JPH1036363A - マロン酸誘導体 - Google Patents

マロン酸誘導体

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JPH1036363A
JPH1036363A JP21200096A JP21200096A JPH1036363A JP H1036363 A JPH1036363 A JP H1036363A JP 21200096 A JP21200096 A JP 21200096A JP 21200096 A JP21200096 A JP 21200096A JP H1036363 A JPH1036363 A JP H1036363A
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JP
Japan
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carbon atoms
group
malonic acid
acid derivative
cathepsin
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Withdrawn
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JP21200096A
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English (en)
Inventor
Yutaka Nomura
豊 野村
Toshihiro Takahashi
俊弘 高橋
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Nippon Chemiphar Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemiphar Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カテプシンB及びLが関与する疾患の治療剤
として有用な化合物を提供する。 【解決手段】 一般式(I)で表されるマロン酸誘導体
と塩。 【化1】 [R1 〜R3 は水酸基、C1-30のアルコキシ、C6-40
アリールオキシ、C7-40のアラルキルオキシ、C3-12
クロアルキル置換のC1-6 のアルコキシ、C3-12複素環
置換のC1-6 のアルコキシ、又は−NR45 (R4
5 とは、水素、C1-30のアルキル、C6-40のアリー
ル、C7-40のアラルキル、C3-12シクロアルキル置換の
1-6 のアルキル、またはC3-12複素環置換のC1-6
アルキル):但し、R1 〜R5 に環状基がある場合に
は、置換基として、ハロゲン、水酸基、C1-6 のアルキ
ル、又はC1-6 のアルコキシを有していてもよい]。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分子構造中にオキ
シラン環を有する新規なマロン酸誘導体及びその薬理学
的に許容される塩に関する。さらに詳しくは、本発明
は、カテプシンLおよびカテプシンBに対して阻害作用
を示す、分子構造中にオキシラン環を有する新規なマロ
ン酸誘導体及びその薬理学的に許容される塩に関する。
【0002】
【従来の技術】骨組織は破骨細胞による骨吸収と骨芽細
胞による骨形成を繰り返しており、このバランスの上に
骨の構造および量が保持されている。しかし、骨吸収が
優位な状態になると骨粗鬆症、悪性高カルシウム血症、
骨ベーチェット病などの骨疾患を発症する。
【0003】破骨細胞による骨吸収は、ミネラルの溶解
(脱灰)と骨基質の分解のステップに分けることがで
き、骨基質の分解はリソソーム酵素により起こると考え
られている。最近の研究では、リソソーム酵素の中で中
心的に働いているものはシステインプロテアーゼである
カテプシンLや、カテプシンL類似の酵素であるといわ
れている(掛川、勝沼、Molecular Medicine, 30(10),
1310-1318(1993) および手塚ほか、J. Biol. Chem., 26
9, 1106-1109(1994))。また、システインプロテアーゼ
阻害剤が骨吸収を抑制することが報告されている(J.M.
Delaisse ほか、Biochem. Biophys., Res. Commun., 1
25, 441-447(1984))。そこで、カテプシンLをはじめ
とするシステインプロテアーゼを阻害する化合物は、骨
粗鬆症などの骨疾患の治療に有望であると考えられてい
る。
【0004】例えば、いくつかのエポキシコハク酸誘導
体を骨疾患の治療に用いることが既に提案されている
(特開昭63−284127号、特開平2−21861
0号各公報)。しかしながら、システインプロテアーゼ
阻害剤を臨床的に使用した例は殆どなく、その研究は緒
