JP6842374B2 - 貯蔵庫 - Google Patents
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Description
本発明は、貯蔵庫に関する。
従来、貯蔵庫として、コーナーカバーを備えるものが知られている(下記特許文献1)。特許文献1では、貯蔵庫の前面開口が複数の開口に仕切られており、各開口の開口縁部が交差する枠部材(化粧枠)によって構成されている。コーナーカバーは、交差する2つの枠部材の接続部を覆う構成となっている。
また、貯蔵庫の開口を覆う扉については、扉裏面の外周端部に沿ってリブを設け、このリブを開口の内面と対向配置させることで、扉と開口の隙間をより少なくする構成が知られている。上記のようなコーナーカバーを備える構成では、開口の内面を覆う形でコーナーカバーが配される。このため、リブをコーナーカバーの表面に対して扉の内側に寄せることで、コーナーカバーと干渉する事態を避ける必要があった。しかしながら、リブを扉の内側に寄せることで、リブと開口の内面との間の隙間が大きくなり、貯蔵庫の断熱性が低下する事態が懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、断熱性をより高くすることが可能な貯蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の貯蔵庫は、前方に開口された方形状の開口部を有する貯蔵室を構成する箱体と、前記開口部を覆う形で前記箱体に対して回動可能に取り付けられる扉と、前記開口部の内面のうち、互いに交差する第1内面及び第2内面によって構成される角部を覆うコーナーカバーと、を備え、前記扉は、方形状をなす扉本体部と、前記扉本体部の後面に設けられ、前記箱体における前記開口部の開口縁部の前面に当接するドアパッキンと、を備え、前記扉本体部の後面には、前記第1内面と対向配置される第1対向面と、前記第2内面と対向配置される第2対向面と、を有するリブが前記ドアパッキンの延設方向に沿う形で設けられ、前記リブにおいて、前記コーナーカバーに対応する箇所には、前記コーナーカバーが嵌合する切欠部が形成されていることに特徴を有する。
切欠部を備えることで、コーナーカバーとリブが干渉する事態を防止することができる。この結果、リブを開口部の内面により近づけて配置することができ、リブと開口部の内面との間の隙間をより小さくすることができるから、貯蔵室の断熱性をより高くすることができる。
また、前記扉は、上下方向に沿う軸を回動軸として、前記箱体に対して回動可能に取り付けられており、前記リブは、上下方向に沿って延びる一対の縦方向延設部と、水平方向に沿って延びる一対の横方向延設部と、を備える方形枠状をなし、前記縦方向延設部及び前記横方向延設部は、それぞれ前記貯蔵室に向かうにつれて幅が狭くなる形状をなしており、前記第1内面は、前記縦方向延設部の延設方向に沿って延び、前記第2内面は、前記横方向延設部の延設方向に沿って延び、前記縦方向延設部は、前記第1対向面を有しており、前記横方向延設部は、前記第2対向面を有しており、前記第2対向面の前記第2内面に対する傾斜角度は、前記第1対向面の前記第1内面に対する傾斜角度よりも小さい値で設定されているものとすることができる。
第2対向面と第2内面との間の隙間をより小さくすることができ、貯蔵室の断熱性をより高くすることができる。また、扉の回動軸は上下方向に沿う構成であるから、扉を閉める際には、上下方向に延びる第1内面に対して、縦方向延設部の第1対向面が接近することになる。ここで、第1対向面の第1内面に対する傾斜角度は、比較的大きい値で設定されている。このため、扉を閉める際に、第1内面に対して、第1対向面が当接する事態をより確実に抑制することができる。
また、前記扉本体部は、ドアパネルと、前記扉本体部における後面を構成するドアパックと、前記ドアパネル及び前記ドアパックによって囲まれた空間に充填された断熱材と、を備え、前記ドアパネルは、前記扉本体部における前面を構成するパネル本体部と、前記パネル本体部に対して後側に折り返されたパネル周端部と、を備え、前記ドアパックの周端部は、前記パネル周端部に対して後側から当接されており、前記ドアパッキンは、中空状をなすと共に、前記ドアパックの前記周端部に対して後側から当接する当接部を備え、前記当接部には、前記当接部の内部空間を仕切る仕切壁部が設けられているものとすることができる。
