JPH103533A - 画像入力装置及び画像入力装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体 - Google Patents

画像入力装置及び画像入力装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体

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JPH103533A
JPH103533A JP9083065A JP8306597A JPH103533A JP H103533 A JPH103533 A JP H103533A JP 9083065 A JP9083065 A JP 9083065A JP 8306597 A JP8306597 A JP 8306597A JP H103533 A JPH103533 A JP H103533A
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JP9083065A
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Nobuhiro Fujinawa
展宏 藤縄
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、画像読み取り手段を用いて原稿の
画像情報を読み取る画像入力装置及び制御手順を記憶す
る記憶媒体に係り、読み取り休止時間の存在により生ず
る濃度段差の発生を抑制し高品質の入力画像を得ること
ができることを目的とする。 【解決手段】 副走査方向への読み取りの休止に応答し
て、画像読み取り手段(3)から出力される画像信号を
記憶する記憶手段(9)と、記憶された画像信号と、休
止終了後に画像読み取り手段から出力される画像信号と
を比較し、変動量を検出する変動検出手段(8)と、変
動量に基づいて、休止終了後の最初の副走査方向におけ
る読み取り位置の画像信号レベルを調整設定する信号レ
ベル調整手段(5、8)とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読み取り手段
(以下「ラインセンサ」という)を用いて原稿の画像情
報を読み取る画像入力装置及び画像入力装置に対する制
御手順を記憶する記憶媒体に係り、特に画像読み取りに
休止時間が入る場合の読み取り再開時の画像読み取り方
式の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、画像読み取りの原理図である。
以下、図5を参照して従来の画像入力装置の概要を説明
する。原稿51は、例えば写真フィルムのような透過原
稿である。原稿51は、画像が記憶されている領域が1
コマ、または、それが複数連接している。この原稿51
は、ラインセンサ52と光源53との間を図中上下方向
へ移動する。なお、原稿51は、動かず、ラインセンサ
52と光源53が動く方式もある。
【0003】ラインセンサ52は、横一列に配置される
複数の光電変換部である画像蓄積部と各画像蓄積部に蓄
積された電荷を転送する転送部とを備える。各画像蓄積
部の受光面の大きさが画素の大きさに対応する。ライン
センサ52は、横一列に配置される複数の画像蓄積部の
受光面が原稿51の移動方向と直交するように配置され
る。
【0004】光源53は、R(赤)、G(緑)、B
(青)の3色の照明を順次電気的に切り換えて行う。こ
の光源53の各出力光は、原稿51を照明し、そこを透
過してラインセンサ52に入力する。従って、原稿51
は、ラインセンサ52の横一列の複数の受光面の面積に
相当する読み取り1ラインの照明エリア54が照明され
る。この読み取り1ラインの照明エリア54において、
原稿51の幅方向(図中左右方向)の長さが、ラインセ
ンサ52が読み取る1ラインの長さである。
【0005】ラインセンサ52は、各画像蓄積部に蓄積
された電荷を転送部に転送して外部へ読み出す走査を、
長手方向の一端から他端に向かって順々に行う。この画
像読み出し走査を主走査といい、その方向を主走査方向
という。また、読み取り1ラインの照明エリア54にお
いて、原稿51の移動方向の長さが、ラインセンサ52
が読み取る1ラインの幅である。原稿51とラインセン
サ52との相対的な移動により読み取り1ラインが順々
に走査される。この走査を副走査といい、その方向を副
走査方向という。今の例では原稿51が移動するので、
原稿51の移動方向が副走査方向である。
【0006】次に、図5を参照して画像読み取りの動作
概要を説明する。原稿51は、移動機構にセットする
と、読取位置まで搬送されて停止する。それに応答して
光源53が発光し、原稿51の最初の読み取り1ライン
の照明エリア54を、まずR(赤)の色照明で所定時間
照明する。読み取り1ラインの照明エリア54を透過し
たR(赤)の色光は、ラインセンサ52に入力し、各画
像蓄積部にR(赤)の色光量に比例した電荷量として蓄
積される。原稿51のR(赤)色で照明された画像が光
電変換される。そして、主走査が所定時間内に実行され
る。読み取られたR(赤)の色画像情報(以下Rデータ
という)がメモリ(RAM)に出力される(データ読
出)。
【0007】その後、光源53は、色照明をG(緑)、
B(青)と所定時間を置いて順々に切り換えて原稿51
の最初の読み取り1ラインの照明エリア54を所定時間
照明する。原稿51のG(緑)、B(青)の各色が順々
に読み取られる。そして、そのG(緑)の色画像情報
(以下Gデータという)、B(青)の色画像情報(以下
Bデータという)が順々にRAMに出力される。
【0008】次いで、光源53を消灯したままで原稿5
1を1ラインの幅分移動させる副走査を実行する。そし
て、次の読み取り1ラインの照明エリア54について光
源53を発光駆動し、以上説明したのと同様の手順で、
1ラインデータを構成するR(赤)、G(緑)、B
(青)の各データを取得する。この手順を所定のライン
数に達するまで繰り返し行うことで、1画面分の読み取
りが終了する。
【0009】ここに、画像入力装置は、ホストコンピュ
ータからの要求に応じてRAMからラインデータを取り
