JPH1036583A - ポリエチレン組成物 - Google Patents

ポリエチレン組成物

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Publication number
JPH1036583A
JPH1036583A JP11272597A JP11272597A JPH1036583A JP H1036583 A JPH1036583 A JP H1036583A JP 11272597 A JP11272597 A JP 11272597A JP 11272597 A JP11272597 A JP 11272597A JP H1036583 A JPH1036583 A JP H1036583A
Authority
JP
Japan
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density polyethylene
ethylene
density
olefin copolymer
elution
Prior art date
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Application number
JP11272597A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ichimura
晃司 市村
Tatsuo Goto
辰男 後藤
Toshiyuki Wada
敏幸 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1036583A publication Critical patent/JPH1036583A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性と機械特性に優れたフィルムを製造で
きるポリエチレン組成物を提供する。 【解決手段】 (A)特定の密度、メルトフローレー
ト、メルトフローレート比、分子量分布を有するエチレ
ン−α−オレフィン共重合体1〜98重量%、(B)特
定の密度、メルトフローレートを有する高圧法低密度ポ
リエチレン1〜50重量%、および(C)特定の密度、
メルトフローレートを有するチーグラー系触媒による直
鎖状低密度ポリエチレン1〜98重量%からなるポリエ
チレン組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエチレン組成
物に関し、詳しくは、透明性と機械的物性に優れたフィ
ルムを製造できるポリエチレン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンは、Tダイ法、インフレー
ション法などによりフィルム成形され種々の用途に用い
られている。
【0003】ポリエチレンの特性は成形方法や用途によ
って異なるが、近年、遷移金属成分からなるチーグラー
系触媒を用いた低密度線状エチレン−α−オレフィン共
重合体(LLDPE)が広く用いられている。しかし、
LLDPEは重合条件によって低分子量成分が生成した
り、共重合体中のα−オレフィンの組成分布が広いた
め、成形フィルムが粘着性を有する場合、あるいは、共
重合体の分子量分布が広いと機械的強度が低下する場合
があった。
【0004】一方、いわゆるメタロセン化合物を重合触
媒として用いて得られたLLDPEから製造されたフィ
ルムが開発されている。メタロセン系触媒によるLLD
PEは、成形方法に適した物性と得られたフィルム特性
とが、必ずしもバランスしていない場合があり、改善が
望まれている。
【0005】これらについて、例えば、特開平6-65442
号公報、特開平6-65443 号公報、特開平6-207056号公報
には、(A)特定の物性を有するメタロセン系LLDP
Eに(B)特定の物性を有する高圧法ラジカル法による
低密度ポリエチレンを混合したポリエチレン組成物がフ
ィルム製造に好適であることが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エチレン−
