JPH10338291A - コンテナ用冷凍装置 - Google Patents

コンテナ用冷凍装置

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JPH10338291A
JPH10338291A JP9147447A JP14744797A JPH10338291A JP H10338291 A JPH10338291 A JP H10338291A JP 9147447 A JP9147447 A JP 9147447A JP 14744797 A JP14744797 A JP 14744797A JP H10338291 A JPH10338291 A JP H10338291A
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evaporator
thermometer
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンテナ用冷凍装置における温度センサと温
度計挿入口部材の好適な取付構造を提案する。 【解決手段】 蒸発器8からの吹出空気温度の最下点
位置である側面通風路32に臨んで対向するケーシング
2の側壁2aに凹部40を設け、この凹部40内に温度
センサ21を取り付ける。かかる構成とすることで、該
温度センサ21により吹出空気温度を最も温度の低い位
置で確実に検出することができ、該検出温度に基づく冷
凍装置の制御が高精度の下で行われる。また温度センサ
21を、ケーシング2の側壁2aに形成した凹部40内
に、しかも該温度センサ21の先端が少なくとも開口5
3の口縁及び上記側面通風路32の通路壁55よりも内
側寄りに位置するようにして取り付ける。これにより、
冷凍装置を上記コンテナ50の開口53部分に嵌挿状態
で架装する場合、上記温度センサ21が上記開口53の
口縁及び上記側面通風路32の通路壁55と干渉するの
が確実に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、コンテナ用冷凍
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13及び図14には、従来のコンテナ
用冷凍装置63の概略構造を模式的に示しており、同各
図において符号64は矩形偏平状の外観形態をもち、コ
ンテナ60の開口61部分にその外側から嵌挿状態で架
装されるケーシングである。このケーシング64の庫内
側には庫内ファン66,66と蒸発器65とが備えられ
る一方、庫外側には図示しないが凝縮器、圧縮機等が備
えられている。そして、庫内空気は、上記蒸発器65に
おいて熱交換され、吹出空気(冷風)としてコンテナ6
0の庫内へ吹き出される。この場合、庫内温度の均一化
を図るために、上記ケーシング64の背面側には背面通
風路75を、上記開口61の両側部には該開口61内に
嵌挿架装された上記ケーシング64の側面に近接対向し
て上下方向に延びる側面通風路76,76と、上記背面
通風路75と側面通風路76の下端に連通して上記コン
テナ60の底部をその長手方向に延びる底部通風路77
とを設け、上記蒸発器65からの吹出空気を、上記背面
通風路75と上記各側面通風路76,76を介して上記
底部通風路77側に導入し、該底部通風路77から上記
コンテナ60内に適宜吹き出すようにしている。
【0003】一方、庫内温度の均一化をさらに促進すべ
く、上記蒸発器65のパス取りにも工夫をしている。即
ち、庫内温度の均一化を図るには、上記蒸発器65から
吹き出される吹出空気の温度が該蒸発器65の全域にお
いて可及的に均一化されていることが望ましい。このた
め、図13に示すように、分流器68から延びる分流管
69,69,・・を、上記蒸発器65の一端65a側と
他端65b側とに接続し、該蒸発器65に対してその両
端からそれぞれ対向するようにして冷媒を循環させる、
いわゆる「ダブルインレット方式」を採用することで、
上記蒸発器65の一端65a側から冷媒が流入する伝熱
管と、他端65b側から冷媒が流入する伝熱管との間に
おいて「乾き域」を相殺し、「乾き域」側を通過する吹
出空気温度が「湿り域」側を通過する吹出空気温度より
も高くなることに起因する吹出空気の温度分布の不均一
を可及的に解消するようにしている。
【0004】また、冷凍装置63の運転制御には上記吹
出空気温度を検出する温度センサ71の設置が必要があ
り、しかもこの温度センサ71の設置場所は、吹出空気
温度の最も低い位置、即ち、最下点位置に設定する必要
があるが、かかる「ダブルインレット方式」を採用した
場合には、上記蒸発器65から吹き出される吹出空気の
温度は該蒸発器65の全域で略均等とされるので、従来
は図13及び図14に示すように、上記温度センサ71
を上記蒸発器65の下流側空間に臨ませて取り付けてい
る。また、この温度センサ71が正常に作動しているか
どうかを上記吹出空気温度を直接計測して検査する必要
があり、このため温度計挿入口部材72をも備えるが、
従来はこの温度計挿入口部材72を上記ケーシング64
の庫外から上記蒸発器65の下流側空間に臨むようにし
て嵌挿配置している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のよう
に上記蒸発器65のパス取り方式として「ダブルインレ
ット方式」を採用した場合には、その配管構成が複雑と
なることもあって、該蒸発器65の製造コストが高くつ
き、延いては冷凍装置63のコストアップを招来するこ
とになる。このため、蒸発器のパス取り方式を、従来の
「ダブルインレット方式」から、製造コストの低い「シ
ングルインレット方式」に変更することが試みられてい
る。
【0006】ところが、かかる「シングルインレット方
式」を採用した場合には、上述のように蒸発器から吹き
出される吹出空気の温度に偏りが生じるため、この吹出
空気温度の偏りを考慮した上で、上記温度センサ及び温
度計挿入口部材の配置位置を設定することが必要とな
る。
【0007】そこで本願発明は、蒸発器のパス取り方式
として「シングルインレット方式」を採用したコンテナ
用冷凍装置において、吹出空気の温度検出用の温度セン
サと、該温度センサの作動検査用の温度計取付用の温度
計挿入口部材の好適な取付構造を提案することを目的と
してなされたものである。
【0008】
【発明の技術的背景】本願発明者は、上記の如き技術課
題を解決するための手段を検討するに際して、「シング
ルインレット方式」の蒸発器を備え、且つ該蒸発器から
の吹出空気を、少なくともケーシングの側方に配置され
たコンテナ側の側面通風路を介して庫内側へ吹き出すよ
うに構成されたコンテナ用冷凍装置を対象とし、吹出空
気の温度分布を実験により調べた。この実験結果によれ
ば、蒸発器が「シングルインレット方式」のパス取りで
あることから、該蒸発器からの吹出空気温度は、分流器
に近い側(即ち、伝熱管の「湿り域」に対応する部位)
が低いこと、及びこの吹出空気を上記蒸発器の両端側に
それぞれ配置される側面通風路を介して底部通風路に流
すことから、左右両側の側面通風路のうち、上記分流器
に近い側の側面通風路内における空気温度が最も低いこ
と、が知見された。
【0009】そこで本願発明者は、温度センサは吹出空
気温度の最下点位置に設置する必要があることを考慮し
て、上記分流器に近い側の側面通風路内の空気温度を検
出し得るように温度センサを配置することとするととも
