JPH07281577A - 小型カラー電子写真装置 - Google Patents

小型カラー電子写真装置

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JPH07281577A
JPH07281577A JP6068295A JP6829594A JPH07281577A JP H07281577 A JPH07281577 A JP H07281577A JP 6068295 A JP6068295 A JP 6068295A JP 6829594 A JP6829594 A JP 6829594A JP H07281577 A JPH07281577 A JP H07281577A
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徹 宮坂
Masashi Yamamoto
雅志 山本
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信義 保志
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、感光体,中間転写体,帯電,
露光,現像,転写,定着等の印写プロセスおよび用紙搬
送経路さらには各部ユニット化等の構成及び配置等を最
適にし、デスクトップで使用できる装置サイズでかつ画
質や記録速度およびメンテナンス性を総合的に満足する
小型カラー電子写真装置を提供することにある。 【構成】上記目的を解決するために、中間転写体をドラ
ム構成ともに、中間転写体ドラムの外周長と同一の長さ
を有する感光体ベルトを縦方向に長く張って配置した。
また、感光体ベルトの一方の側面に同一形状の現像機を
配置するとともに、他の側面に帯電器およびクリーナを
配置した。中間転写体ドラムは感光体ベルトの下方もし
くは斜め下方に配置し、中間転写体ドラムの下方または
斜め下方に中間転写体ドラム上の画像を用紙に転写する
ために転写機構を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像記録を行う
装置に係り、特に電子写真プロセスを利用した小型カラ
ー画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータなどの画像情報から
カラー画像を記録する装置として、電子写真法を利用し
た電子写真記録装置がある。電子写真方式は、印写プロ
セスが多いために、構成が複雑で、装置の取扱い性が悪
く、装置全体が大型化しやすいという欠点を有してい
る。特に、四つの現像機は一つの感光体ドラムの周囲に
配置すると、各現像機の構成が異なってしまうために4
種類の現像機を必要とするなどの装置の複雑化ととも
に、感光体ドラム直径の大型化を招くものである。そこ
で、直径の比較的小さな感光体を用いると共に、四つの
現像機をスライドしたり回転させる構成で切り替える方
式が、例えば特開平2−189562 号公報や特公平2−13304
号公報等で示されている。しかしながら、これらの構成
では現像機を動かす機構が必要であるために、装置が複
雑となり、取扱い性も十分とはいえない。
【0003】これに対して、感光体をベルト状に配置し
感光体の平面部を利用して、3個または4個の現像機を
配置する方法が特開平2−213884 号公報等で提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子写真装置で
は、実際にカラー画像形成装置を製作した場合に、画質
や記録速度やメンテナンス性および装置サイズを総合的
に満足するのは難しく、画質劣化,記録速度の低下,装
置サイズの大型化などの不具合が発生してしまう。この
ため、これら各種方式が提案されているものの、デスク
トップで使用できる装置サイズの高画質小型カラー電子
写真装置は、今日未だ提供されていない。そこで、本発
明の目的は、感光体,中間転写体,帯電,露光,現像,
転写,定着等の印写プロセスおよび用紙搬送経路さらに
は各部ユニット化等の構成及び配置などを総合的に検討
し、手軽にデスクトップで使用できる装置サイズでかつ
画質や記録速度およびメンテナンス性を総合的に満足す
る小型カラー電子写真装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、中間転写体をドラム構成するとともに、中間転写体
ドラムの外周長と同一の長さを有する感光体ベルトを縦
方向に長く張って配置した。また、感光体ベルトの一方
の側面に同一形状の現像機を配置するとともに、他の側
面に帯電器およびクリーナを配置した。中間転写体ドラ
ムは感光体ベルトの下方もしくは斜め下方に配置し、中
間転写体ドラムの下方もしくは斜め下方に中間転写体ド
ラム上の画像を用紙に転写するために転写機構を配置し
た。
【0006】
【作用】上記構成では、中間転写体ドラムの周長と同一
の長さを有する感光体ベルトを用いているために、感光
体と中間転写体ドラムとの回転周期が一致させやすく、
各色画像重ね時の色重ね精度が得られやすい。上記構成
では、中間転写体ドラムの周長と同一の長さを有する短
い感光体ベルトを用いているために、装置全体の大きさ
を小さくすることができる。さらに、上記構成では、感
光体がベルト構成であるために、同一構成の現像機を配
置することが可能である。さらに、ベルト状感光体が縦
方向に長く配置され、その一方の側面に現像機を配置し
ていることから、現像機薄型化が比較的容易な現像機構
成を達成できる。さらに、上記構成では、感光体ベルト
の下方に転写ドラムを配置することで、用紙の安定な転
写剥離に有効な中間転写体ドラムの下方位置に用紙への
転写手段を配置することが可能である。
【0007】
【実施例】以下、図1から図30を用いて本発明の実施
例を説明する。
【0008】図1は、本発明の電子写真プロセスを用い
た小型カラー画像記録装置の構成の一例を示す図であ
る。
【0009】最初に、本装置によるカラー画像記録時の
各部の動作の概略について説明する。本装置は、感光体
ベルト1と中間転写体ドラム2からなっており、まず回
転する感光体ベルト1上に帯電器11によって、一様な
帯電が行われる。次に、レーザ露光装置12によって、
イエローの画像パターンに従ったレーザ露光が行われ、
静電潜像が形成される。静電潜像はイエロー現像機3に
よる現像が行われ、現像後の画像は、中間転写体ドラム
2に転写される。続いて、感光体ベルト1はイレーズに
よる除電及びクリーニング装置13によりクリーニング
が行われる。クリーニング装置13には廃トナーボック
ス14が設けられておりこの中に清掃により生じた廃ト
ナーが回収される。次に、再び帯電後、マゼンタの画像
パターンに従った露光が行われ、マゼンタ現像機4で、
マゼンタ画像が形成される。マゼンタ画像は、先に形成
した中間転写体ドラム2上のイエロー画像に重ねて転写
される。本行程を、シアン現像機5によるシアン画像の
形成および黒現像機6による黒の画像の形成を連続して
行い、中間転写体ドラム2上にイエロー,マゼンタ,シ
アン,黒の4色からなる画像を形成する。これらの画像
形成に際しては、中間転写体ドラム2周辺のクリーニン
グ装置19や用紙への転写ローラ17や除電器18から
構成される転写機構や用紙は、非接触の待避状態とす
る。続いて、用紙カセット21から用紙をピックし、中
間転写体ドラム2上の4色画像を静電的に一括転写す
る。転写後の用紙は除電剥離され、定着機20で加熱さ
れ各色のトナーを混色させるとともに、用紙上に融着さ
せフルカラー画像記録を完了する。なお、中間転写体ド
ラム2は用紙への転写が完了すると中間転写体ドラム用
のクリーニング装置19により残留トナーが清掃され、
廃トナーは感光体ベルト1のクリーニング装置13の廃
トナー回収ボックス14に回収される。
【0010】さらに現像装置3,4,5,6には、それ
ぞれトナー格納室ユニット7,8,9,10が設けら
れ、ここから現像機内のトナーが不足した場合に必要量
だけトナーが補給される。
【0011】本実施例では、図1に示すように感光体ベ
ルト1を縦に配置し、この感光体ベルト1に沿って一方
側に各現像機3〜6を縦に並べ、現像機3〜6を配置し
た側とは反対側には中間転写体ドラム2,感光体ベルト
用クリーニング装置13,帯電器11,レーザ露光装置
12を下側から順に積み上げ、現像機3〜6及び中間転
写体ドラム2の下方に用紙トレー21と用紙搬送系1
5,17及び定着器20を配置した構成としたものであ
る。
【0012】前述のように配置することによって装置サ
イズは、用紙サイズをA4サイズからA3サイズまでを
考えると、高さ約40mmの用紙カセットを含む全装置高
さ250〜500mm程度になり、記録紙の排紙側を正面
とすると、奥行き約290mm〜400mm、横幅はコント
ローラやモータ等を配置する場所を考慮すると350mm〜
600mm程度の大きさで形成でき充分机上に載せること
のできる大きさにできる。
【0013】次に、本装置内部構成の各部構成理由、お
よび各部構成の詳細について説明する。
【0014】レーザプリンタなどの電子写真プロセスを
用いた方式によるカラー画像記録装置を構成するために
は、色毎に感光体を設け、帯電,露光,現像の各プロセ
ス終了後、記録紙上に転写,定着する方式が一般的に用
いられている。しかしこの方式では4色分の感光体や露
光現像ユニットが必要となり装置が大型になるという欠
