JPH10337651A - 化学的機械研磨装置 - Google Patents

化学的機械研磨装置

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JPH10337651A
JPH10337651A JP14757797A JP14757797A JPH10337651A JP H10337651 A JPH10337651 A JP H10337651A JP 14757797 A JP14757797 A JP 14757797A JP 14757797 A JP14757797 A JP 14757797A JP H10337651 A JPH10337651 A JP H10337651A
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polishing
semiconductor wafer
cloth
polishing cloth
dressing
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JP14757797A
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Hideharu Nakajima
英晴 中嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレッシング工程が不要で、マイクロスクラ
ッチ発生を抑制した平坦化処理の可能な研磨布を有する
化学的機械研磨装置を提供する。 【解決手段】 化学的機械研磨装置の主要部を、研磨布
101を設置する研磨定盤、被処理基板を保持する保持
基盤、研磨液供給部で構成し、研磨定盤に設置する上記
研磨布101の表面には、デルタ状に配列した、高さH
が約500μm程度で間隔Pが約400μm程度の円錐
台状の突起部102が多数形成された凹凸部101aが
設けられている。 【効果】 この化学的機械研磨装置を平坦化処理工程に
用いた、高集積化した半導体装置の製造歩留が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化学的機械研磨装置
に関し、さらに詳しくは、研磨布に特徴を有する化学的
機械研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化に伴い、微
細加工技術に対する要望は益々高まっている。この微細
加工技術の基本となるフォトレジストの微細パターン形
成のために、高感度で高解像度のフォトレジストの開発
や、高解像度の露光装置の開発等が盛んに行われている
が、加工膜等の表面が平坦でないと、露光装置の焦点深
度やフォトレジストの性能との関係で、露光領域内のフ
ォトレジストの精度良い微細なパターニングが出来ない
という問題がある。上述のような微細加工上からの要望
だけでなく、平坦面でない下地に形成する配線等の加工
膜の段差被覆性(ステップカバレージ)の面でも、加工
膜の下地面等の平坦化技術が要望され、この有力な手段
として化学的機械研磨(CMP:Chemical M
echanical Polishing)法がある。
【0003】上述したCMP法により加工面の平坦化を
行う装置が化学的機械研磨装置(CMP装置)である。
ここで、従来のCMP装置およびその方法を、図4を参
照して説明する。まず、CMP装置1の主要部は、図4
に示すように、回転軸11により回転可能に支持され
た、研磨布12の貼り付けられている研磨定盤10と、
回転軸21により回転可能に支持され、回転軸21を介
して圧力が加えられる、被処理基板、例えば半導体ウェ
ハ22を保持する保持基盤20と、回転軸31により回
転可能に支持され、回転軸31を介して圧力が加えられ
る、研磨布12を粗面化するドレッシング板30および
研磨液供給部40とで概略構成されている。
【0004】研磨布12が貼り付けられる研磨定盤10
表面は、基準面となることから非常に高い平坦度をもっ
て形成されている。研磨布12は、小さな気泡が内在し
ているポリウレタン等の硬質樹脂製の布である。半導体
ウェハ22は、粘着力があるワックス、又はウェハパッ
キングフィルム等の貼り付け材で保持基盤20下面に貼
り付けるか、真空吸着により保持基盤20下面に貼り付
けられる。半導体ウェハ22の研磨時には、研磨圧力調
整器(図示省略)より回転軸21を介して圧力が加えら
れ、研磨定盤10上の研磨布12に押し付けられた状態
で研磨される。ドレッシング板30下面には、硬いセラ
ミック又はダイヤ等の硬質粒子32が固着されている。
このドレッシング板30と研磨定盤10を回転させ、ド
レッシング板30に圧力を加えて研磨定盤10上の研磨
布12に押し付けた状態で、研磨布12表面の粗面化
(ドレッシング)を行う。研磨液供給部40は、アンモ
ニア水溶液等のアルカリ溶液に粒径が小さなシリカ粒子
