JPH1036711A - 水中硬化塗料用組成物 - Google Patents

水中硬化塗料用組成物

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JPH1036711A
JPH1036711A JP19259996A JP19259996A JPH1036711A JP H1036711 A JPH1036711 A JP H1036711A JP 19259996 A JP19259996 A JP 19259996A JP 19259996 A JP19259996 A JP 19259996A JP H1036711 A JPH1036711 A JP H1036711A
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JP
Japan
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unsaturated
parts
ester resin
composition
epoxy ester
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JP19259996A
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English (en)
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Hitoshi Yamazaki
仁 山崎
Yukushi Arakawa
行志 荒川
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗料としたときに水中での表面硬化性に優れ
た不飽和エポキシエステル樹脂組成物を用いた水中硬化
塗料用組成物を提供する。 【解決手段】 (A)分子中に1個以上のエポキシ基を
有するエポキシ化合物とα,β−不飽和一塩基酸とを、
反応させて不飽和エポキシエステル樹脂とし、得られた
不飽和エポキシエステル樹脂のヒドロキシル基に対して
2〜10モル%に相当する不飽和酸無水物を反応させて
得られる変性不飽和エポキシエステル樹脂及び不飽和単
量体を必須成分とし、変性不飽和エポキシエステル樹脂
と不飽和単量体との総量を100重量部とするとき、変
性不飽和エポキシエステル樹脂が30〜90重量部、不
飽和単量体が70〜10重量部である変性不飽和エポキ
シエステル樹脂組成物、(B)ガラスフレーク、及び、
(C)揺変性付与剤を含有してなる水中硬化塗料用組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変性不飽和エポキ
シエステル樹脂組成物を用いた水中硬化塗料用組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、港湾施設、海洋構造物等は、海水
にさらされるため、他の一般構造物と比較して腐食が著
しく激しい。この腐食を防ぐため、様々な防食方法がと
られている。この防食方法の一つとして、常温硬化が可
能で、作業性良好な不飽和ポリエステル樹脂や不飽和エ
ポキシエステル樹脂を用いた水中硬化塗料を塗布する方
法が実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、不飽和ポリエ
ステル樹脂を用いた水中硬化塗料は、耐食性や基材との
接着性に問題があり、また伸び率が小さくて基材への追
従性に劣るため、塗布後比較的短期間で基材から剥離し
たり、クラックを発生しやすく、頻繁に補修する必要が
あった。また、水中での表面硬化性に課題があり、水中
で塗布すると、硬化する前に樹脂が溶出して表面が硬化
するまでに長時間を要してタックを生じやすい上に、水
が汚染されやすいという欠点があった。不飽和エポキシ
エステル樹脂を用いた水中硬化塗料は、耐食性及び基材
との接着性に問題はないが、不飽和ポリエステル樹脂を
用いた水中硬化塗料と同様に、水中での表面硬化性に課
題があり、水中で塗布すると、硬化する前に樹脂が溶出
して表面が硬化するまでに長時間を要してタックを生じ
やすい上に、水を汚染するという欠点があった。
【0004】本発明は、塗料としたときに水中での表面
硬化性に優れた不飽和エポキシエステル樹脂組成物を用
いた水中硬化塗料用組成物を提供することを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)分子中
に1個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物とα,
