JPH1033551A - バイポーラ鉗子 - Google Patents

バイポーラ鉗子

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Publication number
JPH1033551A
JPH1033551A JP8199189A JP19918996A JPH1033551A JP H1033551 A JPH1033551 A JP H1033551A JP 8199189 A JP8199189 A JP 8199189A JP 19918996 A JP19918996 A JP 19918996A JP H1033551 A JPH1033551 A JP H1033551A
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JP
Japan
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electrodes
forceps
living tissue
bipolar forceps
unit
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JP8199189A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Kikuchi
康彦 菊地
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、単一機種で複数の凝固モードを得る
ことができ、一症例中に異なる凝固モードの処置が必要
になる場合でも手術中の鉗子の入れ替え作業をなくして
作業性のよいバイポーラ鉗子を提供することを最も主要
な特徴とする。 【解決手段】一対の把持部材14a,14bに4つの電
極17a,17b、17c,17dをそれぞれ電気的に
独立させた状態で配設したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高周波通電用の電極
を備えたバイポーラ鉗子に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、生体組織を把持する一対の把持
部材を備え、各把持部材に高周波通電用の電極が配設さ
れたバイポーラ鉗子が知られている。そして、このバイ
ポーラ鉗子の使用時には一対の把持部材間に処置対象の
生体組織を把持させた状態で、各把持部材の電極間に高
周波電流を通電して把持部材間の生体組織を凝固させる
ようになっている。
【0003】ところで、この種のバイポーラ鉗子は通
常、生体組織に含まれる血管の止血、生体組織の表層の
病変部、出血点の焼灼、避妊を目的とした卵管の閉塞等
の多種の症例の電気的処置に用いられる。そして、バイ
ポーラ鉗子が血管の止血や、卵管の閉塞を目的とした電
気的処置に使用される場合には患者の処置対象の生体組
織に対して最小限の範囲を深く凝固できることが望まし
い。これに対して、生体組織の表層の病変部や、出血点
の凝固を行う場合には広い範囲を浅く凝固することが望
ましい。このように、バイポーラ鉗子の使用時に要求さ
れる生体組織の処置(凝固)状態、いわゆる凝固モード
は症例によって異なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成のものに
あっては一対の把持部材に高周波通電用の電極がそれぞ
れ1つずつ配設されているので、一対の把持部材間に把
持された生体組織を凝固させる際の一対の把持部材の電
極間の高周波電流の流れはー義的に決められている。そ
のため、1つのバイポーラ鉗子では単一の凝固モードし
か得られないので、予め凝固モードが異なる複数種類の
鉗子を準備し、要求される凝固モードに応じて鉗子を使
い分ける必要がある。
【0005】特に、一症例中に異なる凝固モードの処置
が必要になる場合には手術中に、凝固モードが異なる複
数種類の鉗子を必要に応じて入れ替える面倒な鉗子の入
れ替え作業が必要となるので、手術を煩雑なものにして
しまう問題がある。
【0006】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、単一機種で複数の凝固モードを得るこ
とができ、一症例中に異なる凝固モードの処置が必要に
なる場合であっても手術中の鉗子の入れ替え作業をなく
して作業性のよいバイポーラ鉗子を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の把持部
材を備え、前記各把持部材に高周波通電用の電極が配設
されたバイポーラ鉗子において、前記各把持部材に前記
電極を複数、それぞれ電気的に独立させた状態で配設し
たものである。そして、生体組織の凝固止血等の処置時
には用途に応じて各把持部材の複数の電極の極性が適宜
選択される。ここで、同極となる電極の組合せを変える
ことによって処置対象の生体組織の処置法にあった好適
な凝固モードを1つの鉗子で得ることができるようにし
たものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図9(D)を参照して説明する。図1は本実
施の形態のバイポーラ鉗子1を使用した電気手術装置A
のシステム全体の概略構成を示すものである。本実施の
形態の電気手術装置Aにはバイポーラ鉗子1の他、高周
波電源Bと、アダプターCとが設けられている。ここ
で、アダプターCはバイポーラ鉗子1と高周波電源Bと
の間に介設されている。なお、高周波電源Bには電力の
供給、停止を行う図示しないフットスイッチが接続され
ている。
【0009】また、本実施の形態のバイポーラ鉗子1に
は患者の体腔内に挿入される細長い略軸状の挿入部2
と、この挿入部2の先端部に配置され、体腔内で生体組
織を把持、凝固するための通電可能な処置部3と、挿入
部2の基端部に連結された操作部4とが設けられてい
る。
【0010】さらに、バイポーラ鉗子1には図2(A)
に示す処置部ユニット6と、図2(B)に示す操作部ユ
ニット7とが設けられている。ここで、処置部ユニット
6は操作部ユニット7に対して着脱可能に組み付けら
れ、この組み付け状態でバイポーラ鉗子1が構成されて
いる。なお、図2(C)はバイポーラ鉗子1とアダプタ
ーCとの間に配設された接続ケーブル5を示すものであ
る。
【0011】また、処置部ユニット6には細長いロッド
部11が設けられている。このロッド部11の先端部に
は一対の把持部材14a,14bと、これらの把持部材
14a,14bを拡開させる方向に付勢する弾性部材1
2a,12bとが設けられている。
【0012】ここで、把持部材14a,14bは例えば
絶縁性のセラミック、樹脂のような絶縁性を有する絶縁
材質によって形成されている。さらに、図4に示すよう
に一方の把持部材14aには一対の電極17a,17
b、他方の把持部材には一対の電極17c,17dがそ
れぞれ埋設されている。この場合、一方の把持部材14