等の研磨材粒子が分散している研磨液(スラリ)を供給
ノズル41先端より、研磨定盤10上の研磨布12上に
吐出させるものである。
【0005】次に、このCMP装置1による半導体ウェ
ハ22の研磨動作を説明する。まず、研磨定盤10上の
研磨布12をドレッシングする。研磨布12のドレッシ
ングは、研磨定盤10を回転させ、ドレッシング板30
を回転させながら下方に移動させ、研磨定盤10上の研
磨布12上に、所定の圧力を加えて押し付けることによ
り、研磨布12表面をドレッシング板30下面の硬質粒
子32により削りキズを付ける。このドレッシングを所
定時間行うと、無数の削りキズにより、研磨布12表面
には無数の小さな凹凸部12aができ、研磨布12表面
が毛羽たった状態となる。研磨布12表面を所定時間だ
けドレッシングした後、ドレッシング板30を上方に引
き上げ、ドレッシング板30および研磨定盤10の回転
を停止する。
【0006】次に、半導体ウェハ22を、半導体ウェハ
22の加工面を下にして、保持基盤20下面に貼り付
け、研磨圧力調整器(図示省略)の圧力設定をする。次
に、研磨定盤10を回転させ、研磨液供給部40の供給
ノズル41先端より研磨液を研磨定盤10上の研磨布1
2の中央部に吐出させる。供給ノズル41先端より吐出
した研磨液は、研磨定盤10の回転による遠心力で、研
磨布12全面に広がる。その後半導体ウェハ22を貼り
付けた保持基盤20を回転させながら、保持基盤20を
下方に移動させて、研磨定盤10上の研磨布12上に、
半導体ウェハ22の加工面を設定した圧力で押し付け
る。半導体ウェハ22の加工面が研磨布12に押し付け
られた状態で、研磨液が研磨布12表面の凹凸部12a
により半導体ウェハ22の加工面に運ばれ、半導体ウェ
ハ22の加工面を研磨して、加工面の平坦化を行う。半
導体ウェハ22の加工面を所定量研磨した後、保持基盤
20を上方に移動し、保持基盤20や研磨定盤10の回
転停止および研磨液の吐出停止を行う。その後保持基盤
20下面より半導体ウェハ22を引きはがす。
【0007】その後は、上述した半導体ウェハ22の保
持基盤20への貼り付けから、半導体ウェハ22の加工
面の平坦化工程を経て、保持基盤20下面より半導体ウ
ェハ22を引きはがすまでの工程を繰り返すことで、次
々と半導体ウェハ22の加工面の平坦化処理を行う。多
数枚の半導体ウェハ22の平坦化処理を行うと、研磨布
12の凹凸部が磨耗して、研磨液を半導体ウェハ22の
加工面へ供給する性能が落ち、加工面の平坦化速度低下
や平坦性の悪化となる。そのために、所定枚数の平坦化
処理を行った後には、上述したドレッシング板30によ
る研磨布12のドレッシング工程を行う。
【0008】上述したCMP装置1による半導体ウェハ
22の加工面の平坦化においては、半導体ウェハ22の
加工面のマイクロスクラッチ発生を抑制するために、ド
レッシング時の研磨布12の削り屑やドレッシング板3
0下面より剥離した硬質粒子32および半導体ウェハ2
2の平坦化処理時に発生した、シリコンの破片等の大粒
子の研磨布12面からの速やかな除去と同時に、研磨布
12に押し付けられた半導体ウェハ22の加工面へ新た
な研磨液の供給を行う必要があり、この為に多量の研磨
液を消費し、半導体装置の製造における生産コストを上
昇させるという問題がある。
【0009】また、上述したCMP装置1による半導体
ウェハ22の加工面の平坦化においては、上述した如
く、平坦化処理時の加工面の平坦性を悪化させないため
の研磨布12のドレッシングを、所定枚数の半導体ウェ
ハ22の平坦化処理後に行わなければならず、CMP装
置1による平坦化処理の稼働率を落とすだけでなく、ド
レッシング板30のドレッシング性能が除々に落ちてド
レッシング板30の交換が必要となり、ドレッシング板
30の交換に伴う作業数増加とコスト増加という問題も
ある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した化
学的機械研磨装置における問題点を解決することをその
目的とする。即ち本発明の課題は、ドレッシング工程が
不要で、マイクロスクラッチ発生を抑制した平坦化処理
の可能な研磨布を有する化学的機械研磨装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の化学的機械研磨
装置は、上述の課題を解決するために提案するものであ
り、所定高さの突起部を所定間隔で多数配列した研磨布
を設置した研磨定盤と、被処理基板を保持する保持基盤
と、研磨液を供給する研磨液供給部とを有することを特
徴とするものである。
【0012】本発明によれば、所定高さの突起部を所定
間隔で多数配列した研磨布を設置した研磨定盤と、被処
理基板を保持する保持基盤と、研磨液を供給する研磨液
供給部とを有して化学的機械研磨装置を構成することに
より、ドレッシング板による研磨布のドレッシング工程
