JPH1036716A - 紫外光保護膜 - Google Patents

紫外光保護膜

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JPH1036716A
JPH1036716A JP9095959A JP9595997A JPH1036716A JP H1036716 A JPH1036716 A JP H1036716A JP 9095959 A JP9095959 A JP 9095959A JP 9595997 A JP9595997 A JP 9595997A JP H1036716 A JPH1036716 A JP H1036716A
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zinc oxide
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JP9095959A
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Vernon H Batdorf
エイチ. バッドルフ ベルノン
Troy R Anderson
アール. アンダーソン トロイ
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Foster Products Corp
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    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/32Radiation-absorbing paints
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • B05D7/06Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials to wood
    • B05D7/08Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials to wood using synthetic lacquers or varnishes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09D133/00Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D133/04Homopolymers or copolymers of esters
    • C09D133/06Homopolymers or copolymers of esters of esters containing only carbon, hydrogen and oxygen, the oxygen atom being present only as part of the carboxyl radical

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Abstract

(57)【要約】 サブミクロン微粒子化酸化亜鉛、アクリルラテックス配
合物および粘度調節剤を含む保護膜を提供する。該保護
膜は基体に塗工されると、UV劣化と一般的外気劣化と
を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、紫外線劣化から表面を保護す
るために用いる膜に係り、特に、種々の基体上に塗工す
ると、外気による劣化から該表面を保護するサブミクロ
ン微粒子化酸化亜鉛系膜に関する。
【0002】
【発明の背景】酸化亜鉛は、カビの生育禁止剤として塗
料用に、紫外線(UV)吸収剤として、プラスチック、
セラミック、床タイル、ガラス、飼料添加剤、規定食栄
養補充剤、化粧品などに、有用であることが知られてい
る。このような酸化亜鉛(ZnO)の粒径は、これら粒
子の直径により求められるものであるが、約0.11な
いし0.9ミクロンである。しかし不都合なことに、こ
れら大きい粒径のものは本発明の特徴、すなわち、UV
劣化からその膜自身および基体を保護する透明または半
透明の膜を提供することができない。
【0003】従来、本発明が教示するような小さい粒径
