JPH10339216A - 内燃機関のegr装置の故障診断装置 - Google Patents
内燃機関のegr装置の故障診断装置Info
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- JPH10339216A JPH10339216A JP9153400A JP15340097A JPH10339216A JP H10339216 A JPH10339216 A JP H10339216A JP 9153400 A JP9153400 A JP 9153400A JP 15340097 A JP15340097 A JP 15340097A JP H10339216 A JPH10339216 A JP H10339216A
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- egr
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 故障診断を精度高く実施できる簡易な構成の
内燃機関のEGR装置の故障診断装置を提供する。 【解決手段】 故障診断する場合、EGR(排気の還
流)が強制的に停止され、その際に排気の還流量がEG
R学習値KLEGR として学習される。そして、EGR学
習値KLEGR が過小異常判定値FMIN 以上である場合に
は、EGR量が過小であるとして異常判定する(ステッ
プS11 )。EGR量がEGR学習値KLEGRとして直接
に学習されていて、このEGR学習値KLEGR が故障診
断時において判定値(過小異常判定値FMIN )と比較さ
れるので、排気の還流量、ひいてはEGR装置の排気還
流が良好に行われているか否かを確実、かつ精度高く判
定できる。従来技術で精度向上のために必要とされたE
GR判定用バルブを用いずに精度高い故障検出を果たす
ので、EGR判定用バルブを省略した分だけ装置の簡易
化及び低廉化を図ることができる。
内燃機関のEGR装置の故障診断装置を提供する。 【解決手段】 故障診断する場合、EGR(排気の還
流)が強制的に停止され、その際に排気の還流量がEG
R学習値KLEGR として学習される。そして、EGR学
習値KLEGR が過小異常判定値FMIN 以上である場合に
は、EGR量が過小であるとして異常判定する(ステッ
プS11 )。EGR量がEGR学習値KLEGRとして直接
に学習されていて、このEGR学習値KLEGR が故障診
断時において判定値(過小異常判定値FMIN )と比較さ
れるので、排気の還流量、ひいてはEGR装置の排気還
流が良好に行われているか否かを確実、かつ精度高く判
定できる。従来技術で精度向上のために必要とされたE
GR判定用バルブを用いずに精度高い故障検出を果たす
ので、EGR判定用バルブを省略した分だけ装置の簡易
化及び低廉化を図ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に用いられ
る内燃機関の排気を還流するEGR装置(排気還流装
置)の故障診断装置に関するものである。
る内燃機関の排気を還流するEGR装置(排気還流装
置)の故障診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両に用いられる従来の内燃機関のEG
R装置の故障診断装置の一例として、EGR装置の作動
をオン、オフした際に内燃機関の吸気管の内圧変化を計
測し、この内圧変化の大きさをあらかじめ定められる基
準データと比較し、この比較結果に基づいてEGR装置
の故障(EGR通路のカーボンによる詰り閉塞故障な
ど)判断をする装置がある。
R装置の故障診断装置の一例として、EGR装置の作動
をオン、オフした際に内燃機関の吸気管の内圧変化を計
測し、この内圧変化の大きさをあらかじめ定められる基
準データと比較し、この比較結果に基づいてEGR装置
の故障(EGR通路のカーボンによる詰り閉塞故障な
ど)判断をする装置がある。
【0003】なお、この故障診断装置が用いられる内燃
機関のEGR装置では、その作動がオンされてEGR通
路を通して吸気に排気の一部が含入されると、そのまま
では空燃比がリッチになってしまうので、燃料噴射が少
なくなるようにEGR減量分燃料補正量KFEGR を設定
し、燃料噴射弁の燃料噴射量についてEGR減量分燃料
補正量KFEGR 分だけ減量するように補正し、これによ
り空燃比を理想空燃比に近づけるようにしている。
機関のEGR装置では、その作動がオンされてEGR通
路を通して吸気に排気の一部が含入されると、そのまま
では空燃比がリッチになってしまうので、燃料噴射が少
なくなるようにEGR減量分燃料補正量KFEGR を設定
し、燃料噴射弁の燃料噴射量についてEGR減量分燃料
補正量KFEGR 分だけ減量するように補正し、これによ
り空燃比を理想空燃比に近づけるようにしている。
【0004】また、EGR装置の作動がオフされて吸気
への排気の含入が停止されると、空燃比がリーンになっ
てしまうので、燃料噴射が多くなるようにEGR減量分
燃料補正量KFEGR を設定し、燃料噴射弁の燃料噴射量
についてEGR減量分燃料補正量KFEGR 分だけ増量す
るように補正し、これにより空燃比を理想空燃比に近づ
けるようにしている。
への排気の含入が停止されると、空燃比がリーンになっ
てしまうので、燃料噴射が多くなるようにEGR減量分
燃料補正量KFEGR を設定し、燃料噴射弁の燃料噴射量
についてEGR減量分燃料補正量KFEGR 分だけ増量す
るように補正し、これにより空燃比を理想空燃比に近づ
けるようにしている。
【0005】そして、上述した内燃機関のEGR装置に
用いられる従来の故障診断装置では、故障診断を行う場
合、車両が一定速度の走行中にEGR装置の作動を強制
的にオフし、この際の吸気圧力の変化量を求め、この変
化量をあらかじめ設定した故障基準値と比較することに
より故障診断を行うようにしている。
用いられる従来の故障診断装置では、故障診断を行う場
合、車両が一定速度の走行中にEGR装置の作動を強制
的にオフし、この際の吸気圧力の変化量を求め、この変
