JPH1035803A - 塵芥収容具、塵芥収容具製造装置及び塵芥収容具製造方 法 - Google Patents

塵芥収容具、塵芥収容具製造装置及び塵芥収容具製造方 法

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JPH1035803A
JPH1035803A JP18903196A JP18903196A JPH1035803A JP H1035803 A JPH1035803 A JP H1035803A JP 18903196 A JP18903196 A JP 18903196A JP 18903196 A JP18903196 A JP 18903196A JP H1035803 A JPH1035803 A JP H1035803A
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JP
Japan
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bag
lid
water
sheet
composite sheet
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JP18903196A
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English (en)
Inventor
Yasumasa Ishikawa
泰正 石川
Masatomi Ishikawa
正富 石川
Yasuhiro Imai
康博 今井
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V TEC KK
Original Assignee
V TEC KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性に優れた簡単な構造で開口の閉塞
が可能な塵芥収容具を提供することである。また、不快
感を伴わずに水分を除去することができ、しかも残った
水分を垂れ落とすことなく持ち運びできる塵芥収容具を
提供することである。 【解決手段】 袋部と、前記袋部の開口縁部からつなが
り、かつ、両側縁部が前記袋部の両側縁部に接合されて
なり、反転させることによって前記袋部の開口を覆うこ
とができる蓋部とを備え、前記蓋部全体と、前記蓋部に
つながった前記袋部の少なくとも一部分とが不透水性を
有し、前記袋部の少なくとも一部分が透水性を有する塵
芥収容具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば台所や厨房
から出される生ゴミなどの塵芥を収容するための塵芥収
容具に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、生ゴミ回収用の
バスケットを内蔵した流し台が主流となりつつある。こ
うした流し台にあっては、バスケットに生ゴミ収容用の
袋(以下、塵芥収容具と呼称する)を装着しておき、そ
の中に生ゴミが投入される。そして、生ゴミがある規定
量、溜まった時点で、塵芥収容具はバスケットから取り
外され、ゴミ容器に捨てられる。
【0003】従来、塵芥収容具としては、メッシュシー
トを袋状に加工したものが広く用いられている。また、
これ以外にも不織布を折り畳み、その側縁部を熱融着し
て袋状に構成したものなどが知られている。ところで、
上記塵芥収容具には次のような欠点がある。まず、生ゴ
ミで一杯になった塵芥収容具をバスケットから取り外す
際に、中身が散乱しやすいことが挙げられる。これは、
従来の塵芥収容具が開口を閉塞する機能を持たないから
である。こうしたトラブルを避けるため、口紐を備えた
塵芥収容具も提案されている。しかし、紐を塵芥収容具
の開口部に組み付ける工程を自動化し、機械的に処理す
るのは著しく困難であり、現状では人手に頼らざるをえ
ない。このため、生産効率が悪く、コストが高くついて
いる。
【0004】また、塵芥収容具をバスケットから取り外
して捨てる際に、底部から水分が垂れ落ちるので、その
ままでは持ち運びができない。したがって、耐水性のゴ
ミ袋を準備しておく必要があり、バスケットから取り外
した塵芥収容具はこのゴミ袋に入れてゴミ容器まで運ば
なければならない。こうした理由から、生ゴミの処分に
は多大な手間が掛かっている。
【0005】更に、上記塵芥収容具に投入された生ゴミ
は、かなり多くの水分を含んだままの状態で捨てられ
る。これは、水分を絞る作業に甚だしい不快感を伴うか
らである。しかし、水分を多く含んだ状態で捨てられた
生ゴミは腐敗が急速に進行するので、衛生面での問題が
あり、しかもゴミ減量化の観点からも好ましいものでは
ない。
【0006】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、生産性に優れた簡単な構造で開口の閉塞が
可能な塵芥収容具を提供することである。また、第2の
課題は、不快感を伴わずに水分を除去することができ、
しかも残った水分を垂れ落とすことなく持ち運びできる
塵芥収容具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、袋部と、
前記袋部の開口縁部からつながり、かつ、両側縁部が前
記袋部の両側縁部に接合されてなり、反転させることに
よって前記袋部の開口を覆うことができる蓋部とを備
え、前記蓋部全体と、前記蓋部につながった前記袋部の
少なくとも一部分とが不透水性を有し、前記袋部の少な
くとも一部分が透水性を有することを特徴とする塵芥収
容具によって解決される。
【0008】また、袋部と、前記袋部の開口縁部からつ
ながり、かつ、両側縁部が前記袋部の両側縁部に接合さ
れ、前記袋部とは逆方向の袋状に構成されてなる蓋部と
を備え、前記袋状の蓋部を反転させることによって、前
記袋部の開口を覆うことができるよう前記蓋部は構成さ
れており、前記蓋部全体と、前記蓋部につながった前記
袋部の少なくとも一部分とが不透水性を有し、前記袋部
の少なくとも一部分が透水性を有することを特徴とする
塵芥収容具によって解決される。
【0009】更には、袋部と、この袋部の開口縁部から
連続して設けられた蓋部とを備え、前記蓋部は前記袋部
の外部に存在し、かつ、前記蓋部の両側縁部は前記袋部
の両側縁部に接合されており、前記蓋部全体と、前記袋
部における前記蓋部に面する側であって開口縁部を含む
部分とが不透水性を有し、かつ、それ以外の部分が透水
性を有することを特徴とする塵芥収容具によって解決さ
れる。但し、開口縁部を含む部分とは、開口ラインを一
辺とする、袋部の例えば1/4〜1/2の面積に対応し