出し、それをホストコンピュータへ送出する。しかし、
画像入力装置が備えるRAMは、1画面分のラインデー
タを全て記憶できるものではなく、多くても数ライン分
程度のラインデータを記憶できる小容量のものである。
ホストコンピュータは、処理能力や処理の都合等の理由
から画像入力装置から1画面分のラインデータの全てを
連続して取り込むことができない場合がある。この場合
には、ホストコンピュータは、画像入力装置に対しデー
タの受付処理が可能になるまでデータ転送を禁止するこ
とを行いながら、1画面分のラインデータを取り込むこ
とになる。
【0010】従って、ホストコンピュータに接続される
画像入力装置では、この場合には、ホストコンピュータ
が、データの受付処理が可能になるまで、ラインデータ
の読み取りを休止して待機する。つまり、画像入力装置
では、接続されるホストコンピュータの処理能力等によ
っては、読み取りの途中で停止時間が生ずる。読み取り
を停止するまでに転送できるライン数は、ホストコンピ
ュータの処理能力等によって定まる。従って、この場合
の画像入力装置は、結果的には1画面分のラインデータ
を読み取るのに、あるひとかたまりのラインデータの読
み取りと、読み取り休止が交互する間欠的読み取り動作
を行っていることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】画像入力装置の光源に
は、発光ダイオード(以下LEDという)が用いられる
ことがある。ラインセンサの蓄積時間を短くして読み取
りの高速化を図る1つの方法としては、LEDの駆動電
流値を大きくすることがある。また別の方法としては、
LEDの搭載個数を増やすなどして点灯時間の短縮化を
図ることがある。一方、ラインセンサの蓄積時間は、原
稿の透過率や反射率が影響する。そのため、透過率や反
射率が低い原稿から画像入力する場合は、光源光量を増
加させる上述した措置が採られることがある。
【0012】このような措置により、光源周囲温度が上
昇することがある。従って、次のような画質低下が引き
起こされることがある。図6は、LEDの発光量の温度
特性図である。LEDの駆動電流値を大きくしたり、搭
載個数を増加させると、LED自体の発熱によって光源
周囲温度が上昇する。例えば図6に示すように、LED
は、一般に周囲温度が高くなると発光量が低下する温度
特性を有する。しかも、その低下の程度は、R(赤)、
G(緑)、B(青)の各色毎に異なる。
【0013】このことは、一定の点灯時間で1画面を読
み取る間に発光量が徐々に低下し、濃度が低下すること
を意味する。この種の画像入力装置では、一般に、各色
の光源光量は一定であると仮定し、色毎に一定の点灯時
間でもって各ラインの読み取りを行い、1画面のデータ
を取得している。しかし、上述した措置が採られた装置
では、実際には1画面内で濃度が変化していることにな
る。
【0014】図7は、連続読み取り時の光量変化の特性
図である。但し、この光量が低下する現象は、一般に
は、図7に示すように、徐々に、しかも、滑らかに進行
する。そのため、1画面の読み取りが連続的に行われる
場合には、モニタ画面に映し出した画像上ではその影響
は認識され難い。しかし、読み取りと読み取り休止が交
互する上述したような間欠的読み取り動作が行われる場
合には、この光量変化が画像上にすじ状の濃度段差とし
て明確に認識できる程度に現れる場合がある。
【0015】即ち、休止時間内では、原稿の搬送を停止
し光源を消灯するので、自然空冷が行われる。休止時間
が空冷効果の現れる程度にあれば、読み取り再開時のL
EDの発光量が、休止に入る時のそれよりも大幅に増加
する。そうすると、読み取り再開時の画像は、休止に入
る時の画像よりも明るくなる。濃度が不連続に大きく変
化する。
【0016】図8は、読み取り途中に休止時間が入った
場合の光量変化の特性図である。この光量差は、1ライ
ンのほぼ全域に均等に現れる。それ故、図8に示すよう
に、読み取りの休止期間が所定ライン数分ある場合に
は、各休止の位置に濃度段差が生ずる。これを避けるに
は、光源が蓄熱しないように時間をかけて読み取りを行
えば良いが、これでは高速読み取りを行うことができな
い。
【0017】なお、光源自体の発熱で光源周囲温度が変
化する場合の他に、休止時間内に装置内部の光源周囲温
度が変化してしまう場合もある。この場合にも、読み取
り休止部分で濃度段差が生ずる可能性がある。例えば、
電源投入直後で装置内はそれほど暖まっていない状態で
読み取り休止に入り、休止時間内に電源等の発熱で装置
内部が暖まり光源周囲温度が変化する場合が考えられ
る。
【0018】また、濃度段差は、動作休止によって最終
出力信号が変動する場合にも生ずることが考えられる。
例えば、光学系を構成する要素(例えば色フィルタやラ
インセンサ等)の特性が温度変動によって影響を受ける
ような場合がある。以上は、色画像の読み取りの例であ
るが、同様のことは、白黒画像の読み取りにおいも生ず
る問題である。
【0019】本発明は、このような従来の課題を解決す
べくなされたもので、読み取り休止時間の存在により生
ずる濃度段差の発生を抑制して高品質の入力画像を得る
ことができる画像入力装置及び画像入力装置に対する制
御手順を記憶する記憶媒体を提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像入
力装置は、原稿を照明する照明手段と、原稿を介して入
力される光を主走査方向へ走査し、画像信号に変換する
画像読み取り手段と、原稿と画像読み取り手段とを主走
査方向と交わる副走査方向へ相対的に移動させる移動手
段と、副走査方向への読み取りの休止に応答して、画像
読み取り手段から出力される画像信号を記憶する記憶手
段と、記憶された画像信号と、休止終了後に画像読み取
り手段から出力される画像信号とを比較し、変動量を検
出する変動検出手段と、変動量に基づいて、休止終了後
の最初の副走査方向における読み取り位置の画像信号レ
ベルを調整設定する信号レベル調整手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0021】請求項2に記載の画像入力装置は、請求項
1に記載の画像入力装置において、変動検出手段は、休
