JPH10331555A - 遮光枠付き防虫網戸 - Google Patents

遮光枠付き防虫網戸

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JPH10331555A
JPH10331555A JP14121897A JP14121897A JPH10331555A JP H10331555 A JPH10331555 A JP H10331555A JP 14121897 A JP14121897 A JP 14121897A JP 14121897 A JP14121897 A JP 14121897A JP H10331555 A JPH10331555 A JP H10331555A
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light
frame
shielding
insect
screen
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JP14121897A
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Tsugio Akagi
二夫 赤木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防虫網戸の改良に関わり、その通気性や防虫
効果に殆ど支障を来すことなく、所望する部分だけが屋
内透視をされ難くするようにした新規な構成からなる遮
光枠付き防虫網戸を提供する。 【解決手段】 矩形枠体1の屋外面側には防虫網2が全
面に張設される一方、この防虫網2張設面と反対側にな
る矩形枠体1の屋内面側には、矩形枠体1の左右両縦框
部材11,11または何れか一方の縦框部材11を仮着
支持部として所望位置に随時仮着可能にすると共に、遮
光網等の遮光性通気体4を組み合わせた遮光枠体が装着
されてなるものとした遮光枠付き防虫網戸。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、防虫網戸の改良に関わり、
その通気性や防虫効果に殆ど支障を来すことなく、所望
する部分だけが屋内透視をされ難くするようにした新規
な構成からなる遮光枠付き防虫網戸を提供しようとする
ものである。
【0002】
【従来の技術】生活水準が上がり、各戸に空調設備の取
り付けが可能となった時代を迎えても、身体への影響を
気掛かりとする人や各人の好み,あるいは夕暮れ以降や
雨上がりのときのような時間帯等によって、今でも夏期
の涼風対策として、外気取り入れ用の防虫網戸と扇風機
との組み合わせに頼る家庭は極めて多い。この涼風対策
に用いられる防虫網戸は、その季節を迎えると、外装建
具の外側で、その開け閉てに支障を来さない位置に装着
され、必要があるときに外装建具を開け放っておけば、
屋外から虫や小動物の侵入を阻止しながら、外気を室内
に取り込むことができるようにするものであり、我が国
のような高温多湿の夏の季節においても、その時間帯等
によっては、十分にその目的を達成可能とするどころ
か、人工的な空調設備では得難い涼風感を提供してく
る。
【0003】しかし、この防虫網戸も、外装建具はもと
よりのこと、その内側のカーテンも場合によっては開け
てしまわないと十分な涼風の導入が果たし得なくなるこ
ともあり、それが日中で外の光がつよいときであれば、
目の細かい防虫網に光が反射してしまって、全体が白っ
ぽい幕状となって簡単に屋内の透視をできなくしてしま
うものの、日中でも曇天であったり、日陰に位置するこ
ととなった防虫網戸からは、外から簡単に屋内が透視さ
れてしまうことになり、また、最も防虫網戸の効果が期
待される夕暮れ時以降では、これら従前からのどの防虫
網戸も、視覚的に殆どないに等しい存在に陥って、見事
に屋内が見透かされてしまうという致命的な欠点を抱え
るものであった。
【0004】そのため、多くの家庭では、防虫網戸を装
着していながら、その室内側にレ−スカ−テンやブライ
ンドを取り付けたり、軒下に簾を吊り下げる等、他の目
隠し手段を併用する工夫を施すことにより、屋内が丸見
えになるのを防止しするようにしきているが、これら目
隠し手段の併用は、それでなくとも通気性にそれなりの
障害となっている防虫網に、更に通風上の障害を加える
結果となる外、外部から透視し難くなると同時に、屋内
側からも外部を見え辛くしてしまうという問題があり、
長年に渡って必需品となってきたこの防虫網戸に対し、
この視覚性の点で強く改善が望まれていた。
【0005】この視覚性の問題点に対処するために、こ
れまでにも、例えば、防虫網自体を、光反射率の高い明
るい色で模様、柄を問わず着色してしまうようにした実
開昭58−123195号公報に開示された考案や、防
虫網の屋外面側全体に光の反射層を設けるようにした実
開平3−103589号考案、あるいはまた、防虫網の
一方の面が光を比較的良く反射する明るい色で、他方の
面が光を反射し難い暗い色とするようにした実開平3−
92298号考案等々、防虫網の光透過性を改善するよ
うしたものが既に提案済みとなっている外、防虫網戸の
構造面からの改善を果たそうとするものでも、網戸の屋
外面と屋内面との両面全面に防虫網を二重に張設してそ
れらが視覚的に重なり合うことによって透視性を改善し
ようとする実開昭55−86898号公報に開示された
考案や、更に、その二重構造とする防虫網の夫々を異種
類のものとし、より透視性を改善しようとするようにし
た実開昭56−5799号考案や、網戸の裏側下方所定
範囲に、雨水跳ね返り侵入防止用のプレ−トを取り付け
てなる実開昭59−181198号考案、網戸の矩形枠
体裏側に着脱自在に簾を吊るし、その左右外側を受け枠
