JP4227586B2 - ガラス障子 - Google Patents

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Description

この発明は、住宅用の建具に関連するあらゆる分野をその技術分野とするものであって、障子紙を模した半透明の障子ガラスを装着したガラス障子を製造する分野は勿論のこと、その製造に必要とする設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野、その他現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
畳や襖と共に和室に欠くことのできない障子は、室内に和風のイメージを求める人々の建具に対するニーズを満たすだけでなく、木製の枠に障子紙を貼った構造によって屋外や室内からの視線を遮り、室内に適度の外光を採り入れながら風の流入を防ぎ、適度な湿気を通過させると共に太陽の眩しさを和らげ、拡散させる等、襖あるいは洋風窓およびカーテン等では得難い種々の効能を有していることから、高気密化や高断熱化が進む現代住宅においても依然として広く採用されている。
この障子には、その組子形状等によって小間付きすみ円障子や水腰障子、打込み障子等多彩な様式のものが伝えられており、中でも障子枠本体内の下側の所定範囲に板ガラスを嵌め込んだ雪見障子は、寒風の進入を抑えながら屋外を観ることができ、紅葉や雪景色等の季節毎の風情を楽しむことができる独特の機能性を兼ね備えていて、和室には特に人気が高いものの、アルミサッシ等の現代的な建具に比較して断熱性に乏しく、冬季の寒気や夏季の暑気および梅雨季の湿気等進入させてしまうことから、現代建築による高気密、高断熱構造と空気調和器との組合せには不都合な点が多く、さらに、貼り替え後の比較的早期の中に日焼けによる変色が起きてしまったり、軽微な接触によっても容易に破れてしまう等耐久性に貧しくて頻繁に貼り替える必要があり、旅館やホテルあるいは住宅等のようにゆとりや快適性が求められる建築物には不便な点も多い。
(従来の技術)
このような直射日光の拡散や採光、換気あるいは屋外の景色を楽しむ等の目的を果たす障子に関する技術は、登録実用新案第3085712号公報に示された、既設のマンション等のアルミサッシのガラス面に接合状に装着して和風障子風に仕上げることを可能とする「ガラス戸への装着用和風障子状格子」考案や、実開平5−32666号公報に開示された、ラックとピニオンおよび調速機能を有する緩衝装置を組み込むことにより、上げ下げ窓としての内障子が、急速に落下してしまうことを防止するものとした「緩衝装置を備えた上げ下げ窓」考案、および、特開平11−93545号公報に示された、障子組子の縦横格子状となる部分を中折れ可能とし、上下に設けられたロールブラインドの開閉操作に連動して開閉可能とした「ロールブラインド併用による折りたたみ式障子」発明等といった具合に、伝統的な様式に新たな機能を付加した様々なものが既に多数、開発されている。
これら提案済みの技術は、総じてアルミサッシのような現代的建具において、障子に似せた付属品を装着あるいは添設して和風のイメージを強調しようとするものや、障子固有の特性である太陽光の拡散や採光性等を再現しようとするのが目的であって、到底伝統的な和室用建具として利用できる代物ではないが、一方では、特に技術面で特筆する程のものはないものの、近年、格調高い木造建築における和風イメージを損ねることなく、耐久性と気密性とを確保できる障子として、伝統的な障子紙に変え、その質感をできるだけそのままに再現するようにした障子ガラスを使った障子建具が市場に出回り始めてきている。
(1)登録実用新案第3085712号公報 (2)実開平5−32666号公報 (3)特開平11−93545号公報
(問題意識)
しかしながら、このような障子ガラスを嵌め込んだ障子は、障子紙を貼着した通常の障子に比較して当然のことながら重量が重く、特に、雪見障子のように組子枠を昇降摺動させるものの場合には、その重量のために好みの高さ位置に開いたまま停止させようとすると、ガラス板の重みによって徐々に降下してしまうという現象を惹起してしまい、このような問題を解消するためには、昇降用の組子枠だけにはどうしても従前からの障子紙を貼るようにして軽量化しなければならず、結局、従来からの障子と同じで障子紙使用部分の耐久性という点で問題を残すことになってしまう。
(発明の目的)
