JPH1035518A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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JPH1035518A
JPH1035518A JP8209308A JP20930896A JPH1035518A JP H1035518 A JPH1035518 A JP H1035518A JP 8209308 A JP8209308 A JP 8209308A JP 20930896 A JP20930896 A JP 20930896A JP H1035518 A JPH1035518 A JP H1035518A
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JP
Japan
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plunger
spring
power cylinder
control orifice
throttle
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JP8209308A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Suzuki
勝博 鈴木
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプリングの組み付けを簡単にするととも
に、スプリングの設計自由度を大きくして、省エネタイ
プのパワーステアリング装置を製造し易くすること。 【解決手段】 パワーシリンダ回路に供給する流量を制
御する流量制御機構が、パワーシリンダ回路の負荷圧に
応じて流量を制御する制御オリフィスと、この制御オリ
フィスに並列に設けるとともに、制御オリフィス前後の
差圧を一定に保つように、ポンプ吐出流体の余剰流量を
タンクに戻す流量制御バルブ6とを備え、制御オリフィ
スが、ケーシング内にパワーシリンダ回路の負荷圧に感
応して移動するプランジャ12を設け、プランジャの移動
によって開度を可変にする構成にし、無負荷時に上記制
御オリフィス8の開度を最小とする位置にプランジャを
保持するスプリング13を備え、このスプリングを、プラ
ンジャの小径側端部に形成したバネ受け部12とケーシン
グに形成したバネ受け部11bとの間に設置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の油圧式パ
ワーステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8〜図11を用いて従来の油圧式のパ
ワーステアリング装置を説明する。油圧式のパワーステ
アリング装置は、図8に示すように、オイル供給回路1
とパワーシリンダ回路2とを主要素にしてなる。オイル
供給回路1は、ポンプPと、流量制御機構4と、リリー
フバルブ5とからなる。また、パワーシリンダ回路2
は、タンクTと、ステアリングHの操舵をアシストする
パワーシリンダ21と、シリンダ制御バルブ20とから
なる。オイル供給回路1では、ポンプPがエンジンによ
って駆動するとともに、このポンプPの吐出した作動油
が、流量制御機構4で制御されて、パワーシリンダ回路
2へ供給される。そして、パワーシリンダ回路2では、
ステアリングHの操舵に応じてシリンダ制御バルブ20
が作動し、オイル供給回路1から供給された作動油をパ
ワーシリンダ21の一方の油室に供給するとともに、他
方の油室の作動油をタンクTへ排出するようにしてい
る。したがって、その圧力差に応じてパワーシリンダ2
1を作動し、ステアリングHの操舵をアシストすること
になる。
【0003】ここで、上記流量制御機構4は、流量制御
バルブ6と、制御オリフィス3とからなり、この制御オ
リフィス3は、固定絞り7と、この固定絞り7と並列に
設けた可変絞り8とからなる。固定絞り7はシリンダ制
御バルブ20への最低供給量を決定するためのものであ
る。また、可変絞り8の一方のパイロット室8bには、
