JPH1035406A - 乗員検知装置およびその方法 - Google Patents

乗員検知装置およびその方法

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JPH1035406A
JPH1035406A JP8199004A JP19900496A JPH1035406A JP H1035406 A JPH1035406 A JP H1035406A JP 8199004 A JP8199004 A JP 8199004A JP 19900496 A JP19900496 A JP 19900496A JP H1035406 A JPH1035406 A JP H1035406A
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JP
Japan
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seat
distance
state
detecting
occupant
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JP8199004A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Maruyama
均 丸山
Hiroshi Miyake
洋 三宅
Atsuhisa Andou
敦久 安藤
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/015Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
    • B60R21/01512Passenger detection systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/015Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
    • B60R21/01554Seat position sensors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両内の所定のシートに乗員がいるか否か、
及び車両内の所定の領域に人または物が存在するか否か
を正確に認識する装置および方法を提供する。 【解決手段】 シート1は前後方向にスライド可能な構
成であり、シートバック2は所望の角度にリクライニン
グできる構成である。測距センサ8は、光線1〜光線6
を出力し、その反射光により対象物までの距離を検出す
る。シート位置およびリクライニング角度を検出し、そ
れらの検出値から予め記憶しておいた基準距離データ
(A1〜A6)を取り出す。基準距離データを用いて測
距センサ8の測定結果(a1〜a6)を補正し、その値
(b1〜b6)から測距センサ8とシート1、シートバ
ック2、またはダッシュボード4との間に存在する物体
の形状を認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両内に設けられ
たシートの上部およびその近傍の状態を検知する装置お
よび方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】自動車の衝突に対する安全装置としてエ
アバッグシステムが広く普及してきている。エアバッグ
システムは、通常、ハンドルやインストルメントパネル
部(ダッシュボード)にエアバッグを収納しておき、急
減速時(たとえば、衝突時)にそのエアバッグにガスを
供給して風船のように膨らませることによって、ハンド
ル等と運転者との間に緩衝材を介在させて運転者を保護
するものである。近年では、このようなエアバッグシス
テムを、運転席側だけでなく助手席側にも設けるように
なってきている。
【0003】ところが、助手席側のエアバッグシステム
は、衝突時であっても展開(膨らませること)させる必
要がない場合、あるいは展開すると危険を伴う場合があ
る。たとえば、助手席に乗員がいないときには、自動車
が衝突したとしても助手席側のエアバッグを展開する必
要はない。また、後向きチャイルドシートが助手席に置
かれている場合にも、乳幼児を衝突時の衝撃から保護す
べく車両進行方向に対して後向きとされているためエア
バッグの展開は不要である。さらに、例えば、助手席用
