JPH10331663A - 内燃機関のアイドル回転数制御装置 - Google Patents

内燃機関のアイドル回転数制御装置

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JPH10331663A
JPH10331663A JP9144006A JP14400697A JPH10331663A JP H10331663 A JPH10331663 A JP H10331663A JP 9144006 A JP9144006 A JP 9144006A JP 14400697 A JP14400697 A JP 14400697A JP H10331663 A JPH10331663 A JP H10331663A
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air
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勇二 武田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アクティブマウントコントロール等の空気圧作
動機構が併設された内燃機関荷あっても、そのアイドル
回転数を目標回転数に好適に保持する。 【解決手段】エンジン11の吸気通路32にはスロット
ルバルブ46を迂回するバイパス通路49が設けられ、
同通路49の空気流通量はアイドルスピードコントロー
ルバルブ(ISCV)49aの開度制御により調節され
る。また、エンジン11はアクティブコントロールマウ
ン(ACM)61により支持され、同ACM61への空
気の給排は吸気通路32と連通する大気通路74、負圧
通路75及びバキュームスイッチングバルブ(VSV)
73等を介して行われる。そして、エンジン11のアイ
ドル時に負圧通路75から吸気通路32へ空気が流れる
ようなVSV73の駆動状態のとき、ISCV49aは
バイパス通路49aを流れる空気量が減少するよう駆動
制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のアイド
ル回転数制御装置に係り、詳しくはアクティブコントロ
ールマウント等の空気圧作動機構が併設された内燃機関
に採用されて好適なアイドル回転数制御構造の具現に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジン等の内燃機関
は、そのシリンダブロック内にピストンが往復移動可能
に設けられ、ピストンはコンロッドを介して内燃機関の
クランクシャフト(出力軸)に連結されている。そし
て、ピストンの往復移動は、コンロッドによりクランク
シャフトの回転へと変換されるようになっている。ま
た、シリンダブロックにはシリンダヘッドが取り付けら
れ、シリンダヘッドとピストンの頭部との間には燃焼室
が設けられている。更に、シリンダヘッドには、燃焼室
に連通する吸気通路及び排気通路と、燃焼室内へ向けて
燃料を噴射する燃料噴射弁と、燃焼室内の混合ガスに対
し点火を行なうための点火プラグとが設けられている。
【0003】そして、内燃機関の吸気行程においては、
吸気通路を介して燃焼室へ空気が吸入されるとともに、
燃料噴射弁から燃焼室へ向かって同燃焼室への吸入空気
量に対応した量の燃料が噴射され、その空気と燃料とか
らなる混合ガスが燃焼室に充填される。その後、内燃機
関の圧縮行程において、ピストンの移動により燃焼室内
の混合ガスが圧縮される。圧縮された混合ガスは点火プ
ラグにより点火されて爆発し、その爆発力によりピスト
ンが前記と逆方向に移動して内燃機関は爆発行程に移
る。その後、内燃機関の排気行程において、ピストンの
移動により燃焼室内の排気ガスが排気通路を介して外部
へ排出される。
【0004】こうした内燃機関においては、吸気通路を
介して燃焼室へ吸入される空気の量を調節するためのス
ロットルバルブが設けられ、同バルブが全閉になったと
きに内燃機関がアイドル状態になる。また、吸気通路に
はスロットルバルブを迂回するパイパス通路が設けら
れ、同通路にはアイドルスピードコントロールバルブ
(ISCV)が開度調節可能に設けられている。そし
て、内燃機関のアイドル時には、燃焼室へ吸入される空
気の大部分がバイパス通路を通過するため、上記ISC
Vを開度調節することにより、燃焼室へ吸入される空気
の量(結果的には混合ガスの量)が調整される。このよ
うにアイドル時の吸入空気量調整を行うことにより、内
燃機関のアイドル回転数が予め設定された目標回転数と
なるよう調整される。
【0005】ところで、上記内燃機関は緩衝材を有する
エンジンマウントを介して自動車に搭載され、同機関の
搭載状態においてはエンジンマウントの緩衝材により同
機関から車体への振動伝達が防止される。また、上記内
燃機関にあって、その振動は一定ではないため、こうし
たエンジンマウントにおいても、例えば内燃機関の高回
転時には緩衝材が柔らかくなり、低回転時には緩衝材が
固くなるなど、内燃機関の運転状態に応じて緩衝材の固
さが変更されることが望ましい。更に、内燃機関の振動
は混合ガスの爆発時に最も大きくなるため、その爆発に
合わせて緩衝材を柔らかくしたり固くしたりすれば、そ
の内燃機関の振動が好適に抑制されるようにもなる。
【0006】そこで、内燃機関の運転状態及び振動状態
に合わせて上記緩衝材の固さを可変にする、いわゆるア
クティブコントロールマウント(以下、ACMという)
が提案されている。こうしたACMは、ダイヤフラムの
変位に基づき容積変化する空気室を備え、その空気室に
充填される空気の量を調整することで緩衝材としての固
さが変更される。
【0007】ACMの空気室は、バキュームスイッチン
グバルブ(VSV)を介して、大気通路及び負圧通路に
接続されている。この大気通路は例えば内燃機関の吸気
通路におけるスロットルバルブよりも上流側と連通し、
負圧通路は上記吸気通路におけるスロットルバルブより
も下流側と連通している。一方、VSVは電磁ソレノイ
ドを備え、その電磁ソレノイドへの電圧印加をデューテ
ィ制御することにより、大気通路及びVSVを介して空
気室へ供給される空気の量、並びに空気室からVSV及
び負圧通路を介して吸気通路へ排出される空気の量が調
整される。即ち、電磁ソレノイドの電圧印加をデューテ
ィ制御することにより、ACMの空気室に充填される空
気の量が調整され、同ACMの緩衝材としての固さが調
整されるようになる。
【0008】また、こうしたACMにおいては、内燃機
関において混合ガスが爆発するときに空気室に所定量の
空気が充填され、爆発終了後には同空気室から空気が抜
かれるように上記デューティ制御が行われる。そして、
このデューティ制御を行うことによって、ACMは内燃
機関の振動が大きくなる混合ガスの爆発時のみ緩衝材と
して柔らかくなり、同機関の振動が好適に抑制されるこ
ととなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このようにACMにて
支持された内燃機関にあっては、VSVの駆動状態によ
っては同VSV側から負圧通路へ空気が流れる場合があ
る。この場合、VSV側から負圧通路へ流れた空気は、
スロットルバルブよりも下流側の吸気通路へ流れ、その
結果、燃焼室への吸入空気量が多くなる。そして、内燃
機関のアイドル時に、上記負圧通路から吸気通路への空
気の流入に基づき吸入空気量が増量すると、燃料噴射量
も増量されて燃焼室に充填される混合ガスが多くなり、
内燃機関のアイドル回転数が目標回転数よりも高くな
る。即ち、負圧通路から吸気通路へ空気が流入すると、
アイドル回転数を目標回転数に保持することができなく
なる。
【0010】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、アクティブマウントコント
ロール等の空気圧作動機構が併設された内燃機関にあっ
ても、アイドル回転数を目標回転数に好適に保持するこ
とのできる内燃機関のアイドル回転数制御装置を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明では、内燃機関に吸入される空
気の量を検出する吸入空気量検出手段と、同機関のアイ
ドル時に吸気通路を介して同機関に吸入される空気の量
を調整する吸入空気量調整手段を備えて同アイドル時に
おける機関回転数を所定の目標回転数に制御する内燃機
関のアイドル回転数制御装置において、大気が導入され
る大気通路及び前記吸気通路のスロットルバルブ下流に
接続された負圧通路を介した空気の給排に基づき作動す
る空気圧作動機構と、前記大気通路及び前記負圧通路と
前記空気圧作動機構との間の空気の給排を調整する空気
給排調整手段と、該空気給排調整手段が前記負圧通路か
ら前記吸気通路へ空気を流す調整状態にあるとき、前記
吸入される空気量が減量される方向に前記吸入空気量調
整手段の調整位置を補正する吸入空気量補正手段とを備
えた。
【0012】同構成にあっては、大気が導入される大気
通路及び内燃機関の吸気通路に接続された負圧通路と空
気圧作動機構との間の空気の給排は、空気給排調整手段
によって調整される。そして、空気給排調整手段が負圧
通路から吸気通路へ空気を流す調整状態にあるとき、吸
入空気量調整手段の調整位置は吸入空気量補正手段によ
って内燃機関の吸入空気量が減量される方向に補正され
る。そのため、上記負圧通路から吸気通路へ空気が流れ
ても、吸気通路を通過する空気の量が増加することはな
く、その空気量増加に基づく内燃機関のアイドル回転数
増加を防止し、同アイドル回転数を目標回転数に好適に
保持することができるようになる。
【0013】請求項2記載の発明では、前記吸入空気量
補正手段は、前記空気給排調整手段の調整位置に基づき
内燃機関への吸入空気量を補償し得る態様で前記吸入空
気量調整手段の調整位置補正量を決定するものとした。
【0014】同構成によれば、吸入空気量補正手段によ
る吸入空気量調整手段の調整位置補正量は、負圧通路か
ら吸気通路へ流れる空気の量に基づき細かく調整される
ようになる。そのため、負圧通路から吸気通路へ空気が
流れた場合において、より一層好適にアイドル回転数を
目標回転数に保持することができるようになる。
【0015】請求項3記載の発明では、前記吸入空気量
補正手段により補正される前記吸入空気量調整手段の調
整位置がその下限ガード値を下回る位置となるとき、前
記負圧通路から前記吸気通路へ流れる空気の量が減量さ
れる方向に前記空気給排調整手段の調整位置を補正する
