JPH10332888A - 貯槽の浮上物分離装置 - Google Patents

貯槽の浮上物分離装置

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JPH10332888A
JPH10332888A JP15591497A JP15591497A JPH10332888A JP H10332888 A JPH10332888 A JP H10332888A JP 15591497 A JP15591497 A JP 15591497A JP 15591497 A JP15591497 A JP 15591497A JP H10332888 A JPH10332888 A JP H10332888A
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JP
Japan
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storage tank
waste liquid
level waste
separation pot
floating
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Application number
JP15591497A
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English (en)
Inventor
Akira Maeda
晃 前田
Hideki Tomita
英樹 富田
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯槽に浮上する浮上物のみを分離して回収す
ることができる貯槽の浮上物分離装置を提供すること。 【解決手段】 貯槽1のオーバーフロー配管4と浮上物
受槽6との間に分離ポット21を設け、この分離ポット
21の底部にフリーズドバルブ22を設けて貯槽1と連
通し、分離ポット21に貯蔵液を残留させることなく、
回収する。また、分離ポット21に設けた密度計23で
高レベル廃液と有機物を検知して分離し、一層確実に有
機物受槽6への高レベル廃液の混入を防止する。さら
に、分離ポット21に洗浄用の水供給管24を設け、分
離ポット21に高レベル廃液等の貯蔵液が混入しても完
全に貯槽1に戻すようにしている。これらにより、有機
物受槽6への高レベル廃液の誤混入を極力防止し、混入
を前提とした冷却設備などを設ける必要がなく、設備の
合理化を図り、後処理も容易かつ安全に行うことができ
るようする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、貯槽の浮上物分
離装置に関し、原子力プラントの高レベル廃液が貯蔵さ
れる貯槽に混入浮上する油などの有機物の分離に好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】原子力プラントの使用済み燃料の再処理
などによって生じる高レベル廃液は種々の処理工程を経
てガラス固化体とされ、キャニスターと呼ばれる密封容
器に充填されて安全に保管される。
【0003】このような高レベル廃液に油などの有機物
が混入すると、後工程での機器に付着したり、ガラス溶
融炉などでの処理に悪影響が及ぶため有機物を除去する
必要がある。
【0004】高レベル廃液中に混入する有機物の除去
は、例えば図2に示すように、高レベル廃液貯槽1に密
度計2としてバブリング式の密度計を設け、2本の管の
長さを変えて背圧を計測することで密度を演算で求める
ようにし、密度の変化から油などの有機物の混入が検知
された場合には、水供給管3から高レベル廃液貯槽1に
水を供給して水位を上昇し、高レベル廃液貯槽1の上部
のオーバーフロー配管4から浮上した有機物を分離ポッ
ト5に送り、分離ポット5の上ずみを有機物受槽6に回
収するようにしている。
【0005】そして、回収された有機物はスチームジェ
ットポンプ等のポンプ7を介して計量槽8に送られ、計
量された後、処理施設9に送られて処理されるようにな
っている。
【0006】一方、水を注入することで水位が上昇した
高レベル廃液貯槽1では、スチームジェットポンプ10
により回収貯槽11に高レベル廃液の一部を回収して所
定水位に戻すようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
有意物の分離では、密度計2の位置から有機物の混入量
を推定して水供給管3からの水の供給量を決定している
ため、直径の大きい高レベル廃液貯槽1では水位の誤差
が大きく、有機物の除去が不完全となったり、有機物受
槽6に高レベル廃液が混入するという問題があった。
【0008】特に、有機物受槽6に高レベル廃液が混入
することを前提に有機物受槽6を設計しなければなら
ず、冷却設備などを設けて置かなければならなかった。
【0009】また、分離ポット5に高レベル廃液が流入
すると、これを回収することができず、有機物受槽6と
同様に、高レベル廃液が混入することを前提に設計しな
ければならなかった。
【0010】この発明は、かかる従来技術の有する課題
