JP2001294940A - 鋼帯の熱処理方法及びその装置 - Google Patents

鋼帯の熱処理方法及びその装置

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JP2001294940A
JP2001294940A JP2000107119A JP2000107119A JP2001294940A JP 2001294940 A JP2001294940 A JP 2001294940A JP 2000107119 A JP2000107119 A JP 2000107119A JP 2000107119 A JP2000107119 A JP 2000107119A JP 2001294940 A JP2001294940 A JP 2001294940A
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steel strip
heat treatment
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heating
nozzles
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JP2000107119A
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Futoshi Inoue
太志 井上
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼帯の幅サイズが広幅に変更された際に、
鋼帯の幅サイズに応じて鋼帯の加熱範囲を調整し、冷却
帯出側の鋼帯幅方向の温度分布を均一にすることができ
る熱処理方法及びその装置の提供。 【解決手段】連続溶融めっき設備の連続焼鈍炉の冷却帯
出側の鋼帯1の幅が広幅に変更された際に、鋼帯の両端
部に所定の温度を有する加熱ガス吹付けノズル4で加熱
ガスを吹き付け、鋼帯1の幅方向の温度を均一にする。
鋼帯1と加熱装置の間にノズル4を遮蔽し、ノズルの数
を変更可能な移動自在のシャッター5を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続溶融メッキ設
備の連続焼鈍炉の冷却帯出側の鋼帯の熱処理方法及びそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融亜鉛メッキラインでは、図4に示す
連続焼鈍炉で鋼帯1を加熱帯10、均熱帯11で750
℃〜800℃程度に加熱し、冷却帯12で450℃程度
に冷却する熱処理を施した後、約450℃のメッキ浴槽
13でメッキしている。
【0003】この連続焼鈍炉では、搬送ロール14によ
って鋼帯1を連続的に移動処理することから、加熱帯1
0,均熱帯11で熱処理後の鋼帯1を搬送ロール14で
移動しつつ冷却すると、鋼帯1が搬送ロール14に接触
している部位は、鋼帯顕熱によって加熱されているが、
鋼帯幅方向両端部外の鋼帯1との非接触部は冷却帯12
の冷却雰囲気により冷却されている。冷却帯12出側に
あるブライドルロール18についても同じである。した
がって、冷却帯の搬送ロール14、ブライドルロール1
8は、先行の鋼帯15が接触して移動している部分の表
面温度は高く、非接触の部位16の表面温度は低くな
る。そのような状態の中で、図5にあるように鋼帯の幅
サイズが先行の鋼帯15より幅広の鋼帯17に変更され
た場合、ロール表面温度が低くなっている非接触の部位
16に幅広鋼帯17が接触するため、冷却帯12を通過
する幅広鋼帯17は温度差Δtが10〜15℃程度とな
る。よって、変更初期においては幅広鋼帯17の両端部
が低温になり耳波などが発生し、鋼帯の形状が悪化して
しまう。また、鋼帯幅方向での温度が不均一であるため
メッキ工程においてメッキ密着性を損なう等の問題が発
生する。
【0004】前記の問題を解決する技術として、特開平
11−241122号公報には、冷却帯出側の搬送ロー
ルの両端部に誘導電気加熱装置を内設し、この搬送ロー
ルに鋼帯を接触させ、サイズ変更後の幅広鋼帯の両端部
を加熱昇温する方法が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この技
術では搬送ロール内部に誘導電気加熱装置を設置してい
るため、加熱装置の幅で加熱範囲の調整ができるだけ