た領域を意味する。
【0010】なお、上記塵芥収容具において袋部と蓋部
とは、透水性シートの長手方向における一端側に不透水
性シートを積層させてなる複合シートをその長手方向に
沿った断面が略Z状となる状態を経て折り畳むことによ
って作られたものであって、前記複合シートにおける前
記不透水性シートの積層された部分が、前記蓋部及びこ
の蓋部から続く前記袋部の開口縁部に対応するよう構成
できる。
【0011】また、袋部と蓋部とは、透水性シートの長
手方向における一端側に不透水性シートを接合してなる
複合シートをその長手方向に沿った断面が略Z状となる
状態を経て折り畳むことによって作られたものであっ
て、前記複合シートにおける前記不透水性シートの部分
が、前記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部の開口縁部
に対応するよう構成できる。
【0012】あるいは、袋部と蓋部とは、透水性シート
の長手方向における一端側に不透水性の皮膜を形成して
なる複合シートをその長手方向に沿った断面が略Z状と
なる状態を経て折り畳むことによって作られたものであ
って、前記複合シートにおける前記皮膜の形成された部
分が、前記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部の開口縁
部に対応するよう構成できる。
【0013】そして、袋部の開口において蓋部が設けら
れた側と対向する側には、前記袋部を構成する複合シー
トの端部を内部側に折り込んでなる折込片を設けること
が好ましい。この折込片は、塵芥収容具を逆さにした状
態では逆止弁的な機能を発揮し、落下しようとする塵芥
を受け止めるので、塵芥の漏れ出しが一層効果的に抑え
られる。
【0014】上記の課題は、袋部と、この袋部の開口縁
部から連続して設けられた蓋部とを備えた塵芥収容具を
製造する装置であって、透水性シート供給手段と、不透
水性シート供給手段と、前記透水性シート供給手段から
連続供給される透水性シートの幅方向における一端側
に、前記不透水性シート供給手段から連続供給される不
透水性シートを積層させる積層手段と、この積層手段で
得られた複合シートをその幅方向に沿った断面が略Z状
となる状態を経て折り畳む折畳手段と、この折畳手段で
得られた複合シート折畳体をその搬送方向と直交する方
向に沿って所定間隔でシールするシール手段と、このシ
ール手段を経て得られた塵芥収容具をシール部分で隣接
する塵芥収容具から切り離すカット手段とを具備し、前
記複合シートにおける前記不透水性シートの積層された
部分が、前記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部の開口
縁部に対応したものとなるよう構成したことを特徴とす
る塵芥収容具製造装置によって解決される。
【0015】また、袋部と、この袋部の開口縁部から連
続して設けられた蓋部とを備えた塵芥収容具を製造する
装置であって、透水性シート供給手段と、不透水性シー
ト供給手段と、前記透水性シート供給手段から連続供給
される透水性シートの幅方向における一端側に、前記不
透水性シート供給手段から連続供給される不透水性シー
トを接合する接合手段と、この接合手段で得られた複合
シートをその幅方向に沿った断面が略Z状となる状態を
経て折り畳む折畳手段と、この折畳手段で得られた複合
シート折畳体をその搬送方向と直交する方向に沿って所
定間隔でシールするシール手段と、このシール手段を経
て得られた塵芥収容具をシール部分で隣接する塵芥収容
具から切り離すカット手段とを具備し、前記複合シート
における前記不透水性シートの部分が、前記蓋部及びこ
の蓋部から続く前記袋部の開口縁部に対応したものとな
るよう構成したことを特徴とする塵芥収容具製造装置に
よって解決される。
【0016】また、袋部と、この袋部の開口縁部から連
続して設けられた蓋部とを備えた塵芥収容具を製造する
装置であって、透水性シート供給手段と、この透水性シ
ート供給手段から連続供給される透水性シートの幅方向
における一端側に、不透水性の皮膜を形成する成膜手段
と、この成膜手段で得られた複合シートをその幅方向に
沿った断面が略Z状となる状態を経て折り畳む折畳手段
と、この折畳手段で得られた複合シート折畳体をその搬
送方向と直交する方向に沿って所定間隔でシールするシ
ール手段と、このシール手段を経て得られた塵芥収容具
をシール部分で隣接する塵芥収容具から切り離すカット
手段とを具備し、前記複合シートにおける前記皮膜の形
成された部分が、前記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋
部の開口縁部に対応したものとなるよう構成したことを
特徴とする塵芥収容具製造装置によって解決される。
【0017】また、袋部と、この袋部の開口縁部から連
続して設けられた蓋部とを備えた塵芥収容具を製造する
方法であって、連続供給される透水性シートの幅方向に
おける一端側に、連続供給される不透水性シートを積層
させる積層工程と、この積層工程で得られた複合シート
をその幅方向に沿った断面が略Z状となる状態を経て折
り畳む折畳工程と、この折畳工程で得られた複合シート
折畳体をその搬送方向と直交する方向に沿って所定間隔
でシールするシール工程と、このシール工程を経て得ら
れた塵芥収容具をシール部分で隣接する塵芥収容具から
切り離すカット工程とを具備し、前記複合シートにおけ
る前記不透水性シートの積層された部分を前記蓋部及び
この蓋部から続く前記袋部の開口縁部に対応させること
を特徴とする塵芥収容具製造方法によって解決される。
【0018】また、袋部と、この袋部の開口縁部から連
続して設けられた蓋部とを備えた塵芥収容具を製造する
方法であって、連続供給される透水性シートの幅方向に
おける一端側に、連続供給される不透水性シートを接合
する接合工程と、この接合工程で得られた複合シートを
その幅方向に沿った断面が略Z状となる状態を経て折り
畳む折畳工程と、この折畳工程で得られた複合シート折
畳体をその搬送方向と直交する方向に沿って所定間隔で
シールするシール工程と、このシール工程を経て得られ
た塵芥収容具をシール部分で隣接する塵芥収容具から切
り離すカット工程とを具備し、前記複合シートにおける
前記不透水性シートの部分を前記蓋部及びこの蓋部から
続く前記袋部の開口縁部に対応させることを特徴とする
塵芥収容具製造方法によって解決される。
【0019】更には、袋部と、この袋部の開口縁部から
連続して設けられた蓋部とを備えた塵芥収容具を製造す
る方法であって、連続供給される透水性シートの幅方向
における一端側に、不透水性の皮膜を形成する成膜工程
と、この成膜工程で得られた複合シートをその幅方向に