止した時に取得した画像信号の平均値と、休止終了後に
取得した画像信号と平均値との差の値を変動量として求
めることを特徴とする。請求項3に記載の画像入力装置
は、請求項1に記載の画像入力装置において、変動検出
手段は、休止した時に取得した画像信号と、休止終了後
に取得した画像信号との間の対応する画素値間の差の値
を変動量として求めることを特徴とする。
【0022】請求項4に記載の画像入力装置は、請求項
1に記載の画像入力装置において、変動検出手段は、変
動量に応じた調整係数が設定される調整テーブルを備え
ることを特徴とする。請求項5に記載の画像入力装置
は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像入
力装置において、信号レベル調整手段は、ラインセンサ
の蓄積時間を調整することを特徴とする。
【0023】請求項6に記載の画像入力装置は、請求項
1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像入力装置にお
いて、信号レベル調整手段は、取得される画像信号に対
する利得を調整することを特徴とする。請求項7に記載
の画像入力装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項
に記載の画像入力装置において、信号レベル調整手段
は、照明手段の光量を調整することを特徴とする。
【0024】請求項8に記載の画像入力装置に対する制
御手順を記憶する記憶媒体は、原稿を照明する照明手段
と、原稿を介して入力される光を光電変換し、主走査方
向に走査することにより、画像信号を出力する画像読み
取り手段と、原稿と画像読み取り手段との少なくとも一
方を主走査方向と交わる方向である副走査方向に相対的
に移動させる移動手段と、副走査方向への読み取りの休
止に応答して、画像読み取り手段から出力される画像信
号を記憶する記憶手段とを有する画像入力装置に対する
制御手順を記憶する記憶媒体であって、記憶された画像
信号と、休止終了後に画像読み取り手段から出力される
画像信号とを比較し、変動量を検出する変動検出手順
と、変動量に基づいて、休止終了後の最初の副走査方向
における読み取り位置の画像信号レベルを調整設定する
信号レベル調整手順とを記憶することを特徴とする。
【0025】請求項9に記載の画像入力装置に対する制
御手順を記憶する記憶媒体は、請求項8に記載の記憶媒
体において、変動検出手順として、休止した時に取得し
た画像信号の平均値と、休止終了後に取得した画像信号
の平均値との差の値を変動量として求める手順を記憶す
ることを特徴とする。請求項10に記載の画像入力装置
に対する制御手順を記憶する記憶媒体は、請求項8に記
載の記憶媒体において、変動検出手順として、休止した
時に取得した画像信号と、休止終了後に取得した画像信
号との間の対応する画素値間の差の値を変動量として求
める手順を記憶することを特徴とする。
【0026】請求項11に記載の画像入力装置に対する
制御手順を記憶する記憶媒体は、請求項8に記載の記憶
媒体において、変動量に応じた調整係数が設定される調
整テーブルを参照する手順を変動検出手順の一部として
更に記憶することを特徴とする。請求項12に記載の画
像入力装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体は、請
求項8乃至請求項11の何れか1項に記載の記憶媒体に
おいて、信号レベル調整手順として、画像読み取り手段
の蓄積時間を調整する手順を記憶することを特徴とす
る。
【0027】請求項13に記載の画像入力装置に対する
制御手順を記憶する記憶媒体は、請求項8乃至請求項1
1の何れか1項に記載の記憶媒体において、信号レベル
調整手順として、取得される画像信号に対する利得を調
整する手順を記憶することを特徴とする。請求項14に
記載の画像入力装置に対する制御手順を記憶する記憶媒
体は、請求項8乃至請求項11の何れか1項に記載の記
憶媒体において、信号レベル調整手順として、照明手段
の光量を調整する手順を記憶することを特徴とする。
【0028】(作用)請求項1に記載の画像入力装置で
は、副走査方向への読み取りを休止するとき記憶手段
が、その休止に応答して、画像読み取り手段から出力さ
れる画像信号を記憶し、休止終了後に変動検出手段が、
記憶された画像信号と、休止終了後に画像読み取り手段
から出力される画像信号とを比較し、変動量を検出し、
信号レベル調整手段が、変動量に基づいて、休止終了後
の最初の副走査方向における読み取り位置の画像信号レ
ベルを調整設定する。
【0029】即ち、読み取り再開時の信号レベルを読み
取り休止に入ったときの信号レベルに近付ける。これに
より、読み取り休止時間の存在による濃度段差の発生が
抑制できる。変動検出手段は、変動量を、例えば請求項
2に記載の発明のように、休止した時に取得した画像信
号の平均値と、休止終了後に取得した画像信号の平均値
との差を取って求める、または、請求項3に記載の発明
のように、休止した時に取得した画像信号と、休止終了
後に取得した画像信号との間の対応する画素値間の差の
値を変動量として求める、または、請求項4に記載の発
明のように、調整テーブルに予め設定した調整係数を用
いることができる。
【0030】そして、信号レベル調整手段は、このよう
に取得した変動量を用いて、画像読み取り手段の蓄積時
間(請求項5に記載の発明)や取得される画像信号に対
する利得(請求項6に記載の発明)、照明手段の光量
(請求項7に記載の発明)等を調整し、読み取り再開時
の最初の読み取り位置で取得する画像信号のレベルを最
適値に設定する。かかる変動検出手段及び信号レベル調
整手段は、簡易に構成できる。
【0031】請求項8〜14に記載の発明では、請求項
1〜7に記載の画像入力装置に対応する制御手順を記憶
する記憶媒体を提供できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0033】図1は、本発明の第1実施の形態の画像入
力装置20の構成図である。図1に示すように、この画
像入力装置20は、搬送部1、照明部2、撮像部3、制
御回路4a、蓄積時間制御回路5、A/D変換器6、プ
