JPH10331672A - エンジン補助ブレーキ装置 - Google Patents

エンジン補助ブレーキ装置

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JPH10331672A
JPH10331672A JP9142126A JP14212697A JPH10331672A JP H10331672 A JPH10331672 A JP H10331672A JP 9142126 A JP9142126 A JP 9142126A JP 14212697 A JP14212697 A JP 14212697A JP H10331672 A JPH10331672 A JP H10331672A
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Japan
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exhaust
cylinder
compression
engine
sectional area
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JP9142126A
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Seiji Okada
誠二 岡田
Takashi Takahashi
孝 高橋
Kazuhiro Muta
和弘 牟田
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D13/00Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing
    • F02D13/02Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing during engine operation
    • F02D13/04Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing during engine operation using engine as brake
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L13/00Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
    • F01L13/06Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for braking
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D9/00Controlling engines by throttling air or fuel-and-air induction conduits or exhaust conduits
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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    • F02B37/02Gas passages between engine outlet and pump drive, e.g. reservoirs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02B37/24Control of the pumps by using pumps or turbines with adjustable guide vanes
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガスエネルギを利用した過給機を備えたエ
ンジンにおいて、パワータード効果を最大限に引き出し
得るエンジン補助ブレーキ装置を提供する。 【解決手段】 排ガス流量を調整可能な可変ノズルをそ
の上流側に備えた排気タービン、およびこの排気タービ
ンに連動して内燃機関に対する吸気を過給する吸気コン
プレッサを備えてなり、車両の運転状態に応じて可変ノ
ズルを排気系の通路断面積が小さくなる方向に作動させ
ると共に、圧縮行程上死点付近にてシリンダを選択的に
連通させてその圧縮圧を解放する、例えば排気弁や専用
の補助排気弁のポート開口面積をシリンダのボア断面積
の6.5%以上に設定し、これによって最大限の吸収馬
力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排気ガスを利用した
過給機(ターボチャージャ)を備えた内燃機関であっ
て、更に内燃機関のシリンダを排気系に連通させて該シ
リンダ内の圧縮圧を開放して高い吸収馬力(制動力)を