に就いたばかりである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、骨粗
鬆症、悪性高カルシウム血症、骨ベーチェット病等の骨
疾患の予防または治療に有用な新規な化合物を提供する
ことである。本発明の目的はまた、カテプシンL活性の
異常亢進を伴なう骨関節炎やリウマチ性関節炎の治療に
有用な化合物を提供することにもある。本発明はまた、
カテプシンB及びLが関与する筋ジストロフィーや筋萎
縮症などの疾患の治療剤として有用な化合物を提供する
こともその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
の解決のために鋭意研究した結果、下記一般式(I)で
表わされる分子構造中にオキシラン環を有するマロン酸
誘導体またはその薬理学的に許容される塩が、強力なカ
テプシンL及びBに対する阻害作用を有することを見出
し、本発明を完成した。
【0007】
【化2】
【0008】[上記式(I)において、R1 、R2 およ
びR3 はそれぞれ独立に、水酸基、炭素原子数が1〜3
0のアルコキシ基、炭素原子数が6〜40のアリールオ
キシ基、炭素原子数が7〜40のアラルキルオキシ基、
炭素原子数3〜12のシクロアルキル基で置換された炭
素原子数1〜6のアルコキシ基、炭素原子数3〜12の
複素環基で置換された炭素原子数1〜6のアルコキシ
基、または−NR45(R4 とR5 とはそれぞれ独立
に、水素原子、炭素原子数が1〜30のアルキル基、炭
素原子数が6〜40のアリール基、炭素原子数が7〜4
0のアラルキル基、炭素原子数3〜12のシクロアルキ
ル基で置換された炭素原子数1〜6のアルキル基、また
は炭素原子数3〜12の複素環基で置換された炭素原子
数1〜6のアルキル基である):但し、R1 、R2 、R
3 、R4 そしてR5 に、アリール基、シクロアルキル基
および複素環基からなる群より選ばれる環状基が含まれ
る場合、その環状基は、置換基として、ハロゲン原子、
水酸基、炭素原子数1〜6のアルキル基、または炭素原
子数1〜6のアルコキシ基を有していてもよい]。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、上記の一般式(I)で表わ
される分子構造中にオキシラン環を有するマロン酸誘導
体またはその薬理学的に許容される塩について説明す
る。一般式(I)において、R1 、R2 およびR3 はそ
れぞれ互いに同一でも、異なっていてもよく、下記の基
から選ばれる基を表わす。
【0010】1)水酸基 2)炭素原子数が1〜30のアルコキシ基、好ましくは
炭素原子数が1〜12のアルコキシ基(例、メトキシ
基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ
基、n−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペン
チルオキシ基) 3)炭素原子数が6〜40のアリールオキシ基、好まし
くは炭素原子数が6〜10のアリールオキシ基(例、フ
ェノキシ基、ナフチルオキシ基) 4)炭素原子数が7〜40のアラルキルオキシ基、好ま
しくは炭素原子数が7〜14のアラルキルオキシ基
(例、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、ナフチ
ルメチルオキシ基) 5)炭素原子数3〜12のシクロアルキル基で置換され
た炭素原子数が1〜6のアルコキシ基、好ましくはシク
ロペンチルあるいはシクロヘキシル基の付いた炭素原子
数1〜4のアルコキシ基(例、シクロヘキシルメチルオ
キシ基) 6)炭素原子数3〜12の複素環基で置換された炭素原
子数1〜6のアルコキシ基、好ましくは一個もしくは二
個の窒素原子、硫黄原子、及び/又は酸素原子を環形成
原子として含む5〜7員環の複素環基で置換された炭素
原子数が1〜4のアルコキシ基(例、ピリジルメチルオ
キシ基、フルフリルオキシ基、チエニルメトキシ基)
【0011】7)−NR45 :ここで、R4 とR5
はそれぞれ独立に、水素原子、炭素原子数が1〜30の
アルキル基、炭素原子数が6〜40のアリール基、炭素
原子数が7〜40のアラルキル基、炭素原子数が3〜1
2のシクロアルキル基で置換された炭素原子数1〜6の
アルキル基、もしくは炭素原子数が3〜12の複素環基
で置換された炭素原子数が1〜6のアルキル基であり、
好ましいのは下記のものである: 7−1)水素原子 7−2)炭素原子数が1〜30のアルキル基、好ましく
は炭素原子数が1〜12のアルキル基(例、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシル
基) 7−3)炭素原子数が6〜40のアリール基、好ましく
は炭素原子数6〜10のアリール基(例、フェニル基、
ナフチル基) 7−4)炭素原子数が7〜40のアラルキル基、好まし
くは炭素原子数が7〜14のアラルキル基(例、ベンジ
