JPH1035816A - 搬送設備 - Google Patents

搬送設備

Info

Publication number
JPH1035816A
JPH1035816A JP20879096A JP20879096A JPH1035816A JP H1035816 A JPH1035816 A JP H1035816A JP 20879096 A JP20879096 A JP 20879096A JP 20879096 A JP20879096 A JP 20879096A JP H1035816 A JPH1035816 A JP H1035816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transport
container
transfer
storage
station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20879096A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Kiriyama
茂 桐山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shooter Ltd
Original Assignee
Nippon Shooter Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shooter Ltd filed Critical Nippon Shooter Ltd
Priority to JP20879096A priority Critical patent/JPH1035816A/ja
Publication of JPH1035816A publication Critical patent/JPH1035816A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保管庫と搬送台車との間の搬送物の移し替え
を自動的に行うことができ、機構および制御を複雑化す
ることなく搬送後におけるステーションでの荷降ろしを
容易に行うことができ、また搬送途中の荷くずれ、荷こ
ぼれを防止できる搬送設備を提供する。 【解決手段】 搬送台車5はカルテ等の搬送物を多数保
管する保管庫2の近傍のステーション6aと他の複数の
ステーション6bとの間を接続するレール7上を走行す
る。該搬送台車上には搬送物容器8が設けられており、
移載装置9は保管庫と搬送台車上の搬送物容器との間で
搬送物を移載する。搬送物容器は一端に取出し口8aを
有し、且つ、該取出し口が常時上方を向くように搬送台
車に対しその走行方向と直交する横軸5c廻りに回動可
能に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば病院内にお
けるカルテ、X線フィルム等の情報記録担体、或いは、
薬剤、医療器具などの搬送に、或いは 図書館、オフィ
スビル等内における書籍、書類、事務用品等の搬送に用
いることができる搬送設備に関し、更に詳しくは、搬送
物を保管庫から自動的に搬出入すると共に各ステーショ
ン間で搬送する搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から上述のごとき各種搬送物を搬送
台車に搭載して所望のステーションに搬送することが行
われており、また省スペース、省力化の為に搬送物を保
管庫に保管し自動的に出し入れすることも行われてい
る。特に近年においては、その用途は拡大しつつある。
【0003】しかしながら、従来にあっては保管庫と搬
送設備とは有機的に連結されておらず、これらの間では
人手によって搬送物の移し替えが行われているのが一般
的である。
【0004】一方、実公平4−18962号公報、特公
平1−39374号公報、特開平4−161395号公
報等には保管庫と搬送台車との間の搬送物の移し替えを
自動化した搬送設備が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記実公平4−189
62号公報記載の搬送設備における搬送台車は上部が開
口した搬送物収容部を有するが、搬送台車は上下方向に
延びるレール上を走行したり、レールに逆さ吊りにされ
て走行する場合もあることから、搬送台車には搬送物収
容部の取出し口を開閉する開閉蓋が設けられている。こ
のため、保管庫と搬送台車との間の搬送物の移し替えを
自動化するには開閉蓋の開閉操作を自動化する必要があ
り、機構および制御が複雑化する難点がある。
【0006】また、上記特公平1−39374号公報記
載の搬送設備における搬送台車は下部が開口した搬送物