で押え込むようにしてなる簾つき網戸の実開昭60−6
157号考案等々、従前からの防虫網張設構造部分に、
更に他の透視性あるいは透水性を遮断する上で有利にな
る構造部分を組み込んでなるものも数多く提案されてい
る。
【0006】しかし、これら上記考案に代表される幾つ
かの従来技術は、それが屋外側に光反射性を改善するた
めの反射層を形成してなる防虫網のように、製造コスト
の面で従前からのそれと大きな開きがあることと、その
差額ほどに狙いとする透視性の改善が果たし得ないこと
等の理由からか、市販はされているものも、必ずしも消
費者ニ−ズに合致するまでのものとはなっておらず、ま
た、網戸の構造を、従前の単層から表裏全面を二重ある
いはそれ以上の複層構造としてしまうようにしたもので
は、従前からの網戸を全面的に改変して提供するように
しなければならず、また消費者は、全て新たに購入し直
さなければならないような構造のものばかりであり、コ
スト高となってしまう上、全面が複層構造となってしま
う結果、通気性や明るさを劣化させ、本来防虫網戸が避
けなければならない機能上の問題が新たに加わってしま
う外、全体の構造が複雑化し、特に掃除や手入れが困難
になると共に、重量もかさんでしまうこと等から、その
保管、管理等の取扱い性の面で、従前までの単純で安価
な網戸に比較して遥かに劣るものとなってしまい、実用
性の面で極めて不利なものになってしまっている。
【0007】本願発明者は、以上のような実態に鑑み、
従前までのように、単に障子や常時レ−スカ−テンを併
用して、屋内側を暗くすると共に、屋内からの透視性ま
でも犠牲にしてしまったり、美観上で軽快さを失ってし
まうようなこともなく、また、既に提案されている上述
の幾つかの考案のような、その透視性の改善ばかりでは
なく、通気性や取扱い性等といった面も含めた様々な実
用上の不完全さを伴うこともなく、所期の目的を達成可
能とする防虫網戸の開発、研究を長年に渡って継続し、
数々の試行錯誤と試作実験とを繰り返してきたところ、
遂に、従前からの網戸に比較してもそれ程複雑な構造と
ならないか、あるいは従前までの網戸もそのまま採用可
能にすると共に、屋内の明るさを劣化させることなく、
しかも、掃除や手入れ、輸送や保管、装着等といった取
扱い性に秀れ、更には製造も用意で安価なものとして提
供できるようにするといった数々の利点を有する新規な
構成からなる遮光枠付き防虫網戸を完成、実用化するこ
とに成功したものであり、以下では、この発明を代表す
る幾つかの実施例と共に、その構成を詳述していくこと
にする。
【0008】
【発明の構成】この発明の網戸の部分遮光装置は、基本
的に次のような構成を要旨とするものである。即ち、外
装建具の屋外側または屋内側に組み込まれる網戸であっ
て、上下両横框部材と左右両縦框部材とから矩形枠体に
形成されると共に、該矩形枠体の屋外面側には防虫網が
全面に張設される一方、この防虫網張設面と反対側にな
る矩形枠体の屋内面側には、これら左右両縦框部材また
は何れか一方の縦框部材を仮着支持部として所望位置に
随時仮着可能にすると共に、遮光網等の遮光性通気体を
組み合わせた遮光枠が装着されてなる遮光枠付き防虫網
戸である。
【0009】更に具体的には、外装建具の屋外側または
屋内側に組み込まれる網戸であって、上下両横框部材と
左右両縦框部材とから矩形枠体に形成されると共に、該
矩形枠体の屋外面側には防虫網が全面に張設される一
方、この防虫網張設面と反対側になる矩形枠体の屋内面
側には、該矩形枠体内に収まる小型枠体からなり、その
左右両縦框材は、先の矩形枠体左右両縦框部材または同
何れか一方の縦框部材を仮着支持部として所望位置に随
時仮着可能に形成されると共に、遮光網等の遮光性通気
体を組み合わせた遮光枠が装着されてなるものとした構
成を要旨として、この発明の遮光枠付き防虫網戸を示す
ことができる。
【0010】また、この発明の遮光枠付き防虫網戸を、
より望ましい構成のものとして示せば、外装建具の屋外
側または屋内側に組み込まれる網戸であって、上下両横
框部材と左右両縦框部材とから矩形枠体に形成されると
共に、該矩形枠体の屋外面側には防虫網が全面に張設さ
れる一方、この防虫網張設面と反対側になる矩形枠体の
屋内面側には、該矩形枠体内に収まる小型枠体からな
り、その左右両縦框材は、先の矩形枠体左右両縦框部材
たは同何れか一方の縦框部材に仮着支持し得る停止機構
部を介在したものに形成され、且つ小型枠体屋内側に遮
光網等の遮光性通気体を組み合わせてなる遮光枠が装着
され、矩形枠体に張設された防虫網と遮光枠に張設され
た防虫網との間に、遮光性向上且つ通気性緩和に有利な
干渉間隙部が確保されるよう規制して形成されてなるも
のとしたことを特徴とする遮光枠付き防虫網戸となる。
【0011】矩形枠体は、所謂従前からの防虫網戸の枠
体に相当し、場合によっては従前からの枠体そのものを
採用できる外、特別にこの発明の構成を実現するために
用意されたものでもよく、左右の縦框部材と上下の横框
部材とを少なくとも備えていて、対象となる外装建具と
略同寸法の矩形体に組み合わされ、下の横框部材の両端
近くには戸車が組み込まれてなる構造を有するものであ
り、その一面側、特に屋外側となる面には、防虫網を張
設できるようにした適宜構造、例えば従前から一般的に
採用されている網止め溝が予め形成されてなるような構
造のものとされ、その網止め溝を越える範囲まで防虫網
を広げ、その上から網止め溝内に弾性紐を強制的に押し
込むことにより、均一な張り具合で防虫網が張設される
ように機能するものである。
【0012】この矩形枠体を構成する各縦框部材および
各横框部材は、一般にはアルミニウム型材によって所定
の強度が得られる中空断面部材のものとして形成される
こととなるが、特にその素材をはじめ、主要な部材断面