ログラムメモリ(以下「ROM」という)7、中央処理
装置(以下「CPU」という)8、ワーキングメモリ
(以下「RAM」という)9、インタフェース回路10
等を備える。そして、この画像入力装置20は、ホスト
コンピュータ30に接続される。
【0034】ホストコンピュータ30は、図示省略した
が、中央処理装置、プログラムメモリ(ROM)、ワー
キングメモリ(RAM)等を備えると共に、キーボー
ド、マウス等の入力装置と表示装置とを備える。また、
ホストコンピュータ30は、ハードディスクドライブ
(HDD)を備え、CD−ROM等の記憶媒体30aに
記憶してあるプログラムがセットアップ可能になってい
る。
【0035】搬送部1は、原稿の搬送機構、それを駆動
するモータ等を備えている。搬送部1は、セットされた
原稿(図5に示した原稿51に対応)を所定速度で搬送
する。本実施の形態の画像入力装置は、図5で説明した
のと同様に、透過式の装置である。照明部2は、R
(赤)、G(緑)、B(青)の3色光を例えばこの順序
に電気的に切り換えて発光する光源(図5に示した光源
53に対応)を備える。また、照明部2は、この光源の
各出力光を原稿における読み取り1ラインの照明エリア
(図5参照)に照射する光学系等を備える。
【0036】撮像部3は、受光した光を電気的なアナロ
グ画像信号へ光電変換するラインセンサ(図5に示した
ラインセンサ52に対応)を備える。また、撮像部3
は、ラインセンサの受光面に原稿透過光を導く光学系等
を備える。制御回路4aは、CPU8からの指令に基づ
き、搬送部1と照明部2に対し所要の制御を行う。具体
的には、制御回路4aは、搬送部1に対して、搬送開始
・停止及び搬送速度等の制御を行う。また制御回路4a
は、照明部2に対して、光源の発光駆動、R(赤)、G
(緑)、B(青)の3色光の切換時間間隔及び光量等の
制御を行う。
【0037】蓄積時間制御回路5は、CPU8からの指
令に基づき、撮像部3を駆動する。蓄積時間制御回路5
は、ラインセンサの蓄積動作・蓄積時間の制御を行う。
そして、蓄積時間制御回路5は、読み取りライン数の管
理等の制御を行う。また、蓄積時間制御回路5は、蓄積
電荷(撮像信号)をA/D変換器6へ掃き出させる主走
査の制御等を行う。
【0038】蓄積時間は、一般には、初期設定され、そ
の後に変更されることは少ない。しかし、本実施の形態
では、原稿読み取りの休止時間の前後で光量に変化があ
る場合、蓄積時間制御回路5は、CPU8からの指令に
基づき、蓄積時間の再設定操作を行う。A/D変換器6
は、ラインセンサから出力される撮像信号を所定ビット
数のディジタル信号へ変換し、CPU8に出力する。
【0039】CPU8は、ROM7に設定されているプ
ログラムに従って制御回路4a、蓄積時間制御回路5を
制御し、A/D変換器6の出力に、シェーディング補
正、アベレージ補正、出力調整等の処理を行わせる。ま
た、CPU8は、処理済みの画像データ(ラインデー
タ)をRAM9に記憶させる。
【0040】そして、CPU8は、ホストコンピュータ
30から送られてくるデータ転送要求に従い、RAM9
に記憶させてあるラインデータをインタフェース回路1
0へ出力する。また、CPU8は、ホストコンピュータ
30からの転送禁止指令に従い、原稿読み取りを休止す
る措置を取る。CPU8は、本実施の形態では、休止時
の最終読み取り位置でのラインデータ(以下D1とす
る)をRAM9に保存する。そして、CPU8は、再開
時に休止時の最終読み取り位置のラインデータ(以下D
2という)を取得しRAM9に保存する。また、CPU
8は、ラインデータD1とD2との大小関係から変動量
を求める。CPU8は、求めた変動量に基づき蓄積時間
を求める。更に、CPU8は、求めた蓄積時間を蓄積時
間制御回路5に与えて読み取り再開時に蓄積時間を変更
させる。
【0041】本実施の形態のインタフェース回路10
は、SCSI(Small Conputer SystemInterface)であ
る。インタフェース回路10は、ホストコンピュータ3
0から送られてくるデータ転送要求をCPU8に与え
る。また、インタフェース回路10は、CPU8がRA
M9から取り出したラインデータをホストコンピュータ
30に出力する。
【0042】図2は、本発明の第1実施の形態の動作フ
ローチャートである。図3は、変動量算出の説明図であ
って、原稿同一箇所のラインデータの休止時と再開時の
比較図である。以下、図2、図3を参照して本第1実施
の形態のCPU8の制御動作の手順を説明する。図2に
示すように、最初のS1では、CPU8は、ホストコン
ピュータ30から送られて来る読み取り指令の受付処理
を行う。この指令では、読み取りライン数や画質に関連
する事項等の指定がなされる。それに従いCPU8は、
制御回路4aと蓄積時間制御回路5に開始指示を出し、
蓄積時間制御回路5に読み取りライン数を伝達する。
【0043】次にS2において、CPU8は、搬送部1
に原稿を読み取り位置にセットさせる。そして、CPU
8は、S3〜S5の処理を実行して1ラインのRGBデ
ータ(ラインデータ)の取得を行う。S3では、CPU
8は、照明部2にR(赤)灯を所定時間点灯させる。ま
た、CPU8は、蓄積時間制御回路5を駆動して撮像部
3にラインセンサへの蓄積と主走査を実行させる。
【0044】ラインセンサから出力されたR(赤)の色
画像信号は、A/D変換器6でディジタル化されてRデ
ータとなる。CPU8は、A/D変換器6から入力した
Rデータに前述した信号処理を施してRAM9に記憶さ
せる。S4では、CPU8は、照明部2にG(緑)灯を
所定時間点灯させる。また、CPU8は、蓄積時間制御
回路5を駆動して撮像部3にラインセンサへの蓄積と主
走査を実行させる。
【0045】ラインセンサから出力されたG(緑)の色
画像信号は、A/D変換器6でディジタル化されてGデ
ータとなる。CPU8は、A/D変換器6から入力した
Gデータに前述した信号処理を施してRAM9に記憶さ
せる。S5では、CPU8は、照明部2にB(青)灯を
所定時間点灯させる。また、CPU8は、蓄積時間制御
回路5を駆動して撮像部3にラインセンサへの蓄積と主
走査を実行させる。
【0046】ラインセンサから出力されたB(青)の色
