JPH10331629A - 触媒コンバータ - Google Patents

触媒コンバータ

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Publication number
JPH10331629A
JPH10331629A JP9138770A JP13877097A JPH10331629A JP H10331629 A JPH10331629 A JP H10331629A JP 9138770 A JP9138770 A JP 9138770A JP 13877097 A JP13877097 A JP 13877097A JP H10331629 A JPH10331629 A JP H10331629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cut
raised
catalyst
catalyst carriers
core
Prior art date
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Pending
Application number
JP9138770A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Tanabe
博 田辺
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Corp filed Critical Calsonic Corp
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Publication of JPH10331629A publication Critical patent/JPH10331629A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2330/00Structure of catalyst support or particle filter
    • F01N2330/30Honeycomb supports characterised by their structural details
    • F01N2330/38Honeycomb supports characterised by their structural details flow channels with means to enhance flow mixing,(e.g. protrusions or projections)

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コアの口開き現象を回避して排気浄化性能を
向上することができる触媒コンバータの提供を図る。 【解決手段】 外筒2内に配設したコア3は、その中央
部分で重ね合わせた触媒担体5の相互を金属製のワイヤ
6で絡げてあるから、排気ガスの流入圧力で触媒担体5
の相互が開離して口開きを生じるのを防止することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の排気系等に
設けられて、排気ガスを通過させることにより触媒反応
によって排気ガス中の有害成分を浄化する触媒コンバー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】触媒コンバータの中には、例えば特開平
1−236948号公報に示されているように、金属薄
板からなる波形状の触媒担体を重ね合わせて、重ね合わ
せ部分にセルを形成したハニカム状のコアを外筒内に配
設して構成したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように波形状の
触媒担体を重ね合わせてハニカム状のコアを形成したも
のでは、波形状の触媒担体をうず巻状に巻回積層してハ
ニカム状のコアを形成したもののように、排気ガスの流
入圧力で触媒担体が中心部分から後方へスパイラル状に
飛び出す所謂フィルムアウト現象を回避することができ
るが、コアの入口側で排気ガスの圧力を受けることによ
