JPH10341347A - カラー画像転送処理装置及び方法、カラー画像復元処理装置及び方法、並びにカラー画像転送システム - Google Patents

カラー画像転送処理装置及び方法、カラー画像復元処理装置及び方法、並びにカラー画像転送システム

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JPH10341347A
JPH10341347A JP9150535A JP15053597A JPH10341347A JP H10341347 A JPH10341347 A JP H10341347A JP 9150535 A JP9150535 A JP 9150535A JP 15053597 A JP15053597 A JP 15053597A JP H10341347 A JPH10341347 A JP H10341347A
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弘毅 石原
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浩司 前田
Masayuki Horii
雅之 堀井
Keizo Ueno
圭造 上野
Kazuhiro Tamada
和裕 玉田
Eiichi Ebihara
栄一 海老原
Toshio Konaka
俊雄 胡中
Hiroyuki Kaneda
裕之 金田
Seikichi Nakamura
盛吉 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カラー画像の分割領域毎にパレットを生成して
エントリ番号の中間調コードと共に転送した際の領域境
界での色ずれを低減する。 【解決手段】色数計数部16でカラー画像を行列方向に
走査し異なるフルカラー画素値の色数Aを計数し、この
ときパレット生成部18は色数Aをカウントアップする
毎にエントリにフルカラー画素値を代表色として順番に
格納して減色パレットを作成する。転送形式判定部20
は、色数Aが減色パレットのエントリ数nを越えた場
合、1つ前の行の末尾までの転送画素数Nを計数し、転
送画素数Nのフルカラー形式による転送データ量とパレ
ット形式によるデータ転送量を比較し、転送データ量の
少い方の形式によるデータ転送をデータ転送部26に行
わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータで扱
っているフルカラー空間のカラー画像データを減色パレ
ットにより圧縮してプリンタ等の機器に転送するカラー
画像転送処理装置及び方法に関し、特に、カラー画像デ
ータの分割領域毎に減色パレットを用いた減色処理によ
り圧縮して転送するカラー画像転送処理装置及び方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータ上で処理するカラー
画像にあっては、例えばRGB表示系を例にとるとR・
G・Bの各色成分の8ビットで表現し、RGBの組合せ
により(256)×(256)×(256)=16,7
77,216色のフルカラー空間のカラー画像データを
扱っている。
【0003】しかし、このフルカラー画像データをその
ままプリンタ等の外部装置に転送した場合には、1画素
が3バイトであることから画素数の3倍に比例してデー
タ量が増加し、プリンタ側のバッファ容量が増加すると
共にデータ転送に時間がかる問題がある。そこで、フル
カラーの3バイト画素データを減色パレットと呼ばれる
LUT(ルック・アップ・テーブル)を使用して1バイ
トの中間調データに変換して転送するパレット転送方式
(減色処理方式)が採用されている。
【0004】図41はパレット転送方式の概略である。
図41(A)は転送対象とするフルカラー空間のカラー
画素数Nのカラー画像データ300であり、i行j番目
で位置が指定されるN個の画素で構成される。ここでR
GB空間を例にとると、1つのカラー画素は3バイトの
RGBの各画素データで構成される。図41(B)は図
41(A)のカラー画像データ300の転送に使用され
る減色パレット302であり、カラー画像の中から同時
に表現できる色数を例えばn=256色の代表色に限定
している。即ち、減色パレット302は、エントリ番号
001〜256で示される256エントリをもち、各エ
ントリに3バイトのRGB画素データを代表色として格
納している。
【0005】256色の代表色の決め方は、RGBフル
カラー空間を予め定めたエントリ数で決まる256空間
に分割して決める固定分割方法と、RGBフルカラー空
間に画素を分布させてから256空間に分割する可変分
割方法の2つがある。固定分割方法は、図42のよう
に、RGB空間を予め256空間に分割しておく。この
空間分割は、具体的には、R・G・B のカラー成分の
各8ビットデータの上位ビットの組合せで決める。例え
ばR・G成分の上位3ビットを使用してR軸とB軸を8
分割し、またB成分の上位2ビットを使用してB軸を4
分割すると、8×8×4=256個の空間に分割でき
る。
【0006】このように256空間に分割できたなら
ば、各分割空間に対する図41(A)のRGBカラー画
素の分布を考えて代表色候補とし、各分割空間に存在す
るRGB代表色候補の平均値を求め、これを代表色とし
て図41(B)のように減色パレット302に登録す
る。RGBカラー画素がどの分割空間に属するかは、R
・G成分の上位3ビットとB成分の上位2ビットから、
図41(B)の減色パレットのエントリを生成すること
で決まる。即ち、任意のRGBカラー画素の8ビットエ
ントリは、 ビットb7〜b5=R成分の上位3ビット ビットb4〜b2=G成分の上位3ビット ビットb2〜b0=B成分の上位2ビット で作られ、これをデシマル表現すれば図41(B)のエ
ントリ番号となる。
【0007】このため図41(A)のフルカラーの3バ
イトRGB画素データから、R・G成分の上位3ビット
とB成分の上位2ビットにより図41(C)の8ビット
エントリ番号で表現される中間調コード304に変換
し、転送する。同時に図41(B)の減色パレットの2
56エントリ分の代表色もパレット代表色として転送さ
れ、転送先で減色パレットの復元を可能とする。
【0008】転送先にあっては、受信した代表色から図
41(B)のような減色パレット302を復元し、同時
に受信した図41(C)の中間調コードとしてのエント
リ番号により減色パレット302を参照して代表色のR
GBカラー画素データを復元する。このためフルカラー
の3バイトRGBデータをN画素転送した場合のデータ
量が(3×N)バイトであったのに対し、パレット転送
によれば、エントリを示す中間調データは3分の1のN
バイトで済み、これにパレット代表色256色の3バイ
トRGBデータのデータ量(256×3)=768バイ
トを加えても、十分にデータ量を低減することができ
る。
【0009】一方、減色パレットの代表色を決める可変
分割法は、図41(A)のN個のカラー画素の図42の
RGB空間306における分布を考え、画素の分布数が
等しくなるように色空間を2等分していく。分割数がエ
ントリ数256となった時点で分割を終了し、各分割空
間に存在するRGBカラー画素の平均値を求め、これを
代表色として減色パレットに登録する。
【0010】この可変分割法による代表色の決定は、転
送するカラー画像データの内容によって、各分割空間の
サイズがダイナミックに変化し、より原色に近い代表色
が復元できる点で望ましいが、代表色を決める際の空間
分割に処理時間がかかる。このようなカラー画像データ
全体を対象に1つの減色パレットを作成して中間調デー
タに変換して転送する場合には、原カラー画像と減色パ
レットの代表色との差が比較的大きくなり、中間調デー
タによりパレットを参照して得た代表色による復元カラ
ー画像の再現性があまりよくない場合がある。
【0011】そこで図43のようにカラー画像データ3
00を行方向で複数の領域#1〜#6に分割し、分割領
域#1〜#6毎に減色パレットを作成し、その代表色と
エントリ番号で表現される中間調コードに変換して転送
することで、転送先でのカラー画像の再現性を高めてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような領域分割に
よるパレット転送方式にあっては、画像データ全体で代
表色を選定する場合に比べ、領域毎の色の偏りを表現す
ることができ、色の再現性は向上する。しかし、領域毎
に代表色を選定して減色パレットを作成しているため、
同じ色であっても領域毎に代表色が異なり、領域の境界
の前後で同じ色が使用されていたとしても、中間調コー
ドから代表色によるカラー画像を復元した場合、領域境
界で色ずれを起こす問題がある。
【0013】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、カラー画像の分割領域毎にから画素
を減色パレットのエントリ番号の中間調コードに変換し
て代表色と共に転送して復元した際の境界部分での色ず
れを低減するようにしたカラー画像転送処理装置及び方
法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本発明は、カラー画素値のフルビットで
表現される色数をもつフルカラー空間のカラー画像デー
タを、減色パレットのエントリ番号で表現される中間調
データに変換し、パレット代表色と共にカラー画像復元
処理装置12に転送するカラー画像転送処理装置10を
対象とする。 (フルカラー形式とパレット形式の切替)このようなカ
ラー画像転送処理装置10につき本発明にあっては、図
1(A)のように、色数計数部16、パレット生成部1
8、転送形式判定部20、フルカラー形式データ生成部
22とパレット形式データ生成部24を含むデータ転送
部26で構成される。色数計数部16は、図1(B)の
ように、カラー画像データの画素を、行毎に走査しなが
ら異なるカラー画素値の数として色数Aを計数する。パ
レット生成部18は、所定エントリ数nの代表色の格納
領域を有し、色数計数部16で色数Aをカウントアップ
する毎にエントリにフルカラー画素値を代表色として順
番に格納して減色パレットを生成する。
【0015】転送形式判定部20は、色数計数部16で
計数している色数Aが画素44で減色パレットのエント
リ数nを越えた場合、1つ前の行の末尾の画素46まで
の転送画素数Nを計数し、転送画素数Nのフルカラー形
式による転送データ量とパレット形式によるデータ転送
量を比較し、転送データ量の少ない方の形式によるデー
タ転送を指示する。
【0016】データ転送部26は、パレット形式のデー
タ転送指示を受けた際に、フルカラー画素を減色パレッ
トのエントリ番号に変換した中間調コードと減色パレッ
トの代表色を含むパレット形式データを生成して転送さ
せ、フルカラー形式の転送指示を受けた場合には、フル
カラー画素をそのまま含むフルカラー形式データを生成
して転送させる。
【0017】このようなカラー画像の転送処理によれ
ば、減色パレットを生成してカラー画素をそのエントリ
番号に変換して代表色と共に転送するパレット形式のデ
ータ転送にあっては、転送対象となった領域に使用して
いる異なるカラー画素値はそのままパレット代表色とし
て転送され、転送先での色の再現性が極めて高い。その
ため、領域境界での色ずれはほとんど起きない。
【0018】またデータの領域分割を、パレットエント
リ数に対応した色数が計数される比較的狭い領域に分
け、フルカラー形式の転送データ量より少ない場合にパ
レット形式のデータ転送を選択しているため、カラー画
像全体としてはフルカラー形式に比べ、転送データ量を
低減することができる。転送形式判定部20は、1回の
転送画素数Nが所定の判定閾値B以上であればパレット
形式のデータ転送を指示し、転送画素数Nが判定閾値B
未満であった場合はフルカラー形式のデータ転送を指示
する。この転送画素数Nの判定閾値Bは次のようにして
定める。まず、カラー画素値が3つの色成分値で構成さ
れ、減色パレットのエントリ数をnとした場合、フルカ
ラー形式の転送データ量D1が D1=(3×N) で与えられる。またバイト形式の転送データ量D2は、 D2=(n×3)+N で与えられる。そこで、両者の転送データ量が等しくな
るD1=D2のときの転送画素数N0 を (N0 ×3)=(n×3)+N0 から求め、転送画素数N0 に所定のマージンαを加算し
て判定閾値Bを求める。具体的には次のようになる。
【0019】 256エントリ:判定閾値B=384+α 128エントリ:判定閾値B=192+α 64エントリ:判定閾値B= 96+α 32エントリ:判定閾値B= 48+α データ転送部26は、転送データにパレット形式かフル
カラー形式かを示す識別情報を付加して転送する。これ
により転送先でデータ形式がパレット形式かフルカラー
形式か識別でき、各形式に対応したカラー画像の復元が
適切にできる。
【0020】転送形式判定部20は、パレット形式のデ
ータ転送量がフルカラー形式の転送データ量より多い場
合、色画素のビット数を最下位ビットから1ビットずつ
減らして上位ビット数に制限しながら、パレット形式の
転送データ量がフルカラー形式の転送データ量より少な
くなるまで、色数計数部16による色数Aの計数とパレ
ット生成部18による減色パレットの生成を行ってパレ
ット形式のデータ転送を行わせる。
【0021】例えばフルカラー画素の3つのカラー成分
値の各々が減色パレットのエントリ数と同じnビットの
場合、パレット形式のデータ量がフルカラー形式のデー
タ量より十分少なくなるまで、各カラー成分値の最下位
ビットから1ビットずつ減らし上位ビット数を(n−
1)、(n−2)、(n−3)・・・(n−i)に制限
しながら、色数計数部16による色数Aの計数とパレッ
ト生成部18による減色パレットの生成を行ってパレッ
ト形式のデータ転送を行わせる。
【0022】具体的には、フルカラー画素の3つのカラ
ー成分値が減色パレットのエントリと同じ8ビットの場
合、パレット形式のデータ量がフルカラー形式のデータ
量より十分少なくなるまで、各カラー成分値を最下位ビ
ットから1ビットずつ減らして上位7ビット、6ビッ
ト、5ビットとしながら、色数計数部16による色数A
の計数とパレット生成部18による減色パレットの生成
を行ってパレット形式のデータ転送を行わせる。
【0023】このようにフルカラー形式の転送データ量
の方が少ない場合には、色数の計数とパレット作成に使
用するカラー画素を上位7ビット、上位6ビット、上位
5ビットと順次制限することで、パレット形式による転
送データ量を下げ、パレット形式によるデータ転送を可
能な限り行う。このカラー画素の上位ビットを順次制限
する転送処理において、パレット生成部18は、下位ビ
ットの削減により残りの上位ビットが一致する複数の代
表色候補が存在する場合、中央の色を代表色とするか、
又は、平均した色を代表色とする。
【0024】更に、転送形式判定部20は、カラー画像
を分割した複数の表示領域の位置に応じて、色画素のビ
ット数を最下位ビットから1ビットずつ減らした上位ビ
ット数に制限しながら、色数計数部16による色数Aの
計数とパレット生成部18による減色パレットの生成を
行ってパレット形式又はフルカラー形式のデータ転送を
行わせる。例えば表示領域のセンタ領域で上位ビット数
を多くし、サイド領域で上位ビット数を少なくする。
【0025】このため色の変化が集中する傾向にあるセ
ンタ領域では、色数の計数に使用する上位ビット数が多
いため、256色の色数を計数するまでの画素数が少な
く、パレット代表色も原色により近くなり、色の再現性
が高いために境界付近での色ずれを低減できる。これに
対し色変化が通常少ないサイド領域では、色数の計数に
使用する上位ビット数が少ないため、256色を計数す
るまでの画素数が多くなり、色の再現性は下がるが転送
データ量を低減できる。また本発明は、カラー画像デー
タを圧縮して転送するカラー画像転送処理方法を提供す
るものであり、次の過程を備える。
【0026】カラー画像データの画素を、行毎に走査し
ながら異なるカラー画素値の数として色数Aを計数する
色数計数過程;所定エントリ数nの代表色の格納領域を
有し、色数Aをカウントアップする毎にエントリにフル
カラー画素値を代表色として順番に格納して減色パレッ
トを生成するパレット生成過程;色数Aが減色パレット
のエントリ数を越えた場合、1つ前の行の末尾までの転
送画素数Nを計数し、転送画素数Nのフルカラー形式に
よる転送データ量とパレット形式によるデータ転送量を
比較し、転送データ量の少ない方の形式によるデータ転
送を指示する転送形式判定過程;パレット形式のデータ
転送指示を受けた際に、カラー画素を減色パレットのエ
ントリ番号に変換した中間調コードと減色パレットの代
表色を含むパレット形式データを生成して転送させ、フ
ルカラー形式のデータ転送指示を受けた際には、前記フ
ルカラー画素をそのまま含むフルカラー形式データを生
成して転送させるデータ転送過程;このカラー画像転送
処理方法の詳細は、基本的には装置の場合と同じであ
る。 (カラー画像転送システム)更に、本発明は、カラー画
像データを転送するカラー画像転送処理装置と転送デー
タからカラー画像データを復元するカラー画像復元処理
装置を備えたカラー画像転送システムを提供する。
【0027】この場合、カラー画像転送処理装置は、カ
ラー画像データの画素を、行毎に走査しながら異なるフ
ルカラー画素値の数として色数Aを計数する色数計数
部、所定エントリ数の代表色の格納領域を有し、色数A
をカウントアップする毎にエントリにカラー画素値を代
表色として順番に格納して減色パレットを生成するパレ
ット生成部、色数Aが減色パレットのエントリ数を越え
た場合、1つ前の行の末尾までの転送画素数Nを計数
し、転送画素数Nのフルカラー形式による転送データ量
とパレット形式によるデータ転送量を比較し、転送デー
タ量の少ない方の形式によるデータ転送を指示する転送
形式判定部、及びパレット形式のデータ転送指示を受け
た際に、カラー画素を減色パレットのエントリ番号に変
換した中間調コードと減色パレットの代表色を含むパレ
ット形式データを生成して転送させ、フルカラー形式の
データ転送指示を受けた際には、前記フルカラー画素を
そのまま含むフルカラー形式データを生成して転送させ
るデータ転送部を備える。
【0028】またカラー画像復元処理装置は、カラー画
像復元処理装置から転送されたカラー画像データがフル
カラー形式かパレット形式かを判定する受信データ判別
部、受信データ判定部がフルカラー形式を判定した際に
受信データからフルカラーの画像データを復元するフル
カラー形式データ復元部、及び受信データ判定部がパレ
ット形式を判定した際に、受信データから減色パレット
を復元し、復元パレットを受信した中間調コードのエン
トリ番号で参照してパレット代表色を用いたフルカラー
画像データを復元するパレット形式データ復元部を備え
る。 (領域境界の検索設定)本発明は、カラー画像を復元し
た際の境界部分での色ずれを低減するために、カラー画
像の色変化のない部分に領域分割の境界を設定するよう
にしたカラー画像転送処理装置を提供する。
【0029】このためのカラー画像転送装置は、カラー
画像に対し固定的に定めた第1境界を設定して複数領域
に分割する第1境界設定部、第1境界により分割された
各領域につき、境界に直向する方向に検索して色の変化
を検出する色変化検出部、色変化検出部による色の変化
のない部分を検出して新たな第2境界を設定する第2境
界設定部、第2境界の設定で分割された各領域につき、
各カラー画素値を減色パレットのエントリ番号で表現さ
れた中間調コードに変換するコード変換部、カラー画素
値をコード変換する毎に対応する減色パレットのエント
リに代表色候補として登録し、コード変換終了後に各エ
ントリ毎に代表色を決定するパレット作成部、及び中間
調コード及びパレット代表色を各領域毎に転送するデー
タ転送部を備えたことを特徴とする。
【0030】このようにカラー画像について色の変化の
ない行を検索して境界をダイナミックに設定すること
で、カラー画像は色の変化のない行を開始位置とし次の
色の変化のない行を終了位置とする複数領域に分割され
る。ここで色の変化のない行とは、同じ色の画素が行方
向に並んでいる位置であり、このため境界部の色が減色
パレットの代表色として優先的に選択されることとな
り、境界部分での色の再現性が向上し、復元したカラー
画像で境界部分が目立たなくなる。
【0031】第2境界設定部は、色の変化のない部分を
検出できなかった場合は、最も色変化の激しい部分を検
出して新たな第2境界を設定する。境界設定は、色の変
化のない同一色の部分が最も望ましいが、色の変化のな
い部分がない場合には、最も色の変化の激しい部分を選
択する。色の変化の激しい部分には、減色パレットの全
エントリに分散するように色が存在しており、パレット
代表色に反映される度合が他の部分に比べて高くなる。
このため、色の変化の激しい部分に境界を設定すれば、
復元画像での境界部分での色の再現性が高まり、復元し
たカラー画像で境界部分が目立たなくできる。
【0032】第1境界設定部はカラー画像の行方向に第
1境界を設定しており、色変化検出部は第1境界により
分割された各領域につき常に先頭行から検索を開始して
色変化を検出する。また色変化検出部は、第1境界の両
側に位置する領域の各々につき、第1境界から離れる方
向に検索して色変化を検出するようにしてもよい。色変
化検出部は各行の先頭画素に対する後続する各画素の色
差を検出し、第2領域設定部は、行方向の色差が全て零
となる行を色変化なしと判定して第2境界を設定する。
【0033】また本発明は、カラー画像を復元した際の
境界部分での色ずれを低減するために、カラー画像の色
変化のない部分に境界を設定するようにしたカラー画像
転送処理方法を提供するものであり、次の過程を備え
る。カラー画像に対し固定的に定めた第1境界を設定し
て複数領域に分割する第1境界設定過程;第1境界によ
り分割された各領域につき、境界に直向する方向に検索
して色の変化を検出する色変化検出過程;色変化検出過
程による色の変化のない部分を検出して新たな第2境界
を設定する第2境界設定過程;第2境界の設定で分割さ
れた各領域につき、各カラー画素値を減色パレットのエ
ントリ番号で表現された中間調コードに変換するコード
変換過程;カラー画素値をコード変換する毎に対応する
減色パレットのエントリに代表色候補として登録し、コ
ード変換終了後に各エントリ毎に代表色を決定するパレ
ット作成過程;中間調コード及びパレット代表色を各領
域毎に転送するデータ転送過程; (受信側での境界領域の生成)本発明は、カラー画像を
復元した際の境界部分での色ずれを低減するために、受
信側で境界部分に新たに領域を設定して減色パレットを
作成することによりカラー画像を復元するカラー画像復
元処理装置を提供する。
【0034】即ち、カラー画像を複数領域に分割し、各
領域毎にカラー画素値を減色パレットのエントリ番号で
表現される中間調コードに変換すると共に各エントリの
代表色を決定して各々転送された転送データを受信して
