JPH05269909A - 繊維強化樹脂成形品 - Google Patents

繊維強化樹脂成形品

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JPH05269909A
JPH05269909A JP7442192A JP7442192A JPH05269909A JP H05269909 A JPH05269909 A JP H05269909A JP 7442192 A JP7442192 A JP 7442192A JP 7442192 A JP7442192 A JP 7442192A JP H05269909 A JPH05269909 A JP H05269909A
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JP
Japan
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molded product
fiber
reinforced resin
resin molded
resin
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Application number
JP7442192A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotaka Nakai
井 清 隆 中
Shiyuuji Iida
田 修 士 飯
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 その製造工程が簡素である、層間剥離に強い
繊維強化樹脂成形品を提供することである。 【構成】 ロービング或いは織物からなる強化繊維に樹
脂を含浸させたプリプレグ材料(1)の積層からなる繊
維強化樹脂成形品で、プリプレグ材料(1)間に樹脂未
含浸の繊維マット(4)を積層させて成形したことを特
徴とした繊維強化樹脂成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明による樹脂成形品は、各種
建材、構造材等、積層材を使用するすべての製品に適用
できる。
【0002】
【従来の技術】一般に樹脂が含浸した繊維基材であるプ
リプレグ材料については、成形品となす場合、一定の枚
数を積層するのであるが、この場合各積層間において剥
離が発生し、材料自体の強度を維持することができなか
った。前記問題点を解消するために、成形品の大きさに
応じた織物をミシン等によって編んでいくものや、特公
平2−2986号にあるように、積層時にジェット流に
よって短繊維を各積層間に直角方向に挿入する方法があ
る。
【0003】しかし、前記した方法はいずれも、プレス
機以外の織物機やジェット流装置が必要であり、又、成
形品を作るまでの工程が増加する。更に、織物による場
合は成形品の形状と板厚に制限があり、ジェット流によ
るものは短繊維を使用しているため、強度的にあまり大
きな効果を期待できないという欠点を有するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
としては、その製造工程が簡素である、層間剥離に強い
繊維強化樹脂成形品を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、ロービング或いは織物からなる強
化繊維に樹脂を含浸させたプリプレグ材料の積層からな
る繊維強化樹脂成形品で、プリプレグ材料間に樹脂未含
浸の繊維マットを積層したことを特徴とした繊維強化樹
脂成形品とした。
【0006】
【作用】上記本発明による繊維強化樹脂成形品は、プリ
プレグ材料間に樹脂未含浸の繊維マットを積層している
ため、積層成形時に樹脂のみの層がなくなり、該積層間
が強度的に強く、層間剥離を起こしにくい。
【0007】
【実施例】以下、本発明者による試験例を説明する。
【0008】<実施例1>図1は直径13μmのガラス
繊維を束としロービングしたもの3を一定本数敷き詰め
て、熱可塑性樹脂であるポリプロピレン樹脂2を30%
含浸させてあるプリプレグ材料1(三井東圧化学社製P
P−GF−SB)の斜視図である。図2は該プリプレグ
材料1の積層時に、該プリプレグ材料1間に積層させる
繊維マットの一種である、サーフェシングマット4(旭
ファイバグラス社製SM3601E)の斜視図である。
該サーフェシングマット4はガラス繊維5により構成さ
れているが、ここで、該サーフェシングマット4は該ガ
ラス繊維5の目付量(密度)を40g/m2 のものを使
用している。次に、図3は該プリプレグ材料1及び該サ
ーフェシングマット4を各々200mm角に切断し、16
枚の該プリプレグ材料1間に15枚の該サーフェシング
マット4を積層したできた積層品8を表した斜視図であ
る。図から分かる通り、該サーフェシングマット4を介
して隣あった該プリプレグ材料1はその含有するガラス
繊維の方向が、互いに90度を成すように積層されてい
る。次に、前記したプリプレグ積層品8を高温槽内にお
