JPH10331079A - 染色用布帛、この布帛を用いた染色方法及び染色物 - Google Patents

染色用布帛、この布帛を用いた染色方法及び染色物

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JPH10331079A
JPH10331079A JP10075495A JP7549598A JPH10331079A JP H10331079 A JPH10331079 A JP H10331079A JP 10075495 A JP10075495 A JP 10075495A JP 7549598 A JP7549598 A JP 7549598A JP H10331079 A JPH10331079 A JP H10331079A
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ink
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JP10075495A
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Masahiro Haruta
昌宏 春田
Shoji Koike
祥司 小池
Kinu Shirota
衣 城田
Mariko Suzuki
真理子 鈴木
Shinichi Hakamata
慎一 袴田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像濃度が十分高く、色の深みがあり、イン
クの付与量が多い場合でも滲みの発生を極力抑えること
ができるインクジェット染色用布帛およびこれを用いた
染色方法を提供する。 【解決手段】 表面あるいは内部に下記物質のいずれか
が存在する染色用布帛。 (a)カルボキシル基及びスルホン基のうちいずれかを
分子中に有する第三級アミン化合物又はその塩 (b)カルボキシル基とアミド基とを有する化合物又は
その塩 (c)スルホン基とアミド基とを有する化合物又はその

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式を用いてプリントするのに好適な布帛、これを用いた
染色方法及びこれにより得られる染色物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、布にインクジェット記録する方法
として、粘着剤を塗布した伸縮性のない平面支持体上に
一時的に布を接着し、プリンターで印捺するもの(特開
昭63−6183号公報)や、用いる染料に対して被染
着性の水溶性高分子物質と、水溶性塩類と、水不溶性無
機微粒子のいずれかを含む水溶液で前処理された布にイ
ンクジェット染色する方法(特公昭63−31594号
公報)、セルロース繊維にアルカリ性物質と尿素又はチ
オ尿素と水溶性高分子物質を含む水溶液で前処理し、反
応性染料を含むインクでインクジェット染色し、乾熱固
着処理する方法(特公平4−35351号公報)等があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら従来技術の目的
とするところは、画像の滲み防止と、シャープな絵柄、
及び高濃度で鮮明な捺染物を得ることである。しかしな
がら、従来の捺染法(スクリーン捺染)で得られた捺染
物と同程度の色濃度と鮮明性を得るには至っていない。
更に又、布の厚さ方向に対する浸透が悪いために、色の
深みや、インクの付与量が多い場合の滲みが問題であ
る。それゆえ、捺染物の応用範囲が狭めらている。
【0004】本発明の目的は、画像濃度が十分高く、色
の深みがある染色ができ、インクの付与量が多い場合で
も滲みの発生を極力抑えることができる染色用布帛、こ
れを用いる染色方法、及びこれにより得られる染色物を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の染色用布帛は、
表面あるいは内部に下記物質のいずれかが存在するもの
である。 (a)カルボキシル基及びスルホン基のうちいずれかを
分子中に有する第三級アミン化合物又はその塩 (b)カルボキシル基とアミド基とを有する化合物又は
その塩 (c)スルホン基とアミド基とを有する化合物又はその
【0006】また、本発明の染色方法は、上記布帛にイ
ンクジェット記録方法により染料を付与するものであ
る。
【0007】また、本発明の染色物は、表面あるいは内
部に、下記物質のいずれかと染料とが存在するものであ
る。 (a)カルボキシル基及びスルホン基のうちいずれかを
分子中に有する第三級アミン化合物又はその塩 (b)カルボキシル基とアミド基とを有する化合物又は
その塩 (c)スルホン基とアミド基とを有する化合物又はその
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の染色用布帛は、布帛を構
成する繊維の染着性を向上させるために染色前処理剤を
予め付与し、乾燥させたものである。本発明で使用する
前処理剤は、下記物質と水とを含有する。 (a)カルボキシル基及びスルホン基のうちいずれかを