シートとダッシュボードとの間に子供が立った状態(以
下、スタンディングチャイルド)でエアバッグが展開す
ると、エアバッグ収納部の近傍ではかなりの勢いでエア
バッグが膨張するので、スタンディングチャイルドに強
い衝撃が加わる恐れがある。このようにエアバッグ収納
部の近傍領域に人または物が存在する状態では、エアバ
ッグが展開しないようにするか、または展開速度を制御
するか、あるいは何らかの警報を発することが望まれ
る。
【0004】上述のような問題に対処するためには、助
手席用シートに乗員がのっているか否か、およびエアバ
ッグ収納部の近傍領域に人または物が存在するか否かを
検出する必用がある。この検出方法としては、例えば、
ダッシュボード内に設けた測距センサを用いて対象物ま
での距離を測定する手法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、乗用車等の
シートは、その位置を前後方向にスライドさせることが
でき、またシートバックは、所望の角度にリクライニン
グさせることができる。このため、上述のようにしてあ
る基準点から対象物までの距離を単純に測定する手法で
は、乗員の有無の判断などを誤る恐れがある。すなわ
ち、たとえば、シートを前方に位置させた状態で乗員が
いない場合と、シートを後方に位置させた状態で乗員が
いる場合とでは、測距センサの測定結果が同程度の値に
なる可能性があり、この場合、乗員の有無の判断をする
ことができない。
【0006】このように、シートの位置やシートバック
のリクライニング角度を考慮せずにある基準点から対象
物までの距離を測定する手法では、乗員の有無や所定の
領域に人または物が存在するか否かを正確に認識できな
いことがある。
【0007】本発明の課題は、車両内の所定のシートに
乗員がいるか否か、および車両内の所定の領域に人また
は物が存在するか否かを正確に認識する装置および方法
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の乗員検知装置
は、車両内の所定位置から予め決められた1つ以上の方
向に対して、その方向に存在する物体までの距離を検出
する距離検出手段と、車両の前後方向に移動可能なシー
トの位置を検出する位置検出手段と、シートバックのリ
クライニング角度を検出する角度検出手段と、上記距離
検出手段、位置検出手段、および角度検出手段の検出結
果に基づいて上記シートの状態または上記シート近傍の
状態を推定する状態推定手段とを有する。
【0009】シート位置およびシートバックのリクライ
ニング角度を考慮に入れて対象物までの距離を測定する
ので、シート位置およびシートバックのリクライニング
角度をかえた場合においても、シートの状態またはシー
ト近傍の状態を正しく推定できる。
【0010】上記状態推定手段は、格納部、認識部、お
よび演算部を有する。格納部は、シート位置とリクライ
ニング角度との組合せの各パターンに対して、シートの
上部または近傍に障害物が存在しないときに上記距離検
出手段によって得られるであろう各方向ごとの距離デー
タを格納する。認識部は、上記位置検出手段および角度
検出手段の検出結果から上記各パターンの中の特定の組
合せパターンを認識する。演算部は、認識部が認識した
組合せパターンに基づいて上記格納部から距離データを
取り出し、その取り出した距離データと上記距離検出手
段が検出した距離データとから上記シートの状態または
上記シート近傍の状態を推定する。
【0011】格納部から取り出した距離データと距離検
出手段が検出した距離データとから演算すれば、シート
位置およびシートバックのリクライニング角度に依存す
ることなくシートの状態またはシート近傍の状態を推定
できる。特に、格納部から取り出した距離データと距離
検出手段が検出した距離データとの差を求めれば、その
演算値からシート上の物体の形状を認識できる。この認
識した形状からシートの状態またはシート近傍の状態を
推定する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。図1は、本発明を適用す
る乗用車の車内の構成を模式的に示した図である。以下
では、助手席側を想定して説明する。
【0013】シート1は、乗員自身の操作により、前後
方向にスライド可能な構成である。また、シートバック
2は、これも乗員自身の操作により、所望の角度にリク
ライニングできる構成である。エアバッグ3は、ダッシ