のものを使用すると、例えば、アルキッドやラテックス
ビヒクルのような油性系には有害となる、というのはZ
nOはこれら油性系に見られる酸や塩素の基と反応性を
有するためである。この結果、一般的にはその配合物の
架橋および/または不安定性化が生じ、例えば、粘度の
増加に現れる。最終的に衝撃的影響として、該系が不安
定性系になってしまう。そこで、本発明が教示するよう
なラテックス系に超微粒子またはサブミクロン微粒子化
酸化亜鉛を用いる考えは、ほど遠いものであった。
【0004】さらに最近になって、住友セメント株式会
社(日本)は、酸化亜鉛を0.005ないし0.015
ミクロンの範囲の超微粒子(UFP)に変換する独特の
プロセスにより、顔料性を失った透明な酸化亜鉛を開発
した。その報告では、このUFP酸化亜鉛は、単分散さ
れ、その形態で被覆織物、印刷インキおよび塗料に適用
できることが述べられている。このUFP酸化亜鉛に関
するさらに詳しい記述と説明は、Antibacterial, Deodo
rizing, and UV Absorbing Materials Obtainded with
Zinc Oxide(ZnO) Coated Fabrics(住友セメント(株)
ミツマササイトウ、日本、Journal of Coated Fabrics,
第23巻1993年10月)に述べられており、これを参照のこ
と。
【0005】酸化亜鉛のUV保護剤としての利用とし
て、日本出願公開7−278465号が挙げられる。こ
の出願では、平均粒子直径が約0.01ミクロン以下の
酸化亜鉛をアルコキシシラン基をその側鎖に有するポリ
アクリル酸エステル樹脂と混合して使用する利用の形態
を教示している。このポリアクリル酸エステルは、例え
ば、セルロース系木材、布または紙、蛋白質系皮革また
は布、もしくは合成樹脂系皮革、布または紙のような種
々の基体上に用いる耐光性塗料配合物である。
【0006】さらに、欧州特許出願番号第059949
2A1号では、酸化チタンの利用において、平均粒径が
0.005ないし0.15ミクロンでTiO2 に対し少
くとも100重量パーセントの量の酸化亜鉛または水和
酸化亜鉛の膜を有する酸化チタンの利用の形態を教示し
ている。この発明は、UVAとUVBの光を防止する、
例えば、サンスクリーンのような製品に利用される。
【0007】さらに、日本特許6−297630(A)
号では、少くともUV吸収剤層と保護層が酸化チタンと
酸化亜鉛の分散微粒子を含有することを特徴とする透明
UV吸収保護フィルムを述べている。ここで両成分は、
粒子直径が0.05ミクロン以下で、かつ基材フィルム
の一方の側に、直接かまたは中間の定着処理層を介して
連続して形成され、この他方の側には少くとも接着層が
形成されている。
【0008】しかしながら、以上述べた教示の形態のい
ずれも下記の本発明の対処する要求を満たすものは無
い。すなわち、本発明は、例えば、木材表面用に、UV
による劣化と外気による劣化(weathering)の防護剤と
して有用な組成物を生成するため、ポリマーラテックス
中に粒径が約0.01ないし0.08ミクロンのサブミ
クロン微粒子化酸化亜鉛を用いる膜組成物を提供する。
【0009】
【発明の概要】本発明は、ポリマーラテックスにおいて
サブミクロン微粒子化酸化亜鉛の利用に関する。当該ラ
テックスバインダーは、少くとも1種のエチレン性不飽
和モノマーの重合により、または縮合性ポリマーの後乳
化から得られるラテックスにより作られ、例えば、アク
リル酸およびメタクリル酸のエステル、ビニルエステ
ル、ジエンなどで、有効量の粘度調節剤がUV劣化と外
気劣化に対する保護剤として使用され、前記成分を含む
膜組成物を、例えば、木材のような基体に塗工する。
【0010】すなわち、本発明は、固形分が約40ない
し65重量パーセントの外部耐久性ラテックスポリマ
ー、有効量のサブミクロン微粒子化酸化亜鉛、水および
有効量の粘度調節剤を有する膜組成物である。
【0011】サブミクロン微粒化酸化亜鉛は、その平均
粒子系が約0.01〜0.08ミクロンであるとして一
般に特徴づけられる。
【0012】これら非常に細かい微粒子を用いると、可
視光の透過性が非常に向上することが可能となり、さら
にまたUVの吸収性も著しく向上する、というのはその
表面積と粒子数の増加に起因するためである。酸化亜鉛
の粒径を0.10ミクロンに対し0.02ミクロンにす
