JPH10339289A - 圧縮機の吸入消音器 - Google Patents
圧縮機の吸入消音器Info
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- JPH10339289A JPH10339289A JP10148105A JP14810598A JPH10339289A JP H10339289 A JPH10339289 A JP H10339289A JP 10148105 A JP10148105 A JP 10148105A JP 14810598 A JP14810598 A JP 14810598A JP H10339289 A JPH10339289 A JP H10339289A
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- JP
- Japan
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- compressor
- polybutylene terephthalate
- refrigerant
- silencer
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B39/00—Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B39/00—Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
- F04B39/0027—Pulsation and noise damping means
- F04B39/005—Pulsation and noise damping means with direct action on the fluid flow using absorptive materials
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- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S181/00—Acoustics
- Y10S181/403—Refrigerator compresssor muffler
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Compressor (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
- Lubricants (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ハイドロフルオロカーボン−134aを冷媒とし
て使用してエステル系冷凍機油を使用する圧縮機の吸入
消音器において、吸入消音器の材質を改善して従来の問
題点を解消し冷凍効率を向上することができる圧縮機の
吸入消音器を提供する。 【解決手段】 吸入消音器を低オリゴマータイプのポリ
ブチレンテレフタレートレジン64.8〜74.99%と、ガラス
纎維25〜35%と、カップリングエーゼント0.01〜0.2%と
から構成する。
て使用してエステル系冷凍機油を使用する圧縮機の吸入
消音器において、吸入消音器の材質を改善して従来の問
題点を解消し冷凍効率を向上することができる圧縮機の
吸入消音器を提供する。 【解決手段】 吸入消音器を低オリゴマータイプのポリ
ブチレンテレフタレートレジン64.8〜74.99%と、ガラス
纎維25〜35%と、カップリングエーゼント0.01〜0.2%と
から構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルに使
用される圧縮機の吸入消音器に係り、より詳しくは、圧
縮機の冷媒吸入時に発生する騷音を減衰させるために装
着される吸入消音器の材質を改善して冷凍効率を向上す
ることができる圧縮機の吸入消音器に関するものであ
る。
用される圧縮機の吸入消音器に係り、より詳しくは、圧
縮機の冷媒吸入時に発生する騷音を減衰させるために装
着される吸入消音器の材質を改善して冷凍効率を向上す
ることができる圧縮機の吸入消音器に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、冷凍サイクルには圧縮機が使用