等について規制を受けるものではない。但し、矩形枠体
に組み立てられた状態における左右の縦框部材について
は、その互い相対峙する面側が、双方の面間に、後述す
る遮光枠を適宜高さ位置において仮着状にでき、しかも
その仮着位置を随意に変え得る形状、構造のものに形成
されるか、それらの形状、構造を実現する上で都合の良
い断面構造のものに形成されていなければならず、例え
ば、最も単純で都合の良い断面構造として、その平断面
で溝型か、あるいは屋内側にフランジ片がくる平断面で
L字型のものとして形成されるようにする外、平断面で
屋内側、屋外側の何れにもフランジ片がないフラットな
面とされ、別体の溝型材やL型材、T型材等を接着や熔
着、ネジ止め、カシメその他適宜手段で一体化するよう
にしたものとしても良く、何れにしても、左右の縦框部
材の、互い相対峙する面間に遮光枠を嵌合状とし、矩形
枠体上下方向に連続摺動可能となるようにした断面構造
のものに形成する方法がある。
【0013】また、摺動枠を上下方向に連続摺動可能と
するための両縦框部材のその他の断面構造としては、違
いに対峙する面の略中央に、平断面で半円形、V字形、
コ字形等の凹条溝となるような断面のものに形成した
り、逆に凸条を設けた断面のものとする外、それらを組
み合わせ、一方が凹状溝で他方が突条となるような断面
形のものとすることも可能である。
【0014】更にまた、この矩形枠体を構成する両縦框
部材は、その互い相対峙する面間に、後述する遮光枠を
適宜高さ位置において仮着状にでき、しかもその仮着位
置を随意に変え得る形状、構造のものとするために、上
記のような連続摺動可能となる断面構造のものではな
く、所定ピッチでしか上下方向の位置の変動が出来ない
ような構造、例えば、後述の実施例のような長孔を、互
いに対峙する各縦框部材面に所定間隔置きに形成し、そ
の長孔に遮光枠の適宜突起を嵌合、離脱できるようにし
た断面構造のものとする外、表面鋸歯状の案内軌道を、
互いに対峙する各縦框部材各面あるいは何れか一方の面
に設け、当該案内軌道の凹凸に規制されて、遮光枠両側
部あるいは何れか一方の凸部(望ましくは出入り自在と
した凸部)が随時噛合状となるようにしたもの等とする
ことができる。
【0015】上記のようにして形成される矩形枠体に
は、その屋外側となる面に、既述したとおり、従前と同
様の手段によって防虫網が張設される。この防虫網に
は、これまでどおりの灰色、薄緑色、青色等の色からな
る合成樹脂製網状体(勿論これに限定されている訳では
なく、金網等の採用も考えられる。)が採用される外、
遮光性能を高めるため、例えば、防虫網の屋外面側全体
に光の反射層を設けるようにした実開平3−10358
9号考案、あるいはまた、防虫網の一方の面が光を比較
的良く反射する明るい色で、他方の面が光を反射し難い
暗い色とするようにした実開平3−92298号考案等
によって提案されている、特別な機能、構造を備えさせ
た防虫網、あるいは、後述する遮光枠の遮光性通気体と
の相乗作用で、その遮光性や通気性の点で有利になるよ
う特別に配慮して形成した防虫網等も積極的に採用する
ことができる。
【0016】小型枠体は、その表裏(屋内外)何れかの
面に、後述の防虫網を張設可能とする枠体としての機能
を果たすと共に、それ自体が、上記した矩形枠体の左右
両縦框部材を支持部として上下方向の位置の変動をする
ことができ、しかも所望する位置に仮着状に止め置かれ
ることにより、その箇所だけを自らの防虫網と矩形枠体
側の防虫網とで二重網構造と成し、その箇所だけ部分的
に通気性に多少の支障を来す虞はあるものの、所望する
箇所だけが外部から透視され難くしてしまう機能を果た
すものである。
【0017】この小型枠体は、上記した矩形枠体両縦框
部材間に装着可能であれば、特に枠体形状に限定される
ものではなく、したがって、その横巾寸法は矩形枠体両
縦框部材間の寸法に制約されるとしても、その上下高さ
寸法については、建築物の構造や部屋の構造に応じ、例
えば、装着する矩形枠体の縦の長さの1/3、1/2、
2/3,……等の最適な長さのものに形成された一枠状
のものとする外、それらを更に複数個に分割して分割枠
体から成るものとし、それらを寄せ集めれば前記した上
下高さの一枚状の小型枠体とすることができると共に、
分割枠体を個々に最適な位置に分散して格子状配置に使
用できるようにしたものとすることも可能である。
【0018】上記のような機能、構成を達成するため、
該小型枠体は、基本的には、アルミニウム型材製の左右
縦框材と上下横框材とから横長矩形状のものに形成され
るが、必要があれば、各框材を変形させて装飾効果が期
待できるような形状のもの、例えば上下両横框材を上ま
たは下に湾曲させて太鼓状の外形を有するものとした
り、適宜装飾の施された枠体とし、屋内から見た感じを
和らげたり、強調したものとすることも可能であり、更
には、独立した框材を採用せず、後述する防虫網の四周
縁に、防虫網の延長のような構造で肉厚部(防虫網を巻
き込んで固めたものも含む。)に一体成型し、その肉厚
部で小型枠体の機能を果たすようにしたものとすること
等、同様の機能、構成を達成するために適宜改変したも
のとすることも適宜採用可能となる。
【0019】この小型枠体(複数個の分割枠体の組み合
わせからなる小型枠体も当然包含される。)の、屋内外
何れか、望ましくは屋内側となる面に遮光性通気体が張
設され、この発明における遮光枠が形成される。該遮光
枠に採用される遮光性通気体は、網状体(合成樹脂ネッ
トや金網の外、レ−スカ−テン地等も含む。)、あるい
は小孔穿孔板、スリット板等といった微細孔や小孔、ス
リット等の形成された薄板体(平板状のものだけとは限
らず、波板状や折曲板状のものも含まれる。)、更には
簾の類いから構成されていて、通気性にはあまり影響を
