JPH1035516A - 操舵制御装置 - Google Patents

操舵制御装置

Info

Publication number
JPH1035516A
JPH1035516A JP8193499A JP19349996A JPH1035516A JP H1035516 A JPH1035516 A JP H1035516A JP 8193499 A JP8193499 A JP 8193499A JP 19349996 A JP19349996 A JP 19349996A JP H1035516 A JPH1035516 A JP H1035516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
motor
clutch
gear
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8193499A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kosho
裕之 古性
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP8193499A priority Critical patent/JPH1035516A/ja
Publication of JPH1035516A publication Critical patent/JPH1035516A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常時に自動操舵を瞬時に中止することがで
き、且つ手動操舵の違和感を抑制することを可能とす
る。 【解決手段】 ステアリングホイール3の操舵角に応じ
て前輪を操舵する手動操舵機構1と、走行環境情報を入
力した制御手段13によるモータ17の駆動制御により
前記前輪を自動操舵する自動操舵機構15と、前記モー
タ17の駆動力を断続する電磁クラッチ27と、前記モ
ータ17のモータ駆動回路19に直列に介設されて前記
モータ17に流れる電流が設定しきい値を越えると作動
する電磁ソレノイド23と、前記電磁クラッチ27のク
ラッチ駆動回路43に直列に介設されて前記電磁ソレノ
イド23の作動で切られるスイッチ47とを備えたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の自動操舵
を可能とする操舵制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高速道路などにおいて、自動車の
自動運転に関する開発がなされている。自動運転とは、
自動車のステアリング操作、アクセル、ブレーキ操作を
走行環境情報などを入力した制御手段によるアクチュエ
ータの制御により行なうものである。このうち自動操舵
は、走行環境情報を入力した制御手段によるアクチュエ
ータの制御により、前輪を自動操舵するものである。走
行環境情報を測定する装置としては、例えば、画像に基
づいて測定する装置(特開昭60−37011、特開平
3−139706)、磁気ネイルを用いた装置(アメリ
カの「PATH」計画、日本国建設省が指導し2010
年開通予定の第2東名を実現目標としている自動化高速
道路システム「AHS(Automated Highway Syste
m)」、電波を用いた装置(特願平4−267160)
がある。
【0003】まず、画像に基づくものでは、道路に沿っ
て配置された案内線(例えば白線)を車載カメラによっ
て撮影し、この撮影画像から走行車両の案内線に対する
横位置及びヨー角などの車両状態量を測定する。
【0004】磁気ネイルを用いたものでは、道路の案内
線に沿って埋め込まれた磁気ネイルを車両の磁気センサ
で感知し、走行車両の案内線に対する横位置などの車両
状態量を測定する。
【0005】電波を用いたものでは、周波数の異なる2
つの電波源から発信される電波を受信して、各電波源の
方位を検出する手段と、電波源に対する走行車両の座標
をGPSによって算出する手段とを備え、前記2つの電
波源に対する方位と座標から案内線に対する状態量を推
定する。
【0006】そして、自動操舵は、上記のような走行環
境情報を入力して自動操舵するものであり、例えば、特
開昭60−37011号に記載されたものは、車両前方
に向けられた車載カメラの画像から白線を認識し、車線
に対する車両の横位置、ヨー角を計算して、ステアリン
グ装置を駆動し前輪を操舵する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開昭
60−37011号に記載された自動操舵装置では、例
えば、ガードレールなどを白線と誤認識した結果、ステ
アリング装置に対する指令操舵角が急激に変化する可能
性がある。
【0008】一方、特開平6−336167号に記載さ
れた自動操舵装置では、自動操舵の制御モータに何らか
の異常が発生した場合には、フェールセーフを行なうよ
うにしている。すなわち、この自動操舵装置は、ステア
リングシャフトがステアリングホイール側のシャフト
と、車輪側のシャフトとに2分割され、両シャフト間に
操舵制御モータを備えた舵角比可変機構を備え、また自
