JPH1033655A - 皮膚炎処置用貼付材 - Google Patents

皮膚炎処置用貼付材

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JPH1033655A
JPH1033655A JP8200040A JP20004096A JPH1033655A JP H1033655 A JPH1033655 A JP H1033655A JP 8200040 A JP8200040 A JP 8200040A JP 20004096 A JP20004096 A JP 20004096A JP H1033655 A JPH1033655 A JP H1033655A
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JP
Japan
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skin
adhesive
sensitive adhesive
pressure
dermatitis
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JP8200040A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Yamamoto
敏幸 山本
Tetsuji Sugii
哲次 杉井
Yasuyuki Sasaki
康行 佐々木
Osami Kajimoto
修身 梶本
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アトピー性皮膚炎や皮膚掻痒症を起こしてい
る皮膚患部に貼付するだけで、このような皮膚炎を改善
できる皮膚炎処置用貼付材を提供する。 【解決手段】 10〜80μm厚の透湿性を有するポリ
ウレタンなどの基材フィルムの片面に、直接もしくは下
塗り剤などを介して間接的に皮膚貼着用粘着剤層を形成
する。貼付材全体の透湿度を300〜1500g/m2
の範囲に調整する。好ましくは粘着力を30〜180g
/25mm幅とし、粘着剤は(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルを主成分として共重合してなるアクリル系粘
着剤を用いることがよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は皮膚炎処置用貼付材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、皮膚疾患のうちアトピー性皮膚炎
が食生活や住環境、精神衛生面の変化に伴い、多発して
いる。アトピー性皮膚炎は乳児期には滲出傾向の強い鮮
紅色斑で始まり、頭や顔、頚などから四肢へと拡大する
が、通常、幼児期を経て小学校の高学年になるにつれて
このような症状は次第に消失する傾向を示す。しかしな
がら、皮膚の鮮紅色調は薄れるが慢性化して皮膚の乾燥
や毛孔性角質化することも多い。
【0003】上記のように幼児期では3〜4割、時には
5割以上の幼児がアトピー性皮膚炎に罹患し、その多く
は快方に推移するが、一方ではアトピー性皮膚炎が解消
しない子供の率が増えているのも事実である。また、最
近では子供だけではなく、慢性化してアトピー性皮膚炎
に苦しんでいる成人の数も増えつつあり、日本だけにに
留まらず先進各国でも同様の状況である。
【0004】このようなアトピー性皮膚炎の患者にとっ
て、最も苦しい症状は掻痒である。痒みは痛みに比べて
我慢しにくく、発作的に痒みが発現することがある。ま
た、掻痒を伴う皮膚炎としては、アトピー性皮膚炎の他
に老人性掻痒症に代表される皮膚掻痒症がある。
【0005】アトピー性皮膚炎の発症原因としては、食
物アレルギーや家塵(ハウスダスト)、ダニなどが考え
られるが、食物アレルギー以外は皮膚に炎症を起こした
後、皮膚面がカサカサの乾燥状態となる。その結果、外
部から何等かの抗原が皮膚内に侵入してアレルギー反応
が誘発される。この連関や原因物質は単一ではなく複雑
に絡まりあっていることが多く、簡単には説明できない
ものである。また、炎症部位の掻痒感は耐え難いもので
あるので、乳児や幼児はもちろん、成人でも掻いてしま
うのが実情である。しかし、引っ掻くことによって皮膚
面を傷つけて抗原が侵入しやくなり、さらに、引っ掻く
