JPH10339559A - ショーケースの下枠構造 - Google Patents
ショーケースの下枠構造Info
- Publication number
- JPH10339559A JPH10339559A JP16330097A JP16330097A JPH10339559A JP H10339559 A JPH10339559 A JP H10339559A JP 16330097 A JP16330097 A JP 16330097A JP 16330097 A JP16330097 A JP 16330097A JP H10339559 A JPH10339559 A JP H10339559A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lower frame
- groove
- door
- drain port
- storage chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25D—REFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F25D2321/00—Details or arrangements for defrosting; Preventing frosting; Removing condensed or defrost water, not provided for in other groups of this subclass
- F25D2321/14—Collecting condense or defrost water; Removing condense or defrost water
- F25D2321/146—Collecting condense or defrost water; Removing condense or defrost water characterised by the pipes or pipe connections
Landscapes
- Freezers Or Refrigerated Showcases (AREA)
- Removal Of Water From Condensation And Defrosting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 室内温度に影響を与えず、かつほこりやゴミ
等によって排水口が詰まった場合でも室外に結露水等が
流出するのを防止する。 【解決手段】 断熱箱体に配設した下枠36の前立上が
り部46Aと中立上がり部46Bとの間に前溝40Aが
画成され、中立上がり部46Bと後立上がり部46Cと
の間に後溝40Bが画成される。前溝40Aに前レール
42が配設され、後溝40Bに後レール43が配設され
る。前扉および後扉23が、対応のレール42,43に
スライド自在に支持される。下枠36の底板37の上面
は、収納室の内底部60aより低い。前立上がり部46
Aの上端は、他の立上がり部46B,46Cの上端より
高い位置に臨む。下枠36の底板37における後溝40
B側で、かつ後レール43により仕切られる前側に排水
口90が形成される。
等によって排水口が詰まった場合でも室外に結露水等が
流出するのを防止する。 【解決手段】 断熱箱体に配設した下枠36の前立上が
り部46Aと中立上がり部46Bとの間に前溝40Aが
画成され、中立上がり部46Bと後立上がり部46Cと
の間に後溝40Bが画成される。前溝40Aに前レール
42が配設され、後溝40Bに後レール43が配設され
る。前扉および後扉23が、対応のレール42,43に
スライド自在に支持される。下枠36の底板37の上面
は、収納室の内底部60aより低い。前立上がり部46
Aの上端は、他の立上がり部46B,46Cの上端より
高い位置に臨む。下枠36の底板37における後溝40
B側で、かつ後レール43により仕切られる前側に排水
口90が形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ショーケースの
下枠構造に関し、更に詳細には、断熱箱体の前方開口部
を開閉自在に閉成する前扉および後扉を支持する下枠
に、ショーケースの冷却運転時に扉等に発生する結露水
等を排出する排水口を設けた下枠構造に関するものであ
る。
下枠構造に関し、更に詳細には、断熱箱体の前方開口部
を開閉自在に閉成する前扉および後扉を支持する下枠
に、ショーケースの冷却運転時に扉等に発生する結露水
等を排出する排水口を設けた下枠構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】食料品店やコンビニエンスストア等で、
食品や飲料品等を冷蔵状態で収納して陳列するショーケ
ースが好適に使用されている。このショーケースは、内
装板と外装板との間にウレタン等の発泡断熱材を充填し
てなる断熱箱体の内部に、食品や飲料品等の陳列品の収
納室が画成される。また断熱箱体の前部には、前方に開
放する矩形状の開口部が開設され、この前方開口部の内
周下部には、該開口部を開閉する前扉および後扉をスラ
イド自在に支持する下枠が配設されている。
食品や飲料品等を冷蔵状態で収納して陳列するショーケ
ースが好適に使用されている。このショーケースは、内
装板と外装板との間にウレタン等の発泡断熱材を充填し
てなる断熱箱体の内部に、食品や飲料品等の陳列品の収
納室が画成される。また断熱箱体の前部には、前方に開
放する矩形状の開口部が開設され、この前方開口部の内
周下部には、該開口部を開閉する前扉および後扉をスラ
イド自在に支持する下枠が配設されている。
【0003】前記ショーケースでは、その冷却運転時に
収納室の内部温度と外気温や外湿度との違いにより、前
記前扉および後扉に結露を生じ、これが表面を流下して
前記下枠に溜ることとなっていた。そこで下枠に排水口
を形成し、下枠の前溝および後溝に滴下した結露水を、
該排水口を介して室外に排出するよう構成していた。な
お、下枠の排水口にはドレンパイプが接続され、該パイ
プを断熱箱体の下部に別途シャーシで画成した機械室に