動操舵時にステアリングホイール側のシャフトを固定す
るトルクモータを備えた構成となっている。
【0009】そして、自動操舵中はトルクモータによっ
てステアリングホイール側のシャフトが固定され、操舵
制御モータの駆動によって舵角比可変機構がタイヤ側の
シャフトを回転させるものである。そして、操舵制御モ
ータに何からの異常が発生した場合には、両シャフト間
に相対回転が発生することを利用してスイッチを作動さ
せ、操舵制御モータを作動停止させるようにして機械的
にフェールセーフが働くようにしたものである。
【0010】しかしながら、このような自動操舵装置に
おいても、そのフェールセーフには一定の限界があっ
た。すなわち、前記のように、操舵制御モータの異常時
にステアリングホイール側と車輪側の両シャフト間の相
対回転を利用してスイッチを作動させ、操舵制御モータ
の電源を切るようにしているため、スイッチが働く前に
両シャフトが相対回転している間は操舵制御モータの電
源は切られず、一定の時間的な遅れが生じ、異常が発生
した瞬間には自動操舵を停止することができないという
問題がある。
【0011】又、自動操舵が正常に行なわれている時
は、道路の曲線部を走行する必要のため、前記両シャフ
ト間にはある程度の正常範囲での相対回転が必要とな
る。従って、前記スイッチが働く一定値以上の相対回転
は正常時の相対回転を上回る必要があり、異常時にスイ
ッチが働くために必要となる相対回転を小さくすること
ができず、上記のように異常が発生した瞬間には操舵制
御モータを停止させることができないのである。
【0012】更に、一般にモータ異常時のフェールセー
フとしては、モータ電源を切断するようにするが、モー
タの慣性モーメント、動力伝達系の慣性、摩擦等が存在
し、電源切断のみでは手動操舵に移行したときの操舵フ
ィーリングに違和感を招く恐れがある。
【0013】そこで、本発明は、異常が発生した場合の
モータ電源の切断をハードウエアで構成しながら、異常
が発生した瞬間にモータ電源を切ることができ、またモ
ータの慣性モーメントなどが手動操舵の操舵フィーリン
グに違和感を与えないようにすることのできる操舵制御
装置の提供を課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ステ
アリングホイールの操舵角に応じて前輪を操舵する手動
操舵機構と、走行環境情報を入力した制御手段によるモ
ータの駆動制御により前記前輪を自動操舵する自動操舵
機構と、前記モータの駆動力を断続する電磁クラッチ
と、前記モータのモータ駆動回路に直列に介設されて前
記モータに流れる電流が設定しきい値を越えると作動す
る電磁ソレノイドと、前記電磁クラッチのクラッチ駆動
回路に直列に介設されて前記電磁ソレノイドの作動で切
られるスイッチとを備えたことを特徴とする。
【0015】従って、手動操舵機構によりステアリング
ホイールの操舵角に応じて前輪を操舵することができ
る。又、自動操舵機構により走行環境情報を入力した制
御手段によるモータの駆動制御により前輪を自動操舵す
ることができる。モータの駆動回路に設定しきい値を越
える電流が流れると、電磁ソレノイドが作動し、電磁ク
ラッチの駆動回路に直列に介設されたスイッチが直ちに
切られる。従って、電磁クラッチが遮断され、自動操舵
は解除される。
【0016】請求項2の発明は、請求項1記載の操舵制
御装置であって、前記モータは、動力伝達機構を介して
前記手動操舵機構のステアリングシャフトに連結され、
前記電磁クラッチは、前記動力伝達機構に介設されたこ
とを特徴とする。
【0017】従って、請求項1の発明の作用に加え、自
動操舵機構のモータの駆動制御により、動力伝達機構を
介して手動操舵機構のステアリングシャフトに駆動力を
伝達することができ、自動操舵を行なうことができる。
又、モータに設定しきい値を越える電流が流れたとき、
電磁クラッチが直ちに切られ、動力伝達機構はモータの
駆動力を伝達することができなくなる。
【0018】請求項3の発明は、請求項1記載の操舵制
御装置であって、前記モータは、動力伝達機構を介して
前記手動操舵機構のステアリングシャフトに連結され、
前記電磁クラッチは、前記動力伝達機構とステアリング
シャフトとの間に介設されたことを特徴とする。
【0019】従って、請求項1の発明の作用に加え、自
動操舵機構のモータの制御により、動力伝達機構を介し
て手動操舵機構のステアリングシャフトにモータの駆動
力を伝達することができ、自動操舵を行なうことができ
る。又、モータに設定しきい値を越える電流が流れたと
きは、電磁クラッチが切られ、動力伝達機構とステアリ
ングシャフトとの間でモータの駆動力の遮断が行なわれ
る。
【0020】請求項4の発明は、請求項2記載の操舵制
御装置であって、前記動力伝達機構は、前記モータの出
力軸に回転自在に支持された第1ギヤ及び該第1ギヤに
噛合し前記ステアリングシャフトに同軸に連結された第
2ギヤからなり、前記電磁クラッチは、前記出力軸と第
1ギヤとの間に介設されていることを特徴とする。
【0021】従って、請求項2の発明の作用に加え、自
動操舵機構のモータの駆動制御により、出力軸、電磁ク
ラッチ、第1ギヤ及び第2ギヤを介してステアリングシ