で、多様な幅サイズの鋼帯に対応することが困難であ
る。
【0006】また、幅狭の先行材が通過しているうちか
ら次にくる幅広材の幅に合わせて、予め搬送ロールの非
接触部を予熱しなければならないため、熱膨張により搬
送ロールにサーマルクラウンが発生し、鋼帯の蛇行を引
き起こしかねないという問題もある。さらに、搬送ロー
ルを加熱しているため、搬送ロールの耐久性そのものが
悪化するという問題もある。
【0007】そこで、本発明は、溶融メッキ設備の連続
焼鈍炉の冷却帯出側において、鋼帯の幅サイズが広幅に
変更された際に、鋼帯の幅サイズに応じて鋼帯の加熱範
囲を調整し、冷却帯出側の鋼帯幅方向の温度分布が均一
になるようにすることができる鋼帯の熱処理方法及びそ
の装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の鋼帯の熱処理方
法は、鋼帯を連続焼鈍炉で焼鈍した後にメッキを施す連
続溶融メッキ設備の連続焼鈍炉冷却帯出側の鋼帯の熱処
理方法であって、鋼帯幅が幅広に変更された際に、幅広
鋼帯の両端部に所定の温度を有する加熱ガスを吹き付
け、鋼帯の幅方向の温度が均一になるようにすることを
特徴とする。
【0009】また、本発明の鋼帯の熱処理装置は、連続
溶融メッキ設備の焼鈍連続炉の冷却帯出側に配置され、
鋼帯の両端部に指向した複数の加熱ガス吹き付けノズル
を有する加熱装置を設けるとともに、鋼帯と加熱装置の
間にノズルを遮蔽し、ノズルの数を変更可能な移動自在
のシャッターを設けたことを特徴とする。
【0010】また、本発明の鋼帯の熱処理装置は、前記
シャッターを複数のノズルを有するノズルヘッダー管で
構成した加熱装置の周りに移動自在の管を設けて二重管
構造としたことを特徴とする。
【0011】また、本発明の鋼帯の熱処理装置は、鋼帯
の両端部に指向した複数の加熱ガス吹き付けノズルの片
端のノズル設置範囲を(最大板幅−最小板幅)/2とし
たことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の熱処理装置の全体
図、図2は図1のA−A断面図、図3はノズル設置位置
を示す図である。溶融メッキ設備の連続焼鈍炉の冷却帯
の出側で且つ浴槽よりも前に走行する鋼帯1の通路2を
上下に挟んで加熱ガスが供給されるノズルヘッダー3が
配置されている。ノズルヘッダー3の両側には鋼帯の両
端部に指向した複数の加熱ガス吹き付けノズル4が設け
られ、加熱装置を構成している。
【0013】加熱ガス吹き付けノズルの設置位置は、図
3に示すように、最小板幅を超える板幅の鋼帯から最大
板幅の鋼帯の両端部に加熱ガスを吹き付けることができ
るようにするため、(最大板幅−最小板幅)/2とす
る。
【0014】それぞれのノズルヘッダー3の両側には、
加熱ガス吹き付けノズル4を遮断するため、円筒状のシ
ャッター5が二重管構造でノズルヘッダー3に沿って移
動自在に設けられる。それぞれのシャッター5は冷却帯
出側に支持されたスクリューロッド6に固定されてい
る。各スクリューロッド6はスクリュージャッキ7、ギ
ヤ8でモータ9の回転により同期して等距離で前進ある
いは後退するように接続されており、幅広鋼帯の両端部
に適切な範囲だけ加熱ガスが吹き付けられるよりノズル
4の数を調整することができるようになっている。
【0015】鋼帯1に吹き付ける加熱ガスは窒素ガス等
の不活性ガスを使用する。加熱ガスは、加熱帯あるいは
均熱帯の雰囲気ガスをブロワーで吸引し、冷却帯の雰囲
気ガスで所定の温度、例えば450℃以上に調節してノ
ズルヘッダーに供給するとよい。
【0016】なお、操業条件に応じてこの熱処理装置A
を構成するノズルヘッダー3は鋼帯1を挟んで複数対設
けることももちろん可能である。
【0017】以上のような熱処理装置Aを使って例えば
以下の様に操作を行う。まず先行の鋼帯15から幅広鋼
帯17への変更点が冷却帯12の入側に到達した時点で
シャッター5の位置調整を行い、ブロワーを起動させ、
吹き付けるガス温度が予め設定した温度になるようコン
トロールする。この設定温度については操業条件に応じ
て決定される。そして、変更点が熱処理装置Aを通過す
る際に幅広鋼帯17の両端部(先行の鋼帯15よりも広
くなった範囲)に加熱ガスを吹き付け両端部の板温を1
0〜15 ℃昇温する。
【0018】一方、熱処理装置Aの直後に設置した板温
計19にて幅広鋼帯17の幅方向の板温度を測定し、鋼
帯の両端部温度が冷却帯12出側目標板温より+5 ℃