α−オレフィン共重合体成分、高圧法低密度ポリエチレ
ン成分及びチーグラー系触媒による直鎖状低密度ポリエ
チレン成分とからなるポリエチレン組成物であって、こ
れらの成分の物性を特定し、さらに、それらの配合割合
を特定することにより、透明性と機械特性に優れたフィ
ルムを製造できるポリエチレン組成物を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)エチレ
ン−α−オレフィン共重合体1 〜98重量%、(B)高圧
法低密度ポリエチレン1 〜50重量%、及び(C)チーグ
ラー系触媒による直鎖状低密度ポリエチレン1 〜98重量
%からなるポリエチレン組成物であって、当該(A)エ
チレン−α−オレフィン共重合体、当該(B)高圧法低
密度ポリエチレン、及び当該(C)チーグラー系触媒に
よる直鎖状低密度ポリエチレンが下記の特性を有するこ
とを特徴とするポリエチレン組成物に関する。
【0008】(A)エチレン−α−オレフィン共重合
体: (A-1)密度(d)=0.880 〜0.960 (g/cm3 ) (A-2)190 ℃、2.16Kg荷重におけるメルトフローレート
(MFR2.16) =0.01〜200(g /10分) (A-3)190 ℃、21.6Kg荷重におけるメルトフローレート
(MFR21.6)と190 ℃、2.16Kg荷重におけるメルトフロー
レート(MFR2.16)との比 (MFR21.6) /(MFR2.16)=10
〜20 (A-4)分子量分布(Mw /Mn )=2.0 〜4.0
【0009】(B)高圧法低密度ポリエチレン(但し、
(A)成分のエチレン−α−オレフィン共重合体及びチ
ーグラー系触媒による直鎖状低密度ポリエチレンを除
く): (B-1)密度(d)=0.915 〜0.935 (g/cm3 ) (B-2)190 ℃、2.16Kg荷重におけるメルトフローレート
(MFR2.16) =0.01〜100(g /10分)
【0010】(C)チーグラー系触媒による直鎖状低密
度ポリエチレン(但し、(A)成分のエチレン−α−オ
レフィン共重合体及び(B)高圧法低密度ポリエチレン
を除く): (C-1)密度(d)=0.910 〜0.960 (g/cm3 ) (C-2)190 ℃、2.16Kg荷重におけるメルトフローレート
(MFR2.16) =0.01〜200(g /10分)
【0011】さらに、本発明は、上記(A)エチレン−
α−オレフィン共重合体が、さらに下記の特性を有する
ことを特徴とするポリエチレン組成物に関する。 (A-5) 温度上昇溶離分別(TREF)により得られる溶
出温度に対する溶出量の標準偏差 σ≦17 (A-6) 温度上昇溶離分別(TREF)により得られる微
分溶出曲線が複数のピークを有すること
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のポリエチレン組成物の
(A)成分であるエチレン−α−オレフィン共重合体
は、エチレンと炭素数3 〜10のα−オレフィンとの共重
合体である。
【0013】α−オレフィンとしては、プロピレン、ブ
テン-1、ペンテン-1、ヘキセン-1、4-メチルペンテン-
1、オクテン-1などが挙げられる。
【0014】エチレンとα−オレフィンとの共重合体中
のα−オレフィンから誘導される繰り返し単位は、通
常、好ましくは10モル% 以下の範囲、さらに好ましく
は1〜7モル% の範囲で、特に好ましくは1〜5モル%
の範囲で含まれている。α−オレフィンは、エチレン−
α−オレフィン共重合体中に単独であっても、二種以上
含まれていてもよい。
【0015】(A)成分であるエチレン−α−オレフィ
ン共重合体は、下記の特定範囲の物性を有しているもの
である。
【0016】(A-1)密度(d)=0.880 〜0.960(g/cm
3)、好ましくは0.895 〜0.940(g/cm3)、さらに好ましく
は0.905 〜0.930(g/cm3)、特に好ましくは0.905 〜0.92
0(g/cm3) (A-2)190 ℃、2.16Kg荷重におけるメルトフローレート
(MFR2.16) =0.01〜200(g /10分) 、好ましくは0.1 〜