得るようにした圧縮圧開放手段を備えたエンジン補助ブ
レーキ装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】内燃機関の出力の向上を図るべ
く、内燃機関からの排気ガスを利用して吸気系に設けら
れた過給機を作動させることで該内燃機関に対する吸気
を過給する技術がある。このような過給技術はターボチ
ャージャと称され、排気系に設けられた排気タービン
と、吸気系に設けられて上記排気タービンに連結された
吸気コンプレッサとからなる。また最近では、排気ター
ビンの上流に設けた可変ノズルを用いて上記排気タービ
ンに導入する排気の流量(排気速度)を内燃機関の運転
状態に応じて可変制御し、これによって過給量を調整す
ることも行われており、VG(バリアブル・ジオメトリ
ー)ターボと称されている。
【0003】一方、車両の制動時に、内燃機関のシリン
ダをその排気系に連通させて該シリンダ内の圧縮圧を開
放し、これによって高い吸収馬力(制動力)を得る技術
があり、圧縮圧開放式エンジンブレーキと称されてい
る。この種の圧縮圧開放式エンジンブレーキは、基本的
には内燃機関の圧縮行程上死点付近にて、シリンダ内の
圧縮された混合気を排気系に逃がすことで、次の燃焼行
程におけるピストンの下降時に負の仕事をさせ、これに
よって高い吸収馬力であるエンジン制動力を得るもので
ある。
【0004】特に実開昭61−159639号公報に
は、この種の圧縮圧開放式エンジンブレーキを前述した
ターボチャージャ(VGターボ)を備えた内燃機関に組
み込むことで、圧縮行程上死点付近における圧縮圧開放
直前の圧縮圧を過給によって高めておき、これによって
吸収馬力(制動効果)の向上を図る技術が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記先行技術
によると圧縮圧開放式エンジンブレーキは、専用の補助
排気弁(第3弁)を燃焼室頂部に組み込んでおき、通常
の燃焼サイクルで規定されるタイミングとは別に上記補
助排気弁を強制的に開弁することによって実現される。
即ち、燃焼室の頂部には吸気弁,排気弁に加えて圧縮圧
開放式エンジンブレーキ用の補助排気弁が更に組み込ま
れることになる。更に従来の予燃焼方式のエンジンにあ
っては、一般的にその燃焼室の頂部に予燃焼装置が形成
されることが多い。
【0006】この為、各弁のポート面積(弁のポート
径)に自ずと制約が生じ、補助排気弁により開閉される
補助排気ポートの開孔面積が、排気弁により開閉される
排気ポートに比較して際立って小さくなることが否めな
い。従って補助排気弁タイプの圧縮圧開放式エンジン補
助ブレーキに前述したVGターボを組み合わせることで
圧縮圧の向上を狙っても、期待する程の制動効果が得ら
れないと言う問題があった。
【0007】ちなみに上記圧縮圧開放式エンジンブレー
キ用の補助排気弁のポート開口面積を大きく設定すれ
ば、理論的には圧縮圧の開放効果を大きくすることがで
きるので圧縮圧開放式エンジンブレーキ時における吸収
馬力を大きく設定することができる。しかし通常、エン
ジンの出力性能の仕様に応じて吸気弁や排気弁の大きさ
を決定した後、これらの吸気弁や排気弁の大きさの制約
の上で圧縮圧開放式エンジンブレーキ用の補助排気弁の
大きさが決定される。従ってシリンダのボア径との関係
と相俟って補助排気弁の径を十分に大きくすることはで
きず、補助排気弁のポート開口面積を比較的小さく設定
せざるを得ない。これ故、圧縮圧開放式エンジンブレー
キの能力を最大限に引き出していないのが実情である。
【0008】尚、排気弁を用いて圧縮圧開放式エンジン
ブレーキを実現する場合においても、排気弁の大きさ自
体が吸気弁の大きさやシリンダのボア径等に応じて決定
されので、圧縮圧開放式エンジンブレーキの能力もこれ
に依存することになり、必ずしも圧縮圧開放式エンジン
ブレーキの能力を最大限に引き出しているとは言い難
い。即ち、エンジン性能の仕様に応じて排気弁の大きさ
が決定されるので、その大きさによって最大の圧縮圧開
放式エンジンブレーキ効果が得られるとは言い難い。
【0009】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、圧縮圧開放式エンジンブレーキ
効果を最大限に引き出すことのできるエンジン補助ブレ
ーキ装置を提供することにある。特に本発明は排ガスエ
ネルギを利用した過給機によりシリンダ内の圧縮圧を高
めて、その高い圧縮圧を効果的に排出することで圧縮圧
開放式エンジンブレーキの作用を十分に発揮させて高い
吸収馬力を得ることができ、更にはその排気バルブや排
気ポートの設計指標を与えることのできるエンジン補助
ブレーキ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係るエンジン補助ブレーキ装置は、内燃機
関の排気系の通路断面積を変更する可変ノズルを、その
上流側に備えた排気タービンと、この排気タービンに連