aの一対の電極17a,17bは他方の把持部材14b
との対向面側に図5(B)に示すようにロッド部11の
軸心方向に沿って略平行に配置されている。他方の把持
部材14bの一対の電極17c,17dも同様に配置さ
れている。そして、これらの4つの電極17a,17
b、17c,17dはそれぞれ電気的に独立させた状態
で設けられている。
【0013】また、一方の把持部材14aは弾性部材1
2aの先端部に、他方の把持部材14bは弾性部材12
bの先端部にそれぞれ固定されている。ここで、一方の
弾性部材12aには図5(A)に示すように2本の導電
部材12a1 ,12a2 が設けられている。各導電部材
12a1 ,12a2 の外表面には図5(B)に示すよう
に絶縁材料13が絶縁被覆されている。そして、一方の
導電部材12a1 の先端部は電極17a、他方の導電部
材12a2 の先端部は電極17bとそれぞれ電気的に接
続されている。なお、他方の弾性部材12bにも2本の
導電部材12b1 ,12b2 (図示せず)が設けられ、
同様の構成になっている。
【0014】また、ロッド部11の後端付近には図2
(A)に示すように電気接続部19が設けられている。
この電気接続部19には処置部3の4つの電極17a,
17b,17c,17dにそれぞれ対応する4つの電気
接点部20a〜20dが設けられている。そして、処置
部3の4つの電極17a〜17dはそれぞれに対応する
いずれか1つの電気接点部20a〜20dに接続されて
いる。
【0015】また、操作部ユニット7には図2(B)に
示すように細長い挿入パイプ22と、この挿入パイプ2
2の基端部に連結されたグリップ部23とが設けられて
いる。ここで、挿入パイプ22の内腔には処置部ユニッ
ト6が挿通されるようになっている。さらに、この挿入
パイプ22の先端部には把持部材14a,14bと同一
材質からなるリング状の係合部材24が設けられてい
る。
【0016】また、グリップ部23には図2(B)中で
上端部に先端部側に延出された先端側延出部25が設け
られている。この先端側延出部25の先端部には挿入パ
イプ22の基端部に連結固定される連結リング26が設
けられている。
【0017】さらに、先端側延出部25の後方には処置
部ユニット6の後端部と電気、機械的に接続するための
処置部ユニット接続部27が配設されている。ここで、
処置部ユニット接続部27には処置部ユニット6のロッ
ド部11の後端部を収納する内腔と、この内腔に収納し
たロッド部11の後端部に接続される接続手段とが設け
られている。
【0018】また、処置部ユニット接続部27の後端部
には接続ケーブル5が接続されるケーブル接続部29が
設けられている。このケーブル接続部29には図3に示
すように4本の電極ピン30a〜30dが後方に向けて
突設されている。これらの電極ピン30a〜30dは導
電部材を介して処置部ユニット接続部27の内腔に収納
された処置部ユニット6の後端付近の電気接点部20a
〜20dに電気的に接続されるようになっている。
【0019】また、グリップ部23には処置部ユニット
接続部27の操作用のトリガー35が設けられている。
このトリガー35はグリップ部23の上端部に回動ピン
37を中心に回動自在に連結されている。さらに、この
トリガー35には回動支点の上方に長孔38が形成され
ている。この長孔38には処置部ユニット接続部27の
側面に突設された係合ピン39が挿入されている。
【0020】また、グリップ部23の内部にはトリガー
35の下端部の手掛け部35aをグリップ部23から離
れる方向(図2(B)中で回動ピン37を中心に時計回
り方向)に付勢する板ばね部材40が配設されている。
そして、トリガー35はこの板ばね部材40のばね力に
よって常時図2(B)に示すようにグリップ部23から
最も離れた定位置(解放位置)で保持されている。ここ
で、トリガー35の手掛け部35aを板ばね部材40の
ばね力に抗してグリップ部23側に引き込み操作するこ
とにより、処置部ユニット接続部27が挿入部2の軸方
向前方へ前進駆動され、処置部ユニット6の把持部材1
4a,14bが挿入パイプ22の前方に突出されて弾性
部材12a,12bによって把持部材14a,14bが
開方向に移動されるようになっている。そして、トリガ
ー35が解放されるとグリップ部23内の板ばね部材4
0のばね力によって図2(B)に示す定位置に戻り、処
置部3の把持部材14a,14bは閉じるようになって
いる。
【0021】また、接続ケーブル5の一端部には操作部
ユニット7のケーブル接続部29に接続される鉗子側接
続部41、他端部には電源側接続部42がそれぞれ設け
られている。ここで、接続ケーブル5の鉗子側接続部4
1にはケーブル接続部29の4本の電極ピン30a〜3
0dに接続される4つのピン挿入孔が設けられている。
さらに、接続ケーブル5の電源側接続部42にはケーブ
ル接続部29の4本の電極ピン30a〜30dと対応す
る4本の電極ピン43a〜43dが設けられている。そ
して、この接続ケーブル5の電源側接続部42はアダプ
ターCに接続されている。
【0022】また、アダプターCには図7(A),
(B)に示すように鉗子側接続部44と、電源側接続部
45とが設けられている。そして、鉗子側接続部44に
は接続ケーブル5の電源側接続部42が着脱可能に接続
され、電源側接続部45には図1に示す電源ケーブル4
6の一端部が着脱可能に接続されるようになっている。
さらに、電源ケーブル46の他端部は高周波電源Bに接
続されている。
【0023】なお、鉗子側接続部44にはバイポーラ鉗
子1の4つの電極17a〜17dにそれぞれ対応する4
つのピン挿入孔47a,47b,47c,47dが設け
られている。
【0024】また、アダプターCの内部には図7(A)
に示すように鉗子側接続部44と、電源側接続部45と
の間に介設されたリレー回路48と、このリレー回路4
8に接続された凝固モード選択部49とが設けられてい
る。ここで、リレー回路48には図7(B)に示すよう
にバイポーラ鉗子1の4つの電極17a〜17dの接続
状態をそれぞれ切換える4つのリレー接点部U,V,
W,Xが設けられている。各リレー接点部U,V,W,
Xには+側接点U1 ,V1 ,W1 ,X1 と、−側接点U
2 ,V2 ,W2 ,X2 と、バイポーラ鉗子1の4つの電
極17a〜17dにそれぞれ対応する電極側接点U3
3 ,W3 ,X3 とが設けられている。なお、各電極側
接点U3 ,V3 ,W3 ,X3 は鉗子側接続部44の各ピ
ン挿入孔47a,47b,47c,47dの各電気接点
に接続されている。
【0025】また、凝固モード選択部49にはセレクタ
ー回路50と、このセレクター回路50に接続された5
つの選択スイッチ51a〜51eとが設けられている。
ここで、5つの選択スイッチ51a〜51eはバイポー
ラ鉗子1による凝固モードの種類を選択するものであ
る。そして、5つの選択スイッチ51a〜51eの操作
にともないリレー回路48の4つのリレー接点部U,