ドアパネルとドアパックとの間に断熱材を充填する際には、当接部によってドアパックの周端部を押さえ付け、ドアパックの周端部とパネル周端部との間に隙間が生じないようにする。当接部に仕切壁部を設けることで、当接部の剛性をより高くすることができ、断熱材を充填する際に当接部が変形する事態を抑制できる。この結果、ドアパックの周端部とパネル周端部との間に隙間が生じ、断熱材が外部に漏れる事態をより確実に抑制することができる。
また、前記ドアパッキンは、中空状をなすパッキン本体部と、前記パッキン本体部から前側に突出され、前記扉本体部の後面に形成された溝部に嵌合される突部と、前記開口部の前記開口縁部の前面に吸着する磁石が収容され、前記パッキン本体部に対して後側に配される磁石収容部と、前記パッキン本体部と前記磁石収容部とを連結する一対の連結部と、を備え、前記一対の連結部のうち一方の連結部は、前記パッキン本体部及び前記磁石収容部における前記ドアパッキンの幅方向の一端部同士を連結し、前記一対の連結部のうち他方の連結部は、前記パッキン本体部及び前記磁石収容部における前記ドアパッキンの幅方向の他端部同士を連結し、前記連結部は、前記磁石収容部における前端部と、前記パッキン本体部における前端部と、を連結するものとされ、前記磁石収容部における前端部から後方に延びた後、前記パッキン本体部側に折り返す形で延びているものとすることができる。
連結部が磁石収容部における前端部からパッキン本体部側に直接的に向かう形状と比べて、磁石収容部がパッキン本体部から遠ざかる方向(後側)に変位し易くなる。この結果、開口縁部の前面に対して磁石収容部を確実に密着させることができる。
また、前記扉本体部の後面には、前記扉のサイズを識別することが可能な識別部が設けられているものとすることができる。扉のサイズを容易に識別することができ、扉を箱体に組み付ける際に所望のサイズの扉を容易に選択することができる。
また、前記識別部は、前記扉本体部の中心に対して点対称となる形で一対設けられているものとすることができる。扉本体部を上下反転して組み付けた場合において、一対の識別部は、上下反転する前と同じ態様で視認されることになる。これにより、扉本体部の上下方向を意識せずに組み付け作業を行うことができ、作業性を向上させることができる。
本発明によれば、断熱性をより高くすることが可能な貯蔵庫を提供することができる。
本発明の一実施形態を図1から図12によって説明する。本実施形態では、図1に示すように、冷却貯蔵庫10として、4ドア式の縦型冷蔵庫を例示する。なお、図1は、冷却貯蔵庫10を前側から視た図(正面図)である。冷却貯蔵庫10は、図1及び図3に示すように、貯蔵室11及び冷却器室25(図4参照)を構成する断熱性の箱体12と、箱体12の上方に設けられた機械室14と、を備える。図2に示すように、箱体12の前面は開口されており、その開口は、十字状をなす仕切枠15によって仕切られることで、方形状をなす4つの開口部11Aとなっている。つまり、貯蔵室11は、前方に開口された4つの開口部11Aを有している。箱体12は、図4に示すように、ステンレス鋼板等の金属板からなる外箱12A内に、同じくステンレス鋼板等の金属板からなる内箱12Bが間隔を空けて収容され、この外箱12Aと内箱12Bとの間に形成された空間内に、発泡ウレタン等の発泡樹脂からなる断熱材(図示せず)が発泡充填されて形成されたものである。
箱体12には、図1に示すように、4つの扉16がそれぞれ上下方向に沿う軸を回動軸として、回動可能に取り付けられており、各開口部11Aは各扉16によってそれぞれ開閉可能な構成となっている。また、箱体12は底面の四隅に設けられた脚13によって支持されている。貯蔵室11内には、図4に示すように、水平方向に沿う形で棚板17が設けられており、貯蔵室11内に収容された貯蔵物は棚板17の上に載置可能となっている。機械室14には、冷却装置20が設けられている。冷却装置20(冷凍ユニット)は、ユニット台23に載置されている。冷却装置20は、凝縮器ファン21Aを備える凝縮器21と、圧縮機22と、を備える。また、図3に示すように、機械室14内には、電装箱18が配されており、電装箱18内には、冷却装置20を構成する各機器の制御を行う制御部(図示せず)が収容されている。