に、該温度センサの作動検査用の温度計を挿入する温度
計挿入口部材も上記側面通風路内の空気温度を計測でき
るように配置するものとした。
【0010】さらに、このように上記温度センサ及び温
度計挿入口部材を上記側面通風路に臨んで配置する場
合、該側面通風路はコンテナの開口の側部に沿って設け
られるものであり、これに対して上記温度センサ及び温
度計挿入口部材はコンテナ用冷凍装置のケーシング側に
配置されるものであって、該ケーシングは冷凍装置を上
記コンテナの開口に嵌挿状態で架装する際に架装方向に
おいて該開口あるいは上記側面通風路の通路壁に対して
相対移動し、しかも上記ケーシングの側面と上記開口の
口縁及び側面通風路の通路壁とは近接対向状態とされて
いるので、上記冷凍装置をコンテナの開口に架装する際
には上記ケーシングの側面側に取り付けられる上記温度
センサ及び温度計挿入口部材が上記開口の口縁及び側面
通風路の通路壁と干渉して損壊しないようにその取付構
造を考慮することも必要である。
【0011】以上の如き実験による知見事項、及びその
知見事項に基づく取付構造において考慮すべき事項を比
較勘案した上で、以下に述べる如き具体的構成に想到し
たものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の如き技術背景に立
脚して、本願各発明では上記課題を解決するための具体
的手段として次のような構成を採用している。
【0013】本願の第1の発明では、図4及び図12に
例示するように、略矩形偏平状の外観形態をもつケーシ
ング2に蒸発器8、凝縮器11等の冷凍システム構成用
機器を取り付けて構成され、矩形状の開口53を備える
とともに該開口53の左右両側部に沿って上下方向に延
びる側面通風路32,32をそれぞれ設けたコンテナ5
0の上記開口53に対して、上記ケーシング2の両側面
2a,2bを上記側面通風路32,32にそれぞれ近接
対向させた状態で架装され、上記蒸発器8から吹き出さ
れる吹出空気を上記ケーシング2の両側壁2a,2bか
ら上記側面通風路32,32側へ導入するようにしたコ
ンテナ用冷凍装置において、上記蒸発器8を、その一端
8a側から他端8b側に向けて冷媒を循環させる構成と
し且つ上記ケーシング2に対してその両側壁2a,2b
に該蒸発器8の両端8a,8bをそれぞれ対向させた状
態で配置する一方、上記ケーシング2の上記両側壁2
a,2bのうち、上記蒸発器8の上記一端8aに対応す
る側壁2aに、該ケーシング2の内部側へ凹入し且つ上
記コンテナ50への架装状態において上記側面通風路3
2に臨ましめられる凹部40を形成するとともに、該凹
部40内に温度センサ21を、その先端が少なくとも上
記開口53の口縁及び上記側面通風路32の通路壁55
よりも上記開口53の内側寄りに位置せしめられた状態
で取り付けたことを特徴としている。
【0014】本願の第2の発明では、図6、図7及び図
9に例示するように、略矩形偏平状の外観形態をもつケ
ーシング2に蒸発器8、凝縮器11等の冷凍システム構
成用機器を取り付けて構成され、矩形状の開口53を備
えるとともに該開口53の左右両側部に沿って上下方向
に延びる側面通風路32,32をそれぞれ設けたコンテ
ナ50の上記開口53に対して、上記ケーシング2の両
側面2a,2bを上記側面通風路32,32にそれぞれ
近接対向させた状態で架装され、上記蒸発器8から吹き
出される吹出空気を上記ケーシング2の両側壁2a,2
bから上記側面通風路32,32側へ導入するようにし
たコンテナ用冷凍装置において、上記蒸発器8を、その
一端8a側から他端8b側に向けて冷媒を循環させる構
成とし且つ上記ケーシング2に対してその両側壁2a,
2bに該蒸発器8の両端8a,8bをそれぞれ対向させ
た状態で配置する一方、上記ケーシング2の上記両側壁
2a,2bのうち、上記蒸発器8の上記一端8aに対応
する側壁2aに、上記吹出空気を導入する空気孔18を
有し且つその内部に温度計を嵌挿可能とした温度計挿入
口部材15を備えるとともに、上記温度計挿入口部材1
5を、少なくとも上記開口53の口縁及び上記側面通風
路32の通路壁55よりも上記開口53の内側寄りに位
置する収納時姿勢と、上記側面通風路32内に突出する
使用時姿勢との間において姿勢変更可能なる如く構成し
たことを特徴としている。
【0015】本願の第3の発明では、図6、図7及び図
9に例示するように、略矩形偏平状の外観形態をもつケ
ーシング2に蒸発器8、凝縮器11等の冷凍システム構
成用機器を取り付けて構成され、矩形状の開口53を備
えるとともに該開口53の左右両側部に沿って上下方向
に延びる側面通風路32,32をそれぞれ設けたコンテ
ナ50の上記開口53に対して、上記ケーシング2の両
側面2a,2bを上記側面通風路32,32にそれぞれ
近接対向させた状態で架装され、上記蒸発器8から吹き
出される吹出空気を上記ケーシング2の両側壁2a,2
bから上記側面通風路32,32側へ導入するようにし
たコンテナ用冷凍装置において、上記蒸発器8を、その
一端8a側から他端8b側に向けて冷媒を循環させる構
成とし且つ上記ケーシング2に対してその両側壁2a,
2bに該蒸発器8の両端8a,8bをそれぞれ対向させ
た状態で配置する一方、上記ケーシング2の上記両側壁
2a,2bのうち、上記蒸発器8の上記一端8aに対応
する側壁2aに、該ケーシング2の内部側へ凹入し且つ
上記コンテナ50への架装状態において上記側面通風路
32に臨ましめられる凹部40を形成する一方、該凹部
40内に、上記吹出空気を導入する空気孔18を有し且
つその内部に温度計を嵌挿可能とした温度計挿入口部材
15を備えるとともに、上記温度計挿入口部材15を、
少なくとも上記開口53の口縁及び上記側面通風路32
の通路壁55よりも上記開口53の内側寄りに位置した
状態で該凹部40内に収納される収納時姿勢と、上記側
面通風路32内に突出する使用時姿勢との間において姿
勢変更可能なる如く構成したことを特徴としている。
【0016】本願の第4の発明では、図6に例示するよ
うに、上記第3の発明にかかるコンテナ用冷凍装置にお
いて、上記温度計挿入口部材15を、弾性材により形成
され、上記ケーシング2の上記コンテナ50の開口53
への架装時には該開口53又は上記側面通風路32の通
路壁55との干渉により弾性変形して上記収納時姿勢と
され、上記開口53又は上記側面通風路32の通路壁5
5との干渉が解消された状態ではその弾性復元力により
上記使用時姿勢とされるように構成したことを特徴とし
ている。
【0017】本願の第5の発明では、図7に例示するよ
うに、上記第3の発明にかかるコンテナ用冷凍装置にお
いて、上記温度計挿入口部材15を、折曲可能とし、折
曲操作によって上記収納時姿勢と使用時姿勢とを任意に
選択し得るように構成したことを特徴としている。
【0018】本願の第6の発明では、図9に例示するよ
うに、上記第3の発明にかかるコンテナ用冷凍装置にお
いて、上記温度計挿入口部材15を軸方向に伸縮可能に
構成し、その縮小状態においては上記収納時姿勢とさ
れ、その伸長状態においては上記使用時姿勢とされるよ
うにしたことを特徴としている。
【0019】本願の第7の発明では、図11に例示する
ように、略矩形偏平状の外観形態をもつケーシング2に
蒸発器8、凝縮器11等の冷凍システム構成用機器を取
り付けて構成され、矩形状の開口53を備えるとともに
該開口53の左右両側部に沿って上下方向に延びる側面
