JPH10337323A - 洗浄殺菌装置 - Google Patents

洗浄殺菌装置

Info

Publication number
JPH10337323A
JPH10337323A JP9148908A JP14890897A JPH10337323A JP H10337323 A JPH10337323 A JP H10337323A JP 9148908 A JP9148908 A JP 9148908A JP 14890897 A JP14890897 A JP 14890897A JP H10337323 A JPH10337323 A JP H10337323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
ozone water
water
pipe
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9148908A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Shimizu
昌已 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Shibaura Machinery Corp
Original Assignee
IHI Shibaura Machinery Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Shibaura Machinery Corp filed Critical IHI Shibaura Machinery Corp
Priority to JP9148908A priority Critical patent/JPH10337323A/ja
Publication of JPH10337323A publication Critical patent/JPH10337323A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性の低い被洗浄物についても確実に洗浄
殺菌し、被洗浄物を繰返し使用できるようにする。 【解決手段】 被洗浄物を収納する筐体11と、この筐
体11内に収納された被洗浄物を洗浄液で洗浄する洗浄
機構17と、この筐体11内に収納された被洗浄物をオ
ゾン水で殺菌するオゾン水殺菌機構18とを有する。オ
ゾン水は常温の状態で充分な殺菌効果を発揮するため、
耐熱性の低い被洗浄物であっても熱変形することなく確
実に殺菌される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療器具などを洗
浄殺菌する洗浄殺菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】医療現場で使用されているハサミやメス
等の医療器具は、使用後に洗浄と殺菌とを充分に行なう
必要がある。ここで、医療器具の洗浄殺菌に用いられて
いる従来の洗浄殺菌装置の一例を図3に基づいて説明す
る。この洗浄殺菌装置は被洗浄物である医療器具(図示
せず)を収納する筐体1を有し、この筐体1内には、医
療器具を入れたバスケットが載置される載置台2と、こ
の載置台2の上下に位置する回転式のノズル3と、筐体
1内の空気を温めるヒーター(図示せず)と、ヒーター
で温められた空気を載置台2上に載置された医療器具に
向けて送風するファン(図示せず)とが設けられてい
る。
【0003】前記筐体1の側面部には、水道水を供給す
る水道水パイプ4と、熱水又は高温蒸気を供給する熱水
パイプ5と、洗剤タンク(図示せず)から洗剤を供給す
る洗剤パイプ6とが接続されている。水道水パイプ4の
途中には電磁弁4aが設けられ、熱水パイプ5の途中に
は電磁弁5aが設けられ、洗剤パイプ6の途中には洗剤
供給ポンプ6aが設けられている。
【0004】前記筐体1の底面部には、筐体1内に供給
された洗浄液である水道水、水道水と洗剤とが混合され
た洗浄液、熱水等を筐体1外へ流出させるための流出パ
イプ7が接続されている。この流出パイプ7はその先端
部で二股に分岐され、一方は洗浄液や熱水等を前記ノズ
ル3へ導く導水パイプ8とされ、他方は、洗浄液や熱水
等を排水する排水パイプ9とされている。流出パイプ7
の途中には、この流出パイプ7内を流れる洗浄液や熱水
中に含まれるゴミを除去するフィルター7aが設けら
れ、導水パイプ8の途中には二個の電磁弁8a,8bと
循環ポンプ8cとが設けられ、排水パイプ9の途中には
電磁弁9aが設けられている。
【0005】前記電磁弁4a,5a,8a,8b,9
