JPH10340643A - 短絡検知システムに適用されるワイヤーハーネスの製造方法 - Google Patents

短絡検知システムに適用されるワイヤーハーネスの製造方法

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JPH10340643A
JPH10340643A JP9147786A JP14778697A JPH10340643A JP H10340643 A JPH10340643 A JP H10340643A JP 9147786 A JP9147786 A JP 9147786A JP 14778697 A JP14778697 A JP 14778697A JP H10340643 A JPH10340643 A JP H10340643A
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JP
Japan
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wire harness
cable
cables
manufacturing
assembled
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JP9147786A
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Atsuo Tanaka
厚雄 田中
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短絡検知システムに適用されるワイヤーハー
ネスにおいて、生産性を効果的に高める。 【解決手段】 電力供給ケーブル40及び信号ケーブル
48a〜48cを導体層64を内面に備えたコルゲート
チューブ60で一体に被覆してワイヤーハーネス34を
構成した。そして、導体層64に電圧を印加し、その印
加電圧値を検出することによりワイヤーハーネス34の
短絡を検知し得るようにした。ワイヤーハーネス34の
製造は、電線の切断、被覆除去、コネクタ装着等の端末
加工を施して各ケーブル40,48a〜48cを製造
し、その後、これら各ケーブル40,48a〜48cを
束ね、これに、導体層64を内面に形成したコルゲート
チューブ60を嵌め合わせてクランプするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両のワイ
ヤーハーネスの製造方法において、特に、短絡検知シス
テムに適用されるワイヤーハーネスの製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両等においては、所定の経
路でワイヤーハーネスを配索し、このワイヤーハーネス
を介してバッテリーやオルタネーター等の電源から各種
電装部品への電力供給や、あるいは運転席回りに配設さ
れた各種操作スイッチ等と電装部品との通信を行うよう
にしている。
【0003】このような車両の配線において、近年では
ワイヤーハーネスが車両ボディ等に短絡することに起因
した誤動作や火災の発生等を未然に防止すべく、例え
ば、ワイヤーハーネス全体を金属編組等からなる導体層
(短絡検知層という)で被覆し、この短絡検知層に電圧
を印加しつつ、その印加電圧値を検出することにより電
線が短絡に至ることが予測される状態を検知(短絡検
知)して報知するようにしている。すなわち、車両ボデ
ィのエッジ部等にワイヤーハーネスが接触して外部被覆
が摩耗し、短絡検知層が車両ボディを介して接地される
と、これ伴い印加電圧値が変動するため、この印加電圧
値の変動を検出することにより短絡検知を行うようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、短絡検知シ
ステムに適用されるこの種のワイヤーハーネスの製造で
は、例えば、複数種類の電線を、金属編組及び外部シー
スで一体に被覆した複合ケーブル(コネクタ等が装着さ
れていない状態の電線群)をまず製造し、この複合ケー
ブルに対して端末加工、すなわち、各電線の端末部分に
端子やコネクタを装着する加工を施すようにしている。
【0005】ところが、複合ケーブルは、端末加工の方
法や内容が異なる複数種類の電線が一体に束ねられて複
雑な構造となっているため、端末加工の自動化が難し
く、手作業に委ねる傾向が強い。従って、生産性を高め
るのが難しいという問題がある。しかも、手作業による
場合でも、構造が複雑なために作業は煩雑であり作業性
が極めて悪いという問題がある。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、短絡検知システムに適用されるワイヤ
