JPH10336584A - 信号処理回路及び記録再生装置 - Google Patents

信号処理回路及び記録再生装置

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JPH10336584A
JPH10336584A JP9141801A JP14180197A JPH10336584A JP H10336584 A JPH10336584 A JP H10336584A JP 9141801 A JP9141801 A JP 9141801A JP 14180197 A JP14180197 A JP 14180197A JP H10336584 A JPH10336584 A JP H10336584A
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JP
Japan
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signal
signal processing
processing
processing circuit
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JP9141801A
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Inventor
Jun Makino
純 牧野
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類の信号に各々所定の信号処理を行う
場合でも、簡易化した構成で効率的に各信号処理を行う
信号処理回路を提供する。 【解決手段】 複数の処理手段105、106、10
7の任意の処理手段(ある特定の処理手段)105と、
制御手段102との間に、任意の処理手段105が発行
するアクセス要求を保持する保持手段103及び104
を設け、処理開始の早い時点で、任意の処理手段105
が記憶手段101に対して行うアクセス要求を制御手段
102に与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された複数種
類の信号に所定の信号処理を行って出力する信号処理回
路及び該信号処理回路を備えた記録再生装置に関し、例
えば、画像信号と音声信号にディジタル処理を行って記
録処理及び再生処理を行う民生用ディジタルビデオテー
プレコーダに適用される信号処理回路及び記録再生装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、民生用ディジタルビデオテープ
レコーダ(VTR)は、画像信号に所定の信号処理を行
うと共に、音声信号にも所定の信号処理を行って、記録
媒体への記録処理及び再生処理を行うようになされてい
る。
【0003】このような民生用ディジタルVTRには、
図5に示すような信号処理回路500が設けられてお
り、この信号処理回路500により、画像信号及び音声
信号への所定の信号処理が行われる。
【0004】例えば、民生用ディジタルVTRで記録媒
体への記録処理を行う場合、信号処理回路500は、画
像信号処理回路506により、入力画像信号に対して、
シャフリング処理、圧縮/伸長処理、及び可変長符号化
処理等の所定の信号処理を行うと共に、音声信号処理回
路509により、入力音声信号に対して、シャフリング
処理等の所定の信号処理を行う。そして、信号処理回路
500は、符号処理回路507により、画像信号処理回
路506及び音声信号処理回路509で各々所定の信号
処理が行われた各信号に、エラー訂正符号化処理や24
−25変換処理等を行って出力する。この出力が、記録
媒体に記録信号として記録されることになる。このと
き、画像信号処理回路506はフレームメモリ511を
用いて処理を行い、音声信号処理回路509もフレーム
メモリ508を用いて処理を行う。また、符号処理回路
507もフレームメモリ510を用いて処理を行う。
【0005】また、民生用ディジタルVTRで記録媒体
への再生処理を行う場合にも、信号処理回路500は、
記録媒体から得られた画像信号及び音声信号に対して、
画像信号処理回路506及び音声信号処理回路509に
より各々所定の信号処理を行って、再生画像信号及び再
生音声信号として出力する。この出力が、例えば、表示
器やスピーカに与えられ、画面表示や音声出力がなされ
ることになる。このとき、画像信号処理回路506はフ
レームメモリ511を用いて処理を行い、音声信号処理
回路509もフレームメモリ508を用いて処理を行
う。
【0006】ここで、上述のようなフレームメモリ51
1、508、510は、各々ランダムアクセス可能なメ
モリであり、通常各々の処理に要する容量に見合ったR
AM(Random Access Memory)が用いられる。
【0007】そこで、フレームメモリ511、508、
510を備える信号処理回路500に対して、フレーム
メモリ511、508、510を1つのメモリで共通化
することでコストダウンを図った図6に示すような信号
処理回路600がある。
【0008】この信号処理回路600には、フレームメ
モリ511、508、510の代わりに、1つのRAM
501が設けられており、RAM501は、画像信号処
理回路506、音声信号処理回路509、及び符号処理
回路507の各処理回路で各々必要なメモリ領域がアド
レスによって区分された構成としている。
【0009】したがって、画像信号処理回路506、音
声信号処理回路509、及び符号処理回路507は、各
々必要に応じて、RAM501のアドレスを指定し、メ
モリコントローラ502に読出要求や書込要求を発行す
ることで、データの読み書きを行う。
【0010】すなわち、メモリコントローラ502は、
RAM501をアクセスする処理回路の数に対応して
(上記図6では、画像信号処理回路506、音声信号処
理回路509、及び符号処理回路507の3つ)、各処
理回路が送出するデータ及びアドレスを保持する内部バ
ッファを有し、各処理回路からランダムに送られてきた
読出要求や書込要求等のアクセス要求を認識し、予め設
定された要求の優先度に応じて、RAM501へのデー
タの読み書きを行う。
【0011】例えば、画像信号処理回路506、音声信
号処理回路509、及び符号処理回路507のうちの任
意の処理回路(ここでは、画像信号処理回路506とす
る)がRAM501にデータを書き込む場合、画像信号
処理回路506は、RAM501の書き込み位置(指定
アドレス)を算出し、その指定アドレスと、書込データ
とをメモリコントローラ502に送ることで、書込要求
をメモリコントローラ502に発行する。
【0012】メモリコントローラ502は、画像信号処
理回路506からの書込要求により、画像信号処理回路
506からの指定アドレスと書込データを一旦保持し、
画像信号処理回路506以外の他の処理回路からのアク
セス要求に対する処理が終了した時点で、画像信号処理