を省くことができるので化学的機械研磨装置の稼働率を
向上させることができる。また、ドレッシング工程を不
要としたことで、ドレッシング時の研磨布の削り屑やド
レッシング板下面より剥離した硬質粒子等の大粒子によ
る被処理基板である半導体ウェハの加工面のマイクロス
クラッチの発生原因が除去でき、又被処理基板の平坦化
処理時に発生した、シリコンの破片等の研磨液中の大粒
子は、突起部周囲の底部に向かい、半導体ウェハの加工
面に接触し難くなっているので、上述した大粒子による
マイクロスクラッチの発生原因も低減できる。従って、
上述した化学的機械研磨装置を平坦化工程に用いて作製
する高集積化した半導体装置の製造歩留が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的実施の形態
例につき、添付図面を参照して説明する。なお従来技術
の説明で参照した図4中の構成部分と同様の構成部分に
は、同一の参照符号を付すものとする。
【0014】本実施の形態例は、化学的機械研磨(CM
P)法により被処理基板の加工面の平坦化をする化学的
機械研磨装置(CMP装置)に本発明を適用した例であ
り、これを図1〜図3を参照して説明する。まず、CM
P装置100の主要部は、図1に示すように、回転軸1
1により回転可能に支持された、本発明の研磨布101
の取付けられている研磨定盤10と、回転軸21により
回転可能に支持され、回転軸21を介して圧力が加えら
れる、被処理基板、例えば半導体ウェハ22を保持する
保持基盤20と、研磨液供給部40とで概略構成されて
いる。なお、本実施の形態例のCMP装置100では、
従来例のCMP装置1(図4参照)の構成要素部となっ
ていたドレッシング板30を設けていない。
【0015】次に、CMP装置100の各構成部分で従
来例のCMP装置1と同様な部分の機能等は、従来例と
同様なので説明を省略し、特徴部分の説明を詳述する。
本発明の研磨布101の構造は、図1に示すように、円
形の研磨定盤10径と略等しい径の円形で、研磨布10
1表面部には多数の突起部が形成された凹凸部101a
がある。
【0016】次に、上述した研磨布101の詳細構造
を、図2を参照して説明する。ここで図2(a)は研磨
布101の一部を上面より見た概略平面図で、図2
(b)は、図2(a)のA−A部における概略断面図で
ある。研磨布101は、例えば硬質の樹脂製であるポリ
ウレタン樹脂製で、厚みが例えば約3mm程度ある。研
磨布101の表面部には、所定高さ、所定間隔で多数配
列した突起部102による凹凸部101aがある。な
お、研磨布101の硬度があまり大きくて、半導体ウェ
ハ22のグローバル平坦性に問題がある時は、研磨布1
01として、硬質の樹脂製布と軟質の樹脂製布とを貼り
合わせたものとしてもよい。凹凸部101aの構造の具
体例としては、例えば突起部102の所定高さHは約5
00μmとし、突起部102の所定間隔Pを約400μ
mとし、突起部102の形状は上部径D1 は約150μ
m、下部径D2 は約180μmの円錐台状の突起部10
2とし、この突起部102がデルタ状に配列されてい
る。
【0017】なお、上述した研磨布101の突起部10
2の配列や形状は一例として示したもので、配列として
は、研磨定盤10と保持基盤20が相互に回転して平坦
化処理をするので、ほぼ均等な突起部102の配列なら
ば、格子状配列でもその他の配列でもよく、又形状とし
ては、楕円状の表面形状や長方形状等の表面形状でもよ
い。
【0018】この研磨布101の成形方法は、通常の樹
脂成形方法、例えば上述した研磨布101の凹凸部10
1aを形成するための、真空引き可能な樹脂成形金型を
用い、まず樹脂成形金型の樹脂成形部を真空引きし、そ
の後この真空引きされた樹脂成形部に、加熱して液化し
たポリウレタン樹脂をインジェクトして形成する方法等
を用いる。
【0019】次に、上述した研磨布101を用いたCM
P装置100による平坦化処理時の状態を、図3を参照
して説明する。平坦化処理時の研磨布101の突起部1
02は、保持基盤20に加わる圧力により、保持基盤2
0下面に貼り付けられた半導体ウェハ22表面に接して
下方に押し付けられた状態となる。一方、研磨定盤10
表面に貼り付けられた研磨布101が研磨定盤10の回
転により移動し、保持基盤20下面に貼り付けられた半
導体ウェハ22が保持基盤20の回転により移動するの
で、突起部102を基準にして見ると、半導体ウェハ2
2がp方向へと移動することになり、圧力の加わった半
導体ウェハ22と突起部102表面との摩擦力により、
突起部102上部にはp方向へ向かう力が加わり、突起
部102はp方向へ多少曲がる。
【0020】上述した突起部102の曲がるp方向は、
研磨布101内の突起部102の位置により変わり、又
同じ位置の突起部102でも研磨布101の移動と共に