引込むと共に該機械室に配設されたドレンパンの上部に
臨ませ、下枠に滴下した結露水を排水口およびドレンパ
イプを介してドレンパンに排出するよう構成している。
収納室の内部温度と外気温や外湿度との違いにより、前
記前扉および後扉に結露を生じ、これが表面を流下して
前記下枠に溜ることとなっていた。そこで下枠に排水口
を形成し、下枠の前溝および後溝に滴下した結露水を、
該排水口を介して室外に排出するよう構成していた。な
お、下枠の排水口にはドレンパイプが接続され、該パイ
プを断熱箱体の下部に別途シャーシで画成した機械室に
引込むと共に該機械室に配設されたドレンパンの上部に
臨ませ、下枠に滴下した結露水を排水口およびドレンパ
イプを介してドレンパンに排出するよう構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記排水口は、前扉お
よび後扉により断熱箱体の前方開口部が閉成された状態
で、収納室の内部に位置していた。この場合において、
前述したように排水口に接続されたドレンパイプは機械
室に引込まれているから、機械室で発生した温排気や外
部から機械室に吸込まれた外気等が、該ドレンパイプお
よび排水口を介して収納室に流入し、室内温度を上昇さ
せてしまう問題があった。また前記下枠は、収納室の内
底部よりも下方に位置するよう設定されていた。このた
め、前記排水口がほこりやゴミ等により詰まって排水が
できなくなる事態を生ずると、下枠に溜った結露水は外
部に溢れ、ショーケースの前面や設置床面等を濡らす難
点が指摘される。
よび後扉により断熱箱体の前方開口部が閉成された状態
で、収納室の内部に位置していた。この場合において、
前述したように排水口に接続されたドレンパイプは機械
室に引込まれているから、機械室で発生した温排気や外
部から機械室に吸込まれた外気等が、該ドレンパイプお
よび排水口を介して収納室に流入し、室内温度を上昇さ
せてしまう問題があった。また前記下枠は、収納室の内
底部よりも下方に位置するよう設定されていた。このた
め、前記排水口がほこりやゴミ等により詰まって排水が
できなくなる事態を生ずると、下枠に溜った結露水は外
部に溢れ、ショーケースの前面や設置床面等を濡らす難
点が指摘される。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在し
ている前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、室内温度に影響を与えず、かつほ
こりやゴミ等によって排水口が詰まった場合でも室外に
結露水等が流出するのを防止し得るショーケースの下枠
構造を提供することを目的とする。
ている前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、室内温度に影響を与えず、かつほ
こりやゴミ等によって排水口が詰まった場合でも室外に
結露水等が流出するのを防止し得るショーケースの下枠
構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため、本発明に係るショーケースの下
枠構造は、収納室が内部画成されると共に前方に開放す
る前方開口部を有する断熱箱体と、前記前方開口部の内
周下部に配設されて前後に溝を形成した下枠と、前記前
溝および後溝に夫々配設されたレールと、対応するレー
ルにスライド自在に支持されて前方開口部を開閉する前
扉および後扉とを備えたショーケースにおいて、前記下
枠における後溝に配設されて閉成状態の後扉の下方に臨
む後レールを挟んで前記収納室と反対側に位置する後
溝、または下枠における前溝に配設されて閉成状態の前
扉の下方に臨む前レールを挟んで前記収納室と反対側に
位置する前溝に排水口を形成したことを特徴とする。
の目的を達成するため、本発明に係るショーケースの下
枠構造は、収納室が内部画成されると共に前方に開放す
る前方開口部を有する断熱箱体と、前記前方開口部の内
周下部に配設されて前後に溝を形成した下枠と、前記前
溝および後溝に夫々配設されたレールと、対応するレー
ルにスライド自在に支持されて前方開口部を開閉する前
扉および後扉とを備えたショーケースにおいて、前記下
枠における後溝に配設されて閉成状態の後扉の下方に臨
む後レールを挟んで前記収納室と反対側に位置する後
溝、または下枠における前溝に配設されて閉成状態の前
扉の下方に臨む前レールを挟んで前記収納室と反対側に
位置する前溝に排水口を形成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るショーケース
の下枠構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を
参照しながら以下説明する。図1〜図3に示す如く、実
施例に係るショーケース10は、内装板12と外装板1
4との間にウレタン等の発泡断熱材16を充填してなる
断熱箱体18と、該箱体18が載置されるシャーシ20
から基本的に構成される。シャーシ20の下面には、設
置床面との間に所定の間隔を設けるための複数の脚24
が配設されると共に、その内部には冷凍装置28や電装
箱30等が収納される機械室26を画成している。
の下枠構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を
参照しながら以下説明する。図1〜図3に示す如く、実
施例に係るショーケース10は、内装板12と外装板1
4との間にウレタン等の発泡断熱材16を充填してなる
断熱箱体18と、該箱体18が載置されるシャーシ20
から基本的に構成される。シャーシ20の下面には、設
置床面との間に所定の間隔を設けるための複数の脚24
が配設されると共に、その内部には冷凍装置28や電装
箱30等が収納される機械室26を画成している。
【0008】前記断熱箱体18の内部上方に、前記冷凍
装置28から冷媒が循環供給される冷却器66や、冷気
循環装置68およびダクト70等が配設され、冷気循環
装置68により送気される冷気によって断熱箱体18に
内部画成した収納室60を冷却するよう構成されてい