そこで、この発明では、昇降摺動する組子枠にも障子ガラスを嵌め込み、所望の停止高さ位置で確実に一時停止させ続けることを可能とするガラス障子を実現することはできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造のガラス障子を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明のガラス障子は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、対峙することとなる各内側面で外寄り所定巾部分を上下に渡って所定深さに彫り込んでなる装着溝と、同じく内側面で残る内寄り所定巾部分を上下に渡り、奥部に鎌受入空間を形成してなる摺動溝とを有するようにした左右縦框に対し、その上下端近傍に夫々上下框を組み合わせて障子枠本体に形成する一方、それら左右縦框の各装着溝間には、障子枠本体の上方側が組子に障子紙を模した半透明の障子ガラスを背中合わせにした障子ガラス枠、下方側が透明ガラスを嵌め込んだ透明ガラス枠を組み込み、固定したものにすると共に、同左右縦框の各摺動溝間には、それら摺動溝奥部の鎌受入空間に嵌合、摺動自在とする鎌部の形成された左右縦枠を有し、それら左右縦枠鎌部の夫々外側面適所に制動用板バネを突設状にし、且つ外観を前記障子ガラス枠の下に組み合わせたときに全体として一枚の障子外観を呈するよう規制し、しかも全面に障子紙を模した半透明の障子ガラスを配するようにした雪見障子枠が、それら左右縦枠鎌部を対応する左右縦框鎌受入空間上方から制動用板バネの弾発力に抗するようにして差し入れ、上下摺動自在且つ上下任意箇所での停止自在となるように組み込んでなるものとした構成を要旨とするガラス障子である。
この発明の基本的な構成によるガラス障子を、より具体的に示すと、対峙することとなる各内側面で外寄り所定巾部分を上下に渡って所定深さに彫り込んでなる装着溝と、同じく内側面で残る内寄り所定巾部分を上下に渡り、奥部に鎌受入空間を形成し、それら最奥部にはバネ案内溝を設けてなる摺動溝とを有するようにした左右縦框に対し、その上下端近傍に夫々上下框を組み合わせて障子枠本体に形成する一方、それら左右縦框の各装着溝間には、障子枠本体の上方側が組子に障子紙を模した半透明の障子ガラスを背中合わせにした障子ガラス枠、下方側が透明ガラスを嵌め込んだ透明ガラス枠を組み込み、固定したものにすると共に、同左右縦框の各摺動溝間には、それら摺動溝奥部の鎌受入空間に嵌合、摺動自在とする鎌部の形成された左右縦枠を有し、それら左右縦枠鎌部の夫々外側面適所に制動用板バネを突設状にし、且つ外観を前記障子ガラス枠の下に組み合わせたときに全体として一枚の障子外観を呈するよう規制し、しかも全面に障子紙を模した半透明の障子ガラスを配するようにした雪見障子枠が、それら左右縦枠鎌部を対応する左右縦框鎌受入空間上方から制動用板バネの弾発力に抗するようにして差し入れ、上下摺動自在且つ上下任意箇所での停止自在となるように組み込んでなるものとしたガラス障子であるということができる。
更に具体的には、対峙することとなる各内側面で外寄り所定巾部分を上下に渡って所定深さに彫り込んでなる装着溝と、同じく内側面で残る内寄り所定巾部分を上下に渡り、奥部に鎌受入空間を形成し、それら最奥部にはバネ案内溝を設けてなる摺動溝とを有するようにした左右縦框に対し、その上下端近傍に夫々上下框を組み合わせて障子枠本体に形成する一方、それら左右縦框の各装着溝間には、障子枠本体の上方側が組子に障子紙を模した半透明の障子ガラスを背中合わせにした障子ガラス枠、下方側が透明ガラスを嵌め込んだ透明ガラス枠を組み込み、固定したものにすると共に、同左右縦框の各摺動溝間には、それら摺動溝奥部の鎌受入空間に嵌合、摺動自在とする鎌部の形成された左右縦枠を有し、それら左右縦枠鎌部の夫々外側面適所の三箇所にバランス良く制動用板バネを突設状にし、且つ外観を前記障子ガラス枠の下に組み合わせたときに全体として一枚の障子外観を呈するよう規制し、しかも全面に障子紙を模した半透明の障子ガラスを配するようにした雪見障子枠が、それら左右縦枠鎌部を対応する左右縦框鎌受入空間上方から制動用板バネの弾発力に抗するようにして差し入れ、上下摺動自在且つ上下任意箇所での停止自在となるように組み込んでなるものとしたガラス障子となる。
以上のとおり、この発明のガラス障子によれば、何よりも先ず、障子枠本体内側面で内寄り所定巾部分を上下に渡り、奥部に鎌受入空間を形成してなる摺動溝とを有するようにした左右縦框の各摺動溝間には、それら摺動溝奥部の鎌受入空間に嵌合、摺動自在とする鎌部の形成された左右縦枠を有し、それら左右縦枠鎌部の夫々外側面適所に制動用板バネを突設状にし、且つ外観を前記障子ガラス枠の下に組み合わせたときに全体として一枚の障子外観を呈するよう規制し、しかも全面に障子紙を模した半透明の障子ガラスを配するようにしたために重量が増している雪見障子枠が、それら左右縦枠鎌部を対応する左右縦框鎌受入空間上方から制動用板バネの弾発力に抗するようにして差し入れたものとしていることから、雪見障子枠の鎌部が対応する鎌受入空間を構成する面に十分当接状となって摩擦面を形成するようにしてあることから、従来どおりに比較的容易に上下摺動自在になると共に、上下任意箇所においてもこれまでどおりに確実に停止できてズリ落ちてしまう現象を惹起させないという秀れた特徴が得られるものである。