って、重ね合わせた触媒担体相互が開離する所謂口開き
現象が生じ、特に、排気マニホールドに近接して設けた
場合にこの現象が顕著となって、排気ガスの浄化性能が
低下してしまう可能性がある。
【0004】そこで、本発明は重ね合わせた波形状の触
媒担体相互がコア入口側の排気ガスの圧力で開離して口
開き現象が生じるのを回避することができて、排気ガス
の浄化性能を一段と向上することができる触媒コンバー
タを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、波
形成形した金属薄板からなる触媒担体を重ね合わせて、
重ね合わせ部分にセルを形成したハニカム状のコアを形
成し、このコアを外筒内に配設した構造において、コア
の中央部分で触媒担体相互を金属製のワイヤで絡げて、
触媒担体相互の開離を拘束したことを特徴としている。
【0006】請求項2にあっては、請求項1に記載の重
ね合わせた触媒担体の複数枚を1グループとして、各担
体グループ間に波形の折り目に沿って金属製のワイヤを
触媒担体の重ね合わせ方向に折り込んでワイヤ連結した
ことを特徴としている。
【0007】請求項3にあっては、請求項1に記載の重
ね合わせた触媒担体の複数枚を1グループとして、各担
体グループ間に波形の折り目に沿って前後逆方向から複
数本の金属製のワイヤを触媒担体の重ね合わせ方向に折
り込んでワイヤ連結したことを特徴としている。
【0008】請求項4にあっては、請求項1に記載の重
ね合わせた触媒担体のそれぞれに波形の折り目に沿って
金属製のワイヤをコアの入口側でワイヤが交絡するよう
にループ状に掛け回すと共に、触媒担体の重ね合わせ方
向に折り込んでワイヤ連結したことを特徴としている。
【0009】請求項5にあっては、請求項1に記載の重
ね合わせた触媒担体の複数枚を1グループとして、各担
体グループの波形の折り目に沿って金属製のワイヤをコ
アの入口側でワイヤが交絡するようにループ状に掛け回
すと共に、触媒担体の重ね合わせ方向に折り込んでワイ
ヤ連結したことを特徴としている。
【0010】請求項6にあっては、請求項1に記載の重
ね合わせた触媒担体の各コア入口側の端部に穿孔を設
け、これら各触媒担体の穿孔に金属製のワイヤを通し
て、触媒担体の重ね合わせ方向にループ状に掛け回して
ワイヤ連結したことを特徴としている。
【0011】請求項7にあっては、請求項1に記載の重
ね合わせた触媒担体の各コア入口側の端部に穿孔を設
け、これら触媒担体の複数本を1グループとして、各担
体グループの穿孔に金属製のワイヤを通して、触媒担体
の重ね合わせ方向にループ状に掛け回してワイヤ連結し
たことを特徴としている。
【0012】請求項8にあっては、請求項4〜7に記載
の触媒担体にループ状に掛け回したワイヤの交絡点を接
合したことを特徴としている。
【0013】請求項9にあっては、請求項1〜8に記載
のコアは、1枚の触媒担体を波形方向にS字状に連続的
に折り返して、ハニカム状に重ね合わせて構成したこと
を特徴としている。
【0014】請求項10にあっては、請求項1〜9に記
載の触媒担体は、波形の山部に、該波形の山部と谷部と
を形成する斜壁の途中位置から逆方向に切起し形成した
切起し谷部を波形の折り目方向に複数個備えている一
方、波形の谷部には、前記斜壁の途中位置から逆方向に
切起し形成した切起し山部を波形の折り目方向に複数個
備えていることを特徴としている。
【0015】請求項11にあっては、請求項10に記載
の切起し谷部と切起し山部は、触媒担体の波形の山部と
谷部とを形成する斜壁の中央位置から切起し形成したこ
とを特徴としている。
【0016】請求項12にあっては、請求項10に記載
の触媒担体の波形の山部と谷部とを形成する斜壁の中央
位置には、波形の折り目方向に沿って棚部が形成され、
各隣接する山部に形成した切起し谷部と、谷部に形成し
た切起し山部とを、この棚部を境として切起し形成し
て、隣接する切起し谷部と切と起し山部の各切起し止端
間に波形方向に棚部幅の間隔を設定したことを特徴とし
ている。
【0017】請求項13にあっては、請求項10〜12
に記載の触媒担体の波形の山部に形成した切起し谷部
