JPH1035918A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1035918A
JPH1035918A JP8199240A JP19924096A JPH1035918A JP H1035918 A JPH1035918 A JP H1035918A JP 8199240 A JP8199240 A JP 8199240A JP 19924096 A JP19924096 A JP 19924096A JP H1035918 A JPH1035918 A JP H1035918A
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paper
image
image forming
parallel
sheet
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JP8199240A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Hamada
孝利 濱田
Katsuaki Goto
勝昭 後藤
Masahiro Anazawa
雅弘 穴沢
Yutaka Yamamoto
豊 山本
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の記録シートを並列搬送する画像形成装
置において、搬送路の幅が限られている中で、記録シー
トの搬送間隔を可及的に縮めることによって処理速度の
向上を可能とするものを提供する。 【解決手段】 本複写機の用紙カセットは、別々の用紙
カセットに収納された用紙を組み合わせて、平行移動機
構で主走査方向の位置合わせして並列供給することがで
きる。給紙選択ルーチンでは、用紙カセットから供給可
能な用紙の組合せの中で、主走査方向の画像形成可能な
範囲内であって且つ幅搬送方向の長さが最も短くなるよ
うな組合せを選択する(S32〜S35)。感光体ドラ
ムに書き込む第1画像及び第2画像について、イメージ
リーダ部10で読み取った原稿の方向と、ステップS3
4で判断された組合せの通紙方向とを照合して、方向が
異なっているものについて、縦横方向変換を行うように
設定する(ステップS36)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、並列で搬送される
複数の記録シートに画像を形成する複写機やレーザプリ
ンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機を初めとする画像形成装置は、一
般に、入力された画像データに基づいて信号光を走査す
ることによって感光体ドラム等の上に画像を形成し、形
成された画像を転写位置に移動させると共に記録シート
を転写位置に搬送して、記録シート上に画像を転写する
ようになっている。
【0003】画像形成装置が普及するに連れて、多くの
記録シートに短時間で画像形成するという高速処理に対
する要請が生じ、特にデジタル複写機の分野では高速処
理に対する要請が大きくなっている。高速処理化の要請
に応えるために、例えば感光体ドラムの回転や転写シー
トの搬送動作を高速化するといった内部の機械的部分の
高速化もなされているが、画像形成の精度やペーパーハ
ンドリングの面から限界がある。
【0004】そこで、特開昭61−189568号公報
や特開平2ー24673号公報に開示されているよう
に、複数枚の記録シートを並行搬送し、これに画像を形
成する並列搬送型の複写機が開発されている。この複写
機では、一回の複写動作で2枚以上の記録シートに複写
できるので、複写処理速度を無理なく倍加することがで
きる。
【0005】並列搬送型の複写機における給紙機構とし
ては、並列搬送に供する複数の転写紙を1つのカセット
内に並列で収納しておき、これを同時に供給する方式が
多く示されているが、上記の特開昭61−189568
号公報に開示されているもののように、別々のカセット
に収納された記録シートを組み合わせて並列搬送できる
ようになっているものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような並列搬送型
の画像形成装置において、高速処理に対する更なる要請
に応えるため、一定時間により多くの記録シートに画像
を形成する技術が望まれている。ところで、一般的に記
録シートを連続的に搬送して画像形成する場合、その処
理速度は、記録シートの搬送間隔が短いほど速くなる。
【0007】並行搬送する記録シートの搬送間隔は、同
時に搬送される記録シートの中で搬送方向の長さが1番
長いもの(以下、これを「搬送方向の長さ」ということ
とする)によって律せられる。例えば、A4サイズとB
5サイズとの記録シートを縦通紙方向で並列搬送する場
合、搬送間隔としては、A4サイズの長手方向の長さ
と、連続する記録シートの干渉を避けるのに必要な間隙
とを合わせた長さを確保する必要があり、それ以上に搬
送間隔を縮めることはできない。
【0008】そこで、搬送間隔を縮めるための一案とし
て、記録シートを横通紙方向(記録シートの短辺と搬送
方向とが平行となる方向)で並列搬送し、これに画像を
形成するような装置構成とすることも考えられる。しか
しながら、各種サイズの記録シートを横通紙方向で搬送
させるには、搬送路の幅をかなり大きく設定することが
必要となる。例えばA4サイズ2枚を横通紙方向で搬送