また、障子枠本体の左右縦框の対峙内側面で外寄り所定幅部分に形成した水平断面T字型とした左右対称形状の装着溝間に、障子枠本体の上方側を占める障子ガラス枠、および下方側の透明ガラス枠の夫々の左右縦枠に設けた鎌部を嵌合させた構造とすることにより、これら障子ガラス枠ならびに透明ガラス枠を、上下方向に抜き差し自在に組み込み可能とし、ガラスが割れてしまった場合にも夫々のガラス枠を簡便に脱着してガラスの交換を行うことができ、しかも上下に分割した構造としてあることから、ガラス板の個別の交換を可能とするものになり、それだけ経済的に維持管理することができるという利点も得られることになる。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
障子枠本体は、その他の引違いとなる障子と組み合せられ、あるいは片引きの建具枠内に装着されるものであり、障子自体の外郭枠部分を形成すると共に、その内側に雪見組子枠を上下方向に移動、および任意の高さ位置に停止できるよう組合せ可能とする機能を果たすものであり、左右縦框の上下端間に上下框を掛け渡し、木材や軽金属等の材質に応じた適宜仕口構造や、連結構造を介して一体化したものとしなければならず、左右縦框の互いに対峙する内側面の外寄り所定巾部分の上下に渡り、障子ガラス枠および透明ガラス枠の各鎌部を、上下方向に抜き差しできるよう嵌合、装着可能とした装着溝を形成したものとし、さらに、対峙内側面の内寄り所定巾部分の上下に渡り、雪見組子枠の左右凸条部を、上下方向に摺動自在に嵌合、装着可能とする摺動溝を形成したものとしなければならず、少なくとも上下框の一方を分解、取外しあるいは開放する等して障子ガラス枠、透明ガラス枠ならびに雪見組子枠を夫々、上下方向にスライド移動させて取り外しできるものとすべきである。
上下框は、障子枠本体の上下端部分を形成し、建築物開口部の建具枠に対して左右摺動可能とするよう嵌合、装着可能とする機能を果たすものであり、互いに対峙する内側面の外寄り所定巾部分左右に渡り、対応する障子ガラス枠の上端縁、あるいは透明ガラス枠の下端縁が、嵌合可能な、凹欠形状部分を形成したものとし、また、内寄り所定巾部分左右に渡り、対応する雪見組子枠の上端縁あるいは下端縁が、嵌合可能な、凹欠形状部分を形成したものとすることが可能であるが、対峙内側面を平坦状に形成したものとすることも可能である。
左右縦框は、障子枠本体の左右端部分を形成し、外寄り配置となる障子ガラス枠および透明ガラス枠を所定位置に仮固定状とし、内寄り配置となる雪見組子枠を上下方向に摺動自在に保持可能とする機能を果たし、互いに対峙する内側面の外寄り所定巾部分上下に渡溝型や鈎型断面形状とした装着溝を形成し、さらに、内寄り所定巾部分上下に渡り、基本的に略同一の横断面形状であり、左框では障子枠本体左端側に向けて拡開状となり、右框では障子枠本体右端側に向けて拡開状となるよう形成され、摩擦面を有する摺動溝を形成したものとする。
装着溝は、障子枠本体の左右縦框に対して、障子ガラス枠および透明ガラス枠を上下方向に脱抜可能とするようにした装着、一体化をする機能を果たすものであり、上下に渡る横断面が基本的に同一形状であり、障子ガラス枠および透明ガラス枠の左右縁を嵌合状に装着、一体化できるものとしなければならず、左右縦框の外寄り所定巾部分上下に渡り、横断面が単なる溝型の外、必要があればT字型、L字型、F字型、E字型等とすることも可能である。
摺動溝は、障子枠本体の左右縦框に対して、雪見組子枠を上下方向に摺動自在に装着可能とする機能を果たすものであって、その奥部に鎌受入空間を形成し、鎌受入空間入り口には一対の凸条部が、形成する鎌受入空間の断面形状に応じたものとして形成されていなければならず、その鎌受入空間の横断面は、概略矩形状のものとするか二等辺三角形のものとなり、適所に雪見組子枠を支持するに十分な面積の摩擦面を凸条部に確保できるようにし、雪見組子枠の左右縦枠の鎌部とその外側面から突設状とした複数の制動用板バネとが、該制動用板バネの弾発力に抗して差し入れできるようにしたものとしなければならず、しかも、雪見組子枠の左右縁が対応する鎌受入空間最奥部には略矩形レール溝状のバネ案内溝を形成するようにし、雪見組子枠の内外方向への不要な動きを規制するようにするのが望ましく、それによって摩擦面がズレないようにして確実に摩擦力が発揮されるようにすることができる。