回路506からの書込データをRAM501に書き込
む。
【0013】上述のようにして、画像信号処理回路50
6が送出した書込データは、メモリコントローラ502
を介して、RAM501の指定アドレスに書き込まれ
る。
【0014】ここで、画像信号処理回路506がメモリ
コントーラ502に書込要求を発行したとき、メモリコ
ントローラ502において他の処理回路が発行したアク
セス要求に対する処理が終了していない場合、メモリコ
ントローラ502は、他の処理回路からのアクセス要求
に対する処理が終了するまで、画像信号処理回路506
からの書込要求に対する処理を実行しない。このため、
画像信号処理回路506が書込要求を発行してから、そ
の書込要求による処理が実際に開始されるまでの間、あ
る程度の待ち時間が発生する。このような待ち時間は、
画像信号処理回路506が読出要求を発行する場合も同
様に発生する。
【0015】このように、信号処理回路600は、デー
タの読み書きを行う際にある程度の待ち時間が発生する
という欠点があるものの、その一方で、RAM510を
共通化することで部品点数が少なくなり構成を簡易化す
ることができると共に、コストダウンを図ることができ
る、という利点がある。
【0016】そこで、上述のような信号処理回路600
で音声信号処理が行われる場合の動作タイミングについ
て、図7〜図9を用いて具体的に説明する。
【0017】尚、上記図7〜図9は、右チャンネル(R
ch)と左チャンネル(Lch)の2チャンネルの音声
信号を時分割処理する場合の処理タイミングを示したも
のである。また、上記図7は記録処理(REC)時の動
作タイミング、上記図8は再生処理(PB)時の動作タ
イミング、上記図9は一方のチャンネルに記録処理を行
い他方のチャンネルに再生処理を行うアフレコ処理時の
動作タイミングを示したものである。
【0018】まず、REC時においては、上記図7に示
すように、音声信号のサンプリング周波数の2倍の周期
で、Lchの処理の開始のタイミングt71が決定され
る。
【0019】タイミングt71でLchの処理が開始さ
れると、次のタイミングt72で、音声信号処理回路5
09は、入力音声信号が供給されるアナログ/ディジタ
ル(A/D)変換器(図示せず)から1つの音声データ
DL1を読み込み、その音声データDL1に対してエラーコ
ード付加処理等のRECに必要な所定の信号処理を行
う。
【0020】次のタイミングt73では、音声信号処理
回路509は、RAM501上のシャフリングアドレス
AL1を算出し、タイミングt72で処理した音声データ
DL1と、算出したアドレスAL1とを、メモリコントロー
ラ(MC)502に対して送出する。
【0021】次のタイミングt74では、メモリコント
ローラ502は、音声信号処理回路509からの音声デ
ータDL1とアドレスAL1を受け取り、上述したような待
ち時間の後で(ここでは、データDR0の処理終了後)、
アドレスAL1に従ってRAM501に音声データDL1を
書き込む。
【0022】そして、音声信号のサンプリング周波数の
2倍の周期で、Rchの処理の開始のタイミングt75
が決定され、そのタイミングt75でRchの処理が開
始されると、上述したタイミングt72〜タイミングt
74時の処理と同様の処理が行われる。
【0023】上述のようにしてRAM501に書き込ま
れた音声データは、符号処理回路507によりメモリコ
ントローラ502を介して読み出され、所定の信号処理
が行われて、記録媒体に記録されることになる。
【0024】つぎに、PB時においては、記録媒体から
得られた音声データがRAM501に一旦記憶される。
そして、上記図8に示すように、音声信号のサンプリン
グ周波数の2倍の周期で、Lchの処理の開始のタイミ
ングt81が決定され、タイミングt81でLchの処
理が開始されると、次のタイミングt82で、音声信号
処理回路509は、RAM501上のシャフリングアド
レスAL1を算出し、算出したアドレスAL1をメモリコン
トローラ502に対して送出する。
【0025】次のタイミングt83では、メモリコント
ローラ502は、音声信号処理回路509からのアドレ
スAL1を受け取り、上述したような待ち時間の後で(こ
こでは、データDR0の処理終了後)、アドレスAL1に従
ってRAM501からデータDL1を読み出す。
【0026】次のタイミングt84では、メモリコント
ローラ502は、RAM501から読み出したデータD
L1を一旦内部バッファに保持し、音声信号処理回路50
9に対して読出終了通知を発行する。
【0027】次のタイミングt85では、メモリコント
ローラ502は、内部バッファに保持したデータDL1
を、音声信号処理回路509に対して送出する。音声信
号処理回路509は、メモリコントローラ502からの
データDL1に対して、エラー補間処理等のPBに必要な
所定の信号処理を行って、図示していないディジタル/
アナログ(D/A)変換器に対して出力する。このD/
A変換器でアナログ化されたデータが、Lchの再生音
声として出力されることになる。
【0028】そして、音声信号のサンプリング周波数の
2倍の周期で、Rchの処理の開始のタイミングt86
が決定され、そのタイミングt86でRchの処理が開
始されると、タイミングt82〜タイミングt85時の
処理と同様の処理が行われる。
【0029】つぎに、アフレコ時処理においては、例え
ば、Lchに再生処理を行い、Rchに記録処理を行う
場合、上記図9に示すように、音声信号のサンプリング
周波数の2倍の周期で、Lchの処理の開始のタイミン
グt91が決定される。
【0030】タイミングt91でLchの再生処理(P
B)が開始されると、次のタイミングt92で、音声信
号処理回路509は、上述したPB時の動作と同様にし
て、RAM501上のシャフリングアドレスAL1を算出
し、算出したアドレスAL1をメモリコントローラ502
に対して送出する。
【0031】次のタイミングt93では、メモリコント
ローラ502は、音声信号処理回路509からのアドレ
スAL1を受け取り、上述したような待ち時間の後で(こ
こでは、データDR0の処理終了後)、アドレスAL1に従
ってRAM501のデータDL1を読み出す。
【0032】次のタイミングt94では、メモリコント
ローラ502は、RAM501から読み出したデータD
L1を一旦内部バッファに保持し、音声信号処理回路50
9に対して読出終了通知を発行する。
【0033】次のタイミングt95では、メモリコント
ローラ502は、内部バッファに保持したデータDL1
を、音声信号処理回路509に対して送出し、音声信号
処理回路509は、メモリコントローラ(MC)502
からのデータDL1に所定の信号処理を行って上記D/A
変換器に対して出力する。
【0034】そして、音声信号のサンプリング周波数の
2倍の周期で、Rchの記録処理(REC)の開始のタ
イミングt96が決定され、そのタイミングt96でR
chの処理が開始されると、その次のタイミングt97
で、音声信号処理回路509は、上述したREC時の動