可変絞り8の下流側圧力をパイロット圧として導き、他
方のパイロット室8aは、タンクTに連通させている。
さらに、パイロット室8a側にはスプリング13を設け
ている。つまり、可変絞り8は、パワーシリンダ回路2
の負荷圧に感応して開度を変化する。例えば、ステリン
グの非操舵時には、可変絞り8は閉鎖していて、固定絞
り7だけが開口して、パワーシリンダ回路2には少ない
流量を供給するようにしている。また反対に、ステアリ
ングHを大きく切って、パワーシリンダ回路2の負荷圧
が大きくなると、その開度が大きくなって、パワーシリ
ンダ回路2に大流量を供給する。なお流量制御バルブ6
は、一方のパイロット室6aは制御オリフィス3の上流
側の圧力を、他方のパイロット室6bには制御オリフィ
ス3の上流側の圧力を、導いて、制御オリフィス3の前
後の差圧を一定にするよう作用している。
【0004】このような流量制御機構4の具体的構成
は、図9、図10に示すようになっている。図9に示す
ように、ボディb内に孔10を形成するとともに、この
孔10に筒状のコネクタ11を挿入固定している。そし
て、このコネクタ11の一端11aはパワー、シリンダ
回路2に接続し、他端は、固定絞り7を構成する第1絞
り孔7aを形成したキャップ14で閉鎖されている。ま
た、キャップ14側におけるコネクタ11には、上流側
の高圧通路18と連通する第2絞り孔8cが形成されて
いる。この第2絞り孔8cは、前記可変絞り8の主要素
をなすものである。そして、コネクタ11内には、貫通
孔9を形成したプランジャ12が摺動可能に組み込ま
れ、この貫通孔9は、コネクタ11の内部とともにメイ
ン通路の一部を形成している。ここで、メイン通路と
は、ポンプPの吐出口とパワーシリンダ回路2とを接続
する通路である。ここでは、ボディbと、コネクタ1
1、キャップ14とが相まって、可変絞り8のケーシン
グを形成している。
【0005】そして、プランジャ12の外周には、大径
Dと小径dとを形成し、それらの間には、段部12bを
形成する。この段部12bとコネクタ11の内周に形成
した段部11cとで囲まれる部分をスプリング室13a
とし、その中にスプリング13を設置する。このスプリ
ング室13aは、流量制御バルブ6のドレン通路16と
装置内の低圧通路17とに連通し、可変絞り8のパイロ
ット室8aとなる。上記プランジャ12は、スプリング
13によって、常にはキャップ14と当接し、このと
き、大径Dが第2制御孔8cを閉じるようになってい
る。また、コネクタ11の反対側における孔10には、
スプール22を摺動自在に組み込んでいる。そして、孔
10の端部とスプール22とが相まって、スプール22
端にパイロット室6bが形成されるとともに、このパイ
ロット室6bには、スプリング23を設けている。これ
らスプール22とスプリング23によって、流量制御バ
ルブ6が構成されている。なお、上記スプリング23に
よって、スプール22がキャップ14に当接していると
き、スプール22に形成したランド部22aによって高
圧通路18とドレン通路16とは遮断される。
【0006】上記流量制御バルブ6の一方のパイロット
室6aには、高圧通路18を介して制御オリフィス3の
上流側の圧力を導く一方、他方のパイロット室6bには
パイロット通路19と感知孔29とを介して制御オリフ
ィス3の下流側の圧力を導いている。そして、パイロッ
ト室6aと6bの差圧による作用力が、スプリング23
の弾性力よりも大きくなると、これらの力の差に応じ
て、ポンプPの吐出流体をタンクTに戻すことになる。
従って、流量制御バルブ6によって、制御オリフィス3
前後の圧力は常に一定に保たれることになる。このよう
な装置において、ステアリングHを操舵していないとき
は、図9に示す状態にある。この状態は、装置内の高圧
通路18に負荷圧が発生していないので、プランジャ1
2はスプリング13によって、キャップ14に押圧され
ている。そして、可変絞り8を構成する第2絞り孔8c
は、プランジャ12の大径Dで閉鎖されているので、高
圧通路18からの油は、固定絞り7で規制される最低流
量Q1のみが、パワーシリンダ回路2へ供給される。こ
の状態は、図11に示すグラフのa区間であり、パワー
