JPH10340915A - ボンディング装置 - Google Patents

ボンディング装置

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JPH10340915A
JPH10340915A JP16324297A JP16324297A JPH10340915A JP H10340915 A JPH10340915 A JP H10340915A JP 16324297 A JP16324297 A JP 16324297A JP 16324297 A JP16324297 A JP 16324297A JP H10340915 A JPH10340915 A JP H10340915A
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Toru Terada
透 寺田
Kazuo Niitsuma
和生 新妻
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Shibuya Corp
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Shibuya Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】外部冷却の伝わり難い発熱部材6と支持部
材7の当接面に冷却溝8を設けることにより、発熱部材
6の良好なる冷却を可能とすること。 【解決手段】本発明は、次の解決手段を有するものであ
る。第1に、ボンディング対象チップを加熱及び加圧し
て基板等に接合するボンディングヘッドを備えたボンデ
ィング装置であること。第2に、ボンディングヘッドの
作用側先端部にボンディングツール、ボンディングツー
ルを加熱する発熱部材、発熱部材を支持する支持部材と
を設けること。第3に、支持部材を発熱部材よりも断熱
性の優れた材質とすること。第4に、発熱部材と支持部
材の当接面に外部に通じる冷却溝を、両部材の少なくと
も一方に形成すること。第5に、冷却溝に冷却用気体を
供給すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボンディング対象
の半導体チップ等を加熱及び加圧して回路基板等に接合
するボンディングヘッドを備えたボンディング装置の改
良に関するものであり、詳しくはボンディングヘッドを
冷却する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半田バンプを加熱溶融させることにより
半導体チップ等を回路基板等にボンディングするボンデ
ィング装置の一つとして、大電流をボンディングヘッド
に流し、ボンディングヘッドを加熱してボンディングす
る方法が採用されている。
【0003】このようなボンディング装置では溶融した
半田が冷却固化しないうちにボンディングヘッドからチ
ップを離すとチップの重みにより半田がつぶれてしまい
接合不良が発生するので、半田が冷却するまでボンディ
ングヘッドは次の動作に移れないものであった。そこ
で、ボンディング時間の短縮のためボンディングヘッド
の発熱部材に対する冷却手段を備えるのが常であった。
【0004】従来から存在するボンディングヘッド冷却
手段として、外部に別設したノズルから発熱部材の外部
に冷却用気体である冷却空気や冷却窒素ガスを吹き付け
る手段(特開昭57−126143号公開特許公報記
載)や、発熱部材の内部に冷却用気体の通路を設ける手
段(実公平2−38451号及び実公平3−56054
号実用新案公報記載)が存在した。更に実施技術として
は、両者を併用する場合もあった。
【0005】しかし、従来の方法では、冷却時間が長く
かかり、冷却時間を短縮させるためには冷却用気体を増
加させる必要があった。更に発熱部材の上部を支持する
支持部材は、発熱部材の発熱のために熱変形の危険性を
有しており、これらの防止を図ることも冷却手段の重要
な課題の一つであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、発熱部材の
上部を支持する支持部材に断熱性に優れた素材を利用す
ることで支持部材の熱変形を防止し、外部冷却の伝わり
難い発熱部材と支持部材の当接面に冷却溝を設けること
により、発熱部材の良好なる冷却を可能とするボンディ
ング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記ような課
題を解決するため、ボンディング対象チップを加熱及び
加圧して基板等に接合するボンディングヘッドを備えた
ボンディング装置において、ボンディングヘッドの作用
側先端部にボンディングツール、ボンディングツールを
加熱する発熱部材、発熱部材を支持する支持部材とを設
け、該支持部材を発熱部材よりも断熱性の優れた材質と
するとともに、発熱部材と支持部材の当接面に外部に通