作と同様にして、上記A/D変換器から1つの音声デー
タDR1を読み込み、その音声データDR1に対して所定の
信号処理を行う。
【0035】次のタイミングt98では、音声信号処理
回路509は、RAM501上のシャフリングアドレス
AR1を算出し、タイミングt97で処理した音声データ
DR1と、算出したアドレスAR1とを、メモリコントロー
ラ502に対して送出する。
【0036】次のタイミングt99では、メモリコント
ローラ502は、音声信号処理回路509からの音声デ
ータDR1とアドレスAR1を受け取り、上述したような待
ち時間の後で、すなわち上述したデータDL1の処理終了
後、アドレスAR1に従ってRAM501に音声データD
R1を書き込む。
【0037】以降、上述したタイミングt91〜タイミ
ングt99時の処理と同様の処理が繰り返し行われる。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような信号処理回路600では、特に音声信号処理を
行う場合、以下のような問題が生じていた。
【0039】まず、メモリコントローラ502が、音声
信号処理回路509の読出要求によりRAM501から
データを読み出す開始時間は、音声信号処理回路509
以外の処理回路がどの程度RAM501をアクセスする
かに依存している。
【0040】例えば、PB時には、上記図8に示したよ
うに、メモリコントローラ502が音声信号処理回路5
09から読出アドレスAL1を受け取っても(タイミング
t83)、他の処理回路のアクセス要求によるデータD
R0の処理が終了しなければ、RAM501のデータ読出
(タイミングt84)を行うことができない。このよう
な、読出アドレスAL1を受け取るタイミングt83〜実
際にデータ読出を行うタイミングt84の期間は、RA
M501をアクセスする他の処理回路が多いほど長引い
てしまう。
【0041】したがって、音声信号処理回路509以外
の処理回路がRAM501をアクセスすればする程、P
B処理の開始が遅れてしまい、これにより、次のデータ
処理も遅れてしまっていた。
【0042】一方、REC時には、RAM501へのデ
ータ書込時間を長めにとることができる。すなわち、次
の書込要求までに、そのデータ書込を終了すればよい。
また、次の書込要求が発行された後に、そのデータ書込
を終了するようにしてもよい。しかしながら、REC時
のRAM501へのデータ書込時間を長くすると、アフ
レコ時に問題が生じていた。
【0043】すなわち、アフレコ時には、上記図9に示
したように、一方のチャンネル(上記図9ではLch)
はPB処理を行い、他方のチャンネル(上記図9ではR
ch)はREC処理を行う。ここで、REC処理からP
B処理に切り換わるとき(タイミングt99〜タイミン
グt92の期間)では、REC時のRAM501へのデ
ータ書込終了直後に、PB時のRAM501からのデー
タ読出が開始される。このため、REC時のRAM50
1へのデータ書込時間を長くするほど、PB時のRAM
501のデータ読出開始が遅くなってしまう。そこで、
REC時のRAM501へのデータ書込時間を短くする
ことが考えられるが、この書込時間は上述したPB時と
同様に、音声信号処理回路509以外の処理回路がどの
程度RAM501をアクセスするかに依存しているた
め、単にREC時のRAM501へのデータ書込時間を
短くすればよいというわけではない。
【0044】したがって、REC時のRAM501への
データ書込時間が長ければ長い程、PB処理の開始が遅
れてしまい、アフレコ処理を効率良く行うことができな
かった。
【0045】上述のことにより、RAM501を共通化
して、画像信号処理回路506、音声信号処理回路50
9、及び符号処理回路507のRAM501への各アク
セスをメモリコントローラ502で制御するようになさ
れた従来の信号処理回路600は、音声信号処理回路5
09の処理時間を極端に短く設定する必要があり、その
極端に短い時間で音声信号処理を行わなければならなか
った。そして、このような音声信号処理を行うために
は、それに対応した処理能力が必要であり、この結果、
回路構成が複雑化していた。
【0046】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、複数種類の信号に各々所定の信
号処理を行う場合でも、簡易化した構成で効率的に各信
号処理を行う信号処理回路及び記録再生装置を提供する
ことを目的とする。
【0047】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ランダム
アクセス可能な記憶手段と、上記記憶手段をアクセスし
て複数の信号に各々所定の信号処理を行う複数の処理手
段と、上記複数の処理手段が発行するアクセス要求に基
づいた上記記憶手段へのデータ書込及びデータ読出を各
アクセス要求毎に順序付けて行う制御手段とを備える信
号処理回路であって、上記複数の処理手段のうち任意の
処理手段が発行するアクセス要求を保持する保持手段を
更に備え、上記任意の処理手段が発行するアクセス要求
は、上記保持手段を介して上記制御手段に与えられるこ
とを特徴とする。
【0048】第2の発明は、上記第1の発明において、
上記制御手段は、上記任意の処理手段で次の信号に対す
る処理が行われる期間に、上記保持手段に現在保持され
ているアクセス要求に基づいた上記記憶手段へのデータ
書込及びデータ読出を行うことを特徴とする。
【0049】第3の発明は、上記第1の発明において、
上記複数の信号は、音声信号及び画像信号を含み、上記
任意の処理手段は、上記音声信号に所定の信号処理を行
うことを特徴とする。
【0050】第4の発明は、ディジタル化された複数の
信号に各々所定の信号処理を行って記録媒体に記録し、
該記録媒体に記録された複数の信号に各々所定の信号処
理を行って再生する記録再生装置であって、請求項1〜
3の何れかに記載の信号処理回路を備えることを特徴と
する。
【0051】第5の発明は、一定の時間間隔で入出力さ
れる2系統の信号からなる特定信号及びそれとは異なる
複数信号をディジタル化して記録媒体への記録及び再生
を行う記録再生装置に設けられる信号処理回路であっ
て、上記特定信号及び複数信号を各々所定位置に一時的
に記憶する記憶手段と、上記記憶手段をアクセスして上
記特定信号及び複数信号に各々固有の信号処理を行う複
数の処理手段と、上記複数の処理手段と上記記憶手段の
間に設けられ、各処理手段が発行するアクセス要求を一
時的に保持して、各アクセス要求に基づいた上記記憶手
段に対する信号の読み書きを順序付けて行う制御手段
と、上記特定の信号の処理手段が発行するアクセス要求
を保持する保持手段とを備え、上記特定の信号の処理手
段が発行するアクセス要求は、上記保持手段を介して上
記制御手段に与えられることを特徴とする。
【0052】第6の発明は、上記第5の発明において、
上記特定信号の処理手段は、一定の時間間隔毎に一方の
系統の信号に対して固有の信号処理を行ってから、他方