化量をあらかじめ設定した故障基準値と比較することに
より故障診断を行うようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した内
燃機関のEGR装置の故障診断装置では、EGR装置を
オンする場合、上述したように燃料噴射量を減量する
が、排気を吸気系に還流させるEGR通路にカーボンが
詰まって排気還流量(EGR量)が少なくなっていた
り、あるいはEGR装置に設けられる配線、配管等の異
常によって排気還流が停止したりしていると、燃料噴射
量が減量し過ぎて空燃比がリーンになってしまい、この
際、空燃比が理想空燃比に近づくように(λ=1となる
ように)、空燃比F/B制御(空燃比フィードバック制
御)が行われて燃料噴射量を増量するように補正する。
そして、このときに故障判断のためにEGR装置の作動
をオフして排気還流を停止すると、空燃比がリッチにな
り、排気を悪化させる虞があった。
燃機関のEGR装置の故障診断装置では、EGR装置を
オンする場合、上述したように燃料噴射量を減量する
が、排気を吸気系に還流させるEGR通路にカーボンが
詰まって排気還流量(EGR量)が少なくなっていた
り、あるいはEGR装置に設けられる配線、配管等の異
常によって排気還流が停止したりしていると、燃料噴射
量が減量し過ぎて空燃比がリーンになってしまい、この
際、空燃比が理想空燃比に近づくように(λ=1となる
ように)、空燃比F/B制御(空燃比フィードバック制
御)が行われて燃料噴射量を増量するように補正する。
そして、このときに故障判断のためにEGR装置の作動
をオフして排気還流を停止すると、空燃比がリッチにな
り、排気を悪化させる虞があった。
【0007】また、上述した内燃機関のEGR装置の故
障診断装置では、故障診断を車両が一定速度で走行中に
EGR装置の作動をオン/オフすることにより吸気圧力
の変化量を求めて行うが、一定速度の走行中のEGR装
置のオン/オフ作動では吸気圧力の変化量は大きくばら
つき、精度の高い診断を行えないという問題点があっ
た。この問題点の改善のために、EGR通路にEGR判
定用バルブを設け減速時にEGR装置のオン/オフさせ
るように故障診断装置を構成する場合もある。
障診断装置では、故障診断を車両が一定速度で走行中に
EGR装置の作動をオン/オフすることにより吸気圧力
の変化量を求めて行うが、一定速度の走行中のEGR装
置のオン/オフ作動では吸気圧力の変化量は大きくばら
つき、精度の高い診断を行えないという問題点があっ
た。この問題点の改善のために、EGR通路にEGR判
定用バルブを設け減速時にEGR装置のオン/オフさせ
るように故障診断装置を構成する場合もある。
【0008】しかしながら、このように減速時にEGR
装置のオン/オフさせる故障診断装置では、EGR判定
用バルブが必要とされ、その分、装置が複雑化し、ひい
てはコストアップを招いてしまうという問題があった。
装置のオン/オフさせる故障診断装置では、EGR判定
用バルブが必要とされ、その分、装置が複雑化し、ひい
てはコストアップを招いてしまうという問題があった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、故障診断を精度高く実施できる簡易な構成の内燃機
関のEGR装置の故障診断装置を提供することを目的と
する。
で、故障診断を精度高く実施できる簡易な構成の内燃機
関のEGR装置の故障診断装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
内燃機関の排気の一部を吸気系に還流し、かつ該排気の
還流量の変化に応じたEGR減量分燃料補正量分だけ燃
料噴射弁の噴射量を補正して空燃比を理想空燃比に近づ
ける内燃機関のEGR装置に用いる故障診断装置であっ
て、前記排気の還流量をEGR学習値として学習する学
習手段と、前記排気の還流を強制的に停止し、前記EG
R学習値をあらかじめ設定した判定値と比較することに
より故障診断を行う故障診断手段と、を備えたことを特
徴とする。
内燃機関の排気の一部を吸気系に還流し、かつ該排気の
還流量の変化に応じたEGR減量分燃料補正量分だけ燃
料噴射弁の噴射量を補正して空燃比を理想空燃比に近づ
ける内燃機関のEGR装置に用いる故障診断装置であっ
て、前記排気の還流量をEGR学習値として学習する学
習手段と、前記排気の還流を強制的に停止し、前記EG
R学習値をあらかじめ設定した判定値と比較することに
より故障診断を行う故障診断手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成において、EGR学習値は、内燃機関の回転数及び内
燃機関の吸気管の内圧値で検索可能で、かつイグニッシ
ョンスイッチのオフ時にも読み出し可能に格納されたこ
とを特徴とする。
成において、EGR学習値は、内燃機関の回転数及び内
燃機関の吸気管の内圧値で検索可能で、かつイグニッシ
ョンスイッチのオフ時にも読み出し可能に格納されたこ
とを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の構成において、判定値は過大異常判定値及び過小
異常判定値であり、故障診断手段は、EGR学習値が過
大異常判定値以下の場合、EGR量が過大異常であると
診断し、過小異常判定値以上の場合、EGR量が過小異
常であると診断することを特徴とする
記載の構成において、判定値は過大異常判定値及び過小
異常判定値であり、故障診断手段は、EGR学習値が過
大異常判定値以下の場合、EGR量が過大異常であると
診断し、過小異常判定値以上の場合、EGR量が過小異
常であると診断することを特徴とする
【0013】請求項4記載の発明は、内燃機関の排気の
一部を吸気系に還流し、かつ該排気の還流量の変化に応
じたEGR減量分燃料補正量分だけ燃料噴射弁の噴射量
を補正すると共に、空燃比学習補正量を設定し該空燃比
学習補正量に応じて前記噴射量を調整して空燃比を理想
空燃比に近づける内燃機関のEGR装置に用いる故障診
断装置であって、前記排気の還流量をEGR学習値とし
