JPH10333409A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

Info

Publication number
JPH10333409A
JPH10333409A JP9143807A JP14380797A JPH10333409A JP H10333409 A JPH10333409 A JP H10333409A JP 9143807 A JP9143807 A JP 9143807A JP 14380797 A JP14380797 A JP 14380797A JP H10333409 A JPH10333409 A JP H10333409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
developing device
toner
developing
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9143807A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Kimura
則幸 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP9143807A priority Critical patent/JPH10333409A/ja
Publication of JPH10333409A publication Critical patent/JPH10333409A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、現像装置長手方向全域に現像剤を搬
送すると同時に、現像剤搬送部内の現像剤を、現像剤供
給部材及び現像剤担持体に必要且つ充分な現像剤量で安
定供給し得る小型の現像装置を提供することを課題とす
る。 【解決手段】本発明は、静電潜像担持体1に対し、開口
21aを有するケース21Cと、該ケース内に備えられ
開口部からその一部が露出する状態に配置された現像剤
担持体23Cと、現像剤担持体23Cに現像剤Tを供給
する現像剤供給部材25Cと、現像剤供給部材25C及
び現像剤担持体23Cの軸長方向に現像剤を搬送する現
像剤搬送部材27Cを有する現像装置において、現像剤
搬送部材27Cが回転体であり、その現像剤搬送部材2
7Cの回転方向を、少なくとも該現像剤搬送部材の回転
中心より鉛直下方の搬送現像剤を、現像剤供給部材方向
に移動せしめるように作用する方向とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に装
備される現像装置に関し、特に、現像剤を現像装置長手
方向に搬送、供給する構成の現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電
子写真方式の画像形成装置に装備され、感光体等の静電
潜像担持体上に形成された静電潜像を現像剤で顕像化す
る現像装置が知られているが、現在実用化されている現
像装置は、現像ローラ、該現像ローラに供給するトナー
を収容するトナーホッパー、該トナーホッパー内のトナ
ーを現像ローラに送り出すアジテータ等を、略水平に横
方向に配置した横型のものである。この横型の現像装置
では、上記現像ローラ、トナーホッパー、アジテータが
略水平になるような姿勢に配置する必要が有る。したが
って、特に3台から4台の現像装置が必要なカラー複写
機、カラープリンタ等では、横型の現像装置を略垂直方
向に配置しなければならない。このため、カラー複写機
等を構成する装置のレイアウトの自由度が小さくなり、
装置の大型化の原因となっていた。また、現像装置の開
口部からトナーの飛散が起こり易く、装置の汚染や下方
の現像器への飛散トナーによる混色等の問題が発生して
いた。
【0003】そこで現像ローラ、トナーホッパー等を縦
方向に配置する構成とし、感光体の下方に現像装置を配
置して、上方に位置する感光体に現像剤を供給する現像
装置が、特開昭53−112753号公報、特開昭57
−185052号公報、特開昭58−223158号公
報にそれぞれ開示されている。
【0004】特開昭53−112753号公報に開示さ
れている現像装置は、トナーの確実な補給ができて、し
かも全体が小型であり、また現像ローラとトナータンク
との相対位置を自由に設定することができるようにした
もので、トナー容器内のトナーは付勢体からの外力を受
けている可撓性薄片によって常に現像ローラに接合する
ように付勢された構造とすることにより、トナーが消費
しつくされるまでトナーを半強制的に現像ローラに供給
させて、トナーの架橋現象の発生を防止している。
【0005】特開昭57−185052号公報に開示さ
れている現像装置は、非接触方式の装置で、トナーが所
定の極性と電位に帯電した均一な薄層を得るために、一
対の現像ローラを設けて多量のトナーを保持させた一方
のローラから他方のローラへ所望の極性と電荷量を持つ
トナーを電気力にて選択的に移動させて、ローラ上に厚
みが約300μm以下のトナー層を形成して、非接触現
像を行うようにしている。このトナー層の厚さは、ロー
ラの周速度、あるいはローラ間の隙間寸法、現像バイア
スの印加の程度によって制御している。
【0006】特開昭58−223158号公報に開示さ
れている現像装置は、現像剤担持体表面へのトナーを任
意の方向から供給できるような設計自由度の高い方式と
したもので、その構造としては、弾性薄膜からなる現像
剤収納袋の中の現像剤を袋の弾性力に抗して収納し、こ
の袋状薄膜の収縮力で現像剤担持体表面に現像剤が押圧
接触されるようになっている。
【0007】しかしながら、特開昭53−112753
号公報に開示されている現像装置では、現像ローラに供
給されるトナーが十分に帯電していないので、トナーと
現像ローラとの間の静電気力が弱く、トナーが現像ロー
ラから離脱しやすい。このため、摩擦帯電部材へ搬送さ
れるまでに多くのトナーが飛散して周辺を汚すことにな
る。また、現像装置の開口部に対して、常に圧力がかか
っており、トナーの漏出が助長される。
【0008】特開昭57−185052号公報に開示さ
れている現像装置では、荷電制御の不完全なトナー層の
中から電気的に所定のトナーのみを選別することが行わ
れているため、帯電能力の異なるトナーは徐々に選別さ
れ蓄積することになる。このため、経時的に帯電能力に
応じた荷電制御を行わなければならず、そのための検知
手段を必要とする。そして、トナー帯電量が一定に制御
されるようになっても、電気的な手段で繰り返し選別さ
れたトナーは粒径変化や、特性劣化を起こしているた
め、結局画像品質を一定にすることができない。
【0009】特開昭58−223158号公報に開示さ
れている現像装置では、トナーが現像剤収納袋に当該袋
の弾性に抗して詰め込まれているので、袋の収縮力があ
らゆる方向へ作用する。したがって、上記特開昭53−
112753号公報記載の現像装置と同様に、現像剤収
納袋の開口部に対して常に圧力がかかっており、袋の開
口部、及び現像装置開口部のシールが困難である上、シ
ールが不十分であるとトナーが装置外部へ漏出、飛散す