分子中に有する第三級アミン化合物又はその塩 (b)カルボキシル基とアミド基とを有する化合物又は
その塩 (c)スルホン基とアミド基とを有する化合物又はその
【0009】前処理剤中の上記(a),(b)又は
(c)の含有量は0.01〜40重量%、更には0.1
〜30重量%、特に0.5〜25重量%が好ましい。
【0010】この前処理剤を予め布帛に付与し、乾燥す
ることにより布帛の表面あるいは内部に上記(a),
(b)又は(c)の物質が存在する。この前処理剤を布
帛に付与した際、絞り率は50〜150%が好ましい。
【0011】なお、本発明において絞り率(%)は、下
記の式で求めた。
【0012】絞り率(%)=(前処理剤の付与重量/布
の重量)×100
【0013】上記(a)の物質としては、例えばピリジ
ン−3−カルボン酸、ジメチルグリシン、ビスヒドロキ
シエチルタウリン、これらのアルカリ金属塩、又はこれ
らの有機アミン塩が好ましい。
【0014】上記(b)の物質としては、例えば、ピロ
リドン−5−カルボン酸、馬尿酸、グルタミン酸、これ
らのアルカリ金属塩、又はこれらの有機アミン塩が好ま
しい。
【0015】上記(c)の物質としては、例えばベンゾ
イルタウリン、このアルカリ金属塩、又はこれらの有機
アミン塩が好ましい。
【0016】上記のアルカリ金属塩としてはナトリウム
塩が好ましく用いられる。また、有機アミン塩として
は、アンモニウム、アルキルアミン、ヒドロキシアルキ
ルアミン等の塩が用いられ、特にトリエタノールアミン
塩が好ましい。
【0017】上記(a),(b)又は(c)の物質の、
布帛への含有率は0.1〜40重量%、更には0.3〜
30重量%が好ましい。
【0018】布帛には、上記(a),(b)又は(c)
の物質の他に、画像の滲みを抑え、布帛表面上に染料を
留めて発色性を向上させる撥水剤や水溶性樹脂、あるい
はこれらの両方、更にはインク中の液媒体が布帛の厚さ
方向へ過度に浸透するのを抑え、かつ染料の布帛への濡
れ性を良くするノニオン系界面活性剤又はアニオン系界
面活性剤を含有させることがより好ましい。
【0019】本発明で用いる上記撥水剤の具体例として
は、疎水性物質であって、水をはじく性質であればいか
なる物質でもよい。たとえば、フッ素系化合物、シリコ
ン系化合物、ワックス類、ロウ類、トリアジン系化合
物、ロジン系紙用サイズ剤、あるいはこれらの混合物が
挙げられる。中でも、ワックス類のエマルジョンが滲み
防止、濃度向上の点で好ましい。
【0020】本発明における撥水剤の布帛への付与量は
0.05〜40重量%、更には0.1〜30重量%が好
ましい。布帛に対して、撥水剤が0.05重量%未満で
は染料を留めて発色性を向上させる効果を発揮し得ず好
ましくなく、40重量%を越えると効果の低下が起こり
得る。
【0021】本発明で用いる水溶性樹脂としては、例え
ばカルボキシメチルセルロース、トラガントガム、グア
ーガム、デンプン、アルギン酸ソーダ、ポリエチレンオ
キサイド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエ
ーテル、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリアクリルアミド等である。なかでも重量平均分
子量約10万〜250万のものが好ましい。
【0022】このような好ましい水溶性樹脂としてはポ
リエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルメチルエーテル、ポリビニルアルコール、ポリアク
リル酸ソーダ、ポリアクリルアミド等が挙げられ、特に
ポリエチレンオキサイドがより好ましく用いられる。水
溶性樹脂の布帛への付与量は0.1〜40重量%、更に
は0.3〜30重量%が好ましい。
【0023】布帛に対し、水溶性樹脂が0.1%未満で
は布帛上のインクの滲みを抑える効果を発揮し得ず、4
0重量%を越えると発色効率を低下させるという問題が
あり好ましくない。
【0024】また、本発明に用いるノニオン系界面活性
剤としてはモノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノパル
ミチン酸(POE)20ソルビタン、テトラオレイン酸
(POE)40ソルビット、ジステアリン酸ポリエチレン
グリコール、硬化ヒマシ油(POE)50、(POE)50
オレイルエーテル、(POE)20(POP)4セチルエ
ーテル、(POE)20ノニルフェニルエーテル、アセチ
レングリコール(POE)10、アセチレングリコール
(POE)30等が挙げられ、アニオン系界面活性剤とし
てはオレイン酸カリウム、ラウリル硫酸ソーダ、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ソーダ、メチルナフタレンスルホ
ン酸ソーダ、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル硫酸ソーダ、ジアルキルスルホコハク酸ソーダが挙
げられる。
【0025】これらの界面活性剤は布帛に対して0.0
1〜40重量%、更には0.01〜30重量%付着させ