点を有する。その他の方法として一つの感光体を用い
て、感光体上に1色毎に帯電,露光,現像の記録プロセ
スを持ち、3回〜4回繰り返して、イエロー,マゼン
タ,シアン(4色の場合は黒を用いる。)の基本色によ
る画像を重ねて形成し、できた画像を記録紙上に転写,
定着する方法や、前記工程の記録紙への転写までの工程
を、基本プロセスとし、記録紙上で各色の画像を重ね合
わせ、定着することによってフルカラー画像を形成する
方法、及び本発明のように1色を現像した後の画像を中
間転写体上に転写し中間転写体上で各色を重ね合わせ、
重ね合わせが終了した時点で記録紙に転写し、定着する
方法が有る。それぞれの方法には一長一短がある。特に
中間転写体を用いる方法では、記録する用紙の影響や、
周囲環境の変化(特に記録紙は周囲環境の変化の影響を
受け易い)の影響を受けにくく、高画質のカラー画像を
得るには本発明の中間転写体を用いる方法が優れてお
り、以下この装置に関して説明する。
【0015】本発明の、電子写真プロセスは、光導電性
材料である感光体の帯電プロセス,露光プロセス,現像
プロセス,転写プロセス,クリーニングプロセスならび
に定着プロセスなど多くの印写プロセスを必要としてい
る。このために、装置サイズが大きくなりやすいという
欠点を有する。この欠点を解消するために、本発明で
は、各プロセスのサイズを最小限にし、かつ配置構成を
工夫することによって小型化を実現し、かつ高速印刷を
行えるようにしたものである。
【0016】図1に示す、本発明の実施例の装置は、感
光体を4回転させる構成であり、記録速度はフルカラー
画像記録時毎分5頁(A4記録)であり、単色記録時毎
分20頁であるが、本構成でさらに高速記録も可能であ
る。すなわち、図1の構成による、単色の記録速度は毎
分数十頁から毎分百頁程度と非常に高速である。従っ
て、カラー印刷のため3〜4回転感光体を回転させて
も、毎分数頁から毎分数十頁の記録は十分可能である。
この速度は、インクジェット方式や感熱等の他方式によ
るカラー画像記録装置と比べてもかなり速い速度である
とともに、デスクトップで使用する小型のカラー画像記
録装置の記録速度としては、十分な記録速度である。
【0017】また、カラー画像は単色の画像に比較して
情報量が多い。カラー画像記録装置は高画質が要求され
ることから、400〜600dpi(1インチ当たりのドッ
ト数を示す単位)以上の記録密度が必要と思われる。用
紙サイズがA4で400dpiでの用紙上のドット数は、
約15500000である。各ドット毎に3色8ビットの階調を
考慮すると、46MByteの情報量になる。この為、現在
のカラープリンタでは、画像記録を行うためにデータを
転送や変換する為に、数分〜数十分の時間を必要として
いる。今後、この変換転送時間は高速化がはかられるこ
とが予想されるが、数百から数千倍以上の高速化が行わ
れない限り、カラー画像記録装置の記録速度は、前記し
た毎分数十頁から毎分百頁程度で十分である。この意味
からも、デスクトップタイプの小型カラー電子写真装置
は、単一の感光体を複数回回転させる方式が有効であ
る。なお、記録速度に関する詳細は、後述する。
【0018】次に形成した基本各色の画像を重ねる方式
であるが、本発明では前述したように、感光体ベルト1
上に1色の画像を形成し終ると、中間転写体ドラム2上
にその画像を転写し、次の色の画像を感光体ベルト1に
形成し同じ中間転写体ドラム2に順次形成された画像を
重ねて転写して、中間転写体ドラム2上に全ての色が重
ね終ってから記録紙上にそれを転写し、定着するもので
ある。
【0019】まず、感光体および中間転写部材の形状で
あるが、それぞれベルト構成とドラム構成が考えられ
る。ベルトは、その形状を自由に選ぶことが可能である
ために、周囲に配置する各種印写プロセスに対する制約
は小さいが、駆動時に蛇行を起こす恐れがあることや常
に一定の張力を付加するためのテンショナー等の機構が
必要であることや駆動時に滑りが生じる可能性がある。
このために、ベルトの両側に凸部を設けたり、十分な摩
擦駆動が得られる様な駆動軸とベルト内面の材料を選定
する必要がある。これに対して、ドラム構成は構成が単
純であり、その駆動も容易であるが、周囲に配置する印
写プロセスに対する制約が大きい。
【0020】また、感光体はその周囲に帯電器,露光,
クリーニング,イレーズ,中間転写体ドラムとともに四
つの現像機を配置する必要がある。中間転写体および感
光体がドラムの構成では、感光体がドラムの直径を大き
くする必要が生じ、これを防ぐために感光体に接触する
現像機を一つとし、記録する色に応じて現像機をスライ
ド機構や回転機構で交換する構成が必要となり装置の大
型化は避けられない。さらに、ドラム回りに固定した複
数の現像機を配置する場合は、各現像機の構成が異なっ
てしまう。製作コストおよび構成を簡略化する上におい
て、使用する三つまたは四つの現像機は同一であること
が望ましい。このことから、感光体はベルト状とし、同
一の現像機を並列に配置する構成が、小型カラー電子写
真プリンタを実現する上で重要である。
【0021】中間転写体の周囲に配置されるプロセス
は、感光体のように同一のプロセス部材(感光体の場
合、現像機)が複数存在しないとともに、感光体に比べ
て周囲に配置するプロセス部材が少ない。また、前記し
たように感光体をベルトとすることを考慮すると、中間
転写体はベルトに比較して構成及び駆動が安定かつ容易
なドラム構成にすることが望ましい。このため、本発明
では、中間転写体ドラム2と感光体ベルト1を組み合わ
せた記録装置構成としたものである。
【0022】カラー電子写真装置を小型にするために
は、まず中間転写体ドラム2や感光体ベルト1を小さく
することが必要である。本発明の中間転写体ドラムを用
いる方式では、その外周長さが、記録を行う用紙の搬送
方向の長さより長くなくてはならない。A4横方向(短
い方向)を搬送方向とすると、中間転写体外周の必要長
さは210mm以上であり、A4縦方向(長い方向)を搬
送方向とすると中間転写体外周の必要長さは297mm以
上である。また、A3まで記録可能な装置を考えた場
合、A3縦方向送りでは中間転写体外周の必要長さは4
20mm以上となる。このことから、中間転写体がドラム
の場合、ドラム直径は、A4横送りで67mm以上(=2
10/3.14),A4縦送りで95mm以上(=297
/3.14),A3縦送りで134mm以上(=420/
3.14)必要になる。
【0023】また、感光体ベルト1はシート状の感光体
をループ形状に接着して作成することから継ぎ目を有す
る。感光体の継ぎ目を避けて記録するためには、感光体
ベルト1の各回転毎に感光体の継ぎ目と中間転写体ドラ
ム2との接触する位置が同一であるとともに、継ぎ目領
域分だけ前記の計算値よりも中間転写体ドラム2外周は
長いことが必要である。この為には、感光体ベルト1は
中間転写体ドラム2外周の正数倍の長さを有する必要が
ある。図2に中間転写体ドラム2の回転周期と感光体ベ
ルト1の回転周期が同じ場合の(1倍)の感光体と中間
転写体ドラム表面の位置関係を示す図である。図2の場
合、感光体の継ぎ目位置を0度の位置とすると、その領
域として±10mm考えると、継ぎ目部に重ならずに、常
に各色画像を一致させることができる。図3は、感光体
ベルト1が中間転写体ドラム2よりも長い場合を示して
いる。図に示すように、2色目の画像を中間転写体に転
写した1色目の画像と重ねようとすると、2色目の画像
は感光体の継ぎ目部に作成しなければならなくなり、き
れいな画像を作成できなくなる。これを避けようとする
と、感光体ベルト1と中間転写体ドラム2の回転をそれ
ぞれ制御し、もし感光体ベルト1上の画像形成位置を同
じとすると、中間転写体ドラム2を回転速度を変えて位
置合わせ後、転写する必要が有り構成や制御が複雑とな
り装置の小型化には適さない。
【0024】継ぎ目部分にも感光体を塗布して、シーム
レス化することは可能であるが、継ぎ目部の感光体は多
数回回転すると劣化しやすい。このことからも、継ぎ目
部を除いて用いることが望ましく、感光体ベルト1は中
間転写体ドラム2の正数倍の長さが望ましい。
【0025】また、継ぎ目部での劣化が発生しないよう
なシームレス感光体を用いた場合においても、感光体ベ
ルト1の長さが中間転写体ドラム2の正数倍で無い場
合、感光体ベルト1と中間転写体ドラム2の回転周期が
ずれるために、各色の画像を重ねる場合の位置合わせ精
度が悪くなることが知られている。
【0026】さらに、感光体表面に傷や劣化部などが生
じた場合、感光体ベルト1の長さが中間転写体ドラム2
の正数倍で無いと感光体と中間転写体ドラム2の回転周
期がずれるために、各色の画像毎にその傷部や劣化部
が、最終画像に影響を与える位置が異なる。この為、最
終画像に発生する傷や劣化の影響箇所が、感光体ベルト
1の長さが中間転写体ドラム2の正数倍とした時に比較
して多くなる。また、感光体ベルト1の長さが中間転写
体ドラム2の正数倍である場合、感光体表面の特性に劣
化部があっても、劣化部において画像濃度異常の発生は
各色とも同等であるので、その領域は濃度異常となるの
みであるが、各色の画像でずれると、その位置における
画像の色相に変化を生じる。これらのことから、感光体
ベルト1は中間転写体ドラム2の正数倍であることが望
ましい。
【0027】前記の事から、A4記録を行うための中間
転写体ドラム2の直径、約70〜120mm程度であり、
A3記録においても150mm程度が適当である。そし
