JPH10338328A - 空気浮上式コンベヤ - Google Patents

空気浮上式コンベヤ

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JPH10338328A
JPH10338328A JP16953597A JP16953597A JPH10338328A JP H10338328 A JPH10338328 A JP H10338328A JP 16953597 A JP16953597 A JP 16953597A JP 16953597 A JP16953597 A JP 16953597A JP H10338328 A JPH10338328 A JP H10338328A
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Naoaki Kamiya
尚亮 紙屋
Yuji Kobayashi
雄二 小林
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部点検が容易で、腐食、磨耗した部分のみ
を交換でき、外径寸法の割に幅広のベルトを用いて輸送
力を高められる空気浮上式コンベヤを提供する。 【解決手段】 円形の筒状シェルを直径方向に二分され
た形状の上部シェル1aと下部シェル1bとから構成
し、上部シェル1aは下部シェル1bに対し着脱自在
で、キャリヤ用トラフ11とリターン用トラフ12が上
下に配置され、それぞれ下部シェル1bの内壁に固定さ
れた支持フレーム9に着脱自在に取り付けている。各ト
ラフ11、12の下面中央にエアー吹出孔14にエアー
を供給するエアーダクト15が取り付けられ、エアーダ
クト15に接続された連結エアーパイプ17u、17d
と下部シェル1bを貫通している導入パイプ6u、6d
とからなり、互いにフランジ接合により着脱自在に結合
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気浮上式コンベ
ヤに関する。さらに詳しくは、バルクの粉粒体、塊体、
あるいは種々の軽量物を搬送するのに用いられ、ベルト
の走行抵抗を軽減するためエアーでベルトを浮上させた
状態で走行させる空気浮上式コンベヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、特公平7−6440
5号公報に示されたコンベヤがある。この従来技術は、
図7に示すように、コンベヤの中間部を二重円筒構造と
している。すなわち、外側の円筒状シェル120の中に
さらに内側の円筒状シェル110を入れ、内側シェル1
10で被搬送物を運ぶキャリヤ側ベルト151を支持
し、外側シェル120でリターン側ベルト152を支持
するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記二重筒
構造の従来例では、つぎのような問題がある。 二重筒構造のため、日常の内部点検が難しく、腐食度
合いのチェックができない。とくに内側シェル110の
内部点検が難しい。 腐食、磨耗したとき部分的交換ができず、中間部の交
換が必要となる。 ベルト幅は、一般に、輸送能力に合わせて決定される
ので、内側シェルの大きさはそのベルト幅で決定され
る。しかしながら、リターン側のベルトが外側シェルで
支持されるので、輸送能力に比べ装置が大きくなる。逆
に言えば装置の大きさから見ると輸送能力が小さい。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、内部点検が容
易に行え、腐食したときはその部分のみを交換でき、外
径寸法の割に幅広のベルトを用いて輸送力を高められる
空気浮上式コンベヤを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の空気浮上式コ
ンベヤは、筒状シェル内でエンドレスのベルトを空気圧
で浮上させた状態で走行させる空気浮上式コンベヤであ
って、前記筒状シェルが、軸方向に切断して分割された
上部シェルと下部シェルとから構成され、前記上部シェ
ルは前記下部シェルの開口部に対し着脱自在に取り付け
られ、前記ベルトのキャリヤ側を支持するキャリヤ用ト
ラフと前記ベルトのリターン側を支持するリターン用ト
ラフが上下2段に配置され、前記各トラフが、前記下部
シェルの左右の内壁から内方に突出した左右上下2段の
ブラケットに固定された該下部シェルの内壁に沿って延
びる左右上下2段の支持フレームに着脱自在に取り付け
られており、前記下部シェルにおける前記上部シェルが
接合される開口部は前記各トラフを搬出できる大きさに