収容部を有し、特開平4−161395号公報記載の搬
送設備における搬送台車は側部が開口した搬送物収容部
を有するが、これらの構成の場合、搬送物を安全に移送
するには該搬送物を搬送物収容部内に保持するための保
持機構が必要となる。しかしながら、ステーション上で
は搬送物の積込み又は荷降ろしのために保持機構を解放
又は保持動作させる必要があり、それらの動作を手作業
で行うとすれば作業が繁雑となり、また、該動作を機械
化すると機構および制御が複雑になる。
【0007】したがって、本発明の目的は、保管庫と搬
送台車との間の搬送物の移し替えを自動的に行うことが
でき、機構および制御を複雑化することなく搬送後にお
けるステーションでの荷降ろしを容易に行うことがで
き、また搬送途中の荷くずれ、荷こぼれを防止できる搬
送設備を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、特許請求の範囲第1項記載の発明は、情報記録担体
等の搬送物を多数保管する保管庫と、該保管庫の近傍の
ステーションと他の複数のステーションとの間を接続す
るレールと、該レール上を走行してステーション間を移
動する搬送台車と、該搬送台車上に設けられた搬送物容
器と、前記保管庫とその近傍のステーション上の搬送台
車上の搬送物容器との間で搬送物を移載する移載手段と
を備えた搬送設備であって、前記搬送物容器は一端に取
出し口を有し且つ該取出し口が常時上方を向くように前
記搬送台車に対しその走行方向と直交する横軸廻りに回
動可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0009】上記構成の搬送設備においては、搬送物容
器はその取出し口が常時上方を向くように搬送台車に対
しその走行方向と直交する横軸廻りに回動可能に設けら
れているため、いかなる走行姿勢に対しても容器の取出
し口が上方を向いた姿勢を保つことになる。このため従
来は不可欠であった蓋が不要となり、搬送物の搬出入の
際に必要であった蓋の開閉又は取外しが不要となり、作
業性が向上すると共に、保管庫からの自動移載の際には
蓋の開閉が不要となる為、処理時間を短縮することがで
きる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の搬
送設備において、前記レールが少なくとも前記保管庫の
近傍のステーションにおいて水平方向に延びており、前
記搬送台車は該搬送台車が前記水平姿勢のときに前記搬
送物容器の取出し口を上方に開放させるための開放部を
備えていることを特徴とする。
【0011】上記構成によれば、搬送台車を水平方向に
延びたレール上で停止させて搬送物を移載することがで
きる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の搬
送設備において、前記レールが少なくとも前記保管庫の
近傍のステーションにおいて上下方向に延びており、前
記搬送台車は該搬送台車が少なくとも垂直姿勢のときに
前記搬送物容器の取出し口を上方に開放させるための開
放部を備えていることを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、搬送台車を上下方向に
延びたレール上で停止させて搬送物を移載することがで
きるので、搬送台車を水平姿勢にするためのレール敷設
構造を省略でき、ステーションを省スペース化すること
ができる。
【0014】また、上記課題を解決するために、請求項
4記載の発明は、情報記録担体等の搬送物を多数保管す
る保管庫と、該保管庫の近傍のステーションと他の複数
のステーションとの間を接続するレールと、該レール上
を走行してステーション間を移動する搬送台車と、該搬
送台車上に設けられた搬送物容器と、前記保管庫とその
近傍のステーション上の搬送台車上の搬送物容器との間
で搬送物を移載する移載手段とを備えた搬送設備であっ
て、前記搬送物容器は前記搬送台車に固設されると共に
一端に取出し口を有しており、前記搬送台車には前記搬
送物容器の取出し口が上方を向くときに該取出し口を開
放する開放部を有するカバーが設けられており、該カバ
ーはその開放部が常時上方を向くように前記搬送台車に
対しその走行方向と直交する横軸廻りに回動可能に取り
付けられていることを特徴とする。
【0015】上記構成の搬送設備においては、カバーは
その開放部が常時上方を向くように搬送台車に対しその
走行方向と直交する横軸廻りに回動可能に取り付けられ
ているので、搬送物容器の取出し口が上方を向くときに
は該取出し口を開放することができる。また、搬送台車
が水平姿勢から垂直姿勢或いは逆さ吊り姿勢になるとき
