JP3110255B2 - キャラクタデータ圧縮処理装置およびキャラクタデータの圧縮方法 - Google Patents

キャラクタデータ圧縮処理装置およびキャラクタデータの圧縮方法

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JP3110255B2 JP19259894A JP19259894A JP3110255B2 JP 3110255 B2 JP3110255 B2 JP 3110255B2 JP 19259894 A JP19259894 A JP 19259894A JP 19259894 A JP19259894 A JP 19259894A JP 3110255 B2 JP3110255 B2 JP 3110255B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン用ゲーム
システムにおいてキャラクタデータを圧縮して使用する
キャラクタデータ圧縮処理装置およびキャラクタデータ
の圧縮方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、テレビジョン用ゲームシステム
においてキャラクタデータを圧縮して使用するキャラク
タデータ圧縮処理装置のデータ圧縮の手法としては、ハ
フマン等による符号化法、エリアス等による算術演算
(四則演算)を用いた符号化/複合化法、Lempel
−Ziv符号(スライド辞書法、動的辞書法)やBen
tley−Sleator−Tarjan−Wei(B
STW)アルゴリズム等のユニバーサル符号法、動的ハ
フマン符号化法等がある。これらの圧縮手法は、圧縮前
後で情報落ちを許さない可逆性のアルゴリズムを用いた
もので、一般にロスレス(LOSSLESS)圧縮と呼
ばれている。
【0003】ここで、従来のロスレス圧縮されたキャラ
クタデータを用いたコンピュータソフトウェアによるテ
レビジョン用ゲームシステム(以下、TVゲームと称
す)の例を図3(第1の従来例)および図4(第2の従
来例)に示す。一般に、TVゲームに用いられるキャラ
クタデータは、データ量を少なくするために、カラーパ
レットを用いることが多い。この場合、キャラクタデー
タは量子化された色データであるので、1ビットデータ
が異なるだけでも、出力される色が大きく変わる。この
ため、カラーパレットを用いたキャラクタデータを圧縮
する場合は、データエラーが全く発生しない前記ロスレ
ス圧縮が採用される。
【0004】通常、ロスレス圧縮手法は、可変長符号に
なるため、圧縮された後にどこに所望のキャラクタがあ
るかを示すためのアドレス変換テーブルが必要になって
くる。ロスレス圧縮の場合、データによっては圧縮でき
ない場合や圧縮率が非常に低い場合が出てくる。この場
合、アドレス変換テーブルはキャラクタデータのオーバ
ーヘッドになるため、かかるオーバーヘッドを含む圧縮
されたデータは、圧縮する前のキャラクタデータよりも
増えることがあり、故に圧縮前のデータアクセススピー
ドより遅くなることになる。
【0005】かかる処理スピード上での問題に対処する
ため、図3に示した第1の従来例では、アドレス変換デ
ータを格納するアドレス変換テーブル1を、キャラクタ
データを格納するキャラクタファイル2と別に持つ構成
とし、キャラクタ圧縮時には、キャラクタメモリー2内
のキャラクタデータをロスレス圧縮した後に、かかる圧
縮キャラクタデータとアドレス変換テーブル1内のアド
レス変換データとを合成し、圧縮データファイル3に格
納している。図3中の6は圧縮データファイル3内の合
成データからアドレス変換データを読み込むアドレス変
換データ読み込み部(バッファメモリ)、7は圧縮デー
タファイル3内の合成データからキャラクタデータを読
み込むキャラクタデータ読み込み部、8はアドレス変換
部、9はデータ伸張部である。第1の従来例において、
キャラクタ伸張時には、アドレス変換データとキャラク
タデータとを個別に識別し、アドレス変換データについ
