JPH1034615A - 木材薄片配向装置 - Google Patents
木材薄片配向装置Info
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- JPH1034615A JPH1034615A JP18918296A JP18918296A JPH1034615A JP H1034615 A JPH1034615 A JP H1034615A JP 18918296 A JP18918296 A JP 18918296A JP 18918296 A JP18918296 A JP 18918296A JP H1034615 A JPH1034615 A JP H1034615A
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- orienting
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 木材薄片を起立させたままの状態でプレスで
きるように木材薄片を配向するための木材薄片配向装置
を提供することにある。 【解決手段】 配向機１０の直下に、補助ブレード２２
を所定ピッチで並設した配向補助具２０を配置した。
きるように木材薄片を配向するための木材薄片配向装置
を提供することにある。 【解決手段】 配向機１０の直下に、補助ブレード２２
を所定ピッチで並設した配向補助具２０を配置した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材薄片配向装置
に関する。
に関する。
【０００２】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、木
材薄片配向装置としては、例えば、平行に並設した複数
枚の配向ブレードの上方から、予め接着剤を塗布した木
材薄片を散布して自然落下させ、前記配向ブレード間を
通過させて配向するものがある。この木材薄片配向装置
によれば、木材薄片の長さ方向を概ね揃えて堆積したマ
ットができ、これをプレスで熱圧することによって一般
にＯＳＢと呼ばれる木質板が得られる。このＯＳＢは配
向していない木材薄片積層板よりも強度が優れているの
で、合板と同様、建築の構造用材料として用いられてい
る。
材薄片配向装置としては、例えば、平行に並設した複数
枚の配向ブレードの上方から、予め接着剤を塗布した木
材薄片を散布して自然落下させ、前記配向ブレード間を
通過させて配向するものがある。この木材薄片配向装置
によれば、木材薄片の長さ方向を概ね揃えて堆積したマ
ットができ、これをプレスで熱圧することによって一般
にＯＳＢと呼ばれる木質板が得られる。このＯＳＢは配
向していない木材薄片積層板よりも強度が優れているの
で、合板と同様、建築の構造用材料として用いられてい
る。
【０００３】しかしながら前述の木材薄片配向装置を用
いた場合、落下した木材薄片は水平に倒れた状態で堆積
するため、得られる木質板（ＯＳＢ）の断面は層状とな
っており、大きな剪断応力を受けた場合には連続した破
断面を生じてしまう。また、落下時に木材薄片が滑って
しまうことがあり、木材薄片の配向度が不十分となると
いう問題点も有している。
いた場合、落下した木材薄片は水平に倒れた状態で堆積
するため、得られる木質板（ＯＳＢ）の断面は層状とな
っており、大きな剪断応力を受けた場合には連続した破
断面を生じてしまう。また、落下時に木材薄片が滑って
しまうことがあり、木材薄片の配向度が不十分となると
いう問題点も有している。
【０００４】本発明は、前記問題点に鑑み、木材薄片を
起立させたままの状態でプレス加工するための木材薄片
配向装置を提供することを目的とする。
起立させたままの状態でプレス加工するための木材薄片
配向装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる木材薄片
配向装置は、前記目的を達成するため、配向機の所定ピ
ッチで並設した配向ブレード間を通過させて木材薄片を
配向する木材薄片配向装置において、前記配向機の直下
に、補助ブレードを所定ピッチで並設した配向補助具を
配置した構成としてある。また、前記配向補助具の直下