て、感光体ベルト1の外周を中間転写体ドラム2の1倍
とすると、A4記録を行うための感光体ベルト1の長さ
は約220〜380mm程度となり、A3記録では約47
0mm程度になる。また、感光体ベルト1の外周を中間転
写体ドラム2の2倍とすると、A4記録を行うための感
光体ベルト1の長さは約440〜760mm程度となり、
A3記録では約940mm程度になる。この様に、感光体
ベルト1の長さを中間転写体ドラム2の外周の2倍とし
た場合、かなり長い感光体ベルト1が必要である。この
ことから小型カラー電子写真装置を実現するためには、
感光体ベルト1の長さを中間転写体ドラム2の外周長さ
と同一にすることが重要である。
【0028】感光体ベルト1を張るためのローラ100
は、その直径が小さすぎると感光体ベルト1の劣化を速
めてしまう。この為、ローラ100直径bは少なくとも
10〜20mm以上必要である。図4に示すように直径2
0mmのローラ100を2本で感光体ベルト1を張った場
合、感光体ベルトの直線部の長さaは片側約78〜16
0mm(A4記録の場合),約200mm(A3記録の場
合)となる。
【0029】この感光体の片側に同一な現像機3〜6を
四つ配置する場合、一つの現像機の幅は約25〜50mm
以下にする必要がある。A3対応の場合においても約6
5mm以下となる。各現像機間の隙間等を考慮すると非常
に薄い現像装置を必要とすることは明らかである。
【0030】感光体ベルト1に対する現像機3〜6の配
置としては、図1に示すベルト側方に配置する方法の
他、感光体ベルト1下方又は上方に配置する構成とが考
えられる。
【0031】2成分現像方式を用いた現像機では、現像
剤の帯電を行う撹拌室と現像ロールの間をトナーとキャ
リアからなる現像剤を循環させなければならない。この
為、感光体ベルトの上方又は下方側に現像機を配置する
と、現像剤を現像ロールに供給する場合や回収する場合
に重力に逆らって現像剤を上方に搬送する機構が必要と
なる。
【0032】例えば、感光体ベルトの上方に配置する現
像機では、トナー格納室から撹拌室へのトナー供給や撹
拌室から現像ロールへの現像剤の受け渡しは、重力方向
となるために、比較的容易である。しかしながら、現像
ロールからの現像剤の剥離および撹拌室への搬送は、重
力方向と逆となる。そのため、現像ロール上のブレード
で現像ロールから剥離された現像剤を撹拌室に戻すのは
難しく、現像機内の特定の位置にトナーが停滞してしま
う。
【0033】この為、現像機の構成を次のようにしてい
る。現像ロールのトナーはその上方に配置されたマグネ
ットロールに受け渡され、一度上方に搬送されてからブ
レードで分離し、現像ロール側面に配置された撹拌室に
戻される。従って、この構成では、現像機の厚さが厚く
なるために前述した現像機厚さの現像装置を構成するこ
とは難しい。
【0034】これに対して、図1に示すように側方に配
置する方法では、現像剤やトナーを重力方向に逆らって
大きく上方に搬送する構成を必要としない。この為、図
5に示すように撹拌パドル(撹拌ロール)32による搬
送で現像ロール31に搬送するとともに、感光体で消費
されなかった現像剤を、現像ロール31からブレード3
3によって掻き落とし、撹拌室34に戻すことができ
る。また、現像剤の撹拌を十分に行うために、撹拌ロー
ル32を複数配置する場合においても、上方配置や下方
配置と異なり、現像機の厚さを増加させることがなく平
行に撹拌ロールを配置することが可能である。また、撹
拌室34へのトナーの補給も側面からであるので、比較
的容易である。
【0035】図5において、現像ロール31の直径は2
0mmであり、現像機全体の厚さが約30mmである。撹拌
室34は、現像ロール31の側下方に配置され、現像ロ
ール31下方にトナーを供給する。現像後の現像ロール
31上のトナーはブレード33で掻き落とされ、撹拌室
34に戻される構成である。本発明の実施例である図1
の装置構成では、現像機3〜6と感光体ベルト1のギャ
ップ精度を確保するためと現像機と感光体ベルト1の取
扱いを容易にするためおよびトナーの補給を容易にする
ために、現像機3〜6と感光体ベルトを一体にユニット
化するとともに、トナー格納室ユニット7〜10を別体
としている。このため、図5の実施例の現像機3では撹
拌室側面には、トナー格納室ユニット7と接続するため
の接続部が用意されている。接続部は、格納室の内側に
開放する蓋35を有しており、接続時容易な構成である
とともに、未接続時および接続時にトナーがこぼれるの
を防止している。
【0036】図5に接続するトナー格納室ユニット7の
構成と現像機3と接続された状態を示している。トナー
格納室には、約100μm程度の厚さのPETフィルム
などからなる回転羽根37を有しており、これを回転さ
せることにより、現像機側にトナーを搬送する。トナー
ケース内でのトナーの固着を防止するために、回転羽根
と反対側に金属による櫛形の回転体36を配置してい
る。トナーを薄いスペースに多く配置するために、図の
実施例では、このPETフィルムによる回転羽根36と
櫛形回転体36の配置されたトナー室を並列に二つ配置
している。
【0037】トナーの現像機3への補給口にはトナーを
溜めるための溝38を有するとともに、発泡ローラ39
からなる出口ゲートを有する。回転羽根39で出口部の
溝に溜められたトナーは、発泡ローラ39の回転によっ
て現像機3内の撹拌室34に搬送される。発泡ローラ3
9の回転は、現像機撹拌室内のトナー濃度センサ(図示
せず)の出力値が予め規定した一定値になるように補給
が制御される。これらの制御は、図1のカラー画像記録
装置本体側のコントローラが制御する。また、トナー格
納室のトナー切れは、トナー出口の発泡ローラ39近傍
に配置されたトナーセンサ40で検出する。トナー切れ
検出は、カラー画像記録装置本体側のコントローラ(図
示せず)で検出し、トナー切れ信号を発生し、トナー補
給を作業者に要求する。
【0038】トナー格納室ユニット7の容積はトナー補
給の頻度を考慮すると、各色10%程度の画像密度を有
するカラー画像を1000枚以上は記録できる容積は少
なくとも必要と思われる。A4の面積は623.7cm
2(=21cm×29.7cm)であり、十分な濃度のために
必要なトナー付着量は、一般に約1mg/cm2 であるの
で、A4一枚当たりのトナー消費量は、各色約0.06
g /枚程度である。よって、1000枚の記録を行う
ためには、60g程度のトナー量が必要となる。トナー
を充填したときの密度は約0.3〜0.4g/cm3 である
ので、トナー容積は、約150〜200cm3(=60/
0.3〜0.4)である。トナー格納室内でのトナーの安
定搬送やトナーの凝固を起こさないことを考慮すると、
一般にトナー格納室の容積として、この約2〜3倍の容
積が必要である。よって、トナー格納室は約300〜6
00cm3 程度の容積が必要なことになる。図1に示す本
発明の実施例のカラー画像形成装置におけるトナー格納
ユニット7では、トナー格納室内の高さが約2.5cm と
し、現像ロール軸方向の幅が約28cmであるとすると、
現像ロール軸に直角方向の幅は、4.3〜8.5cm程度と
なる。図1のカラー画像形成装置および図5に示された
実施例におけるトナー格納室ユニット7は、70mm幅で
ある。また、現像機全体で120mm幅である。
【0039】一般に非磁性1成分方式の現像機では、2
成分現像方式に比較して小さくすることができる。非磁
性1成分現像方式では、ブレード等により現像剤を帯電
するために撹拌室がない。この為、比較的容易に現像機
を感光体ベルト1の上方に配置することができる。しか
しながら、1成分現像,2成分現像に関わらず感光体ベ
ルトの上方に現像機を配置する構成では、現像剤が感光
体側にこぼれやすくあまり好ましくない。また、感光体
ベルトの下方に現像機を配置する構成は、非磁性1成分
現像方式でも現像ロールにトナーを供給するために重力
方向に逆らって、トナーを搬送しなければならず、構成
上難しい。さらに、感光体の下方に配置した現像機で
は、感光体上のトナーが他の色の現像機内に落下し、混
入する可能性が高くなる。これらの意味からも、感光体
を複数回回転させて、順次現像機を切り替えることで多
色記録を行う構成では、図1に示すように感光体の側面
に現像機を配置する構成がより有効である。
【0040】図6に、本実施例のカラー画像形成装置に
搭載可能な非磁性1成分現像機の構成を示す。金属性現
像ロール31の上面に弾性ブレードからなる規制ブレー
ド41が配置されている。現像ロール31の後方には、
現像ロール31にトナーを供給する撹拌ロール32を有
している。撹拌ロール32の上方にトナー格納ユニット
7と接続するための接続部がある。トナー格納室ユニッ
トは、前述の図5に示されるトナー格納ユニット7と同
一の形式のユニットを用いることができる。現像機3内
の撹拌ロール32の接触する壁面の一部に配置されたト
ナー検出センサ43の出力によりトナー量の減少を検出
し、トナー格納ユニット7からトナーを補給する構成で
ある。図6の実施例では、現像ロール軸に直角方向の現
像機幅は約40mmである。
【0041】縦に張った感光体ベルト1の一方の直線領
域に厚さの30〜40mm程度の四つの現像機(3〜6)
を配置した場合、感光体ベルト1の他方の面にその他の
印写プロセスである帯電器11,レーザ露光装置12,
感光体クリーナ13,イレーズランプ325と中間転写