する場合、搬送路の幅は600mm程度必要となる。
【0009】実際の装置では、設定できる感光体ドラム
の幅は制限され、これによって搬送路の幅が規定される
ことが多く、横通紙方向で並列搬送できる記録シートの
サイズは限られることが多い。例えば、感光体ドラムの
幅がA3サイズの長辺に相当する長さに設定される場
合、A5サイズまでは横通紙方向で2枚を並列搬送でき
るが、B5サイズ以上ではできない。
【0010】本発明は、このような課題と考察に基づい
てなされたものであって、複数の記録シートを並列搬送
する画像形成装置において、搬送路の幅が限られている
中で、記録シートの搬送間隔を可及的に縮めることによ
って処理速度の向上を可能とするものを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、並列搬送型の画像形成装置において、搬
送手段が、複数の搬送路に、記録シートの縦及び横の通
紙方向を組合せて並列に供給できる供給部を備え、画像
形成手段が、各搬送路に供給される記録シートに形成す
る画像の方向を、該記録シートの通紙方向に合わせる画
像方向調整部を備える構成とした。
【0012】これによって、従来より搬送方向の長さを
縮めることができる理由は、次の通りである。画像方向
調整部を持たない従来の並列搬送型の画像形成装置にお
いては、記録シート上に形成される画像の方向は入力さ
れる画像データの方向によって決まるので、並列搬送に
供する記録シートの通紙方向をこれに合わせなければな
らないが、本発明の画像形成装置では、画像方向調整部
を持つので、いずれの通紙方向で記録シートを供給して
も、記録シート上に形成される画像の方向はこれに合わ
せられる。
【0013】従って、並列搬送に供することのできる記
録シートの通紙方向の組合せが、従来よりも多様とな
る。即ち、搬送方向の長さが従来よりも小さい組合せを
取ることのできる可能性が生じるので、処理速度を高め
ることができる。また、搬送手段に、供給部から縦方向
及び横方向を組み合わせて並行供給できる記録シートの
各組合せの中から、画像形成可能な範囲内であって且つ
搬送方向の長さが最短となる組合せを選択する選択部を
備えた構成とすれば、処理速度を高めるような組合せの
選択が自動的になされる。
【0014】また、供給部に、記録シートを収納する複
数の収納ケースと、収納ケースを搬送方向に対して直交
する方向に移動させる移動機構を備えた構成とすること
によって、各収納ケースに収納されている記録シートの
搬送方向に対して直交する方向に対する位置を調整する
ことができる。このような移動機構を備えることによっ
て、限られた収納ケースを用いて、多様な組合せで記録
シートを並列供給することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
の実施の形態を、デジタル複写機を例にして説明する。 〔デジタル複写機の全体的な構成についての説明〕図1
は、本発明に係るデジタル複写機(以下、単に「複写
機」という)の全体構成を示す図である。
【0016】複写機1は、読み取った原稿を、並列で供
給搬送する用紙上に同時に複写することができるもので
あって、搬送路毎に異なるサイズの用紙を供給し、各々
の倍率で複写することができる機能を持つものである。
この複写機1は、大きく分けて、原稿の画像を読み取る
イメージリーダ部10と、イメージリーダ部10で読み
取った画像を用紙(OHP用フィルム等のシートでもよ
い)上に再現するプリンタ部20とから構成されてお
り、プリンタ部20においては、用紙を2列で搬送する
並列搬送モード、及び1列で搬送する単独搬送モードで
複写できるようになっている。
【0017】図1では、紙面右方向が、プリンタ部20
の用紙搬送方向(以下、単に「搬送方向」という)、紙
面表方向がプリンタ部20で画像を書き込む時の主走査
方向となっている。 〔イメージリーダ部10についての説明〕スキャナ11
は、原稿を照射する露光ランプ12と、当該原稿からの
反射光を集光するロッドレンズアレー13と、集光され
た光を受けて電気信号に変換する密着型のCCDセンサ
14を備えており、原稿読取時には、スキャナ11がス
キャナモータM2により駆動されて搬送方向(図中矢印
方向)に移動し、原稿ガラス板15上に載置された原稿
をスキャンする。
【0018】イメージリーダ部10の上面には、原稿カ
バー16が、その後端側を軸にして原稿ガラス板15対
して開放可能に取付けられている。この原稿カバー16
は、原稿が動かないように固定すると共に露光ランプ1
2の光が外部に逃げないようにする。スキャナ11の露
光ランプ12で原稿画像に照射された光はCCDセンサ
14において光電変換され、画像データとして制御部1
00に送られる。
【0019】このようなイメージリーダ部10の動作
は、制御部100で制御されることによって、プリンタ
部20の動作と同期して動作するようになっている。 〔プリンタ部20についての説明〕先ず、画像を形成す
る機構について説明する。制御部100では、イメージ
リーダ部10からの画像データをA/D変換しデジタル
信号として一端蓄える。そして、以下に説明するよう
に、この画像データを、レーザダイオード21の駆動信
号として出力し、感光体ドラム27の画像形成領域S上
に再生する。
【0020】感光体ドラム27は、露光を受ける前にク
リーナ28で感光体表面の残留トナーを除去され、さら