カラー画像を復元するカラー画像復元処理装置として、
エントリ番号で表現された受信カラー画像を分割する受
信境界を起点に一方の領域を行単位に検索して色の変化
のない位置を領域開始位置として検出し、同じ受信境界
を起点に他方の領域を行単位に検索して色の変化のない
位置を領域終端位置として検出し、受信境界を含む新た
な境界領域を設定する境界領域検索部、受信境界の両側
に位置する領域について受信データから復元した2つの
減色パレットに基づいて、新たに設定した境界領域の境
界減色パレットを生成するパレット作成部、及び境界減
色パレットを用いて前記境界領域のエントリ番号で表現
された中間調コードを代表色に変換して境界領域のカラ
ー画像を復元するコード復元部を設けたことを特徴とす
る。
【0035】このように受信側において受信境界を含む
新たな領域を設定し、この境界領域につき受信した両側
の領域の減色パレットから代表色を決めた新たな減色パ
レットを作って中間調コードを代表色に変換すること
で、境界部分で色が滑らかに変化するスムージングが行
われ、境界部分の色の変化を自然にできる。境界領域検
索部により検出する境界の開始位置と終了位置は、色の
変化のない行方向で同一色となっている部分が最も望ま
しいが、色の変化のない部分を検出できなかった場合
は、最も色変化の激しい部分を検出して境界開始位置及
び又は境界終了位置とする。
【0036】境界領域検索部は、境界の両側に位置する
領域の各々につき、境界から離れる方向に検索して色変
化を検出する。また境界領域検索部は各行の先頭画素に
対する後続する各画素のエントリ番号の差を検出し、第
2領域設定部は、行方向のエントリ番号の差が全て零と
なる行を色変化なしと判定して領域開始位置又は領域終
了位置を設定する。
【0037】また本発明は、カラー画像を復元した際の
境界部分での色ずれを低減するために、受信側で境界部
分に新たに領域を設定して減色パレットを作成してカラ
ー画像を復元するカラー画像復元処理方法を提供するも
ので、次の過程を備える。エントリ番号で表現された受
信カラー画像を分割する受信境界を起点に一方の領域を
行単位に検索して色の変化のない位置を領域開始位置と
して検出し、同じ受信境界を起点に他方の領域を行単位
に検索して色の変化のない位置を領域終端位置として検
出し、受信境界を含む新たな境界領域を設定する境界領
域検索過程;境界の両側に位置する領域について受信デ
ータから復元した2つの減色パレットに基づいて、新た
に設定した境界領域の境界減色パレットを生成するパレ
ット作成過程;境界減色パレットを用いて境界領域のエ
ントリ番号で表現された中間調コードを代表色に変換し
て境界領域のカラー画像を復元するコード復元過程; (境界からの距離に応じた重み付け)また本発明に従え
ば、減色パレットの代表色を決定する際に、領域の境界
に近いカラー画素を優先的に代表色とすることで、復元
画像の境界部分での色ずれを低減するようにしたカラー
画像転送処理装置が提供される。
【0038】即ち、カラー画像データを圧縮して転送す
るカラー画像転送装置として、画像分割部でカラー画像
を所望の行位置で複数領域に分割し、重み設定部で領域
毎に境界からの距離に応じた重みを設定する。コード変
換部は、領域毎に各画素のフルカラー画素値を減色パレ
ットのエントリ番号で表現される中間調コードに変換
し、このとき代表色候補登録部は、変換コードで指定さ
れる減色パレットのエントリにフルカラー画素値を境界
からの距離に応じた重みを付加した代表色候補として登
録する。
【0039】代表色決定部は、領域の全てのフルカラー
画素のコード変換が終了した際に、減色パレットの各エ
ントリに登録されている1又は複数の候補の中から、重
みに基づき境界に近い画素が代表色として残るように代
表色を決定する。そしてデータ転送部は、領域毎に中間
調コードと減色パレットの代表色を転送する。重み設定
部は、境界に近いほど大きく境界から離れるほど小さく
なるように重みを設定し、代表色決定部は、同一エント
リに属する複数の候補の中から重みの最も大きな候補を
選択して代表色を決定する。このとき重みが最大となる
候補が複数存在した場合、例えば複数候補の平均計算に
より代表色を決定する。
【0040】このような境界からの距離に応じた重みに
基づいて減色パレットの代表色を決定するため、減色パ
レットには領域の境界部分の色が優先的に登録され、境
界部分での再現性が高くなり、復元画像における領域境
界での色ずれが低減され、不自然さがなくなる。また本
発明は、減色パレットの代表色を決定する際に、領域の
境界に近いカラー画素を優先的に代表色とすることで、
復元画像の境界部分での色ずれを低減するようにしたカ
ラー画像転送処理方法を提供するものであり、次の過程
を備える。
【0041】カラー画像を所望の行位置で複数領域に分
割する画像分割過程;領域毎に境界からの距離に応じた
重みを設定する重み設定過程;領域毎に各画素のカラー
画素値を減色パレットのエントリ番号で表現される中間
調コードに変換するコード変換過程;コード変換過程で
カラー画素値をコード変換する毎に、変換コードで指定
される減色パレットのエントリにカラー画素値を重みを
付加した代表色候補として登録する代表色候補登録過
程;全領域のカラー画素のコード変換が終了した際に、
減色パレットの各エントリに登録されている1又は複数
の候補の中から、重みに基づき境界に近い画素が代表色
として残るように代表色を決定する代表色決定過程;領
域毎に中間調コードと減色パレットの代表色を転送する
データ転送過程; (パレット代表色との誤差分散)本発明は、カラー画像
を分割した領域毎に減色処理して復元した際の境界部分
で色ずれを防ぐため、原色と減色パレットの代表色との
誤差を検出して周囲に誤差を配分する修正を行った後
に、エントリ番号で表現される中間調コードに変換する
カラー画像転送装置を提供する。
【0042】このためカラー画像転送処理装置は、カラ
ー画像を分割した複数の領域の各々に最適な減色パレッ
トを作成するパレット作成部、複数の領域毎にフルカラ
ー画素と減色パレットの対応する代表色との誤差を検出
し、この誤差を周囲の画素に分配して各カラー画素値を
代表色に近づけるように修正するカラー画像修正部、配
分誤差により修正されたカラー画素値を減色パレットの
エントリ番号で表現される中間調コードに変換するコー
ド変換部、及び領域毎の中間調コードと減色パレットの
代表色を転送するデータ転送部を備えたことを特徴とす
る。
【0043】このように減色パレットの代表色と原色画
素との誤差を検出し、後続する周辺の画素に配分して原
色画素を修正することで、原カラー画像の色が減色パレ
ットの代表色に近づけられ、その結果、減色パレットに
よる色の再現性が向上し、境界部分での色ずれを防止し
て自然な色変化となるカラー画像が復元できる。パレッ
ト作成部は、コード変換部でカラー画素値を中間調コー
ドに変換する毎に対応する減色パレットのエントリに代
表色候補として登録し、全カラー画素値のコード変換終
了時に各エントリ毎に登録している1又は複数の代表色
候補に基づいて代表色を決定する。またパレット作成部
は、予め準備された複数の減色パレットの中から、各領
域に最適な減色パレットを選択するようにしてもよい。
【0044】カラー画像修正部は、処理対象の画素に後
続する周囲の画素に対し誤差を配分し、各フルカラー画
素値を代表色に近づけるように修正する。例えばカラー
画像修正部は、対象画素と同一行の後続する画素、対象
画素と同一位置の次の行の画素及びその両側の画素の合
計4画素に対し誤差を配分して各フルカラー画素値を修
正する。またカラー画像修正部は、対象画素に後続する
画素の距離が短いほど誤差の配分比を大きくし、対象画
素に後続する画素の距離が長いほど誤差の配分比を小さ
くする。
【0045】また本発明は、カラー画像を分割した領域
毎に減色処理して復元した際の境界部分で色ずれを防ぐ
ため、原色と減色パレットの代表色との誤差を検出して
周囲に誤差を配分する修正を行った後に、エントリ番号
で表現される中間調コードに変換するカラー画像転送方
法を提供するもので次の過程を備える。カラー画像を分
割した複数の領域毎に、最適な減色パレットを作成する
パレット作成過程;複数の領域毎に、各カラー画素値と
減色パレットの対応する代表色との誤差を検出し、この
誤差を周囲の画素に分配して各カラー画素値を代表色に
近づけるように修正するカラー画像修正過程;誤差配分
により修正された各カラー画素値を、減色パレットのエ
ントリ番号で表現される中間調コードに変換するコード
変換過程;領域毎の中間調コードと減色パレットの代表
色を転送するデータ転送過程; (領域の分割形状)本発明は、減色処理のためのカラー
画像の領域分割を最適化するカラー画像転送装置を提供
する。このカラー画像転送処理装置にあっては、カラー
画像を、短冊、矩形、多角形、円、楕円、ランダムパタ
ーン等の幾何分割、画像の統計的な性質により分割する
統計分割、若しくは画像内の対象物を取り出して分割す
るオブジェクト分割等に従って分割する領域分割部を設
けたことを特徴とし、コード変換部で各領域毎に各フル
カラー画素値を減色パレットのエントリ番号で表現され
る中間調コードに変換し、またパレット作成部で各領域
毎に、エントリ毎の代表色を決定して減色パレットを作
成し、最終的に、データ転送部が各領域毎の中間調コー
ドと減色パレットの代表色を転送する。
【0046】
【0047】
【発明の実施の形態】
<目 次> 1.カラー印刷装置 2.パレット形式とフルカラー形式の切替転送 3.減色パレットの領域幅制御 4.境界距離に応じた重み付けによる減色処理 5.誤差分散による減色処理 6.減色処理の領域分割 1.カラー印刷装置 図2は本発明のカラー画像転送処理装置が適用されるパ
ーソナルコンピュータとカラー印刷装置のブロック図で
ある。カラー印刷装置は、エンジン部160とコントロ
ーラ部162で構成される。エンジン部160には、搬
送ベルトユニット111、静電記録ユニット124−1
〜124−4等の印刷機構部の制御動作を行うメカニカ
ルコントローラ164が設けられている。
【0048】メカニカルコントローラ164に対して
は、エンジン部160に設けている各種センサ(図示せ
ず)の処理を行うセンサ処理用MPU166が設けられ
る。メカニカルコントローラ164は、エンジン部コネ
クタ170を介してコントローラ162側と接続され
る。なお、エンジン部160に設けた印刷機構は、無端
ベルト112とY,M,C,Kの各静電記録ユニットに
設けているLEDアレイ136−1,136−2,13
6−3,136−4を取り出している。
【0049】図3は図2のカラー印刷装置の内部構造で
ある。装置本体110の内部には記録媒体例えば記録用
紙を搬送させるための搬送ベルトユニット111が設け
られ、搬送ベルトユニット111には過透性の誘電体材
料、例えば適当な合成樹脂材料から作られた無端ベルト
112を回動自在に備える。無端ベルト112は4つの
ローラ122−1,122−2,122−3,122−
4の回りに掛け渡される。搬送ベルトユニット111は
装置本体110に対し着脱自在に装着されている。
【0050】ローラ122−1は駆動ローラとして機能
し、駆動ローラ122−1は駆動機構(図示せず)によ
り無端ベルト112を矢印で示す時計回りに一定速度で
走行駆動する。また駆動ローラ122−1は、無端ベル
ト112から電荷を除去するAC除去ローラとしても機
能する。ローラ122−2は従動ローラとして機能し、
従動ローラ122−2は無端ベルト112に電荷を与え
る帯電ローラとしても機能する。
【0051】ローラ122−3,122−4は共にガイ
ドローラとして機能し、駆動ローラ122−1及び従動
ローラ122−2に近接して配置される。従動ローラ1
22−2と駆動ローラ122−1の間の無端ベルト11
2の上側走行部は、記録紙の移動経路を形成する。記録
紙はホッパ114に蓄積されており、ピックアップロー
ラ116によりホッパ114の最上部の記録紙から1枚
ずつ繰り出され、記録紙ガイド通路118を通って一対
の記録紙送りローラ120により無端ベルト112の従
動ローラ122−2側からベルトA側の記録紙移動経路
に導入され、記録紙移動経路を通過した記録紙は駆動ロ
ーラ122−1から排出される。
【0052】無端ベルト112は従動ローラ122−2
により帯電されるため、記録紙が従動ローラ122−2
側から記録紙移動経路に導入されたとき無端ベルト11
2に静電的に吸着され、移動中の記録紙の位置ずれが防
止される。一方、排出側の駆動ローラ122−1は除電
ローラとして機能するため、無端ベルト112は駆動ロ
ーラ122−1に接する部分において電荷が除去され
る。このため記録紙は駆動ローラ122−1を通過する
際に電荷が除去され、ベルト下部に巻き込まれることな
く無端ベルト112から容易に剥離されて排出される。
【0053】装置本体110内にはY,M,C,Kの4
台の静電記録ユニット124−1,124−2,124
−3,124−4が設けられ、無端ベルト112の従動
ローラ122−2と駆動ローラ122−1との間に規定
されるベルト上側の記録紙移動経路に沿って、上流から
下流側に向かってY,M,C,Kの順番に直列に配置さ
れたタンデム構造を有する。
【0054】静電記録ユニット124−1〜124−4
は、現像剤としてイエロートナー成分(Y)、マゼンタ
トナー成分(M)、シアントナー成分(C)、及びブラ
ックトナー成分(B)を使用する点が相違し、それ以外
の構造は同じである。このため静電記録ユニット124
−1〜124−4は、無端ベルト112の上側の記録紙
移動経路に沿って移動する記録紙上にイエロートナー
像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックト
ナー像を順次重ねて転写記録し、フルカラーのトナー像
を形成する。
【0055】図4は図3の静電記録ユニット124−1
〜124−4の1つを取り出している。静電記録ユニッ
ト124は感光ドラム132を備え、記録動作時に感光
ドラム132は時計回りに回転駆動される。感光ドラム
132の上方には例えばコロナ帯電器あるいはスコロト
ロン帯電器等として構成された前帯電器134が配置さ
れ、前帯電器134により感光ドラム132の回転表面
は一様な電荷で帯電される。
【0056】感光ドラム132の帯電領域には光学書込
ユニットとして機能するLEDアレイ136が配置さ
れ、LEDアレイ136のスキャニングで出射された光
によって静電潜像が書き込まれる。即ち、LEDアレイ
136の主走査方向に配列された発光素子は、コンピュ
ータやワードプロセッサ等から印刷情報として提供され
る画像データから展開したカラー画素データ(ドットデ
ータ)の階調値に基づいて駆動され、このため静電潜像
はドットイメージとして書き込まれる。
【0057】感光ドラム132に書き込まれた静電潜像
は、感光ドラム132の上方に配置されている現像器1
40により所定の色トナーによる帯電トナー像として静
電的に現像される。感光ドラム132の帯電トナー像
は、下方に位置した導電性転写ローラ142によって記
録紙に静電的に転写される。即ち静電性転写ローラ14
2は、無端ベルト112を介して感光ドラム132との
間に微小な隙間を介して配置され、無端ベルト112に
より搬送される記録紙に帯電トナー像とは逆極性の電荷
を与え、これにより感光ドラム132上の帯電トナー像
は記録紙上に静電的に転写される。
【0058】転写プロセスを経て感光ドラム132の表
面には、記録紙に転写されずに残った残留トナーが付着
している。この残留トナーは感光ドラム132に対し、
記録紙移動経路の下流側に設けられたトナー清浄器14
3により除去される。除去された残留トナーはスクリュ
ーコンベア138により現像器140に戻され、再度現
像トナーとして使用される。
【0059】再び図2を参照するに、記録紙は無端ベル
ト112の従動ローラ122−2から駆動ローラ122
−1の間の記録紙移動経路を通過する際に、静電記録ユ
ニット124−1〜124−4によってY,M,C,K
の4色のトナー像の重ね合せによる転写を受けてフルカ
ラー像が形成され、駆動ローラ122−1側からヒート
ローラ型熱定着装置126に向かって送り出され、フル
カラー像の記録用紙に対する熱定着が行われる。熱定着
が済んだ記録用紙は、ガイドローラを通過して装置本体
の上部に設けられたスタッカ128に配置されて集積さ
れる。
【0060】また現像記録ユニット124−1〜124
−4にトナーを補給したり保守を行いたい場合には、例
えば静電記録ユニット124−3のように、上方に引き
上げることで容易に外すことができる。再び図2を参照
するに、コントローラ部162にはコントローラ用MP
U172が設けられる。コントローラ用MPU172に
対しては、本発明によるカラー画像転送処理の転送先と
なるプリンタIF処理部12が設けられ、コントロール
部コネクタ176を介して上位装置としての例えばパー
ソナルコンピュータ192と接続される。
【0061】パーソナルコンピュータ192は、任意の
アプリケーションプログラム194から提供されるカラ
ー画像データをカラー印刷装置に転送する本発明のカラ
ー画像転送処理装置として機能するドライバ10を備え
る。このドライバ10はパソコン部コネクタ198を介
して印刷装置側のコントローラ部162に設けているプ
リンタIF処理部12に接続される。
【0062】ここでパーソナルコンピュータ192のア
プリケーションプログラム194上でのカラー画像デー
タは例えばRGBデータであり、これに対しカラー印刷
装置側でのカラー画像データはYMCKデータとなる。
このため印刷装置側のIF処理部12には、ドライバか
ら転送されたRGBデータを印刷用のYMCKデータに
変換するカラー変換機能が設けられる。
【0063】またドライバ10は、カラー画像の3バイ
トRGB画素データを、減色パレットのエントリ番号で
表現される1バイトの中間調コードに変換してパレット
代表色(3バイトRGB画素データ)と共にプリンタI
F処理部12に転送し、プリンタIF処理部12でエン
トリ番号の中間調コードを減色パレットの参照により、
パレット代表色で表現されるカラー画像データを復元さ
せている。
【0064】コントローラ部162のコントロール用M
PU172には、パーソナルコンピュータ192から転
送されたRGB各画像データのカラー変換で得られた
Y,M,C,Kの各画像データを画素データ(ドットデ
ータ)に展開して格納する画像メモリ182−1,18
2−2,182−3,182−4が設けられる。コント
ローラMPU172は、画像メモリ182−1〜182
−4にYMCKの各カラー画素データを展開する際に、
アドレス指定を行うためアドレス指定部184を備え
る。 2.パレット形式とフルカラー形式の切替転送 図5は本発明のカラー画像転送処理装置の機能ブロック
図であり、図2のパーソナルコンピュータ192に設け
ているドライバ10を例にとっており、カラー印刷装置
のコントローラ部62に設けているIF処理部12を転
送先となるカラー画像復元処理装置としている。
【0065】本発明のカラー画像転送処理装置である転
送元のドライバ10には、フルカラー画像データ格納部
14、色数計数部16、パレット生成部18、転送形式
判定部20、フルカラー形式データ作成部22、パレッ
ト形式データ作成部24、更にデータ転送部26が設け
られている。また転送先のカラー画像復元処理装置とな
るプリンタIF処理部12には、転送データ受信部2
8、受信データ判定処理部30、パレット復元部32、
フルカラー形式データ復元部34、パレット形式データ
復元部36、転送カラー画像データ格納部38、及びR
GB/YMCK変換部40が設けられている。
【0066】転送元となるドライバ10のフルカラー画
像データ格納部14には、図2のパーソナルコンピュー
タ192に設けているアプリケーションプログラム19
5により作成された例えばコンピュータグラフィックス
などによるフルカラー画像データが格納されている。こ
のフルカラー画像データは例えばRGB表示系を例にと
ると、RGBの各色成分データを組み合わせた24ビッ
トデータ、即ち8ビットを1バイトとすると3バイトデ
ータで構成されている。
【0067】この3バイトのRGB画素データで構成さ
れたフルカラー画像データにつき、ドライバ10は減色
パレットのエントリ番号でなる中間調コードに変換し
て、減色パレットに登録している3バイトRGBの代表
色と共にプリンタIF処理部12に転送して復元させ
る。ドライバ10に設けた色数計数部16は、フルカラ
ー画像データを転送する際に、このとき使用している減
色パレットのエントリ数Eに対応する色数Aを計数し、
このエントリ数Eに一致する色数Aのフルカラー画像デ
ータの範囲を1つの領域としてデータ転送を行う。
【0068】図6は色数計数部16によるフルカラー画
像データを対象とした色数の計数処理である。記録紙に
対するプリント印字イメージとして示されたフルカラー
画像データ42は、黒丸で示すカラー画素のように、行
番号iと行方向の画素番号jで指定される二次元配置を
もってメモリ上に格納されている。このようなフルカラ
ー画像データ42について、色数計数部16は、まず右
上隅のカラー画素から行方向に走査し、行の最後に行っ
たら次の行の先頭に戻る走査を繰り返しながらRGB画
素データの値の相違から色数Aを計数する。
【0069】色数計数部16により計数された色数Aは
転送形式判定部20に与えられている。転送形式判定部
20には、転送側で使用する減色パレットのエントリ数
nが例えばエントリ数n=256エントリとして予め設
定されている。そして転送形式判定部20は、色数計数
部16により計数される色数Aをエントリ数n=256
と比較し、色数Aがエントリ数nと同じ256色に例え
ば4行目のカラー画素44で達したとすると、1行前の
末尾のカラー画素46までの領域を1回のデータ転送の
領域とし、その中のカラー画素の数Nを計数する。尚、
以下の説明でエントリ番号はEで示され、エンリト数が
nの場合の最大エントリ番号はEnとなる。
【0070】このようにして256色の計数結果に基づ
いて1回のデータ転送領域に含まれるカラー画素の数N
が検出できたならば、転送画素数Nをフルカラー形式で
データ転送するときの転送データ量D1とパレット形式
でデータ転送するときの転送データ量D2の大小関係を
比較し、転送データ量の少ない方のデータ形式を選択す
る。
【0071】ここでパレット生成部18による減色パレ
ットの生成を説明する。パレット生成部18は、色数計
数部16により図6のようにカラー画素の行方向の走査
でRGBの各カラー画素成分のいずれかが相違したとき
の色数Aのカウントアップに伴い、カウントアップ対象
となった3バイトRGB画素データをそのとき空状態と
なっている最初のエントリ番号Ei(但し、i=1〜
n)で示される領域に代表色として格納する。
【0072】このような色数Aの計数に伴うパレット生
成部18による代表色の登録により、転送形式判定部2
0で256色の色数Aの計数が判定されたとき、図7の