ュボード4内のエアバッグ収容部5に収容されている。
そして、急減速時(例えば、衝突時)には、エアバッグ
3にガスが供給され、そのエアバッグ3が風船のように
膨らみ、乗員6を保護する。なお、エアバッグ3を膨ら
ませることを「展開」と呼ぶことがある。
【0014】エアバッグ3は、展開するときに、特にエ
アバッグ収納部5の近傍ではかなりの勢いで膨張する。
同図において、エアバッグ3の膨張によって強い衝撃が
加わる恐れがある領域を斜線(以下、警報領域7)で示
す。すなわち、警報領域7に物体があるときにエアバッ
グ3が展開すると、その物体に強い衝撃が加わる恐れが
ある。このため、本実施形態においては、警報領域7に
何らかの物体が検出されたときには、そのことを知らせ
るための警報を出力することができる。また、警報を出
力するだけでなく、急減速時においてもエアバッグが展
開しないように制御したり、あるいは急減速時にエアバ
ッグがゆっくり広がるように制御することもできる。
【0015】警報領域7に物体が存在する例としては、
シート1の前部に子供等が立つ(以下、スタンディング
チャイルド:図中、波線で示す)場合、乗員6が前かが
みの姿勢をとった場合、および幼児用補助椅子を後向き
に設置(幼児が車両の進行方向と反対側を向くような設
置)した場合などが考えられる。
【0016】測距センサ8は、たとえば複数方向に向け
て赤外線を出力し、その反射光を検出することによって
対象物までの距離を検出する。赤外線を出力する複数の
方向は予め設定されている。
【0017】図2は、本実施形態の乗員検知装置のブロ
ック図である。測距センサ8は、図1に示したものであ
る。シート位置センサ11は、シート1のスライド位置
を検出する装置であり、シートスライド機構部に設けら
れる。シートバック角度センサ12は、シートバック2
のリクライニング角度を検出する装置であり、シート1
とシートバック2とを接合する角度調節機構部に設けら
れる。
【0018】CPU15は、本実施形態の乗員検知装置
の処理を記述したプログラムを格納している。記憶装置
13は、CPU15に接続されると共に、後述図3(b)
に示すテーブル14を格納している。CPU15には、
上述した3つのセンサ8、11、12が接続され、上記
プログラムを実行する際には、それらの3つのセンサ
8、11、12の出力データ、およびテーブル14に格
納されている情報を用いてシート1に乗員がいるか否
か、並びにシート1の近傍の状態を推定する。
【0019】図3は、シートのスライド位置およびシー
トバックのリクライニング角度から基準距離データを得
る方法を説明する図である。ここでは、図3(a) に示す
ように、シート1のスライド位置をxで表し、シートバ
ック2のリクライニング角度をθで表す。図3(b) は、
テーブル14の構成例を示す図である。テーブル14
は、シート位置xとリクライニング角度θとの組合せに
基づいて決まる基準距離データ(A1,A2,...)
を格納している。
【0020】図4は、乗員がいない状態を示す図であ
り、この図を用いて基準距離について説明する。測距セ
ンサ8は、複数の方向に向かって光線(光線1〜光線
6)を出力する。測距センサ8は、光線1〜光線6の反
射光を受信することにより、測距センサ8から各反射位
置までの距離を検出する。すなわち、各方向に存在する
対象物までの距離を検出する。
【0021】ところで、シート1の位置(シート位置
x)およびシートバック2の角度(リクライニング角度
θ)は、乗員の操作によって自由にかえることができる
が、これらの位置または角度がかわると、測距センサ8
が検出する各方向の距離が変化する。たとえば、シート
1を後方にスライドさせた場合や、シートバック2を後
方にリクライニングさせた場合には、光線1や光線2に
よって検出される距離は大きくなる。
【0022】このように、測距センサ8による測定結果
がシート1の位置およびシートバック2の角度によって
変化するということは、換言すれば、シート1の位置お
よびシートバック2の角度が決まれば、測距センサ8に
よって検出される各方向の距離(シート1、シートバッ
ク2、またはダッシュボード4までの距離)が一意に決
まることになる。このように、任意のシート位置とリク
ライニング角度との組合せに対して一意に決まる距離が
基準距離であり、その基準距離を格納したものがテーブ
ル14である。本実施例では、6方向において対象物ま
での距離を測定するので、テーブル14には、光線1〜