と、谷部に形成した切起し山部とを、波形の折り目方向
にオフセットして形成して、隣接する切起し谷部と切起
し山部の各切起し止端間に、波形の折り目方向に所要の
間隔を設定したことを特徴としている。
【0018】
【発明の効果】請求項1によれば、重ね合わせた触媒担
体相互をコアの中央部分で金属製のワイヤで絡げて、触
媒担体相互の開離を拘束しているため、コアの入口側で
排気ガスの流入圧力によってコア中央部分から触媒担体
相互が開離する口開き現象を防止することができ、多数
のセルが集合したハニカム形状の変形をなくして排気ガ
スの浄化性能を一段と向上することができる。
【0019】請求項2によれば、請求項1の効果に加え
て、金属製のワイヤを触媒担体の波形の折り目に沿っ
て、該触媒担体の重ね合わせ方向に折り込むことによっ
て、重ね合わせた複数枚の触媒担体を1グループとして
結束できるから、触媒担体のワイヤ連結を容易に行える
と共に、1本のワイヤで結束することができてコスト的
に有利に得ることができる。
【0020】請求項3によれば、請求項1の効果に加え
て、複数本の金属製のワイヤを触媒担体の波形の折り目
に沿って前後逆方向から、該触媒担体の重ね合わせ方向
に折り込んで、重ね合わせた複数枚の触媒担体を1グル
ープとして結束することによって、各担体グループの隣
接する触媒担体の前後端部で相互の開離を拘束すること
ができて口開き防止効果を高めることができ、しかも、
コアの前後の方向性、即ち、入口側と出口側の方向性を
なくして組付けの自由度を高めることができる。
【0021】請求項4によれば、請求項1の効果に加え
て、触媒担体に金属製のワイヤをループ状に掛け回すこ
とによって、該触媒担体をワイヤでしっかりと固縛する
ことができ、しかも、触媒担体にループ状に掛け回した
ワイヤがコア入口側で交絡するように該ワイヤを触媒担
体の重ね合わせ方向に折り込んであるため、排気ガスの
流入圧力を受けるコアの入口側で触媒担体の端部相互が
開離するのを確実に防止することができる。
【0022】請求項5によれば、請求項1の効果に加え
て、重ね合わせた複数枚の触媒担体を1グループとして
金属製のワイヤをループ状に掛け回して結束してある
め、各担体グループをワイヤでしっかりと固縛すること
ができると共にワイヤ連結を容易に行え、しかも、各担
体グループにループ状に掛け回したワイヤがコアの入口
側で交絡するように該ワイヤを触媒担体の重ね合わせ方
向に折り込んであるため、排気ガスの流入圧力を受ける
コアの入口側で触媒担体の端部相互が開離するのを確実
に防止することができる。
【0023】請求項6によれば、請求項1の効果に加え
て、金属製のワイヤを触媒担体の各コア入口側の端部に
設けた穿孔に通し、触媒担体の重ね合わせ方向にループ
状に掛け回して、コアの入口側で触媒担体の端部をしっ
かりとワイヤ連結してあるため、排気ガスの流入圧力を
受けるコアの入口側で触媒担体の端部相互が開離するの
を確実に防止することができると共に、ワイヤ長さを短
かくすることができてコスト的に有利に得ることができ
る。
【0024】請求項7によれば、重ね合わせた複数枚の
触媒担体を1グループとして、各担体グループのコア入
口側の端部に設けた穿孔に金属製のワイヤを通し、触媒
担体の重ね合わせ方向にループ状に掛け回してしっかり
と結束してあるため、排気ガスの流入圧力を受けるコア
の入口側で触媒担体の端部相互が開離するのを確実に防
止することができ、しかも、ワイヤ長さを短かくするこ
とができると共にワイヤ連結を容易に行うことができ
る。
【0025】請求項8によれば、請求項4〜7の効果に
加えて、触媒担体にループ状に掛け回したワイヤの交絡
点を接合してあるため、コアの入口側で隣接する触媒担
体の端部相互のずれ動きをなくして、これら端部相互の
開離をより一層確実に防止することができる。
【0026】請求項9によれば、請求項1〜8の効果に
加えて、1枚の触媒担体を波形方向にS字状に連続的に
折り返して、ハニカム状に重ね合わせてコアを構成して
いるため、コアを容易に構成することができると共に、
排気ガスの流入圧力で触媒担体が後方へ飛び出すフィル
ムアウト現象を防止することができる。
【0027】請求項10によれば、請求項1〜9の効果