体ドラム2を配置しなくてはならない。中間転写体ドラ
ム2には、中間転写体クリーナ19と用紙への画像転写
ローラ17を配置する必要がある。図7に中間転写体ド
ラム2から用紙に転写する部分を示す。図において、中
間転写体ドラム2の下方に転写ローラ17を配置し、記
録用紙42がその間を通過するときに記録紙42にトナ
ー画像が転写される構成となっている。小型の装置にお
いては、吸引などの方法で上方に剥離する機構を設ける
ことは難しく、転写後の用紙剥離は、図7の矢印43で
示すように剥離方向に重力が働いている事が望ましい。
この意味から中間転写体ドラムの用紙への転写,剥離位
置は、中間転写体ドラム2の下方にすることが望まし
い。
【0042】これら上述の各理由から、図1に示した本
発明の実施例の装置では、現像機側の感光体ベルト直線
部の長さは100mmとするとともに、感光体ベルト1の
内部ローラ100の直径は23mm,18.4mm とした。
また、中間転写体ドラム2の直径は92mmである。回転
変動周期を一致させるために、感光体ベルト1の内部ロ
ーラ100の直径は92mmの4分の1および5分の1に
設定してある。
【0043】さらに、前述の各理由により、図1に示す
本発明の実施例では、感光体ベルト1を側方から現像す
るとともに、中間転写体ドラム2の下方に用紙への画像
転写,剥離位置を配置する必要性から、中間転写体ドラ
ムの一方の側面上側に、縦方向に長く感光体ベルト1を
配置するとともに、中間転写体ドラム2の下方に転写,
剥離手段を配置している。
【0044】図8は図1に示す本実施例の感光体ベルト
1の構成詳細を示す図である。感光体ベルト1は厚さ1
50μmのPETフィルム305(ポリエチレンテレフ
タレートフィルム)上にアルミ蒸着後、感光体を塗布し
たものである。感光体ベルトは、150μmのPETフ
ィルム上にアルミ蒸着層304を有し、その上層部に感
光体の非露光時の耐電圧を保持するための絶縁層303
を有し、その上に電荷発生層302および電荷移送層3
01からなる負帯電の有機感光体が塗布してある。感光
体306部分の層厚は約20μmであるので、感光体ベ
ルト1全体の厚さは約170μmとなる。前記した感光
体ベルト1の内部ローラ100の直径23mm,18.4m
m は、正確にはこのベルト厚さだけ直径を小さく構成し
ている。
【0045】ベルトの幅方向端面には、幅約1.5mm厚
さ約0.5mm程度のゴム材による突起部を有している。
感光体ベルト1の内部ローラ100の両端部は、テーパ
加工が施されており、感光体ベルト1の突起部と感光体
ベルトの内部ローラ100のテーパによって、感光体ベ
ルト1の蛇行は阻止されるように構成されている。
【0046】図9は、図1で示した実施例の帯電器11
の構成の詳細を説明する為の図である。放電ワイヤ31
1とシールドケース312およびグリッドワイヤ313
を有するスコロトロン帯電器である。放電ワイヤ311
は、放電による劣化が発生しないようにタングステン線
に金メッキを施したものを使用している。線径は、細す
ぎても太すぎても扱いが難しい。本実施例の放電線の直
径は60μmのタングステン線に3μmの金メッキを施
したものであるが、一般に40〜100μm程度の放電
線が適当である。シールドケース312と放電ワイヤ3
11の距離は、近すぎると放電時のワイヤの振動などに
より異常放電が発生する可能性が高く、遠すぎると放電
電圧が高くなる。適当な放電ワイヤ311とシールドケ
ース312間距離は約10mm程度であり、このことから帯
電器の全幅は、約20mm程度となる。グリッド31−3
と感光体ベルト1表面の距離およびグリッド313のピ
ッチに関しては、効率の良い帯電特性と制御特性を両立
するためには、一定の関係がある事が知られている。す
なわち、グリッドピッチと感光体−グリッド間ギャップ
は、同程度が適当であるので、本実施例ではグリッドピ
ッチ1.5mm ,感光体−グリッド間のギャップは1.5m
m としてある。グリッドと放電線の距離は本実施例で
は、約8.5mm である。また、グリッドに印加する電圧
は、感光体の帯電電位を500Vを目標として、500
Vとしている。グリッドの電圧印加手段は、高圧ツェナ
ーダイオードを用いることで容易に達成する事ができる
が、感光体の帯電電位を変更する必要がある場合は、マ
イナスの可変電源を設置する必要がある。
【0047】本実施例の構成では、プロセス速度(感光
体の移動速度)95mm/sとし、A4横搬送であるの
で、毎秒帯電器11が帯電する感光体ベルト表面の面積
は、約285cm2である。前述した厚さ20μmの有機
感光体の静電容量は、約2.0×10−10F/cm2
ある。この時、1秒間に帯電する感光体ベルト表面面積
の容量は、5.7×10−8F であり、感光体表面の帯
電電位を500Vとすると感光体ベルト表面に供給する
必要な電流は、2.85×10−5Aつまり28.5μAで
ある。本帯電器構成で、感光体表面電位を安定にするた
めにはグリッドの多くの電流を供給しておく必要があ
る。グリッド電流を感光体表面に必要な電流の約3倍と
すると、感光体表面とグリッドに流れる電流は約120
μAである。上記構成では、シールドケース312にこ
の約3倍の電流が流れる。この為に、コロナ放電電流と
しては約500μAである。この電流値は、上記構成の
1本のコロナ放電ワイヤ311に5〜7kVの電圧を印
加することで十分達成可能な範囲である。図1に示す本
実施例の装置構成では、5.8kV の印加電圧によって
達成している。
【0048】この他に、本帯電器の設置スペース範囲内
に、ローラ帯電機構を適用することも可能である。
【0049】図10に、図1の本発明の実施例で用いた
感光体クリーナ13の構成を示す。本実施例では、感光
体ベルト1が縦方向に長く配置されているために、クリ
ーナ位置における感光体もほぼ垂直方向に移動する。感
光体ベルト1のクリーニング手段の他の方法としては、
弾性ブレードを押し当てる構成が最も単純な構成である
が、この様なクリーニング方法では、掻き落としたトナ
ーは、重力方向に落下する。この為、本装置構成である
縦型感光体ベルト面で使用すると、トナーがクリーナ外
部に漏れる可能性が高い。
【0050】そこで、本実施例では図10に示すブラシ
クリーニング方式を採用している。本方式は、感光体ベ
ルト1の移動方向に対して対向する方向に回転する導電
性のクリーニングブラシ321を用い、導電性のクリー
ニングブラシ321に感光体ベルト1表面の電位よりも
高い電位を印加する事によって、機械的にトナーを掻き
取るとともに、静電的にトナーを吸引するものである。
本実施例の構成では、感光体ベルト1のベースアルミ層
304にベース電圧として、約600Vの電圧を印加し
ている。この為、感光体クリーナ13におけるクリーニ
ングブラシ321は接地電位としている。感光体ベルト1
のベースアルミ層304にベース電圧として、600V
を印加している理由は、後述の中間転写体ドラム構成に
関する所で詳細に説明する。感光体クリーナ13はクリ
ーニングブラシ321の後方に金属ローラ322を配置
し、正の電圧を印加している。これによってクリーニン
グブラシ321で掻き取ったトナーは金属ローラ322
側に写し取られる。金属ローラ322には、ブレード3
23が配置されており、付着したトナーは下方に掻き落
とされる。掻き落とされたトナーは、スクリュウ搬送機
構324などによって図1の排トナーボックス14まで
搬送される。
【0051】図1の本発明の実施例の装置構成では、ク
リーニングブラシ321の外径は約20〜25mm有れば
十分クリーニング可能である。また、後方の金属ローラ
322は直径約10mmのものを使用した。クリーニング前
の感光体の表面は十分に除電されている方がクリーニン
グしやすい。この為、本装置構成ではクリーナの下部に
LEDアレイによる除電機構を配置しており、クリーナ
と一体構成にする事で、取扱いや組立作業を容易にし
た。
【0052】図1の本発明の実施例の装置構成では、感
光体ベルト1を縦に張った為にブラシクリーナ321を
用いたが、図11に示すようなベルトを若干傾けた構成
など感光体から掻き落としたトナーがベルトから離れる
構成とした場合は、図に示す弾性ブレードを用いたクリ
ーナ13を用いることも可能である。図示のその他の部
分は図1と同じ部品には同じ番号を付してある。なお本
図ではスペースの有効利用の観点からレーザ露光装置1
2を縦に配置して小型化を図っている。
【0053】前記の帯電器11の感光体表面との対向面
の幅は約20mmであり、前記イレーズランプ325と一
体化した感光体クリーナユニット13の感光体表面との
対向面の幅は約35mmである。これらのユニットは中間
転写体ドラム2を感光体ベルト1下方のローラの中心線
と平行に配置したとき、図1の実施例に示すように、現
像機3〜6が配置されている感光体ベルト表面と反対側
の感光体ベルト面に、十分配置可能となる。
【0054】次に、図1の本実施例におけるレーザ露光
装置12の詳細を説明する。レーザ露光装置12につい
ては、まず露光位置であるが、前述したような有機物質
で構成された感光体では、一般に露光後から安定な静電
潜像が形成されるまでに、150ms以上必要である。
そのため、露光から現像までの時間を300ms程度に
する。また、感光体ベルト1上の露光する位置におい
て、感光体ベルトの位置が変動すると焦点距離が変動す
るために露光点にぼけが生じ、画像の解像度が低下す