にイレーサランプ29に照射されて除電された後、画像
形成領域Sに対応して配置された帯電チャージャ30に
より一様に帯電される。感光体ドラム27表面の感光体
は、一様に帯電した状態でレーザダイオード21からの
露光を受ける。
【0021】レーザダイオード21から発光されたレー
ザ光は、コリメータレンズ22を通過して平行光線にな
った後、ポリゴンモータ24により定速で回転されるポ
リゴンミラー23のミラー面で反射されてfθレンズ2
5を通過した後、折り返しミラー26a,26bに反射
されて、感光体ドラム27の表面をその長手方向(主走
査方向)に露光走査する。それによって、画像形成領域
Sに静電潜像が形成される。
【0022】このときの書き込みタイミングは、後述す
るようにプリンタ制御部130によって制御される。な
お、本実施の形態では、画像形成領域Sの主走査方向の
最大長Zは、A3サイズの長辺より若干長く設定されて
いる。図2は、複写機1における感光体ドラム27周辺
の要部の構成を示す斜視図である。この図においては、
折り返しミラー26a,26bやクリーナ28、イレー
サランプ29、搬送ベルト33などは省略されており、
ポリゴンミラー23もその反射面のみが示されている。
【0023】図に示すように、感光体ドラム27におけ
る画像形成領域Sの画像形成開始位置の走査角度より少
し小さな走査角度でレーザ光が入射したときに、これを
検出するSOS(「Start Of Scan」の
略)センサ43が設けられている。このSOSセンサ4
3は、フォトダイオードなどの光電変換素子からなり、
ポリゴンミラー23で反射したレーザ光がfθレンズ2
5を通過後、ハーフミラー42に反射されて、SOSセ
ンサ43に入射されると、これを電気信号(以下、SO
S信号という)に変換してプリンタ制御部130(図4
参照)に送る。プリンタ制御部130では、このSOS
信号に基づいて、主走査方向の書き込みタイミングを決
定する。
【0024】画像形成領域Sに形成された静電潜像は、
現像器31で現像されることによって、感光体ドラム2
7の表面上にトナー像が形成される。この現像器31
は、例えば二成分式の現像器であって、内部に収納され
たトナーとキャリアを攪拌してトナーに電荷を与え、こ
のトナーを現像ローラ311を介して感光体ドラム27
表面に供給することによって現像する。
【0025】次に、用紙を供給搬送する機構について説
明する。図1に示すように、プリンタ部20の搬送方向
と反対側の側部には、用紙が収納された3つの用紙カセ
ット50a,50b,50cが上・中・下段に取付けら
れている。そして、プリンタ部20には、各用紙カセッ
ト50に対して、用紙を繰り出す給紙ローラ51,52
が取付けられている(用紙カセット50aには給紙ロー
ラ51a,52a、用紙カセット50bには給紙ローラ
51b,52b、用紙カセット50cには給紙ローラ5
1c,52c)。
【0026】上・中・下段の用紙カセット及び給紙ロー
ラは同様の構成なので、まとめて説明する。図3は、用
紙カセット50及び給紙ローラ51,52の構成を示す
斜視図である。用紙カセット50は、外枠体500と、
外枠体500に軸支されたスクリュー軸501と、スク
リュー軸501を回転駆動するカセット移動用モータ5
02と、用紙を収納する移動収納体510とからなる。
【0027】移動収納体510は、底板511の上に、
用紙の端を規制する規制板512,513、後端位置板
514,515、仕切り板516とが移動可能な状態で
取付られている。なお、図には示さないが、底板511
の上には用紙圧接板が設けられ、収納される用紙が給紙
ローラ51,52に圧接されるようになっている。利用
者は、使用する可能性のあるサイズの用紙を、移動収納
体510に予め収納しておくが、その収納形態として
は、1束の用紙を単独で収納することもできるし、2束
の用紙を並列で収納することもでき、通紙方向は縦方
向,横方向のいずれでも収納できる。
【0028】給紙ローラ51,52は、メインモータM
1(図1参照)の駆動力で回転し、その駆動制御は給紙
用クラッチ53、54によってなされる。給紙用クラッ
チ53,54の接続を制御することによって、用紙カセ
ット50に収納された2つの用紙を各々独立したタイミ
ングで繰り出すこともできるし、用紙カセット50に大
サイズの用紙が単独で収納されている場合には、給紙ロ
ーラ51,52を同時に駆動してこれを繰り出すことも
できる。
【0029】用紙カセット50には、搬送に供する用紙
の主走査方向の位置を、感光体ドラム27上に形成され
る画像の位置に合わせて調整(レジスト調整)するため
の平行移動機構が備えられている。即ち、用紙カセット
50において、スクリュー軸501と係合する係合板5
17,518が底板511の下側に取付られ、カセット
移動用モータ502でスクリュー軸501を回転駆動す
ることによって、移動収納体510を主走査方向に平行
移動することができるようになっている。
【0030】このような用紙カセット50a,50b,
50cからの給紙機構により、用紙を2つ並べて収納し
た1つの用紙カセットから並列供給することもできる
が、別々の用紙カセットに収納された用紙を組み合わせ
且つ主走査方向の位置合わせをして並列供給することも
できるので、3つの用紙カセット50a,50b,50
cから幅広い組合せ供給ができるようになっている。
【0031】なお、プリンタ部20には、用紙カセット