画像信号は、A/D変換器6でディジタル化されてRデ
ータとなる。CPU8は、A/D変換器6から入力した
Bデータに前述した信号処理を施してRAM9に記憶さ
せる。次にS6において、CPU8は、ホストコンピュ
ータへ1ラインのRGBデータ(ラインデータ)の転送
が可能か否かを判定する。CPU8は、S6の判定が肯
定(YES)の場合は、S7、S8の処理を実行する。
【0047】S7では、CPU8は、RAM9に読み取
ったRGBデータ(ラインデータ)をホストコンピュー
タ30へ転送する。そして、CPU8は、次のS8にお
いて所定ライン数の読み取りを終了したか否かを判定す
る。S8の判定が否定(NO)の場合は、CPU8は、
S2〜S5の処理を実行し、原稿を副走査方向に1ライ
ン移動しての読み取りを行う。CPU8は、取得した次
の1ラインのRGBデータをRAM9に記憶する。そし
て、CPU8は、S6の判定を行う。
【0048】CPU8は、S6の判定が肯定(YES)
であれば、S7において1ラインのRGBデータ(ライ
ンデータ)をホストコンピュータ30へ転送する。CP
U8は、再度S8の判定を行う。そして、CPU8は、
S8の判定が肯定(YES)であれば、本手順を終了す
る。ホストコンピュータ30が各ラインデータの受付処
理を円滑に行える場合は、以上説明した手順によって、
所定ライン数のラインデータが切れ目なく連続して転送
される。
【0049】一方、ホストコンピュータ30では、各ラ
インデータの受付処理の途中で他の処理を行う等のため
に、ラインデータの受付処理ができない事情が発生する
場合がある。この場合には、ホストコンピュータ30
は、インタフェース回路10に対し転送禁止指令を出力
する。この転送禁止指令が入力すると、CPU8は、S
6の判定が否定(NO)となり、S9〜S14の処理を
実行する。
【0050】S9では、CPU8は、制御部4aに対し
搬送部1の停止と照明部2の消灯を指示し、原稿の読み
取りを休止する。次のS10では、CPU8は、RAM
9に原稿読み取り休止直前に記憶させたラインデータ
(RGBデータ)D1を取り出し、RAM9の所定アド
レスに保存する。
【0051】そして、CPU8は、次のS11において
ホストコンピュータ30がラインデータの受付処理を可
能とする状態となったか否かを判定する。CPU8は、
S11の判定が否定(NO)の場合は、肯定(YES)
になるまで、S11の判定を繰り返す。S11の判定が
肯定(YES)になるまでの期間内は、当該装置は、休
止状態を継続する。S11の判定が肯定(YES)にな
ると、CPU8は、次のS12の処理を行う。
【0052】S12では、CPU8は、搬送部1を駆動
せず原稿を停止位置に置いたままで照明部2を起動す
る。またCPU8は、蓄積時間制御回路5を起動して撮
像部3に原稿読み取り休止時の読み取り位置で、休止時
と同一条件で再度ラインデータ(RGBデータ)D2の
読み取りを行わせる。そして、CPU8は、読み取った
ラインデータ(RGBデータ)D2をRAM9の所定ア
ドレスに保存する。
【0053】ここに、休止期間内では、光源は消灯して
いる。従って、LED自体の発熱ははない。装置内部そ
のものの温度が定常であれば、休止期間内では、光源周
囲温度の上昇はない。むしろ、休止期間内では、光源周
囲温度は、冷却手段がない場合でも自然空冷によって下
がって来る。休止期間が長くなる程、光源周囲温度の低
下は顕著に認められる。
【0054】特に、LEDの駆動電流を増加させる措置
等を採った装置では、原稿の読み取り時の蓄熱によって
上昇した光源周囲の温度は、この休止期間内に顕著に低
下する。従って、休止期間内に上述した温度変動があれ
ば、光量も変動する。休止時のラインデータD1と再開
時のラインデータD2とには、図3に示すように、レベ
ル差が生じている。
【0055】このような場合に、直ちに読み取りを再開
すると、このレベル差が画像上に濃度段差となって現
れ、画像品質を損ねることは前述した。一方、休止期間
内に上述した温度変動がなければ、光量の変動もない。
休止時のラインデータD1と再開時のラインデータD2
とは、ほぼ等しいレベルのはずである。この場合には、
直ちに読み取りを再開しても、画像品質を損ねる事態は
生じない。
【0056】そこで、次に、CPU8は、S13におい
て、RAM9からラインデータD1とD2を取り出し、
両者がほぼ等しいか否かを判定する。この判定は、R
(赤)、G(緑)、B(青)の各色光毎に行う。前述し
たように、LEDの発光量の温度特性は、各色光毎にそ
れぞれ異なるからである。S13の判定結果、両者のレ
ベルがほぼ等しい場合は、判定は肯定(YES)とな
る。CPU8は、S7に進み、まず休止時にRAM9に
記憶させた1ラインのRGBデータを転送する。
【0057】そして、CPU8は、その後は休止前と同
一の蓄積時間で原稿を副走査方向に1ライン移動しての
ラインデータの取得と転送を再開する(S8→S2→S
3→S4→S5→S6→S7→S8)。一方、S13の
判定結果、図3に示すように、ラインデータD1とD2
の両者間にレベル差があり、等しくない場合は、判定は
否定(NO)となる。CPU8は、S14に進み、原稿
読み取りの再開前処理を行う。
【0058】S14では、CPU8は、ラインデータD
1とD2のレベル差に応じたR(赤)、G(緑)、B
(青)毎の蓄積時間を、例えば以下に説明する方法で演
算し、それを蓄積時間制御回路5に与える。そして、C
PU8は、S7に進み、まず休止時にRAM9に記憶さ
せた1ラインのRGBデータを転送する。その後CPU
8は、調整した蓄積時間を用いて原稿を副走査方向に1
ライン移動してのラインデータの取得と転送を再開する
(S8→S2→S3→S4→S5→S6→S7→S
8)。
【0059】上述した温度変動(光源光量変動)がある
場合には、ラインデータD1とD2は、図3に示すよう
に、ほぼ相似形に大きさが変わる。そこで、例えば、デ
ータの大小関係を表す値として平均値を考える。
【0060】ラインデータD1の平均値をD1AVE、ライ
ンデータD2の平均値をD2AVE とし、ラインデータD
1を取得した蓄積時間をT1とすれば、読み取り再開時