は搬送物容器の取出し口は横向き或いは下向きとなる
が、カバーは開放部が上を向くように保たれるので、搬
送物容器の取出し口をカバーで閉塞して搬送物の落下を
防止することができる。
【0016】また上記課題を解決するために、請求項5
記載の発明は、情報記録担体等の搬送物を多数保管する
保管庫と、該保管庫の近傍のステーションと他の複数の
ステーションとの間を接続するレールと、該レール上を
走行してステーション間を移動する搬送台車と、該搬送
台車上に着脱可能に設けられた搬送物容器と、前記保管
庫とその近傍のステーション上の搬送台車との間で前記
搬送物容器を移載する移載手段とを備えた搬送設備であ
って、前記搬送物容器は一端に取出し口を有しており、
且つ、前記取出し口が常時上方に位置するように前記搬
送台車に対しその走行方向と直交する横軸廻りに回動可
能に係止されていることを特徴とする。
【0017】上記構成を有する搬送設備においては、搬
送物を搬送台車に対し着脱可能な搬送物容器に収容した
まま保管庫と搬送台車との間で移し替えできるので、不
揃いの搬送物であってもそれらの保管、搬送および出し
入れの作業を能率よく行うことができる。また、搬送物
容器はその取出し口が常時上方を向くように搬送台車に
対しその走行方向と直交する横軸廻りに回動可能に係止
されているため、いかなる走行姿勢に対しても容器の取
出し口が上方を向いた姿勢を保つことになる。このため
従来は不可欠であった蓋が不要となり、搬送物の搬出入
の際に必要であった蓋の開閉又は取外しが不要となり、
作業性が向上すると共に、保管庫からの自動移載の際に
は蓋の開閉が不要となる為、処理時間を短縮することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例につき説明する。
【0019】
【実施例】図1から図6までは本発明を病院のカルテ管
理に適用した場合の第1実施例を示したものである。は
じめに図1および図2を参照すると、カルテ保管室1a
には棚構造をなした複数の保管庫2が列をなして設置さ
れており、保管庫2の各棚にはカルテを収容したファイ
ル3の上端部を水平にスライド可能に保持する多数のホ
ルダ4が並設されている。各保管庫2の端部近傍には搬
送台車5のためのステーション6a、6a、・・・が設
けられており、また、各診察室1b、治療室1c等にも
同様のステーション6b、6b・・・が設けられてお
り、これらステーション6a、6b、・・・はレール7
で接続されている。
【0020】搬送台車5はレール7上を自走してステー
ション6a、6b、・・・間を移動することができる。
搬送台車5上には外ケース5aが取り付けられており、
この外ケース5a内に後述する搬送物容器8が設けられ
ている。各保管庫2には保管庫2とその近傍のステーシ
ョン6a上の搬送台車5上の搬送物容器8との間でファ
イル3を移載する移載装置9が設けられている。図2〜
4を参照すると、移載装置9はファイル3の配列方向に
沿ってベースレール9a上を図2、3中矢印A方向に移
動可能なコラム9bと、該コラム9bに対し図2中矢印
B方向に上下動可能に取り付けられた水平アーム9cと
を有する。水平アーム9cにはファイル3の上端部を水
平にスライド可能に保持する複数個の保持溝を備えたピ
ックアップホルダ9dが水平(図3中矢印C方向)にス
ライド動作可能に設けられている。
【0021】さらにピックアップホルダ9dの下方にお
いて、水平アームにはファイル3を把持するチャックハ
ンド9fを備えたスライドアーム9eが図3中矢印D方
向に水平動作可能に設けられている。チャックハンド9
fがファイル3を把持した後スライドアーム9eがスラ
イド動作することにより、ファイル3は保管庫2のホル
ダ4と移載装置9のピックアップホルダ9dとの間をス
ライド移動することができる。ピックアップホルダ9d
における複数個の保持溝に対応して、チャックハンド9
fはスライドアーム9eに対し保持溝の配列方向(図3
中矢印E方向)に移動することができる。
【0022】一方、ピックアップホルダ9dはファイル
3を搬送物容器8内へと移送した後、水平に移動するこ
とによりファイル3を該ピックアップホルダ9dの保持
溝から離脱させ搬送物容器8内に収容させることができ
る。また、ピックアップホルダ9dは水平スライド動作
により搬送物容器8に保持されたファイル3の上端部を
保持溝内に挿入させることができ、これにより、搬送物
容器8内のファイル3をピックアップホルダ9dに取り
出すことができる。
【0023】なお、図示した移載装置9は例示にすぎ
ず、本発明は移載装置の形態に依存するものではないの
で、他の如何なる形態の移載装置を用いてもよい。例え
ば、ピックアップホルダ9dの各保持溝はファイル3を
