JPH1035542A - 自動車用ステップ - Google Patents

自動車用ステップ

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Publication number
JPH1035542A
JPH1035542A JP8189393A JP18939396A JPH1035542A JP H1035542 A JPH1035542 A JP H1035542A JP 8189393 A JP8189393 A JP 8189393A JP 18939396 A JP18939396 A JP 18939396A JP H1035542 A JPH1035542 A JP H1035542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass fiber
mat
resin
stamping
automobile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8189393A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Maeda
真 前田
Shigeyuki Fujio
重行 藤生
Takahiro Onishi
孝博 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Ube Exsymo Co Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Ube Nitto Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd, Ube Nitto Kasei Co Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP8189393A priority Critical patent/JPH1035542A/ja
Publication of JPH1035542A publication Critical patent/JPH1035542A/ja
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  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明者等は、ポリプロピレン樹脂系のスタ
ンピング成形材に関し、端部及びリブ部へのガラス繊維
の流動性を考慮し、強度上の問題も解決できる材料を検
討して、これらを満足できる材料に到達したが、成形さ
れたステップの表面樹脂部にへアークラックが発生し、
外観品質上の新たな問題が発生した。 【解決手段】 マット状のガラス繊維にエチレン含有量
が1.5〜3.5重量%の結晶性エチレン−プロピレン
ランダムコポリマーを主成分とする樹脂を含浸せしめて
なるガラス繊維強化複合材をスタンピング成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック等の自動
車用ステップ(昇降板)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用ステップとしては、鋼板やアル
ミダイキャスト製等の金属製のものが多く使われている
ほか、ポリエチレンテレフタレート(PET)系樹脂か
らなるスタンピング成形材によるものが提案されてい
る。
【0003】樹脂系のスタンピング成形材料で自動車用
ステップを製造するときは、金属製のものによる場合の
欠点、すなわち、部品点数が多く、組み立て工数を多
く要し、コスト高になる、錆が発生するなど腐蝕しや
すい、重いなどの問題点があった。
【0004】これらの問題点を解決できる材料として、
ガラス繊維−熱可塑性樹脂複合材が考えられ、例えば特
開平2−92786号では、PET系樹脂からなるスタ
ンピング成形材が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PET
系樹脂からなるスタンピング成形材を用いるときは、P
ETが吸湿性であることから材料の保管、あるいは使用
前の乾燥に注意しなければならないこと、融点が約25
0℃以上と高いため、成形前の予熱に高温を要し、かつ
高温のため、金型への供給などで取り扱いにくいなどの
問題があった。
【0006】一方、これらの問題が解決できるガラス長
繊維強化ポリプロピレン樹脂系スタンピング成形材にあ
っては、自動車用ステップの末端部及びリブ部へのガラ
ス繊維の充填が不充分で、強度上の問題が指摘されてい
た。
【0007】そこで、本発明者等は、ポリプロピレン樹
脂系のスタンピング成形材に関し、端部及びリブ部への
ガラス繊維の流動性を考慮し、強度上の問題も解決でき
る材料を検討して、これらを満足できる材料に到達した
が、成形されたステッブの表面樹脂部にへアークラック
が発生し、外観品質上の新たな問題が発生した。
【0008】そこで、本発明者等は成形後の自動車用ス
テップの表面での微細なヘアークラック発生の問題を解
決することを目的として、スタンピング成形材の構成、
