JPH10334799A - 陰極線管の製造方法およびレーザ照射装置 - Google Patents

陰極線管の製造方法およびレーザ照射装置

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JPH10334799A
JPH10334799A JP14524597A JP14524597A JPH10334799A JP H10334799 A JPH10334799 A JP H10334799A JP 14524597 A JP14524597 A JP 14524597A JP 14524597 A JP14524597 A JP 14524597A JP H10334799 A JPH10334799 A JP H10334799A
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JP
Japan
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laser beam
neck portion
irradiation
ray tube
metal member
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JP14524597A
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English (en)
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Takashi Mukuno
俊 椋野
Masanori Ando
正憲 安藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】陰極線管のネック部内壁の電位を低下させ、放
電の抑制を図ることができるように、ネック管の内壁に
確実に蒸着膜を形成することができ、ビードガラスとネ
ック部内壁とのクリアランスを小さくすることができ、
ネック部を構成するガラスにクラック等の不具合の発生
がない陰極線管の製造方法およびこれに用いられるレー
ザ照射装置を提供する。 【解決手段】レーザビーム40がネック部30を通過す
る位置Sと第3電極3へのレーザビーム40の照射位置
Pに最も近接するネック部38の内壁上の位置Cとが離
間した状態でレーザビーム40を照射して蒸着膜28を
形成する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子銃、陰極線管
および陰極線管の製造方法に係り、さらに詳しくは、陰
極線管のネック部内壁の電位を低下させ、放電の抑制を
図ることができる陰極線管の製造方法およびこれに用い
られるレーザ照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、陰極線管のアノードには20〜3
0KV前後の高電圧が印加され、これが、電子銃の高圧
電極に導かれている。この高電圧による電界の影響を受
けて、散乱電子や電界放出で発生した電子が、陰極線管
のネック部(ガラス)や電子銃のビードガラス等の二次
電子放出率の高い絶縁物に衝突し、1個の電子が2個以
上の二次電子を放出することが繰り返されることによ
り、ネック部の内壁の電位が高圧に向かって除々に上昇
して行く。このネック部内壁電位が上昇すると、低電圧
電極のキズやバリまたは異物の付着等による突起物とネ
ック部内壁との間に電界集中が起こり、やがて、放電に
至ることが知られている。このような放電が生じると、
パネル部での映像不良が生じたり、テレビジョンに用い
るICなどを劣化させたりするおそれがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このような不
都合を解消するために、たとえば特公昭63−1085
9号公報に示すように、電子銃のビードガラスに金属性
ワイヤーまたはリボンを巻き、高周波で加熱し、ネック
部の内壁に蒸着膜を形成する方法が開発されている。と
ころが、このような従来の方法では、高周波加熱時にワ
イヤーまたはリボンが熱膨張することから、ネック部の
ガラス内壁への接触を防ぐために、ビードガラスとネッ
ク部内壁との距離に充分なクリアランスが必要である。
また、ビードガラスへの放熱のバラツキにより、蒸着膜
が形成されず、放電抑制効果が得られない場合がある。
このように、従来の方法は、使用上の制約があり、かつ
製造上の管理が厳しくなる等の問題があった。
【0004】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、陰極線管のネック部内壁の電位を低下させ、放電の