ャフトに駆動力が伝達され、自動操舵を行なうことがで
きる。モータに設定しきい値を越える電流が流れると、
電磁クラッチが切られ、出力軸と第1ギヤとの間でモー
タの駆動力が断たれる。
【0022】請求項5の発明は、請求項3記載の操舵制
御装置であって、前記動力伝達機構は、前記モータの出
力軸に同軸に連結された第1ギヤ及び該第1ギヤに噛合
し前記ステアリングシャフトに回転自在且つ同軸に支持
された第2ギヤからなり、前記電磁クラッチは、前記第
2ギヤとステアリングシャフトとの間に介設されている
ことを特徴とする。
【0023】従って、請求項3の発明の作用に加え、自
動操舵機構のモータの駆動制御により、モータの出力
軸、第1ギヤ、第2ギヤ、電磁クラッチを介して、ステ
アリングシャフトにモータの駆動力が伝達され、自動操
舵を行なうことができる。又、モータに設定しきい値を
越える電流が流れると、電磁クラッチが切られ、第2ギ
ヤとステアリングシャフトとの間でモータの駆動力が断
たれる。
【0024】請求項6の発明は、請求項4記載の操舵制
御装置であって、前記電磁クラッチは、前記出力軸に軸
方向移動自在且つ回転不能に連結されたクラッチアマチ
ュアと、前記第1ギヤに同軸に固定され前記クラッチア
マチュアに対向するクラッチロータと、前記電磁クラッ
チの駆動回路に介設されて磁力により前記クラッチアマ
チュアを前記クラッチロータに接合させるクラッチコイ
ルとよりなることを特徴とする。
【0025】従って、請求項4の発明の作用に加え、電
磁クラッチが接続されている時は、モータの駆動力はモ
ータの出力軸からクラッチアマチュア、クラッチロータ
を介して、第1ギヤに伝達することができ、自動操舵を
行なうことができる。電磁クラッチが切られた時は、モ
ータの駆動力はクラッチアマチュアとクラッチロータと
の間でモータの駆動力が断たれる。
【0026】請求項7の発明は、請求項5記載の操舵制
御装置であって、前記電磁クラッチは、前記ステアリン
グシャフトに軸方向移動自在且つ回転不能に連結された
クラッチアマチュアと、前記第2ギヤに同軸に固定され
前記クラッチアマチュアに対向するクラッチロータと、
前記電磁クラッチの駆動回路に介設されて磁力により前
記クラッチアマチュアを前記クラッチロータに接合させ
るクラッチコイルとよりなることを特徴とする。
【0027】従って、請求項5の発明の作用に加え、電
磁クラッチが接続されている時は、モータの駆動力が出
力軸から第1ギヤ、第2ギヤ、クラッチロータ、クラッ
チアマチュアを介してステアリングシャフトに伝達さ
れ、自動操舵を行なうことができる。又、電磁クラッチ
が切られた時は、クラッチロータとクラッチアマチュア
との間でモータの駆動力が断たれる。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明では、異常が発生しモー
タに設定しきい値を越える電流が流れたときに、直ちに
電磁クラッチを切ることによって自動操舵機構のモータ
の駆動力が伝達されないようにしたため、異常が発生し
た瞬間に自動操舵を中止させることができ、迅速な対応
を行なわせることが可能となる。又、電磁クラッチによ
ってモータの駆動力を断つようにしたため、自動操舵機
構を停止させた時に、モータの慣性力が操舵力として伝
達されることがなく、運転者が手動操舵機構によって手
動操舵する時にも違和感を招くことがない。
【0029】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、電磁クラッチを切って動力伝達機構の動力伝
達機能を遮断するため、モータの駆動力を確実に断つこ
とができ、瞬間的な自動運転の停止と手動操舵機構の違
和感防止を確実に行なうことができる。
【0030】請求項3の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、電磁クラッチを切って動力伝達機構とステア
リングシャフトとの間でモータの駆動力を断つため、動
力伝達機構の慣性力や摩擦などをもステアリングシャフ
トに影響することを抑制でき、手動操舵に移行するとき
の違和感をより確実に抑制することができる。
【0031】請求項4の発明では、請求項2の発明の効
果に加え、電磁クラッチを切ったときに、モータの駆動
力を出力軸と第1ギヤとの間で断つことができ、モータ
の慣性力などがステアリングシャフトに影響することを
確実に抑制することができる。
【0032】請求項5の発明では、請求項3の発明の効
果に加え、電磁クラッチを切ったときに、第2ギヤとス
テアリングシャフトとの間でモータの駆動力を断つこと
ができ、モータの慣性力や第1,第2ギヤの慣性力、摩
擦力などがステアリングシャフトに影響することを抑制
することができる。
【0033】請求項6の発明では、請求項4の発明の効
果に加え、クラッチアマチュアとクラッチロータとの間
でモータの駆動力を断つことにより、モータの慣性力な
どがステアリングシャフトに影響することをより確実に
抑制することができる。
【0034】請求項7の発明では、請求項5の発明の効
果に加え、クラッチアマチュアとクラッチロータとの間
でモータの駆動力を断つことにより、モータの慣性力、
第1,第2ギヤの慣性力、摩擦力などがステアリングシ