て学習する学習手段と、前記排気の還流を強制的に停止
し、前記EGR学習値をあらかじめ設定した判定値と比
較することにより故障診断を行う故障診断手段と、を備
え、排気の還流を停止した時点で前記空燃比学習補正量
を保持し、かつ前回記憶されたEGR学習値を用いて空
燃比を理想空燃比に近づけるように補正することを特徴
とする。
一部を吸気系に還流し、かつ該排気の還流量の変化に応
じたEGR減量分燃料補正量分だけ燃料噴射弁の噴射量
を補正すると共に、空燃比学習補正量を設定し該空燃比
学習補正量に応じて前記噴射量を調整して空燃比を理想
空燃比に近づける内燃機関のEGR装置に用いる故障診
断装置であって、前記排気の還流量をEGR学習値とし
て学習する学習手段と、前記排気の還流を強制的に停止
し、前記EGR学習値をあらかじめ設定した判定値と比
較することにより故障診断を行う故障診断手段と、を備
え、排気の還流を停止した時点で前記空燃比学習補正量
を保持し、かつ前回記憶されたEGR学習値を用いて空
燃比を理想空燃比に近づけるように補正することを特徴
とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の内
燃機関のEGR装置の故障診断装置を図面に基づいて説
明する。図1において、内燃機関1の吸気通路2に一端
側を接続したEGR通路3の他端側が内燃機関1の排気
通路4に接続されており、EGR通路3を通して吸気通
路2に排気の一部が還流されるようになっている。EG
R通路3には、EGR調整弁5が介装されており、EG
R通路3の開閉(EGR装置のオンオフ)作動を含むE
GR通路3の開口面積の調整作動を行って排気還流量
(EGR量)を調整するようになっている。
燃機関のEGR装置の故障診断装置を図面に基づいて説
明する。図1において、内燃機関1の吸気通路2に一端
側を接続したEGR通路3の他端側が内燃機関1の排気
通路4に接続されており、EGR通路3を通して吸気通
路2に排気の一部が還流されるようになっている。EG
R通路3には、EGR調整弁5が介装されており、EG
R通路3の開閉(EGR装置のオンオフ)作動を含むE
GR通路3の開口面積の調整作動を行って排気還流量
(EGR量)を調整するようになっている。
【0015】図1中、6は燃料噴射弁、7は吸気圧力を
検出する圧力センサ、8は内燃機関1の回転数を検出す
る回転数センサ、9は排気中の酸素濃度を検出するO2
センサ(λセンサ)である。EGR調整弁5、燃料噴射
弁6、圧力センサ7、回転数センサ8及びO2 センサ9
にコントローラ(学習手段及び故障診断手段を構成す
る。)10が接続されている。コントローラ10は、圧
力センサ7、回転数センサ8及びO2 センサ9の検出デ
ータを入力してあらかじめ設定されたプログラムを実行
し、EGR調整弁5及び燃料噴射弁6を制御すると共
に、上記検出データに基づいて後述するようにして故障
診断を行うようにしている。
検出する圧力センサ、8は内燃機関1の回転数を検出す
る回転数センサ、9は排気中の酸素濃度を検出するO2
センサ(λセンサ)である。EGR調整弁5、燃料噴射
弁6、圧力センサ7、回転数センサ8及びO2 センサ9
にコントローラ(学習手段及び故障診断手段を構成す
る。)10が接続されている。コントローラ10は、圧
力センサ7、回転数センサ8及びO2 センサ9の検出デ
ータを入力してあらかじめ設定されたプログラムを実行
し、EGR調整弁5及び燃料噴射弁6を制御すると共
に、上記検出データに基づいて後述するようにして故障
診断を行うようにしている。
【0016】コントローラ10は排気の還流(EGR)
などに基づいて次のような演算処理を行うようになって
いる。図5(イ)に示すように、排気の還流(EGR)
が行われる(ONする)と空燃比はリッチになるので、
コントローラ10は、EGRのオン変化に対応してEG
R減量分燃料補正量KFEGR を設定し、燃料噴射弁6の
噴射量をEGR減量分燃料補正量KFEGR 分だけ減量補
正し、空燃比を理想空燃比になる(λ=1となる)よう
にする。
などに基づいて次のような演算処理を行うようになって
いる。図5(イ)に示すように、排気の還流(EGR)
が行われる(ONする)と空燃比はリッチになるので、
コントローラ10は、EGRのオン変化に対応してEG
R減量分燃料補正量KFEGR を設定し、燃料噴射弁6の
噴射量をEGR減量分燃料補正量KFEGR 分だけ減量補
正し、空燃比を理想空燃比になる(λ=1となる)よう
にする。
【0017】EGRがオンしている際に、図5(ロ)に
示すように、仮にEGR通路3にカーボンが詰まって排
気還流量(EGR量)が少なくなっていたり、あるいは
図示しない配線、配管等の異常によって排気還流が停止
したりしている場合、上述したように燃料噴射弁6の噴
射量がEGR減量分燃料補正量KFEGR 分だけ減量補正
されることにより空燃比がリーンになるが、コントロー
ラ10は、空燃比が理想空燃比になるように空燃比学習
補正量KLAFを設定し前記噴射量を該空燃比学習補正量
KLAFに応じて調整し(EGR減量分燃料補正量KF
EGR 分だけリッチ側に補正し)、空燃比が理想空燃比に
近づくように(λ=1となるように)する。
示すように、仮にEGR通路3にカーボンが詰まって排
気還流量(EGR量)が少なくなっていたり、あるいは
図示しない配線、配管等の異常によって排気還流が停止
したりしている場合、上述したように燃料噴射弁6の噴
射量がEGR減量分燃料補正量KFEGR 分だけ減量補正
されることにより空燃比がリーンになるが、コントロー
ラ10は、空燃比が理想空燃比になるように空燃比学習
補正量KLAFを設定し前記噴射量を該空燃比学習補正量
KLAFに応じて調整し(EGR減量分燃料補正量KF
EGR 分だけリッチ側に補正し)、空燃比が理想空燃比に
近づくように(λ=1となるように)する。
【0018】なお、図5(ハ)に示すように、故障診断
のために、EGRを停止すると、EGR減量分燃料補正
量KFEGR =0とした時、空燃比学習補正量KLAFが残
されていることにより、何らの対策も施さないと、空燃