に、送り出しコンベアーを配置しておいてもよく、ある
いは、前記配向補助具の出口近傍に巾寄せ手段を設けて
おいてもよい。さらに、前記送り出しコンベアーと同一
直線上に配置された受け渡しコンベアーの速度を、前記
送り出しコンベアーの速度よりも遅くしてもよい。そし
て、前記配向機の配向ブレードを上下方向に振動させて
もよい。
配向装置は、前記目的を達成するため、配向機の所定ピ
ッチで並設した配向ブレード間を通過させて木材薄片を
配向する木材薄片配向装置において、前記配向機の直下
に、補助ブレードを所定ピッチで並設した配向補助具を
配置した構成としてある。また、前記配向補助具の直下
に、送り出しコンベアーを配置しておいてもよく、ある
いは、前記配向補助具の出口近傍に巾寄せ手段を設けて
おいてもよい。さらに、前記送り出しコンベアーと同一
直線上に配置された受け渡しコンベアーの速度を、前記
送り出しコンベアーの速度よりも遅くしてもよい。そし
て、前記配向機の配向ブレードを上下方向に振動させて
もよい。
【０００６】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる実施形態を
図１ないし図３の添付図面に従って説明する。第１実施
形態にかかる木材薄片配向装置は、図１に示すように、
配向機１０に近接した直下に、配向補助具２０を配置す
るとともに、この配向補助具２０の直下に送り出しコン
ベアー３０を配置してある。なお、配向機１０と配向補
助具２０とは一体化しておいても良い。さらに、この送
り出しコンベアー３０の下流側には受け渡しコンベアー
３１を同一直線上に配置してある。また、前記配向補助
具２０の出口近傍には巾寄せコンベアー３２を配置し、
その下流側には搬送コンベアー３３を設けてある。
図１ないし図３の添付図面に従って説明する。第１実施
形態にかかる木材薄片配向装置は、図１に示すように、
配向機１０に近接した直下に、配向補助具２０を配置す
るとともに、この配向補助具２０の直下に送り出しコン
ベアー３０を配置してある。なお、配向機１０と配向補
助具２０とは一体化しておいても良い。さらに、この送
り出しコンベアー３０の下流側には受け渡しコンベアー
３１を同一直線上に配置してある。また、前記配向補助
具２０の出口近傍には巾寄せコンベアー３２を配置し、
その下流側には搬送コンベアー３３を設けてある。
【０００７】前記配向機１０は、図２に示すように、方
形筒体１１の対向する側面に所定ピッチで上下方向に複
数本のスリット１２を形成し、このスリット１２内に配
向ブレード１３を挿入するとともに、この配向ブレード
１３を交互に上下方向に振動可能としてある。このよう
に配向ブレード１３を上下に振動させるのは、配向する
木材薄片を踊らせて配向効率を高め、目詰まりを防止す
るためである。
形筒体１１の対向する側面に所定ピッチで上下方向に複
数本のスリット１２を形成し、このスリット１２内に配
向ブレード１３を挿入するとともに、この配向ブレード
１３を交互に上下方向に振動可能としてある。このよう
に配向ブレード１３を上下に振動させるのは、配向する
木材薄片を踊らせて配向効率を高め、目詰まりを防止す
るためである。
【０００８】配向ブレード１３は、摩擦係数が小さく、
粘りのある材質で構成されていることが好ましく、例え
ば、金属，強化プラスチックで形成してもよい。また、
配向ブレード１３の外形寸法，ピッチ，振動数，上下振
動巾等は、配向する木材薄片の形状や大きさ、使用する
接着剤の種類等に応じて適宜選択すればよい。ただし、
隣り合う配向ブレード１３同士の最大高低差が、木材薄
片の平均巾寸法以上であれば、木材薄片を起立するよう
に効率的に配向できる。
粘りのある材質で構成されていることが好ましく、例え
ば、金属，強化プラスチックで形成してもよい。また、
配向ブレード１３の外形寸法，ピッチ，振動数，上下振
動巾等は、配向する木材薄片の形状や大きさ、使用する
接着剤の種類等に応じて適宜選択すればよい。ただし、
隣り合う配向ブレード１３同士の最大高低差が、木材薄
片の平均巾寸法以上であれば、木材薄片を起立するよう
に効率的に配向できる。
【０００９】配向機１０の配向ブレード１３は、必ずし