沿った断面が略Z状となる状態を経て折り畳む折畳工程
と、この折畳工程で得られた複合シート折畳体をその搬
送方向と直交する方向に沿って所定間隔でシールするシ
ール工程と、このシール工程を経て得られた塵芥収容具
をシール部分で隣接する塵芥収容具から切り離すカット
工程とを具備し、前記複合シートにおける前記皮膜が形
成された部分を前記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部
の開口縁部に対応させることを特徴とする塵芥収容具製
造方法によって解決される。
【0020】すなわち、本発明の塵芥収容具では、袋部
の開口縁部から連続する蓋部を備えており、この蓋部の
両側縁部を袋部の両側縁部に接合している。よって、蓋
部を反転させるだけの簡単な操作で袋部の開口を閉塞す
ることができ、生ゴミなどの塵芥で一杯になった塵芥収
容具を扱う際に、中身を散乱させてしまうといったトラ
ブルが起きない。しかも、蓋部は、塵芥収容具の開口端
を延在させ、それを外部側に折り返すことで構成されて
おり、したがって塵芥収容具の構造は極めて簡単なもの
である。特に、その製造には、紐を組み付ける場合のご
とく、人手が不可欠である複雑な工程は必要とせず、製
造作業を完全に自動化できる。そして、これによって塵
芥収容具を効率よく、低コストで製造することが可能と
なる。
【0021】また、本発明の塵芥収容具では、蓋部全体
と、この袋部における蓋部に面する側であって開口縁部
を含む部分とを不透水性のものとし、それ以外の部分に
透水性を付与している。このため、水切りは塵芥収容具
における不透水性の部分を握って行うことができ、その
際、生ゴミなどの塵芥が含有する水分は、把持した部分
からしみ出してこないので不快感を伴わない。故に、水
切りが手軽に行えるようになる。したがって、腐敗の遅
延化、減量化が促進される。
【0022】そして、上記構成としたことで、除去され
ずに残った水分を垂れ落とさず、塵芥収容具を持ち運べ
るようになる。すなわち、開口が閉塞された塵芥収容具
を持ち運ぶ際には、それを逆さにして底部側を摘めばよ
い。この状態では不透水性部分が受け皿の役割を果た
し、除去されずに残った水分はそこに溜められる。つま
り、水分が外部に漏れ出てこないので、塵芥を捨てる際
に塵芥収容具をいれるゴミ袋を準備する必要がない。よ
って、手間を掛けずに塵芥の処分が可能となる。
【0023】なお、不透水性とは、塵芥を入れ、これを
ゴミ容器に移す間、内部の水を漏らさないことを意味
し、透水性とは、塵芥を入れた際、水切りができること
を意味する。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の塵芥収容具は、袋部と、
この袋部の開口縁部から連続して設けられた蓋部とを備
え、前記蓋部は前記袋部の外部に存在し、かつ、前記蓋
部の両側縁部は前記袋部の両側縁部に接合されており、
前記蓋部全体と、前記袋部における前記蓋部に面する側
であって開口縁部を含む部分とが不透水性を有し、か
つ、それ以外の部分が透水性を有するものである。
【0025】以下、本発明の第1実施形態について説明
する。この第1実施形態の塵芥収容具において、袋部と
蓋部とは、透水性シートの長手方向における一端側に不
透水性シートを積層させてなる複合シートをその長手方
向に沿った断面が略Z状となる状態を経て折り畳むこと
によって作られており、前記複合シートにおける前記不
透水性シートの積層された部分が、前記蓋部及びこの蓋
部から続く前記袋部の開口縁部に対応するよう構成され
ている。また、この第1実施形態の塵芥収容具の製造に
用いられる装置は、透水性シート供給手段と、不透水性
シート供給手段と、前記透水性シート供給手段から連続
供給される透水性シートの幅方向における一端側に、前
記不透水性シート供給手段から連続供給される不透水性
シートを積層させる積層手段と、この積層手段で得られ
た複合シートをその幅方向に沿った断面が略Z状となる
状態を経て折り畳む折畳手段と、この折畳手段で得られ
た複合シート折畳体をその搬送方向と直交する方向に沿
って所定間隔でシールするシール手段と、このシール手
段を経て得られた塵芥収容具をシール部分で隣接する塵
芥収容具から切り離すカット手段とを具備し、前記複合
シートにおける前記不透水性シートの積層された部分
が、前記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部の開口縁部
に対応したものとなるよう構成されている。そして、上
記第1実施形態の塵芥収容具の製造に用いられる方法
は、連続供給される透水性シートの幅方向における一端
側に、連続供給される不透水性シートを積層させる積層
工程と、この積層工程で得られた複合シートをその幅方
向に沿った断面が略Z状となる状態を経て折り畳む折畳
工程と、この折畳工程で得られた複合シート折畳体をそ
の搬送方向と直交する方向に沿って所定間隔でシールす
るシール工程と、このシール工程を経て得られた塵芥収
容具をシール部分で隣接する塵芥収容具から切り離すカ
ット工程とを具備し、前記複合シートにおける前記不透
水性シートの積層された部分を前記蓋部及びこの蓋部か
ら続く前記袋部の開口縁部に対応させるものである。
【0026】図1〜図8を用いて、塵芥収容具の第1実
施形態を具体的に説明する。なお、図1は塵芥収容具の
斜視図、図2は塵芥収容具の中央付近での断面図、図3
は塵芥収容具の半展開状態での斜視図、図4は塵芥収容
具を生ゴミ回収用のバスケットに装着した状態を示す斜
視図、図5は蓋部を反転させる手順を示す正面図、図6
は蓋部を反転させて塵芥収容具の開口を閉塞した状態で
の断面図、図7は水切り作業の様子を示す正面図、図8
は塵芥収容具を逆さにしてその底部側を摘んだ状態を示
す正面図である。
【0027】各図中、1は袋部、2は蓋部であり、蓋部
2は、図2から判るように、袋部1の開口縁部から連続
して設けられている。そして、袋部1の両側縁部1a,
1bは熱融着によって閉塞されており、更に両側縁部1
a,1bを閉塞する熱融着処理によって、蓋部2の両側
縁部2a,2bは袋部1の両側縁部1a,1bに接合さ
れている。つまり、袋部1とは逆方向の袋状のものとな
っている。なお、本実施形態では、蓋部2を、袋部1の
一面側の半分程度を覆うサイズとしているが、これは用
途その他の条件で適宜変更される。
【0028】袋部1と蓋部2とは一枚の複合シートから
構成されている。すなわち、図3に示すごとく、不織布
などの透水性シート3の長手方向における一端側に、ポ
リエチレンフィルムなどの不透水性シート4を積層させ
てなる複合シートを、その長手方向に沿った断面が略Z
状となる状態を経て折り畳むことによって作られてい