変わるものもある。従って、突起部102の曲がりが大
きいような突起部102の構成では、頻繁な突起部10
2の曲げ方向の変化や突起部102の磨耗面の位置変化
により突起部102の破損や研磨性能変動等を起こし、
研磨布101の耐久性が低下してしまう。このため、突
起部102があまり曲がらない形状、即ち半導体ウェハ
22の圧力に拮抗できる、研磨布101面積と突起部1
02表面の総面積の割合を有する突起部102表面積の
大きさとし、突起部102の高さを低くした形状とする
ことが望ましい。
【0021】一方、突起部102の高さが低いと、突起
部102の磨耗で研磨液(スラリ)103の加工面への
供給能力が低下して研磨性能が維持できる研磨布101
の耐久性が低下する。また、突起部102の高さが低い
と、突起部102の周囲の研磨液103中のシリコンの
破片、小さな研磨粒子が何らかの要因で集合した大きな
粒子、研磨液103中の大きなダスト等の粒径が約1μ
m以上ある大粒子が半導体ウェハ22の加工面に接触し
易くなって、マイクロスクラッチ発生を引き起こす虞が
出てくる。上述した理由により、突起部102の所定高
さHとしては、30μm≦H≦2mmの範囲、又突起部
102の所定間隔Pとしては、20μm≦P≦2mmの
範囲で、突起部102表面積としては所定間隔Pの範囲
内で出来るだけ大きいことが望ましい。そのため、研磨
布101の凹凸部101aの構造の具体例としては、上
述した如く、例えば突起部102の所定深さHを約50
0μmとし、突起部102の所定間隔Pを約400μm
とし、突起部102の上部径を約150μm、下部径を
約180μmとした円錐台状の突起部102とし、この
突起部102の配列をデルタ状とした。
【0022】上述したような突起部102を持つ研磨布
101においては、半導体ウェハ22が突起部102の
上方にある間、即ち保持基盤20の真下に突起部102
がある間の突起部102周囲の研磨液103は、CMP
が行われることによりアルカリ溶液濃度が低下するが、
突起部102が保持基盤20の真下より離れると、研磨
液供給部40より間断なく研磨布101の中央部に供給
される研磨液103で再補給される状態となる。そのた
め、研磨液103のアルカリ溶液の濃度低下が抑えられ
て、研磨速度の低下が抑えられる。
【0023】また、突起部102の周囲の研磨液103
中に混入した粒径が約1μm以上ある大粒子は、重力に
より突起部102の周辺の底部に向かい、研磨液供給部
40からの研磨液103の再補給時に、突起部102の
周辺の底部に沿って移動し、研磨布101の外部に放出
される。このため、半導体ウェハ22の加工面と研磨布
101との間に入った大粒子により発生すると言われる
マイクロスクラッチの発生が低減される。
【0024】次に、このCMP装置100による半導体
ウェハの研磨動作を説明する。まず、半導体ウェハ22
を、半導体ウェハ22の加工面を下にして、保持基盤2
0下面に貼り付け、研磨圧力調整器(図示省略)の圧力
設定をする。次に、研磨定盤10を回転させ、研磨液供
給部40の供給ノズル41先端より研磨液、例えばアン
モニア水溶液等のアルカリ溶液に粒径が小さなシリカ粒
子等の研磨粒子、例えば20nm径程度の研磨粒子が分
散している研磨液(スラリ)103を、供給ノズル41
先端より研磨定盤10上の研磨布101上のほぼ中央に
吐出させる。供給ノズル41先端より吐出した研磨液1
03は、研磨定盤10の回転による遠心力により、研磨
布101の中央より周辺部に向かって広がり、研磨布1
01の突起部102の周囲を研磨液103で満たしなが
ら周辺部に向かい、周辺部より研磨布101の外部に放
出される。
【0025】次に、半導体ウェハ22を貼り付けた保持
基盤20を回転させながら、保持基盤20を下方に移動
させて、研磨定盤10上の研磨布101上に、半導体ウ
ェハ22の加工面を設定した圧力で押し付けることで、
半導体ウェハ22の加工面の平坦化処理が開始される。
半導体ウェハ22の加工面を所定量研磨した後、保持基
盤20を上方に移動し、その後保持基盤20や研磨定盤
10の回転停止および研磨液103の吐出停止を行う。
更にその後、保持基盤20下面より半導体ウェハ22を
引きはがす。
【0026】その後は、上述した工程を繰り返すこと
で、次々と半導体ウェハ22の平坦化処理を行う。上述
した研磨布101を用いれば、突起部102の磨耗が進
んで突起部102の高さがかなり低くなるまで、研磨液
103が突起部102の周辺部に保持された状態となっ
て加工面への研磨液103の供給性が確保されるので、
多数枚の半導体ウェハ22の平坦化処理を行っても、従
来例のCMP装置1のようなドレッシング板30による
研磨布12のドレッシングが不要となる。
【0027】以上のように、上述したCMP装置100
においては、研磨布101表面に所定高さの突起部10
2を所定間隔で多数配列した凹凸部101aを持つ研磨