50a,50b,50cに収納されている用紙サイズ,
通紙方向,用紙の有無を検出して制御部100に知らせ
る用紙センサ(不図示)が取付られている。後述するよ
うに、制御部100は、この情報に基づいて、用紙カセ
ット50a,50b,50cの中から給紙モードに応じ
た用紙を選択する。
【0032】用紙カセット50a,50b,50cから
繰り出された用紙は、タイミングローラ34で一旦停止
し、感光体ドラム27上に形成される画像と同期をとっ
て送り出される。並列搬送の場合は、タイミングローラ
34から2枚の用紙の先端が同時に送り出される。そし
て、搬送ベルト33によって感光体ドラム27の下方の
転写位置に搬送される。なお、タイミングローラ34や
搬送ベルト33もメインモータM1の駆動力によって回
転駆動される。
【0033】転写位置の搬送ベルト33の裏には転写チ
ャージャ32が設置されている。この転写チャージャ3
2は、電荷を発生して、感光体ドラム27に形成された
トナー像を静電力で用紙上に転写する。トナー像が転写
された用紙は、搬送ベルト35により定着装置36まで
搬送される。定着装置36は、この用紙をヒータが内蔵
された定着ローラ361で加熱しながら押圧することに
よりトナーを紙の繊維の間に固定して定着させ、排紙ト
レー37上に排出する。
【0034】〔操作パネル17及び制御部100につい
ての説明〕イメージリーダ部10の上部の操作しやすい
位置には、図1に示す操作パネル17が設けられてい
る。操作パネル17には、利用者からの指示の受付及び
利用者に対する表示を行うための液晶タッチパネル,複
写枚数や複写倍率などを指示するためのテンキー,コピ
ー動作の開始を指示するスタートキーなどが設けられて
いる。
【0035】操作パネル17は、設定されている搬送モ
ード,コピー枚数,複写濃度、倍率等を表示すると共
に、利用者が所定の表示面或はキーをタッチすることに
よってこれらを指示する入力操作ができる他、紙詰まり
(ジャム)や用紙の不足が生じた時にはその異常発生を
表示する。操作パネル17から入力された給紙モード,
コピー指示枚数,倍率等は、制御部100に記憶され
る。
【0036】給紙モードとしては、1種類の用紙サイズ
を選択する1サイズモード(A3モード,B4モード,
A4モード,B5モード,1サイズ自動選択モード)
と、2種類の用紙サイズを選択する2サイズモード(B
4&A5モード,A4&B5モード,A4&A5モー
ド,B5&A5モード,2サイズ自動選択モード)があ
り、利用者はこのいずれかのモードを選択できるように
なっている。
【0037】なお、上述した主走査方向の最大長Zによ
る制限から、A3サイズを含む2サイズモードやB4&
A4モードはない。図4は、制御部100の構成を示す
ブロック図である。制御部100は、イメージリーダ制
御部110と画像信号処理部120とプリンタ制御部1
30とからなる。
【0038】イメージリーダ制御部110は、原稿読み
取り時におけるイメージリーダ部10の動作制御、即
ち、CCDセンサ14や露光ランプ12のON/OFF
の切替や、スキャナモータM2の駆動制御等を行う。画
像信号処理部120は、CCDセンサ14から送られて
くる画像データを、デジタル信号に変換し、シェーディ
ング補正,濃度変換,エッジ強調などの処理を施すこと
によって、再現時の画質劣化を防止する。
【0039】プリンタ制御部130は、搬送ベルト33
の定速回転、給紙用クラッチ53,54,タイミングロ
ーラ34の駆動等の用紙供給搬送に関する制御や、感光
体ドラム27の定速回転,現像器31のトナー供給,各
チャージャ30,32への電力供給,画像信号処理部1
20からの画像データに基づく露光走査等の画像形成に
関する制御を行う。
【0040】〔プリンタ制御部130の構成についての
説明〕図5は、プリンタ制御部130のブロック図であ
る。プリンタ制御部130は、CPU131,モータ制
御回路132,レーザダイオードドライバ133,クロ
ック発生回路134,ROM135,RAM136,画
像データメモリ137等からなる。
【0041】モータ制御回路132は、CPU131の
指示に従って、ポリゴンモータ24を起動,停止する
他、レーザ光走査時には一定の回転速度を維持するよう
に制御する。クロック発生回路134は、レーザ光走査
の動作等のタイミングをとるためのクロックパルスを発
生する。
【0042】ROM135には、CPU131がプリン
タ部20の各部を制御するのに用いる各種プログラムが
格納されている。RAM136は、操作パネル17から
の入力情報を記憶したり、CPU131がプログラムを
実行するときのワークエリアとして用いられたりする。
画像データメモリ137は、A3サイズの原稿の画像デ
ータを記憶できる容量を持つマルチポートのメモリであ
って、画像信号処理部120からCPU131を介して
送られてくる画像データを各アドレスに格納する。
【0043】画像形成時には、CPU131は、画像デ
ータメモリ137に格納されている画像データを読み出
してレーザダイオードドライバ133に送る。レーザダ
イオードドライバ133は、その画像データに基づいて
レーザダイオード21の出力を制御して感光体ドラム2
7上に静電潜像の形成を行う。CPU131が画像デー
タを読み出すときには、次に示すように、必要に応じて
拡大縮小及び縦横変換を施す。
【0044】〔プリンタ制御部130による画像の拡大
縮小及び縦横変換についての説明〕複写機1において、