図4に示すように、箱体12の上部には、冷却ダクトを兼ねたドレンパン24が、後側(図4の右側)に向かうにつれて下降傾斜する形で配されている。これにより、ユニット台23とドレンパン24との間に冷却器室25が形成されている。言い換えると、箱体12の内部空間がドレンパン24によって仕切られることで、互いに隣り合う貯蔵室11及び冷却器室25が形成されている。冷却器室25においては、冷却器26が、例えばユニット台23の下面に取り付けられる形で配されている。冷却器26は、冷媒が封入された冷媒管(図示せず)によって冷却装置20と循環接続されており、冷却装置20が駆動することで冷気を生成する構成となっている。また、ドレンパン24の前側には、モータで駆動される庫内ファン27が設けられ、ドレンパン24の後側には、冷気の吹出部28が形成されている。また、図4に示すように、機械室14は、開閉可能なフロントカバー14Aによって前方から覆われている。
冷却運転時には、圧縮機22、庫内ファン27及び凝縮器ファン21Aが駆動される。庫内ファン27の駆動により、図4の矢印P1に示すように、貯蔵室11内の空気が冷却器室25内に吸引され、その後、冷却器26を通過する間に熱交換されて生成された冷気が、矢印P2に示すように吹出部28から貯蔵室11内に吹き出される。これにより、貯蔵室11内に冷気が循環供給される構成となっている。また、冷却器室25内において庫内ファン27の上方には、庫内サーミスタ29(貯蔵室温度センサ)が配されている。庫内サーミスタ29は、庫内ファン27によって吸引された貯蔵室11内の空気の温度(貯蔵室11内の温度)を検出可能となっている。また、冷却器26には、例えば、冷却器26の温度を検出するための除霜サーミスタ129が設けられている。冷却器26の下面には、例えばシーズヒータからなる除霜ヒータ31が設けられている。除霜ヒータ31は、冷却器26に付着した霜を除去するために設けられている。
ドレンパン24は、冷却器26の下方に配されており、冷却器26の除霜によって生じた除霜水を受けることが可能となっている。ドレンパン24は、後方に向かうにつれて下降傾斜する形で延び、その後端には、ドレンパイプ43の一端部が配されている。ドレンパイプ43は、ドレンパン24で受けられた水を外部に排出するためのもので、図4に示すように、冷却器室25から後方に延びた後、下方に屈曲されている。また、ドレンパイプ43の下端部には、図12に示すように、エルボ44を介して排水ホース45が接続されている。排水ホース45の一端部は、エルボ44の一端部に接続されている。排水ホース45の一端部において、エルボ44の一端部と隣接する箇所は、ケーブルストラップ46によって、箱体12(例えば外箱12Aの底面)に固定されている。これにより、排水ホース45に外力が作用した場合において、排水ホース45とエルボ44の接続箇所に力が作用する事態を抑制でき、排水ホース45がエルボ44から抜ける事態を抑制することができる。
図2に示すように、開口部11Aの内面の角部には、これを覆う形で正面視L字状をなすコーナーカバー32が設けられている。なお、開口部11Aの内面の角部とは、開口部11Aの内面のうち、直交する2つの平面によって構成される角部である。なお、コーナーカバー32は単にコーナーと呼ばれることがある。本実施形態では、仕切枠15は、上下方向に延びる縦枠33と、水平方向に延びる横枠34とが直交することで構成されている。図5に示すように、縦枠33には、化粧枠33Aが取り付けられ、横枠34には、化粧枠34Aが取り付けられている。化粧枠33Aと化粧枠34Aとは、その端部同士が隣接する形で配されており、開口部11Aの内面のうち直交する2つの平面を構成するものである。縦枠33及び横枠34の接続部分に設けられるコーナーカバー32は、化粧枠33Aの端部と化粧枠34Aの端部の間の隙間を覆う構成となっている。
次に、扉16の構成について説明する。4つの扉16は、ハンドル16Aの取付箇所が異なること以外は、基本的には同じ構成となっている。なお、図1の左右方向に並ぶ一対の扉16,16は、左右対称な構成となっている。つまり、右側の扉16を上下反転させて箱体12に取り付けることで、左側の扉16とすることができる。なお、各扉16は、ヒンジ部材16Bを介して箱体12に取り付けられている。以下の説明では、4つの扉16のうち、図1の右上側に配された扉16を例示して説明する。
扉16は、図7及び図9に示すように、方形状をなす扉本体部50と、扉本体部50の後面に設けられ、箱体12における開口部11Aの開口縁部の前面に当接するドアパッキン70と、を備える。扉本体部50は、ドアパネル51と、ドアパック61と、ドアパネル51及びドアパック61によって囲まれた空間S1に充填された断熱材54(図10参照)と、を備える。ドアパネル51は、例えば金属製(ステンレス鋼板等)とされ、図9に示すように、扉本体部50における前面を構成するパネル本体部52と、パネル本体部52に対して後側に折り返されたパネル周端部53と、を備える。なお、図9及び図11では断熱材54を図示省略している。