の系統の信号に対して固有の信号処理を行うことを特徴
とする。
【0053】第7の発明は、上記第5の発明において、
上記制御手段は、各処理手段が発行するアクセス要求を
一時的に保持する手段を各処理手段に対応して有するこ
とを特徴とする。
【0054】第8の発明は、上記第5の発明において、
上記特定信号は音声信号を含み、上記複数信号は画像信
号を含むことを特徴とする。
【0055】第9の発明は、上記第5の発明において、
上記特定信号を上記記録媒体に記録する場合、上記保持
手段は、記録処理開始時に、上記特定信号の処理手段か
らの信号書込を示すアクセス要求を上記制御手段に対し
て送出し、上記特定信号の処理手段は、上記アクセス要
求の送出後、次の信号への固有の信号処理を行って、そ
の信号の書込を示すアクセス要求を上記保持手段に対し
て送出することを特徴とする。
【0056】第10の発明は、上記第5の発明におい
て、上記記憶媒体から上記特定信号を再生する場合、上
記制御手段は、再生処理開始時に、上記記憶手段から読
み出した信号を上記特定信号の処理手段に対して送出
し、上記保持手段は、上記信号の送出後、上記特定信号
の処理手段からの信号読出を示すアクセス要求を上記保
持手段に対して送出し、上記特定信号の処理手段は、上
記アクセス要求の送出後、上記制御手段からの信号に固
有の信号処理を行って、次の信号の読出を示すアクセス
要求を上記保持手段に対して送出することを特徴とす
る。
【0057】第11の発明は、上記第5の発明におい
て、上記記憶媒体から上記特定信号の一方の系統の信号
を再生すると共に、他方の系統の信号を上記記憶媒体に
記録する場合、上記制御手段は、再生処理の開始時に、
上記記憶手段から読み出した信号を上記特定信号の処理
手段に対して送出し、上記保持手段は、上記信号の送出
後、上記特定信号の処理手段からの信号書込を示すアク
セス要求を上記制御手段に対して送出し、上記特定信号
の処理手段は、上記アクセス要求の送出後、上記制御手
段からの信号に固有の信号処理を行ってから、次の信号
の読出を示すアクセス要求を上記保持手段に対して送出
し、また、上記保持手段は、記録処理の開始時に、上記
特定信号の処理回路からの信号読出を示すアクセス要求
を上記制御手段に対して送出し、上記特定信号の処理手
段は、上記アクセス要求の送出後、次の信号に対する固
有の信号処理を行ってから、その信号の書込を示すアク
セス要求を上記保持手段に対して送出することを特徴と
する。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0059】本発明に係る信号処理回路は、例えば、図
1に示すような信号処理回路100に適用される。この
信号処理回路100は、例えば、画像及び音声の記録媒
体への記録処理及び再生処理を行う民間用ディジタルV
TRに設けられている。
【0060】尚、信号処理回路100が設けられた民間
用ディジタルVTR等の記録再生装置は、本発明に係る
記録再生装置を適用したものである。
【0061】すなわち、信号処理回路100は、上記図
1に示すように、画像信号処理回路106と、音声信号
処理回路105と、符号処理回路107と、メモリコン
トローラ102と、RAM101とを備えている。そし
て、画像信号処理回路106、音声信号処理回路10
5、及び符号処理回路107の各処理回路は、メモリコ
ントローラ102を介してRAM101をアクセスする
ようになされている。
【0062】また、信号処理回路100は、データバッ
ファ103とアドレスバッファ104を備えており、こ
れらの各バッファは、音声信号処理回路105とメモリ
コントローラ102の間に設けられている。
【0063】まず、上述のような信号処理回路100の
一連の動作について説明する。
【0064】RAM101は、画像信号処理回路10
6、音声信号処理回路105、及び符号処理回路107
の各処理回路で信号処理に必要なメモリ領域がアドレス
によって区分された構成としている。
【0065】したがって、画像信号処理回路106、音
声信号処理回路105、及び符号処理回路107は、R
AM101の書込アドレス及び書込データをメモリコン
トローラ102に送出して書込要求を発行することで、
RAM101へのデータ書込を行い、また、RAM10
1の読出アドレスをメモリコントローラ102に送出し
て読出要求を発行することで、RAM101からのデー
タ読出を行う。ここで、音声信号処理回路105は、詳
細は後述するが、データバッファ103及びアドレスバ
ッファ104を介して、メモリコントローラ102に書
込要求や読出要求を発行する。
【0066】そこで、記録処理(REC)時には、先
ず、入力画像信号及び入力音声信号が図示していないA
/D変換器によりディジタル化されて画像信号処理回路
106及び音声信号処理回路105に各々供給される。
【0067】画像信号処理回路106は、上記A/D変
換器からの画像データに対して、シャフリング処理、圧
縮伸長処理、可変長符号化処理等のRECに必要な所定
の信号処理を行う。そして、画像信号処理回路106
は、RAM101上のシャッフリングアドレスを算出
し、その算出したアドレス(書込アドレス)と、所定の
信号処理を行った画像データ(書込データ)とを、メモ
リコントローラ102に送出して書込要求を発行する。
【0068】メモリコントローラ102は、画像信号処
理回路106からの書込要求により、書込アドレスに従
って、RAM101への書込データの書込を行う。
【0069】また、音声信号処理回路105は、上記A
/D変換器からの音声データに対して、シャフリング処
理等のRECに必要な所定の信号処理を行う。そして、
音声信号処理回路105は、RAM101上のシャッフ
リングアドレスを算出し、その算出したアドレス(書込
アドレス)と、所定の信号処理を行った音声データ(書
込データ)とを、アドレスバッファ104及びデータバ
ッファ103を介して、メモリコントローラ102に送
出して書込要求を発行する。
【0070】メモリコントローラ102は、音声信号処
理回路105からの書込要求により、書込アドレスに従
って、RAM101への書込データの書込を行う。
【0071】符号処理回路107は、上述のようにして
RAM101に書き込まれた画像データ及び音声データ
を、メモリコントローラ102を介して読み出し、読み
出した各データに対して、エラー訂正符号化処理や24
−25変換処理等の所定の信号処理を行う。そして、符
号処理回路107は、所定の信号処理を行ったデータを
出力する。したがって、この符号処理回路107の出力
が、図示していない記録媒体に記録される。
【0072】一方、再生処理(PB)時には、先ず、図
示していない記録媒体から得られた画像データ及び音声
データがRAM101に一旦書き込まれる。
【0073】画像信号処理回路106は、RAM101
上のシャッフリングアドレスを算出し、その算出したア
ドレス(読出アドレス)をメモリコントローラ102に
送出して読出要求を発行する。