摩擦面は、雪見組子枠を障子枠本体左右縦框間の任意高さ位置に停止させようとする場合に、当該雪見組子枠の外側面(縦框側となる面)に形成した鎌部が、制動用板バネによって障子枠本体中央に向けて押圧される結果、縦框の鎌受入空間を形成している面の一つで鎌部の顎を規制する凸条部の内側に密着状となり、雪見組子枠を一時的に停止可能とさせるに十分なだけの摩擦力を発生する機能を果たすものであり、鎌受入空間を概略矩形状のものにしたときには、鎌部の顎がそれを規制する凸条部の内側に真正面から押し当てられる構造となり、この摩擦面としての機能は、制動用板バネの強さと共に鎌および凸条部各当接面仕上げ具合とに掛かることとなり、その加減によっては雪見組子枠の上下動に支障を来すことになり易いために最適化には注意を要し、これに対し、鎌受入空間を概略二等辺三角形にする場合には、制動用板バネの障子枠本体中央に向ける断発力によって鎌部の顎が縦框鎌受入空間の対峙面には二等辺三角形の斜面に沿う方向となって楔状効果が生じることと、当接する面相互の面積が大きくなることとが相俟って、制動用板バネの強さを、先の鎌受入空間を概略矩形状のものにしたときに比較して弱く設定できるという利点があることから、上下動にそれほどの負担を掛けないで確実に雪見組子枠を任意の箇所で一時停止ができる構造にすることができることになる。
障子ガラス枠は、障子枠本体の外寄り所定巾部分の上方側に装着され、その装着範囲に和風障子の雰囲気を醸し出すと共に、従前からの障子紙の弱点であった脆弱性と遮断性(断熱性、遮音性、耐風水性等)とを改善しながら障子紙に近い遮光性および採光性能を発揮できるようにする機能を果たすものであり、木製または軽金属製等とした組子枠に対し、表面に樹脂フィルムを積層したり、樹脂塗装や直接エッチグン加工等をを施すことによって障子紙に模した障子ガラスを嵌め込んだものとするが、場合によっては、障子ガラスに替えて障子紙の外観を模して製造したアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂製の半透明樹脂板を装着したものとすることもでき、それらも障子ガラスに均等するものとしてこの発明に当然に包含されており、当該障子ガラス枠左右縦枠の上下に渡る範囲には、左右縦框の装着溝に上下方向に抜き差し自在に嵌合可能としたもののに形成される。
透明ガラス枠は、障子枠本体の外寄り所定巾部分の下方側の範囲に装着され、その装着範囲に透明ガラスを嵌めて上記障子ガラス枠と同様の遮断性能を確保すると共に、雪見障子としての透視性を実現する機能を発揮するものであり、木製もしくは軽金属製等とした組子枠に、略全体または一部に屋外景観を楽しむことのできる透明部分を確保したガラスを嵌め込んだものとするが、上記障子ガラス枠と同様、場合によってはガラスに替えてアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂製の合成樹脂板を採用したものとすることもできる上、左右縦枠の上下に渡る範囲には、左右縦框の装着溝に上下方向に抜き差し自在に嵌合可能としたもののに形成されるようにし、上下に連ねて一体する当該透明ガラス枠と先の障子ガラス枠とにより、この障子枠本体全体は、所謂全面に板ガラスを嵌め込んだガラス戸と同じ機能を果たすものとなり、したがって、外見は殆ど従前どおりの雪見障子における障子枠本体でありながら、従前までのような脆弱性や遮断性に劣る弱点を完全に解消したものとする。
雪見組子枠は、障子枠本体の上下所定範囲、即ち上記透明ガラス枠のそれに相当する範囲を隠蔽可能であり、しかも前記した障子ガラス枠との外観上において調和した意匠効果を醸し出すよう規制された外観の障子組子を有していて、当該透明ガラス枠を任意の採光状態にしてその範囲での景観を楽しむことのできる開放状態を実現し、他方、随時外部の視線を避けて閉鎖状態にもでき、そのときには全体として障子ガラス枠を無くして一枚の統一された意匠の正しく障子となるようにするという具合に自在に開閉可能とする機能を果たすものであり、その機能を達成できるようにするため、左右縦枠の上下に渡る範囲には、対応する左右縦框摺動溝奥部の鎌受入空間断面より僅かに小さい相似形か、あるいは鎌受入空間入り口の一対の凸条部に当接状となって摩擦面を形成する顎だけでそれから先の横断面の形状は必ずしも相似形とならない形状とした鎌部を設け、障子枠本体の左右縦框間にその鎌部を嵌合、装着して上下摺動自在とする一方、該鎌部外側面の上下複数箇所、望ましくはバランスした三箇所には、対応する縦框摺動溝最奥部との間で水平方向弾発力を発揮可能にして制動用板バネを突設状に組み込んだものとしならない。その他については、前記障子ガラス枠と略同様の素材、構造のものとし、組子枠や障子ガラスの意匠について当該障子ガラス枠のものと統一したものとして形成されればよい。