ることになる。特に、袋の中に塗布ローラが配置されて
いる構成では、トナーの動きが助長され、漏出が激しい
ものとなる。また、現像剤収納袋に傷等が発生すると、
袋の破裂によるトナー飛散等の不具合がある。さらに、
収納されたトナーに常時圧力がかかっていると、トナー
の凝集を引き起こし、ムラや濃度低下など画像の劣化を
引き起こす。
【0010】また、上記いずれの現像装置も、現像装置
の上方に配置されている感光体にトナーを供給するた
め、トナーを比較的長い距離搬送するのには、構造的に
負荷が大きいという問題があった。
【0011】そこで本出願人は先に、現像装置の一側端
に現像剤収容部を有すると共に、現像剤供給部材の上方
に、現像剤収容部内の現像剤を現像装置長手方向に搬送
する搬送部材を設けることによって、感光体等の静電潜
像担持体に対する現像装置の位置に係わらず、現像剤供
給部材及び現像剤担持体に所望の現像剤を供給できる構
成の小型の現像装置を提案した(特開平5−31348
8号公報、特開平6−295127号公報参照)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
出力画像としてカラーのニーズが増大している。本出願
人が先に提案した上記現像装置においては、現像剤収容
部から搬送された現像剤は、現像装置長手方向に搬送さ
れると同時に、現像剤供給部材、現像剤担持体へと供給
され、さらに出力画像に応じて静電潜像担持体上に転移
される。このため、現像剤搬送経路内の現像剤量、搬送
量は、現像剤収容部側とは反対側に向かうに連れ少なく
なる。特に、経時の現像剤劣化による現像剤の流動性低
下時や、慢性的な高湿環境時等には、搬送経路長手方向
下流側での現像剤供給部材への現像剤供給不良や、現像
剤供給部材への現像剤供給不良により、画像での濃度ム
ラやかすれ等の画像不良が発生することになる。また、
この現象は、対応出力画像幅が大きくなるほど、すなわ
ち搬送経路が長くなるほど顕著となる。また、現像剤の
搬送能力を向上させるために、搬送部材の回転数を向上
させる等の対策も打てるが、現像剤へのストレスを増
し、現像剤、さらには現像装置の寿命が短くなる。
【0013】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、各請求項記載の発明の目的(課題)は以下の通りで
ある。請求項1記載の発明は、現像装置長手方向全域に
現像剤を搬送すると同時に、現像剤搬送部内の現像剤
を、現像剤供給部材及び現像剤担持体に必要且つ充分な
現像剤量で安定供給し得る小型の現像装置を提供するこ
とを目的としている。請求項2記載の発明は、現像剤搬
送部材(スクリュウ部材)のピッチを適正化すること
で、現像装置長手方向、及び現像剤供給部材方向に現像
剤をバランス良く搬送し得る小型の現像装置を提供する
ことを目的としている。請求項3記載の発明は、現像剤
搬送部材の形状により現像装置長手方向、及び現像剤供
給部材方向に現像剤をバランス良く搬送し得る小型の現
像装置を提供することを目的としている。請求項4記載
の発明は、現像剤供給部材に対する搬送部材の位置を適
正化することにより、現像剤搬送部材から現像剤供給部
材への現像剤の供給効率を向上させることを目的として
いる。請求項5記載の発明は、現像剤搬送部材と現像剤
供給部材との間に傾斜形状を設けることにより、現像剤
搬送部材から現像剤供給部材への現像剤の供給効率を向
上させることを目的としている。請求項6記載の発明
は、現像剤搬送部材を囲む搬送経路形状により、現像装
置長手方向への現像剤の搬送効率を向上させることを目
的としている。請求項7記載の発明は、搬送中の現像剤
への過剰なストレスの防止と、現像剤搬送部材と現像装
置ケースとの接触による不具合の発生を防止することを
目的としている。請求項8記載の発明は、搬送現像剤の
現像剤供給部材への安定供給と、現像剤搬送部材の搬送
ピッチムラの防止、及び現像剤滞留バッファによる広面
積画像に対する現像剤の安定供給を目的としている。請
求項9記載の発明は、特に現像剤長手方向搬送下流側に
おける搬送現像剤の現像剤供給部材への安定供給を目的
としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、静電潜像担持体上に形成さ
れた静電潜像を現像剤で顕像化する現像装置であって、
前記静電潜像担持体に対し、開口を有するケースと、該
ケース内に備えられ前記開口部からその一部が露出する
状態に配置された現像剤担持体と、該現像剤担持体に現
像剤を供給する現像剤供給部材と、該現像剤供給部材及
び現像剤担持体の軸長方向に現像剤を搬送する現像剤搬
送部材を有する現像装置において、前記現像剤搬送部材
が回転体であり、その回転方向が、少なくとも該現像剤
搬送部材の回転中心より鉛直下方の搬送現像剤を、前記
現像剤供給部材方向に移動せしめるように作用する方向
で有ることを特徴としている。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の現
像装置において、前記現像剤搬送部材がスクリュウ状部
材であり、そのスクリュウのピッチ:Pが、 10mm≦P≦20mm であることを特徴としている。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1記載の現
像装置において、前記現像剤搬送部材がスクリュウ状部
材であり、少なくともその一部に、現像剤を該現像剤搬
送部材の回転外径外側方向に移動せしめる羽根状部材を
設けたことを特徴としている。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1,2また
は3記載の現像装置において、少なくとも現像動作位置
における前記現像剤搬送部材の回転外径断面最下部が、
前記現像剤供給部材の回転中心よりも鉛直上方に位置す
るように配設されたことを特徴としている。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
または4記載の現像装置において、少なくとも現像動作
位置における前記現像剤搬送部材と現像剤供給部材との
間のケース下部の断面形状が、前記現像剤供給部材側に
下り勾配を有することを特徴としている。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項1から5の
何れかに記載の現像装置において、少なくとも現像動作
位置における前記現像剤搬送部材を囲む現像剤搬送部
の、前記現像剤搬送部材回転軸心に対し、前記現像剤供
給部材と反対側に位置するケースの断面形状が、前記現
像剤搬送部材回転軸心を中心とした現像剤搬送部材外周
円と同心円形状であることを特徴としている。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項6記載の現
像装置において、前記現像剤搬送部材外周円と、前記ケ
ースの同心円形状部との間隙が、0.5mm〜2mmである
ことを特徴としている。
【0021】請求項8記載の発明は、請求項6または7
記載の現像装置において、前記現像剤搬送部材外周円
と、前記現像剤供給部材の回転外周径との間隙が、0.