V,W,Xのオン,オフ状態が次の表1に示す通り切換
えられるようになっている。なお、4つのリレー接点部
U,V,W,Xはオン状態では−側接点U2 ,V2 ,W
2 ,X2 にそれぞれ接続されるようになっている。
【0026】
【表1】
【0027】そして、本実施の形態のバイポーラ鉗子1
では凝固モード選択部49の操作によって例えば次の5
つの凝固モードA〜Eが選択され、バイポーラ鉗子1の
4つの電極17a〜17dの極性が次のように切換えら
れるように設定されている。すなわち、第1の凝固モー
ドA(選択スイッチ51aのオン操作時)では図8
(A)に示すように電極17a,17bが−、電極17
c,17dが+に切換えられる。また、第2の凝固モー
ドB(選択スイッチ51bのオン操作時)では図8
(C)に示すように電極17a,17cが−、電極17
b,17dが+に切換えられる。また、第3の凝固モー
ドC(選択スイッチ51cのオン操作時)では図8
(E)に示すように電極17b,17cが−、電極17
a,17dが+に切換えられる。また、第4の凝固モー
ドD(選択スイッチ51dのオン操作時)では図9
(A)に示すように電極17b,17c,17dが−、
電極17aが+に切換えられる。また、第5の凝固モー
ドE(選択スイッチ51eのオン操作時)では図9
(C)に示すように電極17bが−、電極17cが+に
切換えられた第1の状態と、電極17aが+、電極17
dが−に切換えられた第2の状態とが交互に切換えられ
る。
【0028】次に、上記構成のバイポーラ鉗子1の作用
について説明する。本実施の形態のバイポーラ鉗子1は
操作部ユニット7と、処置部ユニット6とを図1に示す
ように一体的に組み付け、接続ケーブル5の電源側接続
部42をアダプターCに、鉗子側接続部41を操作部ユ
ニット7のケーブル接続部29にそれぞれ接続させた状
態で使用される。そして、操作部4のトリガー35の操
作によって処置部ユニット接続部27が挿入部2の軸方
向に移動操作される。
【0029】ここで、初期状態では操作部4のトリガー
35の手掛け部35aは図1に示すようにグリップ部2
3から最も離れた定位置で保持され、処置部ユニット接
続部27は挿入部2の軸方向の移動範囲の最後端位置で
保持される。この状態では処置部3の一対の弾性部材1
2a,12b全体が操作部ユニット7の挿入パイプ22
の内腔に挿入され、把持部材14a,14bの後端部が
挿入パイプ22の先端の係合部材24と係合されて両把
持部材14a,14b間が閉じた状態で保持される。
【0030】また、バイポーラ鉗子1の使用時にはこの
バイポーラ鉗子1の挿入部2が患者の体内に挿入され、
この挿入部2の先端の処置部3が体内の処置対象の生体
組織の近傍位置まで誘導される。この状態で、トリガー
35の手掛け部35aをグリップ部23側に引き込み操
作することにより、処置部3の把持部材14a,14b
が次のように開操作される。すなわち、トリガー35が
図1中で回動ピン37を中心に反時計回り方向に回動す
る動作にともない処置部ユニット接続部27は軸方向前
方へ移動する。これにより、処置部ユニット接続部27
と一緒に処置部ユニット6全体が前方へ押し出し操作さ
れるので、処置部3の把持部材14a,14bが挿入パ
イプ22の先端の係合部材24との係合が解かれ、図6
(A)に示すように挿入パイプ22の前方に突出される
弾性部材12a,12bによって把持部材14a,14
b間が拡開される。
【0031】続いて、拡開した把持部材14a,14b
の間に生体組織Hが挿入される。さらに、把持部材14
a,14b間に生体組織Hが挿入された後、トリガー3
5が解放される。このとき、トリガー35は板ばね部材
40のばね力によって図6(A)中で矢印と反対方向に
回動し、処置部ユニット接続部27と一緒に処置部ユニ
ット6全体が手元側へ移動される。そのため、弾性部材
12a,12b全体が挿入パイプ22の内部に引き込ま
れるとともに、把持部材14a,14bの後端は挿入パ
イプ22の先端の係合部材24に係合して閉じ、図8
(A)に示すように把持部材14a,14b間で生体組
織Hが把持される。
【0032】なお、把持部材14a,14bの開閉動作
(特に閉時)は図6(B)に示すように平行に行われる
ことが好ましい。このように把持部材14a,14bが
平行に閉じる場合には把持部材14a,14b間に把持
される生体組織Hを均等に押圧させることができる。
【0033】また、生体組織Hを把持部材14a,14
b間で把持した状態で、次のように生体組織Hの凝固処
置が行われる。この生体組織Hの凝固処置時には、使用
者(術者)によって凝固モード選択部49の5つの選択
スイッチ51a〜51eうちのいずれか1つが用途に応
じて適宜、選択操作される。
【0034】そして、凝固モード選択部49の5つの選
択スイッチ51a〜51eのいずれか1つが選択操作さ
れた場合にはその選択結果に応じてセレクター回路50
からの制御信号に基いてリレー回路48の4つのリレー
接点部U,V,W,Xが切換え操作される。
【0035】ここで、例えば、選択スイッチ51aのオ
ン操作時にはバイポーラ鉗子1の4つの電極17a〜1
7dの極性は図8(A)に示すように電極17a,17
bが−、電極17c,17dが+にそれぞれ切換えられ
る。この場合には高周波電源Bよりバイポーラ鉗子1に
供給される高周波電流は図8(A)中に矢印で示すよう
に生体組織Hの上下の電極17a,17c間、および電
極17b,17d間を中心に流れる。そのため、この組
み合わせでは把持部材14a,14b間で把持されてい
る生体組織Hには図8(B)に示すように上下の電極1
7a,17c間の部分、および電極17b,17d間の
部分を中心に凝固部H1 が形成される(第1の凝固モー
ドA)。その結果、この場合には生体組織Hが血管を含
む場合に、最小の侵襲で止血が可能となる。
【0036】また、選択スイッチ51bのオン操作時に
は図8(C)に示すように電極17a,17cが−、電
極17b,17dが+に切換えられる。この場合には高
周波電流は図8(C)中に矢印で示すように左右の電極
17a,17b間および電極17c,17d間の表層に
近い部分を中心に流れる。そのため、この組み合わせで
は把持部材14a,14b間で把持されている生体組織
Hには図8(D)に示すように表層部分のみに凝固部H
1 が形成される(第2の凝固モードB)。その結果、こ
の場合には子宮内膜症のような生体組織Hの表層部分に
病変部がある症例に対して最小の侵襲で処置が行える。
【0037】また、選択スイッチ51cのオン操作時に
は図8(E)に示すように電極17b,17cが−、電
極17a,17dが+に切換えられる。この場合には高
周波電流は図8(E)中に矢印で示すように4つの電極
17a〜17d間に満遍なく流れる。そのため、この組
み合わせでは把持部材14a,14b間で把持されてい
る生体組織Hには図8(F)に示すように4つの電極1
7a〜17dで囲まれた部分全体に凝固部H1 が形成さ
れる(第3の凝固モードC)。その結果、この場合には