に用いる蓄積時間T2は、 T2=T1×(D1AVE/D2AVE) ・・・・(1) と求めることができる。
【0061】なお、ラインデータD1とD2は、図3に
示すように、ほぼ相似形に大きさが変わる。データの大
小関係を表す値として、ラインデータD1とD2の間の
対応する画素値間の差の値を用いることもできる。前述
したように、通常、休止期間内では、空冷によって光源
の温度が下がり、LEDの発光量が増加する。従って、
例えば、T1=1000μs の蓄積時間で読み取ったと
きに、休止前の平均値D1AVE が200で、休止終了後
再開前の平均値D2AVE が205である場合を想定でき
る。
【0062】この場合、このまま再開すると、画像の継
ぎ目部分に約5の出力差分の濃度段差を生ずる。蓄積時
間T2は上記式(1)に従って、 T2=1000×(200/205)=976 ・・・・(2) と求まる。求めた新たな蓄積時間を976μs に設定し
て原稿読み取りを再開する。蓄積時間が短くなった分、
D2AVE が205から200に近づく。
【0063】即ち、読み取り再開後に蓄積されるトータ
ルの光量が休止前の状態に修正される。その結果、休止
期間内に生じた温度変動の影響が相殺できる。従来生じ
ていた濃度段差の程度が可能な限り抑制される。画像品
質の向上が図れる。この蓄積時間の変更もラインデータ
D1とD2の比較と同様に、R(赤)、G(緑)、B
(青)の各色光毎に行うことは言うまでもない。
【0064】なお、ラインデータD1とD2のレベル差
に応じた調整係数を予め調整テーブルに設定しておき、
その調整テーブルから取り出した調整係数をT1にかけ
算してT2を求めることでも良い。この調整テーブル
は、ROM7に設定できる。以上の説明から、請求項と
の対応関係は次のようになっている。照明手段には照明
部2が対応する。画像読み取り手段には、撮像部3が対
応する。移動手段には、搬送部1、制御回路4a、CP
U8の全体が対応する。記憶媒体には、記憶媒体30a
が対応する。
【0065】記憶手段には、RAM9が対応する。変動
検出手段には、CPU8、RAM9の全体が対応する。
信号レベル調整手段には、蓄積時間制御回路5とCPU
8の全体が対応する。調整テーブルには、ROM7が対
応する。以上説明した第1実施の形態では、当該装置
は、ホストコンピュータ30に1ライン毎のデータを出
力する例を示した。この場合には、RAM9の容量は小
さくて良い。従って、画像入力装置を安価に提供でき
る。
【0066】データ転送の形式としては、その他、ブロ
ック単位に転送することもできる。ホストコンピュータ
30の処理単位が、複数のラインデータ毎である等の場
合もある。また、ホストコンピュータ30におけるメモ
リ管理の都合等から、ブロック単位の転送が要求される
場合も考えられる。この場合には、当該装置に複数ライ
ン分のバッファ(以下RAM9という)を用意し、次の
ような手順でブロック転送を行うと良い。
【0067】ホストコンピュータ30から読み取り指令
が入力すると、CPU8は、データ転送要求が入力する
までの間に、複数ライン分のデータを読み取ってRAM
9に記憶しておく。ホストコンピュータ30からデータ
転送要求が入力すると、CPU8は、制御部4aに対し
搬送部1の停止と照明部2の消灯を指示し、原稿の読み
取りを休止する。
【0068】そして、CPU8は、RAM9に記憶させ
たラインデータ(RGBデータ)のうち、原稿読み取り
休止直前に記憶させた最終読み取り位置での最終ライン
データ(RGBデータ)D1を取り出し、RAM9の所
定アドレスに保存する。次いでCPU8は、データ転送
要求で指定されたライン数のデータをRAM9から取り
出し、それを連続的にインタフェース回路10を介して
ホストコンピュータ30へ送出する。
【0069】次いでCPU8は、ブロックデータの転送
終了を受けて、搬送部1を駆動せず原稿を停止位置に置
いたままで照明部2を起動する。またCPU8は、蓄積
時間制御回路5を起動して撮像部3に原稿読み取り休止
時の最終読み取り位置で、休止時と同一条件で再度最終
ラインデータ(RGBデータ)D2の読み取りを行わせ
る。CPU8は、読み取ったラインデータ(RGBデー
タ)D2をRAM9の所定アドレスに保存する。
【0070】ここに、ブロックデータの転送が開始され
ると、光源は消灯している。LED自体は発熱もない。
装置内部そのものの温度が定常であれば、光源周囲の温
度は、上昇しない。LEDの駆動電流を増加させる措置
等を採った装置では、原稿の連続読み取り時の蓄熱によ
って上昇した光源周囲の温度は、ブロックデータの転送
期間内において、冷却手段がない場合でも自然空冷によ
って下がって来る。
【0071】従って、ブロックデータを転送している休
止期間内に上述した温度変動があれば、光量も変動す
る。休止時のラインデータD1と再開時のラインデータ
D2とには、図3に示すように、レベル差が生じてい
る。このような場合に、直ちに読み取りを再開すると、
このレベル差が画像上に濃度段差となって現れ、画像品
質を損ねることは前述した。
【0072】一方、ブロックデータを転送している休止
期間内に上述した温度変動がなければ、光量の変動もな
い。休止時のラインデータD1と再開時のラインデータ
D2とは、ほぼ等しいレベルのはずである。この場合に
は、直ちに読み取りを再開しても、画像品質を損ねる事
態は生じない。
【0073】そこで、次に、CPU8は、RAM9から
ラインデータD1とD2を取り出し、両者がほぼ等しい
か否かを判定する。この判定は、R(赤)、G(緑)、
B(青)の各色光毎に行う。前述したように、LEDの
発光量の温度特性は、各色光毎にそれぞれ異なるからで
ある。CPU8は、判定結果、両者のレベルがほぼ等し
い場合は、直ちに、原稿を副走査方向に1ライン移動し
ての原稿読み取りを再開する。
【0074】一方、CPU8は、判定結果、図3に示す
ように、ラインデータD1とD2の両者間にレベル差が
あり、等しくない場合は、図2のS14に示したような
原稿読み取りの再開前処理を行う。そして、CPU8
は、この再開前処理で求めた蓄積時間を蓄積時間制御回
路5に与える。CPU8は、この調整した蓄積時間を用
いて原稿を副走査方向に1ライン移動しての原稿読み取
りを再開する。