シリンダ回路2への供給流量が少ないので、シリンダ制
御バルブ20や配管での圧力損失が少なく、ポンプPの
駆動トルクを低減できる。
【0007】図10に示すように、操舵時には、高圧通
路18内に負荷圧が発生する。このとき、プランジャ1
2の両端面に負荷圧が作用する。大径Dと小径dとの受
圧面積の差により、プランジャ12はスプリング13の
抗力に打ち勝って移動する。このプランジャ12の大径
Dが移動することによって、第2制御孔8cは開口す
る。つまり、可変絞り8は、負荷圧に応じて開度を変更
する。これによって、パワーシリンダ回路2への供給流
量は、図11の区間b→cのように増加する。プランジ
ャ12は、負荷圧の大き差に応じて移動するが、外周に
ストロークストッパ15を形成したので、このストロー
クストッパ15がコネクタ11と衝突した状態が、フル
ストローク位置である。この時、可変絞り8が全開状態
となり、この時の流量が必要流量Q2である。以上のパ
ワーステアリング装置は、省エネタイプのパワーステア
リング装置であり、ステアリングHの操舵によって、高
い負荷圧が発生した時には、必要流量Q2を吐出する
が、それ以外のとき、図11のa→b区間状態の時に
は、吐出流量を少なくして、ポンプPの駆動トルクを低
減することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の装置では、制御
オリフィス3のスプリング13を設けるスプリング室1
3aを、コネクタ11の内周とプランジャ12の外周と
で囲まれるパイロット室8aと兼用している。そのた
め、スプリング室13aのスペースが限られてしまう。
したがって、その中に設置できるスプリング13の形状
や、大きさ等が、限られたものになる。かりに、スプリ
ング室13aを、大きくしようとして、プランジャ12
の外周の段差を大きくすると、プランジャ12の大径D
と小径dの外径の差が大きくなる。すると、両端の受圧
面積の差が大きくなり、プランジャ12の受圧面積差が
大きくなる。両端の受圧面積の差が大きくなると、負荷
圧が作用した場合のプランジャの推力が大きくなるの
で、その分、弾性力の大きなバネを設置しなければなら
ない。
【0009】これは、プランジャの推力に対して、スプ
リングの弾性力が小さいと、低負荷でも可変絞り8の開
度が大きくなり、ポンプトルクの節約にならなくなって
しまうからである。つまり、パイロット室と兼用のスプ
リング室13aを大きくすると、その分、弾性力の大き
なバネを設置しなければならない。そして、弾性力の大
きなバネは、一般的に形状も大きくなるので、スプリン
グ室を大きくしても、その中に設置するスプリングを大
きくしなければならなくなるので、スプリング室を大き
くしたわりに、組み付けが楽にはならない。このように
従来例では、スプリング室が小さいため、スプリングの
組み付けが難しいうえ、必要な弾性力を得るためのスプ
リングの設計自由度が、小さいという問題があった。こ
の発明は、スプリングの組み付けを簡単にするととも
に、スプリングの設計自由度を大きくして、省エネタイ
プのパワーステアリング装置を製造し易くすることを課
題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、操舵アシス
トを行うパワーシリンダと、ステアリング操舵に応じて
パワーシリンダに導く流体を制御するシリンダ制御バル
ブとからなるパワーシリンダ回路と、パワーシリンダ回
路に流体を供給するポンプと、ポンプ吐出口をパワーシ
リンダ回路に接続するメイン通路と、このメイン通路に
設けた流量制御機構とを備え、この流量制御機構は、パ
ワーシリンダ回路の負荷圧に応じて流量を制御する制御
オリフィスと、この制御オリフィスに並列に設けるとと
もに、制御オリフィス前後の差圧を一定に保つように、
ポンプ吐出流体の余剰流量をタンクに戻す流量制御バル
ブとを備えたパワーステアリング装置を前提とする。
【0011】第1の発明のパワーステアリング装置は、
上記制御オリフィスが、ケーシング内にプランジャを摺
動自在に組み込むとともに、このプランジャには軸方向
にメイン通路の一部をなす貫通孔を形成し、しかも、一
端側を大径に、他端側を小径にし、これら両端の受圧面