比はリッチになって排気が悪化する(CO及びTHCが
増加する)ことになるが、本実施の形態のコントローラ
10は、排気の還流量をEGR学習値KLEGR として学
習し、かつ、故障診断中は、EGR減量分燃料補正量K
FEGR =0とすると共に、空燃比学習補正量KLAFによ
る学習制御は中止し、その値を保持するようにし、空燃
比が理想空燃比に近づくようにしている。
のために、EGRを停止すると、EGR減量分燃料補正
量KFEGR =0とした時、空燃比学習補正量KLAFが残
されていることにより、何らの対策も施さないと、空燃
比はリッチになって排気が悪化する(CO及びTHCが
増加する)ことになるが、本実施の形態のコントローラ
10は、排気の還流量をEGR学習値KLEGR として学
習し、かつ、故障診断中は、EGR減量分燃料補正量K
FEGR =0とすると共に、空燃比学習補正量KLAFによ
る学習制御は中止し、その値を保持するようにし、空燃
比が理想空燃比に近づくようにしている。
【0019】また、前記EGR量は、例えば圧力センサ
7の検出データに基づいて定められる一方、例えばO2
センサ9の検出データに基づいて空燃比F/B補正量
(空燃比フィードバック補正量)FAFが求められ、こ
の空燃比F/B補正量FAFでEGR量を補正するよう
にフィードバック制御を行うようにしている。
7の検出データに基づいて定められる一方、例えばO2
センサ9の検出データに基づいて空燃比F/B補正量
(空燃比フィードバック補正量)FAFが求められ、こ
の空燃比F/B補正量FAFでEGR量を補正するよう
にフィードバック制御を行うようにしている。
【0020】EGR減量分燃料補正量KFEGR は、図示
しない記憶部に、内燃機関1の回転数Ne 及び吸気管の
内圧値で検索可能に、図2に示すように2次元マップで
格納されている。また、EGR学習値KLEGR も、図示
しない記憶部に、内燃機関1の回転数及び吸気管の内圧
値で検索可能に、EGR減量分燃料補正量KFEGR と同
様に図2に示すように2次元マップで格納されており、
このEGR学習値KL EGR はイグニッションスイッチの
オフ時にも読み出し可能になっている。
しない記憶部に、内燃機関1の回転数Ne 及び吸気管の
内圧値で検索可能に、図2に示すように2次元マップで
格納されている。また、EGR学習値KLEGR も、図示
しない記憶部に、内燃機関1の回転数及び吸気管の内圧
値で検索可能に、EGR減量分燃料補正量KFEGR と同
様に図2に示すように2次元マップで格納されており、
このEGR学習値KL EGR はイグニッションスイッチの
オフ時にも読み出し可能になっている。
【0021】また、図5(ニ)に示すように、EGRを
オフすると、上述したように燃料噴射弁6の噴射量がE
GR減量分燃料補正量KFEGR 分だけ減量補正されるこ
とにより空燃比がリーンになるが、コントローラ10
は、前記空燃比F/B補正量FAFを増量するように補
正する一方、この増量分を調整するように空燃比学習補
正量KLAFをマイナス側(噴射量の減量方向)に補正す
るようにしている。なお、この際には、空燃比がリーン
になっていることにより、NOX は増量する傾向にあ
る。この場合において何らの処置も施さないと、図5
(ニ)に示すように空燃比がリーン化することを考慮し
て、本実施の形態では、故障診断のためにEGRをオフ
する場合、図5(ホ)に示すように、EGR減量分燃料
補正量KFEGR をオフすると共に、空燃比学習補正量K
LAFをオフ(空燃比学習補正量KLAFによる学習制御を
中止)して、排気の悪化を招かずに故障診断を行えるよ
うにしている。
オフすると、上述したように燃料噴射弁6の噴射量がE
GR減量分燃料補正量KFEGR 分だけ減量補正されるこ
とにより空燃比がリーンになるが、コントローラ10
は、前記空燃比F/B補正量FAFを増量するように補
正する一方、この増量分を調整するように空燃比学習補
正量KLAFをマイナス側(噴射量の減量方向)に補正す
るようにしている。なお、この際には、空燃比がリーン
になっていることにより、NOX は増量する傾向にあ
る。この場合において何らの処置も施さないと、図5
(ニ)に示すように空燃比がリーン化することを考慮し
て、本実施の形態では、故障診断のためにEGRをオフ
する場合、図5(ホ)に示すように、EGR減量分燃料
補正量KFEGR をオフすると共に、空燃比学習補正量K
LAFをオフ(空燃比学習補正量KLAFによる学習制御を
中止)して、排気の悪化を招かずに故障診断を行えるよ
うにしている。
【0022】ここで、このコントローラ10の演算処理
内容を、図3及び図4に基づいてさらに詳しく説明す
る。コントローラ10は、診断処理を行う場合、図3に
示すように診断条件が成立したか否かを判定する(ステ
ップS1)。診断条件が成立したか否かの判定は、(1)
内燃機関1の暖機が完了したこと、(2)一定速度で走
行していること、及び(3)EGR装置がオンしている
(EGR調整弁5がオンしてEGR通路3が開状態であ
る)ことに基づいて行われる。
内容を、図3及び図4に基づいてさらに詳しく説明す
る。コントローラ10は、診断処理を行う場合、図3に
示すように診断条件が成立したか否かを判定する(ステ
ップS1)。診断条件が成立したか否かの判定は、(1)
内燃機関1の暖機が完了したこと、(2)一定速度で走
行していること、及び(3)EGR装置がオンしている
(EGR調整弁5がオンしてEGR通路3が開状態であ
る)ことに基づいて行われる。
【0023】診断条件が成立したと判定される(ステッ
プS1でYES と判定する)と、次のステップS2で、EGR
装置を強制的にオフする(EGR調整弁5をオフしてE
GR通路3を閉状態とする)。続くステップS4で、空燃
比学習補正量KLAFによる補正を中止し、この値を保持
する。ステップS4に続くステップS5では、前回記憶した
EGR学習値KLEGRに基づいて空燃比F/B補正量F
AFを補正し得られた空燃比F/B補正量FAFをフィ
ードバックして所望のEGR量が得られるように、ひい
ては、空燃比が理想空燃比になるようにする。