る。図3においては、不透水性シート4の積層された部
分をX−X線で折り返すことで複合シートが略Z状とな
る。こうして折り畳まれた複合シートは、不透水性シー
ト4の積層された部分が、蓋部2及びこの蓋部2から続
く袋部1の開口縁部に対応するようになる。
【0029】したがって、本実施形態の塵芥収容具は蓋
部2の全体と、袋部1における蓋部2に面する側であっ
て開口縁部を含む部分とが不透水性を有している(不透
水性部分を図2に斜線で示す)。一方、それ以外の部分
は透水性を有する。なお、本実施形態の塵芥収容具で
は、袋部1における不透水性部分の寸法を蓋部2の長さ
に等しくしている。しかし、ある範囲で不透水性部分を
蓋部2よりも短く、あるいは長くしてもよい。
【0030】5は袋部1を構成する複合シートの端部を
内部側に折り込んでなる折込片である。この折込片5
は、図1や図2から判るように、袋部1の開口において
蓋部2が設けられた側と対向する側に存在し、塵芥収容
具を逆さにした際、蓋部2と共同で機能し、生ゴミが漏
れ出るのを抑える役割を果たす。更に詳しく言えば、生
ゴミで一杯になった塵芥収容具を逆さにすると、落下し
てくる生ゴミによって折込片5が開く。これによって、
折込片5は生ゴミを受け止める逆止弁な機能を発揮する
ようになる。
【0031】なお、本実施形態の塵芥収容具では、容量
を大きくするために底部側を二重に折り畳んだ構造とし
ており、生ゴミ回収用のバスケットに装着した状態で
は、この部分が展張してバスケット底面に広く密着す
る。したがって、十分な透水面積を確保でき、排水が速
やかになされる。次に、図4〜図8を用いて、上記塵芥
収容具の使用方法を説明する。
【0032】まず、袋部1を拡げ、流し台から取り出し
た生ゴミ回収用のバスケット6に装着する。この際、上
述したように袋部1の底部側を展張させておき、バスケ
ット底面に密着させる。開口縁部を外側に折り曲げて、
塵芥収容具をバスケット6に固定した状態は図4に示す
とおりである。塵芥収容具が装着されたバスケット6は
再び流し台にセットされる。そして、ある程度、その内
部に生ゴミが溜まるまで使用される。
【0033】生ゴミが規定の量に達したならば、塵芥収
容具はバスケット6から取り外される。そして、生ゴミ
と共にゴミ容器に捨てられるのであるが、これに先立っ
て、塵芥収容具の開口を閉塞し、取り扱い中に中身が漏
れ出ないようにする。この閉塞処理は蓋部2を反転させ
るだけでよく、すなわち袋部1と蓋部2との間に親指を
差し込み、図5に矢印で示すごとく、蓋部2を裏返しに
することで簡単に塵芥収容具の開口が閉塞できる。ここ
で、開口を閉塞した状態での塵芥収容具の断面を図6に
示す。
【0034】次に、生ゴミの減量化を図り、かつ、腐敗
を遅らせるために水切りを行う。すなわち、図7に示す
ごとく、塵芥収容具の上部を把持し、その部分に存在す
る生ゴミを加圧することによって水分を絞り出す。更
に、必要に応じて塵芥収容具を上下左右に振り動かすこ
とで、直接加圧しない部分から水分を除去する。この操
作は、不透水性シート4が積層された水分がしみ出して
こない部分を把持して行えるので、不快感を伴わない。
【0035】水切り後、生ゴミは塵芥収容具と共にゴミ
容器に捨てられるわけであるが、この際、図8に示すご
とく、塵芥収容具を逆さにして摘み、ゴミ容器へと運
ぶ。こうすることで、不透水性シート4が積層されてな
る蓋部2の側が受け皿となり、除去されずに残っていた
水分はこの部分で保持される。よって、ゴミ容器まで持
ち運ぶ間に水分が垂れ落ちることはなく、床を汚損しな
い。
【0036】次に、上記塵芥収容具の製造技術につい
て、図9〜図12を用いて説明する。なお、図9は塵芥
収容具製造装置の全体概略図、図10は積層工程で得ら
れた複合シートの平面図、図11は折畳工程で得られた
複合シート折畳体の斜視図、図12は複合シート折畳体
を所定間隔でシールしてなる塵芥収容具連続体の平面図
である。
【0037】図中、7は不織布などの透水性シートを巻
回してなるロール(透水性シート供給手段)、8はポリ
エチレンフィルムなどの不透水性シートを巻回してなる
ロール(不透水性シート供給手段)である。本実施形態
では、ロール8から引き出された不透水性シート8aの
幅を、ロール7から引き出された透水性シート7aの幅
の約1/3としている。
【0038】9は積層部であり、不透水性シート8a
を、ベースとなる透水性シート7aに重ね、位置ズレし
ないよう不透水性シート8aを透水性シート7aに接合
する。この接合にはさまざまな方法があるが、ここでは
スポット的な熱融着によって不透水性シート8aを透水
性シート7aに接合させるようにした。10は折畳部で
あり、積層部9で得られた複合シート11をその幅方向
に沿った断面が略Z状となる状態を経て折り畳むよう機
能する。
【0039】12は複合シート引出し機であり、この複
合シート引出し機12によって、折畳部10で得られた
複合シート折畳体13が以後の処理部へと供給される。
14はシール部であり、折畳部10で得られた複合シー
ト折畳体13をその搬送方向と直交する方向に沿って一
定間隔でシールする。なお、この処理には熱融着方法を
用いている。
【0040】15はカット部であり、先のシール部14
を経て得られた塵芥収容具連続体16は、このカット部
15によってシール部分から切り離され、塵芥収容具単
体となる。17は塵芥収容具連続体16から切り離され
た塵芥収容具単体を二つ折りにする半折部である。この
半折部17で行われる処理は、パッケージ用の袋寸法に
塵芥収容具寸法を合わせるためのものである。
【0041】18は整列部であり、二つ折り状態で送ら
れてくる塵芥収容具を一定の個数ずつ、袋詰めしやすい
ように整列させる。また、整列部18は送られてくる塵
芥収容具の個数を計測するカウンターの役割も兼ねてい
る。上記構成の装置にあっては、次のようにして塵芥収
容具が製造される。まず、積層部9において、ロール7
から連続供給される透水性シート7aの幅方向における
一端側に、ロール8から連続供給される不透水性シート
8aを積層させ、複合シート11を得る。ここで図10
に複合シート11の構造を示す(ただし、この図10に
示す複合シート11は裏面側から見たものである)。複
合シート11の幅方向における一端側に存在する不透水
性シート8aは、透水性シート7aに対して上述したご
とくスポット的な熱融着によって接合されている。
【0042】続いて、積層部9で得られた複合シート1
1を、図11に示すごとく、その幅方向に沿った断面が
略Z状となる状態を経て折り畳み、複合シート折畳体1
3を形成する。そして、シール部14において、折畳部
10で得られた複合シート折畳体13をその搬送方向と