に鑑みてなされたもので、貯槽に浮上する浮上物のみを
分離して回収することができる貯槽の浮上物分離装置を
提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するこの
発明の請求項1記載の貯槽の浮上物分離装置は、貯蔵液
上に浮かぶ浮上物を水位を上昇して分離する貯槽の浮上
物分離装置であって、貯槽のオーバーフロー配管と浮上
物受槽との間に分離ポットを設ける一方、この分離ポッ
トの底部にフリーズドバルブを介して前記貯槽と連通し
てなることを特徴とするものである。
【0012】この貯槽の浮上物分離装置によれば、貯槽
のオーバーフロー配管と浮上物受槽との間に分離ポット
を設け、この分離ポットの底部にフリーズドバルブを設
けて貯槽と連通するようにしてあり、分離ポットに貯蔵
液を残留させることなく、回収できるようにしている。
【0013】また、この発明の請求項2記載の貯槽の浮
上物分離装置は、請求項1記載の構成に加え、前記貯槽
を高レベル廃液貯槽とするとともに、浮上物を有機物と
し、前記分離ポットに高レベル廃液と有機物を検知する
密度計を設けてなることを特徴とするものである。
【0014】この貯槽の浮上物分離装置によれば、高レ
ベル廃液に浮上する有機物をオーバーフローさせて分離
ポットに導き、この分離ポットに設けた密度計で高レベ
ル廃液と有機物を検知して分離でき、一層確実に有機物
受槽への高レベル廃液の混入を防止できるようにしてい
る。
【0015】さらに、この発明の請求項3記載の貯槽の
浮上物分離装置は、請求項1または2記載の構成に加
え、前記分離ポットに洗浄用の水供給管を設けたことを
特徴とするものである。
【0016】この貯槽の浮上物分離装置によれば、分離
ポットに洗浄用の水供給管を設けるようにしており、分
離ポットに高レベル廃液等の貯蔵液が混入しても完全に
貯槽に戻すことができるようにしている。
【0017】これら発明により、有機物受槽への高レベ
ル廃液の誤混入を極力防止することができ、混入を前提
とした冷却設備などを設ける必要がなく、設備の合理化
を図ることができるとともに、後処理も容易かつ安全に
行うことができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面に基づき詳細に説明する。図1は、この発明
の貯槽の浮上物分離装置を高レベル廃液貯槽の有機物の
分離に適用した場合の一実施の形態にかかる概略構成図
である。
【0019】この貯槽の浮上物分離装置である高レベル
廃液貯槽の有機物の分離装置20では、高レベル廃液貯
槽1のオーバーフロー配管4と有機物受槽6との間に分
離ポット21が設けてある。
【0020】この分離ポット21には、中間部側壁にオ
ーバーフロー配管4が接続されるとともに、底部にフリ
ーズドバルブ22が設けられて高レベル廃液貯槽1に連
通されている。
【0021】さらに、この分離ポット21に密度計23
としてバブリング式の密度計が備えられ、長さの異なる
2本の管からエアを吹き出させて背圧を測定することで
密度を演算で求めるようになっており、有機物と高レベ
ル廃液とを密度の違いによって検出できるようにしてあ
る。
【0022】また、この分離ポット21には、洗浄用の
水を供給する水供給管24が設けてある。
【0023】なお、他の構成は既に説明した図2と同一
であるので、同一部分に同一記号を記し、その説明は省
略する。
【0024】このような高レベル廃液貯槽の有機物の分
離装置20では、高レベル廃液貯槽1に設置した密度計
2で有機物の混入浮上が検知されると、水供給管3から
水が供給されて水位が上昇されるとともに、分離ポット
21のフリーズドバルブ22に液体窒素などが供給され
て分離ポット21の底部が閉じられる。
【0025】そして、高レベル廃液貯槽1の水位がオー
バーフロー配管4まで上昇すると、浮上物である有機物
が分離ポット21に送られ、分離ポット21を経た後、
有機物受槽6に送れられる。
【0026】そして、分離ポット21に設置した密度計
23で密度の高い高レベル廃液が分離ポット21の底部
に流入したことが検出されると、高レベル廃液貯槽1へ
の水の供給を停止し、有機物の分離を終了する。
【0027】この後、分離ポット21のフリーズドバル
ブ22を開いて高レベル廃液を高レベル廃液貯槽1に回
収するとともに、一定時間経過後、分離ポット21の設
けた水供給管24から洗浄用の水を送り、内部を洗浄し
て高レベル廃液貯槽1に洗浄水を回収する。
【0028】一方、水の供給で水位が上昇した高レベル
廃液貯槽1では、スチームジェットポンプ10に蒸気を
送って高レベル廃液の一部を回収貯槽11に回収して所
定の水位に戻し、通常の運転を再開する。
【0029】このような高レベル廃液貯槽の有機物の分
離装置20によれば、高レベル廃液貯槽1のオーバーフ
ロー配管4と有機物受槽6との間に分離ポット21を設
けて底部のフリーズドバルブ22で高レベル廃液貯槽1
と連通するすることで、分離ポット21内に残留する高
レベル廃液を高レベル廃液貯槽1に回収することがで
き、分離ポット21を高レベル廃液の残留を前提とする
設計にする必要がなく、設備の簡素化を図ることができ
る。
【0030】また、この高レベル廃液貯槽の有機物の分