【0074】メモリコントローラ102は、画像信号処
理回路106からの読出要求により、読出アドレスに従
ってRAM101に書き込まれた画像データを読み出
し、その読み出した画像データを画像信号処理回路10
6に送出する。
【0075】画像信号処理回路106は、メモリコント
ローラ102からの画像データに対して、上述したRE
Cに必要な所定の信号処理に対応した所定の信号処理を
行うことで、再生画像データを得る。そして、画像信号
処理回路106は、その再生画像データを図示していな
いD/A変換器に対して出力する。したがって、このD
/A変換器でアナログ化された画像データが、例えば、
表示器に与えられ画面表示される。
【0076】また、音声信号処理回路105は、RAM
101上のシャッフリングアドレスを算出し、その算出
したアドレス(読出アドレス)をアドレスバッファ10
4を介してメモリコントローラ102に送出して読出要
求を発行する。
【0077】メモリコントローラ102は、音声信号処
理回路105からの読出要求により、読出アドレスに従
ってRAM101に書き込まれた音声データを読み出
し、その読み出した音声データを音声信号処理回路10
5に送出する。
【0078】音声信号処理回路105は、メモリコント
ローラ102からの音声データに対して、上述したRE
Cに必要な所定の信号処理に対応した所定の信号処理を
行うことで、再生音声データを得る。そして、音声信号
処理回路105は、その再生音声データを図示していな
いD/A変換器に対して出力する。したがって、このD
/A変換器でアナログ化された音声データが、例えば、
スピーカに与えられ音声出力される。
【0079】つぎに、上述のような信号処理回路100
で音声信号処理が行われる場合の動作タイミングについ
て、図2〜図4を用いて具体的に説明する。
【0080】尚、上記図2はREC時の動作タイミン
グ、上記図3はPB時の動作タイミング、上記図4はア
フレコ処理時の動作タイミングを示したものである。
【0081】また、上記図2〜図4は、右チャンネル
(Rch)と左チャンネル(Lch)の2チャンネルの
音声信号を時分割処理する場合の処理タイミングを示し
たものである。すなわち、この信号処理回路100で
は、音声信号のサンプリング周波数の2倍の周波数で処
理時間を分け、ある時刻でサンプルしたLchの1つの
データの処理が終了したら、同時刻でサンプルしたRc
hのデータを処理し、その処理の終了後、次の時刻にサ
ンプルしたLchのデータの処理を行う。ここで、SD
フォーマットでは、4chの音声信号(オーディオデー
タ)も用意されているが、この場合、Lchの処理内で
一組の2chのデータを処理し、Rchの処理内でもう
一組の2chのデータを処理する。したがって、ここで
の上記図2〜4を用いた説明では大きな変更はない。
【0082】まず、REC時においては、上記図2に示
すように、音声信号のサンプリング周波数の2倍の周期
で、Lchの処理の開始のタイミングx1が決定され
る。
【0083】タイミングx1でLchの処理が開始され
ると、次のタイミングx2で、音声信号処理回路105
は、データバッファ103及びアドレスバッファ104
の内容をメモリコントローラ102に送出して書込要求
を発行する。このとき、データバッファ103及びアド
レスバッファ104には、前回処理時に得られたアドレ
スデータAR0及びデータDR0が格納されている。
【0084】次のタイミングx3では、音声信号処理回
路105は、上記A/D変換器から1つの音声データD
L1を読み込み、その音声データDL1に対してエラーコー
ド付加処理等のRECに必要な所定の信号処理を行い、
その所定の信号処理を行った音声データDL1をデータバ
ッファ103に格納する。
【0085】次のタイミングx4では、音声信号処理回
路105は、RAM101上のシャフリングアドレスA
L1を算出し、その算出したアドレスAL1をアドレスバッ
ファ104に格納する。
【0086】タイミングx3でデータバッファ103に
格納された音声データDL1、及びタイミングx4でアド
レスバッファ104に格納されたアドレスAL1は、後述
するRchの処理で用いられる。
【0087】次のタイミングx5では、メモリコントロ
ーラ102は、タイミングx2で音声信号処理回路10
5が発行した書込要求により、待ち時間の後で、受け取
ったアドレスデータAR0に従ってRAM101にデータ
DR0を書き込む。
【0088】そして、音声信号のサンプリング周波数の
2倍の周期で、Rchの処理の開始のタイミングx6が
決定され、そのタイミングx6でRchの処理が開始さ
れると、その次のタイミングx2で、上述したタイミン
グx3及びタイミングx4でデータバッファ103及び
アドレスバッファ104に格納された音声データDL1及
びアドレスAL1がメモリコントローラ102に送出され
書込要求が発行されることになる。以降、上述したタイ
ミングx3〜タイミングx5時の処理と同様の処理が行
われる。
【0089】上述のようなLchの処理、Rchの処理
が繰り返し行われ、その結果RAM101に書き込まれ
た音声データDR0,DL1,・・・は、符号処理回路10
7によりメモリコントローラ102を介して読み出さ
れ、所定の信号処理が行われて、記録媒体に記録される
ことになる。
【0090】つぎに、PB時においては、記録媒体から
得られた音声データがRAM101に一旦記憶される。
そして、上記図3に示すように、音声信号のサンプリン
グ周波数の2倍の周期で、Lchの処理の開始のタイミ
ングy1が決定され、タイミングy1でLchの処理が
開始されると、次のタイミングy2で、メモリコントロ
ーラ102は、前回の処理で音声信号処理回路105に
より与えられたアドレスバッファ104の内容(アドレ
スAL1)に従って、RAM101から音声データDL1を
読み出し、その音声データDL1を音声信号処理回路10
5に送出する。
【0091】次のタイミングy3では、音声信号処理回
路105は、アドレスバッファ104の内容(アドレス
AR1)をメモリコントローラ102に送出して読出要求
を発行する。このとき、メモリコントローラ102に送
出されるアドレスAR1は、前回の処理にて音声信号処理
回路105によりアドレスバッファ104に格納された
ものである。
【0092】次のタイミングy4では、音声信号処理回
路105は、タイミングy2で受け取った音声データD
L1に対して、エラー補間処理等のPBに必要な所定の信
号処理を行って、上記D/A変換器に対して出力する。
このD/A変換器でアナログ化されたデータが、Lch
の再生音声として出力されることになる。
【0093】次のタイミングy5では、音声信号処理回
路105は、RAM501上のシャフリングアドレスA
L2を算出し、算出したアドレスAL2をアドレスバッファ
104に格納する。このときアドレスバッファ104に
格納されたアドレスAL2は、後述するRchの処理で用
いられる。
【0094】次のタイミングy6では、メモリコントロ
ーラ102は、待ち時間の後で、タイミングy3で受け