るのが好ましい。前記界面活性剤が0.01重量%未満
ではインク中の液媒体の布帛の厚さ方向への浸透作用及
び染料の布帛への染着作用が不十分となり好ましくなく
40重量%を越えると、かえって滲みが増大して好まし
くない。
【0026】前記の界面活性剤の中でも特にHLBが1
2以上20以下のノニオン活性剤が好ましい。
【0027】またさらに、インクジェット方法による染
色を行った場合の発色性と滲み防止の効果を向上させる
ために、水溶性無機塩やヒドロトロピー剤、キレート剤
等を添加することもできる。これら添加剤の添加量はも
のによって異なるが、水性スラリー全量に対して0.0
5重量%〜10重量%が好ましい。
【0028】水性無機塩の例としては、硫酸カリウム、
硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、
臭化ナトリウム等であり、水性溶剤としてはアルコール
類を適宜選択して用いる。
【0029】pH調整剤の具体例としては、リン酸、ホ
ウ酸、ケイ酸、酢酸、炭酸、クエン酸、酒石酸、マレイ
ン酸、フマル酸、及びこれらのアルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩、トリエチルアミン塩、トリエタノールアミン
塩、及び苛性ソーダ、トリエタノールアミン等が挙げら
れる。
【0030】さらに、ヒドロトロピー剤としては、尿
素、チオ尿素が、キレート剤としては、タンニン酸、リ
グニンスルホン酸、EDTAのナトリウム塩が、水性樹
脂としてはデンプン、メチルセルロース、CMC、ポリ
エチレンイミン、ポリアリールアミン等が挙げられる。
【0031】また、本発明で用いられる布帛の種類とし
ては綿、絹、麻、ナイロン、レーヨン、アセテート、ポ
リエステル及びこれらの混紡布帛である。これらの布帛
の種類によって処理剤のpHには最適値があり、例えば
綿、絹、麻、レーヨンは重炭酸ソーダや、炭酸ソーダで
あるアルカリ性のpHに調節して反応性染料で染色する
が、ナイロンの場合にはpHは酸性に調節して酸性染料
で染色する。
【0032】アセテートとポリエステルの場合はpHは
中性近傍が好ましい。
【0033】本発明の染色方法は、本発明の布帛にイン
クジェット記録方法によって染料を付与するものであ
る。
【0034】使用可能なインクとしては、反応性染料、
酸性染料、直接染料、分散染料のいずれの染料を含むイ
ンクでもよく、布の種類に応じて最適な染料を含むイン
クを用いることができる。
【0035】染色は、インクジェットプリントヘッドを
用いて本発明の布帛上を走査してインクを画像状に付与
すればよい。プリント後は必要に応じて加熱発色処理
し、次いで洗浄して乾燥することにより目的が達成され
る。
【0036】加熱発色処理は従来の技術例えば捺染プロ
セスにおいて行われている公知の方法がそのまま適用さ
れる。すなわち、高温スチーム法やサーモゾル法が用い
られる。実際の処理条件は布の種類に応じて異なるが、
綿や絹を反応染料を含むインクで染色する場合は高温ス
チーム法で100〜105℃で5分間〜30分間処理す
る。ポリエステルを分散染料を含むインクで染色する場
合は高温スチーム法では160〜180℃で数分間〜数
10分間処理し、サーモゾル法では190〜230℃で
数秒間〜数10秒間処理する。
【0037】発色処理後、染色物は洗浄されるが、一般
的には水洗と、アルカリ剤を含有した水溶液でのソーピ
ングを行う。ポリエステル布の場合は水洗後、アルカリ
剤とハイドロサルファイドを含有した水溶液で還元洗浄
を行ってからさらに水洗を行うのが標準的である。
【0038】本発明のインクジェット染色方法で用いる
インクジェットプリント用のインクの構成成分として
は、染料、水、水溶性有機溶剤、pH調整剤、防黴剤、
界面活性剤、分散剤、水溶性樹脂等が適宜用いられる。
染料としては酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応性
染料、分散染料及び顔料が用いられる。
【0039】水溶性有機溶剤の例としては、グリコール
類、グリコールエーテル類、含窒素溶剤、アルコール等
である。界面活性剤の例としては、ノニオン、アニオ
ン、カチオンのいずれの界面活性剤も使用可能であり目
的に応じて使い分ける。この他、尿素のごときヒドロト
ロピー剤等も用いられる。
【0040】分散染料を含むインクを用いるには分散剤
が用いられる。その具体例としてはリグニンスルホン酸
塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物や、ポリオ
キシエチレンモノフェニルエーテル等が挙げられる。
【0041】本発明の染色方法で用いるインクジェット
方法は、従来公知のいずれのインクジェット記録方式で
もよいが、例えば、特開昭54−59936号公報に記
載されている方法で、熱エネルギーの作用を受けたイン
クが急激な体積変化を生じ、この状態変化による作用力
によって、インクをノズルから吐出させる方式が有効で
ある。その理由としては、上記方式は複数のノズルを有
する記録ヘッドを用いる場合、各ノズル間のインクの吐