ーハーネスにおいて、生産性を効果的に高めることがで
きるワイヤーハーネスの製造方法を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、一乃至複数本の電線からなる電源供給や
通信のための一乃至複数種類の組立ケーブルと、少なく
とも1種類以上の組立ケーブルを一体に被覆する導体層
とを備え、この導体層に異常検知のための電圧が印加さ
れるように構成されたワイヤーハーネスの製造方法であ
って、電線に対してコネクタ装着等の端末加工を施して
組立ケーブルを構成した後、対象となる組立ケーブルを
導電性の被覆材によって被覆して上記導体層を形成し、
組立ケーブルを外部被覆材によって一体に被覆するよう
にしたものである(請求項1)。
【0008】この方法によれば、ワイヤーハーネスの製
造過程において、電線構造が複雑になる前に電線の端末
加工を施すため、端末加工を簡単な作業で行うことがで
きる。また、加工内容によっては、機械を用いて自動的
に端末加工を行うことが可能となる。そのため、多くの
種類の組立ケーブルを含むようなワイヤーハーネスを製
造する場合でも、ワイヤーハーネスを効率良く生産する
ことができる。
【0009】特に、上記外部被覆材として軸方向にスリ
ットを有したチューブ状の被覆材を用いるとともに、こ
の外部被覆材の内面に上記導電性の被覆材を形成し、ス
リットを介して各組立ケーブルをこのチューブ内に介設
することにより、各組立ケーブルを一体に被覆するよう
にすれば(請求項2)、複数種類の組立ケーブルを一体
に導体層で被覆するようなワイヤーハーネスについて、
その生産性を高めることができる。
【0010】また、各組立ケーブルを外部被覆材によっ
て一体に被覆する方法としては、樹脂材料からなる外部
被覆材を、各組立ケーブルを束ねたケーブル群に対して
成形型により被覆成型することによっても行うことがで
きる(請求項3)。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0012】図1は、短絡検知システムが組み込まれた
自動車の配線構造の一例を示す模式図である。この図に
示すように、車両10は、エンジン等を搭載した前方の
エンジンルーム12aと、このエンジンルーム12a後
方の運転席等からなる車室12bと、この車室12bの
後方に設けられたトランクルーム12cとから構成され
ている。
【0013】上記エンジンルーム12aには、所定電圧
の電力を供給するバッテリー16及びオルタネーター1
8からなる電源部14が配設されている。また、エンジ
ンルーム12a、車室12b及びトランクルーム12c
のそれぞれ所定箇所にはジョイントボックスが配設され
ている。具体的には、エンジンルーム12aについては
左右ヘッドライトの近傍にジョイントボックス20,2
2が、車室12bについては計器類やオーディオ機器等
を挟んだ左右両側にジョイントボックス24,26が、
トランクルーム12cについては左右バックライト近傍
にそれぞれジョイントボックス28,30が配設されて
いる。
【0014】そして、上記電源部14がワイヤーハーネ
ス34を介してジョイントボックス20に接続され、所
定のジョイントボックス同士が同図に示すようにワイヤ
ーハーネス34を介して相互に接続されているととも
に、各ジョイントボックス20〜30とその近傍の各種
電装部品等が電線を介して互いに接続されることにより
電装部品に対する電力供給及び各種通信のための配線が
構成されている。
【0015】上記ワイヤーハーネス34は、例えば、図
2に示すように、電源部14のバッテリー16及びオル
タネーター18の出力端子にそれぞれ接続される電力供
給ケーブル(組立ケーブル)40と、各種通信及びアー
スのための複数種類の信号ケーブル、図示の例では3種
類の信号ケーブル48a〜48c(組立ケーブル)を有
しており、これらのケーブル40,48a〜48cがコ
ルゲートチューブ60(外部被覆材)により一体に被覆
された構造となっている。
【0016】電力供給ケーブル40は、内部導体42を
PVC,PE(塩化ビニル,ポリエチレン)等の樹脂で
被覆した単一の電線からなり、その両端部にそれぞれジ
ョイントボックスへの接続用のコネクタ46が装着され
た構成となっている。
【0017】一方、各信号ケーブル48a〜48cは、
それぞれ内部導体をPVC,PE(塩化ビニル,ポリエ
チレン)等の樹脂で被覆した複数本の電線50からな
り、これらが金属箔テープ52により一体に被覆、結束
されるとともに、その両端部にジョイントボックスへの
接続用のコネクタ54が装着された構成となっている。
なお、各信号ケーブル48a〜48cにおいては、この
ように電線50が金属箔テープ52により一体に被覆さ