取ったアドレスAR1に従ってRAM101からデータD
R1を読み出す。そのデータ読出が終了すると、メモリコ
ントローラ102は、音声信号処理回路105に対して
読出終了通知を発行する。
【0095】そして、音声信号のサンプリング周波数の
2倍の周期で、Rchの処理の開始のタイミングy7が
決定され、そのタイミングy7でRchの処理が開始さ
れると、次のタイミングy2で、メモリコントローラ1
02は、上述したタイミングy3で音声信号処理回路1
05により与えられたアドレスバッファ104の内容
(アドレスAR1)に従って、RAM101から音声デー
タDR1を読み出し、その音声データDR1を音声信号処理
回路105に送出する。
【0096】次のタイミングy3では、音声信号処理回
路105は、上述したタイミングy5でアドレスバッフ
ァ104に格納したアドレスAL2をメモリコントローラ
102に送出して読出要求を発行する。
【0097】以降、上述したタイミングx4〜タイミン
グx6時の処理と同様の処理が行われる。
【0098】上述のようなLchの処理、Rchの処理
が繰り返し行われ、音声データDL0,DR0,DL1,DR
1,・・・が再生されることになる。
【0099】つぎに、アフレコ時処理においては、例え
ば、Lchに再生処理を行い、Rchに記録処理を行う
場合、上記図4に示すように、音声信号のサンプリング
周波数の2倍の周期で、LchのPB処理の開始のタイ
ミングz1が決定される。
【0100】タイミングz1でLchのPB処理が開始
されると、次のタイミングz2で、メモリコントローラ
102は、前回の処理で音声信号処理回路105により
与えられたアドレスバッファ104の内容(アドレスA
L1)に従って、RAM101から音声データDL1を読み
出し、その音声データDL1を音声信号処理回路105に
送出する。
【0101】次のタイミングz3では、音声信号処理回
路105は、アドレスバッファ104及びデータバッフ
ァ103の内容をメモリコントローラ102に送出して
書込要求を発行する。このとき、アドレスバッファ10
4及びデータバッファ103には、前回の処理にて得ら
れたアドレスデータAR1及び音声データDR1が格納され
ている。
【0102】次のタイミングz4では、音声信号処理回
路105は、タイミングz2で受け取った音声データD
L1に対して、エラー補間処理等のPBに必要な所定の信
号処理を行って、上記D/A変換器に対して出力する。
このD/A変換器でアナログ化されたデータが、Lch
の再生音声として出力されることになる。
【0103】次のタイミングz5では、音声信号処理回
路105は、RAM501上のシャフリングアドレスA
L2を算出し、算出したアドレスAL2をアドレスバッファ
104に格納する。このときアドレスバッファ104に
格納されたアドレスAL2は、後述するRchの処理で用
いられる。
【0104】次のタイミングz6では、メモリコントロ
ーラ102は、タイミングz3で音声信号処理回路10
5が発行した書込要求により、待ち時間の後で、受け取
ったアドレスAR1に従って音声データDR1をRAM10
1に書き込む。このようにしてRAM101に書き込ま
れた音声データDR1は、符号処理回路107によりメモ
リコントローラ102を介して読み出され、所定の信号
処理が行われて、記録媒体に記録されることになる。
【0105】そして、音声信号のサンプリング周波数の
2倍の周期で、RchのREC処理の開始のタイミング
z7が決定され、そのタイミングz7でRchの処理が
開始されると、次のタイミングz8で、音声信号処理回
路105は、アドレスバッファ104の内容(アドレス
AL2)をメモリコントローラ102に送出して読出要求
を発行する。このとき、メモリコントローラ102に送
出されるアドレスAL2は、タイミングz5で音声信号処
理回路105によりアドレスバッファ104に格納され
たアドレスである。
【0106】次のタイミングz9では、音声信号処理回
路105は、上記A/D変換器から1つの音声データD
R2を読み込み、その音声データDR2に対してエラーコー
ド付加処理等のRECに必要な所定の信号処理を行い、
その所定の信号処理を行った音声データDR2をデータバ
ッファ103に格納する。
【0107】次のタイミングz10では、音声信号処理
回路105は、RAM101上のシャフリングアドレス
AR2を算出し、その算出したアドレスAR2をアドレスバ
ッファ104に格納する。
【0108】次のタイミングz11では、メモリコント
ローラ102は、タイミングz8で受け取ったアドレス
データAL2により、待ち時間の後で、アドレスデータA
L2に従ってRAM101からデータDL2を読み出し、そ
の読出終了後に、音声信号処理回路105にデータ読出
終了通知を発行する。
【0109】上述のようなLchのPB処理、Rchの
REC処理が繰り返し行われ、音声データDL1,DL2,
・・・が再生され、音声データDR1,DR2,・・・が記
録されることになる。
【0110】上述のように、この実施の形態では、音声
信号処理回路105がデータバッファ103及びアドレ
スバッファ104を介してメモリコントローラ102に
書込要求及び読出要求を発行するように構成したことに
より、音声信号処理回路105が発行する書込要求又は
読出要求を、処理開始の早い時点でメモリコントローラ
102に与えることができる。これにより、メモリコン
トローラ102が音声信号処理回路105以外の処理回
路からのアクセス要求を整理して、音声信号処理回路1
05からのアクセス要求による処理を実際に行うまでの
時間を、従来よりも長くとることができる。したがっ
て、音声信号処理回路105以外の処理回路がRAM1
01を多くアクセスする場合であっても、効率的な音声
信号処理を行うことができる。また、音声信号処理回路
105の処理時間を短くする必要もないため、音声信号
処理回路105の回路構成が複雑化することもない。
【0111】尚、上述した実施の形態では、書込要求時
のアドレスと、読出要求時のアドレスとを各々独立した
ものとしたが、例えば、書込要求のアドレスであるか、
読出要求のアドレスであるかを示す識別データをアドレ
スに付加し、メモリコントローラ102にアドレスが与
えられた場合に、この識別データにより、書込要求であ
るか読出要求であるかを識別するようにしてもよい。
【0112】また、音声信号の読出要求又は書込要求を
処理開始よりも早い時点で発行するように構成したが、
これに限らず、例えば、画像信号処理飽きろ106とメ
モリコントローラ102の間にデータバッファ103及
びアドレスバッファ104を設けることで、画像信号の
読出要求又は書込要求を処理開始よりも早い時点で発行
するようにしてもよい。
【0113】また、本発明は、上述したような、音声信
号及び画像信号に各々所定の信号処理を行う信号処理回
路100に限らず、複数種類の信号に各々所定の信号処