保管庫側端部から挿脱可能に形成するとともに下方に挿
脱可能に形成し、各保持溝に対応してピックアップホル
ダ9dにファイル3を水平にスライド可能に保持する開
閉チャック片を設け、該チャック片の開動作によってフ
ァイル3を保持溝3から解放して搬送物容器8内へ移し
たり、閉動作によって搬送物容器8内のファイル3の上
端部をピックアップホルダ9dの保持溝内に保持させる
ように構成してもよい。この場合、ピックアップホルダ
9dは水平アーム9cに固定される。また、移載装置9
はファイル3を保管庫2からピックアップしてステーシ
ョン6aの近傍のファイル移載部まで移送させるファイ
ル採集機構部と、該ファイル移載部と搬送台車5上の搬
送物容器8との間でファイル3の移し替えを行なう移載
機構部とを個別に備えたものであってもよい。
【0024】図1に示すように、この実施例において
は、レール7は各保管庫2に対応したステーション6
a、6a、・・・の箇所でほぼ水平に延びている。ま
た、各保管庫2に対応したステーション6a、6a、・
・・の箇所においてレール7にはそれぞれ搬送台車5を
側方に偏移させるシフター7aが設けられている。した
がって、何れかの保管庫2に対応したステーション6a
に搬送台車5が停留しているときに他の搬送台車5はレ
ール7上に沿ってそのステーション6aを通過し、別の
保管庫2用のステーション6aへと移動したりそのステ
ーション6aから保管室1aの外へと移動することがで
きる。
【0025】また、この実施例では、診察室1b等にお
いてレール7は天井壁に沿って延びており、レール7の
途中に設けられた分岐部7bから分岐したレール7cは
側壁に沿って下方に延びた後、診察室1b内のステーシ
ョン6bの箇所まで水平に延びている。
【0026】図5(a)〜(c)に詳細に示すように、
外ケース5a内の搬送物容器8は一端に取出し口8aを
有しており、外ケース5aの上部には搬送台車5が水平
姿勢のとき搬送物容器8の取出し口8aを上方に開放す
る開放口5bが形成されている。外ケース5aは搬送台
車5上に固定されているので、外ケース5aの開放口5
bは搬送台車5が垂直姿勢になると横向きとなり、また
搬送台車5が逆さ吊り状態になると下向きとなる。
【0027】一方、本発明の特徴をなす搬送物容器8は
取出し口8aが常時上方を向くように搬送台車5上の外
ケース5aに対しその走行方向と直交する横軸5c廻り
に回動可能に取り付けられている。また、搬送物容器8
の重心位置を横軸5cに対し取出し口8aとは反対側に
偏位させるために該搬送物容器8の底部には錘体8bが
取り付けられている。
【0028】上述したように、上記構成の搬送設備にお
いては、搬送物容器8はその取出し口8aが常時上方を
向くように搬送台車5に対しその走行方向と直交する横
軸5c廻りに回動可能に設けられているため、図6から
も容易にわかるように、いかなる走行姿勢に対しても容
器8の取出し口8aが上方を向いた姿勢を保つことにな
る。このため従来は不可欠であった蓋が不要となり、フ
ァイルの搬出入の際に必要であった蓋の開閉又は取外し
が不要となり、作業性が向上すると共に、保管庫2から
の自動移載の際には蓋の開閉が不要となる為、処理時間
を短縮することができる。
【0029】図7〜図9は本発明の第2実施例を示した
ものである。これらの図において上記第1実施例と同様
の構成要素には同一の参照符号が付されている。
【0030】この第2実施例の搬送設備においては、保
管室1a内において天井壁に沿って延びるレール7の途
中に複数の分岐部7d、7d・・・が設けられており、
各分岐部7d、7d、・・・から分岐して延びる分岐レ
ール7e、7e、・・・が保管庫2の近傍のステーショ
ン6a、6a、・・・において上下方向に延びている。
したがって、搬送台車5は垂直姿勢でステーション6a
に到達する。このような搬送設備に用いられる搬送台車
5は、図9(a)〜(c)に示すように、搬送物容器8
を回転可能に支持する支持体5dを有しており、この支
持体5dの側部には搬送台車5が上下方向に延びるレー
ル7上にあるとき(図7参照)に搬送物容器8の取出し
口8aを開放する開放部5eが形成されている。また、
この実施例においては、ピックアップホルダ9dは水平
アーム9cに固定されており、ピックアップホルダ9d
の各保持溝はファイル3を保管庫側端部から挿脱可能に
形成されるとともに下方に挿脱可能に形成されている。
そして各保持溝に対応してピックアップホルダ9dには
ファイル3を水平にスライド可能に保持する開閉チャッ
ク片が設けられており、該チャック片の開動作によって
ファイル3を保持溝3から解放して搬送物容器8内へ移
したり、閉動作によって搬送物容器8内のファイル3の