る。また収納室60には、食品や飲料品等の陳列品を整
然と整列し、かつ外部より良く見えるようにするための
棚柱80、棚受金82、棚網84、蛍光灯86およびラ
ンプホルダ88等が配設される。なお、前記冷気循環装
置68から送気される冷気は、収納室60に多数の棚網
84を配設した状態で画成される冷気通路72を介して
室内の全域に行き渡るようになっている(図3参照)。
装置28から冷媒が循環供給される冷却器66や、冷気
循環装置68およびダクト70等が配設され、冷気循環
装置68により送気される冷気によって断熱箱体18に
内部画成した収納室60を冷却するよう構成されてい
る。また収納室60には、食品や飲料品等の陳列品を整
然と整列し、かつ外部より良く見えるようにするための
棚柱80、棚受金82、棚網84、蛍光灯86およびラ
ンプホルダ88等が配設される。なお、前記冷気循環装
置68から送気される冷気は、収納室60に多数の棚網
84を配設した状態で画成される冷気通路72を介して
室内の全域に行き渡るようになっている(図3参照)。
【0009】前記断熱箱体18の前部には、図3に示す
如く、前方に開放する矩形状の開口部18aが形成され
ている。前記内装板12および外装板14の前方開口部
18aを画成する部位は、図5に示す如く所要の隙間S
が画成され、この隙間Sを画成する両板12,14の開
放端に係合部12a,14aが形成されている。そし
て、この隙間Sに、裏面側に形成したフック片15a,
15aを係合部12a,14aに係合した状態で連結部
材15を取付けることで、両板12,14が連結される
ようになっている。
如く、前方に開放する矩形状の開口部18aが形成され
ている。前記内装板12および外装板14の前方開口部
18aを画成する部位は、図5に示す如く所要の隙間S
が画成され、この隙間Sを画成する両板12,14の開
放端に係合部12a,14aが形成されている。そし
て、この隙間Sに、裏面側に形成したフック片15a,
15aを係合部12a,14aに係合した状態で連結部
材15を取付けることで、両板12,14が連結される
ようになっている。
【0010】前記前方開口部18aの内周囲には、上枠
32、側枠34,34および下枠36が、夫々連結部材
15に当接した状態で取付けられ、上枠32と下枠36
とに、前扉22と後扉23とが夫々左右方向にスライド
自在に支持されて、前方開口部18aを開閉し得るよう
構成してある。すなわち、下枠36は、図4および図5
に示す如く、連結部材15に当接する底板37の上面
に、前後方向に離間して3本の立上がり部46A,46
B,46Cが立設されて、夫々が長手方向に平行に延在
している。また、前立上がり部46Aと中立上がり部4
6Bとの間に前溝40Aが画成されると共に、中立上が
り部46Bと後立上がり部46Cとの間に後溝40Bが
画成される。そして、前溝40Aに前レール42が配設
されると共に後溝40Bに後レール43が配設され、前
扉22および後扉23が、その下部に配設したローラ4
4を介して対応のレール42,43にスライド自在に支
持されるようになっている。前記レール42,43につ
いては、下枠36とは別体で形成してもよいし、また下
枠36に一体的に形成してもよい。
32、側枠34,34および下枠36が、夫々連結部材
15に当接した状態で取付けられ、上枠32と下枠36
とに、前扉22と後扉23とが夫々左右方向にスライド
自在に支持されて、前方開口部18aを開閉し得るよう
構成してある。すなわち、下枠36は、図4および図5
に示す如く、連結部材15に当接する底板37の上面
に、前後方向に離間して3本の立上がり部46A,46
B,46Cが立設されて、夫々が長手方向に平行に延在
している。また、前立上がり部46Aと中立上がり部4
6Bとの間に前溝40Aが画成されると共に、中立上が
り部46Bと後立上がり部46Cとの間に後溝40Bが
画成される。そして、前溝40Aに前レール42が配設
されると共に後溝40Bに後レール43が配設され、前
扉22および後扉23が、その下部に配設したローラ4
4を介して対応のレール42,43にスライド自在に支
持されるようになっている。前記レール42,43につ
いては、下枠36とは別体で形成してもよいし、また下
枠36に一体的に形成してもよい。
【0011】なお、各立上がり部46A,46B,46C
は、前後の溝40A,40Bに下部が収容された前後の
扉22,23の前後方向の移動を規制し、該扉22,23
を安定してスライドさせる機能を有する。また下枠36
が配設される前方開口部18aの内周下部には、図5に
示す如く、収納室60の内底部60aに対して所要高さ
だけ低い段部38が形成され、この段部38に連結部材
15を介して配設される下枠36における底板37の上
面が、内底部60aより低くなるよう設定されている。
更に、段部38に配設した下枠36では、各立上がり部
46A,46B,46Cの上端は、前記内底部60aより
夫々高い位置に臨むと共に、前立上がり部46Aの上端
は、他の立上がり部46B,46Cの上端より更に高い
位置に臨むよう設定される。これにより、後述する排水
口90が詰まって下枠36に結露水等が溜った場合に、
該結露水等が外部に溢れる前に収納室60側に流入する
よう構成してある。
は、前後の溝40A,40Bに下部が収容された前後の
扉22,23の前後方向の移動を規制し、該扉22,23
を安定してスライドさせる機能を有する。また下枠36
が配設される前方開口部18aの内周下部には、図5に
示す如く、収納室60の内底部60aに対して所要高さ
だけ低い段部38が形成され、この段部38に連結部材
15を介して配設される下枠36における底板37の上
面が、内底部60aより低くなるよう設定されている。
更に、段部38に配設した下枠36では、各立上がり部
46A,46B,46Cの上端は、前記内底部60aより
夫々高い位置に臨むと共に、前立上がり部46Aの上端
は、他の立上がり部46B,46Cの上端より更に高い
位置に臨むよう設定される。これにより、後述する排水
口90が詰まって下枠36に結露水等が溜った場合に、
該結露水等が外部に溢れる前に収納室60側に流入する
よう構成してある。