及ぼさないよう配慮され、外部からの光だけをより多く
反射し、その反射光の拡散によって人がその奥を透視で
きなくするか、透視でき難くする機能を果たすようにし
たものでなければならず、したがって、通気体自体は、
例えば従前からのグレ−のネットであっても、屋外面が
反射率の高い白色あるいは銀色その他の明色系に塗装さ
れたり、製造段階で白色系のものが混入されてなるもの
としなければならない。
【0020】なお、この遮光性通気体は、上記した構成
の外、望ましくは、その屋内面側となる面は、光の反射
率が低い黒色系や濃紺系、緑色系のものとなし、屋室内
からは、この遮光性通気体の存在に拘らず、屋外をでき
るだけ鮮明に見通し、外の様子を伺い知ることができる
ようになるものとすべきであり、そのためには、屋外側
が明色系、屋内側が暗色系となるよう予め製造してなる
公知のリバ−シブルネットが採用されると好都合のもの
となる。
【0021】以上のとおりの構成からなる遮光枠は、左
右両側縁を矩形枠体の左右両縦框部材の間に嵌め込ま
れ、これら両縦框部材を支持部として上下移動が成し得
るようにされると共に、所望する位置で仮着状となる停
止機構部を組み込んで成るものとされなければならず、
後述する実施例に示すものの外、例えば、小型枠体の左
右両縦框材あるいは何れか一方の縦框材を、平行する一
対の縦杆材からなるものとし、内側の縦框上下端には上
下各横框材を取着して矩形状の枠を構成した上、所定の
如く遮光性通気体を張設する一方、外側の縦杆材を、そ
れに相対する内側の縦杆材に対して弾性的な横方向移動
が成し得るよう、各縦杆材間に湾曲弾性舌片(または圧
縮スプリング等)を介在させると共に、互いの位置関係
を規制する(上下にずれてしまわないようにする)ため
の係合部を組み合わせて成るような構造のものとするこ
とにより、外側の縦杆材が外側方向に弾性力が付与され
たものとなり、矩形枠体の左右両縦框部材間に嵌め込む
際にはそれを縮めて嵌め込みを可能とし、嵌め込まれて
しまうと、湾曲弾性舌片(または圧縮スプリング)の作
用で左右両縦框部材間に突っ張り状となって、所望する
位置に随時仮着されてしまうようにした停止機構部等、
適宜公知の停止手段が選択、採用される。以下、この発
明を代表する幾つかの実施例を具体的に説明し、この発
明に包含される遮光枠付き防虫網戸の構成がより明確に
把握されるようにする。
【0022】
【実施例1】図1の一部を省略して示す斜視図、および
図2の要部拡大断面図には、この発明を最も良く代表す
る遮光枠付き防虫網戸の実施例が示されている。図から
も理解されるように、左右縦框部材11,11(図中に
は、右縦框部材11が省略されている。)と上下横框部
材12,13により、矩形枠体1が構成されており、そ
の屋外側には、従前からの灰色合成樹脂ネット製の防虫
網2が弾性紐5によって網止め溝11a,11a,(図
示されていないが、上下横框部材12,13の各網止め
溝)に仮着、張設されている。なお、この防虫網2は、
従前から汎用されている合成樹脂ネットに替え、既述し
たリバーシブルネットか、あるいは屋外側を白色系に着
色して一面側の光反射率を高めるようにしたネット等、
遮光性の付与された特製のネットが、その光反射面側を
屋外側にして張設されるようにしたものにすると、後述
の遮光枠の遮光性通気体4と相俟って、この発明が目的
とする室内透視の防止を一層確実にする防虫網戸の実現
が可能となる。
【0023】こうして屋外側に防虫網4の張設された矩
形枠体1の屋内側には、左右縦框材31,31(図中に
は、右縦框部材31が省略されている。)と上下横框材
32,33とによって矩形状に枠組みされて小型枠体3
に形成され、その屋内側に遮光性通気体4を弾性紐6で
網止め溝31a,31a,(図示されていないが、上下
横框材32,33の各網止め溝)に仮着、張設して成る
遮光枠が、上下動自在に組み込まれて、この発明の遮光
枠付き防虫網戸が実現される。
【0024】この実施例では、矩形枠体1に対する小型
枠体3の装着構造は、次のようにして構成される。即
ち、矩形枠体1の左右両縦框部材11,11は、図2の
要部平断面図に示されているように、枠組みされた状態
で互いに対峙状となる側の部材断面が夫々コ字状となる
ようフランジ片の設けられたものと成し、それらフラン
ジ片によって形成される溝部9,9を案内軌道とするよ
うにし、小型枠体3の左右各縦框材31,31の側面に
夫々取着してある湾曲板バネ7,7,……を押圧、変形
させてそれら溝部9,9に嵌合状とする。
【0025】矩形枠体1左右両縦框部材11,11の溝
部9,9に夫々嵌合状とされた小型枠体3は、左右各縦
框材31,31側面の湾曲板バネ7,7,……が復元し
ていて、小型枠体3を矩形枠体1左右両縦框部材11,
11間に突っ張り状姿勢とすることから、該小型枠体3
は、矩形枠体1左右両縦框部材11,11を支持部とし
てその位置に仮着状に止まり、必要に応じて上下何れか
所望する位置に移動しようとする場合には、湾曲板バネ
7,7,……の摩擦抵抗に抗して押し上げるか、あるい
は引き下げ操作して所望する位置まで誘導してしまえ
ば、停止した位置で再び仮着状となって止まる。
【0026】したがって、この湾曲板バネ7,7,……
個々の弾性能力およびその湾曲形状、そして取着個数等
は、小型枠体3を矩形枠体1左右両縦框部材11,11
間に突っ張り状姿勢と成し、その突っ張り力が、小型枠
体3の重量により下降しようとする力を支え得るだけの
ものに設定されなければならないと同時に、矩形枠体1
左右両縦框部材11,11の溝部9,9に小型枠体3を
嵌合状とするために必要となる左右への遊びを、その弾
性変形によって吸収し得るようなものに設定されていな
ければならない。
【0027】遮光性通気体4は、図中に表示しきれてい