ル基、フェネチル基、ナフチルメチル基) 7−5)炭素原子数3〜12のシクロアルキル基で置換
された炭素原子数が1〜6のアルキル基、好ましくはシ
クロペンチルあるいはシクロヘキシル基の付いた炭素原
子数1〜4のアルキル基(例、シクロヘキシルメチル
基) 7−6)炭素原子数が3〜12の複素環基で置換された
炭素原子数1〜6のアルキル基、好ましくは一個もしく
は二個の窒素原子、硫黄原子、及び/又は酸素原子を環
形成原子として含む5〜7員環の複素環基で置換された
炭素原子数1〜4のアルキル基(例、ピリジルメチル
基、フルフリル基、チエニルメチル基)
【0012】なお、一般式(I)で、R1 、R2 、R
3 、R4 、R5 に、アリール基、シクロアルキル基及び
複素環基からなる群より選ばれる環状基が含まれる場合
には、その環状基は置換基として、ハロゲン原子(例、
弗素、塩素、臭素)、水酸基、炭素原子数1〜6のアル
キル基(例、メチル基、エチル基)、または炭素原子数
1〜6のアルコキシ基(例、メトキシ基、エトキシ基)
を有していてもよい。
【0013】一般式(I)において、好ましい基を次に
示す。 (1)R1 が水酸基もしくは炭素原子数1〜6のアルコ
キシ基である。 (2)R2 及びR3 はそれぞれ独立に、水酸基、炭素原
子数が1〜8のアルコキシ基、もしくは−NR45
(R4 とR5 とはそれぞれ独立に、水素原子、炭素原子
数が1〜30のアルキル基、炭素原子数が6〜40のア
リール基、炭素原子数が7〜40のアラルキル基、炭素
原子数3〜12のシクロアルキル基で置換された炭素原
子数1〜6のアルキル基、もしくは炭素原子数3〜12
の複素環基で置換された炭素原子数1〜6のアルキル基
である)である。 (3)R2 およびR3 はそれぞれ独立に、−NR45
(R4 は水素原子であり、R5 は、炭素原子数が1〜3
0のアルキル基、炭素原子数が6〜40のアリール基、
炭素原子数が7〜40のアラルキル基、炭素原子数3〜
12のシクロアルキル基で置換された炭素原子数1〜6
のアルキル基、もしくは炭素原子数3〜12の複素環基
で置換された炭素原子数1〜6のアルキル基である)で
ある。
【0014】前記式(I)に示すオキシラン環の二つの
炭素は共に不斉炭素原子である。そして、式(I)は、
そのオキシラン環に結合した二つのカルボニル基がトラ
ンス型であることを示す。即ち、本発明のマロン酸誘導
体は下記の式(T1 )または式(T2 )で示される光学
異性体の何れか、あるいはこれらの混合物である。
【0015】
【化3】
【0016】本発明のマロン酸誘導体の具体例を表1及
び表2に示す。表1と表2に記載のR1 、R2 およびR
3 が、一般式(I)に示す各基に相当する。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】本発明のマロン酸誘導体は、薬理学的に許
容される塩(例えば、無機または有機の塩基との塩)と
して用いてもよい。塩基の例としては、アルカリ金属
(例、ナトリウム、カリウム)およびアルカリ土類金属
(例、カルシウム)を挙げることができる。本発明のマ
ロン酸誘導体は、特公昭61−55509号公報及び特
公平1−54348号公報に記載の合成方法に類似する
方法、或いは後述する実施例に記載の合成方法及びそれ
に類似する方法に基づいて容易に合成することができ
る。
【0020】次に本発明のマロン酸誘導体の薬理作用に
ついて説明する。本発明のマロン酸誘導体は、チオール
プロテアーゼ阻害作用を有する化合物である。チオール
プロテアーゼには、カテプシンLやBあるいはカルパイ
ン等が含まれる。従って、本発明のマロン酸誘導体及び
その生理学的に許容できる塩は、これらのプロテアーゼ
が関与する疾患に対して、薬理作用が期待できる。カテ
プシンLが関与する疾患には、従来の技術で述べたよう
に、骨粗鬆症、悪性高カルシウム血症や骨ベーチェット
病のような骨疾患が含まれる。従って、本発明のマロン
酸誘導体およびその生理学的に許容できる塩は、これら
の骨疾患の予防薬あるいは治療薬として有用である。カ
テプシンLが関節軟骨を構成するコラーゲンのII型、IX
型およびXI型を中性領域で分解することが報告されてい
る(FEBS Lett. 269, 189-193(1990))。従って、本発
明のマロン酸誘導体及びその薬理学的に許容できる塩
は、カテプシンL活性の異常亢進を伴う骨疾患である骨
関節炎症あるいはリウマチ性関節炎に対しても有効であ
ることが期待できる(特開平5−178757号公報参
照)。
【0021】本発明のマロン酸誘導体はカテプシンB阻
害剤としても優れた作用を示す。すなわち、カテプシン
Bなどの、カテプシンL以外のチオールプロテアーゼが
関与する疾患としては、筋ジストロフィーや筋萎縮症
(カテプシンB、カルパインが関与)、アルツハイマー
病(カルパインが関与)、神経細胞の脱髄によって起こ
るとされる疾患、例えば多発性硬化症や末端神経のニュ