20(g/10分) 、さらに好ましくは0.1 〜10(g/10分) 、
特に好ましくは0.1 〜5(g/10分) (A-3)190 ℃、21.6Kg荷重におけるメルトフローレート
(MFR21.6)と190 ℃、2.16Kg荷重におけるメルトフロー
レート(MFR2.16)との比 (MFR21.6) /(MFR2.16)=10
〜20、好ましくは12〜20、さらに好ましくは13〜20 (A-4)分子量分布(Mw /Mn )=2.0 〜4.0 、好まし
くは2.2 〜3.5 、さらに好ましくは2.3 〜3.3
【0017】上記の特性のうち、 (A-1)密度が上記の範囲より高すぎると、エチレン−α
−オレフィン共重合体特有の衝撃強度が損なわれて好ま
しくない。
【0018】(A-2)MFR2.16 が上記の範囲より低すぎる
と、ポリエチレン組成物の成形加工時のモーター負荷電
流が増大し、また樹脂圧力も上がり好ましくない。MFR
2.16 が上記の範囲より高すぎると、ポリエチレン組成
物から得られたフィルムの衝撃強度が低下し、またイン
フレーション成形時のバブルの安定性が低下する。
【0019】(A-3)(MFR21.6) /(MFR2.16)が上記の範
囲よりも大きいと、ポリエチレン組成物の機械的物性が
低下し好ましくない。
【0020】(A-4)分子量分布(Mw /Mn )が上記の
範囲よりも大きいと、ポリエチレン組成物の機械的物性
が低下し好ましくない。
【0021】上記(A)成分であるエチレン−α−オレ
フィン共重合体は、さらに下記の特性を有しているもの
が好ましい。 (A-5) 温度上昇溶離分別(TREF)により得られる溶
出温度に対する溶出量の標準偏差 σ≦17、より好ま
しくは5≦σ≦17さらに好ましくは7≦σ≦16、特
に好ましくは8≦σ≦14 (A-6) 温度上昇溶離分別(TREF)により得られる微
分溶出曲線が複数のピークを有すること
【0022】(A-5 )溶出温度に対する溶出量の標準偏
差σが上記の範囲より大きいと、ポリマー中の粘着成分
の量が多くなり、フィルム同士が粘着し易くなり、袋の
開口性不良や袋同士の密着を生じる場合がある。
【0023】(A-6) 温度上昇溶離分別(TREF)によ
り得られる溶出曲線が上記のピークを有する場合、1つ
のピークを有する場合と比べ、透明性がさらに向上す
る。
【0024】上記TREFにより得られる微分溶出曲線
のピークの数とは、温度範囲0〜135 ℃、積分溶出曲線
を1℃刻み、好ましくは2℃刻みの温度で、2回微分し
て得られる計算値を縦軸に、溶出温度を横軸にして作図
し、該2回微分して得られる計算値の凸型の変曲点の数
であり、好ましくは、積分溶出曲線を2℃刻みの温度
で、1回微分して得られる微分値の全ての和を100と
規格して、微分値(T1、但し0℃と134 ℃を除く)と
該微分値より2℃低い微分値(T2)との差(T1−T
2)が0を越えてかつ該微分値より2℃高い微分値(T
3)との差(T1−T3)が−0.15以下である微分
値の数である、特に好ましくは積分溶出曲線を2℃刻み
の温度で、1回微分して得られる微分値の全ての和を1
00と規格して、微分値(T1、但し0℃と134 ℃を除
く)と該微分値より2℃低い微分値(T2)との差(T
1−T2)が0.01以上でかつ該微分値より2℃高い
微分値(T3)との差(T3−T1)が−0.20以下
である微分値の数である。
【0025】(A)成分であるエチレン−α−オレフィ
ン共重合体は、シングルサイト触媒の存在下にエチレン
とα−オレフィンとの共重合によって得られる。
【0026】シングルサイト系触媒としては、周期律表
第IV又はV族遷移金属のメタロセン化合物と、有機アル
ミニウム化合物及び/又はイオン性化合物の組合せが用
いられる。
【0027】周期律表第IV又はV 族遷移金属としては、
チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(H
f)、バナジウム(V)などが好ましい。
【0028】そのメタロセン化合物とは、少なくとも一
個のシクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエニ
ル基、ヒドロカルビル珪素などによって架橋されたも
の、さらにシクロペンタジエニル基が酸素、窒素、燐原
子に架橋されたものを配位子とする公知のメタロセン化
合物をいずれも使用できる。
【0029】それらの具体例としては、特開昭58-19309
号公報、同60-35006号公報、同61-130314 号公報、同61
-264010 号公報、同61-296008 号公報、同63-222177 号
公報、同63-251405 号公報、特開平1-66214 号公報、同
1-74202 号公報、同1-275609号公報、同1-301704号公
報、同1-319489号公報、同2-41303 号公報、同2-131488
号公報、同3-12406 号公報、同3-139504号公報、同3-17
9006号公報、同3-185005号公報、同3-188092号公報、同
3-197514号公報、同3-207703号公報、同5-209013号公
報、特表平1-501950号公報、同1-502036号公報、及び同
5-505593号公報に記載されたものを挙げることができ
る。
【0030】本発明においては、上記以外のシングルサ
イト系触媒として、特開昭61-130314 号公報、同61-264
010 号公報、同63-142004 号公報、特開平1-129004号公
報、同1-301704号公報、同2-75605 号公報、同3-12406
号公報、同3-12407 号公報、同4-227708号公報、同4-26
8308号公報、同4-300887号公報、同6-25343 号公報など
に記載されているようなメタロセン化合物を挙げること
ができる。
【0031】これらのメタロセン化合物の具体例として
は、ジメチルシリル(2,4- ジメチルシクロペンタジエニ
ル)(3',5'-ジメチルシクロペンタジエニル) ジルコニウ
ムジクロライド、ジメチルシリル(2,4- ジメチルシクロ
ペンタジエニル)(3',5'-ジメチルシクロペンタジエニ
ル) ハフニウムジクロライドなどのケイ素架橋型メタロ
セン化合物、、エチレンビスインデニルジルコニウムジ
クロライド、エチレンビスインデニルハフニウムジクロ
ライド、エチレンビス( メチルインデニル) ジルコニウ
ムジクロライド、エチレンビス( メチルインデニル) ハ
フニウムジクロライドなどのインデニル系架橋型メタロ
セン化合物を挙げることができる。
【0032】本発明でメタロセン化合物との組合せで用
いられる有機アルミニウム化合物としては、一般式、(-
Al(R)O-)nで示される直鎖状、あるいは環状重合体(R
は炭素数1〜10の炭化水素基であり、一部ハロゲン原子
及び/ 又はRO基で置換されたものも含む。n は重合度で
あり、5 以上、好ましくは10以上である)であり、具体
例としてR がそれぞれメチル、エチル、イソブチル基で
ある、メチルアルモキサン、エチルアルモキサン、イソ
ブチルエチルアルモキサンなどが挙げられる。
【0033】さらに、その他の有機アルミニウム化合物
としては、トリアルキルアルミニウム、ジアルキルハロ
ゲノアルミニウム、セスキアルキルハロゲノアルミニウ
ム、アルケニルアルミニウム、ジアルキルハイドロアル
ミニウム、セスキアルキルハイドロアルミニウムなどが
挙げられる。
【0034】その具体例としては、トリメチルアルミニ
ウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミ
ニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルアル
ミニウムなどのトリアルキルアルミニウム、ジメチルア
ルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロライ
ドなどのジアルキルハロゲノアルミニウム、セスキメチ
ルアルミニウムクロライド、セスキエチルアルミニウム
クロライドなどのセスキアルキルハロゲノアルミニウ
ム、エチルアルミニウムジクロライド、ジエチルアルミ
ニウムハイドライド、セスキエチルアルミニウムハイド