a、前記ポンプ6a,8c、筐体1内に溜まった洗浄液
や熱水等が所定量に達したことを検知するレベルスイッ
チ10、ヒーター、ファンなどは、マイクロコンピュー
タを利用した制御部(図示せず)に接続されている。
【0006】このような洗浄殺菌装置による医療器具の
洗浄殺菌の手順を説明する。まず、筐体1の蓋(図示せ
ず)を開け、医療器具を入れたバスケットを載置台2に
載せ、蓋を閉める。なお、この状態では、全ての電磁弁
4a,5a,8a,8b,9aは閉弁され、ポンプ6
a,8cは停止している。
【0007】筐体1の蓋を閉めた後にスタート釦を押す
と、電磁弁4aが開弁されて水道水が筐体1内に供給さ
れるとともに、洗剤供給ポンプ6aが駆動されて洗剤が
筐体1内に供給され、筐体1内には水道水と洗剤とが混
合された洗浄液が溜まる。筐体1内に溜まった洗浄液が
所定量に達したことがレベルスイッチ10で検知される
と、この検知結果に基づいて電磁弁4aが閉弁され、洗
剤供給ポンプ6aが停止され、電磁弁8a,8bが開弁
され、循環ポンプ8cが駆動される。
【0008】これにより、筐体1内に溜まった洗浄液が
流出パイプ7内と導水パイプ8内とを流れてノズル3か
ら噴射され、筐体1内に収納されている医療器具が洗浄
液により洗浄される。ノズル3から洗浄液が噴射される
と、その反力によってノズル3が回転する。この洗浄が
所定時間行なわれると、電磁弁8a,8bが閉弁される
とともに循環ポンプ8cの駆動が停止され、さらに、電
磁弁9aが開弁される。これにより、医療器具の洗浄に
用いられた洗浄液が流出パイプ7と排水パイプ9とを通
って排水される。
【0009】なお、洗浄液による洗浄は、水道水と洗剤
とを混合して洗浄液をつくるとき、水道水とともに熱水
パイプ5から熱水を供給することにより洗浄液の温度を
調節し、例えば40℃程度の低温水の洗浄液で主に蛋白
質の凝固を防ぎながら血液などの蛋白質を除去する予備
洗浄と、60℃程度の洗浄液で主に油脂を除去する本洗
浄とに分けて二段階で行なう場合もある。また、洗浄液
による洗浄後に、水道水のみをノズル3から噴射して医
療器具のすすぎ洗浄を行なう場合もある。
【0010】洗浄液、又は、すすぎ水が排水され、電磁
弁9aが閉弁された後、電磁弁5aが開弁されて熱水パ
イプ5から熱水又は高温蒸気が筐体1内に供給される。
そして、筐体1内に供給された熱水が所定量に達したこ
とがレベルスイッチ10により検知されると、電磁弁5
aが閉弁されて熱水の供給が停止されるとともに電磁弁
8a,8bが開弁され、循環ポンプ8cが駆動される。
そして、筐体1内に溜まった熱水がノズル3から筐体1
内に収納された医療器具に向けて回転を伴って噴射さ
れ、医療器具の殺菌が行なわれる。
【0011】熱水の噴射による医療器具の殺菌が所定時
間行なわれた後、循環ポンプ8cの駆動が停止され、熱
水が排水パイプ9から排水される。熱水が排水された
後、ヒーターとファンとが駆動され、ヒーターで加熱さ
れた空気が洗浄殺菌された医療器具に向けてファンによ
り送風され、医療器具が乾燥することにより一連の洗浄
殺菌処理が終了する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した洗浄殺菌
装置では、医療器具の殺菌を熱水又は高温蒸気を用いて
行なっているため、ゴム製又は樹脂製などの耐熱性が低
い医療器具では、熱変形を起こしやすい。このような熱
変形を防止するためには、熱水又は高温蒸気の温度を下
げなければならず、熱水又は高温蒸気の温度を下げるこ
とにより殺菌性能が低下する。
【0013】このため、ゴム製又は樹脂製の医療器具に
ついては、充分な殺菌を行なうためには手間がかかるこ
と、及び、充分な殺菌を行なうことが困難なことから、
使い捨てにしている場合が多く、ゴム製又は樹脂製の医
療器具の購入費用が膨大になっている。
【0014】本発明は、耐熱性の低い被洗浄物について
も確実に洗浄殺菌することができる洗浄殺菌装置を提供
することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の洗
浄殺菌装置は、被洗浄物を収納する筐体と、この筐体内
に収納された被洗浄物を洗浄液で洗浄する洗浄機構と、
この筐体内に収納された被洗浄物をオゾン水で殺菌する
オゾン水殺菌機構とを有する。従って、筐体内に収納し
た被洗浄物を洗浄液で洗浄し、さらに、オゾン水で殺菌
する。オゾン水は常温の状態で充分な殺菌効果を発揮す
るため、耐熱性の低い被洗浄物であっても熱変形するこ
となく確実に殺菌される。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