されるが、かような圧縮機は図１に示すように、圧縮機
の本体10内の上部には、電源が印加されると磁場を形成
する固定子20が設置されており、前記固定子20の中心に
は前記固定子20の磁場により回転する回転子21が設置さ
れ、前記回転子21の中心にはクランク軸16が前記回転21
と一体に回転するように設置されており、前記クランク
軸16の下端部には偏心部16aが形成されている。
されるが、かような圧縮機は図１に示すように、圧縮機
の本体10内の上部には、電源が印加されると磁場を形成
する固定子20が設置されており、前記固定子20の中心に
は前記固定子20の磁場により回転する回転子21が設置さ
れ、前記回転子21の中心にはクランク軸16が前記回転21
と一体に回転するように設置されており、前記クランク
軸16の下端部には偏心部16aが形成されている。
【０００３】前記クランク軸16の偏心部16aには、前記
クランク軸16の回転動を往復動に切り換えるコネクティ
ングロッド11が設置されており、前記コネクティングロ
ッド11にはピストン12がピストンピン13により結合さ
れ、ピストン12がシリンダブロック7内で往復動して冷
媒の吸入と圧縮を繰り返すようになっている。前記シリ
ンダブロック70の外側には、冷媒を吸入および吐出する
ように作用するシリンダヘッド部90が図示のない締付ボ
ルトにより締結されている。さらに、前記ピストン12の
往復動により外部から冷媒が吸入されるときに発生する
騷音を減少させるための吸入消音器100が冷媒流入口側
に設置されている。
クランク軸16の回転動を往復動に切り換えるコネクティ
ングロッド11が設置されており、前記コネクティングロ
ッド11にはピストン12がピストンピン13により結合さ
れ、ピストン12がシリンダブロック7内で往復動して冷
媒の吸入と圧縮を繰り返すようになっている。前記シリ
ンダブロック70の外側には、冷媒を吸入および吐出する
ように作用するシリンダヘッド部90が図示のない締付ボ
ルトにより締結されている。さらに、前記ピストン12の
往復動により外部から冷媒が吸入されるときに発生する
騷音を減少させるための吸入消音器100が冷媒流入口側
に設置されている。
【０００４】上記のように設置される吸入消音器100の
材質は、ポリブチレンテレフタレートであるが、ポリブ
チレンテレフタレートの材質は次のごとく構成される。 PBT=PBTレジン(PBTresin)+ガラス纎維30%+カップリング
エーゼント0.1%+異形剤0.3% ここで、カップリングエーゼント(Coupling agent)は、
シリコン系オイルである。
材質は、ポリブチレンテレフタレートであるが、ポリブ
チレンテレフタレートの材質は次のごとく構成される。 PBT=PBTレジン(PBTresin)+ガラス纎維30%+カップリング
エーゼント0.1%+異形剤0.3% ここで、カップリングエーゼント(Coupling agent)は、
シリコン系オイルである。
【０００５】かようになされたポリブチレンテレフタレ
ートの構成で、ガラス纎維は、難燃性を向上せしめるた
めに使用するものであり、カップリングエーゼントはPB
Tレジンとガラス纎維が良好に融合されるようにするた
めに使用するものであり、異形剤は射出性を良好ならし
めるために使用する添加剤である。
ートの構成で、ガラス纎維は、難燃性を向上せしめるた
めに使用するものであり、カップリングエーゼントはPB
Tレジンとガラス纎維が良好に融合されるようにするた
めに使用するものであり、異形剤は射出性を良好ならし
めるために使用する添加剤である。
【０００６】上記のごとくなされたポリブチレンテレフ
タレートは、ハイドロフルオロカーボン-12(HFC-12、C2
F4H2-12)を冷媒として使用し、鉱油系の冷凍機油を使用
する圧縮機に適する物質である。
タレートは、ハイドロフルオロカーボン-12(HFC-12、C2
F4H2-12)を冷媒として使用し、鉱油系の冷凍機油を使用
する圧縮機に適する物質である。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在には地
球環境保護用冷媒なるハイドロフルオロカーボン-134a
(HFC-134a、C2F4H2-134a)を使用し、エステル系冷凍機
油を使用するが、かような冷媒および冷凍機油を従来の
ポリブチレンテレフタレートで射出製造された吸入消音