積差に応じてプランジャが移動することによって開度を
可変にする構成にしてなり、しかも、パワーシリンダ回
路の無負荷時に上記制御オリフィスの開度を最小とする
位置にプランジャを保持するスプリングを備え、このス
プリングを、プランジャの小径側端部に形成したバネ受
け部とケーシングに形成したバネ受け部との間に設置し
たことを特徴とする。このように構成することで、パワ
ーシリンダ回路の負荷圧に応じて、上記制御オリフィス
の開度が変化し、無負荷時には、制御オリフィスの開度
を最小として、供給流量を少なくすることができる。
【0012】第2の発明のパワーステアリング装置は、
制御オリフィスのケーシングが、ボディと、ボディ内に
固定され、かつ、一端をパワーシリンダ回路に接続した
筒状のコネクタと、このコネクタの他端に固定したキャ
ップとを備える一方、制御オリフィスは、固定絞りと可
変絞りとを並列に設けてなり、この固定絞りはキャップ
に形成した第1絞り孔からなり、可変絞りは、コネクタ
に形成した第2絞り孔を、コネクタ内に設けたプランジ
ャの移動位置に応じて開度を可変にする構成にし、パワ
ーシリンダ回路の無負荷時には第2絞り孔が閉鎖してい
ることを特徴とする。この装置では、パワーステアリン
グ回路が無負荷の時には、第2絞り孔が閉鎖しているの
で、供給流量は固定絞りのみで決まる最低流量となり、
負荷圧が高くなると可変絞りの第2絞り孔が開口して、
流量を増やす。
【0013】第3の発明のパワーステアリング装置は、
制御オリフィスのケーシングが、ボディと、ボディ内に
固定され、かつ、一端をパワーシリンダ回路に接続した
筒状のコネクタとを備えるとともに、基端よりも細くし
た先端を備えたロッド部材をその先端をプランジャの貫
通孔の一方の開口端に臨ませて固定し、スプリングによ
りプランジャの大径側端部をロッド部材に対して押圧
し、貫通孔の一方の開口端とロッド部材との相対位置に
よって決まる開口面積によって、制御オリフィスの開度
が変化する構成にし、無負荷時には、プランジャが最も
ロッド部材側に位置し、制御オリフィスの開度が最小と
なり、プランジャがスプリングに抗して移動し、開度を
大きくすることを特徴とする。この装置は、コネクタ内
に固定したロッド部材と、プランジャの貫通孔の開口端
との相対位置によって決まる開口面積とによって、制御
オリフィスを、構成している。
【0014】第4の発明のパワーステアリング装置は、
制御オリフィスのケーシングが、ボディと、ボディ内に
固定され一端をパワーシリンダ回路へ開口した筒状のコ
ネクタと、コネクタ内にプランジャに直列に固定したプ
ラグとを備え、このプラグに絞り孔を形成するととも
に、スプリングによってプランジャの大径側の端部をプ
ラグ側に押圧して、プランジャがプラグに当接している
ときは、プランジャの端部が絞り孔にラップし、その開
口面積が最小となる一方、プランジャがスプリングに抗
して移動すると、絞り孔の開口面積を大きくする構成と
し、この絞り孔の開口面積によって、制御オリフィスの
開度が変化することを特徴とする。
【0015】第5の発明のパワーステアリング装置は、
プランジャのフルストロークを規制するストッパー機構
を設け、パワーシリンダ回路の負荷圧がある圧力以上に
なると、上記ストッパー機構が作用し、プランジャの移
動をストップさせ、絞り孔の開口面積を一定に保つ構成
にしたことを特徴とする。そのため、プランジャのフル
ストローク位置での制御オリフィスの開度が固定され、
その時の供給流量が安定する。そして、この制御オリフ
ィスを構成するスプリングのスプリング室を、大きくで
きるので、スプリングの設計自由度が高くなる。
【0016】
【発明の実施の形態】第1実施例は、図8に示すパワー
ステアリング装置における流量制御機構4を図1に示す
ような構成としたものである。プランジャ12をキャッ
プ14側に押圧するスプリング13を、コネクタ11内
部の流路中のスプリング室13aに設置した点が、図9
に示す従来例の流量制御機構と異なる。図1に示す流量
制御機構4は、従来例と同様に、制御オリフィス3と流
量制御バルブ6とを一体化したものである。プランジャ
12の、小径d側の端部に形成したバネ受け部12a