光線6にそれぞれ対応して基準距離A1〜A6が格納さ
れる。
【0023】次に、図4〜図8を参照しながら、本実施
形態の乗員検知装置の動作を説明する。本実施形態の乗
員検知装置は、シート位置およびリクライニング角度に
基づいた基準距離をデータとして持ち、その基準距離デ
ータと測距センサ8が測定した距離データとから対象物
のプロファイル(輪郭)を認識する。そして、この対象
物のプロファイルから乗員が乗っているか否か、および
警報領域7に何らかの物体が存在するか否かなどを判断
する。
【0024】本実施形態の乗員検知装置は、測距センサ
8が予め決められている6方向に向かってそれぞれ光線
1〜光線6を出力し、その反射光により各方向の対象物
までの距離を検出する。この検出値を距離a1〜a6と
する。距離a1〜a6は、それぞれ光線1〜光線6によ
って検出される距離である。なお、これらの光線は、た
とえば、赤外線である。
【0025】シート1のスライド位置およびシートバッ
ク2のリクライニング角度は、それぞれシート位置セン
サ11およびシートバック角度センサ12によって検出
される。そして、検出したシート位置およびリクライニ
ング角度を用いてテーブル14を検索し、基準距離A1
〜A6を取り出す。基準距離A1〜A6は、シート位置
とリクライニング角度との組合せに対して一意に決まる
距離データであり、そのときのシート位置およびリクラ
イニング角度において、乗員が乗っておらずかつシート
の近傍に何も物を乗せていないときの測距センサ8から
各方向の対象物までの距離とみなすことができる。すな
わち、図4に示す例においては、基準距離A1〜A5
は、測距センサ8からシート1またはシートバック2ま
での距離と見なすことができ、基準距離A6は、測距セ
ンサ8からダッシュボード4までの距離と見なすことが
できる。
【0026】続いて、図2に示すCPU15が、基準距
離Ai と実際に測定した距離ai との差をi=1〜6に
ついてそれぞれ計算し、対象物のプロファイル(輪郭)
を認識する。たとえば、図4に示すようにシート1に乗
員がいない場合には、基準距離A1〜A6を測距センサ
8からシート1、シートバック2、またはダッシュボー
ド4までの距離とみなすことができるので、基準距離A
1〜A6と実際に測定した距離a1〜a6とはほぼ同じ
値になるはずである。換言すれば、Ai −aiをi=1
〜6について演算したときに、各演算値がそれぞれはぼ
0になった場合には、シートに乗員がいないと見なすこ
とができる。
【0027】図5は、乗員がシートに正規着座している
状態を示す図である。図4に示す状態と図5に示す状態
とを比べると、乗員6が正規着座している場合には、光
線1〜光線5がシート1またはシートバック2に達する
ことはなく、乗員6において反射される。ここで、Ai
−ai =bi をi=1〜6について演算すると、測距セ
ンサ8とシート1、シートバック2、またはダッシュボ
ード4との間に存在する物体の「厚み」を検出できる。
そして、この「厚み」を表す情報(すなわち、b1〜b
6)を解析すれば、測距センサ8とシート1、シートバ
ック2、またはダッシュボード4との間に存在する物体
のおおよその形状を認識できる。
【0028】図5に示す例では、b1〜b6を解析する
ことにより、「シートに正規着座した乗員がいる」と推
定する。「正規着座」と判断された場合には、エアバッ
グシステムは通常動作を行う。即ち、急減速時には、エ
アバッグ3を展開する。尚、「正規着座」と推定する際
には、b6がほぼ0であることが条件となる。
【0029】このように、本実施形態の乗員検知装置
は、単に対象物までの距離を測定するのではなく、シー
ト上に存在する物体の形状を認識することによって乗員
の有無を推定する。したがって、例えば、シートを前方
に位置させた状態で乗員がいない場合と、シートを後方
に位置させた状態で乗員がいる場合とで距離a1〜a6
が互いに一致したとしても、それらの状態を識別でき、
正確な乗員検知が可能である。そして、乗員が着座して
いないと判断したときには、例えば、急減速時等におい
てもエアバッグ3が展開しないようにエアバッグシステ
ムを設定する。
【0030】図6は、乗員が前かがみになっている状態
を示す図である。乗員6が前かがみになると、図6に示
すように、その頭部がダッシュボート4の近傍に位置す
ることが予想されるが、このような状態でエアバッグ3
が展開すると乗員6に強い衝撃が加わる恐れがある。