てはアドレス変換を行い、キャラクタデータについては
データ伸張を行う。そして、中央処理演算部(CPU)
4の制御に基づいてグラフィックコントローラ(GRA
PHIC CONTROLLER)5にて伸張されたデ
ータを処理する。
【0006】あるいは、図4に示した第2の従来例で
は、大きなバッファメモリ(FIFO)11を持って、
ある一定時間内にトータルの圧縮率を稼ぐことで、アク
セススピードを緩衝している。図4中の11は伸張され
たデータを一時的に蓄積するためのバッファメモリであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した第1の従
来例の圧縮手法を用いたTVゲームのシステムでは、ア
ドレス変換データ読み込み部6とキャラクタデータ読み
込み部7の2個の別系統のメモリが必要となり、メモリ
サイズの縮小の要請に反する。
【0008】また、図4に示した第2の従来例では、伸
張データ用バッファメモリ11が空になると処理がスト
ップすることから、どんなキャラクタデータの組み合わ
せでもリアルタイムに動く、といった保証ができない。
【0009】本発明は、上記課題に鑑み、別系統のテー
ブルを用いずに圧縮データの量を減らすことで圧縮前の
アクセススピードを保証するキャラクタデータ圧縮処理
装置およびキャラクタデータの圧縮方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
課題解決手段は、カラーパレット形式のキャラクタデー
タを格納するキャラクタテーブルと、該キャラクタテー
ブル内の前記キャラクタデータを所定の色空間方式のデ
ータに変換する第1のデータ方式変換部と、該第1のデ
ータ方式変換部から与えられた前記所定の色空間方式の
データについて離散コサイン変換を施して空間的な相関
を除去し一部の係数にエネルギーを集中させる軸変換部
と、該軸変換部から与えられた前記コサイン関数を量子
化する量子化部と、該量子化部にて量子化された情報に
対して逆量子化を行い符号割り当てを行う逆量子化部
と、該逆量子化部にて符号割り当てされたデータを前記
所定の色空間方式のデータに変換する逆軸変換部と、該
逆軸変換部にて変換された前記所定の色空間方式のデー
タを再びカラーパレット形式に変換する第2のデータ方
式変換部と、前記キャラクタテーブルから与えられたデ
ータを所定の論理方式で圧縮する第1の圧縮部と、前記
第2のデータ方式変換部から与えられたデータを前記所
定の論理方式で圧縮する第2の圧縮部と、前記第1の圧
縮部からの圧縮データと前記第2の圧縮部からの圧縮デ
ータのいずれかを選択する選択部と、該選択部の選択を
切り換え指示する切り換え部と、アドレス変換データを
格納するアドレス変換テーブルと、該アドレス変換テー
ブルのアドレス変換データと前記選択部で選択されたい
ずれかの圧縮データとを合成するデータ合成部と、該デ
ータ合成部にて合成されたデータを格納する合成データ
格納ファイルとを備え、前記切り換え部は、初期段階で
前記第1の圧縮部を選択するよう前記等配回路を初期設
定する初期設定手段と、前記データ合成部で合成された
合成データのデータ量が量子化された前記キャラクタデ
ータのデータ量より大であるか否かを判断するデータ判
断手段と、該データ判断手段にて前記合成データのデー
タ量が量子化された前記キャラクタデータのデータ量よ
り大であると判断したときに前記第2の圧縮部を選択す
るよう前記選択部の入力切り換えを行う入力切り換え手
段とを備える。
【0011】本発明の請求項2に係る課題解決手段は、
カラーパレット形式のキャラクタデータを所定の論理方
式で圧縮する第1の圧縮行程と、該第1の圧縮行程に平
行して、量子化された前記キャラクタデータを所定の色
空間方式のデータに変換する第1の変換行程と、前記所
定の色空間方式のデータについて離散コサイン変換を施
して空間的な相関を除去し一部の係数にエネルギーを集
中させる第2の変換行程と、該第2の変換行程において
