JPH10337319A - 健康増進器具 - Google Patents

健康増進器具

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JPH10337319A
JPH10337319A JP14875897A JP14875897A JPH10337319A JP H10337319 A JPH10337319 A JP H10337319A JP 14875897 A JP14875897 A JP 14875897A JP 14875897 A JP14875897 A JP 14875897A JP H10337319 A JPH10337319 A JP H10337319A
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health
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Tadashi Touichi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】股間に適度の刺激を与えることによって、筋力
の増強、疲労回復、及び美容効果などを得ることのでき
る健康増進器具を提供することを目的とする。 【解決手段】その上に使用者HMが座ることによって股
間に刺激を与えて健康を増進するための健康増進器具1
であって、全体として略直方体状を呈しており、その上
部に、使用者HMが座ったときに当該使用者HMの自重
によって股間部分を全体的に圧迫するための押圧部11
が設けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、その上に人間が座
ることによって股間に刺激を与えて健康を増進するため
の健康増進器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、人間の健康を維持し促進する
ために、ツボを強く圧迫して刺激する健康増進器具が種
々提案されている。
【0003】例えば、実開平3−91343号公報に
は、台座の上面に、硬質材料からなる円柱状の4つの突
起物が設けられた指圧器が記載されている。この指圧器
は、尻の一方側に敷くことにより、突起物によって殿部
にあるツボを刺激する。
【0004】また、実開平5−39548号公報には、
椅子用背もたれのクッションに指圧のための凸状物を取
り付けたものが記載されている。凸状物として、球体又
は円柱状のものが用いられる。自動車の運転時に使用す
ることにより、車の振動などに応じて人間の背中にある
ツボを押して刺激する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の健康増
進器具は、いずれも指に代わる突起物が設けられてお
り、指圧的発想によってツボを集中的に強く刺激するも
のである。
【0006】ところで、本発明の発明者は、股間に刺激
を与えることにより、特に股間節及び腸腰部周囲の筋力
を増強し、疲労回復や美容に効果があることを永年の研
究の結果見いだした。しかし、従来から存在する指圧的
発想による健康増進器具では、刺激が強すぎて使用する
ことができず、十分な効果を期待することができない。
【0007】本発明は、股間に適度の刺激を与えること
によって、筋力の増強、疲労回復、及び美容効果などを
得ることのできる健康増進器具を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る健
康増進器具は、その上に人間が座ることによって股間に
刺激を与えて健康を増進するための健康増進器具であっ
て、全体として略直方体状を呈しており、その上部に、
人間が座ったときに当該人間の自重によって股間部分を
全体的に圧迫するための押圧部が設けられてなる。
【0009】請求項2の発明に係る健康増進器具は、人
間が座ったときに当該人間の自重によって左右の坐骨結
節の間に入り込んで股間を圧迫するための押圧部が設け
られてなる。
【0010】請求項3の発明に係る健康増進器具では、
前記押圧部は、その表面上において坐骨結節の内側間の
寸法に等しい幅をとったときに、その中央部の高さが1
センチメートル以上に形成されてなる。
【0011】請求項4の発明に係る健康増進器具では、
前記押圧部は、その前方の部分に、滑らかな曲面を描い
て次第に高くなった前高部を有してなる。本発明に係る
健康増進器具は、図1及び図2に示すように、その上に