通風路32,32をそれぞれ設けたコンテナ50の上記
開口53に対して、上記ケーシング2の両側面2a,2
bを上記側面通風路32,32にそれぞれ近接対向させ
た状態で架装され、上記蒸発器8から吹き出される吹出
空気を上記ケーシング2の両側壁2a,2bから上記側
面通風路32,32側へ導入するようにしたコンテナ用
冷凍装置において、上記蒸発器8を、その一端8a側か
ら他端8b側に向けて冷媒を循環させる構成とされ且つ
上記ケーシング2に対してその両側壁2a,2bに該蒸
発器8の両端8a,8bをそれぞれ対向させた状態で配
置する一方、上記ケーシング2の上記両側壁2a,2b
のうち、上記蒸発器8の上記一端8aに対応する側壁2
aに、該ケーシング2の内部側へ凹入し且つ上記コンテ
ナ50への架装状態において上記側面通風路32に臨ま
しめられる凹部40を形成するとともに、該凹部40内
に、上記吹出空気を導入する空気孔18を有し且つその
内部に温度計を嵌挿可能とした温度計挿入口部材15
を、その先端が少なくとも上記開口53の口縁及び上記
側面通風路32の通路壁55よりも上記開口53の内側
寄りに位置せしめられた状態で取り付けたことを特徴と
している。
【0020】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0021】本願の第1の発明にかかるコンテナ用冷
凍装置によれば、蒸発器8をその一端8a側から他端8
b側に向けて冷媒を循環させる構成とし、且つ該蒸発器
8から吹き出される吹出空気を上記蒸発器8の両端8
a,8b側にそれぞれ設けた上記側面通風路32,32
を通して庫内へ吹き出す構成とした場合において吹出空
気温度の最下点位置である上記蒸発器8の一端8a寄り
の側面通風路32に臨んで対向する上記ケーシング2の
側壁2aに上記凹部40を設け、この凹部40内に温度
センサ21を取り付けているので、該温度センサ21に
よって吹出空気温度を最も温度の低い位置で確実に検出
することができ、該温度センサ21の検出結果に基づく
冷凍装置の制御が高精度の下で行われ、コンテナ50の
庫内収容物の安定した冷凍貯蔵が実現されるものであ
る。
【0022】また、上記温度センサ21を、上記ケーシ
ング2の側壁2aに形成した上記凹部40内に、しかも
該温度センサ21の先端が少なくとも上記開口53の口
縁及び上記側面通風路32の通路壁55よりも上記開口
53の内側寄りに位置するようにして取り付けているこ
とで、冷凍装置を上記コンテナ50の開口53部分に嵌
挿状態で架装する場合、上記温度センサ21が上記開口
53の口縁及び上記側面通風路32の通路壁55と干渉
するのが確実に防止され、かかる干渉の気遣いが無用で
ある分だけ上記冷凍装置の架装作業そのものが容易にな
るとともに、架装時における上記温度センサ21の損壊
が未然に防止されることで該温度センサ21の耐久性及
び作動上の信頼性が高められることにもなる。
【0023】本願の第2の発明にかかるコンテナ用冷
凍装置によれば、蒸発器8をその一端8a側から他端8
b側に向けて冷媒を循環させる構成とし、且つ該蒸発器
8から吹き出される吹出空気を上記蒸発器8の両端8
a,8b側にそれぞれ設けた上記側面通風路32,32
を通して庫内へ吹き出す構成とした場合において吹出空
気温度の最下点位置である上記蒸発器8の一端8a寄り
の側面通風路32に臨んで対向する上記ケーシング2の
側壁2aに、上記吹出空気を導入する空気孔18を有し
且つその内部に温度計を嵌挿可能とした温度計挿入口部
材15を配置しているので、上記温度計挿入口部材15
に温度計を挿入して該温度計挿入口部材15内に上記空
気孔18から流入する吹出空気の温度を計測すること
で、最も温度の低い位置での温度計測が実現され、この
温度計測に基づいて異常判定が行われる温度センサが吹
出空気温度の最下点位置に配置されるものであることか
らして、該温度センサの異常判定がより的確に行われる
ことになる。
【0024】また、上記温度計挿入口部材15を、少な
くとも上記開口53の口縁及び上記側面通風路32の通
路壁55よりも上記開口53の内側寄りに位置する収納
時姿勢と、上記側面通風路32内に突出する使用時姿勢
との間において姿勢変更可能なる如く構成しているの
で、冷凍装置を上記コンテナ50側に架装する場合には
上記温度計挿入口部材15をその収納時姿勢に設定して
おくことで、架装時において上記温度計挿入口部材15
が上記開口53の口縁及び上記側面通風路32の通路壁
55と干渉するのが確実に防止され、さらに上記冷凍装
置のコンテナ50側への架装完了後において上記温度計
挿入口部材15をその使用時姿勢に姿勢変更させること
で、該温度計挿入口部材15内に温度計を挿入して上記
側面通風路32内を流れる吹出空気の温度を計測するこ
とができるものである。即ち、この温度計挿入口部材1
5は、冷凍装置の架装時における損壊防止と架装後にお
ける温度計の挿入による適正な温度計測の実現との両立
が図れるものである。
【0025】本願の第3の発明にかかるコンテナ用冷
凍装置によれば、蒸発器8をその一端8a側から他端8
b側に向けて冷媒を循環させる構成とし、且つ該蒸発器
8から吹き出される吹出空気を上記蒸発器8の両端8
a,8b側にそれぞれ設けた上記側面通風路32,32
を通して庫内へ吹き出す構成とした場合において吹出空
気温度の最下点位置である上記蒸発器8の一端8a寄り
の側面通風路32に臨んで対向する上記ケーシング2の
側壁2aに上記凹部40を設け、この凹部40内に温度
計挿入口部材15を取り付けているので、該温度計挿入
口部材15に温度計を挿入して該温度計挿入口部材15
内に上記空気孔18から流入する吹出空気の温度を計測
することで、最も温度の低い位置での温度計測が実現さ
れ、この温度計測に基づいて異常判定が行われる温度セ
ンサが吹出空気温度の最下点位置に配置されるものであ
ることからして、該温度センサの異常判定がより的確に
行われることになる。
【0026】また、この場合、上記温度計挿入口部材1
5を、少なくとも上記開口53の口縁及び上記側面通風
路32の通路壁55よりも上記開口53の内側寄りに位
置した状態で上記凹部40内に収容される収納時姿勢
と、上記側面通風路32内に突出する使用時姿勢との間
において姿勢変更可能なる如く構成しているので、冷凍
装置を上記コンテナ50側に架装する場合には上記温度
計挿入口部材15をその収納時姿勢に設定しておくこと
で、架装時において上記温度計挿入口部材15が上記開
口53の口縁及び上記側面通風路32の通路壁55と干
渉するのが確実に防止され、さらに上記冷凍装置のコン
テナ50側への架装完了後において上記温度計挿入口部
材15をその使用時姿勢に姿勢変更させることで、該温
度計挿入口部材15内に温度計を挿入して上記側面通風
路32内を流れる吹出空気の温度を計測することができ
るものである。即ち、この温度計挿入口部材15は、冷
凍装置の架装時における損壊防止と架装後における温度
計の挿入による適正な温度計測の実現との両立が図れる
ものである。
【0027】尚、この発明では、上記温度計挿入口部材
15を上記ケーシング2の側壁2aに設けた凹部40内
に取り付けるようにしているので、上記第2の発明の如
く上記温度計挿入口部材15を上記側壁2a上に取り付
ける場合に比して、該温度計挿入口部材15を収納時姿
勢で収納するために必要なスペースの確保が容易であ
り、それだけ上記温度計挿入口部材15の構造設計及び