なお、鎌受入空間入り口の一対の凸条部に当接状となって摩擦面を形成する顎(鎌部の基端)は、鎌部横断面における軸芯に対して直角になるもの(鎌受入空間を概略矩形状とした場合)から、次第に傾斜してなるもの(鎌受入空間を概略二等辺三角形状とした場合)まで随時最適な形状のものに選択、採用することができるが、当該雪見組子枠を左右縦框摺動溝に装着して上下動し、任意箇所において一時的に停止させる操作上からは、鎌受入空間を概略二等辺三角形状とし、それに対応して鎌部の顎も傾斜させたもの、特に二等辺三角形の頂角の拡開度を90度ないしその前後に設定し、顎が45度ないしその前後の角度に傾斜、設定されたものとするのが望ましい。
制動用板バネは、雪見組子枠の鎌部最外側に突設状に組み込まれ、障子枠本体左右縦框の摺動溝最奥部との間で、鎌部全体を障子枠本体の中央に向けて略水平方向に押圧する弾発力を発揮する機能を果たすものであり、鎌部適所のバランスした箇所に適数個突設され、円滑な摺動も可能としなければならないことから、縦框の摺動溝最奥部との接触面をできるだけ摩擦抵抗の少ない平滑面状に形成したものとするか、転動接触可能なローラ状のもの等とすることもでき、より軽量且つ廉価な構造とするために、例えば左右鎌部外側に固着する平板座金と、この平板座金の一端から摺動摩擦抵抗を軽減するよう円弧状に湾曲、形成した凸面板状の板バネ部分を連続形成するか、別体のものを連結、一体化してなるものとするのが望ましい。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1の分解状態にあるガラス障子の斜視図、図2の装着溝および摺動溝の要部斜視図、図3の装着溝および摺動溝要部断面の平面図、および図4のガラス障子の斜視図に示される事例は、障子枠本体1の、左右縦框11,11の対峙内側面外寄りには装着溝12,12を、同左右縦框11,11の対峙内側面内寄りには鎌受入空間14,14を有する摺動溝13,13を夫々形成するようにし、当該装着溝12,12間に障子ガラス枠2および透明ガラス枠3を組み込む一方、当該摺動溝13,13間に雪見組子枠4の鎌部41,41を、制動用板バネ42,42,……の弾発力に抗して装着し、上下摺動自在且つ上下任意箇所での停止を自在とするようにした、この発明のガラス障子における代表的な一実施例を示すものである。
このガラス障子の障子枠本体1は、左右縦框11,11の上下端間に上下框17,17を掛け渡し、互いの接合部分間に一段一枚ほぞ差し割楔締め、またはその他従前からの一般的な構造からなる適宜仕口等を介して分解、組み立て可能とするよう連結し、矩形枠状に一体化され、左右縦框11,11の両内側面には、室外寄りとなる所定巾部分の夫々に上下に渡る直線状であって、図2および図3中に示すように、左右対称形とした溝状の装着溝12,12を形成したものとし、さらに左右縦框11,11の両内側面の室内寄りとなる所定巾部分の夫々には、上下に渡って直線状の摺動溝13,13に形成するもので、夫々表面側の浅い溝に続いて一対の凸条部15,15、15,15とした上、その奥部に夫々矩形状の鎌受入空間14,14を形成すると共に、最奥部には、制動用板バネ42,42を受け入れて摺動させるための案内溝16,16を形成してある。
障子枠本体1左右縦框11,11の外寄り配置となる装着溝12,12間には、上下框17、17の何れかが取り外された状態のときに、同障子枠本体1の上側約1/2の範囲を占める障子ガラス枠2、および同障子枠本体1の下側約1/2の範囲を占める透明ガラス枠3の各縦枠22,22を嵌合状に装着し、さらに、摺動溝13,13間に同障子枠本体1の約1/2の範囲を占める雪見組子枠4の左右縦枠外側に夫々形成した、後述する構造の鎌部41,41を上下摺動自在に装着した後、取り外された上框17を左右縦框11,11上端に脱着自在に連結、組み合わせたものとなっている。
障子ガラス枠2は、障子枠本体1内の約1/2の範囲に嵌め込み可能な縦横寸法に設定された組子の室外側に、障子紙を模した合成樹脂フィルム、もしくは障子紙自体を樹脂コーティングしてなるフィルム材などを透明ガラス板に貼着したものか、あるいは透明ガラス板に障子紙を模したエッチング加工を施してなるもの等、種々の加工法の何れかを行うことによって障子紙と略同様の外観を得るものとしてなる障子ガラス21を左右縦枠22,22間に脱着可能に嵌め込んでなるものであり、何かの拍子に障子ガラス21が破損したり汚れてしまったときや、他の意匠のものに交換したいときなどには、上枠を左右縦枠22,22上端から外し、障子ガラス21を上下方向に抜き差し可能となるようにしてある。
透明ガラス枠3は、障子枠本体1内の約1/2の範囲に嵌め込み可能な縦横寸法に設定された枠に、透明ガラス31が脱着可能に嵌め込まれていて、左右縦枠22,22外側を装着溝12、12に対して上下方向に抜き差しできるように装着、一体化してあり、上記した障子ガラス枠2の下方に連続して組み合されることにより、結果として障子枠本体1の室外側全体に遮断性のあるガラスを配した構造の建具を実現している。