る。このことから、露光位置は感光体ベルト内部のロー
ラ100上などの感光体ベルト1の挙動が安定している
位置で行うことが必要である。本実施例における露光位
置に最も近い現像機3は、感光体ベルト内部のローラ1
00から感光体ベルトが離れる位置に配置されている。
このローラ100には、感光体ベルト1がほぼ180度
の範囲で巻き付けられている。ローラ100の直径が2
3mmであるので、感光体ベルト1が巻き付いている長さ
は約36mmである。露光をこのローラ100上で現像の
300ms以上手前で行うためには、最大120mm/s
(=36mm/0.3s)のプロセス速度まで可能である。
本実施例では、現像位置と露光位置の角度を150度と
した。このとき可能な最大プロセス速度は約100mm/
sである。本実施例では裕度をとって、プロセス速度9
5mm/sとした。前述したように、図1の本実施例の中
間転写体ドラム2の直径は92mmであるので、外周は約
289mmである。プロセス速度95mm/sでは、中間転
写体ドラム2が毎分約19.7 回転することになり、4
回転でフルカラー画像一枚記録を行う図1に示す本実施
例の構成では、約毎分5頁の記録速度が可能である。こ
れが、前述した本実施例のカラー画像記録装置における
プロセス速度をフルカラー画像記録時毎分5頁(A4記
録),単色記録時毎分20頁としている主な理由であ
る。ただし、装置サイズ等の変更等によって図1に示す
本実施例の構成で、更に高速な記録速度も可能である。
この印写速度は、前述した様に、デスクトップなどで使
用する小型フルカラー画像記録装置としては、十分な速
度である。
【0055】図12に、図1の本発明の実施例における
露光装置12の一構成例の詳細を示す。本発明の実施例
における露光装置12は、高解像度画像記録を行うため
にレーザ露光装置12を採用している。図12におい
て、レーザ光源354から出射されたレーザ光351は
ポリゴンミラー353で反射スキャニングされ、その光
が反射型のfθレンズ355を通り、二つの反射鏡35
2により反射され、図示していない感光体ベルト表面に
出射される構成となっている。図13はレーザ露光装置
の走査部の構成を示した図である。半導体レーザ光35
4をポリゴンミラー353で反射スキャニングし、透過
型のfθレンズ355で非露光対象である感光体ベルト
1表面までの光路差による焦点距離の差および、ポリゴ
ンミラー353の単位回転角度当たりの走査面での移動
距離の変動を補正する。記録画像幅のレーザスキャニン
グ幅を確保するために、ポリゴンミラーから感光体ベル
トまでの間に長い光路長が必要である。ポリゴンミラー
の走査角度は小さい方がfθによる補正量が少なくな
り、走査方向で安定した露光量が得られやすい。しか
し、走査角度が小さいとポリゴンミラーから感光体まで
の距離が長くなってしまい光学系全体の寸法が大きくな
る。この為、スキャニング角度は100度程度(片側5
0度)が限界である。スキャニング角度を100度とし
たとき、A4長手方向300mm程度の走査をするために
は、ポリゴンミラーから感光体まで必要な光路長は、次
式で算出される。
【0056】
【数1】
【0057】数1で、S0は必要な光路長,Lは走査距
離,θは走査角度,X0は走査面における走査中心から
の距離を示す。本式に、上記値を代入するとともに、X
0を0に近づけると、約172mmとなる。また、本設定
でfθレンズの幅が走査面の幅である300以下にする
ためには、ポリゴンミラーからfθレンズの距離を、次
式で求められる距離以下に設定する必要がある。
【0058】
【数2】
【0059】数2に、走査距離L=300mmおよび、走
査角度θ=100度を代入すると約126mmとなる。よ
って、本構成ではポリゴンミラー353から約126mm
以下の位置にfθレンズ355を配置する必要がある。
【0060】図1に示した本発明の実施例のカラー画像
形成装置に用いられる光学系ユニットとしては、中間転
写体ドラム2の直径が92mmであることから、約100
mm以上の幅にすると装置全体の大型化につながる。しか
し、光学系ユニットの幅として許容される約100mmの
幅に対して、前記計算結果から得られるレーザ露光装置
12における必要なレーザ光路長は、かなり長い。
【0061】そこで、図12の実施例ではスキャン後の
光路を、レーザ露光装置12の長手方向に反射鏡352
によって2回折り返す構成を用いている。この時、図1
4に示すようなfθレンズを間に配置した構成では、f
θレンズ通過後の一度目の反射光が再びfθレンズに進
入しないようにしなければならない。この為、一度目の
反射角度を大きく取る必要があり、厚さ方向のレーザユ
ニット寸法の大型化となる。そこで、図12に示す本実
施例の構成では1度目の反射ミラーの形状を、fθ特性
の有する形状に加工している。この構成では1度目の反
射ミラー(fθ特性を有するミラー)からの反射角度を
小さくすることができるために、光学系の厚さ方向の寸
法を大きくすることなく、光路長を確保できる。この様
なfθミラーは、プラスチックによる形状成形の上に、
アルミなどを蒸着することで容易に作成可能であるとと
もに、あらゆる特性を有する形状(球面,非球面,対
象,非対象に関わらない自由曲面)のミラーが比較的容
易に作成することができる。図15に、光学系に関する
他の構成の実施例を示す。ポリゴンミラー353の後方
には、内部でレーザ光を多段折り返しするための平行に
ミラーを有する多重折り返しミラー357を配置してい
る。多重折り返しミラー357は、プラスチックまたは
ガラスブロックの表面にアルミなどを蒸着させ、ミラー
としたものである。多重折り返しミラー内部で、レーザ
光は複数回折り返されるために、長い光路を確保でき
る。この様な多重折り返し系では、画像中央部と両端部
でミラーに進入する角度が異なるために、レーザの減衰
状態に差が生じる。これに対応するために、図15の例
では、多重折り返し系に進入する前のレーザ光を偏光さ
せる偏光制御手段356が配置されている。レーザの偏
光方向によって、多重折り返しミラー357通過後の減
衰の差を補正することができる。この他に、感光体上で
のレーザ光351の露光位置における減衰量を補正する
ために、ポリゴンミラー353の回転に同期して、レー
ザ光源354の発光量を制御する方法などが考えられ
る。
【0062】上記手段によって、図1に示す本発明の実
施例におけるレーザ露光装置12は幅約100mm高さ約
30mm程度とした。光学系をより小さくする方法とし
て、この他に一般に知られているLEDアレイや液晶シ
ャッタ方式の光学系を用いることも可能である。しかし
ながら、精細度や露光光量安定性の上で現在のところレ
ーザ露光方式の方が有利である。
【0063】次に、現像機3〜6であるが現像機は、前
記した様に感光体の直線部に1列に配置している。カラ
ー画像を形成する場合、これら現像機は感光体の各回転
に応じて、順番一つずつ接触と待避を行わせなければな
らない。さらに、2成分現像方式では、安定な高画質現
像を実現するためには、現像時の現像ロールと感光体と
の距離は100μmオーダの高精度なギャップ精度が要
求される。本実施例の構成においては、感光体と現像機
のギャップ精度を高く維持するために、四つの現像機と
感光体ベルトを一体にユニット化している。また、本実
施例ではトナーの補給を容易にするために、トナーのカ
セットを現像機−感光体ユニットと別体とし、独立して
補給可能なように構成している。
【0064】図16に、本実施例における現像機−感光
体ユニットの現像機待避接触機構の一例の詳細を示す。
現像機3は現像ローラ軸398に現像ローラ31を有す
るとともに、感光体ベルト1側に外周の一部に溝を有す
るカム機構が配置されている。これら四つのカム392
はギヤ393,395で連結されており、画像形成装置
に組み込まれた場合、駆動源接続歯車394を介して画
像形成装置側の駆動機構によって、端部のギヤを規定角
度ずつ回転させる事で、順番に、四つの現像機が感光体
と接触する構成と成っている。図16においては、カム
を書き表わすためにカム上部に配置されている歯車の一
部をカットした図にしている。現像機の位置は基本的に
各色の現像機が1ずつ接触している四つの位置と全ての
現像機が感光体から待避している位置が存在する。非印
写時は、全ての現像機が感光体から待避するようにカム
機構がセットされ、印写時に順に各現像機が感光体と接
触して現像を行うように制御される。現像機−感光体ユ
ニットの連結されたギヤの一部にマーク396が施され
ており、この位置を画像形成装置本体側に設置されたセ
ンサ(光センサなど)397で検出することで、画像装
置本体側の現像機待避機構コントローラ(図示せず)
は、感光体に接触している現像機を識別し、各現像機の
接触,待避を制御する。
【0065】2成分現像機では、現像時のギャップ精度
は非常に重要である。図17の構成では四つの現像機の
うち両側の二つは感光体が感光体内部のローラ100表
面に位置しているために、感光体の挙動は安定してお
り、ギャップを保持しやすい。しかしながら、中央部の
二つの現像機は平面ベルト部に位置していることから、
図17に示すようなガイド部材406を配置することが
必要である。図のガイド部材406は平板構成である
が、図18のように、回転ローラ413をガイド部材と
して用いることも可能である。
【0066】現像装置として、非磁性1成分現像機を用