ような8ビットエントリの減色パレット48、即ち8ビ
ットエントリ番号Enとしてデシマル表現でE=0〜2
55に、異なる3バイトRGB画素データを代表色とし
て順番に格納したLUTが作成される。
【0073】転送形式判定部20にあっては、色数Aが
256色に達したとき、図6のN画素の転送領域につい
て、フルカラー画素データをそのまま転送するフルカラ
ー形式の転送データ量D1と、図7の8ビットエントリ
の減色パレットのエントリ番号で表現される中間調コー
ドに変換し、同時に256エントリ分の代表色を転送し
て転送先で復元させるパレット形式の転送データ量D2
を算出して比較する。ここで図6から明らかなように3
バイトRGBデータがN画素あることから、フルカラー
形式の転送データ量D1は D1=(3×N)バイト ・・・(1) となる。一方、図7の8ビットエントリの減色パレット
48を使用して復元するパレット形式の転送データ量D
2は、256エントリのエントリ数をnとすると D2={(n×3)+N} ・・・(2) 具体的には、図7の減色パレット48にあってはn=2
56エントリであることから、パレット形式のデータ転
送量D2は D2=(768+N)バイト ・・・(3) となる。
【0074】図8は(1)式のフルカラー形式の転送デ
ータ量D1と(2)式で与えられるパレット形式の転送
データ量D2について、横軸に転送する画素数Nをと
り、縦軸に転送データ量Dをとったときのグラフであ
る。フルカラー形式の転送データ量D1は、直線64で
与えられるように、画素数Nの3倍に比例して増加する
直線となる。
【0075】これに対し例えばエントリ数E=256エ
ントリとした(3)式のパレット形式の転送データ量D
2については、直線66に従った転送画素数Nに対する
データ量の増加となる。即ち直線66は、画素数N=0
のときの初期値が図7の8ビットエントリの減色パレッ
ト48の3バイトRGB画素データでなる代表色256
個に相当する768バイトであり、画素数Nの増加に対
し1対1に比例して転送データ量が増加する特性とな
る。
【0076】その結果、フルカラー形式の直線64と2
56エントリのパレット形式の直線66は点P1で交差
し、このときの画素数N0 は(1)式のD1と(3)式
のD2を等しいとすると、 N0 ×3=768+N0 で与えられる。これを解くと、点P1を与える画素数N
0 は N0 =384 となる。この結果、フルカラー形式と256エントリの
パレット形式の転送データ量は、画素数NがN0 =38
4個未満であればフルカラー形式の方が転送データ量が
少なく、これに対し画素数がN0 =384個を越えると
256エントリパレット形式の方が転送データ量が少な
くなる。
【0077】図5の転送形式判定部20にあっては、図
8のフルカラー形式の直線64と256エントリパレッ
ト形式の直線66の交点P1を与える画素数N0 =38
4を基準に、図6の色数Aの計数結果に基づいて得られ
た領域の画素数NがN0 =384個より多ければ、転送
データ量の少ない256エントリのパレット形式を指定
し、一方、画素数NがN0 =384個より少なければ、
転送データ量が少なくなるフルカラー形式を指定する。
【0078】実際には、フルカラー形式と256エント
リパレット形式で転送データ量の大小関係が入れ替わる
点P1の画素数N0 =384個に対し、データ転送にお
いてデータ形式を示す識別情報に割り当てるバイト数を
含むマージンαを加えた値をフルカラー形式とパレット
形式を判別するための判定閾値とする。ここでフルカラ
ー形式とパレット形式を判定する判定閾値をBとする
と、 B=N0 +α とする。実際の装置ではマージンαはα=10バイト程
度でよく、B=394個となる。
【0079】図9は図5のドライバ10に設けているフ
ルカラー形式データ作成部22とパレット形式データ作
成部24のそれぞれで作成される転送データのデータフ
ォーマットである。図9(A)はフルカラー形式転送デ
ータ50であり、先頭の例えば10バイトの領域にフル
カラー形式であることを示すフルカラー識別情報52を
格納しており、その後に転送画素数N×3バイト分のフ
ルカラー画素データ54が格納されている。
【0080】図9(B)はパレット形式転送データ56
であり、先頭10バイトのパレット識別情報58に続い
て3バイトRGB画素データを図7の8ビットエントリ
の減色パレットのエントリ番号で表現される中間調コー
ド、即ち(N画素×1バイト)分のエントリ番号を格納
する。続いてパレット代表色データ62として図7の2
56エントリ分の3バイトRGB画素データとなる代表
色、即ち(256エントリ×3バイト)分の代表色を格
納する。
【0081】また図9(B)のパレット形式転送データ
56に格納するエントリ番号の生成は、図7の8ビット
エントリの減色パレット48を作成した後に、図6に示
すN個の3バイトRGB画素データを順次読み出して、
パレット中の一致する代表色を検出し、一致した代表色
のエントリ番号に変換する。以上の説明は、図5のパレ
ット生成部18で生成する減色パレットとして図7のエ
ントリ数256の8ビットエントリをもつ減色パレット
48を例にとるものであったが、本発明で使用する減色
パレットのエントリ数は、例えば図10のように最大エ
ントリ数256の減色パレット48に対し、それより少
ない図10のエントリ数128となる7ビットエントリ
の減色パレット74、図11のエントリ数64となる6
ビットエントリの減色パレット76、または32といっ
たサイズの小さなパレットを使用することもできる。
【0082】また、各減色パレットを使用したパレット
形式でデータ転送する場合とフルカラーでデータ転送す
る場合の転送データ量の大小関係の境界となる両者のデ
ータ量が一致する画素数は、図13のように、256エ
ントリの場合の384画素に対し、128エントリでは
192画素、64エントリでは96画素、32エントリ
では48画素となる。更にパレット形式とフルカラー形
式を判定するための判定閾値Bは、マージンα=10バ
イトとすると、256エントリの390画素に対し、1
28エントリでは202画素、64エントリでは106
画素、32エントリでは58画素となる。
【0083】図8にあっては、図10に示したエントリ
数128,64,32の減色パレットを使用した場合の
パレット形式における画素数Nに対するデータ転送量の
関係を、それぞれ破線で示している。即ち128エント
リのパレット形式は破線の直線68のようになり、64
エントリパレット形式では破線の直線70のようにな
り、32エントリのパレット形式では破線の直線72の
ようになる。
【0084】そして128エントリ,64エントリ,3
2エントリの直線68,70,72とフルカラー形式の
直線64の交点P2,P3,P4を与える画素数は、図
13の表からも明らかなように192画素、96画素、
48画素と変化する。このような減色パレットのエント
リ数の変化は、図6のように、1回の転送対象となるカ
ラー画像データ42の画素数Nの領域がエントリ数の増
加に応じて少くなるだけであり、色の再現性そのものは
変わらない。
【0085】図14は図5のドライバ10となる本発明
のカラー画像転送処理装置における転送処理のフローチ
ャートである。まずステップS1で、図6のようにフル
カラー画像データの画素を行方向に走査し、異なるRG
B画素データをもつ画素数、即ち色数Aを色数計数部1
6で計数する。ステップS1で計数された色数Aは、ス
テップS2で、そのとき使用する減色パレットのエント
リ数256エントリに1を加えた値257と比較されて
いる。
【0086】色数Aの計数値が256色となるまではス
テップS2からステップS3に進み、図7に示した8ビ
ットエントリの減色パレットにエントリ番号0〜255
の順番に色数Aをカウントしたときの3バイトRGB画
素データを代表色として登録し、これによって8ビット
エントリの減色パレット48を生成する。色数Aが25
6色を1つ越えるとステップS2からステップS4に進
み、図6のように、前の行の末尾の画素46までの画素
数Nを転送画素数としてカウントする。
【0087】続いてステップS5で、転送する画素数N
が図10のように256エントリについて予め求められ
ている判定閾値B=394以上か否か判定する。ここで
画素数Nが図8のようにフルカラー形式とパレット形式
の大小関係の境界となる画素数N0 =384個にマージ
ンα=10個を加えたB=394個より多かった場合に
は、直線66で与えられる256エントリのパレット形
式の方が直線64で与えられるフルカラー形式より転送
データ量が少ないことから、ステップS6に進み、パレ
ット形式を指定して図9(B)のパレット形式転送デー
タ56のフォーマットに従ったデータ転送を行う。
【0088】これに対し転送する画素数Nが判定閾値B
=394未満であった場合には、図8のフルカラー形式
の直線64による点P1の左側となって、256エント
リパレット形式の直線66による転送データ量より少な
くなることから、ステップS7に進み、図9(A)のフ
ルカラー形式転送データ50のフォーマットに従ったフ
ルカラー形式でのデータ転送を行う。
【0089】ステップS6のパレット形式でのデータ転
送またはステップS7でのフルカラー形式でのデータ転
送が済んだならば、ステップS8に進み、全画素の転送
終了の有無をチェックし、転送終了でなければ、再びス
テップS1に戻って次の領域についての処理を行う。即
ち図6の場合にあっては、4行目の最後の画素46まで
のデータ転送が済んでいることから、次の処理にあって
は、5行目の先頭の画素から同様な処理を繰り返す。
【0090】一方、図5の転送先となるプリンタIF処
理部12にあっては、ドライバ10より領域ごとにデー
タ転送を受けると、転送データ受信部28に1領域分の
転送データを格納した後、受信データ判定処理部30で
図9(A)の先頭領域の識別情報をチェックし、フルカ
ラー識別情報52であればフルカラー形式と判定し、パ
レット識別情報58であればパレット形式であると判定
する。
【0091】フルカラー形式と判定した場合にはフルカ
ラー形式データ復元部34を起動し、転送データ受信部
28に格納されている図9(A)のフルカラー形式の転
送データのフルカラー識別情報52に続くフルカラー画
素データ54を取り出して転送カラー画像データ格納部
38に展開する。一方、パレット形式を判定した場合に
はパレット復元部32を起動し、図9(B)のパレット
形式転送データ56の中からパレットデータ62を取り
出し、パレット形式データ復元部36に図7のような8
ビットエントリの減色パレット48を復元する。続いて
図9(B)のパレット識別情報58に続くエントリ番号
60をN画素分、順次読み出して、復元した図7の8ビ
ットエントリ減色パレット48を参照することで、対応
する3バイトRGB画素データの代表色に変換して、転
送カラー画像データ格納部38に展開する。
【0092】転送カラー画像データ格納部38に全ての
転送データが展開されるとRGB/YMCK変換部40
を起動し、復元したRGB画素データをYMCK印刷用
画素データに変換し、図4のYMCK用の各画像メモリ
182−1〜182−4に展開する。そして、コントロ
ーラ用MPU127が印刷指示を受けた際に、画像メモ
リ182−1〜182−4よりYMCKの各印刷用画像
データを読み出して、エンジン部160の静電記録ユニ
ットのY,M,C,K用のLEDアレイ136−1〜1
36−4に供給し、感光ドラムに対する光学的な潜像形
成によりカラートナーを定着し、ベルト上に転写して定
着することでカラー印刷を行う。
【0093】このような図14の転送処理に従ったフル
カラー形式とパレット形式を切り替えたカラー画像デー
タの転送処理によれば、原画像におけるフルカラー画素
データはそのまま代表色として転送されることとなり、
領域に分けて転送する際の境界部分についても転送元と
転送先での色ずれがないことから色の再現性がよく、境
界部分での色ずれはほとんど起きない。
【0094】一方、同じ色が連続する場合にはパレット
形式によるデータ転送による圧縮効果が得られ、フルカ
ラー形式に比べ転送データ量を十分に低減することがで
きる。即ち、色の再現性を損うことなく、同時に転送デ
ータ量を低減することができる。図15は図5のドライ
バ10側に設けた本発明のカラー画像転送処理装置にお
ける転送処理の他の実施形態であり、図14の転送処理
でフルカラー形式のデータ転送が判定された場合、直ち
にフルカラー形式のデータ転送を行わず、RGBの8ビ
ット色成分について上位ビット数を7ビット、6ビッ
ト,5ビットというように制限しながら、色数の計数と
減色パレットの生成を行い、可能な限りパレット形式で
のデータ転送を行って転送データ量を低減するようにし
たことを特徴とする。
【0095】図16は図15の転送処理における処理モ
ードであり、モード1にあっては、ステップS1の色数
Aのカウント及びステップS3における減色パレットの
作成に使用するRGB各色成分の使用ビットは8ビット
の全ビットであり、これは図14の転送処理そのもので
ある。このモード1の転送処理でフルカラー形式のデー
タ転送が選択されなかった場合には、モード2に切り替
える。
【0096】モード2はRGB各色成分の8ビットにつ
いて、最下位の1ビットを除く上位7ビットにより色数
Aの計数と減色パレットの生成を行う。このモード2で
もフルカラー形式のデータ転送が選択されなかった場合
には、モード3で下位2ビットを除く上位6ビットと
し、それでもフルカラー形式で転送できない場合は、モ
ード4で下位3ビットを除く上位5ビットとして処理す
る。
【0097】図15について転送処理を説明すると、ま
ずモード1の8ビット全ビットを有効とした転送処理は
図14のステップS1〜S5と同じである。このときス
テップS5で転送画素数Nが図10の256エントリの
場合の判定閾値B=394未満で、フルカラー形式に対
しパレット形式の転送データ量の方が多い場合には、ス
テップS6で最小上位ビット数か否かチェックし、最小
上位ビット数となっていなければステップS7で、RG
B成分の現在の最下位ビットを除く上位ビットを有効化
する。即ち、図16のモード2に切り替える。
【0098】そしてステップS1に戻り、モード2の上
位7ビットの各RGB成分についてステップS1の色数
AのカウントとステップS3の減色パレットの登録を行
う。そしてステップS2で色数Aが257に達すると、
ステップS4に進み、転送対象とする画素数Nをカウン
トし、ステップS5で画素数Nを再度判定閾値B=39
4と比較する。
【0099】このモード2にあっては、色数Aをカウン
トするRGB8ビット画素を上位7ビットに制限してい
るため、色数A=256が計数されるるまでの画素数
が、全8ビットを有効としたモード1に比べ増加する。
その結果、ステップS5で上位7ビットによる色数の計
数で求めた転送画素数Nは判定閾値N=394を上回
り、ステップS8に進んでパレット形式でのデータ転送
が行われる。
【0100】一方、上位7ビットとするモード2にあっ
ても、フルカラー形式のデータ転送となった場合には、
図13のモード3による上位6ビットとし、それでもフ
ルカラー形式のデータ転送となった場合にはモード4の
上位5ビットとし、この最終上位ビット数でもフルカラ
ー形式の方が転送データ長が少なければ、その場合はス
テップS9に進み、フルカラー形式でデータ転送を行
う。
【0101】このパレット形式でのデータ転送のために
色数及び減色パレットの作成に使用するRGB各成分を
上位8ビット、7ビット、6ビット、5ビットと減らす
転送処理にあっては、ビット数が減ってくると減色パレ
ットの同一エントリに複数のRGB画素データが存在す
る。そこで同一エントリに複数のRGB画素データが存
在する場合には、例えば中央の色を代表色として登録す
る。また複数の色の平均を求めて代表色としてもよい。
【0102】図17は図5のドライバ10側に設けた本
発明のカラー画像転送処理装置の他の実施形態を示した
転送処理のフローチャートであり、この転送処理にあっ
ては、色数の計数及び減色パレットの生成に使用するR
GB各成分の上位ビット数を、フルカラー画像データの
位置に応じて制限するようにしたことを特徴とする。例
えば図18のように、フルカラー画像データ42につい
て、上下端に位置するサイドサイドバンド80,88、
次の中間バンド82,86、及び中央に位置するセンタ
バンド84に分け、センタバンド84から外側のサイド
バンド80,88に向けて上位ビット数を変化させる。
【0103】即ちセンタバンド84にあっては、RGB
各成分の上位7ビットの相違で色数をカウントし、次の
中間バンド82,86についてはRGB各成分の上位6
ビットの相違で色数をカウントし、サイドバンド80,
88にあってはRGB各成分の上位5ビットの相違で色
数をカウントする。通常、フルカラー画像データ42に
あっては、センタバンド84付近に色の変化が集中して
色数が多く、サイドバンド80,88に向かうほど色の
変化が低下して色数が少ないことから、センタバンド8
4で最も色の再現性を高め、パレット形式のデータ転送
における領域境界での色ずれを少なくする。
【0104】図17のフローチャートについて画像領域
に応じた色画素の上位ビットの設定による処理を説明す
ると、次のようになる。まずステップS1で画像の領域
を判定する。例えば、サイド、中間、センタの3領域の
判定となる。領域がサイドであれば、ステップS2でR
GB各成分の上位5ビットの相違について色数Aのカウ
ントを行い、ステップS5で色数Aが256色を越える
まで、ステップS6の原色パレットに対する代表色の登
録を行う。
【0105】この場合の代表色の登録についても、上位
5ビットに制限したことで同一エントリに複数のRGB
画素データが代表色候補として存在することから、図1
5の処理と同様に、複数候補の中の中央の色または平均
の色を代表色とする。色数Aが257に達すると、ステ
ップS7で転送する画素数Nをカウントし、ステップS
8で画素数Nを256エントリの判定閾値B=384と
比較し、判定閾値B以上であれば、ステップS9でパレ
ット形式でのデータ転送を行い、閾値B未満であればス
テップS10でフルカラー形式でのデータ転送を行う。
【0106】続いてステップS11で全画素の転送終了
をチェックし、転送終了でなければステップS1に戻
り、画像領域を判定し、サイドバンドであればステップ
S2で上位5ビット、中間バンドであればステップS3
で上位の6ビット、センタバンドであればステップS4
で上位7ビットについて、色数の計数と減色パレットに
対する代表色の登録を行う。 3.減色パレットの領域幅制御 図19は本発明によるカラー画像転送処理装置の第2実
施形態であり、この実施形態にあっては、減色処理の対
象とするカラー画像の領域幅を実際の色変化に基づいて
ダイナミックに設定するようにしたことを特徴とする。
【0107】図19において、ドライバ10は図4に示
したパーソナルコンピュータ92側に設けられたカラー
画像転送処理装置として機能し、フルカラー画像を減色
パレットを用いた減色処理によりデータ転送し、図4の
プリンタ側に設けているプリンタIF処理部12に転送
して復元させている。ドライバ10には画像データ格納
部14、第1境界設定部80、色変化検出部82、第2
境界設定部84、パレット作成部86、コード変換部8
8、データ転送部26が設けられる。またプリンタIF
処理部12側には受信データ格納部28、パレット復元
部32、コード復元部90、復元カラー画像データ格納
部38、及びRGB/YMCK変換部40が設けられ
る。
【0108】図19のドライバ10に設けた第1境界設
定部80、色変化検出部82及び第2境界設定部84に
あっては、画像データ格納部14に格納している転送対
象となるフルカラー画素値を用いたカラー画像につい
て、減色処理によるデータ転送のための境界を色変化基
づきダイナミックに検出している。図20は図19のド
ライバ10におけるカラー画像に対する境界設定の説明
図である。カラー画像データ42には、例えばプリンタ
イメージに対応して行列方向にフルカラー表現のための
RGB画素データが黒丸で示すように格納されている。
このカラー画像データ42に対し図19の第1境界設定
部80にあっては、予め定めた第1境界92を固定的に
行方向に設定している。この第1境界92の設定によ
り、カラー画像データ42は上側の領域#1と下側の領
域#2に分割されている。
【0109】図19の実施形態にあっては、固定的に設
定された第1境界92による領域#1,#2について減
色パレットを用いた減色処理によるデータ転送を行わ
ず、領域#1,#2のそれぞれについて、各領域の先頭
行から境界方向(行方向)に直向する方向を検索方向9
6−1,96−2として色変化検出部82により色の変
化を検出する。例えば図20の上側の領域#1を例にと
ると、各行ごとに左端となる行先頭の色画素を基準に、
後続する色画素との色差を検出する。
【0110】図21は図19の色変化検出部82による
各行の左端の先頭画素を基準とした色差の検出結果であ
り、L表色系を例にとっている。ここで図1
9の画素データ格納部14の色画素はRGB表示系であ
り、一方、プリンタ側にあってはYMCK表色系であ
り、この実施形態にあってはRGB画素データからYM
CK画素データへの変換をプリンタIF処理部12に設
けたRGB/YMCK変換部40で行っている。一般に
RGB表色系からYMCK表色系に変換する際には、一
度、L表色系に変換していることから、図2
1にあっては、L 画素値の色差を例にとって
いる。
【0111】この色差画像データ98において4行目の
色差は全て零となっており、4行目には同じ色の画素が
並んでいることが分かる。図19の色変化検出部82に
あっては、図21の色差画像データ98について色差が
全て零となっている色変化のない行を検出し、ここに図
20のように新たに第2境界94を設定する。即ち図2
0のカラー画像データ42の中の色の変化のない部分を
見つけて、第2境界設定部84により第2境界94を設
定する。
【0112】そして新たに設定した第2境界94で分割
された上と下の領域#1,#2の各領域ごとに、減色パ
レット処理を用いたデータ転送を行う。また図19の第
2境界設定部84にあっては、図21の4行目のように
色差が全て零となる色変化のない行が見つからなかった
場合には、最も色変化の激しいところを第2境界94に
設定して、第2境界で分割された各領域ごとについて減
色パレットを用いた転送データ処理を行う。
【0113】図22は図19の色変化検出部82による
第1境界92を基準とした新たな第2境界の設定処理の
他の実施形態である。この実施形態にあっては、第1境
界設定部80で固定的に設定した第1境界92に対し、
両側に位置する領域#1,#2に対し検索方向97−
1,97−2に示すように、第1境界92を起点に境界
から離れる方向に行単位の色変化の検索を行い、図2
1.4行目の色差が全部零となる色変化のない領域を見
つけて第2境界94−1,94−2を新たに設定する。
【0114】このような第1境界92を中心とした両側