成形方法等を鋭意検討して、本願発明の完成に至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、マット状のガラス繊維にエチレン含有量
が1.5〜3.5重量%の結晶性エチレンープロピレン
ランダムコポリマーを主成分とする樹脂を含浸せしめて
なるガラス繊維強化複合材をスタンピング成形すること
を特徴とする。
【0010】本発明に使用できるマット状のガラス繊維
は、単繊維直径が5〜25μmのガラス繊維に熱可塑性
樹脂の含浸、接着等のための特殊なバインダー処理が施
されて集束されたロービングをスワール状に振り落とし
て無配向化された積層体を二ードリングして絡合したい
わゆるランダムガラス繊維マットであって、二ードルパ
ンチ数を上げてガラス繊維を切断して短繊維も混在する
ようにしたものがスタンピング成形時にステップの端部
やリブ部に流動しやすい点から好ましく、複合材中のガ
ラス繊維の比率は25〜60重量%であることが機械的
物性の点から望ましい。
【0011】エチレン−プロピレンランダムコポリマー
のエチレン含有量は、1.5〜3.5重量%であること
を要し、1.5重量%未満ではスタンピング成形後にス
テップ表面に微細なヘアークラックが発生するのを有効
に防止できず、3.5重量%を超えるとスタンピング成
形において冷却条件との関係から成形サイクルを長くす
る必要があることと、物性が低下する点で問題がある。
【0012】前記のマット状ガラス繊維及びエチレン−
プロピレンランダムコポリマーを主成分とする樹脂を用
いて、ガラス繊維強化複合材を得るには、ガラス繊維マ
ットに溶融状の樹脂を加圧下に含浸した後、冷却固化し
てシート状にすればよい。
【0013】また、このガラス繊維強化複合材をスタン
ピング成形してなる自動車用ステップは、ステップの形
状及び端部へのガラス繊維の充填、配向を考慮してシー
ト状複合材の寸法(ブランク寸法)を決め、製品の容積
と重量に対応した枚数のブランクを準備し、これを、樹
脂成分の融点以上に加熱してホットブランクとし、所定
形状の金型が取着されたプレス装置の金型に供給して、
加圧成形、冷却固化工程からなるスタンピング成形によ
り得られる。
【0014】本発明のスタンピング成形における金型温
度は40〜100℃、成形圧力は100〜200kg/
cm2 、成形時間は50〜150秒にすることが好まし
い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき好適な実施例
を比較例と比較しつつ説明する。
【0016】〔実施例1〕単糸径が23μmのガラス繊
維を400本集束してバインダー処理を施したガラスロ
ービング(日東紡(株)製:RS420)をコンベヤー
上にスワール状に振り落として積層し、乾燥した後、バ
ーブ付き針が多数本植え込まれた二ードルボードを有す
るニードルパンチング機によりニードルパンチングし
て、目付900g/m2 のガラス繊維マットを得た。こ
のガラス繊維マットは、幅が200mmで長さが250
mmの試験片を引張速度200mm/分で測定した場合
における引張強力が11kgのガラス繊維が高流動タイ
プのマットで、通常流動タイプの前記のガラス繊維マッ
トの引張強力が19kg以上のものよりガラス繊維の切
断数が多いものである。このガラス繊維マットを2枚供
給し、ガラス繊維マットの上下に2.2%のエチレンを
含むエチレン−プロピレンランダムコポリマーを主成分
とし、カーボンブラック及び酸化チタンを含むグレー色
顔料で着色された厚み0.5mmのオーバーレイフィル
ムを添わせ、ガラス繊維マット間に前記オーバーレイフ
ィルムと同一の樹脂を溶融状で押し出し、これらの5層
状のものを、上下一対の無端状スチールベルトを備え、
加熱ゾーンと、冷却ゾーンとを有するラミネータに供給
して255℃、2kg/cm2 の圧力で含浸した後、1
6℃の冷却水が循環された冷却ゾーンに通して、厚み約
3.7mm、目付4.4kg/cm2 、ガラス繊維の重
量含有率が40%のスタンピング成形材料を得た。
【0017】次いで、図1に示す形状の自動車用ステッ
プ1を成形すべく、上記成形材料2を300mm角〜4
00mm角、及び300〜400mm×700〜900
mmの大きさにカットし、各1枚を250℃に設定され
た遠赤外線炉に導いて加熱した後、300〜400mm
×700〜900mmサイズのものについては、これを
縦方向に2つ析りにして図2に概略を示す下型3上に載
置し、この下型3および上型4によりプレス速度12m
m/秒、加圧時間70秒、金型温度80℃の条件でプレ
ス成形した。脱型後25℃の雰囲気に放置して冷却した
後において、ステップ1の前面部A及びすのこ部Bでの
ヘアークラックの発生はなかった。
【0018】〔比較例1,2,3〕実施例1の樹脂に代
えて、エチレン含有量が0.5重量%(比較例1)、
1.2重量%(比較例2)、4重量%(比較例3)を使
用したスタンピング成形材料を製造し、これらを用いて
実施例と同様にトラック用ステップのプレス成形を行っ
たところ、比較例1,2では、放置後にステップ前部表
面にへアークラックが発生した。また、比較例3の材料
では、軟化点が低いため冷却時間を長くする必要があ
り、加圧時間に120秒を要し、成形サイクルが長くな