も帯状のものに限らず、例えば、図３（ａ）ないし
（ｄ）に示すように、回転軸１４に所定のピッチで円形
の配向ブレード１５または楕円形の配向ブレード１６を
取り付けたものであってもよい。このような配向ブレー
ド１５，１６を使用すれば、回転軸１４を回転させるだ
けで木材薄片を配向でき、前述の実施形態よりも内部構
造が簡単になるという利点がある。
も帯状のものに限らず、例えば、図３（ａ）ないし
（ｄ）に示すように、回転軸１４に所定のピッチで円形
の配向ブレード１５または楕円形の配向ブレード１６を
取り付けたものであってもよい。このような配向ブレー
ド１５，１６を使用すれば、回転軸１４を回転させるだ
けで木材薄片を配向でき、前述の実施形態よりも内部構
造が簡単になるという利点がある。
【００１０】配向補助具２０は、前記配向機１０で起立
するように配向されて落下する木材薄片が倒れて堆積す
るのを防止し、木材薄片を起立したままの状態で堆積さ
せるためのものである。このため、配向補助具２０は、
背板２１の片面に補助ブレード２２を所定のピッチで並
設してある。前記補助ブレード２２の外形寸法，ピッ
チ，材質等は、配向機１０と同様、木材薄片の形状等に
応じて適宜選択できる。基本的には配向機１０の配向ブ
レードと同じ仕様とするが、望ましくはピッチを１／２
程度とするのが好ましい。配向機１０で起立配向した木
材薄片をより確実に効率良く、起立したままの状態で堆
積維持できるからである。また、前記配向補助具２０
は、送り出しコンベアー３０の真上に配置されるが、起
立した木材薄片を、そのままの状態で搬送するため、補
助ブレード２２の下辺縁部と送り出しコンベアー３０と
の隙間は、木材薄片の平均巾寸法よりも小さいことが好
ましい。
するように配向されて落下する木材薄片が倒れて堆積す
るのを防止し、木材薄片を起立したままの状態で堆積さ
せるためのものである。このため、配向補助具２０は、
背板２１の片面に補助ブレード２２を所定のピッチで並
設してある。前記補助ブレード２２の外形寸法，ピッ
チ，材質等は、配向機１０と同様、木材薄片の形状等に
応じて適宜選択できる。基本的には配向機１０の配向ブ
レードと同じ仕様とするが、望ましくはピッチを１／２
程度とするのが好ましい。配向機１０で起立配向した木
材薄片をより確実に効率良く、起立したままの状態で堆
積維持できるからである。また、前記配向補助具２０
は、送り出しコンベアー３０の真上に配置されるが、起
立した木材薄片を、そのままの状態で搬送するため、補
助ブレード２２の下辺縁部と送り出しコンベアー３０と
の隙間は、木材薄片の平均巾寸法よりも小さいことが好
ましい。
【００１１】配向する木材薄片は、その樹種は問わない
が、厚さ０．１ないし３ｍｍが適当であり、撹拌しなが
らバインダーを添加して予め付着させたものが使用され
る。バインダーとしては、フェノール樹脂系、メラミン
樹脂系、尿素樹脂系、イソシアネート系などの熱硬化性
接着剤あるいはこれらの混合物が挙げられる。
が、厚さ０．１ないし３ｍｍが適当であり、撹拌しなが
らバインダーを添加して予め付着させたものが使用され
る。バインダーとしては、フェノール樹脂系、メラミン
樹脂系、尿素樹脂系、イソシアネート系などの熱硬化性
接着剤あるいはこれらの混合物が挙げられる。
【００１２】起立するように配向した木材薄片を加熱，
圧締するプレス方法としては、例えば、熱盤プレス，ス
チームインジェクションプレス等の既存の方法が挙げら
れるが、これらに高周波加熱などの内部加熱方法を併用
すれば、より一層、均一な強度を有する木質成形材が得
られる。なお、主たるプレス方向は上下方向であるが、
木材薄片が倒れるのを阻止できる程度の圧力で側方から
同時にプレスしてもよい。
圧締するプレス方法としては、例えば、熱盤プレス，ス
チームインジェクションプレス等の既存の方法が挙げら
れるが、これらに高周波加熱などの内部加熱方法を併用
すれば、より一層、均一な強度を有する木質成形材が得
られる。なお、主たるプレス方向は上下方向であるが、
木材薄片が倒れるのを阻止できる程度の圧力で側方から
同時にプレスしてもよい。
【００１３】本実施形態では、配向した木材薄片を受け
渡しコンベアー３１，搬送コンベアー３３で連続的に搬