に加えて、触媒担体は波形の山部に逆方向に切起し形成
した切起し谷部を波形の折り目方向に複数個備えている
と共に、波形の谷部には逆方向に切起し形成した切起し
山部を波形の折り目方向に複数個備えているため、重ね
合わせた触媒担体相互間に形成されたセル相互で排気ガ
スの流通を行わせることができ、排気ガスを触媒担体表
面の触媒に十分に接触させて触媒反応を活発に行わせる
ことができることと併せて、切起し谷部と切起し山部の
存在によって隣接する触媒担体相互が密着するのを防止
してセルを確保できるため、排気ガスの浄化性能を向上
することができる。
【0028】また、重ね合わせた触媒担体相互間に形成
されたセル相互で排気ガスの流通を行わせることができ
るので、全体で排気ガスの圧力分布を略均一化すること
ができて、コアの耐久性を向上することもできる。
【0029】更に、切起し谷部と切起し山部とを形成す
ることによって、触媒担体の剛性を高めることもでき
る。
【0030】請求項11によれば、請求項10の効果に
加えて、切起し谷部と切起し山部を、触媒担体の波形の
山部と谷部とを形成する斜壁の中央位置から切起し形成
してあるから、前記切起し谷部と切起し山部の切起し開
口面積を大きくすることができて、セル相互の排気ガス
の流通性を向上することができる。
【0031】また、触媒担体の波形の山部と切起し山部
および波形の谷部と切起し谷部とを同一の突出量にでき
て、触媒担体相互の密着を確実に防止することができ
る。
【0032】請求項12によれば、請求項10の効果に
加えて、切起し谷部と切起し山部は、触媒担体の波形の
山部と谷部とを形成する斜壁の中央位置に形成した棚部
を境として切起し形成してあるから、前記切起し谷部と
切起し山部の切起し開口面積を大きくすることができ
て、セル相互の排気ガスの流通性を向上することができ
る。
【0033】また、触媒担体の波形の山部と切起し山部
および波形の谷部と切起し谷部とを同一の突出量にでき
て、触媒担体相互の密着を確実に防止することができ
る。
【0034】更に、隣接する切起し谷部と切起し山部の
各切起し止端間には、波形方向に棚部幅の間隔が確保さ
れるため、熱膨脹率の差によって前記切起し止端間が裂
断するのを回避することがてきる。
【0035】請求項13によれば、請求項10〜12の
効果に加えて、切起し谷部と切起し山部の各切起し止端
間には、波形の折り目方向に所要の間隔を設定してある
ため、熱膨脹率の差によって前記切起し止端間が裂断す
るのを確実に回避することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面と
共に詳述する。
【0037】図1,2において、1は触媒コンバータを
示し、断面楕円形に形成した金属製の外筒2と、外筒2
内に配設したハニカム状のコア3とを備えている。
【0038】外筒2の両端部のディフューザ4は別体成
形してあり、これらディフューザ4,4は外筒2の両端
部内に嵌合して固定してある。
【0039】5は前記コア3を構成する触媒担体で、表
面に触媒を担持させたステンレス等の金属薄板をもって
波形に成形してあり、この実施形態では1枚の触媒担体
5を波形方向にS字状に連続的に折り返してハニカム状
に重ね合わせ、各重ね合わせ部分にセルを形成するよう
にしているが、複数枚の触媒担体5を積層してハニカム
状のコア3を構成することもできる。
【0040】前記触媒担体5はコア3の中央部分で、重
ね合わせた触媒担体5の相互を金属製、例えばステンレ
ス製の金属ワイヤ6で絡げて、触媒担体5の相互の開離
を拘束するようにしている。
【0041】本実施形態では前述のように重ね合わせた
触媒担体5を、図3に示すように隣接する複数枚(図で
は2枚)づつを1グループとして、各担体グループ間に
触媒担体5の波形の折り目に沿って1本のワイヤ6をこ
れら触媒担体5の重ね合わせ方向に折り込んでワイヤ連
結してある。
【0042】ワイヤ6の両端末は最外側の触媒担体5の
側面、もしくは、外筒2に溶接して接合される。
【0043】前記触媒担体5としては、図9,10又は
図11〜13に示すものが用いられている。
【0044】これらの図に示す触媒担体5は、何れも波