抑制を図ることができるように、ネック管の内壁に確実
に蒸着膜を形成することができ、ビードガラスとネック
部内壁とのクリアランスを小さくすることができ、ネッ
ク部を構成するガラスにクラック等の不具合の発生がな
い陰極線管の製造方法およびこれに用いられるレーザ照
射装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る陰極線管の
製造方法は、陰極線管の管状のネック部に電子銃を内蔵
させ、真空引きした後、前記ネック部の外側から前記電
子銃を構成する金属部材の一部に、前記レーザビームが
前記ネック部を通過する位置と前記金属部材へのレーザ
ビーム照射位置に最も近接する前記ネック部の内壁上の
位置とが離間した状態で前記レーザビームを前記ネック
部を通じて照射し、前記金属部材の一部を蒸発させて前
記金属部材の近傍の前記ネック部の内壁に蒸着膜を形成
する。
【0006】本発明に係る陰極線管の製造方法は、好ま
しくは、前記レーザビームを前記ネック部の管軸に対し
て所定の角度で傾斜させて、前記レーザビームが前記ネ
ック部を通過する位置と前記金属部材へのレーザビーム
照射位置に最も近接する前記ネック部の内壁上の位置と
を離間させる。
【0007】本発明に係る陰極線管の製造方法は、好ま
しくは、前記レーザビームの前記管軸に対する傾斜角度
を40〜60度のいずれかの角度として前記レーザビー
ムを照射する。
【0008】本発明に係る陰極線管の製造方法は、前記
レーザビームの照射方向を前記ネック部の管軸から所定
の距離をもって離間させて前記レーザビームを照射して
も良い。
【0009】本発明に係る陰極線管の製造方法は、好ま
しくは、前記レーザビームを前記電子銃の高電圧電極に
照射する。
【0010】本発明に係る陰極線管の製造方法では、電
子銃を構成する金属部材の一部にレーザビームを照射す
ることにより、当該金属部材の一部が蒸発して金属部材
の近傍のネック部の内壁に蒸着膜が形成される。これに
より、ネック部の内壁の電位が、従来のようには上昇し
なくなる。たとえば、蒸着膜が形成されていないものに
比較して、40〜60%程度に電位を低下させることが
できる。このため、ネック部内壁と電子銃との間におい
て放電が発生することを抑制することができる。したが
って、放電による画像の劣化やICの破損などを有効に
防止することができる。また、レーザビームがネック部
を通過する位置と金属部材へのレーザビーム照射位置に
最も近接するネック部の内壁上の位置とが離間した状態
で照射されるため、蒸着の際に、ネック部においてレー
ザビームは蒸着膜が蒸着されていない、または形成され
ていても蒸着膜の膜厚が非常に薄い領域を通過する。こ
の結果、レーザビームのエネルギが、蒸着膜を構成する
金属によって吸収されないため、ネック部を構成するガ
ラスが急激に高温となることがなく、ネック部を構成す
るガラスにクラック等が発生することがなく、ネック部
を構成するガラスの劣化を防止することができる。
【0011】本発明に係るレーザ照射装置は、画像が表
示されるパネル部と、前記パネル部に接合されるファン
ネル部と、前記ファンネル部の後端部に形成され、前記
パネル部に電子ビームを照射する電子銃が内蔵されるネ
ック部とを有する陰極線管の前記ネック部に電子銃を内
蔵させ、真空引きした後、前記ネック部の外側から前記
電子銃を構成する金属部材の一部に前記ネック部を通じ
てレーザビームを照射し、前記金属部材の一部を蒸発さ
せて前記金属部材の近傍の前記ネック部の内壁に蒸着膜
を形成する陰極線管の製造方法に用いられるレーザ照射
装置であって、レーザビームを出力する少なくとも一の
レーザビーム照射手段と、前記レーザビーム照射手段を
保持する保持部材と、前記保持部材が固定され、前記ネ
ック部の管軸方向に対する位置決めを行う管軸方向位置
決め手段と、前記ネック部の管軸回りに対する位置決め
を行う管軸回り位置決め手段とを具備する装着手段とを
有し、前記装着手段をネック部に装着することにより、
前記レーザビームが前記ネック部を通過する位置と前記
金属部材へのレーザビーム照射位置に最も近接する前記
ネック部の内壁上の位置とが離間した状態で前記金属部
材の所望の位置に照射可能である。
【0012】また、本発明に係るレーザ照射装置は、画
像が表示されるパネル部と、前記パネル部に接合される
ファンネル部と、前記ファンネル部の後端部に形成さ
れ、前記パネル部に電子ビームを照射する電子銃が内蔵
されるネック部とを有する陰極線管の前記ネック部に電
子銃を内蔵させ、真空引きした後、前記ネック部の外側
から前記電子銃を構成する金属部材の一部に前記ネック