ライドを挙げることができる。これらの有機アルミニウ
ム化合物は、前記の有機アルミニウムオキシ化合物と併
用することができる。
【0035】イオン性化合物としては、一般式、C+・A
- で示され、C+ は有機化合物、有機金属化合物、ある
いは無機化合物の酸化性のカチオン、又はルイス塩基と
プロトンからなるブレンステッド酸であり、メタロセン
配位子のアニオンと反応してメタロセンのカチオンを生
成することができる。それらの具体例としては、特開平
4-253711号公報、同4-305585号公報、特公表平5-507756
号公報、同5-502906号公報に記載されたようなものを用
いることができる。
【0036】特に、テトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレートアニオンとトリフェニルカルボニウムカチ
オンあるいはジアルキルアニリニウムカチオンとのイオ
ン化合物が好ましい。これらのイオン化合物は、前記の
有機アルミニウム化合物と併用することができる。
【0037】シングルサイト系触媒を用いて行うエチレ
ンとα−オレフィンの共重合方法としては、良く知られ
た各種の方法を採用でき、不活性ガス中での流動床式気
相重合あるいは攪拌式気相重合、不活性溶媒中でのスラ
リー重合、モノマーを溶媒とするバルク重合などが挙げ
られる。
【0038】本発明のポリエチレン組成物の(B)成分
である高圧法低密度ポリエチレンは下記の特性を有する
ものである。(但し、(A)成分のエチレン−α−オレ
フィン共重合体を除く): (B-1)密度(d)=0.915 〜0.935 (g/cm3 )、好まし
くは0.920 〜0.930 (g/cm3 )、特に好ましくは0.920
〜0.925 (g/cm3 ) (B-2)190 ℃、2.16Kg荷重におけるメルトフローレート
(MFR2.16) =0.01〜200(g /10分) 、好ましくは0.1 〜
10(g/10分) 、さらに好ましくは0.1 〜5(g /10分) 、
特に好ましくは0.1 〜3(g /10分)
【0039】上記の特性のうち、 (B-1)密度(d)が上記の範囲より大きいと、成形方向
の引裂強度が低下する。 (B-2)MFR2.16 が上記の範囲より大きいと、インフレー
ション成形時のバブル安定性が低下する。また、上記の
範囲より小さいと、材料の流動性が悪くなり、成形加工
時の樹脂圧力が大きくなり、モーター負荷電流が大きく
なり、メルトフラクチャーが発生しやすくなる。
【0040】本発明においては(B)成分である高圧法
低密度ポリエチレンは、下記の特性を更に有するものが
好ましい。 (B-3)190 ℃、21.6Kg荷重におけるメルトフローレート
(MFR21.6)と190 ℃、2.16Kg荷重におけるメルトフロー
レート(MFR2.16)との比である(MFR21.6) /(MFR2.16)
≧30、さらに好ましくは50≦(MFR21.6) /(MFR2.16)≦
150 、特に好ましくは50≦(MFR21.6) /(MFR2.16)≦10
0 (B-4)190 ℃におけるメルトテンションMT190 ≧-8log
(MFR2.16)+5
【0041】(B)成分である高圧法低密度ポリエチレ
ンは、高圧法ラジカル重合により製造することができ
る。
【0042】高圧法低密度ポリエチレンとしては、エチ
レンの単独重合体の他、エチレン−酢酸ビニル共重合体
等の他のモノマーとの共重合体を用いることができる。
エチレン−酢酸ビニル共重合体を用いる場合は、共重合
体中の酢酸ビニルから誘導される繰り返し単位は、通
常、20wt% 以下であることが好ましい。
【0043】本発明のポリエチレン組成物の(C)成分
であるチーグラー触媒による低密度ポリエチレンは下記
の特性を有するものである。(但し、(A)成分のエチ
レン−α−オレフィン共重合体を除く): (C-1)密度(d)=0.910 〜0.960 (g/cm3 )、好まし
くは0.920 〜0.930 (g/cm3 ) (C-2)190 ℃、2.16Kg荷重におけるメルトフローレート
(MFR2.16) =0.01〜200(g /10分) 、好ましくは0.5 〜