直交する方向に沿って所定間隔でシールする。こうして
図12に示すごとくの塵芥収容具連続体16が得られ
る。
【0043】この塵芥収容具連続体16はカット部15
を通過する間に、シール部分(厳密に言えばシールライ
ン19同士の間)で切断され、塵芥収容具単体となる。
こうして得られた塵芥収容具は、半折部17において二
つ折りにされた後、整列部18で一定の個数ずつ並べら
れ、袋詰め工程へと送られる。このように本発明の装置
では、簡単な工程の組み合わせによって、連続して塵芥
収容具を製造することができる。詳しく言えば、塵芥収
容具は、その開口を紐ではなく、反転させて使用する蓋
部によって閉塞できるようになっている。したがって、
口紐が不要であり、その製造には開口に紐を組み付ける
といった現状では人手に頼らねば実現できないような複
雑な工程を含まない。故に、連続した流れ作業で塵芥収
容具を製造でき、生産性の大幅な向上が図れる。これに
よって、塵芥収容具を低コストで提供することが可能と
なる。
【0044】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
この第2実施形態の塵芥収容具において、袋部と蓋部と
は、透水性シートの長手方向における一端側に不透水性
シートを接合してなる複合シートをその長手方向に沿っ
た断面が略Z状となる状態を経て折り畳むことによって
作られており、前記複合シートにおける前記不透水性シ
ートの部分が、前記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部
の開口縁部に対応するよう構成されている。そして、こ
の第2実施形態の塵芥収容具の製造に用いられる装置
は、透水性シート供給手段と、不透水性シート供給手段
と、前記透水性シート供給手段から連続供給される透水
性シートの幅方向における一端側に、前記不透水性シー
ト供給手段から連続供給される不透水性シートを接合す
る接合手段と、この接合手段で得られた複合シートをそ
の幅方向に沿った断面が略Z状となる状態を経て折り畳
む折畳手段と、この折畳手段で得られた複合シート折畳
体をその搬送方向と直交する方向に沿って所定間隔でシ
ールするシール手段と、このシール手段を経て得られた
塵芥収容具をシール部分で隣接する塵芥収容具から切り
離すカット手段とを具備し、前記複合シートにおける前
記不透水性シートの部分が、前記蓋部及びこの蓋部から
続く前記袋部の開口縁部に対応するよう構成されてい
る。更に、この第2実施形態の塵芥収容具の製造に用い
られる方法は、連続供給される透水性シートの幅方向に
おける一端側に、連続供給される不透水性シートを接合
する接合工程と、この接合工程で得られた複合シートを
その幅方向に沿った断面が略Z状となる状態を経て折り
畳む折畳工程と、この折畳工程で得られた複合シート折
畳体をその搬送方向と直交する方向に沿って所定間隔で
シールするシール工程と、このシール工程を経て得られ
た塵芥収容具をシール部分で隣接する塵芥収容具から切
り離すカット工程とを具備し、前記複合シートにおける
前記不透水性シートの部分を前記蓋部及びこの蓋部から
続く前記袋部の開口縁部に対応させるものである。
【0045】図13〜図15を用いて、塵芥収容具の第
2実施形態を具体的に説明する。なお、図13は塵芥収
容具の斜視図、図14は塵芥収容具の中央付近での断面
図、図15は塵芥収容具の半展開状態での斜視図であ
る。この第2実施形態の塵芥収容具においても、その形
状は第1実施形態のものとほぼ同様で、袋部20と、図
14から判るように袋部20の開口縁部から連続して設
けられた蓋部21とを有する。袋部20の両側縁部20
a,20bは熱融着によって閉塞されており、更に蓋部
21の両側縁部21a,21bも熱融着によって袋部2
0の両側縁部20a,20bに接合されている。
【0046】袋部20と蓋部21とは、一枚の複合シー
トから構成されている。すなわち、図15に示すごと
く、不織布などの透水性シート22の長手方向における
一端側に、ポリエチレンフィルムなどの不透水性シート
23を熱融着により接合してなる複合シートを、その長
手方向に沿った断面が略Z状となる状態を経て折り畳む
ことによって作られている(接合部は図15において斜
線で示す)。図15においては、不透水性シート23部
分をY−Y線で折り返すことで複合シートが略Z状とな
る。この複合シートにおいては、不透水性シート23部
分が、蓋部21及びこの蓋部21から続く袋部20の開
口縁部に対応するようになっている。
【0047】したがって、本実施形態の塵芥収容具で
も、蓋部21の全体と、袋部20における蓋部21に面
する側であって開口縁部を含む部分とが不透水性を有し
ている(この不透水性部分を図14に斜線で示す)。一
方、それ以外の部分は透水性を有する。袋部20の開口
には、それ構成する複合シートの端部を内部側に折り込
んでなる折込片24が設けられている。この折込片24
は、塵芥収容具を逆さにした際に、蓋部21と共同で生
ゴミが漏れを抑える役割を果たす。
【0048】上記塵芥収容具においては、透水性シート
22と不透水性シート23とがオーバーラップするのは
接合部分だけである。つまり、透水性シート22及び不
透水性シート23をそれぞれの機能に応じて使い分けて
いる。これによって、第1実施形態の場合よりも材料使
用量を低減でき、更なる低コスト化が図れる。上記構成
の塵芥収容具にあっても、その使用方法は第1実施形態
の場合と同様である。よって使用方法の説明を省略する
が、この第2実施形態のものでも、開口の閉塞が容易で
あって、しかも不快感を伴わずに水切りができ、更には
水分を垂れ落とすことなく持ち運べるといった効果が奏
される。続いて、図16〜図18を用いて、第2実施形
態の塵芥収容具製造装置を具体的に説明する。なお、図
16は塵芥収容具製造装置の全体概略図、図17は接合
工程で得られた複合シートの平面図、図18は折畳工程
で得られた複合シート折畳体の斜視図である。
【0049】基本的に、第2実施形態の塵芥収容具製造
装置の構造は上記第1実施形態と同じであるが、不透水
性シートを透水性シートに積層させず、両者の端部同士
を接合して用いる点で相違する。よって、以下ではこの
相違点を中心として塵芥収容具製造装置を説明する。図
中、25は不織布などの透水性シートを巻回してなるロ
ール(透水性シート供給手段)、26はポリエチレンフ
ィルムなどの不透水性シートを巻回してなるロール(不
透水性シート供給手段)である。ロール25から引き出
された透水性シート25aの幅は、ロール26から引き
出された透水性シート26aとのオーバーラップ量が少
ない分だけ第1実施形態の場合よりも小さくしている。
【0050】27は接合部であり、この接合部27にお