上端部をピックアップホルダ9dの保持溝内に保持させ
るように構成されている。他の構成は上記第1実施例と
同様である。
【0031】上記構成によれば、搬送台車5を上下方向
に延びた分岐レール7e上で停止させてファイル3を移
載することができるので、搬送台車5を水平姿勢にする
ためのレール敷設構造を省略でき、ステーションを省ス
ペース化することができる。なお、この第2実施例にお
ける支持体5dの開放部5eは上方および両側方に開放
した形態を有するが、支持体5dには上方に開放する開
放部と側方に開放する開放部とが互いに分離して形成さ
れていてもよい。
【0032】図10(a)〜(c)および図11(a)
〜(c)は本発明の第3実施例を示したものである。こ
れらの図において上記第1実施例と同様の構成要素には
同一の参照符号が付されている。
【0033】この第3実施例の搬送設備においては、搬
送台車5の外ケース5a内には搬送物容器8が搬送台車
5に対し固定されて設けられており、搬送物容器8には
搬送台車5が水平姿勢のとき上方に開口する取出し口8
aが形成されている。また、搬送台車5の外ケース5a
内には搬送物容器8の取出し口8aが上方を向くとき
(すなわち搬送台車5が水平姿勢のとき)に該取出し口
8aを開放する開放部10aを有するカバー10が設け
られている。このカバー10はその開放部10aが常時
上方を向くように搬送台車5に対しその走行方向と直交
する横軸11廻りに回動可能に取り付けられている。ま
た、カバー10の重心位置を横軸11に対し開放部10
aとは反対側に偏位させるために該カバー10の底部に
は錘体10dが取り付けられている。
【0034】図10(a)〜(c)を参照して更に詳し
く説明すると、カバー10は横軸11を中心として搬送
物容器8の周囲を包囲して円弧状に延びる周壁板10b
と、この周壁板10bの両側縁にそれぞれ結合された側
壁板10cを有する。横軸11にはフランジ上のホイー
ル12が同心に設けられており、カバー10の側壁板1
0cに軸着された少なくとも3個以上のローラー13が
ホイール12の外周に沿ってほぼ等間隔に配置されると
共に該ホイール12の外周に転動可能に係合している。
したがって、カバー13は横軸11に対し同心に保持さ
れるとともに横軸11の廻りをスムーズに回動すること
ができる。他の構成は上記第1実施例と同様である。
【0035】上記構成を有する第3実施例の搬送設備に
おいては、カバー10はその開放部10aが常時上方を
向くように搬送台車5に対しその走行方向と直交する横
軸11廻りに回動可能に取り付けられているので、搬送
物容器8の取出し口8aが上方を向くときには該取出し
口8aを開放することができる(図11(a)参照)。
また、搬送台車5が水平姿勢から垂直姿勢或いは逆さ吊
り姿勢になるときは搬送物容器8の取出し口8aが横向
き或いは下向きとなるが、カバー10は開放部10aが
上を向くように保たれるので、搬送物容器8aの取出し
口8aをカバー10で閉塞して搬送物の落下を防止する
ことができる(図11(b)、(c)参照)。
【0036】図12および図13は本発明の第4実施例
を示したものである。これらの図において上記第1実施
例と同様の構成要素には同一の参照符号が付されてい
る。
【0037】この第4実施例の搬送設備においては、一
端部に取出し口8aを有する搬送物容器8が搬送台車5
に対し着脱可能に、且つ、取出し口8aが常時上方に位
置するように搬送台車5に対しその走行方向と直交する
横軸5c廻りに回動可能に係止されている。更に詳しく
説明すると、搬送台車5上には第2実施例と類似の支持
体5dが設けられており、この支持体5dの相対向する
内壁部には軸部の先端に頭部を有する横軸5cがそれぞ
れ突設されている。そして、搬送物容器8の両側壁には
それぞれ横軸5cの軸部と回動可能に係合する切欠き溝
14aを有する係合片14が取り付けられている。切欠
き溝14aは搬送物容器8の下方に向かって開口してい
るので、搬送物容器8の係合片14の切欠き溝14aを
上から横軸5cに係合させることにより、取出し口8a
を上に向けた状態で搬送物容器8を横軸5cに軸支する
ことができる(図12(a)、(b)参照)。また、こ
の第4実施例における搬送台車5上の支持体5dは第2
実施例と同様に側部に開放部5eを有しているので、搬
送物容器8は垂直姿勢の搬送台車5に対しても取出し口
8aを上に向けた状態で横軸5cに係止させることがで
きる(図12(c)参照)。他の構成は上記第1実施例
と同様である。
【0038】上記構成を有する第4実施例の搬送設備に
おいては、搬送物を収容した搬送物容器8を保管庫と搬
送台車との間で移し替えできるので、不揃いの搬送物で