ャフトに抑制することをより確実に抑制することができ
る。
【0035】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態に係る
概略全体構成図である。図1において、手動操舵機構1
はステアリングホイール3、ステアリングシャフト5を
備えている。ステアリングシャフト5は、図示はしない
がジョイントを介してピニオンギヤに連結され、ピニオ
ンギヤはラックに噛合している。ラックは左右のナック
ルアームに結合され、左右のナックルアームは左右のア
クスルに結合されて、該左右のアクスルに左右の前輪が
支持されている。従って、ステアリングホイール5を操
舵すると、その操舵角に応じてステアリングシャフト
5、図示しないジョイント、ピニオンギヤ、ラック、左
右のナックルアーム及びアクスルを介して前輪を操舵す
ることができる。
【0036】前記ステアリングシャフト5には、操舵角
センサ7が設けられている。操舵角センサ7は、ギヤ
9,11を介して、ステアリングシャフト5の回転角を
検出するようになっている。操舵角センサ7の出力は、
コントローラ13に入力されるようになっている。
【0037】一方、自動操舵機構15はモータ17を備
えている。モータ17はモータ駆動回路19に接続され
ている。モータ駆動回路19はモータ電力源21を備
え、モータ電力源21は前記コントローラ13によって
制御されるようになっている。又、モータ駆動回路19
には電磁ソレノイド23が直列に介設されている。電磁
ソレノイド23はモータ17に流れる電流が設定しきい
値を越えると作動するものである。設定しきい値はモー
タ17の回転角加速度が自動操舵で想定される値よりも
大きくなるような大電流を想定している。そして、この
大電流によって電磁ソレノイド23が有効に働くようそ
の巻線数が調整されている。
【0038】前記モータ17は動力伝達機構25を介し
て、前記手動操舵機構1のステアリングシャフト5に連
結され、該動力伝達機構25に電磁クラッチ27が介設
されている。
【0039】前記動力伝達機構25は前記モータ17の
出力軸29に回転自在に支持された第1ギヤ31、及び
第1ギヤ31に噛合し前記ステアリングシャフト5に同
軸に連結された第2ギヤ33からなっている。第1ギヤ
31の歯数は第2ギヤ33の歯数よりも少なく形成さ
れ、モータ17の駆動回転を減速してステアリングシャ
フト5に伝達するようになっている。
【0040】前記電磁クラッチ27は、クラッチアマチ
ュア35、クラッチロータ37、及びクラッチコイル3
9からなっている。クラッチアマチュア35は前記出力
軸29に固定され弾性変形等によって締結作動可能に連
結されている。クラッチロータ37はボス部37aが前
記第1ギヤ31に同軸に固定されている。前記クラッチ
アマチュア35とクラッチロータ37のそれぞれの対向
面にはライニング41が設けられている。前記クラッチ
コイル39はクラッチ駆動回路43に接続されている。
クラッチ駆動回路43は車載バッテリなどによるクラッ
チ電力源45を備えている。前記クラッチ駆動回路43
には前記電磁ソレノイド23に対向するスイッチ47が
直列に介設されている。スイッチ47は所定のばねで付
勢された常閉のスイッチであり、ばねの付勢力は前記モ
ータ17に設定しきい値を上回る電流が流れた時に働く
電磁ソレノイド23によってスイッチ47が切られるも
のとして設定されている。尚、スイッチ47はコントロ
ーラ13によって自動運転が行なわれないときにも切る
ように構成することができる。
【0041】前記コントローラ13には走行環境情報が
入力されるようになっている。走行環境情報は、例えば
車載カメラと車速センサとの検出情報であり、この情報
に基づいて車線に対する横方向の位置やヨー角などが求
められる。
【0042】そして、自動操舵に際しては、車線に対す
る横位置、ヨー角などから目標の操舵角が決定され、コ
ントローラ13からモータ電力源21に信号が出力され
る。モータ電力源21はコントローラ13からの信号に
よって操舵角に応じた電流をモータ17に供給する。こ
れによってモータ17は駆動制御され、出力軸29、ク
ラッチアマチュア35、クラッチロータ37を介して第
1ギヤ31が回転駆動され、第1ギヤ31から第2ギヤ
33を介してステアリングシャフト5に駆動力が伝達さ
れる。従って、車線情報、車速情報などの走行環境情報
を入力したコントローラによるモータ17の駆動制御に
より前輪を自動操舵することができる。
【0043】次に、作用を説明する。まず、本発明実施
形態はAHS(自動化高速道路システム)もしくはそれ
相当のシステム、例えば高速道路を主眼としたアメリカ
のPATH計画や、ECのプロメテウス計画などを前提
にしている。高速道路の自動運転に限定すると、自動操
舵のためのモータの電流値は零を中心とした小さい範囲
に止まると言える。これは、高速道路は略直線であり、
操舵はゆっくりとしたものになること、障害物が現れた
ときには自動ブレーキで対応し、障害物回避の構想はな
いことなどのためである。従って、自動操舵のためのモ
ータの電流値の絶対値に設定しきい値を設け、この設定
しきい値を越える電流が発生した場合、フェールと判断