空気給排補正手段を更に備えた。
【0016】同構成にあっては、吸入空気量補正手段に
より補正される吸入空気量調整手段の調整位置がその下
限ガード値を下回る位置となるときには、空気給排補正
手段により負圧通路から吸気通路へ流れる空気の量が減
量される方向に空気給排調整手段の調整位置が補正され
る。そのため、この場合に吸入空気量調整手段の調整位
置が過度に吸入空気量減量方向へ調整されることはなく
なる。仮に上記のように空気給排調整手段の調整位置を
補正しないとすると、吸入空気量調整手段の調整位置
は、内燃機関の吸入空気量を減量する方向へ徐々に調整
され、ついには同吸入空気量が最低値に達することにな
る。この状態にあっては、吸入空気量調整手段の調整位
置を更に吸入空気量減量方向へ調整しても同吸入空気量
が減量しなくなるため、その吸入空気量調整手段の調整
位置は吸入空気量減量方向の端の位置まで調整されるこ
ととなる。その結果、負圧通路から吸気通路へ空気が流
れなくなったとき、吸入空気量調整手段の調整位置は過
度に吸入空気量減量側に調整された状態になっているた
め、通常どおりアイドル回転数を目標回転数に保持する
べく吸入空気量調整手段の調整位置を吸入空気量増量方
向へ調整しても、その吸入空気量を直ちに増量させるこ
とができず、アイドル回転数が落ち込むおそれがある。
従って、吸入空気量補正手段により吸入空気量調整手段
の調整位置がその下限ガード値を下回る位置へと補正さ
れたときに、負圧通路から吸気通路へ流れる空気の量が
減量される方向へ空気給排調整手段の調整位置が補正さ
れる同構成によれば、上記アイドル回転数の落ち込みを
抑制することができるようになる。
【0017】請求項4記載の発明では、前記空気給排補
正手段は、前記負圧通路から前記吸気通路への空気の流
入が禁止されるよう前記空気給排調整手段の調整位置補
正量を決定するものとした。
【0018】同構成にあっては、吸入空気量補正手段に
より補正される吸入空気量調整手段の調整位置がその下
限ガード値を下回る位置となるときには、空気給排補正
手段により負圧通路から吸気通路への空気の流入が禁止
されるよう空気給排調整手段の調整位置補正量が決定さ
れる。そのため、この場合に吸入空気量調整手段の調整
位置が過度に吸入空気量減量方向へ調整されるのを、よ
り一層好適に防止することができるようになる。
【0019】請求項5記載の発明では、前記吸入空気量
補正手段により補正される前記吸入空気量調整手段の調
整位置がその下限ガード値を下回る位置となるとき、前
記空気給排調整手段が前記負圧通路から前記吸気通路へ
流す空気の量を増量する調整状態にあることを条件に、
前記吸入空気量調整手段の下限ガード値をより小さい値
に変更する下限ガード値変更手段を更に備えた。
【0020】一般に、吸入空気量調整手段の調整位置に
おける下限ガード値は、その吸入空気量調節手段の寸法
公差等を考慮して大きめに設定されているため、同手段
の調整位置が下限ガード値と同じになっているときで
も、同手段の調整位置を更に吸入空気量減量方向に調整
して吸入空気量を更に少なくすることは可能である。同
構成にあっては、空気給排調整手段が負圧通路から吸気
通路へ流す空気の量を増量する調整状態にあることを条
件に、吸入空気量調整手段の下限ガード値はガード値変
更手段によってより小さい値に変更される。このように
吸入空気量調整手段の下限ガード値をより小さい値に変
更することで、空気圧作動機構を作動可能な吸入空気量
調整手段における調整位置の領域を拡大することができ
るようになる。
【0021】請求項6記載の発明では、前記吸入空気量
調整手段の調整位置は前記アイドル時における機関負荷
並びにその目標回転数に応じて学習されるものであり、
前記下限ガード値変更手段により前記下限ガード値が変
更されるとき該学習を禁止する学習禁止手段を更に備え
た。
【0022】同構成によれば、吸入空気量調整手段の下
限ガード値がより小さい値に変更されたとき、本来は制
御が行われない調整位置領域にて吸入空気量調整手段の
調整位置制御がなされるため、アイドル回転数が不安定
になる可能性がある。このようにアイドル回転数が不安
定になる吸入空気量調整手段の調整位置は、アイドル時
における機関負荷並びにその目標回転数に応じて学習さ
れることが学習禁止手段によって禁止される。従って、
不適正な吸入空気量調整手段の調整位置が学習されるの
を防止することができるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明を直列四気筒の自動車用
エンジンに適用した第1実施形態を図1〜図14に従っ
て説明する。
【0024】図1に示すように、エンジン11のシリン
ダブロック11aには四つのピストン(図1には一つの
み図示)12が往復移動可能に設けられ、ピストン12
はコンロッド13を介してエンジン11の出力軸である
クランクシャフト14に連結されている。ピストン12
の往復移動は、このコンロッド13によりクランクシャ
フト14の回転へと変換されるようになっている。
【0025】クランクシャフト14にはシグナルロータ
14aが取り付けられている。このシグナルロータ14
aの外周部には、複数の突起14bがクランクシャフト
14の軸線を中心とする等角度毎に設けられている。ま
た、シグナルロータ14aの側方には、クランクセンサ
14cが設けられている。そして、クランクシャフト1
4が回転して、シグナルロータ14aの各突起14bが
順次クランクセンサ14cの側方を通過することによ
り、同センサ14cからはそれら各突起14bの通過に
対応したパルス状の検出信号が出力されるようになる。
【0026】一方、シリンダブロック11aには、エン
ジン11における冷却水の水温を検出するための水温セ
ンサ11bが設けられている。また、シリンダブロック
11aの上端にはシリンダヘッド15が設けられ、シリ
ンダヘッド15とピストン12との間には燃焼室16が
設けられている。この燃焼室16には、シリンダヘッド
15に設けられた吸気ポート17及び排気ポート18が
連通している。更に、それら吸気ポート17及び排気ポ
ート18には、それぞれ吸気バルブ19及び排気バルブ
20が設けられている。
【0027】シリンダヘッド15には、上記吸気バルブ
19及び排気バルブ20を開閉駆動するための吸気カム
シャフト21及び排気カムシャフト22が回転可能に支
持されている。これら吸気及び排気カムシャフト21,
22はタイミングベルト(図示せず)を介してクランク
シャフト14に連結され、同ベルトによりクランクシャ
フト14の回転が吸気及び排気カムシャフト21,22
へ伝達されるようになっている。そして、吸気カムシャ
フト21が回転すると、吸気バルブ19が開閉駆動され
て、吸気ポート17と燃焼室16とが連通・遮断され
る。また、排気カムシャフト22が回転すると、排気バ
ルブ20が開閉駆動されて、排気ポート18と燃焼室1
6とが連通・遮断されるようになっている。
【0028】シリンダヘッド15において、排気カムシ
ャフト22の側方には、同シャフト22の外周面に設け
られた突起22aを検出して検出信号を出力するカムセ
ンサ22bが設けられている。そして、排気カムシャフ
ト22が回転すると、同シャフト21の突起22aがカ
ムセンサ22bの側方を通過する。この状態にあって
は、カムセンサ22bから上記突起22aの通過に対応
した所定間隔毎に検出信号が出力されるようになる。
【0029】吸気ポート17及び排気ポート18には、
それぞれ吸気管30及び排気管31が接続されている。
この吸気管30内及び吸気ポート17内は吸気通路32
となっており、排気管31内及び排気ポート18内は排
気通路33となっている。
【0030】吸気管30の上流端には、エアフローメー
タ34が設けられている。このエアフローメータ34
は、吸気通路32を介して燃焼室16へ吸入される空気
の量を検出し、その検出された吸入空気量に対応した出
力信号を発生する。一方、吸気管30の下流端には、燃
焼室16内へ向かって燃料を噴射するための燃料噴射弁
50が設けられている。この燃料噴射弁50は、吸気通
路32内の空気が燃焼室16へ吸入されるとき、燃焼室
16へ向けて燃料を噴射し、燃料及び空気からなる混合
ガスを形成する。
【0031】また、吸気通路32内において、エアフロ
ーメータ34よりも下流側には、スロットルバルブ46
が設けられている。スロットルバルブ46の開度(スロ
ットル開度)は、自動車の室内に設けられたアクセルペ
ダル47の踏込量(アクセル開度)に基づき調節され、
このスロットルバルブ46の開度調節により燃焼室16
内へ吸入される空気の量が調節される。そして、スロッ
トルバルブ46の近傍にはスロットルセンサ46aが設
けられている。このスロットルセンサ46aは、スロッ
トル開度を検出して同開度に対応した出力信号を発生す
る。
【0032】更に、吸気通路32には、スロットルバル
ブ46を迂回して同バルブ46の上流側と下流側とを連
通するバイパス通路49が接続されている。このバイパ
ス通路49には、同通路49を流れる空気流量を調節す
るリニアソレノイド式のアイドル・スピード・コントロ
ール・バルブ(ISCV)49aが設けられている。そ
して、ISCV49aは電磁ソレノイド49bに対する
印加電圧のデューティ制御に基づいて開度調節され、そ
の開度調節によりバイパス通路49を流れる空気(以
下、ISCV空気という)の量が調節される。
【0033】ここで、ISCV空気量と上記デューティ
比との関係を図5のグラフに示す。このグラフから明ら
かなように、上記デューティ比が20%以上の場合に
は、当該デューティ比の増加に対応してISCV空気量
が増加する。また、上記デューティ比が20%以下の場
合、ISCV空気量は、最低値になるとともに当該デュ
ーティ比の変化に対して一定となる。これはISCV4
9aは、デューティ比が20%以下になって開度が小さ
くなっても、ISCV空気量が少なくならない弁構造と
なっているためである。従って、本実施形態において
は、デューティ比20%という値がISCV49aの開
度に対応する下限ガード値として設定されている。
【0034】一方、シリンダヘッド15には、燃焼室1
6内に充填された混合ガスに対して点火を行うための点
火プラグ51が設けられている。この点火プラグ51
は、エンジン11に設けられたディストリビュータ52
を介して、図示しないイグナイタに接続されている。点
火プラグ51の点火タイミングは、そのイグナイタが出
力する高電圧の出力タイミングによって決定される。そ