把持部材14a,14b間で把持されている生体組織H
の広い範囲が凝固される。
【0038】また、選択スイッチ51dのオン操作時に
は図9(A)に示すように電極17b,17c,17d
が−、電極17aが+に切換えられる。この場合には高
周波電流は図9(A)中に矢印で示すように1つだけ極
性の違う電極17aを中心に放射状に流れる。そのた
め、この組み合わせでは把持部材14a,14b間で把
持されている生体組織Hには図9(B)に示すように極
性の違う電極17aの付近だけに凝固部H1 が形成され
る(第4の凝固モードD)。その結果、この場合には把
持部材14a近傍の生体組織Hの表層の出血点を確実に
止血できる。
【0039】また、選択スイッチ51eのオン操作時に
は図9(C)に示すように電極17bが−、電極17c
が+に切換えられた第1の状態と、電極17aが+、電
極17dが−に切換えられた第2の状態とが交互に切換
えられる。この場合には高周波電流は図9(C)中に実
線矢印で示す第1の状態と、点線矢印で示す第2の状態
とに対角線方向に交互に流れる。そのため、この組み合
わせでは把持部材14a,14b間で把持されている生
体組織Hには図9(D)に示すように4つの電極17a
〜17dで囲まれた部分全体に凝固部H1 が形成される
(第5の凝固モードE)。その結果、この場合には図8
(F)に示す第3の凝固モードの場合と同様に把持部材
14a,14b間で把持されている生体組織Hの広い範
囲が凝固される。
【0040】そこで、上記構成の本実施の形態のバイポ
ーラ鉗子1では次の効果を奏する。すなわち、処置部3
の一対の把持部材14a,14bに各一対(合計4つ)
の電極17a,17b、17c,17dをそれぞれ電気
的に独立させた状態で配設したので、生体組織の凝固止
血等の処置時にはアダプターCの凝固モード選択部49
の5つの選択スイッチ51a〜51eの選択操作に応じ
て4つの電極17a,17b、17c,17dの極性を
適宜選択できる。このとき、5つの選択スイッチ51a
〜51eの選択操作に応じて4つの電極17a〜17d
のうち同極となる電極の組合せを変えることができるの
で、単一機種の1台の鉗子1で複数の凝固モードを得る
ことができる。そのため、一症例中に異なる凝固モード
の処置が必要になる場合には手術中にアダプターCの凝
固モード選択部49の5つの選択スイッチ51a〜51
eを適宜切換えることにより、処置対象の生体組織Hの
処置法にあった好適な凝固モードを1つの鉗子1で得る
ことができる。その結果、一症例中に異なる凝固モード
の処置が必要になる場合であっても手術中の鉗子1の入
れ替え作業をなくすことができるので、手術中の鉗子1
の作業性を高め、手術時間を短縮させることができる。
又、鉗子1で各種の処置が可能なため、使用者は器材の
購入コストを抑えることができる。
【0041】また、バイポーラ鉗子1の本体は処置部ユ
ニット6と、操作部ユニット7とに分解可能なため、通
常は洗浄しにくい鉗子1の内部まで容易に洗浄すること
ができる。
【0042】また、把持部材14a,14bの閉動作時
に把持部材14a,14bが平行に閉じる場合には把持
部材14a,14b間に把持される生体組織Hを均等に
押圧させることができるので、処置対象の生体組織Hの
凝固処置が行われる際に、把持部材14a,14b間に
把持される生体組織Hのインピーダンスも把持部材14
a,14b間の接触面全体に亙り略均等になり、生体組
織Hの凝固部H1 の焼けムラを防ぐことができる。又、
組織に含まれる血管がある場合、その血管も略均一に閉
塞されるため、より効果的に止血が可能である。
【0043】また、図8(E)に示す第3の凝固モード
C以外の凝固モードでは電流の流路を用途に合わせて限
定することができるため、低出力でも電流密度が高く、
把持部材14a,14b間で把持されている生体組織H
を十分に凝固させることができる。
【0044】なお、本実施の形態ではバイポーラ鉗子1
と高周波電源Bとの間にアダプターCを介設し、このア
ダプターCの凝固モード選択部49の操作によってバイ
ポーラ鉗子1の5つの凝固モードA〜Eを選択する構成
を示したが、アダプターC内の電気回路を高周波電源B
内に組み込む構成にしても良い。
【0045】また、図10乃至図14(C)は本発明の
第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第
1の実施の形態(図1乃至図9(D)参照)のバイポー
ラ鉗子1に生体組織Hの切開手段と切開手段操作部を付
加した切開機能付きバイポーラ鉗子1を設けたものであ
る。
【0046】すなわち、本実施の形態のバイポーラ鉗子
1には図11(A)に示す切開ユニット61が設けられ
ている。この切開ユニット61には細長いロッド部62
が設けられている。このロッド部62の先端部にはナイ
フ部材(切開手段)63が固定されている。さらに、ロ
ッド部62の後端部には操作部ユニット7に接続される
ユニット接続部64が形成されている。
【0047】また、処置部ユニット6のロッド部11に
は切開ユニット61が挿通される切開ユニット挿通孔が
形成されている。さらに、この処置部ユニット6の把持
部材14a,14bには図13(B)および図14
(A)に示すように切開ユニット61のナイフ部材63
が挿通されるスリット65が形成されている。この場
合、第1の把持部材14aの電極17a,17bはスリ
ット65の両側部分にそれぞれ埋設され、同様に第2の
把持部材14bの電極17c,17dはスリット65の
両側部分にそれぞれ埋設されている。
【0048】また、操作部ユニット7のグリップ部23
には処置部ユニット接続部27の後方に切開ユニット接
続部66が配設されている。ここで、処置部ユニット接
続部27の後端部には後方に向けてスライドガイド67
が突設されている。そして、このスライドガイド67の
後端部にケーブル接続部29が設けられ、第1の実施の
形態と同様に4つの電極ピン30a〜30dが突設され
ている。
【0049】また、切開ユニット接続部66には処置部
ユニット接続部27のスライドガイド67に対して摺動
可能に配設されたスライダ68が設けられている。この
スライダ68の後端部にはスライダ68の移動方向に対
して略直交する方向に移動可能なロッド係合部材69が
設けられている。このロッド係合部材69の略中央部位
にはスライダ68の軸方向に対して斜めに配置されたテ
ーパ孔が形成されている。このロッド係合部材69のテ
ーパ孔には処置部ユニット6のチャンネル内を通って延
出された切開ユニット61の後端部のユニット接続部6
4が係脱可能に係合されるようになっている。
【0050】また、スライダ68の前端部には板ばね部
材70の前端部が固定されている。この板ばね部材70
の後端部はロッド係合部材69の一端部に固定されてい
る。そして、ロッド係合部材69は板ばね部材70によ
ってテーパ孔の開口部がスライダ68の軸上から外れる
方向に付勢されている。