の領域への検索方向97−1,97−2の設定による第
2境界94−1,94−2の設定によれば、第1境界9
2を含む境界部分に新たな領域#3が形成される。その
結果、当初、領域#1,#2の2領域であったものが、
新たな第2境界94−1,94−2の設定で新たに第1
境界92を含む領域#3が作り出される。
【0115】そして領域#1,#2,#3のそれぞれに
ついてパレット作成部86で減色パレットを生成しなが
ら、コード変換部88で各領域のRGB画素データを減
色パレットのエントリ番号に変換する減色処理を行っ
て、プリンタIF処理部12側にデータ転送する。図2
3は図19のドライバ10に設けたパレット作成部86
による減色パレットの作成処理の具体例である。この実
施形態にあっては、減色パレットとして図7の256エ
ントリとしており、256エントリ減色パレットはRパ
レット200−1,Gパレット200−2及びBパレッ
ト200−3で構成されている。
【0116】R,G,Bパレット200−1〜200−
3は、Rデータの上位3ビットエントリ、Gデータの上
位3ビットエントリ、及びBデータの上位2ビットエン
トリの合計8ビットエントリをもっており、これらのエ
ントリに対し各パレットの左側に示すR画素値、G画素
値、B画素値の対応関係をもつ。このR,G,Bパレッ
ト200−1〜200−3にあっては、R,Gパレット
200−1,200−2については上位3ビットエント
リで決まる8領域のR画素値及びG画素値に対する範囲
を破線のように固定的に予め設定しており、同様にBデ
ータの上位2ビットで決まるBパレット200−3の4
領域についてもB画素値の対応関係を破線のように固定
的に決めている。
【0117】図19のドライバ10に設けたコード変換
部88にあっては、画像データ格納部14よりRGB画
素データを1つずつ読み出し、そのRデータの上位3ビ
ット、Gデータの上位3ビット、及びBデータの上位2
ビットを組み合わせた8ビットデータを、減色パレット
のエントリ番号としてデータ転送部26のバッファに格
納する。同時にR画素値、G画素値及びB画素値を図2
3のR,G,Bパレット200−1〜200−3の対応
する8または4つの領域にパレット代表値の候補として
格納する。このような処理を1つの領域の全RGB画素
について終了すると、図23のR,G,Bパレット20
0−1〜200−3の各領域には複数の代表値候補が格
納されている。
【0118】そこでR,G,Bパレット200−1〜2
00−3の各領域に候補として格納されている複数の代
表値候補の平均値から代表画素値を決める。例えば図2
3のRパレット200−1のR画素値0〜63に対応し
た3ビットエントリ000の領域については、代表R画
素値=28が平均計算で求められ格納されている。この
ようにして残り全てのR,G,Bパレット200−1〜
200−3の各領域について代表画素値を求めると、例
えば図示のような代表画素値となる。そして図19のデ
ータ転送部26にあっては、コード変換部88でRGB
画素データから変換されたエントリ番号とパレット作成
部86で図23のように作成された代表画素値を、プリ
ンタIF処理部12側にデータ転送することになる。
【0119】図19の転送先となるプリトタIF処理部
12にあっては、受信データ格納部28より受信データ
を領域ごとに取り出し、パレット復元部32で受信した
減色パレットの代表色から図23のような減色パレット
を復元し、コード変換部90で対応する領域のエントリ
番号を読み出して減色パレットテーブルの代表色でなる
色画素に変換して、復元カラー画像データ格納部38に
格納する。
【0120】例えばエントリ番号が「1010010
1」であれば、まず下位2ビット「01」によるBパレ
ット200−3の参照でB画素値=41に変換し、次の
下位3ビット「001」によるGパレット200−2の
参照でG画素値=64に変換し、更に上位3ビット「1
01」によるRパレット200−1の参照でR画素値=
205に変換する。
【0121】図24は図19のドライバ10側のカラー
画像転送処理のフローチャートである。まずステップS
1で、図20のようにカラー画像データ42について固
定的に決めている第1境界92を設定して複数領域に分
割する。続いてステップS2で領域ごとに色変化を行単
位に検出し、例えば図21のようなエントリ番号画像デ
ータ98を得る。
【0122】続いてステップS3で、検出されたエント
リ番号画像データ98について例えば行方向の色差が全
て零となる色変化のない行があるか否かチェックする。
色変化のない行が検出できればステップS5に進み、そ
こに新たな第2境界94を図20のように設定する。一
方、色変化のない行がなかった場合にはステップS4に
進み、色変化の最も激しい行を検索し、ここにステップ
S5で新たなライン境界を設定する。
【0123】このような処理をステップS6で全領域に
ついて行ったことが判別されると、ステップS7で領域
ごとの減色処理によるデータ転送を行う。即ち、ステッ
プS7で現在処理中の領域内のフルカラー画素値、例え
ばRGB画素値を図23の256エントリの減色パレッ
トに対応してRデータの上位3ビット、Gデータの上位
3ビット、及びBデータの下位2ビットの組み合せでな
る8ビットの減色パレットのエントリ番号に変換し、転
送用のバッファに格納する。
【0124】同時にステップS8で減色パレットの対応
するエントリにエントリ番号へ変換したフルカラー画素
値を代表色の候補として格納する。ステップS7,S8
の処理が同一行の全画素について終了したことがステッ
プS9で判別されると、ステップS10に進み、各エン
トリごとに格納した複数の代表色の候補に基づき、その
エントリの代表色を決定する。
【0125】この代表色の決定は、代表色候補の平均値
あるいは中央値などとする。各エントリの代表色の決定
がステップS11で全領域について終了したことが判別
されると、ステップS12に進み、各領域ごとにフルカ
ラー画素値から変換されたエントリ番号と減色パレット
の決定済みの代表色を転送先の装置にデータ転送する。
【0126】このようにカラー画像データの色の変化の
ない部分に境界を設定して減色パレットを用いた減色処
理によるデータ転送を行うことで、固定的に決めている
第1境界による分割領域の中に色の変化のない領域が存
在する場合には、その部分に境界が設定されて、より細
かい領域に分けられることとなり、これによって最初に
設定した第1境界の部分での減色処理によりデータ転送
したカラー画像を再現した際の色ずれを抑え、境界を目
立たなくすることができる。
【0127】図25は減色処理における境界幅制御の他
の実施形態であり、この実施形態にあっては減色処理さ
れたデータの受信復元の際に領域幅を制御するようにし
たことを特徴とする。図25において、ドライバ10側
のカラー画像転送処理装置となるドライバ10側は、画
像データ格納部14、境界設定部202、パレット作成
部86、コード変換部88、転送バッファ25、データ
転送部26で構成されており、境界設定部202は図2
0に示した固定的な第1境界92の設定を行うだけであ
る。
【0128】一方、カラー画像復元処理装置として機能
するプリンタIF処理部12にあっては、受信データ格
納部28、境界領域検索部204、パレット作成部20
6、コード復元部90、復元カラー画像データ格納部3
8、及びRGB/YMCK変換部40を設けている。境
界領域検索部204は、例えば図26のような受信され
た減色処理によるエントリ番号画像データ208を対象
に、分割領域の境界を含む新たな領域を生成し、境界を
含む新たに生成した領域について減色パレットを生成し
て、エントリ番号をパレット代表色で表現されるフルカ
ラー画素値に変換する。
【0129】即ちエントリ番号画像データ208にあっ
ては、転送元により指定された受信境界92の上下の領
域#1,#2に分かれてエントリ番号及び減色パレット
の全エントリ分のRGB画素値が受信されている。そこ
で図25のプリンタIF処理部12に設けている境界領
域検索部204にあっては、固定設定されている受信境
界92を中心に上側の領域#1について受信境界92か
ら離れる方向に行単位に色変化を検出する。
【0130】この色変化の検出も、図19のドライバ1
0側に設けている色変化検出部82の場合と同様、各行
の左端のエントリ番号画素を基準に行方向に後続する各
エントリ番号画素との差を色差として検出し、図21の
エントリ番号画像データ98に相当するエントリ番号の
差で表現される色差データを生成する。このような色変
化を示す色差データについて、行方向で色差が全て零と
なる色変化のない位置を検出し、図26のように、色変
化のない位置を開始位置210とする。
【0131】一方、受信境界92の下側の領域#2につ
いても、受信境界92から離れる方向に行単位の色変化
を検出し、同じく行方向の色差が零となる位置を終了位
置212とする。これによって受信境界92の前後を開
始位置210及び終了位置212とする新たな境界#3
が設定される。このように受信境界92を含む領域#3
が新たに設定できたならば、図25のパレット作成部2
06により領域#1,#2及び新たな領域#3のそれぞ
れについて減色パレットを復元する。
【0132】図27は図25のパレット作成部206に
よるパレット作成処理である。エントリ番号画像データ
208にあっては、図26のように受信境界92を含む
新たな領域#3が設定されており、その両側の残った領
域が受信された領域#1及び領域#2となっている。領
域#1,#2については、受信データから直ちにパレッ
ト214−1,214−2が復元され、各領域#1,#
2のエントリ番号をパレット214−1,214−2の
参照によりパレット代表色でなるRGB画素データとし
て復元できる。
【0133】これに対し受信境界92を含む受信側で新
たに生成した領域#3については、受信データから復元
した減色パレット214−1,214−2に基づいて減
色パレット214−3を作成し、新たに作成した減色パ
レット214−3を用いて領域#3のエントリ番号をパ
レット代表色でなるRGB画素データに変換する。図2
8は図27の新たに生成した領域#3の変換に使用する
減色パレット214−3の作成処理の具体例である。ま
ず減色パレット214−1,214−2にあっては、受
信データからエントリ番号の変換に使用する代表色が直
ちに復元できる。なお、減色パレット214−1,21
4−2は図23に示した構造をもっている。この受信復
元された減色パレット214−1,214−2の平均計
算により新たに生成した領域#3の減色パレット214
−3を作成する。
【0134】具体的には、減色パレット214−1,2
14−2のRGBの各パレットにおける同じエントリの
代表色を加算して2で割った値を、新たに生成した減色
パレット214−3の代表色としている。例えば減色パ
レット214−1,214−2のRパレット(Rデー
タ)におけるR画素値240〜255に対応したRデー
タ上位3ビットエントリ「111」にあっては、減色パ
レット214−1がR1=247、減色パレット214
−2がR2=245であることから、減色パレット21
4−3の値として R3=(R1+R2)/2=(247+245)/2=
246 として求めている。以下同様にして、残りのエントリに
ついても平均値を算出して、減色パレット214−3の
RGBについての各エントリの代表値を登録する。
【0135】図28にあっては、代表色を求めるRGB
の領域を固定的に定めた減色パレットを例にとっている
が、実祭に色空間に受信したパレットの代表色を展開
し、再度256空間に分割して減色パレットの代表色を
決めるようにしてもよい。図29は受信データから得ら
れた減色パレット214−1,214−2をYMC表色
系に変換している。ここでRGB表色系に対し、YMC
表色系は Y=1−B M=1−G C=1−R となり、受信されたRGB減色パレットの代表色から簡
単に図28のYMC表色系の減色パレットテーブル21
4−1,214−2を得ることができる。
【0136】このような図29のRGBからYMCに変
換された減色パレット214−1,214−2の各代表
色をL画素に変換して、図30のL
色空間220に展開する。このL色空間に
は、図29(A),(B)に示した2つの減色パレット
214−1,214−2の512個の代表色の色が存在
している。そこで、まず上の白から256番目の点と2
57番目の点を結ぶ線分の中点をとる水平な面で2つの
色空間222−1,222−2に分ける。
【0137】このとき点が重なっていれば重なった分だ
けその点に重みを与える。このように1つの空間での点
の数が同じとなるように、続いて空間224−1〜22
4−4に分け、最終的に256空間に分割する。256
空間に分割すると、各分割空間には2つの画素の点が存
在することになる。そこで各空間に存在する2つの画素
の値から次のいずれかにより代表色を求める。
【0138】2つの点を結ぶ線分の中点を代表色とす
る。 2つの点の画素値の比率を計算して、2点を結ぶ線分
を、計算した比率の逆の比で分割した点を代表点として
代表色を決める。 空間の重心を代表点として代表色を決める。 で得られた代表点とで得られた代表点を結ぶ線分
の中点を代表点として代表色を決める。
【0139】より得られた代表点とより得られた
代表点を結ぶ線分の中点を代表点として代表色を決め
る。 もちろん図30にあっては、L色空間での分
割により新たに生成した減色パレット214−3の代表
色を決めていることから、新たに生成した減色パレット
21−3についても、図28と同様、YMC表色系の画
素値に戻す。
【0140】図31は図25のカラー画像復元処理装置
として機能するプリンタIF処理部12における受信復
元処理のフローチャートである。まずステップS1で、
受信データから受信データ格納部28の受信バッファ等
にエントリ番号で表現された画素データを展開し、ステ
ップS2で、境界領域検索部204によって図26に示
したように受信境界92を起点に離れる方向にエントリ
番号で表現された画素の色変化を行単位に検出する。
【0141】そしてステップS3で、色変化のない行が
あれば、例えば受信境界92の上側の領域#1にあって
は開始位置210とし、下側の領域#2にあっては終了
位置212として、ステップS5で受信境界92を含む
境界領域#3を新たに設定する。続いてステップS6
で、受信された減色パレットを使用して新たに設定した
境界領域#3のエントリ番号の変換に使用する減色パレ
ットを新たに生成する。そしてステップS8で、受信パ
レット及び新たに生成した境界パレットを使用して各領
域ごとにエントリ番号画素データをRGB画素データに
変換する。
【0142】このような受信された画素データの境界に
ついて新たに領域を設定して減色パレットを生成してカ
ラー画像を復元することで、境界部分における色の急激
な変化が抑えられて滑らかな変化となるスムージング処
理が行われ、画像データを領域に分けて減色処理により
データ転送していても、境界部分での色ずれを十分に抑
えることができる。 4.境界距離に応じた重み付けによる減色処理 図32は本発明のカラー画像転送処理装置の第3実施形
態であり、この第3実施形態にあっては、カラー画像を
複数分割した各領域の減色処理について、境界からの距
離に応じた重み付けによって減色パレットの代表色を決
定するようにしたことを特徴とする。
【0143】図32において、カラー画像転送処理装置
として機能するパーソナルコンピュータのドライバ10
にはフルカラー画像データ格納部14が設けられ、フル
カラー画像データ格納部14に対しては領域分割部23
0、重み設定部232及び代表色設定部234が設けら
れており、これらに基づいて減色パレット作成部86で
領域ごとの減色パレットを作成している。
【0144】コード変換部88はフルカラー画像データ
格納部14の各領域ごとに、RGB画素値を減色パレッ
トのエントリ番号で表現された中間調コードに変換す
る。コード変換部88で変換された中間調コード及び減
色パレット作成部86で作成された減色パレットの代表
色は、転送バッファ25に領域単位に格納された後、デ
ータ転送部26によりカラー画像復元処理装置として機
能するプリンタIF処理部12に送られる。
【0145】プリンタIF処理部12には受信データ格
納部28、パレット復元部32、エントリ番号で表現さ
れた中間調コードをRGB画素値に戻すコード復元部9
0、復元カラー画像データ格納部38、及びRGB/Y
MCK変換部40が設けられている。図33は図32の
ドライバ10側に設けた重み設定部232による重み設
定の説明図である。図33においてカラー画像データ4
2は、プリンタ側の印刷イメージに対応した行列配置を
もってカラー画像を格納しており、このカラー画像42
は図32の領域分割部230により例えば境界線23
6,238により領域#1,#2,#3の3領域に分割
されている。
【0146】重み設定部232にあっては、領域#1,
#2,#3の各々についてその境界からの距離に応じた
重み設定を行う。図33は中央の領域#2に対する重み
設定を例にとっており、領域#2の右側に取り出して示
すように、境界236,238から中央に向かうにつれ
て、境界位置で重みw=0.5であったものを段階的に
0.4,0.3,0.2というように中央に向かうにつ
れて重み値を小さくしている。
【0147】このような境界236,238からの距離
に応じた重みwは、減色パレット作成部86で減色パレ
ットの各エントリの代表色を代表色決定部234で決め
る際に使用される。即ち、ドライバ10にあっては、フ
ルカラー画像データ格納部14について、図32のよう
に、領域分割部230で分割された領域#1,#2,#
3ごとにRGB画素値を行方向に順次読み出して、コー
ド変換部88で減色パレットのエントリ番号で表現され
た中間調コードに変換している。コード変換部88で変
換された中間調コードは転送バッファ25に格納され
る。
【0148】このRGB画素値の中間調コードへの変換
と同時に減色パレット作成部86で、256エントリの
中の対応するエントリに対するRGB画素値の代表色候
補としての登録を行っている。即ち減色パレットは図2
3に示したように、Rパレット200−1,Gパレット
200−2,Bパレット200−3で構成されている。
【0149】カラー画像データ格納部14より読み出さ
れたRデータの上位3ビットで指定されるRパレット2
00−1の領域には、R画素値が代表色候補として登録
され、またG画素値の上位3ビットで指定されるGパレ
ット200−2の領域には、G画素値が代表色候補とし
て登録され、更にB画素値の上位2ビットで指定される
Bパレット200−3の領域には、B画素値が代表色候
補としてそれぞれ登録される。
【0150】このような減色パレット、具体的には図2
3のR,G,Bパレット200−1〜200−3に対す
る各R,G,B画素値の代表色候補としての登録におい
て、重み設定部232は図33のようにして境界23
6,238からの距離に応じて設定した重みwを代表色
選択のためのパラメータとしてRGB画素値と組み合わ
せて登録する。
【0151】減色パレットに対する現在処理中の領域の
全画素の代表色候補としての登録が済むと、代表色決定
部234は減色パレットの各領域ごとに代表色の決定を
行う。この代表色の決定において、同一領域に複数の代
表色候補が格納されていた場合には、各代表色候補に付
加されている図33に示す境界からの重みwをチェック
し、最も大きな重み値w=0.5をもつ候補を代表色候
補として選択する。
【0152】もし最大の重み値w=0.5をもつ候補が
1つであれば、この候補をその領域の代表色に決定す
る。また最大重み値w=0.5をもつ代表色候補が複数
存在した場合には、複数の候補の画素値の平均値を算出
して代表色とする。この場合、平均値の代わりに中央に
位置する候補を代表色として選定するようにしてもよ
い。
【0153】このような減色パレットにおける代表色の
決定は、図23のように、R,Gパレット200−1,
200−2についてはそれぞれ7領域に分けて各領域に
代表色候補が格納されていることから、それぞれについ
て代表色を決定する。またBパレット200−3にあっ
ては、4領域に分けて代表色候補が格納されていること
から、同様にして各領域について代表色を決定すること
になる。
【0154】図34は図32のドライバ10側で行われ
る転送処理のフローチャートである。まずステップS1
で、現在処理対象となっているカラー画像データの領域
の1行分のRGBデータを読み込み、重み設定部232
により、その行のRGBデータの境界からの距離に応じ
重みwを設定する。続いてステップS3で、現在処理中
の行の1画素のRGBデータを取り出し、Rデータに重
みwを付加してRパレットの対応領域に代表色候補とし
て分類して登録する。
【0155】続いてステップS5で、Gデータについて
同様に重みwを付加して、Gパレットの対応領域に代表
色候補として分類して登録する。更にステップS6で、
Bデータに重みwを付加してBパレットの対応領域に代
表色候補として分類して登録する。以上のステップS3
〜S6の処理を、ステップS7で1行画素全てについて
行うと、ステップS8で最終行か否かチェックし、最終
行までステップS1からの処理を繰り返す。現在処理対
象となっている領域の最終行の処理が終了すると、ステ
ップS9でRGBパレットの各領域ごとに格納している
代表色候補を対象に、その重みによりRGB代表色を決
定する。
【0156】図35は図34のステップS9の代表色の
決定処理のフローチャートである。まずステップS1
で、処理対象となるRGBパレットの中の特定の色パレ
ット例えばRパレットを指定し、続いてステップS2
で、指定した色パレットの代表色決定領域を指定するエ
ントリビットを初期値「000」にセットする。続いて
ステップS3で指定エントリの代表色候補を取り出す。
ステップS4で候補が1つであれば、ステップS8に進
み、その候補を代表色に決定する。
【0157】候補が2以上であった場合にはステップS
5に進み、複数候補の中から最大重み値をもつ候補を選
択する。最大重み値をもつ候補がステップS6で1つで
あれば、ステップS8に進んで、その候補を代表色とす
る。最大重み値をもつ候補が複数存在した場合にはステ
ップS7に進み、例えば複数候補の平均計算を行い、そ
の計算値をステップS8で代表色とする。
【0158】このようなステップS3〜S8の1つのパ
レットエントリにおける代表色の決定処理が済むと、ス
テップS9で全エントリについて終了したか否かチェッ
クし、終了していなければステップS10でエントリビ
ットを1つインクリメントし、次のパレットエントリに
ついてステップS3〜S9の代表色の決定処理を繰り返
す。
【0159】ステップS9で全エントリが終了すると、
ステップS11に進み、RGBパレットの全てについて
処理を終了したか否かチェックし、終了していなければ
ステップS12で次の色パレット例えばGパレットを指
定して、ステップS2よりGパレットについて代表色の
決定処理を繰り返す。RGBパレットの全パレットにつ