れることによってシールド効果が得られるようになって
いる。
【0018】コルゲートチューブ60は、ポリプロピレ
ン等の樹脂から形成された蛇腹状のチューブで、同図に
示すように長手方向に延びるスリット63を有してお
り、このスリット63を介してケーブル40,48a〜
48cに対して半径方向から嵌め合わされるようになっ
ている。そして、図示を省略しているが、二つ割り形状
のクランプ部材がコルゲートチューブ60の外周面に装
着されることによりケーブル40,48a〜48cを一
体に被覆、結束するようになっている。
【0019】また、コルゲートチューブ60には、その
内周面全体に、例えばポリエチレンをベースとした体積
固有抵抗10-1〜103Ω・cmの導電性樹脂からなる導
電層64が形成されており、上述のようにケーブル4
0,48a〜48cにコルゲートチューブ60が嵌め合
わされると、この導電層64によって各ケーブル40,
48a〜48cを一体に被覆するようになっている。
【0020】そして、上記導体層64には、常時、電流
を制限した定電圧が印加され、この電圧の変化が検知さ
れることにより、各ワイヤーハーネス34が短絡に至る
ことが予想される状態が検知されるようになっている
(以下、短絡検知という)。
【0021】図3は、上記車両10の配線に適用される
そのような短絡検知システムの一例を示している。この
図に示すように、上記各ジョイントボックス20〜30
(図示の例ではジョイントボックス24)には、コンピ
ュータを構成要素とする制御部70と、これに接続され
る短絡検知部72とが設けられており、上記ワイヤーハ
ーネス34の導体層64がこの短絡検知部72に接続さ
れて、ここで導体層64の電圧変化が検知されるように
なっている。
【0022】この図に示すように、短絡検知部72にお
いては、5V電源線が基準抵抗76、78およびコンデ
ンサ80を介して接地されており、これらの抵抗76,
78の中点が、オペアンプ90の反転入力端子に接続さ
れているとともに、短絡検知部72に接続される上記導
体層64に接続されている。また、上記5V電源線が基
準抵抗82,84およびコンデンサ86を介して接地さ
れており、これらの基準抵抗82,84の中点が、オペ
アンプ90の非反転入力端子に接続されているとともに
正帰還抵抗88を介してその出力端に接続されている。
【0023】そして、オペアンプ90の出力端が上記制
御部70に接続されて、オペアンプ90の反転入力端子
に基準抵抗76,78で電圧分割された所定電圧V1が
入力される一方、反転入力端子に基準抵抗82,84で
電圧分解された所定電圧V2が入力され、例えば所定電
圧V1>所定電圧V2となるように基準抵抗76,78
及び基準抵抗82,84が設定されている。
【0024】つまり、通常、オペアンプ90の出力端か
らは−5Vの出力電圧が出力されることになるが、ワイ
ヤーハーネス34の挟み込み等により導体層64が車体
を介して接地されると、所定電圧V1が低下して所定電
圧が所定電圧V1<所定電圧V2となり、オペアンプ9
0の出力端からは+5Vの出力電圧が出力されることに
なる。これによって導体層64の短絡が検知可能となっ
ている。
【0025】そして、制御部70においてこのような導
体層64の電圧変化が検知されると、例えば、運転席に
配置されるブザー、あるいは警告表示等の警告部74を
介してワイヤーハーネス34が短絡に至ること、すなわ
ち、電力供給ケーブル40や信号ケーブル48a〜48
cが短絡に至ることが予想される状態が発生したことが
運転者に報知されるようになっている。
【0026】ところで、短絡検知システムに供される上
記のワイヤーハーネス34は、例えば、図4の工程表に
示すような方法(手順)で製造される。
【0027】まず、同図に示すように、電力供給ケーブ
ル40、信号ケーブル48a〜48c及びコルゲートチ
ューブ60がそれぞれ製造される。
【0028】電力供給ケーブル40の製造(電力供給ケ
ーブル加工)では、例えば、電線が所定寸法に切断さ
れ、その両端部で被覆が除去されて内部導体42が露出
させられる。そして、電線の両端に端子が装着された
後、この端子がコネクタ46に挿着される。
【0029】信号ケーブル48a〜48bの製造(信号
ケーブル加工)では、同様に、各電線50が所定寸法に
切断され、各電線50の両端部で被覆が除去された後、
端子が装着される。そして、各電線50に装着された端
子がそれぞれコネクタ54に挿着された後、これらの電
線50が束ねられて金属箔テープ52により一体に被覆
される。なお、電線50としてフラットケーブルが用い
られる場合等には、フラットケーブルの切断からコネク
タ54の装着までの作業が端末加工機械を用いて自動的
に行われる。
【0030】コルゲートチューブ60の製造(チューブ