配置設計の自由度が向上するという利点がある。
【0028】 本願の第4の発明にかかるコンテナ用
冷凍装置によれば、上記に記載の効果に加えて次のよ
うな特有の効果が奏せられる。即ち、この発明では、上
記温度計挿入口部材15を、弾性材により形成し、上記
冷凍装置の上記コンテナ50の開口53への架装時には
該開口53又は上記側面通風路32の通路壁55との干
渉により弾性変形して上記収納時姿勢とされる一方、上
記開口53又は上記側面通風路32の通路壁55との干
渉が解消された状態ではその弾性復元力により上記使用
時姿勢とされるように構成しているので、冷凍装置の架
装作業時に意図的に上記温度計挿入口部材15の姿勢変
更をしなくとも、架装作業の進行に伴って自動的に収納
時姿勢と使用時姿勢の間で姿勢変更が行われ、意図的な
姿勢変更操作が不要である分だけ冷凍装置の架装作業の
容易化が図れるものである。
【0029】 本願の第5の発明にかかるコンテナ用
冷凍装置によれば、上記に記載の効果に加えて次のよ
うな特有の効果が奏せられる。即ち、この発明では、上
記温度計挿入口部材15を、折曲可能とし、折曲操作に
よって上記収納時姿勢と使用時姿勢とを任意に選択し得
るように構成しているので、冷凍装置の上記コンテナ5
0への架装作業時における上記温度計挿入口部材15の
姿勢変更が該温度計挿入口部材15の折曲操作という簡
単な操作で実現され、上記冷凍装置の架装作業の容易化
がさらに促進されるものである。
【0030】 本願の第6の発明にかかるコンテナ用
冷凍装置によれば、上記に記載の効果に加えて次のよ
うな特有の効果が奏せられる。即ち、この発明では、上
記温度計挿入口部材15を軸方向に伸縮可能に構成し、
その縮小状態においては上記収納時姿勢とされ、その伸
長状態においては上記使用時姿勢とされるようにしてい
るので、冷凍装置の上記コンテナ50への架装作業時に
おける上記温度計挿入口部材15の姿勢変更が該温度計
挿入口部材15の伸縮操作という簡単な操作で実現さ
れ、上記冷凍装置の架装作業の容易化がさらに促進され
るものである。
【0031】 本願の第7の発明にかかるコンテナ用
冷凍装置によれば、蒸発器8をその一端8a側から他端
8b側に向けて冷媒を循環させる構成とし、且つ該蒸発
器8から吹き出される吹出空気を上記蒸発器8の両端8
a,8b側にそれぞれ設けた上記側面通風路32,32
を通して庫内へ吹き出す構成とした場合において吹出空
気温度の最下点位置である上記蒸発器8の一端8a寄り
の側面通風路32に臨んで対向する上記ケーシング2の
側壁2aに凹部40を設け、この凹部40内に温度計挿
入口部材15を取り付けているので、上記温度計挿入口
部材15に温度計を挿入して該温度計挿入口部材15内
に上記空気孔18から流入する吹出空気の温度を計測す
ることで、最も温度の低い位置での温度計測が実現さ
れ、この温度計測に基づいて異常判定が行われる温度セ
ンサが吹出空気温度の最下点位置に配置されるものであ
ることからして、該温度センサの異常判定がより的確に
行われることになる。
【0032】また、この場合、上記温度計挿入口部材1
5を、その先端が少なくとも上記開口53の口縁及び上
記側面通風路32の通路壁55よりも上記開口53の内
側寄りに位置するようにして上記凹部40内に取り付け
ているので、冷凍装置の上記コンテナ50側への架装時
に上記温度計挿入口部材15が上記開口53の口縁及び
上記側面通風路32の通路壁55に干渉するということ
がなく、また架装完了後においてはそのまま上記温度計
挿入口部材15に温度計を挿入することで上記側面通風
路32側の吹出空気の温度をそのまま計測することがで
きる。即ち、この発明によれば、冷凍装置のコンテナ5
0への架装時及び架装完了後のいずれにおいても上記温
度計挿入口部材15を何ら操作する必要がないものであ
り、例えば上記第3、第5及び第6の発明の如く上記温
度計挿入口部材15の姿勢変更操作を必要とする場合に
比して冷凍装置の架装作業の更なる容易化が図れ、また
上記第4の発明の如く温度計挿入口部材15がその損壊
を伴わないものの上記開口53の口縁等と干渉すること
を前提とする構成の場合に比して、該温度計挿入口部材
15の耐久性あるいは信頼性の向上が期待できるもので
ある。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかるコンテナ
用冷凍装置を幾つかの好適な実施形態に基づいて具体的
に説明する。
【0034】第1の実施形態 図1〜図3には、本願発明の第1の実施形態にかかるコ
ンテナ用冷凍装置1を示している。この冷凍装置1は、
矩形断面形状をもつコンテナ50の周壁51の一端に設
けられる矩形形状の開口53内にその外方から嵌挿状態
で架装されるものであって、全体として矩形偏平状の外
観形態をもつケーシング2を備えている。このケーシン
グ2は、上記冷凍装置1を上記コンテナ50の開口53
に架装した状態において庫外側に位置する庫外ケーシン
グ3と庫内側に位置する庫内ケーシング4とを、これら
両者間に断熱層30(図6参照)を介在させた状態で衝
合させ且つこれらを一体化して構成される。そして、こ
のケーシング2は、その背面側(庫内側)の上部に第1
機器収容室5Aを、庫外側の下部に第2機器収容室5B
を、それぞれ備えており、上記第1機器収容室5Aには
モーター7により回転駆動される左右一対の庫内ファン
6,6と、次述する蒸発器8等の機器が配置され、また
上記第2機器収容室5Bには庫外ファン12を備えた凝
縮器11と圧縮機13と配電盤14等が配置されてい
る。また、上記庫内ケーシング4の上記第1機器収容室
5Aの下端部に対応する位置にはドレンパン9が設けら
れ、このドレンパン9の上側に上記蒸発器8が位置して
いる。
【0035】尚、上記蒸発器8は、上述のように上記ケ
ーシング2の上記第1機器収容室5A内に配置されるも
のであるが、この実施形態においては、この蒸発器8を
上記ケーシング2の幅方向に配置するとともに、そのパ
ス取り方式として「シングルインレット方式」を採用
し、該蒸発器8の一端8a側に分流器10を配置し、該
分流器10からの分流管を全て該一端8a側に接続し、
該一端8a側から他端8b側に向けて冷媒を循環させる
ようにしている。
【0036】一方、上記ケーシング2における上記庫外
ケーシング3と庫内ケーシング4とは、上記第2機器収
容室5B部分においては上記庫内ケーシング4が上記庫
外ケーシング3の外側に位置しており、該第2機器収容
室5Bの側壁は上記庫外ケーシング3の側壁35と上記
庫内ケーシング4の側壁43との二層構造とされ、また
該第2機器収容室5Bの奥壁は上記庫外ケーシング3の
底壁34と庫内ケーシング4の後壁44との二層構造と
されている。尚、上記庫内ケーシング4の上記両側壁4
3,43は、上記ケーシング2の側壁2a,2bを構成
するものであり、ここでは説明の便宜上、上記両側壁2
a,2bのうち、上記蒸発器8の一端8a寄りに位置す
る側壁を「側壁2a」とし、他端8b寄りに位置する側
壁を「側壁2b」とする。
【0037】また、上記ケーシング2における上記蒸発
器8の両端部にそれぞれ対応する部分は、図1に示すよ
うにそれぞれ開口部27,27が設けられており、上記
第1機器収容室5Aの上記蒸発器8の下流側空間はこれ
ら各開口部27,27を介して上記ケーシング2の両側
方にそれぞれ開放されている。
【0038】さらに、上記庫内ケーシング4の後壁44