ーロパシー(カルパインが関与)、白内障(カルパイン
が関与)、アレルギー疾患(チオールプロテアーゼが関
与)、劇症肝炎(カルパインが関与)、乳癌、前立腺癌
や前立腺肥大症(カルパインが関与)、癌の増殖や転移
(カテプシンB、カルパインが関与)あるいは血小板の
凝集(カルパインが関与)がある(特開平6−2398
35号参照)ところから、本発明のマロン酸誘導体は、
これらの疾患の治療剤および予防薬として有効であると
考えられる。本発明のマロン酸誘導体およびその薬理学
的に許容できる塩は、以上の疾患の予防薬あるいは治療
薬としても有用であることが期待できる。特に、骨粗鬆
症、悪性高カルシウム血症や骨ベーチェット病のような
骨疾患の予防または治療薬として有用である。
【0022】本発明のマロン酸誘導体の投与方法は、経
口投与でも非経口投与でもよい。経口投与剤の剤型とし
ては、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤およびシロップ
剤が挙げられる。非経口投与の方法としては、粘膜投
与、体表投与、血管投与および組織内投与がある。粘膜
投与の場合は、点眼剤、吸入剤、噴霧剤あるいは座剤と
して使用する。体表投与の場合は、軟膏剤として使用す
る。血管投与および組織内投与の場合は、注射剤として
使用する。上記経口投与剤の製造は、通常の賦形剤、崩
壊剤、結合剤、滑沢剤、色素や希釈剤を用いて行なうこ
とができる。賦形剤としては、ブドウ糖や乳糖が一般に
使用される。崩壊剤の例には、澱粉およびカルボキシメ
チルセルロースカルシウムが含まれる。滑沢剤として
は、ステアリン酸マグネシウムおよびタルクが挙げられ
る。結合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、
ゼラチンおよびポリビニルアルコールが用いられる。
【0023】非経口投与製剤も通常の方法で製造でき
る。例えば、注射剤の場合、通常の注射用蒸留水、生理
食塩水あるいはリンゲル液を用いればよい。本発明のマ
ロン酸誘導体の投与量は、通常成人では、注射剤で一日
0.01乃至100mg、経口投与で一日0.1乃至1
gである。もちろん、投与量は、年齢、人種、症状など
に応じて増減する。
【0024】
【実施例】
[実施例1] (2S,3S)−3−[[ビス(ベンジルカルバモイ
ル)メチル]カルバモイル]オキシラン−2−カルボン
酸エチルの合成
【0025】
【化4】
【0026】(1)2−アミノ−N,N’−ジベンジル
−1,3−プロパンジアミドの合成 アミノマロン酸ジエチル塩酸塩(2.12g,10.0
ミリモル)を95%エタノール(7.0mL)に懸濁さ
せ、ベンジルアミン(7.50g,70.0ミリモル)
のエタノール(17mL)溶液を添加し、60℃で一晩
撹拌した。溶媒を減圧留去した後、クロロホルム(10
mL)を添加し、不溶物を濾別し、クロロホルム(10
mL)で洗浄した。洗液と濾液とを合わせ、溶媒を減圧
にて留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(クロロホルム/メタノール=50/1、体
積比)で精製し、白色結晶として標題化合物を得た
(1.09g)。
【0027】1H NMR(CDCl3 )δ 2.21(2H,br s) 4.12(1H,br s) 4.44,4.49(4H,各々dd,J=6,15H
z) 7.2〜7.3(10H,m) 8.20(2H,br s)
【0028】(2)(2S,3S)−3−[[ビス(ベ
ンジルカルバモイル)メチル]カルバモイル]オキシラ
ン−2−カルボン酸エチルの合成 (2S,3S)−3−エトキシカルボニルオキシラン−
2−カルボン酸カリウム(606mg,3.06ミリモ
ル)を乾燥ベンゼン(6.0mL)に懸濁させて、塩化
チオニル(0.27mL,3.67ミリモル)を滴下
し、3時間加熱還流した。溶媒約2mLを減圧にて留去
し、酸クロライドのベンゼン溶液を得た。上記(1)で
得た2−アミノ−N,N’−ジベンジル−1,3−プロ
パンジアミド(1.09g,3.67ミリモル)とトリ
エチルアミン(0.51mL,3.67ミリモル)の乾
燥ベンゼン(6mL)懸濁液に、氷冷下、上記酸クロラ
イドのベンゼン溶液を滴下し、室温で4時間撹拌した。
反応溶液を水(20mL)と酢酸エチル(50mL)と
で希釈したのち、有機層を分取した。この有機層を、1
0%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
そして飽和食塩水で順次洗浄し、不溶物を濾取した。濾
液を無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、溶媒を減圧留
去し、その残渣を濾取した不溶物と合わせた。次いで、
これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=1/1、体積比)で精製し、白色結晶と
して標題化合物を得た(0.61g)。