【0051】また、グリップ部23には切開ユニット6
1の操作用レバー71が設けられている。このレバー7
1はグリップ部23の両側に配置され、トリガー35と
同様にグリップ部23に回動ピン72を中心に回動自在
に連結されている。さらに、レバー71には回動支点の
上方に長孔73が形成されている。この長孔73には切
開ユニット接続部66のスライダ68の側面に突設され
た係合ピン74が挿入されている。
【0052】また、グリップ部23の両側のレバー71
には略V字状に配置された上下のアーム部75,76が
設けられている。そして、各レバー71の下側のアーム
部76に回動ピン72が配置されている。さらに、各レ
バー71の上側のアーム部75の先端にはグリップ部2
3の側方に向けて屈曲された手掛け用の屈曲部77が形
成されている。なお、各レバー71の回動ピン72には
各レバー71を図11(C)中で回動ピン72を中心に
時計回り方向に付勢するばね部材78が装着されてい
る。
【0053】そして、本実施の形態のバイポーラ鉗子1
は図11(A)に示す切開ユニット61と、図11
(B)に示す処置部ユニット6と、図11(C)に示す
操作部ユニット7の3つのユニットがそれぞれ着脱可能
に組み付けられた状態で構成されている。これ以外の部
分は第1の実施の形態と同様である。
【0054】次に、上記構成の本実施の形態の切開機能
付きバイポーラ鉗子1の作用について説明する。本実施
の形態のバイポーラ鉗子1は操作部ユニット7と、処置
部ユニット6と、切開ユニット61とを図10に示すよ
うに一体的に組み付けた状態で使用される。そして、操
作部4のトリガー35の操作によって処置部ユニット接
続部27が挿入部2の軸方向に移動操作される。これに
より、第1の実施の形態と同様に処置部3の把持部材1
4a,14bが拡開され、拡開した把持部材14a,1
4bの間に生体組織Hが挿入される。
【0055】さらに、一対の把持部材14a,14b間
で生体組織Hを把持した状態で、第1の実施の形態と同
様の作用によって把持部材14a,14b間の生体組織
Hが凝固される。このとき、図8(B)に示すように第
1の凝固モードAでバイポーラ鉗子1が駆動された場合
には図14(B)に示すように上下の電極17a,17
c間、および電極17b,17d間にそれぞれ高周波電
流が流される。これにより、把持部材14a,14b間
の生体組織Hは上下の電極17a,17c間の部分、お
よび電極17b,17d間の部分を中心に凝固され、2
ケ所の凝固部分H2 ,H3 が形成される。そして、図1
4(C)に示すように生体組織H中の血管Bは電極17
a,17c間の凝固部分H2 の近傍および電極17b,
17d間の凝固部分H3 の近傍の2ケ所で閉塞される。
【0056】また、把持部材14a,14b間の生体組
織Hを凝固し、血管Bを閉塞した後に、レバー71の操
作によって切開ユニット61が駆動される。このレバー
71の操作時にはレバー71は回動ピン72を中心に図
10中で反時計回り方向に回動操作される。このとき、
レバー71が図13(A)に示す回動位置まで回動され
る動作にともない切開ユニット接続部66が挿入部2の
軸方向前方へ進み、この切開ユニット接続部66と一緒
に切開ユニット61全体が前方へ移動する。これによ
り、切開ユニット61のナイフ部材63が各把持部材1
4a,14bのスリット65に沿って前進し、図14
(C)に示すように生体組織Hが2ケ所の凝固部分H
2 ,H3 の間で切開される。
【0057】また、生体組織Hの切開後、レバー71が
解放される。このとき、レバー71はばね部材78のば
ね力によって初期位置の方向に回動し、切開ユニット接
続部66と一緒に切開ユニット61全体が手元側へ移動
される。そのため、切開ユニット61のナイフ部材63
が挿入パイプ22の内部に引き込まれ、収納される。
【0058】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態の切開機能付きバ
イポーラ鉗子1でも処置部3の一対の把持部材14a,
14bに各一対(合計4つ)の電極17a,17b、1
7c,17dをそれぞれ電気的に独立させた状態で配設
されているので、生体組織の凝固止血等の処置時にはア
ダプターCの凝固モード選択部49の5つの選択スイッ
チ51a〜51eの選択操作に応じて4つの電極17
a,17b、17c,17dの極性を適宜選択できる。
そのため、一症例中に異なる凝固モードの処置が必要に
なる場合には手術中にアダプターCの凝固モード選択部
49の5つの選択スイッチ51a〜51eを適宜切換え
ることにより、処置対象の生体組織Hの処置法にあった
好適な凝固モードを1つの鉗子1で得ることができる。
その結果、一症例中に異なる凝固モードの処置が必要に
なる場合であっても手術中の鉗子1の入れ替え作業をな
くすことができるので、第1の実施の形態と同様に手術
中の鉗子1の作業性を高め、手術時間を短縮させること
ができる。又、鉗子1で各種の処置が可能なため、使用
者は器材の購入コストを抑えることができる。
【0059】さらに、本実施の形態の切開機能付きバイ
ポーラ鉗子1では特に、図14(C)に示すようにナイ
フ部材63による切開部H4 の両側に凝固部分H2 ,H
3 が配置されているので、生体組織H中の血管Bから出
血させること無く切開できる。
【0060】なお、本実施の形態の切開機能付きバイポ
ーラ鉗子1では切開ユニット61を使用せず、第1の実
施の形態と同様に通常の凝固鉗子として使用することも
できる。
【0061】また、図15(A),(B)は本発明の第
3の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第2
の実施の形態(図10乃至図14(C)参照)の切開機
能付きバイポーラ鉗子1の処置部3の4つの電極17
a,17b、17c,17dの配置状態を次の通り変更
したものである。すなわち、本実施の形態では処置部ユ
ニット6の各把持部材14a,14b内の一対の電極1
7a,17b間、および17c,17d間のそれぞれの
間隙が、先端側が狭くなるようにスリット65に対して
斜めに各電極17a,17b、17c,17dを配置し
たものである。これ以外の部分は第2の実施の形態と同
様である。
【0062】そこで、上記構成のものにあっても第1の
実施の形態と同じ効果が得られる他、本実施の形態では
特に次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では処
置部ユニット6の各把持部材14a,14b内の各電極
17a,17b、17c,17dをスリット65に対し
て斜めに配置し、一対の電極17a,17b間、および
17c,17d間のそれぞれの間隙が、先端側が狭くな
るようにしたので、図15(B)に示すように生体組織
H内の血管Bが枝分かれしている場合でも血管Bの枝分
かれの付け根の部分に合わせて2か所の凝固部分H2
3 を形成することにより、確実に止血できる。
【0063】また、図16(A),(B)は本発明の第