プS1でYES と判定する)と、次のステップS2で、EGR
装置を強制的にオフする(EGR調整弁5をオフしてE
GR通路3を閉状態とする)。続くステップS4で、空燃
比学習補正量KLAFによる補正を中止し、この値を保持
する。ステップS4に続くステップS5では、前回記憶した
EGR学習値KLEGRに基づいて空燃比F/B補正量F
AFを補正し得られた空燃比F/B補正量FAFをフィ
ードバックして所望のEGR量が得られるように、ひい
ては、空燃比が理想空燃比になるようにする。
【0024】ステップS5に続いて、図4に示すように、
空燃比F/B補正量FAFがあらかじめ設定したEGR
量小基準値EMIN 未満であるか否かを判定する(ステッ
プS6)。ステップS6でYES と判定すると、続くステップ
S7で、EGR学習値KLEGRを増量する〔燃料噴射が増
量され空燃比が小さくなる(リッチ化する)〕。続い
て、空燃比F/B補正量FAFが(1.0+α)を越え
たか否かを判定する(ステップS8)。ここで、空燃比F
/B補正量FAFと対比する「1.0」は理想空燃比に
相当する空燃比F/B補正量FAFに対応した値として
いる。また、「α」はあらかじめ定められた任意の値で
ある。
空燃比F/B補正量FAFがあらかじめ設定したEGR
量小基準値EMIN 未満であるか否かを判定する(ステッ
プS6)。ステップS6でYES と判定すると、続くステップ
S7で、EGR学習値KLEGRを増量する〔燃料噴射が増
量され空燃比が小さくなる(リッチ化する)〕。続い
て、空燃比F/B補正量FAFが(1.0+α)を越え
たか否かを判定する(ステップS8)。ここで、空燃比F
/B補正量FAFと対比する「1.0」は理想空燃比に
相当する空燃比F/B補正量FAFに対応した値として
いる。また、「α」はあらかじめ定められた任意の値で
ある。
【0025】ステップS8でYES と判定すると、次のステ
ップS9が実行され、前記ステップS7でリッチ化された空
燃比が理想空燃比になるように、EGR学習値KLEGR
を減量する〔燃料噴射が減量され空燃比が大きくなる
(空燃比がリーン側の値に近づく)〕。ステップS9に続
くステップS10 で、EGR学習値KLEGR があらかじめ
設定した過小異常判定値FMIN 以上であるか否かを判定
する。ステップS10 でYES (KLEGR ≧FMIN )と判定
すると、EGR量が過小であるとして異常判定する(ス
テップS11 )。前記ステップS8でNOと判定すると、処理
をステップS10 に進める。
ップS9が実行され、前記ステップS7でリッチ化された空
燃比が理想空燃比になるように、EGR学習値KLEGR
を減量する〔燃料噴射が減量され空燃比が大きくなる
(空燃比がリーン側の値に近づく)〕。ステップS9に続
くステップS10 で、EGR学習値KLEGR があらかじめ
設定した過小異常判定値FMIN 以上であるか否かを判定
する。ステップS10 でYES (KLEGR ≧FMIN )と判定
すると、EGR量が過小であるとして異常判定する(ス
テップS11 )。前記ステップS8でNOと判定すると、処理
をステップS10 に進める。
【0026】ステップS6でNOと判定すると、空燃比F/
B補正量FAFがあらかじめ設定した過大異常判定値F
MAX を超えているか否かを判定する(ステップS6a )。
ステップS6a でYES と判定すると、次のステップS7a
で、EGR学習値KLEG R を減量する〔燃料噴射が減量
され空燃比が大きくなる(リーン化する)〕。続いて、
空燃比F/B補正量FAFが(1.0−α)未満である
か否かを判定する(ステップ8a)。
B補正量FAFがあらかじめ設定した過大異常判定値F
MAX を超えているか否かを判定する(ステップS6a )。
ステップS6a でYES と判定すると、次のステップS7a
で、EGR学習値KLEG R を減量する〔燃料噴射が減量
され空燃比が大きくなる(リーン化する)〕。続いて、
空燃比F/B補正量FAFが(1.0−α)未満である
か否かを判定する(ステップ8a)。
【0027】ステップS8a でYES と判定すると、次のス
テップS9a が実行され、前記ステップS7a でリーン化し
た空燃比が理想空燃比になるように、EGR学習値KL
EGRを増量する〔燃料噴射が増量され空燃比が小さくな
る(空燃比がリッチ側の値に近づく)〕。ステップS9a
に続くステップS10aで、EGR学習値KLEGR があらか
じめ設定した過大異常判定値FMAX 以下であるか否かを
判定する。ステップS10aでYES (KLEGR ≦FMAX )と
判定すると、EGR量が過大であるとして異常判定する
(ステップS12 )。前記ステップS8a でNOと判定する
と、処理をステップS10aに進める。
テップS9a が実行され、前記ステップS7a でリーン化し
た空燃比が理想空燃比になるように、EGR学習値KL
EGRを増量する〔燃料噴射が増量され空燃比が小さくな
る(空燃比がリッチ側の値に近づく)〕。ステップS9a
に続くステップS10aで、EGR学習値KLEGR があらか
じめ設定した過大異常判定値FMAX 以下であるか否かを
判定する。ステップS10aでYES (KLEGR ≦FMAX )と
判定すると、EGR量が過大であるとして異常判定する
(ステップS12 )。前記ステップS8a でNOと判定する
と、処理をステップS10aに進める。
【0028】前記ステップS10 でNOと判定したり、ステ
ップS10aでNOと判定したりすると、、診断終了判定用時
間t1 にわたってEGR学習値KLEGR が変化ないか否
かを判定する(ステップS13 )。診断終了判定用時間t
1 はEGR学習値KLEGR が前回変化した時点からの計
測値であり、例えば前記ステップS7またはステップS7a
が相当する。ステップS13 でNOと判定すると、処理をス
テップS6に戻って実行する。ステップS13 でYES と判定
すると、故障診断を終了して通常の制御に復帰し(ステ
ップS14 )、故障診断ルーチンを終了する。
ップS10aでNOと判定したりすると、、診断終了判定用時