いて処理が終了すると、一連の処理を終了してメインル
ーチンにリターンする。
【0160】このような境界からの距離に応じた重み値
を用いた代表色の決定処理により、減色パレットの各エ
ントリの代表色としては、図33の例えば領域#2を例
にとると、重みwがw=0.5と最大となる境界23
6,238に近い方の代表色候補が最終的にパレット代
表色として選択されることとなる。この結果、境界23
6,238付近での色の再現性が向上し、図32でプリ
ンタIF処理部12に中間調データ及び減色パレットの
代表色データを転送後に復元した復元カラー画像におい
て、領域の境界部分での色ずれを抑えて、原画に従った
自然な色の変化とすることができる。 5.誤差分散による減色処理 図36は本発明のカラー画像転送処理装置の第4実施形
態であり、この第4実施形態にあっては、原カラー画像
のフルカラー画素値と減色パレットの代表色との誤差を
検出してフルカラー画素値を修正することにより、パレ
ット代表色に近付けた後にエントリ番号で表現される中
間調コードに変換する減色処理を行う用にしたことを特
徴とする。
【0161】図36において、カラー画像転送処理装置
としてのドライバ10にはフルカラー画像データ格納部
14が設けられ、フルカラー画像データ格納部14に対
しては通常の減色処理と同様、コード変換部88、パレ
ット作成部86、転送バッファ25及びデータ転送部2
6が設けられている。これに加え図36の第4実施形態
にあっては、フルカラー画像データ格納部14に対しカ
ラー画像修正部240を新たに設けている。
【0162】カラー画像修正部240は、減色処理に使
用する減色パレットの代表色が決定された段階で、対応
するフルカラー画像データ格納部14のカラー画像の領
域の各フルカラー画素値と減色パレットの対応する代表
色との誤差を検出し、この誤差を後続する周囲のフルカ
ラー画素値に分配してフルカラー画素値をパレット代表
色に近付けるように修正する。
【0163】図37はカラー画像データ修正部240に
よる修正処理の具体例である。カラー画像42は、フル
カラー画素例えばRGB画素データをプリンタイメージ
に対応して行単位に配列し、減色処理のため複数領域に
分割しており、図37にあっては先頭の領域#1を表わ
している。このような分割された領域#1については、
1行目の先頭からRGBデータを順次取り出して減色パ
レットのエントリに代表色候補として登録し、全画素の
登録終了後に各エントリごとに代表色を決めることで、
領域#1に最適な減色パレットが作り出される。領域#
1に最適な減色パレットが作成できたならば、領域#1
の画素を先頭から読み出しながら、作成した減色パレッ
トの対応するエントリの代表色との誤差を検出する。
【0164】図37は領域#1の4行目の先頭から5番
目の画素を処理対象とする注目画素242とした場合で
ある。この注目画素242のRGBデータと注目画素2
42のRGBデータから作成されるエントリ番号で参照
した減色パレットの代表色との誤差を検出する。例えば
注目画素242のRGB画素データを(IR,IG,I
B)とし、これに対応する減色パレットの代表色を(C
R,CG,CB)とすると、両者の誤差ΔR,ΔG,Δ
Bは、 ΔR=IR−CR ΔG=IG−CG ΔB=IB−CB として算出される。
【0165】このような注目画素242と対応するパレ
ット代表色との誤差(ΔR,ΔG,ΔB)は、注目画素
242に対し設定したテンプレート241で決まる配分
比率に応じて周辺の画素に配分され、対応する周辺の画
素のRGBデータが修正される。テンプレート241は
下側に取り出して示すように縦×横=2×3の6マスで
構成され、注目画素242を上列中央にセットしてい
る。
【0166】注目画素242に続く同一行の画素位置に
配分比7/16を設定し、次の行の斜め左下となる画素
位置に配分比(3/16)を設定し、注目画素242と
同じ位置となる次の行に配分比(5/16)を設定し、
その隣りの画素位置に配分比(1/16)を設定してい
る。この配分比(7/16)〜(1/16)は、注目画
素242からの距離が近いほど大きな配分比が設定さ
れ、遠くなるほど小さい配分比が設定されていることが
分かる。
【0167】このため注目画素242について対応する
パレット代表色との誤差(ΔR,ΔG,ΔB)は、テン
プレート241で与えられる配分比(7/16)、(3
/16)、(5/16)、(1/16)の各々の乗算に
より、それぞれの位置のRGBデータに対する配分値が
算出され、この配分値を各位置のRGBデータの値に加
算することで修正する。
【0168】テンプレート241の配分比率に従った誤
差の配分による修正で、注目画素242の周囲に存在す
る後続画素のRGBデータは注目画素242に対応する
減色パレットの代表色に近付けられるように修正を受け
ることになる。このような注目画素242に対するテン
プレート241の設定による修正は、領域#1の1行目
の左端の先頭の画素から領域#2の7行目の右隅の最終
画素に至るまで順次行われる。
【0169】また領域#1と領域#2の境界245の手
前の行の画素については、領域#2の先頭の行の画素に
領域#1のRGBデータとパレット代表色との誤差が配
分されて修正され、領域#1と領域#2で異なったパレ
ット代表色をもつ減色パレットを使用していても、この
修正により結果として領域#2の境界245付近の代表
色については領域#1の減色パレットの代表色に近付け
るような修正が掛かることになる。
【0170】図38は図36のドライバ10側に設けた
カラー画像データ修正部240の具体的な機能ブロック
である。図38において、RGBレジスタ244には例
えば図37の対象画素242のR,G,Bの各値が格納
される。エントリレジスタ246は、RGBレジスタ2
44に格納している各R,G,Bの画素値につき、Rデ
ータは上位3ビット、Gデータは上位3ビット、Bデー
タは上位2ビットを取り出し、合計8ビットの減色パレ
ットのエントリ番号を生成する。
【0171】この誤差検出値による修正時には既に領域
#1の減色パレット248は作成済みであることから、
エントリレジスタ246の値により減色パレット248
を参照し、対応する代表値R,G,Bを読み出し、それ
ぞれ代表色レジスタ250に読み出す。代表色レジスタ
250に読み出された代表値R,G,Bのそれぞれは、
減算器252−1,252−2,252−3の一方に入
力される。
【0172】減算器252−1,252−2,252−
3の他方には、説明の都合上、分離して示すRGBレジ
スタ244に格納されている注目画素242のR,G,
Bの各値が入力され、両者の減算により誤差ΔR,Δ
G,ΔBを求める。誤差ΔR,ΔG,ΔBは誤差レジス
タ254に格納した後、誤差ラインバッファ256に出
力している。誤差ラインバッファ256に格納された誤
差ΔR,ΔG,ΔBは、フルカラー画素修正部258に
おいて、図37テンプレート241に基づく周辺画素の
選択と検出誤差の配分比率に基づき、周辺画素の修正演
算を行う。
【0173】この図38のようなカラー画像修正部24
0による修正処理がフルカラー画像データ格納部14に
おける例えば図37の領域#1の全画素について終了し
たならば、図36のコード変換部88により修正が済ん
だ領域#1のフルカラー画素即ちRGB画素データにつ
いて、R成分値の上位3ビット、G成分値の上位3ビッ
ト、及びB成分値の上位2ビットを、図38のエントリ
レジスタ246と同じ機能により取り出して減色パレッ
ト248のエントリ番号で表現される中間調コードに変
換して転送バッファ25に格納する。
【0174】またパレット作成部86で作成された領域
#1の減色パレット248の256個の代表色について
も、転送バッファ25に格納する。転送バッファ25に
1領域分の中間調コード及び減色パレットの代表色デー
タが準備できたならば、データ転送部26を起動してカ
ラー画像復元処理装置として機能するプリンタIF処理
部12に対しデータ転送を行う。
【0175】ドライバ10からの転送データはプリンタ
IF処理部12の受信データ格納処理部28に格納さ
れ、パレット復元部32で受信データから減色パレット
を復元し、復元した減色パレットをコード復元部90に
セットして、受信データ格納部からの受信したエントリ
番号の入力により減色パレットの代表色を読み出し、復
元カラー画像データ格納部38に代表色で表現されるカ
ラー画像データを格納する。
【0176】この復元カラー画像データは、ドライバ1
0側におけるカラー画像修正処理により元のカラー画像
が減色パレットの代表色に近付ける修正を受けているた
め、修正済みのカラー画像と復元されたカラー画像との
間の色の再現性が極めてよく、領域の境界部分で色ずれ
がほとんど起きず、また色の変化も自然なものとでき
る。
【0177】図39は図36のドライバ10側における
転送処理のフローチャートである。まずステップS1で
カラー画像の分割した特定領域の減色パレットを作成す
る。減色パレットとして例えば図37の領域#1の全画
素を読み出して減色パレットの対応するエントリに代表
色候補として登録した後に、各エントリについて代表色
を平均計算等により決めている。
【0178】また他の減色パレットの作成法として、予
め代表色の異なる複数種類の減色パレットを準備してお
き、その中から処理対象とする領域に最適な減色パレッ
トを選択してカラー画像修正処理及びその後の中間調コ
ードへの変換を行うようにしてもよい。複数の減色パレ
ットの中から最適減色パレットを選択する方法として
は、領域のフルカラー画素値と対応する減色パレットの
代表色との差を求め、この差が最小値となる減色パレッ
トを最適減色パレットとして選択すればよい。
【0179】ステップS1で減色パレットが作成できた
ならば、ステップS2で最初のフルカラー画素を読み込
み、ステップS3で、読み込んだフルカラー画素から減
色パレットのエントリ番号を生成し、減色パレットの参
照により代表色を求める。続いてステップS4でフルカ
ラー画素とパレット代表色との誤差を算出し、ステップ
S5で、算出した誤差に図37のテンプレート241の
各配分画素ごとの配分比を乗じて、対応する周辺のフル
カラー画素に配分する。
【0180】そしてステップS6で、周辺のフルカラー
画素に算出された配分誤差を加算してフルカラー画素を
修正する。このようなステップS2〜S6の修正処理
を、ステップS7で現在処理対象となっている領域の全
画素について終了するまで、ステップS8で次の画素を
指定しながら処理を繰り返す。現在処理対象となってい
る領域について全画素の処理が終了すると、ステップS
9で全領域の終了か否かチェックし、全領域を終了して
いなければ、ステップS10で次の領域を指定して、ス
テップS1からの処理を繰り返す。ステップS9で全領
域の処理が終了すると、ステップS11で各領域ごとに
修正済みのカラー画像のフルカラー画素値を減色パレッ
トのエントリ番号で表現される中間調コードに変換し、
各領域の対応する減色パレットの代表色と共にデータ転
送を行う。
【0181】尚、図39の処理にあっては、ステップS
9で全領域の処理を終了した後にステップS11でデー
タ転送を開始しているが、各領域ごとに処理を終了した
際にデータ転送してもよい。 6.減色処理の領域分割 本発明が対象とするカラー画像転送処理装置にあって
は、プリンタイメージに対応して行単位に配列したカラ
ー画像について、領域分割を行方向の所定範囲で行うよ
うにしているが、この領域分割を最適化することによ
り、領域ごとに減色パレットによる減色処理を行って復
元した場合の色の再現性を向上し、境界部分での色ずれ
を低減することができる。
【0182】図40(A)〜(G)はカラー画像の幾何
学分割の実施形態である。即ち図40(A)は短冊分割
であり、行方向に境界を設定して複数領域に分割してい
る。図40(B)は矩形分割であり、カラー画像を行方
向及び行方向に直向する方向にマトリクス状に分割して
いる。図40(C)は三角分割であり、複数の三角形に
分割している。
【0183】図40(D)は多角形分割であり、例えば
六角形を例にとっており、複数の六角形に分割してい
る。図40(E)は円分割であり、複数の円形に分割し
ており、この場合には円の重なりを認める。図40
(F)は楕円分割であり、複数の楕円に分割しており、
この場合にも楕円の重なりを認める。図40(G)はラ
ンダム分割であり、図40(A)〜(F)のいずれかの
分割を組み合わせた分割であり、重なりを認めている。
【0184】この図40(A)〜(G)に示すいずれか
の幾何学分割をカラー画像の内容に応じて選択すること
で、より適切な減色処理による復元が可能となる。この
ような幾何学分割以外に統計分割やオブジェクト分割が
ある。統計分割は自然画像などの統計的な性質によりカ
ラー画像を分割する形状を決定するものであり、分割形
状は対象画像によって任意の形状をもつが、重なりはも
たない。この統計分割の中には色差境界分割と明度境界
分割の2つがある。色差境界分割は色差がある領域を取
り出して分割した領域とする。
【0185】具体的には、黄金分割色差探索法や対象別
探索法により領域分割ができる。また明度境界分割にあ
っては、明度の高,中,低を判定し、この明度によって
領域を分けることで例えば明度中の部分の領域の色の再
現性を重視する。この明度境界分割法にあっても、具体
的には黄金分割の明度探索や対象別の明度探索が適用で
きる。
【0186】更にオブジェクト分割にあっては、自然画
像の被写体と画風をパラメータとして得ることにより、
分割する形状を選択する。この場合にも例えば黄金分割
が適用され、黄金分割を反映する位置を指定することで
分割形状を決める。また被写体分割にあっては、円形、
ポートレート、集合写真などの画風により分割形状を決
定する。
【0187】尚、上記の実施形態は、パーソナルコンピ
ュータで作成したカラー画像をカラー印刷装置に転送し
て印刷する場合を例にとっているが、カラー画像を扱う
任意の装置管のデータ転送に適用できる。またほんはつ
いめいは上記の実施形態に限定されず、本発明の目的を
損わない範囲で適宜に変形したものを含む。また本発明
は実施形態に示した数値による限定は受けない。
【0188】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
の効果が得られる。 (フルカラー形式とパレット形式の切替転送)本発明の
カラー画像転送処理装置及び方法は、カラー画像の色数
が減色パレットのエントリ数を越えたときの1つ前の行
の末尾までの転送画素数を計数し、フルカラー形式とパ
レット形式の内の転送データ量の少ない方の形式により
転送することで、パレット形式のデータ転送にあって
は、転送対象となった領域に使用している異なるカラー
画素値はそのままパレット代表色として転送され、転送
先での色の再現性が極めて高く、境界部分で色ずれが起
きない。
【0189】またカラー画像を比較的狭い領域に分け、
フルカラー形式とパレット形式の内の転送データ量の少
ない方で転送しており、フルカラー形式のみの場合に比
べ、転送データ量を低減できる。 (領域境界の検索設定)本発明のカラー画像転送装置及
び方法は、カラー画像について色の変化のない行を検索
して境界をダイナミックに設定することで、カラー画像
は同一色が並ぶことで色の変化のない行の開始位置とし
次の色の変化のない行を終了位置とする複数領域に分割
され、この境界付近の色が減色パレットの代表色として
優先的に選択されることとなり、境界部分での色の再現
性が向上し、復元したカラー画像で境界部分が目立たな
くできる。 (受信側での境界領域の生成)本発明のカラー画像復元
処理装置及び方法は、受信側において受信境界を含む新
たな領域を設定し、この境界領域につき受信した両側の
領域の減色パレットから代表色を決めた新たな減色パレ
ットを作って中間調コードを代表色に変換することで、
境界部分で色が滑らかに変化するスムージングが行わ
れ、境界部分の色の変化を自然にできる。 (境界からの距離に応じた重付け)本発明のカラー画像
転送処理装置及び方法は、境界からの距離に応じた重み
に基づいて減色パレットの代表色を決定するため、減色
パレットには領域の境界部分の色が優先的に登録され、
境界部分での再現性が高くなり、復元画像における領域
境界での色ずれが低減され、不自然さがなくなる。
【0190】(パレット代表色との誤差分散)本発明の
カラー画像転送処理装置及び方法は、減色パレットの代
表色と原色画素との誤差を検出し、後続する周辺の画素
に配分して原色画素を修正することで、原カラー画像の
色が減色パレットの代表色に近づけられ、その結果、減
色パレットによる色の再現性が向上し、境界部分での色
ずれを防止して自然な色変化となるカラー画像が復元で
きる。
【0191】(領域の分割形状)本発明のカラー画像転
送装置は、カラー画像を、幾何分割、統計分割、若しく
はオブジェクト分割等に従って分割し、各領域毎に各カ
ラー画素値を減色パレットのエントリ番号で表現される
中間調コードに変換し、またパレット作成部で各領域毎
に、エントリ毎の代表色を決定して減色パレットを作成
し、各領域毎の中間調コードと減色パレットの代表色を
転送することで、カラー画像の領域分割を最適化し復元
画像の境界部分の色ずれをなくして自然な色の変化とで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明が適用されるパーソナルコンピュータと
カラー印刷装置のブロック図
【図3】本発明が適用されるカラー印刷装置の内部構造
【図4】図3の静電記録ユニットの断面図
【図5】フルカラー形式とパレット形式の転送切替を行
う本発明のカラー画像転送装置の第1実施形態の機能ブ
ロック図
【図6】フルカラー形式とパレット形式の転送切替のた
めの色数の検出処理の説明図
【図7】図5で生成する8ビットエントリの減色パレッ
トの説明図
【図8】図5にフルカラー形式とパレット形式の転送画
素数に対する転送データ量の特性図
【図9】図5のフルカラー形式とパレット形式の転送デ
ータのフォーマット説明図
【図10】7ビットエントリの減色パレットの説明図
【図11】6ビットエントリの減色パレットの説明図
【図12】5ビットエントリの減色パレットの説明図
【図13】図5で使用する減色パレットのエントリ数の
転送データ形式の判定閾値の対応説明図
【図14】図5の転送処理のフローチャート
【図15】カラー画素の上位ビット数を順次制限してパ
レット転送形式を選択させる転送処理のフローチャート
【図16】図15の上位ビット数の制限とモードの対応
説明図
【図17】カラー画像位置に応じてカラー画素の上位ビ
ット数を制限する転送処理のフローチャート
【図18】カラー画像の位置に対するカラー画素の上位
ビット数の設定説明図
【図19】領域分割の境界を色変化に基づいて設定する
本発明のカラー画像転送装置の第2実施形態の機能ブロ
ック図
【図20】図19の第2実施形態による境界設定の説明
【図21】図19の実施形態による行単位の色差の検出
結果の説明図
【図22】図19の実施形態による他の色変化検索方向
の説明図
【図23】図19の実施形態におけるパレット作成処理
の説明図
【図24】図19の実施形態による転送処理のフローチ
ャート
【図25】受信側で境界部分に領域を設定して境界部分
の色変化をスムージングする本発明のカラー画像復元処
理装置の機能ブロック図
【図26】図25の復元処理における境界部分に対する
領域設定の説明図
【図27】図26の境界領域の減色パレットの作成処理
の説明図
【図28】2つの受信パレットの平均計算により境界パ
レットの代表色を決定する具体例の説明図
【図29】YMC空間に変換した2つの受信パレットの
説明図
【図30】図29の2つの受信パレットをL
空間に変換してパレット代表色を決定する色空間の分割
の説明図
【図31】図25の受信側で境界部分に領域を設定して
境界部分の色変化をスムージングする復元処理のフロー
チャート
【図32】境界からの距離に応じた重み付けによりパレ
ット代表色を決定する本発明のカラー画像転送装置の第
3実施形態の機能ブロック図
【図33】図32の境界からの距離に応じた重み設定の
説明図
【図34】図32のカラー画像転送処理のフローチャー
【図35】図32の重み値を用いたパレット代表色の決
定処理のフローチャート
【図36】パレット代表色との誤差を周辺の画素に配分
してフルカラー画素値を修正する本発明のカラー画像転
送装置の第4実施形態の機能ブロック図
【図37】パレット代表色の誤差配分の説明図
【図38】図37のカラー画像データ修正部の具体的な
機能ブロック図
【図39】図36の実施形態によるカラー画像の誤差配
分による修正を伴なう転送処理のフローチャート
【図40】本発明による領域分割の説明図
【図41】従来の減色パレットを用いた減色処理の説明
【図42】減色パレットの代表色を決めるRGB色空間
の分割説明図
【図43】カラー画像を複数領域に分割して行う減色処
理の説明図
【符号の説明】
10:ドライバ(転送元) 12:プリンタIF処理部(転送先) 14:フルカラー画像データ格納部 16:色数計数部 18:パレット生成部 20:転送形式判定部 22:フルカラー形式データ作成部 24:パレット形式データ作成部 26:データ転送部 28:転送データ受信部 30:受信データ判定処理部 32:パレット復元部 34:フルカラー形式データ復元部 36:パレット形式データ復元部 38:転送カラー画像データ格納部 40:RGB/YMCK変換部 42:フルカラー画像データ 50:フルカラー形式転送データ 52:フルカラー識別情報 54:フルカラーデータ(RGB画素データ) 56:パレット形式転送データ 58:パレット識別情報 60:エントリ番号 62:パレットデータ(代表RGB画素データ) 80:第1境界設定部 82:色変化検出部 84:第2境界設定部 86:パレット作成部 88:コード変換部 90:コード復元部 92:第1境界 94:第2境界 96−1,96−2,97−1,97−2:検索方向 98:エントリ番号画像データ 110:装置本体 111:搬送ベルトユニット 112:無端ベルト 114:ホッパ 116:ピックアップローラ 118:記録紙ガイド通路 120:記録紙送りローラ 122−1〜122−4:ローラ 124−1〜124−4:静電記録ユニット 126:ヒートローラ型定着装置 128:スタッカ 132:感光ドラム 134:前帯電器 136:LEDアレイ 138:スクリューコンベア 140:現像器 142:導電性転写ローラ 144:現像剤保持容器 148:パドルローラ 160:エンジン部 162:コントローラ部 164:メカニカルコントローラ 166:センサ処理用MPU 170:エンジン部コネクタ 172:コントローラ用MPU 176,180:コントローラ部コネクタ 178:インタフェース処理部 182−1〜182−4:画像メモリ 184:アドレス指定部 192:パーソナルコンピュータ 194:アプリケーションプログラム 198:パソコン部コネクタ 200−1:Rパレット 200−2:Gパレット 200−3:Bパレット 202:境界設定部 204:境界領域検索部 206:パレット作成部 208:エントリ番号画像データ(中間調コード画像デ