部を通じてレーザビームを照射し、前記金属部材の一部
を蒸発させて前記金属部材の近傍の前記ネック部の内壁
に蒸着膜を形成する陰極線管の製造の方法に用いられる
レーザ照射装置であって、前記保持手段は、前記レーザ
ビーム照射手段のネック部にする照射角度および照射位
置を任意に調整可能な移動手段を有し、前記移動手段に
よってレーザビーム照射手段のネック部にする照射角度
および照射位置を調整することにより、前記レーザビー
ムが前記ネック部を通過する位置と前記金属部材へのレ
ーザビーム照射位置に最も近接する前記ネック部の内壁
上の位置とが離間した状態で前記金属部材の所望の位置
に照射可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る陰極線管の製
造方法およびこれに用いられるレーザ照射装置を、図面
に示す実施形態に基づき、詳細に説明する。図1は本発
明が適用される陰極線管の一例を示す概略図であり、図
2は図1に示すII−II線に沿う断面図であり、図3
(A)は電子銃の斜視図であり、(B)は電子銃の側面
図であり、図4はネック部の要部断面図である。
【0014】まず、本発明が適用される陰極線管(CR
T)の一例の全体構成について説明する。図1に示すよ
うに、カラーCRT30は、パネル部32と、ファンネ
ル部34とを有し、これらがフリットガラスで融着さ
れ、内部が高真空に維持されている。フリットガラスの
外周には、防爆バンド36が装着してある。
【0015】本実施形態では、ファンネルガラス34の
ネック部38に、電子銃10が内蔵してある。ネック部
38は透明なガラスから構成される。パネル部32の内
面には、蛍光面が形成してあり、その背面にアパーチャ
グリルが装着してある。また、ネック部の外周には、図
示省略してある偏向ヨークが装着してあり、電子銃10
から放出・制御・加速・集束された3本の電子ビーム
は、偏向ヨークによって偏向されることにより、パネル
部32の蛍光面の全面を走査するようになっている。
【0016】電子銃10は、図3(A),(B)に示す
ように、赤(R)、緑(G)および青(B)用の三本の
陰極(図示上見えない)の前部に、第1電極1、第2電
極2、第3電極3、第4電極4、第5電極5、第6電極
6および第7電極7が、この順で配置してある。
【0017】第1電極1および第2電極2は、それぞれ
制御電極と加速電極であり、たとえば0Vと600Vの
電圧がそれぞれ印加される。第3電極3、第4電極4お
よび第5電極は、収束用電極であり、第3電極3および
第5電極5には、約30KVが印加され、第4電極4に
は、約7〜8KVの可変電圧が印加される。第6電極6
および第7電極7は、偏向板を構成する平板状のコンバ
ージェンス用電極であり、第6電極6には、28〜29
KVの電圧が印加され、第7電極7には、30KVの電
圧が印加される。これら電極1,2,3,4,5,6
は、電子銃10の両側に配置された絶縁性のビードガラ
ス9により保持してある。例えば、電極1,2および3
について、図4に示すように、ビードガラス9にはビー
ドガラス保持部材20がそれぞれ固着されており、第1
〜第3電極1,2,3はビードガラス保持部材20によ
ってそれぞれ挟持されている。残りの電極についても同
様の構造となっている。
【0018】この電子銃10の先端に設けられた偏向板
を構成するコンバージェンス用電極6,7に電位差を与
え、それによりつくられる電界で、RBGの各電子ビー
ムを、CRTの蛍光面上でコンバージェンスさせてい
る。この平板状のコンバージェンス用電極6,7のう
ち、第6電極6に印加される比較的低い側の電圧は、電
子銃10に付属した内部分割抵抗8により供給されてい
る。内部分割抵抗8は、たとえばセラミックにガラスコ
ートしてあるIBRなどで構成される。この構造では、
外部からコンバージェンス用電圧を印加する必要はな
く、テレビセットとしては、比較的簡単なセットにする
ことができるという利点がある。
【0019】第1実施形態 本実施形態では、陰極線管30のネック部38に電子銃
10を内蔵させ、真空引きした後、陰極線管の製造の略
最終工程において、すなわち、ノッキング工程およびエ
ージング工程の前の工程において、あるいはエージング
工程の後で、図5に示すように、ネック部38の外側か
らレーザービーム40を高電圧電極である第3電極3の
外周の4箇所の照射点Pに向けて向けて照射する。レー
ザ照射の結果、例えば、ステンレスなどで構成される第
3電極3の一部が蒸着源となり、ネック部38の内壁
に、金属蒸着膜が形成されることになる。
【0020】例えば、図7に示すように、レーザービー
ム40の照射方向をレーザービーム40の照射方向が管