間t1 にわたってEGR学習値KLEGR が変化ないか否
かを判定する(ステップS13 )。診断終了判定用時間t
1 はEGR学習値KLEGR が前回変化した時点からの計
測値であり、例えば前記ステップS7またはステップS7a
が相当する。ステップS13 でNOと判定すると、処理をス
テップS6に戻って実行する。ステップS13 でYES と判定
すると、故障診断を終了して通常の制御に復帰し(ステ
ップS14 )、故障診断ルーチンを終了する。
【0029】この内燃機関1のEGR装置の故障診断装
置の作用を、図6のタイムチャートに基づいて説明す
る。図6に示すように、車速が一定速度の状態で、かつ
他の診断条件(ステップS1)が成立した段階で、EGR
調整弁5がオフされEGRが強制的に停止されて故障診
断が開始される。故障診断中は、上述したようにEGR
減量分燃料補正量KFEGR =0とすると共に、空燃比学
習補正量KLAFによる学習制御は中止し、その値を保持
する。
置の作用を、図6のタイムチャートに基づいて説明す
る。図6に示すように、車速が一定速度の状態で、かつ
他の診断条件(ステップS1)が成立した段階で、EGR
調整弁5がオフされEGRが強制的に停止されて故障診
断が開始される。故障診断中は、上述したようにEGR
減量分燃料補正量KFEGR =0とすると共に、空燃比学
習補正量KLAFによる学習制御は中止し、その値を保持
する。
【0030】そして、前述したように所定範囲でEGR
学習値KLEGR の調整が行われ(ステップS7及びステッ
プS9)、その段階でEGR学習値KLEGR が過小異常判
定値FMIN 以上である場合には、EGR量が過小である
として異常判定する(ステップS11 )。すなわち、空燃
比が理想空燃比になるようにEGR学習値KLEGR を調
整した場合、詰り等の故障が発生していなければ、EG
R学習値KLEGR は過小異常判定値FMIN 以上にはなら
ないことに基づいて、EGR量が過小であるとして異常
判定している。
学習値KLEGR の調整が行われ(ステップS7及びステッ
プS9)、その段階でEGR学習値KLEGR が過小異常判
定値FMIN 以上である場合には、EGR量が過小である
として異常判定する(ステップS11 )。すなわち、空燃
比が理想空燃比になるようにEGR学習値KLEGR を調
整した場合、詰り等の故障が発生していなければ、EG
R学習値KLEGR は過小異常判定値FMIN 以上にはなら
ないことに基づいて、EGR量が過小であるとして異常
判定している。
【0031】また、EGR学習値KLEGR の調整が行わ
れ(ステップS7a 及びステップS9a)、その段階でEG
R学習値KLEGR が過大異常判定値FMAX 以下である場
合には、EGR量が過大であるとして異常判定する(ス
テップS12 )。すなわち、空燃比が理想空燃比になるよ
うにEGR学習値KLEGR を調整した場合、何らかの異
常が発生していなければ、EGR学習値KLEGR は過大
異常判定値FMAX 以下にはならないことに基づいて、E
GR量が過大であるとして異常判定している。上述した
ように排気の還流量がEGR学習値KLEGR として直接
に学習されていて、このEGR学習値KLEGR が故障診
断時において判定値(過小異常判定値FMIN 、過大異常
判定値FMAX )と比較されるので、排気の還流量が良好
に確保されているか否か、ひいてはEGR装置の排気還
流が良好に行われているか否かを確実、かつ精度高く判
定できることになる。
れ(ステップS7a 及びステップS9a)、その段階でEG
R学習値KLEGR が過大異常判定値FMAX 以下である場
合には、EGR量が過大であるとして異常判定する(ス
テップS12 )。すなわち、空燃比が理想空燃比になるよ
うにEGR学習値KLEGR を調整した場合、何らかの異
常が発生していなければ、EGR学習値KLEGR は過大
異常判定値FMAX 以下にはならないことに基づいて、E
GR量が過大であるとして異常判定している。上述した
ように排気の還流量がEGR学習値KLEGR として直接
に学習されていて、このEGR学習値KLEGR が故障診
断時において判定値(過小異常判定値FMIN 、過大異常
判定値FMAX )と比較されるので、排気の還流量が良好
に確保されているか否か、ひいてはEGR装置の排気還
流が良好に行われているか否かを確実、かつ精度高く判
定できることになる。
【0032】本実施の形態では、従来、精度向上のため
に必要とされたEGR判定用バルブを用いずに精度高い
故障検出を果たすことになるので、EGR判定用バルブ
を省略した分だけ装置の簡易化及び低廉化を図ることが
できる。
に必要とされたEGR判定用バルブを用いずに精度高い
故障検出を果たすことになるので、EGR判定用バルブ
を省略した分だけ装置の簡易化及び低廉化を図ることが
できる。
【0033】また、EGR学習値KLEGR は、内燃機関
1の回転数及び内燃機関1の吸気管の内圧値で検索可能
で、かつイグニッションスイッチのオフ時にも読み出し
可能に格納されているので、仮にイグニッションスイッ
チがオフしてもスイッチのオフ作動にかかわらず、故障
検出を行うことができる。
1の回転数及び内燃機関1の吸気管の内圧値で検索可能
で、かつイグニッションスイッチのオフ時にも読み出し
可能に格納されているので、仮にイグニッションスイッ
チがオフしてもスイッチのオフ作動にかかわらず、故障
検出を行うことができる。
【0034】さらに、上記実施の形態では、排気の還流
をオフした時点で空燃比学習補正量KLAFを保持し、か
つ前回記憶されたEGR学習値KLEGR を用いて空燃比
を理想空燃比に補正するので、故障検出を行うと共に、
空燃比の良好な制御及び排気の悪化の抑制が可能とな
る。
をオフした時点で空燃比学習補正量KLAFを保持し、か
つ前回記憶されたEGR学習値KLEGR を用いて空燃比
を理想空燃比に補正するので、故障検出を行うと共に、
空燃比の良好な制御及び排気の悪化の抑制が可能とな
る。
【0035】また、上記実施の形態では、判定値を過大