雪見組子枠4は、上記透明ガラス枠3に相当するよう障子枠本体1内の約1/2の範囲に嵌め込み可能な縦横寸法に設定された組子の室外側に、障子紙と略同様の外観を有する障子ガラス21を脱着可能に嵌め込み、その左右縦枠の外側上下に渡り、鎌受入空間14よりも僅かに小さな相似形の横断面概略矩形型に形成され、摺動溝13,13の奥に形成した鎌受入空間14,14に対して上下方向に摺動自在に装着可能で、摺動溝13,13の一対の凸条部15,15、15,15の摩擦面15a,15aに対して当接状となるようにした顎41a,41aを有する鎌部41,41を形成したものであって、各鎌部41,41の外側面上下の略均等配置となる三箇所に、夫々平板座金43の一端に、摺動摩擦抵抗を軽減するよう円弧状に湾曲形成した凸面板状の板バネ44の一端を固着、一体化してなる制動用板バネ42,42,……を突設し、各制動用板バネ42,42,……が鎌受入空間14最奥部の案内溝16底壁面との間で、左右凸状部41,41を夫々障子枠本体1の中心に向けて略水平方向に押圧する弾発力を発揮するようにし、上下動自在に人の手で動かす操作ができるようにすると共に、手を離すとその位置に停止状となるようにしている。
障子枠本体1左右縦框11,11の摺動溝13,13奥に形成する鎌受入空間14,14は、図4の装着溝および摺動溝要部断面を含む斜視図中に示すように、横断面概略矩形型に形成され、その最奥部底面の略中央の上下に渡り、制動用板バネ42,42,42の内外側方向への不要な移動を規制して上下方向直線状に案内可能とするようにしたバネ案内溝16を形成したものとしてある。
この実施例は、障子枠本体1左右縦框11,11と、その摺動溝13,13に装着されて上下動自在且つ任意の箇所において停止自在とするようにした雪見組子枠4との組合せ構造の他の実施例を示すもので、図6の要部横断面図に示されているように、各摺動溝13,13における一対の凸条部15,15、15,15の奥に形成される鎌受入空間14,14は、横断面概略二等辺三角形で、しかも頂角の拡開度を約90度、したがってその斜辺は雪見組子枠4軸芯に対して約45度の角度に傾斜した形状のものに形成され、これに上下動自在且つ任意の箇所で停止自在に装着される雪見組子枠4の左右縦枠の夫々外側に形成される鎌部41,41も、上記摺動溝13,13の鎌受入空間14,14形状に合わせ、僅かに小さめとした相似形の概略二等辺三角形に形成されている。
この実施例の鎌受入空間14,14を概略二等辺三角形状とし、それに対応して鎌部41,41の顎41a,41aも傾斜させたもの、特に二等辺三角形の頂角の拡開度を90度ないしその前後となし、したがってその顎41a,41aを45度ないしその前後の角度に傾斜、設定されたものとしてあり、鎌部41,41の顎41a,41aが左右縦框11,11の鎌受入空間14,14の対峙面には二等辺三角形の斜面に沿う方向となって楔状効果が生じると共に、先の実施例1の鎌受入空間14,14を概略矩形状のもので相互が真正面に対峙する場合に比較して当接する面相互の面積が大きくなるようにしてあり、しだって、雪見組子枠4を一時的に停止状とするための制動用板バネの強さを比較的弱く設定できるものとなる。
なお、上記した何れの実施例とも、各雪見組子枠4、障子ガラス21および透明ガラス31は、何れも組み立ての際とは逆の手順に従って障子枠本体1から個別に雪見組子枠4、障子ガラス21および透明ガラス31の夫々を取り外して比較的簡便に交換することを可能にするものとなっており、また、雪見組子枠4、障子ガラス21および透明ガラス31の何れとも、夫々同様の外観を確保した合成樹脂製のものに置き換えて実現することも可能にしている。
(実施例の作用)
以上のとおりの構成からなるこの発明のガラス障子は、組み立て製造の際に、図1中に示す、例えば図1および図2中に示すように、障子枠本体1左右縦框11,11の左右装着溝12,12に対し、上方から透明ガラス枠3の左右縦枠22,22を嵌合、スライドさせて下方にスライド移動させることによって障子枠本体1の下側約1/2を占めるよう装着した後、これに続いて障子ガラス枠2左右縦枠22,22を夫々嵌合状に組み合わせて障子枠本体1の上側約1/2を占めるようにしてしまうことにより、障子枠本体1の外寄り所定巾部分の上下に渡って障子ガラス枠2ならびに透明ガラス枠3を脱着自在とする装着が完了する。
次に、障子枠本体1の左右摺動溝13,13の鎌受入空間14,14夫々に雪見組子枠4の左右鎌部41,41を、左右の各制動用板バネ42,42,……の弾発力に抗して組み合わせ、それら各制動用板バネ42,42,……が鎌受入空間14,14の最奥部壁面に摺動自在に接した状態として上下方向摺動自在に嵌合、装着しまった後、上框17を左右縦框11,11の上端間に連結、一体化することによってこの発明のガラス障子を完成するものであり、これは、実施例1、2とも同様の作業によって組み立てることが可能である。