動して前記内燃機関に対する吸気を過給する吸気コンプ
レッサとを備える共に、前記内燃機関のシリンダのボア
断面積に対して前記排気系への連通断面積が6.5%以
上に設定された、例えば排気弁や圧縮圧開放式エンジン
ブレーキ用の補助排気弁からなり、前記シリンダと前記
排気系とを連通する排気連通手段を備え、車両の運転状
態に応じて前記内燃機関の排気行程および圧縮行程上死
点付近にて前記排気連通手段を連通させて前記シリンダ
内の圧縮圧を開放させると共に、前記可変ノズルを前記
排気系の通路断面積を小さくする方向へ作動させる制御
手段を備えたことを特徴としている。
【0011】即ち、本発明は排気ガスを利用して過給す
るターボチャージャを備えた内燃機関において、運転状
態に応じて通常の燃焼サイクル・タイミング以外、具体
的には圧縮行程上死点付近にて、前記内燃機関のシリン
ダとその排気系とを選択的に連通する、例えば排気弁や
圧縮圧開放式エンジンブレーキ用の補助排気弁からなる
排気連通手段を駆動して前記シリンダ内の圧縮圧を開放
する圧縮圧開放手段を備えると共に、この圧縮圧開放時
における前記排気連通手段の排気系への連通断面積、例
えばそのポート開口面積を前記シリンダのボア断面積の
6.5%以上に設定したことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係るエンジン補助ブレーキ装置について説明
する。図1はその全体構成を模式的に示すもので、多気
筒エンジン1における任意の気筒の排気側プッシュロッ
ド8と、これとは異なる気筒の排気弁4とを接続する油
路11に沿って切断した模式的な断面図であり、ロッカ
アーム10の中央の破断線を境にしてそれぞれ左右で異
なる気筒の断面図を示している。このエンジン1には圧
縮圧開放式エンジンブレーキ100や、吸気を排気圧に
より過給するターボチャージャ102が設けられてい
る。本発明に係るエンジン補助ブレーキ装置は、主に上
記エンジンブレーキ100とターボチャージャ102と
により構成されている。
【0013】圧縮圧開放式エンジンブレーキ100につ
いて簡単に説明すると、このエンジンブレーキ100は
従来の圧縮圧開放式エンジン補助ブレーキと略同様に構
成されている。即ち、図1に示すように排気側プッシュ
ロッド8の上端部は、ロッカシャフト6に軸支された排
気側ロッカアーム10の端部に当接しており、一方、プ
ッシュロッド8の下端部は、クランクシャフトの回転に
応じて回転駆動されるカム(図示省略)に当接してい
る。これによりプッシュロッド8はカムの回転駆動に応
じて上下方向に往復動してロッカアーム10を揺動させ
るようになっている。
【0014】またシリンダヘッド2には2つの排気弁
4,4に当接し、且つこれらの排気弁4,4を同時に開閉
駆動し得るバルブブリッジ5が設けられており、各ロッ
カアーム10の先端部は上記のバルブブリッジ5に当接
している。従って上記ロッカアーム10が揺動すると、
これに応じて排気連通手段としての排気弁4,4が同時
に開閉駆動されるようになっている。
【0015】一方、各気筒の排気側プッシュロッド8
と、これに対応する気筒の排気弁4とは油路11を介し
て接続されている。この油路11は、図1に示す気筒の
ピストン21が圧縮工程上死点近傍になったとき、排気
行程を迎える気筒のプッシュロッド8に接続される。ま
た図示するように、各油路11のプッシュロッド側端部
には第1油室12aが形成されており、この第1油室1
2aにはプッシュロッド8に当接して前記油路11内を
往復動するマスタピストン12bが嵌挿されている。
【0016】また各気筒の一方の排気弁4の上部の油路
11内には、第2油室13aが形成されており、この第
2油室13aには上記油路11を介して供給される作動
油圧に応じて往復動するスレーブピストン13bが設け
られている。更にスレーブピストン13bの下方には、
このスレーブピストン13bと排気弁4とに当接して該
スレーブピストン13bからの駆動力を排気弁4に伝達
する作動ロッド17が設けられている。この機構よりロ
ッカアーム10とは独立に、スレーブピストン13bの
駆動に応じて排気弁4を駆動し得るようになっている。
【0017】更に油路11の他端部側(図中右側)に
は、逆止弁(コントロールバルブ)14と電磁弁(ソレ
ノイドバルブ)15とが設けられいる。この電磁弁15
は、その制御手段としてのコントローラ(ECU)16
により駆動される。また電磁弁15の先方には、所定圧
の作動油を供給し得る作動油供給部(図示省略)が設け
られている。尚、電磁弁15の作動に伴って油路11内
に高圧作動油が供給されると、これによってスレーブピ
ストン13bには所定圧の作動油が印加される。しかし
この作動油圧は、これだけではスレーブピストン13b
を押し下げることはできないような圧力に設定されてい
る。従って圧縮圧開放式エンジンブレーキ100の作動
は、コントローラ16からの制御信号により電磁弁15
をオンにして、所定圧の作動油を作動油供給部から各油