のため、イグナイタからの高電圧の出力タイミングを変
更することにより、エンジン11の点火時期を調整する
ことができるようになる。
【0035】こうしたエンジン11にあっては、その吸
気行程において、ピストン12の下降により燃焼室16
内に負圧が発生し、その負圧により燃焼室16へ吸気通
路32を介して空気が吸入される。また、燃料噴射弁5
0からは、燃焼室16に吸入される空気の量に対応した
量の燃料が同燃焼室16へ向かって噴射され、その結
果、燃焼室16には空気と燃料とからなる混合ガスが充
填される。
【0036】その後、エンジン11の圧縮行程におい
て、ピストン12の上昇により、燃焼室16内の混合ガ
スは圧縮される。燃焼室16内で圧縮された混合ガス
は、点火プラグ51により点火されて爆発し、その爆発
力によってピストン12が下降してエンジン11は爆発
行程に移る。この爆発行程により、エンジン11は駆動
力を得ることとなる。こうして燃焼室16内で燃焼した
混合ガスは、エンジン11の排気行程において、ピスト
ン12の上昇により排気ガスとして排気通路33を介し
外部へ排出される。
【0037】また、エンジン11がアイドル状態のとき
には、アクセルペダル47の踏込量が「0」で、且つス
ロットルバルブ46が全閉になるため、燃焼室16へ吸
入される空気はその大部分がパイパス通路49を通過す
ることとなる。従って、エンジン11がアイドル状態の
場合には、ISCV49aを開度調節して燃焼室16へ
吸入される空気の量を調節することにより、エンジン1
1のアイドル回転数が調節されるようになる。
【0038】上記のように構成されたエンジン11が自
動車のエンジンルーム内に搭載されたとき、同エンジン
11のクランクシャフト14は例えば自動変速機を介し
て自動車の車輪に駆動連結される(自動変速機及び車輪
は共に図示せず)。また、エンジンルーム内に搭載され
たエンジン11は、自身の緩衝材としての固さを適宜に
変更可能なアクティブコントロールマウント(ACM)
61によって支持されている。このACM61の詳細な
構造を図2に示す。
【0039】同図に示されるように、ACM61は底が
塞がれた筒状の本体ケース62を備えている。この本体
ケース62は、エンジンルーム内のメンバ(図示せず)
に車体側ブラケット63を介して連結されている。本体
ケース62の内側底部には緩衝ゴム64が充填され、そ
の緩衝ゴム64よりも図中上側に位置する本体ケース6
2内には隔離部材65が嵌め込まれている。
【0040】隔離部材65の図中上面には、シート状の
ダイヤフラム66が設けられている。このダイヤフラム
66の縁部全体は、隔離部材65の上部に嵌め込まれた
固定リング66aによって、同隔離部材65へ押圧され
ている。そして、ダイヤフラム66と隔離部材65との
間には空気室67が設けられ、隔離部材65及び本体ケ
ース62には上記空気室67に繋がる給排通路68が設
けられている。この給排通路68を介して空気室67へ
の空気の給排が行われることにより、空気室67の容積
が拡大・縮小するようになる。
【0041】本体ケース62の内部において、ダイヤフ
ラム66の図中上側にはゴム体69が嵌め込まれてい
る。このゴム体69には、エンジン11に取り付けられ
たエンジン側ブラケット70(図1)と連結される連結
具71が設けられている。また、ゴム体69と上記緩衝
ゴム64との間は、隔離部材65によって一対の流体室
72a,72bに区画されている。これら流体室72
a,72bはオイル等が充填され、同オイル等は隔離部
材65に設けられた図示しない連通路を介して連通して
いる。従って、自動車の車体やエンジン11が振動する
ことによりゴム体69が弾性変形すると、流体室72
a,72bの容積が変化するため、連通路を介して流体
室72a,72b間をオイル等の流体が行き来するよう
になる。
【0042】上記構成のACM61では、空気室67内
の空気量が多くなるほど緩衝材として柔らかくなり、空
気室67内の空気量が「0」のときに緩衝材として最も
固くなるため、空気室67内の空気量を調節することに
よってACM61の緩衝材としての固さ調整が行われ
る。こうしたACM61の固さ調整は、エンジン11の
高回転時に柔らかくするとともに低回転時には固くする
など、エンジン11の運転状態に応じて行われる。
【0043】また、このACM61においては通常、エ
ンジン11の燃焼室16内で混合ガスが爆発するときに
空気室67内に所定量の空気が保持され、それ以外のと
きには空気室67から空気が抜かれるようになる。この
ような空気室67に対する空気の給排を行うことで、混
合ガスの爆発時にACM61を緩衝材として柔らかく
し、混合ガスの爆発に起因するエンジン11の振動が好
適に抑制されるようになる。
【0044】次に、ACM61の空気室67へ空気を給
排するための空気給排機構を図1に基づき説明する。同
図に示されるように、ACM61の給排通路68は、バ
キュームスイッチングバルブ(VSV)73を介して、
大気通路74及び負圧通路75に接続されている。その
大気通路74は吸気通路32におけるスロットルバルブ
46よりも上流側と連通し、負圧通路75は吸気通路3
2におけるスロットルバルブ46よりも下流側と連通し
ている。負圧通路75には負圧タンク75aが設けられ
ている。
【0045】VSV73は弁体76と電磁ソレノイド7
7とを備えている。そのVSV73の駆動制御は、電磁
ソレノイド77への電圧印加をデューティ制御すること
によって行われる。そして、このデューティ制御にかか
るデューティ比が0%である場合、弁体76は図示しな
いコイルスプリングの付勢力により、給排通路68と負
圧通路75とを遮断するとともに、同給排通路68と大
気通路74とを連通する位置に保持される。一方、デュ
ーティ比が100%である場合、弁体76は給排通路6
8と負圧通路75とを連通するとともに、同給排通路6
8と大気通路74とを遮断する位置に移動する。また、
デューテイ比が0%と100%との間の値である場合、
弁体76は当該デューティ比に応じた上記二位置間の所
定位置に移動する。
【0046】こうしたVSV73の駆動制御により、大
気通路74及びVSV73を介して吸気通路32内の空
気がACM61の空気室67(図2)へ供給されるか、
若しくは同空気室67内の空気がVSV73及び負圧通
路75を介して吸気通路32へ排出されるかするように
なる。そして、ACM61の空気室67へ空気を適宜に
給排して同空気室67内の空気量を調節することで、A
CM61の緩衝材としての固さが調整されるようにな
る。また、上記デューティ制御実行と電磁ソレノイド7
7の消磁とを交互に行い、同デューティ制御を燃焼室1
6での混合ガスの爆発に合わせて行うようにすれば、そ
の爆発時にACM61が緩衝材として的確に柔らかくさ
れる。
【0047】なお、負圧通路75から吸気通路32へ流
入する空気(以下、ACM排出空気という)の量と、上
記デューティ比との関係は、図4のグラフに示すように
なる。このグラフから明らかなように、上記デューティ
比が0%及び100%の場合、ACM排出空気量は
「0」となる。また、デューティ比が30%〜70%の
間の値である場合、ACM排出空気量はデューティ比の
変化に対し一定で且つ最大値となる。更に、ACM排出
空気量は、上記デューティ比が0%〜30%間の値の場
合に同デューティ比の増加に対応して増量し、デューテ
ィ比が70%〜100%間の値の場合に同デューティ比
の増加に対応して減量するようになる。
【0048】このようにデューティ比が0%〜100%
の間の値となるときACM排出空気が生じるのは、当該
デューティ比では大気通路74と負圧通路75とが連通
する位置に弁体76が保持されるためである。即ち、大
気通路74と負圧通路75とが連通すると、スロットル
バルブ46よりも上流側の吸気通路32から大気通路7
4、VSV73及び負圧通路75を介して同バルブ46
よりも下流側の吸気通路32へ空気が流れ、ACM排出
空気が生じることとなる。
【0049】次に、本実施形態におけるアイドル回転数
制御装置の電気的構成を図3に基づいて説明する。この
アイドル回転数制御装置は、点火時期制御、燃料噴射時
期制御及び燃料噴射量制御など、エンジン11の運転状
態を制御するための電子制御ユニット(以下「ECU」
という)92を備えている。このECU92は、ROM
93、CPU94、RAM95及びバックアップRAM
96等を備える論理演算回路として構成されている。
【0050】ここで、ROM62は各種制御プログラム
や、その各種制御プログラムを実行する際に参照される
マップ等が記憶されるメモリであり、CPU94はRO
M93に記憶された各種制御プログラムやマップに基づ
いて演算処理を実行する。また、RAM95はCPU9
4での演算結果や各センサから入力されたデータ等を一
時的に記憶するメモリであり、バックアップRAM96
はエンジン11の停止時に保存すべきデータを記憶する
不揮発性のメモリである。そして、ROM93、CPU
94、RAM95及びバックアップRAM96は、バス
97を介して互いに接続されるとともに、外部入力回路
98及び外部出力回路99と接続されている。
【0051】外部入力回路98には、水温センサ11
b、クランクセンサ14c、カムセンサ22b、エアフ
ローメータ34、スロットルセンサ46a、車速センサ
78、シフトポジションスイッチ79及びエアコンスイ
ッチ80が接続されている。一方、外部出力回路99に
は、ISCV49a、燃料噴射弁50、VSV73が接
続されている。
【0052】なお、図1においては図示を割愛したが、
上記車速センサ78は、これも図示を割愛した自動変速
機に設けられたギヤの回転に基づき自動車の車速を検出
し、その検出した車速に対応した検出信号を出力するも
のである。また、シフトポジションスイッチ79は、自
動変速機におけるシフトレバーの切換位置に対応した位
置信号を出力するものである。更に、エアコンスイッチ
80は、自動車に設けられたエアコンのオン・オフに対
応したオン・オフ信号を出力するものである。
【0053】次に、VSV73駆動用のデューティ比を
算出及び記憶する手順について、図6及び図7を参照し
て説明する。この図6及び図7は、上記デューティ比を
算出及び記憶するための処理ルーチンを示すフローチャ
ートである。同処理ルーチンは、ECU92を通じて所
定クランク角毎の角度割り込みにて実行される。
【0054】同処理ルーチンにおいてECU92は、ス
テップS101の処理として、上記センサ等からの各種