前後になった時点でブロワーを停止し熱処理装置Aから
の加熱ガス吹き付けを止める。これにより幅広鋼帯17
の中央部と両端部の温度差はほとんどなくなる。
【0019】
【発明の効果】本発明により、鋼帯幅が幅広に変更され
た際に、幅広の鋼帯の両端部を加熱することにより冷却
帯の搬送ロールやブライドルロールによって鋼帯幅方向
についた温度差をなくすことで形状不良を解消すること
ができる。また、本発明の熱処理装置により、鋼帯のサ
イズにあった適切な加熱範囲を設定できるので、先行材
の過加熱等を防止できる。そのため、鋼帯幅方向の温度
差が原因となって生じていた溶融亜鉛メッキラインのメ
ッキ密着不良を防止し、品質を向上させることができ
る。
【0020】また、本発明は鋼帯自体を加熱し、従来の
ように搬送ロールは加熱しないため、従来の加熱ロール
に比べ耐久性が向上し、設備の稼働率を高められ、設備
費が安価であり、メンテナンスが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱処理装置の全体図である
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】ノズル設置位置を示す図である。
【図4】溶融亜鉛メッキラインの連続焼鈍炉の概略図で
ある。
【図5】鋼帯の幅サイズを先行の鋼帯より幅広鋼帯に変
更された場合の温度分布を示す図である。
【符号の説明】
1:鋼帯、2:鋼帯の走行通路、3:ノズルヘッダー、
4:加熱ガス吹き付けノズル、5:シャッター、6:ス
クリューロッド、7:スクリュージャッキ、8:ギヤ、
9:モータ、10:加熱帯、11:均熱帯、12:冷却
帯、13:メッキ浴槽、14:搬送ロール、15:先行
の鋼帯、16:非接触の部位、17:幅広鋼帯、18:
ブライドルロール、19: 板温計、A:熱処理装置、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼帯を連続焼鈍炉で焼鈍した後にメッキ
    を施す連続溶融メッキ設備の連続焼鈍炉冷却帯出側の鋼
    帯の熱処理方法であって、鋼帯幅が幅広に変更された際
    に、幅広鋼帯の両端部に所定の温度を有する加熱ガスを
    吹き付け、鋼帯の幅方向の温度が均一になるようにする
    ことを特徴とする鋼帯の熱処理方法。
  2. 【請求項2】 連続溶融メッキ設備の連続焼鈍炉の冷却
    帯出側に配置され、鋼帯の両端部に指向した複数の加熱
    ガス吹き付けノズルを有する加熱装置を設けるととも
    に、鋼帯と加熱装置の間にノズルを遮蔽し、ノズルの数
    を変更可能な移動自在のシャッターを設けたことを特徴
    とする鋼帯の熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記シャッターを、複数のノズルを有す
    るノズルヘッダー管で構成した加熱装置の周りに移動自
    在の管を設けて二重管構造としたことを特徴とする請求
    項2記載の鋼帯の熱処理装置。
  4. 【請求項4】 鋼帯の両端部に指向した複数の加熱ガス
    吹き付けノズルの片端のノズル設置範囲を(最大板幅一
    最小板幅)/2としたことを特徴とする請求項2又は3
    記載の鋼帯の熱処理装置。
JP2000107119A 2000-04-07 2000-04-07 鋼帯の熱処理方法及びその装置 Withdrawn JP2001294940A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018053296A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 中外炉工業株式会社 帯状ワーク処理設備のシャッター機構

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WO2018061382A1 (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 中外炉工業株式会社 帯状ワーク処理設備のシャッター機構
KR20190060952A (ko) 2016-09-28 2019-06-04 쥬가이로 고교 가부시키가이샤 띠 모양 워크 처리 설비의 셔터 기구
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