出速度のばらつきが小さく、インクの吐出速度が5〜2
0m/secの範囲に集約されていることが挙げられ
る。この速度で染料を含むインクが布帛に衝突した場合
の着滴時に液滴の繊維に対する浸透の具合が最適であ
る。
【0042】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。
【0043】さらに、記録装置が記録できる最大布帛の
幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッ
ドとしては、複数記録ヘッドの組み合せによってその長
さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッ
ドとしての構成のいずれでもよい。
【0044】以上の説明では、インクを液体としている
が、室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で
軟化するもの、もしくは液体であるものでもよい。
【0045】本発明で特に効果の高い染色方法が得られ
る条件としては、吐出液滴が20〜200pl、インク
打ち込み量が4〜40nl/mm2、駆動周波数1.5
KHz以上、及びヘッド温度35〜60℃の条件が好ま
しい。
【0046】本発明の方法を実施するのに好適な装置の
一例として、記録ヘッドの室内のインクに記録信号に対
応した熱エネルギーを与え、該熱エネルギーより滴を発
生させる装置が挙げられるが、以下にこれについて説明
する。
【0047】図1にインクジェット記録装置の一例を示
す。
【0048】図1において、61はワイピング部材とし
てのブレードであり、その一端はブレード保持部材によ
って保持されて固定端となり、カンチレバーの形態をな
す。ブレード61は記録ヘッドによる記録領域に隣接し
た位置に配設され、また、本例の場合、記録ヘッドの移
動経路中に突出した形態で保持される。62はキャップ
であり、ブレード61に隣接するホームポジションに配
設され、記録ヘッドの移動方向と垂直な方向に移動して
吐出口面と当接し、キャッピングを行う構成を備える。
さらに63はブレード61に隣接して設けられる吸収体
であり、ブレード61と同様、記録ヘッドの移動経路中
に突出した形態で保持される。上記ブレード61、キャ
ップ62、吸収体63によって吐出回復部64が構成さ
れ、ブレード61及び吸収体63によってインク吐出口
面に水分、塵埃等の除去が行われる。
【0049】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する布帛にインクを吐出し
て記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を搭載
して記録ヘッド65の移動を行うためのキャリッジであ
る。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合
し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆動さ
れるベルト69と接続(不図示)している。これにより
キャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能とな
り、記録ヘッド65により記録領域及びその隣接した領
域の移動が可能となる。
【0050】51は布帛を挿入するための給布部、52
は不図示のモータにより駆動される布送りローラであ
る。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面と対向
する位置へ布帛が給布され記録が進行するにつれて排布
ローラ53を配した排布部へ排布される。
【0051】上記構成において記録ヘッド65が記録終
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。なお、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当
接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘ
ッドの移動経路中に突出するように移動する。
【0052】記録ヘッド65がホームポジションから記
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は上述したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐
出口面はワイピングされる。
【0053】上述の記録ヘッドのホームポジションへの
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の間隔
で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この
移動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0054】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。尚、特に断らない限り「部」とは「重量部」