信号を読み込む。続いてステップS102に進み、EC
U92は、車速センサ78からの検出信号に基づき、車
速が50km/hより小さいか否かを判断する。そし
て、車速が50km/h以上と判断された場合、即ち自
動車が高速走行している場合にはステップS103に進
む。ECU92は、ステップS103の処理として、V
SV73駆動用のデューティ比指令値を0%に設定した
後、ステップS104(図7)に進む。
【0055】このステップS104で上記デューティ比
指令値(「0%」)をRAM95に記憶した後、ECU
92はこの処理ルーチンを一旦終了する。このようにR
AM95にデューティ比指令値が記憶されると、ECU
92は、そのテューティ比指令値に基づき、VSV73
における電磁ソレノイド77への電圧印加をデューティ
制御する。そして、上記デューティ制御の結果、大気通
路74、VSV73及び給排通路68を介して緩衝材と
してのACM61の空気室67へ空気が供給され、同A
CM61が緩衝材として最も柔らかくなるとともにAC
M排出空気量は「0」となる。
【0056】一方、ステップS102において、車速が
50km/hより小さいと判断された場合、即ち自動車
が中低速走行か若しくは停止している場合にはステップ
S105に進む。ECU92は、ステップS105の処
理として、車速が3km/h以上であるか否かを判断す
る。そして、車速が3km/h以上である場合、即ち自
動車が中低速走行している場合にはステップS106に
進む。ECU92は、ステップS106の処理として、
VSV73駆動用のデューティ比を100%に設定した
後、ステップS104(図7)に進む。
【0057】このステップS104で上記デューティ比
指令値(「100%」)をRAM95に記憶した後、E
CU92はこの処理ルーチンを一旦終了する。このよう
にRAM95にデューティ比指令値が記憶されると、E
CU92は、そのデューティ比指令値に基づき、VSV
73における電磁ソレノイド77への電圧印加をデュー
ティ制御する。そして、上記デューティ制御の結果、A
CM61の空気室67から給排通路68、VSV73及
び負圧通路74を介して空気が排出され、その空気が排
出されきった後に同ACM61が緩衝材として最も固く
なるとともにACM排出空気量は「0」となる。
【0058】また、上記ステップS105において、車
速が3km/hより小さいと判断された場合、即ち自動
車が停止状態或いは微速走行状態の場合にはステップS
107に進む。このステップS107以降の処理は、特
に自動車が停止した状態でのエンジン11におけるアイ
ドル振動の車体への伝達を低減させるのに好適なVSV
73駆動用デューティ比を算出するためのものである。
このように自動車停止時におけるエンジン11のアイド
ル振動の車体への伝達を低減するのは、その車体に伝達
されたアイドル振動を自動車に乗った人が体感し易いた
めである。従って、上記アイドル振動の車体への伝達を
低減することにより、自動車の乗り心地を向上させるこ
とができるようになる。
【0059】さて、ECU92は、ステップS107の
処理として、シフトポジションスイッチ79からの位置
信号に基づき、自動変速機のシフトレバーがドライブレ
ンジ(Dレンジ)にあるか否か、即ちエンジン11のア
イドル振動が大きい状態にあるか否かを判断する。そし
て、シフトレバーがDレンジになくてアイドル振動が大
きくない旨の判断がなされた場合にはステップS106
に進み、シフトレバーがDレンジにあってアイドル振動
が大きい旨の判断がなされた場合にはステップS108
に進む。
【0060】ECU92は、ステップS108の処理と
して、クランクセンサ14cからの検出信号に基づきエ
ンジン回転数が1000rpmよりも小さいか否か、即
ちエンジン回転数がアイドル回転数とみなせる状態にあ
るか否かを判断する。そして、エンジン回転数が100
0rpm以上であると判断された場合、即ちエンジン1
1がアイドル状態であるとみなせないほど現在のエンジ
ン回転数が高い場合にはステップS106に進む。ま
た、エンジン回転数が1000rpmよりも小さいと判
断された場合、即ちエンジン11がアイドル状態である
とみなせるほど現在のエンジン回転数が低い場合にはス
テップS109(図7)に進む。
【0061】ECU92は、ステップS109の処理と
して、水温センサ11bからの検出信号に基づき、エン
ジン11の冷却水の水温が70℃以上か否かを判断す
る。そして、上記水温が70℃以上である場合にはステ
ップS110に進み、水温が70℃よりも小さい場合に
はステップS111に進む。ECU92は、ステップS
110,S111の処理として、エアコンスイッチ80
からの信号に基づき、エアコンがオンになっているか否
かを判断する。
【0062】そして、ステップS110でYESと判断
された場合にはステップS112に進み、NOと判断さ
れた場合にはステップS113に進む。また、ステップ
S111でYESと判断された場合にはステップS11
4に進み、NOと判断された場合にはステップS115
に進む。
【0063】上記ステップS112に進んだ場合には図
8(a)〜図8(d)に示される各マップの内から図8
(a)のマップが選択され、ステップS113に進んだ
場合には図8(b)のマップが選択される。また、ステ
ップS114に進んだ場合には図8(c)のマップが選
択され、ステップS115に進んだ場合には図8(d)
のマップが選択される。なお、これらマップは、エンジ
ン回転数に基づいて、VSV73駆動用のデューティ比
指令値を算出するためのものである。
【0064】因みに、エンジン回転数の変化に対するデ
ューティ比指令値の変化率は上記各マップの内のいずれ
においても同じである。また、同一のエンジン回転数で
各マップからデューティ比を算出した場合、図8(a)
のマップから算出されたデューティ比が最も大きく、図
8(b)、図8(c)、図8(d)の各マップから算出
されたデューティ比は順次小さくなる。これは、上記水
温状態及びエアコン状態がそれぞれステップS112,
S113,S114,S115を経た状態となると、順
次エンジン11のアイドル振動が小さくなるためであ
る。
【0065】上記マップの選択後、ECU92は、続く
ステップS116の処理として、選択したマップを参照
してエンジン回転数に基づき上記デューディ比指令値を
算出する。この算出されたデューティ比指令値は、「0
%」及び「100%」にはならず、0%〜100%の間
の値となる。その後、ECU92は、続くステップS1
04の処理として、上記のように算出されたデューティ
比指令値をRAM95に記憶した後、この処理ルーチン
を一旦終了する。
【0066】このようにデューティ比指令値がRAM9
5に記憶されると、ECU92は、そのデューティ比指
令値に基づき、VSV73における電磁ソレノイド77
への電圧印加をデューティ制御する。そして、上記デュ
ーティ制御の結果、ACM61の空気室67には所定量
の空気が保持され、同ACM61は緩衝材として所定の
固さになるとともに所定量のACM排出空気が生じるよ
うになる。
【0067】次に、VSV73の駆動手順について、図
10及び図11を参照して説明する。なお、図10
(a)は割込フラグFをセットするための処理ルーチン
を示し、図10(b)はVSV73を非駆動状態にする
ための処理ルーチンを示す。また、図11はVSV73
を駆動制御するための処理ルーチンを示す。これら各処
理ルーチンは、ECU92を通じて実行される。
【0068】図10(a)に示す処理ルーチンは、カム
センサ22bからの検出信号が入力される毎に割り込み
にて実行される。ECU92は、ステップS201の処
理で、割込フラグFとして「1」をRAM95にセット
した後、この処理ルーチンを一旦終了する。
【0069】一方、図11に示す処理ルーチンは、クラ
ンクセンサ14cからの検出信号が入力される毎に割り
込みにて実行される。同処理ルーチンにおいてECU9
2は、ステップS301の処理として、上記割込フラグ
Fが「1」にセットされているか否かを判断する。そし
て、「F=1」であると判断された場合にはステップS
302に進み、ECU92は、カウンタCを「0」にリ
セットするとともに、上記割込フラグFを「0」にリセ
ットする。また、ステップS301で「F=1」でない
と判断された場合にはステップS303に進み、ECU
92は、カウンタCを「1」だけ加算する。ここでカウ
ンタCとは、そのカウント値に基づきクランク角を検知
するためのものである。
【0070】ECU92は、続くステップS304の処
理として、クランクセンサ14cからの検出信号に基づ
き、エンジン11の回転数を計算する。その後にステッ
プS305に進み、ECU92は上記カウンタCの値に
基づきクランクシャフト14が上死点後30°CAに位
置しているか否かを判断する。そして、ステップS30
5において、NOの場合にはこの処理ルーチンを一旦終
了し、YESの場合にはステップS306に進む。EC
U92は、ステップS306の処理として、RAM95
に記憶されたVSV73駆動用のデューティ比指令値が
「0%」であるか否かを判断する。
【0071】そして、VSV73駆動用のデューティ比
指令値が「0%」であると判断された場合には、ステッ
プS307に進む。ECU92は、ステップS307の
処理として、VSV73の電磁ソレノイド77への電圧
印加を行わずに同VSV73を非駆動状態に保持した
後、この処理ルーチンを一旦終了する。また、上記ステ
ップS307において、VSV73駆動用のデューティ
比指令値が「0%」でないと判断された場合には、ステ
ップS308に進む。
【0072】ECU92は、ステップS308の処理と
して、図10(b)に示す処理ルーチンが時間割り込み
にて実行される際の次回の割り込み時刻T1を算出す
る。即ち、同割り込み時刻T1は、エンジン回転数から
求められれるクランクシャフト14が180°CA回転
するのに要する時間と、VSV73駆動用のデューティ
比指令値とを乗算し、その乗算した値を「100」で除
算したものを現在時刻(クランクシャフト14が例えば
一番及び四番気筒のピストン12の上死点後30°CA
に位置しているときの時刻)Tに加算することによって
求められる。ECU92は、続くステップS309の処
理として、VSV73の電磁ソレノイド77への電圧印
加を上記デューティ比指令値に基づきデューティ制御す
る。こうしてVSV73を駆動状態にした後、ECU9
2はこの処理ルーチンを一旦終了する。
【0073】図10(b)に示す処理ルーチンは、上記