ると、その表面積は5倍に粒子数は125倍に増加す
る。好ましくは、このサブミクロン微粒子化酸化亜鉛
は、粒径が約0.06ミクロン未満であり、またその粘
度調節剤は水系膜配合物に通常用いられるセルロースす
なわち会合型の増粘剤である。
【0013】さらにまた、本発明の組成物には、必須成
分ではなく任意成分としてであるが、場合に応じ、例え
ば、凝集助剤、湿潤剤、接着促進剤および顔料も含有す
ることができる。さらにまた本発明の範囲に含まれるも
のには、本発明の膜組成物の硬化層でその表面が被覆さ
れた製品も挙げられる。さらにまた本発明を利用できる
用途例には、食品調製フロア上の殺カビ保護塗料用、全
木材面用透明保護塗料用、例えば、家屋のサイジング
(siding)材用および屋内装備材用、車両用、芝生用装
置、農園芸用装置、他の処理装置、こけら板積載用、他
の屋根材料、および藻類、カビ/菌類の生育の耐性保護
用および/またはUV防止用に必要とする他の基体用が
挙げられる。
【0014】
【詳細な説明】本発明は、有効量のサブミクロン微粒子
化酸化亜鉛を含有する膜組成物を提供する。本発明の好
ましいラテックスバインダーは、少くとも1種のエチレ
ン性不飽和モノマーの重合による調製、または、アクリ
ル酸およびメタクリル酸のエステル、ビニルエステル、
ジエンなどの縮合性ポリマーの後乳化により得られるラ
テックスで作られる。他の成分には、適当な粘度調節剤
およびサブミクロン微粒子化酸化亜鉛が挙げられる。当
該膜組成物は、一般的に、基体、例えば、UV光に暴露
されると生ずる劣化の防止を必要とするセダー杉や他の
適当な面上のUV劣化防止に有用である。本発明では、
必須成分ではなく任意成分としてであるが、場合に応
じ、他の成分が添加されてさらに当該膜組成物の性質を
向上する。当該組成物を調製するプロセスは、その未展
開配合物を混合するプロセスであるが、このプロセスは
この技術分野の当業者には既知の通常の方法の範囲内に
十分入っている。
【0015】また、好都合なことには、本発明の組成物
はまた次の利用に有用である。すなわち、微生物の生育
を抑制するため食品調製領域に用いられる床シーラー
用、全木材面用透明保護塗料用、例えば、家屋サイジン
グ材用および屋内装備材用、車両用、芝生用装置、農園
芸用装置、他の処理装置、こけら板積載用、他の屋根材
料および藻類、カビ、または菌類の生育の防止用および
/またはUV防止用に必要とする他の基体用が挙げられ
る。
【0016】[ラテックス]本発明の組成物に用いるラ
テックスは、好ましくは、少くとも1種のエチレン性不
飽和モノマーの重合により調製したラテックスバインダ
ー、または縮合性ポリマー、例えば、アクリル酸および
メタクリル酸のエステル、ビニルエステル、ジエンなど
のポリマーの後乳化から得られるラテックスである。好
ましくは、このアクリルラテクスは固形分が約40ない
し60重量パーセントである。適当なアクリルラテック
スの具体例には、下記に限定するものではないが、例え
ば、H.B. Fuller Company(St. Paul, MN、米国)から
供給される、商品名として、“PD-0461”、“PD-44
9”、“PD-124”、“PD-110”、“PD-410N”、“PD-60
0”、および“PD-3391M”が挙げられる。
【0017】一般的には、アクリルラテックスは、当該
組成物に接着性とフィルム形成性の性質を与える量で存
在する。他の性質には、下記に限定するものではない
が、該面の水遮断性、摩耗と化学の耐性、光沢性、封止
性および補強性が挙げられる。好ましい組成物では、ア
クリルラテックスは、約20ないし80重量パーセント
の量で存在し、さらに好ましい組成物では、約25ない
し60重量パーセントの量、最も好ましい組成物では、
約30ないし50重量パーセントの量で存在する。
【0018】[粘度調節剤]代表的粘度調節剤には、会
合型の増粘剤、すなわち、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースおよび他の変性セルロ
ースが挙げられる。従来既知のように、粘度調節剤を用
いて、ブラシ、ロール、スプレーまたはこてによる塗工
性の向上のために粘度を制御する。粘度調節剤のレベル
は、約0.1ないし3.0重量パーセントの量が好まし
く、さらに好ましくは約0.1ないし1.0重量パーセ
ントの量であり、最も好ましくは約0.01ないし0.