布101を用いることで、従来例のCMP装置1のよう
なドレッシング板30を用いるドレッシング工程を行わ
ずに、多数枚の半導体ウェハ22の平坦化処理ができる
ので、CMP装置100の稼働率が向上する。また、上
述したCMP装置100においては、ドレッシング工程
を不要としたとで、ドレッシング時の研磨布101の削
り屑やドレッシング板下面より剥離した硬質粒子等の大
粒子による半導体ウェハ22の加工面のマイクロスクラ
ッチ発生原因が除去でき、又半導体ウェハ22の平坦化
処理時に発生した、シリコンの破片等の突起部102周
囲の研磨液103中の大粒子は、突起部102周囲の底
部に向かい、半導体ウェハ22の加工面に接触し難くな
っているので、上述した大粒子によるマイクロスクラッ
チ発生原因も低減できる。従って、マイクロスクラッチ
発生に起因する、例えば半導体ウェハ22の層間絶縁膜
の絶縁耐圧悪化等で、平坦化を必要とする高集積化した
半導体装置の製造歩留が低下することを抑制することが
できる。
【0028】以上、本発明を実施の形態例により説明し
たが、本発明はこの実施の形態例に何ら限定されるもの
ではない。例えば、本発明の実施の形態例では、CMP
装置を半導体ウェハの加工面の平坦化処理に用いるとし
て説明したが、液晶表示装置のTFTアクティブマトリ
クス基板等の平坦化に用いてもよい。また、本発明の実
施の形態例では、研磨布をポリウレタン樹脂製とした
が、他の硬質樹脂製、硬質ゴム製であってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のCMP装置は、多数の突起部を設けた凹凸部を持つ研
磨布を用いることで、研磨布を粗面化するドレッシング
板を用いたドレッシング工程が不要となり、CMP装置
の稼働率が向上する。また、本発明のCMP装置は、ド
レッシング工程を不要としたとで、ドレッシング時の研
磨布の削り屑やドレッシング板下面より剥離した硬質粒
子等の大粒子による半導体ウェハの加工面のマイクロス
クラッチ発生原因が除去でき、又半導体ウェハの平坦化
処理時に発生した、シリコンの破片等の突起部周囲の研
磨液中の大粒子は、突起部周囲の底部に向かい、半導体
ウェハの加工面に接触し難くなっているので、上述した
大粒子によるマイクロスクラッチ発生原因も低減でき
る。従って、このCMP装置を半導体ウェハの平坦化処
理工程に用いた、高集積化した半導体装置の製造歩留が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態例のCMP装置の
概略断面図である。
【図2】本発明を適用した実施の形態例の研磨布の概略
図で、(a)は概略平面図、(b)は図(a)のA−A
部における概略断面図である。
【図3】本発明を適用した実施の形態例のCMP装置に
よる平坦化処理時の状態を説明する、半導体ウェハの加
工面近傍の概略断面図である。
【図4】従来例のCMP装置の概略断面図である。
【符号の説明】
1,100…CMP装置、11,21,31…回転軸、
12,101…研磨布、12a,101a…凹凸部、2
0…保持基盤、22…半導体ウェハ、30…ドレッシン
グ板、40…研磨液供給部、41…供給ノズル、102
…突起部、103…研磨液

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定高さの突起部を所定間隔で多数配列
    した研磨布を設置した研磨定盤と、 被処理基板を保持する保持基盤と、 研磨液を供給する研磨液供給部とを有することを特徴と
    する、化学的機械研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記研磨布の材質は、硬質の樹脂である
    ことを特徴とする、請求項1に記載の化学的機械研磨装
    置。
  3. 【請求項3】 前記突起部の所定高さHは、30μm≦
    H≦2mmであることを特徴とする、請求項1に記載の
    化学的機械研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記突起部の所定間隔Pは、20μm≦
    P≦2mmであることを特徴とする、請求項1に記載の
    化学的機械研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記研磨布の前記突起部は、前記研磨布
    表面にデルタ状に配列されていることを特徴とする、請
    求項1に記載の化学的機械研磨装置。
JP14757797A 1997-06-05 1997-06-05 化学的機械研磨装置 Pending JPH10337651A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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