【0012】ここで、前記扉22,23の下部構造を詳
細に説明する。なお、前扉22と後扉23の下部構造は
同一であるので、後扉23を例に挙げて説明することと
する。図5に示す如く、後扉23の下部には下方に開放
する凹溝75が長手方向の全長に亘って形成され、該凹
溝75に、長手方向に離間して複数(通常は2個)のロー
ラ44がブラケット76を介して夫々回転自在に枢支さ
れている。このローラ44は凹溝75の内部に収納され
て、該ローラ44を後レール43に載置した状態では、
後扉23の下部77が所要長さだけ前記後溝40Bの内
部に収容されるよう構成される。また後扉23の厚み寸
法は、後溝40Bの幅寸法(中立上がり部46Bと後立
上がり部46Cとの離間寸法)より小さく設定され、後
扉23の下部77が後溝40Bに収容された状態で、該
下部77の前後面と中立上がり部46Bおよび後立上が
り部46Cとの間に僅かな隙間が画成されるよう構成し
てある。そして、後述する排水口90から流出する外気
を、下部77の前面と中立上がり部46Bとの隙間から
外部に排出させると共に、凹溝75に流入した外気を外
部への排気により引張って外部に排出させ得るようにし
ている。また下部77の後面には、後立上がり部46C
の上端に近接して室内側に斜めに延出する規制片78
が、後扉23の全長に亘って形成され、該規制片78に
よっても外気の収納室60への流入を規制し得るように
なっている。
細に説明する。なお、前扉22と後扉23の下部構造は
同一であるので、後扉23を例に挙げて説明することと
する。図5に示す如く、後扉23の下部には下方に開放
する凹溝75が長手方向の全長に亘って形成され、該凹
溝75に、長手方向に離間して複数(通常は2個)のロー
ラ44がブラケット76を介して夫々回転自在に枢支さ
れている。このローラ44は凹溝75の内部に収納され
て、該ローラ44を後レール43に載置した状態では、
後扉23の下部77が所要長さだけ前記後溝40Bの内
部に収容されるよう構成される。また後扉23の厚み寸
法は、後溝40Bの幅寸法(中立上がり部46Bと後立
上がり部46Cとの離間寸法)より小さく設定され、後
扉23の下部77が後溝40Bに収容された状態で、該
下部77の前後面と中立上がり部46Bおよび後立上が
り部46Cとの間に僅かな隙間が画成されるよう構成し
てある。そして、後述する排水口90から流出する外気
を、下部77の前面と中立上がり部46Bとの隙間から
外部に排出させると共に、凹溝75に流入した外気を外
部への排気により引張って外部に排出させ得るようにし
ている。また下部77の後面には、後立上がり部46C
の上端に近接して室内側に斜めに延出する規制片78
が、後扉23の全長に亘って形成され、該規制片78に
よっても外気の収納室60への流入を規制し得るように
なっている。
【0013】前記下枠36における前扉22の前側に臨
む前立上がり部46Aには、長手方向に延在する中空部
49が形成され、該中空部49の長手方向両端は、左右
の側枠34,34により密閉されて、その内部に封入さ
れた空気層によって当該前立上がり部46Aの断熱性を
高めることによって結露の発生を抑制し得るよう構成し
てある。なお下枠36は、好適には熱伝導率の低い合成
樹脂等を材質として形成される。また前立上がり部46
Aの上端に傾斜部51が形成され、該立上がり部46A
の表面に生じた結露水を速やかに流下させるようになっ
ている。
む前立上がり部46Aには、長手方向に延在する中空部
49が形成され、該中空部49の長手方向両端は、左右
の側枠34,34により密閉されて、その内部に封入さ
れた空気層によって当該前立上がり部46Aの断熱性を
高めることによって結露の発生を抑制し得るよう構成し
てある。なお下枠36は、好適には熱伝導率の低い合成
樹脂等を材質として形成される。また前立上がり部46
Aの上端に傾斜部51が形成され、該立上がり部46A
の表面に生じた結露水を速やかに流下させるようになっ
ている。
【0014】図4および図5に示す如く、前記下枠36
の底板37における後溝40B側で、かつ前記後レール
43により仕切られる前側(中立上がり部46B側)に排
水口90が形成され、該排水口90はドレンパイプ92
およびドレンホース94を介して、前記機械室26に配
設したドレンパン96に連通している。なお、排水口9
0の形成位置は、図に示すように、前記内装板12と外
装板14との開放端間に画成される隙間Sと対応し、該
排水口90に接続するドレンパイプ92を配設するため
に断熱箱体18に対して行なう穴開け加工は、前記連結
部材15および外装板14の一個所に施すだけで足りる
ようになっている。
の底板37における後溝40B側で、かつ前記後レール
43により仕切られる前側(中立上がり部46B側)に排
水口90が形成され、該排水口90はドレンパイプ92
およびドレンホース94を介して、前記機械室26に配
設したドレンパン96に連通している。なお、排水口9
0の形成位置は、図に示すように、前記内装板12と外
装板14との開放端間に画成される隙間Sと対応し、該
排水口90に接続するドレンパイプ92を配設するため
に断熱箱体18に対して行なう穴開け加工は、前記連結
部材15および外装板14の一個所に施すだけで足りる
ようになっている。
【0015】前記下枠36の中立上がり部46Bには、
図6に示す如く、前後の溝40A,40Bを連通する切
欠部56が長手方向の複数個所に形成されると共に、前
記各レール42,43にも前後方向に連通する切欠部5
7が長手方向の複数個所に形成されている。すなわち、
前記前扉22および後扉23の前面に結露し、下枠36
の両溝40A,40Bに滴下した結露水は、切欠部56,
57を介して排水口90に導びかれて前記ドレンパン9
6に排出される。なお、前記切欠部56,57に代えて
貫通孔54を中立上がり部46Bや前後のレール42,
43(中立上がり部46B側のみ図示)に穿設し、該貫通
孔54を介して結露水を排水口90に導びくようにして
もよい。また、切欠部56,57と貫通孔54とを併用
することも可能である。そして、切欠部56,57や貫
通孔54における下端の高さレベルは、前溝40Aおよ