軸Oに直交する方向とした場合には、第3電極3の照射
点Pからネック部38の内壁上の最も近接する(最短距
離に位置する)点Cを中心として略円形状の金属蒸着膜
28が形成されることになる。
【0021】このとき、レーザービーム40がネック部
38を通過する通過点Sは上記の点Cと重なる。これに
より、レーザービーム40を照射して金属蒸着膜28を
形成中に、蒸着された金属がレーザービーム40のエネ
ルギを吸収し、この金属は再蒸発する。したがって、金
属蒸着膜28は、点C付近では蒸着した金属が再蒸発す
るため、膜厚が薄くなり、点Cを中心にして外周に向か
って膜厚が厚くなるように形成されていく。さらに、外
周に向かうにしたがって、序々に膜厚が薄くなるように
形成される。これは、点Cを中心にして外周にいくほど
照射点Pからの距離が離れるため、蒸発した金属が到達
しにくくなるためである。
【0022】レーザビーム40の照射中において、点C
付近におけるネック部38を構成するガラスの内壁面
は、急激に高温となる。このため、ネック部38を構成
するガラスの内壁の点C付近が急激に高温となること
で、ネック部38を構成するガラスの内壁の表層部に微
小な貝殻状のマイクロクラックが発生することがある。
このマイクロクラックが原因で、ネック部38を構成す
るガラスが劣化したり、マイクロクラックによってガラ
スが剥がれ落ちて、ネック部38内にダストを発生さ
せ、これが放電を誘発させる原因となる。なお、上記の
場合と同条件下で、金属蒸着膜28が蒸着されていな
い、または形成されていても金属蒸着膜28の膜厚が非
常に薄い場合には、レーザービーム40の照射によって
ネック部38を構成するガラスが急激に高温になること
はなく、マイクロクラックが発生することがないことは
確認されている。
【0023】上記のように、レーザービーム40の照射
方向をレーザービーム40の照射方向が管軸Oに直交す
る方向とした場合には、ネック部38を構成するガラス
の劣化を防止するためには、低エネルギーで数回に分け
てレーザービームを照射する必要があり、レーザビーム
のエネルギ量等の照射条件を厳しく管理する必要があ
る。
【0024】そこで、本実施形態では、図6に示すよう
に、管軸Oに対してレーザービーム40が角度θで傾斜
した状態で第3電極3の照射点Pに照射することによ
り、点Cを中心にネック部38が急激に高温となるのを
防止する。管軸Oに対してレーザービーム40を傾斜さ
せると、レーザビーム40がネック部38を通過する点
Sと第3電極3へのレーザビーム40の照射位置Pに最
も近接するネック部38の内壁上の点Cとが離間した状
態となる。レーザビーム40がネック部38を通過する
点Sは、点Cと離間しているため、点Sにおいては金属
蒸着膜28が形成されていないか、または形成されてい
ても膜厚が非常に薄い。このため、蒸着金属がレーザー
ビーム40のエネルギを吸収することによって再蒸発す
る際に、ネック部38の点C付近が急激に高温となるこ
とを防止でき、ネック部38を構成するガラスにマイク
ロクラックの発生を防止することができる。
【0025】また、上記の管軸Oに対するレーザービー
ム40の傾斜角度θは、40〜60度の範囲とするのが
好ましく、より好ましくは50度とする。傾斜角度θが
60度よりも大きいと、レーザビーム40がネック部3
8を通過する点Sと点Cとを十分に離間させることがで
きず、点Sにおける状態を、金属蒸着膜28が形成され
ていないか、または形成されていても膜厚が非常に薄い
状態とすることができないからである。また、傾斜角度
θが40度よりも小さいと、レーザービーム40がネッ
ク部38を構成するガラス状で反射し、第3電極3の照
射点Pに十分なエネルギ密度のレーザビームを照射でき
ないからである。
【0026】以上のように、本実施形態に係る陰極線管
の製造方法によれば、陰極線管30のネック部38の内
壁に蒸着膜28が形成されるため、陰極線管30のネッ
ク部38の内壁の電位が、従来のようには上昇しなくな
る。たとえば、蒸着膜28が形成されていないものに比
較して、40〜60%程度に電位を低下させることがで
きる。このため、ネック部内壁と電子銃10との間にお
いて放電が発生することを抑制することができる。した
がって、放電による画像の劣化やICの破損などを有効
に防止することができる。また、本実施形態では、電子
銃10の第3電極3にネック部38の外側からレーザー
ビーム40を照射することにより、ネック部38の内壁
に蒸着膜28を形成する。このため、高周波加熱により
蒸着膜を形成する場合に比較し、確実に蒸着膜28を形
成することができ、蒸着膜28の形成が容易である。ま
た、ビードガラス9に金属性ワイヤまたはリボンを巻