5mm〜3mmであることを特徴としている。
【0022】請求項9記載の発明は、請求項1から8の
何れかに記載の現像装置において、前記現像剤搬送部材
の長手方向下流側における前記現像剤供給部材方向への
現像剤移動力を、上流側における移動力よりも大きくな
るように構成したことを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
の実施例に基づいて詳細に説明する。
【0024】まず、本発明に係る現像装置が装備される
画像形成装置の一例としてカラー画像形成装置の概略構
成を図1に示す。図1において、符号1はベルト状の静
電潜像担持体である可撓性のベルト状感光体(以下、感
光体ベルトと言う)であり、該感光体ベルト1は、感光
体回動ローラ2,3間に架設され、駆動側の回動ローラ
2の回転駆動により図中の矢印A方向(時計回り方向)
に搬送される。図中の符号4は、前記感光体ベルト1表
面を均一に帯電する帯電手段たる帯電チャージャ、図中
の符号5は、静電潜像露光手段たるレーザー書き込み系
ユニットである。また、図中の符号6は、後述するイエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のカラー現
像剤を有する3つの現像器を一体的に形成した回転型の
カラー現像装置、図中の符号7は、カラー現像装置6と
は別体に配設され、黒色(K)の現像剤を内包した黒現
像器である。さらに図中の符号10は中間転写体たる中
間転写ベルトであり、該中間転写ベルト10は中間転写
ベルト回動ローラ11,12の間に架設され、駆動側の
回動ローラ11の回転駆動により図中の矢印B方向(反
時計回り方向)に搬送される。前記感光体ベルト1と中
間転写ベルト10は、感光体ベルト1の回動ローラ3部
分で接触している。該接触部の中間転写ベルト10側に
は、導電性を有するバイアスブラシ13が、その先端が
中間転写ベルト10裏面に所定の条件で接触している。
【0025】ここで、図1に示す構成のカラー画像形成
装置の画像形成動作について説明する。図1において、
静電潜像担持体である感光体ベルト1は帯電チャージャ
4により一様に帯電された後、レーザ書き込み系ユニッ
ト5からのレーザ光により、画像情報に基づき走査露光
されて表面に静電潜像が形成される。ここで、露光する
画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼン
タ、シアン、及び黒の色情報に分解した単色画像であ
り、この情報によりレーザ書き込み系ユニット5内の半
導体レーザ(図示せず)から発生されたレーザビーム5
dは、ポリゴンモータ5aにより高速回転するポリゴン
ミラー5bにより回転走査され、fθレンズ等からなる
走査結像レンズ系5cを経て、反射ミラー5eにより光
路調整されて感光体ベルト1に露光され静電潜像を形成
する。
【0026】ここで形成されたイエロー、マゼンタ、シ
アンの色分解毎の静電潜像は、後述する回転型のカラー
現像装置6により各々所定のイエロー、マゼンタ、シア
ントナーで各々単色現像される。また、黒の色情報によ
る静電潜像は、やはり後述する黒現像器7により黒トナ
ーで現像され、感光体ベルト1上に各々の色画像が順次
形成される。
【0027】図中の矢印A方向に回転する感光体ベルト
1上に形成された各単色画像は、感光体ベルト1と同期
して図中の矢印B方向に回転する中間転写ベルト10上
に、イエロー、マゼンタ、シアン、及び黒の単色画像毎
に、バイアスブラシ13に印加された所定の転写バイア
スにより順次重ね合わせて転写される。中間転写ベルト
10上に重ね合わされたイエロー、マゼンタ、シアン、
及び黒の画像は、給紙台(給紙カセット)17から給紙
ローラ18、搬送ローラ対19a,19b、レジストロ
ーラ対20a,20bを経て転写部へ搬送された転写紙
17a上に転写ローラ14により一括転写される。転写
終了後、転写紙17aは定着装置80により定着され
て、フルカラー画像が完成し、排紙ローラ対81a,8
1bを経て排紙スタック部82にプリント画像として排
出される。
【0028】尚、図中の符号15は、感光体ベルト1に
常時当接し感光体ベルト1上の残留トナーをクリーニン
グするクリーニングブレード15aを含む廃棄トナー回
収容器、図中の符号16は中間転写ベルト10のクリー
ニング装置であり、該クリーニング装置16のクリーニ
ングブレード16aは、画像形成動作中には中間転写ベ
ルト10表面から離間した位置に保持され、中間転写ベ
ルト10上に形成された画像が上述の転写紙17a上に
転写された後に中間転写ベルト10表面に当接される。
【0029】中間転写ベルト10よりクリーニングブレ
ード16aによって掻き取られた廃棄トナーは、クリー
ニング装置16内に設けられたオーガ(コイル、スクリ
ュウ等からなる搬送機構)16bにより、図面手前方向
に搬送され、さらにプロセスカートリッジ31の手前側
面に設けられた図示を省略した搬送部により廃棄トナー
回収容器15に搬送される。所定量以上の廃棄トナーが
廃棄トナー回収容器15内に収容された時点で、プロセ
スカートリッジ31に対し廃棄トナー回収容器15を交
換することにより、プロセスカートリッジ31の超寿命
化が図られる。
【0030】また、感光体ベルト1、帯電チャージャ
4、中間転写ベルト10、クリーニング装置16、搬送
ローラ19b、レジストローラ20b等は、プロセスカ
ートリッジ31として一体的に構成され、廃棄トナー回
収容器15は、プロセスカートリッジ31に対して交換
可能に組み込まれる。プロセスカートリッジ31のレジ
ストローラ20b側のケース外装部分は、用紙搬送ガイ
ドとしての機能も備えている。また、図中の符号9はカ
ラー画像形成装置の本体フレーム、8は前フレームであ
り、プロセスカートリッジ31は本体フレーム9に対し
て交換可能に組み込まれており、感光体ベルト1や中間
転写ベルト10等のカートリッジ内の部材の劣化や損傷
時にカートリッジごと交換可能となっている。
【0031】次に、図2は図1に示すカラー画像形成装
置の要部構成を示す図であって、動作位置にある黒現像
器と非動作状態のカラー現像装置の概略構成を示す断面
図であるが、ここでは第一の現像装置としての黒現像器
7について説明する。図2において、図中の符号7は、
現像容器71内に黒色の現像剤(トナー)を内包し、静
電潜像担持体としての感光体ベルト1に対向した容器7
1の開口部71aに、現像剤担持体としての現像ローラ
23Kを有した、いわゆる現像カートリッジとして一体
的に形成された現像器である。現像容器71内には、現
像ローラ23Kと平行で、且つ、該現像ローラ23Kと
所定の接触圧で接触し、ニップを形成しながら現像ロー
ラ23K接触部で、現像ローラ23K表面移動方向と逆
方向に摺動するよう回転する、例えば発泡ポリウレタン
等から形成されたトナー供給ローラ25Kが配設され
る。このトナー供給ローラ25Kと現像ローラ23Kと
の摺動部より現像ローラ23Kの移動方向下流側で、上
記開口71aの近傍には、ステンレス等のバネ性を有す
る薄板、あるいはウレタンゴム等の弾性体からなるトナ
ー層規制部材としてのブレード26Kが、その一端部近
傍が現像ローラ23Kに接するように設けられている。
【0032】また、現像容器71内には、該容器71内
のトナーを撹拌し、トナー供給ローラ25K及び現像ロ
ーラ23K側にトナーを搬送する第一のアジテータ73