には、上下方向に延びる突条25,25,・・が所定間
隔で複数本形成されている。そして、この各突条25,
25,・・の先端面上に載置された状態で平板状の裏板
24が上記ケーシング2の高さ方向の全域に跨がって取
り付けられており、上記庫内ケーシング4の後壁44と
上記裏板24との間には、上記各突条25,25,・・
の間に位置して上下方向に延びる複数本の背面通風路3
1,31,・・が形成されている。尚、この各背面通風
路31,31,・・は、その上端を上記蒸発器8の下流
側空間に開放させるとともに、その下端を上記コンテナ
50の底部に設けられた底部通風路57,57,・・に
開放させている。
【0039】一方、上記ケーシング2の両側壁2a,2
bのうち、上記蒸発器8の一端8a寄りに位置する側壁
2aの、しかも上記第2機器収容室5Bに対応する位置
には、図4〜図6に示すように、矩形状の平面形状をも
ち且つ上記第2機器収容室5B側に凹入する所定深さの
凹部40が形成されている。
【0040】尚、この凹部40は、その上縁部と下縁部
とをそれぞれ傾斜面としている。また、この凹部40
は、上記冷凍装置1を後述するコンテナ50の開口53
に嵌挿状態で架装した状態において、該コンテナ50側
に設けた後述の側面通風路32の通路壁を構成する通風
路形成部材55に近接対向するとともに、該通風路形成
部材55に開口形成した開口部29に対応し、該開口部
29を介して上記側面通風路32の内部に臨ましめられ
る。
【0041】上記凹部40には、上記蒸発器8からの吹
出空気の温度を検出する温度センサ21が、該凹部40
の口縁高さ、即ち、上記側壁2aの表面よりも該凹部4
0側へ没入した状態で取り付けられている。また、この
温度センサ21から延びるリード線22は、上記側壁2
aに沿って延びる上記突条25に形成した溝41を介し
て上記凹部40側から上記背面通風路31側へ引き出さ
れ、さらに上記後壁44を貫通して上記第1機器収容室
5A側へ取り出されており、上記温度センサ21により
検出される吹出空気温度に基づいて上記冷凍装置1の運
転制御がなされる。
【0042】さらに、上記凹部40の上記温度センサ2
1配置位置の側方には、該凹部40部分において上記側
壁2aを貫通した状態で次述の温度計挿入口部材15
が、上記第2機器収容室5B側から該凹部40側に向け
て取り付けられている。この温度計挿入口部材15は、
上述のように、上記吹出空気温度を直接計測することで
上記温度センサ21の異常検出を行うための温度計(図
示省略)を、必要に応じて上記第2機器収容室5B側か
ら嵌挿するためのものであって、次述の第1筒体16と
第2筒体17とを備えている。
【0043】上記第1筒体16は、例えば適度の剛性を
もつ樹脂製筒体で構成されるものであって、上記ケーシ
ング2の側壁2aをその厚さ方向に貫通して上記第2機
器収容室5Bと上記凹部40との間に跨がって配置され
るとともに、上記第2機器収容室5B側の端部が上記側
壁2a側に固定されている。また、この第1筒体16の
長さは、上記側壁2aへの嵌挿状態において、その先端
が上記側壁2aの表面よりも外方へ突出しないような寸
法に設定されている。
【0044】上記第2筒体17は、適度の弾性をもつラ
バー材で有底筒状に一体形成されるとともにその外周面
に多数の空気孔18,18,・・を形成してなるもので
あって、上記第1筒体16の先端部に該第1筒体16と
同軸状に装着固定されている。そして、この第2筒体1
7は、その自由状態(図6に実線図示する状態)におい
ては、上記第1筒体16と同軸状形態を維持したまま上
記側壁2aから外方へ大きく突出し、上記第1筒体16
側の開口端側からの温度計の挿入を許容し得るようにな
っている。これに対して、後述する如く上記冷凍装置1
の上記コンテナ50側への架装時に、上記第2筒体17
に架装方向への外力が作用した場合には、図6に鎖線図
示するようにその基端部分において折曲状態に弾性変形
し、上記凹部40内にほぼ収容された状態を維持し得る
ようになっている。
【0045】一方、上記コンテナ50は、周壁51によ
って矩形の断面形状をもつ箱体状に形成されるととも
に、その軸方向の一端に位置する端面壁52には矩形の
開口53を形成しており、この開口53内に上記冷凍装
置1が嵌挿状態で架装されるようになっている。そし
て、このコンテナ50の上記開口53の左右両側縁の庫
内側の隅部には、それぞれ「L」字状の断面形状をもつ
通風路形成部材55により上下方向に延びる側面通風路
32,32がそれぞれ形成されている。尚、この通風路
形成部材55の内側面55aは、上記開口53の内面と
同一平面を構成する如くその形成位置が設定されてい
る。
【0046】上記通風路形成部材55は、図1に示すよ
うに、その上部側に開口部28を形成する一方、その下
部側には開口部29を形成している(但し、この開口部
29は、上記冷凍装置1のケーシング2における一方の
側面2aに対応する側のみに設けられる)。そして、上
記各開口部28,29は、上記コンテナ50の開口53
部分に上記冷凍装置1を架装した時、上記開口部28は
上記冷凍装置1側の上記開口部27に対応し、上記開口
部29は上記凹部40に対応するように、それぞれその
形成位置が設定されている。
【0047】続いて、上記冷凍装置1を上記コンテナ5
0の開口53部分への架装作業について説明する。冷凍
装置1の架装は、上記ケーシング2の上記凹部40部分
に上記温度センサ21と温度計挿入口部材15とを取り
付けた状態のまま、上記冷凍装置1をその背面側(即
ち、上記裏板24側)から上記コンテナ50の開口53
に嵌挿し、その前面側を上記コンテナ50の端面壁52
に締着固定することで行われる。この場合、上記ケーシ
ング2の側面2a,2bが、それぞれ上記コンテナ50
側の開口53の内面及び上記通風路形成部材55の内側
面55aにそれぞれ近接対向していることから、この架
装作業時における上記温度センサ21及び温度計挿入口
部材15のコンテナ50側との干渉が懸念される。しか
しながら、この実施形態のものにおいては、上記温度セ
ンサ21は上記側壁2aに形成した上記凹部40内に没
入状態で配置されているので上記開口53の内面あるい
は上記通風路形成部材55の内側面55aとの干渉は生
じない。また、上記温度計挿入口部材15においては、
その第1筒体16は上記側壁2aの内側に位置している
ため干渉の危険性はないが、上記第2筒体17はその自
由状態において上記凹部40よりも外側へ突出している
ので該開口53の内面及び上記通風路形成部材55の内
側面55aとの干渉が生じることになる。しかし、この
場合、上記第2筒体17は弾性変形可能なラバー材で構
成されているので、架装作業時にこれが上記開口53の
内面及び通風路形成部材55の内側面55aと干渉した
場合、該第2筒体17は適度に折曲方向に弾性変形し、
上記冷凍装置1の架装を許容する。そして、架装完了状
態においては、上記凹部40が上記通風路形成部材55
側の上記開口部29と対応し、該第2筒体17の上記通
風路形成部材55側との干渉状態が解消されるので、該
第2筒体17は自己の弾性復元力により自由状態に復帰
し、上記通風路形成部材55の内側の上記側面通風路3
2内に突出する。
【0048】従って、上記ケーシング2の側壁2aに上
記温度センサ21と温度計挿入口部材15を配置してい
るものの、かかる各部材21,15の存在によって上記
冷凍装置1の架装が阻害されるということがない。換言