【0075】図2で説明したのと同様に、読み取り再開
によって蓄積されるトータルの光量が休止前の状態に修
正される。休止期間内に生じた温度変動の影響が相殺さ
れる。従来生じていた濃度段差の程度が可能な限り抑制
され、画像品質の向上が図れる。次に、図4は、本発明
の第2実施の形態の画像入力装置20の構成図である。
本第2実施の形態は、第1実施の形態において利得制御
回路11を撮像部3とA/D変換器6の間に設け、読み
取り再開時に利得制御回路11の利得をCPU8が調整
し、第1実施の形態と同様な作用を得るものである。
【0076】なお、図4では、第1実施の形態における
蓄積時間制御回路5は示してない。本第2実施の形態で
は、休止期間後の再開時に調整するのは蓄積時間ではな
いので、それを図面上明らかにするためであり、制御回
路4bに含めてある。制御回路4bは、CPU8からの
指令に基づき、搬送部1と照明部2に対し制御回路4a
と同様の制御動作を行う。更に、制御回路4bは、CP
U8からの指令に基づき、撮像部3に対し、次の制御動
作を行う。
【0077】制御回路4bは、ラインセンサの蓄積動作
・蓄積時間の制御を行う。また、制御回路4bは、ライ
ンセンサの蓄積電荷(撮像信号)をA/D変換器6へ掃
き出させる主走査の制御を行う。また、制御回路4b
は、読み取りライン数の管理等の制御を行う。この場合
の蓄積時間は、初期設定された一定時間である。次い
で、第2実施の形態の動作を説明する。本第2実施の形
態においては、図2のS14の処理が異なるのみで、他
は第1実施の形態と同様である。
【0078】即ち、本第2実施の形態におけるS14の
処理は、“ラインデータD1とD2のレベル差に応じて
利得制御回路11の利得を調整する”となる。休止に入
る時と再開時での蓄積時間は、変更なく同一長さの時間
である。しかし、A/D変換器6の入力レベルが光量の
変動量に応じて変更される。従って、第1実施の形態と
同様の作用効果が得られる。
【0079】以上説明した実施の形態では、調節の対象
として蓄積時間と利得を取り上げて示した。その他、照
明部2の光源駆動電流を直接制御し、照明部2の光量そ
のものを調節することでも良い。また、光源光量が変動
する場合の他、光学系を構成する要素(例えば撮像素
子、色フィルタを持つ画像読取装置では色フィルタ等)
の特性が温度によって変動し、出力変動を引き起こすよ
うな場合でも、動作休止時に濃度段差を生ずる可能性が
ある。このような場合でも本発明の変動補正操作は有効
である。
【0080】さらに、以上は、色画像の読み取りの例で
あるが、同様のことは、白黒画像の読み取りにおいても
生ずる問題であるので、同様に、白黒画像の読み取りに
おいても本発明の変動補正操作は有効である。画像入力
装置は、透過方式と反射方式の何れでも同様に本発明を
適用できる。なお、上記実施形態においては記憶媒体で
ある画像入力装置のROM7に、画像入力装置のCPU
8の制御プログラムを記憶することとした。画像入力装
置のCPU8の代わりにホストコンピュータ30の中央
処理装置を用いても構わない。また、画像入力装置のR
OM7の代わりにホストコンピュータ30内のハードデ
ィスクドライブ及びメモリを用いても構わない。その場
合、ハードディスクに図2のフローチャートのプログラ
ムを記憶しておけば良い。そして、ハードディスクに記
憶されたプログラムをメモリに読み出すことにより、ホ
ストコンピュータのCPUはプログラムの実行を行うこ
とが可能となる。
【0081】また、ハードディスクに記憶する図2のフ
ローチャートに示すプログラムは、予めホストコンピュ
ータ30にセットアップ可能なように、CD−ROM等
の記憶媒体30aに記憶されている。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
画像入力装置は、読み取り再開時の信号レベルを休止に
入ったときの信号レベルに近付けることができる。従っ
て、読み取り休止による濃度段差の発生が抑制でき、高
品質の入力画像を得ることができる画像入力装置を提供
できる。
【0083】変動検出手段は、変動量を簡易な方法で取
得でき(請求項2、3、4)、信号レベル調整手段は、
このようにして取得した変動量を用いて簡易な構成で
(請求項5、6、7)読み取り再開時の最初の読み取り
位置で取得する画像信号のレベルを濃度段差を最小にす
る最適値に設定できる。また、請求項8〜14に記載の
発明では、請求項1〜7に記載の画像入力装置に対応す
る制御手順を記憶する記憶媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態の画像入力装置の構成
図である。
【図2】本発明の実施の形態の画像読取方式のフローチ
ャートである。
【図3】原稿同一箇所のラインデータの休止時と再開時
の比較図である。
【図4】本発明の第2実施の形態の画像入力装置の構成
図である。
【図5】画像読み取りの原理説明図である。
【図6】LEDの発光量の温度特性図である。
【図7】連続読み取り時の光量変化の例を示す図であ
る。
【図8】読み取り途中に休止が入った場合の光量変化の
例を示す図である。
【符号の説明】
1 搬送部 2 照明部 3 撮像部 4a、4b 制御回路 5 蓄積時間制御回路 6 A/D変換器 7 プログラムメモリ(ROM) 8 中央処理装置(CPU) 9 ワーキングメモリ(RAM) 10 インタフェース回路 11 利得制御回路 20 画像入力装置 30 ホストコンピュータ 30a 記憶媒体 61 原稿 62 ラインセンサ 63 光源

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を照明する照明手段と、 前記原稿を介して入力される光を光電変換し、主走査方
    向に走査することにより、画像信号を出力する画像読み
    取り手段と、 前記原稿と前記画像読み取り手段との少なくとも一方を
    主走査方向と交わる方向である副走査方向に相対的に移
    動させる移動手段と、 前記副走査方向への読み取りの休止に応答して、前記画
    像読み取り手段から出力される画像信号を記憶する記憶
    手段と、 前記記憶された画像信号と、休止終了後に前記画像読み