する。
【0044】自動運転を開始するためには、運転席の操
作パネルなどに設けられた自動運転選択スイッチを運転
者が操作することにより行なう。該スイッチの操作によ
ってスイッチ47がONとなり、電磁クラッチ27にク
ラッチ電力源45から電流が供給され、クラッチアマチ
ュア35が引かれて、クラッチロータ47に接合する。
【0045】異常が発生した場合、即ち、モータ17の
駆動電流が設定しきい値を越えた場合、電磁ソレノイド
23によってスイッチ47が切られる。クラッチコイル
39への電流供給はなくなり、クラッチアマチュア35
はクラッチロータ37から切り離され、モータ17の駆
動力は出力軸29に伝えられるが、第1ギヤ31が出力
軸29に対し回転自在となるため、両者間で相対回転が
起こり、駆動力は伝達されない。従って、異常が発生す
ると瞬間にモータ17の駆動力が断たれ、自動運転を直
ちに中止することができる。従って、異常による操舵量
を著しく小さく抑えることができ、極めて的確迅速な自
動運転中止を行なうことができる。又、自動運転中止し
たときに、電磁クラッチ27が切られることによって、
モータ慣性や摩擦がステアリングシャフト5に及ぶこと
がなく、運転者がステアリングホイール3を握って手動
操舵を行なうときに違和感を感ずることがない。
【0046】又、この構成では、フェールセーフはハー
ドウエアで構成されており、仮にコントローラ13に異
常が発生してもモータ17に設定しきい値を上回る電流
が流れることによって電磁ソレノイド23によりスイッ
チ47が切られ、フェールセーフが確実に働くようにな
っている。
【0047】(第2実施形態)図2は、第2実施形態に
係る概略構成図を示している。尚、第1実施形態と対応
する構成部分には同符号を付して説明し、また重複した
説明は省略する。
【0048】第2実施形態では、第1ギヤ31がモータ
17の出力軸29に同軸に連結され、第2ギヤ33がス
テアリングシャフト5に回転自在且つ同軸に支持されて
いる。電磁クラッチ27は動力伝達機構25とステアリ
ングシャフト5との間に介設されている。即ち、電磁ク
ラッチ27のクラッチアマチュア35はステアリングシ
ャフト5に連結され、クラッチロータ37はボス部37
aが第2ギヤ33に同軸に固定されたものである。従っ
て、電磁クラッチ27を接続することによってモータ1
7の駆動により、出力軸29、第1ギヤ31、第2ギヤ
33、電磁クラッチ27を介してステアリングシャフト
5を駆動することができ、自動操舵を行なうことができ
る。又、モータ17に設定しきい値を越える電流が流れ
たときは電磁ソレノイド23によってスイッチ47が切
られ、電磁クラッチ27が切断されて、モータ17の駆
動力は第2ギヤ33とステアリングシャフト5との間で
遮断される。
【0049】従って、第2実施形態においても、第1実
施形態と略同様な作用効果を奏することができる。又、
第2実施形態では、第1,第2ギヤ31,33、電磁ク
ラッチ27、出力軸29、及びモータ17がステアリン
グシャフト5から切り離されるため、手動操舵時にこれ
らの慣性力や摩擦がステアリングシャフト5に及ぶこと
がなく、手動操舵の違和感をより確実に防止することが
できる。
【0050】尚、上記実施形態では、モータの駆動力を
ステアリングシャフトに伝達することによって行なうよ
うにしたが、モータをステアリングギヤのラックハウジ
ングにマウントするようにし、ラックに手動操舵用のピ
ニオンギヤの他に、自動操舵用のピニオンギヤを噛合さ
せ、該ピニオンギヤにギヤの減速段及び電磁クラッチを
介してモータの駆動力を伝達するようにしても上記同様
の作用効果を奏することができる。又、このようにラッ
クハウジング側にモータ等を設けることによって、自動
操舵機構をエンジンルーム内に収納することができ、モ
ータの作動音などが車室内に伝達されないなどの効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る概略構成図であ
る。
【図2】本発明の第2実施形態に係る概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 手動操舵機構 3 ステアリングホイール 5 ステアリングシャフト 13 コントローラ(制御手段) 15 自動操舵機構 17 モータ 19 モータ駆動回路 23 電磁ソレノイド 25 動力伝達機構 27 電磁クラッチ 29 出力軸 31 第1ギヤ 33 第2ギヤ 35 クラッチアマチュア 37 クラッチロータ 43 クラッチ駆動回路 47 スイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールの操舵角に応じて
    前輪を操舵する手動操舵機構と、 走行環境情報を入力した制御手段によるモータの駆動制
    御により前記前輪を自動操舵する自動操舵機構と、 前記モータの駆動力を断続する電磁クラッチと、 前記モータのモータ駆動回路に直列に介設されて前記モ
    ータに流れる電流が設定しきい値を越えると作動する電
    磁ソレノイドと、 前記電磁クラッチのクラッチ駆動回路に直列に介設され
    て前記電磁ソレノイドの作動で切られるスイッチとを備