いて、不透水性シート26aの端部を透水性シート25
aの端部に熱融着し、複合シート28を形成する。29
は折畳部であり、接合部27で得られた複合シート28
をその幅方向に沿った断面が略Z状となる状態を経て折
り畳む。30は複合シート引出し機、31はシール部、
32はカット部、33は半折部、34は整列部である。
【0051】これらの構成要素において、接合部27以
外は第1実施形態と同様のものであるから、説明は省略
する。上記構成の装置にあっては、次のようにして塵芥
収容具が製造される。まず、接合部27において、ロー
ル25から連続供給される透水性シート25aの幅方向
における一端側に、ロール26から連続供給される不透
水性シート26aを熱融着させ、複合シート28を形成
する。ここで、図17に複合シート28の構造を示す。
次に、こうして得られた複合シート28を、図18に示
すごとく、その幅方向に沿った断面が略Z状となる状態
を経て折り畳み、複合シート折畳体35を形成する。こ
れ以降の工程は第1実施形態と同じであり、最終的に、
図13に示した塵芥収容具が得られる。
【0052】続いて、本発明の第3実施形態を説明す
る。この第3実施形態の塵芥収容具において、袋部と蓋
部とは、透水性シートの長手方向における一端側に不透
水性の皮膜を形成してなる複合シートをその長手方向に
沿った断面が略Z状となる状態を経て折り畳むことによ
って作られており、前記複合シートにおける前記皮膜の
形成された部分が、前記蓋部及びこの蓋部から続く前記
袋部の開口縁部に対応するよう構成されている。そし
て、この第3実施形態の塵芥収容具の製造に用いられる
装置は、透水性シート供給手段と、この透水性シート供
給手段から連続供給される透水性シートの幅方向におけ
る一端側に、不透水性の皮膜を形成する成膜手段と、こ
の成膜手段で得られた複合シートをその幅方向に沿った
断面が略Z状となる状態を経て折り畳む折畳手段と、こ
の折畳手段で得られた複合シート折畳体をその搬送方向
と直交する方向に沿って所定間隔でシールするシール手
段と、このシール手段を経て得られた塵芥収容具をシー
ル部分で隣接する塵芥収容具から切り離すカット手段と
を具備し、前記複合シートにおける前記皮膜の形成され
た部分が、前記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部の開
口縁部に対応したものとなるよう構成されている。更
に、この第2実施形態の塵芥収容具の製造に用いられる
方法は、連続供給される透水性シートの幅方向における
一端側に、不透水性の皮膜を形成する成膜工程と、この
成膜工程で得られた複合シートをその幅方向に沿った断
面が略Z状となる状態を経て折り畳む折畳工程と、この
折畳工程で得られた複合シート折畳体をその搬送方向と
直交する方向に沿って所定間隔でシールするシール工程
と、このシール工程を経て得られた塵芥収容具をシール
部分で隣接する塵芥収容具から切り離すカット工程とを
具備し、前記複合シートにおける前記皮膜が形成された
部分を前記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部の開口縁
部に対応させるものである。
【0053】図19〜図21を用いて、塵芥収容具の第
3実施形態を具体的に説明する。なお、図19は塵芥収
容具の斜視図、図20は塵芥収容具の中央付近での断面
図、図21は塵芥収容具の半展開状態での斜視図であ
る。この第3実施形態の塵芥収容具においても、その形
状は第1実施形態のものと同様であり、袋部40と、図
20から判るように袋部40の開口縁部から連続して設
けられた蓋部41とを有する。袋部40の両側縁部40
a,40bは熱融着によって閉塞されており、更に蓋部
41の両側縁部41a,41bも熱融着によって袋部4
0の両側縁部40a,40bに接合されている。
【0054】袋部40と蓋部41とは、上記第1及び第
2実施形態同様、一枚の複合シートから構成されてい
る。すなわち、図21に示すごとく、不織布などの透水
性シート42の長手方向における一端側に、不透水性の
皮膜43を形成してなる複合シートを、その長手方向に
沿った断面が略Z状となる状態を経て折り畳むことによ
って作られている。図21においては、皮膜43の形成
された部分をZ−Z線で折り返すことで複合シートが略
Z状となる。そして、この複合シートにおいて、不透水
性の皮膜43の存在する部分が、蓋部41及びこの蓋部
41から続く袋部40の開口縁部に対応するようになっ
ている。
【0055】したがって、この第3実施形態の塵芥収容
具でも、蓋部41全体と、袋部40における蓋部41に
面する側であって開口縁部を含む部分とが不透水性を有
している(この不透水性部分を図20に斜線で示す)。
一方、それ以外の部分は透水性を有する。袋部40の開
口には、蓋部41と共同で生ゴミの漏れ出しを抑える折
込片44が設けられている。
【0056】上記塵芥収容具では、不透水性の皮膜43
が第1及び第2実施形態における透水性シートと同等の
役割を果たす。そして、この皮膜43は溶融樹脂を透水
性シート42の一端側に所定の幅で吹き付けることで形
成されたものである。したがって、不透水性シートを積
層あるいは接合する場合には、不透水部分の幅を変更す
るのが困難であるのに対し、本実施形態の塵芥収容具で
は不透水部分の幅を自在に調節することができる。ま
た、幅だけでなく皮膜の材質も適宜選択できる。
【0057】上記構成の塵芥収容具にあっても、その使
用方法は第1及び第2実施形態の場合と同じである。よ
って使用方法の説明は省略するが、この第3実施形態の
塵芥収容具においても、開口の閉塞が容易であって、し
かも不快感を伴わずに水切りを行え、更には水分を垂れ
落とすことなく持ち運ぶことができる。続いて、図22
〜図24を用いて、第3実施形態の塵芥収容具製造装置
を具体的に説明する。なお、図22は塵芥収容具製造装
置の全体概略図、図23は成膜工程で得られた複合シー
トの平面図、図24は折畳工程で得られた複合シート折
畳体の斜視図である。
【0058】図中、45は不織布などの透水性シートを
巻回してなるロール(透水性シート供給手段)、46は
透水性シート45aの表面に不透水性の皮膜を形成する
成膜機である。この成膜機46は、溶融樹脂を一定の幅
で吹き付けるものであって、この吹き付けられた樹脂
は、成膜機46の直後に存在する冷却ロール47で冷や
され、固化する。
【0059】48は折畳部であり、成膜機46を経て得
られた複合シート49をその幅方向に沿った断面が略Z
状となる状態を経て折り畳む。50は複合シート引出し
機、51はシール部、52はカット部、53は半折部、
54は整列部である。成膜機46よりも下流側に位置す