いた場合の接触,待避構成に関して説明する。非磁性1
成分現像では、現像時に2成分現像のような一定のギャ
ップ精度を保持する必要はないが、現像ロール31上に
形成した数十μmの厚さのトナー層を感光体接触させて
現像を行うことから、現像ロール31と感光体ベルト1
は安定して完全接触させなければならない。感光体ベル
ト1と現像ロール31はニップ幅を有する接触状態が理
想的である。この為には、図17に示した2成分現像機
における現像機接触位置とガイド構成では不都合が生じ
る。図18に1成分現像機を用いた場合の現像機接触位
置と感光体ベルト1のガイド部材の構成の一実施例を示
す。現像する現像機の現像ロール31に感光体ベルト1
はニップを有して接触する必要がある。この為に、両サ
イドの現像機の現像ロール31の接触位置は感光体内部
ローラ100よりも内側に配置しなければならない。こ
れによって、感光体ベルト1は接触した現像機の現像ロ
ール31に沿って撓み、容易に安定なニップを確保する
事ができる。中央の二つの現像機に関しては、2本のガ
イドローラ413を現像機側に移動させることによっ
て、充分なニップを与えることができる。
【0067】この他に、図17のようなガイド部材40
6を用いる場合はガイド部材406の形状を凹型にする
方法や、弾性体を表面に配置する方法が考えられる。さ
らに、現像ロール自身を弾性体で作成し、現像ロール3
1の変形で感光体に安定接触する方法も考えられるが、
ブレード摩擦部材の多い1成分現像機では現像ロール3
1の寿命などを考慮すると現像ロール31は金属体など
の剛体で構成する方が好ましい。
【0068】上述のように1成分現像では、両端の感光
体ベルト1の直上に現像機を配置できないため一つの現
像機の許される厚さは、2成分現像機に比べて若干小さ
くなる。しかしながら、撹拌室やマグネットローラなど
を必要としない1成分現像は、一般に2成分現像方式に
比較して、小型にすることができるためにあまり大きな
問題とはならない。
【0069】次に、中間転写体ドラム2は金属ローラ表
面に半導電層または絶縁層を有する構成となっている。
感光体ベルト1との接触時に感光体表面などを傷つけな
いように、表面は数100μm〜数mmの弾性体である。
図1のカラー画像形成装置では中間転写体ドラム2は、
接地電位とし、これに対して感光体ベルト1のベース電
圧をマイナス500V程度にすることによって、感光体
ベルト1上に形成されたマイナス帯電の各色トナー画像
を静電的に転写する。さらに、中間転写体ドラム2上に
形成された各色画像の合成画像は、中間転写体ドラム2
の下方に配置された転写ローラ17で用紙上に転写され
る。この用紙への画像転写は、転写ローラ17にプラス
の電圧を印加することによって静電的に行われる。
【0070】中間転写体ドラム2周辺に配置されたこれ
らプロセスによって、中間転写体ドラム2が帯電するの
を防ぐために、表面絶縁層はある程度以下の抵抗である
ことが望ましい。図1に示したカラー画像形成装置で
は、プロセス速度を95mm/sとしている。中間転写体
表面の層の容量をC(F/cm2 )とし、その抵抗値をR
(Ω/cm2 )とすると中間転写体表面を帯電した電荷が
逃げるのに約C×R秒の時間が必要である。この値が約
100ms以下であれば中間転写体ドラム2が約1cm移
動する間にその表面の帯電電荷は除電される。しかし、
中間転写体が導体であると感光体との接触時や転写ロー
ラ17との接触位置で放電等が発生し、記録画像欠陥を
発生する。この様な理由から、中間転写体ドラム2表面
層は、半導電体であることが必要である。また、中間転
写体ドラム2周辺に中間転写体ドラム表面の帯電を制御
するための除電機構を配置した場合、中間転写体ドラム
2の表面層の抵抗は非常に高い絶縁性も可能となる。こ
れら帯電を制御する除電機構としては、非接触の針状部
材を配置した除電方式やACコロナ放電器やスコロトロ
ン帯電器などの放電を利用したものなどが利用できる。
【0071】図1に示した本発明の実施例におけるカラ
ー画像形成装置において、中間転写体ドラム2上に形成
したカラー画像を用紙に転写する機構は、ローラ転写方
式を採用している。各色カラー画像が合成された中間転
写体ドラム2上のトナー画像は、画像各部におけるトナ
ーの厚さが異なる。これら画像を完全,確実に転写する
ためには中間転写体ドラム2と非転写体である用紙など
を確実に密着させることが重要である。そこで、本実施
例ではローラ転写方式を用いている。用紙ガイドなどに
よる用紙の中間転写体ドラム2への確実な密着が可能な
場合は、コロナ転写等も利用できる。
【0072】図1に示した本発明の実施例におけるカラ
ー画像形成装置において、中間転写体ドラム2のクリー
ナとして、ブレードクリーニング方式を採用している。
図19は、図1のカラー画像形成装置に採用する中間転
写体ドラムクリーナ19の他の実施例を示す図である。
本実施例の構成では、クリーナの位置が中間転写体ドラ
ム2の側面下方となるため、構成が簡単なブレードクリ
ーナ473からなるブレードクリーニングを採用してい
る。しかし、前記感光体クリーナ13に関するところで
述べたように、クリーニング後のトナーが中間転写体ド
ラム2の表面方向に落下する位置では、前記感光体クリ
ーナ13のようなブラシクリーニング機構を適用するこ
とが望ましい。図19のクリーナは、上方にマグネット
ロール471と掻き落としブレード472を配置するこ
とによって、現像ロールから落下したキャリアを回収す
る構成となっている。図1に示される本発明の実施例で
あるカラー画像形成装置では、感光体クリーナ13と中
間転写体ドラムクリーナ19から搬送された廃トナーや
廃キャリアは、管内に回転するスパイラルを配置した搬
送手段474によって、図1の廃トナーボックス14に
搬送される。
【0073】転写後の用紙は、その背面に転写による電
荷が残留するために、中間転写体ドラム2に密着し、重
力のみでは剥離できない場合があるとともに、剥離後の
用紙が定着機までの搬送経路において、周囲に位置する
各部部材との間で放電が発生し、画像が乱れる現象がお
こる。そこで本実施例では、用紙の中間転写体ドラム2
から剥離しやすくするとともに、定着機までの搬送経路
における放電の発生を防ぐために、除電機構を設けてい
る。図1の本発明の実施例では、ACコロナ放電を利用
した除電機構であるが、導電ブラシなどを用紙背面から
接触させるブラシ除電等の方法も利用できる。
【0074】図1に示す本発明の実施例のカラー画像形
成装置の構成では、図20に示すように、現像機下部に
ローラ定着機20を配置している。本実施例のプロセス
速度は、前述したように95mm/sである。定着ローラ
481の外形と設定温度は一般に供給熱量と用紙を挟む
ニップ部の距離およびその圧力で決定される。電子写真
方式を利用したプリンタなどで従来から用いられている
定着機の構成では、本実施例のプロセス速度で適用可能
な定着機の定着ローラ481としては、定着温度100
〜200℃で定着ローラ直径30mm前後が妥当である。
ただし、これらの設定は使用するトナー材料の特性に大
きく依存するものである。図1の本発明の実施例構成の
カラー画像形成装置における定着機のローラ481は直
径約30mmであるが、本装置構成で十分配置可能である
ことがわかる。
【0075】定着機の熱が現像機のトナー格納室ユニッ
ト等に伝わると現像装置内やトナー格納室内でトナーが
融けて固まりとなるなどの不具合が発生する。この為、
定着機と現像機およびトナー格納室の間には、発泡性の
樹脂板などによる断熱部材482を配置する必要があ
る。また、用紙排紙方向に排熱ファン483を設け熱を
排出する機構を設ける必要がある。図1に示す本発明の
本実施例では、図20に示すような断熱部材482で上
下を囲むとともに、排紙方向に排熱ファン483を設置し
たユニット構成としている。
【0076】定着機に関する他の方法として、ベルト状
搬送部材と定着位置に固定された発熱体を用いる方式の
適用は有効である。図21に、図1に示す本発明の実施
例にベルト状搬送部材491と固定発熱体492を用い
た定着方式を適用した実施例を示す。この方法では、定
着機において発生する熱量を小さくすることが可能であ
るとともに、ベルトによる搬送を行っているために、定
着機熱源の位置を自由に設定することが可能である。ま
た、用紙の転写,剥離位置付近に、定着機のベルト入口
を配置することで、転写ローラ17から定着機20への
用紙受け渡し距離を小さくできる為に、小さい用紙への
記録も可能にできる。
【0077】次に、図1に示される感光体ベルト1およ
び中間転写体ドラム2の駆動機構を説明する。感光体ベ
ルト1および中間転写体ドラム2は完全に同期して、駆
動しなければ各色の画像位置が正確に重ねることができ
ない。そこで、二つのパルスモータを用いて高精度に両
部材の回転を制御する方法が考えられる。しかしなが
ら、この様な制御を行うためには、極めて高精度なモー
タ制御と中間転写体ドラム直径や感光体ベルト各部の非
常に高い精度が要求される。そこで、本実施例では図2
2に示すように中間転写体ドラム2に駆動モータ505
を接続し、感光体ベルト1はこれに従動する駆動方式を
用いた。回転速度は感光体ベルト1の中心ローラに設け
られた回転数検出盤501とそれを検出する回転数検出
センサ502によって検出し、一定に制御される。また、
他の実施例として図23に示すように、駆動は感光体ベ