    えたことを特徴とする操舵制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の操舵制御装置であって、 前記モータは、動力伝達機構を介して前記手動操舵機構
    のステアリングシャフトに連結され、 前記電磁クラッチは、前記動力伝達機構に介設されたこ
    とを特徴とする操舵制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の操舵制御装置であって、 前記モータは、動力伝達機構を介して前記手動操舵機構
    のステアリングシャフトに連結され、 前記電磁クラッチは、前記動力伝達機構とステアリング
    シャフトとの間に介設されたことを特徴とする操舵制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の操舵制御装置であって、 前記動力伝達機構は、前記モータの出力軸に回転自在に
    支持された第1ギヤ及び該第1ギヤに噛合し前記ステア
    リングシャフトに同軸に連結された第2ギヤからなり、 前記電磁クラッチは、前記出力軸と第1ギヤとの間に介
    設されていることを特徴とする操舵制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の操舵制御装置であって、 前記動力伝達機構は、前記モータの出力軸に同軸に連結
    された第1ギヤ及び該第1ギヤに噛合し前記ステアリン
    グシャフトに回転自在且つ同軸に支持された第2ギヤか
    らなり、 前記電磁クラッチは、前記第2ギヤとステアリングシャ
    フトとの間に介設されていることを特徴とする操舵制御
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の操舵制御装置であって、 前記電磁クラッチは、前記出力軸に連結されて締結作動
    可能なクラッチアマチュアと、前記第1ギヤに同軸に固
    定され前記クラッチアマチュアに対向するクラッチロー
    タと、前記電磁クラッチの駆動回路に介設されて磁力に
    より前記クラッチアマチュアを前記クラッチロータに接
    合させるクラッチコイルとよりなることを特徴とする操
    舵制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の操舵制御装置であって、 前記電磁クラッチは、前記ステアリングシャフトに連結
    されて締結作動可能なクラッチアマチュアと、前記第2
    ギヤに同軸に固定され前記クラッチアマチュアに対向す
    るクラッチロータと、前記電磁クラッチの駆動回路に介
    設されて磁力により前記クラッチアマチュアを前記クラ
    ッチロータに接合させるクラッチコイルとよりなること
    を特徴とする操舵制御装置。
JP8193499A 1996-07-23 1996-07-23 操舵制御装置 Pending JPH1035516A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8193499A JPH1035516A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 操舵制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8193499A JPH1035516A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 操舵制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1035516A true JPH1035516A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16309071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8193499A Pending JPH1035516A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 操舵制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1035516A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007222671A (ja) * 2007-05-29 2007-09-06 Olympus Corp 電動湾曲内視鏡
KR100987641B1 (ko) 2004-11-12 2010-10-13 주식회사 만도 전동식 파워 스티어링 시스템에서의 페일 세이프 제어방법
US7918790B2 (en) 2002-02-07 2011-04-05 Olympus Corporation Electric bending endoscope
JP2015518447A (ja) * 2012-04-05 2015-07-02 ルノー エス.ア.エス. 自律モード車両制御システム及びこのような制御システムを備える車両