イメージリーダ部10で読み取り画像データメモリ13
7に格納された画像データは、そのまま読み出して画像
形成を行うと、画像形成領域S(並列搬送モードの場合
には、第1画像形成領域Saと第2画像形成領域Sb)
には、イメージリーダ部10で読み取ったのと同じ方
向,同じ大きさで画像が形成されるよう各部の設定がな
されている。
【0045】従って、等倍で画像方向を変換しない場合
には、CPU131は画像データをそのまま読み出して
レーザダイオードドライバ133に送る。画像を拡大・
縮小する場合には、CPU131が画像データメモリ1
37から画像データを読み出すときに、ROM135に
格納されている拡大・縮小用プログラムを用いてデータ
の補間・間引き等の処理を加えることによって、拡大・
縮小を行う。
【0046】また、画像の縦横方向を変換する場合に
は、CPU131が画像データメモリ137から読み出
す画像データのアドレスの順番を、ROM135に格納
されている縦横変換(90゜回転)用プログラムを用い
て変換することによって、縦横方向変換を行う。 〔プリンタ制御部130による制御の概要〕プリンタ制
御部130の制御の概要を、図6のフローチャート(メ
インルーチン)に基づいて説明する。
【0047】まず、電源が投入されると、ROM135
に格納された初期化プログラムにより、CPU131内
部の各種レジスタの初期化及び装置各部の初期モード設
定を行い(ステップS1)、クロック発生回路134に
よりクロックパルスを発生させて計時を開始する(ステ
ップS2)。この計時は、メインルーチンの1サイクル
の所定時間を定めて全体の動作を管理するものであり、
以下に述べるステップS3〜S5のサブルーチンを順次
コールし、ステップS6において所要時間の終了を待っ
てから、ステップS2に戻るように時間管理する。一
方、各サブルーチンにおいても、所定の処理時間が割り
当てられており、それぞれ内部カウンタでカウントを行
って時間管理する。
【0048】計時開始後、装着されている用紙カセット
50a,50b,50cに収納されている用紙の中から
給紙する用紙を選択する給紙選択ルーチンを実行する。
このステップでは、後で詳述するが、用紙カセット50
a,50b,50cから供給可能な用紙の組合せの中
で、搬送方向の長さが最も短くなるような組合せを選択
する(ステップS3)。
【0049】続いて、コピー動作ルーチンを実行する
(ステップS4)。一般に、記録紙上への再現画像の形
成は、トナーの帯電量と感光体ドラムの表面電位や、転
写チャージャ32の電荷によって生じる静電力に依存し
ており、この静電力は、環境温度や湿度によって左右さ
れるので、AIDCセンサ(自動画像濃度制御用セン
サ),温度検出センサ,湿度検出センサ(各センサはい
ずれも不図示)を設けて、CPU131は、これらの検
出信号に基づいて帯電チャージャ30や現像器31や転
写チャージャ32における各条件を最適に調整する。こ
れらの調整の内容自体は、従来の複写機においてなされ
ていた公知の事項なので、詳細は省略する。
【0050】コピー動作ルーチンに続いて、その他のル
ーチンを実行する(ステップS5)。ここでは、給紙時
における紙詰まりを検知するジャム処理等を実行する。
ジャム処理は、各ジャム検知センサの検出信号を所定の
閾値と比較することによって紙詰まりを判定し、紙詰ま
りが発生していると判断された場合には、画像形成動作
を一旦停止させて、操作パネル17にジャム発生とその
箇所を表示させる。
【0051】以上の全てのルーチンが終了し、内部タイ
マによって所定時間が経過すると、再びステップS2に
戻る(ステップS6)。 〔給紙選択ルーチンについての説明〕図7は、上記ステ
ップS3の給紙選択ルーチンの内容を示すフローチャー
トである。
【0052】CPU131は、操作パネル17から入力
された給紙モードに基づいて、供給する用紙のサイズを
設定する。ここで用紙サイズ自動選択モードが設定され
ている場合は、画像データメモリ137に記憶されてい
る原稿データのサイズと設定されている倍率とから用紙
サイズを算出する(ステップS31)。説明上、ここで
は、用紙サイズP1(短辺長さX1,長辺長さY1)及び
用紙サイズP2(短辺長さX2,長辺長さY2)の用紙を
給紙するように設定されたものとする。
【0053】次に、上記用紙サイズセンサからの情報を
読み込んで、ステップS31で設定されたサイズの用紙
(用紙サイズP1,P2)が、装着されている用紙カセッ
ト50a,50b,50cの中に存在するか否かを調べ
る。ここでは通紙方向は問わず該当サイズ用紙の存在だ
けを判断する(ステップS32)。そして、存在すれ
ば、以下のように並列搬送通紙案を出す。
【0054】用紙サイズP1と用紙サイズP2の用紙を、
縦/縦,縦/横,横/縦,横/横の通紙方向で組合せた
ときの主走査方向の長さの和(即ち、X1+X2,X1+
Y2,Y1+X2,Y1+Y2)を算出し、その中から、
(Z−W)を越えない組合せを選択する。ここでWは、
並行搬送する用紙の間隙として最低必要な間隙を表す。
そして、選択された組合せについて、主走査方向の長さ
の和の大きいものから順に、第1候補の並列搬送通紙
案,第2候補の並列搬送通紙案──とする。
【0055】なお、ステップS31において1つのサイ
ズが設定された場合は、P1=P2(即ちX1=X2且つY
1=Y2)となるので、ここでは、主走査方向の長さの和