器をもつ往復動型圧縮機に使用すると、ポリブチレンテ
レフタレートレジンとエステル系冷凍機油が反応を起こ
してオリゴマーが生成され、そのオリゴマーにより冷凍
サイクルが詰まる現象、すなわち、カフィラリチューブ
が詰まる現象が発生する。
球環境保護用冷媒なるハイドロフルオロカーボン-134a
(HFC-134a、C2F4H2-134a)を使用し、エステル系冷凍機
油を使用するが、かような冷媒および冷凍機油を従来の
ポリブチレンテレフタレートで射出製造された吸入消音
器をもつ往復動型圧縮機に使用すると、ポリブチレンテ
レフタレートレジンとエステル系冷凍機油が反応を起こ
してオリゴマーが生成され、そのオリゴマーにより冷凍
サイクルが詰まる現象、すなわち、カフィラリチューブ
が詰まる現象が発生する。
【０００８】さらに、異形剤として使用された非極性の
パラフィンワックスと極性のエステル系冷凍機油の非混
用性により冷凍サイクルのカフィラリチューブとりわ
け、カフィラリチューブの出口側が詰まり、その影響で
冷凍効率が低下されるか冷蔵庫の故障の原因となるとい
う問題点があった。
パラフィンワックスと極性のエステル系冷凍機油の非混
用性により冷凍サイクルのカフィラリチューブとりわ
け、カフィラリチューブの出口側が詰まり、その影響で
冷凍効率が低下されるか冷蔵庫の故障の原因となるとい
う問題点があった。
【０００９】
【発明の目的】そこで本発明は、上記種々の問題点を解
決するためになされたものであつて、本発明の目的は、
ハイドロフルオロカーボン-134aを冷媒として使用して
エステル系冷凍機油を使用する圧縮機の吸入消音器にお
いて、吸入消音器の材質を改善して前記問題点を解消し
冷凍効率を向上せしめられるようにされた圧縮機の吸入
消音器を提供することにある。
決するためになされたものであつて、本発明の目的は、
ハイドロフルオロカーボン-134aを冷媒として使用して
エステル系冷凍機油を使用する圧縮機の吸入消音器にお
いて、吸入消音器の材質を改善して前記問題点を解消し
冷凍効率を向上せしめられるようにされた圧縮機の吸入
消音器を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するためになされた本発明による圧縮機の吸入消音器
は、吸入消音器の材質が、低オリゴマータイプのポリブ
チレンテレフタレートレジン64.8〜74.99%と、ガラス纎
維25〜35%と、カップリングエーゼント0.01〜0.2%とか
らなることを特徴とする。
するためになされた本発明による圧縮機の吸入消音器
は、吸入消音器の材質が、低オリゴマータイプのポリブ
チレンテレフタレートレジン64.8〜74.99%と、ガラス纎
維25〜35%と、カップリングエーゼント0.01〜0.2%とか
らなることを特徴とする。
【００１１】とりわけ、前記吸入消音器の材質は、テレ
フタ酸エステルと1,4-ブタンジオルがエステル交換され
て形成された低オリゴマータイプのポリブチレンテレフ
タレートレジン69.9%と、ガラス纎維30%と、カップリン
グエーゼント0.1%とからなることを特徴とする。
フタ酸エステルと1,4-ブタンジオルがエステル交換され
て形成された低オリゴマータイプのポリブチレンテレフ
タレートレジン69.9%と、ガラス纎維30%と、カップリン
グエーゼント0.1%とからなることを特徴とする。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明による一実施例につ
いて添付図面に沿つて詳述する。冷蔵庫の冷凍サイクル
は、圧縮機、凝縮機、膨脹機(カフィラリチューブ)、蒸
発器とから構成されるが、かような冷凍サイクルに使用
される冷媒として現在では地球環境を保護するために、
ハイドロフルオロカーボン-134a(HFC-134a、C2F4H2-134
a)が使用され、エステル系冷凍機油が使用される。
いて添付図面に沿つて詳述する。冷蔵庫の冷凍サイクル
は、圧縮機、凝縮機、膨脹機(カフィラリチューブ)、蒸
発器とから構成されるが、かような冷凍サイクルに使用
される冷媒として現在では地球環境を保護するために、
ハイドロフルオロカーボン-134a(HFC-134a、C2F4H2-134
a)が使用され、エステル系冷凍機油が使用される。
【００１３】前記冷媒は、塩素を含まない1,1,1-テトラ
フルオロエタノールをいい、エステル系オイルは二つ以