ドアパック61は、扉本体部50における後面(貯蔵室11側の面)を構成するもので、例えば合成樹脂製(ABS樹脂等)とされる。ドアパック61の周端部61Aは、図10に示すように、パネル周端部53に対して後側から当接されている。図7に示すように、ドアパック61の表面(扉本体部50の後面)には、扉16のサイズを識別することが可能な識別部62(図7の数字120)が記載されている。識別部62(識別記号)は、ドアパック61(ひいては扉本体部50)の中心C1に対して点対称となる形で一対設けられている。また、識別部62に隣接する形でドアパック61の材質(図7のABS)が記載されている。なお、図7で示す識別部62の数字120とは、扉16が、横幅1200mmの冷却貯蔵庫10に用いられるサイズの扉であることを示す数字であるが、識別部62の表記はこの数字に限定されず適宜変更可能である。また、識別部62は、数字に限定されず、扉16のサイズを理解することが可能な表記であればよい。
図7に示すように、扉本体部50の後面には、ドアパック61の一部を後側に膨出させることで構成されたリブ63が設けられている。リブ63は、扉本体部50の外周端部に沿って延びる方形枠状をなし、ドアパッキン70の延設方向に沿う形でドアパッキン70の内側に配されている。リブ63は、具体的には、上下方向に沿って延びる一対の縦方向延設部64,64と、水平方向に沿って延びる一対の横方向延設部65,65と、を備える。図11に示すように、縦方向延設部64は、貯蔵室11に向かうにつれて幅が狭くなる形状をなしており、図9に示すように、横方向延設部65は、貯蔵室11に向かうにつれて幅が狭くなる形状をなしている。
開口部11Aの内面は、図11に示すように、縦方向延設部64の延設方向に沿って延びる第1内面19Aを有している。縦方向延設部64は、第1内面19Aと対向配置される第1対向面64Aを有している。また、開口部11Aの内面は、図9に示すように、横方向延設部65の延設方向に沿って延びる第2内面19Bを有している。横方向延設部65は、第2内面19Bと対向配置される第2対向面65Aを有している。第1内面19A及び第2内面19Bは、直交する2つの平面である。そして、第2対向面65Aの第2内面19Bに対する傾斜角度D2は、第1対向面64Aの第1内面19Aに対する傾斜角度D1よりも小さい値で設定されている。
図8に示すように、リブ63において、コーナーカバー32に対応する箇所には、切欠部66が形成されている。切欠部66は、方形枠状をなすリブ63の角部(縦方向延設部64と横方向延設部65の接続部)に形成されており、リブ63の角部の形状に倣うL字状をなしている。切欠部66には、図6に示すように、コーナーカバー32が嵌合されている。なお、図6では、リブ63の外形線(第1対向面64A及び第2対向面65A)を実線で示している。
ドアパッキン70は、図7の2点鎖線で示すように、方形枠状をなし、リブ63の外側に配されている。ドアパッキン70は、図10に示すように、中空状をなすパッキン本体部71と、パッキン本体部71から前側(図10の左側)に突出され、ドアパック61の表面(扉本体部50の後面)に形成された溝部67に嵌合される突部72と、開口部11Aの開口縁部の前面11Bに吸着する磁石73が収容され、パッキン本体部71に対して後側に配される磁石収容部74と、パッキン本体部71と磁石収容部74とを連結する一対の連結部75,76と、を備える。突部72は、断面視矢尻状をなし、溝部67の内面に係止する構成となっている。
パッキン本体部71の一部は、中空状をなすと共に、ドアパック61の周端部61Aに対して後側から当接する当接部77とされる。当接部77は、断面視方形枠状をなし、当接部77には、当接部77の内部空間を仕切る仕切壁部78が設けられている。仕切壁部78は、当接部77を構成する壁部のうち、前後方向に対向配置された一対の壁部を連結する構成となっている。パッキン本体部71は、3つの内部空間を有する断面視長方形状をなしており、当接部77は、そのうちの2つの内部空間を構成するものとされる。