って、生産性が低下すること及び物性が低下する点で問
題がある。
【0019】〔実施例2,3〕樹脂成分にエチレン含有
量1.5重量%(実施例2)及ぴ3.5重量%のエチレ
ン−プロピレンランダムコポリマーを使用したスタンピ
ング成形材料によりトラック用ステップを成形したとこ
ろ、へアークラックの発生及び成形サイクルの問題は許
容できる範囲であった。
【0020】実施例1,2,3、比較例1,2,3のそ
れぞれについて、結晶性エチレン−プロピレンランダム
コポリマーのエチレン含有量、スタンピング成形材料の
アイゾット衝撃強度、4.6kg/cm2 荷重下での熱
変形温度、ステップ成型時の型締め時間及び成型品表面
でのヘアークラックの発生の有無を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の自動車用ステップは、マット状
のガラス繊維にエチレン含有量が1.5〜3.5重量%
の結晶性エチレン−プロピレンランダムコポリマーを主
成分とする樹脂を含浸せしめてなるガラス繊維強化材を
スタンピング成形したものであるので、スタンピング成
形して脱型後に経時的に成形品の表面にへアークラック
が発生することがない。
【0023】この理由は、明確ではないが、ステップの
端部またはリブへのガラス繊維の流動性を考慮してガラ
ス繊維マットに短繊維を混在させていることや、グレー
色のマスターバッチの添加により、エチレン含有量の低
い従来材においては、スタンピング成形において樹脂の
結晶化速度が速くなっている可能性が高いことや、ステ
ップのフロント部の表面は強度を考慮したブランクのチ
ャージとの関係から成形時にしごかれて樹脂リッチとな
り、ステップ内部側との冷却固化後の収縮率の差異によ
りこの部分にへアークラックが発生するが、エチレン含
有率を所定の範囲とすることによって、樹脂の結晶化速
度が緩和され、かつ樹脂層の柔軟性、靱性が増すため、
冷却固化後の収縮率の差がへアークラックを発生させる
迄には至らないためと推察される。
【0024】以上、本発明によれば、へアークラックの
発生が防止されて、軽量にして外観品質が満足できる極
めて実用的な自動車用ステップを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる自動車用ステップの斜視図であ
る。
【図2】本発明にかかる自動車用ステップの一製造工程
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 自動車用ステップ 2 成形材料(ブランク) 3 下型 4 上型 A 前面部 B すのこ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 309:08 B29L 31:30

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マット状のガラス繊維にエチレン含有量
    が1.5〜3.5重量%の結晶性エチレン−プロピレン
    ランダムコポリマーを主成分とする樹脂を含浸せしめて
    なるガラス繊維強化複合材をスタンピング成形してなる
    ことを特徴とする自動車用ステップ。
JP8189393A 1996-07-18 1996-07-18 自動車用ステップ Withdrawn JPH1035542A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8189393A JPH1035542A (ja) 1996-07-18 1996-07-18 自動車用ステップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8189393A JPH1035542A (ja) 1996-07-18 1996-07-18 自動車用ステップ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1035542A true JPH1035542A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16240561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8189393A Withdrawn JPH1035542A (ja) 1996-07-18 1996-07-18 自動車用ステップ

Country Status (1)

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JP (1) JPH1035542A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10583617B2 (en) 2016-11-28 2020-03-10 General Electric Company Automatic systems and methods for stacking composite plies

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20031007