上のエステル結合を含み、40℃で粘度が2〜35cSt(centi
stroke)であり、100℃で粘度が1〜6cStの2以上の脂肪酸
エステルオイルをいう。
フルオロエタノールをいい、エステル系オイルは二つ以
上のエステル結合を含み、40℃で粘度が2〜35cSt(centi
stroke)であり、100℃で粘度が1〜6cStの2以上の脂肪酸
エステルオイルをいう。
【００１４】さらに、前記エステル系オイルは、炭素数
が２〜１０個の側鎖脂肪酸とネオペンチルグリコール、
ペンタエリールトリオールのごときアルコールを使用し
たオイルであって、加水分解安定剤と酸化安定剤、起泡
剤のごとき添加剤を使用した。
が２〜１０個の側鎖脂肪酸とネオペンチルグリコール、
ペンタエリールトリオールのごときアルコールを使用し
たオイルであって、加水分解安定剤と酸化安定剤、起泡
剤のごとき添加剤を使用した。
【００１５】上記のごとき冷媒とエステル系冷凍機油を
使用する圧縮機の吸入消音器の材質であるポリブチレン
テレフタレートは、次のごとき化１により製造された低
オリゴマータイプのポリブチレンテレフタレートレジン
64.8〜74.99%と、ガラス纎維25〜35%と、カップリング
エーゼント0.01〜0.2%とからなる。
使用する圧縮機の吸入消音器の材質であるポリブチレン
テレフタレートは、次のごとき化１により製造された低
オリゴマータイプのポリブチレンテレフタレートレジン
64.8〜74.99%と、ガラス纎維25〜35%と、カップリング
エーゼント0.01〜0.2%とからなる。
【００１６】より好ましくは、圧縮機の吸入消音器の材
質なるポリブチレンテレフタレートは、低オリゴマータ
イプのポリブチレンテレフタレートレジン69.9%と、ガ
ラス纎維30%と、カップリングエーゼント0.1%とからな
る。ここで、カップリングエーゼントはシリコン系オイ
ルである。すなわち、低オリゴマータイプのポリブチレ
ンテレフタレートレジンは、1,4-ブタンジオルとテレフ
タ酸ジメチルがエステル交換されて形成される。
質なるポリブチレンテレフタレートは、低オリゴマータ
イプのポリブチレンテレフタレートレジン69.9%と、ガ
ラス纎維30%と、カップリングエーゼント0.1%とからな
る。ここで、カップリングエーゼントはシリコン系オイ
ルである。すなわち、低オリゴマータイプのポリブチレ
ンテレフタレートレジンは、1,4-ブタンジオルとテレフ
タ酸ジメチルがエステル交換されて形成される。
【００１７】
【化１】
【００１８】つぎに、上記のごとき本発明による往復動
型圧縮機の吸入消音器の作用および効果について詳述す
る。現在、地球環境を保護するために冷蔵庫の冷凍サイ
クルでハイドロフルオロカーボン-134a(HFC-134a)冷媒
とエステル系冷凍機油を使用している。
型圧縮機の吸入消音器の作用および効果について詳述す
る。現在、地球環境を保護するために冷蔵庫の冷凍サイ
クルでハイドロフルオロカーボン-134a(HFC-134a)冷媒
とエステル系冷凍機油を使用している。
【００１９】上記のごとき冷媒および冷凍機油を使用す
ると、従来の圧縮機の騷音防止の役割を演じる吸入消音
器には、ポリブチレンテレフタレートレジンと異形剤と
して使用するパラフィンワックスが冷凍サイクルのカフ
ィラリチューブの詰まり因子に作用してその信頼性が劣
るため、本発明は低オリゴマータイプのポリブチレンテ
レフタレートレジンを使用し、異形剤を使用しないポリ
ブチレンテレフタレート(PBT)で吸入消音器を製造して
冷凍効率を向上せしめようとしたものである。
ると、従来の圧縮機の騷音防止の役割を演じる吸入消音
器には、ポリブチレンテレフタレートレジンと異形剤と
して使用するパラフィンワックスが冷凍サイクルのカフ
ィラリチューブの詰まり因子に作用してその信頼性が劣
るため、本発明は低オリゴマータイプのポリブチレンテ
レフタレートレジンを使用し、異形剤を使用しないポリ
ブチレンテレフタレート(PBT)で吸入消音器を製造して
冷凍効率を向上せしめようとしたものである。
【００２０】すなわち、ハイドロフルオロカーボン-134
a(HFC-134a)とエステル系冷凍機油を使用する圧縮機で
従来のポリブチレンテレフタレートで吸入消音器を製造
して使用すると、冷凍サイクルのカフィラリチューブが
詰まる現象を起こして冷蔵庫の品質に悪影響を及ぼすよ
うになる。