このようにして組み立てられたガラス障子は、建築物開口部の建具枠内に組み込むことによって一般の障子と同様に建築物開口部の開閉を可能とし、図4中に示すように、雪見組子枠4を上昇操作して障子枠本体1下側に配置された透明ガラス枠3を室内側に露出状とすることにより、その透明ガラス31を通して屋外の景観を楽しんだり、外光を取り入れたりすることを可能にし、その際の雪見組子枠4を上昇操作するときには、その左右縦枠2,2鎌部41,41が、摺動溝13,13の鎌受入空間14,14中を上下方向に摺動移動自在になるよう各制動用板バネ42,42,……の円弧状に湾曲した板バネ44,44,……が、鎌受入空間14,14のバネ案内溝16,16内壁面に沿ってやや抵抗を受けながらも摺動することになる。
そして、好みの高さ位置に雪見組子枠4を停止させたいときには、上下に操作する手を離して上下の強制的な動きを止めさえすれば、左右の各制動用板バネ42,42,……が夫々障子枠本体1の中央に向けた水平方向の弾発力を発揮し、この押圧力を受けた左右鎌部41,41は、その顎41a,41aを凸条部15,15の摩擦面15a,15aに当接状にとして両者間に摩擦抵抗が掛かり、それが双方とも傾斜面に形成された顎41a,41aと摩擦面15a,15aの場合には互いの接触面を楔状乞うかも作用するものとなって大きな摩擦力を得るものとなり、従前までの雪見障子の構造では到底実現し得なかった重量の嵩む障子ガラス21を装着した雪見組子枠4であっても、所望の高さ位置に一時的に確実に停止させることができるものとなって、その開放状態を維持可能とするものとなる。
(実施例の効果)
以上のような構成からなる実施例のガラス障子は、前記したこの発明の効果の項の記載に加え、障子枠本体1左右縦框11の鎌受入空間14,14奥部に形成したバネ案内溝16,16によって雪見組子枠4の前後へのズレを規制して、制動用板バネ42,42とそれに相対する当接面とが常に正しく当接して制動用板バネ42,42からの弾発力による制動摩擦が発生するようにして確実な制動力が得られるようにすることできるものなるという利点が得られ、また、雪見組子枠4の鎌部41,4外側上下に渡ってバランスよくして夫々3個の制動用板バネ42,42,……を設けたことにより、重量の嵩む障子ガラス21でもより一層安定した停止、摩擦力を確保することができるものとなる。
さらに、左右縦框11、11摺動溝13,13の左右各一対の鎌受入空間14,14,……と、これに摺動自在に嵌合する雪見組子枠4左右鎌部41,41とを概略二等辺三角形、それも頂角を凡そ90度に設定して当接面を凡そ45度の角度に傾斜、設定した
ものでは、双方の当接する面の面積を大きくして摩擦抵抗を大きくする効果に加え、制動用板バネ42,42,……によって生じる障子枠本体1中央に向かう水平押圧力が楔効果を生むことにより、他の角度に設定した場合に比較してより高い摩擦力を得ることができるものとなるという利点が得られることになる。
(結 び)
叙述の如く、この発明のガラス障子は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からの雪見障子に比較して障子紙を使用しないという点で耐久性と断熱性とに秀れたものとなり、しかも定期的に障子紙を張り替える作業が不要となるので大幅な維持、管理コストの削減を達成可能とし、遥かに経済的なものとすることができ、一般住宅はもとより、室内美観と高い耐久性とが求められる旅館やホテル等においても好評を博すこととなり、それら建築物のメンテナンス等に携わる建築、建具業界においても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになることが予想される。
図面は、この発明のガラス障子の技術的思想を具現化した代表的な一実施例を示すものである。
雪見組子枠組込み前のガラス障子を示す斜視図である。 右框要部を断面化して示す斜視図である。 右框要部を断面化して示す平面図である。 ガラス障子を示す斜視図である。 摺動溝形状を変更した右框要部を断面化して示す平面図である。 他の実施例を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1 障子枠本体
11 同 左右縦框
12 同 装着溝
13 同 摺動溝
14 同 傾斜状摩擦面
15 同 凹欠段差溝
16 同 バネ案内溝
17 同 上下框
2 障子ガラス枠
21 同 障子ガラス
22 同 鎌部
3 透明ガラス枠
31 同 透明ガラス
4 雪見組子枠
41 同 左右凸条部
42 同 制動用板バネ
43 同 平板座金
44 同 板バネ

Claims (6)

