JPH1033344A - パイル毛布 - Google Patents

パイル毛布

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Publication number
JPH1033344A
JPH1033344A JP8192298A JP19229896A JPH1033344A JP H1033344 A JPH1033344 A JP H1033344A JP 8192298 A JP8192298 A JP 8192298A JP 19229896 A JP19229896 A JP 19229896A JP H1033344 A JPH1033344 A JP H1033344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
blanket
fiber
cellulose
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8192298A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikiko Kato
美紀子 加藤
Katsuhiko Seki
克彦 世喜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP8192298A priority Critical patent/JPH1033344A/ja
Publication of JPH1033344A publication Critical patent/JPH1033344A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】良好な保温性が維持でき、吸湿性も良好である
パイル毛布の提供。 【解決手段】リヨセル短繊維を30重量%以上含む糸条
がパイル部に用いられているパイル毛布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイル毛布に関す
る。さらに詳しくはパイル部にリヨセル短繊維が用いら
れた保温性、吸湿性を兼ね備えたパイル毛布に関する。
【0002】
【従来の技術】毛布は、保温性という観点から非常に重
要な寝具である。また、肌に直接触れる寝具なので吸湿
性も良好であることが好ましい。マイヤー毛布に代表さ
れるパイル毛布は保温性が良好であることから広く市場
に出回っている。肌に直接触れるパイル部にはアクリル
やセルロース繊維等が一般的に用いられる。
【0003】アクリル繊維のバルキー糸を用いたパイル
毛布は、嵩高く、風合い、保温性に優れている。一方、
綿、ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン等の再
生セルロース繊維を用いたパイル毛布は、アクリル繊維
より吸湿性に優れているため、むれにくいが、保温性は
アクリル繊維を用いたものに比べて低い。
【0004】また、アクリル繊維を用いた毛布でも永く
使用しているうちに保温性が悪化してくるという問題が
ある。このように、長期にわたり保温性が良好で、かつ
吸湿性が良好であるパイル毛布は今までなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長期
にわたり良好な保温性が維持でき、かつ吸湿性が良好で
あるパイル毛布の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について詳細に検討した結果、パイル毛布のパイル部に
リヨセル短繊維を含む糸条が用いられることにより、長
期にわたり良好な保温性が維持でき、かつ吸湿性が良好
になることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0007】すなわち、本発明は、リヨセル短繊維を3
0重量%以上含む糸条がパイル部に用いられていること
を特徴とするパイル毛布、である。以下、本発明を説明
する。本発明に使用するリヨセル短繊維とは、有機溶媒
にセルロースを溶解させてセルロース溶液とし、この溶
液を紡糸液として用いた湿式紡糸又は乾式紡糸によって
得られるセルロース繊維をいう。
【0008】本発明に使用するリヨセル短繊維は、例え
ば、特公昭60−28848号公報に記載されるよう
に、有機溶媒に溶解されたセルロースと水等の非溶媒を
含む溶液を空気中又は非沈殿性媒体中に紡糸し、紡糸口
金から出た繊維形成溶液を送り出し速度より速い速度で
引張って3倍以上の延伸倍率で延伸した後に非溶媒で処
理して洗浄し、乾燥することによって得られるものであ
る。繊維断面は、通常、丸型で、表面は非常に滑らかの
もので、鋸歯状のクリンプが加えられているものであ
る。
【0009】本発明に使用するリヨセル短繊維は、製造
に用いられる溶媒が公知の有機溶媒であってよく、例え
ば、特公昭60−28848公報に開示されている下記
アミンオキシド類であっても差し支えなく、又別種の溶
媒であってもよい。この有機溶媒として使用するアミン
オキシド類には、例えば第3級アミンN−オキシド(例
えばトリメチルアミンの、トリエチルアミンの、トリプ
ロピルアミンの、モノメチルジエチルアミンの、ジメチ
ルモノエチルアミンの、モノメチルジプロピルアミンの
オキシド;N−ジメチル−、N−ジエチル−、N−ジプ
ロピルシクロヘキシルアミンのオキシド;ピリジンのオ
キシド;N−メチルモルホリンN−オキシド等の環状モ
ノ(N−メチルアミン−N−オキシド)などが挙げられ
る。N−メチルモルホリンN−オキシドの使用が好まし
い。
【0010】本発明に使用するリヨセル短繊維は、纎度
が0.5 〜20デニールであることが好ましく、さら
に好ましくは0.8〜15デニールであり、また、クリ
ンプが4〜25ケ/インチであることが好ましく、さら
に好ましくは6〜20ケ/インチである。本発明に使用
するリヨセル短繊維を含む糸条は、どのような紡績方法
によって糸条とされたものでもよく、番手は用途により
適宜選択され、特に制限されるものでない。
【0011】本発明に使用するリヨセル短繊維は、他の
繊維とが混用され、30重量%以上の混用率であり、好
ましくは50重量%以上である。混用の方法は、リヨセ
ル繊維100%のものと他の繊維100%のものが混用
されても、混紡糸でもよい。本発明でいうパイル毛布と
は、基布部とパイル部から成る毛布のことをいい、パイ
ル部はループ状でもカット状でもループ状とカット状と
の混会でもよい。
【0012】本発明でいうパイル毛布としては、例え
ば、ダブルラッセル編機で編み立てた後、センターカッ
トして染色、毛捌き、シャーリングを行った後、生地の