ことで血管透過性が増大して、免疫担当物質細胞が滲入
して炎症を悪化させてしまう。
【0006】このようなアトピー性皮膚炎の治療方法と
しては、一般的には炎症部位の炎症を抑制するための副
腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)の塗布や、抗ヒスタ
ミン剤の内服などが行なわれている。ところが、ステロ
イド剤は効果が強力であるが副作用も強力であり、さら
に広範囲に炎症が起こっている場合には塗布し難いとい
う難点を有する。また、ステロイド剤を用いて一過性の
軽快が観察されたときに投薬を中止すると再発症してし
まう。所謂リバウンド現象である。
【0007】一方、家庭内環境を改善する目的で、ダニ
やダニの死骸、家庭内のゴミ(綿屑などのハウスダスト
など)を家庭内から一掃する方法や、どこにでも存在す
る皮膚常在菌(例えば、黄色ブドウ球菌など)を一掃す
る方法などが考えられるが、完璧にこれらの環境を作る
ことはできず、たとえできたとしても極めて多大の投資
が必要となる。
【0008】以上のように、現在ではアトピー性皮膚炎
を完全に処置して完治させる方法がないのが実情であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者らは
上記実情に鑑み、アトピー性皮膚炎を処置すべく鋭意検
討を重ねた結果、特定の透湿度を有する皮膚貼付用の外
用貼付材を用いることによって、アトピー性皮膚炎や皮
膚掻痒症に対して極めて優れた治癒効果を発揮すること
を見い出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は厚み10
〜80μmで透湿性を有する基材フィルムの片面に、直
接的もしくは間接的に皮膚貼着用粘着剤層を形成してな
る貼付材であって、貼付材としての透湿度が300〜1
500g/m2 の範囲に調整されてなることを特徴とす
る皮膚炎処置用貼付材を提供するものである。
【0011】特に、基材フィルムがポリエーテルポリウ
レタン、ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリ
アミドブロックポリマーから選ばれる一種であると効果
的であり、また、皮膚貼着用粘着剤層の粘着力が30〜
180g/25mmであることが効果的である。このよ
うな粘着力に調整するためには、皮膚貼着用粘着剤層と
して(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし
て共重合してなるアクリル系粘着剤を用いることが好ま
しい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の皮膚炎処置用貼付材に用
いる基材フィルムは、柔軟性や皮膚追従性の点から10
〜80μm、好ましくは20〜50μmの厚みとし、皮
膚面に貼付した際に適度な透湿性を有するプラスチック
フィルムが用いられる。このようなフィルムの材質とし
ては、具体的にはポリエーテルポリウレタン、ポリエス
テルポリウレタンなどのウレタン系ポリマーや、ポリエ
ーテルポリアミドブロックポリマーなどを用いることが
できる。また、皮膚面への貼付に際して貼付材に適度な
自己支持性を付与するためには、透湿性を損なわない程
度に不織布や織布などの布帛を支持体の片面もしくは両
面に積層してもよい。
【0013】また、上記基材フィルムは皮膚の動きに追
従して皮膚刺激を発生させがたくする点から、25%モ
ジュラスが30kg/cm2 以下、好ましくは5〜20
kg/cm2 の範囲に調整することが望ましい。
【0014】一方、上記基材フィルムの片面には直接
に、または投錨性を向上させるための下塗り剤層を介し
て間接的に皮膚貼着用粘着剤層を形成する。本発明では
皮膚貼着用粘着剤層を形成した状態で透湿度が300〜
1500g/m2 の範囲に調整されていることが重要で
ある。従って、粘着剤層の透湿度は好ましくは800〜
3000g/m2 (30μm厚のとき)の範囲に調整し
ておく必要がある。
【0015】さらに、粘着剤層は適度は皮膚接着性が必
要であると共に、皮膚面から剥離する際に痛みや皮膚刺
激性を与えないようにすることが好ましく、粘着力を3
0〜180g/25mm、好ましくは50〜150g/
25mmの範囲に調整することが望ましい。なお、本発