理を行う回路であれば全てに適用することができる。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように第1の本発明によれ
ば、複数の処理手段の任意の処理手段(ある特定の処理
手段)と、制御手段との間に、任意の処理手段が発行す
るアクセス要求を保持する保持手段を設けるように構成
したことにより、処理開始の早い時点で、任意の処理手
段が記憶手段に対して行うアクセス要求を制御手段に与
えることができる。これにより、1つの記憶手段に対し
て複数の処理手段がアクセスする場合であっても、任意
の処理手段で所定の信号処理を行う時間を十分に取るこ
とができる。したがって、効率的に各信号処理を行うこ
とができ、任意の処理手段の構成が複雑化することもな
い。
【0115】第2の発明によれば、上記第1の発明にお
いて、制御手段が任意の処理手段が発行したアクセス要
求による記憶手段へのデータ書込又はデータ読出を行う
期間に、任意の処理手段において、次の信号を記憶手段
に書き込むための処理、或いは、次の信号を記憶手段か
ら読み出すための処理等を行うように構成したことによ
り、さらに効率的な信号処理を行うことができる。
【0116】第3の発明によれば、上記第1の発明にお
いて、任意の処理手段により、一定の時間間隔で入出力
される2チャンネルの信号等からなる音声信号に所定の
信号処理を行うように構成したことにより、画像信号の
処理手段やその他の信号の処理手段が記憶手段を多くア
クセスする場合でも、音声信号処理に要する時間を十分
に取ることができるため、音声信号の処理手段の構成を
複雑化することもなく、効率的な信号処理を行うことが
できる。
【0117】第4の発明によれば、請求項1〜3の何れ
かに記載の信号処理回路により、複数の信号の各々所定
の信号処理を行うことで、複数の信号を記憶媒体に記録
する或いは再生するように構成したことにより、簡易化
した構成で効率的な信号処理を行って、複数の信号の記
録及び再生を行う記録再生装置を提供することができ
る。
【0118】第5の発明によれば、特定信号の処理手段
と、制御手段との間に、記憶媒体上のアドレスや記憶媒
体に書き込むデータ等を含むアクセス要求を保持する保
持手段を設け、記憶手段に書き込むデータ(特定信号)
は保持手段を介して制御手段に与えられ、制御手段によ
り記憶手段から読み出されたデータ(特定信号)は直接
特定信号の処理手段に与えられるように構成したことに
より、処理開始の早い時点で、特定信号の処理手段が記
憶手段に対して行うアクセス要求を制御手段に与えるこ
とができる。これにより、1つの記憶手段に対して複数
の処理手段がアクセスする場合であっても、特定信号の
処理手段で固有の信号処理を行う時間を十分に取ること
ができる。したがって、効率的に各信号処理を行うこと
ができ、任意の処理手段の構成が複雑化することもな
い。
【0119】第6の発明によれば、上記第5の発明にお
いて、2系統の信号からなる特定信号を時分割処理する
ことができる。
【0120】第7の発明によれば、上記第5の発明にお
いて、複数の処理手段が発行する各アクセス要求を、各
処理手段に対応して保持することができる。
【0121】第8の発明によれば、上記第5の発明にお
いて、特定信号(音声信号)の処理手段により、一定の
時間間隔で入出力される2チャンネルの信号等からなる
音声信号に所定の信号処理を行うように構成したことに
より、画像信号の処理手段やその他の信号の処理手段が
記憶手段を多くアクセスする場合でも、音声信号処理に
要する時間を十分に取ることができるため、音声信号の
処理手段の構成を複雑化することもなく、効率的な信号
処理を行うことができる。
【0122】第9の発明によれば、上記第5の発明にお
いて、記録時には、処理開始直後に、その時の保持手段
の内容を制御手段に送り、信号書込を示すアクセス要求
を行う。その後、特定信号の処理手段は、記録に必要な
固有の信号処理を行った信号を記憶手段に書き込むため
のアクセス要求を保持手段に送る。これにより保持手段
に保持されたアクセス要求は、次の処理開始直後に制御
手段に送られることになる。そして、制御手段は、特定
信号の処理手段が処理を行っている間、保持手段から送
られてきたアクセス要求に従って、記憶手段への書込を
行う。このような構成とすることにより、記録時におい
ても、特定信号の処理手段で固有の信号処理を行う時間
を十分に取ることができる。
【0123】第10の発明によれば、上記第5の発明に
おいて、再生時には、処理開始直後に、その時の制御手
段上のデータを特定信号の処理手段に送る。また、その
時の保持手段の内容を制御手段に送り、信号読出を示す
アクセス要求を行う。その後、特定信号の処理手段は、
送られてきた信号に再生に必要な固有の信号処理を行っ
てから出力する。ここで、特定信号の処理手段は、記憶
手段から次の信号を読み出すためのアクセス要求を保持
手段に送る。これにより保持手段に保持されたアクセス
要求は、次の処理開始直後に制御手段に送られることに
なる。そして、制御手段は、特定信号の処理手段が処理
を行っている間、保持手段から送られてきたアクセス要
求に従って、記憶手段からの読出を行う。このような構
成とすることにより、再生時においても、特定信号の処
理手段で固有の信号処理を行う時間を十分に取ることが
できる。
【0124】第11の発明によれば、上記第5の発明に
おいて、記憶媒体から特定信号の一方の系統の信号を再
生すると共に、他方の系統の信号を記憶媒体に記録する
時には、再生処理では、処理開始直後に、その時の制御
手段上のデータを特定信号の処理手段に送る。また、そ
の時の保持手段の内容を制御手段に送り、信号書込を示
すアクセス要求を行う。その後、特定信号の処理手段
は、送られてきた信号に再生に必要な固有の信号処理を
行ってから出力する。ここで、特定信号の処理手段は、
記憶手段から次の信号を読み出すためのアクセス要求を
保持手段に送る。そして、制御手段は、特定信号の処理
手段が再生に必要な固有の信号処理を行っている間、保
持手段から送られてきたアクセス要求に従って、記憶手
段への書込を行う。次の記録処理では、処理開始直後
に、その時の保持手段の内容を制御手段に送り、信号読
出を示すアクセス要求を行う。その後、特定信号の処理
手段は、記録に必要な固有の信号処理を行った信号を記
憶手段に書き込むためのアクセス要求を保持手段に送
る。これにより保持手段に保持されたアクセス要求は、
次の処理開始直後に制御手段に送られることになる。そ
して、制御手段は、特定信号の処理手段が記録に必要な
固有の信号処理を行っている間、保持手段から送られて
きたアクセス要求に従って、記憶手段からの読出を行
う。このような構成とすることにより、記憶媒体から特
定信号の一方の系統の信号を再生すると共に、他方の系
統の信号を記憶媒体に記録する時においても、特定信号
の処理手段で固有の信号処理を行う時間を十分に取るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る信号処理回路を適用した信号処理
回路の構成を示すブロック図である。