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7918790B2 (en) 2002-02-07 2011-04-05 Olympus Corporation Electric bending endoscope
KR100987641B1 (ko) 2004-11-12 2010-10-13 주식회사 만도 전동식 파워 스티어링 시스템에서의 페일 세이프 제어방법
JP2007222671A (ja) * 2007-05-29 2007-09-06 Olympus Corp 電動湾曲内視鏡
JP2015518447A (ja) * 2012-04-05 2015-07-02 ルノー エス.ア.エス. 自律モード車両制御システム及びこのような制御システムを備える車両

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3311274B2 (ja) 車両の自動操舵装置
CN107531272B (zh) 用于自主车辆的转向系统和方法
US11072366B2 (en) Method for controlling a steer-by-wire steering system with a reduced feedback in automatic drive mode
JP3311277B2 (ja) 車両の自動操舵装置
US8798888B2 (en) Control unit and method for driver assistance
JP4725796B2 (ja) 車両用操舵装置
CN103963781A (zh) 具有对象回避的拖车主动倒车辅助装置
JP2003154951A (ja) 車両用操舵装置
CN108501943B (zh) 转向和制动控制系统
JP3845188B2 (ja) 車両の自動操舵装置
US6854558B2 (en) Overlay steering system and method for motor vehicles
US20240043064A1 (en) Method of controlling a steering system
JPH06336170A (ja) 自動操舵装置の制御方法
JPH1035516A (ja) 操舵制御装置
JPH0826129A (ja) 自動操舵装置の制御方法
EP1375299A1 (en) Vehicle steering system, steer feel control system and method for providing steer feel
JPH0826128A (ja) 自動操舵装置の故障診断方法
JP4014817B2 (ja) 車両の操舵制御装置
JP2001122145A (ja) 車両用自動操舵装置
JP2003267249A (ja) 車両用操舵装置
JP3234728B2 (ja) 自動走行車
JP2004231153A (ja) 前後輪操舵装置
JPH06127409A (ja) 車両の後輪操舵装置
JP3881766B2 (ja) 車両の自動操舵装置
JP7484858B2 (ja) 自動運転キット、車両プラットフォーム、車両インターフェースボックスおよび車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081219

A601 Written request for extension of time

Effective date: 20090317

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

A602 Written permission of extension of time

Effective date: 20090323

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090416

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090421

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090715