ないが、黒色合成樹脂製ネットの屋外側だけを銀白色塗
装となし、この銀白色塗装面が屋外側となるようにする
と共に、小型枠体3に対しては、その屋内面側に予め用
意されている網止め溝31aを使って弾性紐6で張設
し、該遮光性通気体4が、矩形枠体1に張設した防虫網
2と殆ど間隙なく表裏に配されてしまうような構造には
せず、両者間に干渉間隙部33が確保され、外部から屋
内を透視した際に互いの通気孔構成材部分が重なり合っ
て視界を遮る割合が高まるようにして張設されるように
したものとしている。
【0028】
【実施例2】図3の要部拡大断面図に示された事例は、
矩形枠体1の左右両縦框部材11,11が、最も単純な
断面のアルミニウム型材で形成された場合であって、こ
の発明のような遮光枠付き防虫網戸とすることを全く予
定していない従前からの防虫網戸への対応を想定してな
るものの実施例である。この左右両縦框部材11,11
は、図に示すとおり、屋外側となる面に夫々網止め溝1
1a,11aが形成されて成る(図示されていないが、
上下横框部材12,13の場合も同様に網止め溝が形成
されて成る)だけで、全体断面形が略矩形としただけの
アルミニウム型材からなり、当該網止め溝11a,11
aに対して防虫網2を弾性紐4で押し込むようにして張
設してあり、その防虫網2張設側と反対側から、別体の
溝型部材8のウェブ部分を、左右両縦框部材11,11
の互いに対峙する側面部に沿うように配し、接着その他
適宜手段で一体化してしまう。
【0029】こうして左右両縦框部材11,11の互い
に対峙する側面部に別体の溝型部材8,8を取着し、そ
れまで用意されていなかった遮光枠を装着するための溝
部9,9を新たに実現するようにしたことから、既に各
家庭において使用されてしまっている従前からの防虫網
戸であって、全く遮光枠の組み込みを予定していなかっ
たものでも、実施例1と同様にして形成した遮光枠と一
対の溝型部材8,8とを別途用意するだけで、この発明
で提案する新規な構造からなる遮光枠付き防虫網戸に変
身させることができることになる。この実施例では、そ
の停止機構部となる湾曲板バネ7,7,……が溝型部材
8の溝内に取着されてなる事例としているが、勿論、遮
光枠の小型枠体3左右各縦框部材11,11の各外側側
面部へ取着してなるものとしても何等差し支えはない。
【0030】その際、遮光枠の横巾寸法が、既存の防虫
網戸の左右両縦框部材11,11間内法寸法よりも小さ
い場合には、左右各縦框部材11,11の互いに対峙す
ることとなる側面部と溝型部材8,8の各ウェブ部との
間に、適宜横巾調整片82,82を介在して取着するよ
うにし、装着した遮光枠の左右両縦框材31,31が溝
型部材8,8の溝部9,9から離脱してしまわないよう
にする。なお、この事例では、既に家庭等において使用
されている防虫網戸を前提とした実施例としているが、
勿論、工場段階で網戸に組み上げてしまう場合で、従前
からの型材を活用して製造する遮光枠付き防虫網戸に
も、同様に採用可能であることはいうまでもない。
【0031】
【実施例3】図4の要部拡大断面図に示す実施例は、上
記実施例2同様、矩形枠体1の左右両縦框部材11,1
1が、この発明のような遮光枠付き防虫網戸とすること
を全く予定していない従前からの防虫網戸であって、左
右両縦框部材11,11の部材断面を実施例2のものと
は異にした事例である。矩形枠体1の左右各縦框部材1
1,11は、防虫網2張設側となる屋外側で、網止め溝
11aよりも内側にフランジ片が形成されてなる断面構
造のアルミニウム型材から成り、当該網止め溝11a,
11aに対して防虫網2を弾性紐4で押し込むようにし
て張設してある。
【0032】平断面で一方にしかフランジ片を有してい
ない左右両縦框部材11,11では、溝部9,9を確保
できないことから、別体のT字型部材8,8(上記実施
例2の溝型部材に相当)を、そのウェブ部が、左右各縦
框部材11,11で、互いに相対峙する側面部に沿うよ
う、防虫網2張設側と反対側から組み合わせ、接着その
他適宜手段で一体化することによって溝部9,9を形成
する。一方、この実施例では、小型枠体3に対し、遮光
性通気体4が屋外側に張設されてなる遮光枠とした事例
(但し、そのことは何等左右両縦框部材11,11の部
材断面と関連するものではない。)で示されており、こ
の遮光枠が、前記のようにして形成された溝部9,9間
に、左右両縦框材31,31に取着した湾曲板バネ7,
7,……を押圧、変形させて嵌合され、この発明の遮光
枠付き防虫網を完成するようにしたものである。
【0033】なお、上記T字型部材8は、その変形であ
るL字型部材に替えてしまったり、あるいは単なる平板
部材を一方のフランジ片に平行となるような状態に取着
してしまうことも可能であり、また、場合によっては、
上記した実施例2の溝型部材を採用することもできる。
更に、この実施例をはじめ、上記した各実施例におい
て、遮光枠の停止機構部を、全て湾曲板バネ7によるも
のとして示してあるが、当然この手段だけに限定されて
いる訳ではなく、基本的な構成要件として既述したとお
り、左右各縦框部材の外側側面から、圧縮スプリングや
板バネ等によって外側方向に付勢された出入りを自在と
する突出片が突出状に配置され、該突出片の突っ張り力
で遮光枠の仮着構造が実現されるようにする等、適宜公
知の手段による停止機構部に置換可能となることはいう
までもない。
【0034】
【実施例4】図5に示した分解斜視図には、この発明の
更に他の構成からなる遮光枠付き防虫網を示してある。
図からも理解されるように、この実施例では、矩形枠体
1に張設する防虫網2と、遮光枠の小型枠体3に張設さ
れる遮光性通気体4とが、その遮光部分21,21,…
…、および41を屋外側全面に施すのではなく、上下方