【図2】上記信号処理回路において、音声信号の記録処
理時の動作タイミングを説明するための図である。
【図3】上記信号処理回路において、音声信号の再生処
理時の動作タイミングを説明するための図である。
【図4】上記信号処理回路において、音声信号のアフレ
コ処理時の動作タイミングを説明するための図である。
【図5】複数のフレームメモリが設けられた従来の信号
処理回路の構成を示すブロック図である。
【図6】メモリを共通化した従来の信号処理回路の構成
を示すブロック図である。
【図7】上記信号処理回路において、音声信号の記録処
理時の動作タイミングを説明するための図である。
【図8】上記信号処理回路において、音声信号の再生処
理時の動作タイミングを説明するための図である。
【図9】上記信号処理回路において、音声信号のアフレ
コ処理時の動作タイミングを説明するための図である。
【符号の説明】
100 信号処理回路 101 RAM 102 メモリコントローラ 103 データバッファ 104 アドレスバッファ 105 音声信号処理回路 106 画像信号処理回路 107 符号処理回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランダムアクセス可能な記憶手段と、 上記記憶手段をアクセスして複数の信号に各々所定の信
    号処理を行う複数の処理手段と、 上記複数の処理手段が発行するアクセス要求に基づいた
    上記記憶手段へのデータ書込及びデータ読出を各アクセ
    ス要求毎に順序付けて行う制御手段とを備える信号処理
    回路であって、 上記複数の処理手段のうち任意の処理手段が発行するア
    クセス要求を保持する保持手段を更に備え、 上記任意の処理手段が発行するアクセス要求は、上記保
    持手段を介して上記制御手段に与えられることを特徴と
    する信号処理回路。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記任意の処理手段で
    次の信号に対する処理が行われる期間に、上記保持手段
    に現在保持されているアクセス要求に基づいた上記記憶
    手段へのデータ書込及びデータ読出を行うことを特徴と
    する請求項1記載の信号処理回路。
  3. 【請求項3】 上記複数の信号は、音声信号及び画像信
    号を含み、 上記任意の処理手段は、上記音声信号に所定の信号処理
    を行うことを特徴とする請求項1記載の信号処理回路。
  4. 【請求項4】 ディジタル化された複数の信号に各々所
    定の信号処理を行って記録媒体に記録し、該記録媒体に
    記録された複数の信号に各々所定の信号処理を行って再
    生する記録再生装置であって、 請求項1〜3の何れかに記載の信号処理回路を備えるこ
    とを特徴とする記録再生装置。
  5. 【請求項5】 一定の時間間隔で入出力される2系統の
    信号からなる特定信号及びそれとは異なる複数信号をデ
    ィジタル化して記録媒体への記録及び再生を行う記録再
    生装置に設けられる信号処理回路であって、 上記特定信号及び複数信号を各々所定位置に一時的に記
    憶する記憶手段と、 上記記憶手段をアクセスして上記特定信号及び複数信号
    に各々固有の信号処理を行う複数の処理手段と、 上記複数の処理手段と上記記憶手段の間に設けられ、各
    処理手段が発行するアクセス要求を一時的に保持して、
    各アクセス要求に基づいた上記記憶手段に対する信号の
    読み書きを順序付けて行う制御手段と、 上記特定の信号の処理手段が発行するアクセス要求を保
    持する保持手段とを備え、 上記特定の信号の処理手段が発行するアクセス要求は、
    上記保持手段を介して上記制御手段に与えられることを
    特徴とする信号処理回路。
  6. 【請求項6】 上記特定信号の処理手段は、一定の時間
    間隔毎に一方の系統の信号に対して固有の信号処理を行
    ってから、他方の系統の信号に対して固有の信号処理を
    行うことを特徴とする請求項5記載の信号処理回路。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は、各処理手段が発行する
    アクセス要求を一時的に保持する手段を各処理手段に対
    応して有することを特徴とする請求項5記載の信号処理
    回路。
  8. 【請求項8】 上記特定信号は音声信号を含み、上記複
    数信号は画像信号を含むことを特徴とする請求項5記載
    の信号処理回路。
  9. 【請求項9】 上記特定信号を上記記録媒体に記録する
    場合、 上記保持手段は、記録処理開始時に、上記特定信号の処
    理手段からの信号書込を示すアクセス要求を上記制御手
    段に対して送出し、 上記特定信号の処理手段は、上記アクセス要求の送出
    後、次の信号への固有の信号処理を行って、その信号の
    書込を示すアクセス要求を上記保持手段に対して送出す
    ることを特徴とする請求項5記載の信号処理回路。
  10. 【請求項10】 上記記憶媒体から上記特定信号を再生
    する場合、 上記制御手段は、再生処理開始時に、上記記憶手段から
    読み出した信号を上記特定信号の処理手段に対して送出
    し、 上記保持手段は、上記信号の送出後、上記特定信号の処
    理手段からの信号読出を示すアクセス要求を上記保持手
    段に対して送出し、 上記特定信号の処理手段は、上記アクセス要求の送出
    後、上記制御手段からの信号に固有の信号処理を行っ
    て、次の信号の読出を示すアクセス要求を上記保持手段
    に対して送出することを特徴とする請求項5記載の信号
    処理回路。
  11. 【請求項11】 上記記憶媒体から上記特定信号の一方
    の系統の信号を再生すると共に、他方の系統の信号を上
    記記憶媒体に記録する場合、 上記制御手段は、再生処理の開始時に、上記記憶手段か
    ら読み出した信号を上記特定信号の処理手段に対して送
    出し、 上記保持手段は、上記信号の送出後、上記特定信号の処
    理手段からの信号書込を示すアクセス要求を上記制御手
    段に対して送出し、 上記特定信号の処理手段は、上記アクセス要求の送出
    後、上記制御手段からの信号に固有の信号処理を行って
    から、次の信号の読出を示すアクセス要求を上記保持手
    段に対して送出し、 また、上記保持手段は、記録処理の開始時に、上記特定
    信号の処理回路からの信号読出を示すアクセス要求を上
    記制御手段に対して送出し、 上記特定信号の処理手段は、上記アクセス要求の送出
    後、次の信号に対する固有の信号処理を行ってから、そ
    の信号の書込を示すアクセス要求を上記保持手段に対し
    て送出することを特徴とする請求項5記載の信号処理回
    路。
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