じる冷却溝を、両部材の少なくとも一方に形成し、該冷
却溝に冷却用気体を供給することを特徴とするボンディ
ング装置を提供する。
【0008】更に、部品点数を減らす目的で、発熱部材
と支持部材とが導電性あるボルトとナットとにより連結
し、該ボルトの一部が発熱部材と電気的に接触し、更に
ボルトに電源用端子が接続されたものとした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図示の実施例とともに発明の
実施の形態について説明する。図1が、本発明に係るボ
ンディング装置の概要を示す正面図であり、ボンディン
グ装置は、チップを基板に加熱及び加圧して接合させる
ためのボンディングヘッド1を、ヘッド保持部材2で保
持しており、ボンディングヘッド1は基板ステージ3に
対し、Z軸駆動機構、Θ軸駆動機構により上下方向の移
動及び水平方向の角度調整可能に取り付けられている。
尚、基板ステージ3はXY軸方向に移動可能とされてい
る。
【0010】ボンディングヘッド1の詳細は、図2の内
部を示す正面説明図に示されているが、本発明は、ボン
ディングヘッド1の作用側(ボンディング面側)先端部
4に特徴を有する。図2中点線の丸で囲まれたボンディ
ングヘッド先端部4は、先端よりチップを吸着接合する
ボンディングツール5、ボンディングツール5を加熱す
る発熱部材6、発熱部材6を支持する支持部材7により
形成されている。尚、図3は、該先端部4のみを部分断
面図にて示している。
【0011】ボンディングツール5は、チップに対応し
て交換可能なもので、従来より利用されているものでよ
く、ボンディングヘッド1先端(本発明では発熱部材
6)に真空吸着される形式のものが利用される。ボンデ
ィングツール5は、図9及び図10で示されるようにチ
ップ吸着穴14か設けられている。
【0012】発熱部材6は、電気抵抗の大きい炭化珪素
のセラミックスを利用する。この素材は従来の発熱部材
に利用されていたモリブデン等に比べると電気抵抗が非
常に大きいので、小さい電圧で大きな熱量が得られ、発
熱部材6への配線を細いものとすることが可能となる。
尚、発熱部材6の下面にはボンディングツール5を吸着
保持するツール吸着溝15がリング状に形成されてい
る。
【0013】支持部材7は、発熱部材6よりも断熱性の
優れた材質とする。この素材は熱を全く吸収しないもの
が最善であるが、現在かような素材は存在しない。そこ
で支持部材7は窒化珪素のセラミックスを利用してい
る。支持部材7と発熱部材6とをセラミックスという同
質の素材を利用することにより、もっとも変形の影響が
でやすい両部材6,7の当接面の変形を少なくすること
ができる。
【0014】発熱部材6と支持部材7とは、図3に示さ
れるように導電性あるボルト20とナット21、22と
により連結されている。尚、発熱部材6とボンディング
ツール5とは、後に説明するツール吸着溝15により発
熱部材6が、ボンディングツール5を吸着保持してい
る。
【0015】熱部材6及び支持部材7にはボルト20の
取付貫通穴25が、ボルト頭24を発熱部材6の底面内
部に埋設可能なように穿設されている。ボルト20は発
熱部材6側より差し込まれ、支持部材7上面でナット2
1にて両部材6,7を連結固定する。更に、ナット21
の上部のボルト20先端付近に電源用端子23を装着
し、これをナット22にて更に固定する。
【0016】このようにしてボルト20の一部が発熱部
材6と電気的に接触し、図示されていない別設の電源部
よりボルト20に装着された電源用端子23に流された
電流が発熱部材6に達することができるのである。
【0017】本発明では、発熱部材6と支持部材7の当
接面に外部に通じる冷却溝8を、両部材の少なくとも一
方に形成する。図4及び図5に示される第1実施例では
冷却溝8は、支持部材7側に形成されている。
【0018】冷却溝8は、支持部材7の下端で、発熱部
材6との当接面9に、深さ0.1乃至0.3ミリメート
ル、幅3乃至6ミリメートルで、図4に示されるように
支持部材7の一端より対応する他端に抜けるよう2本形
成されている。このときの冷却溝8の両端部が支持部材
7と発熱部材6を当接させたとき(図5に示される)、
内部冷却用気体の吹き出し口10となる。
【0019】内部冷却用気体の流れについて説明する
と、ボンディングヘッド1に設けられた冷却用気体接続
口17(図2左側上方)が、別設の冷却用気体供給装置
(図示されていない)と接続され、冷却用気体を受け入
れる。冷却用気体は、ボンディングヘッド1内の通気路
18(図2では一部省略されている)を通り、支持部材
7の通気路19に通じる。
【0020】図9に示されるように支持部材7内の通気
路19は、冷却溝8に連結しており、冷却用気体は、冷
却用気体導入口11より冷却溝8内に送り込まれ、冷却
溝8の端部である吹き出し口10より排出される。この
冷却溝8を冷却用気体が通過するとき、発熱部材6の上
端面を冷却するのである。