と、このバネ受け部12aに対向してコネクタ11に形
成したバネ受け部11bとの間にスプリング13を設け
ている。その他、同様の構成要素には、同符号を付ける
とともに、詳細な説明は省略する。
【0017】このような流量制御機構4を備えたパワー
ステアリング装置は、非操舵時には、固定絞り7により
決定される最低流量Q1のみをパワーシリンダ回路2に
供給するという省エネ効果は、従来例と同様である。し
かし、図1のようにしたスプリング室13aは、図9に
示す従来例のパイロット室8aを兼ねるものと比べて、
十分に大きいため、スプリング13の設置がかんたんで
あるとともに、そこに設置するスプリングの大きさや、
形状を自由に設計することができる。なお、プランジャ
12の小径d側の先端を、ストロークストッパ15と
し、コネクタ11の段部11bに当接したときが、プラ
ンジャ12のフルストローク位置である。
【0018】図2、図3に示す第2実施例は、制御オリ
フィス3を、固定絞り7を設けないで、可変絞り30で
構成した点が第1実施例とは異なる。可変絞り30は、
第1実施例の可変絞り8と同様に、パワーシリンダ回路
2の負荷圧に感応して開度を変化する絞りであるが、無
負荷時に、絞り開度をゼロ市内で、最小開度を保つ絞り
である。この可変絞り30は、一方のパイロット室30
aをタンクTと連通し、他方のパイロット室30bに
は、可変絞り30の下流側の圧力を導いていて、第1実
施例の制御オリフィスと同様に作用する。第1実施例と
同様の構成要素には、同符号を付けるとともに、同様の
作用についても詳細な説明は省略する。可変絞り30の
具体的構成を図3に示す。図3は、可変絞り30と流量
制御バルブ6とを一体化したものであるが、流量制御バ
ルブ6は、第1実施例と同じなので、以下には、可変絞
り30についてのみ説明する。ボディbに形成した孔1
0には、パワーシリンダ回路2側を開口したスリーブ3
1を挿入固定し、このスリーブ31内にはプランジャ1
2を摺動自在に組み込む。
【0019】なお、このスリーブ31に対する方向に、
流量制御バルブ6のスプリング23が、スプール22を
押圧している。また、プランジャ12は、外周に段部1
2bを境に、大径Dと小径dとを形成し、この段部12
bとスリーブ内に形成した段部31aとでパイロット室
30aを形成している。このパイロット室30aは、ス
リーブ31に形成した流路孔31bを介して、ドレン通
路16と連通している。なおスリーブ31には、高圧通
路18に連通する通路孔31cを形成している。さら
に、スリーブ31の端面31aとプランジャ12の端部
に形成したバネ受け部12aとの間をスプリング室13
aとして、スプリング13を設ける。上記孔10の開口
側に、サポート部材24を組み込んだコネクタ11をね
じ込んで固定している。このコネクタ11は、スリーブ
31の分だけ長さを短くしている。そして、このような
コネクタ11を孔10に固定すると、スリーブ31の他
端がサポート部材24に当接するので、サポート部材2
4が挟まれる恰好になって、しっかり固定される。
【0020】同時にサポート部材24に形成したストッ
パ部35に、スプリング13の弾性力によってプランジ
ャ12が当接することになる。また、サポート部材24
の中心には、段付きのロッド部材25を設ける。このロ
ッド24は、大径部25bと小径部25aからなり、そ
の先端を基端よりも細くしている。このロッド部材25
の先端の小径孔25aが、連通孔9の開口端9aに臨む
ように、ロッド部材25をサポート部材24の中心に設
けている。そして、可変絞り30の開度は、連通孔9の
開口端9aとロッド部材25の相対位置で決まる開口面
積によって変化する構成にし、図3に示す相対位置では
その開度が最小となっている。また、サポート部材24
には、上記可変絞り30の下流側とコネクタ11の開口
端11aとを連通する流路32を形成している。さら
に、上記可変絞り30の下流側の圧力は、感知孔29を
介して、パイロット室6bにも導かれる。
【0021】なお、この第2実施例では、ボディbと、
コネクタ11と、スリーブ31、およびサポート部材2
4とが相まって、可変絞り30のケーシングを構成して