【0029】1H NMR(CDCl3 )δ 1.31(3H,t,J=7Hz) 3.61(1H,d,J=2Hz) 3.74(1H,d,J=2Hz) 4.2〜4.3(2H,m) 4.4〜4.5(4H,m) 4.94(1H,d,J=6Hz) 6.94(1H,br) 7.2〜7.4(10H,m) 7.42(1H,br d,J=6Hz)
【0030】[実施例2] (2S,3S)−3−[[ビス(ベンジルカルバモイ
ル)メチル]カルバモイル]オキシラン−2−カルボン
酸の合成
【0031】
【化5】
【0032】実施例1で合成した(2S,3S)−3−
[[ビス(ベンジルカルバモイル)メチル]カルバモイ
ル]オキシラン−2−カルボン酸エチル(0.61g,
1.39ミリモル)をエタノール(30mL)に懸濁さ
せ、氷冷下、0.5N水酸化カリウム/エタノール溶液
(3.34mL,1.67ミリモル)を加え、室温で5
時間撹拌した。溶媒を減圧留去(浴温35℃以下)し、
水(30mL)で希釈したのち、エーテル(10mL×
2)で洗浄した。水層に2N塩酸を加えてpH1〜2と
し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し、微褐色非晶質体として標題化
合物を得た(513mg)。
【0033】1H NMR(CD3 OD)δ 3.64(1H,d,J=2Hz) 3.75(1H,d,J=2Hz) 4.3〜4.5(4H,m) 5.04(1H,s) 7.2〜7.4(10H,m)
【0034】[実施例3] (2S,3S)−3−[[ビス(ベンジルカルバモイ
ル)メチル]カルバモイル]オキシラン−2−カルボン
酸ナトリウムの合成
【0035】
【化6】
【0036】実施例2で得た(2S,3S)−3−
[[ビス(ベンジルカルバモイル)メチル]カルバモイ
ル]オキシラン−2−カルボン酸(510mg,1.2
4ミリモル)を酢酸エチル(20mL)に溶解させ、炭
酸水素ナトリウム(104mg,1.24ミリモル)の
水(20mL)溶液を加え、分液ロート内で激しく振盪
させた。水層を分取し、溶媒を減圧留去(浴温40℃以
下)して、微褐色非晶質体として標題化合物を得た(4
54mg)。
【0037】1H NMR(D2 O)δ 3.50(1H,d,J=2Hz) 3.70(1H,d,J=2Hz) 4.38,4.49(4H,各々d,J=15Hz) 7.2〜7.4(10H,m) IR(KBr)cm-1:3529,3327,306
2,3030,2945,1682,1635,154
7,1497,1452,1396,1321,130
0,1246,1230,1146,1144,108
0,1053,1030,991,962,901,8
52,798,754,727,696,619,58
0,557,499,463.
【0038】[実施例4] (2S,3S)−3−[[ビス[(3−メチルブチル)
カルバモイル]メチル]カルバモイル]オキシラン−2
−カルボン酸エチルの合成
【0039】
【化7】
【0040】(1)2−アミノ−N,N’−ビス(3−
メチルブチル)−1,3−プロパンジアミドの合成 アミノマロン酸ジエチル塩酸塩(2.12g,10.0
ミリモル)とイソアミルアミン(6.10g,70.0
ミリモル)とを用い、実施例1の(1)に記載の方法と
同様の反応及び処理を行なって、標題化合物を黄色非晶
質体として得た(1.82g)。
【0041】1H NMR(CDCl3 )δ 0.91(12H,d,J=6Hz) 1.41(4H,q,J=7Hz) 1.5〜1.7(2H,m) 3.2〜3.3(4H,m) 3.98(1H,s) 7.80(2H,br)
【0042】(2)(2S,3S)−3−[[ビス
[(3−メチルブチル)カルバモイル]メチル]カルバ
モイル]オキシラン−2−カルボン酸エチルの合成 (2S,3S)−3−エトキシカルボニルオキシラン−
2−カルボン酸カリウム(606mg,3.06ミリモ
ル)、塩化チオニル(0.27mL,3.67ミリモ
ル)、上記(1)で得た2−アミノ−N,N’−ビス
(3−メチルブチル)−1,3−プロパンジアミド(9
95mg,3.67ミリモル)、そしてトリエチルアミ
ン(0.51mL,3.67ミリモル)を用い、実施例
1の(2)の方法と同様の反応及び処理を行なって、標
題化合物を黄褐色非晶質体として得た(1.28g)。
【0043】1H NMR(CDCl3 )δ 0.91(12H,d,J=6Hz) 1.32(3H,t,J=7Hz) 1.4〜1.5(4H,m) 1.5〜1.7(2H,m) 3.2〜3.3(4H,m) 3.64(1H,d,J=2Hz) 3.76(1H,d,J=2Hz) 4.2〜4.3(2H,m) 4.78(1H,d,J=6Hz) 6.56(1H,br) 6.87(1H,br) 7.44(1H,br d,J=6Hz)
【0044】[実施例5] (2S,3S)−3−[[ビス[(3−メチルブチル)
カルバモイル]メチル]カルバモイル]オキシラン−2