る構成要素は、第1及び第2実施形態と同様の構造・機
能を有するものであるから、その説明を省略する。
【0060】上記構成の装置にあっては、次のようにし
て塵芥収容具が製造される。まず、ロール45から透水
性シート45aを連続供給し、成膜機46の下方を通過
させる。この際、透水性シート45aの幅方向における
一端側に、所定幅で不透水性の皮膜55を形成し、複合
シート49を得る。ここで、図23に複合シート49の
構造を示す。この複合シート49における皮膜55の幅
は調節自在であり、例えば塵芥収容具における蓋部の大
きさなどを考慮して決定される。続いて、皮膜55が形
成された複合シート49を、図24に示すごとく、その
幅方向に沿った断面が略Z状となる状態を経て折り畳
み、複合シート折畳体56を形成する。これ以降の工程
は第1及び第2実施形態と同じであり、最終的に、図1
9に示した塵芥収容具が得られる。
【0061】
【発明の効果】本発明の塵芥収容具は、簡単な構造で開
口の閉塞が可能であって、しかも不快感を伴わずに水分
を除去でき、更には残った水分を垂れ落とすことなく持
ち運べる。また、本発明の塵芥収容具技術は生産性に優
れたものであって、塵芥収容具を効率よく、低コストに
て得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塵芥収容具(第1実施形態)の斜視図
【図2】塵芥収容具の中央付近での断面図
【図3】塵芥収容具の半展開状態での斜視図
【図4】塵芥収容具を生ゴミ回収用のバスケットに装着
した状態を示す斜視図
【図5】蓋部を反転させる手順を示す正面図
【図6】蓋部を反転させて塵芥収容具の開口を閉塞した
状態での断面図
【図7】水切り作業の様子を示す正面図
【図8】塵芥収容具を逆さにして、その底部側を摘んだ
状態を示す正面図
【図9】塵芥収容具製造装置(第1実施形態)の全体概
略図
【図10】積層工程で得られた複合シートの平面図
【図11】折畳工程で得られた複合シート折畳体の斜視
【図12】複合シート折畳体を所定間隔でシールしてな
る塵芥収容具連続体の平面図
【図13】塵芥収容具(第2実施形態)の斜視図
【図14】塵芥収容具の中央付近での断面図
【図15】塵芥収容具の半展開状態での斜視図
【図16】塵芥収容具製造装置(第2実施形態)の全体
概略図
【図17】接合工程で得られた複合シートの平面図
【図18】折畳工程で得られた複合シート折畳体の斜視
【図19】塵芥収容具(第3実施形態)の斜視図
【図20】塵芥収容具の中央付近での断面図
【図21】塵芥収容具の半展開状態での斜視図
【図22】塵芥収容具製造装置(第3実施形態)の全体
概略図
【図23】成膜工程で得られた複合シートの平面図
【図24】折畳工程で得られた複合シート折畳体の斜視
【符号の説明】
1 袋部 2 蓋部 3 透水性シート 4 不透水性シート 5 折込片 7 透水性シート供給用のロール 8 不透水性シート供給用のロール 9 積層部 10 折畳部 11 複合シート 13 複合シート折畳体 14 シール部 15 カット部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋部と、 前記袋部の開口縁部からつながり、かつ、両側縁部が前
    記袋部の両側縁部に接合されてなり、反転させることに
    よって前記袋部の開口を覆うことができる蓋部とを備
    え、 前記蓋部全体と、前記蓋部につながった前記袋部の少な
    くとも一部分とが不透水性を有し、 前記袋部の少なくとも一部分が透水性を有することを特
    徴とする塵芥収容具。
  2. 【請求項2】 袋部と、 前記袋部の開口縁部からつながり、かつ、両側縁部が前
    記袋部の両側縁部に接合され、前記袋部とは逆方向の袋
    状に構成されてなる蓋部とを備え、 前記袋状の蓋部を反転させることによって、前記袋部の
    開口を覆うことができるよう前記蓋部は構成されてお
    り、 前記蓋部全体と、前記蓋部につながった前記袋部の少な
    くとも一部分とが不透水性を有し、 前記袋部の少なくとも一部分が透水性を有することを特
    徴とする塵芥収容具。
  3. 【請求項3】 袋部と、この袋部の開口縁部から連続し
    て設けられた蓋部とを備え、 前記蓋部は前記袋部の外部に存在し、かつ、前記蓋部の
    両側縁部は前記袋部の両側縁部に接合されており、 前記蓋部全体と、前記袋部における前記蓋部に面する側
    であって開口縁部を含む部分とが不透水性を有し、か
    つ、それ以外の部分が透水性を有することを特徴とする
    塵芥収容具。
  4. 【請求項4】 袋部と蓋部とは、透水性シートの長手方
    向における一端側に不透水性シートを積層させてなる複
    合シートをその長手方向に沿った断面が略Z状となる状
    態を経て折り畳むことによって作られたものであって、 前記複合シートにおける前記不透水性シートの積層され
    た部分が、前記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部の開
    口縁部に対応するよう構成したことを特徴とする請求項
    1〜請求項3いずれかに記載の塵芥収容具。
  5. 【請求項5】 袋部と蓋部とは、透水性シートの長手方
    向における一端側に不透水性シートを接合してなる複合
    シートをその長手方向に沿った断面が略Z状となる状態
    を経て折り畳むことによって作られたものであって、 前記複合シートにおける前記不透水性シートの部分が、
    前記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部の開口縁部に対
    応するよう構成したことを特徴とする請求項1〜請求項
    3いずれかに記載の塵芥収容具。
  6. 【請求項6】 袋部と蓋部とは、透水性シートの長手方
    向における一端側に不透水性の皮膜を形成してなる複合
    シートをその長手方向に沿った断面が略Z状となる状態
    を経て折り畳むことによって作られたものであって、 前記複合シートにおける前記皮膜の形成された部分が、
    前記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部の開口縁部に対
    応するよう構成したことを特徴とする請求項1〜請求項
    3いずれかに記載の塵芥収容具。
  7. 【請求項7】 袋部の開口において蓋部が設けられた側
    と対向する側には、前記袋部を構成する複合シートの端
    部を内部側に折り込んでなる折込片を設けたことを特徴
    とする請求項1〜請求項6いずれかに記載の塵芥収容