き、これを高周波加熱するわけではないので、ビードガ
ラス9とネック部38内壁とのクリアランスを小さくす
ることができる。
【0027】さらに、本実施形態では、管軸Oに対して
レーザービーム40が角度θで傾斜した状態で高電圧電
極である第3電極3の照射点Pに照射することにより、
ネック部38を構成するガラスの劣化が軽減・防止さ
れ、マイクロクラックによるダストの発生が防止され、
ダストによる放電の誘発が低減された陰極線管30とな
る。また、本実施形態では、ネック部38を構成するガ
ラスの劣化を軽減することができることから、レーザビ
ームのエネルギ量等の照射条件を緩和することができ、
レーザビームのエネルギ量等の管理が容易となる。ま
た、上記したように、例えば、低電圧電極である第1電
極1の周囲に蒸着膜を形成した場合には、レーザービー
ム40の照射によって第1電極1に生じた照射痕等やマ
イクロクラックによって発生するダスト等の異物によっ
て、ネック部38内壁との間に電界集中が起こり、放電
に至りやすい。本実施形態では、レーザービーム40を
高電圧電極である第3電極3に照射して第3電極3の周
囲に蒸着膜28を形成することにより、放電の発生が一
層少ない陰極線管30が得られる。なお、本発明の陰極
線管の製造方法は、レーザービーム40が照射される電
極が高電圧電極である第3電極3に限定されるわけでは
なく、他の電極、例えば低電圧電極である第1電極1に
レーザービーム40を照射した場合にも、ネック部38
を構成するガラスの劣化が軽減・防止され、マイクロク
ラックによるダストの発生が防止され、ダストによる放
電の誘発が低減される。
【0028】第2実施形態 上記の実施形態では、管軸Oに対してレーザービーム4
0が角度θで傾斜した状態で第3電極3の照射点Pに照
射したが、レーザービーム40を管軸Oに対して傾斜さ
せずに、例えば図8に示すような方法によっても、上記
した実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、図8
に示すように、レーザビーム40の照射方向をネック部
38の管軸Oから所定の距離をもって離間させてレーザ
ビーム40を照射する。これによって、レーザビーム4
0がネック部38を通過する点Sと第3電極3へのレー
ザビーム40の照射位置Pに最も近接するネック部38
の内壁上の点Cとを離間させることができ、蒸着膜28
を形成中にネック部38の点C付近が急激に高温となる
ことを防止できる。
【0029】なお、レーザビーム40の照射方向をネッ
ク部38の管軸Oから所定の距離をもって離間させると
ともに、管軸Oに対してレーザービーム40を傾斜させ
た状態で照射しても、レーザビーム40がネック部38
を通過する点Sと第3電極3へのレーザビーム40の照
射位置Pに最も近接するネック部38の内壁上の点Cと
を離間させることができ、蒸着膜28を形成中にネック
部38の点C付近が急激に高温となることを防止でき
る。
【0030】第3実施形態 上記した各実施形態では、レーザービーム40を第3電
極3の周囲4箇所に直接照射して蒸着膜28を形成した
が、例えば、図9に示すように、電子銃の各電極を保持
するビードガラス9が取り付けられるビードガラス保持
部材20にターゲット板26を一体に形成し、このター
ゲット板26に、レーザビーム40を照射することによ
り、ネック部38の内壁に蒸着膜28を形成することも
可能である。ビードガラス保持部材20は、図10に示
すように、ビードガラス保持部材20は、ベース部21
の両側に立ち上げられた保持板22を有し、保持板22
には、ビードガラス9が接合し易いように、円形状の切
欠き24が形成してある。ベース部21の両側に、翼状
に延びるターゲット板26が形成してある。この保持部
材20は、たとえば一枚のステンレス板材をプレス加工
することにより成形することができる。
【0031】このビードガラス保持部材20を、第3電
極3の両側に装着することで、図9に示すように、ター
ゲット板26は、ネック部38の内周で周囲4箇所位置
に配置されることになる。このようなレーザ照射の結
果、例えば、ステンレスなどで構成されるターゲット板
26が蒸着源となり、ターゲット26に向き合うネック
部38の内壁に、金属蒸着膜28が形成されることにな
る。
【0032】レーザ照射装置 次に、上記各実施形態のレーザビーム40の照射に用い
られるレーザ照射装置について説明する。図11は、本
実施形態に係るレーザ照射装置の一例を示す説明図であ
って、(a)はレーザ照射装置の概略図であり、(b)
はベース部材の要部断面図である。図11において、レ
ーザ照射装置51は、照射ユニット70と、照射ユニッ