離散コサイン変換されたデータを量子化する第3の変換
行程と、該第3の変換行程において量子化されたデータ
を再び逆量子化する第4の変換行程と、該第4の変換行
程において逆量子化されたデータを前記所定の色空間方
式のデータに変換する第5の変換行程と、該第5の変換
行程において前記所定の色空間方式のデータに変換され
たデータを前記カラーパレット形式に変換する第6の変
換行程と、該第6の変換行程で変換されたデータを前記
所定の論理方式で圧縮する第2の圧縮行程と、前記圧縮
行程で得られた圧縮データとこれに対応するアドレス変
換データとを合成する第1の合成行程と、該第1の合成
行程で合成された前記合成データのデータ量が量子化さ
れた前記キャラクタデータのデータ量より大であるか否
かを判断するデータ判断行程と、該データ判断行程で前
記合成データのデータ量が量子化された前記キャラクタ
データのデータ量より小であると判断したときに前記合
成データを所定のファイルに格納する第1の格納行程
と、前記データ判断行程で前記合成データのデータ量が
量子化された前記キャラクタデータのデータ量より大で
あると判断したときに前記第2の圧縮行程で得られた圧
縮データとこれに対応するアドレス変換データとを合成
する第2の合成行程と、該第2の合成行程で合成された
合成データを前記第1の合成行程で合成された前記合成
データに代えて前記所定のファイルに格納する第2の格
納行程とを備える。
【0012】
【作用】本発明請求項1に係るキャラクタデータ圧縮処
理装置、および請求項2に係るキャラクタデータの圧縮
方法では、初期段階に、切り換え部の初期設定手段にて
第1の圧縮部を選択するよう等配回路を初期設定する。
そして、カラーパレット形式のキャラクタデータを圧縮
し、アドレス変換データを合成する。そして、合成デー
タが圧縮前よりデータが小さくなるときは、そのままの
合成データを圧縮する。一方、圧縮前よりデータが大き
くなる時は、カラーパレット形式のキャラクタデータを
第1のデータ方式変換部にてRGBまたはYIQの色空
間方式のデータに分解した後、軸変換部にて離散コサイ
ン変換を施して空間的な相関を除去し一部の係数にエネ
ルギーを集中させ、さらに量子化部にて量子化する。そ
うすると、逆量子化部、逆軸変換部および第2のデータ
方式変換部にデータを再びカラーパレット形式に戻した
ときにデータは冗長性を有することになる。かかる冗長
性を有するデータについて、所定の論理方式で圧縮を行
えば、キャラクタデータを直接圧縮するのに比べて圧縮
度が飛躍的に向上する。この場合、視覚特性を利用した
データの冗長成分の付加は、最終的にアドレス変換デー
タを含めて、圧縮前よりデータ量が大きくならないギリ
ギリの程度に抑えることで画像の劣化は極力抑えること
ができる。また、従来例に比べて、別系統のアドレス変
換テーブルや、アクセススピードを緩衝するための大き
なバッファメモリは必要なくなる。
【0013】
【実施例】
{第1の実施例} <構成>図1および図2は、本発明の第1の実施例のT
Vゲームにおけるキャラクタデータ圧縮処理装置を示す
ものであって、図1はキャラクタ圧縮回路、図2はキャ
ラクタ伸縮回路を夫々示している。
【0014】図1において、21はキャラクタデータ格
納用のキャラクタテーブル、22はカラーパレット形式
のキャラクタデータ(以下カラーパレットデータと称
す)をテレビジョン用データに変換する第1のデータ方
式変換部、23は2次元の軸変換部(離散コサイン変換
部:2D−DCT)、24は量子化部(Q)、25は逆
量子化部(−Q)、26は2次元の逆離散コサイン変換
部(2D−IDCT)、27はテレビジョン用データを
再びカラーパレットデータに逆変換する第2のデータ方
式変換部、28a,28bは第1の従来例および第2の
従来例と同様のロスレス圧縮を行うロスレス(LOSS
LESS)圧縮部、29は選択部(マルチプレクサ:M
UX)、30はアドレス変換データを格納するアドレス
変換テーブル、31は前記アドレス変換テーブル30の