いて300℃に加熱した後、図4の金型6、7間にてプ
レスすることによって、該プリプレグ材料1中の該ポリ
プロピレン樹脂2を溶融させ、該サーフェシングマット
4に含浸させた。該金型6、7は200mm角の板を成形
するもので、プレス時の温度は65℃、プレス圧力は6
0kg/cm2 、プレス時間は60秒とした。図5に示すプ
レス後の成形板9から、図6のように幅25mm、長さ1
00mmのテストピース10を切り取り、図7に示す方法
により、3点曲げ試験を行った。図7において、該テス
トピース10を2個の支持治具11で支持し、該支持治
具11間の中央の上面を押圧治具12によって、鉛直下
方に押圧した。この時、該支持治具11間の距離は72
mm、該押圧治具12の押圧速度は2mm/分とし、該押圧
治具12の押圧荷重と該テストピース10の変位を測定
し、該成形板9の曲げ強度、及び弾性率を算出した。前
記試験結果を表1に示す。
【0009】表1
【0010】
【表1】
【0011】<実施例2>該プリプレグ積層品8を形成
する際に、実施例1で用いたのと同一の該サーフェシン
グマット4を、同じく実施例1で用いたのと同一の該プ
リプレグ材料1の各々の間に2枚ずつ積層させたものと
し、実施例1で行ったのと同一の試験、評価を実施し
た。
【0012】<比較例1>実施例1、2にて使用した該
サーフェシングマット4の代わりに、コンティニアスス
トランドマット(日本電気硝子社製U−605:450
g/m2 )を実施例1で用いたのと同一の該プリプレグ
材料1の各々の間に1枚ずつ積層させたものとした。該
コンティニアスストランドマットは、一般的に直径10
〜25μm程度の繊維を数百本合わせて1本のストラン
ドとし、これを連続的にコイル状にしながらシートにし
たもので、これは1本のストランドが太くなり、これが
分離しないように集束材で固めているため、粘度の高い
樹脂は含浸しにくい。
【0013】<比較例2>従来品の比較例として、図8
aに示したように実施例1で用いたのと同一のプリプレ
グ層13の各々の間に繊維を含まない樹脂層14を積層
させたものとした。
【0014】前記した表1にあるように、実施例1、2
による成形品はいずれも、図8bに示すように各該プリ
プレグ層13の間に繊維を含んだ樹脂層15が介在して
いるため、剥離強度が大きく、剥離破壊を起こした比較
例1、2に比して、その曲げ強度及び曲げ弾性率におい
て優れている。
【0015】ここで、該樹脂層15に集まる樹脂の量
は、一般に前記積層時の該繊維マット中の繊維の量が多
いと少なくなり、成形後の材料強度を低下させる傾向に
ある。
【0016】これについては、図9に示す。
【0017】尚、本発明者が使用したサーフェシングマ
ット4は、1本の繊維をコイル状にしながらシートにす
るため、樹脂含浸性が非常によい。
【0018】又、該繊維マットを数10本以下の繊維に
よって形成されたストランドを使用したものにすれば、
繊維をまとめるために集束材等で固める必要がなく、成
形時に樹脂の含浸性が良好である。
【0019】
【発明の効果】上記本発明による繊維強化樹脂成形品
は、プリプレグ材料間に樹脂未含浸の繊維マットを積層
させて成形したため、該プリプレグ材料間の樹脂層が機
械的強度に優れており、該成形品の剥離強度を向上させ
ることができる。又、該繊維マット中の繊維の目付量を
少なくすることによって、該樹脂層における樹脂の含浸
を促すことができ、該樹脂層を一層強固にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリプレグ材料の斜視図
【図2】繊維マットの斜視図
【図3】積層品の斜視図
【図4】成形時を表す図
【図5】成形品の斜視図
【図6】テストピースを切り取る図
【図7】3点曲げ試験を表す図
【図8】図8aは従来品の物性を表す図 図8bは本発明品の物性を表す図
【図9】繊維マット中の繊維量と成形品の曲げ強度との
関係を表す図
【符号の説明】
1 プリプレグ材料 4 サーフェシングマット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロービング或いは織物からなる強化繊維
    に樹脂を含浸させたプリプレグ材料の積層からなる繊維
    強化樹脂成形品で、プリプレグ材料間に樹脂未含浸の繊
    維マットを積層させて成形したことを特徴とした繊維強
    化樹脂成形品。
  2. 【請求項2】 該繊維マットは、繊維の目付量が100
    g/m2 以下のものであることを特徴とした特許請求の
    範囲第1項を満足する繊維強化樹脂成形品。
  3. 【請求項3】 該繊維マットは、数10本以下の繊維に
    よって形成されたストランドを含んだことを特徴とした
    特許請求の範囲第1項を満足する繊維強化樹脂成形品。
JP7442192A 1992-03-30 1992-03-30 繊維強化樹脂成形品 Pending JPH05269909A (ja)

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