−カルボン酸の合成
【0045】
【化8】
【0046】実施例4で合成した(2S,3S)−3−
[[ビス[(3−メチルブチル)カルバモイル]メチ
ル]カルバモイル]オキシラン−2−カルボン酸エチル
(1.22g,3.06ミリモル)と0.5N水酸化カ
リウム/エタノール溶液(7.34mL,3.67ミリ
モル)とを用い、実施例2の方法と同様の反応及び処理
を行なって、標題化合物を淡黄色結晶として得た(96
8mg)。
【0047】1H NMR(D2 O)δ 0.88(12H,d,J=6Hz) 1.3〜1.5(4H,m) 1.5〜1.6(2H,m) 3.1〜3.3(4H,m) 3.49(1H,s) 3.68(1H,s) 4.92(1H,s)
【0048】[実施例6] (2S,3S)−3−[[ビス[(3−メチルブチル)
カルバモイル]メチル]カルバモイル]オキシラン−2
−カルボン酸ナトリウムの合成
【0049】
【化9】
【0050】実施例5で合成した(2S,3S)−3−
[[ビス[(3−メチルブチル)カルバモイル]メチ
ル]カルバモイル]オキシラン−2−カルボン酸(96
8mg,2.61ミリモル)と炭酸水素ナトリウム(2
19mg,2.61ミリモル)とを用い、実施例3の方
法と同様の反応及び処理を行なって、標題化合物を微褐
色非晶質体として得た(973mg)。
【0051】1H NMR(D2 O)δ 0.89(12H,d,J=6Hz) 1.3〜1.5(4H,m) 1.5〜1.6(2H,m) 3.2〜3.4(4H,m) 3.50(1H,s) 3.68(1H,s) 4.93(1H,s) IR(KBr)cm-1:3323,3074,295
6,2872,1670,1541,1468,143
9,1387,1304,1234,1173,117
1,1088,1016,957,899,849,7
64,681,606,498.
【0052】[実施例7] (2S,3S)−3−[[ビス[(1−ナフチルメチ
ル)カルバモイル]メチル]カルバモイル]オキシラン
−2−カルボン酸エチルの合成
【0053】
【化10】
【0054】(1)2−アミノ−N,N’−ビス(1−
ナフチルメチル)−1,3−プロパンジアミドの合成 アミノマロン酸ジエチル塩酸塩(961mg,4.54
ミリモル)と1−ナフチルメチルアミン(5.0g,3
1.8ミリモル)とを用い、実施例1の(1)に記載の
方法と同様の反応及び処理を行なって、標題化合物を淡
茶色非晶質体として得た(864mg)。
【0055】(2)(2S,3S)−3−[[ビス
[(1−ナフチルメチル)カルバモイル]メチル]カル
バモイル]オキシラン−2−カルボン酸エチルの合成 (2S,3S)−3−エトキシカルボニルオキシラン−
2−カルボン酸カリウム(357mg,1.80ミリモ
ル)、塩化チオニル(0.16mL,2.17ミリモ
ル)、上記(1)で得た2−アミノ−N,N’−ビス
(1−ナフチルメチル)−1,3−プロパンジアミド
(864mg,2.17ミリモル)、そしてトリエチル
アミン(0.30mL,2.17ミリモル)を用い、実
施例1の(2)の方法と同様の反応及び処理を行なっ
て、標題化合物を茶色非晶質体として得た(285m
g)。
【0056】[実施例8] (2S,3S)−3−[[ビス[(1−ナフチルメチ
ル)カルバモイル]メチル]カルバモイル]オキシラン
−2−カルボン酸の合成
【0057】
【化11】
【0058】実施例7で合成した(2S,3S)−3−
[[ビス[(1−ナフチルメチル)カルバモイル]メチ
ル]カルバモイル]オキシラン−2−カルボン酸エチル
(285mg,0.528ミリモル)と0.5N水酸化
カリウム/エタノール溶液(1.27mL,0.635
ミリモル)とを用い、実施例2の方法と同様の反応及び
処理を行なって、標題化合物を淡黄色非晶質体として得
た(68mg)。
【0059】[実施例9] (2S,3S)−3−[[ビス[(1−ナフチルメチ
ル)カルバモイル]メチル]カルバモイル]オキシラン
−2−カルボン酸ナトリウムの合成
【0060】
【化12】
【0061】実施例8で合成した(2S,3S)−3−
[[ビス[(1−ナフチルメチル)カルバモイル]メチ
ル]カルバモイル]オキシラン−2−カルボン酸(6
5.4mg,0.133ミリモル)と炭酸水素ナトリウ
ム(11.2mg,0.133ミリモル)とを用い、実
施例3の方法と同様の反応及び処理を行なって、標題化
合物を微褐色非晶質体として得た(63.6mg)。
【0062】1H NMR(DMSO−d6 )δ 3.08(1H,s) 3.37(1H,s) 4.7〜4.8(4H,m) 5.06(1H,d,J=8Hz) 7.3〜8.0(14H,m) 8.18(1H,br) 8.63(1H,br) 8.75(1H,br) IR(KBr)cm-1:3398,3290,304
9,1655,1637,1529,1425,139
4,1238,1213,1026,903,897,
854,793,777,451.