割り込み時刻T1になる毎の時間割り込みにて実行され
る。同処理ルーチンにおいてECU92は、ステップS
401の処理として、VSV73の電磁ソレノイド77
への電圧印加を停止し、そのVSV73を非駆動状態に
する。
【0074】ここで、上記ステップS308,S309
の処理(図11)と、上記ステップS401(図10
(b))の処理とに基づく、VSV73における駆動状
態の時間経過に伴なった推移を図9のタイムチャートに
基づき説明する。同図に示されるように、例えば一番及
び四番気筒のピストン12の上死点後30°CAにクラ
ンクシャフト14が位置すると、VSV73は駆動状態
になる。このときの時刻(上記現在時刻T)から上記割
り込み時刻T1までは、VSV73は駆動状態に保持さ
れることとなる。また、一番及び四番気筒のピストン1
2の上死点後30°CAからクランク角が180°進角
すると、三番及び二番気筒のピストン12の上死点30
°CAにクランクシャフト14が位置する。このときの
時刻(現在時刻T)から、上記と同様に割り込み時刻T
1(図9には示さない)になるまではVSV73は駆動
状態に保持されることとなる。
【0075】VSV73の駆動終了時刻である上記割り
込み時刻T1は、VSV73駆動用のデューティ比指令
値に基づき変化する。例えば、上記デューティ比指令値
が「0%」の場合、上記ステップS308の処理が実行
されて割り込み時刻T1が算出されると、その割り込み
時刻T1は現在時刻Tと同じ(時刻Tと時刻T1との間
の時間が「0」)になる。そのため、各ピストン12が
上死点後30°CAに位置した直後、VSV73の駆動
終了時刻である上記割り込み時刻T1を迎えることにな
る。従って、この場合には、各ピストン12が上死点後
30°CAに位置しても、VSV73は駆動されずに非
駆動状態のままとなる。
【0076】また、上記デューティ比指令値が例えば
「50%」の場合、上記ステップS308の処理が実行
されて割り込み時刻T1が算出されると、その割り込み
時刻T1は現在時刻Tにクランクシャフト14が90°
CA進むのに要する時間を加算したものとなる。そのた
め、各ピストン12が上死点後120°CAに位置した
とき、VSV73の駆動終了時刻である上記割り込み時
刻T1を迎えることとなる。従って、この場合には、各
ピストン12が上死点後120°CAに位置したとき、
VSV73は駆動状態から非駆動状態へと切り換えられ
る。
【0077】更に、上記デューティ比指令値が「100
%」の場合、上記ステップS108の処理が実行されて
割り込み時刻T1が算出されると、その割り込み時刻T
1は現在時刻Tにクランクシャフト14が180°CA
進むのに要する時間を加算したものとなる。そのため、
所定気筒(例えば一番及び四番気筒)のピストン12の
上死点後30°CA時に駆動状態となったVSV73
は、クランク角が当該気筒のピストン12の上死点後2
10°CAになったとき、同VSV73の駆動終了時刻
である上記割り込み時刻T1を迎えることになる。しか
し、上記クランク角は、他の気筒(三番及び二番気筒)
のピストン12の上死点後30°CAにも相当するた
め、VSV73は非駆動状態にはならずに駆動状態に保
持されたままになる。
【0078】以上のようにVSV73の駆動期間を設定
することにより、上記デューティ比が「0%」よりも大
きく「100%」未満のときには、燃焼室16内で混合
ガスの爆発が発生したときのみACM61の空気室67
内に空気が保持される。即ち、振動が大きくなる混合ガ
スの爆発直後のみACM61は緩衝材としての固さが柔
らかくなるため、各気筒における混合ガスの爆発に起因
する振動はACM61によって好適に吸収され、より好
適なアイドル時のエンジン振動低減が図られるようにな
る。
【0079】次に、ISCV49aの駆動手順につい
て、図12〜図14を参照して説明する。この図12〜
図14は、ISCV49aを駆動制御するための処理ル
ーチンを示すフローチャートである。同処理ルーチン
は、ECU92を通じて例えば100ms毎の時間割り
込みにて実行される。
【0080】同処理ルーチンにおいてECU92は、ス
テップS501の処理として、車速が3km/hより小
さいか否かを判断する。そして、車速が3km/h以上
と判断された場合にはステップS504(図13)に進
み、車速が3km/hより小さいと判断された場合には
ステップS502に進む。
【0081】ECU92は、ステップS502の処理と
して、スロットルセンサ46aからの検出信号に基づ
き、スロットル開度TAが0.5°以下か否かを判断す
る。そして、スロットル開度TAが0.5°以下でない
と判断された場合にはステップS504(図13)に進
み、スロットル開度TAが0.5°以下であると判断さ
れた場合にはステップS503に進む。
【0082】ECU92は、ステップS503の処理と
して、エンジン11の冷却水の水温が70℃より高いか
否かを判断する。そして、上記水温が70℃以下である
と判断された場合には、ステップS504に進む。
【0083】上記各ステップS501〜S504からス
テップS504に進んだ場合の自動車の運転状態として
は、例えば下り坂をアクセルオフの状態で下っている状
態や、冷えたエンジン11の始動直後などがあげられ
る。
【0084】ECU92は、ステップS504の処理と
して、マップ(図示せず)を参照して水温、車速及びエ
ンジン回転数に応じたISCV49a駆動用のデューテ
ィ比指令値を算出する。なお、そのマップは、上記の自
動車及びエンジン11の運転状態に適したデューティ比
指令値が算出されるよう予め実験によって求められる。
こうしてデューティ比指令値を算出した後、ステップS
517へ進む。
【0085】一方、上記ステップS503において、水
温が70℃より高いと判断された場合には、ステップS
505に進む。このステップS505から後述するステ
ップS516までは、エンジン11の実際のアイドル回
転数を目標回転数となるようフィードバック制御する手
順を示すものである。さて、ECU92は、ステップ5
05の処理として、自動変速機のシフトレバーがニュー
トラルレンジ(Nレンジ)にあるか否かを判断する。そ
して、シフトレバーがNレンジにあると判断された場合
にはステップS506に進み、Nレンジにないと判断さ
れた場合にはステップS507に進む。
【0086】ECU92は、ステップS506,S50
7の処理として、エアコンがオンになっているか否かを
判断する。そして、ステップS506でYESと判断さ
れた場合にはステップS508に進み、NOと判断され
た場合にはステップS509に進む。また、ステップS
507でYESと判断された場合にはステップS510
に進み、NOと判断された場合にはステップS511に
進む。
【0087】ECU92は、ステップS508において
はアイドル時の目標回転数を800rpmに設定し、ス
テップS509においてはアイドル時の目標回転数を7
00rpmに設定する。更に、ステップS510におい
てはアイドル時の目標回転数を700rpmに設定し、
ステップS511においてはアイドル時の目標回転数を
600rpmに設定する。
【0088】これらのステップS508〜S511の内
のいずれかにて、アイドル時の目標回転数が設定された
後、ステップS512(図13)に進む。ECU92
は、ステップS512の処理として、現在時における実
際のエンジン回転数から上記設定された目標回転数を減
算したものが30rpmより大きいか否かを判断する。
そして、ステップS512でYESと判断された場合に
は、ステップS513に進んでISCV49a駆動用の
デューティ比指令値を、現在値から所定量減少させて新
たなデューティ比指令値として設定し直す。また、ステ
ップS512でNOと判断された場合には、ステップS
514に進む。
【0089】ECU92は、ステップS514の処理と
して、アイドル時の目標回転数から現在時における実際
のエンジン回転数を減算したものが30rpmよりも大
きいか否かを判断する。そして、ステップS514でY
ESと判断された場合には、ステップS515に進んで
ISCV49a駆動用のデューティ比指令値を、現在値
から所定量増加させて新たなデューティ比指令値として
設定し直す。また、ステップS514でNOと判断され
た場合には、ステップS516に進む。ECU92は、
ステップS516の処理として、現在時におけるISC
V49a駆動用のデューティ比指令値を、そのまま新た
なデューティ比指令値として設定し直すとともにRAM
95にデューティ比記憶値として記憶させる。
【0090】このような記憶処理を実行することによ
り、RAM95には四種類のデューティ比記憶値が記憶
されることとなる。この四種類のデューティ比記憶値と
は、シフトレバーがNレンジにあり且つエアコンがオン
である場合に対応したもの(ステップS508を経た場
合のもの)と、シフトレバーがNレンジにあり且つエア
コンがオフである場合に対応したもの(ステップS50
9を経た場合のもの)と、シフトレバーがNレンジにな
く且つエアコンがオンである場合に対応したもの(ステ
ップS510を経た場合のもの)と、シフトレバーがN
レンジになく且つエアコンがオフである場合に対応した
もの(ステップS511を経た場合のもの)とのことで
ある。
【0091】上記四種類のデューティ比記憶値は、学習
値であって以降の各種制御を実行する場合に使用され
る。また、シフトレバーが他のレンジからNレンジに切
り換えられたり、Nレンジから他のレンジに切り換えら
れたりした場合や、エアコンがオンからオフにされた
り、オフからオンにされた場合にも使用される。即ち、
シフトレバーやエアコンの切換時には、アイドル時の目
標回転数が切り換えられるため、ISCV49a駆動用
のデューティ比指令値も目標回転数の切り換えに応じて
瞬時に切り換えなければならなくなる。このようなシフ
トレバー及びエアコンの切換直後にECU92は、当該
切換後の状態に対応するデューティ比記憶値をRAM9
5から読み出し、その読み出したデューティ比記憶値を
上記切換直後のデューティ比指令値として使用する。
【0092】さて、上記ステップS513,S515,
S516において、ISCV49a駆動用のデューティ
比指令値が新たに設定された後、ステップS517に進
む。ECU92は、ステップS517の処理として、I
SCV49a駆動用のテューティ比指令値における下限
ガード処理を実行する。即ち、ステップS517へ移行