を、「%」とは「重量%」をいう。
【0055】実施例1 ジメチルグリシンを4.0部、水96部を混合し、溶液
状の前処理剤を得た。この前処理剤をナイロン布帛に含
浸させた後(絞り率:90%)、乾燥して本実施例のイ
ンクジェット染色用布帛を得た。
【0056】上記で得られた布帛をA4版の大きさに切
り出し、市販のインクジェットカラープリンター(商品
名、キヤノン製BJC−820J)と、この市販プリン
ター用の市販インクを用いてマルチカラープリントを行
った。プリント終了後、直ちに102℃で30分間スチ
ーム処理を行い、次いで十分間水洗し乾燥した。
【0057】この結果、ナイロン上には深みのある十分
な濃度のカラー画像が鮮やかにプリントされていた。
又、インクが付着しない白色部分の汚れもない画像が得
られた。
【0058】実施例2 ピリジン−2−カルボン酸トリエタノールアミン塩を
4.0部、重炭酸ソーダを3部、水93部を混合して溶
液状の前処理剤を得た。この前処理剤を厚さ270μm
の平織り綿布に含浸させ(絞り率:80%)乾燥させた
後、A2版の大きさのシート状に裁断して本実施例の布
帛を得た。
【0059】上記で得られた本実施例の布帛に、市販の
インクジェットカラープリンター(商品名、キヤノン製
BJC−440)を用いて、以下に示す組成の4種のイ
ンクを使用してフルカラープリントを行った。又、4種
のインクは、夫々、各成分を混合撹拌後、水酸化ナトリ
ウムでpHを7.0に調整してからフロロポアフィルタ
ーでろ過して用いた。シアンインク ・C.I.リアクティブブルー15 11部 ・チオジグリコール 20部 ・ジエチレングリコール 15部 ・イオン交換水 54部マゼンタインク ・C.I.リアクティブレッド226 9部 ・チオジグリコール 20部 ・ジエチレングリコール 10部 ・イオン交換水 61部イエローインク ・C.I.リアクティブイエロー95 9部 ・チオジグリコール 20部 ・ジエチレングリコール 15部 ・イオン交換水 54部ブラックインク ・C.I.リアクティブブラック39 13部 ・チオジグリコール 20部 ・ジエチレングリコール 15部 ・イオン交換水 52部
【0060】プリント終了後、直ちに102℃で8分間
スチーム処理を行い、次いで水洗、乾燥した。この結
果、得られた綿布上には深みのある十分な濃度のカラー
画像が鮮やかにプリントされていた。又、画像ムラや発
色部分の汚れもない画像が得られた。
【0061】実施例3 ビスヒドロキシエチルタウリンのナトリウム塩を2.0
部、アルギン酸ソーダを1.0部、水を97部用いて前
処理剤を調整した。次に、この前処理剤を用いてパッド
処理(絞り率:70%)し、乾燥して、本実施例の厚さ
200μmのポリエステル布帛を得た。
【0062】次いで、得られた布帛を42cm幅のロー
ル状に切り出し、市販のインクジェットカラープリンタ
ー(商品名、キヤノン製BJC−440)を用いて、下
記に示す組成の分散染料を含有するインクでフルカラー
プリントを行った。4種のインクは、夫々、各成分をサ
ンドグラインダーを用いて混合分散し、フィルターで濾
過した後使用した。シアンインク ・C.I.ディスパーズブルー87 6部 ・リグニンスルホン酸ソーダ 1部 ・ナフタレンスルホン酸ソーダ・ホルマリン縮合物 10部 ・チオジグリコール 15部 ・トリエチレングリコール 10部 ・イオン交換水 58部マゼンタインク ・C.I.ディスパーズレッド92 5部 ・リグニンスルホン酸ソーダ 1部 ・ナフタレンスルホン酸ソーダ・ホルマリン縮合物 10部 ・チオジグリコール 15部 ・トリエチレングリコール 10部 ・イオン交換水 59部イエローインク ・C.I.ディスパーズイエロー93 5部 ・リグニンスルホン酸ソーダ 1部 ・ナフタレンスルホン酸ソーダ・ホルマリン縮合物 10部 ・チオジグリコール 15部 ・トリエチレングリコール 10部 ・イオン交換水 59部ブラックインク ・C.I.ディスパーズブラック1 5部 ・リグニンスルホン酸ソーダ 1部 ・ナフタレンスルホン酸ソーダ・ホルマリン縮合物 10部 ・チオジグリコール 15部 ・トリエチレングリコール 10部 ・イオン交換水 58部
【0063】プリント終了後、直ちにプリント部分を切
り取り、170℃の過熱蒸気にて7分間発色処理した。
続いて、還元洗浄、水洗の工程を経てから乾燥した。こ
の結果、得られたポリエステル布帛上には深みのある十
分な濃度のカラー画像が鮮やかにプリントされていた。
又、インクが付着してない白色部分の汚れもないシャー
プな画像が得られた。
【0064】実施例4 実施例3で用いた前処理剤を用いてパッド処理(絞り
率:90%)し、乾燥して本発明のポリエステルサテン
(繊維太さ:0.8デニール)を得た。この後、実施例
3と全く同様に処置して最終の染色物を得た。
【0065】この結果、得られたポリエステルサテン上
には、深みのある十分な濃度のカラー画像が鮮やかにプ
リントされていた。更に、インクが付着してない白色部
分の汚れもないシャープな画像が得られた。
【0066】実施例5 ピリジン−3−カルボン酸トリエタノールアミン塩を