10(g/10分) 、さらに好ましくは0.5 〜5(g /10分) 、
特に好ましくは0.5 〜3(g /10分)
【0044】上記の特性のうち、 (C-1)密度(d)が上記の範囲より小さいと、抗ブロッ
キング性が低下する。また、密度(d)が上記の範囲よ
り大きいと、引裂強度及び衝撃強度が低下する。 (C-2)MFR2.16 が上記の範囲より小さいと、材料の流動
性が悪くなり、成形加工時の樹脂圧力が大きくなり、モ
ーター負荷電流が大きくなり、メルトフラクチャーが発
生しやすくなる。また、MFR2.16 が上記の範囲より大き
いと、成形性及び衝撃強度が低下する。
【0045】本発明における(C)成分であるチーグラ
ー触媒による低密度ポリエチレンは、チーグラー系触媒
の存在下に、中低圧の圧力で、エチレンとα−オレフィ
ンとを溶液重合、気相重合あるいはスラリー重合などの
方法で共重合させることによって製造できる。
【0046】共重合のコモノマーとしては、プロピレ
ン、ブテン-1、ペンテン-1、4-メチルペンテン-1、オク
テン-1などの炭素数3以上のα−オレフィンが挙げられ
る。中でも、ブテン-1がコモノマーとして好ましい。線
状低密度ポリエチレンのα−オレフィンから誘導される
繰り返し単位は、0.1 〜10mol%であることが好ましい。
【0047】本発明における各成分の配合割合として
は、(A)エチレン−α−オレフィン共重合体1 〜98重
量%、好ましくは10〜90重量%、さらに好ましくは15〜
75重量%、特に好ましくは、(B)高圧法低密度ポリエ
チレン1 〜50重量%、好ましくは10〜30重量%、特に好
ましくは10〜20重量% 、及び(C)チーグラー系触媒に
よる直鎖状低密度ポリエチレン1 〜98重量%、好ましく
は10〜90重量%、特に好ましくは15〜75重量% である。
【0048】配合割合として、(B)成分の割合が上記
の範囲より多いと、衝撃強度が低下する。また、上記の
範囲より少ないと、成形性が低下する。(C)成分の割
合が上記の範囲より多いと、衝撃強度が低下する。ま
た、上記の範囲より少ないと、トータルコストが高くな
る。
【0049】本発明のポリエチレン組成物は、各成分を
バンバリーミキサー、ロールミキサー、ニーダー、高速
回転ミキサー、押出機等の各種混練機、好ましくは単軸
もしくは2軸押出機を用いて混合・混練して得ることが
できる。また、フィルムインフレーション若しくはTダ
イ成形加工時に混練することもできる。また、適当な良
溶媒を用いて、溶液ブレンドによって混合することもで
きる。
【0050】本発明のポリエチレン組成物は、用途に応
じて、滑剤、アンチブロッキング剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、難燃剤、無機・有機充填剤、顔料、帯電防止
剤などを添加することができる。
【0051】本発明のポリエチレン組成物は、フィル
ム、ペレット、シート、繊維などの種々の形状に加工す
ることができる。例えば、規格袋、重袋、ラップフィル
ム、ラミ原反、砂糖袋、油物包装袋、水物包装袋、食品
包装用等の各種包装用フィルム、輸液パック、農業用マ
ルチフィルムやハウス用フィルム等の農業用資材等に好
適である。また、ナイロン、ポリエステル等の基材と貼
り合わせて、多層フィルムとして用いることができる。
さらにブロー輸液バック、ブローボトル、押出成形によ
るチューブ、パイプ、引きちぎりキャップ、日用雑貨品
等射出成形物、繊維、回転成形による大型成形品などに
も用いることができる。特に、透明性と機械特性に優れ
たフィルムを得ることができる。
【0052】フィルムを製造する方法としては、インフ
レーション成形、T−ダイフィルム成形などが挙げられ
る。
【0053】本発明の組成物で得られたフィルムは、各
種包装用フィルムや、ナイロンなどの他のフィルムとの
多層フィルムとして用いることができる。
【0054】
【実施例】特性値は次のようにして測定した。
【0055】ポリエチレン特性の測定法 (1) 密度: JIS K7112 に準拠して、190 ℃での2.16Kg