使用者HMが座すことによって使用される。
【0012】健康増進器具1の押圧部11は使用者HM
の股間に押し付けられる。図8に示すように、押圧部1
1は、使用者HMの恥骨弓PUAに沿うように、左右の
坐骨結節ISCの間を圧迫する。
【0013】押圧部11が左右の坐骨結節ISCの間に
入り込んで股間を圧迫することにより、筋弛緩が生じ、
また局所的な筋代謝乃至新陳代謝が促進されるものと考
えられる。
【0014】健康増進器具の材料としては、発泡スチロ
ールのような若干の可撓性又は弾性を有する材料が用い
られる。また、軟質の合成樹脂、硬質の合成樹脂、合成
ゴム、織布、不織布、木材、金属材料などを用いること
も可能である。
【0015】なお、本発明において、押圧部は左右の坐
骨結節の間に入り込むが、これは必ずしも押圧部自体が
坐骨結節の内側まで食い込むことを意味するのではな
く、押圧部によって身体が圧迫され、身体の一部が坐骨
結節の間において恥骨弓に向かって押し付けられるよう
な状態を含む。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る健康増進器具
1を斜め後ろからみた斜視図、図2は健康増進器具1を
斜め前からみた斜視図、図3は健康増進器具1の側面
図、図4は健康増進器具1の背面図である。
【0017】これらの図において、健康増進器具1は、
全体として略直方体状を呈しており、その上部に、人間
が座ったときに当該人間の自重によって股間部分を全体
的に圧迫するための曲面からなる押圧部11が設けられ
ている。
【0018】押圧部11は、図4によく示されているよ
うに、その表面(上面)の大部分が円筒面状を呈してい
る。押圧部11の前方の部分には、滑らかな曲面を描い
て次第に高くなった前高部12が設けられている。ま
た、押圧部11の後端部下方には、その両側の角部にお
いて三角形状の面からなる切欠き部13,13が設けら
れている。
【0019】なお、前面部21、背面部22、両側面部
23,23、及び底面部24は、平面となっている。健
康増進器具1は、発泡スチロールのような若干の可撓性
又は弾性を有する材料によって、成形によって一体に作
製されている。成形材料として、軟質の合成樹脂、硬質
の合成樹脂、合成ゴムなどを用いてもよい。成形方法と
して、射出成形、その他の種々の成形方法が適用可能で
ある。また、木材を加工して作製することもできる。金
属材料を用いて作製することも可能である。強度を有す
る材料を用いた場合には、軽量化のために中空とし、ま
た底面24を周縁部のみとすることが可能である。弾性
を有しない固い材料を用いた場合には、押圧部11の表
面に合成ゴム、軟質の合成樹脂、又は織布や不織布など
の柔らかい材料を張り付けてもよい。
【0020】健康増進器具1の寸法の一例を挙げると、
長さ(図3の横方向の長さ)が20〜40cm程度、最
大高さが10〜25cm程度、幅が4〜20cm程度で
ある。健康増進器具1の最適の寸法は、使用者HMが男
性であるか又は女性であるかによって異なり、またその
体格によっても異なる。詳しくは後述する。
【0021】次に、健康増進器具1の使用方法について
説明する。図5は健康増進器具1の使用状態を斜め前か
ら見た斜視図、図6は健康増進器具1の使用状態を斜め
後ろから見た斜視図、図7は健康増進器具1の使用状態
を側面から見た図である。
【0022】図5及び図6に示されるように、健康増進
器具1を、その押圧部11を上にして床面に置き、使用
者HMは、押圧部11の上に股間が載るようにして座
す。前面部21が前であり、背面部22が後ろである。
但し、前面部21を後ろにし、背面部22を前にした場
合であっても、使用者HMの使用方法又は個人差によっ
て、同様な効果が生じることがある。
【0023】使用者HMは、やや膝を開いた状態で、正
座に類似する方法で健康増進器具1の上に座す。座す際
に、押圧部11に対して垂直な方向から身体を移動させ
て押圧部11に接するようにして座すのがよい。座した
後は、両足先をできるだけ内側に入れ、その先端部が切
欠き部13,13に当たるようにする。体幹を鉛直状態
に維持し、気持ちを楽にして静止する。視線は前方を見
るか又は閉じ、呼吸はゆっくりと自然に行う。これによ
って、使用者HMの体重が押圧部11にかかり、股間が
押圧部11によって圧迫される。この状態を、数分〜3
0分程度継続する。この時間は個人差によって異なる。
【0024】上述の使用方法によって、使用者HMの股
間に適度の刺激が与えられ、筋力の増強、疲労回復、及