すれば、架装作業に際して上記温度センサ21及び温度
計挿入口部材15の上記コンテナ50側との干渉を気に
することなく架装作業を行え、それだけ架装作業の容易
化が図られることになる。
【0049】次に、このようにして上記コンテナ50側
に架装された上記冷凍装置1の運転状態について説明す
る。上記冷凍装置1が運転されると、上記コンテナ50
内の庫内空気は上記庫内ファン6,6により上記蒸発器
8側に吸入され、該蒸発器8においてその内部を循環す
る冷媒との間で熱交換をして温調空気(冷気)としてそ
の下流側空間に吹き出される。この蒸発器8の下流側空
間に吹き出された温調空間は、その一部は上記各背面通
風路31,31,・・を通って上記各底部通風路57,
57,・・側に供給される。また、他の一部は、上記各
開口部27,27から上記各側面通風路32,32側に
流入し、該各側面通風路32,32を流下して上記各底
部通風路57,57,・・に供給される。そして、この
各底部通風路57,57,・・に供給された温調空気
は、該各底部通風路57,57,・・を通って上記コン
テナ50の他端側へ送られる間に、該各底部通風路5
7,57,・・から適宜庫内に吹き出され、庫内を均一
的に冷却することになる。
【0050】この場合、上記蒸発器8が「シングルイン
レット方式」のパス取り方式とされ、且つ該蒸発器8か
らの吹出空気を上記側面通風路32,32側へ導入する
構成を採用しているので、該吹出空気温度の最下点位置
は、上記蒸発器8の一端8a寄りに位置する上記側面通
風路32内とされることは既述の通りである。そして、
この実施形態においては、この吹出空気の最下点温度を
検出する必要のある上記温度センサ21を上記開口部2
9を介して上記側面通風路32内に臨ましめているの
で、該温度センサ21は吹出空気の最下点温度を確実に
検出することとなり、該検出温度に基づく上記冷凍装置
1の運転制御が精度良く行われることになる。なお、こ
の場合、上記凹部40の上下両縁部分をそれぞれ傾斜面
としているので、上記側面通風路32側を流下する吹出
空気はこの傾斜面に沿って上記凹部40側へスムーズに
流れ込み上記温度センサ21による温度検出がより精度
良く行われることになる。
【0051】一方、必要に応じて上記温度計挿入口部材
15に温度計を挿入して吹出空気の温度を計測するが、
この場合、上記側面通風路32内を流れる吹出空気が該
側面通風路32内に突出している上記第2筒体17の各
空気孔18,18,・・からその内部に流れ込み、上記
温度計によって容易且つ確実に計測されるものである。
また、この場合、上記温度計挿入口部材15が上記凹部
40に配置されていることで、該温度計は、上記温度セ
ンサ21により検出されると同様の吹出空気温度を計測
することとなり、該温度計により計測された計測値と上
記温度センサ21により検出される検出値との比較によ
る該温度センサ21の異常判定がより正確に行われるこ
とになる。
【0052】第2の実施形態 図7には、本願発明の第2の実施形態にかかる冷凍装置
1の要部を示している。この実施形態のものは、上記ケ
ーシング2の側壁2aに凹部40を設けるとともに、こ
の凹部40内に上記温度センサ21と温度計挿入口部材
15とをそれぞれ配置したものであって、その基本構成
は上記第1の実施形態と同様である。そして、この第2
の実施形態における特有の構成は、上記温度計挿入口部
材15の構成である。即ち、この第2の実施形態におい
ては、図7及び図8に示すように、上記温度計挿入口部
材15を、上記ケーシング2の側壁2aを貫通してこれ
に固定配置される第1筒体16と、該第1筒体16の先
端部に折曲自在に取り付けた第2筒体17とで構成して
いる。そして、これら各構成部材のうち、上記第1筒体
16は上記第1の実施形態における上記第1筒体16と
同一構成であるが、上記第2筒体17は上記第1の実施
形態における上記第2筒体17とは異なっている。即
ち、この実施形態においては、上記第2筒体17を、例
えば適度の剛性をもつ樹脂材により有底筒状に形成し且
つその周壁に多数の空気孔18,18,・・を形成する
とともに、上記第1筒体16及び上記第2筒体17の軸
心から外れた位置にピン19を設けている。さらに、上
記第2筒体17の基端側の側方にストッパー面17aを
設けている。
【0053】このように構成した温度計挿入口部材15
においては、図17に鎖線図示するように、上記冷凍装
置1の上記コンテナ50側への架装時には上記第2筒体
17を上記ピン19を中心として側方へ回動させること
でこれを上記凹部40内に収めることができ、架装時に
おいて該第2筒体17が上記コンテナ50側の上記開口
53の内面及び上記通風路形成部材55の内側面55a
と干渉するのが防止される。
【0054】一方、上記冷凍装置1の上記コンテナ50
側への架装完了後においては、上記温度計挿入口部材1
5の第1筒体16側から温度計を挿入してその先端で上
記ストッパー面17aを押圧すると、上記ピン19が偏
芯していることで上記第2筒体17に上記ピン19回り
のモーメントが作用し、図8に実線図示するように上記
第2筒体17は第1筒体16と略同軸状にセットされ、
上記温度計を挿入しての温度計測が可能となるものであ
る。
【0055】第3の実施形態 図9には、本願発明の第3の実施形態にかかる冷凍装置
1の要部を示している。この実施形態のものは、上記ケ
ーシング2の側壁2aに凹部40を設けるとともに、こ
の凹部40内に上記温度センサ21と温度計挿入口部材
15とをそれぞれ配置したものであって、その基本構成
は上記第1及び第2の実施形態と同様である。そして、
この第3の実施形態における特有の構成は、上記温度計
挿入口部材15の構成である。即ち、この第3の実施形
態においては、上記温度計挿入口部材15を、上記ケー
シング2の側壁2aを貫通してこれに固定配置される第
1筒体16と、該第1筒体16の先端部に折曲自在に取
り付けた第2筒体17とで構成している。そして、これ
ら各構成部材のうち、上記第1筒体16は上記第1及び
第2の実施形態における上記第1筒体16と同一構成で
あるが、上記第2筒体17は上記各実施形態における上
記第2筒体17とは異なっている。即ち、この実施形態
においては、上記第2筒体17を、軸方向に伸縮自在な
蛇腹状に形成するとともに多数の空気孔18,18,・
・を形成している。
【0056】このように構成した温度計挿入口部材15
においては、上記冷凍装置1の上記コンテナ50側への
架装時には上記第2筒体17を縮小させてその先端を上
記凹部40内に収めることで、架装時において該第2筒
体17が上記コンテナ50側の上記開口53の内面及び
上記通風路形成部材55の内側面55aと干渉するのが
防止される。
【0057】一方、上記冷凍装置1の上記コンテナ50
側への架装完了後においては、上記温度計挿入口部材1
5の第1筒体16側から温度計を挿入し、伸縮状態にあ
る上記第2筒体17を該温度計の先端で前方へ押し出す
ことでこれを伸長させて上記側面通風路32内へ臨ませ
る。これで、上記温度計挿入口部材15に温度計を挿入
しての温度計測が可能となるものである。
【0058】第4の実施形態 図10には、本願発明の第4の実施形態にかかる冷凍装
置1を示している。この冷凍装置1の基本構造は、上記
各実施形態のものと同様であり、上記ケーシング2の一
方の側壁2a側に上記凹部40を設けた点もしかりであ
る。そして、この実施形態のものが上記各実施形態のも