び後溝40Bの底面の高さレベルと同一であることが望
ましい。なお、レール42,43の切欠部57と中立上
がり部46Bの切欠部56とは、前後方向に整列しない
ように長手方向にずらして形成され、外気が収納室60
に流入するのを抑制し得るよう構成してある。
図6に示す如く、前後の溝40A,40Bを連通する切
欠部56が長手方向の複数個所に形成されると共に、前
記各レール42,43にも前後方向に連通する切欠部5
7が長手方向の複数個所に形成されている。すなわち、
前記前扉22および後扉23の前面に結露し、下枠36
の両溝40A,40Bに滴下した結露水は、切欠部56,
57を介して排水口90に導びかれて前記ドレンパン9
6に排出される。なお、前記切欠部56,57に代えて
貫通孔54を中立上がり部46Bや前後のレール42,
43(中立上がり部46B側のみ図示)に穿設し、該貫通
孔54を介して結露水を排水口90に導びくようにして
もよい。また、切欠部56,57と貫通孔54とを併用
することも可能である。そして、切欠部56,57や貫
通孔54における下端の高さレベルは、前溝40Aおよ
び後溝40Bの底面の高さレベルと同一であることが望
ましい。なお、レール42,43の切欠部57と中立上
がり部46Bの切欠部56とは、前後方向に整列しない
ように長手方向にずらして形成され、外気が収納室60
に流入するのを抑制し得るよう構成してある。
【0016】ここで、前記排水口90は、下枠36にお
ける後扉23(前扉22)の移動方向の中央付近に位置
し、断熱箱体18の前方開口部18aを後扉23が閉成
している状態(図3,図7参照)で、該後扉23の下側に
位置して略覆われるよう構成される。すなわち、排水口
90を後扉23で覆うことで、外気中のほこりやゴミ等
で排水口90が詰まるのを防止するようになっている。
なお、排水口90の形成位置は、後扉23により前方開
口部18aを全開した状態でも覆われる位置でなくても
よい。これは、前記収納室60に収納した陳列品を取出
す場合に、後扉23を全開して行なうことは希であっ
て、必要な領域のみを開放して取出すからである。また
図5に示す如く、後扉23に配設したローラ44が後レ
ール43に載置されている状態では、前記排水口90と
後扉23の下面との間には一定の空間が画成され、排水
口90が後扉23で覆われていても下枠36に滴下した
結露水を確実に排出し得るようになっている。なお、溝
40A,40Bの底面に、排水口90の形成位置に向け
て下方傾斜する勾配を付してもよい。
ける後扉23(前扉22)の移動方向の中央付近に位置
し、断熱箱体18の前方開口部18aを後扉23が閉成
している状態(図3,図7参照)で、該後扉23の下側に
位置して略覆われるよう構成される。すなわち、排水口
90を後扉23で覆うことで、外気中のほこりやゴミ等
で排水口90が詰まるのを防止するようになっている。
なお、排水口90の形成位置は、後扉23により前方開
口部18aを全開した状態でも覆われる位置でなくても
よい。これは、前記収納室60に収納した陳列品を取出
す場合に、後扉23を全開して行なうことは希であっ
て、必要な領域のみを開放して取出すからである。また
図5に示す如く、後扉23に配設したローラ44が後レ
ール43に載置されている状態では、前記排水口90と
後扉23の下面との間には一定の空間が画成され、排水
口90が後扉23で覆われていても下枠36に滴下した
結露水を確実に排出し得るようになっている。なお、溝
40A,40Bの底面に、排水口90の形成位置に向け
て下方傾斜する勾配を付してもよい。
【0017】
【実施例の作用】次に、実施例に係るショーケースの下
枠構造の作用につき説明する。ショーケース10の冷却
運転が開始されると、前記冷凍装置28、冷却器66お
よび冷気循環装置68等によって収納室60が冷却され
る。外気温と庫内温度との温度差や外湿度等の条件によ
り、前後の扉22,23の室外側(前面側)が露点温度以
下になると結露が始まり、該扉22,23の前面に生じ
た結露水が流下して下枠36の前後の溝40A,40B
に滴下する。前記下枠36と側枠34,34との結合部
はコーキング処理がなされており、結露水は溝40A,
40Bの長手方向の端部側から漏出することはない。
枠構造の作用につき説明する。ショーケース10の冷却
運転が開始されると、前記冷凍装置28、冷却器66お
よび冷気循環装置68等によって収納室60が冷却され
る。外気温と庫内温度との温度差や外湿度等の条件によ
り、前後の扉22,23の室外側(前面側)が露点温度以
下になると結露が始まり、該扉22,23の前面に生じ
た結露水が流下して下枠36の前後の溝40A,40B
に滴下する。前記下枠36と側枠34,34との結合部
はコーキング処理がなされており、結露水は溝40A,
40Bの長手方向の端部側から漏出することはない。
【0018】前記下枠36の中立上がり部46Bやレー
ル42,43には切欠部56,57が形成されているの
で、前記溝40A,40Bに溜った結露水は、該切欠部
56,57を介して後溝40Bに設けられている排水口
90に導びかれて該排水口90から排出される。そして
この結露水は、前記ドレンパイプ92およびドレンホー
ス94を介して、前記ドレンパン96に集められる。
ル42,43には切欠部56,57が形成されているの
で、前記溝40A,40Bに溜った結露水は、該切欠部
56,57を介して後溝40Bに設けられている排水口
90に導びかれて該排水口90から排出される。そして
この結露水は、前記ドレンパイプ92およびドレンホー
ス94を介して、前記ドレンパン96に集められる。
【0019】前記排水口90は、前記ドレンパイプ92
およびドレンホース94を介して前記機械室26に連通
している。しかし、排水口90は、図5に示す如く、下
枠36における後溝40Bの後レール43を挟んで、前
記収納室60と反対の室外側に臨んでいるから、機械室
26で発生した温排気や機械室26に吸込まれた外気等
が排水口90を介して収納室60に流入するのは、後レ
ール43および該排水口90を覆う後扉23により阻止
され、室内温度に影響を与えるのを防止し得る。すなわ
ち、排水口90から流出する温排気や外気の殆どは、図