送して製造する場合について説明したが、必ずしもこれ
に限らず、コンベアーを使用せず、１ロットごとに製造
する製造工程に適用してもよい。
渡しコンベアー３１，搬送コンベアー３３で連続的に搬
送して製造する場合について説明したが、必ずしもこれ
に限らず、コンベアーを使用せず、１ロットごとに製造
する製造工程に適用してもよい。
【００１４】
（実施例１）厚さ約０．５ｍｍのベイツガのスライス単
板を適宜切断し、繊維方向の長さ１０ｃｍ以下、繊維直
角方向の長さ５ｃｍ以下のランダムな形状を有する木材
薄片を得た。そして、この木材薄片を撹拌しながら、ア
セトンで濃度３０％に希釈したＭＤＩ系接着剤を固形分
換算で５重量％添加して付着させ、図１で示した木材薄
片配向装置で配向し、厚さ約５０ｍｍに堆積した堆積物
を得た。
板を適宜切断し、繊維方向の長さ１０ｃｍ以下、繊維直
角方向の長さ５ｃｍ以下のランダムな形状を有する木材
薄片を得た。そして、この木材薄片を撹拌しながら、ア
セトンで濃度３０％に希釈したＭＤＩ系接着剤を固形分
換算で５重量％添加して付着させ、図１で示した木材薄
片配向装置で配向し、厚さ約５０ｍｍに堆積した堆積物
を得た。
【００１５】前記配向装置の配向機は、巾１２０ｍｍ、
長さ５５０ｍｍ、厚さ１．５ｍｍの配向ブレードをピッ
チ４０ｍｍで平行に並設し、これらを交互に毎分３０
回、上下方向に振動させることにより、前記木材薄片を
配向した。
長さ５５０ｍｍ、厚さ１．５ｍｍの配向ブレードをピッ
チ４０ｍｍで平行に並設し、これらを交互に毎分３０
回、上下方向に振動させることにより、前記木材薄片を
配向した。
【００１６】また、配向補助具は、巾１２０ｍｍ、長さ
５５０ｍｍ、厚さ１．５ｍｍの補助ブレードをピッチ２
０ｍｍで平行に並設して形成したものである。
５５０ｍｍ、厚さ１．５ｍｍの補助ブレードをピッチ２
０ｍｍで平行に並設して形成したものである。
【００１７】そして、図４（ａ）で示すように、起立状
態で堆積した堆積物４０を、温度１７０℃、圧力３０ｋ
ｇｆ／ｃｍ2で２０分間、プレス台４１，プレス４２に
よって熱圧プレスすることにより、図４（ｂ）の概略断
面図で示す厚さ１２ｍｍ、比重０．７１の板状体４３を
得、これをサンプルとした。このサンプルの曲げヤング
率、曲げ強度、および、吸水厚さ膨張率を測定した。測
定結果を図６の図表に示す。
態で堆積した堆積物４０を、温度１７０℃、圧力３０ｋ
ｇｆ／ｃｍ2で２０分間、プレス台４１，プレス４２に
よって熱圧プレスすることにより、図４（ｂ）の概略断
面図で示す厚さ１２ｍｍ、比重０．７１の板状体４３を
得、これをサンプルとした。このサンプルの曲げヤング
率、曲げ強度、および、吸水厚さ膨張率を測定した。測
定結果を図６の図表に示す。
【００１８】（比較例１）配向機，補助ブレードを使用
せず、単に自然落下させて堆積させることにより、厚さ
４０ｍｍの堆積物を得、これを図５（ａ）で示すように
前述の第１実施例と同一条件で処理することにより、図
５（ｂ）の概略断面図で示す厚さ１２ｍｍ、比重０．７
３の板状体４４を得、これをサンプルとした。このサン
プルの曲げヤング率、曲げ強度、および、吸水厚さ膨張
率を測定した。測定結果を図６の図表に示す。
せず、単に自然落下させて堆積させることにより、厚さ
４０ｍｍの堆積物を得、これを図５（ａ）で示すように
前述の第１実施例と同一条件で処理することにより、図
５（ｂ）の概略断面図で示す厚さ１２ｍｍ、比重０．７
３の板状体４４を得、これをサンプルとした。このサン
プルの曲げヤング率、曲げ強度、および、吸水厚さ膨張
率を測定した。測定結果を図６の図表に示す。
【００１９】（比較例２）補助ブレードを使用せず、配
向機だけで配向して堆積させることにより、厚さ５０ｍ
ｍの堆積物を得、他は前述の第１実施例と同一条件で処
理することにより、厚さ１２ｍｍ、比重０．７１の板状
体を得、これをサンプルとした。このサンプルの曲げヤ
ング率、曲げ強度、および、吸水厚さ膨張率を測定し
た。測定結果を図６の図表に示す。
向機だけで配向して堆積させることにより、厚さ５０ｍ
ｍの堆積物を得、他は前述の第１実施例と同一条件で処
理することにより、厚さ１２ｍｍ、比重０．７１の板状
体を得、これをサンプルとした。このサンプルの曲げヤ