【0063】[実施例10] 2−[(2S,3S)−3−エトキシカルボニルオキシ
ラン−2−カルボニル]アミノマロン酸ジエチルの合成
【0064】
【化13】
【0065】(2S,3S)−3−エトキシカルボニル
オキシラン−2−カルボン酸(200mg,1.25ミ
リモル)とN−ヒドロキシコハク酸イミド(144m
g,1.25ミリモル)とを酢酸エチル(2mL)に溶
解させ、氷冷下、この溶液に、N,N’−ジシクロヘキ
シルカルボジイミド(258mg,1.25ミリモル)
の酢酸エチル(2mL)溶液を添加し、そのままの温度
で30分間撹拌した。これに、アミノマロン酸ジエチル
の塩酸塩(345mg,1.63ミリモル)とトリエチ
ルアミン(0.23mL,1.63ミリモル)の酢酸エ
チル(2mL)懸濁液を氷冷下で加え、次いで室温下で
ジクロロメタン(10mL)を加えて、一晩撹拌した。
溶媒のジクロロメタンを減圧留去し、析出したN,N’
−ジシクロヘキシル尿素をセライト濾過で濾別し、酢酸
エチルで洗浄した。濾液と洗液とを合わせ、10%クエ
ン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、そして飽
和食塩水で順次洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。この乾燥液から溶媒を減圧留去し、その残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル=1/1、体積比)で精製し、白色結晶として標
題化合物を得た(194mg)。
【0066】1H NMR(CDCl3 )δ 1.2〜1.4(9H,m) 3.60(1H,d,J=2Hz) 3.74(1H,d,J=2Hz) 4.2〜4.4(6H,m) 5.14(1H,d,J=7Hz) 6.98(1H,br d,J=7Hz) IR(KBr)cm-1:3298,3082,299
3,2949,2910,1749,1668,155
4,1471,1450,1377,1356,135
2,1284,1267,1225,1200,114
6,1113,1020,1014,903,868,
843,812,766,690,669,636,5
98,557,401.
【0067】[薬理実験例1]カテプシンL阻害作用 (1)ラット肝臓リソソーム分画の調製 ウイスター系雄性ラットを脱血致死させ、門脈より氷冷
した生理食塩水を注入して還流後、肝臓を摘出した。以
下の操作は4℃で行なった。はさみで細切後、5gを計
りとり、9倍量の0.25Mスクロース液を加えてホモ
ジナイズ(ポッター型テフロンホモジナイザー)した。
ホモジネートを800×gで10分間遠心分離して得た
上清を、さらに12000×gで20分間遠心分離し
た。得られた沈澱に0.25Mスクロース液25mLを
加えてホモジナイズした後、12000×gで20分間
遠心分離した。得られた沈澱に0.25Mスクロース液
10mLを加えてホモジナイズしたものをリソソーム分
画とした。次いで、この分画を0.33%トリトンX−
100を含む0.25Mスクロース液で希釈してカテプ
シンL活性の測定に供した。
【0068】(2)カテプシンL活性の測定 340mM酢酸ナトリウム、60mM酢酸、4mMED
TA及び8mMジチオスレイトールを含む溶液(pH:
5.5)0.25mLに、リソソーム分画0.1mL、
被検化合物溶液5μLおよび蒸留水0.545mLを加
えて30℃で15分間プレインキュベートした後、基質
として50μMカルボベンゾキシ−L−フェニルアラニ
ル−L−アルギニン−4−メチルクマリル−7−アミド
(Z-Phe-Arg-MCA) 溶液0.1mLを加えて反応を開始し
た。30℃で20分間反応させた後、100mMモノク
ロル酢酸ナトリウム、30mM酢酸ナトリウムおよび7
0mM酢酸を含む溶液(pH:4.3)1mLを加えて
反応を停止させた。最終溶液の蛍光強度を励起波長38
0nm、蛍光波長460nmで測定した。なお、Z−P
he−Arg−MCAは、リソソーム分画に含まれるカ
テプシンBによっても分解されるため、カテプシンBの
特異的阻害剤であるCA−074[村田他、FEBS Lett.