と、やはり現像容器71内のトナーを撹拌し、トナー供
給ローラ25K及び現像ローラ23K側にトナーを搬送
する第二のアジテータ74が、現像ローラ23K並びに
トナー供給ローラ25Kと平行に配設されている。第
一、第二のアジテータ73,74ともその先端にフィル
ム状の弾性体シート等を、その先端が現像容器71の底
部を摺擦移動するように取り付けることにより、現像容
器71内のトナーを効率良く搬送でき、該容器71内の
トナー残量を減らすことができる。尚、第一、第二のア
ジテータ73,74の回転数は、トナーに余分なストレ
スを与えないよう極力低くすることが望ましい。
【0033】通常、黒現像器7は、図3に示すように、
現像ローラ23Kが対向した感光体ベルト1表面に接触
しない位置に退避している。感光体ベルト1上に形成さ
れた黒色潜像を現像する際には、カム75の働きによ
り、黒現像器7全体を図示を省略したガイド部材に沿っ
て水平方向に移動させ、図2に示したように、現像ロー
ラ23Kを感光体1表面に所定のニップを持った状態で
接触させる。尚、図3に示すような、現像ローラ23K
が感光体ベルト1と接触していない状態では、現像ロー
ラ23Kの駆動を切り、現像ローラ23Kを回転させな
いように制御し、黒現像器7の開口71aからのトナー
の飛散や漏洩を防止し、且つ現像ローラ23Kや、その
他の現像器構成部品の早期劣化を予防している。
【0034】次に、図1に示す構成の画像形成装置にお
ける第二の現像装置としてのカラー現像装置を、図4、
図5に基づいて説明する。図4は、図1に示すカラー画
像形成装置の要部構成を示す図であって、非動作位置に
ある黒現像器と動作状態のカラー現像装置の概略構成を
示す断面図であり、本発明の現像装置の一実施例である
カラー現像装置(回転型現像装置)6の内部構成を説明
するための図である。また、図5は図4に示すカラー現
像装置内の一つの現像器(ここではシアン用の現像器2
2C)のみを感光体ベルト1と共に示した概略断面図で
ある。
【0035】上述の感光体ベルト1の近傍に、本発明に
係る現像装置としての回転型(リボルバー型、ロータリ
ー型とも言う)の現像装置6が配置されている。図4
は、一つの現像器22Cが現像位置にある状態を示して
いる。各現像器22Y,22M,22Cには、現像剤担
持体としての円筒状の現像ローラ23Y,23M,23
Cが設けられている。この各現像ローラ23Y,23
M,23Cは、ケーシング21に設けられた各開口部2
1aからその一部が外部に露出するように配置され、色
情報に同期して、図示を省略した駆動機構により図中矢
印D方向に回転し、感光体ベルト1上の対応する静電潜
像を現像する。この際、前述したように黒現像器7は、
カム75及び図示を省略したスプリング等により、現像
ローラ23Kが、感光体ベルト1表面から離間した位置
に保持されている。
【0036】本実施例の各色現像器22Y,22M,2
2Cは、非磁性一成分現像剤を用いた現像装置で、各ユ
ニットには、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の各色のトナーが収納され、回転中心Oを中心に
選択的に現像位置に回動して、上述のように順次感光体
ベルト1上に形成された静電潜像を現像する。
【0037】次に、本発明の一実施例におけるカラー現
像装置の内部構成を図5、図6に基づいて説明する。
尚、各色現像器22Y,22M,22Cは、同一の形態
(構成)及び同一動作をとるので、ここでは一色(シア
ン)の現像器22Cについてのみ説明する。
【0038】図5において、現像器22Cは静電潜像担
持体としての感光体ベルト1側下方に配置され、現像器
22Cの側上方に位置する感光体ベルト1に形成される
静電潜像に非磁性一成分現像剤としてのトナーを供給す
る。この現像器22Cのケーシング21Cの上方部には
開口部21aが形成されている。該開口部21aには、
上記感光体ベルト1に対向するように現像剤担持体とし
ての現像ローラ23Cが感光体ベルト1と所定の周速比
をもって感光体ベルト1の移動方向Aと同方向に回転す
るように配設される。また、現像ローラ23Cの下方に
は、発泡ポリウレタン等の弾性体からなるトナー供給部
材としてのトナー供給ローラ25Cが現像ローラ23C
と摺擦し、且つ現像ローラ23Cに対し所定の周速比を
もって、摺擦部において現像ローラ23Cと接触部にお
いて同方向に回転するように設けられている。
【0039】トナー供給ローラ25Cと、現像ローラ2
3Cとの摺動部より、現像ローラ23Cの移動方向下流
側で、上述の現像器開口部21a近傍には、ステンレス
等のバネ性を有する薄板、あるいはウレタンゴム等の弾
性体からなるブレード26Cが、その一端部近傍が現像
ローラ23Cに接するように設けられる。尚、図中27
Cは後述するスクリュウ状の第1のトナー搬送部材で、
図面手前側から奥側に向けてトナーを搬送する。
【0040】図6は、図5に示す現像器22Cのケーシ
ング21Cを感光体ベルト1と反対側から透視して見た
状態に相当する現像器の長手方向の断面図である。ま
た、図7にカラー現像装置の概略斜視図を示す。現像器
22Cの手前側には、図6、及び図7に示すように、ト
ナー収容部29Cが設けられている。前記トナー搬送部
材27Cはスクリュウ状の第一のトナー搬送部材で、上
述のトナー収容部29Cから現像器22Cの他方側板ま
で、上述の現像ローラ23C及びトナー供給ローラ25
Cと並行に配設される。ケーシング21Cはその一部が
供給ローラ25Cに接するように配設されており、上記
現像ローラ23C、供給ローラ25C及びケーシング2
1Cにより、第一のトナー搬送部材27Cを取り巻くト
ナー搬送スペース24Cが形成される。
【0041】スクリュウ状の第一のトナー搬送部材27
Cは、図4、図5の図面手前側から奥側に向けてトナー
を搬送するように、現像ローラ23C及びトナー供給ロ
ーラ25Cと連動し、所定の周速比をもって回転され
る。この回転により、第一のトナー搬送部材27Cは、
トナー収容部29Cからトナー搬送スペース24C内に
トナーを搬送し、トナー供給ローラ25C上にトナーを
供給する。トナー供給ローラ25C上に供給されたトナ
ーは、トナー供給ローラ25Cにより現像ローラ23C
表面に帯電されながら供給され、現像ローラ23C表面
に担持される。現像ローラ23C表面に担持されたトナ
ーは、ブレード26Cにより均一且つ所定厚みのトナー
薄層にされ、感光体ベルト1表面に形成された静電潜像
を接触あるいは非接触現像にて現像する。
【0042】ところで、上記現像工程で使用されなかっ
たトナーは、上記第一のトナー搬送部材27Cによりト
ナー収容部29Cと逆側の現像器端部に搬送される。現
像ローラ23C及びトナー供給ローラ25Cの軸方向有
効径部外側には、トナー循環部32Cが設けられてい
る。したがって、第一のトナー搬送部材27Cでトナー
循環部32Cまで搬送されたトナーは、重力により現像
器22C内の下部に落下する。
【0043】現像器22C内の下部には、やはりスクリ
ュウ状の第二のトナー搬送部材28Cが上記現像ローラ
23C、トナー供給ローラ25C、及び第一のトナー搬
送部材27Cと並行に配設され、上記第一のトナー搬送
部材27Cとは逆方向にトナーを搬送するように回動さ
れ、上記現像工程で使用されなかったトナーをトナー収
容部29Cに搬送する。したがって、第一のトナー搬送
部材27C及び第二のトナー搬送部材28Cの搬送量を