路11に供給することにより達成される。この際、作動
油は上述の逆止弁を介して油路11内に供給されるの
で、油路11内は所定圧状態に保たれる。
【0018】一方、第1油室12aでは、排気側プッシ
ュロッド8によりマスタピストン12bが往復駆動され
て油圧が発生する。このマスタピストン12bの作動に
よって前記作動油供給部から供給された作動油の圧力が
高められ、第2油室13aのスレーブピストン13bに
作用する。この高圧の作動油圧によって、即ち、マスタ
ピストン12bの往復動に応じてスレーブピストン13
bおよび作動ロッド17が駆動される。そしてスレーブ
ピストン13bおよび作動ロッド17の作動により排気
弁4がロッカアーム10による開閉タイミングとは異な
るタイミングで開閉駆動されるようになる。
【0019】尚、図1中に示す符号19は、電磁弁15
をオフにして油路11内が低圧になったときに、マスタ
ピストン12bを排気側プッシュロッド8から隔離する
ためのフラットスプリングである。ここで圧縮圧開放式
エンジンブレーキ100の作動時における各気筒の排気
弁4,4の開閉タイミングについて説明すると、図1に
示す気筒の吸気弁は、通常時と同様にピストン21が下
死点を通過した直後に閉じられ、このタイミングから圧
縮工程が開始する。一方、圧縮行程から膨張行程からへ
の移行時、即ち、ピストン21が圧縮上死点近傍にある
ときには、排気を開始する気筒(この場合には油路11
の第1油室12a側が接続された気筒)の排気側プッシ
ュロッド8の作動に応じてスレーブピストン13bが駆
動され、これに伴って排気弁4,4が開弁駆動される。
従ってピストン21により燃焼室20で高圧状態に圧縮
された空気が排気弁4,4から排出される。同様に他の
気筒の排気弁も、これに対応した気筒の排気側プッシュ
ロッドの駆動タイミングに応じて開閉駆動される。そし
て各気筒において上述した如く排気弁4が作動すること
により、シリンダ22内での圧縮仕事が増大して、エン
ジン1のエンジンブレーキ力が大きくなるようになって
いる。
【0020】尚、圧縮圧開放式エンジンブレーキ100
の作動時には、燃料のシリンダ内への供給は停止され
る。また車両の、例えば運転席(図示省略)近傍には図
示しないエンジンブレーキ装置用のオンオフスイッチが
設けられており、ドライバがこのオンオフスイッチを操
作することにより、圧縮圧開放式エンジンブレーキ10
0の作動・非作動が切り替えられるようになっている。
【0021】ところで上述したように、このエンジン補
助ブレーキ装置には、排気圧による排気エネルギにより
吸気を過給する、所謂ターボチャージャ102が設けら
れている。このターボチャージャ102は、主にエンジ
ン1の排気通路103に介装されて排気ガスの排気エネ
ルギを受けて回転する排気タービン121と、エンジン
1の吸気通路104に介装されて上記排気タービン12
1の回転力により回転して吸入空気(吸気)を圧縮する
吸気コンプレッサ122とからなる。
【0022】尚、排気通路103上にはタービンハウジ
ング103Aが設けられ、排気タービン121はこのタ
ービンハウジング103A内に設けられている。同様に
吸気通路104にはコンプレッサハウジング104Aが
設けられており、このコンプレッサハウジング104A
内に吸気コンプレッサ122が設けられている。また排
気タービン121と吸気コンプレッサ122とはタービ
ンシャフト123により接続されており、吸気コンプレ
ッサ122は、排気タービン121の回転数に応じた回
転数で回転するようになっている。
【0023】ところで上述したタービンハウジング10
3Aには、排気タービン121に衝突する排気ガスの速
度を調整するための排気絞り手段105が設けられてい
る。この排気絞り手段105は、図1に示すようにター
ビンハウジング103Aに取り付けられた可変ノズル1
51と、この可変ノズル151の開度を調整するアクチ
ュエータ152とからなる。そして制御手段としてのコ
ントローラ(ECU)16からの作動制御信号に基づい
てアクチュエータ152の作動が制御されるようになっ
ている。このようにして制御される可変ノズル151の
開度を絞ることで排気タービン121に衝突する排気ガ
スの流速が速められ、逆に可変ノズル151の開度を開
放することで排気ガスの流速が遅くされる。このような
排気タービン121の可変ノズル151は、VG(Vari
able Geometry:可変ガイドベーン)と称される。
【0024】ちなみに可変ノズル151は、例えば排気
タービン127のタービンブレードの周囲に等間隔に配
列された複数のノズルベーンからなり、ノズルベーンの
開度を可変することによって上記排気ガス流量(排気ガ
ス速度)を調整する。尚、可変ノズル(ノズルベーン)
151の可変調整は、車両の運転状態に応じて内燃機関
の作動を制御するエンジン制御ユニット(ECU)16
の制御の下でアクチュエータ152を駆動することによ
ってなされる。
