JPH10330849A - 連続焼鈍炉における鋼帯の冷却方法および装置 - Google Patents

連続焼鈍炉における鋼帯の冷却方法および装置

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JPH10330849A
JPH10330849A JP16069197A JP16069197A JPH10330849A JP H10330849 A JPH10330849 A JP H10330849A JP 16069197 A JP16069197 A JP 16069197A JP 16069197 A JP16069197 A JP 16069197A JP H10330849 A JPH10330849 A JP H10330849A
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JP
Japan
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cooling
steel strip
rolls
roll
pinch
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16069197A
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English (en)
Inventor
Junichi Hayashi
順一 林
Yoshihiro Serizawa
良洋 芹澤
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPH10330849A publication Critical patent/JPH10330849A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続焼鈍炉の冷却帯に列設した複数個の冷却
ロールの間を接触状態で通板させて鋼帯を冷却する際、
鋼帯の幅方向でロールとの接触状況にばらつきが生じ、
温度偏差が生じて鋼帯の形状が悪化する問題を解決す
る。 【解決手段】 冷却ロール15の間で鋼帯2をピンチロ
ール16で挟んでロールピンチ冷却を施すことにより、
ロール冷却の途中で鋼帯2の幅方向における温度偏差を
矯正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続焼鈍炉におい
て鋼帯をロールにより冷却する方法および装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】冷間圧延された鋼帯を連続的に熱処理す
るための設備は、従来から種々提案されている。
【0003】図6は鋼帯を連続的に熱処理する設備の一
例を示す図で、ペイオフリール1から巻き戻された鋼帯
2は、加熱帯4、均熱帯5、一次冷却帯6、復熱帯7、
過時効処理帯8、二次冷却帯9、後処理設備10を経て
テンションリール12で巻きとられる。
【0004】このような熱処理設備の一次冷却帯6にお
いては、例えば50〜100℃/sのような高い冷却速
度で鋼帯2を冷却することが要求される。この鋼帯の冷
却手段は従来から種々提案されており、大別すると冷却
されたロールに鋼帯を巻き付けて冷却する手段、冷却媒
体を鋼帯に直接吹き付けて冷却する手段、鋼帯を冷却媒
体中に浸漬させて冷却する手段がある。
【0005】一般には、これらの手段を単一または組み
合わせて冷却帯が構成されている。その中で、初期の設
備費用とランニングコストの観点から、ロールに鋼帯を
巻き付けて冷却する手段が選ばれることが多い。
【0006】しかし、ロールに鋼帯を巻き付けて冷却す
るのでは、鋼帯の幅方向でロールとの接触状況にばらつ
きが生じやすく、この接触ばらつきに起因して鋼帯幅方
向に不均一に冷却される問題がある。しかも、この不均
一冷却がいったん生じると、鋼帯の過冷却部ほどロール
と強く接触するようになり、ロールを通過する度に鋼帯
幅方向の温度ばらつきが拡大し、鋼帯の形状が悪化する
問題も生じることになる。
【0007】このような鋼帯幅方向の不均一冷却を防止
する方法として、ガスジェット冷却装置をロールに鋼帯
を巻き付けて冷却する設備の間に設置して、鋼帯幅方向
に生じている温度差を解消するようにガスジェット冷却
能を幅方向に制御して吹き付ける方法が例えば特開昭6
2−67125号公報に記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開昭62−6712
5号公報記載の方法には、ガスジェット冷却はロールに
鋼帯を巻き付けて冷却する方法に比べて冷却能力が低い
ため、鋼帯幅方向に生じた温度差を解消するのに必要な
設備長が長くなり、設備コストが高くなる問題がある。
また、複数のロールから成るロール群の間にガスジェッ
ト冷却を設置しているので、一つのロール群を通過する
間に鋼帯の形状が悪化するまで不均一冷却が拡大した場
合には、問題の解決策にならない。
【0009】さらに、50〜100℃/sのように高い
冷却速度が要求される場合には、冷却能の低いガスジェ
ット冷却ではその達成が難しい。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の冷却方法は、連
続焼鈍炉の冷却帯に列設した複数個の冷却ロールの間を