ルト1側のローラとし、中間転写体ドラム2側に回転数
検出盤501と回転数検出センサ502を設置して、感
光体ベルト1と中間転写体ドラム2を駆動する方法もあ
る。
【0078】次に、感光体ベルト1に張力を付加する機
構について説明する。感光体ベルトユニットには、長期
使用によるベルトの伸びや中間転写体ドラム2との接触
時のベルト撓みを吸収するために、張力を調整する機構
を設ける必要がある。図24に、図1の本発明の実施例
であるカラー画像形成装置の感光体ユニットの張力を与
える方向と部材を示す。Aのローラで主にベルトも伸び
を吸収し、AおよびBのローラで、中間転写体ドラムと
の接触時のベルト変形を吸収する構成である。本構成で
は、ローラBの位置が中間転写体ドラム方向に移動する
ため、ローラBとローラC間のベルト角度が多少変化す
る。そこで、本実施例では帯電器11と感光体クリーナ
ユニット13が、一体で図に示す矢印方向に固定点Dを
中心に移動する様に構成されている。感光体ベルト1へ
の張力付加機構を設けた感光体内部ローラは稼働するた
めに、本実施例では、レーザの照射位置のガイドとして
使用している感光体内部ローラCには張力付加機構を設
置しなかった。
【0079】図25に、図1で示した本発明のカラー画
像記録装置における各部の開放構成および部品挿入方向
を示す。本発明の実施例におけるカラー画像形成装置
は、図中左側を正面として操作する構成である。用紙カ
セット21は図に示すように、装置正面から挿入する構
成であり、用紙は、手前から挿入し折り返して、中間転
写体ドラム2の斜め下方に配置された転写ローラ位置1
7に搬送される。転写後の用紙は、重力方向に剥離後現
像機3〜6の下方に配置された定着機20を経て、用紙
カセット21上方に排紙される。図に示す様に、用紙カ
セット21の蓋部は引き出し可能に構成されており、排
紙後の用紙トレーとして利用することが可能である。
【0080】また、トナー格納室ユニット7〜10も操
作面である図中左側から挿入する構成としているととも
に、感光体−現像機ユニット50は上方から挿入する構
成である。廃トナーボックス14は、背面に出し入れ用
扉を有するが、図25に示すように扉の開放によって倒
れる様に構成していることから、出し入れの操作は、上
方から容易に行うことができる。
【0081】また、背面部には下方にジャム回避用の開
放部を配置している。内部の転写ユニットを下方に移動
可能な構成とすることで、用紙ジャム時に用紙を取り除
くことができる様に構成されている。しかし、本装置は
小型であるのでA4の用紙がジャムした場合において
も、多くの場合、用紙カセット21もしくは定着機20
出口からのジャムした用紙の回収が可能であるととも
に、前述したように、定着機20はユニット化されてお
り、手前から引き出すように構成されているので、これ
を引き出してのジャム回避も可能である。
【0082】また、下方に用紙カセットを配置した構成
では、図26に示すように下方向にメインの用紙カセッ
ト21の他増設用用紙カセット21′を容易に増設でき
る構成をとることも可能である。
【0083】図1で示した本発明の実施例におけるカラ
ー画像形成装置は、前述したようにA4記録を目的とし
たものであるが、若干の各部寸法を大きくすることでA
3記録可能なカラー画像形成装置を実現可能であること
は明らかである。しかしながら、本発明のような400
dpi 以上の解像度高画質カラー画像形成装置では、A3
画像をソフト処理によって、A4縮小印字しても画質上
の問題は少ないと考えられるとともに、A3等の大きな
紙への印写は記録時のトナー消費量も多く、特に印写面
積率の高い傾向にあるカラー画像記録では多くのトナー
を必要とする。また、前述したように記録するための画
像情報量も約100MByte以上とさらに大きくなる。こ
れらのことを考慮すると、本発明のようなデスクトップ
で手軽に利用する小型カラー画像記録装置においては、
A4程度の用紙サイズ記録機が適当と考えられる。この
意味で、本発明の実施例では、A4記録機における装置
サイズおよび寸法構成を主として開示している。
【0084】図27は、本発明の用紙搬送に関する他の
実施例を説明するための図である。用紙カセット21
は、図中右側から挿入し、水平に搬送されて左側に排紙
される。本構成では、用紙カセット21を下方に配置し
ていないことから、装置全体の高さを低く押さえること
が可能である。図27の実施例の構成では、印写装置本
体1000の高さが約230mmとなっている。しかしな
がら、この構成ではカラー画像形成装置の左右からの操
作が必要であるために、図1の実施例の構成に比較して
設置スペースが広くなるという欠点を有する。
【0085】図28は、本発明の用紙搬送に関する他の
実施例を説明するための図である。用紙カセット21を
縦置きにしたものであり、印写装置本体1000の上方
から挿入する構成である。また、記録後の用紙は、垂直
排紙トレー560に縦置きで排紙される。本構成では、
トナー格納室ユニットを挿入する際に、排紙トレー上部
を倒すことが可能に構成されている。本構成では、図2
7の実施例と同等の装置高さを実現するとともに、比較
的小さい設置スペースが実現できる。しかしながら、用
紙カセットから用紙を引き出す方向が重力方向であるた
めに、ピックローラにより用紙をピックする際の分離用
パッドの形状や押し付け圧力の設定を高精度にするとと
もに、安定化する必要がある。
【0086】図29は、本発明の用紙搬送に関する他の
実施例を説明するための図である。本装置では、定着後
の用紙を補助ローラ574で挟むとともに、用紙端面検
出センサ575によって用紙端面を検出し、搬送方向切
り換え爪573によって、再び用紙カセット上面に設け
た戻り用搬送路572を経由して、ピックアップローラ
15,レジストローラ16を経由して画像記録を行う構
成としている。これによって、記録用紙両面へのカラー
記録が可能である。本装置は、装置の小型化を目的とし
たものである。そこで、特に、装置サイズの変更が必要
ない方式を実施例として図に示した。この他に、装置内
部に両面記録用のスイッチバック機構を配置する方式が
考えられるが、若干の装置サイズの大型化が必要であ
る。
【0087】図30では用紙カセットを装置内にセット
せずに記録時のみ外部にカセットをセットして記録する
構成としたもので、記録紙搬送経路を図のように斜めに
して記録定着する構成としたものである。この場合レー
ザ露光装置12は現像機及びトナーカセットの上部に配
置する構成としており中間転写体ドラム2の配置も感光
体ベルト1の中央よりになるため中間転写体ドラム2と
感光体ベルト1とのニップを大きくするため補助ローラ
を設ける必要が有る。このように配置することにより、
装置の小型化は勿論、紙の移動がほぼ直線的となり、記
録速度の向上を図ることが可能となる。
【0088】以上のように、感光体をベルトとし、その
感光体ベルトを垂直方向に長くなるように配置し、感光
体ベルト1の一方の側面にそれぞれ色の異なる現像機を
積み重ねて配置,現像機を配置した側の反対側に中間転
写体ドラムを配置した構成とすると共に、それぞれのス
ペースにその他の機器を配置する構成とすることによ
り、装置の小型化を図り、用紙カセットや紙送り機構等
の配置も小型化に寄与するように配置することにより、
ディスクトップタイプのカラーレーザプリンタを実現で
きる。
【0089】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば小
型で高画質さらにメンテナンス性のよい、手軽にデスク
トップで利用できる小型カラーレーザプリンタを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー電子写真装置の一実施例の全体
構成を示す図である。
【図2】中間転写体と感光体ベルトの外周長さの関係を
説明するための図である。
【図3】中間転写体と感光体ベルトの外周長さの関係を
説明するための図である。
【図4】感光体ベルトをローラで張った際の各部寸法を
説明するための図である。
【図5】トナー格納室と現像機本体の接続状態を説明す
るための図である。
【図6】図1のカラー画像形成装置に搭載可能な非磁性
1成分現像機の構成を示す図である。
【図7】転写部における重力方向を説明するための図で
ある。
【図8】感光体ベルト部の詳細を説明するための図であ
る。
【図9】帯電機構成の詳細を説明するための図である。
【図10】感光体クリーナ構成の詳細を説明するための
図である。
【図11】感光体ベルトを傾けた構成を説明するための
図である。
【図12】露光装置構成の詳細を説明する為の図であ
る。
【図13】レーザ露光装置の光走査部の構成を説明する
ための図である。
【図14】fθレンズを使用したときの露光部構成を説
明するための図である。
【図15】露光装置構成の他の実施例を説明するための
図である。
【図16】現像機と感光体ユニットの構成詳細を説明す
るための図である。
【図17】2成分現像機適用時の感光体ガイド構成を説
明するための図である。
【図18】1成分現像機適用時の感光体ガイド構成を説
明するための図である。
【図19】本発明の中間転写体ドラムクリーナの他の実
施例を説明する図である。
【図20】定着機ユニット構成の詳細を説明するための
図である。
【図21】定着機の他の実施例を説明するための図であ
る。
【図22】駆動系の構成を説明するための図である。