いる。上記の可変絞り30は、図3に示す非操舵時に
は、このプランジャ12は、サポート部材24に当接
し、開口端9a部分での開口面積を最小にしている。こ
の時の流量が、最低流量Q1となる。そして、負荷圧が
上昇すると、スプリング13に抗してプランジャが移動
し、開口面積を増大させる。したがって、流量制御機構
4は、パワーシリンダ回路2の負荷圧に感応する可変絞
り30によって、最低供給流量Q1から、最大流量Q
2(図11)までの流量を供給する。
【0022】第3実施例は、図2に示すような装置にお
いて、制御オリフィス3を図4に示す可変絞り33で構
成したものである。この可変絞り33は、ボディbと、
このボディbに形成した孔10に挿入固定したコネクタ
11と、コネクタ11の端部に固定したプラグ26とで
構成されたケーシング内に、プランジャ12を組み込ん
だものである。このプランジャ12は、第2実施例と同
様にパワーシリンダ回路2の負荷圧に感応移動する。そ
して、パイロット室33bには、可変絞り33の下流側
の圧力を導いている。プラグ26には、絞り孔27と、
流路孔37を形成し、プランジャ12がプラグ26に当
接した状態では、開口にプランジャ12が絞り孔27に
ラップしているので、その開口面積を最小にしている。
そして、この時最低流量Q1(図11)を供給し、プラ
ンジャ12がスプリング13に抗して移動すると、絞り
孔27からプランジャ12が離れるので、開口面積が増
大して供給流量もQ2まで増加する。つまり、スプリン
グ13と、プランジャ12と、絞り孔27によって、可
変絞り33を構成している。
【0023】第4実施例は、図5に示すパワーステアリ
ング装置における制御オリフィス3を、図6に示す可変
絞り34で構成したものである。ボディbと、ボディb
に形成した孔10内に挿入固定したコネクタ11によっ
てケーシングを構成している。そして、ケーシング内の
通路には、第2実施例の可変絞り30と同様に、スプリ
ング13と、プランジャ12およびロッド部材25を備
えて、可変絞り34を構成している。パイロット室34
aと、34bに導かれるパワーシリンダ回路2側の負荷
圧に感応してプランジャ12が移動する構成、および、
作用は第2実施例と同様であるので、説明は省略する。
この可変絞り34は、一方のパイロット室34bに導く
パイロット圧を、可変絞り34の上流側から導いている
点が第2実施例と異なる。このため、ケーシング内のサ
ポート部材24やロット部材25などの部材の位置や、
プランジャ12の移動方向が、第2実施例の図3とは左
右反対になっている。
【0024】図7に示す第5実施例は、図5の装置の制
御オリフィス3を、可変絞り35で構成したものであ
る。可変絞り35は、プラグ26に形成した絞り孔27
と、プランジャ12の大径D側の端部と、スプリング1
3とで構成され、第3実施例の可変絞り33と同様であ
るが、可変絞り35の一方のパイロット室35bに、可
変絞り35の上流側の圧力を導いていている点が、第3
実施例とは異なる。このため、プラグ26とプランジャ
12、スプリング13の設置位置が、第3実施例とは左
右反対になる。しかし、負荷圧が高くなると、プランジ
ャ12がプラグ26の絞り孔27から離れて、可変絞り
35の開度を大きくする構成は、第3実施例の可変絞り
33と同様であるので詳細は省略する。なお、コネクタ
11には、高圧流路18と連通する流路孔38が形成さ
れている。
【0025】以上の第1〜第5実施例は、どれも、パワ
ーステアリング回路2の負荷圧が低い場合には、制御オ
リフィスの開度を最小に保ち、パワーシリンダ回路への
供給流量を少なくすることができるので、パワーシリン
ダ回路や配管での圧損を小さくできる。しかも、ステア
リングをきって負荷圧が所定の圧力以上になると、可変
絞りの開度が大きくなるので、パワーシリンダ回路への
供給流量は増え、十分なアシスト力を得ることができ
る。このような省エネルギータイプのパワーステアリン
グ装置の制御オリフィスのスプリングを、ケーシングに
形成した通路内に設けたので、従来のように狭いパイロ
ット室にスプリングを配置する場合に比べて、設計の自
由度が大きくなった。
【0026】