アドレス変換データと前記選択部29からの出力信号を
合成するデータ合成部、32はデータ合成部で合成した
データ(合成データ)のデータ量とキャラクタテーブル
21内のカラーパレットデータのデータ量とを比較しそ
の比較結果に基づいて前記選択部29の入力切り換えを
行う切り換え部、33は前記データ合成部31で合成さ
れたデータを格納する合成データ格納ファイルである。
【0015】前記キャラクタテーブル21は、データ量
の少ない量子化された色データとして、キャラクタデー
タをカラーパレット形式にて格納するものである。
【0016】前記第1のデータ方式変換部22は、前記
キャラクタテーブル21内の前記カラーパレットデータ
を、日本国内のカラーテレビジョン放送の一般的な方式
であるNTSC方式のYIQ三次元色空間軸方式のデー
タに変換するものである。ここで、前記YIQ三次元色
空間軸とは、夫々8ビットデータの輝度信号Yおよび色
差信号I,Qで構成された色空間軸であって、前記輝度
信号Yは明るさ(輝度)、前記色差信号Iは主としてオ
レンジ〜シアン系の色相および彩度、Qは主としてマゼ
ンダ〜イエロおよびグリーン系の色相および彩度を意味
するもので、3原色(赤、緑、青)信号の視感度特性を
夫々R、G、Bとすれば、 Y=0.30R+0.59G+0.11B I=0.74(R−Y)−0.27(B−Y) Q=0.48(R−Y)+0.41(B−Y) で表すことができる。前記輝度信号Yおよび前記各色差
信号I,Qは、夫々8ビットのデータである。
【0017】前記離散コサイン変換部23は、前記第1
のデータ方式変換部22から与えられた前記YIQ三次
元色空間軸方式のデータのベクトルの各成分(直交規
定)すなわち、時間軸から空間周波数軸への変換を行う
もので、周期性を有するコサイン関数で表現し、高速フ
ーリエ変換のような高速アルゴリズムを用いて行列演算
にて変換する機能を有する。
【0018】前記量子化部24は、前記離散コサイン変
換部23、または後述の圧縮されたデータの値を離散的
なレベルで近似するもので、一種の波形近似操作を行う
ものである。
【0019】前記逆量子化部25は、前記量子化部24
にて量子化された波形近似情報に対して再び逆量子化を
行って2進符号を割り当てる(符号割り当て)ものであ
る。
【0020】前記逆離散コサイン変換部26は、前記離
散コサイン変換部23の逆行列を用いて、前記逆量子化
部25から与えられた符号をYIQ三次元色空間軸に変
換するものである。
【0021】前記選択部29は、前記データ合成部31
に与えるアドレス変換データとして、両ロスレス圧縮部
28a,28bのうちどちらのデータを用いるかを選択
するものである。
【0022】前記アドレス変換テーブル30は、可変長
符号としての前記圧縮データのどの部分に所望のキャラ
クタがあるかを示す(すなわち、前記キャラクタデータ
のオーバーヘッドとなる)アドレス変換データを格納す
るものである。
【0023】前記データ合成部31は、前記アドレス変
換テーブル30からのアドレス変換データをオーバーヘ
ッドとして、その後に可変長符号としての前記圧縮デー
タを合成する。
【0024】前記切り換え部32は、初期段階で前記キ
ャラクタテーブル21に直接接続された一方のロスレス
圧縮部(第1の圧縮部)28aを選択するよう前記等配
回路29を初期設定する初期設定手段40と、前記デー
タ合成部31で合成したデータ(合成データ)のデータ
量が前記カラーパレットデータのデータ量より大である
か否かを判断するデータ判断手段41と、該データ判断
手段41にて前記合成データのデータ量が前記カラーパ
レットデータのデータ量より大であると判断したときに
前記選択部29の入力切り換えを行う入力切り換え手段
42とから構成される。
【0025】また、図2において、51は前記合成デー
タ格納ファイル33に格納された合成データを読み込む
読み込み部、52は読み込み部51内のデータを伸張す
るデータ伸張部、53はデータ伸張部52にて伸張され