β−不飽和一塩基酸とを、エポキシ基と酸基との当量が
ほぼ等しくなるようにして反応させて不飽和エポキシエ
ステル樹脂とし、得られた不飽和エポキシエステル樹脂
のヒドロキシル基に対して2〜10モル%に相当する不
飽和酸無水物を反応させて得られる変性不飽和エポキシ
エステル樹脂及び不飽和単量体を必須成分とし、変性不
飽和エポキシエステル樹脂と不飽和単量体との総量を1
00重量部とするとき、変性不飽和エポキシエステル樹
脂が30〜90重量部、不飽和単量体が70〜10重量
部である変性不飽和エポキシエステル樹脂組成物、
(B)ガラスフレーク、及び、(C)揺変性付与剤を含
有してなる水中硬化塗料用組成物である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における水中硬化塗料用組
成物において、揺変性付与剤の配合量は、作業時の粘度
が10〜80Pa・s、作業性の観点からより好ましく
は30〜50Pa・s、また、揺変度が3以上となるよ
うにされることが好ましい。粘度が小さすぎると水中で
硬化前に膨潤しやすく、また粘度が大きすぎると塗布し
ずらくなる。また揺変度を3以上とすることにより、被
塗布基材垂直面でのたれ止め性が向上する。しかし、揺
変度が10を超えると硬化剤添加時に撹拌が困難とな
り、また、塗布しずらくなる。このような観点から、揺
変度は4〜7となるようにされるのがより好ましい。
【0007】なお、本発明で、粘度は、JIS K 6
901に準じて、25℃で、BL型粘度計(口ーター#
4、60rpm)で測定した。ただし、BL型粘度計の
測定限界(10Pa・s)を超える粘度は、BH型粘度
計(ローター#7、20rpm)で測定した。また、揺
変度は、25℃における粘度を、BH型粘度計(ロータ
ー#7)、又は、BL型粘度計(ローター#4)でロー
ターの回転数を変えて測定し、BH型粘度計で測定した
ときは数1の(a)式により、また、BL型粘度計で測
定したときは数1の(b)式により算出された値と定義
される。
【0008】
【数1】 揺変度=2rpmで測定した粘度/20rpmで測定した粘度 (a) 揺変度=6rpmで測定した粘度/60rpmで測定した粘度 (b)
【0009】本発明において、不飽和エポキシエステル
樹脂の量が少ないと、塗料としたときに粘度が低すぎ
て、水中で塗装したとき、水の汚染が激しくなる。また
この範囲より多いと、塗料としたときに粘度が高くな
り、塗布用のヘラや、ハケに残りやすく作業性が著しく
劣る結果となる。
【0010】ガラスフレークは、偏平状のガラス粉末で
ある。本発明で用いられるガラスフレークは、平均厚さ
が0.5〜10μmであることが好ましく、大きさが平
均して50〜4000μmとされることが好ましい。こ
のガラスフレークは、塗膜内で塗布面に対して平行に幾
層にも積層される。このため、塗膜の強度を向上させ、
また外部からの蒸気、水分その他の腐食性物質の透過を
遅延させ、塗布施工時の水の進入を抑制する効果を有す
る。ガラススフレークの厚さが小さすぎると、ガラスフ
レークの強度が弱く、樹脂成分との混合時に破砕されや
すく、また厚さが大きすぎると、塗膜内での平行配向の
層が少なくなり、外部からの蒸気、水分その他の腐食性
物質の透過を阻止する効果が少なくなる。ガラスフレー
クの大きさが小さすぎると塗布面に対し平行配向しにく
く、ガラスフレークのバリアー効果が小さくなるため、
外部からの蒸気、水分その他の腐食物質の透過を阻止す
る効果が少なくなり、耐食性や水中施工時の樹脂の流出
を抑える効果が弱くなる。ガラスフレークの大きさが大
きすぎると樹脂成分との混合が悪くなり、ガラスフレー
ク表面の樹脂によるぬれ性が悪くなる。このような理由
から、ガラスフレークは、平均厚さが3〜5μmである
ことがより好ましく、大きさが平均して100〜300
μmであるのことがより好ましい。なお、ガラスフレー
クの大きさとは、ガラスフレークの平面図(厚さ方向の
実寸投影図)で最大外接円の直径である。また、ガラス
フレークの配合量は、変性不飽和エポキシエステル樹脂
組成物100重量部に対しl0〜60重量部とされるこ
とが好ましい。ガラスフレークの配合量が少なすぎる
と、外部からの蒸気、水分その他の腐食物の浸透を防止
することができず、また多すぎると塗膜の靱性が低下
し、素材との密着性が悪くなり、ふくれ、はがれ、われ
の原因となる。30〜50重量部で、浸透防止と靱性と
のバランスをとることができ、さらに好ましい。
【0011】変性不飽和ポリエステル樹脂の原料とな
る、1分子に1個以上のエポキシ基を含有する化合物と