形の山部5aに、該波形の山部5aと谷部5bとを形成
する斜壁5cの途中位置から逆方向に切起し形成した切
起し谷部5dを波形の折り目方向に複数個備えている一
方、波形の谷部5bには、斜壁5cの途中位置から逆方
向に切起し形成した切起し山部5eを波形の折り目方向
に複数個備えている。
【0045】ここで、図9〜11に示す触媒担体5にあ
っては、前記波形の各斜壁5cの中央位置に該波形の折
り目方向に沿って棚部5fを形成し、各隣接する山部5
aに形成した切起し谷部5dと、谷部5bに形成した切
起し山部5eとを、この棚部5fを境として切起し形成
して、隣接する切起し谷部5dと切起し山部5eの各切
起し止端間に波形方向に棚部5fの幅の間隔S1 を設定
してある。
【0046】図9,10に示す例では山部5aと、これ
に隣接する切起し山部5eとを同一の長さに形成して、
波形の折り目方向に1ピッチずれた状態に規則性をもっ
て形成してあり、また、図11に示す例では山部5aと
谷部5bおよび切起し谷部5d,切起し山部5eとを同
一の長さに形成して、隣接する山部5aと切起し山部5
e、および隣接する谷部5bと切起し谷部5dを、波形
の折り目方向に1ピッチずれた状態に規則性をもって形
成してあるが、隣接する前記切起し谷部5dと切起し山
部5eとをこのような規則を持たずに波形の折り目方向
にオフセットして形成して、これら隣接する切起し谷部
5dと切起し山部5eの各切起し止端間に、波形の折り
目方向に所要の間隔を設定するようにしてもよい。
【0047】図12,13に示す触媒担体5は、何れも
隣接する切起し谷部5dと切起し山部5eとを、波形の
折り目方向にオフセットして形成して、これら隣接する
切起し谷部5dと切起し山部5eの各切起し止端間に、
波形の折り目方向に所要の間隔S2 を設定してある。
【0048】図12に示す例では、切起し谷部5dと切
起し山部5eとを、波形の斜壁5cの中央位置からそれ
ぞれ逆方向に切起し形成してあるが、図13に示す例で
は切起し谷部5dを波形の谷部5bよりも浅く、また、
切起し山部5eを波形の山部5aよりも低く形成するこ
とによって、隣接する切起し谷部5dと切起し山部5e
の各切起し止端間に前述の波形の折り目方向の間隔S2
の他に、波形方向に所要の間隔S3 が設定されるように
してある。
【0049】以上の実施形態の構造によれば、通常では
触媒コンバータ1に、コア3よりも小径の図外の排気管
から流入する排気ガスは、入口側のディフューザ4の拡
散作用によってコア3の入口側の略全面のセルに流入す
るようにはなるが、それでも該排気管から流入する排気
ガスはコア3の中心部に集中し易く、該コア3の中心部
で、重ね合わせた触媒担体5の相互が開離する傾向とな
る。
【0050】ところが、前述のようにこのコア3の中央
部分では、重ね合わせた触媒担体5の隣接する2枚づつ
を1グループとして、各担体グループ間に触媒担体5の
折り目に沿って金属製のワイヤ6をこれら触媒担体5の
重ね合わせ方向に折り込んでワイヤ連結してあるためこ
のワイヤ6により触媒担体5の相互の開離が拘束され、
コア3の入口側で排気ガスの流入圧力によってコア3の
中央部分から触媒担体5の相互が開離する口開き現象を
防止することができ、多数のセルが集合したハニカム形
状の変形をなくして排気ガスの浄化性能を向上すること
ができる。
【0051】また、この実施形態では金属製のワイヤ6
を触媒担体5の波形の折り目に沿って、該触媒担体5の
重ね合わせ方向に折り込むことによって、重ね合わせた
複数枚の触媒担体5を1グループとして結束できるか
ら、触媒担体5のワイヤ連結を容易に行えると共に、1
本のワイヤ6で結束することができてコスト的に有利に
得ることができる。
【0052】更に、コア3は1枚の触媒担体5を波形方
向にS字状に連続的に折り返してハニカム状に重ね合わ
せて構成しているため、前記ワイヤ6の折り込み作業を
含めてコア3を容易に構成することができると共に、排
気ガスの流入圧力で触媒担体5が後方へ飛び出すフィル
ムアウト現象を防止することができる。
【0053】特に、本実施形態では前述の触媒担体5と
して、図9〜13に示すように波形の山部5aに逆方向
に切起し形成した切起し谷部5dを波形の折り目方向に