したときのISCV49a駆動用のデューティ比指令値
が、ISCV49aの開度に対応する下限ガード値(本
実施形態では20%)よりも小さいとき、その下限ガー
ド値を新たなデューティ比指令値として設定し直す。な
お、上記デューティ比指令値が下限ガード値よりも大き
い場合には、上記のようなデューティ比指令値の設定し
直しは行われないようになっている。
【0093】ECU92は、続くステップS518(図
14)の処理として、図6及び図7に示す処理ルーチン
にて求められたVSV73駆動用のデューティ比指令値
が5%よりも大きいか否かを判断する。そして、上記テ
ューティ比指令値が5%以下であると判断された場合に
はステップS521に進み、5%よりも大きいと判断さ
れた場合にはステップS519に進む。ECU92は、
ステップS519の処理として、VSV73駆動用のデ
ューティ比指令値が95%より小さいか否かを判断す
る。そして、上記デューティ比指令値が95%以上であ
ると判断された場合にはステップS521に進み、95
%よりも小さいと判断された場合にはステップS520
に進む。
【0094】こうしてステップS520に進んだ場合、
VSV73駆動用のデューテイ比指令値が5%〜95%
の値をとっていることになる。このデューティ比指令値
に基づきVSV73の電磁ソレノイド77への電圧印加
がデューティ制御された場合、ACM61は図4に示す
グラフから明らかなようにACM排出空気量が多くなる
ような駆動状態とされる。ECU92は、ステップS5
20の処理として、現在時におけるISCV49a駆動
用のデューティ比指令値から3%を減算したものを、新
たなISCV49a駆動用のデューティ比指令値として
設定し直す。
【0095】ECU92は、続くステップS521の出
力処理として、上記テューティ比指令値に基づき、IS
CV49aの電磁ソレノイド49bへの電圧印加をデュ
ーティ制御した後、この処理ルーチンを一旦終了する。
このような処理を実行することにより、ACM排出空気
量が多い場合にはISCV49a駆動用のデューティ比
指令値が3%減少するため、吸気通路32を通過する空
気の量が増加することはなく、その空気量増加に基づく
エンジン11のアイドル回転数増加が防止されるように
なる。
【0096】以上詳述した処理が行われる本実施形態に
よれば、ACM排出空気が多くなるようなACM61の
駆動状態のときには、ISCV49a駆動用のデューテ
ィ比指令値が3%減少されることで、吸気通路32を通
過する空気の量の増加が防止される。そのため、その空
気量増加に基づくエンジン11のアイドル回転数の増加
が防止され、同アイドル回転数を的確に目標回転数に保
持することができるようになる。
【0097】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を図15〜図18に基づいて説明する。なお、本実
施形態は、ISCV49aを駆動制御するための処理ル
ーチンが第1実施形態と異なるのみであり、他の第1実
施形態と同一部分については詳細な説明を省略する。
【0098】図15〜図17は、上記ISCV49aを
駆動制御するための本実施形態の処理ルーチンを示すフ
ローチャートである。同処理ルーチンも、ECU92を
通じて例えば100ms毎の時間割り込みにて実行され
る。
【0099】同処理ルーチンにおいて、ステップS60
1〜S617(図15及び図16)は、第1実施形態に
おけるステップS501〜S517(図12及び図1
3)と同じであるため、ここでは説明を省略する。さ
て、同処理ルーチンにおいて、ステップS617を経て
ステップS618(図17)に進むと、ECU92は、
図18に示すマップを参照してVSV73駆動用のデュ
ーティ比指令値から補正量Bを算出する。
【0100】上記マップから算出された補正量Bにおけ
るVSV73駆動用のデューティ比指令値の変化に対応
した推移は、図4に示した同デューティ比指令値の変化
に対するACM排出空気量の推移と同様の傾向を示す。
即ち、上記デューティ比が0%及び100%の場合、補
正量Bは「0」となる。また、デューティ比が30%〜
70%の間の値である場合、補正量Bはデューティ比の
変化に対し一定で且つ最大値となる。更に、補正量B
は、上記デューティ比が0%〜30%間の値の場合に同
デューティ比の増加に対応して増量し、デューティ比が
70%〜100%間の値の場合に同デューティ比の増加
に対応して減量するようになる。
【0101】こうして補正量Bを算出した後にステップ
S619に進み、ECU92は、現在時におけるISC
V49a駆動用のデューティ比指令値から補正量Bを減
算したものを、新たなISCV49a駆動用のデューテ
ィ比指令値として設定し直す。その後、第1実施形態の
ステップS521(図14)と同様の処理が行われるス
テップS620に進む。
【0102】本実施形態では、ステップS618でAC
M排出空気量に対応した補正量Bが算出され、ステップ
S619で現在時のISCV49a駆動用のデューティ
比指令値から上記補正量Bを減算するようにした。その
ため、ACM排出空気の発生に基づきISCV49aを
閉じ方向へ制御する際、その制御量をACM排出空気量
に合わせて細かく調整することができる。従って、AC
M排出空気が生じた場合において、より一層好適にアイ
ドル回転数を目標回転数に保持することができる。
【0103】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態を図19及び図20に基づいて説明する。本実施形
態は、VSV73駆動用のデューティ比指令値を算出及
び記憶するための処理ルーチンのみが第1実施形態と異
なっており、他の第1実施形態と同一部分については詳
細な説明を省略する。
【0104】図19及び図20は、上記デューティ比を
算出及び記憶するための本実施形態の処理ルーチンを示
すフローチャートである。同処理ルーチンは、ECU9
2を通じて所定クランク角毎の角度割り込みにて実行さ
れる。
【0105】同処理ルーチンにおいて、ステップS70
1〜S708は、第1実施形態におけるステップS10
1〜S108(図6)と同じであるため、ここでは説明
を省略する。さて、同処理ルーチンにおいて、テップS
708でYESと判断された場合にはステップS709
に進む。ECU92は、ステップS709の処理とし
て、現在時におけるISCV49a駆動用のデューティ
比指令値から、ISCV49aの開度に対応する下限ガ
ード値(20%)を減算したものを減算値Aとして設定
する。続いてステップS710に進み、ECU92は、
上記減算値Aが0%以上か否か、即ちISCV49aを
駆動制御するための処理ルーチン(図12〜図14)に
よって求められる上記デューティ比指令値が上記下限ガ
ード値より小さいか否かを判断する。
【0106】そして、ステップS710において、「A
≧0%」であると判断された場合には、ステップS71
1(図20)に進む。この処理ルーチンにおいて、ステ
ップS711〜S718の処理は、第1実施形態におけ
るステップS109〜S116(図7)と同じである。
即ち、エンジン11の冷却水温が70℃以上でエアコン
がオン、上記水温が70℃以上でエアコンがオフ、水温
が70℃未満でエアコンがオン、水温が70℃未満でエ
アコンがオフの場合について、それぞれ別のマップから
VSV駆動用のデューティ比指令値を算出することとな
る。
【0107】一方、ステップS710において、「A≧
0%」でないと判断された場合にはステップS719に
進み、ECU92は、VSV73駆動用のデューティ比
指令値を0%に設定する。その後、ステップS704
(図20)に進む。上記ステップS719でVSV73
駆動用のデューティ比指令値を0%とすることで、AC
M排出空気が生じないようにVSV73が駆動制御され
るため、ISCV49aが過度に閉じ方向へ制御される
ことがなくなる。
【0108】仮に上記のようなVSV73の駆動制御を
行わないとすると、下限ガード値よりも小さいISCV
49a駆動用のデューティ比指令値に基づきISCV4
9aの開度は徐々に小さくなり、ついにはISCV空気
量が最低値に達することになる。この状態にあっては、
ISCV49aの開度が更に小さくなっても、ISCV
空気量が減量しなくなるため、上記デューティ比指令値
に基づきISCV49aの開度が最小値まで小さくな
る。その結果、ACM排出空気量が「0」になったと
き、ISCV49aは過度に閉じ方向に制御された状態
になっているため、通常どおりアイドル回転数を目標回
転数に保持すべくISCV空気量を増量させる際、その
増量を直ちに行う事ができなくなってアイドル回転数が
落ち込むおそれがある。
【0109】しかし、本実施形態では、ISCV49a
駆動用のデューティ比指令値が下限ガード値よりも小さ
い場合には、VSV73駆動用のデューティ比指令値を
0%に設定するため、ACM排出空気量が「0」になっ
てISCV49a駆動用のデューティ比指令値が下限ガ
ード値より小さくなることが防止される。従って、上記
のようなアイドル回転数の落ち込みを抑制することがで
きるようになる。
【0110】以上詳述した処理が行われる本実施形態に
よれば、ISCV49a駆動用のデューティ比指令値が
下限ガード値よりも小さい場合には、ACM排出空気が
生じないようVSV73が駆動制御される。このような
制御の結果、ISCV49a駆動用のデューティ比指令
値が下限ガード値より小さくなることが防止され、上記
アイドル回転数の落ち込みも抑制されるようになる。
【0111】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態を図21〜図24に基づいて説明する。本実施形態
は、ISCV49aを駆動制御するための処理ルーチン
が第1実施形態と異なるとともに、本実施形態にはIS
CV49aの開度に対応する下限ガード値(20%)を
通常より小さくする処理ルーチンが追加されている。こ
こでも、その他の第1実施形態と同一部分については詳
細な説明を省略する。
【0112】図21は、上記下限ガード値を通常よりも
小さくするための処理ルーチンを示したフローチャート
である。同処理ルーチンは、ECU92を通じて所定ク
ランク角毎の角度割り込みにて実行される。
【0113】同処理ルーチンにおいてECU92は、ス
テップS801の処理で、ガードフラグFGとして
「0」をRAM95にセットする。続いてステップS8
02に進み、ECU92は、現在時におけるISCV4
9a駆動用のデューティ比指令値が下限ガード値(20