に基づいて説明する。なお、図3において説明した部分
と同じ部分は同じ符号を用いて説明する。本実施の形態
の洗浄殺菌装置は、被洗浄物である医療器具(図示せ
ず)を洗浄殺菌する装置であり、洗浄殺菌する医療器具
を収納する筐体11を有し、この筐体11内には、医療
器具を入れたバスケットが載置される載置台2と、この
載置台2の上下に位置する回転式のノズル3と、筐体1
内の空気を温めるヒーター(図示せず)と、ヒーターで
温められた空気を載置台2上に載置された医療器具に向
けて送風するファン(図示せず)とが設けられている。
【0017】前記筐体11の側面部には、水道水を供給
する水道水パイプ4と、温水を供給する温水パイプ12
と、洗剤を供給する熱水又は高温蒸気を供給する熱水パ
イプ5と、洗剤タンク(図示せず)から洗剤を供給する
洗剤パイプ6と、オゾン水製造装置13で製造されたオ
ゾン水が供給されるオゾン水パイプ14が接続されてい
る。前記オゾン水製造装置13へは、水道水を供給する
水道水パイプ15と、酸素ガスタンク(図示せず)から
酸素ガスを供給する酸素ガスパイプ16が接続されてい
る。水道水パイプ4の途中には電磁弁4aが設けられ、
水道水パイプ15の途中には電磁弁4aが設けられ、温
水パイプ12の途中には電磁弁12aが設けられ、酸素
ガスパイプ16の途中には電磁弁16aが設けられ、洗
剤パイプ6の途中には洗剤供給ポンプ6aが設けられて
いる。
【0018】前記筐体11の底面部には、筐体11内に
供給された水道水と温水と洗剤又は温水と洗剤とが混合
された洗浄液、オゾン水等を筐体11外へ流出させるた
めの流出パイプ7が接続されている。この流出パイプ7
はその先端部で二股に分岐され、一方は洗浄液やオゾン
水を前記ノズル3へ導く導水パイプ8とされ、他方は、
洗浄液やオゾン水を排水する排水パイプ9とされてい
る。流出パイプ7の途中には、この流出パイプ7内を流
れる洗浄液やオゾン水中に含まれるゴミを除去するフィ
ルター7aが設けられ、導水パイプ8の途中には二個の
電磁弁8a,8bと循環ポンプ8cとが設けられ、排水
パイプ9の途中には電磁弁9aが設けられている。
【0019】ここで、この洗浄殺菌装置には、載置台2
上に載置された医療器具を洗浄液で洗浄する洗浄機構1
7と、洗浄された医療器具をオゾン水で殺菌するオゾン
水殺菌機構18とが設けられている。洗浄機構17は、
水道水パイプ4、温水パイプ12、洗剤パイプ6、流出
パイプ7、導水パイプ8、ノズル3、電磁弁4a,12
a,8a,8b、洗剤供給ポンプ6a、循環ポンプ8c
により構成されている。オゾン水殺菌機構18は、水道
水パイプ15、酸素ガスパイプ16、オゾン水製造装置
13、オゾン水パイプ14、電磁弁15a,16aによ
り構成されている。
【0020】前記電磁弁4a,8a,8b,9a,12
a,15a、前記ポンプ6a,8c、前記ヒーター及び
ファン、筐体11内に溜まった洗浄液やオゾン水が所定
量に達したことを検知するレベルスイッチ10,19な
どは、マイクロコンピュータを利用した制御部(図示せ
ず)に接続されている。
【0021】このような構成において、この洗浄殺菌装
置による医療器具の洗浄殺菌の手順を説明する。まず、
筐体11の蓋(図示せず)を開け、医療器具を入れたバ
スケットを載置台2に載せ、蓋を閉める。なお、この状
態では、全ての電磁弁4a,8a,8b,9a,12
a,15a,16aは閉弁され、ポンプ6a,8c、ヒ
ーター、ファン等は、停止している。
【0022】筐体11の蓋を閉めた後にスタート釦を押
すと、電磁弁4a,12aが開弁されて水道水と温水と
が筐体11内に供給されるとともに洗剤供給ポンプ6a
が駆動されて洗剤が筐体11内に供給され、筐体11内
には水道水と温水と洗剤とが混合された低温水(例え
ば、40℃)の洗浄液が溜まる。筐体11内に溜まった
洗浄液が所定量に達したことがレベルスイッチ10で検
知されると、この検知結果に基づいて電磁弁4a,12
aが閉弁され、洗剤供給ポンプ6aが停止され、電磁弁
8a,8bが開弁され、循環ポンプ8cが駆動される。
【0023】これにより、筐体11内に溜まった低温水
の洗浄液が流出パイプ7内と導水パイプ8内とを流れて
ノズル3から噴射されるとともにその噴射の反力でノズ
ル3が水平面内で回転し、載置台2上に載置されている
医療器具が洗浄される。この洗浄では、主に、医療器具
に付着した血液などの蛋白質が除去される。この洗浄が
所定時間行なわれると、電磁弁8a,8bが閉弁される
とともに循環ポンプ8cの駆動が停止され、さらに、電
磁弁9aが開弁され、医療器具の洗浄に用いられた低温
水の洗浄液が流出パイプ7内と排水パイプ9内とを流れ