【発明の効果】第1〜第5の発明のパワーステアリング
装置は、ステアリングが中立位置にあるとき、制御オリ
フィスの開度を最小に保ち、パワーシリンダ回路への供
給流量を最低に保つことができる。したがって、パワー
シリンダ回路や配管での圧損を小さくでき、ポンプ駆動
のための消費動力を低減することができる。しかも、操
舵時、パワーステアリング回路の負荷圧が所定圧力以上
になると、制御オリフィスの開度を大きくして、供給流
量を増加させるので、必要なアシスト力を得ることがで
きる。このような装置の、制御オリフィスを構成するス
プリングを、従来例のように狭いパイロット室に設置す
るのではなく、ケーシングに形成した通路中に設けたの
で、スプリング室を大きくすることができ、スプリング
の組み込みが容易になるとともに、スプリングの設計自
由度が大きくなる。また、従来のように、スプリング室
(パイロット室)を大きくするために、プランジャの外
周に設ける段差を大きくする必要がないので、段差を小
さくして、プランジャの両端における受圧面積差を小さ
くすることができる。これにより、負荷圧によるプラン
ジャの推力を小さく設定することができ、スプリングの
設計の自由度が増し、装置の製造が楽になった。
【0027】特に第3〜第4の発明は、負荷圧に感応し
て開度を変化する絞り孔の最小開度がゼロにならないの
で、最低流量を確保するための定開度の固定絞りを別に
設ける必要が無い。また、第5の発明では、プランジャ
のフルストロークを規制するストッパー機構を設けたの
で、制御オリフィスの最大開度を一定に保ち、パワーシ
リンダ回路への最大供給流量を一定にたもつことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の流量制御機構部分の断面図であ
る。
【図2】第2実施例のパワーステアリング装置の回路図
である。
【図3】第2実施例の流量制御機構部分の断面図であ
る。
【図4】第3実施例のパワーステアリング装置の回路図
である。
【図5】第3実施例の流量制御機構部分の断面図であ
る。
【図6】第4実施例の流量制御機構部分の断面図であ
る。
【図7】第5実施例の流量制御機構部分の断面図であ
る。
【図8】従来例のパワーステアリング装置の回路図であ
る。
【図9】従来例の流量制御機構部分の断面図である。
【図10】従来例の流量制御機構部分の断面図である。
【図11】供給流量と負荷圧との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
b ボディ P ポンプ T タンク H ステアリング 2 パワーシリンダ回路 3 制御オリフィス 4 流量制御機構 6 流量制御バルブ 7 固定絞り 7a 第1制御孔 8 可変絞り 8a 第2制御孔 9 貫通孔 11 コネクタ 11b バネ受け部 12 プランジャ 12a バネ受け部 13 スプリング 13a スプリング室 14 キャップ 15 ストロークストッパ 20 シリンダ制御バルブ 21 パワーシリンダ 25 ロッド部材 26 プラグ 27 絞り孔 30 可変絞り 33 可変絞り 34 可変絞り 35 可変絞り D 大径 d 小径

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵アシストを行うパワーシリンダと、
    ステアリング操舵に応じてパワーシリンダに導く流体を
    制御するシリンダ制御バルブとからなるパワーシリンダ
    回路と、パワーシリンダ回路に流体を供給するポンプ
    と、ポンプ吐出口をパワーシリンダ回路に接続するメイ
    ン通路と、このメイン通路に設けた流量制御機構とを備
    え、この流量制御機構は、パワーシリンダ回路の負荷圧
    に応じて流量を制御する制御オリフィスと、この制御オ
    リフィスに並列に設けるとともに、制御オリフィス前後
    の差圧を一定に保つように、ポンプ吐出流体の余剰流量
    をタンクに戻す流量制御バルブとを備えたパワーステア
    リング装置において、上記制御オリフィスは、ケーシン
    グ内にプランジャを摺動自在に組み込むとともに、この
    プランジャには軸方向にメイン通路の一部をなす貫通孔