ト70を保持するXYZ軸ステージ53と、XYZ軸ス
テージ53が固定された回転ステージ54と、回転ステ
ージ54を保持する保持部材52と、保持部材52に固
定されたベース部材55と、ベース部材55の上面に設
置された遮光カバー59とを有する。
【0033】照射ユニット70は、光ファイバケーブル
57を介してレーザ電源58に接続されており、レーザ
ビーム40を出力する。XYZ軸ステージ53は、照射
ユニット70をX軸、Y軸、Z軸の3軸方向に移動調整
可能としており、X軸、Y軸およびZ軸方向への移動
は、各軸の調整つまみ53a〜53cによって手動で行
うことができる。
【0034】回転ステージ54は、保持部材52に保持
され、XYZ軸ステージ53を回転自在に保持してお
り、照射ユニット70から照射されるレーザビーム40
の照射方向を大きく変更する場合に回転ステージ54を
回転させることにより、任意の照射方向とすることがで
きる。ベース部材55には、図11(b)に示すよう
に、陰極線管30のネック部38が挿入されるネック部
38の外径よりも若干大きい直径の挿入孔55aと、こ
の挿入孔55aに連通し挿入孔55aよりも直径が大き
い挿入孔55bと、挿入孔55aの中間部で連通し、固
定用ボルト56と螺合するネジ孔55cとが形成されて
いる。また、遮光カバー59は、照射ユニット70から
照射されるレーザビーム40が外部に散乱するのを防止
して、安全性の向上を図るために設けられている。
【0035】上記のように構成されるレーザ照射装置5
1のベース部材55の挿入孔55aおよび55bに陰極
線管30のネック部38を貫通させると、挿入孔55b
の下端部の内周縁が陰極線管30のファンネルコーン部
30aに当接する。この状態で、固定用ボルト56を締
め付けると、固定用ボルト56の先端がネック部38の
外周に当接し、レーザ照射装置51はネック部38に対
して固定される。次いで、ネック部38内に内蔵された
電子銃10の所望の電極にレーザビーム40が照射され
るように、照射ユニット70の照射方向および照射位置
を回転ステージ54およびXYZ軸ステージ53によっ
て移動調整する。これによって、照射方向および照射位
置を任意に調整変更することができ、上記した実施形態
に係る陰極線管の製造方法におけるレーザビーム40の
照射を行うことができる。
【0036】図12は、本実施形態に係るレーザ照射装
置の他の例を示す説明図であって、(a)はレーザ照射
装置の概略図であり、(b)は上面図である。図12に
おいて、レーザ照射装置61は、4つの照射ユニット7
0と、照射ユニット70が固定されるとともに、嵌合部
材65が固定された上部板62と、ベース部材66が固
定された下部板63と、上部板62と下部板63とを連
結する連結部材64とを有する。なお、上部板62、下
部板63および連結部材64によって本発明に係る保持
部材が構成されている。
【0037】4つの照射ユニット70は、上部板62に
対して所定の位置に固定されている。すなわち、レーザ
照射装置61のネック部38への装着が完了すると、4
つの照射ユニット70は、レーザビーム40が所望の電
極に対して適切な照射方向および照射位置となるように
固定されている。下部板63には、図示しないが、ネッ
ク部が挿入される挿入孔が形成されている。嵌合部材6
5は、ネック部38の先端に位置する電子銃10のステ
ム10aと嵌合してネック部38の管軸Oの回りに対す
る位置決めを行う。ベース部材66、図11に示したレ
ーザ照射装置51のベース部材55と同様の構造をして
おり、陰極線管30のネック部38が挿入されるネック
部38の外径よりも若干大きい直径の挿入孔66aと、
この挿入孔66aに連通し挿入孔66aよりも直径が大
きい挿入孔66bが形成されている。
【0038】上記構成のレーザ照射装置61の挿入孔6
6a,66bに陰極線管30のネック部38に挿入する
と、挿入孔66bの端部の内周縁がネック部38とファ
ンネル部との曲面状の境界部であるファンネルコーン部
30aに当接することにより、レーザ照射装置61のネ
ック部38の管軸O方向に対する位置決めが行われる。
同時に、嵌合部材65をネック部38の先端に位置する
電子銃10のステム10aと嵌合させる。これにより、
レーザ照射装置61のネック部38の管軸O回りに対す
る位置決めが行われる。レーザ照射装置61のネック部
38への装着が完了すると、4つの照射ユニット70
は、レーザビーム40が所望の電極に対して適切な照射
方向および照射位置となり、レーザビーム40がネック
部38を通過する点Sと第3電極3へのレーザビーム4
0の照射位置Pに最も近接するネック部38の内壁上の
点Cとが離間した状態で照射可能となる。