【0025】また吸気コンプレッサ122の下流側に
は、該吸気コンプレッサ122によって圧縮されて吸気
マニホルド104内に導かれる吸気の圧縮圧(ブースト
圧)を検出する為のブースト圧センサ172が組み込ま
れている。前述したECU16は、このようなブースト
圧センサ172によって検出されるブースト圧を始めと
して、エンジンを運転制御するアクセル開度の情報、制
動操作を示すブレーキスイッチの情報、更にはエンジン
回転数等の情報を入力し、これらの情報を総合判定する
ことで車両の運転状態を監視している。そしてECU1
6は、車両の運転状態に応じて前記排気タービン121
の作動(アクチュエータ152の駆動)を制御し、また
前記電磁弁15を駆動することで排気弁4,4を開弁
し、シリンダ1内の圧縮圧を開放する。
【0026】さて上述したようにターボチャージャ10
2と圧縮圧開放式エンジンブレーキ100とを備えて構
成される内燃機関(エンジン)において、この発明に係
るエンジン補助ブレーキ装置が特徴とするところは、圧
縮行程上死点付近においてシリンダ22を排気系に連通
させて該シリンダ22内の圧縮圧を開放する排気系の連
通断面積を、前記シリンダ22のボア径によって規定さ
れるボア断面積の6.5%以上に設定したことを特徴と
している。
【0027】即ち、例えば排気弁4,4だけを開弁する
ことでシリンダ22内の圧縮圧を開放して圧縮圧開放式
エンジンブレーキ100を作用させる場合には、該排気
弁4,4によって排気系に連通される排気通路の断面
積、具体的には補助排気ポート4aにおけるポート開口
面積を、シリンダ22のボア断面積の6.5%以上に設
定している。即ち、 [ポート開口面積/ボア断面積]×100% ≧ 6.5
% なる関係に設定される。
【0028】図2はシリンダ22の圧縮圧を開放する為
のポート開口面積のボア断面積に対する割合を変えたと
きの吸収馬力の変化を示している。尚、実線Aは可変ノ
ズル付ターボチャージャ(VGターボ102)による過
給ありの場合の吸収馬力の変化特性であり、また破線B
は過給なしの場合の吸収馬力の変化特性である。この図
2に示すように、特に過給有りの場合、シリンダ22の
ボア断面積に対して排気ポートの開口面積を6.5%以
上に設定すれば、吸収馬力の増大効果がほぼ飽和する。
そしてこの条件にて最大限の圧縮圧開放式エンジンブレ
ーキ効果を得ることができる。
【0029】換言すれば、圧縮圧開放によるエンジンブ
レーキ効果を最大限に発揮させるには、シリンダ22の
圧縮圧を開放する為のポート開口面積が、そのボア断面
積の6.5%以上となるようにエンジン設計を行えば良
い。仮に上記ポート開口面積がボア断面積の6.5%未
満である場合には、最大限の吸収馬力を得ることができ
ず、エンジン自体が持つ制動特性を十分に発揮させ得な
いことになる。また従来技術に示されるように、排気ポ
ートに比べて小さな径の補助排気弁を例にとると、その
補助排気ポートの径はシリンダ22のボア径130mm
に対して5.5mm程度に設定されており、その補助排
気ポートの開口面積はボア断面積に対して0.17%程
度を占めるに過ぎない。従って或る程度の圧縮圧開放式
エンジンブレーキ効果を得ることはできるものの、圧縮
圧開放による最大限の吸収馬力を得ているとは言い難
い。
【0030】従って上述した如く圧縮圧開放用の、例え
ば補助排気弁8によって開弁されるポート開口面積をボ
ア断面積の6.5%以上に設定したエンジンによれば、
その吸収馬力を十分に高めて最大限の圧縮圧開放式エン
ジンブレーキ効果を得ることができる。特に可変ノズル
付ターボチャージャ(VGターボ102)を併用する
と、その過給効果と相俟って高い吸収馬力を得ることが
できる。つまりポート開口面積をボア断面積の0.17
%から6.4%に高めたときの吸収馬力の増大効果は、
VGターボ102を併用した方が飛躍的に大きく、圧縮
圧開放式エンジンブレーキ能力を十分に発揮させること
ができる。
【0031】即ち、ドライバの操作によりオン・オフス
イッチがオン状態となると、ECU16からアクチュエ
ータ152に対して可変ノズル152の作動制御信号が
出力され、これによって可変ノズル152は閉じ方向へ
作動する。また同時に圧縮圧開放式エンジンブレーキ1
00も作動し、排気バルブ4の一方を排気工程以外のタ
イミングである、圧縮行程上死点近傍にて開弁させる。
これにより吸気コンプレッサ122が高速回転駆動され
て吸気を過給し、シリンダ22内に大量の吸気が導入さ
れる。そして圧縮行程上死点近傍のタイミングにおい
て、前述した如くポート開口面積がボア断面積の6.5
%以上に設定された排気ポート4aから、シリンダ22
内の大量の吸気が一気に排出される為、大きな制動力を
得ることができる。
【0032】また本発明によれば、排気ポートの開口面
積をボア断面積の6.5%以上に設定することにより最
大限の圧縮圧開放式エンジンブレーキ効果を発揮させる
ことができるので、逆に最大限の圧縮圧開放式エンジン