のと異なる点は、上記凹部40に配置される温度センサ
21と上記温度計挿入口部材15の配置構造である。以
下、この温度センサ21と上記温度計挿入口部材15の
配置構造について具体的に説明する。
【0059】この実施形態における上記各部材の配置構
造に対する基本思想は次の通りである。先ず、上記温度
センサ21の配置構造に関しては、該温度センサ21を
上記凹部40内に収めることで上記冷凍装置1の上記コ
ンテナ50側への架装時における上記開口53の内面等
との干渉を未然に回避するという点は、上記各実施形態
の場合と同様であるが、これら各実施形態のように上記
温度センサ21を直接上記凹部40内に配置するのでは
なく、図12に示すように温度センサ取付部材23を介
して上記凹部40側に配置するようにしたものであり、
この点が上記各実施形態の場合と異なっている。即ち、
図12に示すように、その先端部分の周壁に多数の空気
孔18,18,・・を形成した所定長さの筒体でなる温
度センサ取付部材23を用意し、この温度センサ取付部
材23の内部先端部分に上記温度センサ21を収納配置
し、且つ該温度センサ21から延びるリード線22を上
記温度センサ取付部材23の開口端側へ引き出すととも
に、該温度センサ取付部材23内に断熱材を充填して上
記温度センサ21及び上記リード線22を固定保持する
ようにしている。そして、この温度センサ21を備えた
温度センサ取付部材23を、上記ケーシング2の側壁2
aに、上記第2機器収容室5B側から斜め前方へ向けて
貫通配置し且つこれを該側壁2aに固定している。尚、
この場合、上記温度センサ取付部材23の先端部がほぼ
上記凹部40内に収納されるように、該温度センサ取付
部材23の上記側壁2aに対する取付位置を相対的に設
定している。
【0060】このように、上記温度センサ取付部材23
を介して上記温度センサ21を取り付けた場合、先ず上
記温度センサ取付部材23の先端部が上記凹部40内に
収められていることで、上記冷凍装置1の上記コンテナ
50への架装時に該温度センサ取付部材23が上記開口
53の内面及び上記通風路形成部材55の内側面55a
と干渉するということが未然に防止され、上記温度セン
サ21の信頼性が確保されるものである。
【0061】一方、上記温度計挿入口部材15は、図1
1に示すように、その先端部に多数の空気孔18,1
8,・・を備えた所定長さの筒体で一体構成される。そ
して、この温度計挿入口部材15は、上記温度センサ取
付部材23と同様に、上記ケーシング2の側壁2aを上
記第2機器収容室5B側から斜め前方へ貫通して配置さ
れ且つ該側壁2aに固定される。この場合、上記温度計
挿入口部材15の先端部は、上記凹部40内に収められ
ている。このように、筒体でなる温度計挿入口部材15
を、その先端部を上記凹部40内に収めた状態で取り付
けると、上記冷凍装置1の上記コンテナ50への架装時
に上記温度計挿入口部材15が上記開口53の内面及び
上記通風路形成部材55の内側面55aと干渉するとい
うことが未然に防止される。
【0062】以上のように、この実施形態のものにおい
ては、上記温度計挿入口部材15と上記温度センサ取付
部材23が共に上記凹部40内に収容状態で配置される
ので、上記冷凍装置1の上記コンテナ50への架装時に
該温度計挿入口部材15及び温度センサ取付部材23と
上記開口53の内面等との干渉を全く気にすることなく
作業を行うことができるので、架装作業のより一層の容
易化が期待できるものである。
【0063】また、上記温度計挿入口部材15と上記温
度センサ取付部材23とが同一構成であるので、例えば
これら両者をそれぞれ専用部材として構成する場合に比
して、部品点数の削減が可能となり、延いては冷凍装置
1の製造コストの低減が図れることにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかるコンテナ用
冷凍装置の側面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1のIII−III矢視図である。
【図4】図1のIV部の拡大図である。
【図5】図4のV−V矢視図である。
【図6】図4のVI−VI拡大断面図である。
【図7】本願発明の第2の実施形態にかかるコンテナ用
冷凍装置の要部断面図である。
【図8】図7に示す温度計挿入口部材の拡大図である。
【図9】本願発明の第3の実施形態にかかるコンテナ用
冷凍装置の要部断面図である。
【図10】本願発明の第4の実施形態にかかるコンテナ
用冷凍装置の側面図である。
【図11】図10のXI−XI拡大断面図である。
【図12】図10のXII−XII拡大断面図である。
【図13】従来のコンテナ用冷凍装置の概念図である。
【図14】図13のXIV−XIV矢視図である。
【符号の説明】
1は冷凍装置、2はケーシング、3は庫外ケーシング、
4は庫内ケーシング4、5A及び5Bは機器収容室、6
は庫内ファン、7はモーター、8は蒸発器、9はドレン
パン、10は分流器、11は凝縮器、12は庫外ファ
ン、13は圧縮機、14は配電盤、15は温度計挿入口
部材、16は第1筒体、17は第2筒体、18は空気
孔、19はピン、21は温度センサ、22はリード線、
23は温度センサ取付部材、24は裏板、25は突条、
27〜29は開口部、30は断熱層、31は背面通風
路、32は側面通風路、33は前壁、34は底壁、35
は側壁、36は固定壁、40は凹部、41は溝、43は
側壁、44は後壁、50はコンテナ、51は周壁、52
は端面壁、53は開口、55は通風路形成部材、56は
バッファプレート、57は底部通風路である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略矩形偏平状の外観形態をもつケーシン
    グ(2)に蒸発器(8)、凝縮器(11)等の冷凍シス
    テム構成用機器を取り付けて構成され、矩形状の開口
    (53)を備えるとともに該開口(53)の左右両側部
    に沿って上下方向に延びる側面通風路(32),(3
    2)をそれぞれ設けたコンテナ(50)の上記開口(5
    3)に対して、上記ケーシング(2)の両側面(2
    a),(2b)を上記側面通風路(32),(32)に
    それぞれ近接対向させた状態で架装され、上記蒸発器
    (8)から吹き出される吹出空気を上記ケーシング
    (2)の両側壁(2a),(2b)から上記側面通風路
    (32),(32)側へ導入するようにしたコンテナ用
    冷凍装置であって、 上記蒸発器(8)が、その一端(8a)側から他端(8
    b)側に向けて冷媒を循環させる構成とされ且つ上記ケ
    ーシング(2)に対してその両側壁(2a),(2b)
    に該蒸発器(8)の両端(8a),(8b)をそれぞれ
    対向させた状態で配置される一方、 上記ケーシング(2)の上記両側壁(2a),(2b)
    のうち、上記蒸発器(8)の上記一端(8a)に対応す
    る側壁(2a)に、該ケーシング(2)の内部側へ凹入
    し且つ上記コンテナ(50)への架装状態において上記
    側面通風路(32)に臨ましめられる凹部(40)が形
    成されるとともに、 該凹部(40)内には温度センサ(21)が、その先端
    が少なくとも上記開口(53)の口縁及び上記側面通風
    路(32)の通路壁(55)よりも上記開口(53)の
    内側寄りに位置せしめられた状態で取り付けられている