あってもそれらの保管、搬送および出し入れの作業を能
率よく行うことができる。また、搬送物容器8はその取
出し口8aが常時上方を向くように搬送台車5に対しそ
の走行方向と直交する横軸5c廻りに回動可能に係止さ
れているため、いかなる走行姿勢に対しても容器8の取
出し口8aが上方を向いた姿勢を保つことになる。この
ため従来は不可欠であった蓋が不要となり、搬送物の搬
出入の際に必要であった蓋の開閉又は取外しが不要とな
り、作業性が向上すると共に、保管庫からの自動移載の
際には蓋の開閉が不要となる為、処理時間を短縮するこ
とができる。
【0039】なお、この第4実施例においては搬送台車
5に側部を開放した支持体5dが設けられているが、こ
のような支持体5dの代わりに第1実施例の搬送台車5
の外ケース5aと同様のケース体、すなわち搬送台車5
が水平姿勢のとき上方に開放する開放口を有するケース
体を設けてもよい。その場合、搬送台車5が垂直姿勢で
あっても、搬送物容器8は係合片14の切欠き溝14a
を横軸5cから上方に離脱させた後ケース体の開放口か
ら水平に取り出すことができる。
【0040】以上図示実施例につき説明したが、本発明
は上記実施例の態様のみに限定されるものではなく、特
許請求の範囲に記載した発明の範囲内でその構成要素に
種々の変更を加えることができる。例えば、第3実施例
の搬送物容器8は搬送台車5に固定されているが、第4
実施例と同様に、第3実施例の搬送物容器8を搬送台車
5に対し着脱可能に装着してもよい。また、本発明は病
院内におけるカルテ、X線フィルム、フロッピー等の各
種情報記録担体、或いは、薬剤、医療器具などの搬送
に、或いは 図書館、オフィスビル等内における書籍、
書類、事務用品等の搬送に広く適用することができるも
のである。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、保管庫と搬送台車との間の搬送物の移し替え
を自動的に行うことができ、機構および制御を複雑化す
ることなく搬送後におけるステーションでの荷降ろしを
容易に行うことができ、また搬送途中の荷くずれ、荷こ
ぼれを防止できる搬送設備を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を病院のカルテ管理に適用した場合の第
1実施例を示す病院内の搬送設備の概略説明図である。
【図2】図1に示す搬送設備の保管庫近傍の構成を示す
一部断面概略正面図である。
【図3】図2の搬送設備の要部平面図である。
【図4】図2の搬送設備の要部側面図である。
【図5】(a)、(b)、(c)はそれぞれ第1実施例
の搬送設備に用いられる搬送台車の平面図、正面図およ
び側面図である。
【図6】図5に示す搬送台車の使用状態を示す斜視図で
ある。
【図7】本発明の第2実施例を示す搬送設備の保管庫近
傍の要部側面図である。
【図8】図7に示す搬送設備の一部断面平面図である。
【図9】(a)、(b)、(c)はそれぞれ第2実施例
の搬送設備に用いられる搬送台車の平面図、正面図およ
び側面図である。
【図10】(a)、(b)、(c)はそれぞれ第3実施
例の搬送設備に用いられる搬送台車の半断面正面図、半
断面側面図および(b)の要部拡大断面図である。
【図11】(a)、(b)、(c)はそれぞれ図10に
示す搬送台車の使用状態を示す説明図である。
【図12】(a)、(b)はそれぞれ本発明の第4実施
例の搬送設備に用いられる搬送台車の構成および使用例
を示す正面図および側面図である。
【図13】図12の搬送台車の他の使用例を示す正面図
である。
【符号の説明】
2 保管庫 3 ファイル(搬送物) 5 搬送台車 5a 外ケース 5b 開放口 5c 横軸 5d 支持体 5e 側面開放部 6a 保管庫用ステーション 6b 他のステーション 7 レール 8 搬送物容器 8a 取出し口 8b 錘体 9 移載装置 10 カバー 10a 開放部 10d 錘体 11 横軸 14 係合片 14a 切欠き溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 搬送設備

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録担体等の搬送物を多数保管する
    保管庫と、該保管庫の近傍のステーションと他の複数の
    ステーションとの間を接続するレールと、該レール上を
    走行してステーション間を移動する搬送台車と、該搬送
    台車上に設けられた搬送物容器と、前記保管庫とその近
    傍のステーション上の搬送台車上の搬送物容器との間で
    搬送物を移載する移載手段とを備え、 前記搬送物容器は一端に取出し口を有し且つ該取出し口