【0021】図8に示されるように支持部材7内部に形
成されている通路は冷却用気体の通気路19のみではな
く、チップ吸着のためのチップ吸引通路26とボンディ
ングツール5の吸着保持のためのツール吸引通路28が
形成されている。
【0022】これらの通路26,28はボンディングヘ
ッド1の側面に設けられたチップ吸引接続口30、図示
されていないボンディングツール吸引接続口と接続され
て、ともに図示されていない真空吸引装置により真空吸
引されている。
【0023】支持部材7のチップ吸引通路26は、発熱
部材6のチップ吸引通路27とつながっており、更に、
ボンディングツール5のチップ吸着穴14にもつなが
り、チップ吸着穴14にてチップを吸着保持する。
【0024】他方、ツール吸引通路28は、支持部材7
下面のツール吸引連絡口16から発熱部材6のツール吸
引通路29より、発熱部材6の下端面に形成されたツー
ル吸着溝15と接続され、ツール吸着溝15により、図
10に示されるようにボンディングツール5を吸着保持
する。
【0025】第1実施例において冷却溝8は、支持部材
7の下端面(発熱部材6との当接面9)に形成されたも
のであるが、第2実施例のように発熱部材6側に形成し
てもよい。図6及び図7がこの第2実施例を示してい
る。
【0026】
【発明の効果】本発明は、ボンディングヘッドの作用側
先端部にボンディングツール、ボンディングツールを加
熱する発熱部材、発熱部材を支持する支持部材とを設
け、発熱部材と支持部材の当接面に外部に通じる冷却溝
を、両部材の少なくとも一方に形成し、該冷却溝に冷却
用気体を供給するものであるので、もっとも冷却効果を
得難い発熱部材と支持部材の当接面付近を有効に冷却す
ることができる。
【0027】本発明は、ボンディングヘッドの作用側先
端部をボンディングツール、ボンディングツールを加熱
する発熱部材、発熱部材を支持する支持部材とで構成
し、該支持部材を発熱部材よりも断熱性の優れた材質と
するものであるので、ボンディングヘッドの変形を防止
することもできる。
【0028】発熱部材と支持部材とを導電性あるボルト
とナットとにより連結し、ボルトの一部を発熱部材と接
触させ、更にボルトに電源用端子が接続されることによ
り、発熱部材の取り付けと、発熱のための電源配線を兼
用することを可能にしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボンディング装置の概要を示す正
面図
【図2】ボンディングヘッドの内部正面説明図
【図3】ボンディングヘッド先端部の部分断面図
【図4】発熱部材と支持部材の1実施例を示す分解斜視
【図5】同連結状態を示す斜視図
【図6】発熱部材と支持部材の他実施例を示す分解斜視
【図7】同連結状態を示す斜視図
【図8】ボンディングヘッド先端部の通気路を示す水平
面断面図
【図9】同A−A線断面図
【図10】同B−B線断面図
【符号の説明】
1..........ボンディングヘッド 2..........ヘッド保持部材 3..........基板ステージ 4..........先端部 5..........ボンディングツール 6..........発熱部材 7..........支持部材 8..........冷却溝 9..........当接面 10........吹き出し口 11........冷却用気体導入口 12、13..チップ吸引連絡口 14........チップ吸着穴 15........ツール吸着溝 16........ツール吸引連絡口 17........冷却用気体接続口 18、19..通気路 20........ボルト 21、22..ナット 23........電源用端子 24........ボルト頭 25........取付貫通穴 26,27...チップ吸引通路 28、29...ツール吸引通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボンディング対象チップを加熱及び加圧し
    て基板等に接合するボンディングヘッドを備えたボンデ
    ィング装置において、ボンディングヘッドの作用側先端
    部にボンディングツール、ボンディングツールを加熱す
    る発熱部材、発熱部材を支持する支持部材とを設け、該
    支持部材を発熱部材よりも断熱性の優れた材質とすると
    ともに、発熱部材と支持部材の当接面に外部に通じる冷
    却溝を、両部材の少なくとも一方に形成し、該冷却溝に
    冷却用気体を供給することを特徴とするボンディング装
    置。
  2. 【請求項2】発熱部材と支持部材とが導電性あるボルト
    とナットとにより連結され、該ボルトの一部が発熱部材
    と電気的に接触し、更にボルトに電源用端子が接続され
    たことを特徴とする請求項1記載のボンディング装置。
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