2X1,X1+Y1,2Y1の中から(Z−W)を越えない
組合せを選択し、主走査方向の長さの和の大きいものか
ら順に、第1候補,第2候補…とすることになる。ま
た、コピー指示枚数が1枚の場合には、通紙案は出さな
いものとする(ステップS33)。
【0056】ステップS33で出された通紙案の第1候
補から順に、装着されている用紙カセット50a,50
b,50c中に収納されている用紙を組合せて実際に供
給することが可能であるか否かを判断する。ここでは、
用紙カセット50a,50b,50c中の用紙の通紙方
向も考慮して供給可能か否かを判断する(ステップS3
4)。
【0057】第1候補で供給可能と判断されたなら(ス
テップS34でYes)、その組合せに基づいて、各画
像形成領域Sa,Sbの設定及びレーザダイオードドラ
イバ133へ送る画像データの設定を行う(ステップS
36)。このステップS36については後で詳述する。
第1候補で可能でなければ(ステップS34でNo)、
第2候補以下について、同様に実際に組合せ供給が可能
であるか否かを判断し(ステップS35でNo→ステッ
プS34)、供給可能である(ステップS34でYe
s)ならステップS36の処理を行う。
【0058】通紙案の最下位候補まで検討しても、実際
に組合せ供給可能なものがない場合(ステップS35で
Yes)は、単一搬送を行うこととし、単一搬送用のプ
ログラムで画像形成領域Sの設定及びレーザダイオード
ドライバ133へ送出する画像データの設定を行う(ス
テップS37)。ステップS31で設定された用紙サイ
ズP1,P2の一方或は両方が、装着されている用紙カセ
ット50a,50b,50cの中に存在しなければ(ス
テップS32でNo)、その存在しない用紙サイズを操
作パネル17に表示して(ステップS38)、利用者に
その用紙をセットするよう促す。
【0059】〔書き込みタイミング及び用紙搬送のタイ
ミングの調整についての説明〕図8は、上記ステップS
36の画像形成領域及び画像データ設定のフローチャー
トである。ステップS34で供給可能と判断された用紙
サイズ及び通紙方向の組合せに基づいて、主走査方向に
関する書き込みタイミング(SOSセンサ43からCP
U131に入力されるSOS信号を基準として、第1画
像形成領域Saに書き込む第1画像の開始時間Ts1及
び終了時間Te1の設定、第2画像形成領域Sbに書き
込む第2画像の開始時間Ts2及び終了時間Te2)の
設定を行う(図9参照)(ステップS361)。
【0060】ステップS34で供給可能と判断された用
紙の組合せにおける搬送方向の長さに基づいて、副走査
方向に関する書き込み開始のタイミング設定、並びに用
紙を搬送するタイミングの設定を行う。書き込みタイミ
ング並びに搬送タイミングは、感光体ドラム27上に形
成される画像と搬送される用紙とが転写位置で合致する
ように、且つ、連続搬送される用紙の間隙ができるだけ
狭く且つ用紙同志の干渉が起こらないような間隔となる
よう設定する(ステップS362)。
【0061】供給する用紙が収納された用紙カセット5
0を主走査方向に平行移動することによって、用紙の主
走査方向の位置を画像形成位置と合わせる(レジスト調
整)。この平行移動は、該当するカセット移動用モータ
502を駆動することによって行う(ステップS36
3)。画像データメモリ137から画像データを読み出
すときの縦横方向変換(90゜回転)及び拡大・縮小の
設定を行う。
【0062】縦横方向変換の設定は、第1画像形成領域
Saに書き込む第1画像データ及び第2画像形成領域S
bに書き込む第2画像データの各々について、イメージ
リーダ部10で読み取った原稿の方向と、ステップS3
4で判断された組合せの通紙方向とを照合して、方向が
異なっているものについて設定を行う。また、拡大・縮
小については、操作パネル17から入力された倍率に基
づいて設定する(ステップS364,S365)。
【0063】そして、主走査方向の1ライン毎に、書き
込む第1画像データ及び第2画像データを設定する(ス
テップS366)。このように設定された内容に基づい
て、以下のように書き込みが実行される。図9は、並列
搬送時にプリンタ制御部130が主走査方向の書き込み
を指示するタイミングを示すタイムチャートである。
【0064】SOSセンサ43(図2参照)にレーザ光
が入射すると、SOSセンサ43からSOS信号が出力
される。CPU131はこれを受けて、クロック発生回
路134からのクロックパルスをカウントする。カウン
トTs1後に第1SOI信号を発して、画像データメモ
リ137から第1画像用の1走査ライン分を読み出し、
レーザダイオードドライバ133に出力する。レーザダ
イオードドライバ133は、レーザダイオード21の出
力を変調して感光体ドラム27の第1画像形成領域Sa
に書き込む。そしてカウントTe1後には、第1EOI
信号を発して1走査ライン分の書き込みを終了する。
【0065】カウントTs2後には、第2SOI信号を
発して、画像データメモリ137から第2画像用の1走
査ライン分を読み出し、レーザダイオードドライバ13
3に出力する。レーザダイオードドライバ133は、レ
ーザダイオード21の出力を変調して、この画像データ
を感光体ドラム27の第2画像形成領域Saに書き込
む。そして、カウントTe2後には、第2EOI信号を
発して書き込みを終了する。
【0066】このような各走査ラインの書き込みを繰り
返すことによって、感光体ドラム27の表面に第1及び