    が常時上方を向くように前記搬送台車に対しその走行方
    向と直交する横軸廻りに回動可能に取り付けられている
    ことを特徴とする搬送設備。
  2. 【請求項2】 前記レールが少なくとも前記保管庫の近
    傍のステーションにおいて水平方向に延びており、前記
    搬送台車は該搬送台車が前記水平姿勢のときに前記搬送
    物容器の取出し口を上方に開放させるための開放部を備
    えていることを特徴とする請求項1記載の搬送設備。
  3. 【請求項3】 前記レールが少なくとも前記保管庫の近
    傍のステーションにおいて上下方向に延びており、前記
    搬送台車は該搬送台車が少なくとも垂直姿勢のときに前
    記搬送物容器の取出し口を上方に開放させるための開放
    部を備えていることを特徴とする請求項1記載の搬送設
    備。
  4. 【請求項4】 情報記録担体等の搬送物を多数保管する
    保管庫と、該保管庫の近傍のステーションと他の複数の
    ステーションとの間を接続するレールと、該レール上を
    走行してステーション間を移動する搬送台車と、該搬送
    台車上に設けられた搬送物容器と、前記保管庫とその近
    傍のステーション上の搬送台車上の搬送物容器との間で
    搬送物を移載する移載手段とを備え、 前記搬送物容器は前記搬送台車に固設されると共に一端
    に取出し口を有しており、前記搬送台車には前記搬送物
    容器の取出し口が上方を向くときに該取出し口を開放す
    る開放部を有するカバーが設けられており、該カバーは
    その開放部が常時上方を向くように前記搬送台車に対し
    その走行方向と直交する横軸廻りに回動可能に取り付け
    られていることを特徴とする搬送設備。
  5. 【請求項5】 情報記録担体等の搬送物を多数保管する
    保管庫と、該保管庫の近傍のステーションと他の複数の
    ステーションとの間を接続するレールと、該レール上を
    走行してステーション間を移動する搬送台車と、該搬送
    台車上に着脱可能に設けられた搬送物容器と、前記保管
    庫とその近傍のステーション上の搬送台車との間で前記
    搬送物容器を移載する移載手段とを備え、 前記搬送物容器は一端に取出し口を有しており、且つ、
    前記取出し口が常時上方に位置するように前記搬送台車
    に対しその走行方向と直交する横軸廻りに回動可能に係
    止されていることを特徴とする搬送設備。
JP20879096A 1996-07-20 1996-07-20 搬送設備 Pending JPH1035816A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20879096A JPH1035816A (ja) 1996-07-20 1996-07-20 搬送設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20879096A JPH1035816A (ja) 1996-07-20 1996-07-20 搬送設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1035816A true JPH1035816A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16562163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20879096A Pending JPH1035816A (ja) 1996-07-20 1996-07-20 搬送設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1035816A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007116538A1 (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 S & S Engineering Corp. 自走台車の水平搬送機構
WO2008012989A1 (fr) * 2006-07-27 2008-01-31 S & S Engineering Corp. Mécanisme de transport horizontal pour chariot autopropulsé
JPWO2008012989A1 (ja) * 2006-07-27 2009-12-17 株式会社S&Sエンジニアリング 自走台車の水平搬送機構