【図23】駆動系の他の構成を説明するための図であ
る。
【図24】図1の装置の感光体ユニットに張力を与える
方向と部材を示す図である。
【図25】図1の装置における各部の開放構成および部
品挿入方向を示す図である。
【図26】用紙カセットを増設する一実施例を示す図で
ある。
【図27】用紙搬送に関する他の実施例を説明するため
の図である。
【図28】用紙搬送に関する他の実施例を説明するため
の図である。
【図29】用紙搬送に関する他の実施例を説明するため
の図である。
【図30】用紙搬送に関する他の実施例を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1…感光体ベルト、2…中間転写体ドラム、3,4,
5,6…現像機、7,8,9,10…トナー格納室ユニ
ット、11…帯電器、12…レーザ露光装置、13…感
光体クリーナ、14…廃トナーボックス、15…ピック
アップローラ、16…レジストローラ、17…転写ロー
ラ、18…除電器、19…中間転写体ドラムクリーナ、
20…定着機、21…用紙カセット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸尾 成司 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つの感光体上に少なくとも二つ以上の色
    による画像を形成可能な電子写真方式を利用した印写プ
    ロセスを有するとともに、該記感光体上に形成した各色
    の画像を順次重ね合わせる中間転写体と、前記中間転写
    体に重ね合わせられたカラー画像を記録媒体に転写する
    手段と、転写された記録媒体上のカラー画像を定着する
    定着器を有するカラー画像形成装置において、該記中間
    転写体の外周長と該記感光体の外周長が略同一かそれ以
    下の長さであるとともに、該記感光体が重力に対して縦
    方向に長く張られたベルト状構成とし、その一方側面側
    にそれぞれ色の異なる現像機を積層配置し、他方側に前
    記中間転写体を配置したことを特徴とする小型カラー電
    子写真装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記中間転写体がドラ
    ムであることを特徴とする小型カラー電子写真装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、現像機が配置されてい
    る感光体ベルト面の他方の面に、帯電器,レーザ露光装
    置,感光体ベルトクリーニング用クリーナおよび中間転
    写体ドラムが配置されていることを特徴とする小型カラ
    ー電子写真装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は3において、中間転写体の直
    径が70〜150mmであることを特徴とする小型カラー
    電子写真装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3又は4において、前記現
    像装置の感光体ベルト回転方向の厚さは、25〜65mm
    以下であるとともに、感光体ベルト表面から垂直方向に
    現像ロール,撹拌室,トナー格納室等が順に並置されて
    いる現像機を用いることを特徴とする小型カラー電子写
    真装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記感光体ベルトの内
    部に設けたローラの外周長は該記感光体ベルトの外周長
    の正数分の1であることを特徴とする小型カラー電子写
    真装置。
  7. 【請求項7】請求項3において、前記感光体クリーナ
    は、電圧を印加した導電ブラシと電圧を印加した金属ロ
    ーラおよび金属ローラからの掻き落としブレードからな
    るブラシクリーニング方式であることを特徴とする小型
    カラー電子写真装置。
  8. 【請求項8】請求項3において、前記レーザ露光装置が
    レーザ光をポリゴンミラーで走査するいわゆるレーザ露
    光系であるとともに、該記露光系は、ポリゴンミラーで
    反射した光の非露光対象である感光体上の位置を補正す
    る手段として、fθ特性を有する反射ミラーを少なくと
    も一ケ所で用いていることを特徴とする小型カラー電子
    写真装置。
  9. 【請求項9】請求項8において、前記反射ミラーは、プ
    ラスチックにアルミ蒸着等を施して作成されていること
    を特徴とする小型カラー電子写真装置。
  10. 【請求項10】請求項3において、前記レーザ露光装置
    がレーザ光をポリゴンミラーで走査するいわゆるレーザ
    露光系であるとともに、該記露光系は、多段折り返しミ
    ラーユニットと該記多段折り返しミラーによる光量変動
    や歪の少なくとも一方を補正する手段を有することを特
    徴とする小型カラー電子写真装置。
  11. 【請求項11】請求項3において、縦方向に長く張られ
    たベルト状感光体とその一方の側面配置された現像機が
    一体ユニットに構成されているとともに、該記感光体ベ
    ルトと現像機のユニットにおいて、現像機ユニットはそ
    れぞれカム機構で感光体ベルトとの接触ギャップを変更
    可能に構成されており、小型カラー電子写真装置本体に
    装着時に、小型カラー電子写真装置本体の制御信号に従
    って、一つずつ順に接触または近接する様に該記各現像
    機の接触ギャップ変更用カム機構が連結されていること
    を特徴とする小型カラー電子写真装置。
  12. 【請求項12】請求項3において、縦方向に長く張られ
    たベルト状感光体とその一方の側面配置された現像機が
    一体ユニットに構成されているとともに、該記感光体ベ
    ルトと現像機のユニットにおいて、現像機ユニットはそ
    れぞれカム機構で感光体ベルトとの接触ギャップを変更
    可能に構成されているとともに、ベルト両端の現像機の
    少なくとも一方の現像ロール中心は、感光体ベルト内部
    のローラの中心線と一致する位置に配置されるととも
    に、中央に配置されている現像機の対抗する感光体ベル
    ト内面には感光体ベルトの位置を安定に保持するための
    ガイド部材が配置されていることを特徴とする小型カラ
    ー電子写真装置。
  13. 【請求項13】請求項3記載の小型カラー電子写真装置
    において、縦方向に長く張られたベルト状感光体とその
    一方の側面配置された現像機が一体ユニットに構成され
    ているとともに、該記感光体ベルトと現像機のユニット
    において、現像機ユニットはそれぞれカム機構で感光体
    ベルトとの接触ギャップを変更可能に構成されていると
    ともに、ベルト両端の現像機の現像ロール中心が、感光
    体ベルト内部のローラの中心線よりも感光体ベルト平面
    部側にずれた位置に配置されるとともに、現像機と対抗
    する側の感光体ベルトの内面には、全ての現像機の現像
    ロールの接触する位置に感光体ベルトの位置を規制する
    規制部材を配置したことを特徴とする小型カラー電子写
    真装置。
  14. 【請求項14】請求項3記載の小型カラー電子写真装置
    において、縦方向に長く張られたベルト状感光体とその
    一方の側面配置された現像機が一体ユニットに構成され
    ているとともに、該記感光体ベルトと現像機のユニット
    において、現像機ユニットはそれぞれカム機構で感光体
    ベルトとの接触ギャップを変更可能に構成されていると
    ともに、ベルト両端の現像機の現像ロール中心が、感光
    体ベルト内部のローラの中心線よりも感光体ベルト平面
    部側にずれた位置に配置されるとともに、現像機と対抗
    する側の感光体ベルトの内面には、全ての現像機の現像
    ロールの接触する位置を避けて、その両側の位置に感光
    体ベルトの位置を規制する規制部材が配置されているこ
    とを特徴とする小型カラー電子写真装置。
  15. 【請求項15】垂直方向に張った感光体ベルト,前記感
    光体ベルトの一方の側面に上下に並べた複数の現像機
    と、前記複数の現像機の下側に定着器を配置し、前記定
    着器の下側に用紙カセットを配置し、前記感光体ベルト
    の他方の側面下側に中間転写体ドラムを、その上部にイ
    レーズランプを筐体に取り付けた感光体ベルトクリー
    ナ,帯電器,露光装置を順次配置し記録用紙への転写ロ
    ーラを前記中間転写体ドラムの下側に設け、用紙搬送経
    路を前記転写ローラから定着に至るよう設けた構成とし
    たことを特徴とする小型カラー電子写真装置。
  16. 【請求項16】請求項15において、前記中間転写体ド
    ラムの直径を70〜150mmとし、前記現像装置の感光
    体ベルト回転方向の厚さは、25〜65mm以下であると
    ともに、感光体ベルト表面から垂直方向に現像ロール,
    撹拌室,トナー格納室等が順に並置されている現像機を
    用いることを特徴とする小型カラー電子写真装置。
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