジカル活性化する方法、
ポリエチレン繊維の表面に微細凹凸を付与する方法、ポ
リエチレン繊維の表面に親水性皮膜を形成する方法、ポ
リエチレン繊維をカチオン可染タイプに改質する方法等
の方法が採られる。
するには、0.01〜1.0トールの減圧下においてグ
ロー放電によるプラズマ処理をポリエチレン繊維に施
す。
与するには、ポリエチレン繊維、特に、異形断面または
中空断面を有するポリエチレン繊維をアルカリ溶液に浸
漬してアルカリ減量処理を施す。その場合、ポリエチレ
ン繊維に水溶性コロイド系フォトレジスト、ポリ桂皮酸
系フォトレジスト、環化ゴム系フォトレジスト、キノン
・ジアサイト系フォトレジスト等のレジストを付与し、
レザー光線に露光してレジストを感光させてからアルカ
リ減量処理を施すとよい。
成するには、アクリル酸ナトリウム、ビニルピロリド
ン、N・メチロールアクリルアミド等の吸湿性モノマー
をポリエチレン繊維に付与し、プラズマ処理を施してグ
ラフト重合させる。
改質するには、ポリエステル繊維(ポリエチレンテレフ
タレートまたはポリブチレンテレフタレート)に、金属
スルフォネート基を有する化合物、例えば、イソフタル
酸ナトリウムスルフォネートを共重合させる。
らの方法は、カチオン可染型ポリエチレン繊維にアルカ
リ減量処理を施し、更に、吸湿性モノマーを付与してか
らプラズマ処理を施すと言うように重複して行ってもよ
い。従って、これらの方法の重ねて行うには、カチオン
可染型ポリエステル繊維の使用が推奨される。カチオン
可染型ポリエステル繊維は、繊維表面すなわち鞘成分が
カチオン可染ポリエステル成分で組成され、内部すなわ
ち芯成分が他のポリマーで組成された芯鞘・海島型の複
合繊維であってもよい。
メチルアミノメトサルフアイト、ラウリルアルキルトリ
エチルアミノエトサルフアイト、オクチルアルキルトリ
メチルアミノクロライド、ステアリルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、ステアリルジメチルアンモニウムク
ロライド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド
等のカチオン性帯電防止剤、モノプロピルアルキルエス
テルジナトリウムホスフアイト、ジプロピルアルキルエ
ステルモノナトリウムホスフアイト、モノオクチルアル
キルエステルジアンモニウムホスフアイト、ジオクチル
アルキルエステルモノアンモニウムホスフアイト等のア
ニオン性帯電防止剤、好ましくはカチオン性帯電防止
剤、更に好ましくは第4級アンモニウム塩系カチオン性
帯電防止剤を用いる。
に用いるとよい。そのバインダー樹脂は、プラズマ処理
によってポリエステル繊維にグラフト重合させることも
出来る。また、帯電防止剤のポリエステル繊維からの剥
離脱落を防ぐ上では、フッ素系撥水剤を、帯電防止剤と
共に、或いは、帯電防止剤を付与した後に付与するとよ
い。
(番手;20/2)を用い、通常のポリエステル繊維と
レーヨンとの混紡糸を地糸(番手;20/2)に用いた
パイル目付300g/m2 、パイル長2.5mmのモケ
ット(総重量500g/m2 )を、〔表1〕に示す組成
の帯電防止処理液に浸漬し、ピックアップ率を60%に
して絞液し、125℃にて3分間乾燥処理し、次いで、
150℃にて1分間過熱処理した。
形分;20重量%)100重量部に対し、カーボンブラ
ック10重量部を配合したバッキング剤をモケットの裏
面に80g/m2 (乾燥重量)塗布裏打し、制電性車両
内装布帛を得た。
染型ポリエステル繊維100%のパイル糸〔E〕に代
え、カチオン可染型ポリエステル繊維の混用率0%、即
ち、通常のポリエステル繊維だけから成るパイル糸
〔A〕、カチオン可染型ポリエステル繊維の混用率15
%、即ち、通常のポリエステル繊維85%とカチオン可
染型ポリエステル繊維15%とから成るパイル糸
〔B〕、カチオン可染型ポリエステル繊維の混用率25
%、即ち、通常のポリエステル繊維75%とカチオン可
染型ポリエステル繊維25%とから成るパイル糸
〔C〕、および、カチオン可染型ポリエステル繊維の混
用率50%、即ち、通常のポリエステル繊維50%とカ
チオン可染型ポリエステル繊維50%とから成るパイル
糸〔D〕を用い、上記実施例と同様に、パイル目付30
0g/m2 、パイル長2.5mmの4種類のモケット
〔A,B,CおよびD〕を織成し、上記実施例と同様に
帯電防止処理して4種類の制電性車両内装布帛をつく
り、それらから調製した4種類の試料〔A,B,Cおよ
びD〕に上記実施例で得た制電性車両内装布帛の試料
〔E〕を加えた合計5種類の各試料〔A,B,C、D、
E〕につき、JIS−L−1094B法(摩擦帯電圧測
定法)により帯電圧を測定し、〔図1〕に示す結果を得
た。
ポリエステル繊維(日本蚕毛株式会社製品「サンダーロ
ン」)を0.5重量%を通常のポリエステル繊維に混繊