しては、例えば多価アルコール又は多価フェノールのグ
リシジルポリエーテル、エポキシ化脂肪酸、エポキシ化
乾性油酸、エポキシ化ジオレフィン、エポキシ化ジ不飽
和酸のエステル、エポキシ化飽和ポリエステル等が挙げ
られこれらを単独で又は併用して用いることができる。
これらのうち、特に、1分子中に2個以上のエポキシ基
を有する化合物が好ましく、1分子中に1個だけエポキ
シ基を有する化合物は、0〜10重量%の範囲で使用さ
れることが好ましい。
【0012】α,β−不飽和一塩基酸としては、メタク
リル酸、アクリル酸、クロトン酸、珪皮酸、ソルビン酸
等を用いることができ、これらは併用することもでき
る。一般的に耐食性の観点からメタクリル酸を用いるの
が好ましい。α,β−不飽和一塩基酸は、エポキシ基/
カルボキシル基の当量比が好ましくは1.6〜0.6と
なるように、より好ましくは1.2〜0.9となるよう
に配合される。
【0013】不飽和エポキシエステル樹脂のヒドロキシ
ル基と反応させる不飽和酸無水物としては、無水マレイ
ン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等を用いるこ
とができる。
【0014】不飽和酸無水物は、前記不飽和エポキシエ
ステル樹脂のヒドロキシル基に対して1〜20モル%に
相当する割合で使用されることが好ましく、2〜20モ
ル%に相当する割合で使用されることがより好ましい。
不飽和酸無水物の使用量がこの範囲以外では変性不飽和
エポキシエステル樹脂の貯藏安定性が悪く、ゲル化しや
すくなる。
【0015】不飽和エポキシエステル樹脂と不飽和酸無
水物との反応には、付加触媒として、塩化亜鉛、塩化リ
チウムなどのハロゲン化物、ジメチルサルファイド、メ
チルフェニルサルファイドなどのサルファイド類、ジメ
チルスルホキシド、メチルスルホキシド、メチルエチル
スルホキシドなどのスルホキシド類、N−Nジメチルア
ニリン、ピリジン、トリエチルアミン、へキサメチレン
ジアミンなどの第3級アミン及びその塩酸塩又は臭酸
塩、テトラメチルアンモニウムクロライド、トリメチル
ドデシルベンジルアンモニウムクロライドなどの第4級
アンモニウム塩、パラトルエンスルホン酸などのスルホ
ン酸類、エチルメルカプタン、プロピルメルカプタンな
どのメルカプタン類等が用いられる。付加触媒の配合量
は、不飽和エポキシエステル樹脂100重量部に対し
て、0.05〜2重量部が好ましく、0.1〜1.0重
量部がさらに好ましい。
【0016】変性不飽和エポキシエステル樹脂組成物の
一成分として配合される不飽和単量体としては、スチレ
ン、ビニルトルエン、エチルビニルベンゼン、イソプロ
ピルスチレン、ターシャリブチルスチレン、α−メチル
スチレン、sec−ブチルスチレン、ジビニルベンゼ
ン、ハロゲン化スチレン、ジアリルフタレート、トリア
リルシアヌレート、アクリル酸、メタアクリル酸、ビニ
ルアセテート、アクリル酸メチル、アクリル酸エチルな
どのアクリル酸エステル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチルなとのメタクリル酸エステル等が用いられ
る。不飽和単量体は、変性不飽和エポキシエステル樹脂
100重量部に対して、100〜10重量部配合するの
が好ましく、70〜20重量部配合するのがより好まし
い。
【0017】本発明で使用されるガラスフレークとして
は、日本板硝子株式会社が製造販売しているRCF−1
40等が挙げられる。
【0018】本発明に用いられる揺変性付与剤として
は、微粒子シリカ、有機ベントナイト、ポリアマイド等
の有機高分子体を主たる成分とするものが用いられる。
微粒子シリカ系揺変性付与剤は日本アエロジル株式会社
等から、また、有機ベントナイト系揺変性付与剤は米国
のRHEOX社、日産ガードラー触媒株式会社等から、
ポリアマイド等の有機高分子体系揺変性付与剤は楠本化
成株式会社、米国RHEOX社、日産ガードラー触媒株
式会社社等から市販されている。
【0019】水中硬化塗料用組成物としては、前記の成
分のほか、硬化促進剤、硬化剤、重合禁止剤、顔料、充
填剤等を必要に応じて配合することができる。
【0020】硬化促進剤としては、オクテン酸コバル
ト、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸マンガン、ジメチ
ルアニリン、ジエチルアニリン、ジメチルパラトルイジ
ン、ジエチルメタトルイジン等が用いられ、その配合量
は、前記変性不飽和エポキシエステル樹脂組成物100
重量部に対して0.05〜5重量部とされることが好ま