接触状態で通板させて鋼帯を冷却する方法において、冷
却ロールの間で鋼帯をピンチロールで挟んでロールピン
チ冷却を施すことにより、ロール冷却の途中で鋼帯幅方
向における温度偏差を矯正することを特徴とする連続焼
鈍炉における鋼帯の冷却方法である。また、本発明の冷
却装置は、連続焼鈍炉の冷却帯に列設した複数個の冷却
ロールの間を接触状態で通板させて鋼帯を冷却する装置
において、鋼帯にロールピンチ冷却を施すピンチロール
対を冷却ロール間に配置したことを特徴とする連続焼鈍
炉における鋼帯の冷却装置である。
【0011】ロールピンチ冷却は、図1〜3に示すよう
に、従来のロール冷却に用いられる冷却ロール15に比
較して小径のピンチロール16を対で用い、その間に鋼
帯2を挟み込んで冷却する方法である。ロールピンチ冷
却の特徴は、鋼帯を挟み込むため鋼帯との接触が均一
で、しかも接触率が大きくなるため高い熱伝達率が得ら
れることである。図4に、ロール径500mmのピンチ
ロールで挟み込んだ際の線圧と熱伝達率の関係を、ノズ
ル径9.4mm、流速100m/sのガスジェット冷却
の熱伝達率に対する比で示す。ロールピンチ冷却では、
非常に高い熱伝達率が得られることがわかる。このた
め、鋼帯幅方向の温度偏差を短い区間で均一にすること
が可能である。ピンチロールを冷却ロールの間に配置す
れば、ロール冷却で生じた幅方向の温度偏差を低減で
き、形状を悪化させずに冷却が可能となる。そして冷却
速度が速いため、鋼帯の冷却設備の長さを短くすること
ができる。
【0012】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。8個の冷却ロ
ール15とその間に配置した7対のピンチロール16で
構成した冷却装置である。また、各冷却ロール間のすべ
てにピンチロールを配置するのではなく、図2に示すよ
うに、一部の冷却ロール間にピンチロールを配置するこ
とも可能である。なお、冷却ロール15は冷却速度を変
更する場合には、鋼帯2の進行方向と直角の方向に移動
し、鋼帯2の冷却ロール15への巻き付け角を制御でき
るようになっている。ピンチロール16は、冷却ロール
15の移動に伴い、あらかじめ決められた位置に動くよ
うになっている。
【0013】この冷却装置を用い、ピンチロール16を
使わずに冷却した比較例の温度偏差と、ピンチロール1
6を使用してロールピンチ冷却した実施例の温度偏差を
図5に示す。比較例では、鋼帯幅方向の温度偏差が50
℃まで達したが、実施例では、各冷却ロール通過後の温
度偏差が低減し、20℃までに抑制することができた。
【0014】
【発明の効果】本発明により、形状不良を起こすことな
く鋼帯の冷却を行い、均一な品質の鋼帯を得ることが可
能となる。また、従来のガスジェット冷却制御に比べ、
設備長を短くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷却装置の例を示す図である。
【図2】本発明の冷却装置の他の例を示す図である。
【図3】ロールピンチ冷却を示す図である。
【図4】ロールピンチ冷却における線圧とガスジェット
冷却に対する熱伝達率比との関係を示す図である。
【図5】実施例における温度偏差を示す図である。
【図6】鋼帯の連続熱処理設備を示す図である。
【符号の説明】
1 ペイオフリール 2 鋼帯 3 ルーパー 4 加熱帯 5 均熱帯 6 一次冷却帯 7 復熱帯 8 過時効処理帯 9 二次冷却帯 10 後処理設備 11 ルーパー 12 テンションリール 15 冷却ロール 16 ピンチロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続焼鈍炉の冷却帯に列設した複数個の
    冷却ロールの間を接触状態で通板させて鋼帯を冷却する
    方法において、冷却ロールの間で鋼帯をピンチロールで
    挟んでロールピンチ冷却を施すことにより、ロール冷却
    の途中で鋼帯幅方向における温度偏差を矯正することを
    特徴とする連続焼鈍炉における鋼帯の冷却方法。
  2. 【請求項2】 連続焼鈍炉の冷却帯に列設した複数個の
    冷却ロールの間を接触状態で通板させて鋼帯を冷却する
    装置において、鋼帯にロールピンチ冷却を施すピンチロ
    ール対を冷却ロール間に配置したことを特徴とする連続
    焼鈍炉における鋼帯の冷却装置。
JP16069197A 1997-06-04 1997-06-04 連続焼鈍炉における鋼帯の冷却方法および装置 Withdrawn JPH10330849A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103774076A (zh) * 2014-02-11 2014-05-07 江苏大力神科技股份有限公司 一种淬水槽

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103774076A (zh) * 2014-02-11 2014-05-07 江苏大力神科技股份有限公司 一种淬水槽

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Legal Events

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Effective date: 20040907