成形・加工)では、押出し成形機によってコルゲートチ
ューブ60が製造されて所定の寸法に切断される。この
際、導体層64はコルゲートチューブ60の成型時に一
体に成型される。
【0031】こうして電力供給ケーブル40、信号ケー
ブル48a〜48c及びコルゲートチューブ60がそれ
ぞれ製造されると、電力供給ケーブル40及び信号ケー
ブル48a〜48cが一体に束ねられ、これにコルゲー
トチューブ60が装着される(組立て)。コルゲートチ
ューブ60の装着は、束ねられたケーブル40,48a
〜48cに対し、コルゲートチューブ60がスリット6
3を介して嵌め合わされることにより行われる。そし
て、上記クランプ部材が取付けられることによりワイヤ
ーハーネス34が完成する。
【0032】ところで、ワイヤーハーネス34の製造方
法としては、従来のように、予め、複数種類の電線を導
電層及び外部シースで一体に被覆した複合ケーブルを予
め製造し、この複合ケーブルを所定長さに切断した後、
コネクタ装着等の端末加工を施すことも考えられる。し
かし、上記実施形態の製造方法によれば、このような従
来方法に比べると以下のような利点がある。
【0033】第1の利点としては、上述のように電力供
給ケーブル40,信号ケーブル48a〜48cを単品と
して製造した後、つまり、コネクタ45,46を装着す
る電線の端末加工を施した後に、各ケーブル40,48
a〜48cを一体化するため、電線の端末加工を効率良
く行うことができ、これによってワイヤーハーネス34
の生産性を高めることができるという利点がある。
【0034】すなわち、各ケーブル単品の製造段階で
は、電線の端末加工の内容も、単線の両端の被覆を除去
しながら端子及びコネクタを装着するといった極めて簡
単な内容となるため、複雑な構造となった複合ケーブル
に端末加工を施す従来の製造方法に比べると、電線の端
末加工を容易に行うことができる。特に、電線としてフ
ラットケーブル等を用いるような場合には、上述のよう
に、フラットケーブルの切断からコネクタ装着までを端
末加工機械によって自動的に行うことができるため、極
めて効率よく端末加工を施すことができる。
【0035】従って、ワイヤーハーネス34が多くの種
類の通信ケーブル等を含む場合でも、電線の端末加工に
要する手間、時間が軽減され、ワイヤーハーネス34の
生産性を効果的に高めることができる。
【0036】第2の利点としては、上述のよに各ケーブ
ル40,48a〜48cを単品で製造した後、これらを
一体化するため歩留まりを向上させることができるとい
う利点がある。
【0037】すなわち、従来の方法では、ワイヤーハー
ネスが完成した後でなければ、コネクタを介して導通検
査を行うことができないため、いずれか一のケーブルに
導通不良が発見された場合でも、ワイヤーハーネス全体
が廃棄される場合が多く、これが歩留まり低下の一つの
要因となっていた。しかし、上記実施形態の製造方法に
よれば、各ケーブルをまず単品で製造するため、導通検
査をケーブル単品の段階で行うことができる。従って、
ケーブル単品で導通不良が発見された場合には、当該ケ
ーブルを廃棄すれば足り、また、可能な場合には、断線
等が発生した電線のみを交換することにより再使用する
ことができる。そのため、検査不良による廃棄部品の数
を抑えることができ、これにより歩留まりを向上させる
ことができる。
【0038】ところで、上記ワイヤーハーネス34は、
上記のような短絡検知システムに適用されるワイヤーハ
ーネスの一例であって、その具体的な構成は、種々変更
可能である。
【0039】例えば、上記のワイヤーハーネス34は、
各ケーブル40,48a〜48cの全体を導体層64で
一体に被覆するようにしているが、例えば、いずれか特
定のケーブルに対してのみ短絡検知機能を持たせる場合
には、上記ワイヤーハーネス34の構成において導体層
64を省略し、特定のケーブルに対して金属編組等から
なる導体層を形成するようにしてもよい。
【0040】また、上記ワイヤーハーネス34では、コ
ルゲートチューブ60の内面にポリエチレンをベースと
した導電性樹脂からなる導体層64を形成しているが、
例えば、各ケーブル40,48a〜48c全体を導電性
シートで被覆し、これに絶縁テープ等を巻着するように
してもよい。また、絶縁性シートで被覆したケーブルの
全体を、金型を用いてポリプロピレン等の樹脂で被覆す
るようにしてもよい。
【0041】また、導体層としては、上記のようにポリ
エチレンをベースとした導電性樹脂からなる導体層64
をコルゲートチューブ60内面に形成する以外に、カー
ボン導電塗料をコルゲートチューブ60の内面に塗着さ
せて導体層64を形成するようにしてもよい。
【0042】なお、図5は、例えば、上記特定ケーブル