    取り手段から出力される画像信号とを比較し、変動量を
    検出する変動検出手段と、 前記変動量に基づいて、休止終了後の最初の副走査方向
    における読み取り位置の画像信号レベルを調整設定する
    信号レベル調整手段とを備えたことを特徴とする画像入
    力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像入力装置におい
    て、 前記変動検出手段は、前記休止した時に取得した画像信
    号の平均値と、前記休止終了後に取得した画像信号の平
    均値との差の値を前記変動量として求めることを特徴と
    する画像入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像入力装置におい
    て、 前記変動検出手段は、前記休止した時に取得した画像信
    号と、前記休止終了後に取得した画像信号との間の対応
    する画素値間の差の値を前記変動量として求めることを
    特徴とする画像入力装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の画像入力装置におい
    て、 前記変動検出手段は、変動量に応じた調整係数が設定さ
    れる調整テーブルを備えることを特徴とする画像入力装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記
    載の画像入力装置において、 前記信号レベル調整手段は、前記画像読み取り手段の蓄
    積時間を調整することを特徴とする画像入力装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記
    載の画像入力装置において、 前記信号レベル調整手段は、取得される画像信号に対す
    る利得を調整することを特徴とする画像入力装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記
    載の画像入力装置において、 前記信号レベル調整手段は、前記照明手段の光量を調整
    することを特徴とする画像入力装置。
  8. 【請求項8】 原稿を照明する照明手段と、 前記原稿を介して入力される光を光電変換し、主走査方
    向に走査することにより、画像信号を出力する画像読み
    取り手段と、 前記原稿と前記画像読み取り手段との少なくとも一方を
    主走査方向と交わる方向である副走査方向に相対的に移
    動させる移動手段と、 前記副走査方向への読み取りの休止に応答して、前記画
    像読み取り手段から出力される画像信号を記憶する記憶
    手段とを有する画像入力装置に対する制御手順を記憶す
    る記憶媒体であって、 前記記憶された画像信号と、休止終了後に前記画像読み
    取り手段から出力される画像信号とを比較し、変動量を
    検出する変動検出手順と、 前記変動量に基づいて、休止終了後の最初の副走査方向
    における読み取り位置の画像信号レベルを調整設定する
    信号レベル調整手順とを記憶することを特徴とする画像
    入力装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の記憶媒体において、 前記変動検出手順として、前記休止した時に取得した画
    像信号の平均値と、前記休止終了後に取得した画像信号
    の平均値との差の値を前記変動量として求める手順を記
    憶することを特徴とする画像入力装置に対する制御手順
    を記憶する記憶媒体。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の記憶媒体において、 前記変動検出手順として、前記休止した時に取得した画
    像信号と、前記休止終了後に取得した画像信号との間の
    対応する画素値間の差の値を前記変動量として求める手
    順を記憶することを特徴とする画像入力装置に対する制
    御手順を記憶する記憶媒体。
  11. 【請求項11】 請求項8に記載の記憶媒体において、 変動量に応じた調整係数が設定される調整テーブルを参
    照する手順を前記変動検出手順の一部として更に記憶す
    ることを特徴とする画像入力装置に対する制御手順を記
    憶する記憶媒体。
  12. 【請求項12】 請求項8乃至請求項11の何れか1項
    に記載の記憶媒体において、 前記信号レベル調整手順として、前記画像読み取り手段
    の蓄積時間を調整する手順を記憶することを特徴とする
    画像入力装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体。
  13. 【請求項13】 請求項8乃至請求項11の何れか1項
    に記載の記憶媒体において、 前記信号レベル調整手順として、取得される画像信号に
    対する利得を調整する手順を記憶することを特徴とする
    画像入力装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体。
  14. 【請求項14】 請求項8乃至請求項11の何れか1項
    に記載の記憶媒体において、 前記信号レベル調整手順として、前記照明手段の光量を
    調整する手順を記憶することを特徴とする画像入力装置
    に対する制御手順を記憶する記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010286785A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Canon Inc 画像読取装置及び該装置の制御方法

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JP2010286785A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Canon Inc 画像読取装置及び該装置の制御方法

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