しく、0.1〜1重量部がさらに好ましい。
【0021】硬化剤としては、主に常温硬化で用いられ
る、メチルエチルケトンパーオキサイド、アセチルアセ
トンパーオキサイド、イソブチルケトンパーオキサイ
ド、ベンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオ
キサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート等が使用
され、その配合量は、前記変性不飽和エポキシエステル
樹脂組成物の必須成分l00重量部に対して0.5〜4
重量部とされることが好ましく、0.6〜2.0重量部
とされることがさらに好ましい。その他、必要により熱
重合、紫外線重合、電子線重合による硬化方法を補助的
に採用することもできる。
【0022】重合禁止剤としては、ハイドロキノン、タ
ーシャリブチルカテコール、p−ベンゾキノン、2,5
−ジターシャリブチルハイドロキノン等のキノン類や多
価フェノール類、必要により、アミン類、ニトロ化合
物、硫黄化合物等が用いられる。その配合量は前記変性
不飽和エポキシエステル樹脂組成物100重量部に対し
て0.001〜5.0重量部とされることが好ましく、
0.01〜1.0重量部がさらに好ましい。
【0023】顔料、充填剤としては、酸化鉄、酸化チタ
ン、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、タルク、クレー、カオリン、セ
メント、シリカ、グラファイト、マイカ、アスベスト等
が挙げられる。顔料、充填剤は、水中硬化塗料用組成物
の、着色、被塗装物の防錆のほか、水中塗布時の浮遊防
止の比重調整用としても用いられる。その配合量は前記
変性不飽和エポキシエステル樹脂組成物100重量部に
対して0.5〜30重量部とされることが好ましく、
1.0〜20重量部がさらに好ましい。
【0024】さらに、必要に応じて、シランカップリン
グ剤、チタンカップリング剤、消泡剤、脱泡剤、ガラス
繊維などの強化材、防錆剤等を加えることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により詳し
く説明する。また例中、部とあるのは重量部を意味す
る。
【0026】変性不飽和エポキシエステル樹脂組成物
(A)の作製 4,4’−イソプロピリデンジフェノールのジグリシジ
ルエーテル(シエル化学社製、Ep−828、エポキシ
当量188)376部、メタクリル酸172部、ベンジ
ルジメチルアミン2部、ハイドロキノン0.05部を反
応釜に仕込み、ll5℃で反応させた。酸価が5になっ
たとき、無水マレイン酸24部をさらに反応釜の中に追
加し、酸価が24になった時に反応をやめた。得られた
反応生成物70部をスチレン30部に溶解して変性不飽
和エポキシエステル樹脂組成物(A)を得た。
【0027】不飽和エポキシエステル樹脂組成物(B)
の作製 4,4’−イソプロピリデンジフェノールのジグリシジ
ルエーテル(シエル化学社製、Ep−828、エポキシ
当量188)376部、メタクリル酸172部、ベンジ
ルジメチルアミン2部、ハイドロキノン0.05部を反
応釜に仕込み、ll5℃で反応させた。得られた反応生
成物70部をスチレン30部に溶解して不飽和エポキシ
エステル樹脂組成物(B)を得た。
【0028】実施例 変性不飽和エポキシエステル樹脂組成物(A)60部に
有機ベントナイト系揺変性付与剤(RHEOX社製のB
ENT0N SD−2(商品名)を使用した)6部を加
えて撹拌機で分散させ、次に、6%ナフテン酸コバルト
1.0部、及び、シランカップリング剤(信越化学工業
株式会社製、KBM−503(商品名)を使用した)
0.6部を加えて撹拌機で分散させ、さらに、平均厚さ
が約3μmでかつ大きさの平均が140μmのガラスフ
レーク(日本板硝子株式会社製のRCF−140(商品
名)を用いた)30部、及び、酸化チタン5部を配合し
て撹拌機で分散させ、水中硬化塗料用組成物を得た。
【0029】比較例1 変性不飽和エポキシエステル樹脂組成物(A)に代えて
不飽和エポキシエステル樹脂組成物(B)60部を配合
したほか、実施例と同様にして水中硬化塗料用組成物を
得た。
【0030】比較例2 揺変性付与剤(前記BENT0N SD−2)の配合量
を2部に減らしたほかは実施例と同様にして水中硬化塗
料用組成物を得た。
【0031】以上得られた水中硬化塗料用組成物につい
て、粘度、揺変度及びポットライフを調べた。また、得
られた水中硬化塗料用組成物100部に55%メチルエ
チルケトンパーオキシド1部を配合して、水中で基材に