たデータを受けてグラフィック処理するグラフィックコ
ントローラ、54はアドレス変換部、55はCPUであ
る。
【0026】<動作>上記構成のキャラクタデータ圧縮
処理装置の動作を説明する。まず、図1に示したキャラ
クタ圧縮回路において、まずキャラクタテーブル21内
のカラーパレットデータをロスレス圧縮部28aへ直接
送出し、これを所定のアルゴリズムに従って圧縮する
(第1の圧縮行程)。そして、圧縮されたデータ(圧縮
データ)を選択部29を通じてデータ合成部31へ送信
する。データ合成部31は前記アドレス変換テーブル3
0からのアドレス変換データと前記選択部29からの圧
縮データを合成する(第1の合成行程)。ここで、合成
されたデータ(合成データ)のデータ量と、圧縮する前
のデータ、すなわちキャラクタテーブル21内のカラー
パレットデータの量とを比較判断し(データ判断行
程)、前記合成データのデータ量が、元のカラーパレッ
トデータの量より少なければ、このときの圧縮データを
そのまま採用し、合成データ格納ファイル33へ格納す
る(第1の格納行程:図1中のA)。
【0027】一方、合成データのデータ量が圧縮前のカ
ラーパレットデータのデータ量より多くなる場合は、切
り換え部32のデータ判断手段41にてその旨を判断
し、かかる判断結果に基づき入力切り換え手段42にて
選択部29の入力を切り換える。そうすると、キャラク
タ圧縮回路は図1中のBの経路を選択することになる
(第2の格納行程)。Bの経路では、まず、キャラクタ
テーブル21内のカラーパレットデータ(キャラクタデ
ータ)を、第1のデータ方式変換部22にてNTSC方
式のYIQ(各8ビット)三次元色空間軸方式のデータ
に変換する(第1の変換行程)。かかるデータについ
て、離散コサイン変換部23にて2次元離散コサイン変
換をかけ、時間軸から空間周波数軸へ変換することによ
りデータの電力分布を集中させる(第2の変換行程)。
そして、量子化部24にてデータを量子化する(第3の
変換行程)。該第3の変換行程における量子化動作で
は、視覚特性を考慮し、低域の空間周波数成分はあまり
量子化せず、高域の空間周波数成分について大きく量子
化する。さらに、これまでのフローの逆を行ない、逆量
子化部25による逆量子化(第4の変換行程)、逆離散
コサイン変換部26による2次元逆離散コサイン変換
(第5の変換行程)、および第2のデータ方式変換部2
7によるYIQ−カラーパレット変換(第6の変換行
程)を行なう。しかる後、カラーパレットデータに対
し、ロスレス圧縮部28b(第2の圧縮部)にて再びロ
スレス圧縮を行う(第2の圧縮行程)。かかるフローB
の動作は、常にフローAに平行して実行される。しかる
後、第2の圧縮行程で得られた圧縮データとこれに対応
するアドレス変換データとをデータ合成部31にて合成
し(第2の合成行程)、該第2の合成行程で合成された
合成データを合成データ格納ファイル33に対して出力
する(出力行程)。ここで、フローBとフローAを常に
平行処理により実行しているので、選択部29で選択し
てからいずれかの圧縮データを合成データ格納ファイル
33に格納するまでの時間を最小限に抑えることができ
る。
【0028】このように処理すれば、視覚特性をほとん
ど劣化させることなしにカラーパレットデータに冗長性
を持たすことができるため、ロスレス圧縮の圧縮率を上
げることができ、アドレス変換データを含めても圧縮前
のデータ量以下に抑えることが可能となる。
【0029】次に伸張動作を説明する。CPU55から
カラーパレットデータが要求されると、当該カラーパレ
ットデータに対するキャラクタアドレスがグラフィック
コントローラ53より発生される。アドレス変換部54
は、このキャラクタアドレスに対する圧縮データの変換
アドレスを読み込み部51より呼び出す。圧縮データの
アドレスはアドレス変換部54内の変換アドレスを基に
計算され、圧縮データは逐次読み出される。そして、デ
ータ伸張部52にて読み出された圧縮データを伸張し、