び美容効果などを得ることができる。健康増進器具1の
使用による効果の理由については、未だ十分に解明され
ておらず確かではないが、本発明者は次のように考察す
る。すなわち、人間の股関節又は腸腰部周囲の筋力低
下、不良動作、加齢による支持機能低下などによって、
同じ体重であっても体型変化が起こるのではないかと発
明者は考える。そして、それらを支持している神経、筋
肉、及び骨に効果的にアプローチして刺激を与えること
により、筋弛緩が生じ、また局所的な筋代謝乃至新陳代
謝が促進されるものと考察する。新陳代謝が促進される
ことから、体内における水の移動が起こり、身体の各部
位が細くなると考えられる。
【0025】次に示す表1は、健康増進器具1の3名の
使用者A,B,Cに対して種々の計測を行った結果を示
したものである。
【0026】
【表1】
【0027】表1によると、すべての使用者において、
20分以内の使用によって、ウエスト、ヒップ、及び大
腿部が細くなったことが認められる。使用者Aにおい
て、前屈力が増大したことが認められる。使用者A及び
Cにおいて、肩こりが軽減され又はなくなったことが認
められる。
【0028】運動選手を含む使用者A〜C以外の複数人
に健康増進器具1を使用させて得られた結果などに基づ
いて、健康増進器具1による効果を次に列挙する。 ウエスト、ヒップ、大腿部が細くなり、美容効果が
ある。 前屈力が増大する。 骨格が矯正される。 重心が正常化され、運動時における怪我などの予防
に効果がある。 運動能力が向上する。 疲労回復力が向上する。
【0029】次に、健康増進器具1の形状及び寸法につ
いての変形例について説明する。図8は人間の骨盤と健
康増進器具1との寸法関係を示す図、図9は他の実施形
態による種々の健康増進器具の断面形状を示す図であ
る。
【0030】図8に示すように、健康増進器具1の押圧
部11は使用者HMの股間に押し付けられ、使用者HM
の恥骨弓PUAに沿うように、左右の坐骨結節ISCの
間を圧迫する。
【0031】発明者のテストによると、押圧部11が左
右の坐骨結節ISCの間に入り込んで股間を圧迫するこ
とにより効果があった。つまり、左右の坐骨結節ISC
の間の筋肉、神経、その他の組織にアプローチ(作用)
することにより効果があった。
【0032】これに対して、押圧部11が、例えば幅W
1の広すぎる平板状であったりそれに近い形状であっ
て、左右の坐骨結節ISCの間に入り込まない場合、つ
まり単に坐骨結節ISCの下端部のみに作用する場合に
は、効果がなかった。
【0033】このことから、押圧部11は、その表面上
において坐骨結節ISCの間の寸法L1に等しい幅W1
をとったときに、その中央部の高さが1cm以上とする
とよい。
【0034】つまり、健康増進器具1においては、押圧
部11の幅W1を、左右の坐骨結節ISC間の寸法L1
に等しいか又はそれよりも狭くし、押圧部11の高さH
1を1cm以上、望ましくは2cm以上とするのがよ
い。
【0035】一般的体型の数人について坐骨結節ISC
間の寸法L1を計測した結果では、男性が9〜11.5
cm、女性が14〜16cmであった。したがって、こ
の場合には、男性用では押圧部11の幅W1を10cm
程度、女性用では15cm程度とし、いずれも高さH1
を3〜5cm程度とするのがよい。
【0036】上に述べたことから理解されるように、健
康増進器具の断面形状を適宜変形することができる。図
9(A)に示す健康増進器具1は上述したものである。
【0037】図9(B)に示す健康増進器具1bの押圧
部11bは、健康増進器具1の押圧部11よりも幅が狭
く、したがって股間をより強く圧迫するので効果があ
る。しかし、幅が4cmよりも狭くなると部分的に強く
圧迫され、実際には使用者HMは痛くて長い時間座って
いられない。
【0038】図9(C)に示す健康増進器具1cの押圧
部11cは、健康増進器具1の押圧部11よりも幅が狭
いが、上面が平面に近い形状となっている。これによっ
ても股間を圧迫して刺激を与えるので効果がある。しか
し、角部によって強く圧迫されるので、使用者HMは痛
くて長い時間座っていることができず、余り好ましい形
状とは言えない。
【0039】図9(D)に示す健康増進器具1dの押圧
部11dは、股間を圧迫して刺激を与えるので効果はあ
るが、頂部に圧力が集中し使用者HMは痛くて短時間も
座っていられないであろう。
【0040】図9(E)に示す健康増進器具1eの押圧
部11eは、その頂部が帯状の平面FPとなっている。
これによっても、健康増進器具1と同等の効果がある。