離装置20によれば、分離ポット21内に密度計23を
設けたので、分離ポット21の底部に高レベル廃液が流
入すると、直ちにこれを検出することができ、分離ポッ
ト21から有機物受槽6への高レベル廃液の流入を極力
防止することができ、有機物受槽6を高レベル廃液の混
入を前提とする設計にする必要がなく、設備の簡素化を
図ることができる。
【0031】さらに、この高レベル廃液貯槽の有機物の
分離装置20によれば、分離ポット21に洗浄用の水供
給管24を設けたので、分離ポット21の底部に高レベ
ル廃液が流入しても、これをフリーズドバルブ22を介
してこうレベル廃液貯槽1に戻すことができるととも
に、洗浄により一層確実に分離ポット21の高レベル廃
液の残留を防止することができる。
【0032】これら発明により、分離された有機物を処
理する場合にも放射能濃度が高まらず、比較的取扱が容
易になり、被爆量も少なくなる。
【0033】なお、上記実施の形態では、原子力プラン
トの高レベル廃液を貯蔵する高レベル廃液貯槽の有機物
の分離を行う場合で説明したが、これに限らず、貯蔵液
上に浮かぶ浮上物の分離に広く適用できるものである。
【0034】
【発明の効果】以上、一実施の形態とともに詳細に説明
したように、この発明の請求項1記載の貯槽の浮上物分
離装置によれば、貯槽のオーバーフロー配管と浮上物受
槽との間に分離ポットを設け、この分離ポットの底部に
フリーズドバルブを設けて貯槽と連通するようにしたの
で、分離ポットに貯蔵液を残留させることなく、回収す
ることができる。
【0035】また、この発明の請求項2記載の貯槽の浮
上物分離装置によれば、高レベル廃液に浮上する有機物
をオーバーフローさせて分離ポットに導き、この分離ポ
ットに設けた密度計で高レベル廃液と有機物を検知して
分離でき、一層確実に有機物受槽への高レベル廃液の混
入を防止することができる。
【0036】さらに、この発明の請求項3記載の貯槽の
浮上物分離装置によれば、分離ポットに洗浄用の水供給
管を設けるようにしたので、分離ポットに高レベル廃液
等の貯蔵液が混入しても完全に貯槽に戻すことができ
る。
【0037】これら発明により、有機物受槽への高レベ
ル廃液の誤混入を極力防止することができ、混入を前提
とした冷却設備などを設ける必要がなく、設備の合理化
を図ることができるとともに、後処理も容易かつ安全に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の貯槽の浮上物分離装置を高レベル廃
液貯槽の有機物の分離に適用した場合の一実施の形態に
かかる概略構成図である。
【図2】従来の高レベル廃液貯槽の有機物を分離する場
合の説明図である。
【符号の説明】
1 高レベル濃縮廃液貯槽 2 密度計 3 水供給管 4 オーバーフロー配管 6 有機物受槽 7 ポンプ 8 計量槽 9 処理施設 10 スチームジェットポンプ 11 回収貯槽 20 高レベル廃液貯槽の有機物の分離装置 21 分離ポット 22 フリーズドバルブ 23 密度計 24 水供給管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯蔵液上に浮かぶ浮上物を水位を上昇し
    て分離する貯槽の浮上物分離装置であって、貯槽のオー
    バーフロー配管と浮上物受槽との間に分離ポットを設け
    る一方、この分離ポットの底部にフリーズドバルブを介
    して前記貯槽と連通してなることを特徴とする貯槽の浮
    上物分離装置。
  2. 【請求項2】 前記貯槽を高レベル廃液貯槽とするとと
    もに、浮上物を有機物とし、前記分離ポットに高レベル
    廃液と有機物を検知する密度計を設けてなることを特徴
    とする請求項1記載の貯槽の浮上物分離装置。
  3. 【請求項3】 前記分離ポットに洗浄用の水供給管を設
    けたことを特徴とする請求項1または2記載の貯槽の浮
    上物分離装置。
JP15591497A 1997-05-29 1997-05-29 貯槽の浮上物分離装置 Pending JPH10332888A (ja)

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JP15591497A JPH10332888A (ja) 1997-05-29 1997-05-29 貯槽の浮上物分離装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100941871B1 (ko) 2009-06-30 2010-02-11 차동민 오물 수거탱크의 오물 넘침 방지시스템
KR101368429B1 (ko) * 2011-07-13 2014-03-03 주식회사 포스코 포집 장치 및 이를 이용한 포집 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100941871B1 (ko) 2009-06-30 2010-02-11 차동민 오물 수거탱크의 오물 넘침 방지시스템
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