に示すように後扉23における下部77の前面と中立上
がり部46Bとの隙間から外部に排出される。なお、一
部の温排気や外気が後扉23の凹溝75に流入するが、
この温排気等は中立上がり部46Bとの隙間から外部へ
排出される排気の作用で引張られて外部に排出される。
しかも、下部77の後面に形成した規制片78が後立上
がり部46Cの上端に近接しているから、該規制片78
によっても温排気等の収納室60への流入が規制され
る。
およびドレンホース94を介して前記機械室26に連通
している。しかし、排水口90は、図5に示す如く、下
枠36における後溝40Bの後レール43を挟んで、前
記収納室60と反対の室外側に臨んでいるから、機械室
26で発生した温排気や機械室26に吸込まれた外気等
が排水口90を介して収納室60に流入するのは、後レ
ール43および該排水口90を覆う後扉23により阻止
され、室内温度に影響を与えるのを防止し得る。すなわ
ち、排水口90から流出する温排気や外気の殆どは、図
に示すように後扉23における下部77の前面と中立上
がり部46Bとの隙間から外部に排出される。なお、一
部の温排気や外気が後扉23の凹溝75に流入するが、
この温排気等は中立上がり部46Bとの隙間から外部へ
排出される排気の作用で引張られて外部に排出される。
しかも、下部77の後面に形成した規制片78が後立上
がり部46Cの上端に近接しているから、該規制片78
によっても温排気等の収納室60への流入が規制され
る。
【0020】前記排水口90は、後扉23が断熱箱体1
8の前方開口部18aを閉成している状態で該後扉23
により覆われ、また収納室60から陳列品を取出す際に
通常に行なわれる後扉23の開放時においても該後扉2
3で覆われる位置に形成されている。また後扉23の下
面と排水口90との間には常に空間が画成されているか
ら、両溝40A,40Bに滴下した結露水の排水口90
からの確実な排出を確保したもとで、排水口90に外気
中のほこりやゴミ等が詰まって結露水の排出が不能とな
る事態の発生を確実に防止し得る。
8の前方開口部18aを閉成している状態で該後扉23
により覆われ、また収納室60から陳列品を取出す際に
通常に行なわれる後扉23の開放時においても該後扉2
3で覆われる位置に形成されている。また後扉23の下
面と排水口90との間には常に空間が画成されているか
ら、両溝40A,40Bに滴下した結露水の排水口90
からの確実な排出を確保したもとで、排水口90に外気
中のほこりやゴミ等が詰まって結露水の排出が不能とな
る事態の発生を確実に防止し得る。
【0021】ここで、仮に前記排水口90に何らかの異
物が入って詰まってしまった場合は、前記下枠36の前
溝40Aおよび後溝40Bに結露水等が順次溜る。前述
した如く、前立上がり部46Aの上端は、中立上がり部
46Bおよび後立上がり部46Cの上端より高い位置に
臨むよう設定されているから、下枠36に溜った結露水
の水位が中立上がり部46Bおよび後立上がり部46C
の上端と同じになっても、前立上がり部46Aの上端ま
では至らず、前記収納室60側に溢れる。すなわち、排
水口90が詰まって排出不能な事態が生じたとしても、
下枠36に溜る結露水等が室外側に溢れることはないの
で、ショーケースの前面や設置床面を濡らすのを未然に
防止し得る。
物が入って詰まってしまった場合は、前記下枠36の前
溝40Aおよび後溝40Bに結露水等が順次溜る。前述
した如く、前立上がり部46Aの上端は、中立上がり部
46Bおよび後立上がり部46Cの上端より高い位置に
臨むよう設定されているから、下枠36に溜った結露水
の水位が中立上がり部46Bおよび後立上がり部46C
の上端と同じになっても、前立上がり部46Aの上端ま
では至らず、前記収納室60側に溢れる。すなわち、排
水口90が詰まって排出不能な事態が生じたとしても、
下枠36に溜る結露水等が室外側に溢れることはないの
で、ショーケースの前面や設置床面を濡らすのを未然に
防止し得る。
【0022】なお、前記後立上がり部46Cは、前記収
納室60の内底部60aより上側に立上がっているの
で、該内底部60aに載置されるビール瓶等の陳列品の
転倒を防止することができる(図4参照)。また、前記下
枠36の底板37が内底部60aより低くなるよう設定
されているので、内底部60aに載置される陳列品の全
体が前記下枠36に邪魔されず良く見えるようになる。
更には、前記排水口90は、前記断熱箱体18における
内装板12と外装板14との間に画成される隙間Sと対
応するよう設定されているから、該排水口90に接続す
るドレンパイプ92を取付けるために要する穴開け加工
の工数を低減することができる。
納室60の内底部60aより上側に立上がっているの
で、該内底部60aに載置されるビール瓶等の陳列品の
転倒を防止することができる(図4参照)。また、前記下
枠36の底板37が内底部60aより低くなるよう設定
されているので、内底部60aに載置される陳列品の全
体が前記下枠36に邪魔されず良く見えるようになる。
更には、前記排水口90は、前記断熱箱体18における
内装板12と外装板14との間に画成される隙間Sと対
応するよう設定されているから、該排水口90に接続す
るドレンパイプ92を取付けるために要する穴開け加工
の工数を低減することができる。
【0023】
【変更例】図8〜図10は、下枠構造の変更例を示すも
のであって、基本的な構成は前述した実施例と同一であ
るので、異なる部分についてのみ説明することとする。
図8に示す下枠36では、該下枠36に形成される3つ
の立上がり部46A,46B,46Cの上端高さが同一に
設定されると共に、中および後立上がり部46B,46
Cにおける前立上がり部46Aの上端より低い位置に、
導入部としての通孔58が穿設されている。すなわち、
この変更例では、前記排水口90が詰まることによって
下枠36に溜った結露水等を、室外側に溢れさせること
なく通孔58を介して収納室60に流入させるよう構成
される。なお、導入部としては通孔58に代えて切欠き
を採用することができる。また、排水口90が後溝40
Bに形成される場合は、中立上がり部46Bにおいて