扉本体部50を製造する際には、図示しない発泡冶具によって、ドアパネル51及びドアパック61を保持し、ドアパネル51及びドアパック61によって囲まれた空間S1に液状の断熱材54を注入し、これが発泡して固化することにより、断熱材54が充填された状態となる。断熱材54を充填する際には、発泡冶具によってドアパッキン70をドアパック61側に押圧し、当接部77をドアパック61の周端部61Aに押し当てた状態にする。これにより、周端部61Aとパネル周端部53の間に隙間が生じ、その隙間から断熱材54が漏れる事態を防止することができる。
連結部75(一方の連結部)は、パッキン本体部71及び磁石収容部74におけるドアパッキン70の幅方向(図9、図10では上下方向)の一端部同士を連結するものとされる。また、連結部76(他方の連結部)は、パッキン本体部71及び磁石収容部74におけるドアパッキン70の幅方向の他端部同士を連結するものとされる。連結部75は、磁石収容部74における前端部と、パッキン本体部71における前端部と、を連結するものとされ、磁石収容部74における前端部から後方(図9、図10の右側)に延びた後、パッキン本体部71側に折り返す形で延びている。連結部76は、磁石収容部74における前端部と、パッキン本体部71における前端部と、を連結する断面視略湾曲形状をなしており、磁石収容部74における前端部から後方に延びた後、パッキン本体部71側に折り返す形で延びている。
一対の連結部75,76は屈曲性を有しており、磁石収容部74はパッキン本体部71に対して前後方向に変位可能となっている。この結果、開口部11Aの前面11B(金属製の外箱12Aの表面)に対して、磁石73が吸着されることで、図10に示すように、開口部11Aの前面11Bと磁石収容部74とが密着することが可能となっている。なお、図9では、自然状態のパッキン本体部71及び磁石収容部74を図示しており、自然状態では、磁石収容部74が開口部11Aの前面に対して離間している。また、図10では、自然状態の磁石収容部74を2点鎖線で図示している。磁石収容部74をパッキン本体部71に対して前後方向に変位可能とすることで、製造誤差などに起因して前面11Bの位置が所定の位置よりもずれてしまった場合であっても、前面11Bに対して磁石収容部74を確実に密着させることができる。また、磁石収容部74の後端部と、パッキン本体部71の前端部とは、連結部76を覆う形で設けられた連結部79によって連結されており、この連結部79には、リブ63の側面に当接するヒレ部79Aが設けられている。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、リブ63が切欠部66を備えることで、コーナーカバー32とリブ63が干渉する事態を防止することができる。この結果、リブ63を開口部11Aの内面(第1内面19A又は第2内面19B)により近づけて配置することができ、リブ63と開口部11Aの内面との間の隙間をより小さくすることができるから、貯蔵室11の断熱性をより高くすることができる。なお、切欠部66を有していない場合には、図6の2点鎖線で示すように、リブ63の外面63Aをコーナーカバー32の表面32Aよりも扉16の内側に配する必要があり、外面63Aと開口部11Aの内面の間に隙間S2が生じる。本実施形態では、このような隙間S2をより小さくすることができる。
開口部11Aの内面は、縦方向延設部64の延設方向に沿って延びる第1内面19Aと、横方向延設部65の延設方向に沿って延びる第2内面19Bと、を有しており、横方向延設部65の第2対向面65Aの第2内面19Bに対する傾斜角度D2は、縦方向延設部64の第1対向面64Aの第1内面19Aに対する傾斜角度D1よりも小さい値で設定されている。第2対向面65Aと第2内面19Bとを平行により近づけることで、第2対向面65Aと第2内面19Bとの間の隙間をより小さくすることができ、貯蔵室11の断熱性をより高くすることができる。また、扉16の回動軸は上下方向に沿う構成であるから、扉16を閉める際には、上下方向に延びる第1内面19Aに対して、縦方向延設部64の第1対向面64Aが接近することになる。ここで、第1対向面64Aの第1内面19Aに対する傾斜角度D1は、比較的大きい値で設定されている。このため、扉16を閉める際に、第1内面19Aに対して、第1対向面64Aが当接する事態をより確実に抑制することができる。