明で云う粘着力は、ヒトの皮膚に貼付したのち、オート
グラフ(島津製作所製)を用いて300mm/分の引張
速度で180度ピーリング試験を行って求めた値であ
る。
【0016】上記皮膚貼着用粘着剤層は、皮膚面に接し
た際にカブレなどを生じないような従来から用いられて
いるアクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系
粘着剤、シリコーン系粘着剤、ビニルエステル系粘着
剤、ビニルエーテル系粘着剤などの医療用粘着剤から構
成することが好ましい。これらのうち粘着剤の品質の安
定性や粘着特性、透湿度の調整のしやすさの点からは、
特に(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし
て共重合してなるアクリル系粘着剤が好ましい。具体的
には、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしてアル
キル基の炭素数が2〜18、好ましくは4〜12の1級
〜3級アルコールと、アクリル酸もしくはメタクリル酸
とから得られるエステルを用いることができる。
【0017】また、上記(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルに共重合する単量体としてはては、具体的には共
重合反応に関与する不飽和二重結合を分子内に少なくと
も一個有すると共に、カルボキシル基(例えば(メタ)
アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸
など)やヒドロキシル基(例えば(メタ)アクリル酸ヒ
ドロキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキ
シプロピルエステルなど)、スルホキシル基(例えばス
チレンスルホン酸、アリルスルホン酸、(メタ)アクリ
ル酸スルホプロピルエステル、(メタ)アクリロイルオ
キシナフタレンスルホン酸、アクリルアミドメチルプロ
パンスルホン酸など)、アミノ基(例えば(メタ)アク
リル酸アミノエチルエステル、(メタ)アクリル酸ジメ
チルアミノエチルエステル、(メタ)アクリル酸ter
t−ブチルアミノエチルエステルなど)、アミド基(例
えば(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−ブチルアクリルアミド、N−メチロール
(メタ)アクリルアミド、N−メチロールプロパン(メ
タ)アクリルアミドなど)、アルコキシル基(例えば
(メタ)アクリル酸メトキシエチルエステル、(メタ)
アクリル酸エトキシエチルエステル、(メタ)アクリル
酸メトキシエチレングリコールエステル、(メタ)アク
リル酸メトキシジエチレングリコールエステル、(メ
タ)アクリル酸メトキシポリエチレングリコールエステ
ル、(メタ)アクリル酸エトキシポリエチレングリコー
ルエステル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリ
ルエステルなど)などの官能基を側鎖に有する単量体を
用いることができる。これら以外に共重合できる単量体
としては、例えば(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、N−ビニル−2−ピロリド
ン、メチルビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニル
ピペリドン、ビニルピリミジン、ビニルピペラジン、ビ
ニルピラジン、ビニルピロール、ビニルイミダゾール、
ビニルカプロラクタム、ビニルオキサゾール、ビニルモ
ルホリンなどを用いることができる。
【0018】これらの共重合性の単量体は一種もしくは
二種以上を共重合することができるが、粘着特性として
の接着性や凝集性、透湿度の調整などの点から、カルボ
キシル基含有単量体やアルコキシル基含有単量体、ヒド
ロキシル基含有単量体の少なくとも一種を必須成分と
し、必要に応じて上記に例示の他の単量体を共重合する
ことが好ましい。
【0019】上記アクリル系粘着剤としては、(メタ)
アクリル酸アルキルエステルを40重量%以上、好まし
くは一種もしくは二種以上の(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル50〜98重量%と、一種もしくは二種以上