【0031】この危険を察知するのが、光線6を用いた
距離測定である。すなわち、エアバッグ3の展開によっ
て強い衝撃を受ける可能性のある領域(図1に示す警報
領域7)に何らかの物体が存在すると、光線6はその物
体において反射されるので、a6またはb6(b6=A
6−a6)を検出することにより、上記領域に物体が存
在するか否かを判断できる。
【0032】また、図5の例と同様に、Ai −ai =b
i をi=1〜6について演算することによって、測距セ
ンサ8とシート1、シートバック2、またはダッシュボ
ード4との間に存在する物体のおおよその形状を認識す
る。乗員6が前かがみになると、図6に示すように、乗
員6の背中がシートバック2から離れることが予想され
るので、たとえば、シートバック2側のbi (i=1、
2)の値が0程度になり、かつダッシュボード4側のb
i (i=5、6)の値がそれぞれ所定値以上になったと
きに、「乗員が前かがみになっている」と推定する。
【0033】図7は、スタンディングチャイルドが存在
する状態を示す図である。スタンディングチャイルドが
存在すると、図7に示すように、少なくとも光線6が遮
られることが予想される。したがって、シートに乗員が
いないと仮定すると、Ai −ai =bi をi=1〜6に
ついて演算した場合、たとえば、シートバック2側のb
i (i=1、2、3、4)の値が0程度になり、かつダ
ッシュボード4側のbi (i=6)の値が所定値以上に
なったときに、「スタンディングチャイルドが存在す
る」と推定する。
【0034】図8は、幼児用補助椅子を後向きに設置
(着座したときに幼児が車両の進行方向と反対側を向く
ような設置)した状態を示す図である。この場合にも、
上述の例と同様に、Ai −ai =bi をi=1〜6につ
いて演算することにより測距センサ8とシート1、シー
トバック2、またはダッシュボード4との間に存在する
物体の形状を認識する。そして、幼児用補助椅子22の
形状などが予めわかっているものとすると、上記演算に
よって認識した形状と幼児用補助椅子22の形状とを比
較し、そのマッチングの度合いが高ければ「幼児用補助
椅子が後向きに設置されている」と推定する。
【0035】なお、上述のようにして、3つの危険な状
態(乗員が前かがみになっている状態、スタンディング
チャイルドが存在する状態、および幼児用補助椅子が後
向きに設置されている状態)を識別した際、その識別し
た状態に応じて、エアバッグシステムの動作を制御する
ようにしてもよい。エアバッグシステムの動作として
は、通常の動作の他に、警報を出力するモード、エアバ
ッグを開かなくするモード、およびエアバッグをゆっく
り開かせるモード等が考えられる。
【0036】次に、図9に示すフローチャートを参照し
ながら、本実施形態の乗員検知装置の動作を説明する。
以下のステップS1〜S6の処理は、CPU15に格納
されているプログラムに記述されており、CPU15に
よって実行される。この処理は、たとえば、100ms毎
に実行される。
【0037】ステップS1では、測距センサ8が予め決
められている各方向に向かって光線1〜光線6を出力
し、その反射光から各方向の対象物までの距離ai (i
=1〜6)を検出する。
【0038】ステップS2では、シート位置センサ11
がシート1のスライド位置xを検出する。また、ステッ
プS3では、シートバック角度センサ12がシートバッ
ク2のリクライニング角度θを検出する。
【0039】ステップS4では、ステップS2で検出し
たシート位置(スライド位置)およびステップS3で検
出したリクライニング角度を用いてテーブル14を検索
し、基準距離Ai (i=1〜6)を取り出す。
【0040】ステップS5では、テーブル14から取り
出した基準距離Ai と実際に測定した距離ai との差を
i=1〜6についてそれぞれ計算し、対象物のプロファ
イル(輪郭)を認識する。続いて、ステップS6では、
対象物のプロファイルに基づいて、乗員の有無、乗員が
正規着座をしているかどうか、警報領域に物体が存在し
ないかどうかなどを推定する。
【0041】なお、上記実施形態では、測距センサをマ
ップランプ位置に設けた構成を示したが、他にも、ダッ
シュボード部、天井、あるいはピラー部に設けるように
してもよい。
【0042】
【発明の効果】本実施形態の乗員検知装置は、対象物ま
での距離を測定する際、シート位置およびシートバック
のリクライニング角度を考慮に入れるので、乗員の有無