向所定間隔毎に間隔を置いた格子状(したがって、遮光
部分21,21,……、および41以外の部分は、防虫
網2あるいは遮光性通気体4自体の素地のまま)に形成
されたものと成し、図中矢印のようにして遮光枠が矩形
枠体1の屋内側に上下動自在で、且つ所定位置に仮着可
能となるよう装着し、遮光部分21,21,……と、遮
光部分41とが重なったり重ならないようにできる「し
とみ構造」となるこの発明の遮光枠付き防虫網を実現す
る。
【0035】こうして形成された遮光枠付き防虫網戸
を、所定の外装建具の外側に建て付けた後、外部からの
透視を防止したいときには、該遮光枠を人手により、そ
の目隠しをしたい方向であって、その遮光部分41が防
虫網2の遮光部分21,21,……の何れにも重ならな
い位置まで移動すると、その部分の所定上下巾部分が連
続した遮光部分で占められた状態となって、外部からの
透視をされ難くするという目的が達成されることになる
一方、外部からの透視にはそれ程気を使う必要がなく、
屋内からの視野をある程度確保できるようにしたいとき
には、遮光枠を、その遮光部分41が防虫網2の遮光部
分21,21,……の何れかに重なってしまう位置まで
移動し、遮光枠を含む防虫網戸全体で、交互に遮光部分
でない部分が現れ、その部分で屋外を望むことが可能な
状態とすることができる。
【0036】なお、図の表現では、防虫網2の遮光部分
21,21,……が、その表現の都合上で、屋外側に形
成された遮光性通気体4の遮光部分41と殆ど同様の表
現となってしまっているが、この防虫網2の遮光部分2
1,21,……も、屋外側に上下方向所定間隔毎に間隔
を置いた格子状に形成されている。また、遮光枠の遮光
性通気体4に形成した遮光部分41は、一段だけの事例
としているが、当然この実施例に限定される訳ではな
く、複数段のものであって、しかも、より細巾あるいは
更に太巾のものとする等、適宜改変することは自由であ
り、更にまた、各遮光部分21,21,……、および4
1の外に、防虫網2および遮光性通気体4の屋外全面
に、遮光部分21,21,……、および41の遮光性能
よりも弱い遮光層を形成したものとしたり、同じ遮光層
であっても、遮光部分21,21,……、および41だ
け2層構造とする等、それらの部分だけ反射率を高めた
構造のものとすること等も適宜採用可能である。
【0037】
【実施例5】最後の図6の要部斜視図に示した事例は、
遮光枠の矩形枠体への装着構造に特徴のある実施例であ
り、図からも解るように、矩形枠体1の左右両縦框部材
11,11(図中には右縦框部材11が省略されてい
る。)の互いに対峙する側面、即ち上記した実施例2お
よび3における溝型部材あるいはT字型部材8を取着し
た面と同じ側面に、別体のものとして用意した適宜肉厚
のアルミニウム製角材または角パイプ材であって、その
長さ方向に所定間隔を置き、上端が横方向に屈曲されて
部材外に通じるようにした装着用長孔81,81,……
が形成されてなる落し込み式支持部材8,8を、夫々そ
の装着用長孔81,81,……が相対峙するようにして
取着したものとすることにより、矩形枠体1を形成する
ようにする。勿論、この矩形枠体1の屋外側には、図に
表示されていない網止め溝11a,11a,……に弾性
紐5を使って防虫網2が張設されている。
【0038】一方、遮光枠は、上記までの各実施例と同
様、左右両縦框材31,31(図中には右縦框材31が
省略されている。)と上下横框材32,33(図中には
下横框材33が省略されている。)とから小型枠体3を
形成した上、該小型枠体3に対し、遮光性通気体4は、
上記までの各実施例と違え、その屋外側に張設されたも
のとして実現した事例としてあり、更にこの小型枠体3
の左右各縦框材31,31の上端近傍外側には、夫々外
方に向けた装着用突子31b,31b(図中に破線表
示。但し、右縦框材31上端近傍外側の装着用突子31
bが省略されている。)を略対象配置となるようにして
突設、形成してあり、これら左右の装着用突子31b,
31bを利用して、矩形枠体1の左右各縦框部材11,
11に取着した落し込み式支持部材8,8の相対峙する
装着用長孔81,81に対し、外部に通じさせた孔部分
から差し入れ、下方に落し込んでしまうと、この遮光枠
は、その位置に仮着状に支持され、この発明の遮光枠付
き防虫網戸が実現される。
【0039】なお、この実施例では、装着用長孔81,
81,……が、その長孔の上方で外部に通じる構造のも
のとされ、固定状態の装着用突子31b,31bをそこ
から差し込むようにしているが、この装着用長孔81,
81,……を単なる長孔からなるものに形成し、装着用
突子31b,31bの何れかあるいは双方とも、手の操
作で横方向に出入り自在となるような構造のものとして
も略同様の着脱自在な装着を実現できる。また、この装
着用長孔81,81,……は、矩形枠体1の左右各縦框
部材11,11と別体の落し込み式支持部材8,8に形
成したものとしているが、矩形枠体1の左右各縦框部材
11,11の相対峙する側面に直接形成した特別の縦框
部材11によるものとすることも勿論可能である。
【0040】
【作用効果】以上のとおりの構成からなるこの発明の遮
光枠付き防虫網戸は、建造物に建て付けられた外装建具
の外側または内側(外装建具が開き戸の場合)におい
て、遮光枠が屋内側に位置するような状態で取り付けら
れ、該遮光枠を上下方向適所まで移動させると、その位
置でこの遮光枠は矩形枠体に対して仮着状になって停止
し、矩形枠体に張設してある防虫網と遮光枠の遮光性通
気体とで複層構造を実現することとなり、その複層構造
による透視性の低下に加え、少なくと遮光性通気体の遮
光作用が味方し、遮光枠を位置させた箇所からは屋内を
殆ど透視されることがなくなる。
【0041】したがって、この発明の遮光枠付き防虫網