a(HFC-134a)とエステル系冷凍機油を使用する圧縮機で
従来のポリブチレンテレフタレートで吸入消音器を製造
して使用すると、冷凍サイクルのカフィラリチューブが
詰まる現象を起こして冷蔵庫の品質に悪影響を及ぼすよ
うになる。
【００２１】図２に示すように、従来のポリブチレンテ
レフタレートが射出されて形成された吸入消音器を使用
された往復動型圧縮機を使用して寿命試験を行った後、
カフィラリチューブを切断してその内部をイメージライ
ザーで撮影したところ、白色の異物がカフィラリチュー
ブの出口側から検出された。
レフタレートが射出されて形成された吸入消音器を使用
された往復動型圧縮機を使用して寿命試験を行った後、
カフィラリチューブを切断してその内部をイメージライ
ザーで撮影したところ、白色の異物がカフィラリチュー
ブの出口側から検出された。
【００２２】その異物をn-ヘキサンで抽出した後、ガス
クロマトグラフィー(GC)で分析してみると、図４に示す
ように、異形剤として使用されたパラフィンワックスが
検出され、上記異物をメチレンクロライドで抽出してか
ら、ガスクロマトグラフィー(GC)で分析してみたら図５
に示すように、ポリブチレンテレフタレート(PBT)から
生成されたオリゴマーが検出された。
クロマトグラフィー(GC)で分析してみると、図４に示す
ように、異形剤として使用されたパラフィンワックスが
検出され、上記異物をメチレンクロライドで抽出してか
ら、ガスクロマトグラフィー(GC)で分析してみたら図５
に示すように、ポリブチレンテレフタレート(PBT)から
生成されたオリゴマーが検出された。
【００２３】すなわち、ヘキサンで抽出した溶液をガス
クロマトグラフィー(GC)で分析した場合には、ポリブチ
レンテレフタレートオリゴマーが検出されず、メチレン
クロライドで抽出した溶液をガスクロマトグラフィー(G
C)で分析した場合には、パラフィンワックスが検出され
なかったのをみれば、ヘキサンのごとき極性の小さいソ
ルベントは極性の小さいパラフィンワックスを溶解で
き、極性の大きいポリブチレンテレフタレートオリゴマ
ーは溶解できないが、極性の大きいソルベントであるメ
チレンクロライドは極性の大きいポリブチレンテレフタ
レート(PBT)オリゴマーを溶解できることがわかる。
クロマトグラフィー(GC)で分析した場合には、ポリブチ
レンテレフタレートオリゴマーが検出されず、メチレン
クロライドで抽出した溶液をガスクロマトグラフィー(G
C)で分析した場合には、パラフィンワックスが検出され
なかったのをみれば、ヘキサンのごとき極性の小さいソ
ルベントは極性の小さいパラフィンワックスを溶解で
き、極性の大きいポリブチレンテレフタレートオリゴマ
ーは溶解できないが、極性の大きいソルベントであるメ
チレンクロライドは極性の大きいポリブチレンテレフタ
レート(PBT)オリゴマーを溶解できることがわかる。
【００２４】上記のごとく、従来のポリブチレンテレフ
タレートにより製造された吸入消音器を装着した往復動
型圧縮機では、ポリブチレンテレフタレートオリゴマー
およびパラフィンワックス異形剤により冷凍サイクルの
カフィラリチューブが詰まり、冷凍効率が低下する。
タレートにより製造された吸入消音器を装着した往復動
型圧縮機では、ポリブチレンテレフタレートオリゴマー
およびパラフィンワックス異形剤により冷凍サイクルの
カフィラリチューブが詰まり、冷凍効率が低下する。
【００２５】反面、本発明によるポリブチレンテレフタ
レートで製造された吸入消音器を装着した往復動型圧縮
機を上記と同様の方法で寿命試験を行ってから、カフィ
ラリチューブを切断してその内部をイメージライザーで
撮影したところ、図３に示すように、異物が検出され
ず、きれいであった。
レートで製造された吸入消音器を装着した往復動型圧縮
機を上記と同様の方法で寿命試験を行ってから、カフィ
ラリチューブを切断してその内部をイメージライザーで
撮影したところ、図３に示すように、異物が検出され
ず、きれいであった。
【００２６】したがって、ハイドロフルオロカーボン-1
34a(HFC-134a)とエステル系冷凍機油を使用する冷凍装
置の圧縮機には低オリゴマータイプのポリブチレンテレ
フタレートレジンの使用が必須であり、異形剤を使用し
ないポリブチレンテレフタレートで製造された吸入消音
器を使用するのが好ましい。
34a(HFC-134a)とエステル系冷凍機油を使用する冷凍装