ブレーキ効果を得る上での排気バルブや排気ポートの設
計指標を、上述したように排気ポートの開口面積をボア
断面積の6.5%以上に設定するとして効果的に与える
ことができる。
【0033】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではなく、弁構造の異なる種々形式のエンジンに
適用可能である。例えば図3(a)に示すように2つの排
気弁4,4を同時に開弁して圧縮圧開放式エンジンブレ
ーキを実現するエンジンにも同様に適用し得る。また図
3(b)に示すように、排気弁4と、圧縮圧開放式エンジ
ンブレーキ100の作動時にのみ開弁する補助排気弁4
0とを同時に開弁して圧縮圧開放式エンジンブレーキを
実現するエンジンにも適用可能である。この場合には上
記各排気弁4,40によって排気系に連通される排気通
路の断面積である排気ポートおよび補助排気ポートの各
ポート開口面積の和を、前記シリンダ22のボア断面積
の6.5%以上に設定すれば良い。
【0034】また図3(c)に示すように吸気弁50と排
気弁4とを2個ずつ備え、排気弁4の一方だけを開弁し
て圧縮圧開放式エンジンブレーキを実現するエンジン、
更には図3(d)に示すように吸気弁50と排気弁4とを
1個ずつ備え、圧縮圧開放式エンジンブレーキ専用の補
助排気弁40を備えたエンジンにも適用可能である。例
えばシリンダ1のボア径(直径)が130mmであり、
排気弁4とは独立に設けた1つの補助排気弁40だけを
開弁して圧縮圧を開放し、これによって吸収馬力を得る
場合には、該補助排気弁40により開口される補助排気
ポートの径(開口ポート径)を略33.5mmに設定す
れば良い。
【0035】更には図3(e)に示すように一対の吸気弁
50と排気弁4だけを備え、該排気弁4を開弁して圧縮
圧開放式エンジンブレーキを実現するエンジンにも適用
することができ、この場合には、該排気弁4よって排気
系に連通される排気通路の断面積である排気ポート4a
のポート開口面積をそのボア断面積の6.5%以上に設
定すれば良い。その他、本発明はその要旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るエンジ
ン補助ブレーキ装置よれば、排ガス流量を可変可能な排
気タービンを用いて吸気を過給するターボチャージャを
備えたエンジンにおいて、シリンダのボア断面積に対し
て排気系への連通断面積、例えば排気ポート開口面積が
6.5%以上に設定された排気連通手段を備え、車両の
運転状態に応じて排気連通手段を駆動すると共に、排気
タービンを高速回転させて吸気を過給しながら、前記シ
リンダ内の過給された高い圧縮圧を開放して吸収馬力を
得るので、簡易にして効果的に最大限の圧縮圧開放式エ
ンジンブレーキ効果を得ることができる。また最大限の
圧縮圧開放式エンジンブレーキ効果を得る上での設計指
標を効果的に与えることができる等の効果が奏せられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるターボチャージャ付きのエ
ンジンの概略構成を示す図。
【図2】シリンダのボア断面積に対する圧縮圧開放の為
のポート開口面積の変化に対する吸収馬力の変化特性を
示す図。
【図3】各種エンジンにおける吸気弁、排気弁、および
補助排気弁の構成と、圧縮圧開放の為に開弁される弁の
関係を示す図。
【符号の説明】
4 排気弁 4a 排気ポート 40 補助排気弁 22 シリンダ 121 排気タービン 122 吸気コンプレッサ 151 可変ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 9/04 F02D 23/00 K 23/00 F02B 37/12 301Q

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気系に設けられた排気ター
    ビンと、この排気タービンの上流側に設けられて前記排
    気系の通路断面積を変更する可変ノズルと、前記排気タ
    ービンに連動して前記内燃機関に対する吸気を過給する
    吸気コンプレッサと、前記内燃機関のシリンダのボア断
    面積に対して前記排気系への連通断面積が6.5%以上
    に設定され、前記シリンダと前記排気系とを連通する排
    気連通手段と、車両の運転状態に応じて前記内燃機関の
    排気行程および圧縮行程上死点付近にて前記排気連通手
    段を連通させて前記シリンダ内の圧縮圧を開放させると
    共に、前記可変ノズルを前記排気系の通路断面積が小さ
    くなる方向に作動させる制御手段とを具備したことを特
    徴とするエンジン補助ブレーキ装置。
JP9142126A 1997-05-30 1997-05-30 エンジン補助ブレーキ装置 Pending JPH10331672A (ja)

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