戸を、建造物の全ての外装建具に取り付けた上、外を往
来する人の視界に応じて覗かれては困る高さ位置を見極
め、その高さ位置に全ての遮光枠を移動、調整しておけ
ば、外部から屋内を殆ど透視されることがなくなり、仮
令外装建具を開け放し、外気を取り入れるために防虫網
戸だけにした状態としていても、安心した日常生活を送
ることが可能になり、従前までのように、外装建具は開
け放っても内障子を半開き状にして屋内全体が覗き見さ
れないようにしたり、あるいはレ−スカ−テンを別途吊
り下げて屋内を見え難くする等といった工夫を一切施す
必要がなく、極めて開放感がある屋内雰囲気を作り出す
ことができると共に、外気の導入もそれだけ円滑になっ
て爽快感を得られることになり、しかも、この時期の建
造物の外観上においても、開け放った屋内側に中途半端
な状態で内障子があったり、暑苦しいレースカーテン等
が吊り下げられているといった状態が解消され、極めて
すっきりした姿の建造物にすることが可能となる。
【0042】更に、遮光枠は、予め遮光枠の装着を予定
していない断面構造の矩形枠体からなる防虫網戸に対し
ても、別途溝型部材やT字型部材、L字型部材、平板部
材、あるいは装着用長孔を所定間隔で設けた落し込み式
支持部材等,例えば実施例2,3および5に示した別途
用意した各種部材8を、矩形枠体の左右両縦框部材の相
対峙する側面に取着したものとするだけで、予めこの発
明の遮光枠付き防虫網戸用に特別な断面のものとして実
現したものと略同様な構造の防虫網戸とすることが可能
になるものであり、したがって、従前からの防虫網戸に
も簡単に応用することができることから、新たに製造、
販売して普及を図るだけではなく、既に使用されている
防虫網戸や、そのために在庫している殆どの防虫網戸も
活用した普及が図られることとなって、防虫網戸を必要
とする時節の日常生活の改善に大いに役立つものとなる
上、この発明の遮光枠付き防虫網戸では、遮光枠が矩形
枠体に対して着脱自在に装着し得る構造に形成されるこ
とから、取り付け、取り外しが簡単で、掃除等の手入れ
作業や保管等といった取り扱い性にも秀れたものとな
る。
【0043】更にまた、この発明の遮光枠付き防虫網戸
は、外部からの透視性の点で都合の悪い箇所だけが複層
状となるだけであって、網戸の全面を複層状とするもの
ではないことから、屋内の明るさをそれ程劣化させるこ
ともなく、しかもその通風性の点でも殆ど従来からの防
虫網戸のものと変わらないものとすることができ、特
に、実施例1および2のように、遮光性通気体4を、小
型枠体3の屋内側に張設して遮光枠と成し、矩形枠体1
の防虫網2との間に干渉空隙部Sを確保するようにした
ものでは、遮光性通気体4と防虫網2とが視界上互い邪
魔し合い易くなって透視性を悪くできるにも拘らず、通
気状態は、表裏に近接して配される実施例3に示すもの
よりも良好なものとすることができ、上記した効果がよ
り一層顕著なものとすることができ、また,実施例4の
もののように「しとみ構造」の遮光部分21,21,…
…、および41の組み合わせからなるものでは、屋内か
らの透視性を選択的に良くすることが可能となって、開
放感のある防虫網とすることができる。
【0044】叙上の如く、この発明の遮光枠付き防虫網
戸は、製造が容易であって、従前からの防虫網戸に比較
してもそれ程割高とすることもなく提供可能とするもの
であり、しかも外部からの透視性を防止するという所期
の目的を確実に達成可能としながら、その通気性や採光
性の点では殆ど従前のものと変わらないものとすること
ができるという秀れた特徴を有しており、空調設備が普
及したとはいえ、我が国の夏の季節には未だ未だ欠かす
ことのできない防虫網戸の実用価値を高める上で大いに
役立つものとなり、多くの家庭から高い評価が得られる
ものと予想される。
【図面の簡単な説明】
【図1】屋内側から見たこの発明の遮光枠付き防虫網戸
を、その一部を省略して示す斜視図である。
【図2】同上のものの要部拡大断面図である。
【図3】他の実施例によるものの、図2と同様にして示
す要部拡大断面図である。
【図4】更に他の実施例によるものであって、図2と同
様にして示す要部拡大断面図である。
【図5】更に他の実施例によるものの、分解斜視図であ
る。
【図6】更に他の実施例によるものの、要部拡大斜視図
である。
【符号の説明】
1 矩形枠体 11 同 左右各縦框部材 11a 同 網止め溝 12 同 上横框部材 13 同 下横框部材 2 防虫網 21 同 遮光部分 3 小型枠体 31 同 左右各縦框材 31a 同 網止め溝 31b 同 装着用突子 32 同 上横框材 33 同 下横框材 4 遮光性通気体 41 同 遮光部分 5 矩形枠体用の弾性紐 6 小型枠体用の弾性紐 7 湾曲板バネ(停止機構部) 8 溝型部材、T字型部材、L字型部材、落し
込み式支持部材 81 装着用長孔 9 溝部 S 干渉空隙部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装建具の屋外側または屋内側に組み込
    まれる網戸であって、上下両横框部材と左右両縦框部材
    とから矩形枠体に形成されると共に、該矩形枠体の屋外
    面側には防虫網が全面に張設される一方、この防虫網張
    設面と反対側になる矩形枠体の屋内面側には、これら左
    右両縦框部材または何れか一方の縦框部材を仮着支持部
    として所望位置に随時仮着可能にすると共に、遮光網等
    の遮光性通気体を組み合わせた遮光枠が装着されてなる
    ものとしたことを特徴とする遮光枠付き防虫網戸。
  2. 【請求項2】 外装建具の屋外側または屋内側に組み込
    まれる網戸であって、上下両横框部材と左右両縦框部材
    とから矩形枠体に形成されると共に、該矩形枠体の屋外