異常判定値FMAX 及び過小異常判定値FMIN とし、故障
診断手段は、EGR学習値KLEGR が過大異常判定値F
MAX以下の場合、EGR量が過大異常であると診断し、
過小異常判定値FMIN 以上の場合、EGR量が過小異常
であると診断し、故障内容の把握が可能となるので、故
障検出後の補修処理の迅速化を図ることができる。
異常判定値FMAX 及び過小異常判定値FMIN とし、故障
診断手段は、EGR学習値KLEGR が過大異常判定値F
MAX以下の場合、EGR量が過大異常であると診断し、
過小異常判定値FMIN 以上の場合、EGR量が過小異常
であると診断し、故障内容の把握が可能となるので、故
障検出後の補修処理の迅速化を図ることができる。
【0036】上記実施の形態では、排気の還流量に相当
するEGR学習値KLEGR を判定値(過小異常判定値F
MIN 、過大異常判定値FMAX )と比較して故障判定する
場合を例にしたが、EGR学習値KLEGR に代えて空燃
比F/B補正量FAFを用いて故障判定するようにして
もよい。空燃比F/B補正量FAFは、O2 センサ9の
検出データに基づいて求められ排気の還流量に略直接的
に影響することになることから、この空燃比F/B補正
量FAFを用いた場合にも、上述したEGR学習値KL
EGR を利用して故障判定した場合と同様に、EGR装置
の排気還流が良好に行われているか否かの確実、かつ精
度高い判定を果たすことが可能になる。
するEGR学習値KLEGR を判定値(過小異常判定値F
MIN 、過大異常判定値FMAX )と比較して故障判定する
場合を例にしたが、EGR学習値KLEGR に代えて空燃
比F/B補正量FAFを用いて故障判定するようにして
もよい。空燃比F/B補正量FAFは、O2 センサ9の
検出データに基づいて求められ排気の還流量に略直接的
に影響することになることから、この空燃比F/B補正
量FAFを用いた場合にも、上述したEGR学習値KL
EGR を利用して故障判定した場合と同様に、EGR装置
の排気還流が良好に行われているか否かの確実、かつ精
度高い判定を果たすことが可能になる。
【0037】なお、本実施の形態では、O2 センサ9を
用いて空燃比を把握して空燃比F/B補正量FAFを求
める場合を例にしたが、O2 センサ9に代えて他の空燃
比検出手段を用いてもよい。
用いて空燃比を把握して空燃比F/B補正量FAFを求
める場合を例にしたが、O2 センサ9に代えて他の空燃
比検出手段を用いてもよい。
【0038】
【発明の効果】請求項1ないし3記載の発明は、以上説
明したように構成された内燃機関のEGR装置の故障診
断装置であるから、故障診断時に排気の還流を強制的に
停止すると、排気の還流停止に伴う還流量の変化に応じ
たEGR減量分燃料補正量分だけ燃料噴射弁の噴射量が
補正され空燃比を理想空燃比に近づくことが可能とな
る。また、排気の還流量がEGR学習値として直接に学
習されていて、このEGR学習値が故障診断時において
判定値と比較されるので、排気の還流量が良好に確保さ
れているか否か、ひいてはEGR装置の排気還流が良好
に行われているか否かを確実、かつ精度高く判定できる
ことになる。また、従来技術で精度向上のために必要と
されたEGR判定用バルブを用いずに精度高い故障検出
を果たすので、EGR判定用バルブを省略した分だけ装
置の簡易化及び低廉化を図ることができる。
明したように構成された内燃機関のEGR装置の故障診
断装置であるから、故障診断時に排気の還流を強制的に
停止すると、排気の還流停止に伴う還流量の変化に応じ
たEGR減量分燃料補正量分だけ燃料噴射弁の噴射量が
補正され空燃比を理想空燃比に近づくことが可能とな
る。また、排気の還流量がEGR学習値として直接に学
習されていて、このEGR学習値が故障診断時において
判定値と比較されるので、排気の還流量が良好に確保さ
れているか否か、ひいてはEGR装置の排気還流が良好
に行われているか否かを確実、かつ精度高く判定できる
ことになる。また、従来技術で精度向上のために必要と
されたEGR判定用バルブを用いずに精度高い故障検出
を果たすので、EGR判定用バルブを省略した分だけ装
置の簡易化及び低廉化を図ることができる。
【0039】請求項2記載の発明は、EGR学習値が、
内燃機関の回転数及び内燃機関の吸気管の内圧値で検索
可能で、かつイグニッションスイッチのオフ時にも読み
出し可能に格納されているので、仮にイグニッションス
イッチがオフしてもスイッチのオフ作動にかかわらず、
故障検出を行うことができる。
内燃機関の回転数及び内燃機関の吸気管の内圧値で検索
可能で、かつイグニッションスイッチのオフ時にも読み
出し可能に格納されているので、仮にイグニッションス
イッチがオフしてもスイッチのオフ作動にかかわらず、
故障検出を行うことができる。
【0040】請求項3記載の発明は、判定値を過大異常
判定値及び過小異常判定値とし、故障診断手段は、EG
R学習値が過大異常判定値以下の場合、EGR量が過大
異常であると診断し、過小異常判定値以上の場合、EG
R量が過小異常であると診断し、故障内容の把握が可能
となるので、故障検出後の補修処理の迅速化を図ること
ができる。
判定値及び過小異常判定値とし、故障診断手段は、EG
R学習値が過大異常判定値以下の場合、EGR量が過大
異常であると診断し、過小異常判定値以上の場合、EG
R量が過小異常であると診断し、故障内容の把握が可能
となるので、故障検出後の補修処理の迅速化を図ること
ができる。
【0041】請求項4記載の発明は、故障診断手段が故
障診断を行うと共に、排気の還流を停止した時点で空燃
比学習補正量を保持し、かつ前回記憶されたEGR学習
値を用いて空燃比を理想空燃比に近づけるように補正す
るので、故障診断時に排気が悪化することを抑制でき
る。
障診断を行うと共に、排気の還流を停止した時点で空燃
比学習補正量を保持し、かつ前回記憶されたEGR学習
値を用いて空燃比を理想空燃比に近づけるように補正す
るので、故障診断時に排気が悪化することを抑制でき
る。
【図1】本発明の一実施の形態の内燃機関のEGR装置
の故障診断装置を示す模式図である。