複数個備えていると共に、波形の谷部5bに逆方向に切
起し形成した切起し山部5eを波形の折り目方向に複数
個備えたものを用いているため、重ね合わせた触媒担体
5の相互に形成されたセル相互で図9の矢印で示すよう
に排気ガスの流通を行わせることができ、従って、排気
ガスを触媒担体5の表面の触媒に十分に接触させて触媒
反応を活発に行わせることができることと併せて、切起
し谷部5dと切起し山部5eの存在によって隣接する触
媒担体5の相互が密着するのを防止してセルを確保でき
るため、排気ガスの浄化性能を更に向上することができ
る。
【0054】また、このように重ね合わせた触媒担体5
の相互間に形成されたセル相互で排気ガスの流通を行わ
せることができるので、コア3の全体で排気ガスの圧力
分布を略均一化することができて、コア3の耐久性を向
上することができる。
【0055】更に、切起し谷部5dと切起し山部5eと
を形成することによって、触媒担体5自体の剛性を高め
ることができて、品質感および信頼性を高めることもで
きる。
【0056】ここで、図9〜11に示した触媒担体5を
用いれば、切起し谷部5dと切起し山部5eを、触媒担
体5の波形の山部5aと谷部5bとを形成する斜壁5c
の中央位置に形成した棚部5fを境にして形成してある
から、前記切起し谷部5dと切起し山部5eの切起し開
口面積を大きくすることができて、セル相互の排気ガス
の流通性を向上することができる。
【0057】また、触媒担体5の波形の山部5aと切起
し山部5eおよび波形の谷部5bと切起し谷部5dとを
同一の突出量にできて、触媒担体5の相互密着を確実に
防止することができる。
【0058】更には、隣接する切起し谷部5dと切起し
山部5eの各切起し止め端間には、波形方向に棚部5f
の幅の間隔S1 が確保されるため、熱膨脹率の差によっ
て前記切起し止端間が裂断するのを回避することができ
る。
【0059】また図12に示す触媒担体5を用いれば、
前記図9〜11に示したものを用いた場合と同様の排気
浄化性能が得られることは勿論、切起し谷部5dと切起
し山部5eの各切起し止端間には、波形の折り目方向に
所要の間隔S2 を設定してあるので、この場合も熱膨脹
率の差によって前記切起し止端間が裂断するのを回避す
ることができる。
【0060】更に、図13に示す触媒担体5を用いれ
ば、前記図12に示したものを用いた場合と略同様の排
気浄化性能が得られる他、切起し谷部5dと切起し山部
5eの各切起し止端間には、波形の折り目方向に所要の
間隔S2 と、波形方向に所要の間隔S3 とを設定してあ
るので、熱膨脹率の差による切起し止端間の裂断を確実
に回避するこができる。
【0061】図4〜8は触媒担体5の金属製のワイヤ6
による連結の異なる実施形態を示すもので、触媒担体5
自体は前記第1実施形態と同様に構成してあるため、重
複する説明は省略する。
【0062】図4に示すものにあっては、重ね合わせた
触媒担体5の複数枚(図では2枚)づつを1グループと
して、各担体グループ間に波形の折り目に沿って前後逆
方向から2本の金属製のワイヤ6,6を、触媒担体5の
重ね合わせ方向に折り込んでワイヤ連結してある。
【0063】従って、このワイヤ連結構造によれば各担
体グループの隣接する触媒担体5の前後端部で相互の開
離を拘束することができて口開き防止効果を高めること
ができる。
【0064】また、コア3の前後の方向性、即ち、入口
側と出口側の方向性をなくして組付けの自由度を高める
ことができる。
【0065】図5に示すものにあっては、重ね合わせた
触媒担体5のそれぞれに、波形の折り目に沿って金属製
のワイヤ6をコア3の入口側でワイヤ6が交絡するよう
にループ状に掛け回すと共に、触媒担体5の重ね合わせ
方向に折り込んでワイヤ連結してある。
【0066】従って、このワイヤ連結構造によれば重ね
合わせた触媒担体5の個々をワイヤ6でしっかりと固縛
することができ、しかも、触媒担体5にループ状に掛け
回したワイヤ6がコア3の入口側で交絡しているため、
排気ガスの流入圧力を受けるコア3の入口側で触媒担体
5の端部相互が開離するのを確実に防止することができ
る。
【0067】図6に示すものにあっては、重ね合わせた