は、導入部としての通孔58を省略することが可能であ
る。
のであって、基本的な構成は前述した実施例と同一であ
るので、異なる部分についてのみ説明することとする。
図8に示す下枠36では、該下枠36に形成される3つ
の立上がり部46A,46B,46Cの上端高さが同一に
設定されると共に、中および後立上がり部46B,46
Cにおける前立上がり部46Aの上端より低い位置に、
導入部としての通孔58が穿設されている。すなわち、
この変更例では、前記排水口90が詰まることによって
下枠36に溜った結露水等を、室外側に溢れさせること
なく通孔58を介して収納室60に流入させるよう構成
される。なお、導入部としては通孔58に代えて切欠き
を採用することができる。また、排水口90が後溝40
Bに形成される場合は、中立上がり部46Bにおいて
は、導入部としての通孔58を省略することが可能であ
る。
【0024】図9に示す下枠36では、前記後立上がり
部46Cの上端高さが、前記収納室60における内底部
60aと同一レベルとなるよう設定され、前記排水口9
0が詰まることにより収納室60側に流入した結露水等
を、排水口90の詰まりが解消した後には該排水口90
を介して外部に排出し得るよう構成される。なお、この
変更例では、収納室60でこぼれた飲料や洗浄時の水等
も、下枠36に形成した排水口90を介して排出するこ
とができる。
部46Cの上端高さが、前記収納室60における内底部
60aと同一レベルとなるよう設定され、前記排水口9
0が詰まることにより収納室60側に流入した結露水等
を、排水口90の詰まりが解消した後には該排水口90
を介して外部に排出し得るよう構成される。なお、この
変更例では、収納室60でこぼれた飲料や洗浄時の水等
も、下枠36に形成した排水口90を介して排出するこ
とができる。
【0025】次に、図10に示す下枠36では、前記後
立上がり部46Cに貫通孔55が形成され、ドリル等の
切削工具を貫通孔55から内部に挿入し、前記中立上が
り部46Bに貫通孔54を穿設し得るよう構成してあ
る。また後立上がり部46Cの貫通孔55は、図に示す
如く、前記収納室60における内底部60aと略同じ高
さ位置に形成されており、図9の変更例と同様に、収納
室60側の水を下枠36の排水口90を介して排出し得
るようになっている。なお、貫通孔55に代えて切欠き
を形成し、該切欠きを介して中立上がり部46Bの貫通
孔54を形成したり、収納室60側の水を下枠36に導
びくようにしてもよい。
立上がり部46Cに貫通孔55が形成され、ドリル等の
切削工具を貫通孔55から内部に挿入し、前記中立上が
り部46Bに貫通孔54を穿設し得るよう構成してあ
る。また後立上がり部46Cの貫通孔55は、図に示す
如く、前記収納室60における内底部60aと略同じ高
さ位置に形成されており、図9の変更例と同様に、収納
室60側の水を下枠36の排水口90を介して排出し得
るようになっている。なお、貫通孔55に代えて切欠き
を形成し、該切欠きを介して中立上がり部46Bの貫通
孔54を形成したり、収納室60側の水を下枠36に導
びくようにしてもよい。
【0026】前述した実施例では、下枠の後溝における
閉成状態の後扉で覆われる位置に排水口を形成した場合
につき説明したが、本願はこれに限定されるものでな
く、前溝に形成することもできる。すなわち、図11は
排水口90を形成し得る領域を斜線を付して示したもの
であって、前溝40Aであれば閉成状態の前扉22で覆
われない後扉23の前方の位置、または閉成状態の前扉
22の下方で前レール42より前方の位置の何れであっ
ても、排水口90から収納室60へ機械室26の温排気
や外気が流入するのを阻止することができる。更に、後
溝と前溝の両方に排水口を形成する構成を採用すること
も可能である。なお、中立上がり部の上端高さは、前お
よび後立上がり部の上端より低く設定してもよい。
閉成状態の後扉で覆われる位置に排水口を形成した場合
につき説明したが、本願はこれに限定されるものでな
く、前溝に形成することもできる。すなわち、図11は
排水口90を形成し得る領域を斜線を付して示したもの
であって、前溝40Aであれば閉成状態の前扉22で覆
われない後扉23の前方の位置、または閉成状態の前扉
22の下方で前レール42より前方の位置の何れであっ
ても、排水口90から収納室60へ機械室26の温排気
や外気が流入するのを阻止することができる。更に、後
溝と前溝の両方に排水口を形成する構成を採用すること
も可能である。なお、中立上がり部の上端高さは、前お
よび後立上がり部の上端より低く設定してもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るショー
ケースの下枠構造によれば、下枠に形成される排水口は
扉を挟んで収納室とは反対の室外側に臨んでいるので、
該排水口から外気等が収納室に流入するのを防止するこ
とができ、室内温度に影響を与えることなく下枠に溜る
結露水等を確実に排出できる。また排水口は扉により覆
われるので、外気中のほこりやゴミ等で排水口が詰まる
ことはなく、下枠に滴下した結露水等を確実に排出し得
る。
ケースの下枠構造によれば、下枠に形成される排水口は
扉を挟んで収納室とは反対の室外側に臨んでいるので、
該排水口から外気等が収納室に流入するのを防止するこ
とができ、室内温度に影響を与えることなく下枠に溜る
結露水等を確実に排出できる。また排水口は扉により覆
われるので、外気中のほこりやゴミ等で排水口が詰まる
ことはなく、下枠に滴下した結露水等を確実に排出し得
る。
【0028】前記下枠における前立上がり部の上端高さ
は、中立上がり部および後立上がり部の上端高さおよび
収納室の内底部より高く設定されているから、仮に前記
排水口が詰まって結露水等の排出ができなくなっても、
下枠に溜る結露水等が室外側に溢れることはなく、ショ
ーケースの前面や設置床面を濡らすのを未然に防止し得
る。なお、中立上がり部や後立上がり部における前立上
がり部の上端より低い位置に導入部を形成することによ
っても、下枠に溜る結露水等が室外側に溢れるのを防止
することができる。また排水口の形成位置は、内装板と