ング率、曲げ強度、および、吸水厚さ膨張率を測定し
た。測定結果を図６の図表に示す。
【００２０】図６に示した測定結果から明らかなよう
に、曲げヤング率、曲げ強度、および、吸水厚さ膨張率
において、実施例１が、比較例１，２よりも優れている
ことが判る。特に、実施例１と比較例２とを比べた場
合、実施例１がすべての測定結果において比較例２より
も優れていることから、補助ブレードが顕著な作用効果
を奏していることが判明した。
に、曲げヤング率、曲げ強度、および、吸水厚さ膨張率
において、実施例１が、比較例１，２よりも優れている
ことが判る。特に、実施例１と比較例２とを比べた場
合、実施例１がすべての測定結果において比較例２より
も優れていることから、補助ブレードが顕著な作用効果
を奏していることが判明した。
【００２１】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる請求項１に記載の木材薄片配向装置によれば、
配向機の直下に設けた配向補助具が、配向機によって配
向されて起立した木材薄片が倒れるのを阻止し、所望の
配向状態を維持する。このため、起立する木材薄片をプ
レスで褶曲させつつ、圧締一体化できる。この結果、巾
方向に積層したコルゲート構造を有し、剪断破壊による
連続した破断面が発生しにくく、曲げヤング率，曲げ強
度が大きい木質成形体が得られる。また、本願の木材薄
片配向装置によれば、起立した木材薄片を褶曲させつ
つ、圧締一体化することにより、木材薄片の木材成分の
方向性が分散される。このため、吸水膨張によるプレス
方向の膨張回復（いわゆるスプリングバッグ）が低減
し、単に水平配向した通常の木質成形体に比し、吸水厚
さ膨張率が低い。請求項２の発明によれば、起立したま
まの状態で堆積した木材薄片を連続的に送り出すことが
できるので、連続生産が可能となり、生産性が向上す
る。請求項３の発明によれば、配向補助具の出口近傍に
設けた巾寄せ手段が起立した木材薄片の倒れを防止しつ
つ、木材薄片相互の隙間を無くするので、均一な木質成
形体が得られる。請求項４の発明によれば、送り出しコ
ンベアーの速度が大きいので、起立して堆積した後方の
木材薄片が前方の木材薄片に押し付けられることにな
り、長さ方向において緻密な組織を有する木質成形体が
得られる。請求項５の発明によれば、配向ブレードが交
互に上下方向に振動するので、木材薄片が踊りやすくな
り、配向効率が向上するとともに、目詰まりを防止でき
る。また、ブレードのピッチを狭くすることが可能とな
るので、木材薄片の起立度と配向度とを向上させること
ができるという効果がある。
にかかる請求項１に記載の木材薄片配向装置によれば、
配向機の直下に設けた配向補助具が、配向機によって配
向されて起立した木材薄片が倒れるのを阻止し、所望の
配向状態を維持する。このため、起立する木材薄片をプ
レスで褶曲させつつ、圧締一体化できる。この結果、巾
方向に積層したコルゲート構造を有し、剪断破壊による
連続した破断面が発生しにくく、曲げヤング率，曲げ強
度が大きい木質成形体が得られる。また、本願の木材薄
片配向装置によれば、起立した木材薄片を褶曲させつ
つ、圧締一体化することにより、木材薄片の木材成分の
方向性が分散される。このため、吸水膨張によるプレス
方向の膨張回復（いわゆるスプリングバッグ）が低減
し、単に水平配向した通常の木質成形体に比し、吸水厚
さ膨張率が低い。請求項２の発明によれば、起立したま
まの状態で堆積した木材薄片を連続的に送り出すことが
できるので、連続生産が可能となり、生産性が向上す
る。請求項３の発明によれば、配向補助具の出口近傍に
設けた巾寄せ手段が起立した木材薄片の倒れを防止しつ
つ、木材薄片相互の隙間を無くするので、均一な木質成
形体が得られる。請求項４の発明によれば、送り出しコ
ンベアーの速度が大きいので、起立して堆積した後方の
木材薄片が前方の木材薄片に押し付けられることにな
り、長さ方向において緻密な組織を有する木質成形体が
得られる。請求項５の発明によれば、配向ブレードが交
互に上下方向に振動するので、木材薄片が踊りやすくな
り、配向効率が向上するとともに、目詰まりを防止でき