    を形成し、しかも、一端側を大径に、他端側を小径に
    し、これら両端の受圧面積差に応じてプランジャが移動
    することによって開度を可変にする構成にしてなり、し
    かも、パワーシリンダ回路の無負荷時に上記制御オリフ
    ィスの開度を最小とする位置にプランジャを保持するス
    プリングを備え、このスプリングを、プランジャの小径
    側端部に形成したバネ受け部とケーシングに形成したバ
    ネ受け部との間に設置したことを特徴とするパワーステ
    アリング装置。
  2. 【請求項2】 制御オリフィスのケーシングは、ボディ
    と、ボディ内に固定され、かつ、一端をパワーシリンダ
    回路に接続した筒状のコネクタと、このコネクタの他端
    に固定したキャップとを備える一方、制御オリフィス
    は、固定絞りと可変絞りとを並列に設けてなり、この固
    定絞りはキャップに形成した第1絞り孔からなり、可変
    絞りは、コネクタに形成した第2絞り孔を、コネクタ内
    に設けたプランジャの移動位置に応じて開度を可変にす
    る構成にし、パワーシリンダ回路の無負荷時には第2絞
    り孔が閉鎖していることを特徴とする請求項1記載のパ
    ワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 制御オリフィスのケーシングが、ボディ
    と、ボディ内に固定され、かつ、一端をパワーシリンダ
    回路に接続した筒状のコネクタとを備えるとともに、基
    端よりも細くした先端を備えたロッド部材をその先端を
    プランジャの貫通孔の一方の開口端に臨ませて固定し、
    スプリングによりプランジャの大径側端部をロッド部材
    に対して押圧し、貫通孔の一方の開口端とロッド部材と
    の相対位置によって決まる開口面積によって、制御オリ
    フィスの開度が変化する構成にし、無負荷時には、プラ
    ンジャが最もロッド部材側に位置し、制御オリフィスの
    開度が最小となり、プランジャがスプリングに抗して移
    動し、開度を大きくすることを特徴とする請求項1記載
    のパワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 制御オリフィスのケーシングが、ボディ
    と、ボディ内に固定され一端をパワーシリンダ回路へ開
    口した筒状のコネクタと、コネクタ内にプランジャに直
    列に固定したプラグとを備え、このプラグに絞り孔を形
    成するとともに、スプリングによってプランジャの大径
    側の端部をプラグ側に押圧して、プランジャがプラグに
    当接しているときは、プランジャの端部が絞り孔にラッ
    プし、その開口面積が最小となる一方、プランジャがス
    プリングに抗して移動すると、絞り孔の開口面積を大き
    くする構成とし、この絞り孔の開口面積によって、制御
    オリフィスの開度が変化することを特徴とする請求項1
    に記載のパワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 プランジャのフルストロークを規制する
    ストッパー機構を設け、パワーシリンダ回路の負荷圧が
    ある圧力以上になると、上記ストッパー機構が作用し、
    プランジャの移動をストップさせ、絞り孔の開口面積を
    一定に保つ構成にしたことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載のパワーステアリング装置。
JP8209308A 1996-07-19 1996-07-19 パワーステアリング装置 Pending JPH1035518A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100802823B1 (ko) 2006-08-11 2008-02-12 현대자동차주식회사 차량의 가변 감쇠 스티어링 시스템

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