外装板との間に画成される隙間と対応するよう設定して
あるので、内装板や外装板への穴開け加工等を施する工
数を低減することができ、その製作工程およびコスト等
を削減できる。
は、中立上がり部および後立上がり部の上端高さおよび
収納室の内底部より高く設定されているから、仮に前記
排水口が詰まって結露水等の排出ができなくなっても、
下枠に溜る結露水等が室外側に溢れることはなく、ショ
ーケースの前面や設置床面を濡らすのを未然に防止し得
る。なお、中立上がり部や後立上がり部における前立上
がり部の上端より低い位置に導入部を形成することによ
っても、下枠に溜る結露水等が室外側に溢れるのを防止
することができる。また排水口の形成位置は、内装板と
外装板との間に画成される隙間と対応するよう設定して
あるので、内装板や外装板への穴開け加工等を施する工
数を低減することができ、その製作工程およびコスト等
を削減できる。
【図1】 本発明の実施例に係る下枠構造を採用したシ
ョーケースを一部破断して示す正面図である。
ョーケースを一部破断して示す正面図である。
【図2】 実施例のショーケースの縦断側面図である。
【図3】 実施例のショーケースの横断平面図である。
【図4】 実施例のショーケースの要部を縦断して示す
側面図である。
側面図である。
【図5】 実施例に係る下枠の配設個所を一部破断して
示す要部側面図である。
示す要部側面図である。
【図6】 実施例の下枠を示す要部斜視図である。
【図7】 実施例に係る排水口の形成位置を示すショー
ケースの要部横断平面図である。
ケースの要部横断平面図である。
【図8】 変更例に係る下枠構造を一部破断して示す要
部側面図である。
部側面図である。
【図9】 別の変更例に係る下枠構造を一部破断して示
す要部側面図である。
す要部側面図である。
【図10】 更に別の変更例に係る下枠構造を一部破断
して示す要部側面図である。
して示す要部側面図である。
【図11】 下枠に対して排水口を形成し得る領域を示
す説明図である。
す説明図である。
12 内装板,14 外装板,16 発泡断熱材,18 断
熱箱体 18a 前方開口部,22 前扉,23 後扉,36 下
枠,40A 前溝 40B 後溝,42 前レール,43 後レール,46A
前立上がり部 46B 中立上がり部,46C 後立上がり部,58 通
孔(導入部) 60 収納室,60a 内底部,90 排水口,S 隙間
熱箱体 18a 前方開口部,22 前扉,23 後扉,36 下
枠,40A 前溝 40B 後溝,42 前レール,43 後レール,46A
前立上がり部 46B 中立上がり部,46C 後立上がり部,58 通
孔(導入部) 60 収納室,60a 内底部,90 排水口,S 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石黒 茂時 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 収納室(60)が内部画成されると共に前方
に開放する前方開口部(18a)を有する断熱箱体(18)と、
前記前方開口部(18a)の内周下部に配設されて前後に溝
(40A,40B)を形成した下枠(36)と、前記前溝(40A)および
後溝(40B)に夫々配設されたレール(42,43)と、対応する
レール(42,43)にスライド自在に支持されて前方開口部
(18a)を開閉する前扉(22)および後扉(23)とを備えたシ
ョーケースにおいて、 前記下枠(36)における後溝(40B)に配設されて閉成状態
の後扉(23)の下方に臨む後レール(43)を挟んで前記収納
室(60)と反対側に位置する後溝(40B)、または下枠(36)
における前溝(40A)に配設されて閉成状態の前扉(23)の
下方に臨む前レール(42)を挟んで前記収納室(60)と反対
側に位置する前溝(40A)に排水口(90)を形成したことを
特徴とするショーケースの下枠構造。 - 【請求項2】 前記下枠(36)は、前溝(40A)および後溝
(40B)を画成する前立上がり部(46A)、中立上がり部(46
B)および後立上がり部(46C)を有し、前記前立上がり部
(46A)の上端高さは、中立上がり部(46B)および後立上が
り部(46C)の上端高さおよび収納室(60)の内底部(60a)よ
り高く設定されている請求項1記載のショーケースの下
枠構造。 - 【請求項3】 前記下枠(36)は、前溝(40A)および後溝
(40B)を画成する前立上がり部(46A)、中立上がり部(46
B)および後立上がり部(46C)を有し、前記前立上がり部
(46A)の上端は、前記収納室(60)の内底部(60a)より上方
に臨むと共に、前記中立上がり部(46B)および後立上が
り部(46C)には前立上がり部(46A)の上端より低い位置に
導入部(58)が形成されている請求項1記載のショーケー
スの下枠構造。 - 【請求項4】 前記排水口(90)は、前記下枠(36)の前扉
(22)および後扉(23)の移動方向の中央付近で、かつ後扉
(23)または前扉(22)で覆われる位置に設けられる請求項
1〜3の何れかに記載のショーケースの下枠構造。 - 【請求項5】 前記断熱箱体(18)は、内装板(12)と外装
板(14)との間に断熱材(16)を充填して構成され、この断
熱箱体(18)における前記下枠(36)が配設される前方開口
部(18a)の内周下部には内装板(12)と外装板(14)との端
部が離間する隙間(S)が画成され、下枠(36)の該隙間(S)
と対応する位置に前記排水口(90)が形成されている請求
項1〜4の何れかに記載のショーケースの下枠構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16330097A JP3369909B2 (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | ショーケースの下枠構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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