て排水される。
【0024】この洗浄工程で、オゾン水を使用してもよ
く、これにより、排水された洗浄液中に含まれる菌も殺
菌でき、病院設備内の排水処理が軽減される。
【0025】低温水の洗浄液が排水された後、電磁弁1
2aが開弁されて温水が筐体11内に供給されるととも
に洗剤供給ポンプ6aが駆動されて洗剤が筐体11内に
供給され、筐体11内には温水と洗剤とが混合された高
温(例えば、60℃)の洗浄液が溜まる。筐体11内に
溜まった洗浄液が所定量に達したことがレベルスイッチ
10で検知されると、この検知結果に基づいて電磁弁1
2aが閉弁され、洗剤供給ポンプ6aが停止され、電磁
弁8a,8bが開弁され、循環ポンプ8cが駆動され
る。
【0026】これにより、筐体11内に溜まった高温の
洗浄液が流出パイプ7内と導水パイプ8内とを流れてノ
ズル3から噴射されるとともにその噴射の反力でノズル
3が水平面内で回転し、載置台2上に載置されている医
療器具が洗浄される。この洗浄では、主に、医療器具に
付着した油脂が除去される。この洗浄が所定時間行なわ
れると、電磁弁8a,8bが閉弁されるとともに循環ポ
ンプ8cの駆動が停止され、さらに、電磁弁9aが開弁
され、医療器具の洗浄に用いられた高温の洗浄液が流出
パイプ7内と排水パイプ9内とを流れて排水される。
【0027】以上のようにして温度の異なる洗浄液で二
段階の洗浄を行なった後、オゾン水殺菌機構18による
殺菌を行なう。この殺菌工程では、電磁弁15a,16
aが開弁されてオゾン水製造装置13内に水道水と酸素
ガスとが供給され、オゾン水製造装置13内でオゾン水
が製造され、製造されたオゾン水が筐体11内へ供給さ
れる。オゾン水製造装置13内で製造されるオゾン水の
オゾン濃度は、例えば、20mg/リットルとする。
【0028】筐体11内に溜まったオゾン水が所定量に
達したことがレベルスイッチ19で検知されると、その
検知結果に基づいて電磁弁15a,16aが閉弁され、
オゾン水の供給が停止される。オゾン水がレベルスイッ
チ19で検知されたときには、載置台2上に載置された
医療器具は筐体11内に溜まったオゾン水に浸漬されて
おり、医療器具がオゾン水に浸漬された状態を所定時間
(例えば、10〜20分)維持することによりオゾン水
による医療器具の殺菌を行なう。このオゾン水による医
療器具の殺菌を、医療器具をオゾン水中に浸漬させるこ
とにより行なうため、オゾン水が医療器具の隅々まで入
り込み、医療器具の隅々まで殺菌を行なえる。
【0029】オゾン水による医療器具の殺菌が所定時間
行なわれた後、電磁弁9aが開弁され、オゾン水が排水
パイプ9から排水される。オゾン水が排水された後、ヒ
ーターとファンとが駆動され、ヒーターで加熱された空
気が洗浄殺菌された医療器具に向けてファンにより送風
され、医療器具が乾燥することにより一連の洗浄殺菌処
理が終了する。
【0030】なお、本実施の形態では、温水を供給する
温水パイプ12を備えた洗浄殺菌装置を例に挙げて説明
したが、このような温水パイプ12を設けず、筐体11
内に水道水を加熱するヒーターを設け、このヒーターで
水道水を加熱することにより洗浄液の温度を適宜調節す
るようにしてもよい。
【0031】また、本実施の形態において、オゾン水に
よる殺菌を行なう直前に、水道水のみをノズル3から噴
射して医療器具のすすぎ洗浄を行なうようにしてもよ
い。
【0032】さらに、オゾン水による殺菌を終了して乾
燥工程に移る前に、医療器具に対してノズル3から防錆
剤を散布する機構を設けることも有効である。
【0033】つぎに、本発明の実施の第二の形態を図2
に基づいて説明する。なお、図1において説明した部分
と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略する。本実施
の形態の洗浄殺菌装置は、基本的な構造は図1に示した
洗浄殺菌装置と同じであり、洗浄後の医療器具をオゾン
水で殺菌するオゾン水殺菌機構20の構成が異なる。
【0034】筐体11の底面部には流出パイプ7が接続
され、流出パイプ7の先端部は導水パイプ8と排水パイ
プ9とに分岐されている。導水パイプ8の途中には二個
の電磁弁8a,8bと循環ポンプ8cとが設けられ、さ
らに、循環ポンプ8cの回転数を下げるためのインバー
タ21が設けられている。
【0035】ここで、この洗浄殺菌装置には、載置台2
上に載置された医療器具を洗浄液で洗浄する洗浄機構1
7と、洗浄された医療器具をオゾン水で殺菌するオゾン
水殺菌機構20とが設けられている。洗浄機構17は、
第一の実施の形態と同じように、水道水パイプ4、温水