4の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第2
の実施の形態(図10乃至図14(C)参照)の切開機
能付きバイポーラ鉗子1の処置部3の4つの電極17
a,17b、17c,17dの配置状態を次の通り変更
したものである。すなわち、本実施の形態では各把持部
材14a,14b内の一対の電極17a,17b、17
c,17dの先端部をスリット65の先端まで延出させ
た延出部17a1 ,17b1 、17c1 ,17d1 をそ
れぞれ設けたものである。
【0064】そこで、上記構成のものにあっても第3の
実施の形態(図15(A),(B)参照)と同じ効果が
得られる。なお、第3の実施の形態および第4の実施の
形態とも第2の実施の形態と同様に切開ユニット61を
使用せず、第1の実施の形態と同様に通常の凝固鉗子と
して使用できる。
【0065】また、図17(A)〜(C)は本発明の第
5の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第2
の実施の形態(図10乃至図14(C)参照)の切開機
能付きバイポーラ鉗子1の処置部3の構成を次の通り変
更したものである。
【0066】すなわち、本実施の形態は図17(A),
(B)に示すように第2の実施の形態の各把持部材14
a,14bのスリット65の両側に2個づつ電極を配設
したものである。そして、本実施の形態では一方の把持
部材14aのスリット65の両側の一対の電極17a,
17bの内側に第2の電極18a,18bがそれぞれ平
行に配設され、同様に他方の把持部材14bのスリット
65の両側の一対の電極17c,17dの内側に第2の
電極18c,18dがそれぞれ平行に配設されている。
【0067】そこで、上記構成のものにあっては第2の
実施の形態の各把持部材14a,14bのスリット65
の両側に2個づつ電極を配設したので、図17(C)に
示すように処置部ユニット6の各把持部材14a,14
b間で把持された生体組織Hの切開部H4 の両側をそれ
ぞれ2か所ずつ凝固させることができる。この場合、切
開部H4 の片側には図17(B)に示すように上下の電
極17a,17c間に第1の凝固部分H2 、上下の電極
18a,18c間に第2の凝固部分H5 が形成され、こ
の切開部H4 の反対側にも同様に上下の電極17b,1
7d間に第1の凝固部分H3 、上下の電極18b,18
d間に第2の凝固部分H6 が形成される。そのため、本
実施の形態では第2の実施の形態のように処置部ユニッ
ト6の各把持部材14a,14b間で把持された生体組
織Hの切開部H4 の両側を1か所づつ凝固させ、2か所
の凝固部分H2 ,H3 を形成する場合(図14(C)参
照)に比べて止血の確実性をより高めることができる。
なお、本実施の形態でも第2〜第4の実施の形態と同様
に切開ユニット61を使用せず、第1の実施の形態と同
様に通常の凝固鉗子として使用できる。
【0068】また、図18(A)〜(C)は本発明の第
6の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第2
の実施の形態(図10乃至図14(C)参照)の切開機
能付きバイポーラ鉗子1の処置部3の構成を次の通り変
更したものである。
【0069】すなわち、本実施の形態では図18(A)
に示すように第2の実施の形態の一方の把持部材14a
のスリット65の両側の電極17a,17bが略U字状
に屈曲形成されている。そして、両電極17a,17b
のU字状の折り返し部17a1 ,17b1 はスリット6
5の前方位置に配置されている。さらに、両電極17
a,17bの折り返し部17a1 ,17b1 の先端側の
部分17a2 ,17b2はスリット65を挟んで両電極
17a,17bの基端部側とは反対側に配置されてい
る。なお、他方の把持部材14b側の電極17c,17
dも同様の構成になっている。
【0070】そこで、本実施の形態でも図18(A),
(B)に示すように各把持部材14a,14bのスリッ
ト65の両側に2個づつ電極が配設されるので、第5の
実施の形態(図17(A)〜(C)参照)と同様の効果
が得られる。
【0071】また、図19(A),(B)および図20
(A),(B)は本発明の第7の実施の形態を示すもの
である。本実施の形態は第2の実施の形態(図10乃至
図14(C)参照)の切開機能付きバイポーラ鉗子1の
処置部3の構成を次の通り変更したものである。
【0072】すなわち、本実施の形態は第2の実施の形
態の各把持部材14a,14bの一対の電極17a,1
7b、17c,17dの外端部(生体組織Hとの接触
部)に略鋸歯状の複数の突出部17a3 ,17b3 、1
7c3 ,17d3 を設けたものである。
【0073】そこで、上記構成のものにあっては図20
(A),(B)に示すように処置部ユニット6の各把持
部材14a,14b間で生体組織Hを把持した際に、各
電極17a,17b、17c,17dの突出部17a
3 ,17b3 、17c3 ,17d3 が生体組織Hに食い
込むため、厚肉の生体組織Hに対しても十分に凝固でき
る。
【0074】また、図21(A),(B)は本発明の第
8の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第7
の実施の形態(図19(A)〜図20(B)参照)の各
把持部材14a,14bの構成を次の通り変更したもの
である。
【0075】すなわち、本実施の形態では各把持部材1
4a,14bにおける生体組織Hとの接触面に第7の実
施の形態の各電極17a,17b、17c,17dの突
出部17a3 ,17b3 、17c3 ,17d3 と同形状
(略鋸歯状)の複数の突出部14a1 ,14b1 を形成
し、各把持部材14a,14bにおける生体組織Hとの
接触面と、各電極17a,17b、17c,17dにお
ける生体組織Hとの接触面が常に同一面になるようにし
たものである。
【0076】ここで、各把持部材14a,14bの成形
時には図21(A)に示すように各電極17a,17
b、17c,17dの成形材料81に各把持部材14
a,14bの成形材料82をインサート成形した後、図
21(B)に示すように各把持部材14a,14bの突
出部14a1 ,14b1 および各電極17a,17b、
17c,17dの突出部17a3 ,17b3 、17c
3 ,17d3 の歯付加工を同時に行うようになってい
る。
【0077】そこで、上記構成のものにあっては各把持
部材14a,14bにおける生体組織Hとの接触面と、
各電極17a,17b、17c,17dにおける生体組
織Hとの接触面が常に同一面になるようにしたので、各
把持部材14a,14b間に特に薄肉の生体組織Hを把
持したとき、各電極17a,17b、17c,17dの
突出部17a3 ,17b3 、17c3 ,17d3 のみが
生体組織Hと接触して生体組織Hを傷つけるおそれがな
いうえ、各電極17a,17b、17c,17dが生体