ータ) 210:開始位置 212:終了位置 214−1〜214−3:減色パレット 216:復元カラー画像データ 220:L空間 230:領域分割部 232:重み設定部 234:代表色決定部 240:カラー画像修正部 241:テンプレート 242:注目画素 244:RGBレジスタ 246:エントリレジスタ 248:減色パレット 250:代表色レジスタ 252−1〜252−4:減算器 254:差分レジスタ 256:誤差ラインバッファ 258:フルカラー画素修正部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】しかし、このフルカラー画像データをその
ままプリンタ等の外部装置に転送した場合には、1画素
が3バイトであることから画素数の3倍に比例してデー
タ量が増加し、プリンタ側のバッファ容量が増加すると
共にデータ転送に時間がかかる問題がある。そこで、フ
ルカラーの3バイト画素データを減色パレットと呼ばれ
るLUT(ルック・アップ・テーブル)を使用して1バ
イトの中間調データに変換して転送するパレット転送方
式(減色処理方式)が採用されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】図41はパレット転送方式の概略である。
図41(A)は転送対象とするフルカラー空間のカラー
画素数Nのカラー画像データ300であり、i行j番
で位置が指定されるN個の画素で構成される。ここでR
GB空間を例にとると、1つのカラー画素は3バイトの
RGBの各画素データで構成される。図41(B)は図
41(A)のカラー画像データ300の転送に使用され
る減色パレット302であり、カラー画像の中から同時
に表現できる色数を例えばn=256色の代表色に限定
している。即ち、減色パレット302は、エントリ番号
001〜256で示される256エントリをもち、各エ
ントリに3バイトのRGB画素データを代表色として格
納している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】256色の代表色の決め方は、RGBフル
カラー空間を予め定めたエントリ数で決まる256空間
に分割して決める固定分割方法と、RGBフルカラー空
間に画素を分布させてから256空間に分割する可変分
割方法の2つがある。固定分割方法は、図42のよう
に、RGB空間306を予め256空間に分割してお
く。この空間分割は、具体的には、R・G・B のカラ
ー成分の各8ビットデータの上位ビットの組合せで決め
る。例えばR・G成分の上位3ビットを使用してR軸と
軸を8分割し、またB成分の上位2ビットを使用して
B軸を4分割すると、8×8×4=256個の空間に分
割できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、カラー画像の分割領域毎にカラー
素を減色パレットのエントリ番号の中間調コードに変換
して代表色と共に転送して復元した際の境界部分での色
ずれを低減するようにしたカラー画像転送処理装置及び
方法を提供することを目的とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】転送形式判定部20は、色数計数部16で
計数している色数Aが所定の減色パレットのエントリ数
nを越えた場合、1つ前の行の末尾の画素46までの転
送画素数Nを計数し、転送画素数Nのフルカラー形式に
よる転送データ量とパレット形式によるデータ転送量を
比較し、転送データ量の少ない方の形式によるデータ転
送を指示する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】またデータの領域分割を、パレットエント
リ数に対応した色数が計数される比較的狭い領域に分
け、フルカラー形式の転送データ量より少ない場合にパ
レット形式のデータ転送を選択しているため、カラー画
像全体としてはフルカラー形式に比べ、転送データ量を
低減することができる。転送形式判定部20は、1回の
転送画素数Nが所定の判定閾値B以上であればパレット
形式のデータ転送を指示し、転送画素数Nが判定閾値B
未満であった場合はフルカラー形式のデータ転送を指示
する。この転送画素数Nの判定閾値Bは次のようにして
定める。まず、カラー画素値が3つの色成分値で構成さ
れ、減色パレットのエントリ数をnとした場合、フルカ
ラー形式の転送データ量D1が D1=(3×N) で与えられる。またパレット形式の転送データ量D2
は、 D2=(n×3)+N で与えられる。そこで、両者の転送データ量が等しくな
るD1=D2のときの転送画素数N0 を (N0 ×3)=(n×3)+N0 から求め、転送画素数N0 に所定のマージンαを加算し
て判定閾値Bを求める。具体的には次のようになる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】具体的には、フルカラー画素の3つのカラ
ー成分値の各々が減色パレットのエントリと同じ8ビッ
トの場合、パレット形式のデータ量がフルカラー形式の
データ量より十分少なくなるまで、各カラー成分値を最
下位ビットから1ビットずつ減らして上位7ビット、上
位6ビット、上位5ビットとしながら、色数計数部16
による色数Aの計数とパレット生成部18による減色パ
レットの生成を行ってパレット形式のデータ転送を行わ
せる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】またカラー画像復元処理装置は、カラー画
転送処理装置から転送されたカラー画像データがフル
カラー形式かパレット形式かを判定する受信データ判別
部、受信データ判定部がフルカラー形式を判定した際に
受信データからフルカラーの画像データを復元するフル
カラー形式データ復元部、及び受信データ判定部がパレ
ット形式を判定した際に、受信データから減色パレット
を復元し、復元パレットを受信した中間調コードのエン
トリ番号で参照してパレット代表色を用いたフルカラー
画像データを復元するパレット形式データ復元部を備え
る。 (領域境界の検索設定)本発明は、カラー画像を復元し
た際の境界部分での色ずれを低減するために、カラー画
像の色変化のない部分に領域分割の境界を設定するよう
にしたカラー画像転送処理装置を提供する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】このためのカラー画像転送装置は、カラー
画像に対し固定的に定めた第1境界を設定して複数領域
に分割する第1境界設定部、第1境界により分割された
各領域につき、境界に直交する方向に検索して色の変化
を検出する色変化検出部、色変化検出部による色の変化
のない部分を検出して新たな第2境界を設定する第2境
界設定部、第2境界の設定で分割された各領域につき、
各カラー画素値を減色パレットのエントリ番号で表現さ
れた中間調コードに変換するコード変換部、カラー画素
値をコード変換する毎に対応する減色パレットのエント
リに代表色候補として登録し、コード変換終了後に各エ
ントリ毎に代表色を決定するパレット作成部、及び中間
調コード及びパレット代表色を各領域毎に転送するデー
タ転送部を備えたことを特徴とする。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】第1境界設定部はカラー画像の行方向に第
1境界を設定しており、色変化検出部は第1境界により
分割された各領域につき常に先頭行から検索を開始して
色変化を検出する。また色変化検出部は、第1境界の両
側に位置する領域の各々につき、第1境界から離れる方
向に検索して色変化を検出するようにしてもよい。色変
化検出部は各行の先頭画素に対する後続する各画素の色
差を検出し、第2境界設定部は、行方向の色差が全て零
となる行を色変化なしと判定して第2境界を設定する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】また本発明は、カラー画像を復元した際の
境界部分での色ずれを低減するために、カラー画像の色
変化のない部分に境界を設定するようにしたカラー画像
転送処理方法を提供するものであり、次の過程を備え
る。カラー画像に対し固定的に定めた第1境界を設定し
て複数領域に分割する第1境界設定過程;第1境界によ
り分割された各領域につき、境界に直交する方向に検索
して色の変化を検出する色変化検出過程;色変化検出過
程による色の変化のない部分を検出して新たな第2境界
を設定する第2境界設定過程;第2境界の設定で分割さ
れた各領域につき、各カラー画素値を減色パレットのエ
ントリ番号で表現された中間調コードに変換するコード
変換過程;カラー画素値をコード変換する毎に対応する
減色パレットのエントリに代表色候補として登録し、コ
ード変換終了後に各エントリ毎に代表色を決定するパレ
ット作成過程;中間調コード及びパレット代表色を各領
域毎に転送するデータ転送過程; (受信側での境界領域の生成)本発明は、カラー画像を
復元した際の境界部分での色ずれを低減するために、受
信側で境界部分に新たに領域を設定して減色パレットを
作成することによりカラー画像を復元するカラー画像復
元処理装置を提供する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】即ち、カラー画像データを圧縮して転送す
るカラー画像転送処理装置として、画像分割部でカラー
画像を所望の行位置で複数領域に分割し、重み設定部で
領域毎に境界からの距離に応じた重みを設定する。コー
ド変換部は、領域毎に各画素のフルカラー画素値を減色
パレットのエントリ番号で表現される中間調コードに変
換し、このとき代表色候補登録部は、変換コードで指定
される減色パレットのエントリにフルカラー画素値を境
界からの距離に応じた重みを付加した代表色候補として
登録する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】カラー画像を所望の行位置で複数領域に分
割する画像分割過程;領域毎に境界からの距離に応じた
重みを設定する重み設定過程;領域毎に各画素のカラー
画素値を減色パレットのエントリ番号で表現される中間
調コードに変換するコード変換過程;コード変換過程で
カラー画素値をコード変換する毎に、変換コードで指定
される減色パレットのエントリにカラー画素値を重みを
付加した代表色候補として登録する代表色候補登録過
程;全領域のカラー画素のコード変換が終了した際に、
減色パレットの各エントリに登録されている1又は複数
の候補の中から、重みに基づき境界に近い画素が代表色
として残るように代表色を決定する代表色決定過程;領
域毎に中間調コードと減色パレットの代表色を転送する
データ転送過程; (パレット代表色との誤差分散)本発明は、カラー画像
を分割した領域毎に減色処理して復元した際の境界部分
で色ずれを防ぐため、原色と減色パレットの代表色との
誤差を検出して周囲に誤差を配分する修正を行った後
に、エントリ番号で表現される中間調コードに変換する
カラー画像転送処理装置を提供する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】このためカラー画像転送処理装置は、カラ
ー画像を分割した複数の領域の各々に最適な減色パレッ
トを作成するパレット作成部、複数の領域毎にフルカラ
ー画素と減色パレットの対応する代表色との誤差を検出
し、この誤差を周囲の画素に分配して各カラー画素値を
代表色に近づけるように修正するカラー画像修正部、
差配分により修正されたカラー画素値を減色パレットの
エントリ番号で表現される中間調コードに変換するコー
ド変換部、及び領域毎中間調コードと減色パレットの
代表色を転送するデータ転送部を備えたことを特徴とす
る。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】また本発明は、カラー画像を分割した領域
毎に減色処理して復元した際の境界部分で色ずれを防ぐ
ため、原色と減色パレットの代表色との誤差を検出して
周囲に誤差を配分する修正を行った後に、エントリ番号
で表現される中間調コードに変換するカラー画像転送処
理方法を提供するもので次の過程を備える。カラー画像
を分割した複数の領域毎に、最適な減色パレットを作成
するパレット作成過程;複数の領域毎に、各カラー画素
値と減色パレットの対応する代表色との誤差を検出し、
この誤差を周囲の画素に分配して各カラー画素値を代表
色に近づけるように修正するカラー画像修正過程;誤差
配分により修正された各カラー画素値を、減色パレット
のエントリ番号で表現される中間調コードに変換するコ
ード変換過程;領域毎の中間調コードと減色パレットの
代表色を転送するデータ転送過程; (領域の分割形状)本発明は、減色処理のためのカラー
画像の領域分割を最適化するカラー画像転送処理装置を
提供する。このカラー画像転送処理装置にあっては、カ
ラー画像を、短冊、矩形、多角形、円、楕円、ランダム
パターン等の幾何分割、画像の統計的な性質により分割
する統計分割、若しくは画像内の対象物を取り出して分
割するオブジェクト分割等に従って分割する領域分割部
を設けたことを特徴とし、コード変換部で各領域毎に各
フルカラー画素値を減色パレットのエントリ番号で表現
される中間調コードに変換し、またパレット作成部で各
領域毎に、エントリ毎の代表色を決定して減色パレット
を作成し、最終的に、データ転送部が各領域毎中間調
コードと減色パレットの代表色を転送する。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】図3は図2のカラー印刷装置の内部構造で
ある。装置本体110の内部には記録媒体例えば記録用
紙を搬送させるための搬送ベルトユニット111が設け
られ、搬送ベルトユニット111には可撓性の誘電体材
料、例えば適当な合成樹脂材料から作られた無端ベルト
112を回動自在に備える。無端ベルト112は4つの
ローラ122−1,122−2,122−3,122−
4の回りに掛け渡される。搬送ベルトユニット111は
装置本体110に対し着脱自在に装着されている。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】ローラ122−1は駆動ローラとして機能
し、駆動ローラ122−1は駆動機構(図示せず)によ
り無端ベルト112を矢印で示す反時計回りに一定速度
で走行駆動する。また駆動ローラ122−1は、無端ベ
ルト112から電荷を除去するAC除去ローラとしても
機能する。ローラ122−2は従動ローラとして機能
し、従動ローラ122−2は無端ベルト112に電荷を
与える帯電ローラとしても機能する。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】ローラ122−3,122−4は共にガイ
ドローラとして機能し、駆動ローラ122−1及び従動
ローラ122−2に近接して配置される。従動ローラ1
22−2と駆動ローラ122−1の間の無端ベルト11
2の上側走行部は、記録紙の移動経路を形成する。記録
紙はホッパ114に蓄積されており、ピックアップロー
ラ116によりホッパ114の最上部の記録紙から1枚
ずつ繰り出され、記録紙ガイド通路118を通って一対
の記録紙送りローラ120により無端ベルト112の従
動ローラ122−2側からベルト側の記録紙移動経路に
導入され、記録紙移動経路を通過した記録紙は駆動ロー
ラ122−1から排出される。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】また静電記録ユニット124−1〜124
−4にトナーを補給したり保守を行いたい場合には、例
えば静電記録ユニット124−3のように、上方に引き
上げることで容易に外すことができる。再び図2を参照
するに、コントローラ部162にはコントローラ用MP
U172が設けられる。コントローラ用MPU172に
対しては、本発明によるカラー画像転送処理の転送先と
なるプリンタIF処理部12が設けられ、コントロール
部コネクタ176を介して上位装置としての例えばパー
ソナルコンピュータ192と接続される。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】コントローラ部162のコントロール用M
PU172には、パーソナルコンピュータ192から転
送されたRGB各画像データのカラー変換で得られた
Y,M,C,Kの各画像データを画素データ(ドットデ
ータ)に展開して格納する画像メモリ182−1,18
2−2,182−3,182−4が設けられる。コント
ローラMPU172は、画像メモリ182−1〜182
−4にYMCKの各カラー画素データを展開する際に、
アドレス指定を行うためアドレス指定部184を備え
る。 2.パレット形式とフルカラー形式の切替転送 図5は本発明のカラー画像転送処理装置の機能ブロック
図であり、図2のパーソナルコンピュータ192に設け
ているドライバ10を例にとっており、カラー印刷装置
のコントローラ部162に設けているIF処理部12を
転送先となるカラー画像復元処理装置としている。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】本発明のカラー画像転送処理装置である転
送元のドライバ10には、フルカラー画像データ格納部
14、色数計数部16、パレット生成部18、転送形式
判定部20、フルカラー形式データ作成部22、パレッ
ト形式データ作成部24、更にデータ転送部26が設け
られている。また転送先のカラー画像復元処理装置とな
るプリンタIF処理部12には、受信データ格納部2
8、受信データ判定処理部30、パレット復元部32、
フルカラー形式データ復元部34、パレット形式データ
復元部36、復元カラー画像データ格納部38、及びR
GB/YMCK変換部40が設けられている。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】転送元となるドライバ10のフルカラー画
像データ格納部14には、図2のパーソナルコンピュー
タ192に設けているアプリケーションプログラム19
により作成された例えばコンピュータグラフィックス
などによるフルカラー画像データが格納されている。こ
のフルカラー画像データは例えばRGB表示系を例にと
ると、RGBの各色成分データを組み合わせた24ビッ
トデータ、即ち8ビットを1バイトとすると3バイトデ
ータで構成されている。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】転送形式判定部20にあっては、色数Aが
256色に達したとき、図6のN画素の転送領域につい
て、フルカラー画素データをそのまま転送するフルカラ
ー形式の転送データ量D1と、図7の8ビットエントリ
の減色パレットのエントリ番号で表現される中間調コー
ドに変換し、同時に256エントリ分の代表色を転送し
て転送先で復元させるパレット形式の転送データ量D2
を算出して比較する。ここで図6から明らかなように3
バイトRGBデータがN画素あることから、フルカラー
形式の転送データ量D1は D1=(3×N)バイト ・・・(1) となる。一方、図7の8ビットエントリの減色パレット
48を使用して復元するパレット形式の転送データ量D
2は、256エントリのエントリ数をnとすると D2={(n×3)+N} ・・・(2) 具体的には、図7の減色パレット48にあってはn=2
56エントリであることから、パレット形式の転送デー
タ量D2は D2=(768+N)バイト ・・・(3) となる。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】また図9(B)のパレット形式転送データ
56に格納するエントリ番号の生成は、図7の8ビット
エントリの減色パレット48を作成した後に、図6に示
すN個の3バイトRGB画素データを順次読み出して、
パレット中の一致する代表色を検出し、一致した代表色
のエントリ番号に変換する。以上の説明は、図5のパレ
ット生成部18で生成する減色パレットとして図7のエ
ントリ数256の8ビットエントリをもつ減色パレット
48を例にとるものであったが、本発明で使用する減色
パレットのエントリ数は、例えば図10のように最大エ
ントリ数256の減色パレット48に対し、それより少
ない図10のエントリ数128となる7ビットエントリ
の減色パレット74、図11のエントリ数64となる6
ビットエントリの減色パレット76、または図12のエ
ントリ数32となる5ビットエントリの減色パレット7
といったサイズの小さなパレットを使用することもで
きる。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】また、各減色パレットを使用したパレット
形式でデータ転送する場合とフルカラー形式でデータ転
送する場合の転送データ量の大小関係の境界となる両者
のデータ量が一致する画素数は、図13のように、25
6エントリの場合の384画素に対し、128エントリ
では192画素、64エントリでは96画素、32エン
トリでは48画素となる。更にパレット形式とフルカラ
ー形式を判定するための判定閾値Bは、マージンα=1
0バイトとすると、256エントリの390画素に対
し、128エントリでは202画素、64エントリでは
106画素、32エントリでは58画素となる。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正内容】
【0090】一方、図5の転送先となるプリンタIF処
理部12にあっては、ドライバ10より領域ごとにデー
タ転送を受けると、受信データ格納部28に1領域分の
転送データを格納した後、受信データ判定処理部30で
図9(A)の先頭領域の識別情報をチェックし、フルカ
ラー識別情報52であればフルカラー形式と判定し、パ
レット識別情報58であればパレット形式であると判定
する。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正内容】
【0091】フルカラー形式と判定した場合にはフルカ
ラー形式データ復元部34を起動し、受信データ格納
28に格納されている図9(A)のフルカラー形式の転
送データのフルカラー識別情報52に続くフルカラー画
素データ54を取り出して復元カラー画像データ格納部
38に展開する。一方、パレット形式を判定した場合に
はパレット復元部32を起動し、図9(B)のパレット
形式転送データ56の中からパレットデータ62を取り
出し、パレット形式データ復元部36に図7のような8
ビットエントリの減色パレット48を復元する。続いて
図9(B)のパレット識別情報58に続くエントリ番号
60をN画素分、順次読み出して、復元した図7の8ビ
ットエントリ減色パレット48を参照することで、対応
する3バイトRGB画素データの代表色に変換して、
カラー画像データ格納部38に展開する。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正内容】