    ことを特徴とするコンテナ用冷凍装置。
  2. 【請求項2】 略矩形偏平状の外観形態をもつケーシン
    グ(2)に蒸発器(8)、凝縮器(11)等の冷凍シス
    テム構成用機器を取り付けて構成され、矩形状の開口
    (53)を備えるとともに該開口(53)の左右両側部
    に沿って上下方向に延びる側面通風路(32),(3
    2)をそれぞれ設けたコンテナ(50)の上記開口(5
    3)に対して、上記ケーシング(2)の両側面(2
    a),(2b)を上記側面通風路(32),(32)に
    それぞれ近接対向させた状態で架装され、上記蒸発器
    (8)から吹き出される吹出空気を上記ケーシング
    (2)の両側壁(2a),(2b)から上記側面通風路
    (32),(32)側へ導入するようにしたコンテナ用
    冷凍装置であって、 上記蒸発器(8)が、その一端(8a)側から他端(8
    b)側に向けて冷媒を循環させる構成とされ且つ上記ケ
    ーシング(2)に対してその両側壁(2a),(2b)
    に該蒸発器(8)の両端(8a),(8b)をそれぞれ
    対向させた状態で配置される一方、 上記ケーシング(2)の上記両側壁(2a),(2b)
    のうち、上記蒸発器(8)の上記一端(8a)に対応す
    る側壁(2a)に、上記吹出空気を導入する空気孔(1
    8)を有し且つその内部に温度計を嵌挿可能とした温度
    計挿入口部材(15)が備えられるとともに、 上記温度計挿入口部材(15)が、少なくとも上記開口
    (53)の口縁及び上記側面通風路(32)の通路壁
    (55)よりも上記開口(53)の内側寄りに位置する
    収納時姿勢と、上記側面通風路(32)内に突出する使
    用時姿勢との間において姿勢変更可能なる如く構成され
    ていることを特徴とするコンテナ用冷凍装置。
  3. 【請求項3】 略矩形偏平状の外観形態をもつケーシン
    グ(2)に蒸発器(8)、凝縮器(11)等の冷凍シス
    テム構成用機器を取り付けて構成され、矩形状の開口
    (53)を備えるとともに該開口(53)の左右両側部
    に沿って上下方向に延びる側面通風路(32),(3
    2)をそれぞれ設けたコンテナ(50)の上記開口(5
    3)に対して、上記ケーシング(2)の両側面(2
    a),(2b)を上記側面通風路(32),(32)に
    それぞれ近接対向させた状態で架装され、上記蒸発器
    (8)から吹き出される吹出空気を上記ケーシング
    (2)の両側壁(2a),(2b)から上記側面通風路
    (32),(32)側へ導入するようにしたコンテナ用
    冷凍装置であって、 上記蒸発器(8)が、その一端(8a)側から他端(8
    b)側に向けて冷媒を循環させる構成とされ且つ上記ケ
    ーシング(2)に対してその両側壁(2a),(2b)
    に該蒸発器(8)の両端(8a),(8b)をそれぞれ
    対向させた状態で配置される一方、 上記ケーシング(2)の上記両側壁(2a),(2b)
    のうち、上記蒸発器(8)の上記一端(8a)に対応す
    る側壁(2a)に、該ケーシング(2)の内部側へ凹入
    し且つ上記コンテナ(50)への架装状態において上記
    側面通風路(32)に臨ましめられる凹部(40)が形
    成される一方、 該凹部(40)内には、上記吹出空気を導入する空気孔
    (18)を有し且つその内部に温度計を嵌挿可能とした
    温度計挿入口部材(15)が備えられるとともに、 上記温度計挿入口部材(15)が、少なくとも上記開口
    (53)の口縁及び上記側面通風路(32)の通路壁
    (55)よりも上記開口(53)の内側寄りに位置した
    状態で該凹部(40)内に収納される収納時姿勢と、上
    記側面通風路(32)内に突出する使用時姿勢との間に
    おいて姿勢変更可能なる如く構成されていることを特徴
    とするコンテナ用冷凍装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記温度計挿入口部
    材(15)が、弾性材により形成され、上記ケーシング
    (2)の上記コンテナ(50)の開口(53)への架装
    時には該開口(53)又は上記側面通風路(32)の通
    路壁(55)との干渉により弾性変形して上記収納時姿
    勢とされ、上記開口(53)又は上記側面通風路(3
    2)の通路壁(55)との干渉が解消された状態ではそ
    の弾性復元力により上記使用時姿勢とされることを特徴
    とするコンテナ用冷凍装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、 上記温度計挿入口部材(15)が、折曲可能とされ、折
    曲操作によって上記収納時姿勢と使用時姿勢とを任意に
    選択し得るように構成されていることを特徴とするコン
    テナ用冷凍装置。
  6. 【請求項6】 請求項3において、 上記温度計挿入口部材(15)が軸方向に伸縮可能に構
    成され、その縮小状態においては上記収納時姿勢とさ
    れ、その伸長状態においては上記使用時姿勢とされるこ
    とを特徴とするコンテナ用冷凍装置。
  7. 【請求項7】 略矩形偏平状の外観形態をもつケーシン
    グ(2)に蒸発器(8)、凝縮器(11)等の冷凍シス
    テム構成用機器を取り付けて構成され、矩形状の開口
    (53)を備えるとともに該開口(53)の左右両側部
    に沿って上下方向に延びる側面通風路(32),(3
    2)をそれぞれ設けたコンテナ(50)の上記開口(5
    3)に対して、上記ケーシング(2)の両側面(2
    a),(2b)を上記側面通風路(32),(32)に
    それぞれ近接対向させた状態で架装され、上記蒸発器
    (8)から吹き出される吹出空気を上記ケーシング
    (2)の両側壁(2a),(2b)から上記側面通風路
    (32),(32)側へ導入するようにしたコンテナ用
    冷凍装置であって、 上記蒸発器(8)が、その一端(8a)側から他端(8
    b)側に向けて冷媒を循環させる構成とされ且つ上記ケ
    ーシング(2)に対してその両側壁(2a),(2b)
    に該蒸発器(8)の両端(8a),(8b)をそれぞれ
    対向させた状態で配置される一方、 上記ケーシング(2)の上記両側壁(2a),(2b)
    のうち、上記蒸発器(8)の上記一端(8a)に対応す
    る側壁(2a)に、該ケーシング(2)の内部側へ凹入
    し且つ上記コンテナ(50)への架装状態において上記
    側面通風路(32)に臨ましめられる凹部(40)が形
    成されるとともに、 該凹部(40)内には、上記吹出空気を導入する空気孔
    (18)を有し且つその内部に温度計を嵌挿可能とした
    温度計挿入口部材(15)が、その先端が少なくとも上
    記開口(53)の口縁及び上記側面通風路(32)の通
    路壁(55)よりも上記開口(53)の内側寄りに位置
    せしめられた状態で取り付けられていることを特徴とす
    るコンテナ用冷凍装置。
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