【0039】したがって、上記構成のレーザ照射装置6
1を陰極線管30のネック部38に装着すれば、レーザ
照射装置61はネック部38に対して所定の位置に位置
決め固定される。4つの照射ユニット70から同時に照
射すれば、上記した4箇所の蒸着膜28の形成を効率良
く行うことができ、陰極線管30の製造効率を向上させ
ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の陰極
管の製造方法によれば、ネック部の内壁に蒸着膜が形成
してあることから、ネック部の内壁の電位が、従来のよ
うには上昇しなくなる。たとえば蒸着膜が形成されてい
ないものに比較して、40〜60%程度に電位を低下さ
せることができる。このため、ネック部内壁と電子銃と
の間において放電が発生することを抑制することができ
る。したがって、放電による画像の劣化やICの破損な
どを有効に防止することができる。さらに、本発明によ
れば、ネック部の管軸に対してレーザビームが傾斜した
状態で電子銃を構成する金属部材の一部に照射すること
により、ネック部を構成するガラスの劣化が軽減・防止
され、マイクロクラックによるダストの発生が防止さ
れ、ダストによる放電の誘発が低減された陰極線管を製
造することができる。また、本発明の陰極管の製造方法
によれば、ネック部を構成するガラスの劣化を軽減する
ことができることから、レーザビームのエネルギ量等の
照射条件を緩和することができ、レーザビームのエネル
ギ量等の管理が容易となる。
【0041】また、本発明のレーザ照射装置によれば、
蒸着膜の形成を効率良く行うことができ、陰極線管の製
造効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される陰極線管の概略図である。
【図2】図1に示すII−II線に沿う断面図である。
【図3】(A)は電子銃の斜視図であり、(B)は電子
銃の側面図である。
【図4】ネック部の要部断面図である。
【図5】本発明の陰極線管の製造方法の一実施形態に係
るレーザービーム照射の工程を示す概略断面図である。
【図6】図5に示すレーザービーム照射工程の管軸方向
の概略断面図である。
【図7】レーザービーム照射の工程の一例を示す概略断
面図である。
【図8】本発明の陰極線管の製造方法の他の実施形態に
係るレーザービーム照射の工程を示す概略断面図であ
る。
【図9】本発明の陰極線管の製造方法のさらに他の実施
形態に係るレーザービーム照射の工程を示す概略断面図
である。
【図10】ビードガラス保持部材の構造の一例を示す斜
視図である。
【図11】(a)は本発明に係るレーザ照射装置の一実
施形態の概略図であり、(b)はベース部材の要部断面
図である。
【図12】(a)は本発明に係るレーザ照射装置の他の
実施形態の概略図であり、(b)は(a)に示すレーザ
照射装置の上面図である。
【符号の説明】 1〜7…電極、10…電子銃、20…ビードガラス保持
部材、26… ターゲット板、28…蒸着膜、30…陰
極線管(CRT)、32… パネル部、34…ファンネ
ル部、38…ネック部、40…レーザビーム、θ…レー
ザビームの傾斜角度、O…ネック部の管軸。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極線管のガラスから構成される管状のネ
    ック部に電子銃を内蔵させ、真空引きした後、前記ネッ
    ク部の外側から前記電子銃を構成する金属部材の一部
    に、レーザビームが前記ネック部を通過する位置と前記
    金属部材へのレーザビーム照射位置に最も近接する前記
    ネック部の内壁上の位置とが離間した状態で前記レーザ
    ビームを前記ネック部を通じて照射し、前記金属部材の
    一部を蒸発させて前記金属部材の近傍の前記ネック部の
    内壁に蒸着膜を形成する陰極線管の製造方法。
  2. 【請求項2】前記レーザビームを前記ネック部の管軸に
    対して所定の角度で傾斜させて、前記レーザビームが前
    記ネック部を通過する位置と前記金属部材へのレーザビ
    ーム照射位置に最も近接する前記ネック部の内壁上の位
    置とを離間させる請求項1に記載の陰極線管の製造方
    法。
  3. 【請求項3】前記レーザビームの前記管軸に対する傾斜
    角度を40〜60度のいずれかの角度として前記レーザ
    ビームを照射する請求項2に記載の陰極線管の製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記レーザビームの照射方向を前記ネック
    部の管軸から所定の距離をもって離間させて前記レーザ