6重量パーセントの量である。適当な粘度調節剤の具体
例には、商品名で示すと、UnionCarbide(Danbury, C
T、米国)から供給される“Cellosize”、Hercules Pow
der(Wilmington, DE、米国)から供給される“Natroso
l”、Dow Chemical(Midland, MI、米国)から供給され
る“Methocel”、Alco Chemical(Chattanooga, TN、米
国)から供給される“Alcogum”、Rheox, Inc.,(Hight
own, NJ、米国)から供給される“Rheolate”が挙げら
れる。
【0019】[水]水溶液においては通常のことである
が、水が中心成分である。本発明では、好ましい水の量
は約20ないし90重量パーセントであり、さらに好ま
し実施の形態では約40ないし85重量パーセントの量
で存在し、最も好ましくは約65ないし85重量パーセ
ントの量で存在する。
【0020】[サブミクロン微粒子化酸化亜鉛]平均直
径が約0.01ないし0.08ミクロンの粒径のサブミ
クロン微粒子化酸化亜鉛であればいずれも本発明に使用
することができる。このサブミクロン微粒子化酸化亜鉛
は、好ましくは約0.2ないし8.0重量パーセントの
量、さらに好ましくは約0.5ないし4.0重量パーセ
ントの量、最も好ましくは約0.6ないし2.0重量パ
ーセントの量で存在する。適当なサブミクロン微粒子化
酸化亜鉛の具体例には、商品名で示すと、Nyacol Produ
cts, Inc.,(Valley Forge, PA、米国)から供給される
“Nyacol DP-5370”が挙げられる。
【0021】[含有任意成分]当該膜組成物の特性を向
上するため、種々の他の成分を使用することができる。
このような成分には、消泡剤、凝集助剤、湿潤剤、接着
促進剤、顔料および凍結融解安定剤が挙げられる。
【0022】消泡剤は、製造の際と塗工の時点で発泡を
防止するために用いられる。種々の消泡剤を本発明では
用いることができ、通常これらは当業界ではよく知られ
ている。消泡剤には、2−オクタナール、スルホン化
油、有機ホスフェート、シリコーン油などが挙げられ
る。本発明に適し、商品名として周知である消泡剤に
は、GCA Chemical Corp.,(Brandenton, FL、米国)か
ら供給される“Uraflow B”、Estron Chemical Corp.,
(Colvert City, KY、米国)から供給される“OxymeltA
-2”、Dow Corning(Midland, MI、米国)から供給され
る“Antifoam B”、Rhone-Poulenc(Research Triangle
Park, NC、米国)から供給される“Colloid 646”が挙
げられる。好ましい実施の形態では、用いる消泡剤の量
は、好ましくは約0.01ないし1.0重量パーセント
の量であり、さらに好ましくは約0.01ないし0.5
重量パーセントの量であり、最も好ましくは約0.02
ないし0.1重量パーセントの量である。
【0023】本発明では凝集助剤を用いて、ポリマーエ
マルションが乾燥の際にフィルムに凝集するのを助ける
ことができる。本発明に用いる凝集助剤は、一般的に、
分類としては、グリコールモノエーテル類、脂肪族溶媒
類および良好な可塑剤類が挙げられる。凝集助剤のレベ
ルは、約0.2ないし4.0重量パーセントであり、好
ましくは約0.4ないし3.0重量パーセントである。
適当な凝集助剤の具体例には、Dow Chemical(Midland,
MI、米国)から供給される“Dowanol PnB”およびEast
man Kodak Co.,(Kingsport, TN、米国)から供給され
る“Texanol Ester Alcohol”が挙げられる。
【0024】一般的に、湿潤剤は、塗膜の表面張力を低
下させて表面の流動、浸透および浸潤を助け有用であ
る。周知の湿潤剤には、アルコール、非イオン性界面活
性剤およびシリコーンまたはフルオロカーボンが挙げら
れる。ここで湿潤剤は、好ましくは約0.05ないし
4.0重量パーセントの量で、さらに好ましくは約0.
1ないし2.0重量パーセントの量で、最も好ましくは
約0.1ないし1.0重量パーセントの量で存在する。
商品名が既知である湿潤剤の具体例には、Air Products
and Chemicals(Allentown, PA、米国)から供給され
る“Surfynol 104H”およびRhone Poulenc, Inc.,(Res
earch Triangle Park, NC、米国)から供給される“Ige
pal CO-710”が挙げられる。
【0025】塗布基体への接着性を向上するため、接着
促進剤を本発明の組成物に用いることができる。代表的
な接着促進剤には、シラン樹脂および良好な湿潤性また
は反応性を有する他の極性樹脂がある。適当な接着促進
剤の具体例には、商品名で示すと、Ciba-Geigy Corpora
tion(Hawthorne, NY、米国)から供給される“Araldit
e GT-7220”および“Araldite GT-7013”ならびにOSI S
pecialities Inc.,(Danbury, CT、米国)から供給され
る“Silquest A-1120 Silane”が挙げられる。本発明に
おける接着促進剤の好ましい量は、約0.05ないし
2.0重量パーセントであり、さらに好ましくは約0.