【0092】復元カラー画像データ格納部38に全ての
転送データが展開されるとRGB/YMCK変換部40
を起動し、復元したRGB画素データをYMCK印刷用
画素データに変換し、図4のYMCK用の各画像メモリ
182−1〜182−4に展開する。そして、コントロ
ーラ用MPU172が印刷指示を受けた際に、画像メモ
リ182−1〜182−4よりYMCKの各印刷用画像
データを読み出して、エンジン部160の静電記録ユニ
ットのY,M,C,K用のLEDアレイ136−1〜1
36−4に供給し、感光ドラムに対する光学的な潜像形
成によりカラートナーを定着し、ベルト上に転写して定
着することでカラー印刷を行う。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正内容】
【0099】このモード2にあっては、色数Aをカウン
トするRGB8ビット画素を上位7ビットに制限してい
るため、色数A=256が計数されるまでの画素数が、
全8ビットを有効としたモード1に比べ増加する。その
結果、ステップS5で上位7ビットによる色数の計数で
求めた転送画素数Nは判定閾値=394を上回り、ス
テップS8に進んでパレット形式でのデータ転送が行わ
れる。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0107
【補正方法】変更
【補正内容】
【0107】図19において、ドライバ10は図4に示
したパーソナルコンピュータ192側に設けられたカラ
ー画像転送処理装置として機能し、フルカラー画像を減
色パレットを用いた減色処理によりデータ転送し、図4
のプリンタ側に設けているプリンタIF処理部12に転
送して復元させている。ドライバ10には画像データ格
納部14、第1境界設定部80、色変化検出部82、第
2境界設定部84、パレット作成部86、コード変換部
88、データ転送部26が設けられる。またプリンタI
F処理部12側には受信データ格納部28、パレット復
元部32、コード復元部90、復元カラー画像データ格
納部38、及びRGB/YMCK変換部40が設けられ
る。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0109
【補正方法】変更
【補正内容】
【0109】図19の実施形態にあっては、固定的に設
定された第1境界92による領域#1,#2について減
色パレットを用いた減色処理によるデータ転送を行わ
ず、領域#1,#2のそれぞれについて、各領域の先頭
行から境界方向(行方向)に直交する方向を検索方向9
6−1,96−2として色変化検出部82により色の変
化を検出する。例えば図20の上側の領域#1を例にと
ると、各行ごとに左端となる行先頭の色画素を基準に、
後続する色画素との色差を検出する。
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0119
【補正方法】変更
【補正内容】
【0119】図19の転送先となるプリトタIF処理部
12にあっては、受信データ格納部28より受信データ
を領域ごとに取り出し、パレット復元部32で受信した
減色パレットの代表色から図23のような減色パレット
を復元し、コード変換部88で対応する領域のエントリ
番号を読み出して減色パレットテーブルの代表色でなる
色画素に変換して、復元カラー画像データ格納部38に
格納する。
【手続補正34】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0121
【補正方法】変更
【補正内容】
【0121】図24は図19のドライバ10側のカラー
画像転送処理のフローチャートである。まずステップS
1で、図20のようにカラー画像データ42について固
定的に決めている第1境界92を設定して複数領域に分
割する。続いてステップS2で領域ごとに色変化を行単
位に検出し、例えば図21のような色差画像データ98
を得る。
【手続補正35】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0122
【補正方法】変更
【補正内容】
【0122】続いてステップS3で、検出された色差
号画像データ98について例えば行方向の色差が全て零
となる色変化のない行があるか否かチェックする。色変
化のない行が検出できればステップS5に進み、そこに
新たな第2境界94を図20のように設定する。一方、
色変化のない行がなかった場合にはステップS4に進
み、色変化の最も激しい行を検索し、ここにステップS
5で新たなライン境界を設定する。
【手続補正36】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0127
【補正方法】変更
【補正内容】
【0127】図25は減色処理における境界幅制御の他
の実施形態であり、この実施形態にあっては減色処理さ
れたデータの受信復元の際に領域幅を制御するようにし
たことを特徴とする。図25において、カラー画像転送
処理装置となるドライバ10側は、画像データ格納部1
4、境界設定部202、パレット作成部86、コード変
換部88、転送バッファ25、データ転送部26で構成
されており、境界設定部202は図20に示した固定的
な第1境界92の設定を行うだけである。
【手続補正37】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0139
【補正方法】変更
【補正内容】
【0139】より得られた代表点とより得られた
代表点を結ぶ線分の中点を代表点として代表色を決め
る。 もちろん図30にあっては、L色空間での分
割により新たに生成した減色パレット214−3の代表
色を決めていることから、新たに生成した減色パレット
14−3についても、図28と同様、YMC表色系の
画素値に戻す。
【手続補正38】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0141
【補正方法】変更
【補正内容】
【0141】そしてステップS3で、色変化のない行が
あれば、例えば受信境界92の上側の領域#1にあって
は開始位置210とし、下側の領域#2にあっては終了
位置212として、ステップS5で受信境界92を含む
境界領域#3を新たに設定する。続いてステップS6
で、受信された減色パレットを使用して新たに設定した
境界領域#3のエントリ番号の変換に使用する減色パレ
ットを新たに生成する。そしてステップSで、受信パ
レット及び新たに生成した減色パレットを使用して各領
域ごとにエントリ番号画素データをRGB画素データに
変換する。
【手続補正39】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0143
【補正方法】変更
【補正内容】
【0143】図32において、カラー画像転送処理装置
として機能するパーソナルコンピュータのドライバ10
にはフルカラー画像データ格納部14が設けられ、フル
カラー画像データ格納部14に対しては領域分割部23
0、重み設定部232及び代表色定部234が設けら
れており、これらに基づいてパレット作成部86で領域
ごとの減色パレットを作成している。
【手続補正40】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0147
【補正方法】変更
【補正内容】
【0147】このような境界236,238からの距離
に応じた重みwは、パレット作成部86で減色パレット
の各エントリの代表色を代表色決定部234で決める際
に使用される。即ち、ドライバ10にあっては、フルカ
ラー画像データ格納部14について、図32のように、
領域分割部230で分割された領域#1,#2,#3ご
とにRGB画素値を行方向に順次読み出して、コード変
換部88で減色パレットのエントリ番号で表現された中
間調コードに変換している。コード変換部88で変換さ
れた中間調コードは転送バッファ25に格納される。
【手続補正41】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0148
【補正方法】変更
【補正内容】
【0148】このRGB画素値の中間調コードへの変換
と同時にパレット作成部86で、256エントリの中の
対応するエントリに対するRGB画素値の代表色候補と
しての登録を行っている。即ち減色パレットは図23に
示したように、Rパレット200−1,Gパレット20
0−2,Bパレット200−3で構成されている。
【手続補正42】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0154
【補正方法】変更
【補正内容】
【0154】図34は図32のドライバ10側で行われ
る転送処理のフローチャートである。まずステップS1
で、現在処理対象となっているカラー画像データの領域
の1行分のRGBデータを読み込み、ステップS2で重
み設定部232により、その行のRGBデータの境界か
らの距離に応じ重みwを設定する。続いてステップS3
で、現在処理中の行の1画素のRGBデータを取り出
、ステップS4でRデータに重みwを付加してRパレ
ットの対応領域に代表色候補として分類して登録する。
【手続補正43】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0160
【補正方法】変更
【補正内容】
【0160】このような境界からの距離に応じた重み値
を用いた代表色の決定処理により、減色パレットの各エ
ントリの代表色としては、図33の例えば領域#2を例
にとると、重みwがw=0.5と最大となる境界23
6,238に近い方の代表色候補が最終的にパレット代
表色として選択されることとなる。この結果、境界23
6,238付近での色の再現性が向上し、図32でプリ
ンタIF処理部12に中間調データ及び減色パレットの
代表色データを転送後に復元した復元カラー画像におい
て、領域の境界部分での色ずれを抑えて、原画に従った
自然な色の変化とすることができる。 5.誤差分散による減色処理 図36は本発明のカラー画像転送処理装置の第4実施形
態であり、この第4実施形態にあっては、原カラー画像
のフルカラー画素値と減色パレットの代表色との誤差を
検出してフルカラー画素値を修正することにより、パレ
ット代表色に近付けた後にエントリ番号で表現される中
間調コードに変換する減色処理を行うようにしたことを
特徴とする。
【手続補正44】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0163
【補正方法】変更
【補正内容】
【0163】図37はカラー画像修正部240による修
正処理の具体例である。カラー画像42は、フルカラー
画素例えばRGB画素データをプリンタイメージに対応
して行単位に配列し、減色処理のため複数領域に分割し
ており、図37にあっては先頭の領域#1を表わしてい
る。このような分割された領域#1については、1行目
の先頭からRGBデータを順次取り出して減色パレット
のエントリに代表色候補として登録し、全画素の登録終
了後に各エントリごとに代表色を決めることで、領域#
1に最適な減色パレットが作り出される。領域#1に最
適な減色パレットが作成できたならば、領域#1の画素
を先頭から読み出しながら、作成した減色パレットの対
応するエントリの代表色との誤差を検出する。
【手続補正45】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0170
【補正方法】変更
【補正内容】
【0170】図38は図36のドライバ10側に設けた
カラー画像修正部240の具体的な機能ブロックであ
る。図38において、RGBレジスタ244には例えば
図37の対象画素242のR,G,Bの各値が格納され
る。エントリレジスタ246は、RGBレジスタ244
に格納している各R,G,Bの画素値につき、Rデータ
は上位3ビット、Gデータは上位3ビット、Bデータは
上位2ビットを取り出し、合計8ビットの減色パレット
のエントリ番号を生成する。
【手続補正46】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0175
【補正方法】変更
【補正内容】
【0175】ドライバ10からの転送データはプリンタ
IF処理部12の受信データ格納部28に格納され、パ
レット復元部32で受信データから減色パレットを復元
し、復元した減色パレットをコード復元部90にセット
して、受信データ格納部からの受信したエントリ番号の
入力により減色パレットの代表色を読み出し、復元カラ
ー画像データ格納部38に代表色で表現されるカラー画
像データを格納する。
【手続補正47】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0182
【補正方法】変更
【補正内容】
【0182】図40(A)〜(G)はカラー画像の幾何
学分割の実施形態である。即ち図40(A)は短冊分割
であり、行方向に境界を設定して複数領域に分割してい
る。図40(B)は矩形分割であり、カラー画像を行方
向及び行方向に直交する方向にマトリクス状に分割して
いる。図40(C)は三角分割であり、複数の三角形に
分割している。
【手続補正48】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0187
【補正方法】変更
【補正内容】
【0187】尚、上記の実施形態は、パーソナルコンピ
ュータで作成したカラー画像をカラー印刷装置に転送し
て印刷する場合を例にとっているが、カラー画像を扱う
任意の装置のデータ転送に適用できる。またほんはつ
いめいは上記の実施形態に限定されず、本発明の目的を
損わない範囲で適宜に変形したものを含む。また本発明
は実施形態に示した数値による限定は受けない。
【手続補正49】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0189
【補正方法】変更
【補正内容】
【0189】またカラー画像を比較的狭い領域に分け、
フルカラー形式とパレット形式の内の転送データ量の少
ない方で転送しており、フルカラー形式のみの場合に比
べ、転送データ量を低減できる。 (領域境界の検索設定)本発明のカラー画像転送処理装
置及び方法は、カラー画像について色の変化のない行を
検索して境界をダイナミックに設定することで、カラー
画像は同一色が並ぶことで色の変化のない行開始位置
とし次の色の変化のない行を終了位置とする複数領域に
分割され、この境界付近の色が減色パレットの代表色と
して優先的に選択されることとなり、境界部分での色の
再現性が向上し、復元したカラー画像で境界部分が目立
たなくできる。 (受信側での境界領域の生成)本発明のカラー画像復元
処理装置及び方法は、受信側において受信境界を含む新
たな領域を設定し、この境界領域につき受信した両側の
領域の減色パレットから代表色を決めた新たな減色パレ
ットを作って中間調コードを代表色に変換することで、
境界部分で色が滑らかに変化するスムージングが行わ
れ、境界部分の色の変化を自然にできる。 (境界からの距離に応じた重付け)本発明のカラー画像
転送処理装置及び方法は、境界からの距離に応じた重み
に基づいて減色パレットの代表色を決定するため、減色
パレットには領域の境界部分の色が優先的に登録され、
境界部分での再現性が高くなり、復元画像における領域
境界での色ずれが低減され、不自然さがなくなる。
【手続補正50】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0191
【補正方法】変更
【補正内容】
【0191】(領域の分割形状)本発明のカラー画像転
送処理装置は、カラー画像を、幾何分割、統計分割、若
しくはオブジェクト分割等に従って分割し、各領域毎に
各カラー画素値を減色パレットのエントリ番号で表現さ
れる中間調コードに変換し、またパレット作成部で各領
域毎に、エントリ毎の代表色を決定して減色パレットを
作成し、各領域毎の中間調コードと減色パレットの代表
色を転送することで、カラー画像の領域分割を最適化し
復元画像の境界部分の色ずれをなくして自然な色の変化
とできる。
フロントページの続き (72)発明者 前田 浩司 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 堀井 雅之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 上野 圭造 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 玉田 和裕 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 海老原 栄一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 胡中 俊雄 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 金田 裕之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 中村 盛吉 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 杉本 守昭 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目4番19 号 株式会社富士通プログラム技研内

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー画素値のフルビットで表現される色
    数をもつフルカラー空間のカラー画像データを圧縮して
    転送するカラー画像転送処理装置に於いて、 前記カラー画像データの画素を、行毎に走査しながら異
    なるカラー画素値の数として色数Aを計数する色数計数
    部と、 所定エントリ数分の代表色の格納領域を有し、前記色数
    Aをカウントアップする毎に前記エントリに該フルカラ
    ー画素値を代表色として順番に格納して減色パレットを
    生成するパレット生成部と、 前記色数Aが減色パレットのエントリ数nを越えた場
    合、1つ前の行の末尾までの転送画素数Nを計数し、転
    送画素数Nのフルカラー形式による転送データ量とパレ
    ット形式によるデータ転送量を比較し、転送データ量の
    少ない方の形式によるデータ転送を指示する転送形式判
    定部と、 前記パレット形式のデータ転送指示を受けた際に、前記
    カラー画素を減色パレットのエントリ番号Eに変換した
    中間調コードと前記減色パレットの代表色を含むパレッ
    ト形式データを生成して転送させ、前記フルカラー形式
    のデータ転送指示を受けた際には、前記カラー画素をそ
    のまま含むフルカラー形式データを生成して転送させる
    データ転送部と、を備えたこと特徴とするカラー画像転
    送処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のカラー画像転送処理装置に
    於いて、前記転送形式判定部は、前記転送画素数Nが所
    定の判定閾値B以上であればパレット形式のデータ転送
    を指示し、前記画素数が前記判定閾値B未満であった場
    合は前記フルカラー形式のデータ転送を指示することを
    特徴とするカラー画像転送処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のカラー画像転送処理装置に
    於いて、前記転送形式判定部は、前記フルカラー空間の
    カラー画素値が3つの色成分値で構成され、前記減色パ
    レットのエントリ数をnとした場合、前記フルカラー形
    式の転送データ量と前記パレット形式のデータ量が等し
    くなる転送画素数N0 を (N0 ×3)=(n×3)+N0 から求め、該転送画素数N0 に所定のマージンαを加算
    して前記判定閾値Bを求めたことを特徴とするカラー画
    像転送処理装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のカラー画像転送処理装置に
    於いて、前記転送形式判定部は、前記減色パレットのエ
    ントリ数nを256エントリとした場合、前記判定閾値
    Bとして、 B=384+α を使用することを特徴とするカラー画像転送処理装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載のカラー画像転送処理装置に
    於いて、前記転送形式判定部は、前記減色パレットのエ
    ントリ数nを128エントリとした場合、前記判定閾値
    Bとして、 B=192+α を使用することを特徴とするカラー画像転送処理装置。
  6. 【請求項6】請求項3記載のカラー画像転送処理装置に
    於いて、前記転送形式判定部は、前記減色パレットのエ
    ントリ数nを64エントリとした場合、前記判定閾値B
    として、 B=96+α を使用することを特徴とするカラー画像転送処理装置。
  7. 【請求項7】請求項3記載のカラー画像転送処理装置に
    於いて、前記転送形式判定部は、前記減色パレットのエ
    ントリ数nを32エントリとした場合、前記判定閾値B
    として、 B=48+α を使用することを特徴とするカラー画像転送処理装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載のカラー画像転送処理装置に
    於いて、前記データ転送部は、前記転送データに前記パ
    レット形式かフルカラー形式かを示す識別情報を付加し
    て転送することを特徴とするカラー画像転送処理装置。
  9. 【請求項9】請求項1記載のカラー画像転送処理装置に
    於いて、前記転送形式判定部は、パレット形式のデータ
    転送量がフルカラー形式の転送データ量より多い場合、
    色画素のビット数の最下位ビットから1ビットずつ減ら
    して上位ビット数を制限しながら、前記パレット形式の
    転送データ量がフルカラー形式の転送データ量より少な
    くなるまで、前記色数計数部による色数Aの計数と前記
    パレット生成部による減色パレットの生成を行ってパレ
    ット形式のデータ転送を行わせることを特徴とするカラ
    ー画像転送処理装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載のカラー画像転送処理装置
    に於いて、前記転送形式判定部は、前記フルカラー空間
    のカラー画素の3つのカラー成分値が各々nビットで前
    記減色パレットのエントリがnビットの場合、各カラー
    成分値の最下位ビットから1ビットずつ減らし上位ビッ
    ト数を(n−1),(n−2),(n−3)・・・(n
    −i)に制限しながら、前記パレット形式のデータ量が