組織Hに非接触の状態で保持されることも防止できる。
そのため、各把持部材14a,14b間に把持された生
体組織Hを安全、かつ効率的に凝固できる。
【0078】また、各把持部材14a,14bの成形時
には各電極17a,17b、17c,17dの成形材料
81に各把持部材14a,14bの成形材料82をイン
サート成形した後、各把持部材14a,14bの突出部
14a1 ,14b1 および各電極17a,17b、17
c,17dの突出部17a3 ,17b3 、17c3 ,1
7d3 の歯付加工を同時に行うようにしたので、各把持
部材14a,14bにおける生体組織Hとの接触面と、
各電極17a,17b、17c,17dにおける生体組
織Hとの接触面はずれることがなく、必ず同一面とな
る。又、第1〜第8の実施の形態においては複数の電極
全てを使用するのではなく、状況に応じて複数のうちの
少なくとも2つだけを組み合わせて凝固を行うことも容
易にできる。
【0079】また、図22(A),(B)は本発明の第
9の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第2
の実施の形態(図10乃至図14(C)参照)の切開機
能付きバイポーラ鉗子1の処置部3の構成を次の通り変
更したものである。
【0080】すなわち、本実施の形態では各把持部材1
4a,14bの形状は図22(A)に示すように高さh
をなるべく大きくし、スリット65の両側部分91の厚
さtを小さくするように設定されている。
【0081】そこで、上記構成のものにあっては各把持
部材14a,14bの形状は高さhをなるべく大きく
し、スリット65の両側部分91の厚さtを小さくする
ように設定したので、生体組織Hとの接触面積に比べて
各把持部材14a,14bの表面積を大きくすることが
できる。そのため、各把持部材14a,14bの放熱が
行われ易く、通電停止後、把持部材14a,14bにこ
もった熱がすぐ冷やされるため、各把持部材14a,1
4bへの生体組織Hのこびり付きが防げる。さらに、各
把持部材14a,14bの生体組織Hとの接触面積が小
さいので、凝固効率の向上が図れる。
【0082】なお、把持部材14a,14bを導電性の
材料で、弾性部材12a,12bと一体に成形する構成
にしてもよい。ここで、把持部材14a,14bの導電
性材料は例えばタングステン等の熱伝導性の高い材質が
望ましい。
【0083】そこで、上記構成のものにあっては各把持
部材14a,14bに熱が残りにくいので、バイポーラ
鉗子1の使用時に出力停止後、すぐに凝固作用も停止さ
れる。そのため、各把持部材14a,14bへの生体組
織Hのこびり付きが防げる。
【0084】また、絶縁材料製の把持部材14a,14
bに金又は、ニッケルタングステン合金をコーティング
したり、導電性セラミックで把持部材14a,14bを
形成しても良い。この場合も各把持部材14a,14b
に熱が残りにくいので、バイポーラ鉗子1の使用時に出
力停止後、すぐに凝固作用も停止される。そのため、各
把持部材14a,14bへの生体組織Hのこびり付きが
防げる。
【0085】さらに、把持部材14a,14bの外周面
には生体組織Hとの接触部の一部(通電部)を除いて、
例えばAlO3 等の絶縁材のコーティング層を形成して
もよい。この場合には把持部材14a,14bの外周面
と生体組織Hとの接触面積を減少させることによる凝固
効率の向上が図れ、各把持部材14a,14bへの生体
組織Hのこびり付きが防げる。さらに、隣接した組織が
不意に把持部材に触れ、電流が流され、意図しない凝固
が行われるのを防ぐこともできる。
【0086】また、図23(A)〜(C)は本発明の第
10の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第
1の実施の形態のアダプターC内の電気回路の構成を次
の通り変更したものである。
【0087】すなわち、本実施の形態では第1の実施の
形態のアダプターC内に図23(A)に示す電気回路が
組み込まれている。この電気回路にはタイミング発生回
路101と、タイミングパルス調整器102と、リレー
103とが設けられている。
【0088】そして、本実施の形態ではバイポーラ鉗子
1による処置時にはリレー103の切換え動作に応じて
バイポーラ鉗子1の各把持部材14a,14bの4つの
電極17a〜17d間の通電状態を図23(B)に示す
第1の通電状態と、図23(C)に示す第2の通電状態
とに交互に切換えることができる。そのため、本実施の
形態では第1の実施の形態の図9(C)に示す第5の凝
固モードEを実現できる。
【0089】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他の
特徴的な技術事項を下記の通り付記する。 記 (付記項1) 一対の把持部材を有する鉗子で各把持部
材に複数の電気的に独立した電極を有することを特徴と
するバイポーラ鉗子。
【0090】(付記項1の従来技術) 電気的処置は組
織に含まれる血管の止血、組織表層の病変部、出血点の
焼灼、避妊を目的とした卵管の閉塞等に用いられる。血
管の止血や卵管の閉塞を目的とした場合は最小限の範囲
を深く凝固できることが望ましい。組織表層の病変部や
出血点の凝固は広い範囲を浅く凝固することが望まし
い。以上のように症例によって要求される凝固モードは
異なる。
【0091】(付記項1の目的) 1本の鉗子で対象組
織、疾患によって凝固モードを選択できる。 (付記項2) 各電極の通電の可否、極性は任意に選択
し、組み合わせることができることを特徴とする付記項
1に記載のバイポーラ鉗子。
【0092】(付記項1、2が解決しようとする課題)
2つの異なる電極を有するが電流の流れはー義的に決
められているため必要に応じて鉗子を使い分ける必要が
ある。特に一症例中に異なる凝固の処置が必要になった
場合鉗子の入れ替え作業が必要となり手術を煩雑なもの
にしてしまう。
【0093】(付記項3) 切離手段を有することを特
徴とする付記項1または2に記載のバイポーラ鉗子。 (付記項4) 把持部材には切離手段が挿通されるスリ
ットが設けられ、電極はスリットの両側に設けられてい
ることを特徴とする付記項3に記載のバイポーラ鉗子。
【0094】(付記項5) 電極はスリットの両側に複
数設けられていることを特徴とする付記項4に記載のバ
イポーラ鉗子。 (付記項3〜5が解決しようとする課題) 特開平7−
171163号公報、USP5,445,638のよう
に切離手段を有する鉗子でも電流の流れは一義的に組織
中の血管の止血を目的としており、組織表層の凝固には
適していない。
【0095】(付記項6) 組織を把持する為の凹凸の
歯が設けられている一対の把持部材を有する鉗子で、把
持部材内に配置されて電極の組織接触部が常に把持部材
の歯と同形状となっていることを特徴とするバイポーラ
鉗子。
【0096】(付記項6が解決しようとする課題) 従
来、絶縁材からなる把持部材中に電極を設けた鉗子で