として、電力供給ケーブル40の表面に金属箔テープを
巻着して導電層45を形成し、この電力供給ケーブル4
0及び信号ケーブル48a〜48cを束ね、これら全体
を金型を用いて樹脂61で被覆したワイヤーハーネス3
4の例を示している。このような構成のワイヤーハーネ
ス34を形成するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、電線に
対してコネクタ装着等の端末加工を施して組立ケーブル
を構成した後、対象となる組立ケーブルを導電性の被覆
材によって被覆して上記導体層を形成し、組立ケーブル
を外部被覆材によって一体に被覆するようにし、こうす
ることでワイヤーハーネスの製造過程において、電線構
造が単純な段階でコネクタ装着等の電線の端末加工を行
うようにしたので、複合ケーブルをまず製造し、その
後、電線の端末加工を施すようにしていた従来のこの種
のワイヤーハーネスの製造方法に比べると、ワイヤーハ
ーネスの生産性を効果的に高めることができる。
【0044】特に、上記外部被覆材として軸方向にスリ
ットを有したチューブ状の被覆材を用いるとともに、こ
の外部被覆材の内面に上記導電性の被覆材を形成し、ス
リットを介して各組立ケーブルをこのチューブ内に介設
することにより、各組立ケーブルを一体に被覆するよう
にすれば、複数の組立ケーブルを一体に導体層で被覆す
るようなワイヤーハーネスについて、その生産性を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】短絡検知システムが採用される自動車の配線構
造の一例を示す模式図である。
【図2】上記短絡検知システムの配線として適用される
ワイヤーハーネスを示す斜視断面図である。
【図3】上記短絡検知システムの一例を示す回路図であ
る。
【図4】上記ワイヤーハーネスの製造方法を説明する説
明図である。
【図5】上記ワイヤーハーネスの他の例を示す斜視断面
図である。
【符号の説明】
34 ワイヤーハーネス 40 電力供給ケーブル 42 内部導体 46,54 コネクタ 48a〜48c 信号ケーブル 50 電線 52 金属箔テープ 60 コルゲートチューブ 63 スリット 64 導体層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一乃至複数本の電線からなる電力供給や
    通信のための一乃至複数種類の組立ケーブルと、少なく
    とも1種類以上の組立ケーブルを一体に被覆する導体層
    とを備え、この導体層に異常検知のための電圧が印加さ
    れるように構成されたワイヤーハーネスの製造方法であ
    って、電線に対してコネクタ装着等の端末加工を施して
    組立ケーブルを構成した後、対象となる組立ケーブルを
    導電性の被覆材によって被覆して上記導体層を形成し、
    組立ケーブルを外部被覆材によって一体に被覆すること
    を特徴とするワイヤーハーネスの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記外部被覆材として軸方向にスリット
    を有したチューブ状の被覆材を用いるとともに、この外
    部被覆材の内面に上記導電性の被覆材を形成し、スリッ
    トを介して各組立ケーブルをこのチューブ内に介設する
    ことにより、各組立ケーブルを一体に被覆することを特
    徴とする請求項1記載のワイヤーハーネスの製造方法。
  3. 【請求項3】 樹脂材料からなる上記外部被覆材を、各
    組立ケーブルを束ねたケーブル群に対して成形型により
    被覆成型することを特徴とする請求項1記載のワイヤー
    ハーネスの製造方法。
JP9147786A 1997-06-05 1997-06-05 短絡検知システムに適用されるワイヤーハーネスの製造方法 Withdrawn JPH10340643A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007115456A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Yazaki Corp ワイヤーハーネスの製造方法、ワイヤーハーネス、サブハーネス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007115456A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Yazaki Corp ワイヤーハーネスの製造方法、ワイヤーハーネス、サブハーネス

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