の共重合性単量体2〜50重量%を共重合して得られる
共重合体が用いられる。
【0020】本発明の皮膚炎処置用貼付材は上記したよ
うに基材フィルムの片面に皮膚貼着用粘着剤層を形成し
てなるものであり、必要に応じて粘着剤層の表面には、
プラスチックフィルムや紙基材の片面または両面に公知
の剥離剤を塗布してなるセパレータ(剥離紙)にて被覆
しておくことが好ましい。
【0021】本発明の貼付材を用いる場合には、セパレ
ータを剥離除去して粘着剤層面を露出させ、アトピー性
皮膚炎や皮膚掻痒症を起こしている患者の患部(皮膚
面)に貼付するだけでよく、ステロイド剤などを塗布す
る必要がない。このように単に貼付するだけでアトピー
性皮膚炎や皮膚掻痒症が治癒する理由は明らかでない
が、下記理由によるものと推定される。
【0022】つまり、アトピー性皮膚炎などを起こして
いる皮膚面は、正常な皮膚に比べて皮膚表層の角質細胞
層が比較的乾燥、萎縮しており、バリアー機能が低下し
ている。そこで、抗原は皮膚のバリアー機能の低下して
いる部位から皮膚内に侵入し、皮膚内や皮膚表面で炎症
が起こり、その結果として痒みが生じ、さらに引っ掻き
によって炎症を増幅する。本発明の貼付材はこのような
悪循環を断ち切るためのものであって、正常皮膚と同程
度の透湿性を有するので、皮膚面に貼付しても皮膚表面
が乾燥することはなく、さらに適度な被覆効果によって
萎縮していた患部の角質細胞の保湿性が高まり、膨潤し
てバリアー機能が回復する。
【0023】また、患部を被覆することによって、外部
からの抗原物質の侵入を防止できると共に、患部の引っ
掻きによる傷つきや汚染を防止できるので、炎症の増幅
を抑制することができる。
【0024】なお、本発明の貼付材における粘着剤層に
は、強力な効力を有するステロイド剤を含有させる必要
はないが、患部の炎症を和らげる目的で抗炎症剤や抗菌
剤、殺菌剤、サイトカインなどの薬剤を0.01〜10
重量%の範囲内で含有させることは差し支えない。
【0025】また、本発明の貼付材は比較的広範囲に炎
症を起こしている皮膚患部に貼付するので、5cm2
上、好ましくは15〜600cm2 程度の大きさのもの
にすることが好ましい。
【0026】
【発明の効果】本発明の皮膚炎処置用貼付材は、以上の
ようにアトピー性皮膚炎や皮膚掻痒症を起こしている患
部に単に数週間貼付するだけで、皮膚炎が改善されると
いう効果を発揮するものである。また、適度な透湿度お
よび粘着力に調整しているので、患部の皮膚を痛めるこ
とがなく治癒効率を向上させるものである。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応
用が可能である。なお、以下の文中で部とあるのは全て
重量部を意味するものである。
【0028】実施例1 ポリエーテルポリウレタン(30μm厚)の片面に、ア
クリル系粘着剤(オクチルアクリレート65部/酢酸ビ
ニル35部の共重合体)を用いて、40μm厚の粘着剤
層となるように積層した。次いで、粘着剤層の表面には
セパレータを被覆積層し、5cm×6cmの大きさに裁
断して本発明の貼付材を作製した。
【0029】実施例2 粘着剤をオクチルアクリレート70部/エトキシエチル
アクリレート25部/アクリル酸5部の共重合体からな
るアクリル系粘着剤とした以外は、実施例1と同様にし
て本発明の貼付材を作製した。
【0030】実施例3 ポリエーテルポリアミドブロックポリマー(30μm
厚)を基材フイルムとし、粘着剤を実施例2にて用いた
アクリル系粘着剤とした以外は実施例1の操作と同様に
して本発明の貼付材を作製した。
【0031】実施例4 ポリエーテルポリアミドブロックポリマー(10μm
厚)の片面にウレタン不織布(坪量30g/m2 )を積
層したものを基材フイルムとし、この片面に第1ポリイ
ソブチレン(重量平均分子量5万)/第2ポリイソブチ
レン(重量平均分子量120万)の8/2混合物45部
中に、カルボキシメチルセルロース/ペクチンの2/1
混合物55部を均一に分散したハイドロコロイド粘着剤
を用いて、40μm厚の粘着剤層となるように積層し
た。次いで、粘着剤層の表面にはセパレータを被覆積層
し、5cm×6cmの大きさに裁断して本発明の貼付材
を作製した。
【0032】比較例1 基材フィルムをポリエチレン(30μm厚)とした以外