4.0部、パラチウムSS(パラフィン系撥水剤、大原
パラチウム製)を3.0部、アセチレノールEH(ノニ
オン系活性剤、川研ファインケミカル社製)を0.2
部、重炭酸ソーダを2.5部、水を90.3部を混合し
て溶液状の前処理剤を得た。この前処理剤を平織り綿布
に含浸させ(絞り率:90%)、乾燥して本発明の布帛
を得た。
【0067】次いで、実施例2で使用した市販のインク
ジェットカラープリンター(商品名、キヤノン製BJC
−440)を用い、実施例2と同じインクを用いてマル
チカラープリントを行った。プリント終了後、直ちに、
102℃の過熱蒸気で8分間発色処理し、次いで、水
洗、乾燥を行った。この結果、得られた綿布上には、実
施例2よりも、より高濃度で、シャープな画像が得られ
た。
【0068】実施例6 ピリジン−3−カルボン酸ソーダを2.0部、アルギン
酸ソーダを1.0部、重炭酸ソーダを2.0部、アセチ
レノールEH(ノニオン系活性剤、川研ファインケミカ
ル社製)を0.2部、水を94.8部を混合溶解して溶
液状の前処理剤を得た。この前処理剤を絹布帛にパッド
処理し(絞り率:90%)、乾燥して本発明の布帛を得
た。
【0069】次いで、実施例2で使用した市販のインク
ジェットカラープリンター(商品名、キヤノン製BJC
−440)を用い、実施例2と同じインクを用いてマル
チカラープリントを行った。プリント終了後、直ちに、
102℃の過熱蒸気で8分間発色処理し、次いで、水
洗、乾燥を行った。この結果、得られた絹布帛上には、
ムラのない深みのある十分な濃度のカラー画像が鮮やか
にプリントされていた。又、インクが付着していない白
色部分の汚れもないシャープな画像が得られた。
【0070】比較例1 ピリジン−3−カルボン酸トリエタノールアミン塩を用
いない以外は実施例2と同様にして、染色用布帛を調整
した。この布帛に、市販のインクジェットカラープリン
ター(商品名、キヤノン製BJC−440)を用いてマ
ルチカラープリントを行った。プリント終了後、実施例
2と同様に処理して染色物を得た。
【0071】この結果、綿布帛上には、実施例2の染色
物と比べてやや不鮮明な色調のカラー画像が得られ、深
みのある十分な濃度の画像は得られなかった。
【0072】比較例2 実施例1で用いた前処理剤を用いない以外は実施例1と
同様にして、ナイロン製の染色用布帛を調整した。この
布帛に、市販のインクジェットカラープリンター(商品
名、キヤノン製BJC−440)を用いてマルチカラー
プリントを行った。プリント終了後、実施例1と同様に
処理して染色物を得た。
【0073】この結果、ナイロン布帛上には、実施例1
と比べて深みのある十分な濃度の画像ではなかった。
【0074】実施例7 ピロリドン−5−カルボン酸を2.0部、トリエタノー
ルアミンを1.5部、水96.5部を混合し、溶液状の
前処理剤を得た。この前処理剤をナイロン布帛に含浸さ
せた後(絞り率:90%)、乾燥して本実施例のインク
ジェット染色用布帛を得た。
【0075】上記で得られた布帛をA4版の大きさに切
り出し、市販のインクジェットカラープリンター(商品
名、キヤノン製BJC−820J)と、この市販プリン
ター用の市販インクを用いてマルチカラープリントを行
った。プリント終了後、直ちに102℃で30分間スチ
ーム処理を行い、次いで十分間水洗し乾燥した。
【0076】この結果、ナイロン上には深みのある十分
な濃度のカラー画像が鮮やかにプリントされていた。
又、インクが付着しない白色部分の汚れもない画像が得
られた。
【0077】実施例8 ピロリドン−5−カルボン酸を2.0部、トリエタノー
ルアミンを2.0部、重炭酸ソーダを3部、水93部を
混合して溶液状の前処理剤を得た。この前処理剤を厚さ
270μmの平織り綿布に含浸させ(絞り率:80%)
乾燥させた後、A2版の大きさのシート状に裁断して本
実施例の布帛を得た。
【0078】上記で得られた本実施例の布帛に、市販の
インクジェットカラープリンター(商品名、キヤノン製
BJC−440)を用いて、以下に示す組成のインクを
使用してフルカラープリントを行った。又、4種のイン
クは、夫々、各成分を混合撹拌後、水酸化ナトリウムで
pHを7.0に調整してからフロロポアフィルターでろ
過して用いた。シアンインク ・C.I.リアクティブブルー15 11部 ・チオジグリコール 20部 ・ジエチレングリコール 15部 ・イオン交換水 54部マゼンタインク ・C.I.リアクティブレッド226 9部 ・チオジグリコール 20部 ・ジエチレングリコール 10部 ・イオン交換水 61部イエローインク ・C.I.リアクティブイエロー95 9部 ・チオジグリコール 20部 ・ジエチレングリコール 15部 ・イオン交換水 54部ブラックインク ・C.I.リアクティブブラック39 13部 ・チオジグリコール 20部 ・ジエチレングリコール 15部 ・イオン交換水 52部
【0079】プリント終了後、直ちに102℃で8分間
スチーム処理を行い、次いで水洗、乾燥した。この結
果、得られた綿布上には深みのある十分な濃度のカラー
画像が鮮やかにプリントされていた。又、画像ムラや発
色部分の汚れもなくシャープな画像が得られた。