    具。
  8. 【請求項8】 袋部と、この袋部の開口縁部からつなが
    る蓋部とを備えた塵芥収容具を製造する装置であって、 透水性シート供給手段と、 不透水性シート供給手段と、 前記透水性シート供給手段から連続供給される透水性シ
    ートの幅方向における一端側に、前記不透水性シート供
    給手段から連続供給される不透水性シートを積層させる
    積層手段と、 この積層手段で得られた複合シートをその幅方向に沿っ
    た断面が略Z状となる状態を経て折り畳む折畳手段と、 この折畳手段で得られた複合シート折畳体をその搬送方
    向と直交する方向に沿って所定間隔でシールするシール
    手段と、 このシール手段を経て得られた塵芥収容具をシール部分
    で隣接する塵芥収容具から切り離すカット手段とを具備
    し、 前記複合シートにおける前記不透水性シートの積層され
    た部分が、前記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部の開
    口縁部に対応したものとなるよう構成したことを特徴と
    する塵芥収容具製造装置。
  9. 【請求項9】 袋部と、この袋部の開口縁部から連続し
    て設けられた蓋部とを備えた塵芥収容具を製造する装置
    であって、 透水性シート供給手段と、 不透水性シート供給手段と、 前記透水性シート供給手段から連続供給される透水性シ
    ートの幅方向における一端側に、前記不透水性シート供
    給手段から連続供給される不透水性シートを接合する接
    合手段と、 この接合手段で得られた複合シートをその幅方向に沿っ
    た断面が略Z状となる状態を経て折り畳む折畳手段と、 この折畳手段で得られた複合シート折畳体をその搬送方
    向と直交する方向に沿って所定間隔でシールするシール
    手段と、 このシール手段を経て得られた塵芥収容具をシール部分
    で隣接する塵芥収容具から切り離すカット手段とを具備
    し、 前記複合シートにおける前記不透水性シートの部分が、
    前記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部の開口縁部に対
    応したものとなるよう構成したことを特徴とする塵芥収
    容具製造装置。
  10. 【請求項10】 袋部と、この袋部の開口縁部から連続
    して設けられた蓋部とを備えた塵芥収容具を製造する装
    置であって、 透水性シート供給手段と、 この透水性シート供給手段から連続供給される透水性シ
    ートの幅方向における一端側に、不透水性の皮膜を形成
    する成膜手段と、 この成膜手段で得られた複合シートをその幅方向に沿っ
    た断面が略Z状となる状態を経て折り畳む折畳手段と、 この折畳手段で得られた複合シート折畳体をその搬送方
    向と直交する方向に沿って所定間隔でシールするシール
    手段と、 このシール手段を経て得られた塵芥収容具をシール部分
    で隣接する塵芥収容具から切り離すカット手段とを具備
    し、 前記複合シートにおける前記皮膜の形成された部分が、
    前記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部の開口縁部に対
    応したものとなるよう構成したことを特徴とする塵芥収
    容具製造装置。
  11. 【請求項11】 袋部と、この袋部の開口縁部から連続
    して設けられた蓋部とを備えた塵芥収容具を製造する方
    法であって、 連続供給される透水性シートの幅方向における一端側
    に、連続供給される不透水性シートを積層させる積層工
    程と、 この積層工程で得られた複合シートをその幅方向に沿っ
    た断面が略Z状となる状態を経て折り畳む折畳工程と、 この折畳工程で得られた複合シート折畳体をその搬送方
    向と直交する方向に沿って所定間隔でシールするシール
    工程と、 このシール工程を経て得られた塵芥収容具をシール部分
    で隣接する塵芥収容具から切り離すカット工程とを具備
    し、 前記複合シートにおける前記不透水性シートの積層され
    た部分を前記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部の開口
    縁部に対応させることを特徴とする塵芥収容具製造方
    法。
  12. 【請求項12】 袋部と、この袋部の開口縁部から連続
    して設けられた蓋部とを備えた塵芥収容具を製造する方
    法であって、 連続供給される透水性シートの幅方向における一端側
    に、連続供給される不透水性シートを接合する接合工程
    と、 この接合工程で得られた複合シートをその幅方向に沿っ
    た断面が略Z状となる状態を経て折り畳む折畳工程と、 この折畳工程で得られた複合シート折畳体をその搬送方
    向と直交する方向に沿って所定間隔でシールするシール
    工程と、 このシール工程を経て得られた塵芥収容具をシール部分
    で隣接する塵芥収容具から切り離すカット工程とを具備
    し、 前記複合シートにおける前記不透水性シートの部分を前
    記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部の開口縁部に対応
    させることを特徴とする塵芥収容具製造方法。
  13. 【請求項13】 袋部と、この袋部の開口縁部から連続
    して設けられた蓋部とを備えた塵芥収容具を製造する方
    法であって、 連続供給される透水性シートの幅方向における一端側
    に、不透水性の皮膜を形成する成膜工程と、 この成膜工程で得られた複合シートをその幅方向に沿っ
    た断面が略Z状となる状態を経て折り畳む折畳工程と、 この折畳工程で得られた複合シート折畳体をその搬送方
    向と直交する方向に沿って所定間隔でシールするシール
    工程と、 このシール工程を経て得られた塵芥収容具をシール部分
    で隣接する塵芥収容具から切り離すカット工程とを具備
    し、 前記複合シートにおける前記皮膜が形成された部分を前
    記蓋部及びこの蓋部から続く前記袋部の開口縁部に対応
    させることを特徴とする塵芥収容具製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015071498A (ja) * 2014-10-01 2015-04-16 京子 三鬼 覆い込み袋機能付き水切りゴミ袋

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