適切に設定することで、現像器22C内のトナー量検知
や、複雑な供給量制御を行うこと無く、適切な量のトナ
ーをトナー供給ローラ25C上に供給でき、レイアウト
自由度が大きく、感光体ベルト1に対する断面占有率の
小さな小型現像装置を提供できる。
【0044】尚、図7において、図中の符号30Y,3
0M,30Cは、各色の現像器のトナー収容部29Y,
29M,29Cに着脱自在に装着されたトナーカートリ
ッジで、カラー現像装置6の新規装着時及びトナーエン
ド時に装着、交換され、常にトナー収容部29Y,29
M,29C内に必要量のトナーが収容される。
【0045】画像形成動作時以外には、図3に示したよ
うに、黒現像器7は、カム75及び図示を省略したスプ
リング等により、現像ローラ23Kが、感光体ベルト1
表面から離間した位置に保持される。また、カラー現像
装置6は、画像形成動作時以外の時、すなわち作像動作
前及び動作後の非動作状態の時には、図3に示したよう
な現像装置ホームポジションに待機、停止している。本
実施例では、シアン現像器22Cの現像ローラ23C
と、イエロー現像器22Yの現像ローラ23Yの略中間
地点で、両ローラ23C,23Yが感光体ベルト1表面
に接触しない位置をホームポジションとしている。これ
は、本実施例でカラー現像動作を行う際に第一番目に使
用されるシアン現像器22Cが、画像形成時に現像装置
6の図中矢印D方向への回動により、現像位置により早
く正確に達することのできる位置であり、且つ、非動作
時に感光体ベルト1と現像ローラ23Y,23M,23
Cの不必要な接触による感光体ベルト1、現像ローラ2
3Y,23M,23Cの劣化や傷付きの防止、所定領域
外へのトナーの付着や固着等を防止している位置であ
る。
【0046】以下に、本発明の主要部分である、現像剤
搬送部材と、該現像剤搬送部材による現像剤供給部材へ
の現像剤の供給について説明する。上記現像装置におけ
る第一のトナー搬送部材27Cは、上述のようにスクリ
ュウ状部材を用いているが、スクリュウ部は連続的な曲
面形状を持つ。このため、図8(a)に示すように、第
一のトナー搬送部材27Cの回転によりトナーが受ける
移動力の方向は、図中矢印Fのように、スクリュウの最
外径外側に向かう方向への分力を持つ。スクリュウの最
外径外側に向かう方向への分力は、図8(a)よりも図
8(b)のようにスクリュウのピッチ:Pが大きくなる
ほど大きくなる(F<F’)。すなわち、図5、図6に
示した本実施例での現像器22Cのケーシング21Cの
ようなガイド部を持たない構造の場合は、トナーは徐々
にスクリュウ最外径外側方向に押し出され、スクリュウ
最外径内のトナーが減少し、空洞化によってトナーの軸
方向への搬送がなされなくなってしまうことになる。
【0047】しかし、スクリュウ周りに極度に近接した
ガイド部を形成すると、上記トナーがスクリュウの最外
径外側に向かう方向へ向かう力により、スクリュウ回転
のトルクが上昇する。また、ガイド部と、スクリュウ最
外径部との微小な隙間でトナーがストレスを受け、トナ
ーの劣化が加速されることになる。また、スクリュウ状
部材の部品精度、フレ等により、スクリュウと、ガイド
部材との接触による異音の発生や、トナーの固着等の問
題も発生する。そこで、搬送性と、劣化防止を行うため
には、スクリュウ最外周円径と、上記ケース21Cの同
心円形状部との間隙を、0.5mm〜2mmにすることが望
ましい。また、スクリュウのピッチ:Pは、小さくすれ
ば同回転数当たりの搬送量、搬送距離が短くなって、軸
方向へのトナー搬送性能が低下する。スクリュウの回転
数を上げることは、やはりトナーの劣化を加速すること
になる。上記理由から、スクリュウによるトナー搬送性
を満足させるには、スクリュウのピッチ:Pを、 10mm≦P≦20mm とすることが望ましい。
【0048】本実施例の装置では、第一のトナー搬送部
材27Cを囲む、該トナー搬送部材(現像剤搬送部材)
回転軸心に対し上記現像剤供給部材(トナー供給ロー
ラ)25Cと反対側に位置するケーシング21Cの断面
形状を、第一のトナー搬送部材27Cの回転軸心を中心
とした第一のトナー搬送部材27Cの外周円と同心円形
状とし、第一のトナー搬送部材27Cのスクリュウ最外
径と、ケーシング21Cとの隙間を約1mmに設定し、搬
送性を確保している。また、第一のトナー搬送部材27
Cのトナー供給ローラ25C対向側を開放形状とし、上
述のトナーがスクリュウの最外径外側に向かう方向の力
を利用して、トナー供給ローラ25Cへのトナー供給を
行っている。
【0049】ところで、本実施例の現像装置において
は、トナー収容部29Cから搬送されたトナーは、現像
器22Cの長手方向に搬送されると同時に、トナー供給
ローラ(現像剤供給部材)25C、現像ローラ(現像剤
担持体)23Cへと供給され、さらに出力画像に応じて
感光体ベルト(静電濳像担持体)1上に転移される。こ
のため、現像剤搬送スペース24C内の現像剤量、搬送
量は、図9(a)に示すようにトナー収容部(ホッパ)
側とは反対側に向かうに連れ、傾斜的に少なくなる。
【0050】上記第一のトナー搬送部材27Cの上記ス
クリュウを、図中矢印の方向に回転させると、上記搬送
面によりトナーが受ける力と共に、スクリュウのトナー
搬送面と、トナーとの相対移動抵抗及び重力により、ト
ナーは図9(b),(c)に示すように、上記第一のト
ナー搬送部材27Cのトナー供給ローラ25C対向側の
開放形状側に寄せられ、上記スクリュウ搬送面によりト
ナーが受ける力と同様にトナー供給ローラ25Cにトナ
ーを供給することになるのであるが、特に、経時のトナ
ー劣化による流動性の低下時や、慢性的な高湿環境時等
には、搬送スペース24C長手方向下流側へのトナー搬
送量が減少し、上述のトナー量の減少による長手方向に
おけるトナー量分布の傾斜が大きくなり、搬送スペース
24C長手方向下流側でのトナー供給ローラ25Cへの
現像剤供給不良や、現像ローラ23Cへの現像剤供給不
良により、画像での濃度ムラや、かすれ等の画像不良が
発生することになる。また、この現象は、対応出力画像
幅が大きくなるほど、すなわち、搬送経路が長くなるほ
ど顕著となる。
【0051】そこで、第一のトナー搬送部材27Cのス
クリュウ形状を、図10(a)に示す通常のスクリュウ
形状に代えて、図10(b),(c)に示すように、ス
クリュウの一部に、例えば、スクリュウ軸の軸方向と垂
直に羽根状部材35,36を設けることで、トナー供給
ローラ25C方向へのトナーの送り出し力を増し、供給
トナー量を増すことが可能となる。本例では、スクリュ
ウ一回転に一度、羽根状部材35,36がトナー供給ロ
ーラ25C方向にトナーを送り出し、トナー供給ローラ
25Cと、搬送スペース24Cとの間隙にトナーを一時
貯留することになり、羽根状部材35,36がトナーを
送り出す位置以外では、スクリュウがトナーを軸方向に
搬送することになる。
【0052】尚、図10(c)に示すように羽根状部材
36の形状、面積を設定することで、トナー供給ローラ
25Cへのトナー送り出し量を適正化することができ
る。また、トナーの搬送、供給状態によっては、上記羽
根状部材35,36は、第一のトナー搬送部材27Cの
トナー長手搬送方向の下流側のみに配設することで、必
要個所へのトナーの供給も可能である。
【0053】さらに、上述のトナー量の減少による長手
方向におけるトナー量分布の傾斜に対応し、図11に示
すように、第一のトナー搬送部材27Cの長手方向下流