触媒担体5の複数枚(図では2枚)を1グループとし
て、各担体グループに波形の折り目に沿って金属製のワ
イヤ6をコア3の入口側でワイヤ6が交絡するようにル
ープ状に掛け回すと共に、触媒担体5の重ね合わせ方向
に折り込んでワイヤ連結してある。
【0068】従って、この連結構造によれば各担体グル
ープをワイヤ6でしつかりと固縛できると共に、隣接す
る複数枚の触媒担体5を拘束するためのワイヤ連結を容
易に行え、しかも、各担体グループにループ状に掛け回
したワイヤ6がコア3の入口側で交絡しているため、排
気ガスの流入圧力を受けるコア3の入口側で触媒担体5
の端部相互が開離するのを確実に防止することができ
る。
【0069】図7に示すものにあってはは、重ね合わせ
た触媒担体5の各コア3の入口側の端部に穿孔7を設
け、これら触媒担体5の穿孔7に金属製のワイヤ6を通
して、触媒担体5の重ね合わせ方向にループ状に掛け回
してワイヤ連結してある。
【0070】従って、この連結構造によればコア3の入
口側で、重ね合わせた触媒担体5の端部相互をしっかり
とワイヤ連結したあるため、排気ガスの流入圧力を受け
るコア3の入口側で触媒担体5の端部相互が開離するの
を確実に防止することができると共に、ワイヤ6の連結
長さを短かくすることができてコスト的に有利に得るこ
とができる。
【0071】図8に示すものにあっては、重ね合わせた
触媒担体5の各コア3の入口側の端部に穿孔7を設け、
これら触媒担体5の複数枚(図では2枚)を1グループ
として、各担体グループの穿孔7に金属製のワイヤ6を
通して、触媒担体5の重ね合わせ方向にループ状に掛け
回してワイヤ連結してある。
【0072】従って、この連結構造によればコア3の入
口側で各担体グループの触媒担体5の端部をループ状に
結束してあるため、排気ガスの流入圧力を受けるコア3
の入口側で触媒担体5の端部相互が開離するのを確実に
防止することができ、しかも、ワイヤ6の連結長さを短
かくすることができると共にワイヤ連結を容易に行うこ
とができる。
【0073】ここで、図5〜8に示したワイヤ連結構造
において、触媒担体5にループ状に掛け回したワイヤ6
の交絡点を溶接して接合することにより、触媒担体5の
端部相互のずれ動きをなくして、これら端部相互の開離
をより一層確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す図2のA−A線に
沿う略示的断面図。
【図2】同実施形態の全体構造を示す略示的断面図。
【図3】同実施形態のワイヤ連結構造を示す略示的断面
図。
【図4】本発明の第2実施形態のワイヤ連結構造を示す
略示的断面図。
【図5】本発明の第3実施形態のワイヤ連結構造を示す
略示的断面図。
【図6】本発明の第4実施形態のワイヤ連結構造を示す
略示的断面図。
【図7】本発明の第5実施形態のワイヤ連結構造を示す
略示的断面図。
【図8】本発明の第6実施形態のワイヤ連結構造を示す
略示的断面図。
【図9】各実施形態に用いられる触媒担体の斜視図。
【図10】図9に示した触媒担体の説明図。
【図11】触媒担体の異なる例を示す説明図。
【図12】触媒担体の異なる例を示す説明図。
【図13】触媒担体の異なる例を示す説明図
【符号の説明】
1 触媒コンバータ 2 外筒 3 コア 5 触媒担体 5a 波形の山部 5b 波形の谷部 5c 斜壁 5d 切起し谷部 5e 切起し山部 5f 棚部 6 ワイヤ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波形成形した金属薄板からなる触媒担体
    を重ね合わせて、重ね合わせ部分にセルを形成したハニ
    カム状のコアを形成し、このコアを外筒内に配設した構
    造において、コアの中央部分で触媒担体相互を金属製の
    ワイヤで絡げて、触媒担体相互の開離を拘束したことを
    特徴とする触媒コンバータ。
  2. 【請求項2】 重ね合わせた触媒担体の複数枚を1グル
    ープとして、各担体グループ間に波形の折り目に沿って
    金属製のワイヤを触媒担体の重ね合わせ方向に折り込ん
    でワイヤ連結したことを特徴とする請求項1記載の触媒
    コンバータ。