%)よりも小さいか否かを判断する。そして、上記デュ
ーティ比指令値が下限ガード値以上であると判断された
場合、ECU92はこの処理ルーチンを一旦終了する。
また、上記デューティ比指令値が下限ガード値よりも小
さいと判断された場合には、ステップS803に進む。
【0114】ECU92は、ステップS803の処理
で、ガードフラグFGとして「1」をRAM95にセッ
トする。その後にステップS804に進み、ECU92
は、VSV73駆動用のデューティ比指令値が5%以上
であるか否かを判断する。そして、上記デューティ比指
令値が5%より小さいと判断された場合にはステップS
806に進み、上記デューテイ比が5%以上であると判
断された場合にはステップS805に進む。
【0115】ECU92は、ステップS805の処理と
して、ISCV49a駆動用のデューティ比指令値が9
5%以上か否かを判断する。そして、上記デューティ比
指令値が95%以上でないと判断された場合にはステッ
プS807に進み、上記デューティ比指令値が95%以
上であると判断された場合にはステップS806に進
む。ECU92は、ステップS806の処理として、下
限ガード値を新たなデューティ比指令値として設定し直
す。
【0116】一方、ステップS805からステップS8
07に進んだ場合、そのステップS807の処理として
ECU92は、ISCV49a駆動用のデューティ比指
令値が下限ガード値から3%を減算した値よりも小さい
か否かを判断する。そして、ステップS807でNOと
判断された場合、ECU92はこの処理ルーチンを一旦
終了する。また、YESと判断された場合にはステップ
S808に進み、ECU92は、下限ガード値から3%
減算した値を、新たなデューティ比指令値として設定し
直した後、この処理ルーチンを一旦終了する。
【0117】以上の処理ルーチンを実行することによ
り、ACM排出空気量が多くなるようなVSV73の駆
動状態、即ちVSV73駆動用のデューティ比指令値が
5%〜95%であることを条件に、ISCV49a駆動
用のデューティ比指令値は下限ガード値よりも更に3%
だけ小さくされる。このように上記デューティ比指令値
の下限ガード値を更に小さく変更することができるの
は、一般にISCV49aの開度に対応する下限ガード
値がISCV49aにおける製造時の寸法公差等を考慮
して大きめに設定されているためである。そして、上記
下限ガード値を通常より小さく(−3%)変更すること
で、ACM61を作動可能なISCV49aの開度領域
が拡大されるようになる。
【0118】次に、ISCV49aを駆動制御する手順
を図22〜図24に基づいて説明する。図22〜図24
に示す処理ルーチンにおいてステップS901〜S92
1は、第1実施形態のステップS501〜S521(図
12〜図14)と同じであるため、ここでは説明を省略
する。
【0119】本実施形態において第1実施形態と異なる
のは、ステップS914(図23)でNOと判断された
場合に、直接ステップS916に進むのではなくステッ
プS923に進む点である。このステップS923の処
理としてECU92は、上記ガードフラグFGが「0」
にセットされているか否かを判断する。そして、ガード
フラグFGが「0」にセットされていると判断された場
合には、ステップS916の処理を経てステップS91
7に進む。また、ガードフラグFG「0」にセットされ
ていない(FG=「1」)と判断された場合には、ステ
ップS916の処理を行わずにステップS917に進
む。
【0120】なお、ステップS916に進んだ場合、E
CU92はそのときのISCV49a駆動用のデューテ
ィ比指令値を、デューティ比記憶値としてRAM95に
記憶する。このデューティ比記憶値は学習値であって以
降の各種制御を実行する場合に使用される。
【0121】一般に、ISCV49a駆動用のデューテ
ィ比指令値の下限ガード値が通常よりも小さくされた場
合(FG=「1」)、本来は制御が行われない開度領域
にてISCV49aが開度制御されるため、アイドル回
転数が不安定になる可能性がある。しかし、上記下限ガ
ード値が通常よりも小さくされた場合、即ちガードフラ
グFGが「1」にセットされた場合、本実施形態では、
上記ステップS923の処理によってデューティ比記憶
値のRAM95への記憶が禁止されるため、不適正なデ
ューティ比記憶値がRAM95に記憶されることはなく
なる。
【0122】以上詳述した処理が行われる本実施形態に
よれば、下記に示す効果が得られるようになる。 ・ACM61を作動可能なISCV49aの開度領域を
拡大することができる。
【0123】・RAM95に不適正なデューテイ比記憶
値が記憶されるのを防止することができる。なお、上記
各本実施形態は、例えば以下のように変更することもで
きる。
【0124】・第4実施形態では、ISCV49aの開
度に対応する下限ガード値を通常時よりも3%小さい値
にするが、その3%という値を適宜に変更してもよい。
ただし、このように下限ガード値を変更する場合でも、
変更後の下限ガード値偏差は3%より小さいことが好ま
しい。
【0125】・第3実施形態では、ISCV49a駆動
用のデューティ比指令値が下限ガード値よりも小さくな
ったとき、VSV73駆動用のデューティ比指令値を0
%に設定したが、これに代えて100%に設定してもよ
い。このように上記デューティ比指令値を100%に設
定しても、ACM排出空気量を「0」とすることがで
き、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0126】・第3実施形態では、ISCV49a駆動
用のデューティ比指令値が下限ガード値よりも小さくな
ったとき、VSV73駆動用のデューティ比指令値を0
%に設定してACM排出空気量が「0」となるようにし
たが、本発明はこれに限定されない。即ち、ISCV4
9a駆動用のデューティ比指令値が下限ガード値よりも
小さくなったとき、VSV73駆動用のデューティ比指
令値をACM排出空気量が減少するような値に設定して
もよい。こうした制御の結果、ISCV49a駆動用の
デューティ比指令値が大きくされるため、同デューティ
比指令値は下限ガード値よりも小さくなりにくくなる。
そのため、ISCV49aが過度に閉じ方向へ制御され
るのを防止することができる。また、こうした制御では
ACM排出空気量が「0」となるようVSV73を駆動
制御してはいないため、ACM61への多少の空気の給
排は可能となり、同ACM61の必要最低限の作動を確
保することができるようにもになる。
【0127】・第1実施形態では、ACM排出空気が生
じたときISCV49a駆動用のデューティ比指令値か
ら3%を減算してISCV空気量を少なくするようにし
たが、その値を3%以外の値に設定してもよい。この場
合においても、その値が過度に大きくならないようにす
ることが好ましい。
【0128】・第1実施形態では、VSV73駆動用の
デューティ比指令値が5%〜95%のとき、ISCV4
9a駆動用のデューティ比指令値から3%を減算するよ
うにしたが、本発明はこれに限定されない。即ち、IS
CV49a駆動用のデューティ比指令値を3%減算する
際のVSV73駆動用のデューティ比指令値の範囲を上
記5%〜95%から変更するようにしてもよい。この場
合でも、その範囲を過度に狭くしない方が好ましい。
【0129】・第1実施形態では、その図12〜図14
に示したISCV49aの駆動ルーチンにおいて、ステ
ップS504の処理からステップS517の処理に進む
ような制御構造としたが、これに代えてステップS50
4の処理からからS521の処理に進むような制御構造
としてもよい。この場合、アイドル回転数を目標回転数
にするためのフィードバック制御が行われていないと
き、即ち図13のステップS504の処理に進んだとき
には、ISCV49a駆動用のデューティ比指令値が3
%減少されることがない。
【0130】仮に、VSV73駆動用のデューティ比指
令値が例えば5〜95%で、且つACM61の故障等に
起因してACM排出空気が発生しない状態が生じた場
合、第1実施形態の制御構造ではISCV49a駆動用
のデューティ比指令値が減少してエンジン11が止まっ
てしまうおそれがある。しかし、ステップS504の処
理からステップS521の処理に進む上記制御構造にお
いては、フィードバック制御が行われていないならば、
上記第1実施形態の場合のようにISCV49a駆動用
のデューティ比指令値が減少されることはない。そのた
め、第1実施形態の制御構成の場合よりも、ACM61
の故障などに起因するエンジン11停止等が回避され易
くなる。
【0131】・上記各実施形態では、ISCV49aの
開度を制御してアイドル時における燃焼室16への吸入
空気量を調節したが、これに代えて電子制御式のスロッ
トルバルブを採用し、同バルブの開度制御によりアイド
ル時の吸入空気量を調節してもよい。
【0132】このような電子制御式のスロットルバルブ
を採用した場合、同バルブはアクセルペダル47に連結
されるのではなくステップモータに連結され、同モータ
により開閉される。アクセルペダルの近傍にはアクセル
センサが設けられ、同センサから運転者によるアクセル
ペダル47の踏込量、即ちアクセル開度に応じた検出信
号がECU92の外部入力回路98に出力される。スロ
ットルバルブの開度は、アクセル開度及びエンジン回転
数等に応じてステップモータが制御されることにより調
節される。
【0133】・上記第1、第2及び第3実施形態におい
て、ISCV49a駆動用デューティ比指令値の下限ガ
ード処理(ステップS517,S617,S917)
を、最終的に上記デューティ比指令値を設定した後(S
520,S619,S920)に実行してもよい。この
場合、上記デューティ比指令値が下限ガード値を下回る
ことがなくなる。
【0134】・上記各実施形態では、大気通路74を吸
気通路32におけるスロットルバルブ46よりも上流側
に連通させたが、これに代えて大気通路74を大気に開
放してもよい。
【0135】・上記各実施形態では、VSV73を用い
てACM61の空気室67に対する空気の給排を行った
が、VSV73以外の他のバルブ等を採用してもよい。 ・上記各実施形態では、ACM61が採用されたエンジ
ン11に本発明を適用したが、本発明はこれに限定され
ない。例えば、吸気通路32内の負圧を利用して駆動さ
れるブレーキブースタ等の空気圧作動機構が採用された
エンジンに本発明を適用してもよい。この場合も、上記