【0080】実施例9 馬尿酸ソーダの2.0部と、アルギン酸ソーダを1.0
部、水を97部用いて前処理剤を調整した。次に、この
前処理剤を用いてパッド処理(絞り率:70%)し、乾
燥して、本実施例の厚さ200μmのポリエステル布帛
を得た。
【0081】次いで、得られた布帛を42cm幅のロー
ル状に切り出し、市販のインクジェットカラープリンタ
ー(商品名、キヤノン製BJC−440)を用いて、下
記に示す組成の分散染料を含有するインクでフルカラー
プリントを行った。4種のインクは、夫々、各成分をサ
ンドグラインダーを用いて混合分散し、フィルターで濾
過した後使用した。シアンインク ・C.I.ディスパーズブルー87 6部 ・リグニンスルホン酸ソーダ 1部 ・ナフタレンスルホン酸ソーダ・ホルマリン縮合物 10部 ・チオジグリコール 15部 ・トリエチレングリコール 10部 ・イオン交換水 58部マゼンタインク ・C.I.ディスパーズレッド92 5部 ・リグニンスルホン酸ソーダ 1部 ・ナフタレンスルホン酸ソーダ・ホルマリン縮合物 10部 ・チオジグリコール 15部 ・トリエチレングリコール 10部 ・イオン交換水 59部イエローインク ・C.I.ディスパーズイエロー93 5部 ・リグニンスルホン酸ソーダ 1部 ・ナフタレンスルホン酸ソーダ・ホルマリン縮合物 10部 ・チオジグリコール 15部 ・トリエチレングリコール 10部 ・イオン交換水 59部ブラックインク ・C.I.ディスパーズブラック 6部 ・リグニンスルホン酸ソーダ 1部 ・ナフタレンスルホン酸ソーダ・ホルマリン縮合物 10部 ・チオジグリコール 15部 ・トリエチレングリコール 10部 ・イオン交換水 58部
【0082】プリント終了後、直ちにプリント部分を切
り取り、170℃の過熱蒸気にて7分間発色処理した。
続いて、還元洗浄、水洗の工程を経てから乾燥した。こ
の結果、得られたポリエステル布帛上には深みのある十
分な濃度のカラー画像が鮮やかにプリントされていた。
又、インクが付着してない白色部分の汚れもないシャー
プな画像が得られた。
【0083】実施例10 実施例9で用いた前処理剤を用いてパッド処理(絞り
率:90%)し、乾燥してポリエステルサテン(繊維太
さ:0.8デニール)を得た。この後、実施例9と同様
に処置して最終の染色物を得た。
【0084】この結果、得られたポリエステルサテン上
には、深みのある十分な濃度のカラー画像が鮮やかにプ
リントされていた。更に、インクが付着してない白色部
分の汚れもないシャープな画像が得られた。
【0085】実施例11 ピロリドンカルボン酸を2.0部、トリエタノールアミ
ンを2.0部、パラチウムSS(パラフィン系撥水剤、
大原パラチウム製)を3.0部、アセチレノールEH
(ノニオン系活性剤、川研ファインケミカル社製)を
0.2部、重炭酸ソーダを2.5部、水を90.3部を
混合して溶液状の前処理剤を得た。この前処理剤を平織
り綿布に含浸させ(絞り率:90%)、乾燥して本発明
の布帛を得た。次いで、実施例8で使用したと同様にし
て、市販のインクジェットカラープリンター(商品名、
キヤノン製BJC−440)を用い、実施例8と同じイ
ンクを用いてマルチカラープリントを行った。プリント
終了後、直ちに、102℃の加熱蒸気で8分間発色処理
し、次いで、水洗、乾燥を行なった。この結果得られた
綿布上には、実施例8よりも、より高濃度で、シャープ
な画像が得られた。
【0086】実施例12 ピロリドン−5−カルボン酸を2.0部、トリエタノー
ルアミンを2.0部、アルギン酸ソーダを1.0部、ア
セチレノールEH(ノニオン系活性剤、川研ファインケ
ミカル社製)を0.2部、重炭酸ソーダを2部、水を9
2.8部を混合して溶液状の前処理剤を得た。この前処
理剤を絹布帛にパッド処理し(絞り率:90%)、乾燥
して本発明の布帛を得た。
【0087】次いで、実施例8でと同様にして、市販の
インクジェットカラープリンター(商品名、キヤノン製
BJC−440)を用てマルチカラープリントを行っ
た。プリント終了後、直ちに、102℃の加熱蒸気で8
分間発色処理し、次いで、水洗、乾燥を行った。この結
果、得られた絹布帛上には、ムラのない深みのある十分
な濃度のカラー画像が鮮やかにプリントされていた。
又、インクが付着していない白色部分の汚れもなくシャ
ープな画像が得られた。
【0088】比較例3 ピロリドン−5−カルボン酸とトリエタノールアミンを
用いないこと以外は実施例8と同様にして、綿製の染色
用布帛を調整した。この布帛に、市販のインクジェット
カラープリンター(商品名、キヤノン製BJC−44
0)を用いてマルチカラープリントを行った。プリント
終了後、実施例8と同様に処理して染色物を得た。
【0089】この結果、綿布帛上には、実施例8の染色
物と比べてやや不鮮明な色調のカラー画像が得られ、深
みのある十分な濃度の画像は得られなかった。
【0090】比較例4 実施例7で用いた前処理剤中のピロリドン−5−カルボ
ン酸とトリエタノールアミンを除いた以外は実施例7と
同様にして、ナイロン製の染色用布帛を調整した。この
布帛に、市販のインクジェットカラープリンター(商品
名、キヤノン製BJC−820J)を用いてマルチカラ