    前記フルカラー形式のデータ量より十分少なくなるま
    で、前記色数計数部による色数Aの計数と前記パレット
    生成部による減色パレットの生成を行ってパレット形式
    のデータ転送を行わせることを特徴とするカラー画像転
    送処理装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載のカラー画像転送処理装
    置に於いて、前記転送形式判定部は、前記フルカラー空
    間のカラー画素の3つのカラー成分値が各々8ビットで
    前記減色パレットのエントリが8ビットの場合、各カラ
    ー成分値を最下位ビットから1ビットずつ減らして上位
    7ビット、6ビット、5ビットとしながら、前記パレッ
    ト形式のデータ量が前記フルカラー形式のデータ量より
    十分少なくなるまで、前記色数計数部による色数Aの計
    数と前記パレット生成部による減色パレットの生成を行
    ってパレット形式のデータ転送を行わせることを特徴と
    するカラー画像転送処理装置。
  12. 【請求項12】請求項10又は11記載のカラー画像転
    送処理装置に於いて、前記パレット生成部は、下位ビッ
    トの削減により同一エントリに複数の代表色候補が存在
    する場合、中央の色を代表色とすることを特徴とするカ
    ラー画像転送処理装置。
  13. 【請求項13】請求項10又は11記載のカラー画像転
    送処理装置に於いて、前記パレット生成部は、下位ビッ
    トの削減により同一エントリに複数の代表色候補が存在
    する場合、平均した色を代表色とすることを特徴とする
    カラー画像転送処理装置。
  14. 【請求項14】請求項1記載のカラー画像処理装置に於
    いて、前記転送形式判定部は、前記カラー画像を分割し
    た複数の表示領域の位置に応じてカラー画素のビット数
    を最下位ビットから1ビットずつ減らした上位ビット数
    に制限しながら、前記色数計数部による色数Aの計数と
    前記パレット生成部による減色パレットの生成を行って
    パレット形式又はフルカラー形式のデータ転送を行わせ
    ることを特徴とするカラー画像転送処理装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載のカラー画像処理装置に
    於いて、前記画素ビット制限部は、表示領域のセンタ領
    域で上位ビット数を多くし、サイド領域で上位ビット数
    を少なくすることを特徴とするカラー画像転送処理装
    置。
  16. 【請求項16】カラー画素値のフルビットで表現される
    色数をもつフルカラー空間のカラー画像データを圧縮し
    て転送するカラー画像転送処理方法に於いて、 前記カラー画像データの画素を、行毎に走査しながら異
    なるカラー画素値の数として色数Aを計数する色数計数
    過程と、 所定エントリ数の代表色の格納領域を有し、前記色数A
    をカウントアップする毎に前記エントリに該フルカラー
    画素値を代表色として順番に格納して減色パレットを生
    成するパレット生成過程と、 前記色数Aが減色パレットのエントリ数nを越えた場
    合、1つ前の行の末尾までの転送画素数Nを計数し、転
    送画素数Nのフルカラー形式による転送データ量とパレ
    ット形式によるデータ転送量を比較し、転送データ量の
    少ない方の形式によるデータ転送を指示する転送形式判
    定過程と、 前記パレット形式のデータ転送指示を受けた際に、前記
    カラー画素を減色パレットのエントリ番号に変換した中
    間調コードと前記減色パレットの代表色を含むパレット
    形式データを生成して転送させ、前記フルカラー形式の
    データ転送指示を受けた際には、前記フルカラー画素を
    そのまま含むフルカラー形式データを生成して転送させ
    るデータ転送過程と、を備えたことを特徴とするカラー
    画像転送処理方法。
  17. 【請求項17】請求項16記載のカラー画像転送処理方
    法に於いて、前記転送形式判定過程は、パレット形式の
    データ転送量がフルカラー形式の転送データ量より多い
    場合、色画素のビット数の最下位ビットから1ビットず
    つ減らして上位ビット数を制限しながら、前記パレット
    形式の転送データ量がフルカラー形式の転送データ量よ
    り少なくなるまで、前記色数計数過程による色数Aの計
    数と前記パレット生成過程による減色パレットの生成を
    行ってパレット形式のデータ転送を行わせることを特徴
    とするカラー画像転送処理方法。
  18. 【請求項18】請求項16記載のカラー画像処理方法に
    於いて、前記転送形式判定過程は、前記カラー画像を分
    割した複数の表示領域の位置に応じて、カラー画素のビ
    ット数を最下位ビットから1ビットずつ減らした上位ビ
    ット数に制限しながら、前記色数計数過程による色数A
    の計数と前記パレット生成過程による減色パレットの生
    成を行ってパレット形式又はフルカラー形式のデータ転
    送を行わせることを特徴とするカラー画像転送処理方
    法。
  19. 【請求項19】カラー画素値のフルビットで表現される
    色数をもつフルカラー空間のカラー画像データを圧縮し
    て転送するカラー画像転送処理装置と該転送データから
    カラー画像データを復元するカラー画像復元処理装置を
    備えたカラー画像転送システムに於いて、 前記カラー画像転送処理装置は、 前記カラー画像データの画素を、行毎に走査しながら異
    なるカラー画素値の数として色数Aを計数する色数計数
    部と、 所定エントリ数の代表色の格納領域を有し、前記色数A
    をカウントアップする毎に前記エントリに該フルカラー
    画素値を代表色として順番に格納して減色パレットを生
    成するパレット生成部と、 前記色数Aが減色パレットのエントリ数を越えた場合、
    1つ前の行の末尾までの転送画素数Nを計数し、転送画
    素数Nのフルカラー形式による転送データ量とパレット
    形式によるデータ転送量を比較し、転送データ量の少な
    い方の形式によるデータ転送を指示する転送形式判定部
    と、 前記パレット形式のデータ転送指示を受けた際に、前記
    フルカラー画素を減色パレットのエントリ番号に変換し
    た中間調コードと前記減色パレットの代表色を含むパレ
    ット形式データを生成して転送させ、前記フルカラー形
    式のデータ転送指示を受けた際には、前記フルカラー画
    素をそのまま含むフルカラー形式データを生成して転送
    させるデータ転送部と、を備え、 前記カラー画像復元処理装置は、 前記カラー画像転送処理装置から転送されたカラー画像
    データがフルカラー形式かパレット形式かを判定する受
    信データ判別部と、 前記受信データ判定部がフルカラー形式を判定した際
    に、前記受信データからフルカラーの画像データを復元
    するフルカラー形式データ復元部と、 前記受信データ判定部がパレット形式を判定した際に、
    前記受信データから前記減色パレットを復元し、該復元
    パレットを受信した中間調コードのエントリ番号で参照
    してパレット代表色を用いたフルカラー画像データを復
    元するパレット形式データ復元部と、を備えたことを特
    徴とするカラー画像転送処理装置。
  20. 【請求項20】カラー画素値のフルビットで表現される
    色数をもつフルカラー空間のカラー画像データを圧縮し
    て転送するカラー画像転送装置に於いて、 前記カラー画像に対し固定的に定めた第1境界を設定し
    て複数領域に分割する第1境界設定部と、 前記第1境界により分割された各領域につき、境界に直
    向する方向に検索して色の変化を検出する色変化検出部
    と、 前記色変化検出部による色の変化のない部分を検出して
    新たな第2境界を設定する第2境界設定部と、 前記第2境界の設定で分割された各領域につき、各カラ
    ー画素値を減色パレットのエントリ番号で表現された中
    間調コードに変換するコード変換部と、 前記カラー画素値をコード変換する毎に対応する減色パ
    レットのエントリに代表色候補として登録し、コード変
    換終了後に各エントリ毎に代表色を決定するパレット作
    成部と、 前記中間調コード及びパレット代表色を各領域毎に転送
    するデータ転送部と、を備えたことを特徴とするカラー
    画像転送処理装置。
  21. 【請求項21】請求項20記載のカラー画像転送処理装
    置に於いて、 前記第2境界設定部は、色の変化のない部分を検出でき
    なかった場合は、最も色変化の激しい部分を検出して新
    たな第2境界を設定することを特徴とするカラー画像転
    送処理装置。
  22. 【請求項22】請求項20記載のカラー画像転送処理装
    置に於いて、 前記第1境界設定部は、前記カラー画像の行方向に第1
    境界を設定し、 前記色変化検出部は、第1境界により分割された各領域
    につき常に先頭行から検索を開始して色変化を検出する
    ことを特徴とするカラー画像転送処理装置。
  23. 【請求項23】請求項20記載のカラー画像転送処理装
    置に於いて、 前記第1境界設定部は、前記カラー画像の行方向に第1
    境界を設定し、 前記色変化検出部は、第1境界の両側に位置する領域の
    各々につき、該第1境界から離れる方向に検索して色変
    化を検出することを特徴とするカラー画像転送処理装
    置。
  24. 【請求項24】請求項20記載のカラー画像転送処理装
    置に於いて、 前記色変化検出部は各行の先頭画素に対する後続する各
    画素の色差を検出し、 前記第2領域設定部は、行方向の色差が全て零となる行
    を色変化なしと判定して第2境界を設定することを特徴
    とするカラー画像転送処理装置。
  25. 【請求項25】カラー画素値のフルビットで表現される
    色数をもつフルカラー空間のカラー画像データを圧縮し
    て転送するカラー画像転送方法に於いて、 前記カラー画像に対し固定的に定めた第1境界を設定し
    て複数領域に分割する第1境界設定過程と、 前記第1境界により分割された各領域につき、領域の境
    界に直向する方向に検索して色の変化を検出する色変化
    検出過程と、 前記色変化検出過程による色の変化のない部分を検出し
    て新たな第2境界を設定する第2境界設定過程と、 前記第2境界の設定で分割された各領域につき、各フル
    カラー画素値を減色パレットのエントリ番号で表現され
    た中間調コードに変換するコード変換過程と、 前記カラー画素値をコード変換する毎に対応する減色パ
    レットのエントリに代表色候補として登録し、コード変
    換終了後に各エントリ毎に代表色を決定するパレット作
    成過程と、 前記中間調コード及びパレット代表色を各領域毎に転送
    するデータ転送過程と、を備えたことを特徴とするカラ
    ー画像転送処理方法。
  26. 【請求項26】カラー画素値のフルビットで表現される
    色数をもつフルカラー空間のカラー画像を複数領域に分
    割し、各領域毎にカラー画素値を減色パレットのエント
    リ番号で表現される中間調コードに変換すると共に各エ
    ントリの代表色を決定して各々転送された転送データを
    受信してカラー画像を復元するカラー画像復元処理装置
    に於いて、 前記エントリ番号で表現された受信カラー画像を分割す
    る受信境界を起点に一方の領域を行単位に検索して色の
    変化のない位置を領域開始位置として検出し、前記受信
    境界を起点に他方の領域を行単位に検索して色の変化の
    ない位置を領域終端位置として検出し、前記受信境界を
    含む新たな境界領域を設定する境界領域検索部と、 前記境界の両側に位置する領域について受信データから
    復元した2つの減色パレットに基づいて、新たに設定し
    た前記境界領域の境界減色パレットを生成するパレット
    作成部と、 前記境界減色パレットを用いて前記境界領域のエントリ
    番号で表現された中間調コードを代表色に変換して境界
    領域のカラー画像を復元するコード復元部と、を備えた
    ことを特徴とするカラー画像復元処理装置。
  27. 【請求項27】請求項26記載のカラー画像復元処理装
    置に於いて、前記境界領域検索部は、色の変化のない部
    分を検出できなかった場合は、最も色変化の激しい部分
    を検出して境界開始位置及び又は境界終了位置とするこ
    とを特徴とするカラー画像転送処理装置。
  28. 【請求項28】請求項26記載のカラー画像復元処理装
    置に於いて、前記境界領域検索部は、前記境界の両側に
    位置する領域の各々につき、該境界から離れる方向に検
    索して色変化を検出することを特徴とするカラー画像転
    送処理装置。
  29. 【請求項29】請求項26記載のカラー画像復元処理装
    置に於いて、 前記境界領域検索部は各行の先頭画素に対する後続する
    各画素のエントリ番号の差を検出し、 前記第2領域設定部は、行方向のエントリ番号の差が全
    て零となる行を色変化なしと判定して領域開始位置又は
    領域終了位置を設定することを特徴とするカラー画像転
    送処理装置。
  30. 【請求項30】カラー画素値のフルビットで表現される
    色数をもつフルカラー空間のカラー画像を複数領域に分
    割し、各領域毎にカラー画素値を減色パレットのエント
    リ番号に変換すると共に各エントリの代表色を決定して
    各々転送された転送データを受信してカラー画像を復元
    するカラー画像復元処理方法に於いて、 前記エントリ番号で表現された受信カラー画像を分割す
    る受信境界を起点に一方の領域を行単位に検索して色の
    変化のない位置を領域開始位置として検出し、前記受信
    境界を起点に他方の領域を行単位に検索して色の変化の
    ない位置を領域終端位置として検出し、前記受信境界を
    含む新たな境界領域を設定する境界領域検索過程と、 前記受信境界の両側に位置する領域について受信データ
    から復元した2つの減色パレットに基づいて、新たに設
    定した前記境界領域の境界減色パレットを生成するパレ
    ット作成過程と、 前記境界減色パレットを用いて前記境界領域のエントリ
    番号で表現された中間調コードを代表色に変換して境界
    領域のカラー画像を復元するコード復元過程と、を備え
    たことを特徴とするカラー画像復元処理方法。
  31. 【請求項31】カラー画素値のフルビットで表現される
    色数をもつフルカラー空間のカラー画像データを圧縮し
    て転送するカラー画像転送装置に於いて、 前記カラー画像を所望の行位置で複数領域に分割する画
    像分割部と、 前記領域毎に境界からの距離に応じた重みを設定する重
    み設定部と、 前記領域毎に各画素のカラー画素値を減色パレットのエ
    ントリ番号で表現される中間調コードに変換するコード
    変換部と、 前記コード変換部でカラー画素値をコード変換する毎
    に、該変換コードで指定される減色パレットのエントリ
    に前記カラー画素値を前記重みを付加した代表色候補と
    して登録する代表色候補登録部と、 前記領域の全てのカラー画素のコード変換が終了した際
    に、前記減色パレットの各エントリに登録されている1
    又は複数の候補の中から、前記重みに基づき境界に近い
    画素が代表色として残るように代表色を決定する代表色
    決定部と、 前記領域毎に中間調コードと減色パレットの代表色を転
    送するデータ転送部と、を備えたことを特徴とするカラ
    ー画像転送処理装置。
  32. 【請求項32】請求項31記載のカラー画像転送処理装
    置に於いて、 前記重み設定部は、前記重みとして境界に近いほど大き
    く境界から離れるほど小さくなるように設定し、 前記代表色決定部は、同一エントリに属する複数の候補
    の中から前記重みの最も大きな候補を選択して代表色を
    決定することを特徴とするカラー画像転送処理装置。
  33. 【請求項33】請求項32記載のカラー画像転送処理装
    置に於いて、前記代表色決定部は、重みが最大となる候
    補が複数存在した場合、複数候補の平均計算により代表
    色を決定することを特徴とするカラー画像転送処理装
    置。
  34. 【請求項34】カラー画素値のフルビットで表現される
    色数をもつフルカラー空間のカラー画像データを圧縮し
    て転送するカラー画像転送方法に於いて、 前記カラー画像を所望の行位置で複数領域に分割する画
    像分割過程と、 前記領域毎に境界からの距離に応じた重みを設定する重
    み設定過程と、 前記領域毎に各画素のカラー画素値を減色パレットのエ
    ントリ番号で表現される中間調コードに変換するコード
    変換過程と、 前記コード変換過程でカラー画素値をコード変換する毎
    に、該変換コードで指定される減色パレットのエントリ
    に前記カラー画素値を前記重みを付加した代表色候補と
    して登録する代表色候補登録過程と、 前記領域の全てのカラー画素のコード変換が終了した際
    に、前記減色パレットの各エントリに登録されている1
    又は複数の候補の中から、前記重みに基づき境界に近い
    画素が代表色として残るように代表色を決定する代表色
    決定過程と、 前記領域毎に中間調コードと減色パレットの代表色を転
    送するデータ転送過程と、を備えたことを特徴とするカ
    ラー画像転送処理方法。
  35. 【請求項35】カラー画素値のフルビットで表現される
    色数をもつフルカラー空間のカラー画像データを圧縮し
    て転送するカラー画像転送装置に於いて、 前記カラー画像を分割した複数の領域の各々に最適な減
    色パレットを作成するパレット作成部と、 前記複数の領域毎に、各カラー画素と前記減色パレット
    の対応する代表色との誤差を検出し、該誤差を周囲の画
    素に分配して各カラー画素値を代表色に近づけるように
    修正するカラー画像修正部と、 前記誤差配分により修正された各カラー画素値を、前記
    減色パレットのエントリ番号で表現される中間調コード
    に変換するコード変換部と、 前記領域毎の中間調コードと減色パレットの代表色を転
    送するデータ転送部と、を備えたことを特徴とするカラ
    ー画像転送処理装置。
  36. 【請求項36】請求項35記載のカラー画像転送処理装
    置に於いて、前記パレット作成部は、前記コード変換部
    でカラー画素値を中間調コードに変換する毎に対応する
    減色パレットのエントリに代表色候補として登録し、全
    カラー画素値のコード変換終了時に各エントリ毎に登録
    している1又は複数の代表色候補に基づいて代表色を決
    定することを特徴とするカラー画像転送処理装置。
  37. 【請求項37】請求項35記載のカラー画像転送処理装
    置に於いて、前記パレット作成部は、予め準備された複
    数の減色パレットの中から、前記各領域に最適な減色パ
    レットを選択することを特徴とするカラー画像転送処理
    装置。
  38. 【請求項38】請求項35記載のカラー画像転送処理装
    置に於いて、前記カラー画像修正部は、対象画素に後続
    する周囲の画素に対し前記誤差を配分して各フルカラー
    画素値を修正することを特徴とするカラー画像転送処理
    装置。
  39. 【請求項39】請求項38記載のカラー画像転送処理装
    置に於いて、前記カラー画像修正部は、対象画素と同一
    行の後続する画素、対象画素と同一位置の次の行の画素
    及びその両側の画素の合計4画素に対し前記誤差を配分
    して各カラー画素値を修正することを特徴とするカラー
    画像転送処理装置。
  40. 【請求項40】請求項39記載のカラー画像転送処理装
    置に於いて、前記カラー画像修正部は、処理対象の画素
    に後続する画素の距離が短いほど前記誤差の配分比を大
    きくし、処理対象の画素に後続する画素の距離が長いほ
    ど前記誤差の配分比を小さくしたことを特徴とするカラ
    ー画像転送処理装置。
  41. 【請求項41】カラー画素値のフルビットで表現される
    色数をもつフルカラー空間のカラー画像データを圧縮し
    て転送するカラー画像転送方法に於いて、 前記カラー画像を分割した複数の領域毎に、最適な減色
    パレットを作成するパレット作成過程と、 前記複数の領域毎に、各カラー画素値と前記減色パレッ
    トの対応する代表色との誤差を検出し、該誤差を周囲の
    画素に分配して各カラー画素値を修正するカラー画像修
    正過程と、 前記誤差配分により修正された各カラー画素値を、前記
    減色パレットのエントリ番号で表現される中間調コード
    に変換するコード変換過程と、 前記領域毎の中間調コードと減色パレットの代表色を転
    送するデータ転送過程と、を備えたことを特徴とするカ
    ラー画像転送処理方法。
  42. 【請求項42】カラー画素値のフルビットで表現される
    色数をもつフルカラー空間のカラー画像データを圧縮し
    て転送するカラー画像転送装置に於いて、 前記カラー画像を、短冊、矩形、多角形、円、楕円、ラ
    ンダムパターン等の幾何分割、画像の統計的な性質によ
    り分割する統計分割、若しくは画像内の対象物を取り出
    して分割するオブジェクト分割等に従って分割する領域
    分割部と、 前記領域毎に、各カラー画素値を減色パレットのエント
    リ番号で表現される中間調コードに変換するコード変換
    部と、 前記領域毎に、エントリ毎の代表色を決定して減色パレ
    ットを作成するパレット作成部と、 前記領域毎の中間調コードと減色パレットの代表色を転
    送するデータ転送部と、を備えたことを特徴とするカラ
    ー画像転送処理装置。
  43. 【請求項43】請求項44記載のカラー画像転送処理装
    置に於いて、前記パレット作成部は、前記コード変換部
    で各カラー画素値を中間調コードに変換する毎に対応す
    る減色パレットのエントリに代表色候補として登録し、
    全画素のコード変換終了時に各エントリ毎に登録した1
    又は複数の代表色候補に基づいて代表色を決定して減色
    パレットを作成することを特徴とするカラー画像転送処
    理装置。
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