パイプ12、洗剤パイプ6、流出パイプ7、導水パイプ
8、ノズル3、電磁弁4a,12a,8a,8b、洗剤
供給ポンプ6a、循環ポンプ8cにより構成されてい
る。オゾン水殺菌機構20は、水道水パイプ15、酸素
ガスパイプ16、オゾン水製造装置13、オゾン水パイ
プ14、流出パイプ7、導水パイプ8、電磁弁8a,8
b,15a,16a、循環ポンプ8c、インバータ21
により構成されている。
【0036】前記電磁弁4a,8a,8b,9a,12
a,15a、前記ポンプ6a,8c、前記ヒーター及び
ファン、筐体11内に溜まった洗浄液やオゾン水が所定
量に達したことを検知するレベルスイッチ10,19、
インバータ21などは、マイクロコンピュータを利用し
た制御部(図示せず)に接続されている。
【0037】このような構成において、この洗浄殺菌装
置による医療器具の洗浄殺菌の手順は、上述した第一の
実施の形態の洗浄殺菌装置による洗浄殺菌の手順とほぼ
同じである。異なる点は、オゾン水を用いた殺菌工程で
あり、この殺菌工程についてのみ説明する。
【0038】筐体11内の載置台2上に洗浄殺菌しよう
とする医療器具を載置し、温度の異なる洗浄液で二段階
の洗浄を行ない、この洗浄後にオゾン水殺菌機構20に
よる殺菌を行なう。この殺菌工程では、電磁弁15a,
16aが開弁されてオゾン水製造装置13内に水道水と
酸素ガスとが供給され、オゾン水製造装置13内でオゾ
ン水が製造され、製造されたオゾン水が筐体11内へ供
給される。オゾン水製造装置13内で製造されるオゾン
水のオゾン濃度は、例えば、20mg/リットルとす
る。
【0039】筐体11内に溜まったオゾン水が所定量に
達したことがレベルスイッチ10で検知されると、その
検知結果に基づいて電磁弁15a,16aが閉弁され、
オゾン水の供給が停止される。さらに、電磁弁8a,8
bが開弁され、循環ポンプ8cが駆動される。
【0040】これにより、筐体11内に溜まったオゾン
水が流出パイプ7内と導水パイプ8内とを流れてノズル
3から噴射されるとともにその噴射の反力でノズル3が
水平面内で回転し、載置台2上に載置されている医療器
具が殺菌される。なお、このときの循環ポンプ8cは、
ノズル3から洗浄液を噴射する場合と比較してインバー
タ21により回転数が下げられており、ノズル3から噴
射されるオゾン水の圧力が0.05Mpa以下にされて
いる。ノズル3からオゾン水を噴射させることによる医
療器具の殺菌が所定時間行なわれた後、電磁弁8a,8
bが閉弁されるとともに循環ポンプ8cの駆動とノズル
3の回転とが停止され、さらに、電磁弁9aが開弁さ
れ、オゾン水が流出パイプ7内と排水パイプ9内とを流
れて排水される。
【0041】オゾン水による医療器具の殺菌が所定時間
行なわれた後、電磁弁9aが開弁され、オゾン水が排水
パイプ9から排水される。オゾン水が排水された後、ヒ
ーターとファンとが駆動され、ヒーターで加熱された空
気が洗浄殺菌された医療器具に向けてファンにより送風
され、医療器具が乾燥することにより一連の洗浄殺菌処
理が終了する。
【0042】ここで、本実施の形態の洗浄殺菌装置で
は、洗浄液をノズル3から医療器具に噴射することによ
り医療器具の洗浄を行なっているため、ノズル3から噴
射された洗浄液が医療器具に勢い良く当たることにより
医療器具に付着した汚れをノズル水圧で除去でき、洗浄
液による洗浄効果が高くなる。また、オゾン水をノズル
3から噴射するとき、インバータ21で循環ポンプ8c
の回転数を下げ、ノズル3から噴射されるオゾン水の圧
力を0.05Mpa以下とすることにより、オゾンがオ
ゾン水から気液分離することによるオゾン水のオゾン濃
度の低下を防止でき、オゾン水による殺菌効果を維持で
きる。
【0043】なお、本実施の形態では、ノズル3からオ
ゾン水を噴射するときには、インバータ21で循環ポン
プ8cの回転数を下げる場合を例に挙げて説明したが、
循環ポンプ8cにバイパスラインを設け、このバイパス
ラインを電磁弁でオン・オフさせ、循環ポンプ8cの吐
出圧を変化させるようにしてもよい。
【0044】また、本実施の形態では、洗浄液の噴射と
オゾン水の噴射とを同じノズル3を共用して行なう場合
を例に挙げて説明したが、洗浄液を噴射するノズルとオ
ゾン水を噴射するノズルとを別個に設けてもよい。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明の洗浄殺菌装置によ
れば、被洗浄物を収納する筐体と、この筐体内に収納さ
れた被洗浄物を洗浄液で洗浄する洗浄機構と、この筐体
内に収納された被洗浄物をオゾン水で殺菌するオゾン水
殺菌機構とを有するので、被洗浄物の殺菌を常温の状態