    面側には防虫網が全面に張設される一方、この防虫網張
    設面と反対側になる矩形枠体の屋内面側には、該矩形枠
    体内に収まる小型枠体からなり、その左右両縦框材は、
    先の矩形枠体左右両縦框部材または同何れか一方の縦框
    部材を仮着支持部として所望位置に随時仮着可能に形成
    されると共に、遮光網等の遮光性通気体を組み合わせた
    遮光枠が装着されてなるものとしたことを特徴とする遮
    光枠付き防虫網戸。
  3. 【請求項3】 外装建具の屋外側または屋内側に組み込
    まれる網戸であって、上下両横框部材と左右両縦框部材
    とから矩形枠体に形成されると共に、該矩形枠体の屋外
    面側には防虫網が全面に張設される一方、この防虫網張
    設面と反対側になる矩形枠体の屋内面側には、該矩形枠
    体内に収まる小型枠体からなり、その左右両縦框材は、
    先の矩形枠体左右両縦框部材たは同何れか一方の縦框部
    材に仮着支持し得る停止機構部を介在したものに形成さ
    れ、且つ小型枠体屋内側に遮光網等の遮光性通気体を組
    み合わせてなる遮光枠が装着され、矩形枠体に張設され
    た防虫網と遮光枠体に張設された防虫網との間に、遮光
    性向上且つ通気性緩和に有利な干渉間隙部が確保される
    よう規制して形成されてなるものとしたことを特徴とす
    る遮光枠付き防虫網戸。
  4. 【請求項4】 矩形枠体に張設された防虫網と、遮光枠
    に張設された防虫網との中、少なくとも遮光枠に張設さ
    れた防虫網が、遮光層または遮光面に形成されてなるも
    のとした、請求項1ないし3何れか記載の遮光枠付き防
    虫網戸。
  5. 【請求項5】 矩形枠体に張設された防虫網と、遮光枠
    に張設された防虫網との中、少なくとも遮光枠に張設さ
    れた防虫網が、その屋外側だけ遮光層または遮光面に形
    成されるようにする一方、その屋内側は、矩形枠体に張
    設された防虫網と同系色の色か、暗色系の色の何れかに
    形成されてなるものとした、請求項1ないし4何れか記
    載の遮光枠付き防虫網戸。
  6. 【請求項6】 矩形枠体に張設された防虫網および遮光
    枠に張設された防虫網が、共に、その屋外側だけは遮光
    層または遮光面に形成されてなるものとした、請求項1
    ないし5何れか記載の遮光枠付き防虫網戸。
  7. 【請求項7】 矩形枠体に張設された防虫網および遮光
    枠に張設された防虫網に形成される遮光層または遮光面
    が、共に、主として上下方向にずれる縞模様部となるよ
    うに形成され、遮光枠の上下動で位置を移動することに
    より、それら互いの縞模様部とそうでない部分とで「し
    とみ戸」構造を成すようにしてなる、請求項1ないし6
    何れか記載の遮光枠付き防虫網戸。
  8. 【請求項8】 遮光枠が、複数枚に分割されてなるもの
    に形成され、網戸の矩形枠体に、それら複数枚の遮光枠
    をまとめて装着してなるものとした、請求項1ないし7
    何れか記載の遮光枠付き防虫網戸。
  9. 【請求項9】 網戸の矩形枠体が、その左右両縦框部材
    自体に、遮光枠の左右両縦框材を嵌合状として滑動用軌
    道とするための細溝の形成されてなるものとした、請求
    項1ないし8何れか記載の遮光枠付き防虫網戸。
  10. 【請求項10】 遮光枠の左右両縦框材を嵌合状として
    滑動用軌道とするための細溝が、網戸の矩形枠体の左右
    両縦框部材とは別体の溝部材、またはそれに相当する細
    溝を実現可能とする部材を、当該左右両縦框部材に取着
    して形成されるようにした、請求項1ないし8何れか記
    載の遮光枠付き防虫網戸。
  11. 【請求項11】 網戸の矩形枠体が、その左右両縦框部
    材夫々に、所定間隔置きで、且つ屋内側にも開放する嵌
    め外し部の形成された複数個の装着用長孔を有するもの
    とされ、遮光枠の左右両縦框材から夫々外方に突出状と
    した装着用突子を、先の装着用長孔へ、同嵌め外し部か
    ら着脱自在に嵌合可能としてなる、請求項1ないし8何
    れか記載の遮光枠付き防虫網戸。
  12. 【請求項12】 遮光枠における小型枠体と防虫網と
    が、射出成形やプレス成形等の一体成形で形成され、所
    要大きさの防虫網の全周縁に、肉厚構造また断面強化構
    造としてなる左右縦框材および上下横框材が、連続一体
    形成されてなるものとした、請求項1ないし11何れか
    記載の遮光枠付き防虫網戸。
JP14121897A 1997-05-30 1997-05-30 遮光枠付き防虫網戸 Pending JPH10331555A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5887005B1 (ja) * 2015-06-12 2016-03-16 優次 下司 網戸用の網ユニット
KR20210028957A (ko) * 2019-09-05 2021-03-15 주식회사 빛나시스템창호 이중구조 방충망

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JP5887005B1 (ja) * 2015-06-12 2016-03-16 優次 下司 網戸用の網ユニット
KR20210028957A (ko) * 2019-09-05 2021-03-15 주식회사 빛나시스템창호 이중구조 방충망

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