第2画像の静電潜像が形成される。なお、上記ステップ
S31で2種類のサイズが設定され、各コピー指示回数
が異なる場合は、コピー指示回数の少ない方が終了した
時点で、自動的に残りのサイズについての単独搬送に切
り換えられるようになっている。
【0067】
【実施例】
(実施例)上記実施の形態の複写機1において(Z−
W)の値を420mmとし、ステップS31で設定され
る様々な用紙サイズに対して、ステップS33で出され
る並列搬送通紙案を下記表1に掲げる。
【0068】
【表1】 なお、ステップS31で用紙サイズが「A3のみ」或は
「B4のみ」に設定された場合、該当する並列搬送通紙
案はない。 (比較例)上記実施例と同様の複写機において、画像の
縦横方向を変換する機能が備わっていない場合に、用紙
サイズの組合せ設定に対して出される並列搬送通紙案
を、原稿の読取り方向が縦方向の場合と横方向の場合と
に分けて、上記表1に記載する。
【0069】なお、表1の実施例及び比較例の各並列搬
送通紙案の下には、「主走査方向の長さの和」(上段の
数値)及び「搬送方向の長さ」(下段の数値)を併記し
た。 (考察)表1の結果から次のように考察される。実施例
の通紙案において、第2候補や第3候補の通紙案が存在
する場合、搬送方向の長さは、第1候補≦第2候補≦第
3候補となっている。
【0070】従って、上記ステップS34,35のよう
に第1候補から優先的に選択することで、処理速度の速
い候補を選ぶことができることがわかる。次に、実施例
と比較例との間で、搬送方向の長さに関する比較を行
う。実施例の第1候補通紙案と比較例の原稿縦方向読み
取りの通紙案とを比較すると、用紙サイズの設定が「B
4&A5」,「A4&B5」,「A4&A5」,「A4
のみ」,「B5のみ」の場合においては、搬送方向の長
さは同じであるが、用紙サイズの設定が「B5&A
5」,「A5のみ」の場合においては、実施例の第1候
補通紙案の方が搬送方向の長さが短くなっている。
【0071】実施例の第1候補通紙案と比較例の原稿横
方向読み取りの通紙案とを比較すると、用紙サイズの設
定が「A5のみ」の場合においては、搬送方向の長さは
同じであるが、用紙サイズの設定がその他の場合におい
ては、比較例の原稿横方向読み取りの通紙案はない(即
ち、複写はできない)。なお、用紙サイズの設定が「B
5&A5」の場合においては、実施例の第1候補通紙案
は、比較例の原稿縦方向及び原稿横方向のいずれの通紙
案と比べても、搬送方向の長さが短い。B5横/A5縦
で組合せた場合、このように特別に効果が生じるのは、
主走査方向の長さの和が405.5mmという(Z−
W)に近い値であり、且つB5サイズの短辺(182m
m)とA5サイズの長辺(200mm)とが比較的近い
値であるので、画像形成領域Sを有効に利用できる(即
ち空白部を少なくすることができる)ためということが
できる。
【0072】図10は、「B5&A5」の用紙サイズ設
定における、実施例及び比較例の並列搬送通紙案を示す
図であって、(a)は実施例の第1候補、(b)は比較
例(原稿縦方向読み取り)の第1候補である。図10の
(a)と(b)を比べると、明らかに(a)の方が余白
部が少ない。 (用紙カセットに対する用紙収納形態の例)図11は、
複写機1において、用紙カセット50に収納される用紙
サイズ及び通紙方向の組合せの具体例を示す平面図であ
って、(a),(b)は大サイズの用紙が単独で収納さ
れる場合、(c)〜(h)は2つの用紙が並列に収納さ
れる場合を示している。
【0073】表1中の実施例の「使用カセットの記号」
の欄には、該当する組合せで用紙を供給するためには、
図11(c)〜(h)に示した用紙収納の形態の中で、
どれを用いればよいかを記載した。ここで、用紙カセッ
ト50a,50b,50cに、図11の(c),
(d),(f)の形態で用紙が収納されている場合を例
に取って、用紙カセットに平行移動手段を設けることに
よって、供給できる用紙の組合せがどのように異なるか
を考察する。
【0074】平行移動手段が設けられていない場合で
も、B4縦/A5縦,A4横/B5縦,B5横/A5
縦,A4横/A5縦,B5横/B5縦の組合せについて
は供給可能であるが、A5縦/A5縦の組合せについて
は供給できない。一方、平行移動手段が設けられている
場合は、A5縦/A5縦の組合せでも供給できる。 〔その他の事項〕以上、本発明を実施の形態に基づいて
説明してきたが、本発明の内容はこれに限定されないの
は勿論であり、以下のようなものも含まれれる。
【0075】上記実施の形態においては、3つの用紙カ
セット50a,50b,50cを装着できる例を示した
が、装着する用紙カセットの数は、これに限定されな
い。例えば、用紙カセット50の数は1つであっても、
設定される用紙サイズに合わせて収納する用紙を利用者
が調整すれば給紙を行うことができる。また、例えば、
図11の(a)〜(h)の収納形態の用紙カセットを全
部装着するようにすれば、利用者が収納する用紙を調整
しなくても、あらゆる用紙サイズの設定に対応して給紙
することができる。
【0076】上記実施の形態においては、2枚の記録紙
を並行給紙して、1回の画像形成動作で2枚の同一画像
をコピーするものについて述べたが、感光体ドラムの長
さを軸方向に長く設定して、3箇所以上に画像の形成
し、それぞれの位置に記録紙を並行搬送することもでき
る。上記実施の形態においては、一回の画像形成動作に