で充分な殺菌効果を発揮するオゾン水で行なうことがで
き、ゴム製又は樹脂製などの耐熱性の低い被洗浄物であ
っても熱変形させることなく確実に殺菌して繰返し使用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態を示す概略図であ
る。
【図2】本発明の実施の第二の形態を示す概略図であ
る。
【図3】従来例を示す概略図である。
【符号の説明】
3 ノズル 11 筐体 17 洗浄機構 18,20 オゾン水殺菌機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物を収納する筐体と、この筐体内
    に収納された被洗浄物を洗浄液で洗浄する洗浄機構と、
    この筐体内に収納された被洗浄物をオゾン水で殺菌する
    オゾン水殺菌機構とを有することを特徴とする洗浄殺菌
    装置。
JP9148908A 1997-06-06 1997-06-06 洗浄殺菌装置 Pending JPH10337323A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9148908A JPH10337323A (ja) 1997-06-06 1997-06-06 洗浄殺菌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9148908A JPH10337323A (ja) 1997-06-06 1997-06-06 洗浄殺菌装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004278708A Division JP4046287B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 洗浄殺菌装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10337323A true JPH10337323A (ja) 1998-12-22

Family

ID=15463360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9148908A Pending JPH10337323A (ja) 1997-06-06 1997-06-06 洗浄殺菌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10337323A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001000514A (ja) * 1999-06-18 2001-01-09 Shibuya Kogyo Co Ltd 滅菌装置
JP5883980B1 (ja) * 2015-08-19 2016-03-15 池田機械産業株式会社 滅菌装置及び滅菌方法
JP2018149472A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 サクラ精機株式会社 洗浄装置
CN111921975A (zh) * 2020-08-17 2020-11-13 河北雄安启雄智能科技有限公司 一种智能医疗器械杀菌消毒装置
CN112472851A (zh) * 2020-11-25 2021-03-12 鄢泽 一种智能制造的乳制品杀菌消毒设备
CN113102420A (zh) * 2021-04-14 2021-07-13 青岛大学附属医院 一种急诊儿科护理用清洗消毒装置
CN113510108A (zh) * 2021-04-09 2021-10-19 涂爱香 一种骨科用医疗剪刀清洗消毒设备

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01305956A (ja) * 1988-06-02 1989-12-11 Chiyoda Seisakusho:Kk 殺菌洗浄方法
JPH0515952U (ja) * 1991-08-14 1993-03-02 石川島播磨重工業株式会社 医療用滅菌装置
JPH10309309A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 Miura Co Ltd オゾン水を用いた殺菌方法およびその装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01305956A (ja) * 1988-06-02 1989-12-11 Chiyoda Seisakusho:Kk 殺菌洗浄方法