  1. 対峙することとなる各内側面で外寄り所定巾部分を上下に渡って所定深さに彫り込んでなる装着溝と、同じく内側面で残る内寄り所定巾部分を上下に渡り、奥部に鎌受入空間を形成してなる摺動溝とを有するようにした左右縦框に対し、その上下端近傍に夫々上下框を組み合わせて障子枠本体に形成する一方、それら左右縦框の各装着溝間には、障子枠本体の上方側が組子に障子紙を模した半透明の障子ガラスを背中合わせにした障子ガラス枠、下方側が透明ガラスを嵌め込んだ透明ガラス枠を組み込み、固定したものにすると共に、同左右縦框の各摺動溝間には、それら摺動溝奥部の鎌受入空間に嵌合、摺動自在とする鎌部の形成された左右縦枠を有し、それら左右縦枠鎌部の夫々外側面適所に制動用板バネを突設状にし、且つ外観を前記障子ガラス枠の下に組み合わせたときに全体として一枚の障子外観を呈するよう規制し、しかも全面に障子紙を模した半透明の障子ガラスを配するようにした雪見障子枠が、それら左右縦枠鎌部を対応する左右縦框鎌受入空間上方から制動用板バネの弾発力に抗するようにして差し入れ、上下摺動自在且つ上下任意箇所での停止自在となるように組み込んでなるものとしたことを特徴とするガラス障子。
  2. 対峙することとなる各内側面で外寄り所定巾部分を上下に渡って所定深さに彫り込んでなる装着溝と、同じく内側面で残る内寄り所定巾部分を上下に渡り、奥部に鎌受入空間を形成し、それら最奥部にはバネ案内溝を設けてなる摺動溝とを有するようにした左右縦框に対し、その上下端近傍に夫々上下框を組み合わせて障子枠本体に形成する一方、それら左右縦框の各装着溝間には、障子枠本体の上方側が組子に障子紙を模した半透明の障子ガラスを背中合わせにした障子ガラス枠、下方側が透明ガラスを嵌め込んだ透明ガラス枠を組み込み、固定したものにすると共に、同左右縦框の各摺動溝間には、それら摺動溝奥部の鎌受入空間に嵌合、摺動自在とする鎌部の形成された左右縦枠を有し、それら左右縦枠鎌部の夫々外側面適所に制動用板バネを突設状にし、且つ外観を前記障子ガラス枠の下に組み合わせたときに全体として一枚の障子外観を呈するよう規制し、しかも全面に障子紙を模した半透明の障子ガラスを配するようにした雪見障子枠が、それら左右縦枠鎌部を対応する左右縦框鎌受入空間上方から制動用板バネの弾発力に抗するようにして差し入れ、上下摺動自在且つ上下任意箇所での停止自在となるように組み込んでなるものとしたことを特徴とするガラス障子。
  3. 対峙することとなる各内側面で外寄り所定巾部分を上下に渡って所定深さに彫り込んでなる装着溝と、同じく内側面で残る内寄り所定巾部分を上下に渡り、奥部に鎌受入空間を形成し、それら最奥部にはバネ案内溝を設けてなる摺動溝とを有するようにした左右縦框に対し、その上下端近傍に夫々上下框を組み合わせて障子枠本体に形成する一方、それら左右縦框の各装着溝間には、障子枠本体の上方側が組子に障子紙を模した半透明の障子ガラスを背中合わせにした障子ガラス枠、下方側が透明ガラスを嵌め込んだ透明ガラス枠を組み込み、固定したものにすると共に、同左右縦框の各摺動溝間には、それら摺動溝奥部の鎌受入空間に嵌合、摺動自在とする鎌部の形成された左右縦枠を有し、それら左右縦枠鎌部の夫々外側面適所の三箇所にバランス良く制動用板バネを突設状にし、且つ外観を前記障子ガラス枠の下に組み合わせたときに全体として一枚の障子外観を呈するよう規制し、しかも全面に障子紙を模した半透明の障子ガラスを配するようにした雪見障子枠が、それら左右縦枠鎌部を対応する左右縦框鎌受入空間上方から制動用板バネの弾発力に抗するようにして差し入れ、上下摺動自在且つ上下任意箇所での停止自在となるように組み込んでなるものとしたことを特徴とするガラス障子。
  4. 左右縦框摺動溝の各々の奥部に形成し鎌受入空間は、その横断面が概略矩形状のものに形成され、それに対応し、雪見障子枠の鎌部もそれよりやや小さい相似形か、相似形ではないが鎌部の顎だけは対応する鎌受入空間に十分当接状となって摩擦面を形成するようにした、請求項1ないし3何れか一項記載のガラス障子。
  5. 左右縦框摺動溝の各々の奥部に形成し鎌受入空間は、その横断面が概略二等辺三角形に形成され、それに対応し、雪見障子枠の左右縦枠鎌部もそれよりやや小さい相似形で、二等辺三角形の斜辺相当面が、対応する鎌受入空間に当接状となって摩擦面を形成するようにした、請求項1ないし3何れか一項記載のガラス障子。
  6. 横断面を概略二等辺三角形に形成した左右縦框摺動溝各奥部の鎌受入空間、および雪見障子枠の左右縦枠鎌部は、それら概略二等辺三角形の斜辺の開き角度が90度に設定され、しかも斜辺相当面を縦框または縦枠の各横断面軸線に対して45度に設定してなるものとした、請求項5記載のガラス障子。
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