荷重におけるMFR 測定時に得られるストランドを100 ℃
で1 時間熱処理し、1 時間かけて室温まで徐冷したサン
プルを密度勾配管を用いて測定した。 (2) メルトフローレート(MFR2.16) : JIS K7210 に準
拠して、メルトインデクサを用いて190 ℃における2.16
Kg荷重での10分間にストランド状に押し出される樹脂の
重量を測定することにより求める。 (3) メルトフローレート比(MFR21.6) /(MFR2.16):
上記(2) の方法と同様に21.6Kg荷重で求めたMFR21.6 を
MFR2.16 で除したものである。 (4) 分子量分布: 測定装置としてWATERS 150CVを用
い、カラムPL Mixed B、温度135 ℃、溶媒o-ジクロルベ
ンゼンの条件で測定した。 (5)190℃におけるメルトテンションMT190 : (株)東
洋精機製作所製のキャピログラフICを用いて、樹脂温
度190 ℃、押出速度10mm/ 分、印取速度20m/分、ノズル
径2.09mmφ、ノズル長さ8mm の条件で測定した。
【0056】本発明のポリエチレン組成物の温度上昇溶
離分別(TREF)による微分溶出曲線の測定は、以下
の方法で行った。測定装置としてクロス分別装置(三菱
化学(株)製 CFC T150A)を使用し、付属の
操作マニュアルの測定法に従って行なった。このクロス
分別装置は、試料を溶解温度の差(ポリマーの結晶性の
差)を利用して分別する温度上昇溶離分別(TREF)
と、分別された区分を更に分子量で分別するゲル浸透ク
ロマトグラフ(GPC)を組み合わせた装置である。 (1)測定サンプル:ポリマーを温度135℃、濃度3
mg/mlで溶媒(o−ジクロルベンゼン)に溶解さ
せ、測定装置のサンプルループに注入した。以下の測定
は設定条件に従って自動で行った。 (2)サンプルループ内に保持された測定サンプルは、
溶解の温度差を利用して分別され、TREFカラム(不
活性担体であるガラスビーズ充填の内径4mm、長さ1
50mmのステンレス製カラム)に0.5ml注入され
る。 (3)注入の測定サンプルは、TREFカラムの中で1
35℃から0℃まで1℃/分の速度で冷却され、不活性
担体(ガラスビーズ)にコーティングされる。 (4)TREFカラムが温度0℃で30分間保持後、0
℃の温度で溶解している成分2mlが、1ml/分の流
速でTREFカラムからGPCカラム(Shodex
AT−806M/S×3本)へ注入される。 (5)GPCカラムで分子量により分別された溶液中の
ポリマー濃度は、赤外線分光光度計(IR)(波長3.
42nm)で測定された。 (6)GPCカラムで分子量による分別が行なわれてい
る間に、TREFカラムでは次の溶出温度(10℃)に
昇温され、その温度にて約30分間保持される。GPC
による測定は40分間隔で行なわる。以後、溶出温度は
以下の温度の順で段階的に昇温され、それぞれの溶出温
度で分別されるサンプルは、GPCによる分子量分別、
測定が繰り返し行われる。溶出温度の順:0℃、10
℃、20℃、25℃、30℃、35℃、40℃、45
℃、49℃、52℃、55℃、58℃、61℃、64
℃、67℃、70℃、73℃、76℃、79℃、82
℃、85℃、88℃、91℃,95℃、100℃、10
5℃、120℃、135℃(28フラクション)。 (7)データ処理は、装置付属のデータ処理ソフトを用
いて自動で行われる。解析順序は、[1]上記(5)、
(6)の測定で得られる各溶出温度でのGPCクロマト
グラムにベースラインを引き、面積が積分される。
[2]横軸/溶出温度、縦軸/GPCクロマトグラムの
積分値として、積分溶出曲線が計算される。[3]積分
溶出曲線を温度で微分して、横軸/溶出温度、縦軸/微
分の計算値として微分溶出曲線が計算、作図される。
[4]計算結果は、作図される。図の大きさは、横軸に
溶出温度を140℃当たり127.6mm、縦軸に全積
分溶出量を100に規格し、20当たり15mmであ
る。
【0057】(6) 温度上昇溶離分別(TREF)により
得られる溶出温度に対する溶出量の標準偏差 σ:装置
付属のデータ処理ソフトを用いて、上記積分溶出曲線