1ないし1.0重量パーセントの量で、最も好ましくは
約0.1ないし0.5重量パーセントの量で存在する。
【0026】本発明では、種々の顔料を用いてその系を
適当に着色することができる。これらの顔料を低レベル
で用いて所望ならば半透明に保つことができる。また顔
料はフィラーとして使用することもでき、これにより凝
集強さおよび剛性が向上し、表面粘着が低下し、ならび
に摩耗が低下する。一般的には本発明ではいずれのUV
安定性顔料でも用いることができる。さらに本発明で
は、2種以上の顔料を組合わせて所望の特性を得ること
ができる。ここで顔料として分類できるものには、マイ
カ、グラファイト、タルク、アルミナ水和物、カーボン
ブラック、リトポン、酸化第2/第1鉄、ホワイティン
グ、酸化または炭酸マグネシウムなどが挙げられる。本
発明で有用な顔料分散体の具体例には、公知の商品名で
示すと、Harshaw Chemical Co.,(Cleveland, OH、米
国)から供給される“Aurasperse RedIron Oxide Ligh
t, W-3040”、“Aurasperse Carbon Black,W-7012”、
“Aurasperse Burnt Umber, w-3246”、“Aurasperse Y
ellow Iron Oxide, W-1025”、Degussa AG(Frankfur
t、ドイツ)から供給される“Special Black No.10
0”、およびShepard Color Company(Cincinnati, OH、
米国)から供給される“Black No.101”が挙げられる。
【0027】凍結融解安定剤は、一般的に、凍結状態お
よびそれに続く融解状態となる製品の安定性を助けるた
ために有用である。代表的なこれら凍結融解安定剤はグ
リコールまたはアルコールの分類に入るものである。凍
結融解安定剤の具体例には、下記に限定するものではな
いが、Dow Chemical Co.(Midland, MI、米国)から供
給されるエチレンまたはプロピレングリコールもしくは
エタノールが挙げられる。
【0028】
【実施例】次に、さらに実施例で、本発明の種々の態様
と特徴を説明する。これら実施例は本発明の範囲を限定
するためのものではない。
【0029】[実施例1]膜組成物を次のように調製し
た。清浄なミキサーに、52重量パーセントの水と0.
3重量パーセントの“Cellosize”すなわち粘度調節剤
を加えた。これら成分は低速で約10分間または得られ
る生成物が透明になるまで混合した。次に下記成分を加
えた。すなわち、0.02重量パーセントの“Dow Corn
ing Antifoam B”、凝集助剤として、2.0重量パーセ
ントの“Dowanol PnB”および0.50重量パーセント
の“Texaco Ester Alcohol”を加えた。さらに次の量の
湿潤剤を加えた。すなわち、0.18重量パーセントの
“Surfynol 104H”、0.17パーセント重量の“Igepa
lCO-710”、4.70重量パーセントの“Nyacol DP537
0”、30重量パーセントの酸化亜鉛溶液および0.2
0重量パーセントの接着促進剤すなわち“Silquest A-1
120 Silane”を加えた。これら薬剤を約3分間混合し、
最後に40.0重量パーセントのアクリルラテックスバ
インダーすなわち“PD-0461”を加えた。これら成分は
約5分間混合した。
【0030】[実施例2]実施例2は、実施例1と同様
に同一成分を同一量用いて調製した。ただし、下記の顔
料をさらに加えた。すなわち、0.99重量パーセント
の“Aurasperse Burnt Umber, W-3246”および0.75
重量パーセントの“Aurasperse Yellow Iron Oxide, W-
1025”を加え、約5分間混合した。色合せチェックの
後、0.30重量パーセントの“Aurasperse Red Iron
Oxide Light, W-3040”を加え、約7分間混合した。
【0031】[実施例3]実施例3は、実施例1と同様
に同一成分を同一量用いて調製した。ただし、前記成分
に加えて下記成分をさらに加えた。すなわち、1.14
重量パーセントの“Aurasperse Red Iron Oxide Light,
W-3040”および0.75重量パーセントの“Auraspers
e Carbon Black, W-7012”を加え約7分間混合した。
【0032】[試験法] A.用いた試験法はセダー杉サイジングの耐候性試験
(weathering test)で、本発明の優れた性能を示す。
本発明の試料は前述のように調製して、セダー杉サイジ
ング上に、2層(2 coats)使用で、ブラシ塗工した。
試験結果は次の通りであった。
【0033】1)2000時間Xeron耐候性試験機ASTM
G-26。ここで、セダー杉サイジングの耐候性効果に悪影
響は無く、膜の状態は良好。
【0034】2)1000時間QUV耐候性試験機ASTMC-7
32。ここで、セダー杉サイジングの耐候性効果に悪影響
は無く、膜の状態は良好。
【0035】3)屋外耐候性試験架台、南45度、1.