したパイル糸に用いた目付300g/m2 、パイル長
2.5・mmのモケットに、上記実施例にて使用したバ
ッキング剤を80g/m2 塗布裏打して調製した比較試
験試料〔F〕と、上記実施例に使用したモケット(ブラ
ンク)に上記実施例にて使用したバッキング剤を80g
/m2 塗布裏打して調製した比較試験試料〔G〕と、上
記実施例で得られた制電性車両内装布帛の試料〔E〕と
の合計3種類の各試料〔E,F,G〕につき、JIS−
L−1094B法(摩擦帯電圧測定法)により帯電圧を
測定し、〔図2〕に示す結果を得た。
す通り、表面が親水性を有するポリエステル繊維をパイ
ル糸に使用し、その表面に帯電防止剤を付与したので、
耐久性のある制電性車両内装布帛が得られる。
る。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 布帛表面を構成するポリエステル繊維の
表面が親水性を有し、その親水性の繊維表面に帯電防止
剤が付着していることを特徴とする制電性ポリエステル
繊維車両内装布帛。 - 【請求項2】 前掲請求項1に記載の帯電防止剤が付着
しているポリエステル繊維が、カチオン可染型ポリエス
テル繊維であることを特徴とする請求項1に記載の制電
性ポリエステル繊維車両内装布帛。 - 【請求項3】 前掲請求項2に記載のカチオン可染型ポ
リエステル繊維が、布帛表面を構成する繊維の20重量
%以上を占めることを特徴とする請求項2に記載の制電
性ポリエステル繊維車両内装布帛。 - 【請求項4】 前掲請求項1に記載の帯電防止剤が、カ
チオン性帯電防止剤であることを特徴とする請求項1に
記載の制電性ポリエステル繊維車両内装布帛。 - 【請求項5】 前掲請求項4に記載のカチオン性帯電防
止剤が、第4級アンモニウム塩であることを特徴とする
請求項4に記載の制電性ポリエステル繊維車両内装布
帛。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20925496A JPH1037071A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 制電性車両内装布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20925496A JPH1037071A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 制電性車両内装布帛 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1037071A true JPH1037071A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16569919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20925496A Pending JPH1037071A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | 制電性車両内装布帛 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1037071A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005113345A (ja) * | 2003-10-10 | 2005-04-28 | Teijin Fibers Ltd | 制電性布帛及びカーシート用表皮材 |
CN104805690A (zh) * | 2015-04-28 | 2015-07-29 | 海安县联发制衣有限公司 | 抗静电色织面料的制备方法 |
-
1996
- 1996-07-19 JP JP20925496A patent/JPH1037071A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005113345A (ja) * | 2003-10-10 | 2005-04-28 | Teijin Fibers Ltd | 制電性布帛及びカーシート用表皮材 |
CN104805690A (zh) * | 2015-04-28 | 2015-07-29 | 海安县联发制衣有限公司 | 抗静电色织面料的制备方法 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041216 |
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A521 | Written amendment |
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