(全積分溶出量を100に規格)より、温度0〜135
℃の範囲で、2℃きざみの微分値(小数点2桁)を算出
させる。該微分値を用いて、標準偏差σを計算した。
【0058】フィルム特性の評価法 (1) 透明性: JIS K7105 に準拠してヘイズを測定し
た。 (2) ダートインパクト: JIS K7124 に準拠して測定し
た。 (3) 引裂強度: エルメンドルフ法でJIS K7128 に準拠
して測定した。
【0059】実施例1〜3、比較例1 ポリエチレン組成物の各成分の特性を表1、表2及び表
3に示した。用いたポリエチレン成分の種類及び配合割
合を、表4にまとめて示した。添加剤として、アミノシ
リケート2000ppm 及びエルカ酸アミド600ppmを添加し
た。混合方法は、池貝鉄工製2軸混練機にて混練し、ペ
レットを得た。
【0060】フィルムの製造方法は、モダンマシナリ製
50mmφインフレ成形機を用いて18μm厚みのフィルムを
得た。成形条件などは以下のとおりである。 ダイ径:150mm 、 リップクリアランス:2mm 、 成形
温度:150 〜200 ℃、BUR:2.0 得られたフィルムの特性を表5にまとめて示した。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】
【表5】
【0066】
【発明の効果】本発明により、透明性と機械特性に優れ
たフィルムを製造できるポリエチレン組成物を提供す
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)エチレン−α−オレフィン共重合
    体1 〜98重量%、(B)高圧法低密度ポリエチレン1 〜
    50重量%、及び(C)チーグラー系触媒による直鎖状低
    密度ポリエチレン1 〜98重量%からなるポリエチレン組
    成物であって、当該(A)エチレン−α−オレフィン共
    重合体、当該(B)高圧法低密度ポリエチレン、及び当
    該(C)チーグラー系触媒による直鎖状低密度ポリエチ
    レンが下記の特性を有することを特徴とするポリエチレ
    ン組成物。 (A)エチレン−α−オレフィン共重合体: (A-1)密度(d)=0.880 〜0.960 (g/cm3 ) (A-2)190 ℃、2.16Kg荷重におけるメルトフローレート
    (MFR2.16) =0.01〜200(g /10分) (A-3)190 ℃、21.6Kg荷重におけるメルトフローレート
    (MFR21.6)と190 ℃、2.16Kg荷重におけるメルトフロー
    レート(MFR2.16)との比 (MFR21.6) /(MFR2.16)=10
    〜20 (A-4)分子量分布(Mw /Mn )=2.0 〜4.0 (B)高圧法低密度ポリエチレン(但し、(A)成分の
    エチレン−α−オレフィン共重合体及び(C)チーグラ
    ー系触媒による直鎖状低密度ポリエチレンを除く): (B-1)密度(d)=0.915 〜0.935 (g/cm3 ) (B-2)190 ℃、2.16Kg荷重におけるメルトフローレート
    (MFR2.16) =0.01〜100(g /10分) (C)チーグラー系触媒による直鎖状低密度ポリエチレ
    ン(但し、(A)成分のエチレン−α−オレフィン共重
    合体及び(B)高圧法低密度ポリエチレンを除く): (C-1)密度(d)=0.910 〜0.960 (g/cm3 ) (C-2)190 ℃、2.16Kg荷重におけるメルトフローレート
    (MFR2.16) =0.01〜200(g /10分)
  2. 【請求項2】 (A)エチレン−α−オレフィン共重合
    体が、さらに下記の特性を有することを特徴とする請求
    項1記載のポリエチレン組成物。 (A-5) 温度上昇溶離分別(TREF)により得られる溶
    出温度に対する溶出量の標準偏差 σ≦17 (A-6) 温度上昇溶離分別(TREF)により得られる微
    分溶出曲線が複数のピークを有すること
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