構成されていることを特徴とする。請求項2の空気浮上
式コンベヤは、前記キャリヤ用トラフと前記リターン用
トラフのそれぞれが各トラフの中央に長手方向に間隔を
おいて穿孔された複数のエアー吹出孔と、各トラフの下
面中央に取り付けられた前記各エアー吹出孔にエアーを
供給するエアーダクトとを備えており、前記エアーダク
トにエアーを供給するエアーパイプが、前記エアーダク
トに接続された連結パイプと前記下部シェルを貫通して
取り付けられている導入パイプとからなり、前記連結パ
イプの端部と前記導入パイプの端部は前記下部シェル内
でフランジ接合により着脱自在に結合されていることを
特徴とする。請求項3の空気浮上式コンベヤは、前記上
部シェルおよび下部シェルに、密閉自在な蓋を有する複
数の点検窓を、キャリヤ用トラフの上方空間、キャリヤ
用トラフとリターン用トラフの間の空間および、リター
ン用トラフの下方空間を視認できるように設けたことを
特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、上部シェルを外
すとその開口部からキャリヤ用トラフもリターン用トラ
フも下部シェルから取り外して外に出すことができるの
で、腐食、磨耗した部分のみを取り替えることができ
る。また、2個のトラフは上下2段に配置され1本の筒
状シェルに納められているので、二重筒構造のシェルに
対応する外側シェルに合わせた幅のベルトを採用でき
る。このため二重筒構造の内側シェルに合わせた幅のベ
ルトしか採用できない従来例に比べ、同じ大きさの装置
であればベルト幅が広くなるので輸送力を高くすること
ができる。さらに、上部シェルを開放することで、人が
シェル内に入れるので、定期点検も容易である。請求項
2の発明によれば、連結パイプと導入パイプをフランジ
で切り離すことにより、トラフの取り出し時に連結パイ
プとエアーダクトも一緒に機外へ取り出せるので、交換
等の作業が容易に行える。請求項3の発明によれば、複
数の点検窓によって、シェル内の全空間を点検できるの
で、日常の点検が容易に行える。また、密閉可能な蓋が
付いているので、被搬送物の粉体等が外に漏れない。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1の(A)図は本発明の一実施形
態に係る空気浮上式コンベヤの円形の筒状シェル1の断
面図であり、(B)図は(A)図のB部拡大図、(C)
図は(A)図のC部拡大図、図2は図1のII線矢視図、
図3は同コンベヤの要部側面図、図4は図3のIV線矢視
図、図5は図3のV線矢視図、図6は同コンベヤの全体
側面図である。
【0008】まず、図6に基づき、本実施形態の空気浮
上式コンベヤの全体構成を説明する。1は、コンベヤの
円形の筒状シェルで、この筒状シェル1を複数個連結し
て中間部を構成している。図では3個の筒状シェル1を
示しているが、2個以下でも4個以上であってもよい。
2はヘッドプーリ、3はテールプーリで、これにエンド
レスのベルト4が巻き掛けられている。5はベルト浮上
用のファン、6はエアー配管である。このコンベヤにお
いて、ヘッドプーリ2を駆動して、ベルト4を循環走行
させながら、エアー配管6でベルト下面にエアーを供給
すると、ベルト4はトラフ(図示省略)との間に形成さ
れた空気膜上を走行して、極めて抵抗の少ない状態でベ
ルト上の物品を搬送することができる。
【0009】つぎに、図1〜2に基づき、円形の筒状シ
ェル1の詳細を説明する。筒状シェル1は、これを軸方
向に沿って切断して直径方向に二分された形状の上部シ
ェル1aと下部シェル1bとから構成されている。上部
シェル1aは、シェル中心Oを中心として両側端を挟む
角θが約120°の範囲で形成され、下部シェル1bよ
りも小さく、ちょうど下部シェル1bの開口部を閉塞す
る蓋の機能を果たすようになっている。この上部シェル
1aの両側縁と下部シェル1bの両側縁には、それぞれ
フランジ7a、7bが形成され、それらをボルトで結合
することにより、上部シェル1aは下部シェル1bに対
し着脱自在に取り付けられている。図1で想像線で示す
上部シェル1aは下部シェル1bから取り外した状態を
示している。下部シェル1bの上端に形成される開口部
の大きさは、後述するトラフ11、12より大きくなっ
ているが、トラフ11、12を搬出できるのであれば少
し小さくてもよい。
【0010】前記下部シェル1bの上端部内壁の両側、
および中段部内壁の両側からは、それぞれ内方に突出し
た左右上下2段のブラケット8が軸方向に間隔をあけて
複数個が取付けられており、各ブラケット8にアングル