は、電極が確実に触れるよう電極の接触部を把持部材よ
り突出させたり、逆に電極で組織に傷つけないよう若干
引き込んだ位置に配置したりした。しかし突出させた場
合は組織を傷つける可能性があり、引き込んだ場合は組
織に確実に接触せず、抵抗を増大させ、凝固効率を悪く
する可能性があった。
【0097】(付記項6の目的) 確実に凝固できる。 (付記項7) 一対の導電性材質から成り、互いが絶縁
されている双極電極を兼ねた把持部材を有する鉗子で、
前記把持部材の把持面の一部を除いて絶縁構造が設けら
れていることを特徴とする鉗子。
【0098】(付記項8) 前記絶縁構造は絶縁材によ
るコーティングである付記項7に記載の鉗子。 (付記項9) 前記絶縁構造は絶縁材からなる把持部材
にとりつけられたカバー部材である付記項7に記載の鉗
子。 (付記項10) 付記項1〜9のいずれかの鉗子で切開
手段をあわせもつことを特徴とする鉗子。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば一対の把持部材に電極を
複数、それぞれ電気的に独立させた状態で配設したの
で、単一機種で複数の凝固モードを得ることができ、一
症例中に異なる凝固モードの処置が必要になる場合であ
っても手術中の鉗子の入れ替え作業をなくして作業性の
よいバイポーラ鉗子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態のバイポーラ鉗子
を使用する電気手術装置のシステム全体の概略構成図。
【図2】 (A)は第1の実施の形態のバイポーラ鉗子
の処置部ユニットを示す側面図、(B)は操作部ユニッ
トを示す側面図、(C)は接続ケーブルを示す側面図。
【図3】 第1の実施の形態のバイポーラ鉗子のケーブ
ル接続部を示す平面図。
【図4】 第1の実施の形態のバイポーラ鉗子の把持部
材内の電極の配置状態を示す縦断面図。
【図5】 (A)は第1の実施の形態のバイポーラ鉗子
の把持部材を示す平面図、(B)は把持部材の横断面
図。
【図6】 (A)は把持部材を開操作した状態の第1の
実施の形態のバイポーラ鉗子を示す側面図、(B)は平
行に開閉する把持部材の開閉動作を説明するための側面
図。
【図7】 (A)は第1の実施の形態のバイポーラ鉗子
のアダプターの概略構成図、(B)はアダプターの内部
の電気回路を示す概略構成図。
【図8】 (A)は第1機能の選択時の各電極間の通電
状態を示す把持部材の横断面図、(B)は(A)の処置
時の生体組織の処置状態を説明するための横断面図、
(C)は第2機能の選択時の各電極間の通電状態を示す
把持部材の横断面図、(D)は(C)の処置時の生体組
織の処置状態を説明するための横断面図、(E)は第3
機能の選択時の各電極間の通電状態を示す把持部材の横
断面図、(F)は(E)の処置時の生体組織の処置状態
を説明するための横断面図。
【図9】 (A)は第4機能の選択時の各電極間の通電
状態を示す把持部材の横断面図、(B)は(A)の処置
時の生体組織の処置状態を説明するための横断面図、
(C)は第5機能の選択時の各電極間の通電状態を示す
把持部材の横断面図、(D)は(C)の処置時の生体組
織の処置状態を説明するための横断面図。
【図10】 本発明の第2の実施の形態のバイポーラ鉗
子を使用する電気手術装置のシステム全体の概略構成
図。
【図11】 (A)は第2の実施の形態のバイポーラ鉗
子の切開ユニットを示す側面図、(B)は処置部ユニッ
トを示す側面図、(C)は操作部ユニットを示す側面
図、(D)は把持部材に形成されたナイフ挿通用のスリ
ットを示す平面図。
【図12】 把持部材を開操作した状態の第2の実施の
形態のバイポーラ鉗子を示す側面図。
【図13】 (A)は把持部材を閉操作した状態の第2
の実施の形態のバイポーラ鉗子を示す側面図、(B)は
把持部材のスリット内を走行するナイフの動作を説明す
るための平面図。
【図14】 (A)は第2の実施の形態のバイポーラ鉗
子の把持部材の横断面図、(B)は把持部材の各電極間
の通電状態を示す横断面図、(C)は生体組織の凝固部
および切開部を示す斜視図。
【図15】 本発明の第3の実施の形態を示すもので、
(A)はバイポーラ鉗子の把持部材の横断面図、(B)
は生体組織の凝固部および切開部を示す斜視図。
【図16】 本発明の第4の実施の形態を示すもので、
(A)はバイポーラ鉗子の把持部材の横断面図、(B)
は生体組織の凝固部および切開部を示す斜視図。
【図17】 本発明の第5の実施の形態を示すもので、
(A)はバイポーラ鉗子の把持部材の横断面図、(B)
は把持部材の各電極間の通電状態を示す横断面図、
(C)は生体組織の凝固部および切開部を示す斜視図。
【図18】 本発明の第6の実施の形態を示すもので、
(A)はバイポーラ鉗子の把持部材の横断面図、(B)
は把持部材の各電極間の通電状態を示す横断面図、
(C)は生体組織の凝固部および切開部を示す斜視図。
【図19】 本発明の第7の実施の形態を示すもので、
(A)はバイポーラ鉗子の把持部材の縦断面図、(B)
は(A)のB−B線断面図。
【図20】 (A)は第7の実施の形態のバイポーラ鉗
子の把持部材の各電極間の通電状態を示す縦断面図、
(B)は(A)のB−B線断面図。
【図21】 本発明の第8の実施の形態を示すもので、
(A)はバイポーラ鉗子の把持部材の切削加工前の状態
を示す縦断面図、(B)は把持部材の切削加工状態を示
す側面図。
【図22】 本発明の第9の実施の形態を示すもので、
(A)はバイポーラ鉗子の把持部材を一部断面にして示
す側面図、(B)は(A)のB−B線断面図。
【図23】 本発明の第10の実施の形態を示すもの
で、(A)は第10の実施の形態のバイポーラ鉗子を使
用する電気手術装置のシステム全体の概略構成図、
(B)はバイポーラ鉗子の把持部材の各電極間の第1の
通電状態を示す概略構成図、(C)はバイポーラ鉗子の
把持部材の各電極間の第2の通電状態を示す概略構成
図。
【符号の説明】
14a,14b 把持部材 17a,17b、17c,17d 電極
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正内容】
【0098】(付記項8) 前記絶縁構造は絶縁材によ
るコーティングである付記項7に記載の鉗子。 (付記項9) 前記絶縁構造は絶縁材からなる把持部材
にとりつけられたカバー部材である付記項7に記載の鉗
子。 (付記項10) 付記項〜9のいずれかの鉗子で切開
手段をあわせもつことを特徴とする鉗子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の把持部材を備え、前記各把持部材
    に高周波通電用の電極が配設されたバイポーラ鉗子にお
    いて、 前記各把持部材に前記電極を複数、それぞれ電気的に独
    立させた状態で配設したことを特徴とするバイポーラ鉗
    子。
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