側におけるトナー供給ローラ25C方向への現像剤移動
力を、上流側における移動力よりも大きくなるように羽
根状部材37の形状、面積を段階的に変化させること
で、トナーの搬送と、供給のバランスを良くすることが
できる。
【0054】次に、図5、図9、図12を用いて、トナ
ー搬送部、トナー供給ローラ近傍部の構成、配置につい
ての説明を補足する。図5、図9(b),(c)におい
て、カラー現像装置の現像位置では、第一のトナー搬送
部材27Cの回転外径断面最下部が、トナー供給ローラ
25Cの回転中心よりも鉛直上方に位置するように配設
される。また、第一のトナー搬送部材27Cと、トナー
供給ローラ25Cとは、第一のトナー搬送部材27Cの
回転外周径と、トナー供給ローラ25Cの外周径との間
隙が0.5mm〜3mmになるように配設され、第一のトナ
ー搬送部材27Cと、トナー供給ローラ25Cとの間の
長手方向全域にトナーが滞留するスペースが設けられ
る。このスペースにトナーを滞留させることで、搬送現
像剤のトナー供給ローラ(現像剤供給部材)25Cへの
安定供給と、第一のトナー搬送部材(現像剤搬送部材)
27Cの搬送ピッチムラの防止、並びに現像剤滞留バッ
ファによる広面積画像に対する現像剤の安定供給を行う
ことができる。
【0055】尚、図中の符号33Cは、PETフィルム
等からなるシート状部材で、第一のトナー搬送部材27
Cとトナー供給ローラ25Cの略中央部に、上記2部材
の回転軸と並行に、その断面先端部が、搬送スペース2
4Cとトナー供給ローラ25Cとの間隙下部を一部仕切
るように配設された仕切部材である。この仕切部材33
Cは、図12(a)に示すように、トナー収容部29C
側の現像器側板から、長手方向に現像剤循環経路32C
部手前まで伸長している。仕切部材33Cは、上述のト
ナー搬送スペース24Cから、トナー供給ローラ25C
方向への過剰なトナーの送り出しを規制し、その結果、
搬送スペース24C内の長手方向におけるトナー量分布
の傾斜が少なくなるように作用している。また、図12
(b)に示すように、仕切部材33Cの断面先端部を、
トナー搬送方向下流側に向かうに従って傾斜的に低くす
ることで、さらにトナーの搬送と、供給のバランスを良
くすることができる。
【0056】さらに図5、図9に示すように、ケーシン
グ21Cの、トナー供給ローラ25Cと上記仕切部材3
3Cとの間隙部は、トナー供給ローラ25C側に下り勾
配を持った形状に形成されたケーシング傾斜部34Cと
なっており、搬送スペース24Cから仕切部材33Cを
越え、トナー供給ローラ25C側に送り出されたトナー
が重力により無駄無く、効率的に使用されるように作用
している。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、静電潜像担持体に対し、開口を有するケー
スと、該ケース内に備えられ前記開口部からその一部が
露出する状態に配置された現像剤担持体と、該現像剤担
持体に現像剤を供給する現像剤供給部材と、該現像剤供
給部材及び現像剤担持体の軸長方向に現像剤を搬送する
現像剤搬送部材を有する現像装置において、現像剤搬送
部材が回転体であり、その現像剤搬送部材の回転方向
を、少なくとも該現像剤搬送部材の回転中心より鉛直下
方の搬送現像剤を、現像剤供給部材方向に移動せしめる
ように作用する方向とすることで、現像装置長手方向全
域に現像剤を搬送すると同時に、現像剤搬送部内の現像
剤を、現像剤供給部材及び現像剤担持体に必要且つ充分
な現像剤量で安定供給することができる。
【0058】請求項2記載の発明によれば、請求項1の
構成及び効果に加えて、現像剤搬送部材をスクリュウ状
部材とし、そのスクリュウのピッチ:Pを、10mm≦P
≦20mmとして適正化することにより、現像装置長手方
向及び現像剤供給部材方向に現像剤をバランス良く搬送
することができる。
【0059】請求項3記載の発明によれば、請求項1の
構成及び効果に加えて、現像剤搬送部材がスクリュウ状
部材であり、少なくともその一部に、現像剤を該現像剤
搬送部材の回転外径外側方向に移動せしめる羽根状部材
を設けたことにより、現像装置長手方向及び現像剤供給
部材方向に現像剤をバランス良く搬送することができ
る。
【0060】請求項4記載の発明によれば、請求項1,
2または3の構成及び効果に加えて、少なくとも現像動
作位置における現像剤搬送部材の回転外径断面最下部
を、現像剤供給部材の回転中心よりも鉛直上方に位置す
るように配設することで、部品、部材の追加無しに、重
力を利用して現像剤搬送部材から現像剤供給部材への現
像剤の供給効率を向上させることができる。
【0061】請求項5記載の発明によれば、請求項1,
2,3または4の構成及び効果に加えて、少なくとも現
像動作位置における現像剤搬送部材と現像剤供給部材と
の間のケース下部の断面形状を、現像剤供給部材側に下
り勾配を有する傾斜形状とすることにより、現像剤搬送
部材から現像剤供給部材への現像剤の供給効率を向上さ
せることができ、現像剤供給部材側に送り出されたトナ
ーが、重力により、無駄無く、効率的に使用されるよう
にすることができる。
【0062】請求項6記載の発明によれば、請求項1か
ら5の何れかの構成及び効果に加えて、少なくとも現像
動作位置における現像剤搬送部材を囲む現像剤搬送部
の、現像剤搬送部材回転軸心に対し、現像剤供給部材と
反対側に位置するケースの断面形状が、現像剤搬送部材
回転軸心を中心とした現像剤搬送部材外周円と同心円形
状であることにより、現像装置長手方向への現像剤の搬
送効率を向上させることができる。
【0063】請求項7記載の発明によれば、請求項6の
構成及び効果に加えて、現像剤搬送部材外周円と、ケー
スの同心円形状部との間隙を、0.5mm〜2mmとしたこ
とにより、搬送中の現像剤への過剰なストレスの防止
と、現像剤搬送部材と現像装置ケースとの接触による不
具合の防止が図れる。
【0064】請求項8記載の発明によれば、請求項6ま
たは7の構成及び効果に加えて、現像剤搬送部材外周円
と、前記現像剤供給部材の回転外周径との間隙を、0.
5mm〜3mmとしたことにより、搬送現像剤の現像剤供給
部材への安定供給と、現像剤搬送部材の搬送ピッチムラ
の防止、及び現像剤滞留バッファによる広面積画像に対
する現像剤の安定供給を行うことができる。
【0065】請求項9記載の発明によれば、請求項1か
ら8の何れかの構成及び効果に加えて、現像剤搬送部材
の長手方向下流側における、現像剤供給部材方向への現
像剤移動力を上流側における移動力よりも大きくなるよ
うに構成したことにより、特に現像剤搬送部材の長手方
向下流側における搬送現像剤の現像剤供給部材への安定
供給が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像装置が装備された画像形成装
置の一例を示すカラー画像形成装置の概略構成図であ
る。
【図2】図1に示すカラー画像形成装置の要部構成を示
す図であって、動作位置にある黒現像器と非動作状態の
カラー現像装置(回転型現像装置)の概略構成を示す断
面図である。
【図3】図1に示すカラー画像形成装置の要部構成を示
す図であって、非動作位置にある黒現像器と非動作状態
のカラー現像装置(回転型現像装置)の概略構成を示す
断面図である。
【図4】図1に示すカラー画像形成装置の要部構成を示
す図であって、非動作位置にある黒現像器と動作状態の