の故障診断装置を示す模式図である。
【図2】EGR減量分燃料補正量及びEGR学習値のマ
ップデータを模式的に示す図である。
ップデータを模式的に示す図である。
【図3】図1の故障診断装置のコントローラの演算処理
内容を示すフローチャートである。
内容を示すフローチャートである。
【図4】図3に続くフローチャートである。
【図5】図1の故障診断装置の作用の一部を示すタイム
チャートである。
チャートである。
【図6】図1の故障診断装置の作用を説明するためのタ
イムチャートである。
イムチャートである。
1 内燃機関 2 吸気通路 3 EGR通路 4 排気通路 5 EGR調整弁 6 燃料噴射弁 10 コントローラ KLEGR EGR学習値 KFEGR EGR減量分燃料補正量 KLAF 空燃比学習補正量 FMAX 過大異常判定値 FMIN 過小異常判定値 FAF 空燃比F/B補正量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 45/00 345 F02D 45/00 345Z
Claims (4)
- 【請求項1】 内燃機関の排気の一部を吸気系に還流
し、かつ該排気の還流量の変化に応じたEGR減量分燃
料補正量分だけ燃料噴射弁の噴射量を補正して空燃比を
理想空燃比に近づける内燃機関のEGR装置に用いる故
障診断装置であって、 前記排気の還流量をEGR学習値として学習する学習手
段と、 前記排気の還流を強制的に停止し、前記EGR学習値を
あらかじめ設定した判定値と比較することにより故障診
断を行う故障診断手段と、を備えたことを特徴とする内
燃機関のEGR装置の故障診断装置。 - 【請求項2】 EGR学習値は、内燃機関の回転数及び
内燃機関の吸気管の内圧値で検索可能で、かつイグニッ
ションスイッチのオフ時にも読み出し可能に格納された
ことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のEGR装置
の故障診断装置。 - 【請求項3】 判定値は過大異常判定値及び過小異常判
定値であり、故障診断手段は、EGR学習値が過大異常
判定値以下の場合、EGR量が過大異常であると診断
し、過小異常判定値以上の場合、EGR量が過小異常で
あると診断することを特徴とする請求項1または2に記
載の内燃機関のEGR装置の故障診断装置。 - 【請求項4】 内燃機関の排気の一部を吸気系に還流
し、かつ該排気の還流量の変化に応じたEGR減量分燃
料補正量分だけ燃料噴射弁の噴射量を補正すると共に、
空燃比学習補正量を設定し該空燃比学習補正量に応じて
前記噴射量を調整して空燃比を理想空燃比に近づける内
燃機関のEGR装置に用いる故障診断装置であって、 前記排気の還流量をEGR学習値として学習する学習手
段と、 前記排気の還流を強制的に停止し、前記EGR学習値を
あらかじめ設定した判定値と比較することにより故障診
断を行う故障診断手段と、を備え、排気の還流を停止し
た時点で前記空燃比学習補正量を保持し、かつ前回記憶
されたEGR学習値を用いて空燃比を理想空燃比に近づ
けるように補正することを特徴とする内燃機関のEGR
装置の故障診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9153400A JPH10339216A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 内燃機関のegr装置の故障診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9153400A JPH10339216A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 内燃機関のegr装置の故障診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10339216A true JPH10339216A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15561669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9153400A Pending JPH10339216A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 内燃機関のegr装置の故障診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10339216A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7096861B1 (en) * | 2005-03-15 | 2006-08-29 | Honda Motor Co., Ltd. | Control system for internal combustion engine |
KR100623752B1 (ko) | 2004-08-30 | 2006-09-19 | 현대자동차주식회사 | 엔진과 모터가 탑재되는 하이브리드 차량의 연료 시스템 진단방법 |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP9153400A patent/JPH10339216A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100623752B1 (ko) | 2004-08-30 | 2006-09-19 | 현대자동차주식회사 | 엔진과 모터가 탑재되는 하이브리드 차량의 연료 시스템 진단방법 |
US7096861B1 (en) * | 2005-03-15 | 2006-08-29 | Honda Motor Co., Ltd. | Control system for internal combustion engine |
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