また、図7に示すように、健康増進器具1〜1eにより
使用者HMの側面から見たアプローチの部位は、恥骨結
合PUSの上部と尾骨COCの先端部とを結ぶ線よりも
下方がよいということが、発明者によるテストの結果分
かった。
【0041】したがって、押圧部11の前方の部分に設
けられた前高部12によって、より効果的に刺激が与え
られる。次に、押圧部11の平面視における形状につい
て説明する。
【0042】上に示す健康増進器具1の押圧部11の平
面視における形状は略長方形であるが、中央部分が括れ
た鼓形の形状、その逆に中央部分が膨らんだ樽形の形状
などであっても、坐骨結節ISCの間に作用するのであ
れば効果がある。また、これらの平面視における形状で
あって、上面が平面であっても、坐骨結節ISCの間に
作用するのであれば効果がある。
【0043】次に、押圧部11の頂部の側面視における
形状について説明する。上に示す健康増進器具1の押圧
部11の頂部の側面視における形状は、前高部12の部
分が上に傾斜する曲線状であり、その後ろがこれに続く
直線状であるが、全体が直線状である場合、全体が上に
凸となる円弧状である場合、全体が下に凸となる円弧状
である場合なども、坐骨結節ISCの間に作用するので
あれば効果がある。
【0044】その他、健康増進器具1の全体の形状、寸
法、材質などは、本発明の主旨に沿って適宜変更するこ
とができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1乃至請求項4の発明によると、
股間に適度の刺激を与えることによって、筋力の増強、
疲労回復、及び美容効果などを得ることのできる健康増
進器具を提供することができる。
【0046】請求項4の発明によると、股間をより効果
的に圧迫する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る健康増進器具を斜め後ろからみた
斜視図である。
【図2】健康増進器具を斜め前からみた斜視図である。
【図3】健康増進器具の側面図である。
【図4】健康増進器具の背面図である。
【図5】健康増進器具の使用状態を斜め前から見た斜視
図である。
【図6】健康増進器具の使用状態を斜め後ろから見た斜
視図である。
【図7】健康増進器具の使用状態を側面から見た図であ
る。
【図8】人間の骨盤と健康増進器具との寸法関係を示す
図である。
【図9】他の実施形態による種々の健康増進器具の断面
形状を示す図である。
【符号の説明】
1 健康増進器具 1b〜1e 健康増進器具 11 押圧部 11b〜11e 押圧部 12 前高部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その上に人間が座ることによって股間に刺
    激を与えて健康を増進するための健康増進器具であっ
    て、 全体として略直方体状を呈しており、その上部に、人間
    が座ったときに当該人間の自重によって股間部分を全体
    的に圧迫するための押圧部が設けられてなる、 ことを特徴とする健康増進器具。
  2. 【請求項2】その上に人間が座ることによって股間に刺
    激を与えて健康を増進するための健康増進器具であっ
    て、 人間が座ったときに当該人間の自重によって左右の坐骨
    結節の間に入り込んで股間を圧迫するための押圧部が設
    けられてなる、 ことを特徴とする健康増進器具。
  3. 【請求項3】前記押圧部は、その表面上において坐骨結
    節の内側間の寸法に等しい幅をとったときに、その中央
    部の高さが1センチメートル以上に形成されてなる、 請求項1又は請求項2記載の健康増進器具。
  4. 【請求項4】前記押圧部は、その前方の部分に、滑らか
    な曲面を描いて次第に高くなった前高部を有してなる、 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の健康増進器
    具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006129364A1 (ja) * 2005-06-02 2006-12-07 Nichigen Club Co., Ltd. 骨盤保持具
WO2015093386A1 (ja) * 2013-12-16 2015-06-25 永賀 吉武 骨盤底筋群押圧具

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