グラフィックコントローラ53へ送付する。
【0030】このように、本実施例によれば、アドレス
変換データを含めても、合成データ格納ファイル33に
格納する圧縮データのデータ量を必ず圧縮前のデータ量
より少なくできるので、図2のように、キャラクタ伸縮
回路において、別系統のテーブルも、FIFOも必要な
いシンプルな構成となり、且つ、圧縮前のアクセススピ
ードは確実に保証することができる。この場合、視覚特
性を利用したデータの冗長成分の付加は、最終的にアド
レス変換データを含めて、圧縮前よりデータ量が大きく
ならないギリギリの程度に抑えることで画像の劣化は極
力抑えることができる。
【0031】{変形例} (1)図に示すように、第1の実施例では、第1のデー
タ方式変換部22にてカラーパレットデータをNTSC
方式のYIQ三次元色空間軸方式のデータに変換してい
たが、その他の方式、例えばPAL方式またはSECA
M方式カラーのR−Y、B−Y(RGB)方式に変換し
てもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明の請求項1および請求項2による
と、カラーパレット形式のキャラクタデータを直接圧縮
した圧縮データのデータ量が元のキャラクタデータのデ
ータ量より多い場合に、色空間方式への変換、離散コサ
イン変換、および量子化を施した後、逆量子化、逆離散
コサイン変換、およびカラーパレット形式への変換を行
い、データに冗長性を持たせてから所定の論理方式で圧
縮を行うので、アドレス変換データを含めても、そのデ
ータ量は必ず圧縮前のデータ量よりも少なくなる。した
がって、図2の如く、キャラクタ伸張回路について、第
1の従来例(図3参照)および第2の従来例(図4参
照)のように別系統のテーブルやFIFOの必要がなく
なり、全体としてシンプルな構成となる。しかも、圧縮
前のアクセススピードを確実に向上できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のキャラクタデータ圧縮
処理装置のキャラクタ圧縮回路を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例のキャラクタデータ圧縮
処理装置のキャラクタ伸縮回路を示す図である。
【図3】第1の従来例のTVゲームにおける圧縮伸張シ
ステムの構成を示す図である。
【図4】第2の従来例のTVゲームにおける圧縮伸張シ
ステムの構成を示す図である。
【符号の説明】
21 キャラクタテーブル 22 第1のデータ方式変換部 23 離散コサイン変換部 24 量子化部 25 逆量子化部 26 逆離散コサイン変換部 27 第2のデータ方式変換部 28a 第1の圧縮部 28b 第2の圧縮部 29 選択部 29 等配回路 30 アドレス変換テーブル 31 データ合成部 32 切り換え部 33 合成データ格納ファイル 40 初期設定手段 41 データ判断手段 42 入力切り換え手段 51 読み込み部 52 データ伸張部 53 グラフィックコントローラ 54 アドレス変換部 55 CPU
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 11/00 - 11/22 H04N 7/24 - 7/68 H04N 1/41 - 1/419

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーパレット形式のキャラクタデータ
    を格納するキャラクタテーブルと、 該キャラクタテーブル内の前記キャラクタデータを所定
    の色空間方式のデータに変換する第1のデータ方式変換
    部と、 該第1のデータ方式変換部から与えられた前記所定の色
    空間方式のデータについて離散コサイン変換を施して空
    間的な相関を除去し一部の係数にエネルギーを集中させ
    る軸変換部と、 該軸変換部から与えられた前記コサイン関数を量子化す
    る量子化部と、 該量子化部にて量子化された情報に対して逆量子化を行