カラー現像装置(回転型現像装置)の概略構成を示す断
面図である。
【図5】本発明に係るカラー現像装置(回転型現像装
置)内の一つの現像器のみを感光体ベルトと共に示した
概略断面図である。
【図6】図5に示す現像器の長手方向の断面図である。
【図7】本発明に係るカラー現像装置(回転型現像装
置)の概略斜視図である。
【図8】本発明の実施例に係る現像器内の現像剤搬送部
材のスクリュウのピッチによる搬送力の説明図である。
【図9】本発明の実施例に係る現像器内のトナー分布状
態に関する説明図である。
【図10】本発明の実施例に係る現像器内の現像剤搬送
部材を構成するスクリュウ状部材に設けられる羽根状部
材の説明図である。
【図11】本発明の実施例に係る現像器内の現像剤搬送
部材を構成するスクリュウ状部材に設けられる羽根状部
材の説明図である。
【図12】本発明の実施例に係る現像器の現像剤搬送部
材と現像剤供給部材との間のケース下部に設けられる仕
切部材の断面形状の説明図である。
【符号の説明】
1 感光体ベルト(静電潜像担持体) 2 感光体回動ローラ 3 感光体回動ローラ 4 帯電チャージャ 5 レーザー書き込みユニット 5a ポリゴンモータ 5b ポリゴンミラー 5c 走査結像レンズ系(fθレンズ等) 5d レーザービーム 5e 折り返しミラー 6 カラー現像装置(回転型現像装置) 7 黒現像器 8 前フレーム 9 本体フレーム 10 中間転写ベルト 11 中間転写ベルト回動ローラ 12 中間転写ベルト回動ローラ 13 バイアスブラシ 14 転写ローラ 15 廃棄トナー回収容器 15a 感光体クリーニングブレード 16 中間転写ベルト用クリーニング装置 16a 中間転写ベルトクリーニングブレード 17 給紙カセット 17a 転写紙 18 給紙ローラ 19 転写紙搬送ローラ 20 レジストローラ 21 現像器のケーシング 21a ケーシング開口部 22 カラー現像器 23 現像ローラ 24 現像剤搬送スペース 25 トナー供給ローラ(現像剤供給部材) 26 ブレード 27 第一のトナー搬送部材(現像剤搬送部材) 28 第二のトナー搬送部材 29 トナー収容部 30 トナーカートリッジ 31 プロセスカートリッジ 32 現像剤循環経路 33 仕切部材 34 ケーシング傾斜部 35 羽根状部材 36 羽根状部材 37 羽根状部材 T トナー(一成分現像剤)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像担持体上に形成された静電潜像を
    現像剤で顕像化する現像装置であって、前記静電潜像担
    持体に対し、開口を有するケースと、該ケース内に備え
    られ前記開口部からその一部が露出する状態に配置され
    た現像剤担持体と、該現像剤担持体に現像剤を供給する
    現像剤供給部材と、該現像剤供給部材及び現像剤担持体
    の軸長方向に現像剤を搬送する現像剤搬送部材を有する
    現像装置において、 前記現像剤搬送部材が回転体であり、その回転方向が、
    少なくとも該現像剤搬送部材の回転中心より鉛直下方の
    搬送現像剤を、前記現像剤供給部材方向に移動せしめる
    ように作用する方向で有ることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の現像装置において、前記現
    像剤搬送部材がスクリュウ状部材であり、そのスクリュ
    ウのピッチ:Pが、 10mm≦P≦20mm であることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の現像装置において、前記現
    像剤搬送部材がスクリュウ状部材であり、少なくともそ
    の一部に、現像剤を該現像剤搬送部材の回転外径外側方
    向に移動せしめる羽根状部材を設けたことを特徴とする
    現像装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3記載の現像装置にお
    いて、少なくとも現像動作位置における前記現像剤搬送
    部材の回転外径断面最下部が、前記現像剤供給部材の回
    転中心よりも鉛直上方に位置するように配設されたこと
    を特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4記載の現像装置
    において、少なくとも現像動作位置における前記現像剤
    搬送部材と現像剤供給部材との間のケース下部の断面形
    状が、前記現像剤供給部材側に下り勾配を有することを
    特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】請求項1から5の何れかに記載の現像装置
    において、少なくとも現像動作位置における前記現像剤
    搬送部材を囲む現像剤搬送部の、前記現像剤搬送部材回
    転軸心に対し、前記現像剤供給部材と反対側に位置する
    ケースの断面形状が、前記現像剤搬送部材回転軸心を中
    心とした現像剤搬送部材外周円と同心円形状であること
    を特徴とする現像装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の現像装置において、前記現
    像剤搬送部材外周円と、前記ケースの同心円形状部との
    間隙が、0.5mm〜2mmであることを特徴とする現像装
    置。
  8. 【請求項8】請求項6または7記載の現像装置におい
    て、前記現像剤搬送部材外周円と、前記現像剤供給部材
    の回転外周径との間隙が、0.5mm〜3mmであることを
    特徴とする現像装置。
  9. 【請求項9】請求項1から8の何れかに記載の現像装置
    において、前記現像剤搬送部材の長手方向下流側におけ
    る前記現像剤供給部材方向への現像剤移動力を、上流側
    における移動力よりも大きくなるように構成したことを
    特徴とする現像装置。
JP9143807A 1997-06-02 1997-06-02 現像装置 Pending JPH10333409A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9143807A JPH10333409A (ja) 1997-06-02 1997-06-02 現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9143807A JPH10333409A (ja) 1997-06-02 1997-06-02 現像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10333409A true JPH10333409A (ja) 1998-12-18

Family

ID=15347439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9143807A Pending JPH10333409A (ja) 1997-06-02 1997-06-02 現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10333409A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011113036A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Brother Industries Ltd 現像ユニット