る。また、ブレードのピッチを狭くすることが可能とな
るので、木材薄片の起立度と配向度とを向上させること
ができるという効果がある。
【図１】 本願発明にかかる木材薄片配向装置の第１実
施形態を示し、図（ａ）は側面図、図（ｂ）は平面図で
ある。
施形態を示し、図（ａ）は側面図、図（ｂ）は平面図で
ある。
【図２】 図１で示した木材薄片配向装置の要部拡大斜
視図を示す。
視図を示す。
【図３】 本願発明にかかる配向ブレードの他の実施形
態を示し、図（ａ）は円形の配向ブレードを使用する場
合の斜視図であり、図（ｂ）ないし図（ｄ）は楕円形の
配向ブレードを使用する場合の斜視図である。
態を示し、図（ａ）は円形の配向ブレードを使用する場
合の斜視図であり、図（ｂ）ないし図（ｄ）は楕円形の
配向ブレードを使用する場合の斜視図である。
【図４】 起立するように配向して堆積させた木材薄片
のプレス工程を示し、図（ａ）は正面図、図（ｂ）はプ
レスして得たサンプルの概略断面図である。
のプレス工程を示し、図（ａ）は正面図、図（ｂ）はプ
レスして得たサンプルの概略断面図である。
【図５】 自然落下させて配向した木材薄片のプレス工
程を示し、図（ａ）は正面図、図（ｂ）はプレスして得
たサンプルの概略断面図である。
程を示し、図（ａ）は正面図、図（ｂ）はプレスして得
たサンプルの概略断面図である。
【図６】 実施例１、比較例１，２の測定結果を示す図
表である。
表である。
１０…配向機、１１…方形筒体、１２…スリット、１３
…配向ブレード、２０…配向補助具、２１…背板、２２
…補助ブレード、３０…送り出しコンベアー、３１…受
け渡しコンベアー、３２…巾寄せコンベアー、３３…搬
送コンベアー。
…配向ブレード、２０…配向補助具、２１…背板、２２
…補助ブレード、３０…送り出しコンベアー、３１…受
け渡しコンベアー、３２…巾寄せコンベアー、３３…搬
送コンベアー。
フロントページの続き (72)発明者 南葉 一志 富山県東砺波郡井波町井波１番地の１ 大 建工業株式会社内 (72)発明者 本田 貴久 富山県東砺波郡井波町井波１番地の１ 大 建工業株式会社内 (72)発明者 宮藤 久士 富山県東砺波郡井波町井波１番地の１ 大 建工業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項１】 配向機の所定ピッチで並設した配向ブレ
ード間を通過させて木材薄片を配向する木材薄片配向装
置において、 前記配向機の直下に、補助ブレードを所定ピッチで並設
した配向補助具を配置したことを特徴とする木材薄片配
向装置。 - 【請求項２】 前記配向補助具の直下に、送り出しコン
ベアーを配置したことを特徴とする請求項１に記載の木
材薄片配向装置。 - 【請求項３】 前記配向補助具の出口近傍に巾寄せ手段
を設けたことを特徴とする請求項１または２に記載の木
材薄片配向装置。 - 【請求項４】 前記送り出しコンベアーと同一直線上に
配置された受け渡しコンベアーの速度を、前記送り出し
コンベアーの速度よりも遅くしたことを特徴とする請求
項１ないし３のいずれか１項に記載の木材薄片配向装
置。 - 【請求項５】 前記配向機の配向ブレードを上下方向に
振動させることを特徴とする請求項１ないし４のいずれ
か１項に記載の木材薄片配向装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18918296A JPH1034615A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 木材薄片配向装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18918296A JPH1034615A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 木材薄片配向装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1034615A true JPH1034615A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16236879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18918296A