置の圧縮機には低オリゴマータイプのポリブチレンテレ
フタレートレジンの使用が必須であり、異形剤を使用し
ないポリブチレンテレフタレートで製造された吸入消音
器を使用するのが好ましい。
【００２７】
【発明の効果】上述のように、本発明は、ハイドロフル
オロカーボン-134aを冷媒として使用し、エステル系冷
凍機油を使用する圧縮機の吸入消音器において、圧縮機
の吸入消音器の材質を改善して冷凍効率を向上させうる
優れた効果を奏する。
オロカーボン-134aを冷媒として使用し、エステル系冷
凍機油を使用する圧縮機の吸入消音器において、圧縮機
の吸入消音器の材質を改善して冷凍効率を向上させうる
優れた効果を奏する。
【図１】一般の往復動型圧縮機の概略縦断面図である。
【図２】従来の吸入消音器をもつ往復動型圧縮機を使用
した冷凍サイクルでカフィラリチューブの寿命試験後、
カフィラリチューブの内部状態図である。
した冷凍サイクルでカフィラリチューブの寿命試験後、
カフィラリチューブの内部状態図である。
【図３】本発明の吸入消音器をもつ往復動型圧縮機を使
用した冷凍サイクルでカフィラリチューブの寿命試験
後、カフィラリチューブの内部状態図である。
用した冷凍サイクルでカフィラリチューブの寿命試験
後、カフィラリチューブの内部状態図である。
【図４】従来の吸入消音器をもつ往復動型圧縮機を使用
した冷凍サイクルでカフィラリチューブの内部の異物を
N-ヘキサンで抽出した後のガスクロマトグラフィー分析
結果を示す図である。
した冷凍サイクルでカフィラリチューブの内部の異物を
N-ヘキサンで抽出した後のガスクロマトグラフィー分析
結果を示す図である。
【図５】従来の吸入消音器をもつ往復動型圧縮機を使用
した冷凍サイクルでカフィラリチューブの内部の異物を
メチレンクロライドで抽出した後のガスクロマトグラフ
ィー分析結果を示す図である。
した冷凍サイクルでカフィラリチューブの内部の異物を
メチレンクロライドで抽出した後のガスクロマトグラフ
ィー分析結果を示す図である。
１０……圧縮機の本体 １００……吸入消音器
Claims (3)
- 【請求項１】吸入消音器の材質が低オリゴマータイプの
ポリブチレンテレフタレートレジン64.8〜74.99%と、ガ
ラス纎維25〜35%と、カップリングエーゼント0.01〜0.2
%とからなることを特徴とする圧縮機の吸入消音器。 - 【請求項２】前記吸入消音器の材質が低オリゴマータイ
プのポリブチレンテレフタレートレジン69.9%と、ガラ
ス纎維30%と、カップリングエーゼント0.1%とからなる
ことを特徴とする請求項１記載の圧縮機の吸入消音器。 - 【請求項３】前記低オリゴマータイプのポリブチレンテ
レフタレートレジンが1,4-ブタンジオルとテレフタ酸ジ
メチルがエステル交換されて形成されたことを特徴とす
る請求項１または請求項２記載の圧縮機の吸入消音器。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| KR199722531 | 1997-05-31 | ||
| KR1019970022531A KR100210105B1 (ko) | 1997-05-31 | 1997-05-31 | 왕복동형 압축기의 흡입 소음기 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10339289A true JPH10339289A (ja) | 1998-12-22 |
| JP2925536B2 JP2925536B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=19508229
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10148105A Expired - Fee Related JP2925536B2 (ja) | 1997-05-31 | 1998-05-28 | 圧縮機の吸入消音器 |
Country Status (5)
| Country | Link |
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| US (1) | US5949034A (ja) |
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