WO2010137108A1 (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 株式会社S&Sエンジニアリング 台車を水平姿勢に保持する搬送システム
TWI397482B (zh) * 2006-07-27 2013-06-01 S & S Engineering Corp The level of handling the trolley
JP2022033058A (ja) * 2020-08-11 2022-02-25 株式会社エアロネクスト 移動体

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007116538A1 (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 S & S Engineering Corp. 自走台車の水平搬送機構
WO2007116643A1 (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 S & S Engineering Corp. 自走台車の水平搬送機構
WO2008012989A1 (fr) * 2006-07-27 2008-01-31 S & S Engineering Corp. Mécanisme de transport horizontal pour chariot autopropulsé
JPWO2008012989A1 (ja) * 2006-07-27 2009-12-17 株式会社S&Sエンジニアリング 自走台車の水平搬送機構
JP5009913B2 (ja) * 2006-07-27 2012-08-29 株式会社S&Sエンジニアリング 自走台車の水平搬送機構
TWI397482B (zh) * 2006-07-27 2013-06-01 S & S Engineering Corp The level of handling the trolley
WO2010137108A1 (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 株式会社S&Sエンジニアリング 台車を水平姿勢に保持する搬送システム
JP2022033058A (ja) * 2020-08-11 2022-02-25 株式会社エアロネクスト 移動体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN114852726B (zh) 用于处理包括运输车辆的物体的系统和方法
CN110461734B (zh) 用于处理物体的包括自动穿梭系统的系统和方法
CN110494378B (zh) 用于处理物体的包括线性机架系统的系统和方法
CN111032536A (zh) 运送车以及运送设备
US9187264B2 (en) Apparatus, systems and methods for securing, loading and unloading parts using locking dunnage
JP5450326B2 (ja) 低温保管システム
US20190152702A1 (en) Automatic locker device with at least one buffer zone for the loading/recovery of loads and corresponding method for handling loads
JPS631607A (ja) 品物入替装置とその駆動方法
US5248033A (en) Hinged tilt box with inclined portion
JP7060940B2 (ja) 物品取出および/または投入装置、物品取出装置、並びに物品搬送システム
US20040101386A1 (en) Vertical carousel with top and side access stations
JPS61150908A (ja) 物品保管装置
JPH1035816A (ja) 搬送設備
JP7135733B2 (ja) 物品移載設備
CN211392612U (zh) 一种存取系统
CN215873953U (zh) 能够形成洁净空间的药瓶存取柜
JPS60139566A (ja) 荷搬送方法
JP2022113733A (ja) 物品移載設備
JPH10265006A (ja) 搬送設備
JP2000233833A (ja) 物品取り出し装置
JP2843753B2 (ja) 図書入出庫装置
JPH0418962Y2 (ja)
JPS62136404A (ja) 自動倉庫
JP2017065912A (ja) 物品収容システム
CN220076240U (zh) 一种物流机器人