Pending JPH1034615A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 木材薄片配向装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1034615A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000061343A1 (de) * | 1999-04-12 | 2000-10-19 | Dieffenbacher Schenck Panel Gmbh | Formstation |
| WO2004080675A1 (ja) * | 2003-03-12 | 2004-09-23 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | 結合剤が付着した木質チップの配向積層装置及び木質系複合材料の製造方法 |
| RU2483868C1 (ru) * | 2011-12-16 | 2013-06-10 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Сибирский государственный технологический университет" (СибГТУ) | Устройство для ориентации древесных частиц |
| JP2017503681A (ja) * | 2013-12-18 | 2017-02-02 | メイフェア フェアメーゲンスフェアヴァルテゥングス エスエー | パネル製造装置及び製造方法 |
-
1996
- 1996-07-18 JP JP18918296A patent/JPH1034615A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000061343A1 (de) * | 1999-04-12 | 2000-10-19 | Dieffenbacher Schenck Panel Gmbh | Formstation |
| US6695605B1 (en) | 1999-04-12 | 2004-02-24 | Dieffenbacher Schenck Panel Gmbh | Forming station with a compartmentalized chute |
| WO2004080675A1 (ja) * | 2003-03-12 | 2004-09-23 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | 結合剤が付着した木質チップの配向積層装置及び木質系複合材料の製造方法 |
| CN100462211C (zh) * | 2003-03-12 | 2009-02-18 | 积水化学工业株式会社 | 附着有粘合剂的木质碎片的取向层叠装置及木质系复合材料的制造方法 |
| KR100914822B1 (ko) * | 2003-03-12 | 2009-09-02 | 세키스이가가쿠 고교가부시키가이샤 | 결합제가 부착된 목질 칩의 배향 적층 장치 및 목질계 복합재료의 제조 방법 |
| RU2483868C1 (ru) * | 2011-12-16 | 2013-06-10 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Сибирский государственный технологический университет" (СибГТУ) | Устройство для ориентации древесных частиц |
| JP2017503681A (ja) * | 2013-12-18 | 2017-02-02 | メイフェア フェアメーゲンスフェアヴァルテゥングス エスエー | パネル製造装置及び製造方法 |
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