  3. 【請求項3】 重ね合わせた触媒担体の複数枚を1グル
    ープとして、各担体グループ間に波形の折り目に沿って
    前後逆方向から複数本の金属製のワイヤを触媒担体の重
    ね合わせ方向に折り込んでワイヤ連結したことを特徴と
    する請求項1記載の触媒コンバータ。
  4. 【請求項4】 重ね合わせた触媒担体のそれぞれに波形
    の折り目に沿って金属製のワイヤをコアの入口側でワイ
    ヤが交絡するようにループ状に掛け回すと共に、触媒担
    体の重ね合わせ方向に折り込んでワイヤ連結したことを
    特徴とする請求項1記載の触媒コンバータ。
  5. 【請求項5】 重ね合わせた触媒担体の複数枚を1グル
    ープとして、各担体グループに波形の折り目に沿って金
    属製のワイヤをコアの入口側でワイヤが交絡するように
    ループ状に掛け回すと共に、触媒担体の重ね合わせ方向
    に折り込んでワイヤ連結したことを特徴とする請求項1
    記載の触媒コンバータ。
  6. 【請求項6】 重ね合わせた触媒担体の各コア入口側の
    端部に穿孔を設け、これら各触媒担体の穿孔に金属製の
    ワイヤを通して、触媒担体の重ね合わせ方向にループ状
    に掛け回してワイヤ連結したことを特徴とする請求項1
    記載の触媒コンバータ。
  7. 【請求項7】 重ね合わせた触媒担体の各コア入口側の
    端部に穿孔を設け、これら触媒担体の複数枚を1グルー
    プとして、各担体グループの穿孔に金属製のワイヤを通
    して、触媒担体の重ね合わせ方向にループ状に掛け回し
    てワイヤ連結したことを特徴とする請求項1記載の触媒
    コンバータ。
  8. 【請求項8】 触媒担体にループ状に掛け回したワイヤ
    の交絡点を接合したことを特徴とする請求項4〜7の何
    れかに記載の触媒コンバータ。
  9. 【請求項9】 コアは1枚の触媒担体を波形方向にS字
    状に連続的に折り返して、ハニカム状に重ね合わせて構
    成したことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の
    触媒コンバータ。
  10. 【請求項10】 触媒担体は波形の山部に、該波形の山
    部と谷部とを形成する斜壁の途中位置から逆方向に切起
    し形成した切起し谷部を波形の折り目方向に複数個備え
    ている一方、波形の谷部には、前記斜壁の途中位置から
    逆方向に切起し形成した切起し山部を波形の折り目方向
    に複数個備えていることを特徴とする請求項1〜9の何
    れかに記載の触媒コンバータ。
  11. 【請求項11】 切起し谷部と切起し山部は、触媒担体
    の波形の山部と谷部とを形成する斜壁の中央位置から切
    起し形成してあることを特徴とする請求項10記載の触
    媒コンバータ。
  12. 【請求項12】 触媒担体の波形の山部と谷部とを形成
    する斜壁の中央位置には、波形の折り目方向に沿って棚
    部が形成され、各隣接する山部に形成した切起し谷部
    と、谷部に形成した切起し山部とを、この棚部を境とし
    て切起し形成して、隣接する切起し谷部と切起し山部の
    各切起し止端間に波形方向に棚部幅の間隔を設定したこ
    とを特徴とする請求項10記載の触媒コンバータ。
  13. 【請求項13】 触媒担体の波形の山部に形成した切起
    し谷部と、谷部に形成した切起し山部とを、波形の折り
    目方向にオフセットして形成して、隣接する切起し谷部
    と切起し山部の各切起し止端間に、波形の折り目方向に
    所要の間隔を設定したことを特徴とする請求項10〜1
    2の何れかに記載の触媒コンバータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100847204B1 (ko) 2006-03-09 2008-07-17 피티엘중공업 주식회사 하이브리드 시너지 제트터빈 발전 시스템

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