また、ドアパッキン70は、中空状をなすと共に、ドアパック61の周端部61Aに対して後側から当接する当接部77を備え、当接部77には、当接部77の内部空間を仕切る仕切壁部78が設けられている。ドアパネル51とドアパック61との間に断熱材54を充填する際には、当接部77によってドアパック61の周端部61Aを押さえ付け、ドアパック61の周端部61Aとドアパネル51のパネル周端部53との間に隙間が生じないようにする。当接部77に仕切壁部78を設けることで、当接部77の剛性をより高くすることができ、断熱材54を充填する際に当接部77が変形する事態を抑制できる。この結果、ドアパック61の周端部61Aとパネル周端部53との間に隙間が生じ、断熱材54が外部に漏れる事態をより確実に抑制することができる。
また、ドアパッキン70は、パッキン本体部71と磁石収容部74とを連結する一対の連結部75,76と、を備え、一対の連結部75,76は、パッキン本体部71及び磁石収容部74におけるドアパッキン70の幅方向の両端部をそれぞれ連結するものとされ、連結部75は、磁石収容部74における前端部と、パッキン本体部71における前端部と、を連結する湾曲形状をなしており、磁石収容部74における前端部から後方に延びた後、パッキン本体部71側に折り返す形で延びている。連結部75,76が磁石収容部74における前端部からパッキン本体部71側に直接的に向かう形状と比べて、磁石収容部74がパッキン本体部71から遠ざかる方向(後側)に変位し易くなる。この結果、開口11Aの開口縁部の前面11Bに対して磁石収容部74を確実に密着させることができる。
また、連結部76は、図9に示す自然状態において円弧状をなす円弧部分76Aを有している。連結部76は、磁石収容部74における前端部と、パッキン本体部71における前端部を連結する構成となっている。このため、連結部76を磁石収容部74における前端部と、パッキン本体部71における後端部とを連結する構成と比べて、円弧部分76Aの曲率半径を大きくすることができる。この結果、連結部76をより撓み変形させ易くすることで、磁石収容部74をより容易に変位させることができる。
また、扉本体部50の後面には、扉16のサイズを識別することが可能な識別部62が設けられている。扉16のサイズを容易に識別することができ、扉16を箱体12に組み付ける際に所望のサイズの扉16を容易に選択することができる。また、識別部62は、扉本体部50の中心に対して点対称となる形で一対設けられている。扉本体部50を上下反転して組み付けた場合において、一対の識別部62,62は、上下反転する前と同じ態様で視認されることになる。これにより、扉本体部50の上下方向を意識せずに組み付け作業を行うことができ、作業性を向上させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、貯蔵庫として、冷却貯蔵庫を例示したが、これに限定されない。貯蔵庫としては、例えば、冷凍用や保温用の貯蔵庫を例示することができる。また、貯蔵庫としてショーケースを例示することができる。
(2)上記実施形態では、4つの開口部11Aを有する箱体を例示したが、これに限定されない。開口部の数は適宜変更可能である。
(3)上記実施形態では、コーナーカバー32が直交する第1内面19A及び第2内面19Bの角部を覆う構成を例示したが、これに限定されない。第1内面19A及び第2内面19Bは交差していればよく、第1内面19Aと第2内面19Bのなす角度は適宜変更可能である。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、貯蔵庫として、冷却貯蔵庫を例示したが、これに限定されない。貯蔵庫としては、例えば、冷凍用や保温用の貯蔵庫を例示することができる。また、貯蔵庫としてショーケースを例示することができる。
(2)上記実施形態では、4つの開口部11Aを有する箱体を例示したが、これに限定されない。開口部の数は適宜変更可能である。
(3)上記実施形態では、コーナーカバー32が直交する第1内面19A及び第2内面19Bの角部を覆う構成を例示したが、これに限定されない。第1内面19A及び第2内面19Bは交差していればよく、第1内面19Aと第2内面19Bのなす角度は適宜変更可能である。
10…冷却貯蔵庫(貯蔵庫)、11…貯蔵室、11A…開口部、12…箱体、16…扉、19A…第1内面、19B…第2内面、32…コーナーカバー、50…扉本体部、51…ドアパネル、52…パネル本体部、53…パネル周端部、54…断熱材、61…ドアパック、61A…ドアパックの周端部、62…識別部、63…リブ、64…縦方向延設部、64A…第1対向面、65…横方向延設部、65A…第2対向面、66…切欠部、67…扉本体部の後面に形成された溝部、70…ドアパッキン、71…パッキン本体部、72…突部、73…磁石、74…磁石収容部、75,76…連結部、77…当接部、78…仕切壁部、C1…扉本体部の中心、D1…第1対向面の第1内面に対する傾斜角度、D2…第2対向面の第2内面に対する傾斜角度