5年、場所、Houston, TXおよびMinneapolis, MN、米
国。ここでセダー杉サイジングの耐候性効果に悪影響は
無く、膜の状態は良好。セダー杉サイジング上の前記膜
は透明で、透明性の喪失は無し。
【0036】4)Sikkens油性ステイン、すなわち、Sik
kens Co.(Akzo Groupの一部門、米国販売元-D.L. Ande
rson & Assc., Maple Grove, MN、米国)から供給され
る半透明木材製品(競合品)、をセダー杉に用いると、
このセダー杉にはUV作用が顕著、すなわち、前記試験
に基き、変色、亀裂、粒状ぶつぶつ肌の浮き出し、カビ
の生育が見られた。
【0037】B.図1において、本試料では、高レベル
のUV吸光度が示され、すなわち、92パーセント吸光
度付近のピークが見られ、これに対し、図2において、
Ciba-Geigy Corp.,(Hawthorne, NY、米国)から供給さ
れる“Tituvin 292”を用いる試料では、低UV吸光度
が示され、すなわち、37パーセント吸光度近辺の横ば
い状態が見られる。ただし、図1、図2共に逆対数とし
て計算したもので、当該結果はUV分光光度計から読取
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組成物の一実施例のUV吸光度対波長
のプロットを示すグラフである。
【図2】本発明に用いるサブミクロン微粒子化酸化亜鉛
に対して、既知の保護剤を用いる比較試料のUV吸光度
対波長のプロットを示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597052271 2900 Granada Lane, Oa kdale, Minnesota 55128 United States o f America (72)発明者 トロイ アール. アンダーソン アメリカ合衆国、55110、ミネソタ州、ホ ワイト ベア レイク、サンドラ レーン 4702番地

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)固形分が約40ないし65重量パ
    ーセントの外部耐久性ラテックスポリマーと、 (b)有効量のサブミクロン微粒子化酸化亜鉛と、 (c)水と、 (d)有効量の粘度調節剤、を有することを特徴とする
    膜組成物。
  2. 【請求項2】 前記外部耐久性ラテックスポリマーは約
    20ないし80重量パーセントの量で存在することを特
    徴とする請求項1に記載の膜組成物。
  3. 【請求項3】 前記サブミクロン微粒子化酸化亜鉛は、
    平均直径が約0.01ないし0.08ミクロンの粒径を
    有し、そして約0.2ないし8.0重量パーセントの量
    で存在することを特徴とする請求項1および2に記載の
    膜組成物。
  4. 【請求項4】 前記粘度調節剤は、約0.1ないし3.
    0重量パーセントの量で存在することを特徴とする請求
    項3に記載の膜組成物。
  5. 【請求項5】 前記ラテックスポリマーは、アクリル酸
    およびメタクリル酸のエステル、ビニルエステル、ジエ
    ンおよびそれらの混合物からなる群から選択されること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の膜組
    成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の硬
    化膜を有する木材パネル。
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