塗布し、基材への付着性、水汚染性及び表面硬化性を調
べた。用いた基材は、サンドペーパー#120で表面を
研磨した軟鋼板である。これらの結果を表1に示す。
【0032】試験方法は以下の通りとした。 (1)粘度 25℃で、BH型粘度計(ローター#7、20rp
m)、又は、BL型粘度計(口ーター#4、60rp
m)で測定した。 (2)揺変度 25℃における粘度を、BH型粘度計(ローター#7)
を用いて、ローター回転数2rpm及び20rpmで測
定し前記数1の(a)式により、又は、BL型粘度計
(ローター#4)を用いて、ローター回転数6rpm及
び60rpmで測定し前記数1の(b)式により算出し
た。 (3)ポットライフ 水中硬化塗料用組成物100部に55%メチルエチルケ
トンパーオキシド1部を配合し、25℃で、JIS K
6901に準じて測定した。 (4)付着性 前記研磨した基材に、水中にて塗膜の厚さが約2mmと
なるようににへラで塗布した。表1における記号の意味
は、次の通りである。 ○:一回塗布で被塗装面に100%塗布可能 ×:一回塗布で被塗装面にl00%塗布不可能 (5)水汚染性 付着性試験時に、目視評価で汚濁の状態を確認した。表
1における記号の意味は、次の通りである。 ○:水中塗布時に目視評価で汚濁が確認できない △:水中塗布時に目視評価で少し汚濁が確認できる ×:水中塗布時に目視評価で汚濁ができる(汚濁がひど
い) (6)表面硬化性 水中で塗装した基材を20℃で24時間水中に放置後、
塗膜表面の状態を指触で評価した。表1における記号の
意味は、次の通りである。 O:未硬化部分なし ×:爪で削り取れる
【0033】
【表1】
【0034】表1から、変性しない不飽和エポキシエス
テル樹脂を用いた比較例1の水中硬化塗料は、表面硬化
性が悪く、粘度及び揺変度ともに低くした比較例2の水
中硬化塗料は、水中塗布における付着性、水汚染性、表
面硬化性いずれも劣り、平均厚さ及び大きさの平均がと
もに小さいガラスフレークを用いた比較例3の水中硬化
塗料は、付着性が良好であるものの、水汚染性及び表面
硬化性が劣っていることがわかる。これに対して、変性
不飽和エポキシエステル樹脂を用い粘度及び揺変度を適
正にした実施例の水中硬化塗料は、若干の水汚染が認め
られたものの付着性、表面硬化性ともに良好であること
がわかる。
【0035】
【発明の効果】本発明になる変性不飽和エポキシエステ
ル樹脂組成物を用い、粘度及び揺変度を適正に調整する
ことにより、付着性が良好で、水汚染性が少なく、表面
硬化性も良好な水中硬化塗料用組成物とすることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 59/16 NHG C08G 59/16 NHG

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)分子中に1個以上のエポキシ基を
    有するエポキシ化合物とα,β−不飽和一塩基酸とを、
    反応させて不飽和エポキシエステル樹脂とし、得られた
    不飽和エポキシエステル樹脂のヒドロキシル基に対して
    2〜10モル%に相当する不飽和酸無水物を反応させて
    得られる変性不飽和エポキシエステル樹脂及び不飽和単
    量体を必須成分とし、変性不飽和エポキシエステル樹脂
    と不飽和単量体との総量を100重量部とするとき、変
    性不飽和エポキシエステル樹脂が30〜90重量部、不
    飽和単量体が70〜10重量部である変性不飽和エポキ
    シエステル樹脂組成物、(B)ガラスフレーク、及び、
    (C)揺変性付与剤を含有してなる水中硬化塗料用組成
    物。
JP19259996A 1996-07-22 1996-07-22 水中硬化塗料用組成物 Pending JPH1036711A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007015294A1 (ja) * 2005-08-03 2007-02-08 Nippon Paint Marine Coatings Co., Ltd. 水性塗料組成物及び塗装鋼板

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007015294A1 (ja) * 2005-08-03 2007-02-08 Nippon Paint Marine Coatings Co., Ltd. 水性塗料組成物及び塗装鋼板

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