Claims (6)
- 前方に開口された方形状の開口部を有する貯蔵室を構成する箱体と、
前記開口部を覆う形で前記箱体に対して回動可能に取り付けられる扉と、
前記開口部の内面のうち、互いに交差する第1内面及び第2内面によって構成される角部を覆うコーナーカバーと、を備え、
前記扉は、
方形状をなす扉本体部と、
前記扉本体部の後面に設けられ、前記箱体における前記開口部の開口縁部の前面に当接するドアパッキンと、を備え、
前記扉本体部の後面には、
前記第1内面と対向配置される第1対向面と、前記第2内面と対向配置される第2対向面と、を有するリブが前記ドアパッキンの延設方向に沿う形で設けられ、
前記リブにおいて、前記コーナーカバーに対応する箇所には、前記コーナーカバーが嵌合する切欠部が形成されている貯蔵庫。 - 前記扉は、上下方向に沿う軸を回動軸として、前記箱体に対して回動可能に取り付けられており、
前記リブは、
上下方向に沿って延びる一対の縦方向延設部と、
水平方向に沿って延びる一対の横方向延設部と、を備える方形枠状をなし、
前記縦方向延設部及び前記横方向延設部は、それぞれ前記貯蔵室に向かうにつれて幅が狭くなる形状をなしており、
前記第1内面は、前記縦方向延設部の延設方向に沿って延び、
前記第2内面は、前記横方向延設部の延設方向に沿って延び、
前記縦方向延設部は、前記第1対向面を有しており、
前記横方向延設部は、前記第2対向面を有しており、
前記第2対向面の前記第2内面に対する傾斜角度は、
前記第1対向面の前記第1内面に対する傾斜角度よりも小さい値で設定されている請求項1に記載の貯蔵庫。 - 前記扉本体部は、
ドアパネルと、
前記扉本体部における後面を構成するドアパックと、
前記ドアパネル及び前記ドアパックによって囲まれた空間に充填された断熱材と、を備え、
前記ドアパネルは、
前記扉本体部における前面を構成するパネル本体部と、
前記パネル本体部に対して後側に折り返されたパネル周端部と、を備え、
前記ドアパックの周端部は、前記パネル周端部に対して後側から当接されており、
前記ドアパッキンは、
中空状をなすと共に、前記ドアパックの前記周端部に対して後側から当接する当接部を備え、
前記当接部には、前記当接部の内部空間を仕切る仕切壁部が設けられている請求項1又は請求項2に記載の貯蔵庫。 - 前記ドアパッキンは、
中空状をなすパッキン本体部と、
前記パッキン本体部から前側に突出され、前記扉本体部の後面に形成された溝部に嵌合される突部と、
前記開口部の前記開口縁部の前面に吸着する磁石が収容され、前記パッキン本体部に対して後側に配される磁石収容部と、
前記パッキン本体部と前記磁石収容部とを連結する一対の連結部と、を備え、
前記一対の連結部のうち一方の連結部は、前記パッキン本体部及び前記磁石収容部における前記ドアパッキンの幅方向の一端部同士を連結し、
前記一対の連結部のうち他方の連結部は、前記パッキン本体部及び前記磁石収容部における前記ドアパッキンの幅方向の他端部同士を連結し、
前記連結部は、前記磁石収容部における前端部と、前記パッキン本体部における前端部と、を連結するものとされ、前記磁石収容部における前端部から後方に延びた後、前記パッキン本体部側に折り返す形で延びている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の貯蔵庫。 - 前記扉本体部の後面には、前記扉のサイズを識別することが可能な識別部が設けられている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の貯蔵庫。
- 前記識別部は、前記扉本体部の中心に対して点対称となる形で一対設けられている請求項5に記載の貯蔵庫。
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JP2018204930A JP2018204930A (ja) | 2018-12-27 |
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-
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