裏面を内側にして2枚を張り合わせたマイヤー毛布や、
同じくシャーリングを行った後裏面を起毛したニューマ
イヤー毛布、基布にタフティングマシンを用いてパイル
部をタフティングし、染色、起毛、シャーリングを行う
タフト毛布等が挙げられる。これらの毛布は、場合によ
り、毛捌後にポリッシングを行ってもよい。
【0013】本発明でいうパイル毛布は、掛毛布であっ
ても敷毛布であってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明するが、本発明は実施例のみに限定されるもの
ではない。なお、物性の評価は以下の通りに実施した。 (1)保温率 JIS−L−1018 B法(冷却法)に準拠して行っ
た。
【0015】熱源体を試験片で覆い、低温気流中に放冷
させ、熱源体が36℃から35℃まで1℃降下するのに
要する時間を測定し、これを熱源体が裸状の場合と比較
して、次の式で保温率を算出した。 保温率(%)={1−(A/B)}×100 A;熱源体の裸状において36℃から35℃に冷却する
のに要する時間(分) B;熱源体に試料片を取り付けたときの冷却に要する時
間(分) (2) 保温性の維持 保温性の評価を、次に示す加速試験としての使用試験を
行ない、次の式で保温率の維持率を求めた。
【0016】荷重をかける 毛布生地をたたみ、上面に5g/cm2の荷重をかけて
1か月間放置した。 表面をこする 毛布生地を固定して上面に0.5g/cm2の荷重をか
け(接触面は綿布)、荷重端子を10cm/sの速さで
500往復させた。
【0017】洗濯をする JIS−L−0217 103法に従って、洗濯10回
を行った。 保温性の維持率(%)=(Y/X)×100 X;使用試験前の保温率 Y;使用試験後の保温率 (3)吸湿性 3×3cmの試料を20℃、65%RHの環境に24時
間放置した後秤量ビンに入れ重量を量った(W1 )。そ
の後、105℃×4時間絶乾し、デシケータでさました
後秤量し、試料の重量を求めた(W2 )。
【0018】以下の式により、吸湿率を求めた。 吸湿率(%)={(W1 −W2 )/W2 }×100 (4)総合評価 上記3項目の結果を総合的に評価して、◎、○、×の3
段階に判定した。
【0019】
【実施例1】特公昭60−28848号公報に記載され
ている製造方法に従い、パルプとN−メチルモルホリン
N−オキシド水溶液を混合層に入れて減圧下で混合し、
セルロース濃度10.0%のセルロース溶液を製造し
た。得られたセルロース溶液を124℃の吐出温度で、
表1の条件によってエアギャップ紡糸を行った。
【0020】紡糸された繊維は水洗によって精練を行
い、油剤を付与し、クリンプを加え、乾燥した。得られ
た2デニールの繊維を35mmにカットして短繊維と
し、綿紡方式で20’Sの紡績糸とし、ついで双糸とし
た。得られた双糸を18ゲージのダブルラッセル機の全
筬に用いてマイヤー生地に編み立てた後、センターカッ
トし、常法により染色し、さらに、ブラッシングで開
繊、シャーリングを行った。ついで、裏面を起毛してニ
ューマイヤー毛布とした。評価結果は表2に示す。
【0021】
【比較例1】綿の紡績糸20’S双糸を用いて実施例1
と同様にニューマイヤー毛布を作成した。評価結果は表
2に示す。
【0022】
【実施例2〜5、比較例2】実施例1で得られた短繊維
と、アクリル繊維の2デニールの短繊維とを表2に示す
混用率で混紡し、綿番手で20’Sの紡績糸とし、双糸
に加工した。得られた双糸を用いて実施例1と同様にニ
ューマイヤー毛布を作成した。ただし、ブラッシング工
程とシャーリング工程の間にポリッシングを行った。評
価結果は表2に示す。
【0023】
【比較例3】アクリル繊維の綿番手20’S双糸の紡績
糸を用いて実施例1と同様にニューマイヤー毛布を作成
した。ただし、ブラッシング工程とシャーリング工程の
間にポリッシングを行った。評価結果は表2に示す。本
発明のパイル毛布は、表2から明らかなように、良好な
保温性が維持でき、吸湿性も良好であった。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明のパイル毛布は、従来のパイル毛
布に比べ、良好な保温性が維持でき、吸湿性も良好なも
のである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リヨセル短繊維を30重量%以上含む糸
    条がパイル部に用いられていることを特徴とするパイル
    毛布。
JP8192298A 1996-07-22 1996-07-22 パイル毛布 Withdrawn JPH1033344A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8192298A JPH1033344A (ja) 1996-07-22 1996-07-22 パイル毛布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8192298A JPH1033344A (ja) 1996-07-22 1996-07-22 パイル毛布

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1033344A true JPH1033344A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16288956

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JP8192298A Withdrawn JPH1033344A (ja) 1996-07-22 1996-07-22 パイル毛布

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT411863B (de) * 2002-09-16 2004-07-26 Chemiefaser Lenzing Ag Decke, vorzugsweise steppdecke
JP4834546B2 (ja) * 2003-07-21 2011-12-14 レンツィング・アクチエンゲゼルシャフト リヨセルセルロースステープルファイバーのバディング繊維としての使用、ならびにその使用によって得られる毛布、クッション、枕、マットレス、または張り椅子用フリース
CN114318649A (zh) * 2020-10-10 2022-04-12 上海水星家用纺织品股份有限公司 暖气专用毛毯的制备方法

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Effective date: 20031007