材を用いた左右上下2段の支持フレーム9が固定されて
いる。これらの支持フレーム9のうち、上段の左右の支
持フレーム9にキャリヤ用トラフ11が着脱自在に取り
付けられ、下段の左右の支持フレーム9にリターン用ト
ラフ12が着脱自在に取り付けられている。
【0011】前記各トラフ11、12は、いずれも桶状
の部材で、両側縁が水平なフランジ部13となってお
り、このフランジ部13を前記支持フレーム9上に載
せ、ボルトで結合するようになっている。また、前記各
トラフ11、12の下面中央には、複数のエアー吹出孔
14が長手方向に間隔をあけて形成され、そのエアー吹
出孔14にエアーを供給するエアーダクト15が取り付
けられている。このエアーダクト15から供給されたエ
アーがエアー吹出孔14から上方に噴出して、トラフ1
1、12上面を走行しているベルト4との間に進入して
空気膜を作り、ベルト4の走行抵抗を少なくするのであ
る。
【0012】つぎに、図3〜5に基づき、エアー配管6
や点検窓21〜23等を説明する。エアー配管6は、機
外の共通パイプ6aとこれから分岐した上部導入パイプ
6uと下部導入パイプ6dからなり、共通パイプ6aは
コンベヤの外側に配置した架台に固定され、上部導入パ
イプ6uと下部導入パイプ6dは下部シェル1bに取り
付けた、フランジ16にボルト結合されている。一方、
前記上下のエアーダクト15には横方向に延びる連絡パ
イプ17u、17dが固定されており、この2本の連結
パイプ17u、17dの端部と前記各導入パイプ6u、
6dとはフランジ18をボルト結合することによって着
脱自在に連結されている。
【0013】前記上部シェル1aには点検窓21が取り
付けられ、前記下部シェル1bには2点の点検窓22、
23が取り付けられている。この3個の点検窓21、2
2、23は、シェル1の側方において、円周方向に約6
0°の角度を離して、いずれもシェル1中心方向に向け
て取り付けられている。よって点検窓21によってキャ
リヤ用トラフ11の上面空間を点検でき、点検窓22に
よってキャリヤ用トラフ11の下面とリターン用トラフ
12の上面との間の空間を点検でき、点検窓23によっ
てリターン用トラフ13の下側空間を点検することがで
きる。また、上記点検窓21、22、23はいずれも密
閉可能な蓋24を有しているので、シェル内外を気密に
遮断することができる。
【0014】つぎに、キャリヤ用トラフ11やリターン
用トラフ12を下部シェル1b内から外に出す要領につ
いて説明する。まず、上部シェル1aと下部シェル1b
とを連結しているフランジ7a、7bのボルトをほどい
て、下部シェル1bから上部シェル1aを取り外す。ま
た、点検窓22、23からの蓋24を取り外し、点検窓
22、23から前記フランジ18のボルトをほどいて上
部、下部導入パイプ6u、6dと連結パイプ17u、1
7dの連結を解除する。その後、キャリヤ用トラフ11
を支持フレーム9から取り外して下部シェル1bから搬
出し、つぎにリターン用トラフ12を支持フレーム9か
ら取り外して下部シェル1bから搬出する。また、下部
シェル1bにキャリヤ用トラフ11とリターン用トラフ
12を取り付ける際は、前記と逆の手順で行えばよい。
なお、導入パイプ6u、6dもフランジ16のボルトを
ほどくことによって下部シェル1bの側方へ取り出すこ
とができる。また、筒状シェル1を前記実施形態では円
形にしたが、これに限定されることなく角形(正方形、
長方形等)でもよい。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上部シェルを
外した開口部からキャリヤ用トラフもリターン用トラフ
も外に出して、腐食、磨耗した部分のみを取り替えるこ
とができる。また、2個のトラフは1本の筒状シェルに
納められているので、二重筒構造のシェルに対応する外
側シェルに合わせた幅のベルトを採用できる。このため
従来例に比べ、輸送力を高くすることができる。さら
に、上部シェルを開放することで、点検が容易となる。
請求項2の発明によれば、連結パイプと導入パイプをフ
ランジで切り離すことにより、トラフの取り出し時に連
結パイプとエアーダクトも一緒に機外へ取り出せるの
で、交換等の作業が容易に行える。請求項3の発明によ
れば、複数の点検窓によって、シェル内の全空間を点検
できるので、日常の点検が容易に行える。また、密閉可
能な蓋が付いているので、被搬送物の粉体等が外に漏れ
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る空気浮上式コンベヤ
の円形の筒状シェル1の断面図である。
【図2】図1のII線矢視図である。