US9519264B2 (en) 2012-12-14 2016-12-13 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge and image forming apparatus
US9696684B2 (en) 2012-12-14 2017-07-04 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge and image forming apparatus

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011113036A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Brother Industries Ltd 現像ユニット
US8554118B2 (en) 2009-11-30 2013-10-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developer unit for an image forming apparatus
US8977168B2 (en) 2009-11-30 2015-03-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developer unit and image forming apparatus
US9519264B2 (en) 2012-12-14 2016-12-13 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge and image forming apparatus
US9696684B2 (en) 2012-12-14 2017-07-04 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge and image forming apparatus
US9964921B2 (en) 2012-12-14 2018-05-08 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge and image forming apparatus
US10691063B2 (en) 2012-12-14 2020-06-23 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge and image forming apparatus
US10838356B2 (en) 2012-12-14 2020-11-17 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge and image forming apparatus
US11314201B2 (en) 2012-12-14 2022-04-26 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge and image forming apparatus
US11320782B2 (en) 2012-12-14 2022-05-03 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge and image forming apparatus
US11687029B2 (en) 2012-12-14 2023-06-27 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge and image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6834175B2 (en) Developer agitating member
US8036576B2 (en) Developing device including a stirring mechanism for a two-component developer and image forming apparatus including same
JP2003215917A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2004101690A (ja) 現像装置及びプロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
US7890033B2 (en) Developing device, process unit, and image forming apparatus which prevents ingrass of the developing agent in the vicinity of the developing member
US7463843B2 (en) Developing device
US20100226688A1 (en) Developing device, process cartridge and image forming apparatus
JP3724568B2 (ja) 現像装置およびそれを用いた画像形成装置
JP5065459B2 (ja) 現像装置およびそれを備えた画像形成装置
JPH07281577A (ja) 小型カラー電子写真装置
JPH10333409A (ja) 現像装置
US7881644B2 (en) Developing device and image forming apparatus
JP4081367B2 (ja) 現像装置
JP3724567B2 (ja) 現像装置およびそれを用いた画像形成装置
JPH10171226A (ja) 現像装置及びそれを備えた電子写真装置
JP5233855B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP5284002B2 (ja) 現像装置及びこれを用いる画像形成装置
JP2004021043A (ja) 現像剤担持体、現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP6618740B2 (ja) 搬送装置、現像装置および画像形成装置
US7881641B2 (en) Developing cartridge, developing device, and image forming apparatus
JP4610995B2 (ja) 一成分現像剤を用いる現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2008139655A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP6440011B2 (ja) 現像装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP4951679B2 (ja) 現像装置およびそれを備えた画像形成装置
JP4669148B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置