おいて各搬送路の用紙に同じ画像が形成されるが、複数
の原稿を読み取って、各搬送路の用紙に別の原稿の画像
を形成するような構成とすることも可能である。
【0077】上記実施の形態においては、プリンタ制御
部130が用紙サイズの設定を行うときに、通紙案の中
から、「主走査方向の長さの和」に基づいて搬送方向の
長さが最も短くなるものを選択したが、各通紙案につい
て搬送方向の長さを直接比較して選択するようにしても
よい。上記実施の形態においては、プリンタ制御部13
0が、用紙サイズの設定を自動的に行うようにしたが、
利用者がマニュアルで用紙サイズの設定を行うようにし
てもよい。
【0078】上記実施の形態においては、複写機の例を
示したが、レーザプリンタ等の画像形成装置においても
同様に実施することができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の並列
搬送型の画像形成装置は、搬送手段が、複数の搬送路
に、記録シートの縦方向及び横方向を組合せて並列に供
給できる供給部を備え、画像形成手段が、各搬送路に供
給される記録シートの縦横通紙方向が入力された画像デ
ータの方向と異なる場合に、搬送路の記録シートに形成
する画像の縦横方向を変換する画像方向調整部を備える
構成とし、これによって、従来より搬送方向の長さを縮
めることができる。
【0080】また、搬送手段に、供給部から縦方向及び
横方向を組み合わせて並行供給できる記録シートの各組
合せの中から、画像形成可能な範囲内であって且つ搬送
方向の長さが最短となる組合せを選択する選択部を備え
た構成とすれば、処理速度を高めるような組合わせの選
択が自動的になされる。また、供給部に、記録シートを
収納する複数の収納ケースと、収納ケースを搬送方向に
対して直交する方向に移動させる移動機構を備えた構成
とすることによって、各収納ケースに収納されている記
録シートの搬送方向に対して直交する方向に対する位置
を調整することができるため、より多様な組合せで記録
シートを並列供給することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複写機の全体構成を示す図であ
る。
【図2】複写機1における感光体ドラム27周辺の要部
の構成を示す斜視図である。
【図3】用紙カセット50及び給紙ローラ51,52の
構成を示す斜視図である。
【図4】制御部100の構成を示すブロック図である。
【図5】プリンタ制御部130のブロック図である。
【図6】プリンタ制御部130の制御の概要を示すフロ
ーチャートである。
【図7】図6の給紙選択ルーチンの内容を示すフローチ
ャートである。
【図8】図7の画像形成領域及び画像データ設定のフロ
ーチャートである。
【図9】並列搬送時にプリンタ制御部130が主走査方
向の書き込みを指示するタイミングを示すタイムチャー
トである。
【図10】用紙サイズの設定が「B5&A5」の場合に
おける並列搬送通紙案を示す図である。
【図11】用紙カセット50に収納される用紙サイズ及
び通紙方向の組合せの具体例を示す図である。
【符号の説明】
1 複写機 10 イメージリーダ部 20 プリンタ部 27 感光体ドラム 30 帯電チャージャ 31 現像器 32 転写チャージャ 34 タイミングローラ 43 SOSセンサ 50 用紙カセット 51,52 給紙ローラ 53,54 給紙用クラッチ 100 制御部 130 プリンタ制御部 131 CPU 133 レーザダイオードドライバ 137 画像データメモリ 501 スクリュー軸 502 カセット移動用モータ 510 移動収納体
フロントページの続き (72)発明者 穴沢 雅弘 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 山本 豊 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録シートを複数の搬送路で並行搬送す
    る搬送手段と、入力された画像データに基づいて各搬送
    路に搬送される記録シート上に画像を形成する画像形成
    手段とを備え、1回の画像形成動作で複数の記録シート
    上に画像を形成する画像形成装置において、 前記搬送手段は、 前記複数の搬送路に、縦及び横の通紙方向を組合せて記
    録シートを並列に供給することのできる供給部を備え、 前記画像形成手段は、 各搬送路に供給される記録シートに形成する画像の方向
    を、該記録シートの通紙方向に合わせる画像方向調整部
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段は、 前記供給部から縦方向及び横方向を組み合わせて並行供
    給できる記録シートの各組合せの中から、画像形成可能
    な範囲内であって且つ搬送方向の長さが最短となる組合
    せを選択する選択部を備えることを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記供給部は、 記録シートを収納する複数の収納ケースと、該収納ケー
    スを搬送方向に対して直交する方向に移動させる移動機
    構とを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の画
    像形成装置。
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