JPH0515952U (ja) * 1991-08-14 1993-03-02 石川島播磨重工業株式会社 医療用滅菌装置
JPH10309309A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 Miura Co Ltd オゾン水を用いた殺菌方法およびその装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001000514A (ja) * 1999-06-18 2001-01-09 Shibuya Kogyo Co Ltd 滅菌装置
JP5883980B1 (ja) * 2015-08-19 2016-03-15 池田機械産業株式会社 滅菌装置及び滅菌方法
JP2018149472A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 サクラ精機株式会社 洗浄装置
CN111921975A (zh) * 2020-08-17 2020-11-13 河北雄安启雄智能科技有限公司 一种智能医疗器械杀菌消毒装置
CN112472851A (zh) * 2020-11-25 2021-03-12 鄢泽 一种智能制造的乳制品杀菌消毒设备
CN113510108A (zh) * 2021-04-09 2021-10-19 涂爱香 一种骨科用医疗剪刀清洗消毒设备
CN113510108B (zh) * 2021-04-09 2022-06-28 江南大学附属医院 一种骨科用医疗剪刀清洗消毒设备
CN113102420A (zh) * 2021-04-14 2021-07-13 青岛大学附属医院 一种急诊儿科护理用清洗消毒装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1386620B1 (en) Apparatus for washing and disinfecting-sterilizing endoscope
JP3736587B2 (ja) 洗浄殺菌ユニット
JP4046287B2 (ja) 洗浄殺菌装置
US9131826B2 (en) Method for disinfecting conduit systems of a water-conducting appliance and such a household appliance
JP4713484B2 (ja) 自動洗浄滅菌機における洗浄済の物品の冷却方法
KR100598417B1 (ko) 의료기구 살균세정장치
JP2018126686A (ja) 洗浄装置
JP2007130037A (ja) 医療用器具洗浄装置、及び、医療用器具洗浄方法
JPH10337323A (ja) 洗浄殺菌装置
JP2527915B2 (ja) 医療器具消毒装置
JP5121413B2 (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
JPH03111026A (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
JP4097168B2 (ja) 洗浄殺菌装置および洗浄殺菌方法
JPH11319039A (ja) 病院用除菌装置及び除菌方法
JP2835139B2 (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
JP2749288B2 (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
JPH0595901A (ja) 内視鏡洗浄装置
KR200216082Y1 (ko) 의료기구 살균세정장치
JPH03176061A (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
JP3045560B2 (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
JPS63309236A (ja) 内視鏡装置
JPH07116117A (ja) 内視鏡用洗浄消毒装置
JP2000126125A (ja) 内視鏡洗滌消毒滅菌装置
JP2012071017A (ja) 内視鏡洗浄消毒装置及び内視鏡洗浄消毒方法
JPH01153133A (ja) 内視鏡洗浄消毒装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041028

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050310