    ビームを照射する請求項1に記載の陰極線管の製造方
    法。
  5. 【請求項5】前記レーザビームを前記電子銃の高電圧電
    極に照射する請求項1に記載の陰極線管の製造方法。
  6. 【請求項6】前記電子銃の各電極を保持するビードガラ
    スが取り付けられるビードガラス保持部材にターゲット
    板を一体に形成し、このターゲット板に、レーザビーム
    を照射することにより、ネック部の内壁に蒸着膜を形成
    する請求項1に記載の陰極線管の製造方法。
  7. 【請求項7】ターゲット板を有するビードガラス保持部
    材を、電子銃の高電圧電極に装着し、このターゲット板
    に、レーザビームを照射することにより、ネック部の内
    壁に蒸着膜を形成する請求項6に記載の陰極管の製造方
    法。
  8. 【請求項8】画像が表示されるパネル部と、前記パネル
    部に接合されるファンネル部と、前記ファンネル部の後
    端部に形成され、前記パネル部に電子ビームを照射する
    電子銃が内蔵されるネック部とを有する陰極線管の前記
    ネック部に電子銃を内蔵させ、真空引きした後、前記ネ
    ック部の外側から前記電子銃を構成する金属部材の一部
    に前記ネック部を通じてレーザビームを照射し、前記金
    属部材の一部を蒸発させて前記金属部材の近傍の前記ネ
    ック部の内壁に蒸着膜を形成する陰極線管の製造方法に
    用いられるレーザ照射装置であって、 レーザビームを出力する少なくとも一のレーザビーム照
    射手段と、 前記レーザビーム照射手段を保持する保持部材と、 前記保持部材が固定され、前記ネック部の管軸方向に対
    する位置決めを行う管軸方向位置決め手段と、前記ネッ
    ク部の管軸回りに対する位置決めを行う管軸回り位置決
    め手段とを具備する装着手段とを有し、 前記装着手段をネック部に装着することにより、前記レ
    ーザビームが前記ネック部を通過する位置と前記金属部
    材へのレーザビーム照射位置に最も近接する前記ネック
    部の内壁上の位置とが離間した状態で前記金属部材の所
    望の位置に照射可能なレーザ照射装置。
  9. 【請求項9】前記装着手段は、前記レーザビーム照射手
    段を所定位置に保持する保持部材と、 前記保持部材に固定され、前記ネック部の先端に位置す
    る電子銃のステムと嵌合して前記ネック部の管軸回りに
    対する位置決めを行う嵌合部材と、 前記保持部材に固定され、前記ネック部を挿入可能な挿
    入孔が形成され、当該挿入孔にネック部を挿入すること
    により挿入孔の一端部の内周縁がネック部とファンネル
    部との曲面状の境界部に当接することにより前記ネック
    部の管軸回りに対する位置決めを行う挿入部材とを有す
    る請求項8に記載のレーザ照射装置。
  10. 【請求項10】画像が表示されるパネル部と、前記パネ
    ル部に接合されるファンネル部と、前記ファンネル部の
    後端部に形成され、前記パネル部に電子ビームを照射す
    る電子銃が内蔵されるネック部とを有する陰極線管の前
    記ネック部に電子銃を内蔵させ、真空引きした後、前記
    ネック部の外側から前記電子銃を構成する金属部材の一
    部に前記ネック部を通じてレーザビームを照射し、前記
    金属部材の一部を蒸発させて前記金属部材の近傍の前記
    ネック部の内壁に蒸着膜を形成する陰極線管の製造の方
    法に用いられるレーザ照射装置であって、 前記保持手段は、前記レーザビーム照射手段のネック部
    にする照射角度および照射位置を任意に調整可能な移動
    手段を有し、 前記移動手段によってレーザビーム照射手段のネック部
    にする照射角度および照射位置を調整することにより、
    前記レーザビームが前記ネック部を通過する位置と前記
    金属部材へのレーザビーム照射位置に最も近接する前記
    ネック部の内壁上の位置とが離間した状態で前記金属部
    材の所望の位置に照射可能なレーザ照射装置。
  11. 【請求項11】前記移動手段は、前記レーザ照射手段を
    回転可能な回転ステージと、前記レーザ照射手段をX
    軸、Y軸およびZ軸の3軸方向に移動可能な3軸ステー
    ジとを有する請求項10に記載のレーザ照射装置。
JP14524597A 1997-06-03 1997-06-03 陰極線管の製造方法およびレーザ照射装置 Abandoned JPH10334799A (ja)

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