【図3】同コンベヤの要部側面図である。
【図4】図3のIV線矢視図である。
【図5】図3のV線矢視図である。
【図6】同コンベヤの全体側面図である。
【符号の説明】
1 筒状シェル 1a 上部シェル 1b 下部シェル 4 ベルト 6 エアー配管 7a フランジ 7b フランジ 8 ブラケット 9 支持フレーム 11 キャリヤ用トラフ 12 リターン用トラフ 14 エアー吹出孔 15 エアーダクト 17d 連結パイプ 17u 連結パイプ 21 点検窓 22 点検窓 23 点検窓
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る空気浮上式コンベヤ
の円形の筒状シェル1の断面図である。
【図2】図1のII線矢視図である。
【図3】同コンベヤの要部側面図である。
【図4】図3のIV線矢視図である。
【図5】図3のV線矢視図である。
【図6】同コンベヤの全体側面図である。
【図7】従来のコンベヤの斜視図である。
【符号の説明】 1 筒状シェル 1a 上部シェル 1b 下部シェル 4 ベルト 6 エアー配管 7a フランジ 7b フランジ 8 ブラケット 9 支持フレーム 11 キャリヤ用トラフ 12 リターン用トラフ 14 エアー吹出孔 15 エアーダクト 17d 連結パイプ 17u 連結パイプ 21 点検窓 22 点検窓 23 点検窓

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状シェル内でエンドレスのベルトを空気
    圧で浮上させた状態で走行させる空気浮上式コンベヤで
    あって、前記筒状シェルが、軸方向に切断して分割され
    た上部シェルと下部シェルとから構成され、前記上部シ
    ェルは前記下部シェルの開口部に対し着脱自在に取り付
    けられ、前記ベルトのキャリヤ側を支持するキャリヤ用
    トラフと前記ベルトのリターン側を支持するリターン用
    トラフが上下2段に配置され、前記各トラフが、前記下
    部シェルの左右の内壁から内方に突出した左右上下2段
    のブラケットに固定された該下部シェルの内壁に沿って
    延びる左右上下2段の支持フレームに着脱自在に取り付
    けられており、前記下部シェルにおける前記上部シェル
    が接合される開口部は前記各トラフを搬出できる大きさ
    に構成されていることを特徴とする空気浮上式コンベ
    ヤ。
  2. 【請求項2】前記キャリヤ用トラフと前記リターン用ト
    ラフのそれぞれが各トラフの中央に長手方向に間隔をお
    いて穿孔された複数のエアー吹出孔と、各トラフの下面
    中央に取り付けられた前記各エアー吹出孔にエアーを供
    給するエアーダクトとを備えており、前記エアーダクト
    にエアーを供給するエアーパイプが、前記エアーダクト
    に接続された連結パイプと前記下部シェルを貫通して取
    り付けられている導入パイプとからなり、前記連結パイ
    プの端部と前記導入パイプの端部は前記下部シェル内で
    フランジ接合により着脱自在に結合されていることを特
    徴とする請求項2記載の空気浮上式コンベヤ。
  3. 【請求項3】前記上部シェルおよび下部シェルに、密閉
    自在な蓋を有する複数の点検窓を、キャリヤ用トラフの
    上方空間、キャリヤ用トラフとリターン用トラフの間の
    空間および、リターン用トラフの下方空間を視認できる
    ように設けたことを特徴とする請求項1または2記載の
    空気浮上式コンベヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT13395U1 (de) * 2009-05-15 2013-12-15 Rudnick & Enners Maschinen Und Anlagenbau Gmbh Gurtförderer in einem geschlossenem profil mit verschraubter abdeckung

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT13395U1 (de) * 2009-05-15 2013-12-15 Rudnick & Enners Maschinen Und Anlagenbau Gmbh Gurtförderer in einem geschlossenem profil mit verschraubter abdeckung

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