の判断を誤る可能性が低くなる。また、複数方向におい
て対象物までの距離を検出し、それらの検出値に基づい
て対象物の形状を認識するので、シートの状態(乗員の
有無)の判断がより正確になると共にシート近傍の状態
を細かく推定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する乗用車の車内の構成を模式的
に示した図である。
【図2】本実施形態の乗員検知装置の構成図である。
【図3】シートのスライド位置およびシートバックのリ
クライニング角度から基準距離データを得る方法を説明
する図である。
【図4】乗員がいない状態を示す図である。
【図5】乗員がシートに正規着座している状態を示す図
である。
【図6】乗員が前かがみになっている状態を示す図であ
る。
【図7】スタンディングチャイルドが存在する状態を示
す図である。
【図8】幼児用補助椅子を後向きに設置した状態を示す
図である。
【図9】本実施形態の乗員検知装置の動作を説明するフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 シート 2 シートバック 3 エアバッグ 4 ダッシュボード 5 エアバッグ収納部 6 乗員 7 警報領域 8 測距センサ 11 シート位置センサ 12 シートバック角度センサ 13 記憶装置 14 テーブル 15 CPU 16 メモリ 21 スタンディングチャイルド 22 幼児用補助椅子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両内の所定位置から予め決められた1
    つ以上の方向に対して、その方向に存在する物体までの
    距離を検出する距離検出手段と、 車両の前後方向に移動可能なシートの位置を検出する位
    置検出手段と、 シートバックのリクライニング角度を検出する角度検出
    手段と、 上記距離検出手段、位置検出手段、および角度検出手段
    の検出結果に基づいて上記シートの状態または上記シー
    ト近傍の状態を推定する状態推定手段と、 を有する乗員検知装置。
  2. 【請求項2】 上記状態推定手段は、 シート位置とリクライニング角度との組合せの各パター
    ンに対して、上記シートの上部または近傍に障害物が存
    在しないときに上記距離検出手段によって得られるであ
    ろう各方向ごとの距離データを格納する格納部と、 上記位置検出手段および角度検出手段の検出結果から上
    記各パターンの中から特定の組合せパターンを認識する
    認識部と、 該認識部が認識した組合せパターンに基づいて上記格納
    部から距離データを取り出し、その取り出した距離デー
    タと上記距離検出手段が検出した距離データとから上記
    シートの状態または上記シート近傍の状態を推定する演
    算部と、 を有する請求項1に記載の乗員検知装置。
  3. 【請求項3】 上記状態推定手段は、上記シートに乗員
    がいるか否か、および上記シートの近傍に存在する物体
    の位置および形状を推定する請求項1に記載の乗員検知
    装置。
  4. 【請求項4】 車両内の所定位置から予め決められた1
    つ以上の方向に対して、その方向に存在する物体までの
    距離を検出する距離検出手段と、 車両の前後方向に移動可能なシートの位置を検出する位
    置検出手段と、 シートバックのリクライニング角度を検出する角度検出
    手段と、 上記距離検出手段、位置検出手段、および角度検出手段
    の検出結果に基づいて上記シートの状態または上記シー
    ト近傍の状態を推定する状態推定手段と、 該状態推定手段に推定結果に基づいて上記シートの前方
    に設けられたエアバッグの展開動作を制御するエアバッ
    グ制御手段と、 を有するエアバッグ制御システム。
  5. 【請求項5】 車両内の所定位置から予め決められた1
    つ以上の方向に対して、その方向に存在する物体までの
    距離を検出するステップと、 車両の前後方向に移動可能なシートの位置を検出するス
    テップと、 シートバックのリクライニング角度を検出するステップ
    と、 上記3つのステップにおける検出結果に基づいて上記シ
    ートの状態または上記シート近傍の状態を推定するステ
    ップと、 を含む乗員検知方法。
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