    い符号割り当てを行う逆量子化部と、 該逆量子化部にて符号割り当てされたデータを前記所定
    の色空間方式のデータに変換する逆軸変換部と、 該逆軸変換部にて変換された前記所定の色空間方式のデ
    ータを再びカラーパレット形式に変換する第2のデータ
    方式変換部と、 前記キャラクタテーブルから与えられたデータを所定の
    論理方式で圧縮する第1の圧縮部と、 前記第2のデータ方式変換部から与えられたデータを前
    記所定の論理方式で圧縮する第2の圧縮部と、 前記第1の圧縮部からの圧縮データと前記第2の圧縮部
    からの圧縮データのいずれかを選択する選択部と、 該選択部の選択を切り換え指示する切り換え部と、 アドレス変換データを格納するアドレス変換テーブル
    と、 該アドレス変換テーブルのアドレス変換データと前記選
    択部で選択されたいずれかの圧縮データとを合成するデ
    ータ合成部と、 該データ合成部にて合成されたデータを格納する合成デ
    ータ格納ファイルとを備え、 前記切り換え部は、 初期段階で前記第1の圧縮部を選択するよう前記等配回
    路を初期設定する初期設定手段と、 前記データ合成部で合成された合成データのデータ量が
    量子化された前記キャラクタデータのデータ量より大で
    あるか否かを判断するデータ判断手段と、 該データ判断手段にて前記合成データのデータ量が量子
    化された前記キャラクタデータのデータ量より大である
    と判断したときに前記第2の圧縮部を選択するよう前記
    選択部の入力切り換えを行う入力切り換え手段とを備え
    るキャラクタデータ圧縮処理装置。
  2. 【請求項2】 カラーパレット形式のキャラクタデータ
    を所定の論理方式で圧縮する第1の圧縮行程と、 該第1の圧縮行程に平行して、量子化された前記キャラ
    クタデータを所定の色空間方式のデータに変換する第1
    の変換行程と、 前記所定の色空間方式のデータについて離散コサイン変
    換を施して空間的な相関を除去し一部の係数にエネルギ
    ーを集中させる第2の変換行程と、 該第2の変換行程において離散コサイン変換されたデー
    タを量子化する第3の変換行程と、 該第3の変換行程において量子化されたデータを再び逆
    量子化する第4の変換行程と、 該第4の変換行程において逆量子化されたデータを前記
    所定の色空間方式のデータに変換する第5の変換行程
    と、 該第5の変換行程において前記所定の色空間方式のデー
    タに変換されたデータを前記カラーパレット形式に変換
    する第6の変換行程と、 該第6の変換行程で変換されたデータを前記所定の論理
    方式で圧縮する第2の圧縮行程と、 前記圧縮行程で得られた圧縮データとこれに対応するア
    ドレス変換データとを合成する第1の合成行程と、 該第1の合成行程で合成された前記合成データのデータ
    量が量子化された前記キャラクタデータのデータ量より
    大であるか否かを判断するデータ判断行程と、 該データ判断行程で前記合成データのデータ量が量子化
    された前記キャラクタデータのデータ量より小であると
    判断したときに前記合成データを所定のファイルに格納
    する第1の格納行程と、 前記データ判断行程で前記合成データのデータ量が量子
    化された前記キャラクタデータのデータ量より大である
    と判断したときに前記第2の圧縮行程で得られた圧縮デ
    ータとこれに対応するアドレス変換データとを合成する
    第2の合成行程と、 該第2の合成行程で合成された合成データを前記第1の
    合成行程で合成された前記合成データに代えて前記所定
    のファイルに格納する第2の格納行程とを備えるキャラ
    クタデータの圧縮方法。
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