280, 307-310(1991) ]を反応溶液に10-7M添加して
カテプシンBを完全に阻害した条件下で測定を行なっ
た。結果を表3に示す。
【0069】
【表3】 表3 ──────────────────────────────────── 被検化合物 カテプシンL阻害 IC50(M) ──────────────────────────────────── 実施例3 1.2×10-9 ────────────────────────────────────
【0070】以上の結果から、本発明のマロン酸誘導体
は強力なカテプシンL阻害作用を持つことが明らかにな
った。
【0071】[実施例12]カテプシンB阻害作用 352mMのKH2 PO4 、48mMのNa2 HPO
4 、5.32mMのEDTA・2Naおよび10mMの
L−システインを含む溶液(pH6.0)0.25mL
にリソソーム分画0.1mL、被検薬物5μLおよび蒸
留水0.545mLを加えて、30℃で15分間プレイ
ンキュベ−ションした後、基質として、50μMのカル
ボベンゾキシ−L−アルギニン−L−アルギニン−4−
メチルクマリル−7−アミド(Z-Arg-Arg-MCA)溶液0.
1mLを加えて反応を開始させた。30℃で20分間反
応させた後、その反応液に100mMのモノクロル酢酸
ナトリウム、30mMの酢酸ナトリウム及び70mMの
酢酸を含む水溶液(pH4.3)1mLを加えて、反応
を停止させた。最終容量の蛍光強度を励起波長380n
m、蛍光波長460nmで測定した。その結果を下記の
表4に記す。
【0072】
【表4】 表4 ──────────────────────────────────── 被検化合物 カテプシンB阻害(IC50) ──────────────────────────────────── 実施例3 1.3×10-7 ────────────────────────────────────
【0073】以上の結果から、本発明のマロン酸誘導体
がカテプシンL阻害作用に加えて、カテプシンB阻害作
用を有することが分る。
【0074】
【発明の効果】本発明のマロン酸誘導体は新規化合物で
あり、強力なカテプシンL阻害作用及びカテプシンB阻
害作用を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/335 ADU A61K 31/335 ADU AED AED AGZ AGZ 31/38 ADD 31/38 ADD C07D 409/12 303 C07D 409/12 303

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(I)で表されるマロン酸誘
    導体、及びその薬理学的に許容される塩。 【化1】 [上記式(I)において、R1 、R2 およびR3 はそれ
    ぞれ独立に、水酸基、炭素原子数が1〜30のアルコキ
    シ基、炭素原子数が6〜40のアリールオキシ基、炭素
    原子数が7〜40のアラルキルオキシ基、炭素原子数3
    〜12のシクロアルキル基で置換された炭素原子数1〜
    6のアルコキシ基、炭素原子数3〜12の複素環基で置
    換された炭素原子数1〜6のアルコキシ基、または−N
    45(R4 とR5 とはそれぞれ独立に、水素原子、
    炭素原子数が1〜30のアルキル基、炭素原子数が6〜
    40のアリール基、炭素原子数が7〜40のアラルキル
    基、炭素原子数3〜12のシクロアルキル基で置換され
    た炭素原子数1〜6のアルキル基、または炭素原子数3
    〜12の複素環基で置換された炭素原子数1〜6のアル
    キル基である):但し、R1 、R2 、R3 、R4 そして
    5 に、アリール基、シクロアルキル基および複素環基
    からなる群より選ばれる環状基が含まれる場合、その環
    状基は、置換基として、ハロゲン原子、水酸基、炭素原
    子数1〜6のアルキル基、または炭素原子数1〜6のア
    ルコキシ基を有していてもよい]。
  2. 【請求項2】 一般式(I)において、R1 が水酸基も
    しくは炭素原子数1〜6のアルコキシ基である、請求項
    1に記載のマロン酸誘導体、及びその薬理学的に許容さ
    れる塩。
  3. 【請求項3】 一般式(I)において、R2 とR3 はそ
    れぞれ独立に、水酸基、炭素原子数が1〜8のアルコキ
    シ基、または−NR45 (R4 とR5 とはそれぞれ独
    立に、水素原子、炭素原子数が1〜30のアルキル基、
    炭素原子数が6〜40のアリール基、炭素原子数が7〜
    40のアラルキル基、炭素原子数3〜12のシクロアル
    キル基で置換された炭素原子数1〜6のアルキル基、も
    しくは炭素原子数3〜12の複素環基で置換された炭素
    原子数1〜6のアルキル基である)である、請求項1も
    しくは2に記載のマロン酸誘導体、及びその薬理学的に
    許容される塩。
  4. 【請求項4】 一般式(I)において、R2 およびR3
    はそれぞれ独立に、−NR45 (R4 は水素原子であ
    り、R5 は、炭素原子数が1〜30のアルキル基、炭素
    原子数が6〜40のアリール基、炭素原子数が7〜40
    のアラルキル基、炭素原子数3〜12のシクロアルキル
    基で置換された炭素原子数1〜6のアルキル基、もしく
    は炭素原子数3〜12の複素環基で置換された炭素原子
    数1〜6のアルキル基である)である、請求項1もしく
    は2に記載のマロン酸誘導体、及びその薬理学的に許容
    される塩。
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