ープリントを行った。プリント終了後、実施例7と同様
に処理して染色物を得た。
【0091】この結果、ナイロン布帛上には、実施例7
と比べて、深みのある十分な濃度の画像ではなかった。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクジェット記録装置を利用した各種繊維からなる布
帛上に画像を形成した場合に、滲みの無い、鮮明で且つ
深みのある高濃度画像を形成することが可能となる。
【0093】又、本発明によれば、オフィス用やパーソ
ナル用として市販されている通常のインクジェットプリ
ンターによっても、深みがあり、発色濃度が高く且つ鮮
明な各種繊維からなる染色物を容易に得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の染色方法を実施する装置の一例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
51 給布部 52 布送りローラ 53 排布ローラ 61 ワイピング部材 62 キャップ 63 インク吸収体 64 吐出回復部 65 記録ヘッド 66 キャリッジ 67 ガイド軸 68 モータ 69 ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 真理子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 袴田 慎一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面あるいは内部に下記物質のいずれか
    が存在する染色用布帛。 (a)カルボキシル基及びスルホン基のうちいずれかを
    分子中に有する第三級アミン化合物又はその塩 (b)カルボキシル基とアミド基とを有する化合物又は
    その塩 (c)スルホン基とアミド基とを有する化合物又はその
  2. 【請求項2】 前記(a),(b)又は(c)の物質
    の、布帛への含有率が、0.1〜40重量%である請求
    項1記載の染色用布帛。
  3. 【請求項3】 前記(a)の物質が、ピリジン−3−カ
    ルボン酸、ジメチルグリシン、ビスヒドロキシエチルタ
    ウリン、これらのアルカリ金属塩、又はこれらの有機ア
    ミンから選ばれたものである請求項1記載の染色用布
    帛。
  4. 【請求項4】 前記(b)の物質が、例えば、ピロリド
    ン−5−カルボン酸、馬尿酸、グルタミン酸、これらの
    アルカリ金属塩、又はこれらの有機アミン塩から選ばれ
    た請求項1記載の染色用布帛。
  5. 【請求項5】 前記(c)の物質が、ベンゾイルタウリ
    ン、このアルカリ金属塩、又はこれらの有機アミン塩か
    ら選ばれた請求項1記載の染色用布帛。
  6. 【請求項6】 撥水剤又は水溶性樹脂又はこれらの両方
    を有する請求項1記載の染色用布帛。
  7. 【請求項7】 ノニオン系界面活性剤又はアニオン系界
    面活性剤を有する請求項6記載の染色用布帛。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の染色用布帛に、インクジ
    ェット記録方法により染料を付与する染色方法。
  9. 【請求項9】 表面あるいは内部に、下記物質のいずれ
    かと染料とが存在することを特徴とする染色物。 (a)カルボキシル基及びスルホン基のうちいずれかを
    分子中に有する第三級アミン化合物又はその塩 (b)カルボキシル基とアミド基とを有する化合物又は
    その塩 (c)スルホン基とアミド基とを有する化合物又はその
  10. 【請求項10】 下記物質と水とを含有する染色前処理
    剤。 (a)カルボキシル基及びスルホン基のうちいずれかを
    分子中に有する第三級アミン化合物又はその塩 (b)カルボキシル基とアミド基とを有する化合物又は
    その塩 (c)スルホン基とアミド基とを有する化合物又はその
JP10075495A 1997-03-24 1998-03-24 染色用布帛、この布帛を用いた染色方法及び染色物 Withdrawn JPH10331079A (ja)

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JP9-69809 1997-04-02
JP9-83913 1997-04-02
JP8391397 1997-04-02
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016141802A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 セイコーエプソン株式会社 インクジェット捺染用浸透液
JP2020180391A (ja) * 2019-04-24 2020-11-05 ダイワボウホールディングス株式会社 撥水性布帛、及びその製造方法

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