は、実施例2と同様にして貼付材を作製した。
【0033】比較例2 実施例4におけるハイドロコロイド粘着剤を、第1ポリ
イソブチレン(重量平均分子量5万)/第2ポリイソブ
チレン(重量平均分子量120万)の8/2混合物とし
た以外は、実施例4と同様にして貼付材を作製した。
【0034】比較例3 実施例2における粘着剤層を基材フィルムの片面に格子
状にパターン塗工して、フィルム面の50%が粘着剤層
で覆われるようにした以外は、実施例2と同様にして貼
付材を作製した。
【0035】上記各実施例および比較例にて作製した貼
付材について、以下の試験を行った。結果を表1に記載
する。
【0036】<透湿度>10mlの蒸留水を内径8m
m、高さ40mmのガラス製の容器に入れ、直径50m
mの大きさに裁断した各貼付材の粘着剤層を下面にし
て、ガラス製容器の上部開口部を覆った。次いで、これ
を40℃、30%R.H.の恒温恒湿器内に入れた。2
4時間放置したのち、容器からの水分の減少量を測定し
て水蒸気透過量(g/m2 ・日)を算出し、透湿度とし
た。
【0037】<粘着力>各貼付材を100mm長さ、2
5mm幅の試験片に裁断し、ヒト背部に縦方向に貼付し
たのち、島津製作所製のオートグラフを用いて180度
ピーリング試験を行って粘着力を測定した。なお、引き
剥がし速度を300mm/分とし、n=3の平均値とし
て求めた。
【0038】<アレルギー性>(皮膚感作性試験) Adjuvant and Patch Test法に
て試験した。1貼付材当りモルモット20匹(感作群1
0匹、無感作群10匹)を用意し、陽性対照物質用とし
てさらに20匹(感作群10匹、無感作群10匹)を用
意した。
【0039】試薬として下記〜を準備する。 Freundのアジュバントのエマルジョン。 貼付材。 陽性物質:DNCB(2,4−ジニトロクロルベンゼ
ン)。
【0040】試験操作としてまず、感作群の10匹のモ
ルモットの肩甲骨上を剃毛し、のエマルジョンを皮内
投与した。その上に、#状の傷をつけての貼付材を2
4時間閉塞貼付し、連続して3回この操作を繰り返し
た。次いで、1週間後に、ラウリル硫酸ナトリウムで投
与部位を処理(塗布)し、の貼付材を48時間貼付し
た。の陽性物質については、ろ紙に含浸させて、これ
を貼付材に代えて用い、上記と同様に操作を行った。
【0041】次に、上記操作の2週間後に、感作群10
匹および無感作群10匹のモルモットの側腹部を剃毛
し、の貼付材またはの陽性物質を適用した。
【0042】24時間の適用後に貼付材または陽性物質
を除去し、貼付部位の皮膚反応を、貼付後24時間、4
8時間、72時間観察した。
【0043】判定は感作群10匹と無感作群10匹の間
の皮膚反応に、差がない場合をアレルギー性なし、感作
群の方の皮膚反応が無感作群よりも強い場合をアレルギ
ー性ありとした。
【0044】<アトピー性皮膚炎改善度>各貼付材をア
レルギー性皮膚炎の症状を起こしている患者の皮膚面に
貼付し、貼付1週間後および貼付3週間後の症状に改善
度合を調べた。なお、貼付は24時間/日として、上記
期間連続して行った。
【0045】
【表1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み10〜80μmで透湿性を有する基
    材フィルムの片面に、直接的もしくは間接的に皮膚貼着
    用粘着剤層を形成してなる貼付材であって、貼付材とし
    ての透湿度が300〜1500g/m2 の範囲に調整さ
    れてなることを特徴とする皮膚炎処置用貼付材。
  2. 【請求項2】 基材フィルムがポリエーテルポリウレタ
    ン、ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリアミ
    ドブロックポリマーから選ばれる一種である請求項1記
    載の皮膚炎処置用貼付材。
  3. 【請求項3】 皮膚貼着用粘着剤層の粘着力が30〜1
    80g/25mmである請求項1記載の皮膚炎処置用貼
    付材。
  4. 【請求項4】 皮膚貼着用粘着剤層が(メタ)アクリル
    酸アルキルエステルを主成分として共重合してなるアク
    リル系粘着剤である請求項3記載の皮膚炎処置用貼付
    材。
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