各実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0136】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、空気給排
調整手段が負圧通路から吸気通路へ空気を流す調整状態
にあるとき、吸入空気量調整手段の調整位置が吸入空気
量減量方向に補正されるため、内燃機関の吸気通路を通
路する空気量が増加することはない。従って、その空気
量増加に基づく内燃機関のアイドル回転数増加を防止
し、同アイドル回転数を目標回転数に好適に保持するこ
とができる。
【0137】請求項2記載の発明によれば、吸入空気量
補正手段による吸入空気量調整手段の調整位置補正量
を、負圧通路から吸気通路へ流れる空気の量に基づき細
かく調整することができるようになる。そのため、負圧
通路から吸気通路へ空気が流れた場合において、より一
層好適にアイドル回転数を目標回転数に保持することが
できる。
【0138】請求項3記載の発明によれば、吸入空気量
補正手段により補正される吸入空気量調整手段の調整位
置がその下限ガード値を下回る位置となるときには、空
気給排補正手段により負圧通路から吸気通路へ流れる空
気の量が減量される方向に空気給排調整手段の調整位置
が補正される。そのため、吸入空気量補正手段により吸
入空気量調整手段の調整位置がその下限ガード値を下回
る位置へと補正されたとき、吸入空気量調整手段が過度
に吸入空気量減量方向へ調整されるのを防止することが
できる。
【0139】請求項4記載の発明によれば、吸入空気量
補正手段により補正される吸入空気量調整手段の調整位
置がその下限ガード値を下回る位置となるときには、空
気給排補正手段により負圧通路から吸気通路への空気の
流入が禁止されるよう空気給排調整手段の調整位置補正
量が決定される。そのため、この場合に吸入空気量調整
手段の調整位置が過度に吸入空気量減量方向へ調整され
るのを、より一層好適に防止することができるようにな
る。
【0140】請求項5記載の発明によれば、空気給排調
整手段が負圧通路から吸気通路へ流す空気の量を増量す
る調整状態にあることを条件に、吸入空気量調整手段の
下限ガード値はガード値変更手段によってより小さい値
に変更される。このように吸入空気量調整手段の下限ガ
ード値をより小さい値に変更することができるのは、一
般に上記下限ガード値は、吸入空気量調整手段の寸法公
差等を考慮して大きめに設定されているためである。そ
して、上記のように下限ガード値をより小さい値に変更
することで、空気圧作動機構を作動可能な吸入空気量調
整手段における調整位置の領域を拡大することができ
る。
【0141】請求項6記載の発明によれば、吸入空気量
調整手段の下限ガード値がより小さい値に変更されたと
き、本来は制御が行われない調整位置領域にて吸入空気
量調整手段の調整位置制御がなされるため、アイドル回
転数が不安定になる可能性がある。このようにアイドル
回転数が不安定になる吸入空気量調整手段の調整位置は
学習されることが禁止されるため、吸入空気量調整手段
を調整位置制御する際に使用するのに不適正な調整位置
が学習されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のアイドル回転数制御装置が適用
されるエンジンの全体構成を示す断面図。
【図2】アクティブコントロールマウントの内部構造を
示す断面図。
【図3】同実施形態のアイドル回転数制御装置の電気的
構成を示すブロック図。
【図4】VSV駆動用のデューティ比とACM排出空気
量との関係を示すグラフ。
【図5】ISCV駆動用のデューテイ比とISCV空気
量との関係を示すグラフ。
【図6】第1実施形態におけるVSV駆動用のデューテ
ィ比指令値を算出及び記憶する手順を示すフローチャー
ト。
【図7】第1実施形態におけるVSV駆動用のデューテ
ィ比指令値を算出及び記憶する手順を示すフローチャー
ト。
【図8】VSV駆動用のデューティ比指令値の算出時に
参照されるマップ。
【図9】VSVの駆動態様の一例を示すタイムチャー
ト。
【図10】VSVの駆動制御手順を示すフローチャー
ト。
【図11】VSVの駆動制御手順を示すフローチャー
ト。
【図12】第1実施形態におけるISCVの駆動制御手
順を示すフローチャート。
【図13】第1実施形態におけるISCVの駆動制御手
順を示すフローチャート。
【図14】第1実施形態におけるISCVの駆動制御手
順を示すフローチャート。
【図15】第2実施形態におけるISCVの駆動制御手
順を示すフローチャート。
【図16】第2実施形態におけるISCVの駆動制御手
順を示すフローチャート。
【図17】第2実施形態におけるISCVの駆動制御手
順を示すフローチャート。
【図18】第2実施形態におけるISCV駆動用のデュ
ーティ比指令値の補正量を算出する際に参照されるマッ
プ。
【図19】第3実施形態におけるVSV駆動用のデュー
ティ比指令値を算出及び記憶する手順を示すフローチャ
ート。
【図20】第3実施形態におけるVSV駆動用のデュー
ティ比指令値を算出及び記憶する手順を示すフローチャ
ート。
【図21】第4実施形態におけるISCVの下限ガード
値設定手順を示すフローチャート。
【図22】第4実施形態におけるISCVの駆動制御手
順を示すフローチャート。
【図23】第4実施形態におけるISCVの駆動制御手
順を示すフローチャート。
【図24】第4実施形態におけるISCVの駆動制御手
順を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…エンジン、16…燃焼室、32…吸気通路、34
…エアフローメータ、46…スロットルバルブ、49a
…アイドルスピードコントロールバルブ(ISCV)、
49b…電磁ソレノイド、61…アクティブコントロー
ルマウント(ACM)、73…バキュームスイッチング
バルブ(VSV)、74…大気通路、75…負圧通路、
92…電子制御ユニット(ECU)、95…RAM。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 41/16 F02D 41/16 E F16F 13/26 F16F 13/00 630D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関に吸入される空気の量を検出する
    吸入空気量検出手段と、同機関のアイドル時に吸気通路
    を介して同機関に吸入される空気の量を調整する吸入空
    気量調整手段を備えて同アイドル時における機関回転数
    を所定の目標回転数に制御する内燃機関のアイドル回転
    数制御装置において、 大気が導入される大気通路及び前記吸気通路のスロット
    ルバルブ下流に接続された負圧通路を介した空気の給排
    に基づき作動する空気圧作動機構と、 前記大気通路及び前記負圧通路と前記空気圧作動機構と
    の間の空気の給排を調整する空気給排調整手段と、 該空気給排調整手段が前記負圧通路から前記吸気通路へ
    空気を流す調整状態にあるとき、前記吸入される空気量
    が減量される方向に前記吸入空気量調整手段の調整位置
    を補正する吸入空気量補正手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関のアイドル回転数制
    御装置。
  2. 【請求項2】前記吸入空気量補正手段は、前記空気給排
    調整手段の調整位置に基づき内燃機関への吸入空気量を
    補償し得る態様で前記吸入空気量調整手段の調整位置補
    正量を決定するものである請求項1記載の内燃機関のア
    イドル回転数制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の内燃機関のアイドル
    回転数制御装置において、 前記吸入空気量補正手段により補正される前記吸入空気
    量調整手段の調整位置がその下限ガード値を下回る位置
    となるとき、前記負圧通路から前記吸気通路へ流れる空
    気の量が減量される方向に前記空気給排調整手段の調整
    位置を補正する空気給排補正手段を更に備えることを特
    徴とする内燃機関のアイドル回転数制御装置。
  4. 【請求項4】前記空気給排補正手段は、前記負圧通路か
    ら前記給排通路への空気の流入が禁止されるよう前記空
    気給排調整手段の調整位置補正量を決定するものである
    請求項3記載の内燃機関のアイドル回転数制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は2記載の内燃機関のアイドル
    回転数制御装置において、 前記吸入空気量補正手段により補正される前記吸入空気
    量調整手段の調整位置がその下限ガード値を下回る位置
    となるとき、前記空気給排調整手段が前記負圧通路から
    前記吸気通路へ流す空気の量を増量する調整状態にある
    ことを条件に、前記吸入空気量調整手段の下限ガード値
    をより小さい値に変更する下限ガード値変更手段を更に
    備えることを特徴とする内燃機関のアイドル回転数制御
    装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の内燃機関のアイドル回転数
    制御装置において、 前記吸入空気量調整手段の調整位置は前記アイドル時に
    おける機関負荷並びにその目標回転数に応じて学習され
    るものであり、 前記下限ガード値変更手段により前記下限ガード値が変
    更されるとき該学習を禁止する学習禁止手段を更に備え
    ることを特徴とする内燃機関のアイドル回転数制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH1151110A (ja) * 1997-08-01 1999-02-23 Toyota Motor Corp 可変防振支承装置のアイドル時制御方法
KR20030026728A (ko) * 2001-09-28 2003-04-03 현대자동차주식회사 차량용 엔진의 스로틀 밸브 제어 방법
JP2010255470A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Toyota Motor Corp 内燃機関の吸気装置

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